JP2001213685A - 改善された徐放性を有するポリウレタンカプセル化肥料 - Google Patents

改善された徐放性を有するポリウレタンカプセル化肥料

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JP2001213685A JP2000372789A JP2000372789A JP2001213685A JP 2001213685 A JP2001213685 A JP 2001213685A JP 2000372789 A JP2000372789 A JP 2000372789A JP 2000372789 A JP2000372789 A JP 2000372789A JP 2001213685 A JP2001213685 A JP 2001213685A
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ペーター・ハー・マルクシュ
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Robert P Yeater
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 改善された徐放性を示すポリウレタンカプセ
ル化肥料ならびに該ポリウレタンカプセル化肥料の製造
方法を提供する。 【解決手段】 (1)ポリエステルエーテルポリオールを
含むイソシアナート反応性成分を肥料粒子に適用して、
被覆された肥料粒子を生成させる工程、(2)ポリイソシ
アナート成分を工程(1)の被覆された肥料粒子に適用し
て、ポリウレタンでカプセル化された肥料粒子を生成さ
せる工程、ならびに、所望によりこれら2つの工程を、
必要なだけ多数回(連続して)繰り返して、肥料粒子をカ
プセル化する所望の厚みのポリウレタン被覆を形成させ
る工程を含んでなる方法によって上記課題が解決され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、改善された徐放性
を示すポリウレタンカプセル化肥料、およびこのような
ポリウレタンカプセル化肥料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】市販の粒状肥料は、いくつかの異なる粒
子タイプで、即ち、顆粒状、ペレット状、粉末状、ピル
状およびプリル状の肥料で製造および販売されている。
また、これらは、無機物質、有機物質またはそれらの組
み合わせから調製することができる。本発明の改善は、
このようなタイプの粒状肥料のいずれにも適用すること
ができる。
【0003】植物成長の促進に効果的であるためには、
肥料は特定量の水溶性の植物栄養分を含有しなければな
らない。これらは、典型的には、窒素、リンおよびカリ
ウムの水溶性化合物の形態(単独または組み合わせ)であ
り、多くの場合、例えば、カルシウム、ホウ素、マグネ
シウム、亜鉛、塩素などの他の元素と一緒になってい
る。そのような粒状肥料は、例えば、尿素、硝酸アンモ
ニウム、塩化カリウムなどの単一成分から、あるいは6-
6-6、4-6-4、10-10-10、20-20-5、14-16-0、5-20-20な
どと呼ばれている一般的な肥料の場合のように、不活性
な水溶性物質または水不溶性物質と混合されていること
が多い多成分から調製することができる。さらに、特殊
肥料は、除草剤、殺虫剤、微量元素、鉄塩、イオウなど
の必要に応じて使用されるさらに別の成分を含有するこ
とができる。本発明の改善は、このような肥料のいずれ
にも適用することができる。
【0004】歴史的に、粒状肥料は多数の欠点が知られ
ている。最も顕著な欠点は、可溶性の植物養分の速すぎ
る放出であり、この溶出により、植物毒性および植物栄
養分の迅速な欠乏をもたらす。他の問題としては、塊に
なりやすいことおよび粉末を形成しやすいことが含まれ
る。これらの問題は、1またはそれ以上のこれら既知の
欠点に対する解決を論じるこれまでの特許に数多く記載
されている。そのような特許には、米国特許第3,475,15
4号、同第3,259,482号、同第3,264,088号、同第3,264,0
89号、同第4,711,659号、同第4,772,490号および日本特
許第52-38361号が含まれる。本発明は、粒状肥料に高い
耐摩耗性およびさらに長い放出性をもたらす一層の改善
を、粒状肥料の構築において提供する。
【0005】特定の肥料に対する多数の徐放性被覆がこ
れまでに提案されている。尿素粒子をイオウで被覆する
方法が米国特許第3,342,577号に記載されているが、こ
れは、尿素粒子が肥料として土壌に適用されたときの溶
解速度を低下させる経済的な系としてテネシー・バレー
・オーソリティー(TVA)によって1960年代の後半に開発
された。この方法は、肥料粒子の栄養素分析を低下させ
る高レベルのイオウを必要とし、そしてその後でさえ、
様々な欠点がそのような被覆には依然として存在し、こ
のため、70%ブライトストック鉱油中の30%ポリエチレ
ン樹脂の混合物から構成されるシーラント被覆の適用を
必要とする。
【0006】イオウ被覆をシールする試みが米国特許第
5,219,465号に記載されている。トップコートが、ポリ
メチレンポリ(フェニルイソシアナート)およびポリエス
テルポリオールに基づくポリウレタンを含む様々なポリ
マーを使用してイオウ層上に形成されている。この方法
では、触媒の添加が、表面でのポリウレタンの硬化を促
進させるために必要である。
【0007】米国特許第5,599,374号は、改善された耐
衝撃性および耐摩耗性を有するイオウ被覆された徐放性
肥料の製造方法に関する。この方法は、液状モノマー
を、順次、熱いイオウ被覆尿素顆粒の表面に適用して共
重合させ、粘着性のない水不溶性の堅いポリマー被覆シ
ーラントを形成させる。好適な液状モノマーは、ジフェ
ニルメタンジイソシアナートなどのジイソシアナート、
およびジエチレングリコール(DEG)およびトリエタノー
ルアミン(TEOA)のポリオール混合物である。TEOAは、反
応性ポリオールおよび触媒の両方として作用する。この
特許は、徐放性を達成するためにイオウだけを使用する
欠点を克服しようとするものである。ポリウレタンは、
イオウによって被覆されていない肥料粒子の領域を被覆
および保護するために使用され、従って、改善された時
間放出性をもたらす。
【0008】予め生成させたポリマー樹脂を溶媒から適
用する被覆が、例えば、米国特許第3,475,154号および
同第3,264,089号に記載されている。溶媒の使用は、生
成物が乾燥されるときに有害な蒸気をもたらし、溶媒の
蒸発工程は、適用されたときに被覆にピンホール欠陥を
もたらし得る。
【0009】米国特許第4,369,055号は、イオウおよび
タルクなどの無機粉末を低分子量のオレフィンポリマー
に分散させることによって、溶出速度の制御に関する機
能を維持しながら被覆物質の分解を促進させようとして
いる。しかし、開示された被覆物質は、ポリマーを溶融
状態で維持しなければならないため、均一な層で適用す
ることが困難である。
【0010】米国特許第4,711,659号、同第4,804,403号
および同第4,969,947号に開示されているポリウレタン
被覆は、基材が最少量の反応性NH2基を含有することを
必要とする。従って、このような被覆は、徐放性が望ま
しいと考えられるすべての肥料組成物に適用することが
できない。
【0011】生分解性ポリマーを用いた肥料組成物の被
覆が、米国特許第5,176,734号および同第5,206,341号な
らびに日本特許出願第146492/1991号に記載されてい
る。これらの参考文献は、肥料組成物を生分解性被覆物
質で単層に被覆することを開示している。この単層被覆
