JP2001219681A - 装飾体 - Google Patents

装飾体

Info

Publication number
JP2001219681A
JP2001219681A JP2000034101A JP2000034101A JP2001219681A JP 2001219681 A JP2001219681 A JP 2001219681A JP 2000034101 A JP2000034101 A JP 2000034101A JP 2000034101 A JP2000034101 A JP 2000034101A JP 2001219681 A JP2001219681 A JP 2001219681A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
hologram
protective layer
laminated
card
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000034101A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Umezawa
敦 梅沢
Wakana Ishizaka
和香奈 石坂
Tokiko Sakurada
登紀子 桜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2000034101A priority Critical patent/JP2001219681A/ja
Publication of JP2001219681A publication Critical patent/JP2001219681A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 架橋硬化した硬化樹脂組成物からなる保護層
上への、ホログラムグラムシール等の装飾シール層の積
層の際の接着性の向上を、工程が増えたり、取扱い時に
制約が生じにくくなることがない装飾体を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 カード1等の基材2上に、ホログラム等
の装飾6、架橋硬化した硬化樹脂組成物からなる保護層
8、保護層8が未硬化のうちに積層した熱可塑性樹脂を
主成分とする層9を順次積層し、その上にホログラムシ
ール等の装飾層7を積層することにより、課題を解決す
ることができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬化樹脂組成物か
らなる保護層を有した最上面にのみ、ホログラムシール
等の装飾シールを貼付したか、もしくは保護層の下層に
もホログラムを有し、ホログラムどうしが重ねて積層さ
れた装飾体に関するものである。本発明は、特に銀行カ
ードやクレジットカードに適用した際に価値の高いもの
である。
【0002】
【従来の技術】自身が高額な商品である場合や、それ自
身は高額でなくても、不正に使用されると経済的な損失
の大きい様々な物品がある。前者の代表例としては、ブ
ランド物の高額な腕時計が、また、後者の代表例として
は、銀行カードやクレジットカードがある。いずれも、
偽物を本物と偽る「偽造」や、本物を入手して、不正に
変更を加える「変造」を試みる不正な者が後を絶たない
ものである。偽造や変造に対抗する措置の一つとして、
証紙として、ホログラムシールの貼付が行なわれてい
る。ホログラムは、模様が精緻であり、製造に高度な技
術を要する事から、小型のシール状に製作して使用され
る。
【0003】現在、ホログラムシールを製造するには、
感光性樹脂等の硬化性樹脂にレーザー光の干渉光を照射
して凹凸、もしくは内部での光の屈折率の変化を生じさ
せるか、凹凸型を使用して複製する等によりホログラム
を得た後、下層にアルミニウム薄膜等の金属光沢層、も
しくはホログラムを生じた硬化樹脂とは光の屈折率の異
なる透明層を積層することにより、ホログラムの視認性
を高めて使用するが、さらに耐久性を向上させる目的
で、硬化性樹脂を主成分とする硬化性樹脂組成物により
保護層を形成している。実際には、製造工程上の利便性
を考えて、支持体シート上に剥離性樹脂層を介して、電
離放射線硬化型樹脂で形成された保護層、光回折構造層
(=ホログラム層もしくは回折格子層)、光反射性層、
および接着剤層の順に積層形成した転写シートを用い、
転写によりカード等の基材上に、上から保護層、光回折
構造層、光反射性層、および接着剤層が順に積層したも
のを得る事がすでに行なわれている(特開平10−18
7046号)。
【0004】上記の従来技術によれば、カード等の物品
上にホログラムが貼付されたものが得られ、表面の耐摩
耗性が向上し、長期にわたり安定的に使用が可能であ
る。しかしながら、上記の従来技術をもってしても不十
分な場合がある。例えば、カードのかなり広い部分に、
上記の従来技術を適用してホログラムを形成したカード
に、さらに偽造・変造防止用のホログラムシールを貼付
するような場合には、最表面が電離放射線硬化型樹脂で
形成された硬化済の保護層であるため、ホログラムシー
ルの接着性が不十分であり、接着剤を種々変更してもな
かなか充分な接着力が得られないからである。
【0005】このように、硬化した樹脂層の表面に貼付
を試みようとする場合、表面を研削して粗面化する方
法、酸化処理等が考えられるが、いずれも、製造工程が
増えることになる。また、保護層の硬化を行なわない
か、もしくは最小限にとどめておき、その状態でホログ
ラムシールを貼付し、貼付後に保護層の硬化を完全にす
ることも考えられるが、保護層が完全硬化していない
と、表面が粘性を帯びており、取扱い時に制約となる。
従って、保護層の硬化は完成させておきながらも、保護
層表面への接着性を向上させる必要が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、表
面に、硬化性樹脂を主成分とする硬化性樹脂組成物が架
橋硬化した硬化樹脂組成物からなる保護層上への、ホグ
ラムシール等の装飾シール層の積層の際の接着性の向上
を、工程が増えたり、取扱い時に制約が生じにくくなる
ことがない装飾体を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決する手段】我々の検討によると、硬化性樹
脂を主成分とする硬化性樹脂組成物が未だ完全硬化して
いないうちに、熱可塑性樹脂を主成分とする層を積層
し、積層後に、硬化性樹脂組成物を硬化させることによ
り、結果的に架橋硬化した硬化樹脂組成物からなる保護
層と、その保護層に充分に接着性を有して積層した熱可
塑性樹脂を主成分とする層が形成され、得られた熱可塑
性樹脂を主成分とする層に対して、ホログラムシールを
積層することにより、ホログラムシールの接着性が充分
得られることが判明し、これに基づいて本発明に至っ
た。
【0008】第1の発明は、基材上に、硬化性樹脂を主
成分とする硬化性樹脂組成物が架橋硬化した硬化樹脂組
成物からなる保護層、熱可塑性樹脂を主成分とする熱可
塑性樹脂組成物からなり、装飾層の貼付性を有する被貼
付層、および装飾層の少なくとも三層が順に積層された
ことを特徴とする装飾体に関するものである。第2の発
明は、第1の発明において、前記保護層と前記被貼付層
は、前記保護層を形成するための熱硬化性樹脂組成物が
