JP2001216090A - 狭額縁タッチパネル - Google Patents

狭額縁タッチパネル

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JP2001216090A
JP2001216090A JP2000022486A JP2000022486A JP2001216090A JP 2001216090 A JP2001216090 A JP 2001216090A JP 2000022486 A JP2000022486 A JP 2000022486A JP 2000022486 A JP2000022486 A JP 2000022486A JP 2001216090 A JP2001216090 A JP 2001216090A
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electrode
transparent
lead
touch panel
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JP2000022486A
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Inventor
Koji Kusuda
康次 楠田
Takao Hashimoto
孝夫 橋本
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Nissha Printing Co Ltd
Original Assignee
Nissha Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リード電極および引き回し回路などの配線が
狭額縁範囲に納まるように形成されても、位置検出の誤
差の少ない狭額縁タッチパネルを提供する。 【解決手段】 アナログ抵抗膜方式のタッチパネルにお
いて、リード電極および引き回し回路の配線が、幅0.1
〜2.0mmで、コネクタの接続される辺を除きパネルの縁
から2.5mm内側までの狭額縁範囲に納まるように金属材
料のみを構成材料として形成され、タッチパネルの端子
間抵抗中の配線抵抗率が5%以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、LCD(液晶デ
ィスプレイ)やCRT(ブラウン管)などの画面上に配
置し、透視した画面の指示にしたがって指やペンなどで
上から押圧することにより位置入力が行われるタッチパ
ネルに関し、とくに位置検出の誤差の少ない狭額縁タッ
チパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子手帳やパソコンなどに使
用されるタッチパネルとしてはアナログ抵抗膜方式のも
のがあり、通常、図2に示されているように、可撓性を
有するタッチ入力側パネル1と画面側パネル2を絶縁性
のスペーサ3を介して対向配置してなり、前記の各パネ
ルは透明絶縁基材11,21の片面に透明電極12,2
2および平行な一対のリード電極(バスバーともいう)
を有すると共に透明電極側を内側にして、かつタッチ入
力側と画面側のパネルでリード電極13,14,23,
24が方形配置となるように対向配置され、タッチ入力
側と画面側のパネルの両方が透明絶縁基材の一部に透明
電極を有し、それぞれの透明電極以外の部分にリード電
極に接続する引き回し回路15,16,25,26を有
している。また、引き回し回路15,16,25,26
の他端はタッチパネルの一辺においてまとめられ、フィ
ルムコネクタ7の端部と接続されている。
【0003】アナログ抵抗膜方式の透明タッチパネルの
原理は、図3に示すように、タッチ入力側パネル1上か
ら任意の点Pを指やペンなどで押圧して両透明電極1
2,22の点Pの箇所を点接触させたとき、タッチ入力
側の透明電極12に電圧を印加しかつ画面側の透明電極
22には電圧を印加しないことによって、タッチ入力側
の透明電極12はX方向に電位勾配が生じ、タッチ入力
側の透明電極12上の点Pに分圧された電圧eが生
じ、この電圧eは画面側パネル2の分圧出力端5から
検出される。ここで、点Pの座標を(x,y)、タッチ
入力側の透明電極12のリード電極13,14間の距離
をL、リード電極13,14間の電圧をEとすると、
/E=x/Lという関係により、電圧eから点
Pのx座標を求めることができる。また、画面側の透明
