JP2001201268A - 炉体の耐火物構造 - Google Patents

炉体の耐火物構造

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JP2001201268A JP2000014338A JP2000014338A JP2001201268A JP 2001201268 A JP2001201268 A JP 2001201268A JP 2000014338 A JP2000014338 A JP 2000014338A JP 2000014338 A JP2000014338 A JP 2000014338A JP 2001201268 A JP2001201268 A JP 2001201268A
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智裕 丸山
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直 西野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストでアンカー効果の高い炉体の耐火物
構造を提供する。 【解決手段】 内壁が耐火材で構成され、その内壁にお
ける少なくとも高温物質が接触する部分に耐火金属板が
付設されている炉体の耐火物構造において、耐火金属板
46に、その耐火金属板46に対しアンカー金具48を
取り付けるためのねじ部を持つアンカー接続部47が設
けられ、アンカー金具48がそのアンカー接続部47に
螺合されることにより耐火金属板46に固定され、固定
されたアンカー金具48のアンカー部が、耐火材45中
に埋設されることにより耐火金属板と耐火材とを剥離不
能に接続し得る形状に構成されていることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼却または溶融処
理が行われる炉体の耐火物構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、製鉄所の高炉、転炉、或いは産業
廃棄物の処理に使用される燃焼炉、燃焼溶融炉の内張り
には、一般的にAl2O3・SiO2系耐火材が使用されてい
る。
【0003】産業廃棄物を処理する燃焼溶融炉を例に取
って説明すると、燃焼溶融炉ではその前段の例えば熱分
解ガス化炉で発生した可燃性ガス、チャー、灰分が導入
されて例えば1200℃以上の高温燃焼が行われ、灰分を溶
融しスラグとして回収する。このとき、溶融スラグは、
炉の内壁を構築している耐火材と接触してその表面を侵
食する。
【0004】溶融スラグによる侵食メカニズムは、スラ
グの主成分である酸化物CaO,SiO2,Al2O3,MgO等が、
耐火材の成分とほぼ同種であるために、互いに接触する
耐火材と溶融スラグの温度差によって耐火材構成元素イ
オンとスラグ構成元素イオンの相互拡散が活発になり、
その結果、侵食が進むと考えられている。そして、耐火
材が著しく侵食された場合には耐火材の交換が必要とな
り、それにより、炉体の寿命が短くなる。
【0005】そこで、本願出願人は、侵食性の強い溶融
スラグと接触する環境下でも腐食・侵食されにくく、炉
体の寿命を延長することのできる耐火部材を先に出願し
ている(特開平3−158434号公報)。
【0006】同公報に記載の耐火部材は、耐火材とその
表面に接合される耐火金属板とから構成されており、高
温かつ腐食性の雰囲気で溶融スラグが接触する部分につ
いては、クロム単体またはクロム合金からなる耐火金属
板を配置して耐火材表面を保護し、炉体の寿命を延長さ
せることに成功している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記耐火金属板として
採用したクロムは、高強度であり耐腐食性が大きいた
め、腐食性雰囲気下において耐火材を保護するのに好適
である。しかしながら、靭性が乏しくしかも溶接加工を
行なうことができないため加工性に劣る。従って、耐火
金属板と耐火材とを接合するにあたっては、耐火金属板
の裏面に断面台形の比較的単純な形状からなるリブをア
ンカーとして凸条に形成し、一方、耐火材側にはその凸
条リブと対応して凹溝を形成し、その凸条と凹溝を嵌合
することにより耐火金属板を耐火材に固定している。
【0008】しかしながら、上記した耐火金属板と耐火
材との接合構造では、凸条リブが耐火物煉瓦中に深く延
び出ていないためアンカー効果が低いという問題があ