は、生分解性を維持しながら肥料栄養分の溶出速度を制
御することが困難である。
【0012】日本特許出願第97561/1993号は、ある種の
生分解性皮膜および水溶性樹脂を使用することによって
調製された3層被覆を開示している。この被覆も、溶出
速度および生分解性の両方を同時に制御することが困難
である。被覆物質の厚さは500〜2,000μmであると記載
されている。そのような被覆物質は大きなコストを必要
とし、従って商業的な使用に関しては疑問である。
【0013】カナダ特許出願第2,135,788号は、肥料組
成物を少なくとも2種類の被覆物質で被覆することに関
する。この場合、2つの被覆物質は、多層構造において
異なる溶出速度および水分透過性を有している。
【0014】また、米国特許第5,538,531号は、徐放性
肥料およびその製造方法を記載している。この徐放性肥
料は、多数の被覆で囲まれた少なくとも1つの水溶性の
植物栄養分を含有する粒状肥料の中心部分を有する。内
側の被覆は、(A)1分子あたり約1.5〜3個のNCO基を含
有し、かつNCO含有量が10〜50重量%である芳香族ポリ
イソシアナートまたはその誘導体と、(B)2〜6個のヒド
ロキシル基を有し、約10〜22個の炭素原子を含有する少
なくとも1つのアルキル基を有するポリオールの反応生
成物を含んでなる。好適なポリオールには、ひまし油お
よび水素化ひまし油が含まれる。外側の被覆も必要であ
る。外側の被覆は、本質的には、滴下融点が50〜120℃
である有機ワックスからなる。
【0015】米国特許第5,645,624号は、肥料の放出速
度を制御するために、迅速に生分解し得る脂肪族ポリエ
ステルおよびポリウレタン化合物の層を最初に使用し、
その後、セルロース誘導体および炭化水素化合物に基づ
くゆっくり生分解し得る層を使用するカプセル化肥料を
記載している。
【0016】米国特許第5,704,962号は、貯蔵中の肥料
の粉塵を減らし、肥料の固化を減らすために、顆粒肥料
を処理するための組成物を記載している。この組成物は
脂肪族モノアミンを含み、具体的には、脂肪族の二級ジ
アルキルアミンまたはそれと脂肪族の一級アミンとの混
合物を含む。
【0017】米国特許第5,399,186号は、肥料粒子をポ
リマーで被覆するための装置および方法を記載してい
る。この方法は、肥料の基材粒子を連続的に被覆するた
めに多段流動床装置を必要とする。この方法によって、
被覆の厚さ分布が狭い被覆された肥料が製造され、そし
てこの方法において、基材は、被覆前に水分を吸収しな
いようにされる。好適な被覆物質には、例えば、ポリ塩
化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、低密度ポリエチレン、
エポキシ樹脂、溶融イオウ、ワックス、ポリエチレン、
硝酸アンモニウム、イオウ、液化硝酸カリウム、および
反応して水バリア被覆を形成する2つ以上の反応性物質
(例えば、ポリオールおよびイソシアナートなど)が含ま
れる。
【0018】耐摩耗性の徐放性肥料を製造するための機
械系および方法が米国特許第5,374,292号および同第5,5
47,486号に記載されている。この方法は、様々な放出速
度を得るために厚さを変化させることができる均一な被
覆を得るために、特定の植物栄養分を、栄養分に化学結
合させた被覆物質で被覆することを含む。この方法によ
れば、粒状の植物栄養分は、有機ジイソシアナートなど
のカップリング剤との反応の前に前処理に付される。前
処理中に、加熱された植物栄養分の顆粒が、ポリオール
触媒および水溶性の低分子量ポリオールを含有する水に
供され、その後、さらに別の低分子量ポリエステルポリ
オールまたは中分子量ポリエステルポリオールと同時に
または連続的に前処理される。植物栄養分の顆粒は、低
分子量ポリオール中の水で最初に前処理され、その後、
トリエタノールアミンで前処理され、最後にポリイソシ
アナートおよびポリエチレンテレフタレートポリエステ
ルポリオールで前処理される。前処理は、カップリング
剤との迅速かつより効率的なその後の反応を行うための
分子接触を高めるために、粒状の水溶性植物栄養分の反
応性官能基をその表面に生じさせると考えられる。
【0019】米国特許第5,851,261号は、ポリウレアで
カプセル化された肥料粒子の製造方法に関する。この方
法は、少なくとも2つのアミン基を含有するイソシアナ
ート反応性成分を肥料粒子に適用する工程、およびポリ
イソシアナートをアミン被覆粒子に適用してポリウレア
被覆粒子を形成させる工程を含んでなる。これらの成分
を適用する順序は、逆であってもよく、ポリイソシアナ
ートを最初に適用し、その後にアミン基含有成分を適用
することもできる。
【0020】本発明の利点には、ひまし油が環境に対し
てどのような危険もない天然産物であり、また、ひまし
油およびポリエーテルの組み合わせに基づくカプセル化
物が、例えば米国特許第5,538,531号に記載されている
ひまし油単独と比較したときに、あるいは市販のメチロ
ール基含有樹脂で化学的に修飾されたひまし油と比較し
たときに、優れた徐放性をもたらすという事実が含まれ
る。(1)ひまし油とポリエーテルポリオールの混合物、
または(2)ひまし油とポリエーテルポリオールの反応生
成物を含んでなる本発明のポリエステルエーテルポリオ
ールは、触媒を使用して反応性を調節することができ、
従って、イソシアナートとの反応前の肥料表面における
均一な皮膜形成を容易にすることができ、これが高い均
一性のカプセル化層をもたらす。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリウレタ
ンでカプセル化された徐放性の肥料粒子を製造するため
の方法、ならびに、この方法によって製造したポリウレ
タンカプセル化徐放性肥料粒子に関する。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、(1)
(a)ポリエステルエーテルポリオールを含むイソシアナ
ート反応性成分を肥料粒子に適用して、被覆された肥料
粒子を生成させる工程、ならびに、(2)(b)ポリイソシ
アナート成分を工程(1)の被覆された肥料粒子に適用し
て、ポリウレタンでカプセル化された肥料粒子を生成さ
せる工程、を含んでなる。所望によりこれら2つの工程
を、必要なだけ多数回(連続して)繰り返して、肥料粒子
をカプセル化する所望の厚みのポリウレタン被覆を形成
させる。この方法によって製造したカプセル化肥料組成
物は、カプセル化された肥料組成物の総重量に基づいて
約2〜20重量%、好ましくは3〜15重量%、最も好ましく
は4〜10重量%のポリウレタンを含有し、また、カプセ
ル化肥料粒子を形成するポリウレタンは、ポリウレタン
カプセル化物の総重量に基づいて1%未満、好ましくは
0.5%未満の水分吸収を特徴とする。
【0023】本発明のやや好ましさの低い態様におい
て、本方法は、(1)(b)ポリイソシアナート成分を肥料
粒子に適用して、イソシアナート被覆された肥料粒子を
生成させる工程、ならびに、(2)(a)ポリエステルエー
テルポリオールを含むイソシアナート反応性成分を工程
(1)のイソシアナート被覆された肥料粒子に適用して、
ポリウレタンでカプセル化された肥料粒子を生成させる
工程、を含んでなる。所望によりこれら2つの工程を、
必要なだけ多数回(連続して)繰り返して、肥料粒子をカ
プセル化する所望の厚みのポリウレタン被覆を形成させ
る。この方法によって製造したカプセル化肥料組成物
は、カプセル化された肥料組成物の総重量に基づいて約
2〜20重量%、好ましくは3〜15重量%、最も好ましくは
4〜10重量%のポリウレタンを含有し、また、カプセル
化肥料粒子を形成するポリウレタンは、ポリウレタンカ
プセル化物の総重量に基づいて1%未満、好ましくは0.