完全硬化していない状態で前記被貼付層と積層したもの
であることを特徴とする表面に装飾シール層が貼付され
た装飾体に関するものである。第3の発明は、第1また
は第2の発明において、前記基材と前記保護層との間
に、光反射性層、および光回折構造層が少なくとも積層
されていることを特徴とする装飾体に関するものであ
る。第4の発明は、第1〜第3いずれかの発明におい
て、前記装飾層が、光反射性層、および光回折構造層が
少なくとも積層されているものであることを特徴とする
装飾体に関するものである。第5の発明は、第1〜第4
いずれかの発明において、前記基材上に磁気記録層が積
層されていることを特徴とする装飾体に関するものであ
る。第6の発明は、第1〜第5いずれかの発明におい
て、前記基材が携帯可能なカードサイズを有しており、
カードとして使用されることを意図した装飾体に関する
ものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の代表例である銀
行カードやクレジットカードのようなカードに適用した
装飾体を示す。なお、カードとは、工業的ならびに商業
的に取り決められた、54mm×86mm程度の携帯可
能なサイズを有し、身分証明(=ID)等、何らかの証
明機能を有するものを指す。図1において、カード1
は、基材2上に、カードの名称、有効期限の項目等の文
字のほか、カードの種類ごとに決められた図案等の適宜
な印刷3、カード一枚ごとの固有な番号、有効期限、カ
ード契約者の氏名等を示し、エンボス加工により浮き出
して形成されたエンボス文字4、表面からは見えない磁
気記録層5、カード全面に形成されたホログラム、もし
くはホログラム以外の模様6が形成されたもので、最表
面には真正品であることを保証し、偽造防止のために貼
付されたホログラムシール7を有したものである。
【0010】印刷3、エンボス文字4、磁気記録層5、
および模様6は、カードの例であれば備わっていること
が普通であるが、必ずしもすべてが揃う必要はないけれ
ども、現在のカードの機能を考えたとき、最小限として
磁気記録層5を備えているべきであり、磁気記録層5に
替えてICモジュールを備えていてもよく、磁気記録層
5とICモジュールの両者を有していてもよい。多種類
発行されているカードどうしの区別のためのカードの名
称等のロゴや絵柄も、磁気記録層やICモジュールにく
らべれば優先度は低いが、実用上は備えているべきであ
り、さらにクレジットカード用途であれば、実際に使用
されることのあるエンボス文字を備えているべきであ
る。
【0011】図1に示すカード1を左右方向の線A−A
で切断した断面を図2に示す。図1では明らかではない
が、カード1は、基材2上に、ホログラム6、硬化樹脂
組成物からなる保護層8、および熱可塑性樹脂を主成分
とする熱可塑性樹脂組成物からなる被貼付層9が順に積
層されており、被貼付層9上には、縦長の長方形で示す
ホログラムシール7が積層してあるものである。
【0012】図1に示すカード1を上下方向の線B−B
で切断した断面を図3に示す。図2に表れなかった磁気
記録層5は基材2の上面に積層されており、この図2に
示すように、磁気記録層5の上面が基材2の上面と同一
平面になるよう埋め込まれているのが普通である。
【0013】基材2は、複数のシートの積層構造を有し
ていることが多い。図4は、代表的な四層構成の基材を
示しており、基材2は、上からオーバーシート2a、コ
アシート2bおよび2b’、ならびにオーバーシート2
a’の四層が積層した構造を有している状態を示す。な
お、四枚の積層構造に限定される必要はなく、一枚、二
枚、もしくは三枚でもよいし、五枚以上であってもよ
い。二枚以上の積層構造の場合、厚み方向に各層の素材
や厚み等が対称になるよう構成すると、基材のソリ等が
起きにくい。四枚構成の場合であれば、上下のオーバー
シート2a、および2a’は同じ素材、同じ厚みとし、
上下のコアシート2b、および2b’は同じ素材、同じ
厚みとするのがよい。
【0014】図5は、本発明の一つの好ましい実施例を
示すもので、この例ではカードの基材2は図4に示すよ
うな四枚構成となっており、基材2の上面には磁気記録
層5が埋め込まれて積層され、基材2上には、接着剤層
6c、光反射性層6b、光回折構造層(例えばホログラ
ム層)6aが下から順に積層されており、光回折構造層
6aがホログラム層であれば、ホログラムが視認可能と
なっている。なお、光回折構造層(例えばホログラム
層)は、カード以外の対象も含めて、最も好ましい装飾
であるが、装飾としては、このほか単なる図案、模様等
でもよいし、基材と保護層の間に何も無くてもよい。光
回折構造層6a上には、硬化樹脂組成物からなる保護層
8が積層されて、下層のホログラムを摩耗や汚染等から
保護している。
【0015】保護層8上には、熱可塑性樹脂を主成分と
する熱可塑性樹脂組成物からなる被貼付層9が積層され
ており、被貼付層9上には、装飾層として、接着剤層7
c、光反射性層7b、および光回折構造層(例えばホロ
グラム層)7aが下から順に積層されることにより、光
回折構造層7aがホログラム層であれば、ホログラムが
視認可能となっており、最上層に、硬化樹脂組成物から
なる保護層8が積層されている。装飾層としては光回折
構造層(例えばホログラム層)が最も好ましいが、この
ほか単なる図案、模様等を有する物でもよい。なお、接
着剤層6cと7c、光反射性層6bと7b、光回折構造
層(例えばホログラム層)6aと7aとは本質的に同じ
である。
【0016】本発明の装飾体がカードである場合、基材
2の素材としては、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポ
リカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、セルロース
ジアセテート、セルローストリアセテート、ポリスチレ
ン系、アクリル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの
樹脂のほか、アルミニウム、銅などの金属、紙、そし
て、樹脂またはラテックス等の含浸紙などの単独、或い
は複合体シートなどを用いることができる。耐熱性が要
求される場合、基材2の素材として、非晶質ポリエステ
ル樹脂、非晶質ポリエステル樹脂とポリカーボネート樹
脂のブレンド樹脂等のシートも用いることができる。
【0017】このような基材2の厚さは、材質によって
も異なるが、通常、10μm〜5mm程度の範囲であ
る。特に磁気カードの場合、基材シートをISO規格に
準拠したものとする場合には、その厚さは0.76mm
である。そして、基材シートをポリ塩化ビニル(以下、
PVC)で形成する場合、通常、厚さ280μmの白色
PVCシートをコアシートとして、これを2枚重ね、そ
の両側にそれぞれ厚さ100μmの透明PVCシートを
オーバーシートとして重ねて、熱プレスなどにより積層
する4層構成の基材シート(合計厚さ0.76mm)が
用いられている。この場合、磁気記録層5は、前記透明
PVCシート(オーバーシート)の表面にテープ状また
は全面状に予め設けておくことにより、熱プレスなどに
よる積層時に、テープ状であっても基材シートに押し込
まれ、表面平滑に一体化され積層される。
【0018】印刷3は、カード1の名称、有効期限の項
目等の文字のほか、カードの種類ごとに決められた図案
