JP2001187865A - 塗料用樹脂組成物 - Google Patents

塗料用樹脂組成物

Info

Publication number
JP2001187865A
JP2001187865A JP2000135526A JP2000135526A JP2001187865A JP 2001187865 A JP2001187865 A JP 2001187865A JP 2000135526 A JP2000135526 A JP 2000135526A JP 2000135526 A JP2000135526 A JP 2000135526A JP 2001187865 A JP2001187865 A JP 2001187865A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
resin composition
weight
parts
condensate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000135526A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Fukushima
達雄 福島
Hitoshi Ito
均 伊東
Kazuaki Noda
和明 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP2000135526A priority Critical patent/JP2001187865A/ja
Publication of JP2001187865A publication Critical patent/JP2001187865A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固形分が高く、常温硬化性に優れ、可使時間
が長く、顔料分散安定性、付着性が優れた無機系常温硬
化型塗料を提供する。 【解決手段】 (A)重量平均分子量が500〜6,0
00、アルコキシル基含有量が0〜30重量%の範囲内
にあるアルキルアリールポリシロキサン100重量部に
基いて、(B)重量平均分子量が300〜3,000、
アルコキシル基含有量が25〜50重量%のアルキルト
リアルコキシシラン縮合物0〜500重量部含有し、さ
らに、(A)成分と(B)成分の合計100重量部に基
いて、(C)エポキシ基含有シランを3〜100重量部
含有する混合物を、反応触媒及び水の存在下において加
熱して縮合反応せしめてなる塗料用樹脂組成物、及びこ
の塗料用樹脂組成物とアミノ基含有アルコキシシランを
含有する塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無機系塗料用樹脂
組成物および該樹脂組成物をバインダ成分として含有す
る無機系常温硬化性塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】無機系塗料は高硬度で、付着性、耐水
性、耐汚染性、耐候性が優れるため、鉄、アルミニウ
ム、ステンレスなどの金属、ガラス、プラスチック基
材、セメント、スレート、モルタル、及びその他の無機
窯業基材等の被覆剤として用いられている。これらの無
機系塗料は、従来、加熱による熱エネルギーで塗膜を硬
化させる必要があった。
【0003】このような状況下、常温又は比較的低温で
硬化させることができる無機系塗料に対する要望が強く
なっている。常温で硬化するオルガノシロキサン型無機
系塗料については、例えば特開平6-240207号公報、特開
平10-060377号公報に開示されている。
【0004】特開平6-240207号公報に記載のオルガノシ
ロキサン型無機系塗料は、オルガノシランのシリカ分散
オリゴマー溶液、シラノール基含有ポリオルガノシロキ
サン及び硬化触媒とからなるものであるが、塗料の固形
分が低くなるため、必要な膜厚の確保が難しいといった
問題点がある。
【0005】特開平10-060377号公報に記載のオルガノ
シロキサン型無機系塗料は、シラノール含有ポリオルガ
ノシロキサン、グリシドキシプロピル基含有シラン、2
個以上の加水分解性基を有するシラン、硬化触媒からな
るものであるが、顔料分散安定性が劣り、着色が難しい
問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、固形
分が高く、常温硬化性に優れ、可使時間が長く、顔料分
散安定性、塗膜硬度、付着性が優れた無機系塗料のバイ
ンダ成分として適した樹脂組成物及び該樹脂組成物をバ
インダ成分として含有する無機系常温硬化型塗料を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため種々検討を行った結果、特定のアルキル
アリールアルコキシポリシロキサンとアルキルトリアル
コキシシラン縮合物とエポキシ基含有アルコキシシラン
を脱アルコール縮合反応させてなる樹脂組成物によって
上記目的を達成できることを見出し本発明を完成するに
至った。
【0008】すなわち本発明は、(A)下記示性式 R1 a2 b (R3O)c SiO(4-a-b-c) / 2 式中、R1は炭素数1〜8のアルキル基、R2はアリール
基、R3は水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基をそ