5%未満の水分吸収を特徴とする。
【0024】別の態様において、本方法は、(1)(a)ポ
リエステルエーテルポリオールを含むイソシアナート反
応性成分および(b)ポリイソシアナート成分を、連続し
てまたはバッチ法において、成分(b)中に含まれるイソ
シアナート基と成分(a)中に含まれるイソシアナート反
応性基の比が、約0.8:1〜約2.0:1、好ましくは約0.
9:1〜約1.2:1、最も好ましくは約0.93:1〜約1.1:1
になるような量で混合する工程;続いて、(2)この混合
物を肥料粒子に適用する工程;および所望により、(3)
工程(2)を必要なだけ多数回繰り返して、肥料粒子をカ
プセル化する所望の厚みのポリウレタン被覆を形成させ
る工程、を含んでなる。この態様は、混合段階において
空気を捕捉する可能性があり、これが被覆に泡の形成を
もたらすことがあり、カプセル化された粒子上に連続性
の低い皮膜をもたらすことがあるので、好ましさが低
い。別の問題は、肥料粒子に適用される被覆の厚みが、
反応混合物の粘度の増大につれて増大し得ることであ
る。即ち、混合物の最後の部分を使用して被覆された粒
子は、混合物の最初の部分を使用して被覆された粒子よ
りも厚い被覆を有する。しかし、これらの問題の一部
は、ポリイソシアナートおよびポリイソシアナート反応
性成分の連続的な混合および適用によって克服すること
ができる。
【0025】また、本発明は、これらの方法によって製
造したカプセル化肥料組成物に関する。
【0026】本発明によれば、好適なポリエステルエー
テルポリオールは、下記の成分を含んでなる: (i) 100重量%の(a)(i)および(a)(ii)に基づいて20〜90
重量%(好ましくは40〜80重量%)の、約160〜約170のOH
価、25℃において約500〜約900mPa・sの粘度、および、
ひまし油の総重量に基づいて0.5重量%未満の水分含有
量を有するひまし油、および(ii) 100重量%の(a)(i)お
よび(a)(ii)に基づいて10〜80重量%(好ましくは20〜60
重量%)の、28〜700(好ましくは112〜500)のOH価、3〜8
(好ましくは4〜7)の官能価、約240〜約6,000(好ましく
は400〜2,000)の分子量、および、25℃において50〜35,
000(好ましくは500〜25,000)mPa・sの粘度を有するポリ
エーテルポリオールであって、少なくとも1つの好適な
開始剤を、100重量%のアルキレンオキシドに基づいて
少なくとも70重量%(好ましくは少なくとも80重量%、
さらに好ましくは100重量%)のプロピレンオキシドを含
む1またはそれ以上のアルキレンオキシドと反応させる
ことによって調製されるポリエーテルポリオール。本発
明に好適なポリエステルエーテルポリオールは、ひまし
油と1またはそれ以上のポリエーテルポリオールの混合
物、あるいは、ひまし油と1またはそれ以上のポリエー
テルポリオールとの反応生成物のいずれかを含む。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明に従ってイソシアナート組
成物を形成する際に使用され得る好適なポリイソシアナ
ートには、モノマーのジイソシアナート、NCOプレポリ
マー、および好ましくは、液状のポリイソシアナートお
よびポリイソシアナート付加物が含まれる。好適なモノ
マージイソシアナートは、式:R(NCO)2によって表すこ
とができる。ここで、Rは、分子量が約56〜1,000(好ま
しくは、約84〜400)である有機ジイソシアナートからイ
ソシアナート基を除くことによって得られる有機基を表
す。本発明の方法に好ましいジイソシアナートは、R
が、炭素原子が4〜12個の二価の脂肪族炭化水素基、炭
素原子が6〜13個の二価の環式脂肪族炭化水素基、炭素
原子が7〜20個の二価の芳香脂肪族(araliphatic)炭化水
素基、または炭素原子が6〜18個の二価の芳香族炭化水
素基である上記の式によって表されるジイソシアナート
である。好ましいモノマージイソシアナートは、Rが芳
香族炭化水素基を表すジイソシアナートである。
【0028】好適な有機ジイソシアナートの例を下記に
示す。即ち、1,4−テトラメチレンジイソシアナート、
1,6−ヘキサメチレンジイソシアナート、2,2,4−トリメ
チル−1,6−ヘキサメチレンジイソシアナート、1,12−
ドデカメチレンジイソシアナート、シクロへキサン−1,
3−ジイソシアナートおよびシクロへキサン−1,4−ジイ
ソシアナート、1−イソシアナト−2−イソシアナトメチ
ルシクロペンタン、1−イソシアナト−3−イソシアナト
メチル−3,5,5−トリメチルシクロへキサン(イソホロン
ジイソシアナート、すなわち、IPDI)、ビス(4−イソシ
アナトシクロヘキシル)メタン、2,4'−ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアナート、1,3−ビス(イソシアナトメ
チル)シクロへキサンおよび1,4−ビス(イソシアナトメ
チル)シクロへキサン、ビス(4−イソシアナト−3−メチ
ルシクロヘキシル)メタン、α,α,α',α'−テトラメチ
ル-1,3-キシレンジイソシアナートおよび/またはα,
α,α',α'−テトラメチル-1,4-キシレンジイソシアナ
ート、1−イソシアナト−1−メチル−4(3)−イソシアナ
トメチルシクロへキサン、2,4−ヘキサヒドロトルエン
ジイソシアナートおよび/または2,6−ヘキサヒドロト
ルエンジイソシアナート、1,3−フェニレンジイソシア
ナートおよび/または1,4−フェニレンジイソシアナー
ト、2,4−トルエンジイソシアナートおよび/または2,6
−トルエンジイソシアナート、2,4'−ジフェニルメタン
ジイソシアナートおよび/または4,4'−ジフェニルメタ
ンジイソシアナート、1,5−ジイソシアナトナフタレン
ならびにそれらの混合物である。3個以上のイソシアナ
ート基を含有する芳香族ポリイソシアナート、例えば、
4,4',4"−トリフェニルメタントリイソシアナート、お
よびアニリン/ホルムアルデヒド縮合物をホスゲン処理
することによって得られるポリメチレンポリ(フェニル
イソシアナート)も使用することができる。
【0029】本発明によれば、ポリイソシアナート成分
の少なくとも一部は、NCOプレポリマーまたはポリイソ
シアナート付加物の形態で、好ましくはポリイソシアナ
ート付加物の形態で存在し得る。好適なポリイソシアナ
ート付加物は、イソシアヌレート基、ウレトジオン基、
ビウレット基、ウレタン基、アロファネート基、カルボ
ジイミド基および/またはオキサジアジントリオン基を
含有するものである。ポリイソシアナート付加物は、平
均官能価が2.0〜4であり、NCO含有量が5重量%〜30重量
%である。好適な付加物/プレポリマーには、下記のタ
イプの成分が含まれる。
【0030】(1)ドイツ特許明細書DE-PS第2,616,416
