JP2001187247A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001187247A
JP2001187247A JP37372999A JP37372999A JP2001187247A JP 2001187247 A JP2001187247 A JP 2001187247A JP 37372999 A JP37372999 A JP 37372999A JP 37372999 A JP37372999 A JP 37372999A JP 2001187247 A JP2001187247 A JP 2001187247A
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Japan
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power supply
reset
ball
payout control
gaming machine
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JP37372999A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Fumitaka Sekine
史高 関根
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機の電源投入時に確実にマイクロコンピ
ュータが起動し、遊技開始に不都合を生じさせることの
ない遊技機を提供する。 【解決手段】 リセットIC651からのリセット信号
は、NAND回路947に入力されるとともに、反転回
路944を介してカウンタ941のクリア端子に入力さ
れる。カウンタ941は、クリア端子への入力がローレ
ベルになると、発振器943からのクロック信号をカウ
ントする。そして、カウンタ941のQ5出力がNOT
回路を介してNAND回路947に入力される。また、
カウンタ941のQ6出力は、フリップフロップ942
のクロック端子に入力される。フリップフロップ942
のQ出力はOR回路949に入力される。OR回路94
9の他方の入力には、NAND回路947の出力がNO
T回路948を介して導入される。そして、OR回路9
49の出力がCPUのリセット端子に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技者の操作に応
じて遊技が行われるパチンコ遊技機、コイン遊技機、ス
ロット機等の遊技機に関し、特に、入賞が発生した場合
に所定の有価価値を遊技者に付与する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機として、遊技球などの遊技媒体を
発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けら
れている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞する
と、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。
さらに、表示状態が変化可能な可変表示部が設けられ、
可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表
示態様となった場合に所定の遊技価値を遊技者に与える
ように構成されたものがある。
【0003】なお、遊技価値とは、遊技機の遊技領域に
設けられた可変入賞球装置の状態が打球が入賞しやすい
遊技者にとって有利な状態になることや、遊技者にとっ
て有利な状態となるための権利を発生させたりすること
や、景品遊技媒体払出の条件が成立しやすくなる状態に
なることことである。
【0004】パチンコ遊技機では、特別図柄を表示する
可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表
示態様の組合せとなることを、通常、「大当り」とい
う。大当りが発生すると、例えば、大入賞口が所定回数
開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に移行す
る。そして、各開放期間において、所定個(例えば10
個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成する。
そして、大入賞口の開放回数は、所定回数(例えば16
ラウンド)に固定されている。なお、各開放について開
放時間(例えば29.5秒)が決められ、入賞数が所定
個に達しなくても開放時間が経過すると大入賞口は閉成
する。また、大入賞口が閉成した時点で所定の条件(例
えば、大入賞口内に設けられているVゾーンへの入賞)
が成立していない場合には、大当り遊技状態は終了す
る。
【0005】また、「大当り」の組合せ以外の表示態様
の組合せのうち、複数の可変表示部の表示結果のうちの
一部が未だに導出表示されていない段階において、既に
表示結果が導出表示されている可変表示部の表示態様が
特定の表示態様の組合せとなる表示条件を満たしている
状態を「リーチ」という。そして、可変表示部に可変表
示される識別情報の表示結果が「リーチ」となる条件を
満たさない場合には「はずれ」となり、可変表示状態は
終了する。遊技者は、大当りをいかにして発生させるか
を楽しみつつ遊技を行う。
【0006】遊技機における遊技進行はマイクロコンピ
ュータ等による遊技制御手段によって制御される。可変
表示装置に表示される識別情報、キャラクタ画像および
背景画像は、遊技制御手段からの表示制御コマンドデー
タに従って動作する表示制御手段によって制御される。
可変表示装置に表示される識別情報、キャラクタ画像お
よび背景画像は、一般に、表示制御用のマイクロコンピ
ュータとマイクロコンピュータの指示に応じて画像デー
タを生成して可変表示装置側に転送するビデオディスプ
レイプロセッサ(VDP)とによって制御されるが、表
示制御用のマイクロコンピュータのプログラム容量は大
きい。
【0007】従って、プログラム容量に制限のある遊技
制御手段のマイクロコンピュータで可変表示装置に表示
される識別情報等を制御することはできず、遊技制御手
段のマイクロコンピュータとは別の表示制御用のマイク
ロコンピュータ(表示制御手段)が用いられる。よっ
て、遊技の進行を制御する遊技制御手段は、表示制御手
段に対して表示制御のためのコマンドを送信する必要が
ある。
【0008】また、そのような遊技機では、遊技盤にス
ピーカが設けられ、遊技効果を増進するために遊技の進
行に伴ってスピーカから種々の効果音が発せられる。ま
た、遊技盤にランプやLED等の発光体が設けられ、遊
技効果を増進するために遊技の進行に伴ってそれらの発
光体が点灯されたり消灯されたりする。一般に、効果音
を発生する音声制御は、遊技の進行を制御する遊技制御
手段によって行われる。また、発光体の点灯/消灯制御
は、遊技の進行を制御する遊技制御手段によって行われ
る。
【0009】また、遊技者は、一般に、遊技媒体を遊技