等の適宜な印刷パターンからなる。印刷3は、カード1
の表側(おもて側)もしくは裏側から、通常は肉眼で見
えればよいので、最も外側にむき出して形成してもよい
が、カードとして使用したときの耐久性、特に耐摩耗性
を考慮すると、印刷3上を透明な層で被覆してある事が
好ましい。
【0019】印刷3を形成するのに好ましい場所は、基
材2の上面もしくは下面か、または、オーバーシート2
aおよび2a’が透明であれば、カードの上面側のオー
バーシート2aとコアシート2bの間、もしくはカード
の下面側のオーバーシート2a’と2b’との間であ
る。このほか、基材2上に重ねる各層の間に形成するこ
ともできる。カード1には磁気記録層5が必ずと言って
よいくらい設けられているが、磁気記録層5は、含まれ
る磁性材料の色相により、暗褐色に着色していることが
普通であり、磁気記録層5が形成されている面のデザイ
ン上の制約となる。このような場合、コアシートとオー
バーシートの間、もしくはオーバーシートの外側の、磁
気記録層5のある部分を含んで、もしくは磁気記録層5
の無い部分のみを、磁気記録層と同じ色彩に着色される
よう印刷を施すと、磁気記録層の存在を確認することが
できず、隠蔽もしくはカモフラージュされるようにな
り、磁気カードのセキュリティー性を高めることができ
る。なお、厚みが増える恐れがあるが、磁気記録層5ご
と、隠蔽性塗料組成物で被覆する方法も採れる。
【0020】エンボス文字4は、カード一枚ごとの固有
な番号、有効期限、カード契約者の氏名等を、エンボス
加工により浮き出して形成した文字を指す。エンボス加
工は、カード1を構成する各層を積層した後、エンボス
型を用いて加熱・加圧することにより形成する。なお、
エンボス文字4の視認性を高める目的で、エンボス文字
4の頂部に着色する、いわゆるティッピングを施す事が
多い。
【0021】磁気記録層5は、代表的には、Fe23
の磁性材料を適宜な樹脂バインダーを用いて塗料化した
ものを塗付して形成したものか、または金属、金属酸化
物、もしくは合金であって磁性を有するものを蒸着、も
しくはスパッタリングにより形成したものであり、通常
は、基材2のオーバーシートの外側、従って、上面のオ
ーバーシート2aの上面、および/または下面のオーバ
ーシート2a’の下面に形成される。
【0022】磁気記録層5の形成のやり方としては、基
材2に直接行なうか、薄いプラスチックシート上等に形
成して幅の狭いテープとして貼り付けるか、もしくは薄
いプラスチックシート上に剥離性層を介して形成して転
写シートとし、転写によって行なう等による。
【0023】基材2は、既に説明した印刷による装飾の
ほか、通常の照明下で視認可能な光回折構造、例えば、
回折格子、もしくはホログラムが装飾等の目的で積層さ
れることにより、これらを有していてもよく、基材2の
上面もしくは下面のいずれかにあればよいが、両面に積
層してあってもよい。光回折構造の代表例であるホログ
ラムとしては、平面ホログラム、体積ホログラムともに
使用でき、具体例としては、レリーフホログラム、リッ
プマンホログラム、フルネルホログラム、フラウンホー
ファホログラム、レンズレスフーリエ変換ホログラム、
レーザー再生ホログラム(イメージホログラムなど)、
白色光再生ホログラム(レインボーホログラムなど)、
カラーホログラム、コンピュータホログラム、ホログラ
ムディスプレイ、マルチプレックスホログラム、ホログ
ラフィックステレオグラム、ホログラフィック回折格子
などが挙げられる。
【0024】このようなホログラムは、実際的には、必
要に応じて保護層を最上層とし、下層に向かって順に、
光回折構造層であるホログラム層、光反射性層、および
接着剤層が積層した構造を有するホログラムシールを基
材2上に貼り付けることにより形成するか、剥離性を有
する基材シートの剥離性面に、必要に応じて保護層を有
し、以降、順に、光回折構造層であるホログラム層、光
反射性層、および接着剤層が積層した構造を有するホロ
グラム転写シートを用いて転写することにより形成す
る。いずれにおいても、接着剤層は伴なった方が便利で
あるが、ホログラムシールの接着工程、もしくはホログ
ラム転写シートの転写工程において、接着剤を適用する
場合には、省くこともできる。上記のホログラムシール
およびホログラム転写シートを構成する各層について以
降に説明する。両者において、名称の同じ物は、同一で
ある。
【0025】これらの光回折構造層を形成する材料とし
ては、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂(例、PMM
A)、ポリスチレン、ポリカーボネートなどの熱可塑性
樹脂、不飽和ポリエステル、メラミン、エポキシ、ポリ
エステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アク
リレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエーテ
ル(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリレ
ート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン系ア
クリレートなどの熱硬化性樹脂をそれぞれ単独、或いは
上記熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂とを混合して使用する
ことができ、更には、ラジカル重合性不飽和基を有する
熱成形性物質、或いは、これらにラジカル重合性不飽和
単量体を加え電離放射線硬化性としたものなどを使用す
ることができる。このほか、銀塩、重クロム酸ゼラチ
ン、サーモプラスチック、ジアゾ系感光材料、フォトレ
ジスト、強誘電体、フォトクロミックス材料、サーモク
ロミックス材料、カルコゲンガラスなどの感光材料など
も使用できる。
【0026】光回折構造は、上記の材料を用いて、従来
既知の方法によって形成することができる。例えば、回
折格子やホログラムの干渉縞を表面凹凸のレリーフとし
て記録する場合には、回折格子や干渉縞が凹凸の形で記
録された原版をプレス型として用い、前記支持体シート
上に剥離性層、保護層を順に積層した積層シートの保護
層の上に、前記光回折構造層用樹脂の塗布液をグラビア
コート法、ロールコート法、バーコート法などの手段で
塗布して、塗膜を形成し、その上に前記原版を重ねて加
熱ロールなどの適宜手段により、両者を加熱圧着するこ
とにより、原版の凹凸模様を複製することができる。ま
た、フォトポリマーを用いる場合は、前記積層シートの
保護層上に、フォトポリマーを同様にコーティングした
後、前記原版を重ねてレーザー光を照射することにより
複製することができる。
【0027】このように、表面凹凸のレリーフとして回
折格子やホログラムの干渉縞を光回折構造層の表面に記
録する方法は、量産性があり、コストも低くできる点で
特に好ましい。このような光回折構造層の膜厚は0.1
〜6μmの範囲が好ましく、0.1〜4μmの範囲が更
に好ましい。
【0028】前記のように光回折構造層の表面に凹凸の
レリーフとして回折格子やホログラムの干渉縞を記録し
た場合には、その回折効率を高めるために、光反射性層
をレリーフ面に形成することが好ましい。光反射性層と
して、光を反射するアルミニウム等の金属薄膜をレリー
