JP2001207090A - 色素、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法 - Google Patents

色素、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法

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JP2001207090A
JP2001207090A JP2000015852A JP2000015852A JP2001207090A JP 2001207090 A JP2001207090 A JP 2001207090A JP 2000015852 A JP2000015852 A JP 2000015852A JP 2000015852 A JP2000015852 A JP 2000015852A JP 2001207090 A JP2001207090 A JP 2001207090A
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JP2000015852A
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English (en)
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Toshiki Fujiwara
淑記 藤原
Toru Harada
徹 原田
Keiichi Tateishi
桂一 立石
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色相および光堅牢性の良好な画像を形成し得
るインクジェット記録用インクを提供する。 【解決手段】 下記一般式(1)で表される色素および
下記一般式(2)で表される色素から選ばれる少なくと
も一種の色素を含有することを特徴とするインクジェッ
ト記録用インクである。一般式(1)および(2)中、
1およびA2は各々独立して、置換されていてもよい複
素環基を表し、R1およびR2は各々独立して、水素原
子、アルキル基、アリール基、トリアジン環、−COX
1、または−SO22を表し、Mは対イオンを表し、p
およびqは各々独立して、0から2までの整数を表す。 一般式(1) 【化1】 一般式(2) 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な色素、およ
びそれを用いたインクジェット記録用インクならびにイ
ンクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方法は、材料費が安
価であること、高速記録が可能なこと、記録時の騒音が
少ないこと、さらにカラー記録が容易であることから、
急速に普及し、さらに発展しつつある。インクジェット
記録方法には、ピエゾ素子により圧力を加えて液滴を吐
出させる方式、熱によりインク中に気泡を発生させて液
滴を吐出させる方式、あるいは静電力により液滴を吸引
吐出させる方式がある。また、インクジェット用インク
としては、水性インク、油性インク、あるいは固体(溶
融型)インクが用いられる。インクジェット用インクに
用いられる色素に対しては、溶剤に対する溶解性が高い
こと、高濃度記録が可能であること、色相が良好である
こと、光、熱、空気、水や薬品に対する堅牢性に優れて
いること、受像材料に対して定着性がよく滲みにくいこ
と、インクとしての保存性に優れていること、毒性がな
いこと、純度が高いこと、さらには、安価に入手できる
ことが要求されている。しかしながら、これらの要求を
高いレベルで満たす色素を捜し求めることは、極めて難
しい。特に、良好なマゼンタ色相を有し、光堅牢性に優
れた色素が強く望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】既にインクジェット用
として様々な染料や顔料が提案され、実際に使用されて
いる。しかし、未だに全ての要求を満足する色素は、発
見されていないのが現状である。カラーインデックス
(C. I. )番号が付与されているような、従来からよ
く知られている染料や顔料では、インクジェット用イン
クに要求される色相と堅牢性とを両立させることは難し
い。特開平2−212566号公報には、色相と光堅牢
性の両立を目的としたインクジェット用インクが開示さ
れている。しかし、同公報で用いている色素は、色相の
改善と光堅牢性が共に不十分である。同公報に記載の色
素には、湿熱堅牢性にも問題がある。また、例えば、特
開昭61−221266号公報(バイエルA.G.)記
載の染料をインクジェット用染料として用いた場合は、
光堅牢性および色相が不充分である。
【0004】本発明は、前記諸問題を解決することを課
題とする。即ち、色相および光堅牢性の良好な画像を形
成し得る色素、インクジェット記録用インクおよびイン
クジェット記録方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は、以下の通りである。 <1> 下記一般式(1)で表される色素および下記一
般式(2)で表される色素から選ばれる少なくとも一種
の色素を含有することを特徴とするインクジェット記録
用インク。
【0006】一般式(1)
【化11】
【0007】一般式(2)
【化12】
【0008】一般式(1)および(2)中、A1および
2は各々独立して、置換されていてもよい複素環基を
表し、R1およびR2は各々独立して、水素原子、アルキ
ル基、アリール基、トリアジン環、−COX1、または