機を介して借り出す。その場合、遊技媒体貸出機構が遊
技機に設けられる。遊技媒体貸出機構は、賞球払出を行
う払出機構と共通化されることも多い。遊技媒体貸出機
構と賞球払出機構とが共通化されている場合でも別個に
設けられている場合でも、ともに遊技媒体を払い出す動
作を行うのであるから、それらは、一つの払出制御基板
に搭載された払出制御手段によって制御される。
【0010】遊技の進行は主基板に搭載された遊技制御
手段によって制御されるので、入賞にもとづく賞球個数
は、遊技制御手段によって決定され、払出制御基板に送
信される。一方、遊技媒体の貸し出しは、遊技の進行と
は無関係であるから、一般に、遊技制御手段を介さず払
出制御手段によって制御される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、遊技機
には、遊技制御手段の他に種々の遊技装置制御手段(電
気部品制御手段)が搭載されている。一般に、各制御手
段はマイクロコンピュータで構成される。マイクロコン
ピュータは、電源投入後、所定期間のリセット期間がお
かれた後にリセット状態が解除されることによって動作
を開始する。通常、マイクロコンピュータはリセット端
子を有し、リセット端子に対してローレベルが入力され
るとリセット状態となりハイレベルが入力されると動作
可能状態になる。従って、マイクロコンピュータを含む
システムは、電源投入後、リセット端子に所定期間ロー
レベルが入力され、その後、リセット端子にハイレベル
が継続して入力されるように構成される。
【0012】よって、一般に、リセット端子の入力レベ
ルがハイレベルになるとマイクロコンピュータが起動す
るのであるが、リセット端子に入力される電圧レベルの
制御が適切でないと、マイクロコンピュータが正常に起
動しない可能性がある。特に、電源投入時等のシステム
リセットの場合に、リセット端子への信号の立ち下がり
エッジを必要とするようなマイクロコンピュータでは、
通常のリセット信号をリセット端子に与えただけでは正
常に起動しない場合があることも考えられる。正常に起
動しない場合には、遊技機に電源が投入されても遊技が
開始されない等の問題が生ずる。そのような場合には、
遊技機の電源をオフした後に再度電源投入を行うといっ
た処理が必要になってしまう。
【0013】そこで、本発明は、遊技機の電源投入時に
確実にマイクロコンピュータが起動し、遊技開始に不都
合を生じさせることのない遊技機を提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による遊技機は、
遊技者が所定の遊技を行うことが可能な遊技機であっ
て、遊技機に設けられている電気部品を制御するための
処理についての制御プログラムを実行するマイクロコン
ピュータを備え、マイクロコンピュータのリセット端子
にリセット解除を示すレベルを断続的に複数回与えるこ
とによってマイクロコンピュータを起動するシステムリ
セット手段と、システムリセット手段がリセット解除を
示すレベルを与えるタイミングをマイクロコンピュータ
が動作可能な状態となるまで遅延させる遅延手段とを含
むことを特徴とする。なお、電気部品制御手段の例とし
て、遊技進行を制御する遊技制御手段や、遊技媒体の払
出制御を行う払出制御手段がある。
【0015】システムリセット手段は、電源電圧を監視
し、マイクロコンピュータが動作可能な電圧レベル以上
の電圧レベルでリセット解除を示すレベルを与えるよう
に構成されていてもよい。
【0016】システムリセット手段は、リセット解除を
示すレベルを与えた後、マイクロコンピュータが電気部
品を制御するための処理についての制御プログラムを実
行開始する以前にリセットを示すレベルを与え、その後
再度リセット解除を示すレベルを与えるように構成され
ていてもよい。
【0017】マイクロコンピュータが、リセット解除に
応じて電気部品を制御するための処理についての制御プ
ログラムを実行開始する前に所定の起動時処理を実行
し、システムリセット手段が、リセット解除を示すレベ
ルを与えた後、所定の起動時処理の実行中にリセットを
示すレベルを与え、その後再度リセット解除を示すレベ
ルを与えるように構成されていてもよい。
【0018】システムリセット手段は、マイクロコンピ
ュータの動作を停止させる際には、マイクロコンピュー
タのリセット端子に対して、一旦リセット状態を示すレ
ベルを与えた後ではリセット解除を示すレベルを出力し
ないように構成されていてもよい。
【0019】マイクロコンピュータが、電力供給停止直
前の内容を保持することが可能な記憶手段に保持されて
いる保持データにもとづいて制御を再開させることが可
能であるように構成されていてもよい。なお、電力供給
停止直前の内容を保持することが可能な記憶手段は、マ
イクロコンピュータに含まれている構成であってもよ
い。すなわち、記憶手段は、例えば、マイクロコンピュ
ータに内蔵されているメモリ(RAM)であってもよ
い。
【0020】所定の電源を監視し所定の検出条件が成立
した場合に検出信号を出力する電源監視手段を備え、電
気部品制御手段は、電源監視手段からの検出信号に応じ
て所定の電力供給停止時処理を行うように構成されてい
てもよい。
【0021】システムリセット手段は、電源監視手段に
おける検出条件の成立から所定期間経過後にマイクロコ
ンピュータに対してリセットを示すレベルを与えるよう
に構成されていてもよい。
【0022】電力供給停止時処理には記憶手段へのアク
セスを防止する処理が含まれるように構成されていても
よい。
【0023】電力供給停止時処理には、記憶手段の記憶
内容に関連した値を用いた演算の結果得られるチェック
データを記憶手段に保存するように構成されていてもよ
い。
【0024】遊技機は、遊技機で使用される電圧を生成
する電源基板が電気部品制御基板とは別に設けられ、電
源監視手段が電源基板に設けられている構成であっても
よい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。まず、遊技機の一例であるパチン
コ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチン
コ遊技機1を正面からみた正面図である。なお、ここで
は、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発
明はパチンコ遊技機に限られず、例えばコイン遊技機や
スロット機等であってもよい。
【0026】図1に示すように、パチンコ遊技機1は、
額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠
2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の
下部には、打球供給皿3からあふれた払出球を貯留する
余剰玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作
ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、
遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。また、遊技
盤6の前面には遊技領域7が設けられている。
【0027】遊技領域7の中央付近には、複数種類の図
柄を可変表示するための可変表示部9と7セグメントL
EDによる可変表示器10とを含む可変表示装置8が設
けられている。また、可変表示器10の下部には、4個
のLEDからなる通過記憶表示器(普通図柄用記憶表示
器)41が設けられている。この実施の形態では、可変
表示部9には、「左」、「中」、「右」の3つの図柄表
示エリアがある。可変表示装置8の側部には、打球を導
く通過ゲート11が設けられている。通過ゲート11を
通過した打球は、玉出口13を経て始動入賞口14の方
に導かれる。通過ゲート11と玉出口13との間の通路
には、通過ゲート11を通過した打球を検出するゲート
スイッチ12がある。また、始動入賞口14に入った入
賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ17
によって検出される。また、始動入賞口14の下部には
開閉動作を行う可変入賞球装置15が設けられている。
可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態
とされる。
【0028】可変入賞球装置15の下部には、特定遊技
状態(大当り状態)においてソレノイド21によって開
状態とされる開閉板20が設けられている。この実施の
形態では、開閉板20が大入賞口を開閉する手段とな
る。開閉板20から遊技盤6の背面に導かれた入賞球の
うち一方(Vゾーン)に入った入賞球はVカウントスイ
ッチ22で検出される。また、開閉板20からの入賞球
はカウントスイッチ23で検出される。可変表示装置8
の下部には、始動入賞口14に入った入賞球数を表示す
る4個の表示部を有する始動入賞記憶表示器18が設け
られている。この例では、4個を上限として、始動入賞
がある毎に、始動入賞記憶表示器18は点灯している表
示部を1つずつ増やす。そして、可変表示部9の可変表
示が開始される毎に、点灯している表示部を1つ減ら
す。
【0029】遊技盤6には、複数の入賞口19,24が
設けられ、遊技球の入賞口19,24への入賞は入賞口
スイッチ19a,24aによって検出される。遊技領域
7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ
25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収
するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左
右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設け
られている。遊技領域7の外周には、遊技効果LED2
8aおよび遊技効果ランプ28b,28cが設けられて
いる。
【0030】そして、この例では、一方のスピーカ27
の近傍に、賞球残数があるときに点灯する賞球ランプ5
1が設けられ、他方のスピーカ27の近傍に、補給玉が
切れたときに点灯する球切れランプ52が設けられてい
る。さらに、図1には、パチンコ遊技台1に隣接して設
置され、プリペイドカードが挿入されることによって球
貸しを可能にするカードユニット50も示されている。
【0031】カードユニット50には、使用可能状態で
あるか否かを示す使用可表示ランプ151、カード内に
記録された残額情報に端数(100円未満の数)が存在
する場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられる
度数表示LEDに表示させるための端数表示スイッチ1
52、カードユニット50がいずれの側のパチンコ遊技
機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器15
3、カードユニット50内にカードが投入されているこ
とを示すカード投入表示ランプ154、記録媒体として
のカードが挿入されるカード挿入口155、およびカー
ド挿入口155の裏面に設けられているカードリーダラ
イタの機構を点検する場合にカードユニット50を解放
するためのカードユニット錠156が設けられている。
【0032】打球発射装置から発射された打球は、打球
レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7
を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートス
イッチ12で検出されると、可変表示器10の表示数字
が連続的に変化する状態になる。また、打球が始動入賞
口14に入り始動口スイッチ17で検出されると、図柄
の変動を開始できる状態であれば、可変表示部9内の図
柄が回転を始める。図柄の変動を開始できる状態でなけ
れば、始動入賞記憶を1増やす。
【0033】可変表示部9内の画像の回転は、一定時間
が経過したときに停止する。停止時の画像の組み合わせ
が大当り図柄の組み合わせであると、大当り遊技状態に
移行する。すなわち、開閉板20が、一定時間経過する
まで、または、所定個数(例えば10個)の打球が入賞
するまで開放する。そして、開閉板20の開放中に打球
が特定入賞領域に入賞しVカウントスイッチ22で検出
されると、継続権が発生し開閉板20の開放が再度行わ
れる。継続権の発生は、所定回数(例えば15ラウン
ド)許容される。
【0034】停止時の可変表示部9内の画像の組み合わ
せが確率変動を伴う大当り図柄の組み合わせである場合
には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわち、高
確率状態という遊技者にとってさらに有利な状態とな
る。また、可変表示器10における停止図柄が所定の図
柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所
定時間だけ開状態になる。さらに、高確率状態では、可
変表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が
高められるとともに、可変入賞球装置15の開放時間と
開放回数が高められる。
【0035】次に、パチンコ遊技機1の裏面に配置され
ている各基板について説明する。図2に示すように、パ
チンコ遊技機1の裏面では、枠体2A内の機構板の上部
に球貯留タンク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊
技機設置島に設置された状態でその上方から遊技球が球
貯留タンク38に供給される。球貯留タンク38内の遊
技球は、誘導樋39を通って賞球ケース40Aで覆われ
る球払出装置に至る。
【0036】遊技機裏面側では、可変表示部9を制御す
る可変表示制御ユニット29、遊技制御用マイクロコン
ピュータ等が搭載された遊技制御基板(主基板)31が
設置されている。また、球払出制御を行う払出制御用マ
イクロコンピュータ等が搭載された払出制御基板37、
およびモータの回転力を利用して打球を遊技領域7に発
射する打球発射装置が設置されている。さらに、装飾ラ