電極22に対する電圧を印加しかつタッチ入力側の透明
電極12には電圧を印加しないことによって、画面側の
透明電極22上の点Pに分圧された電圧eが生じ、こ
の電圧eは、タッチ入力側の透明電極12の分圧出力
端4から検出される。ここで、画面側の透明電極22の
リード電極23,24間の距離をL、リード電極2
3,24間の電圧をEとすると、e/E=y/L
いう関係により、電圧eから点Pのy座標を求めるこ
とができる。
【0004】また、アナログ抵抗膜方式のタッチパネル
には、引き回し回路を一方のパネルにまとめたもの、具
体的には、タッチ入力側と画面側のパネルのいずれか一
方が透明絶縁基材の全面に透明電極を有し、他方が透明
絶縁基材の一部に透明電極を有してその透明電極以外の
部分に対置側パネルに設けたリード電極と導電性接着剤
にて接続される独立の連絡電極17,18を有し、かつ
連絡電極17,18を有するパネルの前記透明電極以外
の部分にリード電極13,14,23,24と直接的お
よび前記連絡電極17,18を介して間接的に接続する
引き回し回路15,16,25,26を有しているよう
に構成したものもある(図3参照)。
【0005】上記リード電極13,14,23,24お
よび引き回し回路15,16,25,26、連絡電極1
7,18は、材料として金、銀、銅、ニッケルなどの金
属あるいはカーボンなどの導電フィラーを樹脂バインダ
ー中に分散させた導電性ペーストが使用されており、ス
クリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキ
ソ印刷などの印刷法、刷毛塗法などによって形成され
る。
【0006】最近では、上記のようなタッチパネルにつ
いて、製品の小型化および画面の大型化のため、リード
電極および引き回し回路、連絡電極の配線がパネルの縁
から少なくとも3mm内側までの狭額縁範囲8(図1斜線
部分)に納まるように形成することが望まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】(1)しかし、前記導
電性ペースト材料で形成されたリード電極および引き回
し回路の配線は、バインダーとして含有する樹脂のため
に、導電性フィラーの固有抵抗以上の抵抗が発生する。
また、リード電極中のフィラーによってリード電極と透
明電極とが100%の面接触をすることが出来ないため
に、接触抵抗が発生する。そして、タッチパネルに定電
圧をかけたときのタッチ位置は、前記したように分圧出
力端で検出されるX方向の電圧eおよびY方向の電圧
で決まるが、タッチ位置のx座標が同じ場合でもリ
ード電極に抵抗があれば検出される位置のx座標は引き
回し回路との接続部分に近い箇所(図2及び図4中の
a)と遠い箇所(図2及び図4中のb)とで完全には一
致しない。タッチ位置のy座標が同じ場合でも同様であ
る。リード電極には導電性ペースト材料で構成されるこ
とによる大きな抵抗があり、この抵抗はリード電極を細
く形成するとさらに大きくなり、引き回し回路との接続
部分に近い箇所(図2及び図4中のa)と遠い箇所(図
2及び図4中のb)とで位置検出の差がより大きく目立
つことになる。つまり、リニアリティー(直線性)が悪
くなるため、透明タッチパネル上の指やペンの動きをそ
のまま入力できず、違った入力内容になる。リード電極
を太く形成すれば位置検出の差は目立たないが、それで
は狭額縁のタッチパネルを得ることは出来ない。
【0008】(2)また、タッチパネルにおいては、タ
ッチパネルのタッチ位置とこれを検出して得られるLC
Dの表示位置とが重なって見えるように特定の補正(キ
ャリブレーション)がされている。そして、タッチパネ
ルに定電圧をかけたときのタッチ位置は、前記したよう
に分圧出力端で検出されるX方向の電圧eおよびY方
向の電圧eで決まるが、透明電極の抵抗が経時的に又
は環境温度により変化した場合には検出される電圧が変
わり、LCDの表示位置と位置ズレを起こす。なお、環
境温度による透明電極の抵抗値の変化は、例えば0〜50
℃の範囲で温度係数が0.005〜0.1%/℃である。リード
電極および引き回し回路、連絡電極には導電性ペースト
材料で構成されることによる大きな抵抗があり、この配
線抵抗が大きいほど透明電極の抵抗が経時的に又は環境
温度により変化したときの位置ズレも大きい。前記した
ように定電圧Eが分圧されて入力位置が決まるが、正確
にはEは配線抵抗を含んだものでありリード電極では
E′となるため、E′が分圧されて入力位置が決まる。