−SO22を表し、X1およびX 2は各々独立して、アル
キル基、またはアリール基を表し、Mは対イオンを表
し、pおよびqは各々独立して、0から2までの整数を
表す。
【0009】<2> 下記一般式(3)で表される色素
および下記一般式(4)で表される色素から選ばれる少
なくとも一種の色素を含有することを特徴とするインク
ジェット記録用インク。
【0010】一般式(3)
【化13】
【0011】一般式(4)
【化14】
【0012】一般式(3)および一般式(4)中、R3
およびR4は各々独立して、水素原子、アルキル基、ア
リール基、トリアジン環、−COX1、または−SO2
2を表し、X1およびX2は各々独立して、アルキル基、
またはアリール基を表し、Mは対イオンを表し、mおよ
びnは各々独立して、0から2までの整数を表す。A3
は下記複素環基の群1から選ばれるいずれかの置換され
ていてもよい複素環基を表し、A4は下記複素環基の群
2から選ばれるいずれかの置換されていてもよい複素環
基を表す。
【0013】複素環基の群1
【化15】
【0014】複素環基の群2
【化16】
【0015】<3> <1>または<2>に記載のイン
クジェット記録用インクにエネルギーを供与して、前記
インクの液滴を受像材料へ吐出させ、受像材料上に画像
を記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
【0016】<4> 下記一般式(3)で表される色
素。
【0017】一般式(3)
【化17】
【0018】一般式(3)中、R3は水素原子、アルキ
ル基、アリール基、トリアジン環、−COX1、−SO2
2を表し、X1およびX2は各々独立して、アルキル
基、またはアリール基を表し、Mは対イオンを表し、m
は0から2までの整数を表し、A3は下記複素環基の群
1から選ばれるいずれかの置換されていてもよい複素環
基を表す。
【0019】複素環基の群1
【化18】
【0020】<5> 下記一般式(4)で表される色
素。
【0021】一般式(4)
【化19】
【0022】一般式(4)中、R4は水素原子、アルキ
ル基、アリール基、トリアジン環、−COX1、−SO2
2を表し、X1およびX2は各々独立して、アルキル
基、またはアリール基を表し、Mは対イオンを表し、n
は0から2までの整数を表し、A4は下記複素環基の群
2から選ばれるいずれかの置換されていてもよい複素環
基を表す。
【0023】複素環基の群2
【化20】
【0024】
【発明の実施の形態】[インクジェット記録用インク]
本発明のインクジェット記録用インクは、前記一般式
(1)で表される色素および前記一般式(2)で表され
る色素から選ばれる少なくとも1種の色素を含有する。
前記一般式(1)および(2)中、A1およびA2は各々
独立して、置換されてもよい複素環基を表す。前記置換
基としては、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、
アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリー
ル基、アルキルアミノ基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基、アミド基、アリールアミノ基、ウレイド基、スル
ファモイルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、アルコキシカルボニル基、スルホンアミド基、カル
バモイル基、スルファモイル基、スルホニル基、アルコ
キシカルボニル基、アシルオキシ基、カルバモイルオキ
シ基、シリルオキシ基、アリールオキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニルアミノ基、イミド基、スルフ
ィニル基、ホスホリル基、アシル基、カルボキシル基、
スルホ基、およびヘテロ環基が挙げられる。これらの置
換基の中でも、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、
アリール基が好ましい。
【0025】前記ハロゲン原子の例には、フッ素原子、
塩素原子、および臭素原子が含まれる。前記アルキル基
としては、炭素原子数1乃至12のアルキル基が好まし
い。前記アルキル基は置換基を有していてもよく、前記
置換基の例には、ヒドロキシル基、アルコキシ基、シア
ノ基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシル基が
含まれる。前記アルキル基の例には、メチル、エチル、
ブチル、イソプロピル、t−ブチル、ヒドロキシエチ
ル、メトキシエチル、シアノエチル、トリフルオロメチ
ル、3−スルホプロピルおよび4−スルホブチルが含ま
れる。前記シクロアルキル基としては、炭素原子数が5
乃至12のシクロアルキル基が好ましい。前記シクロア
ルキル基は、置換基を有していてもよく、前記置換基の
例には、スルホ基およびカルボキシル基が含まれる。前
記シクロアルキル基の例には、シクロヘキシルが含まれ
る。
【0026】前記アラルキル基としては、炭素原子数が
7乃至12のアラルキル基が好ましい。前記アラルキル
基は、置換基を有していてもよく、前記置換基の例に
は、スルホ基およびカルボキシル基が含まれる。前記ア
ラルキル基の例には、ベンジルおよび2−フェネチルが
含まれる。前記アリール基としては、炭素原子数が7乃
至12のアリール基が好ましい。前記アリール基は、置
換基を有していてもよく、置換基の例には、アルキル
基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アルキルアミノ基、
