JP2001188544A - オーディオ波形再生装置 - Google Patents

オーディオ波形再生装置

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JP2001188544A JP2000150040A JP2000150040A JP2001188544A JP 2001188544 A JP2001188544 A JP 2001188544A JP 2000150040 A JP2000150040 A JP 2000150040A JP 2000150040 A JP2000150040 A JP 2000150040A JP 2001188544 A JP2001188544 A JP 2001188544A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記憶したオーディオ波形を任意指定の再生テン
ポで再生するオーディオ波形再生装置に関し、オーディ
オ波形を録音時のテンポとは異なるテンポ値で再生する
ときにもテンポ外れが生じないようすることを目的とす
る。 【解決手段】オーディオ波形の波形データを記憶した記
憶手段と、再生テンポ情報を入力する入力手段と、共通
の軸上のそれぞれの位置を表す第1情報(TP)と第2
情報(PP)であって、再生テンポ情報に基づいた時間
関数である第1情報を生成する第1情報生成手段と、時
間軸圧縮伸長情報(TR)に基づいた時間関数である第
2情報を生成する第2情報生成手段と、第1、第2情報
を比較し第1情報の時間変化に第2情報のそれが一致す
る方向に時間軸圧縮伸長情報を演算する圧縮伸長情報生
成手段と、時間軸圧縮伸長情報に基づき時間軸圧縮伸長
処理して再生オーディオ波形を生成する時間軸圧縮伸長
処理手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固有のテンポを持
つオーディオ波形をサンプリング録音などで記憶してお
き、このオーディオ波形を、再生時に任意に指定した再
生テンポにテンポを変更して再生するオーディオ波形再
生装置に関するものである。
【0002】この再生テンポは外部から入力されたテン
ポ情報(例えばMIDI信号の場合はF8で表わされる
システム・リアルタイム・メッセージのタイミング・ク
ロックなど)あるいは装置内部で設定した内部テンポ情
報のいずれでもよく、本装置ではこれらのテンポ情報に
応じた再生速度で波形再生を行うことができる。
【0003】
【従来の技術】従来、サンプリング録音したオーディオ
波形を再生するにあたり、ピッチを変えずにその再生速
度を変化させる時間軸圧縮伸長技術が種々知られてお
り、オーディオ波形を再生するにあたりその元のテンポ
(録音時のテンポ)を任意のテンポに変える場合にもこ
の時間軸圧縮伸長技術が利用される。
【0004】例えば、特開平7−295589号公報に
開示されている発明では、サンプリング録音したオーデ
ィオ波形を、その録音時のテンポから所望の再生テンポ
に変更するよう時間軸圧縮伸長して再生する場合には、
オーディオ波形のオリジナルのテンポ(録音時のテン
ポ)と再生しようとするテンポとの比を求めて、その比
を時間軸圧縮伸長量とすることで、オーディオ波形の時
間軸を圧縮/伸長して、元のオーディオ波形を再生テン
ポの再生速度で再生している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法は、オーディオ波形の再生にあたり、まず初めに時
間軸圧縮伸長処理の量を求めてそれを予め設定し、波形
再生している間にわたりその時間軸圧縮伸長処理の量を
維持するものである。一方、音楽は通常、時間経過に従
ってテンポがある程度変化するものであり、このため、
オーディオ波形の再生の進行に従って、設定したテンポ
比に誤差が生じてくることになり、その誤差が蓄積して
テンポが外れてしまうので、テンポの時間変化に追従し
たオーディオ波形の再生が難しかった。また、再生中に
再生速度の変更(例えばリタルダンドやアッチェレラン
ドなどのような速度標語による変更など)があったりし
た場合にも、再生テンポに追従したオーディオ波形の再
生ができない。
【0006】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
のであり、録音したオーディオ波形を、録音時のテンポ
とは異なる任意のテンポで再生するときにも、テンポを
外すことなく再生することを目的とする。また、オーデ
ィオ波形を、テンポの時間的な変化に対しても正確に追
従して再生することを目的とするものであり、特に、リ
アルタイムの処理においても、テンポ情報の時間的な変
化に正確に追従できるものである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】上述の課題を
解決するために、本発明に係るオーディオ波形再生装置
は、その基本的な形態として、オーディオ波形を表す波
形データを記憶する記憶手段と、オーディオ波形を再生
するときのテンポを表す再生テンポ情報を入力する再生
テンポ情報入力手段と、共通の軸上のそれぞれの位置を
表す第1の情報(TP)と第2の情報(PP)であっ
て、再生テンポ情報に基づいた時間関数である第1の情
報(TP)を生成する第1の時間関数生成手段と、時間
軸圧縮伸長情報(TR)に基づいた時間関数である第2
の情報(PP)を生成する第2の時間関数生成手段と、
第1の情報と第2の情報とを比較し、第1の情報の時間
変化に第2の情報の時間変化が一致する方向に時間軸圧
縮伸長情報(TR)を演算する時間軸圧縮伸長情報生成
手段と、時間軸圧縮伸長情報(TR)に基づき該オーデ
ィオ波形を時間軸圧縮伸長処理して再生オーディオ波形
を生成する時間軸圧縮伸長処理手段とを備えたものであ
る。
【0008】この基本的形態のオーディオ波形再生装置
は、録音したオーディオ波形を再生する再生テンポの時
間的な変化に対しても正確に追従する時間軸圧縮伸長情
報を生成し、その時間軸圧縮伸長情報に従って、録音し
たオーディオ波形に時間軸圧縮伸長処理を施すというも
のであり、再生テンポ情報の時間的な変化に対しても正
確に追従してオーディオ波形を再生することができる。
すなわち、記憶手段に、オーディオ波形を表す波形デー
タとオーディオ波形の録音時のテンポであるオリジナル
テンポ情報とを予め記憶しておく。再生テンポ情報入力
手段によって、オーディオ波形を再生するときのテンポ
を表す再生テンポ情報を入力する。第1の時間関数生成
手段は、再生テンポ情報に基づいた時間関数である第1
の情報(TP)を生成し、第2の時間関数生成手段は、
時間軸圧縮伸長情報(TR)に基づいた時間関数である
第2の情報(PP)を生成する。時間軸圧縮伸長情報生
成手段は、第1の情報と第2の情報とを比較し、第1の
情報の時間変化に第2の情報の時間変化が一致する方向
に時間軸圧縮伸長情報(TR)を演算する。このように
時間軸圧縮伸長情報(TR)を逐次に演算することで、
時間軸圧縮伸長処理手段は、この時間軸圧縮伸長情報に
基づきオーディオ波形を時間軸圧縮伸長処理して、録音
したオーディオ波形を再生テンポ情報の時間的な変化に
対しても正確に追従して再生することができる。
【0009】上記の基本的形態のオーディオ波形再生装
