JP2001212509A - 振動アクチュエータ - Google Patents

振動アクチュエータ

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JP2001212509A
JP2001212509A JP2000024654A JP2000024654A JP2001212509A JP 2001212509 A JP2001212509 A JP 2001212509A JP 2000024654 A JP2000024654 A JP 2000024654A JP 2000024654 A JP2000024654 A JP 2000024654A JP 2001212509 A JP2001212509 A JP 2001212509A
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JP
Japan
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coil
magnetic circuit
vibration
vibration actuator
vibrating body
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Withdrawn
Application number
JP2000024654A
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English (en)
Inventor
Nobuyasu Sakai
延恭 酒井
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Publication date
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  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)
  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み立てが容易であり、衝撃等によっても内
部損傷を来し難く、且つコイル引き出し線が断線され難
い構造の振動アクチュエータを提供すること。 【解決手段】 この振動アクチュエータの場合、外部に
振動を伝える従来通りの基本機能を持つ他、コイル6が
磁気回路の空隙に配置される振動体5の凹部5a内に装
填配備され、振動伝達部8に設けられたストッパ13が
異常動作時に磁気回路のヨーク1の外周端部を係止して
磁気回路の上下の移動範囲を規制し、コイル6から引き
出されたコイル引き出し線22の端部が振動伝達部8の
外側部分に設けた端子台14の端子15に接続され、引
き出し線22の端部近傍が端子台14上で保護剤18に
より固定される構造であるため、コイル6が適確に位置
決めされて組み立てが容易になり、衝撃等によっても磁
気回路による振動体5やコイル6の内部損傷を来し難
く、且つ引き出し線22も断線され難くなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として携帯電話
端末等の移動体通信機器(被振動伝達装置)に搭載され
ると共に、入力された電気信号によりコイル及び磁気回
路が駆動して振動体を振動させることで呼び出し音や音
声を発生する機能を有する振動アクチュエータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の振動アクチュエータとし
ては、例えば図8の側面断面図に示されるような構成の
ものが挙げられる。
【0003】この振動アクチュエータでは、それぞれ円
板状で中心穴を有するヨーク1,永久磁石2,及びプレ
ート3から成る磁気回路がヨーク1及びプレート3の間
に永久磁石2を挟み込んだ配置で軸芯方向を有する内磁
型構造となるように、これらの各部の中心穴を一軸方向
に延びたボルトやピン等の形状をした中心軸7に対して
貫通させて嵌入することで各部を同軸状に位置決めして
一体化すると共に、外側に上下一対の保護カバー9,1
0を結合して配置された振動伝達部8に固定した1枚の
円弧状の螺旋形板ばねのサスペンション4で磁気回路を
柔軟に支持することにより、保護カバー9,10内の略
中央部分に磁気回路を配置している。ここでのサスペン
ション4は、内周側の一端部が接着剤等で磁気回路のヨ
ーク1の外周部に固定(或いはカシメ等で固定するよう
に変更することも可能)され、外周側の他端部が同様に
接着剤等で振動伝達部8に固定されている。