号、欧州特許公開EP-OS第3,765号、同EP-OS第10,589
号、同EP-OS第47,452号、米国特許第4,288,586号および
米国特許第4,324,879号に示されているように調製され
得るイソシアヌレート基含有ポリイソシアナート。これ
らのイソシアナト−イソシアヌレートは、一般に、平均
NCO官能価が3〜4.0、好ましくは3.2〜3.6であり、NCO含
有量が5〜30重量%、好ましくは10〜25重量%、最も好
ましくは15〜25重量%である。 (2)ジイソシアナートのイソシアナート基の一部を、例
えば、トリアルキルホスフィン触媒の存在下でオリゴマ
ー化することによって調製することができ、他の芳香族
ポリイソシアナート、脂肪族ポリイソシアナートおよび
/または環式脂肪族ポリイソシアナート、特に上記の
(1)に示されるイソシアヌレート基含有ポリイソシアナ
ートと混合して使用され得るウレトジオンジイソシアナ
ート。 (3)米国特許第3,124,605号;同第3,358,010号;同第3,6
44,490号;同第3,862,973号;同第3,906,126号;同第3,
903,127号;同第4,051,165号;同第4,147,714号;また
は同第4,220,749号に開示されている方法に従って、
水、三級アルコール、一級モノアミンおよび二級モノア
ミン、ならびに一級ジアミンおよび/または二級ジアミ
ンなどの共反応物質を使用することによって調製され得
るビウレット基含有ポリイソシアナート。これらのポリ
イソシアナートは、好ましくは、NCO含有量が18〜22重
量%であり、平均NCO官能価が3〜3.5である。 (4)米国特許第3,183,112号に開示されている方法に従っ
て、過剰量のポリイソシアナート(好ましくは、ジイソ
シアナート)を、分子量が400未満の低分子量のグリコー
ルおよびポリオール(トリプロピレングリコール、トリ
メチロールプロパン、グリセリン、1,2−ジヒドロキシ
プロパンおよびそれらの混合物など)と反応させること
によって調製され得るウレタン基含有ポリイソシアナー
ト。これらのウレタン基含有ポリイソシアナートは、12
〜20重量%の最も好ましいNCO含有量を有し、(平均)NCO
官能価が2.5〜3である。 (5)米国特許第3,769,318号、同第4,160,080号および同
第4,177,342号に開示されている方法に従って調製され
得るアロファネート基含有ポリイソシアナート。このア
ロファネート基含有ポリイソシアナートは、12〜28重量
%の最も好ましいNCO含有量を有し、(平均)NCO官能価が
2〜4である。 (6)米国特許第5,124,427号、同第5,208,334号および同
第5,235,018号(これらの開示は参考として本明細書中に
援用される)に従って調製され得る、イソシアヌレート
基およびアロファネート基を含有するポリイソシアナー
ト。 (7)ドイツ特許明細書DE-PS第1,092,007号、米国特許第
3,152,162号ならびにドイツ特許公開DE-OS第2,504,400
号、同DE-OS第2,537,685号および同DE-OS第2,552,350号
に記載されているように、既知のカルボジイミド化触媒
の存在下でジイソシアナートまたはポリイソシアナート
をオリゴマー化することによって調製され得るカルボジ
イミド基含有ポリイソシアナート。
【0031】好ましいポリイソシアナート付加物は、ウ
レタン基、イソシアヌレート基、ビウレット基、または
イソシアヌレート基とアロファネート基の混合体を含有
するポリイソシアナートである。
【0032】本発明に従ってポリイソシアナート成分と
して使用され得るNCOプレポリマーは、前記のポリイソ
シアナートまたはポリイソシアナート付加物(好ましく
は、モノマーのジイソシアナート)と、少なくとも2つの
イソシアナート反応性基(好ましくは少なくとも2つのヒ
ドロキシ基)を含有する有機化合物とから調製される。
このような有機化合物には、約500〜約5,000の分子量を
有する高分子量化合物、好ましくは約800〜約3,000の分
子量を有する高分子量化合物、および必要に応じて、40
0未満の分子量を有する低分子量化合物が含まれる。こ
の分子量は数平均分子量(Mn)であり、末端基分析(OH価)
によって決定される。ポリイソシアナートを低分子量化
合物のみと反応させることによって得られる生成物は、
ウレタン基を含有するポリイソシアナート付加物であ
り、NCOプレポリマーであるとは見なされない。
【0033】本発明に係るポリイソシアナートは芳香族
ポリイソシアナートであるのが好ましい。好適な芳香族
ポリイソシアナートのいくつかの例を下記に示す:即
ち、1,3−フェニレンジイソシアナートおよび/または
1,4−フェニレンジイソシアナート、2,4−トルエンジイ
ソシアナートおよび/または2,6−トルエンジイソシア
ナート、2,4'−ジフェニルメタンジイソシアナートおよ
び/または4,4'−ジフェニルメタンジイソシアナート、
1,5−ナフタレンジイソシアナート、ならびにそれらの
混合物である。
【0034】さらに好ましくは、現在請求項に記載され
ている発明のためのポリイソシアナートは、官能価が約
2.1〜約3.5、好ましくは2.2〜3.2、最も好ましくは2.3
〜2.8であり、かつ、NCO基含有量が約26〜約33.4重量
%、好ましくは約30.5〜約33重量%であり、かつ、モノ
マージイソシアナート含有量が約20〜約90重量%、好ま
しくは約40〜約80重量%であるポリメチレンポリ(フェ
ニルイソシアナート)組成物である。この場合、モノマ
ージイソシアナートの内容には、イソシアナート組成物
の全重量に基づいて、約5重量%までの2,2'−異性体、
約1〜約25重量%の2,4'−異性体、および約25〜約70重
量%の4,4'−異性体が含まれる。このようなイソシアナ
ートのポリマーMDI含有量は、約10〜約80重量%で変化
し、好ましくは約20〜約60重量%で変化する。
【0035】本明細書中で使用されている「ポリマーMD
I」とは、モノマーのジイソシアナート(即ち、2環式化
合物)に加えて、3つ以上の環を含有する生成物を包含す
るポリメチレンポリ(フェニルイソシアナート)をいう。
【0036】最も好ましいポリイソシアナートには、例
えば、平均官能価が約2.2〜約3.2(好ましくは約2.3〜約
2.8)であり、NCO基含有量が約30〜33重量%であり、モ
ノマー含有量が約40〜80重量%であるポリメチレンポリ
(フェニルイソシアナート)組成物が含まれる。この場
合、モノマーの内容には、組成物の全重量に基づいて、
約2重量%以下の2,2'−異性体、約2〜約25重量%の2,4'
−異性体、および約35〜約60重量%の4,4'−異性体が含
まれる。このイソシアナート組成物には、約20〜約60重
量%のポリマーMDIが含まれる。
【0037】同様に好適なものとして、上記のポリイソ
シアナート組成物とMDI付加物との混合物が挙げられ