置は、記憶手段の波形データを、オーディオ波形をサン
プリング録音した振幅値データの時系列であるPCMデ
ータで構成し、時間軸圧縮伸長処理手段は、PCMデー
タを時間軸圧縮伸長情報(TR)に基づいて時間軸圧縮
伸長処理して再生オーディオ波形を生成するよう構成し
た形態とすることができる。
【0010】この形態では、上記の共通の軸上とは、P
CMデータのアドレス上の位置を表すものとすることが
できる。
【0011】また、この形態のオーディオ波形再生装置
においては、記憶手段は、オーディオ波形の録音時のテ
ンポであるオリジナルテンポ情報も記憶するよう構成
し、再生テンポ情報を、再生テンポに対応した周期の周
期情報で構成し、第1の時間関数生成手段は、オリジナ
ルテンポ情報に基づいて、再生テンポ情報の所定の周期
あたりのアドレスの変化量を算出し、アドレスの変化量
と該再生テンポ情報とに基づいたPCMデータ上の位置
を表す時間関数である第1の情報を生成するよう構成で
きる。
【0012】また、この形態のオーディオ波形再生装置
においては、第1の時間関数生成手段は、再生テンポ情
報の1周期あたりのアドレスの変化量を算出し、再生テ
ンポ情報が入力される毎に逐次にその変化量ずつ歩進さ
れるPCMデータ上の位置を表す時間関数である第1の
情報(TP)を生成するよう構成し、また、第2の時間
関数生成手段は、再生サンプリング周期毎に逐次に時間
軸圧縮伸長情報(TR)ずつ歩進されるPCMデータ上
の位置を表す時間関数である第2の情報(PP)を生成
するよう構成し、また、時間軸圧縮伸長情報生成手段
は、再生テンポ情報毎に第1の情報(TP)と第2の情
報(PP)とを比較して第1の情報に第2の情報が一致
する方向の歩進量である時間軸圧縮伸長情報(TR)を
演算するよう構成できる。
【0013】また前記の基本的形態のオーディオ波形再
生装置は、記憶手段の波形データを、オーディオ波形を
分析しそのオーディオ波形を表す分析データで構成し、
時間軸圧縮伸長処理手段は、分析データを時間軸圧縮伸
長情報(TR)に基づいて時間軸圧縮伸長処理して再生
オーディオ波形を生成するもので構成した形態とするこ
とができる。
【0014】この形態での共通の軸上とは、オーディオ
波形の時間軸を表す仮想アドレス上の位置を表すものと
することができる。
【0015】この形態のオーディオ波形再生装置におい
ては、記憶手段は、オーディオ波形の録音時のテンポで
あるオリジナルテンポ情報も記憶するよう構成し、再生
テンポ情報は、再生テンポに対応した周期の周期情報で
構成し、第1の時間関数生成手段は、オリジナルテンポ
情報に基づいて、再生テンポ情報の所定の周期あたりの
アドレスの変化量を算出し、アドレスの変化量と該再生
テンポ情報とに基づいた仮想アドレス上の位置を表す時
間関数である第1の情報を生成するよう構成できる。
【0016】また、この形態のオーディオ波形再生装置
は、第1の時間関数生成手段は、再生テンポ情報の1周
期あたりのアドレスの変化量を算出し、再生テンポ情報
が入力される毎に逐次に該変化量ずつ歩進される該仮想
アドレス上の位置を表す時間関数である第1の情報(T
P)を生成するもので構成し、第2の時間関数生成手段
は、再生サンプリング周期毎に逐次に時間軸圧縮伸長情
報(TR)ずつ歩進される仮想アドレス上の位置を表す
時間関数である第2の情報(PP)を生成するもので構
成し、時間軸圧縮伸長情報生成手段は、再生テンポ情報
毎に第1の情報(TP)と第2の情報(PP)とを比較
して第1の情報に第2の情報が一致する方向の歩進量で
ある時間軸圧縮伸長情報(TR)を演算するよう構成す
ることができる。
【0017】また、上記の時間軸圧縮伸長処理手段にお
いて生成されるオーディオ波形は、再生テンポに基づく
所定の繰返し周期毎に、オーディオ波形の先頭位置から
生成を繰り返すように構成できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1には本発明の一実施例としての
オーディオ波形再生装置が示される。この実施例は鍵盤
型の電子楽器に本発明に係る装置を搭載したものであ
る。
【0019】図1において、CPU1はセントラル・プ
ロセッシング・ユニットであり、ROM2に記憶した制
御プログラムに従って動作し、装置全体の制御を司る。
例えば、後述する鍵盤4、操作子群5の操作状態を検出
したり、MIDIインタフェース6、DSP7などを制
御する。ROM2はリード・オンリー・メモリであり、
CPU1やDSP7の制御プログラムを記憶する。な
お、このDSP7の制御プログラムはCPU1を介して
DSP7に転送される。RAM3はランダム・アクセス
・メモリであり、CPU1の処理に使用する作業用のワ
ークメモリなどとして利用される。また、予めサンプリ
ング録音したオーディオ波形の波形データを複数種類格
納する。
【0020】4は鍵盤であり、通常はユーザが演奏操作
を行う際などに演奏情報を入力するために用いるもので
あるが、本発明に係わるオーディオ波形再生を行う際に
は、この鍵盤4のいずれかの鍵を押鍵(キーオン)する
ことで波形再生(発音開始)を指示し、全ての鍵を離鍵
(キーオフ)することで波形再生の停止(発音停止)を
指示するようにしている。その際、その押鍵された鍵の
ノートナンバー(複数の押鍵があるときは最高音のノー
トナンバー)は、再生するオーディオ波形の音高情報と
して利用される。
【0021】5は操作子群であり、各種の設定を行った
りする各種操作子からなる。本発明に係わるものとして
は、例えば再生テンポ(再生時のテンポ)を設定するた
めのテンポ設定操作子、再生テンポに対応して発生する
テンポクロックをテンポ設定操作子による内部発生とす
るかMIDI信号などによる外部入力とするかを選択す
るための演奏テンポ選択スイッチ、RAM3中の任意の
波形データを再生のために選択するオーディオ波形選択
スイッチなどがある。この操作子群5には設定状態等を
表示する表示器も含む。
【0022】6はMIDIインタフェースであり、MI
DI信号を入力/出力するインタフェースとなる。本実
施例では、このMIDIインタフェース6を介してMl
DI信号のタイミング・クロックが外部からのテンポ情
報として入力される。
【0023】波形メモリ8はRAMからなり、楽器音や
人声などのオーディオ波形をサンプリング録音(PCM
録音)して生成したPCM波形データ列を再生のために
波形データとして記憶する。このオーディオ波形は、あ
るテンポ(オリジナルテンポという)を持って演奏され
た一連の楽曲(フレーズ)などからなる。この波形メモ
リ8には、ユーザがオーディオ波形選択スイッチで任意
に選択したオーディオ波形の波形データがRAM3から
転送されて格納される。
【0024】図3にはこの波形メモリ8に格納される波
形データのデータ構造が示される。図示するように、一
つのオーディオ波形に対して、波形関連情報、オリジナ
ルテンポ、スタートアドレス、エンドアドレスなどの波
形付属情報とともに、波形データ本体としてのPCM波
形データ列が、波形データとして記憶される。
【0025】オリジナルテンポはサンプリング録音した
元のオーディオ波形の本来のテンポ(サンプリング速度
と同じ速度で再生した場合のテンポ) である。元のオー
ディオ波形のサンプリングはサンプリング周波数44.