る。また、凸条リブを切削加工によって形成しようとす
ると、凸条リブ両側の削り代が多くなり経済的でないと
いう問題もある。
【0009】本発明は以上のような従来の耐火物構造に
おける課題を考慮してなされたものであり、低コストで
アンカー効果の高い炉体の耐火物構造を提供するもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、内
壁が耐火材で構成され、その内壁における少なくとも高
温物質が接触する部分に耐火金属板が付設されている炉
体の耐火物構造において、耐火金属板に、その耐火金属
板に対しアンカー金具を取り付けるためのねじ部を持つ
アンカー接続部が設けられ、アンカー金具がアンカー接
続部に螺合されることにより耐火金属板に固定され、固
定されたアンカー金具のアンカー部が、耐火材中に埋設
されることにより耐火金属板と耐火材とを剥離不能に接
続し得る形状に構成されている炉体の耐火物構造であ
る。
【0011】請求項2の本発明は、アンカー接続部が、
耐火金属板にねじ止めされる耐火金属製のボスからな
り、そのボスにアンカー金具を螺合するためのねじ部が
備えられている炉体の耐火物構造である。
【0012】請求項3の本発明は、耐火金属板が、クロ
ム単体またはクロム合金から構成されている炉体の耐火
物構造である。
【0013】請求項4の本発明は、アンカー金具が、耐
火金属板よりも耐熱温度の低い金属部材から構成されて
いる炉体の耐火物構造である。
【0014】請求項5の本発明は、上記アンカー部が、
曲げ部を有する棒状部材から構成されている炉体の耐火
物構造である。
【0015】請求項6の本発明は、上記アンカー部が、
棒状部材と板状部材の組み合わせから構成されている炉
体の耐火物構造である。
【0016】本発明において、上記耐火材の一具体例と
しては、例えばSiO2,Al2O3,Fe2O3,Ca0等を主成分と
する扇形またはせり形に成形された従来公知の耐火材が
示される。一方、耐火金属板の一具体例としては、クロ
ム単体またはクロム合金(クロム単体に例えばW,Mo,N
b,Ta,Vのうちの一種または二種以上を含むもの)が示
される。耐火金属板をクロム単体またはクロム合金で構
成したものは、高温雰囲気中で耐火金属板が皮膜を自己
生成し、その皮膜が高温物質、具体的には溶融スラグと
耐火材との直接的な接触を避けるように働くため、炉体
内壁の侵食を著しく低減させることができる。
【0017】また、アンカー金具が延設される所定深さ
とは、耐火材の断熱厚さの少なくとも1/2以上であ
る。
【0018】請求項1の本発明に従えば、耐火金属板か
ら延設されるアンカー金具を、耐火金属板とは別部品で
構成したため、アンカー効果を高める形状とする上で自
由度があり、しかも耐火金属板に対してねじ止め固定す
るように構成したため、アンカー効果を高めつつ耐火金
属板を耐火材に確実に接合することができる。それによ
り、本発明の耐火物構造を炉体の垂直内壁面に適用して
も耐火金属板が剥離する虞れがない。
【0019】上記アンカー金具を耐火金属板に対して直
接ねじ止めし、アンカー金具のねじ部先端が耐火金属板
内面から露出する状態では、高温物質がねじ部に接触し
てアンカー金具を溶損する虞れがある。そこで請求項2
の本発明に従えば、耐火金属製のボスを介してアンカー
金具を耐火金属板に固定するように構成したため、アン
カー金具の溶損を防止することができる。
【0020】請求項3の本発明に従えば、耐火金属板を
クロム単体またはクロム合金で構成したため、アンカー
効果を高めつつ耐火材の侵食を防止することができる。
【0021】請求項4の本発明に従えば、アンカー金具
を、耐火金属板よりも耐熱温度の低い金属部材、例えば
ステンレススチールで構成すれば、アンカー効果を高め
る効果を得ながらアンカー金具の熱変形を防止すること
ができる。
【0022】請求項5の本発明に従えば、棒状部材の曲
げ部がアンカー効果を高めるように作用する。
【0023】請求項6の本発明に従えば、棒状部材を介
して取り付られている板状部材がアンカー効果を高める
ように作用する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。
【0025】図1は、本発明に係る炉体の耐火物構造が
適用される燃焼溶融炉及びその燃焼溶融炉を含む廃棄物
処理設備の全体構成を示したものである。
【0026】同図において、廃棄物としてのごみは一
旦、ごみピット1に貯留され、クレーン1aによってホ
ッパ1bに投入される。ホッパ1bから排出されたごみ
