JP2001219586A - インパクトドットヘッドおよび該インパクトドットヘッドを備えたプリンタ - Google Patents

インパクトドットヘッドおよび該インパクトドットヘッドを備えたプリンタ

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JP2001219586A
JP2001219586A JP2000029903A JP2000029903A JP2001219586A JP 2001219586 A JP2001219586 A JP 2001219586A JP 2000029903 A JP2000029903 A JP 2000029903A JP 2000029903 A JP2000029903 A JP 2000029903A JP 2001219586 A JP2001219586 A JP 2001219586A
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armature
guide pin
yoke
impact dot
dot head
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Takashi Asada
尚 淺田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヨーク内部でのガイドピンの暴れを複数個存
在する全てのガイドピンについて防止することにより、
ガイドピンおよびその周辺部品の耐久性能を向上させ、
もってインパクトドットヘッド全体の耐久性能を向上さ
せ、ならびに安定した高速ドットインパクト動作を行え
るようにする。 【解決手段】 アーマチュア6にはガイドピン8の外形
よりも大なる内径を有するピン孔11が設けられ、ガイ
ドピン8が挿通されて印字ワイヤ9を付勢する為の回動
動作を行う回動支点軸を形成する。ガイドピン8はサイ
ドヨーク4に設けられた切欠部12に収納される。切欠
部12の幅寸法aはガイドピン8の直径bよりも大なる
ものとなっていて、ガイドピン8は切欠部12への圧入
によってその位置が固定され、動きが拘束される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数個の印字ワイ
ヤを選択的に駆動し、印刷媒体にドットインパクトによ
り文字等を形成するインパクトドットヘッドおよび該イ
ンパクトドットヘッドを備えたプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のインパクトドットプリン
タ用印字ヘッドには、該印字ヘッドの基体となるフレー
ムに環状に配列された複数のコアのそれぞれに通電によ
って電磁力を発生させるソレノイドコイルを装着し、前
記コアを含めて磁気回路を構成するように印字ワイヤを
支持するアーマチュアを同じ磁気回路を構成するヨーク
へ配置し、ソレノイドコイルの電磁力によりアーマチュ
アを変位させ印字ワイヤをプラテン上の用紙に衝突させ
るようにしたインパクトドットヘッドが一般に使用され
ている。
【0003】図5乃至図8は前記従来のインパクトドッ
トヘッドの一例(ここでは、特開昭61−228966
号公報に開示されたインパクトドットヘッド)を示すも
のであり、図5は断面図、図6は複数個存在するアーマ
チュアについて1のアーマチュア付近を拡大した斜視
図、図7は図6におけるy−y断面図、図8は部品展開
斜視図である。
【0004】図5において、印刷用紙へドットインパク
トを行う印字ワイヤ9を駆動するソレノイドコイル2
は、磁性材料からなるフレーム1に環状に設けられたコ
ア16に装着される。印字ワイヤ9を支持しつつドット
インパクト動作時には前記印字ワイヤ9を付勢するアー
マチュア6は、ソレノイドコイル2と対をなし、磁気回
路を構成するヨーク3に設けられたアーマチュア保持部
10によってソレノイドコイル2と同様にフレーム1の
円周方向に配列される。
【0005】図6において、アーマチュア6にはピン孔
11が設けられ、該ピン孔11にガイドピン8が挿通さ
れて印字ワイヤ9を付勢する為の回動動作を行う回動支
点軸を形成している。
【0006】図6および図8において、サイドヨーク4
は、ヨーク3と同様にアーマチュア6をフレーム1の円
周方向に配列する。ガイドピン8は前記サイドヨーク4
に設けられた切欠部12に隙間を有して嵌合され、且つ
アーマチュアホルダ5およびヨーク3によって狭持され
る。従って一般には、ガイドピン8がアーマチュアホル
ダ5およびヨーク3によって狭持されるために、ガイド
ピン8の直径はサイドヨーク4の厚みに対して大なるも
のとなっている。
【0007】また、ソレノイドコイル2への通電により
生じる電磁力によって付勢されるアーマチュア6には、
該アーマチュア6を元の位置に復帰させるための復帰バ
ネ7の1端が当接していて、ソレノイドコイル2の非通