ンプ25、遊技効果LED28a、遊技効果ランプ28
b,28c、賞球ランプ51および球切れランプ52等
に信号を送るためのランプ制御基板35、スピーカ27
からの音声発生を制御するための音声制御基板70およ
び打球発射装置を制御するための発射制御基板91も設
けられている。
【0037】さらに、DC30V、DC21V、DC1
2VおよびDC5Vを作成する電源回路が搭載された電
源基板910が設けられ、上方には、各種情報を遊技機
外部に出力するための各端子を備えたターミナル基板1
60が設置されている。また、中央付近には、主基板3
1からの各種情報を遊技機外部に出力するための各端子
を備えた情報端子盤(外部情報出力装置)34が設置さ
れている。なお、図2には、ランプ制御基板35および
音声制御基板70からの信号を、枠側に設けられている
スピーカ27、遊技効果LED28a、遊技効果ランプ
28b,28c、賞球ランプ51および球切れランプ5
2に供給するための電飾中継基板A77が示されている
が、信号中継の必要に応じて他の中継基板も設けられ
る。
【0038】また、図3はパチンコ遊技機1の機構板を
背面からみた背面図である。球貯留タンク38に貯留さ
れた遊技球は誘導樋39を通り、図3に示されるよう
に、球切れ検出器(球切れスイッチ)187a,187
bを通過して球供給樋186a,186bを経て球払出
装置97に至る。球払出装置97から払い出された遊技
球は、連絡口45を通ってパチンコ遊技機1の前面に設
けられている打球供給皿3に供給される。連絡口45の
側方には、パチンコ遊技機1の前面に設けられている余
剰玉受皿4に連通する余剰玉通路46が形成されてい
る。入賞にもとづく景品球が多数払い出されて打球供給
皿3が満杯になり、ついには遊技球が連絡口45に到達
した後さらに遊技球が払い出されると遊技球は、余剰玉
通路46を経て余剰玉受皿4に導かれる。さらに遊技球
が払い出されると、感知レバー47が満タンスイッチ4
8を押圧して満タンスイッチ48がオンする。その状態
では、球払出装置97内のステッピングモータの回転が
停止して球払出装置97の動作が停止するとともに打球
発射装置34の駆動も停止する。
【0039】賞球払出制御を行うために、入賞口スイッ
チ(図示せず)、始動口スイッチ17およびVカウント
スイッチ22からの信号が、主基板31に送られる。主
基板31のCPU56は、始動口スイッチ17がオンす
ると6個の賞球払出に対応した入賞が発生したことを知
る。また、カウントスイッチ23がオンすると15個の
賞球払出に対応した入賞が発生したことを知る。そし
て、入賞口スイッチがオンすると10個の賞球払出に対
応した入賞が発生したことを知る。なお、この実施の形
態では、例えば、入賞口24に入賞した遊技球は、入賞
口24からの入賞球流路に設けられている入賞口スイッ
チ24aで検出され、入賞口19に入賞した遊技球は、
入賞口19からの入賞球流路に設けられている入賞口ス
イッチ19aで検出される。
【0040】次に、機構板36に設置されている中間ベ
ースユニットの構成について説明する。中間ベースユニ
ットには、球供給樋186a,186bや球払出装置9
7が設置される。図4に示すように、中間ベースユニッ
トの上下には連結凹突部182が形成されている。連結
凹突部182は、中間ベースユニットと機構板36の上
部ベースユニットおよび下部ベースユニットを連結固定
するものである。
【0041】中間ベースユニットの上部には通路体18
4が固定されている。そして、通路体184の下部に球
払出装置97が固定されている。通路体184は、カー
ブ樋174(図3参照)によって流下方向を左右方向に
変換された2列の遊技球を流下させる払出球通路186
a,186bを有する。払出球通路186a,186b
の上流側には、球切れスイッチ187a,187bが設
置されている。球切れスイッチ187a,187bは、
払出球通路186a,186b内の遊技球の有無を検出
するものであって、球切れスイッチ187a,187b
が遊技球を検出しなくなると球払出装置97における払
出モータ(図4において図示せず)の回転を停止して球
払出が不動化される。
【0042】なお、球切れスイッチ187a,187b
は、払出球通路186a,186bに27〜28個程度
の遊技球が存在することを検出できるような位置に係止
片188によって係止されている。
【0043】通路体184の中央部は、内部を流下する
遊技球の玉圧を弱めるように、左右に湾曲する形状に形
成されている。そして、払出球通路186a,186b
の間に止め穴189が形成されている。止め穴189の
裏面は中間ベースユニットに設けられている取付ボスが
はめ込まれる。その状態で止めねじがねじ止めされて、
通路体184は中間ベースユニットに固定される。な
お、ねじ止めされる前に、中間ベースユニットに設けら
れている係止突片185によって通路体184の位置合
わせを行えるようになっている。
【0044】通路体184の下方には、球払出装置97
に遊技球を供給するとともに故障時等には球払出装置9
7への遊技球の供給を停止する球止め装置190が設け
られている。球止め装置190の下方に設置される球払
出装置97は、直方体状のケース198の内部に収納さ
れている。ケース198の左右4箇所には突部が設けら
れている。各突部が中間ベースユニットに設けられてい
る位置決め突片に係った状態で、中間ベースユニットの
下部に設けられている弾性係合片にケース198の下端
がはめ込まれる。
【0045】図5は球払出装置97の分解斜視図であ
る。球払出装置97の構成および作用を図5を参照して
説明する。この実施形態における球払出装置97は、ス
テッピングモータ(払出モータ)289がスクリュー2
88を回転させることによりパチンコ玉を1個ずつ払い
出す。なお、球払出装置97は、入賞にもとづく景品球
だけでなく、貸し出すべき遊技球も払い出す。
【0046】図5に示すように、球払出装置97は、2
つのケース198a,198bを有する。それぞれのケ
ース198a,198bの左右2箇所に、球払出装置9
7の設置位置上部に設けられた位置決め突片に当接され
る係合突部280が設けられている。また、それぞれの
ケース198a,198bには、球供給路281a,2
81bが形成されている。球供給路281a,281b
は湾曲面282a,282bを有し、湾曲面282a,
282bの終端の下方には、球送り水平路284a,2
84bが形成されている。さらに、球送り水平路284
a,284bの終端に球排出路283a,283bが形
成されている。
【0047】球供給路281a,281b、球送り水平
路284a,284b、球排出路283a,283b
は、ケース198a,198bをそれぞれ前後に区画す
る区画壁295a,295bの前方に形成されている。
また、区画壁295a,295bの前方において、玉圧
緩衝部材285がケース198a,198b間に挟み込
まれる。玉圧緩衝部材285は、球払出装置97に供給
される玉を左右側方に振り分けて球供給路281a,2
81bに誘導する。
【0048】また、玉圧緩衝部材285の下部には、発