る。そのようなMDI付加物には、例えば、米国特許第5,3
19,053号、同第5,319,054号および同第5,440,003号(こ
れらの開示は参考として本明細書中に援用される)に記
載されているMDIのアロファネート;例えば、米国特許
第5,462,766号および同第5,558,917号(これらの開示は
参考として本明細書中に援用される)に記載されているM
DIのウレタン;および、例えば、米国特許第2,853,473
号、同第2,941,966号、同第3,152,162号、同第4,088,66
5号、同第4,294,719号および同第4,244,855号(これらの
開示は参考として本明細書中に援用される)に記載され
ているMDIのカルボジイミドが含まれる。
【0038】イソシアナートプレポリマー、例えば、ポ
リエーテルまたはポリエステルのいずれかに基づいてい
てよいジフェニルメタンジイソシアナートに基づくイソ
シアナートプレポリマーが本発明に好適である。これら
は、通常は、好ましさの低いイソシアナートであるが、
これらが液体であり、かつ本発明に従って適用できるも
のである限り、肥料のカプセル化法に適する。このよう
な化合物には、例えば、NCO含有量が約10%であり、官
能価が約2であり、粘度が25℃で約2,500mPa・sであるイ
ソシアナート末端プレポリマーが含まれる。そのような
プレポリマーは、例えば、2,4'−異性体に富むMDIを、
二官能ポリエーテル(プロピレングリコールおよびプロ
ピレンオキシドから調製される)と反応させることによ
って調製することができる。
【0039】最も好ましいポリイソシアナートには、NC
O含有量が約32.4%であり、官能価が約2.5であり、粘度
が25℃で約57mPa・sであり、モノマー含有量が約61重量
%であるポリメチレンポリ(フェニルイソシアナート)が
含まれる。61%のモノマーのうち、約18.0重量%がMDI
の2,4'−異性体であり、約2重量%がMDIの2,2'−異性体
であり、約41重量%がMDIの4,4'−異性体である。
【0040】別の最も好ましいポリイソシアナート成分
には、NCO含有量が約32.3%であり、官能価が約2.8であ
り、粘度が25℃で約160mPa・sであり、モノマー含有量が
約45重量%であるポリメチレンポリ(フェニルイソシア
ナート)が含まれる。45重量%のモノマーのうち、約44
重量%がMDIの4,4'−異性体であり、約1重量%がMDIの
2,4'−異性体である。
【0041】2,4'−異性体に富むジフェニルメタンジイ
ソシアナートは、本発明のための別の最も好ましいイソ
シアナートである。具体的には、約44重量%の4,4'−異
性体、約54重量%の2,4'−異性体、および約2重量%の
2,2'−異性体からなる異性体分布を有するジフェニルメ
タンジイソシアナートである。このジイソシアナート
は、NCO含有量が約33.6%であり、官能価が約2.0であ
り、粘度が25℃で約25mPa・s未満である。
【0042】本発明に従って使用される好適なポリエス
テルエーテルポリオールには、例えば、(i)ひまし油お
よび(ii)ポリエーテルポリオールの混合物、または(i)
ひまし油および(ii)ポリエーテルポリオールの反応生成
物であるポリエステルエーテルポリオールが含まれる。
【0043】本発明によれば、好適なポリエステルエー
テルポリオールは下記の成分を含んでなる: (i) 100重量%の成分(i)および(ii)に基づいて20〜90重
量%(好ましくは40〜80重量%)の、160〜170のOH価、25
℃において500〜900mPa・sの粘度、および、ひまし油の
総重量に基づいて0.5重量%未満の水分含有量を有する
ひまし油、および(ii) 100重量%の成分(i)および(ii)
に基づいて10〜80重量%(好ましくは20〜60重量%)の、
28〜700(好ましくは112〜500)のOH価、3〜8(好ましくは
4〜7)の官能価、約240〜約6,000(好ましくは約400〜約
2,000)の分子量、および、25℃において50〜35,000(好
ましくは500〜25,000)mPa・sの粘度を有するポリエーテ
ルポリオール。これらのポリエステルエーテルポリオー
ルは、(i)ひまし油および(ii)1またはそれ以上のポリ
エーテルポリオールの混合物、あるいは、(i)ひまし油
および(ii)1またはそれ以上のポリエーテルポリオール
の反応生成物のいずれかであることができる。
【0044】好適なポリエーテルポリオールのいくつか
の例には、例えば、グリセロール、エタノールアミン、
エチレンジアミン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リトリトール、スクロース、L−アラビノース、D−リボ
ース、2−デオキシ−D−リボース、D−キシロースおよ
び様々な他のペントース、D−グリコース、D−フルクト
ース、D−マンノース、D−ガラクトースおよび様々な他
のヘキソース、D−セドヘプツロースおよび他のヘプト
ース、マルトース、ラクトース、ラフィノース(三糖類)
などならびにこれらの混合物などの開始剤から、上記の
官能価条件が満たされるようにして得られるポリオール
が含まれる。好ましい開始剤には、グリセロール、エチ
レンジアミン、トリメチロールプロパン、ペンタエリト
リトール、スクロースおよび様々な他の糖類などの化合
物が含まれる。特に好ましい開始剤には、例えば、スク
ロース、ソルビトール、ペンタエリトリトールなどの化
合物が含まれる。開始剤は、1またはそれ以上のアルキ
レンオキシドと反応して、所望のポリエーテルポリオー
ルを形成する。プロピレンオキシドが、アルキレンオキ
シドの総重量の少なくとも約70重量%であるような量で
存在することが必須である。その残りは、例えば、エチ
レンオキシド、ブチレンオキシド、テトラヒドロフラ
ン、スチレンオキシドなどであってよい。しかし、プロ
ピレンオキシドは、アルキレンオキシドの総重量に基づ
いて少なくとも80重量%の量で存在するのが好ましい。
最も好ましくは、アルキレンオキシドの100重量%がプ
ロピレンオキシドである。
【0045】ひまし油は、それ自体ではポリイソシアナ
ートのための共反応物質であるOH基の数が限られてい
る。従って、ひまし油と、利用可能なOH基の数の点で多
官能性である1またはそれ以上のポリエーテルポリオー
ル(例えば糖ポリオールなど)との混合物または反応生成
物のいずれかを調製するのが好ましい。エチレンオキシ
ドに対して大量のプロピレンオキシドを含有するポリオ
ールが好ましい。
【0046】イソシアナート反応性成分またはポリイソ
シアナート成分のいずれかを肥料粒子に適用する前に、
他の添加剤をそのような成分のいずれかに含ませること
も可能である。可能な添加剤には、例えば、触媒、好ま
しくは毒性ではない触媒、流動助剤、界面活性剤、消泡
剤、および当業者には既知の他の添加剤が含まれる。肥