電時には常時、アーマチュア6をアーマチュアホルダ5
に向かって押圧している。
【0008】以上のように構成された従来のインパクト
ドットヘッドについてその動作を概説する。複数のソレ
ノイドコイル2は、印字情報に応じて所定のソレノイド
コイルに各々通電される。ソレノイドコイル2に通電す
るとコア16,ヨーク3,アーマチュア6,サイドヨー
ク4,ガイドピン8を含んだ磁気回路が形成される。こ
れによって、一定の空隙を形成するコア16とアーマチ
ュア6には+−の磁極が現れ、アーマチュア6はコア1
6に引き寄せられることにより、復帰バネ15の押圧力
に抗して回動中心であるガイドピン8を中心にして回動
する。これにより、アーマチュア6の先端に支持された
印字ワイヤ9は印刷媒体にドットインパクトを行う。
【0009】ところで、サイドヨーク4に設けられた切
欠部12においては、ガイドピン8がその軸方向およ
び、サイドヨーク4の半径方向について一定のクリアラ
ンスを保有しつつ切欠部12に嵌合されているが、前述
の如くガイドピン8はアーマチュアホルダ5およびヨー
ク3の2平面によって狭持される為にその動きが拘束さ
れるため、前記クリアランスにおいてガイドピン8が動
くことはない。しかし、ガイドピン8は複数個存在する
(例えば、12ドットの場合は12個)ため、場合によ
っては各々のガイドピンの直径のばらつきにより全ての
ガイドピンは一律に狭持されず、結果として複数個存在
するガイドピン8の一部についてはアーマチュアホルダ
5およびヨーク3によって狭持されず、アーマチュアホ
ルダ5およびヨーク3との間にクリアランスを有するこ
とになる。
【0010】図7はガイドピン8が前記クリアランスを
有した状態を示すものであり、ガイドピン8は切欠部1
2において矢印で示す上下方向、左右方向の2方向およ
びその軸方向の計3方向に自由に微動することが可能と
なっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の様にガ
イドピン8が切欠部12において微動可能であると、以
下の問題が生ずる。
【0012】すなわち、アーマチュア6には通常、耐久
性能として数億回の回動動作が要求されるので、前述の
様にアーマチュア6の回動動作の支点軸となるガイドピ
ン8が微動可能であると、アーマチュア6の回動動作に
伴いガイドピン8がクリアランスの中で“暴れる”こと
によって、ガイドピン8およびガイドピン8の周辺部材
であるサイドヨーク4,ヨーク3,アーマチュアホルダ
5が摩耗し、耐久性能を劣化させる要因となる。
【0013】更に、高速なドットインパクト動作を行う
場合、前記ガイドピン8の“暴れ”によってアーマチュ
ア6の回動動作が不安定となり、印字品質の低下を招く
場合も生じる。
【0014】本発明は上記問題に鑑みなされたものであ
り、その課題は、前記ガイドピン8のいわゆる暴れを、
インパクトドットヘッドに複数個存在するガイドピンの
全てについて防止して、ガイドピン8およびその周辺部
材であるヨーク3,サイドヨーク4の耐久性能を向上さ
せ、以てインパクトドットヘッド全体の耐久性能を向上
させ、並びに高速ドットインパクト動作時にも安定した
動作を行うようにすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本願請求項1に記載の発明に係るインパクトドット
ヘッドは、印字ワイヤを支持するアーマチュアに設けら
れたピン孔に挿通して前記アーマチュアの回動支点軸を
形成するガイドピンと、前記アーマチュアを円周方向に
沿って配列保持するヨークと、前記ヨークと共に前記ア
ーマチュアを円周方向に沿って配列保持し、更に前記ガ
イドピンが嵌合する切欠部を有するサイドヨークと、サ
イドヨーク上にアーマチュアを囲うように被設されるア
ーマチュアホルダとを備えたインパクトドットヘッドに
おいて、前記ガイドピンが前記ヨークおよび前記サイド
ヨークおよび前記アーマチュアホルダに対して、その位
置を固定手段によって常時拘束された状態で配置され、
且つ前記固定手段は複数個存在する前記ガイドピンの全
部について施されていることを特徴とする。
【0016】本願請求項1の発明によると、前記ガイド
ピンがその位置を固定手段によって常時拘束された状態
で配置されているので、前記ガイドピンの周囲にクリア
ランスが存在する場合であってもその動きは拘束され、
アーマチュアの回動動作に伴ってガイドピンがクリアラ
ンスの中で暴れることが無いので、ガイドピン等の摩耗
によって耐久性能の劣化を招来したり、高速なドットイ
ンパクト動作を行う場合にアーマチュアの回動動作が不
安定となって印字品質の低下を招来したりすることがな
い。
【0017】また、前記固定手段は複数個存在する全て
の前記ガイドピンに対して個々に施されているので、複
数個存在する前記ガイドピンを2つの平面で狭持する場
合などのように、複数個存在する各々のガイドピンの直
径のばらつきによって一部のガイドピンが狭持されない