そのため、配線抵抗が経時的に又は環境温度により変化
せずに透明電極の抵抗が経時的に又は環境温度により変
化する場合、配線抵抗が大きいほど透明電極の抵抗の経
時変化又は環境温度による変化によるE′の変化が大き
くなり、タッチパネルのタッチ位置とLCDの表示位置
とで位置ズレが大きく目立つことになるのである。リー
ド電極および引き回し回路、連絡電極を太く形成すれば
タッチパネルのタッチ位置とLCDの表示位置とで位置
ズレは起きても目立たないが、それではやはり狭額縁の
タッチパネルを得ることは出来ない。
【0009】上記のように、従来のタッチパネルは狭額
縁化に制限があり、大型のタッチパネルにおいてはリー
ド電極および引き回し回路が長くなることによって配線
抵抗が大きくなるため、さらに狭額縁化が困難である。
【0010】したがって、本発明の目的は、上記の問題
点を解決することにあって、リード電極および引き回し
回路などの配線が狭額縁範囲に納まるように形成されて
も、位置検出の誤差の少ない狭額縁タッチパネルを提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、下記パネルAと下記パネルBとがリード
電極が方形配置となるように絶縁性のスペーサを介して
対向配置され、タッチ入力側のパネルが可撓性を有する
アナログ抵抗膜方式のタッチパネルにおいて、リード電
極および引き回し回路の配線が、幅0.1〜2.0mmで、コネ
クタの接続される辺を除きパネルの縁から2.5mm内側ま
での狭額縁範囲に納まるように金属材料のみを構成材料
として形成され、タッチパネルの端子間抵抗中の配線抵
抗率(回路抵抗率ともいう)が5%以下であるように構
成した。 A;透明絶縁基材の片面の一部に透明電極が形成され、
平行な一対のリード電極が形成され、透明電極以外の部
分にリード電極に接続する引き回し回路が形成されてい
るパネル B;透明絶縁基材の片面の一部に透明電極が形成され、
平行な一対のリード電極が形成され、透明電極以外の部
分にリード電極に接続する引き回し回路が形成されてい
るパネル
【0012】また、上記構成の狭額縁タッチパネルにお
いて、リード電極および引き回し回路の配線が電気めっ
き層であり、引き回し回路と透明絶縁基材との間に透明
電極と同じ材料からなる層を介在して形成されているよ
うに構成した。
【0013】また、本発明は、下記パネルAと下記パネ
ルBとがリード電極が方形配置となるように絶縁性のス
ペーサを介して対向配置され、タッチ入力側のパネルが
可撓性を有するアナログ抵抗膜方式のタッチパネルにお
いて、リード電極および連絡電極、引き回し回路の配線
が、幅0.1〜2.0mmで、コネクタの接続される辺を除きパ
ネルの縁から2.5mm内側までの狭額縁範囲に納まるよう
に金属材料のみを構成材料として形成され、タッチパネ
ルの端子間抵抗中の配線抵抗率が5%以下であるように
構成した。 A;透明絶縁基材の片面の全面又は一部に透明電極が形
成され、平行な一対のリード電極が形成され、 B;透明絶縁基材の片面の一部に透明電極が形成され、
平行な一対のリード電極が形成されているパネル透明電
極以外の部分にパネルAに設けたリード電極と導電性接
着剤にて接続される独立の連絡電極が形成され、透明電
極以外の部分にリード電極と直接的および前記連絡電極
を介して間接的に接続する引き回し回路が形成されてい
るパネル
【0014】また、上記構成の狭額縁タッチパネルにお
いて、リード電極および連絡電極、引き回し回路の配線
が電気めっき層であり、引き回し回路および連絡電極と
透明絶縁基材との間に透明電極と同じ材料からなる層を
介在して形成されているように構成した。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、図を参照しながら本発明
に係る狭額縁タッチパネルを詳細に説明する。図1はタ
ッチパネルにおける狭額縁範囲を説明する図、図2はア
ナログ抵抗膜方式のタッチパネルの一例を示す分解図、
図3はアナログ抵抗膜方式のタッチパネルの原理図、図
4はアナログ抵抗膜方式のタッチパネルの他の例を示す
分解図である。図中、1はタッチ入力側パネル、2は画
面側パネル、3はスペーサ、11,21は透明絶縁基
材、12,22は透明電極、13,14,23,24は
リード電極、15,16,25,26は引き回し回路、
17,18は連絡電極、31は抜き穴部、6はドット状
スペーサ、7はコネクタ、8は狭額縁範囲をそれぞれ示
す。