フ面に形成すれば反射型の光回折構造、代表的にはホロ
グラムが得られ、また、透明薄膜をレリーフ面に形成す
れば透明型の光回折構造、代表的にはホログラムが得ら
れる。反射型、もしくは透明型のいずれを使用するか
は、目的に応じて適宜選択することができる。なお、透
明性のない金属薄膜を光反射性層として使用する場合、
光反射性層は光回折構造層の観察側とは反対側に向ける
必要があるが、透明性のある光反射性層の場合は、光反
射性層をいずれに向けてもよい。要は、光回折構造層の
レリーフ面に光反射性層が積層された積層構造を観察側
から光回折構造(代表的にはホログラム)が見えるよう
な向きに、配置すればよい。光回折構造層の下層に印刷
が施される場合、これらの視認性を確保する意味で、透
過性を有することが必要であり、透明薄膜を用いること
が好ましい。
【0029】金属薄膜で光反射性層を形成するときは、
Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Ag、Au、Ge、A
l、Mg、Sb、Pb、Cd、Bi、Sn、Se、I
n、Ga、もしくはRb等の金属、またはそれらの酸化
物、もしくはそれらの窒化物を単独で、もしくは組合わ
せて形成する。これらのうちでは、Al、Cr、Ni、
Ag、もしくはAu等が特に好ましい。金属薄膜で光反
射性層を形成するときは、真空蒸着法、スパッタリング
法、イオンプレーティング法などの薄膜形成法による。
【0030】光反射性層の材質としては、光回折構造層
とは屈折率の異なる物質の連続薄膜も挙げられる。連続
薄膜の膜厚は、薄膜を形成する材料の透明領域であれば
よいが、通常は100〜1000Åが好ましい。連続薄
膜をレリーフ面に形成する方法としては、真空蒸着法、
スパッタリング法、イオンプレーティング法などの薄膜
形成法が挙げられる。連続薄膜は、その屈折率が光回折
構造層より大きくても小さくてもよいが、屈折率の差が
0.3以上あることが好ましく、差が0.5以上、更に
は1.0以上あることがより好ましい。
【0031】光回折構造層より屈折率が大きい連続薄膜
としては、ZnS、TiO2、Al23 、Sb23
SiO、TiO、SiO2 などが挙げられる。光回折構
造層より屈折率が小さい連続薄膜としては、LiF、M
gF2 、AlF3 などが挙げられる。また、厚さが20
0Å以下の場合には、光の透過率が比較的小さいため、
透明でありながら光反射性層として使用することができ
る。更に、光回折構造層とは屈折率の異なる透明な合成
樹脂、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロ
ロトリフルオロエチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリメチルメタクリレートの層を
光反射性層に用いることもできる。
【0032】接着剤層の材質は、光反射性層との接着性
がよく、ホログラムシールの貼付け、もしくはホログラ
ム転写シートの転写に際して、カードの基材などに対し
ても、強固に接着できるものが好ましい。具体的には、
塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ゴム
変性物などが挙げられ、これらの中から適するものを適
宜選択して使用でき、また、これらは単体、もしくは2
種以上の混合系で、更に必要に応じてハードレジンや可
塑剤、その他の添加剤を加えて使用することができる。
【0033】上記のような材料で形成される接着剤層
は、通常、上記材料を溶液状の塗布液とし、これをロー
ルコーターなどで塗布、乾燥することによって形成でき
る。接着剤層の厚さは、0.5〜5μmの範囲が好まし
く、1.5〜3μmの範囲が更に好ましい。
【0034】なお、ホログラムシール、およびホログラ
ム転写シートのいずれの場合においても、光回折構造
層、光反射性層、および接着剤層、場合によっては、保
護層も含めて、全体としての厚さが8μm以下に形成さ
れることが好ましく、6μm以下が更に好ましい。
【0035】保護層8は、代表的にはホログラム層6で
ある光回折構造の外側に向いた面を保護するものであ
る。保護層8は、貼り付けられたホログラムシール、も
しくはホログラム転写シートから転写された転写層を保
護するものであり、透明性、耐擦傷性、耐摩耗性、耐熱
性、耐薬品性、耐汚染性などを兼ね備えた樹脂が適して
いる。このような樹脂としては、例えば、電離放射線硬
化型樹脂が挙げられ、具体的には、ポリウレタンアクリ
レート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレ
ート、ポリエーテルアクリレートなどが挙げられ、これ
らはそれぞれのプレポリマーに粘度、或いは架橋密度を
調整するために多官能または単官能のモノマーを添加し
て用いてもよく、また、必要に応じて公知の光反応開始
剤、増感剤を添加して用いてもよい。このほか、ポリエ
ン/チオール系の電離放射線硬化型樹脂なども耐摩耗性
に優れており、好ましく使用できる。
【0036】以上のような保護層8を形成するための樹
脂には、更に必要に応じて、界面活性剤、帯電防止剤、
紫外線吸収剤などの添加剤を加えることもできる。ま
た、表面の滑り性を確保する意味で、少量のワックス等
を加えておくとよい。また、保護層8を設ける方法は、
前記保護層形成用の樹脂に希釈剤もしくは溶剤を添加
し、混合、もしくは分散して保護層形成用塗布液を作製
し、従来公知の各種ロールコーティング方式やグラビア
コーティング方式で塗布した後、UV(紫外線)照射、
またはEB(電子線)照射などにより樹脂を硬化させて
保護層を形成することができる。なお、前記塗布液に有
機溶剤を添加した場合には、塗布後、先ず有機溶剤を除
くための熱風乾燥を行い、次いでUVまたはEBの照射
により樹脂の硬化を行うとよい。
【0037】このような保護層8の厚さは、0.5〜
4.0μmの範囲にすることが好ましい。保護層の厚さ
が0.5μm未満の場合は、充分な耐擦傷性、耐摩耗性
が得られず、また、4.0μmを超える厚さは、既に耐
摩耗性は充分にあるため必要性がなく、むしろ、ホログ
ラムシールやホログラム転写シートから転写された転写
層の厚さが増し、磁気記録・読み取り特性が低下するお
それがあるため好ましくない。
【0038】保護層8の上面には、保護層8と最上面に
貼付けられる装飾層7との接着性を確保する意味で、熱
可塑性樹脂を主成分とする熱可塑性樹脂組成物からなる
被貼付層9が積層されていることが好ましい。もともと
保護層8は、最も外側の面を被覆し、内側の層を保護す
ることを目的として、硬化性樹脂組成物を架橋硬化して
構成したものであるが、反面、その表面のさらなる接着
性が考慮されておらず、最上面に貼付けられる装飾層7
との接着性が不十分である。そこで、架橋硬化済の保護
層8の表面の接着性を改善すべく、表面の粗面化、表面
の酸化、プライマー処理を検討したが、いずれも充分と
はいえないものであった。
【0039】ところが、保護層8上に熱可塑性樹脂組成
物を用いてコーティングにより樹脂層を積層する際に、
保護層8が完全硬化していない状態でコーティングし、
コーティング後に保護層8を硬化させると、層間の接着
性が向上した積層状態が得られることが判明したので、
本発明においては、このことにより、保護層8上に、装
飾層の貼付性を有する層(「被貼付層」と称する。)を
形成して、装飾層の接着性を確保することが可能になっ