スルホ基およびカルボキシル基が含まれる。前記アリー
ル基の例には、フェニル、p−トリル、p−メトキシフ
ェニル、o−クロロフェニルおよびm−(3−スルホプ
ロピルアミノ)フェニルが含まれる。
【0027】前記アルキルアミノ基としては、炭素原子
数が1乃至6のアルキルアミノ基が好ましい。前記アル
キルアミノ基は、置換基を有していてもよく、前記置換
基の例には、スルホ基およびカルボキシル基が含まれ
る。前記アルキルアミノ基の例には、メチルアミノおよ
びジエチルアミノが含まれる。前記アルコキシ基として
は、炭素原子数が1乃至12のアルコキシ基が好まし
い。前記アルコキシ基は、置換基を有していてもよく、
前記置換基の例には、アルコキシ基、ヒドロキシル基、
スルホ基およびカルボキシル基が含まれる。前記アルコ
キシ基の例には、メトキシ、エトキシ、イソプロポキ
シ、メトキシエトキシ、ヒドロキシエトキシおよび3−
カルボキシプロポキシが含まれる。
【0028】前記アリールオキシ基は、炭素原子数が6
乃至12のアリールオキシ基が好ましい。前記アリール
オキシ基は、置換基を有していてもよく、前記置換基の
例には、アルコキシ基、スルホ基およびカルボキシル基
が含まれる。前記アリールオキシ基の例には、フェノキ
シ、p−メトキシフェノキシおよびo−メトキシフェノ
キシが含まれる。前記アミド基としては、炭素原子数が
2乃至12のアミド基が好ましい。前記アミド基は、置
換基を有していてもよく、前記置換基の例には、スルホ
基およびカルボキシル基が含まれる。前記アミド基の例
には、アセトアミド、プロピオンアミド、ベンズアミド
および3,5−ジスルホベンズアミドが含まれる。
【0029】前記アリールアミノ基としては、炭素原子
数が6乃至12のアリールアミノ基が好ましい。前記ア
リールアミノ基は、置換基を有していてもよく、前記置
換基の例には、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキ
シル基が含まれる。前記アリールアミノ基の例には、ア
ニリノおよび2−クロロアニリノが含まれる。前記ウレ
イド基としては、炭素原子数が1乃至12のウレイド基
が好ましい。前記ウレイド基は、置換基を有していても
よく、前記置換基の例には、アルキル基およびアリール
基が含まれる。前記ウレイド基の例には、3−メチルウ
レイド、3,3−ジメチルウレイドおよび3−フェニル
ウレイドが含まれる。
【0030】前記スルファモイルアミノ基は、置換基を
有していてもよく、前記置換基の例には、アルキル基が
含まれる。スルファモイルアミノ基の例には、N, N−
ジプロピルスルファモイルアミノが含まれる。前記アル
キルチオ基としては、炭素原子数が1乃至12のアルキ
ルチオ基が好ましい。前記アルキルチオ基は、置換基を
有していてもよく、前記置換基の例には、スルホ基およ
びカルボキシル基が含まれる。前記アルキルチオ基の例
には、メチルチオおよびエチルチオが含まれる。前記ア
リールチオ基としては、炭素原子数が6乃至12のアリ
ールチオ基が好ましい。前記アリールチオ基は、置換基
を有していてもよく、前記置換基の例には、アルキル
基、スルホ基およびカルボキシル基が含まれる。前記ア
リールチオ基の例には、フェニルチオおよびp−トリル
チオが含まれる。
【0031】前記アルコキシカルボニルアミノ基として
は、炭素原子数が2乃至12のアルコキシカルボニルア
ミノ基が好ましい。前記アルコキシカルボニルアミノ基
は、置換基を有していてもよく、前記置換基の例には、
スルホ基およびカルボキシル基が含まれる。前記アルコ
キシカルボニルアミノ基の例には、エトキシカルボニル
アミノが含まれる。前記スルホンアミド基としては、炭
素原子数が1乃至12のスルホンアミド基が好ましい。
前記スルホンアミド基は、置換基を有していてもよく、
前記置換基の例には、スルホ基およびカルボキシル基が
含まれる。前記スルホンアミド基の例には、メタンスル
ホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、3−カルボキシ
ベンゼンスルホンアミドが含まれる。
【0032】前記カルバモイル基は、置換基を有してい
てもよく、前記置換基の例には、アルキル基が含まれ
る。前記カルバモイル基の例には、メチルカルバモイル
およびジメチルカルバモイルが含まれる。前記スルファ
モイル基は、置換基を有していてもよく、前記置換基の
例には、アルキル基が含まれる。前記スルファモイル基
の例には、ジメチルスルファモイルおよびジ−(2−ヒ
ドロキシエチル)スルファモイルが含まれる。前記スル
ホニル基の例には、メタンスルホニルおよびフェニルス
ルホニルが含まれる。
【0033】前記アルコキシカルボニル基としては、炭
素原子数が2乃至12のアルコキシカルボニル基が好ま
しい。前記アルコキシカルボニル基は、置換基を有して
いてもよく、前記置換基の例には、スルホ基およびカル
ボキシル基が含まれる。前記アルコキシカルボニル基の
例には、メトキシカルボニルおよびエトキシカルボニル
基が含まれる。前記アシルオキシ基としては、炭素原子
数が1乃至12のアシルオキシ基が好ましい。前記アシ
ルオキシ基は、置換基を有していてもよく、前記置換基
の例には、スルホ基およびカルボキシル基が含まれる。
前記アシルオキシ基の例には、アセトキシおよびベンゾ
イルオキシが含まれる。
【0034】前記カルバモイルオキシ基は、置換基を有
していてもよく、前記置換基の例には、アルキル基が含
まれる。前記カルバモイルオキシ基の例には、N−メチ
ルカルバモイルオキシが含まれる。前記シリルオキシ基