【0016】図2に示すタッチパネルのタッチ入力側パ
ネル1は、透明絶縁基材11の片面の中央部に透明電極
12と、その対向する辺にリード電極13,14を有し
ており、かつ透明電極12の外側における絶縁部分に引
き回し回路15,16を有してなる。引き回し回路1
5,16は、透明電極12およびリード電極13,14
とは独立した状態に形成されている。
【0017】一方、図2に示すタッチパネルの画面側パ
ネル2は、透明絶縁基材21の片面の中央部に透明電極
22と、その対向する辺にリード電極23,24を有し
ており、かつ透明電極22の外側における絶縁部分に引
き回し回路25,26を有してなる。引き回し回路2
5,26は、透明電極22およびリード電極23,24
とは独立した状態に形成されている。
【0018】図2に示す上記タッチ入力側パネル1と画
面側パネル2は、透明電極12,22を内側にして、か
つタッチ入力側と画面側のパネルでリード電極13,1
4,23,24が方形配置となるように対向配置されて
おり、その間にスペーサ3が配置されている。
【0019】このスペーサ3は枠形態となっており、内
部の空隙部を介してタッチ入力側の透明電極12と画面
側の透明電極22とを押圧下に接触させることができ、
かつタッチ入力側のリード電極13,14と画面側のリ
ード電極23,24との間を絶縁しうる形態を有してい
る。また、上記枠形態のスペーサ3の他に、画面側の透
明電極22の表面にはさらにドット状スペーサ6が形成
されている。
【0020】また、図4に示すタッチパネルにおいて
は、タッチ入力側パネル1は、図2に示すタッチパネル
と同様に、透明絶縁基材11の片面の中央部に透明電極
12と、その対向する辺にリード電極13,14を有し
ており、かつ透明電極12の外側における絶縁部分に引
き回し回路15,16,25,26をまとめて有してい
る。さらに、透明電極22の外側における絶縁部分に連
絡電極17,18も有している。引き回し回路25,2
6および連絡電極17,18は、透明電極22およびリ
ード電極23,24とは独立した状態に形成されてい
る。
【0021】一方、図4に示すタッチパネルの画面側パ
ネル2は、透明絶縁基材21の片面に透明電極22と、
その透明電極の上にリード電極23,24を有してな
る。透明電極22は透明絶縁基材21の全面に設けられ
ている。リード電極23,24は、透明絶縁基材21上
で対向する辺の外縁近傍に設けられている。なお、図4
では画面側パネル2の透明電極22は全面的に設けられ
ているが、タッチ入力側パネル1同様に部分的に設けら
れていてもよい(図示せず)。
【0022】図4に示す上記タッチ入力側パネル1と画
面側パネル2は、図2に示すタッチパネルと同様に、透
明電極12,22を内側にして、かつタッチ入力側と画
面側のパネルでリード電極13,14,23,24が方
形配置となるように対向配置されており、その間にスペ
ーサ3が配置されている。このスペーサ3は、図2に示
すスペーサ3の構成に加え、さらに抜き穴部31を有し
ている。抜き穴部31は、タッチ入力側の連絡電極1
7,18の一部と画面側のリード電極23,24の一部
とをそれぞれ露出させるものであり、これによりタッチ
入力側の連絡電極17,18と画面側のリード電極2
3,24の一部との導電性接着剤による接続が可能とな
る。また、上記抜き穴部31は、切り欠き部に変えても
よい。
【0023】なお、本発明のタッチパネルにおいては、
図4で示した構成をタッチ入力側パネル1と画面側パネ
ル2とで入れ換え、すなわちタッチ入力側パネル1の透
明絶縁基材11の全面又は一部に透明電極12を設け、
画面側パネル2の透明絶縁基材21の一部に透明電極2
2を設けて画面側パネル2の透明電極22以外の絶縁部
分に、引き回し回路15,16,25,26をまとめて
設け、タッチ入力側パネル1のリード電極13,14と
接続される連絡電極を設けてもよい。
【0024】また、図2および図4で示したドット状ス
ペーサ6は省略してもよいし、タッチ入力側の透明電極
12の表面にドット状スペーサ6を形成してもよい。
【0025】上記タッチ入力側パネルの透明絶縁基材と
しては、入力のために可撓性を有する必要があり、一般
にポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリエーテルケ
トン系等のエンジニアリングプラスチック、アクリル
系、ポリエチレンテレフタレート系、ポリブチレンテレ
フタレート系などの透明フィルム、それらの積層体など