れぞれ表し、aは0.1≦a≦2.0、bは0.1≦b
≦2.0で、かつ、b/aは0.2≦b/a≦2.0で
あり、cは0.1≦c≦1.0で、(a+b+c)は4
未満である、で示されるポリシロキサンであって、しか
も重量平均分子量が500〜6,000の範囲内にあ
り、アルコキシル基含有量が該ポリシロキサンに基いて
0〜30重量%の範囲内にあるアルキルアリールポリシ
ロキサン100重量部と、(B)下記一般式 R4 Si(OR53 式中、R4 及びR5 は、同一又は異なって炭素数1〜8
のアルキル基を表す、で示されるアルキルトリアルコキ
シシランの縮合物であって、しかも重量平均分子量が3
00〜3,000の範囲内にあり、アルコキシル基含有
量が該縮合物に基いて20〜55重量%の範囲内にある
アルキルトリアルコキシシラン縮合物0〜500重量部
と、該アルキルアリールポリシロキサン(A)と該アル
キルトリアルコキシシラン縮合物(B)の合計100重
量部に基いて、(C)下記一般式 R67 n Si(OR8(3-n) 式中、R6 はエポキシ基を含有する有機基、n個のR7
は同一または異なって炭素数1〜8のアルキル基、R8
は同一又は異なって水素原子又は炭素数1〜8のアルキ
ル基をそれぞれ表し、nは0〜2の整数を表す、で示さ
れるエポキシ基含有シラン3〜100重量部とを、反応触
媒及び水の存在下において加熱して縮合反応せしめてな
ることを特徴とする塗料用樹脂組成物を提供するもので
ある。
【0009】また本発明は、上記塗料用樹脂組成物と、
該塗料用樹脂組成物のエポキシ基1当量に対してアミノ
基の活性水素が0.3〜3.0当量となる量のアミノ基
含有アルコキシシランを含有することを特徴とする塗料
組成物を提供するものである。以下、本発明の樹脂組成
物及び塗料組成物について詳細に説明する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の樹脂組成物は、下記アル
キルアリールポリシロキサン(A)とアルキルトリアル
コキシシラン縮合物(B)とエポキシ基含有シラン
(C)との混合物を、反応触媒及び水の存在下において
加熱して縮合反応せしめてなるものである。
【0011】アルキルアリールアルコキシポリシロキサ
ン(A) 本発明の樹脂組成物製造のための(A)成分であるアル
キルアリールポリシロキサン[以下、「ポリシロキサン
(A)」と略称することがある]は、アルキル基と、ア
リール基と、アルコキシ基又は水酸基を含有するポリシ
ロキサンであり、下記示性式 R1 a2 b (R3O)c SiO(4-a-b-c) / 2 式中、R1は炭素数1〜8のアルキル基、R2はアリール
基、R3は水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基をそ
れぞれ表し、aは0.1≦a≦2.0、bは0.1≦b
≦2.0で、かつ、b/aは0.2≦b/a≦2.0で
あり、cは0.1≦c≦1.0で、(a+b+c)は4
未満である、で示されるポリシロキサンである。
【0012】ポリシロキサン(A)は、上記量的範囲の
アリ−ル基を有するため、被膜形成性に優れるものであ
る。
【0013】ポリシロキサン(A)は、重量平均分子量
(ポリスチレン換算)が500〜6,000、特に、7
00〜4,000の範囲内にあり、またアルコキシル基
含有量が0〜30重量%、特に、0〜25重量%の範囲
内にあることが好適である。
【0014】ポリシロキサン(A)の市販品としては、
例えば、SH−6018、DC3074、DC303
7、SR2402(以上、いずれも東レダウコーニング
(株)製品);KR9218、X−40−9220(以
上、いずれも信越化学(株)製品)、TSR165、X
R−31B1763、XR−31B1410(以上、い
ずれも東芝シリコーン(株)製品)などを例示すること
ができる。
【0015】アルキルトリアルコキシシラン縮合物
(B) 本発明樹脂組成物製造のための(B)成分であるアルキ
ルトリアルコキシシラン縮合物[以下、「縮合物
(B)」と略称することがある]は、下記一般式 R4 Si(OR53 式中、R4 及びR5 は、同一又は異なって炭素数1〜
8、好ましくは1〜4のアルキル基を表わす、で示され
るアルキルトリアルコキシシランの縮合物であって、し
かも重量平均分子量が300〜3,000、好ましくは
500〜2,000の範囲内にあり、アルコキシル基含
有量が該縮合物に基いて20〜55重量%、好ましくは
25〜50重量%の範囲内にある縮合物である。
【0016】縮合物(B)の製造に使用されるアルキル
トリアルコキシシランの具体例としては、例えば、メチ
ルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、プ
ロピルトリメトキシシラン、ブチルトリメトキシシラ
ン、ヘキシルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシ
シラン、エチルトリエトキシシラン、プロピルトリエト
キシシラン、ブチルトリエトキシシラン、メチルトリプ
ロポキシシラン、プロピルトリプロポキシシラン、メチ
ルトリブトキシシラン等を挙げることができる。縮合物
(B)を製造するに際しては、これらのアルキルトリア