は置換基を有していてもよく、前記置換基の例には、ア
ルキル基が含まれる。前記シリルオキシ基の例には、ト
リメチルシリルオキシが含まれる。
【0035】前記アリールオキシカルボニル基として
は、炭素原子数が7乃至12のアリールオキシカルボニ
ル基が好ましい。前記アリールオキシカルボニル基は、
置換基を有していてもよく、前記置換基の例には、スル
ホ基およびカルボキシル基が含まれる。前記アリールオ
キシカルボニル基の例には、フェノキシカルボニルが含
まれる。前記アリールオキシカルボニルアミノ基として
は、炭素原子数が7乃至12のアリールオキシカルボニ
ルアミノ基が好ましい。前記アリールオキシカルボニル
アミノ基は、置換基を有していてもよく、前記置換基の
例には、スルホ基およびカルボキシル基が含まれる。前
記アリールオキシカルボニルアミノ基の例には、フェノ
キシカルボニルアミノが含まれる。
【0036】前記イミド基の例には、N−フタルイミド
およびN−スクシンイミドが含まれる。前記スルフィニ
ル基の例には、フェニルスルフィニルが含まれる。前記
ホスホリル基の例には、フェノキシホスホリルおよびフ
ェニルホスホリルが含まれる。前記アシル基としては、
炭素原子数が1乃至12のアシル基が好ましい。前記ア
シル基は、置換基を有していてもよく、前記置換基の例
には、スルホ基およびカルボキシル基が含まれる。前記
アシル基の例には、アセチルおよびベンゾイルが含まれ
る。
【0037】前記カルボキシル基は、塩の状態であって
もよい。塩を形成する対イオンの例には、アルカリ金属
イオン(例、ナトリウムイオン、カリウムイオン)およ
び有機カチオン(例、テトラメチルグアニジウムイオ
ン)が含まれる。前記スルホ基は、塩の状態であっても
よい。塩を形成する対イオンの例には、アルカリ金属イ
オン(例、ナトリウムイオン、カリウムイオン)および
有機カチオン(例、テトラメチルグアニジウムイオン)
が含まれる。
【0038】前記ヘテロ環基は、5員または6員環を有
することが好ましい。前記ヘテロ環基は、置換基を有し
ていてもよく、前記置換基の例には、スルホ基およびカ
ルボキシル基が含まれる。前記ヘテロ環基の例には、2
−チアゾリル、2−ベンゾチアゾリル、3−ベンゾチア
ゾリル、3−ピラゾリル、5−ピラゾリル、2−チエニ
ル、1,3,4−チアジアゾールー2−イル、1,2,
4−チアジアゾールー5−イル、2−イミダゾリル、2
−ベンズイミダゾリル、3−イソオキサゾリル、5−イ
ソチアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾールー3−イ
ル、2−オキサゾリル、2−ベンズオキサゾリル、2−
ピリジル、4−ピリジル、2−キノリル、4−キノリ
ル、1,3,4−トリアゾール−2−イル、1,2,4
−トリアゾール−5−イルが含まれる。
【0039】前記一般式(1)および(2)中、R1
よびR2は各々独立して、水素原子、アルキル基、アリ
ール基、トリアジン環、−COX1、または−SO22
を表す。R1およびR2が表すアルキル基には、置換基を
有するアルキル基および無置換のアルキル基が含まれ
る。前記アルキル基としては、炭素原子数1乃至12の
アルキル基が好ましい。前記置換基としては、A1およ
びA2の置換基と同義である。
【0040】R1およびR2が表すアリール基には、置換
基を有するアリール基および無置換のアリール基が含ま
れる。前記アリール基としては、炭素原子数7乃至12
のアリール基が好ましい。前記置換基としては、A1
よびA2の置換基と同義である。R1およびR2が表すト
リアジン環には、置換基を有するトリアジン環および無
置換のトリアジン環が含まれる。トリアジン環は他の環
とさらに縮合していてもよい。前記置換基としては、A
1およびA2の置換基と同義である。
【0041】X1およびX2は各々独立して、アルキル基
またはアリール基を表す。X1およびX2が表すアルキル
基およびアリール基については、R1およびR2が表すア
ルキル基およびアリール基と各々同義であり、好ましい
例も同様である。
【0042】前記一般式(1)および(2)中、Mは対
イオンを表す。Mの例には、アルカリ金属イオン(例、
ナトリウムイオン、カリウムイオン)、アルカリ土類金
属イオン(例、Mg2+、Ca2+)および有機カチオン
(例、テトラメチルグアニジウムイオン)が含まれる。
pおよびqは各々同じであっても異なっていてもよく0
から2までの整数を表す。中でも、0または1が好まし
い。
【0043】また、本発明のインクジェット記録用イン
クは、前記一般式(3)で表される色素および前記一般
式(4)で表される色素から選ばれる少なくとも1種の
色素を含有する。前記一般式(3)および(4)中、R
3およびR4は各々独立して、水素原子、アルキル基、ア
リール基、トリアジン環、−COX1、または−SO2
2を表し、X1およびX2は各々独立して、アルキル基、
またはアリール基を表す。R3およびR4が表す各々の基
については、前記一般式(1)および(2)のR1およ
びR2が表す各々の基と同義であり、好ましい例も同様
である。
【0044】前記一般式(3)および(4)中、Mは対
イオンを表す。Mについては、前記一般式(1)および
(2)中のMと同様である。前記一般式(3)および
(4)中、mおよびnは各々同じであっても異なってい
てもよく0から2までの整数を表す。中でも、0または
1が好ましい。
【0045】前記一般式(3)中、A3は前記複素環基
の群1から選ばれるいずれかの置換されていてもよい複
素環基を表す。前記複素環基の群1の中でも、A3は5
−ピラゾリル、1,3,4−チアジアゾール−2−イ