た。保護層8よりも外側に、しかも熱可塑性樹脂組成物
を用いて形成した被貼付層9を形成するのは、保護層8
を台無しにするようで、一見、無謀に見えるが、実際に
は、強固な保護層8上に形成された被貼付層は、最表面
に露出しているにもかかわらず、その素材から想像され
る以上に耐久性を有する。おそらく、下層の存在の影響
と推定される。また、装飾層が最外層に積層してある場
合には、装飾層の下の被貼付層は、装飾層により保護さ
れているので、露出による問題が生じることがない。
【0040】具体的な被貼付層9を構成する素材は、装
飾層との接着性が高く、保護層を構成する各種のアクリ
レート類との接着性が高く、かつ、表面の耐久性や耐熱
性の高いものである点で、アクリル樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重
合体樹脂、ポリエステル樹脂、もしくはセルロース系樹
脂等の熱可塑性樹脂が好ましく、これらの樹脂のうちか
ら1種もしくは2種以上を用いて被貼付層形成用組成物
を調製する。あるいはポリウレタン樹脂、もしくはエポ
キシ樹脂等の熱硬化性樹脂も使用でき、熱可塑性樹脂と
併用してもよい。これら樹脂に加え、最表面の滑り性を
確保する意味で、少量のワックス等を加えておくとよ
い。
【0041】保護層8と被貼付層9との積層は、基材2
に順次、各層を重ねていく場合には、保護層8を形成
後、その上に被貼付層9を積層し、また、一回の転写に
より少なくとも保護層8と被調布層9とを同時に転写す
る場合には、転写シートを形成する際に、被貼付層9を
形成後、その上に保護層8を形成する。
【0042】基材2上に順次各層を重ねていく場合に
は、光回折構造層であるホログラム層、光反射性層、お
よび接着剤層が積層した構造を有するホログラムシール
を基材2上に貼り付けた後、まず、保護層形成用塗布液
を用いて、ホログラム層上に保護層8を塗付形成し、保
護層8が完全硬化していないうちに、被貼付層形成用組
成物を重ねて塗付形成し、その後、下層の保護層8を完
全硬化させるとよい。
【0043】基材2上に、一回の転写により少なくとも
保護層8と被貼付層9とを同時に転写する場合には、転
写シート形成時に、転写シートの支持体シート上に剥離
性層を必要に応じて形成しておき、まず、被貼付層9を
被貼付層形成用組成物を用いて塗付形成し、通常の固化
の措置を講じた上で、保護層形成用塗布液を用いて、保
護層を塗付形成すればよく、次の層があるのであれば、
保護層が完全硬化してないうちに、次の層を積層した上
で保護層8を完全硬化させる。なお、離型性を有する保
護層を形成することにより、離型性層と保護層の役割を
一つの層で兼ねる事もできる。この場合、離型性層兼保
護層が支持体シートから剥離する。なお、以上の説明か
らも分かるように、本発明の本質は基材上に硬化保護層
が積層されているものにシール等を積層する際に、被貼
付層を介在させる点にあるので、基材と保護層との間に
いかなる装飾等の加工が施されているものも本発明の範
疇である。
【0044】従って、図5に示すカード1は、工業的に
は、次のようにして製造する。まず、2枚のコアシート
2b、および2b’、ならびに2枚のオーバーシート2
a、および2a’を準備し、これらを重ねて加熱プレス
により一体化して基材2を得る。オーバーシート2a、
および2a’のいずれかまたは両方のシートの、積層
後、外側を向くことが予定されている面には、一体化の
前に磁気記録層5を積層しておく。
【0045】コアシート2b、および2b’のいずれか
または両方のシートの、積層後、外側を向くことが予定
されている面には、一体化の前に必要に応じて印刷を施
しておく。基材2上にホログラム層6a、光反射性層6
b、および接着剤層6cからなるホログラムシールを貼
る場合であって、光反射性層6bを透明薄膜で構成する
ときは、コアシート2bの上面を暗色に、好ましくは磁
気記録層5と同じ色に着色するよう印刷しておく。
【0046】次に、基材2とは別に準備しておいたホロ
グラム転写シートを用いて、基材2上に転写を行ない、
基材2上に、接着剤層6c、光反射性層6b、ホログラ
ム層6a、保護層8、および被貼付層9を積層する。
【0047】ホログラム転写シートは、ポリエステル樹
脂フィルム等の適宜な基材シート上に、まず剥離性層を
形成し、その上に各層からなる転写層を積層する。転写
の際に、剥離性層と、転写層との間で剥離するようにす
るためである。転写層として、まず、被貼付層9を形成
し、以降、保護層8、ホログラム層6a、光反射性層6
b、および接着剤層6cと重ねて行く。
【0048】こうして、基材上に、保護層8を伴なった
ホログラムが貼り付けられた上に、最後に、やはり別に
準備しておいた、小型のホログラムシール7を積層す
る。ホログラムシール7としては、いわゆるラベルタイ
プのものでもよいが、上記のホログラム転写シートと同
様で、ただし、被貼付層9を省いたものに、接着剤層側
から、各層を貫通し、基材シートの一部に到達する打抜
きを、所定のシール形状に行なっておいたものを使用す
ると、小さいホログラムシールが散逸することがなく、
しかも、貼る位置や向きを転写機により制御できる利点
があるので、好ましい。なお、この小型のホログラムシ
ールとしては、反射型、透明型のいずれも適用できる
が、小型のもので注意を引かせるには反射型のものが好
ましい。
【0049】以上、説明してきたカード1には、通常の
カードに施されている文字・絵柄や種々の機能を適宜に
施してよい。多少重複するが、文字、絵柄としては、
(1)カードの発行元の商号、カードの名称、又は会員
に配付されるものであれば会の名称等、地紋、キャラク
ター、(2)カードのリーダーライターへの挿入方向を
示すための矢印等のマーク、および(3)利用に関する
一般的な注意書き等が、カード表面又は裏面に形成され
ていてよい。公知の情報記録手段として、(4)カード
保持者が署名するための筆記しやすい材料で構成された
筆記性層、(5)レーザ光での記録可能な光記録層、
(6)昇華転写や写真の貼り付けによる画像、もしくは
それらの形成可能な区域、等である。
【0050】また、本発明は、一旦施こされた、ホログ
ラム、より好ましくは透明型のホログラム上に、ホログ
ラムシール、より好ましくは反射型のホログラムシール
を貼る場合、最初に施された透明ホログラム上の保護層
に対するホログラムシールの接着性を改善した点がポイ
ントであるので、カード以外の基材を対象とするものに
も適用可能である。
【0051】例えば、電気器具、時計、カメラ、電卓、
携帯可能なパソコン等や携帯可能な端末機器、携帯電
話、IC録音機、CDプレーヤー、DVDプレーヤー、
MDプレーヤー、ビデオテープレコーダー、高級腕時
計、宝飾品、貴金属、骨董品等、もしくはそれらのケー
ス等が対象であり、ホログラムの製造の困難性を利用し
て、真正品である旨の表示のために貼付けるのに適して
いる。勿論、身分証明書、受験票の如きシート、またI
Dカードのようなカード、また、パスポートのような小
冊子に貼ってもよく、また、防火、消毒もしくは防火等
の保安、衛生上の等級を示す証書として、あるいはその
ための処置を施した事の証書に使用するのに適してい
る。カードサイズよりも大型のものであれば、予め、本
発明を利用してホログラムを二重に重ねて積層して作成
した二重のホログラムを、対象となる物品に積層しても