光素子(LED)286と受光素子(図示せず)とによ
る払出モータ位置センサが設けられている。発光素子2
86と受光素子とは、所定の間隔をあけて設けられてい
る。そして、この間隔内に、スクリュー288の先端が
挿入されるようになっている。なお、玉圧緩衝部材28
5は、ケース198a,198bが張り合わされたとき
に、完全にその内部に収納固定される。
【0049】球送り水平路284a,284bには、払
出モータ289によって回転させられるスクリュー28
8が配置されている。払出モータ289はモータ固定板
290に固定され、モータ固定板290は、区画壁29
5a,295bの後方に形成される固定溝291a,2
91bにはめ込まれる。その状態で払出モータ289の
モータ軸が区画壁295a,295bの前方に突出する
ので、その突出の前方にスクリュー288が固定され
る。スクリュー288の外周には、払出モータ289の
回転によって球送り水平路284a,284bに載置さ
れた遊技球を前方に移動させるための螺旋突起288a
が設けられている。
【0050】そして、スクリュー288の先端には、発
光素子286を収納するように凹部が形成され、その凹
部の外周には、2つの切欠部292が互いに180度離
れて形成されている。従って、スクリュー288が1回
転する間に、発光素子286からの光は、切欠部292
を介して受光素子で2回検出される。
【0051】つまり、発光素子286と受光素子とによ
る払出モータ位置センサは、スクリュー288を定位置
で停止するためのものであり、かつ、払出動作が行われ
た旨を検出するものである。なお、発光素子286、受
光素子および払出モータ289からの配線は、まとめら
れてケース198a,198bの後部下方に形成された
引出穴から外部に引き出されコネクタに結線される。
【0052】遊技球が球送り水平路284a,284b
に載置された状態において、払出モータ289が回転す
ると、スクリュー288の螺旋突起288aによって、
遊技球は、球送り水平路284a,284b上を前方に
向かって移動する。そして、遂には、球送り水平路28
4a,284bの終端から球排出路283a,283b
に落下する。このとき、左右の球送り水平路284a,
284bからの落下は交互に行われる。すなわち、スク
リュー288が半回転する毎に一方から1個の遊技球が
落下する。従って、1個の遊技球が落下する毎に、発光
素子286からの光が受光素子によって検出される。
【0053】図4に示すように、球払出装置97の下方
には、球振分部材311が設けられている。球振分部材
311は、振分用ソレノイド310によって駆動され
る。例えば、ソレノイド310のオン時には、球振分部
材311は右側に倒れ、オフ時には左側に倒れる。振分
用ソレノイド310の下方には、近接スイッチによる賞
球カウントスイッチ301Aおよび球貸しカウントスイ
ッチ301Bが設けられている。入賞にもとづく賞球時
には、球振分部材311は右側に倒れ、球排出路283
a,283bからの玉はともに賞球カウントスイッチ3
01Aを通過する。また、球貸し時には、球振分部材3
11は左側に倒れ、球排出路283a,283bからの
玉はともに球貸しカウントスイッチ301Bを通過す
る。従って、球払出装置97は、賞球時と球貸し時とで
払出流下路を切り替えて、所定数の遊技媒体の払出を行
うことができる。
【0054】このように、球振分部材311を設けるこ
とによって、2条の玉流路を落下してきた玉は、賞球カ
ウントスイッチ301Aと球貸しカウントスイッチ30
1Bとのうちのいずれか一方しか通過しない。従って、
賞球であるのか球貸しであるのかの判断をすることな
く、賞球カウントスイッチ301Aと球貸しカウントス
イッチ301Bの検出出力から、直ちに賞球数または球
貸し数を把握することができる。
【0055】図6は、主基板31における回路構成の一
例を示すブロック図である。なお、図6には、払出制御
基板37、ランプ制御基板35、音声制御基板70、発
射制御基板91および図柄制御基板80も示されてい
る。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技
機1を制御する基本回路53と、ゲートスイッチ12、
始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウン
トスイッチ23入賞口スイッチ19a,24a、満タン
スイッチ48および賞球カウントスイッチ301Aから
の信号を基本回路53に与えるスイッチ回路58と、可
変入賞球装置15を開閉するソレノイド16および開閉
板20を開閉するソレノイド21を基本回路53からの
指令に従って駆動するソレノイド回路59とが搭載され
ている。
【0056】また、基本回路53から与えられるデータ
に従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示部
9の画像表示開始に利用された始動入賞球の個数を示す
始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等をホ
ール管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して
出力する情報出力回路64を含む。
【0057】基本回路53は、ゲーム制御用のプログラ
ム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用さ
れる記憶手段の一例であるRAM55、制御用のプログ
ラムに従って制御動作を行うCPU56およびI/Oポ
ート部57を含む。この実施の形態では、ROM54,
RAM55はCPU56に内蔵されている。すなわち、
CPU56は、1チップマイクロコンピュータである。
なお、1チップマイクロコンピュータは、少なくともR
AM55が内蔵されていればよく、ROM54およびI
/Oポート部57は外付けであっても内蔵されていても
よい。また、I/Oポート部57は、マイクロコンピュ
ータにおける情報入出力可能な端子である。
【0058】さらに、主基板31には、電源投入時に基
本回路53をリセットするための初期リセット回路65
と、基本回路53から与えられるアドレス信号をデコー
ドしてI/Oポート部57のうちのいずれかのI/Oポ
ートを選択するための信号を出力するアドレスデコード
回路67とが設けられている。なお、球払出装置97か
ら主基板31に入力されるスイッチ情報もあるが、図6
ではそれらは省略されている。
【0059】遊技球を打撃して発射する打球発射装置は
発射制御基板91上の回路によって制御される駆動モー
タ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆動力
は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。すなわ
ち、発射制御基板91上の回路によって、操作ノブ5の
操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御され
る。
【0060】なお、この実施の形態では、ランプ制御基