ル、1,3,4−トリアゾール−2−イルであるのが好
ましい。前記一般式(4)中、A4は前記複素環基の群
2から選ばれるいずれかの置換されていてもよい複素環
基を表す。前記複素環基の群1の中でも、A4は5−ピ
ラゾリル、1,3,4−チアジアゾール−2−イル、
1,3,4−トリアゾール−2−イルであるのが好まし
い。A1およびA2で表される複素環基が置換基を有する
場合の置換基としては、A1およびA2の置換基と同様で
ある。中でもハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ア
リール基が好ましい。
【0046】以下に前記一般式(1)および(3)で表
される色素の具体例(1−1〜1−15)、ならびに前
記一般式(2)および(4)で表される色素の具体例
(2−1〜2−15)を示すが、本発明に用いられる色
素は、以下の具体例に制限されるものではない。
【0047】
【化21】
【0048】
【化22】
【0049】
【化23】
【0050】
【化24】
【0051】
【化25】
【0052】
【化26】
【0053】
【化27】
【0054】
【化28】
【0055】前記一般式(1)〜(4)で表される色素
は、ジアゾ成分とカプラー成分とのカップリング反応に
よって合成することができる。下記に、前記一般式
(3)および(4)で表される色素の合成例を示す。下
記合成例は、ジアゾ成分として式(A−1)および(A−
2)を各々用い、カプラー成分として式(B−1)およ
び(B−2)を各々用いた例である。
【0056】[具体例1−2の合成例]
【化29】
【0057】ジアゾ成分A−1の1.0gを、酢酸、プ
ロピオン酸およびリン酸の混合溶媒13ミリリットル中
に溶解し、さらに40%のONHSO4を1.33g、
0℃で添加した。この溶液を、カプラー成分B−1の
1.5gを、ジメチルホルムアミド(DMF)、水、お
よび酢酸ナトリウムの混合溶媒50ミリリットルに溶解
した溶液に攪拌しながら添加し、1時間、0℃で反応さ
せたところ、マゼンタ色の沈殿物が得られた。沈殿物を
濾過により単離し、メタノールで再結晶化したところ、
色素1−2が1.2g得られた。収率は45%であっ
た。λmax=552.3nm(in DMF)。
【0058】{具体例2−8の合成例]
【化30】
【0059】ジアゾ成分A−2の1.4gを、酢酸、プ
ロピオン酸およびリン酸の混合溶媒13ミリリットル中
に溶解し、さらに40%のONHSO4を1.33g、
0℃で添加した。この溶液を、カプラー成分B−2
1.6gをDMF、水、および酢酸ナトリウムの混合溶
媒30ミリリットルに溶解した溶液に攪拌しながら添加
し、1時間、0℃で反応させたところ、マゼンタ色の沈
殿物が得られた。沈殿物を濾過により単離し、メタノー
ルで再結晶化したところ、色素2−8が1.9g得られ
た。収率は60%であった。λmax=561.1nm
(in DMF)。
【0060】本発明のインクジェット記録用インクは、
水性媒体中に前記色素を溶解および/または分散させる
ことによって作製することができる。前記色素を水性媒
体中に分散させる場合は、分散機(例、ボールミル、サ
ンドミル、アトライター、ロールミル、アジテーターミ
ル、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジ
ナイザー、パールミル、ジェットミル、オングミル)を
用い、前記色素を微粒子の状態で分散させるのが好まし
い。適当な有機溶媒に前記色素を溶解してから、得られ
た溶液を水性媒体中に乳化分散させてもよい。乳化分散
させる場合は、分散剤(乳化剤)や界面活性剤を使用す
ることができる。水性のインクジェット用インクの調製
方法については、特開平5−148436号、同5−2
95312号、同7−97541号、同7−82515
号、同7−118584号の各公報に詳細が記載されて
いて、本発明のインクジェット記録用インクの調製にも
利用できる。
【0061】本発明のインクジェット記録用インクに用
いられる前記水性媒体は、水を主成分とし、所望によ
り、水混和性有機溶剤を添加した混合物を用いることが
できる。前記水混和性有機溶剤の例には、アルコール
(例、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプ
ロパノール、ブタノール、イソブタノール、sec-ブタノ
ール、t−ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、
シクロヘキサノール、ベンジルアルコール)、多価アル
コール類(例、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキ
サンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサ
ントリオール、チオジグリコール)、グリコール誘導体
(例、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコール
モノブチルエーテル、ジエチレングルコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、
プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレン
グリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、トリエチレングルコールモノメ
チルエーテル、
【0062】エチレングリコールジアセテート、エチレ
ングルコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチ
レングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノフ
ェニルエーテル)、アミン(例、エタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチル
ジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、
モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン
ン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、
ポリエチレンイミン、テトラメチルプロピレンジアミ
ン)およびその他の極性溶媒(例、ホルムアミド、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、2−ピロリ
ドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−
ピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン、アセトニトリル、アセトン)が
含まれる。尚、前記水混和性有機溶剤は、二種類以上を
併用してもよい。
【0063】本発明のインクジェット記録用インク10
0重量部中は、前記色素を0.2重量部以上10重量部
以下含有するのが好ましい。また、本発明のインクジェ
ット記録用インクに含有される色素は、1種類であって
も2種類以上であってもよい。例えば、前記一般式
(1)または(2)(あるいは前記一般式(3)または
(4))で表される色素を各々2種以上組み合わせても
よいし、前記一般式(1)で表される色素と前記一般式
(2)で表される色素(あるいは前記一般式(3)で表
される色素と前記一般式(4)で表される色素)とを併
用してもよい。また、前記一般式(1)〜(4)で表さ
れる色素とともに、他の色素を併用してもよい。2種類
以上の色素を併用する場合は、色素の含有量の合計が前
記範囲となっているのが好ましい。
【0064】本発明のインクジェット記録用インクは、
粘度が40cp以下であるのが好ましい。また、その表
面張力は20dyn/cm以上100dyn/cm以下
であるのが好ましい。粘度および表面張力は、種々の添
加剤、例えば、粘度調整剤、表面張力調整剤、比抵抗調
整剤、皮膜調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、褪色防
止剤、防黴剤、防錆剤、分散剤および界面活性剤を添加
することによって、調整できる。
【0065】本発明のインクジェット記録用インクは、
単色の画像形成のみならず、フルカラーの画像形成に用
いることができる。フルカラー画像を形成するために、
マゼンタ色調インク、シアン色調インク、およびイエロ
ー色調インクを用いることができ、また、色調を整える
ために、さらにブラック色調インクを用いてもよい。
【0066】[インクジェット記録方法]本発明のイン
クジェット記録方法は、前記インクジェット記録用イン
クにエネルギーを供与して、前記インクの液滴を受像材
料へ吐出させ、受像材料上に画像を記録することを特徴
とするインクジェット記録方法である。前記受像材料と
しては、普通紙、コート紙、プラスチックフィルム等が
挙げられる。受像材料としてコート紙を用いると、画
質、画像保存耐久性が向上するので好ましい。
【0067】前記受像材料としては、ポリマー媒染剤を
含有する記録紙を用いることが望ましい。ポリマー媒染
剤については、特開昭48−28325号、同54−7
4430号、同54−124726号、同55−227
66号、同55−142339号、同60−23850
号、同60−23851号、同60−23852号、同
60−23853号、同60−57836号、同60−
60643号、同60−118834号、同60−12
2940号、同60−122941号、同60−122
942号、同60−235134号、特開平1−161
236号の各公報、米国特許2484430号、同25
48564号、同3148061号、同3309690
号、同4115124号、同4124386号、同41
93800号、同4273853号、同4282305
号、同4450224号の各明細書に記載がある。特開
平1−161236号公報の212〜215頁に記載の
ポリマー媒染剤を含有する受像材料が特に好ましい。同
公報記載のポリマー媒染剤を用いると、優れた画質の画
像が得られ、かつ画像の耐光性が改善される。
【0068】本発明のインクジェット記録方法におい
て、前記受像材料として、無機顔料を含有する受像材料
を用いることができる。無機顔料の例には、シリカ顔
料、アルミナ顔料、二酸化チタン顔料、酸化亜鉛顔料、
酸化ジルコニウム顔料、雲母状酸化鉄、鉛白、酸化鉛顔
料、酸化コバルト顔料、ストロンチウムクロメート、モ
リブデン系顔料、スメクタイト、酸化マグネシウム顔
料、酸化カルシウム顔料、炭酸カルシウム顔料およびム
ライトが含まれる。二種類以上の無機顔料を併用しても
よい。
【0069】本発明のインクジェット記録方法におい
て、前記受像材料として、親水性バインダーを含む親水
性層をインク受容層として有することが好ましい。親水
性バインダーとしては、高吸水性ポリマーを用いること
が好ましい。親水性バインダーの例には、ゼラチン、ゼ
ラチン誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルアル
コール誘導体、ポリアルキレンオキサイドおよびポリア