ルコキシシランは、単独で又は2種以上組合せて使用す
ることができる。
【0017】エポキシ基含有シラン(C) 本発明の樹脂組成物における(C)成分であるエポキシ
基含有シラン[以下、「エポキシシラン(C)」と略称
することがある]は、下記一般式 R67 n Si(OR8(3-n) 式中、R6 はエポキシ基を含有する有機基、n個のR7
は同一又は異なって炭素数1〜8、好ましくは1〜4の
アルキル基、R8 は同一又は異なって、水素原子又は炭
素数1〜8のアルキル基、好ましくは1〜4のアルキル
基をそれぞれ表し、nは0〜2の整数を表す、で示され
るシラン化合物である。
【0018】上記エポキシシラン(C)の具体例として
は、例えば、β−グリシドキシエチルトリメトキシシラ
ン、β−グリシドキシエチルトリエトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピル(メチル)ジメトキシシラン、γ−グリシドキ
シプロピル(ジメチル)メトキシシラン、γ−グリシド
キシプロピル(エチル)ジメトキシシラン、3,4−エ
ポキシシクロヘキシルメチルトリメトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシランなどを挙げることができる。これらのエポキシ
シランは、単独で又は2種以上を組合せて使用すること
ができる。
【0019】本発明塗料用樹脂組成物は、上記ポリシロ
キサン(A)と縮合物(B)とエポキシシラン(C)と
を反応触媒及び水の存在下において加熱して縮合反応せ
しめて得ることができる。
【0020】本発明の樹脂組成物を製造するにあたり、
上記ポリシロキサン(A)がアルコキシル基を有する場
合には、ポリシロキサン(A)を予め反応触媒及び水の
存在下において反応系からアルコールを除去することな
く加熱してポリシロキサン(A)中のSiに結合するア
ルコキシ基の一部を、Siに結合する水酸基(シラノー
ル基)に変化させた後、このものに縮合物(B)とエポ
キシシラン(C)を加え、加熱してアルコールを系外へ
除去しながら縮合反応せしめてもよい。また、ポリシロ
キサン(A)と縮合物(B)との混合物を、予め反応触
媒及び水の存在下において反応系からアルコールを除去
することなく加熱して、ポリシロキサン(A)及び縮合
物(B)中のSiに結合するアルコキシル基の一部を、
Siに結合する水酸基(シラノール基)に変化させた
後、このものにエポキシシラン(C)を加え、加熱して
アルコールを系外へ除去しながら縮合反応せしめてもよ
い。さらに、ポリシロキサン(A)と縮合物(B)とエ
ポキシシラン(C)との3者を同時に、反応触媒及び水
の存在下において加熱して、生成するアルコールを系外
へ除去しながら縮合反応を進めてもよい。
【0021】上記反応において、(A)、(B)及び/
又は(C)成分を反応触媒及び水の存在下にて、反応系
からアルコールを除去することなく加熱することによっ
て、縮合反応を抑え、主として、上記成分中の、Siに
結合するアルコキシ基の一部を、Siに結合する水酸基
(シラノール基)に変化させることができる。生成した
シラノール基は、アルコキシシリル基に比較して縮合反
応を起こしやすいので、他の成分に比較して縮合反応を
起こし難い成分の、Siに結合するアルコキシ基の一部
を、Siに結合する水酸基(シラノール基)に予め変化
させておくことによって縮合反応を制御することができ
る。
【0022】本発明において、これらポリシロキサン
(A)、縮合物(B)及びエポキシシラン(C)の各成
分の配合割合は、下記のとおりである。縮合物(B)の
配合量は、ポリシロキサン(A)100重量部に基い
て、0〜500重量部、特に0〜200重量部の範囲内
にあることが、常温硬化性、塗膜硬度、付着性の面から
好適である。また、エポキシシラン(C)の配合量は、
ポリシロキサン(A)と縮合物(B)との合計100重
量部に基いて、3〜100重量部、特に5〜50重量部
の範囲内にあることが、常温硬化性、可使時間、付着性
の面から好適である。
【0023】上記脱アルコール縮合反応における反応触
媒としては、金属アルコキシド化合物、金属キレート化
合物、金属エステル化合物、無機酸、有機酸などが用い
られる。上記金属アルコキシド化合物としては、例え
ば、アルミニウムトリメトキシド、アルミニウムトリエ
トキシド、アルミニウムトリn−プロポキシド、アルミ
ニウムトリイソプロポキシド、アルミニウムトリ−n−
ブトキシド、アルミニウムトリイソブトキシド、アルミ
ニウムトリsec−ブトキシド、アルミニウムトリtert−
ブトキシド等のアルミニウムアルコキシド;テトラメチ
ルチタネート、テトラエチルチタネート、テトラ−n−
プロピルチタネート、テトライソプロピルチタネート、
テトラn−ブチルチタネート、テトライソブチルチタネ
ート、テトラtert−ブチルチタネート、テトラn−ヘキ
シルチタネート、テトライソオクチルチタネート、テト
ラn−ラウリルチタネート等のチタニウムアルコキシ
ド;テトラエチルジルコネート、テトラn−プロピルジ
ルコネート、テトライソプロピルジルコネート、テトラ
n−ブチルジルコネート、テトラsec−ブチルジルコネ
ート、テトラtert−ブチルジルコネート、テトラn−ペ
ンチルジルコネート、テトラtert−ペンチルジルコネー
ト、テトラtert−ヘキシルジルコネート、テトラn−ヘ