板35に搭載されているランプ制御手段が、遊技盤に設
けられている始動記憶表示器18、ゲート通過記憶表示
器41および装飾ランプ25の表示制御を行うととも
に、枠側に設けられている遊技効果ランプ・LED28
a,28b,28c、賞球ランプ51および球切れラン
プ52の表示制御を行う。ここで、ランプ制御手段は発
光体制御手段の一例である。また、特別図柄を可変表示
する可変表示部9および普通図柄を可変表示する可変表
示器10の表示制御は、図柄制御基板80に搭載されて
いる図柄制御手段によって行われる。
【0061】図7は、払出制御基板37および球払出装
置97の構成要素などの賞球に関連する構成要素を示す
ブロック図である。図7に示すように、満タンスイッチ
48からの検出信号は、中継基板71を介して主基板3
1のI/Oポート57に入力される。満タンスイッチ4
8は、余剰玉受皿4の満タンを検出するスイッチであ
る。
【0062】球切れスイッチ187(187a,187
b)からの検出信号は、中継基板71を介して主基板3
1のI/Oポート57に入力される。なお、球切れ検出
スイッチ167は球貯留タンク38内の補給遊技球の不
足を検出するスイッチであり、球切れスイッチ187
は、遊技球通路内の遊技球の有無を検出するスイッチで
ある。
【0063】入賞があると、払出制御基板37には、主
基板31から賞球個数を示す払出制御コマンドが入力さ
れる。賞球個数を示す払出制御コマンドは、入力バッフ
ァ回路373Aを介してI/Oポート372aに入力さ
れる。また、INT信号が入力バッファ回路373Bを
介してCPUの割込端子に入力される。入力バッファ回
路373A,373Bにおける各バッファは、主基板3
1から払出制御基板37へ向かう方向にのみ信号を通過
させることができる。従って、払出制御基板37側から
主基板31側に信号が伝わる余地はない。払出制御基板
37内の回路に不正改造が加えられても、不正改造によ
って出力される信号が主基板31側に伝わることはな
い。また、主基板31において、払出制御コマンドを出
力する出力ポート577A,577Bの外側にバッファ
回路68A,68Bが設けられている。このような構成
によれば、外部から主基板31の内部に入力される信号
が阻止されるので、払出制御基板37から主基板31に
信号が与えられる可能性がある信号ラインをより確実に
なくすことができる。
【0064】主基板31のCPU56は、球切れスイッ
チ187からの検出信号が球切れ状態を示しているか、
または、満タンスイッチ48からの検出信号が満タン状
態を示していると、球払出禁止を指示する払出制御コマ
ンドを送出する。球払出禁止を指示する払出制御コマン
ドを受信すると、払出制御基板37の払出制御用CPU
371は、球払出処理を停止する。
【0065】さらに、賞球カウントスイッチ301Aか
らの検出信号も、中継基板71を介して主基板31のI
/Oポート57に入力される。なお、賞球カウントスイ
ッチ301Aは、球払出装置97に設けられ、実際に払
い出された賞球を検出する。また、中継基板72は、球
払出装置97に設けられている。すなわち、中継基板7
2は、球払出装置97と一体にユニット化されている。
【0066】入賞があると、払出制御基板37には、主
基板31の出力ポート(ポートG,H)577A,57
7Bから賞球個数を示す払出制御コマンドが入力され
る。出力ポート577は8ビットのデータを出力し、出
力ポート578は1ビットのストローブ信号(INT信
号)を出力する。賞球個数を示す払出制御コマンドは、
入力バッファ回路373を介してI/Oポート372a
に入力される。払出制御用CPU371は、I/Oポー
ト372aを介して払出制御コマンドを入力し、払出制
御コマンドに応じて球払出装置97を駆動して賞球払出
を行う。なお、この実施の形態では、払出制御用CPU
371は、1チップマイクロコンピュータであり、少な
くともRAMが内蔵されている。
【0067】払出制御用CPU371は、出力ポート3
72gを介して、貸し玉数を示す球貸し個数信号をター
ミナル基板160に出力し、ブザー駆動信号をブザー基
板75に出力する。ブザー基板75にはブザーが搭載さ
れている。さらに、出力ポート372eを介して、エラ
ー表示用LED374にエラー信号を出力する。
【0068】さらに、払出制御基板37の入力ポート3
72bには、中継基板72を介して、賞球カウントスイ
ッチ301Aの検出信号および球貸しカウントスイッチ
301Bおよび払出モータ位置センサの検出信号が入力
される。球貸しカウントスイッチ301Bは、実際に貸
し出された遊技球を検出する。払出モータ位置センサ
は、払出モータ289が駆動信号に従って正常に回転し
ているか否かを検出する。また、払出制御基板37から
の払出モータ289および振分用ソレノイド310への
駆動信号は、出力ポート372cおよび中継基板72を
介して球払出装置97の払出機構部分における払出モー
タ289に伝えられる。また、振分用ソレノイド310
を駆動するための信号が、出力ポート372dおよび中
継基板72を介して振分用ソレノイド310に伝えられ
る。
【0069】カードユニット50には、カードユニット
制御用マイクロコンピュータが搭載されている。また、
カードユニット50には、端数表示スイッチ152、連
結台方向表示器153、カード投入表示ランプ154お
よびカード挿入口155が設けられている(図1参
照)。残高表示基板74には、打球供給皿3の近傍に設
けられている度数表示LED、球貸しスイッチおよび返
却スイッチが接続される。
【0070】残高表示基板74からカードユニット50
には、遊技者の操作に応じて、球貸しスイッチ信号およ
び返却スイッチ信号が払出制御基板37を介して与えら
れる。また、カードユニット50から残高表示基板74
には、プリペイドカードの残高を示すカード残高表示信
号および球貸し可表示信号が払出制御基板37を介して
与えられる。カードユニット50と払出制御基板37の
間では、ユニット操作信号(BRDY信号)、球貸し要
求信号(BRQ信号)、球貸し完了信号(EXS信号)
およびパチンコ機動作信号(PRDY信号)がI/Oポ
ート372fを介してやりとりされる。
【0071】パチンコ遊技機1の電源が投入されると、
払出制御基板37の払出制御用CPU371は、カード
ユニット50にPRDY信号を出力する。カードユニッ
ト50においてカードが受け付けられ、球貸しスイッチ
が操作され球貸しスイッチ信号が入力されると、カード
ユニット制御用マイクロコンピュータは、払出制御基板
37にBRDY信号を出力する。この時点から所定の遅
延時間が経過すると、カードユニット制御用マイクロコ
ンピュータは、払出制御基板37にBRQ信号を出力す
る。そして、払出制御基板37の払出制御用CPU37
1は、BRQ信号に応じてEXS信号をオンするととも
に、払出モータ289を駆動し、所定個の貸し玉を遊技
者に払い出す。そして、払出が完了したら、払出制御用
CPU371は、カードユニット50にEXS信号をオ
フ状態にする。
【0072】以上のように、カードユニット50からの
信号は全て払出制御基板37に入力される構成になって