1kHzによるPCM録音により行われ、各サンプリング
点ごとの振幅値(瞬時値)がPCM波形データとして逐
次に取得されてその時系列がPCM波形データ列を形成
する。このPCM波形データ列の個々のPCM波形デー
タに対しアドレス(以下、波形アドレスと称する)がシ
ーケンシャルに付与されて、波形メモリ8にPCM波形
データ列として格納される。したがって、この波形アド
レスの時系列(すなわちサンプリング点の時系列)がオ
ーディオ波形の時間軸を形成しているといえる。
【0026】スタートアドレスはこのPCM波形データ
列の先頭データのアドレスであり、エンドアドレスは最
後尾データのアドレスである。なお、波形関連情報は、
例えば後述の方式で時間軸圧縮伸長する際に用いられる
ものとして、切出し開始アドレス(sadrs1、sadrs 2・
・) 、ピッチデータ( spitch0、spitch1・・・) など
があるが、これについては時間軸圧縮伸長処理を説明す
る際に詳細に説明する。
【0027】DSP7はディジタル・シグナル・プロセ
ッサであり、波形メモリ8に記憶されている波形データ
に基づいてオーディオ波形を再生するための演算処理を
行う。このDSP7にはCPU1から音高情報、キーフ
ラグKey Flg (キーオン/オフ情報)、テンポクロック
(再生速度を決めるテンポ情報)が供給される。なお、
本実施例では、音高情報による処理は本発明に直接関係
しないので詳しい説明は省略する。
【0028】図2にはこのDSP7の構成概念が機能ブ
ロックの形で示される。図示するように、大まかにはサ
ンプリングクロック割込み処理部71とテンポクロック
割込み処理部72とからなる。このサンプリングクロッ
ク割込み処理部71は再生位置発生手段73と時間軸圧
縮伸長処理手段74などからなり、テンポクロック割込
み処理部72はテンポ位置発生手段75と歩進値発生手
段(時間軸圧縮伸長情報発生手段)76などからなる。
【0029】この構成において、テンポ位置発生手段7
5はテンポアドレス長TAやCPU1から再生テンポ情
報として供給されるテンポクロックなどに基づいてテン
ポ位置TPを発生し、再生位置発生手段73はサンプリ
ングクロックや歩進値TRなどに基づいて再生位置PP
(PCM波形データ列の再生位置アドレス)を発生し、
歩進値発生手段76はこれらテンポクロック、テンポ位
置TP、再生位置PPなどに基づいて歩進値TRを発生
する。時間軸圧縮伸長処理手段74はこの歩進値TRな
どに基づいて波形メモリ8のPCM波形データ列を時間
軸圧縮伸長処理しつつ再生して出力する。なお、上記の
各パラメータの詳細については後述する。
【0030】この構成により、CPU1側から供給され
るテンポクロックに対応した歩進値TR(時間軸圧縮伸
長情報)を生成して時間軸圧縮伸長処理手段74を制御
することが、この発明のポイント部分となる。
【0031】以下、フローチャートを参照しつつ本実施
例装置の動作を説明する。まず、概要的な動作を説明す
る。CPU1は、操作子群5の操作状態を監視してお
り、そのうちの演奏テンポ選択スイッチの設定状態に基
づいて、再生のために用いるテンポクロックを内部発生
とするか、外部から到来するMIDI信号のタイミング
・クロックに基づく外部発生とするかを決めて、その選
択結果に基づきテンポクロックを発生し、DSP7に供
給する。
【0032】また、波形再生/再生停止を指示するため
に、鍵盤4の押鍵/離鍵状態を検出し、押鍵開始時と離
鍵完了時(全鍵離鍵時)にそのキーオン/オフ情報を後
述するキーフラグKey Flg の形でDSP7に送出する。
【0033】DSP7は、テンポアドレス長TA、テン
ポ位置TP、歩進値TRなどを演算して、これらに基づ
いて波形メモリ8からPCM波形データを読み出すため
の読出しアドレスを逐次に生成し、この読出しアドレス
によってPCM波形データを逐次に読み出してオーディ
オ波形の再生を行う。
【0034】図8はこのDSP7で行う歩進値TR(時
間軸圧縮伸長情報)の演算処理の概要を機能ブロックの
形態で示している。図示するように、機能ブロック的に
は、テンポ位置TPをカウントするためのテンポ位置カ
ウンタ751、再生位置PPをカウントするための再生
位置カウンタ731、テンポ位置TPと再生位置PPと
の差分を求める差分器761、歩進値TRを生成するた
めのループフィルタ762、歩進値TRを更に圧縮伸長
した修正歩進値TR´を生成する歩進値修正部763な
どからなる。この図8のブロック構成は、再生位置カウ
ンタ731を可変発振器と考えると、テンポ位置カウン
タ751に再生位置カウンタ731を同期させるPLL
(位相同期ループ)と同様な動作をしているものと見る
ことができる。
【0035】ここで、再生位置PPはオーディオ波形の
時間軸(波形アドレスの時系列)上におけるPCM波形
データの再生(読出し)を行う読出しアドレスで示す。
その再生位置アドレスの更新周期はサンプリング周期と
同じであり、サンプリング周波数44.1kHzに応じた
周期である。また、上記のテンポアドレス長TAは元の
オーディオ波形のオリジナルテンポに対応したテンポク
ロックの1周期の長さを波形アドレス数換算で示したも
の、テンポ位置TPはオーディオ波形の時間軸上におい
て再生テンポに対応したテンポクロックに従った再生位
置変化を波形アドレス数換算で示したもの、歩進値TR
は1サンプリング周期毎に更新される再生位置PP(再
生位置アドレス)を歩進する量である。この実施例装置
では、この歩進値TRを逐次(テンポクロックの発生周
期毎)にフィールドバック制御で修正・更新することに
よって、固有のオリジナルテンポを持つ元のオーディオ
波形を再生テンポに合わせて再生できるようにしてい
る。
【0036】以下、この実施例装置の詳細動作を説明す
る。はじめに、CPU1で行う各種処理について説明す
る。図4はCPU1で実行される操作子検出処理のフロ
ーチャートである。この操作子検出処理は定期的に割込
み処理で実行されて、操作子群6の各操作子の操作状態
を検出する。この割込みはサンプリング周期より長い周
期で、かつタイミング・クロックの取り得る最小周期よ
り短い適当な周期で定期的に発生される。なお、図4で
は本発明に関係する操作子のみを示している。
【0037】割込みがあると、まず演奏テンポ選択スイ
ッチに変化があるかを判定する(ステップA1)。この
演奏テンポ選択スイッチは、再生に用いるテンポクロッ
クを内部発生とするか外部入力とするかを選択するため
のスイッチである。演奏テンポ選択スイッチが操作され
ている場合には、その操作で外部入力が選択されている
か否か判定する(ステップA2)。
【0038】外部入力である場合には、再生時の演奏テ
ンポ(すなわち再生テンポ)を外部(MIDI信号のタ
イミング・クロック)から得ることになるので、内部テ
ンポクロック発生処理を停止し、外部入力テンポクロッ
ク発生処理を行って、外部からMIDI信号のタイミン
グクロックが入力される毎にテンポクロックを発生し、
これをDSP7に供給する動作モードに設定する(ステ
ップA3)。
【0039】一方、演奏テンポ選択スイッチが内部発生
を選択している場合には、外部入力テンポクロック発生
処理を禁止し、内部テンポクロック発生処理を実行し
て、操作子群5の「テンポ設定操作子」の設定状態を定
期的に検出し、その設定状態に対応したテンポクロック
を内部発生して、DSP7に供給する動作モードに設定
する(ステップA4)。
【0040】図5はCPU1で実行される鍵操作検出処
理のフローチャートである。この鍵操作検出処理は、図
4の操作子検出処理と同様に定期的な割込み処理で実行
されて、鍵盤4の鍵の操作状態を検出し、そのキーオン
/キーオフに応じてキーフラグKey Flg のON/OFF
を設定する。ここで、キーオンは鍵盤4のうちの少なく
とも1つの鍵が押鍵されていればよく、一方、キーオフ
は全鍵が離鍵されることが必要である。また、複数の鍵
がキーオンされている時には、そのキーオン中の鍵のう
ちの最高音が音高情報として取得される。
【0041】割込みが発生したら、鍵盤4の各鍵の押鍵
/離鍵の鍵操作状態をスキャンし(ステップB1)、鍵
盤4の鍵操作が新たにあるか否かを判定し(ステップB
2)、鍵操作がなければ(前回スキャンした状態と変化
がない場合)、この鍵操作検出処理をそのまま終了す
る。
【0042】新たな鍵操作があれば、それが押鍵操作か
離鍵操作かを判定する(ステップB3)。押鍵操作であ
れば、全鍵が離鍵状態からの押鍵か、すなわち既に押鍵
中の鍵があったか否かを判定する(ステップB4)。全
鍵離鍵状態からの押鍵であった場合、すなわちそれまで
一鍵も押鍵していなかった場合には、キーフラグKeyFlg
をONに設定して発音中の表示をするとともに(ステ