が用いられる。なお、タッチ入力側パネルの透明絶縁基
材の透明電極を設けた面と反対の面にはハードコート層
が形成されていてもよい。ハードコート層としては、シ
ロキサン系樹脂などの無機材料、あるいはアクリルエポ
キシ系、ウレタン系の熱硬化型樹脂やアクリレート系の
光硬化型樹脂などの有機材料がある。ハードコート層の
厚みは、1〜7μm程度が適当である。また、タッチ入
力側パネルの透明絶縁基材は、透明電極を設けた面と反
対の面に光反射防止のためにノングレア処理を施しても
よい。たとえば、透明絶縁基材やハードコート層を凹凸
加工したり、ハードコート層中に体質顔料やシリカ、ア
ルミナなどの微粒子を混ぜたりする。
【0026】画面側パネルの透明絶縁基材としては、ソ
ーダーガラス、ホウケイ酸ガラス、強化ガラスなどのガ
ラス板のほか、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポ
リエーテルケトン系等のエンジニアリングプラスチッ
ク、アクリル系、ポリエチレンテレフタレート系、ポリ
ブチレンテレフタレート系などの透明樹脂板または透明
フィルム、それらの積層体などが用いられる。
【0027】透明電極は、本発明では、タッチ入力側お
よび画面側パネルの透明絶縁基材上に透明導電膜を全面
又は一部に形成したものである。透明導電膜のパターニ
ング手段としては、透明導電膜を全面に設けた後にレジ
スト・エッチング処理によって不要な透明導電膜を除去
する方法や、メタルマスク等を介して透明導電膜をパタ
ーン形成する方法などが挙げられる。また、透明導電膜
の材料としては、酸化錫、酸化インジウム、酸化アンチ
モン、酸化亜鉛、酸化カドミウム、インジウムチンオキ
サイド(ITO)などの金属酸化物膜、これらの金属酸
化物を主体とする複合膜、金、銀、銅、錫、ニッケル、
アルミニウム、パラジウムなどの金属膜がある。また、
透明導電膜は多層形成してもよい。透明導電膜の形成方
法としては、たとえば真空蒸着法、スパッタリング法、
イオンプレーティング法,CVD法などがある。
【0028】本発明のタッチパネルの特徴は、幅0.1〜
2.0mmのリード電極および引き回し回路が、またタッチ
入力側か画面側の一方のパネルに引き回し回路をまとめ
て形成する場合にはさらに幅0.1〜2.0mmの連絡電極が、
コネクタの接続される辺を除きパネルの縁から2.5mm内
側までの狭額縁範囲に納まるように金属材料のみを構成
材料として形成され、タッチパネルの端子間抵抗中の配
線抵抗率が5%以下であるようにしたことにある。上記
の狭額縁範囲に配線を納めることにより、製品の小型化
および画面の大型化が可能となる。なお、コネクタの接
続には狭額縁範囲を超えるような圧着面積を必要とする
場合がある。
【0029】リード電極、引き回し回路、連絡電極を構
成する金属材料としては、金、銀、銅、ニッケル等があ
る。リード電極、引き回し回路、連絡電極の形成方法と
しては、たとえば、電気めっきや、真空蒸着法、スパッ
タリング法、イオンプレーティング法,CVD法などが
ある。リード電極、引き回し回路、連絡電極の配線が金
属材料のみで構成されているため、これらを狭額縁化の
ために細く形成しても、タッチパネルの端子間抵抗中の
配線抵抗率が5%以下とできるのである。
【0030】したがって、本発明の狭額縁タッチパネル
においては、リード電極の配線抵抗が小さいため、引き
回し回路との接続部分に近い箇所と遠い箇所とで位置検
出の差が目立たない。つまり、リニアリティに優れてい
る。
【0031】また、リード電極および引き回し回路、連
絡電極の配線抵抗が小さいため、透明電極の抵抗値が経
時的に又は環境温度により変化し位置ズレを起こす場合
でも、タッチパネルのタッチ位置とLCDの表示位置と
の間の位置ズレが目立たない。
【0032】また、金属材料のみを構成材料としたリー
ド電極とITO等の透明電極との接触面では、リード電
極と透明電極とが100%の面接触をすることが出来き
るため、接触抵抗がほとんど発生せず、この接触抵抗に
因る位置ズレも起きない。
【0033】リード電極、引き回し回路、連絡電極を電
気めっき層として形成する場合には、引き回し回路や連
絡電極は、透明絶縁基材との間に透明電極と同じ材料か
らなる層を介在して形成させる。つまり、電気めっきの
ための導電層を形成しておくのである。この場合、前記
した(ア)透明導電膜を全面に設けた後にレジスト・エ
ッチング処理によって不要な透明導電膜を除去する方