いる。従って、球貸し制御に関して、カードユニット5
0から主基板31に信号が入力されることはなく、主基
板31の基本回路53にカードユニット50の側から不
正に信号が入力される余地はない。なお、主基板31お
よび払出制御基板37には、ソレノイドおよびモータや
ランプを駆動するためのドライバ回路が搭載されている
が、図7では、それらの回路は省略されている。
【0073】この実施の形態では、主基板31および払
出制御基板37におけるRAMの一部または全部は、バ
ックアップ電源でバックアップされている。すなわち、
遊技機に対する電力供給が停止しても、所定期間はRA
Mの内容が保存される。そして、各CPUは、電源電圧
の低下を検出すると、所定の処理を行った後に電源復旧
待ちの状態になる。また、電源投入時に、各CPUは、
RAMにデータが保存されている場合には、保存データ
にもとづいて電源断前の状態を復元する。また、図7に
示された各入力ポートは、払出制御用CPU371に内
蔵されていてもよい。
【0074】図8は、電源監視および電源バックアップ
のための主基板31のCPU56周りの一構成例を示す
ブロック図である。図8に示すように、第1の電源監視
回路(第1の電源監視手段)からの電圧低下信号が、C
PU56のマスク不能割込端子(NMI端子)に接続さ
れている。第1の電源監視回路は、遊技機が使用する各
種直流電源のうちのいずれかの電源の電圧を監視して電
源電圧低下を検出する回路である。この実施の形態で
は、VSLの電源電圧を監視して電圧値が所定値以下にな
るとローレベルの電圧低下信号を発生する。VSLは、遊
技機で使用される直流電圧のうちで最大のものであり、
この例では+30Vである。従って、CPU56は、割
込処理によって電源断の発生を確認することができる。
なお、この実施の形態では、第1の電源監視回路は、後
述する電源基板に搭載されている。
【0075】図8には、初期リセット回路(システムリ
セット回路)65も示されているが、この実施の形態で
は、初期リセット回路65は、第2の電源監視回路(第
2の電源監視手段)も兼ねている。すなわち、リセット
IC(電圧比較回路)651は、電源投入時に、外付け
のコンデンサの容量で決まる所定時間だけ出力をローレ
ベルとし、所定時間が経過すると出力をハイレベルにす
る。すなわち、リセット信号をハイレベルに立ち上げて
CPU56を動作可能状態にする。また、リセットIC
651は、第1の電源監視回路が監視する電源電圧と等
しい電源電圧であるVSLの電源電圧を監視して電圧値が
所定値(第1の電源監視回路が電圧低下信号を出力する
電源電圧値よりも低い値)以下になるとローレベルの電
圧低下信号を発生する。従って、CPU56は、第1の
電源監視回路からの電圧低下信号に応じて所定の電力供
給停止時処理を行った後、システムリセットされる。な
お、この実施の形態では、リセット信号と第2の電源監
視回路からの電圧低下信号とは同一の信号である。
【0076】図8に示すように、リセットIC651か
らのリセット信号は、NAND回路947に入力される
とともに、反転回路(NOT回路)944を介してカウ
ンタIC941のクリア端子に入力される。カウンタI
C941は、クリア端子への入力がローレベルになる
と、発振器943からのクロック信号をカウントする。
そして、カウンタIC941のQ5出力がNOT回路9
45,946を介してNAND回路947に入力され
る。また、カウンタIC941のQ6出力は、フリップ
フロップ(FF)942のクロック端子に入力される。
フリップフロップ942のD入力はハイレベルに固定さ
れ、Q出力は論理和回路(OR回路)949に入力され
る。OR回路949の他方の入力には、NAND回路9
47の出力がNOT回路948を介して導入される。そ
して、OR回路949の出力がCPU56のリセット端
子に接続されている。このような構成によれば、電源投
入時に、CPU56のリセット端子に2回のリセット信
号(ローレベル信号)が与えられるので、CPU56
は、確実に動作を開始する。
【0077】そして、例えば、第1の電源監視回路の検
出電圧(電圧低下信号を出力することになる電圧)を+
22Vとし、第2の電源監視回路の検出電圧を+9Vと
する。そのように構成した場合には、第1の電源監視回
路と第2の電源監視回路とは、同一の電源VSLの電圧を
監視するので、第1の電圧監視回路が電圧低下信号を出
力するタイミングと第2の電圧監視回路が電圧低下信号
を出力するタイミングの差を所望の所定期間に確実に設
定することができる。所望の所定期間とは、第1の電源
監視回路からの電圧低下信号に応じて電力供給停止時処
理を開始してから電力供給停止時処理が確実に完了する
までの期間である。
【0078】この例では、第1の電源監視手段が検出信
号を出力することになる第1検出条件は+30V電源電
圧が+22Vにまで低下したことであり、第2の電源監
視手段が検出信号を出力することになる第2検出条件は
+30V電源電圧が+9Vにまで低下したことになる。
ただし、ここで用いられている電圧値は一例であって、
他の値を用いてもよい。
【0079】ただし、監視範囲が狭まるが、第1の電圧
監視回路および第2の電圧監視回路の監視電圧として+
5V電源電圧を用いることも可能である。その場合に
も、第1の電圧監視回路の検出電圧は、第2の電圧監視
回路の検出電圧よりも高く設定される。
【0080】CPU56等の駆動電源である+5V電源
から電力が供給されていない間、RAMの少なくとも一
部は、電源基板から供給されるバックアップ電源によっ
てバックアップされ、遊技機に対する電源が断しても内
容は保存される。そして、+5V電源が復旧すると、初
期リセット回路65からリセット信号が発せられるの
で、CPU56は、通常の動作状態に復帰する。そのと
き、必要なデータがバックアップされているので、停電
等からの復旧時には停電発生時の遊技状態に復帰するこ
とができる。
【0081】なお、図8では、電源投入時にCPU56
のリセット端子に2回のリセット信号(ローレベル信
号)が与えられる構成が示されたが、リセット信号の立
ち上がりタイミングが1回しかなくても確実にリセット
解除されるCPUを使用する場合には、符号941〜9
49で示された回路素子は不要である。その場合、リセ
ットIC651の出力がそのままCPU56のリセット
端子に接続される。
【0082】図9は、遊技機の電源基板910の一構成
例を示すブロック図である。電源基板910は、主基板
31、図柄制御基板80、音声制御基板70、ランプ制
御基板35および払出制御基板37等の電気部品制御基
板と独立して設置され、遊技機内の各電気部品制御基板
および機構部品が使用する電圧を生成する。この例で
は、AC24V、VSL(DC+30V)、DC+21
V、DC+12VおよびDC+5Vを生成する。また、
バックアップ電源となるコンデンサ916は、DC+5
Vすなわち各基板上のIC等を駆動する電源のラインか
ら充電される。
【0083】トランス911は、交流電源からの交流電
圧を24Vに変換する。AC24V電圧は、コネクタ9
15に出力される。また、整流回路912は、AC24