ップB5)、その押鍵した鍵の音高情報も取得する( ス
テップB6)。一方、既に1以上の鍵の押鍵があった場
合には、それら押鍵中の鍵のうちの最高音の音高情報を
取得してDSP7に出力する(ステップB7)。
【0043】ステップB3の判定にて、離鍵操作であれ
ば、その離鍵操作で全鍵が離鍵状態になったかを判定し
(ステップB8)、全鍵が離鍵状態になっていない場
合、すなわち少なくとも一鍵以上の押鍵がまだある場合
には、それら押鍵中の鍵のうちの最高音の音高情報を取
得してDSP7に出力する(ステップB7)。全鍵が離
鍵状態となった場合には、キーフラグKey Flg をOFF
に設定して、発音中でないことの表示をする(ステップ
B9)。
【0044】ここで、上記テンポアドレス長TA、テン
ポ位置TP、再生位置PPについて説明する。 〔テンポアドレス長TA〕まず、テンポアドレス長TA
は、元のオーディオ波形の本来のテンポ(オリジナルテ
ンポ)に対応したテンポクロックの周期を該波形アドレ
ス数(すなわちサンプリング点の数)換算で表したもの
である。図9にこの概念を示す。波形メモリ8から読み
込んだオリジナルテンポに基づいて、そのオリジナルテ
ンポのテンポクロック1周期分の時間に相当するテンポ
アドレス長TAをあらかじめ計算しておく。
【0045】例えば元のオーディオ波形がオリジナルテ
ンポ120BPM(ビート/分)のオーディオ波形で、
テンポクロックが4分音符あたり24個発生するものと
すると、テンポクロック1周期分の時間は (60/120)/24=0.208333[秒] となり、サンプリング周波数が44.lkHzであるか
ら、テンポアドレス長TAは 44100×0.208333=918.75 個のサンプリング数(すなわち波形アドレスの数)とな
る。
【0046】〔テンポ位置TP〕テンポ位置TPは、目
標となる再生位置の変化を示すもので、各テンポクロッ
ク毎にオーディオ波形の時間軸上で再生位置(波形アド
レス数換算の位置)を示すパラメータである。このテン
ポ位置TPは、テンポクロックに従ってオーディオ波形
が再生開始された後に、再生テンポに基づくテンポクロ
ックの発生毎に前記テンポアドレス長TAずつ増加され
ていく。図10はこのテンポ位置TPがテンポクロック
毎に増加していく様子を示している。
【0047】〔再生位置PP〕再生位置PPは、オーデ
ィオ波形の時間軸上においてPCM波形データを読み出
して再生している位置(すなわち、波形メモリ8のアド
レス)を示すパラメータである。。この再生位置PP
は、図10に示すように、波形のサンプリング周波数
(44.1kHz)の周期毎に歩進値TR(時間軸圧縮伸
長情報に相当するもの)ずつ増加するように演算され
る。この歩進値TRは、オーディオ波形をそのオリジナ
ルテンポを再生テンポに変えて再生するように、再生テ
ンポに応じたテンポクロックの発生周期毎に修正演算さ
れて更新されるものであるが、詳細は後述する。
【0048】次に、DSP7で行われる各種処理につい
て詳細に説明する。このDSP7では、CPU1からテ
ンポクロックが入力される毎に実行されるテンポクロッ
ク割込み処理(図6)と、サンプリングクロックの発生
周期毎に実行されるサンプリングクロック割込み処理
(図7)とがある。
【0049】図6はテンポクロック割込み処理の処理手
順を示すフローチャートである。このテンポクロック割
込み処理は、テンポクロックが入力される毎に、再生位
置PPを逐次進めていくための歩進値TRを演算すると
ともに、テンポ位置TPを更新するよう演算する。ま
た、鍵盤4の鍵操作状態に応じた発音開始/発音停止の
指示を発生したり、波形リセット信号を生成したりす
る。
【0050】上記の波形リセット信号は、オーディオ波
形を所定の長さ(後述する繰返し周期値Rckであり、テ
ンポクロックの数で表現される)を単位にして繰り返し
て再生するためのものであり、オーディオ波形をその先
頭から繰返し周期値Rckの長さまで再生したら、波形リ
セット信号が生成されてその再生位置PPをオーディオ
波形の先頭に戻すものである。この繰返し周期値Rck
は、例えば、1拍につき24テンポクロックを発生する
として、4/4拍子1小節分のオーディオ波形を繰り返
す場合には、24×4=96に設定される。また、上記
の処理を行うために、図6のフローチャートでは、入力
したテンポクロックの数をカウントするためのテンポク
ロック数カウンタCckがパラメータとして用意される。
【0051】図6のテンポクロック割込み処理におい
て、テンポクロックの入力があると、この処理ルーチン
を割込みにて実行する。まず、キーフラグKey Flg が立
下りか否か、すなわちキーフラグKey Flg がOFFに設
定された直後であるか否かを判断する(ステップC
1)。「YES」すなわちOFF設定直後であったら、
発音停止指示を生成して時間軸圧縮伸長処理手段74に
供給する(ステップC2)。この発音停止指示により、
発音中のオーディオ波形の再生が停止される。
【0052】一方、ステップC1にて「NO」すなわち
OFF設定直後でなければ、次には、キーフラグKey Fl
g が立上りか否か、すなわちキーフラグKey Flg がON
に設定された直後であるか否かを判断する(ステップC
3)。「YES」すなわちON設定直後であれば、発音
開始指示を生成して時間軸圧縮伸長処理手段74に供給
する(ステップC4)。この発音開始指示により、後述
するように、オーディオ波形の再生がその先頭位置から
開始される。
【0053】このように、テンポクロックに同期したキ
ーフラグKey Flg の立上りと立下りの判断処理により、
発音開始/発音停止の指示による時間軸圧縮伸長処理手
段74への指示がテンポクロックに同期して行われるよ
うになる。従って、オーディオ波形の発音開始と発音停
止とは、テンポクロックに同期して行われることにな
る。
【0054】一方、ステップC3にて、「NO」すなわ
ちキーフラグKey Flg がON設定直後でなければ、現
在、オーディオ波形を再生中あるいは発音停止中である
ことになる。この場合には、テンポクロック数をカウン
トするテンポクロック数カウンタCckが前記の所定の繰
返し周期値Rck以上になったか否か、すなわち Cck≧Rck か否かを判断する(ステップC7)。
【0055】このステップC7の判断が「YES」の場
合、オーディオ波形の再生が繰返し周期値Rckで示され
る再生位置まで達したことを意味するので、オーディオ
波形の再生位置をその先頭位置に戻すために、波形リセ
ット信号を生成して時間軸圧縮伸長処理手段74に出力
し(ステップC8)、テンポクロック数カウンタCckを
0にリセットし、再生位置PPとテンポ位置TPにオー
ディオ波形の先頭位置であるスタートアドレスを設定す
る(ステップC6)。これにより、オーディオ波形はそ
の再生位置が先頭位置に戻されて再生される。
【0056】なお、ステップC7以降の処理は、再生中
も発音停止中も同じ処理を行っているが、発音停止中は
時間軸圧縮伸長処理手段に発音停止情報を出力して発音
を停止しているため、ステップC7以降の処理による影
響は現れない。
【0057】一方、ステップC7の判断が「NO」の場
合、オーディオ波形の再生が繰返し周期値Rckで示され
る再生位置まで達していないことを意味するので、この
場合には、オーディオ波形の再生を現在の再生位置から
引き続き進めていくことになり、今回のテンポクロック
の入力に対して、テンポクロック数カウンタCckを1つ
インクリメントし(ステップC9)、テンポ位置TPを
テンポアドレス長TA分だけ加算して更新する(ステッ
プC10)。
【0058】次いで、このテンポ位置TPの更新の結果
として、そのテンポ位置TPがオーディオ波形の最後尾
位置であるエンドアドレスを超えたか否かを判断する
(ステップC11)。エンドアドレスを超えていれば、
再生位置PPをこのエンドアドレスを超えて進めること
はできないので、現在のテンポ位置TPをエンドアドレ
スとすることで、再生位置がこのテンポ位置TP(=エ
ンドアドレス)を超えて進まないようにする(ステップ
C12)。
【0059】なお、図6には記載していないが、ステッ
プC3からステップC9にジャンプして、ステップC7
の判断を無効にすることができるようにしておけば、上
述の繰返し再生を行わない再生も行うことができる。
【0060】この後に、歩進値TRの更新を行う。この
歩進値TRの更新では、図10に示されるように、サン
プリング周期毎に歩進値TRずつ更新される再生位置P
Pとテンポクロック周期毎に更新されるテンポ位置TP
が、テンポクロックの発生タイミングでその誤差が無く
なるような値に、歩進値TRを修正するものである。