プチルジルコネート、テトラn−オクチルジルコネー
ト、テトラn−ステアリルジルコネート等のジルコニウ
ムアルコキシド;ジブチル錫ジブトキシド等が挙げられ
る。
【0024】反応触媒となりうる金属キレート化合物と
しては、例えば、トリス(エチルアセトアセテート)ア
ルミニウム、トリス(n−プロピルアセトアセテート)
アルミニウム、トリス(イソプロピルアセトアセテー
ト)アルミニウム、トリス(n−ブチルアセトアセテー
ト)アルミニウム、イソプロポキシビス(エチルアセト
アセテート)アルミニウム、トリス(アセチルアセトナ
ト)アルミニウム、トリス(プロポニルアセトナト)ア
ルミニウム、ジイソプロポキシプロピオニルアセトナト
アルミニウム、アセチルアセトナト・ビス(プロピオニ
ルアセトナト)アルミニウム、モノエチルアセトアセテ
ート・ビス(アセチルアセトナト)アルミニウム、アセ
チルアセトナトアルミニウム・ジsec−ブチレート、メ
チルアセトアセテートアルミニウム・ジtert−ブチレー
ト、ビス(アセチルアセトナト)アルミニウム・モノse
cーブチレート、ジ(メチルアセトアセテート)アルミ
ニウム・モノtert−ブチレート等のアルミニウムキレー
ト化合物;ジイソプロポキシ・ビス(エチルアセトアセ
テート)チタネート、ジイソプロポキシ・ビス(アセチ
ルアセトナト)チタネート、ジn−ブトキシ・ビス(ア
セチルアセトナト)チタネート等のチタニウムキレート
化合物;テトラキス(アセチルアセトナト)ジルコニウ
ム、テトラキス(n−プロピルアセトアセテート)ジル
コニウム、テトラキス(エチルアセトアセテート)ジル
コニウム等のジルコニウムキレート化合物;ジブチル錫
ビス(アセチルアセトネート)等が挙げられる。
【0025】反応触媒となりうる金属エステル化合物と
しては、例えば、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫
ジ(2−エチルヘキシレート)、ジベンジル錫ジ(2−
エチルヘキシレート)、ジブチル錫ジラウレート、ジブ
チル錫ジイソオクチルマレエート等の錫エステル化合物
等が挙げられる。
【0026】反応触媒となりうる無機酸としては、硝
酸、塩酸、リン酸、ハロゲン化シラン等が挙げられ、有
機酸としては、酢酸、蟻酸、プロピオン酸、マレイン
酸、クロロ酢酸、クエン酸、安息香酸、ジメチルマロン
酸、、グルタル酸、グリコール酸、マレイン酸、トルエ
ンスルホン酸、シュウ酸等を挙げることができる。
【0027】これらの反応触媒は1種又は2種以上を組
み合わせて用いることができる。反応触媒の使用量は、
(A)、(B)及び(C)成分の合計100重量部に基
いて、通常0.0001〜1重量部の範囲内であること
が好適である。また、水の量は、(A)、(B)及び
(C)成分の合計中のアルコキシシリル基1当量に対し
て、通常0.02〜1.0モルの範囲内であることが好
適である。
【0028】上記縮合反応において、その反応条件は特
に限定されるものではないが、反応触媒及び水の存在下
において反応系からアルコールを除去することなく加熱
して予め(A)、(B)及び/又は(C)成分中のSi
に結合するアルコキシ基の一部を、Siに結合する水酸
基(シラノール基)に変化させる場合には、通常、室温
〜100℃で5分〜5時間、特に40〜80℃で10分
〜3時間アルコールを除去することなく撹拌し、その
後、60〜250℃(望ましくは100℃〜200℃)
で反応により生成するアルコールを除去しつつ、1時間
〜24時間反応させることが好ましい。反応触媒及び水
の存在下において反応系からアルコールを除去すること
なく加熱する工程を行わない場合には、通常、60〜2
50℃(望ましくは100℃〜200℃)で反応により
生成するアルコールを除去しつつ、1時間〜24時間反
応させることが好ましい。
【0029】上記縮合反応せしめて得られる本発明の樹
脂組成物は、エポキシ当量が300〜5,000、特に
500〜4,000であり、重量平均分子量(ポリスチ
レン換算)が1,000〜400,000、特に2,00
0〜200,000の範囲内にあり、かつ赤外線吸収ス
ペクトルにおいて、[シラノール基に基く吸収(340
0cm-1付近)/シロキサンに基く吸収(1080cm
-1付近)]の吸光度比が0.04以下、望ましくは0.
03以下であることが、顔料分散安定性の面から、好適
である。
【0030】次に、本発明の塗料組成物について説明す
る。本発明の塗料組成物は、上記樹脂組成物とアミノ基
含有アルコキシシランを含有する。
【0031】アミノ基含有アルコキシシランは、上記樹
脂組成物の硬化剤として働くことができるものであり、
その具体例としては、例えば、 N−(2−アミノエチ
ル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、 N−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、3−アミノプロピルトリエトキシシランなどを挙げ
ることができる。これらの化合物は、単独で又は2種以
上を組合せて使用することができる。
【0032】本発明の塗料組成物において、前記樹脂組
成物と上記アミノ基含有アルコキシシランとの配合比率
は、アミノ基の活性水素の当量数/前記樹脂組成物中の
エポキシ基の当量数の比が、0.3〜3.0、特に0.