現象が生ずることが無い。従って、複数個存在する全て
のガイドピンについて前述した作用効果を得ることが可
能となり、結果としてインパクトドットヘッド全体につ
いて耐久性能の向上若しくは高速ドットインパクト時の
安定した印字動作を得ることができる。
【0018】本願請求項2に記載の発明に係るインパク
トドットヘッドは、請求項1において、前記固定手段
が、前記サイドヨークに対する前記ガイドピンの圧入で
あることを特徴とする。
【0019】本願請求項2の発明によると、前記固定手
段が前記サイドヨークに対する前記ガイドピンの圧入で
あるので、前記固定手段を構成する部品点数を増やすこ
となく安価に且つ簡易な構造で本願請求項1に記載の発
明と同等な作用効果を得ることができる。
【0020】本願請求項3に記載の発明に係るインパク
トドットヘッドは、請求項1において、前記固定手段
が、接着剤による接着であることを特徴とする。
【0021】本願請求項3の発明によると、前記固定手
段が接着剤による接着であるので、本願請求項1に記載
の発明と同等な作用効果を極めて安価に得ることができ
ると共に、ヨークおよびサイドヨーク等のガイドピン周
囲にある部材同士も同時に接着固定されるため、当該ヘ
ッド全体の一体性が強化される。
【0022】本願請求項4に記載の発明に係るインパク
トドットヘッドは、請求項1において、前記固定手段
が、前記アーマチュアホルダと前記サイドヨークとの
間、又は前記サイドヨークと前記ヨークとの間、又は前
記アーマチュアホルダと前記サイドヨークとの間並びに
前記サイドヨークと前記ヨークとの間、に設けられた弾
性体である弾性スペーサの弾性力による固定であること
を特徴とする。
【0023】本願請求項4の発明によると、複数個存在
する前記ガイドピンはサイドヨークを間に介した2つの
平面によって狭持される。即ち、前記2つの平面は、一
方が弾性スペーサで他方がアーマチュアホルダ、又は一
方が弾性スペーサで他方がヨーク、又は双方共に弾性ス
ペーサのいずれかとなる。
【0024】従って、前記ガイドピンを狭持する2つの
平面のうち少なくとも一方が弾性体であることから、前
記ガイドピンはその弾性力によって他方の平面に固定さ
れることによりその動きが拘束される。更に、同一平面
上に複数個存在する前記ガイドピンの直径にばらつきが
ある場合においても、前記弾性スペーサはその弾性変形
によって該ばらつきを吸収することができるので、複数
個存在するガイドピンを2つの平面で狭持する際に該2
平面が双方ともに剛体から形成される平面である場合の
ように、複数個存在するガイドピンのうちの一部が狭持
されないという不具合が生じることがない。
【0025】これにより、複数個存在する全てのガイド
ピンに対して、結果として個々に固定手段が施されるこ
とと同様の効果を得ることができ、本願請求項1に記載
の発明と同等な作用効果を得ることができる。
【0026】また、インパクトドットヘッド組み立て時
においては、複数個存在するガイドピンの各々について
それぞれ前記固定手段を施す必要が無く、組み立て作業
を極めて迅速に且つ容易に行うことができる。
【0027】本願請求項5に記載の発明に係るインパク
トドットプリンタは、請求項1から3のいずれか1項に
記載のインパクトドットヘッドを具備することを特徴と
する。
【0028】本願請求項5に記載の発明によると、前述
した本願請求項1に記載の発明から本願請求項4に記載
の発明のいずれかと同様の作用効果を得ることができ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るインパクト
ドットヘッドの実施形態を図1乃至図4を参照しつつ説
明する。
【0030】<実施の形態1>図1は本発明の実施の形
態1に係るインパクトドットヘッドにおいて、複数個存
在するアーマチュアについて1のアーマチュア付近を拡
大した斜視図であって、インパクトドットヘッド組み立
て工程の一部を示すものである。
【0031】図1において、ヨーク3およびサイドヨー
ク4は図示しないソレノイドコイルが取り付けられたフ
レームの上部に既に取り付けられている。ヨーク3およ
びサイドヨーク4には、アーマチュア6をその円周方向
に配列するためのガイド溝15が設けられていて、アー
マチュア6はそれぞれ前記ガイド溝15に沿ってサイド
ヨーク4の上部から収納される。アーマチュア6にはガ
イドピン8の外径よりも大なる内径を有するピン孔11
が設けられ、ガイドピン8が挿通されて印字ワイヤ9を
付勢する為の回動動作を行う回動支点軸を形成する。
【0032】次に、ガイドピン8の、サイドヨーク4に
設けられた切欠部12への取り付けについて説明する。
【0033】ガイドピン8はサイドヨーク4に設けられ
た切欠部12に設置される。ここで、切欠部12の幅寸
法aは、ガイドピン8の直径bよりも小なるように形成
されている。従って、ガイドピン8をその直径寸法より
も小なる寸法を有する切欠部12へ収納する際には、図