は、破砕機1cに導入されて細かく破砕され、次いでご
み搬送コンベア1dを介して給塵機2に送られ、給塵機
2はごみを熱分解ガス化炉としての流動床炉3に投入す
る。
【0027】流動床炉3では、空気比0.2〜0.4の条件で
部分燃焼が行われ、砂層温度を500〜600℃に維持した低
温熱分解が行われる。そして投入されたごみのうち炉床
下部より抜き出される不燃物以外はすべて流動床炉3に
直結(下流側に)された燃焼溶融炉4に導かれる。
【0028】一方、炉床下部から抜き出された不燃物
は、スクリューコンベア5及び振動ふるい6及び図示し
ない磁選機を経て不燃物、非鉄金属、鉄分、流動砂にそ
れぞれ分離され、流動砂以外はリサイクル使用され、流
動砂は流動床炉3の砂層に戻されて再利用される。
【0029】流動床炉3で発生した灰分を含む熱分解ガ
スは燃焼溶融炉4に導かれ、トータル空気比1.3の条件
下でさらに燃焼される。この燃焼溶融炉4では1200℃以
上の高温燃焼が行われ、灰分を溶融してスラグとして分
離するとともにダイオキシン等のガス中の有害物質が分
解される。7はスラグ排出装置であり、8はスラグを冷
却固化するためのスラグ水さい搬送装置である。
【0030】この燃焼溶融炉4から排出される溶融炉排
ガスは、廃熱ボイラ10で熱回収された後、さらにガス
冷却室11で温度が下げられ、バグフィルタ12で除塵
される。浄化された排ガスは次いで誘引ファン13を経
て脱硝装置14を通り、煙突15から排出される。
【0031】上記燃焼溶融炉4では熱分解ガスが一次燃
焼領域4aへ接線方向に流入し旋回しながら燃焼され、
灰分が壁面に捕集されて溶融スラグ化される。次いで絞
り4bを通過した燃焼ガスはスラグ分離部底面4cに衝
突し、捕捉しきれなかった微細な灰分を捕集しスラグ化
する。そしてスラグは抜出口4dから排出される。
【0032】図2は、図1のB部詳細であり燃焼溶融炉
4における垂直壁部分を拡大して示している。
【0033】同図において、垂直壁部分における炉壁構
造は、外壁40と、その外壁40に沿って形成される耐
火キャスタブル41aと、その耐火キャスタブル41a
の内側に多段に積層される複数の耐火物42とから構成
されている。なお、本実施形態では、炉壁において炉内
温度が高くてスラグ負荷が高く、それにより耐火材が損
傷しやすい範囲に亘って耐火物42を配置し、それ以外
の炉壁については耐火キャスタブル41bのみの構成と
している。
【0034】また、43はフランジであり、そのフラン
ジ43上に耐火物受け44が設けられている。一方、最
下段の耐火物42にはその外側角部に切欠き42aが形
成されており、耐火物受け44と係合した状態で積層さ
れた耐火物42をフランジ43上に支持するようになっ
ている。
【0035】上記各耐火物42は、耐火材45とその前
面に接合された耐火金属板46とを有し、その構成を図
3に示す。
【0036】図3(a)は耐火物42の平面図であり、
図3(b)は正面図である。耐火材45は図3(a)に
示すようにせり形に成形されており、環状に組み合わさ
れた状態で炉内燃焼により熱膨張すると炉心方向に向け
て楔効果が発生し、各耐火材45同士を互いに密着させ
るようになっている。この耐火材45は、例えばSiO2
Al2O3,Fe2O3,Ca0等を主成分とするものである。ま
た、各耐火材45の接合面には必要に応じてモルタルが
塗布される。
【0037】一方、耐火金属板46は、クロム単体また
はクロム合金(例えばクロム単体にW,Mo,Nb,Ta,Vの
うちの一種または二種以上を含むもの)から構成されて
おり、高温雰囲気中で曝されると表面に皮膜を自己生成
し、その皮膜が耐火材と溶融スラグとの直接的な接触を
避けるように機能する。
【0038】この耐火金属板46の後面には耐火金属板
46と同材質からなるボス47がねじ止めされており、
そのボス47に対してさらにアンカー金具48がねじ止
めされている。
【0039】図4〜図6は、それぞれアンカー金具4
8,ボス47,耐火金属板46の部品図である。
【0040】まず図4において、(a)はアンカー金具
48の平面図、(b)はその右側面図を示している。両
図においてアンカー金具48はY字状の棒状部材(曲げ
部を有する棒状部材)に形成されており、基部48aか
ら分岐された2本の枝部48bが、耐火材45中に深く
埋設されるアンカー部となる。耐火材45中に埋設され
るアンカー部の延設長さは、耐火材45の断熱厚さの少
なくとも1/2以上であることが好ましい。上記Y字状
の棒状部材は、耐火金属板46と耐火材45とを剥離不