【0004】又、磁気回路の空隙には、外側のばね部1
1を振動伝達部8に固定した振動体5の凸部頂面に接着
剤等により固着されたコイル6が配置されている。
【0005】更に、コイル6から引き出されたコイル引
き出し線22は、振動体5の外側のばね部11の内壁に
沿って保護カバー9の内周隅部に補強用として取り付け
られた円環状のスペーサ21と振動伝達部8との間を通
って保護カバー9の一側面へ向かい、保護カバー9から
外方へと導出されている。
【0006】この振動アクチュエータの場合、振動体5
がサスペンション4と同様に振動伝達部8に固定されて
いるので、コイル6に駆動電流を流すと磁気回路やコイ
ル6が中心軸7の一軸方向(磁気回路の軸芯方向)にお
いて上下に移動し、振動伝達部8が低周波では固定部、
高周波では弾性体と化して振動体5の一部となって振動
し、振動及び音響の各モードでは磁気回路と振動体5と
が相互に干渉しながら動作を行い、外部に振動を伝える
構造となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した振動アクチュ
エータの場合、組み立てに際してコイルを接着剤等で振
動体へ固着するため、コイルの位置決めが困難となって
おり、取り付け治具を用いても手間や時間がかかってし
まい、組み立てを容易に行うことができないという問題
がある。
【0008】又、従来の振動アクチュエータの場合、落
下衝撃等の外的要因により磁気回路が横ブレ,揺れ,過
剰振幅等の異常動作を起こしたとき、磁気回路がコイル
や振動体へ接触し、これにより磁気回路が振動体を破傷
させることがある他、コイルにおける被膜の剥れ,折
れ,振動体からの剥離を生じさせる等、コイルや振動体
に対する内部損傷を来し易く、こうした内部損傷された
ままの状態で使用し続けると不快音を発して振動及び音
響の基本特性に悪影響を及ぼしてしまう。
【0009】更に、従来の振動アクチュエータの場合、
構造的にコイル引き出し線の端部を固定するための端子
が形成されていないため、しばしばコイル引き出し線の
遊離された中途部分が外的要因等により断線されてしま
うという問題もある。
【0010】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、組み立てを容易に
行い得ると共に、落下衝撃等の外的要因によっても内部
損傷を来し難く、しかもコイル引き出し線が断線され難
い構造の振動アクチュエータを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、振動体
に結合されたコイルが軸芯方向を有する永久磁石を含む
磁気回路の空隙に配置されると共に、該磁気回路の外側
に配置された振動伝達部に固定された弾性を有するサス
ペンションにより該磁気回路を柔軟に支持して成る振動
アクチュエータにおいて、振動体は、コイルを装填して
固定するための一体的に形成された凹部を有し、コイル
は、振動体の凹部内に配備された振動アクチュエータが
得られる。
【0012】この振動アクチュエータにおいて、振動体
の凹部は、軸芯方向と垂直な平面上で該軸心からの距離
を示す径方向における任意の位置に設けられたことは好
ましい。
【0013】又、本発明によれば、上記何れかの振動ア
クチュエータにおいて、振動体の凹部には、コイルの外
れを阻止するための突起部が形成された振動アクチュエ
ータが得られる。
【0014】更に、本発明によれば、上記何れか一つの
振動アクチュエータにおいて、磁気回路は、軸芯方向に
移動するものであり、振動伝達部は、磁気回路側に突出
して該磁気回路の軸芯方向における移動を係止して該移
動の範囲を規制するためのストッパを有する振動アクチ
ュエータが得られる。
【0015】一方、本発明によれば、上記何れか一つの
振動アクチュエータにおいて、振動体は、平板状,皿板
状,曲面状,及び蛇行状の何れか一つの形状であるか、
或いは局部を該平板状,該皿板状,該曲面状,及び該蛇
行状の何れか任意なものより選択して組み合わせた形状
である振動アクチュエータが得られる。
【0016】他方、本発明によれば、上記何れか一つの
振動アクチュエータにおいて、振動伝達部の外側部分に
は、コイルから引き出されたコイル引き出し線の端部に
接続される端子が備えられた振動アクチュエータが得ら
れる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に幾つかの実施例を挙げ、本
発明の振動アクチュエータについて、図面を参照して詳
細に説明する。
【0018】図1は、本発明の実施例1に係る振動アク
チュエータの基本構成を示したものであり、同図(a)