料粒子をカプセル化するポリウレタン被覆の形成を助け
る任意の添加剤を、これらの成分の一方または両方に含
ませることができる。
【0047】本発明のカプセル化法のための好適な肥料
粒子には、任意の既知の化学肥料が含まれる。そのいく
つかの例として、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウ
ム、尿素、グアニジン、メラニン、硝酸ナトリウム、リ
ン酸アンモニウム、リン酸カリウム、およびこれらの組
み合わせが挙げられる。これらの肥料粒子は明らかに水
溶性である。
【0048】本明細書中で使用される用語「肥料粒子」
は、様々な粒子タイプで製造および販売されている任意
の市販の粒状肥料をいう。そのいくつかの例には、顆粒
状、ペレット状、ダスト状、ピル状およびプリル状の肥
料が含まれる。
【0049】耐摩耗性かつ徐放性の粒状肥料は、イソシ
アナート反応性成分およびポリイソシアナートを、周囲
温度で、しかし好ましくは、約60〜105℃の温度に予熱
された周囲温度で肥料粒子に適用することによって調製
することができる。肥料粒子は、混合装置によって、互
いに対して連続して低剪断かつ低衝撃の運動状態に保た
れる。好適な混合装置の例には、流動床、回転ドラム、
パンペレット化機、および肥料粒子の連続した低剪断の
運動を与え得る任意の他の装置が含まれる。
【0050】より具体的には、耐摩耗性かつ徐放性の粒
状肥料は、(i)所定量の肥料粒子を供給すること、(ii)
肥料粒子を穏やかな混合が維持されるように撹拌するこ
と、(iii)撹拌された肥料粒子に、上記の1またはそれ
以上のポリエステルエーテルポリオールを含むイソシア
ナート反応性成分を加えること、(iv)イソシアナート反
応性成分を均一に広げた後、撹拌された肥料粒子に、ポ
リイソシアナート成分を、NCO基とヒドロキシル基の比
が約2.0〜約0.8、より好ましくは1.2〜0.9、最も好まし
くは1.1〜0.93であるような量で加えること、(v)ポリイ
ソシアナートおよびイソシアナート反応性物質を反応さ
せ、こうして固化したポリウレタン被覆を肥料粒子上に
形成させること、および(vi)被覆された肥料粒子を、連
続的に撹拌しながら、室温付近または室温よりもわずか
に高い温度まで冷却すること、によって製造することが
できる。肥料のよりゆっくりした放出を達成するために
多層被覆が所望であるときには、工程(ii)〜(v)を数回
繰り返すことができる。
【0051】本発明によれば、肥料粒子は10重量%未満
の反応性官能基を含有することが好ましいが、肥料粒子
は反応性官能基を含まないのが特に好ましい。
【0052】肥料粒子に対するポリイソシアナート成分
およびイソシアナート反応性成分の供給流の計量は連続
的であってよい。しかし、これら2つの反応物質のそれ
ぞれの総量の一部のみを添加し、追加の部分を適用する
前にこれらを反応させる場合には、断続的であるのが好
都合であることもある。
【0053】粒状肥料への本発明の被覆の適用が成功す
るかどうかは、(i)共反応物質の正しい計量、(ii)かな
り正確な温度制御、(iii)所望により連続的なウレタン
被覆の適用中の肥料粒子の連続的な運動、および、(iv)
肥料粒子の凝集を避けるためのその後の冷却などの因子
に依存する。
【0054】本発明の方法の実施の際に、ポリエステル
エーテルポリオール成分は、好ましくは最初のイソシア
ナート成分の添加前に、肥料粒子または顆粒に適用す
る。
【0055】
【実施例】下記の実施例は、本発明の方法の詳細および
本発明の組成物の調製をさらに例示するものである。上
に開示した本発明は、これら実施例により、思想または
範囲のいずれにおいても限定されるものではない。当業
者なら、下記の調製手順の条件および方法の既知の変更
を用いて、本発明の組成物を調製しうることを容易に理
解するであろう。別途示されていない限り、すべての温
度は摂氏温度であり、すべての部数および%表示は、そ
れぞれ、重量部および重量%である。
【0056】下記の成分を実施例において使用した。尿素肥料ペレット :尿素98%、真珠状物、Acros Organi
esから市販ポリオールA :2種のポリエーテルポリオールの混合物で
あり、3.85の平均官能価、197.5の平均OH価、1,095の平
均分子量、および25℃で560mPa・sの粘度を特徴とする。
この混合物は下記の成分を含む:(i)75重量%の、トリ
エタノールアミンで開始されたプロピレンオキシド(100
重量%)ポリエーテルポリオールであって、3の官能価、
150のOH価、約1100の分子量、および25℃で約250mPa・s
の粘度を有するポリエーテルポリオール、および(ii)25
重量%の、スクロース/プロピレングリコール/水で開
始されたプロピレンオキシド(100重量%)ポリエーテル
ポリオールであって、約6.2の官能価、340のOH価、約10
00の分子量、および25℃で約9,000mPa・sの粘度を有する
ポリエーテルポリオール。(比較)ポリオールB :本発明に従う疎水性ポリエステルエーテ
ルポリオールであり、約3.36の官能価、約199のOH価、
約945の分子量、および25℃で約800mPa・sの粘度を特徴
とし、(i)80重量%のひまし油と、(ii)20重量%の、ス
クロース/プロピレングリコール/水で開始されたプロ
ピレンオキシド(100重量%)ポリエーテルポリオールで
あって、約6.2の官能価、340のOH価、約1000の分子量、
および25℃で約9,000mPa・sの粘度を有するポリエーテル
ポリオールとを混合することによって調製される。
【0057】ポリオールC:約3.4の官能価、約165のOH
価、約1,153の分子量、および25℃で約3,500mPa・sの粘
度を特徴とし、(i)80重量%のひまし油を、(ii)20重量
%のシクロヘキサノン−ホルムアルデヒド樹脂と反応さ
せることによって調製されるポリエステルエーテルポリ
オールである(比較)。このシクロヘキサノン−ホルムア
ルデヒド樹脂は、270〜330のOH価および約110〜120℃の
融点を有し、Lawter Internationalからポリケトンアル
デヒド樹脂Krumbhaar K-1717として、あるいは、Creano
vn(以前は、Huels America)からケトンアルデヒド樹脂B
L 1201として市販されている。ポリオールD :DBひまし油であり、約164のOH価、約928
の分子量、約342の当量重量、約2.71の官能価、および2
5℃で約670mPa・sの粘度を有し、CasChem, Inc.から市販
されている。イソシアナートA :ポリメチレンポリ(フェニルイソシア
ナート)の総重量に基づいて、約19重量%の2,4'−異性
体含有量を有する約66重量%のジフェニルメタンジイソ
シアナートモノマーと34重量%の高官能価同族体とを含
有し、約32.3%の総イソシアナート基含有量および約2.