【0061】具体的には、下記の演算を行う図8のルー
プフィルタ762に、上記テンポ位置TPと再生位置P
Pの誤差(TP−PP)を通すことによって、歩進値T
Rを得る。 LI←(TP−PP)×TBPM×GX LP←(LI−LP)×FC×LP TR← LI×LC+LP ここで、TBPMはオリジナルテンポの値、GXはルー
プゲインの調整値で、例えばGX=100/220、LI
はループフィルタの入力値、FCはループフィルタのカ
ットオフ周波数を決定する係数で、例えばFC=0.1
25のもの、LCはループフィルタの最低ゲインを決定
する係数で、例えばLC=0.125のもの、LPはル
ープフィルタのローパス成分である。
【0062】図7は再生位置PPを更新する演算を行う
サンプリングクロック割込み処理を示すフローチャート
である。この演算処理は割込みにより定期的に実行され
るものであり、この割込みはサンプリングクロックの周
期(サンプリング周波数)で発生する。すなわち、再生
位置PPはサンプリングクロックに同期して前記歩進値
TRずつ増加するよう更新される。
【0063】図7において、サンプリングクロック毎の
割込みが発生すると、現在の再生位置PPに歩進値TR
を加算して新たな再生位置PPとして更新する(ステッ
プD1)。そして、その更新後の再生位置PPがオーデ
ィオ波形のエンドアドレスを超えたかを判定し(ステッ
プD2)、超えていれば、それ以上再生位置PPを進め
ることはできないので、再生位置PPをエンドアドレス
に固定する(ステップD3)。超えていなければ、更新
した再生位置PPを歩進値発生手段(時間軸圧縮伸長情
報発生手段)76に出力する(ステップD4)。これに
より、図6のテンポクロック割込処理の時間軸圧縮伸長
情報発生処理部において歩進値(時間軸圧縮伸長情報)
TRが生成される。そして、時間軸圧縮伸長処理手段7
4に相当する以下の処理では、この歩進値(時間軸圧縮
伸長情報)TRに基づいて波形メモリ8からPCM波形
データ列を読み出しつつ時間軸圧縮伸長処理を行う(ス
テップD5)。
【0064】上記の実施例では、録音したオーディオ波
形のオリジナルテンポ情報として波形メモリ8にオリジ
ナルテンポ値そのものを記憶しておくようにしたが、本
発明はこれに限られるものではなく、例えば、オリジナ
ルテンポの値に基づいて求められるテンポアドレス長T
Aを逐次に積算して求めた数値列(すなわち前述のテン
ポ位置TPの時系列に相当するもの)を予め求めておい
て、この数値列をオーディオテンポ情報として波形メモ
リ8に予め記憶しておき、これを再生テンポクロックの
発生タイミング毎に順次に読み出してテンポ位置TPと
して用いるようにしてもよい。
【0065】なお、入力されるテンポクロック(テンポ
情報)に対して何パーセントか速く再生したり、あるい
は遅く再生したい場合には、出力する歩進値TRに所望
の係数TXを乗算して修正した修正歩進値TR´を歩進
値修正部763(図8参照)で求めて、この修正歩進値
TR´を歩進値TRに代えて時間軸圧縮伸長処理手段7
4に供給すればよい。
【0066】以上のようにして求めた歩進値(時間軸圧
縮伸長情報)TRを時間軸圧縮伸長処理手段74に供給
して、波形メモリ8からPCM波形データを読み出して
波形再生を行う。その際、再生速度情報としてテンポク
ロックが与えられる度に、更新されたテンポ位置TPと
再生位置PPとを比較しており、再生位置PPの値が進
んでいれば時間圧伸量が小さくなるように、また再生位
置PPの値が遅れていれば時間圧伸量が大きくなるよう
に、時間軸圧縮伸長情報としての歩進値TRを変更す
る。これにより、オリジナルテンポで録音された元のオ
ーディオ波形を、所望の再生テンポ(MIDI信号によ
り外部入力したテンポまたはテンポ設定操作子で内部発
生したテンポ)の再生速度で波形再生を行うことができ
る。
【0067】次に、時間軸圧縮伸長処理手段74の詳細
な動作例を説明する。この時間軸圧縮伸長処理手段74
は、入力される歩進値TR(時間軸圧縮伸長情報)に基
づいて、波形メモリ8に記憶されたオーディオ波形(P
CM波形データ列)の時間軸を圧縮または伸長処理して
再生する手段であり、時間軸圧縮伸長制御と再生音高の
制御とが独立に制御されるものであり、これにより時間
軸圧縮伸長により音高が変化することがないようにして
いる。
【0068】図11は、この時間軸圧縮伸長処理手段7
4の詳細な構成を機能ブロック図の形で表わす。また、
図14〜図19はそれぞれ、この時間軸圧縮伸長処理手
段74による時間軸圧縮伸長処理を説明するための、各
条件下での各部信号の波形図である。
【0069】図11に示するように、時間軸圧縮伸長処
理手段74は、入力した時間軸圧縮伸長情報(歩進値)
TRなどに基づき位置情報sphaseを発生する位置情報発
生手段741、入力した音高情報などに基づきピッチ周
期信号sp1,sp2を発生するピッチ周期発生手段74
2、入力した音高情報などに基づき窓信号window1,wi
ndow2やゲート信号gateを発生する窓信号発生手段74
3、入力した位置情報sphaseやピッチ周期信号sp1,sp
2に基づき読出しアドレスadrs1,adrs2を発生するア
ドレス発生手段745、入力した読出しアドレスadrs
1,adrs2に基づき波形メモリ8からPCM波形データ
を読み出す読出し手段746、読み出したPCM波形デ
ータdata1,data2に窓を付与して合成する窓付与手段
747、合成した波形データにゲートを付与するゲート
付与手段748などを含み構成される。
【0070】この時間軸圧縮伸長処理手段74は、波形
メモリ8のPCM波形データ列から逐次に切出し波形
(位置情報sphaseで指定される位置近傍の1ないし2ピ
ッチ分程度のオーディオ波形の周期区間)を切り出し、
その切出し波形のホルマントの特徴をほぼ保ったまま、
所望の再生音高に対応したピッチ(再生ピッチ)でその
切出し波形を再生することで、元のオーディオ波形のホ
ルマント特性を保ったまま再生ピッチのオーディオ波形
を生成することができるものであり、この再生ピッチは
鍵盤の押鍵した鍵の音高に応じて変更されるが、波形再
生の速度すなわち再生テンポは再生ピッチの大きさに影
響されずに時間軸圧縮伸長情報としての歩進値TRによ
って制御されるので、両者を独立に制御することができ
る。
【0071】具体的には、波形メモリ8のPCM波形デ
ータ列から、再生速度を決める歩進値TR(時間軸圧縮
伸長情報)により求める位置情報sphaseで指定される位
置近傍の切出し波形を、時間経過に従って順次に切り出
して、その切り出した切出し波形を、元のオーディオ波
形とは異なるピッチおよびホルマントで再生する。その
際、この切出し波形の再生を2つの処理系で並行して行
い、それぞれの処理系では再生ピッチの2倍長の周期で
かつ互いが半周期(=再生ピッチの周期)ずれるように
して切出し波形を再生し、これらを合成して、再生ピッ
チの周期のオーディオ波形を再生するとともに、時間軸
圧縮伸長情報としての歩進値TRに基づく時間軸圧縮伸
長も行っている。
【0072】この時間軸圧縮伸長処理を行うためには、
サンプリング録音したオーディオ波形について、図12
に示すように、オーディオ波形の各周期の先頭のアドレ
ス sadrs0, sadrs1・・・とその周期spitch0,spit
ch1・・・を予め求めておいて、図13に示すように、
これらを波形関連情報として波形メモリ8に記憶してお
く。この波形メモリ8には、前述したように、PCM波
形データ以外に、PCM波形データ列のスタートアドレ
ス(先頭アドレス)とエンドアドレス(最後尾アドレ
ス)を記憶してある。
【0073】なお、前述のように波形メモリにはオリジ
ナルテンポも記憶しているが、時間軸圧縮伸長処理手段
74自体の動作説明には直接関係しないので、図13で
は省略している。
【0074】以下、この時間軸圧縮伸長処理手段74の
各部ブロックの詳細な動作について説明する。 (位置情報発生手段741)位置情報発生手段741
は、入力した歩進値TRに基づいて、図12のオーディ
オ波形の再生位置を示す位置情報sphaseを演算する。こ
の位置情報sphaseはオーディオ波形中における再生せん
とする位置のPCM波形データの波形アドレスを表わし
ている。
【0075】ここで、歩進値TR(時間軸圧縮伸長情
報)は、下記のような値をとるものとする。 時間軸の圧縮も伸長もしない場合、TR=1とする。
この場合、再生位置(位置情報sphase)の進行が1サン
プリング周期毎に1アドレスずつ進むため、元のオーデ
ィオ波形を時間軸圧縮せずにそのまま(すなわちオリジ
ナルテンポのまま)再生する。
【0076】時間軸を圧縮する場合、TR>1とす
る。この場合、再生位置の進行が1サンプリング周期毎