は局部を破断して一部を取り除いた平面図に関するも
の,同図(b)は側面断面図に関するものである。
【0019】この振動アクチュエータにおいても、それ
ぞれ円板状で中心穴を有するヨーク1,永久磁石2,及
びプレート3から成る磁気回路がヨーク1及びプレート
3の間に永久磁石2を挟み込んだ配置で軸芯方向を有す
る内磁型構造となるように、これらの各部の中心穴を一
軸方向に延びたボルトやピン等の形状をした中心軸7に
対して貫通させて嵌入することで各部を同軸状に位置決
めして一体化すると共に、外側に上下一対の保護カバー
9,10を結合して配置された振動伝達部8に固定した
1枚の円弧状の螺旋形板ばねのサスペンション4で磁気
回路を柔軟に支持することにより、保護カバー9,10
内の略中央部分に磁気回路を配置している。ここでのサ
スペンション4は、内周側の一端部が粘着剤,接着剤,
樹脂等の弾性材17を介して磁気回路のヨーク1の外周
部に固定(或いはカシメ等で固定するように変更するこ
とも可能)され、外周側の他端部が接着剤等で振動伝達
部8に固定されている。
【0020】又、磁気回路の空隙には、外側を振動伝達
部8に固定した振動体5に一体的に形成された凹部5a
に装填されたコイル6が配置されている。ここでのコイ
ル6は、必要に応じて接着剤等により凹部5a内に固着
される。尚、振動体5の凹部5aは、磁気回路の軸芯方
向と垂直な平面上で軸心からの距離を示す径方向におけ
る任意の位置に設けられて良いものである。
【0021】更に、振動伝達部8及び保護カバー10の
外周部には、コイル6から引き出されたコイル引き出し
線22の端部に接続される端子15を有すると共に、コ
イル引き出し線22の端部近傍部分を固定するための端
子台14が配備されている。即ち、ここでのコイル引き
出し線22は、振動体5の外側面に沿って接着剤,粘着
剤等で貼り付けられて保護カバー9の一側面へ向かって
保護カバー9から外方へと導出され、その端部が端子台
14の端子15に半田16により接続され、且つ接続部
分と端子台14上の露呈部分とがこれらを保護するため
の保護剤18で覆われて固着されている。
【0022】加えて、振動伝達部8は、磁気回路側に突
出して磁気回路の中心軸7の一軸方向における上下の移
動を係止して移動の範囲を規制するためのストッパ13
を有している。
【0023】即ち、ここでの磁気回路は、ヨーク1の外
周局部にサスペンション4が固定されていることで揺れ
が抑制される構造である他、振動伝達部8に設けられた
ストッパ13により落下衝撃等の過剰振幅にあっての中
心軸7の一軸方向における上下の移動に際してヨーク1
の外周端部を係止して移動の範囲を規制することで振動
体5への接触を回避できる構造であり、しかもコイル6
への接触を振動体5の凹部5aにおける薄板で保護防止
できる構造となっている。
【0024】このうち、サスペンション4は、インサー
トモールド成形,溶着,接着等により振動伝達部8と一
体化されている。振動体5は、任意の板厚を有するもの
で、図示した場合の平板状とする以外、皿板状,曲面
状,蛇行状の何れの形状に変更することも可能であり、
更に局部を平板状,皿板状,曲面状,及び蛇行状の何れ
か任意なものより選択して組み合わせた形状としても良
い。但し、曲面状とする場合には、単一曲率若しくは異
種曲率の組み合わせにより、所定の音響特性が得られる
ようにする必要がある。又、振動体5の振幅を一層大き
く得られるようにするため、ヨーク1及びサスペンショ
ン4の間の結合の場合のように振動体5の外周部を必要
に応じて粘着剤,接着剤,樹脂等の弾性材を介して振動
伝達部8へ固定する構造とすること、即ち、磁気回路及
び振動伝達部8を結合するサスペンション4の結合部分
に弾性材を介在させる構成とすることが好ましい。更
に、振動伝達部8は弾性作用をもたらす樹脂等から成
り、保護カバー10にはヘルムホルツの共鳴器の原理を
満たすように略中央部分に任意な径の放音孔12が設け
られている。この放音孔12を設ける際、全体構造上で
放音孔12以外に空気流の出入りが無いように注意を払
う必要がある。
【0025】ところで、磁気回路の構造は、図示した内
磁型構造とする以外、外磁型構造やラジアル構造に変形
することも可能である。磁気回路のヨーク1の先端部
は、内磁型構造や外磁型構造の何れであっても、高磁束
密度が発生し易いように突起,凹凸等を有する形状にす
ることが好ましい。永久磁石2の磁極の向きは図示した
ものと反対でも良く、何れの向きであっても構わない。
ストッパ13は、磁気回路側の内周部全体に形成された
構成としたが、磁気回路側の内周部に少なくとも1つ以
上のもの(複数のもの)を設けるようにしても良い。