法、(イ)メタルマスク等を介して透明導電膜をパター
ン形成する方法などのパターニング時に、透明電極のパ
ターンと同時に引き回し回路や連絡電極のパターンを形
成するとよい。
【0034】スペーサは、タッチ入力側と画面側のパネ
ル間で方形配置されるリード電極を絶縁しうる形態、た
とえば図2および図4に示すような枠形態などに形成さ
れる。スペーサの形成材としては、透明絶縁基材と同様
の樹脂フィルム等のほか、アクリル系樹脂、エポキシ系
樹脂、シリコーン系樹脂の如き適宜な樹脂を印刷または
塗布することによってスペーサを形成することができる
が、一般にタッチ入力側と画面側のパネルとを固定する
枠形態の両面テープ、接着剤または粘着剤からなる接着
層と兼ねさせることが多い。接着剤または粘着剤からな
る接着層を形成する場合にはスクリーン印刷等が用いら
れる。スペーサの厚みは、一般には15μm〜200μ
mとされる。
【0035】ドット状スペーサは、大判のタッチパネル
を形成する場合などに、タッチ入力側と画面側の透明電
極間の空隙を確保するために形成される。ドット状スペ
ーサとしては、たとえばメラミンアクリレート樹脂、ウ
レタンアクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂、
メタアクリルアクリレート樹脂、アクリルアクリレート
樹脂などのアクリレート樹脂、ポリビニールアルコール
樹脂などの透明な光硬化型樹脂をフォトプロセスで微細
なドット状に形成して得ることができる。また、印刷法
により微細なドットを多数形成してスペーサとすること
もできる。また、無機物や有機物からなる粒子の分散液
を噴霧、または塗布して乾燥することによっても得るこ
とができる。
【0036】導電性接着剤としては、たとえばエポキシ
樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、
シリコン樹脂などの熱硬化性樹脂やポリアミド、ポリエ
チレン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリウレタン、
エチレン−酢酸ビニール共重合体、エチレン−アクリル
酸エチル共重合体などの熱可塑性樹脂中に導電性フィラ
ーを含有させたものを用いることができる。導電性フィ
ラーとしては、銀、金、銅、ニッケル、白金、パラジウ
ムなどの導電性金属粉末のほか、核材としてアルミナ、
ガラスなどの無機絶縁体やポリエチレン、ポリスチレ
ン、ジビニルベンゼンなどの有機高分子などを用い、核
材表面を金、ニッケルなどの導電層で被覆したもの、カ
ーボン、グラファイトなどが挙げられる。また、導電性
フィラーは、フレーク状、球状、短繊維状などの形状の
ものを用いることができる。
【0037】また、タッチ入力側および画面側パネルの
透明絶縁基材は、透明電極の支持体としての機能だけで
なく、さらに別の光学的機能等も有していてもよい。た
とえば、円偏光タイプの反射防止フィルターをタッチパ
ネル内に備える場合、特開平10−48625号公報な
どで示されているように、タッチパネルが液晶ディスプ
レイ側から順に第1の1/4波長板、スペーサを介して
対向する2層の透明電極、第1の1/4波長板と光軸が
直交する第2の1/4波長板、偏光板を少なくとも配置
した構成をとるため、画面側パネルの透明絶縁基材とし
て第1の1/4波長板を用いたり、タッチ入力側パネル
の透明絶縁基材として第2の1/4波長板を用いたりす
ることができる。なお、上記1/4波長板とは、直線偏
光を分解した互いに直交する2成分の偏光に時間的な位
相のズレ(位相差)を与えることにより、直線偏光を円
偏光あるいは略円偏光に変える機能を持ち、一方の偏光
を可視光領域(約400nm〜700nm)の中心波長
(約550nm)の入射光に対し1/4波長だけ位相を
遅らせる機能を持たせた透明樹脂板または透明フィルム
である。
【0038】
【発明の効果】本発明の狭額縁タッチパネルは、以上の
ように、幅0.1〜2.0mmのリード電極および引き回し回路
の配線が、またタッチ入力側か画面側の一方のパネルに
引き回し回路をまとめて形成する場合にはさらに幅0.1
〜2.0mmの連絡電極の配線が、コネクタの接続される辺
を除きパネルの縁から2.5mm内側までの狭額縁範囲に納
まるように金属材料のみを構成材料として形成され、タ
ッチパネルの端子間抵抗中の配線抵抗率が5%以下であ
るので、次の効果が奏される。
【0039】すなわち、本発明は、狭額縁化のためにリ
ード電極が細く形成されていても、リード電極が金属材