能に接続し得る形状を構成する。
【0041】また、上記基部48aには雄ねじ部48c
が形成されており、この雄ねじ部48cがボス47に螺
合するようになっている。このアンカー金具としては、
加工性が高く且つ耐熱温度の高いステンレススチールを
使用することが好ましい。なお、耐火金属板46に使用
したクロム合金でアンカー金具を構成することも考えら
れるが、クロム合金はもろいため、アンカーとしては強
度が不十分である。
【0042】図5(a)はアンカー接続部としてのボス
47の正面図、(b)はその右側面図を示している。両
図において、ボス47はその中心に、上記雄ねじ部48
cが螺合される雌ねじ部47aが形成され、その雌ねじ
部47aと同軸上にボス47前面から雄ねじ部47bが
突設されている。また、図5(b)に示すように、ボス
47の周面の一部には、直線的に切り欠かれた切欠部4
7cが平行して形成されており、この切欠部47cは、
耐火材45中に埋設されたボス47が回動(矢印D方
向)または耐火金属板46に対して緩むことを規制する
ように働く。
【0043】図6(a)は耐火金属板46の正面図、
(b)はその右側面図を示している。両図において、耐
火金属板46は長方形部材からなり、その中心に上記ボ
ス47の雄ねじ部47bが螺合される雌ねじ部46aが
形成されている。
【0044】このように、アンカー金具48を耐火金属
板46に直接ねじ止めせず、耐火金属からなるボス47
を介して耐火金属板46にねじ止めする構成によれば、
耐火金属板46とアンカー金具48の雄ねじ部48cと
の間で熱勾配が発生するためアンカー金具48を耐火金
属で構成しなくとも耐熱温度の高い金属部材であれば、
炉内からの熱伝導に十分耐えることができる。
【0045】そして、耐火金属のように靭性の低い部材
を使用する必要がなければ、アンカー金具48を所望の
形状に加工することが可能になり、それによってアンカ
ー効果を高めることができる。
【0046】図7は、上記構成を有する耐火物42を図
1に示したC部、すなわち、傾斜壁部分に適用した構成
を示している。同図(a)は平面図(図7(b)のE−
E断面図)であり、(b)は正面図である。
【0047】両図において、傾斜壁部分における炉壁構
造は、外壁50と、その外壁50に沿って二層に形成さ
れる断熱ボード51と、その断熱ボード51に沿って形
成される断熱キャスタブル52と、その断熱キャスタブ
ル52に沿って形成される耐火キャスタブル53とを有
し、特に溶融スラグが接触する部分については耐火キャ
スタブル53に代えて耐火物42が取り付けられてい
る。
【0048】この耐火物42は図7(a)に示すよう
に、環状に配列されるとともに図7(b)に示すように
所定の高さ(本実施形態では5段)に亘って積層され
る。それにより、炉体内壁に多数の耐火金属板46で構
成された筒体が形成される。
【0049】図8は、上記アンカー金具の変形例を示し
たものである。同図(a)はアンカー金具60のアンカ
ー部60aがT字状(曲げ部を有する棒状部材)に形成
されたものであり、同図(b)はアンカー金具61のア
ンカー部61aがW字状(曲げ部を有する棒状部材)に
折曲されたものであり、同図(c)は棒状部材と板状部
材の組み合わせで構成されており、アンカー金具62の
アンカー部として平板62aを溶接したものである。な
お、60b,61b,62bはボス47と螺合される雄
ねじ部である。
【0050】なお、アンカー金具の形状は、上記実施形
態に示したものに限らず、耐火材45中に強固に固定で
き、耐火材45からの耐火金属板46の剥離を阻止でき
るものであれば任意の形状のものを使用することができ
る。
【0051】また、本発明の耐火物は上記実施形態で
は、せり形に成形されたもので構成したが、これに限ら
ず扇形であってもよい。
【0052】また、本発明の耐火物構造は、高温物質と
しての溶融スラグが直接接触する部分に限って適用した
が、これに限らず、高温物質が直接接触しない部分につ
いても炉体の寿命を長くする目的で適用することができ
る。
【0053】また、本発明の炉体の耐火物構造は、上記
した産業廃棄物処理用の燃焼溶融炉に限らず、製鉄所の
高炉、転炉等にも適用することができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
請求項1の本発明によれば、アンカー金具を耐火金属板
とは別部品でアンカー効果の高い形状に構成し、しかも
耐火金属板に対してねじ止め固定するように構成したた
め、アンカー効果を高めつつ耐火金属板と耐火材とを確