【0026】この振動アクチュエータの場合も、振動体
5がサスペンション4と同様に振動伝達部8に固定され
ているので、コイル6に駆動電流を流すと磁気回路やコ
イル6が中心軸7の一軸方向(磁気回路の軸芯方向)に
おいて上下に移動し、振動伝達部8が低周波では固定
部、高周波では弾性体と化して振動体5の一部となって
振動し、振動及び音響の各モードでは磁気回路と振動体
5とが相互に干渉しながら動作を行い、外部に振動を伝
える構造となっている。
【0027】従って、この振動アクチュエータでは、従
来通りの基本機能が得られるが、この他の構造的特色と
して、コイル6が磁気回路の空隙に配置される振動体5
の凹部5a内に装填配備される構造であるためにコイル
6が適確に位置決めされて組み立てが容易となり、振動
伝達部8に設けられたストッパ13が落下衝撃等の外的
要因による磁気回路の異常動作時に磁気回路のヨーク1
の外周端部を係止して磁気回路の軸芯方向(中心軸7の
一軸方向)における上下の移動範囲を規制する構造であ
るために磁気回路が振動体5に接触することが回避され
て磁気回路によるコイル6や振動体5に対する内部損傷
が防止(磁気回路及び振動伝達部8を結合するサスペン
ション4の結合部分に弾性材を介在させる構成を適用す
れば一層効果が増大する)され、コイル6から引き出さ
れたコイル引き出し線22の端部が振動伝達部8の外側
部分に設けた端子台14の端子15に接続され、コイル
引き出し線22の端部近傍が端子台14上で保護剤18
により固定される構造であるためにコイル引き出し線2
2が断線され難くなっている。
【0028】図2は、本発明の実施例2に係る振動アク
チュエータの基本構成を示した側面断面図である。この
振動アクチュエータでは、実施例1の振動アクチュエー
タにおける振動体5の凹部5aを改良してコイル6の外
れを阻止するための突起部5b′を振動体5の凹部5b
に形成し、コイル6が突起部5b′で係止されるように
コイル6を凹部5b内に圧入装填している。
【0029】この構成の振動アクチュエータの場合、凹
部5b内に圧入装填されたコイル6が突起部5b′に常
時係止されて外れ(位置ずれ)を生じないため、落下衝
撃等の外的要因によっても、一層コイル6の損傷を防止
できる構造となっている。
【0030】図3は、本発明の実施例3に係る振動アク
チュエータの基本構成を示した側面断面図である。この
振動アクチュエータでは、実施例1の振動アクチュエー
タにおける振動体5の凹部5aを改良して中心軸7の延
在方向である一軸方向における寸法を若干縮小し、一方
のコイル6bを凹部5c内に装填すると共に、磁気回路
の空隙であって、且つコイル6bと対向する凹部5cの
反対側面(振動体5の凹部5cによる凸部頂面)に接着
剤等で他方のコイル6aを固着配備することにより、実
施例1のコイル6を分割した形態としている。
【0031】この構成の振動アクチュエータの場合、2
つのコイル6a,6b並びに磁気回路が振動したときに
常時コイル6a,6bの何れか一方に強い磁束がかかる
ため、磁気回路及び振動体5の相互干渉による動作が一
層安定するようになる。
【0032】図4は、本発明の実施例4に係る振動アク
チュエータの基本構成を示した側面断面図である。この
振動アクチュエータでは、実施例1の振動アクチュエー
タにおける振動体5の凹部5aを改良して中心軸7の延
在方向である一軸方向における寸法を若干増大し、一方
のコイル6bを突起部5d′で係止されるように凹部5
d内に圧入装填すると共に、凹部5d内でコイル6bに
対して接着剤等の絶縁剤19で他方のコイル6aを固着
装填することにより、2つのコイル6a,6bを凹部5
d内に配備して実施例3の2つのコイル6a,6bを用
いた形態を変形した構成としている。
【0033】この構成の振動アクチュエータの場合、2
つのコイル6a,6bが何れも振動体5の凹部5d内に
装填されて振動体5の薄板で覆われるため、実施例3の
場合と同等な効果が得られる他、異常振動や揺れ等によ
るコイル6a,6bの磁気回路に対する接触を一層安定
して防止することができる。
【0034】図5は、本発明の実施例5に係る振動アク
チュエータの基本構成を示したものであり、同図(a)
は局部を破断して一部を取り除いた平面図に関するも
の,同図(b)は側面断面図に関するものである。
【0035】この振動アクチュエータでは、ヨーク1の
形状を変えて中心軸7を一体化した大型なものとし、且
つヨーク1に大径円環状の永久磁石2及びプレート3を
装着可能な構成とすることで磁気回路における筐体取付
部を小面積化した構成とし、この場合にそれに伴って音
圧レベルが低下されることを回避するため、保護カバー