よい。この場合も下層のホログラムは透明型がより好ま
しく、上層のホログラムは反射型がより好ましいが、必
ずしもこれらに限定されない。
【0052】対象となるものの素材としては、紙、合成
紙、合成樹脂、金属からなるフイルムやシート、あるい
はガラス板等がある。ホログラムの画像としては、上記
した対象、用途・目的に合わせたデザインを施すことが
でき、必要な意味を表現する記号や文字を自由に含む事
ができる。ホログラム画像自体は、実物の撮影以外に、
ホログラム回折格子を計算で求めたり、デジタルカメラ
で取り込んだデジタル画像やコンピュータグラフイック
スから得られる2次元あるいは3次元の画像データか
ら、ホログラフィックステレオグラム技術等の適宜な手
段により作成できる。
【0053】
【実施例】(実施例1) (光回折構造転写シート(1)の作製)まず、支持体シ
ートとして、厚さ25μmの2軸延伸透明ポリエチレン
テレフタレートフィルム(片面コロナ放電処理)を用
い、そのコロナ放電処理面に下記組成の離型性層形成用
塗工液をグラビアリバースコート法により、乾燥時の厚
さが0.5μmとなるよう塗布して、離型性層が積層さ
れた支持体シートを作製した。 (離型性層形成用塗工液の組成) (1)メラミンアクリレート系樹脂 5重量部 (2)メチルアルコール 25重量部 (3)エチルアルコール 45重量部 (4)酢酸セルロース樹脂 1重量部 (5)パラトルエンスルフォン酸 0.05重量部
【0054】得られた離型性層上に、次に、下記組成の
受容層(=ラベル、シールを貼ることが可能な層)形成
用塗工液をグラビアコート法により塗布し、その後、溶
剤を除去して、厚み1μmの受容層を形成した。なお、
転写の際には、離型性層と受容層との間で剥離する。 (受容層形成用塗工液の組成) (1)酢酸セルロース樹脂 5重量部 (2)メチルアルコール 25重量部 (3)メチルエチルケトン 45重量部 (4)パラトルエンスルフォン酸 0.05重量部
【0055】得られた前記受容層上に、さらに、下記組
成の保護層形成用塗工液をグラビアコート法により、硬
化後の厚さが2μmとなるように塗布し、紫外線照射装
置(出力160W/cmの高圧水銀ランプ2灯式)によ
り紫外線照射量500mJ/cm2の条件で照射して塗
膜の硬化を行い、保護層を形成するとともに受容層との
密着性を確保した。 (保護層形成用塗工液の組成) (1)ポリウレタンアクリレート(プレポリマー) 20重量部 (2)ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 100重量部 (3)2−ヒドロキシエチルアクリレート 5重量部 (4)光重合開始剤 1重量部 (5)増感剤 1重量部 (6)トルエン 100重量部
【0056】以上のようにして、支持体シート上に離型
性層、受容層、および保護層とを順に形成した上に、下
記組成の光回折構造形成層用塗工液をグラビアリバース
コート法により、乾燥時の厚さが2μmとなるように塗
布し、100℃、1分間の条件で乾燥させて光回折構造
を形成するための樹脂層を形成し、形成した樹脂層上
に、ホログラム原版を載置し、150℃、50kg/c
2、1分間の条件で加熱圧着してホログラムレリーフ
を型付けした後、ホログラム原版を剥離してホログラム
レリーフを備えた光回折構造形成層(この場合はホログ
ラム層である。)を形成した。 (光回折構造形成層用塗工液の組成) (1)アクリル樹脂 40重量部 (2)メラミン樹脂 10重量部 (3)溶剤 シクロヘキサノン 50重量部 (4)溶剤 メチルエチルケトン 25重量部
【0057】光回折構造形成層のホログラムレリーフ形
成面に、スパッタリング法により厚さ500Åの酸化チ
タン薄膜層を形成して透明な光反射性層とした。最後
に、光反射性層上に、下記組成の接着剤層形成用塗工液
をグラビアリバースコート法により、乾燥時の厚さが2
μmとなるように塗布、乾燥して接着剤層を形成し、光
回折構造転写シート(1)を作製した。 (接着層形成用塗工液の組成) (1)塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂 20重量部 (2)アクリル樹脂 10重量部 (3)酢酸エチル 20重量部 (4)トルエン 50重量部
【0058】作製した光回折構造転写シートの各層の厚
みは次の通りである。なお符号「/」は、記号の左右の
物が互いに積層されていることを示す。支持体シート
(25μm)/離型性層(0.5μm)/受容層(1μ
m)/保護層(2μm)/光回折構造形成層(2μm)
/光反射性層(500オングストローム)/接着剤層
(2μm)。
【0059】(光回折構造転写シート(2)の作製)支
持体シートとして、厚さ25μmの2軸延伸透明ポリエ
チレンテレフタレートフィルムを用い、その片面に、下
記組成の離型性保護層形成用塗工液をグラビアリバース
コート法により、乾燥時の厚さが1μmとなるよう塗布
して、離型性保護層を形成した。なお、光回折構造転写
シート(2)の転写時は、支持体シートと離型性保護層
の界面で剥離がなされる。 (離型性保護層用塗工液の組成) (1)酢酸セルロース樹脂 5重量部 (2)メチルアルコール 25重量部 (3)エチルアルコール 45重量部 (4)トルエン 25重量部 (5)メチロール化メラミン樹脂 0.5重量部 (6)パラトルエンスルフォン酸 0.05重量部
【0060】次に、前記離型性保護層の上に実施例1で
使用したのと同じ、光回折構造形成層用塗工液を用い、
実施例1におけるのと同様にして、光回折構造形成層を
形成し、やはり、実施例1におけるのと同様にして、ホ
ログラムレリーフを備えた光回折構造形成層を形成し
た。
【0061】得られた光回折構造形成層のホログラムレ
リーフ形成面に、真空蒸着法により厚み500Åのアル
ミニウム薄膜層を形成して不透明な光反射性層とした。
得られた光反射性層の上に、実施例1で用いたのと同じ
組成の接着層用塗工液をグラビアリバースコート法によ
り、乾燥時の厚さが2μmとなるように塗布、乾燥して
接着層を形成し、光回折構造転写シート(2)を作製し
た。
【0062】以上のように作製した光回折構造転写シー
ト(2)の各層の厚さ構成は下記の通りである。支持体
シート(25μm)/離型性保護層(1μm)/光回折
構造形成層(2μm)/光反射性層(500オングスト
ローム)/接着剤層(2μm)
【0063】(実施例3=光回折構造付きカードの作
製)被転写体の基材シートとしては、表面に磁界の強さ
600(Oe)の磁気テープ(厚さ10μm)を積層し
た、厚さ0.76mm、大きさ15cm×15cmのポ
リ塩化ビニルシート(透明オーバーシート/黒色印刷層
/白色コアシート/白色コアシート/透明オーバーシー
トの4層のシートおよび印刷層からなる積層シート)を
準備した。これは図5中符号2で示した部分の、オーバ
ーシート2aとコアシート2bの間に黒色印刷層が介在
したものに相当し、コアシート2b上の全面に黒色印刷
層を施したものである。) 黒色印刷層は、白色コアシート表面に、磁気テープと同
じ黒色を呈するインキを用い、シルクスクリーン法によ
り形成したものである。
【0064】上記の基材シート上の磁気テープが積層さ
れている側に、上記で得られた光回折構造転写シート
(1)を用い、ホットスタンプ装置により、150℃、
10kg/cm2、10秒間の条件で、基材シートの表
面(磁気テープの積層面)に、光回折構造転写シート