示する矢印の様に上部から一定の力を加えて圧入する。
サイドヨーク4の厚み寸法cは、ガイドピン8の直径b
よりも小なるものであっても良いし、大なるものであっ
ても良いし、若しくは同じものであっても良い。ただ
し、圧入を行うに必要な条件を満たすこと、すなわち、
サイドヨーク4の厚み寸法cはガイドピン8の直径bの
1/2よりも大なるものでなければならない。
【0034】圧入されたガイドピン8は切欠部12にお
いて、切欠部12から加えられる外圧によってその位置
が固定され、且つその動きが拘束される。従って、アー
マチュア6が回動動作を行ってもガイドピン8はその動
きが拘束される為に、たとえガイドピン8の軸方向等に
クリアランスが存在していても、アーマチュア6の回動
動作に伴ってガイドピン8が暴れることが無いため、ガ
イドピン8等の摩耗を招来することがないと同時に、高
速ドットインパクト時においてもアーマチュア6の安定
した回動動作を得ることができる。
【0035】また、前記圧入は複数個存在するガイドピ
ン8の各々について行われるため、全てのガイドピン8
について確実に前述した作用効果を得ることができ、結
果としてインパクトドットヘッド全体の耐久性能向上も
しくは高速ドットインパクト時の安定した動作を得るこ
とができる。
【0036】<実施の形態2>次に、図2は本発明の実
施の形態2に係るインパクトドットヘッドにおいて、複
数個存在するアーマチュアについて1のアーマチュア付
近を拡大した斜視図である。
【0037】図2において、その他の構成は、図1に示
した実施の形態のものと同様なので、同一部分に同一符
号を付して、その説明は省略する。
【0038】ガイドピン8はサイドヨーク4に設けられ
た切欠部12に設置されるが、切欠部12はガイドピン
8が収納された際、適度なクリアランスを有する状態と
なる様な内部寸法で形成されている。
【0039】ガイドピン8は切欠部12に収納される
際、適当量の接着剤13を塗布して収納される。従って
ガイドピン8は接着剤13によってその位置が接着固定
され、且つその動きが拘束される。
【0040】従って、アーマチュア6が回動動作を行っ
てもガイドピン8はその動きが拘束される為に、たとえ
ガイドピン8の軸方向等にクリアランスが存在していて
も、アーマチュア6の回動動作に伴ってガイドピン8が
暴れることが無いため、ガイドピン8等の摩耗を招来す
ることがないと同時に、高速ドットインパクト時におい
てもアーマチュア6の安定した回動動作を得ることがで
きる。
【0041】また、前記接着は複数個存在するガイドピ
ン8の各々について行われるため、全てのガイドピン8
について確実に前述した作用効果を得ることができ、結
果としてインパクトドットヘッド全体の耐久性能向上も
しくは高速ドットインパクト時の安定した動作を得るこ
とができると共に、ヨーク3およびサイドヨーク4等
の、ガイドピン8の周囲にある部材同士も同時に接着固
定されるため、インパクトドットヘッド全体の一体性が
強化される。
【0042】尚、本実施形態においては、サイドヨーク
4の厚み寸法cはガイドピン8の直径bよりも小なるも
のであっても良いし、大なるものであっても良いし、若
しくは同じものであっても良い。
【0043】<実施の形態3>次に、図3は本発明の実
施の形態3に係るインパクトドットヘッドにおいて、複
数個存在するアーマチュアについて1のアーマチュア付
近を拡大し且つ部品展開を行った斜視図であり、図4は
図3におけるx−x断面図である。
【0044】図3において、その他の構成は、図1に示
した実施の形態のものと同様なので、同一部分に同一符
号を付して、その説明は省略する。
【0045】図3および図4において、サイドヨーク4
とアーマチュアホルダ5との間には、硬質ゴム等の弾性
材料からなる弾性スペーサ14が、サイドヨーク4とア
ーマチュアホルダ5との間に一定の圧力を受けた状態で
設置される。また、サイドヨーク4の厚み寸法cは、ガ
イドピン8の直径よりも小なる様に形成されている。
【0046】適度なクリアランスを有する状態で収納さ
れたガイドピン8は、切欠部12に収納された後、弾性
スペーサ14の弾性力を受けてその位置が固定され、且
つその動きが拘束される。
【0047】従って前述した実施の形態1または2と同
様に、たとえガイドピン8の軸方向等にクリアランスが
存在していても、アーマチュア6の回動動作に伴ってガ
イドピン8が暴れることが無いため、ガイドピン8等の
摩耗を招来することがないと同時に、高速ドットインパ
クト時においてもアーマチュア6の安定した回動動作を
得ることができる。
【0048】また、同一平面上に複数個存在するガイド
ピン8の直径にばらつきがある場合においても、弾性ス
ペーサ14はその弾性変形によって前記ばらつきを吸収
することができるので、複数個存在するガイドピン8を
2つの平面で狭持する際に該2平面が双方ともに剛体か
ら形成される平面である場合のように、複数個存在する
ガイドピン8のうちの一部が狭持されないという不具合