9,10と振動体5との形状を長円形(楕円形としても
良い)にした上で振動伝達部8の外周輪郭も長円形(楕
円形としても良い)にして振動面積を大きくすると共
に、保護カバー10側においてサスペション4を用いて
その一端部をヨーク1の外周部に固定し、他端部を振動
伝達部8の内周部に固定した上でサスペンション4及び
保護カバー10の間で振動伝達部8の凹部に当接される
ように設けた円環状のスペーサ21で固定し、更にコイ
ル6を装填配備した凹部5aを含む振動体5が配備され
た保護カバー9側において振動伝達部8に一体的に形成
されたストッパ8aでプレート3の外周端部を係止する
構成とすることにより、磁気回路を外磁型構造にして実
施例1の振動アクチュエータの場合と同程度の音圧レベ
ルが得られるようにしたものである。
【0036】尚、この実施例5の振動アクチュエータに
おいても、コイル6から引き出したコイル引き出し線2
2の端部が振動伝達部8の外側部分であって、保護カバ
ー9,10の側壁面に設けた端子台14の端子15に接
続され、端子台14上でコイル引き出し線22の端部近
傍が保護剤18で固定される構造となっている。
【0037】図6は、本発明の実施例6に係る振動アク
チュエータの基本構成を示したものであり、同図(a)
は局部を破断して一部を取り除いた平面図に関するも
の,同図(b)は局部を破断した側面断面図に関するも
のである。
【0038】この振動アクチュエータでは、実施例5の
振動アクチュエータの保護カバー9,10を除く内部構
成を反転した構造とすると共に、端子15を有する端子
台14を設ける構成に代えて振動伝達部8の外側部分に
配線基板上における所用の導電パターン部の接点との間
で電気的接合が行われるようにコイル6から引き出した
コイル引き出し線22の端部に接続された板バネ等のバ
ネ端子20を設けたもので、具体的には保護カバー9の
形状を実施例5の場合よりもやや小さい略長円形とし、
保護カバー10及び振動体5と振動伝達部8の外周輪郭
との形状を長円形(楕円形としても良い)にして振動面
積を大きくすると共に、保護カバー9側においてサスペ
ション4を用いてその一端部をヨーク1の外周部に固定
し、他端部を振動伝達部8の内周部に固定した上でサス
ペンション4及び保護カバー9の間で振動伝達部8の凹
部に当接されるように設けたリング状のスペーサ21で
固定し、更にコイル6を装填配備した凹部5aを含む振
動体5が配備された保護カバー10側において振動伝達
部8に一体的に形成されたストッパ8aでプレート3の
外周端部を係止する構成とすることにより、磁気回路を
外磁型構造にして実施例1の振動アクチュエータの場合
と同程度の音圧レベルが得られるようにしたものであ
る。
【0039】図7は、本発明の実施例7に係る振動アク
チュエータの基本構成を局部を破断して示した側面断面
図である。この振動アクチュエータでは、実施例6の振
動アクチュエータの構成をそのままにして保護カバー
9,10及びバネ端子20以外の各部を反転配置した構
成にしたものである。
【0040】尚、これらの実施例5,6,7の振動アク
チュエータでは、磁気回路が何れも外磁型構造である場
合を示したが、磁気回路を内磁型構造やラジアル型構造
に変形することも可能である。
【0041】これらの実施例5,6,7の振動アクチュ
エータを比較した場合、実施例6,7のものでは、振動
面積が若干減少しているために実施例5のものよりも音
圧レベルが低下するが、コイル引き出し線22の端部に
接続される端子の形態及び配置が異なるため、実施例5
のものよりも筐体外部への漏洩磁束を抑制することがで
きる。従って、実施例5,6,7の振動アクチュエータ
においても、先の実施例1〜4の振動アクチュエータの
場合と同等な機能が得られ、又実施例2,3,4で説明
したような振動体5の凹部5aを凹部5b,5c,5d
とする変形、その場合の突起部5b′,5d′の形成、
並びに2つのコイル6a,6bへの分割配備を行う形態
を適用することができる。
【0042】
【発明の効果】以上に述べた通り、本発明の振動アクチ
ュエータによれば、振動体に一体的に形成されて磁気回
路の空隙に配置される凹部内にコイルを装填配備する構
成とした上、磁気回路が異常動作を起こしたときに磁気
回路を係止して磁気回路の軸芯方向における移動の範囲
を規制するストッパを振動伝達部に設けると共に、磁気
回路及び振動伝達部を結合するサスペンションの結合部
分に弾性材を介在させた構成とし、更に、振動伝達部の
外側部分にコイルから引き出されたコイル引き出し線の
端部を接続するための端子を設けた構造としているた
め、コイルが適確に位置決めされて組み立てが容易にな