5〜1.5の範囲内となる割合であることが、得られる
塗料組成物の硬化性、可使時間などの点から好適であ
る。
【0033】本発明の塗料組成物は、前記樹脂組成物及
びアミノ基含有アルコキシシラン以外に、さらに必要に
応じて、硬化触媒;酸化鉄、酸化チタン、カーボンブラ
ック、シアニンブルー、シアニングリーン及びキナクリ
ドンレッド等の着色顔料、炭酸カルシウム、タルク、ク
レー、シリカ、硫酸バリウム及びマイカなどの体質顔
料;有機溶剤;その他の添加剤などを含有することがで
きる。
【0034】上記硬化触媒は、上記樹脂組成物とアミノ
基含有アルコキシシランとの硬化反応を促進するもので
あり、該硬化触媒の具体例としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;塩酸、
硫酸、リン酸等の無機酸;酢酸、パラトルエンスルホン
酸等の有機酸;テトラメチルアンモニウムヒドロキシ
ド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、テトラブ
チルアンモニウムヒドロキシド等の第4級アンモニウム
水酸化物;ジブチルアミン-2-ヘキソエート、ジメチル
アミンアセテート、エタノールアミンアセテート等のア
ミン塩;酢酸テトラメチルアンモニウム等のカルボン酸
第4級アンモニウム塩;テトラエチルペンタミンのよう
なアミン類;アルミニウムアルコキシド、アルミニウム
キレート;テトライソプロピルチタネート、テトラブチ
ルチタネート、チタニウムテトラアセチルアセトネート
等の有機チタニウム化合物;ジブチル錫ジアセテート、
ジブチル錫ジラウレート等の有機酸錫エステル化合物;
イミダゾール、1−メチルイミダゾール、2−メチルイ
ミダゾール、4ーメチルイミダゾールなどのイミダゾー
ル誘導体;ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン等を挙
げることができる。これらの硬化触媒は、単独で又は2
種以上を組合せて使用することができる。
【0035】上記硬化触媒を配合する場合には、その配
合量は、前記樹脂組成物と前記アミノ基含有アルコキシ
シランとの合計100重量部に基いて0.0001〜1
重量部の範囲内にあることが好適である。
【0036】本発明の塗料組成物を塗装する場合には、
その塗装方法は、特に限定されるものではなく、例え
ば、刷毛塗り、エアスプレー塗り、エアレススプレー塗
り、ロールコーター、フローコーター等を用いて塗装を
行うことができ、塗布膜厚は特に限定されるものではな
いが、通常、5〜60μmの範囲内が望ましい。本発明
の塗料組成物は、常温で硬化することができ、その硬化
塗膜は優れた性能を発揮するが、強制乾燥や加熱硬化さ
せても良い。本発明の塗料組成物は、鋼板などの金属、
セメント系構造物、その他の無機質硬化体などの被塗物
に直接もしくは該被塗物上に予め形成した下塗り塗膜上
に塗布することによって、光沢、耐候性などに優れた塗
膜を得ることができる。
【0037】
【実施例】以下に本発明を実施例を挙げて具体的に説明
する。なお、以下、特に断りのないかぎり、「部」及び
「%」はそれぞれ「重量部」及び「重量%」を示す。
【0038】実施例1 樹脂組成物(A)の製造 温度計、サーモスタット、撹拌機、留出管を備えた反応
容器に、「DC3074」(東レ・ダウコーニング・シ
リコーン社製、アルキルアリールアルコキシシランオリ
ゴマー、フェニル基の含有率(有機基1当量うち、以下
同様)約50当量%、メトキシ基の含有率約17%、重
量平均分子量約1600)100部、「XR31B−1
410」(東芝シリコーン社製、アルキルトリアルコキ
シシランの部分縮合物、メトキシ基の含有率約45〜5
0重量%、重量平均分子量約500)10部、γ-グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン60部、メチルア
ルコール10部及びジイソプロポキシビスアセチルアセ
トナトチタン0.2部を仕込み、50℃に昇温後、水
5.5部 を15分かけて滴下した。その後、70℃で
1時間撹拌後、窒素ガスを吹き込み留出溶剤を除去しな
がら100℃に加熱し、同温度にて16時間撹拌を継続
し、樹脂組成物(A)液を製造した。樹脂組成物(A)
液は不揮発分が92%、重量平均分子量が約10,30
0、エポキシ当量が560であった。また赤外吸収スペ
クトル(IR)における、シラノールに基づく吸収(3
400cm-1の吸収)の吸光度/シロキサンに基づく吸
収(1080cm-1の吸収)の吸光度の比が0.02で
あった。
【0039】実施例2 樹脂組成物(B)の製造例 温度計、サーモスタット、撹拌機、留出管を備えた反応
容器に、「DC3074」(前記)100部、「SR2
402」(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製、ア
ルキルトリアルコキシシランの部分縮合物、メトキシ基
含有率約34%、重量平均分子量約800)50部、γ
-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン20部、イ
ソプロピルアルコール10部及びジイソプロポキシビス
アセチルアセトナトチタン0.2部を仕込み、50℃に
昇温後、水4.5部を15分かけて滴下した。その後、
70℃で1時間撹拌後、窒素ガスを吹き込み留出溶剤を
除去しながら120℃に加熱し、同温度にて8時間撹拌
を継続後、キシレン15部を仕込み、樹脂組成物(B)
液を製造した。樹脂組成物(B)液は不揮発分が79
%、重量平均分子量が約18,000、エポキシ当量が
2,260であった。また赤外吸収スペクトル(IR)
における、シラノールに基づく吸収(3400cm-1
吸収)の吸光度/シロキサンに基づく吸収(1080c
-1の吸収)の吸光度の比が0.01であった。