に1より大きなアドレスずつ進むため、元のオーディオ
波形を時間軸圧縮して再生する。
【0077】時間軸を伸長する場合、TR<1とす
る。この場合、再生位置の進行が1サンプリング周期毎
に1より小さなアドレスずつ進むため、元のオーディオ
波形を時間軸伸長して再生する。
【0078】位置情報発生手段741では、サンプリン
グ周期毎に歩進値TRを累算する演算を行って位置情報
sphaseを算出する。この位置情報sphaseは、発音開始/
発音停止情報の発音開始指示でスタートアドレスに設定
される。さらに、位置情報sphaseは、波形リセット信号
の入力に応じてもスタートアドレスに設定され、再生位
置をPCM波形データ列の先頭にするように制御する。
【0079】(ピッチ周期発生手段742)ピッチ周期
発生手段742は、図14〜19の(C)にその出力信
号であるピッチ周期信号sp1とsp2を示すように、入力
した音高情報に従って再生オーディオ波形の音高の周期
に対応した周期のピッチ周期信号sp1とsp2とを発生す
る。このピッチ周期発生手段742は、発音開始/発音
停止情報の発音開始指示に同期してピッチ周期信号sp1
とsp2の発生が開始する。
【0080】このピッチ周期信号sp1が発生されてピッ
チ周期信号sp2が発生されるまでの周期、およびピッチ
周期信号sp2が発生されてピッチ周期信号sp1が発生さ
れるまでの周期が再生オーディオ波形の音高の周期とな
る。従って、ピッチ周期信号sp1とsp2それぞれの信号
のみに注目すると、再生音高の周期の2倍の長さの周期
で信号が発生されている。
【0081】(アドレス発生手段745)アドレス発生
手段745は、ピッチ周期発生手段742から出力され
るピッチ周期信号sp1とsp2とでそれぞれリセットさ
れ、かつ、サンプリング周期毎に1ずつインクリメント
される2つのカウンタ pph1と pph2を備えている。こ
のカウンタ pph1と pph2の出力値の例を図14〜19
の(D)に示す。このカウンタ pph1と pph2の出力値
は、前述の切出し波形を読み出すときの波形アドレスと
して用いられる。
【0082】さらに、このアドレス発生手段745は、
そのカウンタ pph1と pph2の出力値にホルマント係数
fvrを乗算して歩進量を変更することができる。具体的
には( pph1×fvr)と( pph2×fvr)の演算をす
る。ここで、fvrはホルマントの変化量を設定する係数
であり、ホルマントを変化させたい場合は、この係数を
制御する。例えば、操作子群の1つとしてホルマント用
の操作子を設けておき、CPUでその操作を検出してホ
ルマント係数fvrとしてDSPへ供給し、 fvr=1の場合、ホルマントを変更しない、 fvr>1の場合、ホルマントを高い周波数領域側ヘシ
フトする、 fvr<1の場合、ホルマントを低い周波数領域側へシ
フトする、 となるよう制御する。なお、これらの制御は本発明に直
接関係が無いので、CPUでの詳しい処理は省略する。
【0083】アドレス発生手段745は、ピッチ周期発
生手段742から出力されるピッチ周期信号sp1とsp2
が入力される毎に、位置情報sphaseが示す波形周期区間
(すなわち切出し波形)の先頭アドレス sadrs0, sad
rsl・・・をそれぞれのレジスタ reg1と reg2に保持
する(図14〜19の(B)参照)。そして、前述の
( pph1×fvr)とレジスタ reg1の値との加算値を読
出しアドレスadrs1として、また前述の( pph2×fv
r)とレジスタ reg2の値との加算値を読出しアドレスa
drs2として、それぞれを読出し手段746へ出力す
る。
【0084】(読出し手段746)読出し手段746
は、アドレス発生手段745から供給される読出しアド
レスadrs1、adrs2に基づいて波形メモリ8からPCM
波形データdata1とdata2をそれぞれ読み出す。ここ
で、読出しアドレスadrs1、adrs2は小数点表現のアド
レスのため、この読出し手段746においてPCM波形
データを補間して小数点アドレスに対応したPCM波形
データdata1とdata2としている。この波形メモリ8か
ら読み出されるPCM波形データdata1とdata2の例を
図14〜19の(E)に示す。
【0085】(窓信号発生手段743)窓信号発生手段
743は、入力した音高情報と発音開始/発音停止情報
に基づいてゲート信号gateと窓信号window1,window2
を生成し出力する。ゲート信号gateは、図14の(G)
に例示するように、発音開始/発音停止情報に従って立
上りと立下りに傾きを持たせた信号である。このゲート
信号は発音開始と発音停止時に、再生するオーディオ波
形が急激なレベル変化をしてノイズが発生することを防
止するためのものであり、ゲート付与手段748にて、
最終的に出力されるオーディオ波形に付与(乗算)され
る。
【0086】窓信号window1,window2は、図14〜1
9の(F)に例示するように、読出し手段746から読
み出したPCM波形データdata1とdata2は、それらを
そのまま合成しようとすると、レベルが互いに不連続と
なるため、その不連続部分のレベルを小さくするための
ものであり、三角形状の窓信号window1,window2をP
CM波形データdata1とdata2に付与(乗算)して上記
不連続部分のレベルを下げている。窓信号発生手段74
3は、再生音高に対応した周期(再生音高の周期の2倍
の周期)の窓信号window1,window2を、再生音高の周
期だけ位相をずらして発生させている。
【0087】(窓付与手段747)窓付与手段747
は、読出し手段746から読み出したPCM波形データ
data1とdata2に窓信号window1,window2を付与(乗
算)し、その結果値を互いに加算することによって再生
オーディオ波形を生成する。
【0088】(ゲート付与手段748)ゲート付与手段
748は、窓付与手段747で生成した再生オーディオ
波形に、ゲート信号gateを付与し、発音開始や停止時の
急激な音量変化でノイズが発生することを防止する。
【0089】図14は、時間軸およびホルマントは変化
させずに再生ピッチのみ上げる場合の処理の波形図であ
る。この場合は、元のオーディオ波形よりも再生音高が
高くなっているため、同じ切出し波形(例えば(B)や
(E)などに示される sadrs0からの切出し波形の波形
データ)が適宜に繰り返されることになる。
【0090】図15は、時間軸およびホルマントは変化
させずに再生ピッチのみ下げる場合の処理の波形図であ
る。この場合は、元のオーディオ波形より再生音高が低
くなっているため、同じ切出し波形(例えば(B)や
(E)などに示される sadrs8からの切出し波形の波形
データ)が適宜に間引かれることになる。
【0091】図16は、時間軸および再生ピッチを変化
させずにホルマントのみ上げる場合の処理の波形図であ
る。(E)に示すように、読み出した波形データが時間
軸方向に圧縮されている。
【0092】図17は、時間軸および再生ピッチを変化
させずにホルマントのみ下げる場合の処理の波形図であ
る。(E)に示すように、読み出した波形データが時間
軸方向に伸長されている。
【0093】図18は、再生ピッチおよびホルマントは
変化させずに時間軸のみ伸長する場合の処理の波形図で
ある。(A)に示すように再生位置を表わす位置情報sp
haseの変化が時間軸方向に伸長されている。それにとも
なって、(E)に示すように、同じ波形データ( sadrs
0と sadrs8からの切出し波形データ)が繰り返される
ことになる。
【0094】図19は、再生ピッチおよびホルマントは
変化させずに時間軸のみ圧縮する場合の処理の波形図で
ある。(A)に示すように再生位置を表わす位置情報sp
haseの変化が時間軸方向に圧縮されている。それにとも
なって、(E)に示すように、波形データ( sadrs9か
らの切出し波形デ一夕)が間引かれることになる。
【0095】本発明の実施にあたっては、種々の変形形
態が可能である。例えば、上述の実施例では、オーディ
オ波形の波形データとして振幅値をサンプリングしたP
CM波形データ列を用いて時間軸圧縮伸長処理を実現す
る方式を時間軸圧縮伸長処理手段74において用いた
が、本発明はこれに限られるものではなく、時間軸圧縮
伸長処理手段74において例えば位相ボコーダ(Phase V
ocoder) 方式を用いて時間軸圧縮伸長処理を行うことも
可能であり、この場合には、振幅値+周波数情報、ある
いは振幅値+位相情報などが波形データとして予め記録
されることになる。以下、この位相ボコーダ方式につい
て説明する。
【0096】この位相ボコーダ方式では、波形メモリ8