ルキレンオキサイド誘導体が含まれる。親水性バインダ
ーについては、特開平1−161236号公報の215
〜222頁に記載がある。前記インク受容層には、硬膜
剤を添加して硬化させることが好ましい。硬膜剤として
は、特開平1−161236号公報の222頁に記載さ
れている材料を用いることができる。
【0070】本発明のインクジェット記録方法におい
て、前記受像材料はマット剤を含有しているのが好まし
い。前記マット剤については、特開平1−161236
号公報の263〜264頁に記載がある。インクジェッ
ト記録方法の受像材料の構成層には、界面活性剤を添加
しても良い。界面活性剤は、塗布助剤、剥離性改良剤、
スベリ性改良剤あるいは帯電防止剤として機能する。界
面活性剤については、特開昭62−173463号、同
62−183457号の各公報に記載がある。界面活性
剤の代わりに有機フルオロ化合物を用いてもよい。有機
フルオロ化合物は、疎水性であることが好ましい。有機
フルオロ化合物の例には、フッ素系界面活性剤、オイル
状フッ素系化合物(例、フッ素油)および固体状フッ素
化合物樹脂(例、四フッ化エチレン樹脂)が含まれる。
有機フルオロ化合物については、特公昭57−9053
号(第8〜17欄)、特開昭61−20994号、同6
2−135826号の各公報に記載がある。
【0071】本発明のインクジェット記録方法におい
て、受像材料の構成層(バック層を含む)には、ポリマ
ーラテックスを添加してもよい。ポリマーラテックス
は、寸度安定化、カール防止、接着防止、膜のひび割れ
防止のような膜物性改良の目的で使用される。ポリマー
ラテックスについては、特開昭62−245258号、
同62−1316648号、同62−110066号の
各公報に記載がある。ガラス転移温度が低い(40℃以
下の)ポリマーラテックスを媒染剤を含む層に添加する
と、層のひび割れやカールを防止することができる。ま
た、ガラス転移温度が高いポリマーラテックスをバック
層に添加しても、カールを防止できる。前記受像材料の
構成層に、退色防止剤を添加してもよい。退色防止剤に
は、酸化防止剤、紫外線吸収剤および金属錯体が含まれ
る。退色防止剤については、特開平1−161236号
公報の225〜247頁に記載がある。前記受像材料に
は、蛍光増白剤を添加してもよい。蛍光増白剤をインク
に添加して、外部から受像材料に供給することもでき
る。
【0072】前記受像材料が、支持体とインク受容層を
含む場合、前記支持体としては、両面をポリオレフィン
(例、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブテンおよびそれらのコポリマー)で
ラミネートした紙およびプラスチックフイルムが特に好
ましく用いられる。ポリオレフィンポリオレフィン中
に、白色顔料(例、酸化チタン、酸化亜鉛)または色味
付け染料(例、コバルトブルー、群青、酸化ネオジウ
ム)を添加することが好ましい。
【0073】本発明のインクジェット記録方法は、連続
方式およびオンデマンド方式のいずれであってもよい。
また、インクへのエネルギー供与の方式についても特に
制限はなく、バブルジェット方式、サーマルジェット方
式、および超音波を用いた方式のいずれであってもよ
い。
【0074】インクジェット記録方式には、フォトイン
クと称する濃度の低いインクを小さい体積で多数射出す
る方式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のインク
を用いて画質を改良する方式や無色透明のインクを用い
る方式が含まれる。本発明は、プリント速度が速く、濃
度が低いインクを多量に噴射し、写真に近い画像を形成
するインクジェット記録方式において、特に効果があ
る。
【0075】
【実施例】[実施例1] (水性インクの調製)下記の成分を30〜40℃で加熱
しながら1時間撹拌した後、平均孔径0. 8μ、直径4
7mmのミクロフィルターを用いて加圧濾過して、イン
ク液を調製した。 アゾ色素(例示化合物2−8) 4重量部 ジエチレングリコール 9重量部 テトラエチレングルコールモノブチルエーテル 9重量部 グリセリン 7重量部 ジエタノールアミン 1重量部 水 70重量部
【0076】[実施例2]色素を例示化合物2−9に代
えた以外は、実施例1と同様にしてインク液を調製し
た。 [実施例3]色素を例示化合物1−2に代えた以外は、
実施例1と同様にしてインク液を調製した。 [実施例4]色素を例示化合物1−9に代えた以外は、
実施例1と同様にしてインク液を調製した。
【0077】[比較例1]色素を下記構造式の色素1に
代えた以外は、実施例1と同様にしてインク液を調製し
た。 [比較例2]色素を下記構造式の色素2に代えた以外
は、実施例1と同様にしてインク液を調製した。
【0078】
【化31】
【0079】(画像記録および評価)実施例1〜4およ
び比較例1〜2で調製したインク液を用いて、インクジ
ェットプリンター(PM−700C、セイコーエプソン
(株)製)で、フォト光沢紙(富士写真フイルム(株)
製インクジェットペーパー、スーパーフォトグレード)
に画像を記録した。得られた画像について、色相と光堅
牢性を評価した。色相は、A(良好)およびB(不良)
の二段階で評価した。光堅牢性は、記録した直後の画像
濃度(Ci)を測定した後、ウェザーメーター(アトラ
スC.165)を用いて、画像にキセノン光(8万5千
ルクス)を3日間照射した後、再び画像濃度(Cf)を
測定し、キセノン光照射前後の画像濃度の差から色素残
存率({(Ci−Cf)/Ci}×100%)を算出
し、評価した。画像濃度は反射濃度計(X−Rite3