【0040】実施例3 樹脂組成物(C)の製造例 温度計、サーモスタット、撹拌機、留出管を備えた反応
容器に、「DC3074」(前記)100部、「SR2
402」(前記)100部、β-(3,4−エポキシシ
クロヘキシル)エチルトリメトキシシラン12部、メチ
ルアルコール10部及びジイソプロポキシビスアセチル
アセトナトチタン0.05部を仕込み、50℃に昇温
後、水3部を滴下した。その後、70℃で1時間撹拌
後、窒素ガスを吹き込み留出溶剤を除去しながら、13
5℃に加熱し、5時間撹拌を継続し、樹脂組成物(C)
液を製造した。樹脂組成物(C)液は不揮発分が96
%、重量平均分子量が約2,700、エポキシ当量が
4,050であった。赤外吸収スペクトル(IR)にお
ける、シラノールに基づく吸収(3400cm-1の吸
収)の吸光度/シロキサンに基づく吸収(1080cm
-1の吸収)の吸光度の比が0.005であった。
【0041】実施例4 樹脂組成物(D)の製造例 温度計、サーモスタット、撹拌機、留出管を備えた反応
容器に、「DC3074」(前記)50部、「DC30
37」(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製、アル
キルアリールアルコキシシランオリゴマー、フェニル基
の含有率約20当量%、メトキシ基含有率約18%、重
量平均分子量約850)50部、「KR9218」(信
越化学工業社製、アルキルアリールアルコキシシランオ
リゴマー、フェニル基の含有率約60当量%、メトキシ
基含有率約15%、重量平均分子量約800)50部、
メチルアルコール10部及びジイソプロポキシビスアセ
チルアセトナトチタン0.4部を仕込み、50℃に昇温
後、水6部を30分かけて滴下した後、70℃で1時間
撹拌した。その後、「X40−X9220」(信越化学
工業社製、アルキルトリアルコキシシランの部分縮合
物、メトキシ基含有率約30%、重量平均分子量約90
0)150部、γ−グリシドキシプロピルメチルジメト
キシシラン80部を仕込み、さらに、70℃で1時間撹
拌した。その後、窒素ガスを吹き込み留出溶剤を除去し
ながら120℃に加熱し、6時間撹拌を継続し樹脂組成
物(D)液を製造した。樹脂組成物(D)液は不揮発分
が95%、重量平均分子量が約3、600、エポキシ当
量が1,010であった。赤外吸収スペクトル(IR)
における、シラノールに基づく吸収(3400cm-1
吸収)の吸光度/シロキサンに基づく吸収(1080c
-1の吸収)の吸光度の比が0.01であった。
【0042】実施例5 樹脂組成物(E)の製造例 温度計、サーモスタット、撹拌機、精留管を備えた反応
容器に、「DC3074」(前記)100部、「SR2
402」(前記)30部、メチルアルコール10部及び
ジイソプロポキシビスアセチルアセトナトチタン0.2
部を仕込み、50℃に昇温後、水6.5部を30分かけ
て滴下した後、70℃で3時間撹拌した。その後、キシ
レン30部、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキ
シシラン20部を仕込み、続いて、留出溶剤を除去しな
がら、約150℃に昇温し、さらに、精留管の溶剤蒸気
温度が60℃〜70℃を保つように、徐々に昇温し、加
熱を継続した。70℃以下で留出する溶剤が無くなった
時点で、加熱を終了することにより、樹脂組成物(E)
液を製造した。樹脂組成物(E)液は不揮発分が82
%、重量平均分子量が約160,000、エポキシ当量
が1,400であった。シラノールに基づく吸収(34
00cm-1の吸収)の吸光度/シロキサンに基づく吸収
(1080cm-1の吸収)の吸光度の比が0.01であ
った。
【0043】実施例6 樹脂組成物(F)の製造例 温度計、サーモスタット、撹拌機、精留管を備えた反応
容器に、「DC3074」(前記)80部、キシレン3
0部、「SH6018」(東レ・ダウコーニング・シリ
コーン社製、シラノール基含有アルキルアリールポリシ
ロキサン)30部、メチルアルコール10部及びジイソ
プロポキシビスアセチルアセトナトチタン0.2部を仕
込み、70℃に昇温、撹拌により、「SH6018」を
溶解後、水4部を30分かけて滴下し、70℃で2時間
撹拌を継続した。その後、γ−グリシドキシプロピルメ
チルジメトキシシラン30部を仕込み、続いて、留出溶
剤を除去しながら、約150℃に昇温し、さらに、精留
管の溶剤蒸気温度が60℃〜70℃を保つように、徐々
に昇温し、加熱を継続した。70℃以下で留出する溶剤
が無くなった時点で、加熱を終了することにより、樹脂
組成物(F)液を製造した。樹脂組成物(F)液は不揮
発分が80%、重量平均分子量が約31,000、エポ
キシ当量が860であった。シラノールに基づく吸収
(3400cm -1の吸収)の吸光度/シロキサンに基づ
く吸収(1080cm-1の吸収)の吸光度の比が0.0
1であった。
【0044】比較例1 塗料用樹脂組成物(H−1)
の製造例 実施例2の塗料用樹脂組成物の製造例において、反応時
に溶剤を除去せず、70℃で14時間反応させることに
より塗料用樹脂組成物(比較用)を製造した。即ち、温
度計、サーモスタット、撹拌機、コンデンサーを備えた
反応容器に、「DC3074」(前記)100部、「S
R2402」(前記)50部、γ-グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン20部、イソプロピルアルコール
10部及びジイソプロポキシビスアセチルアセトナトチ
タン0.2部を仕込み、50℃に昇温後、水4.5部を
15分かけて滴下した。その後、脱溶剤せずに70℃で
14時間撹拌し、樹脂組成物(H−1)液を製造した。
樹脂組成物(H−1)液は不揮発分が84%、重量平均
分子量が約2,100、エポキシ当量が2,390であっ