に記憶される波形データは元のオーディオ波形を分析処
理して得た分析データとなり、その時間軸としては、元
のオーディオ波形を実際には存在しないPCM波形デー
タとして記憶したときのアドレス(仮想アドレス)が、
PCM波形データの場合と同様に使用される。
【0097】すなわち、位相ボコーダ方式は、おおまか
には分析系と合成系からなる。分析系では、原音のオー
ディオ波形を帯域フィルタを用いて複数の周波数帯域
(バンド)に分割し、各帯域のバンド成分をそれぞれ分
析してその出力振幅と位相を特徴パラメータとして抽出
して保持しておき、合成系では、各帯域についてその出
力振幅と位相を用いて元のバンド成分を再生し、それら
各帯域のバンド成分を加算合成して、元のオーディオ波
形を復元する。
【0098】図23はこの位相ボコーダ方式の分析系の
構成概念を説明する。図示するように、オーディオ波形
X(n) を複数の分析部771に入力する。この例では、
分析部771はオーディオ波形の周波数を100に帯域
分割した各帯域対応に分析フィルタを有しており、各周
波数帯域毎に分析して瞬間周波数情報と振幅値情報を生
成する。具体的には、分析部771は、オーディオ波形
の各帯域成分の基本周波数をそれぞれ中心周波数とする
バンド0〜99(図25を参照)の分析フィルタを持
つ。
【0099】図24にバンドkの分析フィルタの構成例
が示される。図示するように、この分析フィルタは、入
力したオーディオ信号波形X(n) をその中心の複素周波
数sin(ωk n)、cos(ωk n) にて乗算(同期検波)し
て、分析フィルタのインパルス応答であるw(n) で切り
出し、振幅値と瞬間周波数に分析展開するものである。
この作用はw(n) の窓で切り出す短区間フリーエ変換と
同等である。瞬間周波数の情報は、まずバンドkの出力
振幅値を得て、その検波出力の位相値を微分等して得
る。この瞬間周波数は、各時点(波形の時間軸上の各位
置)における単位時間あたりの位相の変化量(微分値)
であり、中心周波数からの周波数偏差を示す情報であ
る。
【0100】分析系にて求めたオーディオ波形X(n) の
各バンドの波形データ(出力振幅と瞬間周波数)は波形
メモリ8に格納される(図22(a)を参照)。波形メ
モリ6への波形データ格納の態様は、オーディオ波形X
(n) の時間軸上の各アドレス(前述の仮想アドレス)に
対して、各バンド0〜99毎に、振幅データと瞬間周波
数データとが格納されるものである。
【0101】図20は合成系の装置構成を示すブロック
図である。制御部772は、 ・歩進値TR(時間軸圧縮伸長情報)を入力して、前述
(図11)のsphaseに相当する位置情報を算出する機
能、 ・音高情報を入力して周波数変換比を算出する機能、 ・発音開始停止情報を入力して、図14(G)に相当す
るゲート信号gateを生成する機能を有している。
【0102】100帯域の時間周波数変換処理部773
の各々は、波形メモリ8に記憶されている分析データを
位置情報に従って補間し、時間軸圧縮伸長するとともに
(図22参照)、瞬間周波数情報に周波数変換比を乗算
して、再合成するオーディオ波形の周波数成分をシフト
している。
【0103】余弦発振器775と乗算器774は、時間
周波数変換処理部773で時間軸圧縮伸長された瞬間周
波数情報と振幅値とをそれぞれ余弦発振器775と乗算
器774に入力して、時間軸圧縮伸長された各周波数帯
域のオーディオ波形を再合成している。それら各帯域の
オーディオ波形は互いに合成されることによって、時間
軸圧縮伸長した再生オーディオ波形が合成される。その
信号はゲート付与手段776に入力されて、発音開始や
終了時でのノイズ発生を防ぐためにゲート信号gateで振
幅制御される。
【0104】図21は時間周波数変換処理部773の詳
細なブロック構成を示す。読出し手段7731、補間手
段7732,7733、加算器7734、乗算器773
5などからなる。この時間周波数変換処理部773は、
読出し手段7731が位置情報に対応した分析データ
(振幅値情報と瞬間周波数情報)を波形メモリ8から読
み出し、補間手段7732、7734が実際には存在し
ない情報を補間して得る処理を行う。これにより、位置
情報の変化に対応した分析データ(振幅値情報と瞬間周
波数情報)を算出する。
【0105】すなわち、出力振幅値に対しては、補間手
段7732で、時間軸圧縮伸長比に応じてサンプル点を
飛越し/追加補間してその振幅エンベロープ(振幅値の
経時的変化を示すエンベロープ)を圧縮/伸長した振幅
値を出力する。瞬間周波数値に対しては、補間手段77
33で、時間軸圧縮伸長比に応じてサンプル点を飛越し
/追加補間してその周波数エンベロープを圧縮/伸長し
た瞬間周波数値を出力する。この瞬間周波数値に対して
は、加算器7734にて、その瞬間周波数値に中心の角
周波数ωk を加算するとともに、ピッチ変換を行う場合
には、乗算器7735にて、この瞬間周波数値に周波数
変換比(ピッチシフトの度合いに応じた比)を乗算す
る。
【0106】図22はこの振幅値と瞬間周波数の補間処
理の様子を示す図である。時間伸長する場合には、図2
2(b)に示すように、図22(a)に示す元の振幅エ
ンベロープと周波数エンベロープをともに引き伸ばし
て、時間軸を伸長した振幅値と瞬間周波数とを生成す
る。また、時間圧縮する場合には、図22(c)に示す
ように、元の振幅エンベロープと周波数エンベロープを
ともに縮めて、時間軸を圧縮した振幅値と瞬間周波数と
を生成する。この補間処理により、元のオーディオ信号
波形の時間軸を任意に圧縮/伸長することができる。
【0107】時間周波数変換処理部773で処理された
瞬間周波数値(適宜、時間軸圧縮伸長処理されたもの)
は余弦発振器774に供給され、それにより余弦発振器
774はそのバンドの周波数の余弦波を発生し、その余
弦波に、時間周波数変換処理部773で処理された振幅
エンベロープを付加して出力する。これにより、当該バ
ンドの成分が再生される。さらに、これら各バンド0〜
99のバンド成分を加算合成することで、元のオーディ
オ信号波形を復元できる。
【0108】以上に述べた実施例はいずれも、本発明に
係るオーディオ波形再生装置を電子楽器などの専用ハー
ドウェアに搭載するものとして説明したが、本発明はこ
れに限られるものではなく、例えば前記に説明した各機
能を制御プログラムで実現し、これらの制御プログラム
を記録媒体に格納して、この記録媒体からパーソナルコ
ンピュータなどにその制御プログラムをインストールす
ることで、そのパーソナルコンピュータをオーディオ波
形再生装置として機能させることによっても実現でき
る。すなわち、記録媒体には、パーソナルコンピュータ
を前記した各機能実現手段として機能させるためのプロ
グラムを格納する。もちろん、これらの制御プログラム
をパーソナルコンピュータに通信回線を介して配信して
インストールすることでも、本発明に係るオーディオ波
形再生装置を実現できる。
【0109】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、オーディオ波形を、再生時にユーザが内部設定また
は外部入力で指定したテンポで、テンポを外さずに再生
することができる。また、再生途中でそのテンポを変更
したような場合にも、その変更したテンポを速やかに追
従することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのオーディオ波形再生
装置を搭載した電子楽器の全体構成を示す図である。
【図2】実施例装置におけるDSPの構成概念を機能ブ
ロックで示した図である。
【図3】実施例装置における波形メモリに格納される波
形データのデータ構造を示す図である。
【図4】実施例装置のCPUによって実行される操作子
検出処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】実施例装置のCPUによって実行される鍵検出
処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】実施例装置のDSPによって実行されるテンポ
クロック割込み処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図7】実施例装置のDSPによって実行されるサンプ
リングクロック割込み処理ルーチンを示すフローチャー
トである。
【図8】実施例装置のDSPにおける歩進値(時間軸圧
縮伸長情報)発生手段の構成概念を機能ブロックの形態
た図で示した図である。
【図9】実施例装置におけるテンポアドレス長、テンポ
クロック、再生位置など概念を説明するための図であ
る。
【図10】実施例装置におけるサンプリングクロック毎
