JP2001207840A - 車両排気系フロントパイプ及びその製法 - Google Patents

車両排気系フロントパイプ及びその製法

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JP2001207840A
JP2001207840A JP2000015732A JP2000015732A JP2001207840A JP 2001207840 A JP2001207840 A JP 2001207840A JP 2000015732 A JP2000015732 A JP 2000015732A JP 2000015732 A JP2000015732 A JP 2000015732A JP 2001207840 A JP2001207840 A JP 2001207840A
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JP
Japan
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pipe
front pipe
exhaust system
inner pipe
tube
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Application number
JP2000015732A
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English (en)
Inventor
康一 ▲廣▼瀬
Koichi Hirose
Kazunari Ono
一成 大野
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Futaba Industrial Co Ltd
Original Assignee
Futaba Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板厚を厚くしなくても放射音レベルを低減で
きる。 【解決手段】 フロントパイプ10は、エキゾーストマ
ニホルド20の直下から触媒コンバータ30に至る経路
に用いられるパイプであり、内管11と外管16とによ
り構成されている。内管11と外管16とによって囲ま
れる隙間部18は密閉化され、真空状態となるように設
定されている。エンジンの振動がフロントパイプ10の
内管11に伝達されたとしても、隙間部18は真空状態
であり空気がほとんど存在いないため、内管11の振動
がこの隙間部18を介して外管16に伝わることはほと
んどない。したがって放射音レベルが低減化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両排気系フロン
トパイプ及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両排気系におけるフロント
パイプ、つまりエキゾーストマニホルドの直下から触媒
コンバータに至る経路に用いられるパイプとして、断熱
性の高い二重管構造のパイプを用いることがある。この
ように二重管構造を採用するのは、排気ガスの温度を高
く維持したまま触媒コンバータへ排ガスを送り出すこと
により、触媒を活性化温度以上に保ち、触媒の排ガス浄
化作用を促すためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フロン
トパイプとして二重管構造を採用した場合、放射音レベ
ルつまりフロントパイプが振動することによって発生す
る騒音のレベルが高くなるという問題があった。この問
題を解決するには、二重管構造のうち外側パイプの板厚
を厚くすることが考えられるが、板厚を厚くするとコス
トが嵩むうえ車重も増加するという新たな問題が発生す
る。
【0004】本発明は、このような問題を解消しようと
してなされたものであり、板厚を厚くしなくても放射音
レベルを低減できる車両排気系フロントパイプを提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するため、本発明の車両排気系フロントパイプ
は、内管と、前記内管の外周を覆う外管と、前記内管と
前記外管との間に設けられた真空且つ密閉状態の隙間部
とを備えたことを特徴とする。
【0006】従来のように隙間部に空気が存在している
場合には、内管を通過する音(エンジン音など)がこの
隙間部の空気を介して外管に伝わるため放射音レベルが
高いという問題があったが、本発明では隙間部は真空状
態であり空気がほとんど存在いないため、上述のように
内管を通過する音が隙間部を介して外管に伝わることは
ほとんどない。したがって、本発明の車両排気系フロン
トパイプによれば、板厚を厚しなくても隙間部を真空状
態にすることにより放射音レベルを低減できる。
【0007】本発明の車両排気系フロントパイプでは、
内管は、少なくとも一部に、軸方向に伸縮可能な伸縮部
を有していることが好ましい。この場合、内管と外管と
の間に熱膨張差が生じたとしても、内管の伸縮部がその
熱膨張差を吸収するため、内管と外管との接合部分に支
障が生じたり、隙間部の密閉性が破れたりするおそれは
ない。
【0008】本発明の車両排気系フロントパイプでは、
隙間部は、1.33×10-1Pa(10-3Torr)以
下であることが好ましい。この場合、放射音レベルを大
きく低減できる。本発明の車両排気系フロントパイプの
製法は、特に限定されないが、例えば、真空ろう付け炉
の中で内管を外管に挿入し、両端をろう付けして内管と
外管との隙間を真空状態で密閉する、という製法を採用
してもよい。このような真空ろう付け炉は従来より知ら
れているため、量産に適している。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態のフロン
トパイプの概略断面図である。 [第1実施形態]本実施形態の車両排気系は、図1に示
すように、エンジン(図示略)に接続されたエキゾース
トマニホルド20、このエキゾーストマニホルド20に
フロントパイプ10を介して接続された触媒コンバータ
30、この触媒コンバータ30の下流側に接続されたメ
インマフラやテールパイプ(いずれも図示略)等から構
成されている。
【0010】このうちフロントパイプ10は、エキゾー
ストマニホルド20の直下から触媒コンバータ30に至
る経路に用いられるパイプであり、内管11と外管16
とにより構成されている。内管11は、一端がエキゾー