が生じることがない。
【0049】更に、本実施形態に係るインパクトドット
ヘッドの組み立て工程においては、弾性体14をサイド
ヨーク4とアーマチュアホルダ5との間に介在させるの
みで上述した作用効果が得られるので、複数個存在する
ガイドピン8の各々に固定手段を施す必要が無く、作業
時間が短縮され且つ作業が容易である。
【0050】尚、弾性スペーサ14はヨーク3とサイド
ヨーク4との間、若しくはアーマチュアホルダ5とサイ
ドヨーク4の間並びにヨーク3とサイドヨーク4の間の
双方に介在させても同様な作用効果を得ることが可能で
ある。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数個存在する全てのガイドピンが固定手段によって位置
決めされ且つその動きが拘束されるので、アーマチュア
の回動動作に伴ういわゆる暴れが複数個存在する全ての
ガイドピンについて防止され、ガイドピンおよびその周
辺部材であるヨーク,サイドヨーク等の部品の耐久性能
を向上することができ、もしくは高速ドットインパクト
動作時にも安定したドットインパクト動作を行うように
することができるので、結果としてインパクトドットヘ
ッド全体の耐久性能向上もしくは高速ドットインパクト
時の安定した動作を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインパクトドットヘッドの一実施
形態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るインパクトドットヘッドの他の一
実施形態を示す斜視図である。
【図3】本発明に係るインパクトドットヘッドの他の一
実施形態を示す斜視図である。
【図4】図3に示したインパクトドットヘッドの要部断
面図である。
【図5】従来技術に係るインパクトドットヘッドの断面
図である。
【図6】従来技術に係るインパクトドットヘッドの部品
拡大斜視図である。
【図7】図6に示したインパクトドットヘッドの要部断
面図である。
【図8】従来技術に係るインパクトドットヘッドの、部
品展開を行った斜視図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 ソレノイドコイル 3 ヨーク 4 サイドヨーク 5 アーマチュアホルダ 6 アーマチュア 7 復帰バネ 8 ガイドピン 9 印字ワイヤ 10 アーマチュア保持部 11 コア 12 切欠部 13 接着剤 14 弾性スペーサ 15 ガイド溝 16 コア

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ワイヤを支持するアーマチュアに設
    けられたピン孔に挿通して前記アーマチュアの回動支点
    軸を形成するガイドピンと、 前記アーマチュアを円周方向に沿って配列保持するヨー
    クと、 前記ヨークと共に前記アーマチュアを円周方向に沿って
    配列保持し、更に前記ガイドピンが嵌合する切欠部を有
    するサイドヨークと、 サイドヨーク上にアーマチュアを囲うように被設される
    アーマチュアホルダとを備えたインパクトドットヘッド
    において、 前記ガイドピンが前記ヨークおよび前記サイドヨークお
    よび前記アーマチュアホルダに対して、その位置を固定
    手段によって常時拘束された状態で配置され、且つ前記
    固定手段は複数個存在する前記ガイドピンの全部につい
    て施されている、ことを特徴とするインパクトドットヘ
    ッド。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記固定手段が、前
    記サイドヨークに対する前記ガイドピンの圧入であるこ
    とを特徴とするインパクトドットヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記固定手段が、前
    記サイドヨークに対する前記ガイドピンの接着剤による
    接着であることを特徴とするインパクトドットヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記固定手段が、前
    記アーマチュアホルダと前記サイドヨークとの間、又は
    前記サイドヨークと前記ヨークとの間、又は前記アーマ
    チュアホルダと前記サイドヨークとの間並びに前記サイ
    ドヨークと前記ヨークとの間、に設けられた弾性体であ
    る弾性スペーサの、弾性力による固定であることを特徴
    とするインパクトドットヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項に記載の
    インパクトドットヘッドを具備することを特徴とするイ
    ンパクトドットプリンタ。
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