に更新される再生位置PPとテンポクロック毎に更新さ
れるテンポ位置TPとの関係を説明するための図であ
る。
【図11】実施例装置のDSPにより実現される時間軸
圧縮伸長処理手段74の構成概念を機能ブロックの形態
で示した図である。
【図12】実施例装置におけるホルマント方式の時間軸
圧縮伸長手段74で用いる波形データの波形関連情報の
説明するための図である。
【図13】実施例装置における波形メモリ8に記憶する
波形データの構造を説明する図である。
【図14】実施例装置の時間軸圧縮伸長手段74におけ
る、時間軸およびホルマントは変化させずに再生ピッチ
のみ上げる場合の処理の波形図である。
【図15】実施例装置の時間軸圧縮伸長手段74におけ
る、時間軸およびホルマントは変化させずに再生ピッチ
のみ下げる場合の処理の波形図である。
【図16】実施例装置の時間軸圧縮伸長手段74におけ
る、時間軸および再生ピッチを変化させずにホルマント
のみ上げる場合の処理の波形図である。
【図17】実施例装置の時間軸圧縮伸長手段74におけ
る、時間軸および再生ピッチを変化させずにホルマント
のみ下げる場合の処理の波形図である。
【図18】実施例装置の時間軸圧縮伸長手段74におけ
る、再生ピッチおよびホルマントは変化させずに時間軸
のみ伸長する場合の処理の波形図である。
【図19】実施例装置の時間軸圧縮伸長手段74におけ
る、再生ピッチおよびホルマントは変化させずに時間軸
のみ圧縮する場合の処理の波形図である。
【図20】他の実施例としての、位相ボコーダ方式の時
間軸圧縮伸長処理手段の合成系の構成を機能ブロックの
形態で示した図である。
【図21】他の実施例としての、位相ボコーダ方式の時
間軸圧縮伸長処理手段の合成系の時間周波数変換処理部
の構成を機能ブロックの形態で示した図である。
【図22】他の実施例としての位相ボコーダ方式の時間
軸圧縮伸長処理手段の動作を説明するための波形図であ
る。
【図23】他の実施例としての、位相ボコーダ方式の時
間軸圧縮伸長処理手段の分析系の構成を機能ブロックの
形態で示した図である。
【図24】他の実施例としての、位相ボコーダ方式の時
間軸圧縮伸長処理手段の分析系の各バンド分析フィルタ
の構成を機能ブロックの形態で示した図である。
【図25】他の実施例としての、位相ボコーダ方式の時
間軸圧縮伸長処理手段における各周波数帯域(バンド)
の概念を説明する図である。
【符号の説明】
1 CPU(セントラル・プロセッシング・ユニット) 2 ROM(リード・オンリー・メモリ) 3 RAM(ランダム・アクセス・メモリ) 4 鍵盤 5 操作子群 6 MIDIインタフェース 7 DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ) 8 波形メモリ 71 サンプリングクロック割込み処理部 72 テンポクロック割込み処理部 73 再生位置(PP)発生手段 74 時間軸圧縮伸長処理手段 74 テンポ位置(TP)発生手段 76 歩進値(時間軸圧縮伸長情報)TR発生手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オーディオ波形を表す波形データを記憶す
    る記憶手段と、 該オーディオ波形を再生するときのテンポを表す再生テ
    ンポ情報を入力する再生テンポ情報入力手段と、 共通の軸上のそれぞれの位置を表す第1の情報(TP)
    と第2の情報(PP)であって、 該再生テンポ情報に基づいた時間関数である該第1の情
    報(TP)を生成する第1の時間関数生成手段と、 時間軸圧縮伸長情報(TR)に基づいた時間関数である
    該第2の情報(PP)を生成する第2の時間関数生成手
    段と、 該第1の情報と該第2の情報とを比較し、第1の情報の
    時間変化に第2の情報の時間変化が一致する方向に該時
    間軸圧縮伸長情報(TR)を演算する時間軸圧縮伸長情
    報生成手段と、 該時間軸圧縮伸長情報(TR)に基づき該オーディオ波
    形を時間軸圧縮伸長処理して再生オーディオ波形を生成
    する時間軸圧縮伸長処理手段とを備えたオーディオ波形
    再生装置。
  2. 【請求項2】該記憶手段の波形データは、該オーディオ
    波形をサンプリング録音した振幅値データの時系列であ
    るPCMデータであって、 該時間軸圧縮伸長処理手段は、該PCMデータを時間軸
    圧縮伸長情報(TR)に基づいて時間軸圧縮伸長処理し
    て再生オーディオ波形を生成するものである請求項1記
    載のオーディオ波形再生装置。
  3. 【請求項3】該共通の軸上とは、該PCMデータのアド
    レス上の位置を表すものである請求項2記載のオーディ
    オ波形再生装置。
  4. 【請求項4】該記憶手段は、該オーディオ波形の録音時
    のテンポであるオリジナルテンポ情報も記憶しており、 該再生テンポ情報は、再生テンポに対応した周期の周期
    情報であって、 該第1の時間関数生成手段は、該オリジナルテンポ情報
    に基づいて、該再生テンポ情報の所定の周期あたりのア
    ドレスの変化量を算出し、該アドレスの変化量と該再生
    テンポ情報とに基づいた該PCMデータ上の位置を表す
    時間関数である第1の情報を生成するものである請求項
    3記載のオーディオ波形再生装置。
  5. 【請求項5】該第1の時間関数生成手段は、該再生テン
    ポ情報の1周期あたりのアドレスの変化量を算出し、該
    再生テンポ情報が入力される毎に逐次に該変化量ずつ歩
    進される該PCMデータ上の位置を表す時間関数である
    第1の情報(TP)を生成するもので、 該第2の時間関数生成手段は、再生サンプリング周期毎
    に逐次に該時間軸圧縮伸長情報(TR)ずつ歩進される
    該PCMデータ上の位置を表す時間関数である第2の情
    報(PP)を生成するもので、 該時間軸圧縮伸長情報生成手段は、該再生テンポ情報毎
    に該第1の情報(TP)と第2の情報(PP)とを比較
    して該第1の情報に第2の情報が一致する方向の歩進量
    である該時間軸圧縮伸長情報(TR)を演算するもので
    ある請求項4記載のオーディオ波形再生装置。
  6. 【請求項6】該記憶手段の波形データは、該オーディオ
    波形を分析しそのオーディオ波形を表す分析データであ
    って、 該時間軸圧縮伸長処理手段は、該分析データを該時間軸
    圧縮伸長情報(TR)に基づいて時間軸圧縮伸長処理し
    て再生オーディオ波形を生成するものである請求項1記
    載のオーディオ波形再生装置。
  7. 【請求項7】該共通の軸上とは、該オーディオ波形の時
    間軸を表す仮想アドレス上の位置を表すものである請求
    項6記載のオーディオ波形再生装置。
  8. 【請求項8】該記憶手段は、該オーディオ波形の録音時
    のテンポであるオリジナルテンポ情報も記憶しており、 該再生テンポ情報は、再生テンポに対応した周期の周期
    情報であって、 該第1の時間関数生成手段は、該オリジナルテンポ情報
    に基づいて、該再生テンポ情報の所定の周期あたりのア
    ドレスの変化量を算出し、該アドレスの変化量と該再生
    テンポ情報とに基づいた該仮想アドレス上の位置を表す
    時間関数である第1の情報を生成するものである請求項
    7記載のオーディオ波形再生装置。
  9. 【請求項9】該第1の時間関数生成手段は、該再生テン
    ポ情報の1周期あたりのアドレスの変化量を算出し、該
    再生テンポ情報が入力される毎に逐次に該変化量ずつ歩
    進される該仮想アドレス上の位置を表す時間関数である
    第1の情報(TP)を生成するもので、 該第2の時間関数生成手段は、再生サンプリング周期毎
    に逐次に該時間軸圧縮伸長情報(TR)ずつ歩進される
    該仮想アドレス上の位置を表す時間関数である第2の情
    報(PP)を生成するもので、 該時間軸圧縮伸長情報生成手段は、該再生テンポ情報毎
    に該第1の情報(TP)と第2の情報(PP)とを比較
    して該第1の情報に第2の情報が一致する方向の歩進量
    である該時間軸圧縮伸長情報(TR)を演算するもので
    ある請求項8記載のオーディオ波形再生装置。
  10. 【請求項10】該時間軸圧縮伸長処理手段において生成
    されるオーディオ波形は、該再生テンポに基づく所定の
    繰返し周期毎に、オーディオ波形の先頭位置から生成を
    繰り返すように構成した請求項1〜9のいずれかに記載
    のオーディオ波形再生装置。
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