ストマニホルド20に接続され、他端が触媒コンバータ
30に接続されている。外管16は、全長が内管11よ
りも短く、両端16a,16aが内管11の外径と一致
するように形成され、両端16a,16aから中央側に
向かって径が大きくなって内管11の外周を覆うように
形成されている。更に、外管16の両端16a,16a
が内管11の外周面にろう付けされ、その結果、内管1
1と外管16とによって囲まれる隙間部18は密閉化さ
れている。
【0011】隙間部18は、気圧が1.33×10-1
1.33×10-2Pa(10-3〜10-4Torr)とな
るように、つまり真空状態となるように設定されてい
る。次に、本実施形態のフロントパイプ10の製造方法
について説明する。まず内管11と外管16を周知の真
空ろう付け炉の中に入れ、次いでこの真空ろう付け炉の
中で内管11を外管16に挿入し、上記気圧下で外管1
6の両端16a,16aの全周を内管11の外周面にろ
う付けし、このろう付け終了後に真空ろう付け炉から完
成品を取り出す。更に詳しく説明すると、真空ろう付け
炉として例えば内部が3つのチャンバに分かれたものを
使用し、まず第1のチャンバに内管11と外管16を入
れて加熱することにより各管11,16の金属表面の脱
ガス化を行い、次いで第2のチャンバに移して上記気圧
下で外管16の両端16a,16aの全周を内管11の
外周面にろう付けし、このろう付け終了後、第3のチャ
ンバに移して常温に戻し、常温に戻った後で完成品を取
り出す。この結果、図2に示したフロントパイプ10が
得られる。
【0012】次に、本実施形態の車両排気系の作用につ
いて説明する。今、エンジンが作動して、その排ガスが
エキゾーストマニホルド20に流入すると、排ガスはフ
ロントパイプ10の内管11を通って触媒コンバータ3
0へと流れる。ここで、フロントパイプ10は、二重管
構造であり断熱性が高められているため、高温の排ガス
がこのフロントパイプ10を通過する際にはほとんど冷
却されることなく触媒コンバータ30へと流れていく。
したがって、エンジンの暖機時に、高温の排ガスをその
まま触媒コンバータ30へ送ることができ、この触媒コ
ンバータ30での三元触媒の活性化を促進させることが
できる。一方、フロントパイプ10の内管11を通過す
る音(例えばエンジン音や排ガスが流れるときの音な
ど)は、隙間部18が真空状態であり空気がほとんど存
在しないため、この隙間部18を介して外管16に伝わ
ることはほとんどなく、放射音レベルを低減させること
ができる。
【0013】このように、本実施形態のフロントパイプ
10によれば、二重管構造により断熱性を高くして触媒
コンバータ30での触媒の活性化を促進させることがで
きるうえ、外管16の板厚を厚くしなくても放射音レベ
ルを有効に低減させることができるという効果が得られ
る。
【0014】[第2実施形態]図2は第2実施形態のフ
ロントパイプの概略断面図である。本実施形態の車両排
気系のフロントパイプ50は、内管51の一部に軸方向
に伸縮可能なベローズ52が形成されている以外は第1
実施形態のフロントパイプ10と同様の構成であるた
め、同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略
する。
【0015】次に、本実施形態の車両排気系の作用効果
について説明する。エンジンの暖機時に触媒コンバータ
での触媒の活性化を促進させることができる点、放射音
レベルを低減させることができる点は、第1実施形態と
同様である。第2実施形態ではこれに加えて、内管51
と外管16との間に熱膨張差が生じたとしても、内管5
1のベローズ52がその熱膨張差を吸収するため、内管
51と外管16とのろう付け部分に割れ等が生じたり、
隙間部18の密閉性が破れたりするおそれはないという
効果も得られる。
【0016】尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態
に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に
属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもな
い。例えば、上記各実施形態ではフロントパイプ10,
50をストレート形状としたが、車両に応じて適宜屈曲
した形状にしてもよい。また、第2実施形態では内管5
1の一部をベローズ52としたが、内管51の全部をベ
ローズとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のフロントパイプの概略断面図
である。
【図2】 第2実施形態のフロントパイプの概略断面図
である。
【符号の説明】
10・・・フロントパイプ、11・・・内管、16・・
・外管、18・・・隙間部、20・・・エキゾーストマ
ニホルド、30・・・触媒コンバータ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内管と、 前記内管の外周を覆う外管と、 前記内管と前記外管との間に設けられた真空且つ密閉状
    態の隙間部とを備えたことを特徴とする車両排気系フロ
    ントパイプ。
  2. 【請求項2】 前記内管は、少なくとも一部に、軸方向
    に伸縮可能な伸縮部を有していることを特徴とする請求
    項1記載の車両排気系フロントパイプ。
  3. 【請求項3】 前記隙間部は、1.33×10-1Pa
    (10-3Torr)以下であることを特徴とする請求項
    1又は2記載の車両排気系フロントパイプ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の車両排
    気系フロントパイプを製造する方法であって、 真空ろう付け炉の中で前記内管を前記外管に挿入し、両
    端をろう付けして前記内管と前記外管との隙間を真空状
    態で密閉することを特徴とする車両排気系フロントパイ
    プの製法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013100822A (ja) * 2007-07-06 2013-05-23 Hyundai Motor Co Ltd エンジンのターボチャージシステム
JP2018071521A (ja) * 2016-11-04 2018-05-10 トヨタ自動車株式会社 排気管構造

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