た。赤外吸収スペクトル(IR)における、シラノール
に基づく吸収(3400cm-1の吸収)の吸光度/シロ
キサンに基づく吸収(1080cm-1の吸収)の吸光度
の比が0.12であった。
【0045】比較例2 塗料用樹脂組成物(H−2) 実施例2の塗料用樹脂組成物の製造例において、シラン
系原料を単に混合して塗料用樹脂組成物(H−2)を製
造した。即ち、「DC3074」(前記)100部、
「SR2402」(前記)50部及びγ-グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン20部を単に混合して塗料
用樹脂組成物(H−2)とした。
【0046】実施例7〜12および比較例3〜4 後記表1に示す配合にて混合して各塗料組成物を得た。
得られた塗料組成物について、下記試験方法に従って、
可使時間、硬化性、塗膜硬度、透明性及び付着性の試験
を行った。これらの試験結果を後記表1に示す。また、
実施例1〜6および比較例1〜2の塗料用樹脂組成物に
ついて下記試験方法に従って顔料分散性の試験を行っ
た。この試験結果を後記表1に示す。
【0047】試験方法 可使時間: 製造直後の塗料組成物を常温(20℃)に
て 密閉状態で放置し、塗布可能な流動性を維持できる
最大放置時間を1時間単位で調査した。 ○:6時間以上 △:3〜5時間 ×:2時間以
内。
【0048】硬化性: 塗料組成物をガラス板に乾燥膜
厚が約30μmになるように引き塗りし、常温(20
℃)で放置して硬化性を評価した。 ○:半硬化乾燥が4時間未満 △:半硬化乾燥が4時間以上、8時間未満 ×:半硬化乾燥が8時間以上。
【0049】塗膜硬度: 塗料組成物をガラス板に乾燥
膜厚が30μmになるように引き塗りし、常温(20
℃)で3日間乾燥後の塗膜に、JIS K5400
8.4.2(1990)に準じて鉛筆引っかき試験を行
い、破れによる評価を行った。 ○:H以上、 △:HB又はF、 ×:B以下。
【0050】透明性: 塗料組成物をガラス板に乾燥膜
厚が30μmになるように引き塗りし、常温(20℃)
で1日乾燥後、目視により塗膜の透明性を評価した。 ○:透明、 ×:くもり有り。
【0051】付着性: 塗料組成物をアルミニウム板に
乾燥膜厚が30μmになるように引き塗りし、常温(2
0℃)で3日間乾燥した塗膜面に、素地に達するクロス
カット(60度で交叉)を入れ、クロスカット部にセロ
ハン粘着テープを密着させ、瞬時に剥離した後の塗面状
態を評価した。 ○:異常なし、 ×:ハガレ有り。
【0052】顔料分散安定性:塗料用樹脂組成物(固形
分が100部となる量)に、キシレン40部及び酸化チ
タン100部を混合、分散してなる分散物を40℃で1
ヶ月貯蔵した後の塗料状態を評価した。 ○:粘度変化がほとんど無い、 △:増粘、 ×:
ゲル化。
【0053】
【表1】
【0054】
【発明の効果】本発明の塗料用樹脂組成物は、高固形分
で貯蔵安定性、顔料分散性に優れたものである。また、
本発明の塗料組成物は、バインダ成分が無機系の塗料で
あり、固形分が高く、常温硬化性に優れ、可使時間が長
く、また、得られる塗膜は、塗膜硬度が高く付着性に優
れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J035 BA11 BA13 CA041 CA061 CA111 GA01 GB09 LB01 4J038 DL031 DL032 DL051 DL052 DL081 DL082 GA07 GA09 HA096 HA326 HA406 HA416 JA37 JA39 JC13 JC38 JC41 KA04 MA09 MA14 NA11 NA12 NA25 PA18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)下記示性式 R1 a2 b (R3O)c SiO(4-a-b-c) / 2 式中、R1は炭素数1〜8のアルキル基、R2はアリール
    基、R3は水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基をそ
    れぞれ表し、aは0.1≦a≦2.0、bは0.1≦b
    ≦2.0で、かつ、b/aは0.2≦b/a≦2.0で
    あり、cは0.1≦c≦1.0で、(a+b+c)は4
    未満である、で示されるポリシロキサンであって、しか
    も重量平均分子量が500〜6,000の範囲内にあ
    り、アルコキシル基含有量が該ポリシロキサンに基いて
    0〜30重量%の範囲内にあるアルキルアリールポリシ
    ロキサン100重量部と、 (B)下記一般式 R4 Si(OR53 式中、R4 及びR5 は、同一又は異なって炭素数1〜8
    のアルキル基を表す、で示されるアルキルトリアルコキ
    シシランの縮合物であって、しかも重量平均分子量が3
    00〜3,000の範囲内にあり、アルコキシル基含有
    量が該縮合物に基いて20〜55重量%の範囲内にある
    アルキルトリアルコキシシラン縮合物0〜500重量部
    と、該アルキルアリールポリシロキサン(A)と該アル
    キルトリアルコキシシラン縮合物(B)の合計100重
    量部に基いて、 (C)下記一般式 R67 n Si(OR8(3-n) 式中、R6 はエポキシ基を含有する有機基、n個のR7
    は同一または異なって炭素数1〜8のアルキル基、R8
    は同一又は異なって水素原子又は炭素数1〜8のアルキ
    ル基をそれぞれ表し、nは0〜2の整数を表す、で示さ
    れるエポキシ基含有シラン3〜100重量部とを、反応
    触媒及び水の存在下において加熱して縮合反応せしめて
    なることを特徴とする塗料用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 アルキルアリールポリシロキサン(A)