3の官能価を有するポリメチレンポリ(フェニルイソシア
ナート)である。触媒A :ジブチルスズジラウレート触媒であり、Air Pro
ducts and ChemicalsInc.からDabco T-12として市販さ
れている。
【0058】下記の表1に、実施例において使用した種
々のポリオールの官能価、OH価、MW、およびプロピレン
オキシドの重量%を示す。
【表1】
【0059】肥料ペレットのカプセル化 それぞれの実施例において、記載された量のそれぞれの
ポリオール成分(下記の表2を参照)を、8オンスビン内
の100gの尿素肥料ペレットに加えた。このビンを、ポリ
オール成分が肥料粒子上に被覆されるまで振盪した(約2
分〜3分)。適正量のイソシアナートAを、ポリオール被
覆されたペレットに加え、このビンを、ポリオール被覆
肥料ペレットがイソシアナートで被覆されるまで振盪し
た(約2分〜3分)。この混合物をアルミニウム皿に注ぎ、
100℃のオーブンに入れ(ペレットが固着しないように、
ペレットをオーブン内で2回〜3回かき混ぜた)、ペレッ
トを乾燥し、もはや固着しなくなるようにした(約10
分)。このペレットの被覆および加熱の手順を、同じ量
のポリオールおよびイソシアナートを使用してさらに2
回繰り返した。3回目の被覆を行った後、ペレットをオ
ーブン内に1時間置いた。理論的には、これによって、
カプセル化された肥料粒子の総重量に基づいて約6.24%
のポリウレタンカプセル化が得られる。しかし、ポリウ
レタンカプセル化の実際の量は、ビンの壁面での被覆の
損失のために約5.1〜5.2%であった。
【0060】徐放性のための試験方法 1週間後に、それぞれの実施例からのカプセル化肥料顆
粒を、下記の試験方法により、未修飾の肥料ペレットと
比較した。即ち、20gの肥料ペレットを80gの水と混合
し、密閉したガラスジャー内に室温で8時間貯蔵した。
その後、固体を濾過して除き、100℃のオーブン内で4時
間、水を蒸発させた後、水相に溶解した固体の量を測定
した。結果を下記の表2に示す。
【0061】
【表2】
【0062】別のポリエステルエーテルポリオールを、
ひまし油およびポリエーテルポリオール1を下記の表3
に示す相対量で混合することによって調製した。使用し
た方法は、本質的には、ポリオールBについて上記した
通りであった。
【0063】ポリエーテルポリオール1:スクロース/
プロピレングリコール/水で開始されたポリプロピレン
オキシド(100重量%)ポリエーテルポリオールであり、
約6.2の官能価、約340のOH価、約1,000の分子量、およ
び25℃で約9,000mPa・sの粘度を有する。
【0064】
【表3】
【0065】肥料ペレットのカプセル化を、上記の実施
例1〜4に記載されている通りに行った。下記の実施例
7〜9のカプセル化肥料粒子の徐放性のための試験方法
は、本質的には上記の方法に対応した。
【0066】
【表4】
【0067】下記の成分を使用して、本発明に係るポリ
エステルエーテルポリオールを調製した。具体的には、
得られたポリエステルエーテルポリオールは、ひまし油
およびポリエーテルポリオールの反応生成物を含んでい
た。ポリエーテルポリオール2 :ソルビトールで開始された
ポリプロピレンオキシド(100重量%)ポリエーテルポリ
オールであり、約6の官能価、約450のOH価、約750の分
子量、および25℃で約15,000mPa・sの粘度を有する。ポリエーテルポリオール3 :ペンタエリトリトールで開
始されたポリプロピレンオキシド(100重量%)ポリエー
テルポリオールであり、約4の官能価、約550のOH価、約
410の分子量、および25℃で約4.460mPa・sの粘度を有す
る。ポリエーテルポリオール4 :トリメチロールプロパンで
開始されたポリプロピレンオキシド(100重量%)ポリエ
ーテルポリオールであり、約3の官能価、約370のOH価、
約450の分子量、および25℃で約650mPa・sの粘度を有す
る。
【0068】ポリエーテルポリオール(即ち、上記のポ
リエーテルポリオール1〜4)およびひまし油の反応生
成物からなるポリエステルエーテルポリオールを下記の
ように調製した。
【0069】撹拌機および加熱マントルを装着した2リ
ットルのフラスコに、800gのひまし油、200gのポリエー
テルポリオール、および0.025gのテトラブチルチタネー
トを加えた。この混合物を200℃に加熱し、この温度で5
時間保った。得られたエステル交換されたひまし油生成
物(即ち、ポリエステルエーテルポリオール)の組成およ
び特性に関する詳細を下記の表5に示す。
【0070】
【表5】
【0071】ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)を、800
gのひまし油および200gのポリエーテルポリオール4の
混合物について、熱処理前および熱処理後の両方で測定
した。これらのGPCを比較することによって、熱処理後
のより広い分子量分布が明らかになり、これはエステル
交換反応が生じたことを示している。
【0072】
【表6】
【0073】本発明を例示の目的で上記に詳しく説明し
たが、このような詳細が該目的のためだけであること、
ならびに、請求の範囲によって限定される場合を除い
て、本発明の思想および範囲から逸脱することなく当業
者ならこれに変更を加え得ることを理解すべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート・エル・クライン アメリカ合衆国26159ウエストバージニア 州ペイドン・シティ、ウエスト・マディソ ン302番 (72)発明者 アショック・エム・サーペッシュカー アメリカ合衆国15241ペンシルベニア州ア ッパー・セント・クレア、ディアブロ・ド ライブ448番 (72)発明者 ロバート・ピー・イエーター アメリカ合衆国26041ウエストバージニア 州マウンズビル、ボックス78、アールエフ ディ4

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリウレタンでカプセル化された徐放性
    肥料粒子の製造方法であって、 (1)ポリエステルエーテルポリオールを含むイソシアナ
    ート反応性成分を肥料粒子に適用して、被覆された肥料
    粒子を生成させる工程、 ここで、該ポリエステルエーテルポリオールは、 (i) 100重量%の(i)および(ii)に基づいて20〜90重量%
    の、約160〜約170のOH価、約500〜約900mPa・sの粘度、