(1)を加熱圧着し、その後、支持体シートを離型性層
ごと剥がし、剥がした後に、54mm×86mmのサイ
ズに打ち抜き、光回折構造が積層され、最表面に受容層
が設けられた状態とした。
【0065】続いて、受容層上に、上記の光回折構造転
写シート(2)を10mm×10mmの小型のサイズに
切断したものを、光回折構造転写シート2の接着層が接
するように、ただし、磁気ストライプの上を避けて配置
し、光回折構造転写シート(2)の支持体シート側か
ら、ホットスタンプ装置により、150℃、10kg/
cm2、1秒間の条件で加熱圧着し、その後、光回折構
造転写シート(2)の支持体シートを剥がした。
【0066】以上の各工程を行なった結果、ほぼ全面に
透明なホログラムを有し、一部分の上に金属光沢のある
ホログラムが積層されたカード(1)を得た。得られた
カード(1)上の一部に積層されている金属光沢のある
ホログラムの最表面(離型性保護層が表面にある。)に
対して、セロテープ剥離試験を行った結果、密着性は良
好であった。
【0067】(実施例2=基材に直接に印刷する方式)
基材としては、実施例1で用いたのと同じものを準備し
た。次に、前記磁気テープが設置された側の基材シート
の上に、グラビアリバースコート法により、実際例1で
用いたのと同じ組成の光回折構造形成層用塗工液を用い
て、乾燥時の厚さが2μmとなるように、直接、塗布
し、100℃、1分間の条件で乾燥させて、基材シート
上に、光回折構造形成層を形成した。
【0068】形成した樹脂層上に、ホログラム原版を載
置し、実施例1において行なったのと同条件で、ホログ
ラムレリーフを備えた光回折構造形成層を形成し、続い
て、透明な光反射性層も実施例1におけるのと同様にし
て形成した。
【0069】光反射性層上には、実施例1で用いたのと
同じ組成の保護層形成用塗工液をグラビアコート法によ
り、硬化後の厚さが2μmとなるように塗布し、熱乾燥
により溶剤を除去して保護層とした。この状態では、保
護層は完全硬化していない。
【0070】次に、前記保護層の上に、実施例1で用い
たのと同じ組成の受容層形成用塗工液をグラビアコート
法により塗布し、その後、熱乾燥により溶剤を除去して
受容層(厚さ1μm)を形成した。
【0071】この後、受容層の下層に形成してある保護
層を完全硬化させるためと、保護層と受容層の密着性を
確保するため、紫外線照射装置(出力160W/cmの
高圧水銀ランプ2灯式)により紫外線照射量500mJ
/cm2の条件で、受容層側から照射して塗膜の硬化を
行い、硬化後、54mm×86mmのサイズに打ち抜
き、光回折構造が積層され、最表面に受容層が設けられ
た状態とした。
【0072】この後、実施例1におけるのと同様にし
て、受容層上に、光回折構造転写シート(2)を用い
て、転写を行ない、同様に、ほぼ全面に透明なホログラ
ムを有し、一部分の上に金属光沢のあるホログラムが積
層されたカード(2)を得た。得られたカード(2)上
の一部に積層されている金属光沢のあるホログラムの最
表面(離型性保護層が表面にある。)に対して、セロテ
ープ剥離試験を行った結果、密着性は良好であった。
【0073】(比較例1)光回折構造転写シート(1)
を製造する際に受容層を形成しなかった以外は、実施例
1と同様に行ない、カード(3)を得た。得られたカー
ド(3)上の一部に積層されている金属光沢のあるホロ
グラムの最表面に対して、セロテープ剥離試験を行った
結果、充分接着してなく、密着性が不良であった。
【0074】(比較例2)受容層を形成しなかった以外
は、実施例2と同様に行ない、カード(4)を得た。得
られたカード(4)上の一部に積層されている金属光沢
のあるホログラムの最表面に対して、セロテープ剥離試
験を行った結果、充分接着してなく、密着性が不良であ
った。
【0075】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、基材上に少な
くとも硬化性樹脂を主成分とする硬化性樹脂組成物が架
橋硬化した硬化樹脂組成物からなる保護層を有する上
に、装飾層を積層する際に、熱可塑性樹脂を主成分とす
る熱可塑性樹脂組成物からなり、装飾層の貼付性を有す
る被貼付層を介して行なうことができるので、被貼付層
のみの追加により、装飾層の接着性が向上した装飾体を
提供することができる。請求項2の発明によれば、請求
項1の発明の効果に加え、保護層と被貼付層との関係を
より限定したので、より確実に接着性が向上した装飾体
を提供できる。請求項3の発明によれば、請求項1また
は2の発明の効果に加え、基材と保護層との間に視認性
の向上した光回折構造を下層に有し、装飾効果が重ねら
れた装飾体を提供できる。請求項4の発明によれば、請
求項1〜3いずれかの発明の効果に加え、上に重ねられ
た装飾層も視認性の向上した光回折構造であるので、光
回折構造の持つ効果が重ねられた装飾体を提供できる。
請求項5の発明によれば、請求項1〜4いずれかの発明
の効果に加え、基材に磁気記録層を有しているので、磁
気記録層への書込み/読出しによるID手段を備えた装
飾体を提供できる。請求項6の発明によれば、請求項1
〜5いずれかの発明の効果に加え、基材を携帯可能なカ
ードサイズとしたため、カードとしての使用が可能な装
飾体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のカードの平面図である。
【図2】本発明の実施例のカードの長さ方向の断面図で
ある。
【図3】本発明の実施例のカードの幅方向の断面図であ
る。
【図4】カードの基材の長さ方向の断面図である。
【図5】好ましい実施例のカードの幅方向の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 カード 2 基材 3 印刷 4 エンボス文字 5 磁気記録層 6 模様 7 ホログラムシール 8 保護層 9 貼付層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜田 登紀子 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2C005 HA06 HB09 JA02 JA18 JB08 KA06 KA07 KA37 LA03 LA11 LA19 LA23 LA25 LA29

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に、硬化性樹脂を主成分とする硬
    化性樹脂組成物が架橋硬化した硬化樹脂組成物からなる
    保護層、熱可塑性樹脂を主成分とする熱可塑性樹脂組成
    物からなり、装飾層の貼付性を有する被貼付層、および
    装飾層の少なくとも三層が順に積層されたことを特徴と
    する装飾体。
  2. 【請求項2】 前記保護層と前記被貼付層は、前記保護
    層を形成するための熱硬化性樹脂組成物が完全硬化して
    いない状態で前記被貼付層と積層したものであることを
    特徴とする請求項1記載の装飾体。
  3. 【請求項3】 前記基材と前記保護層との間に、光反射
    性層、および光回折構造層が少なくとも積層されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の装飾体。
  4. 【請求項4】 前記装飾層が、光反射性層、および光回