    と、アルキルトリアルコキシシラン縮合物(B)と、エ
    ポキシ基含有シラン(C)とを、(A)、(B)及び
    (C)成分中のアルコキシシリル基1当量に対して0.
    02〜1.0モルの水及び反応触媒の存在下において、
    60〜250℃の温度で加熱して縮合反応せしめてなる
    ことを特徴とする請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 重量平均分子量が1,000〜400,
    000の範囲内にあり、赤外線吸収スペクトルにおけ
    る、シロキサン結合に基因する1080cm-1の吸収の
    吸光度に対するシラノール基に基因する3400cm-1
    の吸収の吸光度比が0.04以下である請求項1又は2
    記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の塗
    料用樹脂組成物と、該塗料用樹脂組成物のエポキシ基1
    当量に対してアミノ基の活性水素が0.3〜3.0当量
    となる量のアミノ基含有アルコキシシランを含有するこ
    とを特徴とする塗料組成物。
JP2000135526A 1999-10-22 2000-05-09 塗料用樹脂組成物 Pending JP2001187865A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000135526A JP2001187865A (ja) 1999-10-22 2000-05-09 塗料用樹脂組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30061699 1999-10-22
JP11-300616 1999-10-22
JP2000135526A JP2001187865A (ja) 1999-10-22 2000-05-09 塗料用樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001187865A true JP2001187865A (ja) 2001-07-10

Family

ID=26562395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000135526A Pending JP2001187865A (ja) 1999-10-22 2000-05-09 塗料用樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001187865A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003041033A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Takiron Co Ltd ハードコート成形品
JP2018506617A (ja) * 2014-12-31 2018-03-08 コーロン インダストリーズ インク ハードコーティング用樹脂組成物、及びその硬化物をコーティング層として含むハードコーティングフィルム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003041033A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Takiron Co Ltd ハードコート成形品
JP2018506617A (ja) * 2014-12-31 2018-03-08 コーロン インダストリーズ インク ハードコーティング用樹脂組成物、及びその硬化物をコーティング層として含むハードコーティングフィルム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1086974B1 (en) Addition-crosslinkable epoxy-functional organopolysiloxane polymer and coating composition
KR19980018050A (ko) 열경화성 수지 조성물
JP6080072B2 (ja) 金属塗装用コーティング剤組成物
JP3279015B2 (ja) コーティング用組成物
JP2003003121A (ja) 塗料用樹脂組成物
JP2001187865A (ja) 塗料用樹脂組成物
JP2001347136A (ja) 光触媒活性塗膜を形成可能な無機系塗料及び該塗料を用いた塗装方法
JP3774377B2 (ja) 無溶剤塗料
JP2003049113A (ja) 塗料組成物
JP4141447B2 (ja) コロイド状シリカ結合ポリシロキサン含有塗料組成物
JP3242442B2 (ja) コーティング用組成物
JP2001316625A (ja) 塗料用樹脂組成物
JPH0649412A (ja) コーティング組成物
JP2000230150A (ja) コーティング用組成物
JP2005298561A (ja) 水性オルガノポリシロキサン溶液の製造方法及びコーティング組成物
JPH06240207A (ja) コーティング用組成物
JP4998935B2 (ja) 塗料組成物
JP2001271030A (ja) 無機質塗装品
JPH0739810A (ja) 無機コーティング材の塗装方法
JPH093402A (ja) コーティング用組成物
JP2003313498A (ja) 塗料組成物
JP3128197B2 (ja) コーティング組成物
JPH06220326A (ja) コーティング用組成物
JP2001347216A (ja) 塗装方法
JP3394751B2 (ja) 無溶剤塗料組成物