10TR)を用いて測定した。色素残存率は、反射濃度
が1、1.5、および2.0の3点で測定した。いずれ
の濃度でも色素残存率が80%以上の場合をA、1また
は2点が80%未満の場合をB、全ての濃度で80%未
満の場合をCとして評価した。以上の結果を下記表1に
示す。
【0080】
【表1】
【0081】表1に示すように、実施例1〜4のインク
液から得られたマゼンタ画像は、比較例1および2のイ
ンク液から得られたマゼンタ画像よりも鮮明であった。
また、実施例1〜4のインク液を用いて得られた画像
は、光堅牢性が優れていた。
【0082】さらに、実施例1〜4のインク液を用い
て、インクジェットプリンター(PM−700C、セイ
コーエプソン(株)製)により、スーパーファイン専用
光沢紙(MJA4S3P、セイコーエプソン(株)製)
に画像を記録した。得られた画像の色相と光堅牢性を評
価したところ、いずれも第1表と同様の結果が得られ
た。
【0083】
【発明の効果】本発明のによれば、色相および光堅牢性
が良好な画像を形成し得る色素、インクジェット記録用
インクおよびインクジェット記録方法を提供することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立石 桂一 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA13 FC02 2H086 BA56 BA57 4J039 BA29 BC05 BC07 BC19 BC33 BC36 BC40 BC44 BC50 BC51 BC52 BC53 BC54 BC55 BC65 BC66 BC73 BC77 BC79 BE02 EA35 GA24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される色素および
    下記一般式(2)で表される色素から選ばれる少なくと
    も一種の色素を含有することを特徴とするインクジェッ
    ト記録用インク。 一般式(1) 【化1】 一般式(2) 【化2】 (一般式(1)および(2)中、A1およびA2は各々独
    立して、置換されていてもよい複素環基を表し、R1
    よびR2は各々独立して、水素原子、アルキル基、アリ
    ール基、トリアジン環、−COX1、または−SO22
    を表し、X1およびX 2は各々独立して、アルキル基、ま
    たはアリール基を表し、Mは対イオンを表し、pおよび
    qは各々独立して、0から2までの整数を表す。)
  2. 【請求項2】 下記一般式(3)で表される色素および
    下記一般式(4)で表される色素から選ばれる少なくと
    も一種の色素を含有することを特徴とするインクジェッ
    ト記録用インク。 一般式(3) 【化3】 一般式(4) 【化4】 (一般式(3)および一般式(4)中、R3およびR4
    各々独立して、水素原子、アルキル基、アリール基、ト
    リアジン環、−COX1、または−SO22を表し、X1
    およびX2は各々独立して、アルキル基、またはアリー
    ル基を表し、Mは対イオンを表し、mおよびnは各々独
    立して、0から2までの整数を表す。A3は下記複素環
    基の群1から選ばれるいずれかの置換されていてもよい
    複素環基を表し、A4は下記複素環基の群2から選ばれ
    るいずれかの置換されていてもよい複素環基を表す。) 複素環基の群1 【化5】 複素環基の群2 【化6】
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のインクジェッ
    ト記録用インクにエネルギーを供与して、前記インクの
    液滴を受像材料へ吐出させ、受像材料上に画像を記録す
    ることを特徴とするインクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 下記一般式(3)で表される色素。 一般式(3) 【化7】 (一般式(3)中、R3は水素原子、アルキル基、アリ
    ール基、トリアジン環、−COX1、−SO22を表
    し、X1およびX2は各々独立して、アルキル基、または
    アリール基を表し、Mは対イオンを表し、mは0から2
    までの整数を表し、A3は下記複素環基の群1から選ば
    れるいずれかの置換されていてもよい複素環基を表
    す。) 複素環基の群1 【化8】
  5. 【請求項5】 下記一般式(4)で表される色素。 一般式(4) 【化9】 (一般式(4)中、R4は水素原子、アルキル基、アリ
    ール基、トリアジン環、−COX1、−SO22を表
    し、X1およびX2は各々独立して、アルキル基、または
    アリール基を表し、Mは対イオンを表し、nは0から2
    までの整数を表し、A4は下記複素環基の群2から選ば
    れるいずれかの置換されていてもよい複素環基を表
    す。) 複素環基の群2 【化10】
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JP2007051292A (ja) * 2002-07-27 2007-03-01 Fujifilm Imaging Colorants Ltd 方法、組成物及び化合物
EP2025726A1 (en) * 2007-07-27 2009-02-18 Riso Kagaku Corporation Aqueous ink for inkjet

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