実に接合することができる。
【0055】従って、本発明の耐火物構造を炉体の垂直
内壁面に適用しても、耐火金属板が剥離することを防止
することができる。
【0056】請求項2の本発明によれば、耐火金属製の
ボスを介してアンカー金具を耐火金属板に固定するよう
に構成したため、アンカー金具の溶損を防止することが
できる。
【0057】請求項3の本発明によれば、耐火金属板を
クロム単体またはクロム合金で構成したため、アンカー
効果を高めつつ耐火材の侵食を防止することができる。
【0058】請求項4の本発明によれば、アンカー金具
を、耐火金属板よりも耐熱温度の低い金属部材、例えば
ステンレススチールで構成することにより、アンカー効
果を高める効果を得ながらアンカー金具の熱変形を防止
することができる。
【0059】請求項5の本発明によれば、棒状部材の曲
げ部がアンカー効果を高める効果を奏する。
【0060】請求項6の本発明によれば、棒状部材を介
して取り付られている板状部材がアンカー効果を高める
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る耐火物構造からなる燃焼溶融炉を
備えた廃棄物処理設備の構成を示す説明図である。
【図2】燃焼溶融炉の垂直壁に適用された耐火物構造を
示す説明図である。
【図3】(a)は耐火物の構成を示す平面図、(b)は
正面図である。
【図4】(a)はアンカー金具の構成を示す正面図、
(b)は右側面図である。
【図5】(a)はボス部の構成を示す正面図、(b)は
右側面図である。
【図6】(a)は耐火金属板の構成を示す正面図、
(b)は右側面図である。
【図7】(a)は燃焼溶融炉の垂直壁の構成を示す平面
断面図、(b)は正面断面図である。
【図8】(a),(b),(c)はアンカー金具の他の
実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ごみピット 2 給塵機 3 流動床炉 4 燃焼溶融炉 40 外壁 42 耐火物 45 耐火材 46 耐火金属板 47 ボス 48 アンカー金具
フロントページの続き (72)発明者 高橋 正光 神戸市中央区脇浜町1丁目3番18号 株式 会社神戸製鋼所神戸本社内 (72)発明者 丸山 智裕 神戸市中央区脇浜町1丁目3番18号 株式 会社神戸製鋼所神戸本社内 (72)発明者 西野 直 神戸市中央区脇浜町1丁目3番18号 株式 会社神戸製鋼所神戸本社内 (72)発明者 島倉 久範 神戸市中央区脇浜町1丁目3番18号 株式 会社神戸製鋼所神戸本社内 Fターム(参考) 4K051 AB00 BE03 FA06 KA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内壁が耐火材で構成され、その内壁にお
    ける少なくとも高温物質が接触する部分に耐火金属板が
    付設されている炉体の耐火物構造において、 前記耐火金属板に、その耐火金属板に対しアンカー金具
    を取り付けるためのねじ部を持つアンカー接続部が設け
    られ、前記アンカー金具が前記アンカー接続部に螺合さ
    れることにより前記耐火金属板に固定され、固定された
    前記アンカー金具のアンカー部が、前記耐火材中に埋設
    されることにより前記耐火金属板と前記耐火材とを剥離
    不能に接続し得る形状に構成されていることを特徴とす
    る炉体の耐火物構造。
  2. 【請求項2】 前記アンカー接続部が、前記耐火金属板
    にねじ止めされる耐火金属製のボスからなり、そのボス
    に前記アンカー金具を螺合するためのねじ部が備えられ
    ている請求項1記載の炉体の耐火物構造。
  3. 【請求項3】 前記耐火金属板が、クロム単体またはク
    ロム合金から構成されている請求項1または2に記載の
    炉体の耐火物構造。
  4. 【請求項4】 前記アンカー金具が、耐火金属板よりも
    耐熱温度の低い金属部材から構成されている請求項1〜
    3のいずれかに記載の炉体の耐火物構造。
  5. 【請求項5】 前記アンカー部が、曲げ部を有する棒状
    部材から構成されている請求項1〜4のいずれかに記載
    の炉体の耐火物構造。
  6. 【請求項6】 前記アンカー部が、棒状部材と板状部材
    の組み合わせから構成されている請求項1〜4のいずれ
    かに記載の炉体の耐火物構造。
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