    折構造層が少なくとも積層されているものであることを
    特徴とする請求項1〜3いずれか記載の装飾体。
  5. 【請求項5】 前記基材上に磁気記録層が積層されてい
    ることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の装飾
    体。
  6. 【請求項6】 前記基材が携帯可能なカードサイズを有
    しており、カードとして使用されることを意図した請求
    項1〜5いずれか記載の装飾体。
JP2000034101A 2000-02-10 2000-02-10 装飾体 Pending JP2001219681A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000034101A JP2001219681A (ja) 2000-02-10 2000-02-10 装飾体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000034101A JP2001219681A (ja) 2000-02-10 2000-02-10 装飾体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001219681A true JP2001219681A (ja) 2001-08-14

Family

ID=18558483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000034101A Pending JP2001219681A (ja) 2000-02-10 2000-02-10 装飾体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001219681A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002307879A (ja) * 2001-04-16 2002-10-23 Dainippon Printing Co Ltd 真正性の判別可能なカード
WO2007047544A1 (en) * 2005-10-14 2007-04-26 3M Innovative Properties Company Method of making a privacy film
WO2007059412A3 (en) * 2005-11-10 2007-09-20 Datacard Corp Lamination of patch films on personalized cards through heat transfer
US7326504B2 (en) 2005-10-14 2008-02-05 3M Innovative Properties Company Imaged anti-copy film
JP2010509140A (ja) * 2006-11-03 2010-03-25 スキニット,インク. 民生用機器のための粘着性カバー

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002307879A (ja) * 2001-04-16 2002-10-23 Dainippon Printing Co Ltd 真正性の判別可能なカード
JP4620280B2 (ja) * 2001-04-16 2011-01-26 大日本印刷株式会社 真正性の判別可能なカード
WO2007047544A1 (en) * 2005-10-14 2007-04-26 3M Innovative Properties Company Method of making a privacy film
US7326504B2 (en) 2005-10-14 2008-02-05 3M Innovative Properties Company Imaged anti-copy film
US7467873B2 (en) 2005-10-14 2008-12-23 3M Innovative Properties Company Privacy film
WO2007059412A3 (en) * 2005-11-10 2007-09-20 Datacard Corp Lamination of patch films on personalized cards through heat transfer
US7638012B2 (en) 2005-11-10 2009-12-29 Datacard Corporation Lamination of patch films on personalized cards through heat transfer
JP2010509140A (ja) * 2006-11-03 2010-03-25 スキニット,インク. 民生用機器のための粘着性カバー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4565482B2 (ja) ホログラム積層体およびホログラムラベル
JP2001315472A (ja) 光回折構造を有する情報記録媒体およびカード、並びに光回折構造体
JP4713284B2 (ja) 新規構成の高意匠性光回折構造体付きカード
US6818270B2 (en) Hologram laminate and hologram label
JP2002140682A (ja) 情報記録体および情報記録体の製造方法
JP2002192867A (ja) 光学コード付きシート、およびこれを製造するのに用いる光学コード付きフィルム
JP4620280B2 (ja) 真正性の判別可能なカード
JP4013653B2 (ja) 不正防止非接触タグ
JP4562925B2 (ja) 真正性識別部、真正性識別部貼付け用ラベル、および真正性識別部転写シート
JPH05201181A (ja) 身分証明書
JP2000047555A (ja) 光回折構造を有する物品の製造方法
JP2000112362A (ja) ホログラムシールの適用方法
JP2002347355A (ja) 中間転写記録媒体およびこれを用いる情報記録体の製造方法、並びに情報記録体
JP2001219681A (ja) 装飾体
JPS6218586A (ja) 複写防止方法
JP2001322393A (ja) 転写シートおよびそれを用いて製造された光回折構造付きカード
JP2001293982A (ja) 情報記録体および情報記録カード
JP3710963B2 (ja) 磁気記録媒体
JP3605542B2 (ja) 情報記録媒体および情報記録ラベル
JP4788083B2 (ja) 基材シートを剥離し得る貼付け用シートの製造方法。
JP5509843B2 (ja) ホログラムラベル
JP2002215010A (ja) 真正性識別体
JP2003053898A (ja) 基材シートを剥離し得る貼付け用シート
JP5407922B2 (ja) ホログラムラベル
JP2003053901A (ja) 基材シートを剥離し得る貼付け用シート

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050920

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060214