って従来必要であったコイルの接着工程を削除すること
ができるようになると共に、使用時に衝撃等にあっても
磁気回路によるコイルや振動体への内部損傷、並びにコ
イル引き出し線の断線が生じ難く、且つ落下時等の異常
応力負荷にあっても性能劣化を生じ難い優れた耐久性を
持つ製品を提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る振動アクチュエータの
基本構成を示したものであり、(a)は局部を破断して
一部を取り除いた平面図に関するもの,(b)は側面断
面図に関するものである。
【図2】本発明の実施例2に係る振動アクチュエータの
基本構成を示した側面断面図である。
【図3】本発明の実施例3に係る振動アクチュエータの
基本構成を示した側面断面図である。
【図4】本発明の実施例4に係る振動アクチュエータの
基本構成を示した側面断面図である。
【図5】本発明の実施例5に係る振動アクチュエータの
基本構成を示したものであり、(a)は局部を破断して
一部を取り除いた平面図に関するもの,(b)は側面断
面図に関するものである。
【図6】本発明の実施例6に係る振動アクチュエータの
基本構成を示したものであり、(a)は局部を破断して
一部を取り除いた平面図に関するもの,(b)は局部を
破断した側面断面図に関するものである。
【図7】本発明の実施例7に係る振動アクチュエータの
基本構成を局部を破断して示した側面断面図である。
【図8】従来の振動アクチュエータの基本構成を示した
側面断面図である。
【符号の説明】
1 ヨーク 2 永久磁石 3 プレート 4 サスペンション 5 振動体 5a,5b,5c,5d 凹部 5b′,5d′ 突起部 6,6a,6b コイル 7 中心軸 8 振動伝達部 8a,13 ストッパ 9,10 保護カバー 11 ばね部 12 放音孔 14 端子台 15 端子 16 半田 17 弾性材 18 保護剤 19 絶縁剤 20 バネ端子 21 スペーサ 22 コイル引き出し線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体に結合されたコイルが軸芯方向を
    有する永久磁石を含む磁気回路の空隙に配置されると共
    に、該磁気回路の外側に配置された振動伝達部に固定さ
    れた弾性を有するサスペンションにより該磁気回路を柔
    軟に支持して成る振動アクチュエータにおいて、前記振
    動体は、前記コイルを装填して固定するための一体的に
    形成された凹部を有し、前記コイルは、前記振動体の凹
    部内に配備されたことを特徴とする振動アクチュエー
    タ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の振動アクチュエータにお
    いて、前記振動体の凹部は、前記軸芯方向と垂直な平面
    上で該軸心からの距離を示す径方向における任意の位置
    に設けられたことを特徴とする振動アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の振動アクチュエー
    タにおいて、前記振動体の凹部には、前記コイルの外れ
    を阻止するための突起部が形成されたことを特徴とする
    振動アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか一つに記載の振動
    アクチュエータにおいて、前記磁気回路は、軸芯方向に
    移動するものであり、前記振動伝達部は、前記磁気回路
    側に突出して該磁気回路の前記軸芯方向における移動を
    係止して該移動の範囲を規制するためのストッパを有す
    ることを特徴とする振動アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一つに記載の振動
    アクチュエータにおいて、前記振動体は、平板状,皿板
    状,曲面状,及び蛇行状の何れか一つの形状であるか、
    或いは局部を該平板状,該皿板状,該曲面状,及び該蛇
    行状の何れか任意なものより選択して組み合わせた形状
    であることを特徴とする振動アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか一つに記載の振動
    アクチュエータにおいて、前記振動伝達部の外側部分に
    は、前記コイルから引き出されたコイル引き出し線の端
    部に接続される端子が備えられたことを特徴とする振動
    アクチュエータ。
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