    および、ひまし油の総重量に基づいて0.5重量%未満の
    水分含有量を有するひまし油、および(ii) 100重量%の
    (i)および(ii)に基づいて10〜80重量%の、28〜700のOH
    価、3〜8の官能価、約240〜約6,000の分子量、および、
    25℃において50〜35,000mPa・sの粘度を有するポリエー
    テルポリオールであって、少なくとも1つの好適な開始
    剤化合物を、100重量%のアルキレンオキシドに基づい
    て少なくとも70重量%のプロピレンオキシドを含む1ま
    たはそれ以上のアルキレンオキシドと反応させることに
    よって調製されるポリエーテルポリオール、を含む;な
    らびに、 (2)ポリイソシアナート成分を工程(1)の被覆された肥
    料粒子に適用して、ポリウレタンでカプセル化された肥
    料粒子を生成させる工程、を含み、 ここで、所望によりこれら2つの工程を、工程(2)のポ
    リウレタンカプセル化肥料粒子を工程(1)の肥料粒子の
    代わりに用いて、必要なだけ多数回(連続して)繰り返し
    て、カプセル化された肥料組成物の総重量に基づいて約
    2〜約20重量%のポリウレタンを含有するポリウレタン
    カプセル化肥料粒子が形成されるようにし、またここ
    で、カプセル化肥料粒子を形成するポリウレタンが、ポ
    リウレタンカプセル化物の総重量に基づいて1重量%未
    満の水分吸収を特徴とするものである方法。
  2. 【請求項2】 ポリウレタンでカプセル化された徐放性
    肥料粒子の製造方法であって、 (1)ポリイソシアナート成分を肥料粒子に適用して、ポ
    リイソシアナート被覆された肥料粒子を生成させる工
    程、ならびに、 (2)ポリエステルエーテルポリオールを含むイソシアナ
    ート反応性成分を、工程(1)のポリイソシアナート被覆
    された肥料粒子に適用して、ポリウレタンでカプセル化
    された肥料粒子を生成させる工程、 ここで、該ポリエステルエーテルポリオールは、 (i) 100重量%の(i)および(ii)に基づいて20〜90重量%
    の、約160〜約170のOH価、約500〜約900mPa・sの粘度、
    および、ひまし油の総重量に基づいて0.5重量%未満の
    水分含有量を有するひまし油、および(ii) 100重量%の
    (i)および(ii)に基づいて10〜80重量%の、28〜700のOH
    価、3〜8の官能価、約240〜約6,000の分子量、および、
    25℃において50〜35,000mPa・sの粘度を有するポリエー
    テルポリオールであって、少なくとも1つの好適な開始
    剤化合物を、100重量%のアルキレンオキシドに基づい
    て少なくとも70重量%のプロピレンオキシドを含む1ま
    たはそれ以上のアルキレンオキシドと反応させることに
    よって調製されるポリエーテルポリオール、を含む;を
    含み、 ここで、所望によりこれら2つの工程を、工程(2)のポ
    リウレタンカプセル化肥料粒子を工程(1)の肥料粒子の
    代わりに用いて、必要なだけ多数回(連続して)繰り返し
    て、カプセル化された肥料組成物の総重量に基づいて約
    2〜約20重量%のポリウレタンを含有するポリウレタン
    カプセル化肥料粒子が形成されるようにし、またここ
    で、カプセル化肥料粒子を形成するポリウレタンが、ポ
    リウレタンカプセル化物の総重量に基づいて1重量%未
    満の水分吸収を特徴とするものである方法。
  3. 【請求項3】 ポリウレタンでカプセル化された徐放性
    肥料粒子の製造方法であって、 (1)(a)ポリエステルエーテルポリオールを含むイソシ
    アナート反応性成分、 ここで、該ポリエステルエーテルポリオールは、 (i) 100重量%の(i)および(ii)に基づいて20〜90重量%
    の、約160〜約170のOH価、25℃において約500〜約900mP
    a・sの粘度、および、ひまし油の総重量に基づいて0.5重
    量%未満の水分含有量を有するひまし油、および(ii) 1
    00重量%の(i)および(ii)に基づいて10〜80重量%の、2
    8〜700のOH価、3〜8の官能価、約240〜約6,000の分子
    量、および、25℃において50〜35,000mPa・sの粘度を有
    するポリエーテルポリオールであって、少なくとも1つ
    の好適な開始剤化合物を、100重量%のアルキレンオキ
    シドに基づいて少なくとも70重量%のプロピレンオキシ
    ドを含む1またはそれ以上のアルキレンオキシドと反応
    させることによって調製されるポリエーテルポリオー
    ル、を含む;および、 (b)ポリイソシアナート成分、 を、(b)中のイソシアナート基と(a)中のイソシアナート
    反応性基の比が約0.8:1〜約2.0:1になるような量で混
    合する工程、ならびに(2)工程(1)で得た混合物を肥料
    粒子に適用して、ポリウレタンでカプセル化された肥料
    粒子を生成させる工程、を含み、 ここで、所望により工程(2)を、工程(2)で得たポリウ
    レタンカプセル化肥料粒子を肥料粒子の代わりに用い
    て、必要なだけ多数回(連続して)繰り返して、カプセル
    化された肥料組成物の総重量に基づいて約2〜約20重量
    %のポリウレタンを含有するポリウレタンカプセル化肥
    料粒子が形成されるようにし、またここで、カプセル化
    肥料粒子を形成するポリウレタンが、ポリウレタンカプ
    セル化物の総重量に基づいて1重量%未満の水分吸収を
    特徴とするものである方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の方法によって製造した
    ポリウレタンカプセル化徐放性肥料粒子。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の方法によって製造した
    ポリウレタンカプセル化徐放性肥料粒子。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の方法によって製造した
    ポリウレタンカプセル化徐放性肥料粒子。
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