料のみを構成材料としているため、リード電極の抵抗値
が小さく、また透明電極との接触抵抗がほとんど発生せ
ず、引き回し回路との接続部分に近い箇所と遠い箇所と
で位置検出の差が目立たない。つまり、リニアリティに
優れている。
【0040】また、狭額縁化のためにリード電極および
引き回し回路、連絡電極が細く形成されていても、リー
ド電極および引き回し回路、連絡電極が金属材料のみを
構成材料としているため、その抵抗値が小さく、透明電
極の抵抗値が経時的に又は環境温度により変化した場合
でもタッチパネルのタッチ位置とLCDの表示位置との
間の位置ズレが目立たない。
【図面の簡単な説明】
【図1】タッチパネルにおける狭額縁範囲を説明する図
である。
【図2】アナログ抵抗膜方式のタッチパネルの一例を示
す分解図である。
【図3】アナログ抵抗膜方式のタッチパネルの原理図で
ある。
【図4】アナログ抵抗膜方式のタッチパネルの他の例を
示す分解図である。
【符号の説明】
1 タッチ入力側パネル 11 透明絶縁基材 12 透明電極 13 リード電極 14 リード電極 15 引き回し回路 16 引き回し回路 17 連絡電極 18 連絡電極 2 画面側パネル 21 透明絶縁基材 22 透明電極 23 リード電極 24 リード電極 25 引き回し回路 26 引き回し回路 3 スペーサ 31 抜き穴部 4 分圧出力端 5 分圧出力端 6 ドット状スペーサ 7 コネクタ 8 狭額縁範囲

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記パネルAと下記パネルBとがリード
    電極が方形配置となるように絶縁性のスペーサを介して
    対向配置され、タッチ入力側のパネルが可撓性を有する
    アナログ抵抗膜方式のタッチパネルにおいて、リード電
    極および引き回し回路の配線が、幅0.1〜2.0mmで、コネ
    クタの接続される辺を除きパネルの縁から2.5mm内側ま
    での狭額縁範囲に納まるように金属材料のみを構成材料
    として形成され、タッチパネルの端子間抵抗中の配線抵
    抗率が5%以下であることを特徴とする狭額縁タッチパ
    ネル。 A;透明絶縁基材の片面の一部に透明電極が形成され、 平行な一対のリード電極が形成され、 透明電極以外の部分にリード電極に接続する引き回し回
    路が形成されているパネル B;透明絶縁基材の片面の一部に透明電極が形成され、 平行な一対のリード電極が形成され、 透明電極以外の部分にリード電極に接続する引き回し回
    路が形成されているパネル
  2. 【請求項2】 リード電極および引き回し回路の配線が
    電気めっき層であり、引き回し回路と透明絶縁基材との
    間に透明電極と同じ材料からなる層を介在して形成され
    ている請求項1に記載の狭額縁タッチパネル。
  3. 【請求項3】 下記パネルAと下記パネルBとがリード
    電極が方形配置となるように絶縁性のスペーサを介して
    対向配置され、タッチ入力側のパネルが可撓性を有する
    アナログ抵抗膜方式のタッチパネルにおいて、リード電
    極および連絡電極、引き回し回路の配線が、幅0.1〜2.0
    mmで、コネクタの接続される辺を除きパネルの縁から2.
    5mm内側までの狭額縁範囲に納まるように金属材料のみ
    を構成材料として形成され、タッチパネルの端子間抵抗
    中の配線抵抗率が5%以下であることを特徴とする狭額
    縁タッチパネル。 A;透明絶縁基材の片面の全面又は一部に透明電極が形
    成され、 平行な一対のリード電極が形成されているパネル B;透明絶縁基材の片面の一部に透明電極が形成され、 平行な一対のリード電極が形成され、 透明電極以外の部分にパネルAに設けたリード電極と導
    電性接着剤にて接続される独立の連絡電極が形成され、 透明電極以外の部分にリード電極と直接的および前記連
    絡電極を介して間接的に接続する引き回し回路が形成さ
    れているパネル
  4. 【請求項4】 リード電極および連絡電極、引き回し回
    路の配線が電気めっき層であり、引き回し回路および連
    絡電極と透明絶縁基材との間に透明電極と同じ材料から
    なる層を介在して形成されている請求項3記載の狭額縁
    タッチパネル。
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