Vから+30Vの直流電圧を生成し、DC−DCコンバ
ータ913およびコネクタ915に出力する。DC−D
Cコンバータ913は、+22V、+12Vおよび+5
Vを生成してコネクタ915に出力する。コネクタ91
5は例えば中継基板に接続され、中継基板から各電気部
品制御基板および機構部品に必要な電圧の電力が供給さ
れる。
【0084】DC−DCコンバータ913からの+5V
ラインは分岐してバックアップ+5Vラインを形成す
る。バックアップ+5Vラインとグラウンドレベルとの
間には大容量のコンデンサ916が接続されている。コ
ンデンサ916は、遊技機に対する電力供給が遮断され
たときの電気部品制御基板のバックアップRAM(電源
バックアップされているRAMすなわち記憶内容保持状
態となりうる記憶手段)に対して記憶状態を保持できる
ように電力を供給するバックアップ電源となる。また、
+5Vラインとバックアップ+5Vラインとの間に、逆
流防止用のダイオード917が挿入される。
【0085】なお、バックアップ電源として、+5V電
源から充電可能な電池を用いてもよい。電池を用いる場
合には、+5V電源から電力供給されない状態が所定時
間継続すると容量がなくなるような充電池が用いられ
る。
【0086】また、電源基板910には、上述した第1
の電源監視回路を構成する電源監視用IC902が搭載
されている。電源監視用IC902は、VSL電源電圧を
導入し、VSL電源電圧を監視することによって電源断の
発生を検出する。具体的には、VSL電源電圧が所定値
(この例では+22V)以下になったら、電源断が生ず
るとして電圧低下信号を出力する。なお、監視対象の電
源電圧は、各電気部品制御基板に搭載されている回路素
子の電源電圧(この例では+5V)よりも高い電圧であ
ることが好ましい。この例では、交流から直流に変換さ
れた直後の電圧であるVSLが用いられている。電源監視
用IC902からの電圧低下信号は、主基板31や払出
制御基板37等に供給される。
【0087】電源監視用IC902が電源断を検知する
ための所定値は、通常時の電圧より低いが、各電気部品
制御基板上のCPUが暫くの間動作しうる程度の電圧で
ある。また、電源監視用IC902が、CPU等の回路
素子を駆動するための電圧(この例では+5V)よりも
高く、また、交流から直流に変換された直後の電圧を監
視するように構成されているので、CPUが必要とする
電圧に対して監視範囲を広げることができる。従って、
より精密な監視を行うことができる。さらに、監視電圧
としてVSL(+30V)を用いる場合には、遊技機の各
種スイッチに供給される電圧が+12Vであることか
ら、電源瞬断時のスイッチオン誤検出の防止も期待でき
る。すなわち、+30V電源の電圧を監視すると、+3
0V作成の以降に作られる+12Vが落ち始める以前の
段階でそれの低下を検出できる。よって、+12V電源
の電圧が低下するとスイッチ出力がオン状態を呈するよ
うになるが、+12Vより早く低下する+30V電源電
圧を監視して電源断を認識すれば、スイッチ出力がオン
状態を呈する前に電源復旧待ちの状態に入ってスイッチ
出力を検出しない状態となることができる。
【0088】また、電源監視用IC902は、電気部品
制御基板とは別個の電源基板910に搭載されているの
で、第1の電源監視回路から複数の電気部品制御基板に
電圧低下信号を供給することができる。電圧低下信号を
必要とする電気部品制御基板が幾つあっても第1の電源
監視手段は1つ設けられていればよいので、各電気部品
制御基板における各電気部品制御手段が後述する復帰制
御を行っても、遊技機のコストはさほど上昇しない。
【0089】なお、図9に示された構成では、電源監視
用IC902の検出出力(電圧低下信号)は、バッファ
回路918,919を介してそれぞれの電気部品制御基
板(例えば主基板31と払出制御基板37)に伝達され
るが、例えば、1つの検出出力を中継基板に伝達し、中
継基板から各電気部品制御基板に同じ信号を分配する構
成でもよい。また、電圧低下信号を必要とする基板数に
応じたバッファ回路を設けてもよい。
【0090】次に遊技機の動作について説明する。図1
0は、主基板31におけるCPU56が実行するメイン
処理を示すフローチャートである。遊技機に対する電源
が投入されると、メイン処理において、CPU56は、
まず、停電からの復旧時であったか否か確認する(ステ
ップS1)。停電からの復旧時であったか否かは、例え
ば、電源断時にバックアップRAM領域に設定される電
源断フラグによって確認される。
【0091】停電からの復旧時であった場合には、バッ
クアップRAM領域のデータチェック(この例ではパリ
ティチェック)を行う(ステップS3)。不測の電源断
が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領
域のデータは保存されていたはずであるから、チェック
結果は正常になる。チェック結果が正常でない場合に
は、内部状態を電源断時の状態に戻すことができないの
で、停電復旧時でない電源投入時に実行される初期化処
理を実行する(ステップS4,S2)。
【0092】チェック結果が正常であれば、CPU56
は、内部状態を電源断時の状態に戻すための遊技状態復
旧処理を行うとともに(ステップS5)、電源断フラグ
をクリアする(ステップS6)。そして、バックアップ
RAM領域に保存されていたプログラムカウンタ(電源
断時の実行アドレスが設定されている)の指すアドレス
に復帰する。
【0093】停電からの復旧時でない場合には、CPU
56は、通常の初期化処理を実行する(ステップS1,
S2)。その後、メイン処理では、タイマ割込フラグの
監視(ステップS6)の確認が行われるループ処理に移
行する。なお、ループ内では、表示用乱数更新処理(ス
テップS7)も実行される。
【0094】なお、ここでは、ステップS1で停電から
の復旧か否かを確認し、停電からの復旧時であればパリ
ティチェックを行ったが、最初に、パリティチェックを
実行し、チェック結果が正常でなければ停電からの復旧
ではないと判断してステップS2の初期化処理を実行
し、チェック結果が正常であれば遊技状態復帰処理を行
ってもよい。すなわち、パリティチェックの結果をもっ
て停電からの復旧であるか否かを判断してもよい。
【0095】また、停電復旧処理を実行するか否か判断
する場合に、すなわち、遊技状態を復旧するか否か判断
する際に、保存されていたRAMデータにおける特別プ
ロセスフラグ等や始動入賞記憶数データによって、遊技
機が遊技待機状態(図柄変動中でなく、大当り遊技中で
なく、確変中でなく、また、始動入賞記憶がない状態)
であることが確認されたら、遊技状態復旧処理を行わず
に初期化処理を実行するようにしてもよい。
【0096】通常の初期化処理では、図11に示すよう
に、レジスタおよびRAMのクリア処理(ステップS2
a)と、必要な初期値設定処理(ステップS2b)が行
われた後に、2ms毎に定期的にタイマ割込がかかるよ
うにCPU56に設けられているタイマレジスタの初期
設定(タイムアウトが2msであることと繰り返しタイ
マが動作する設定)が行われる(ステップS2c)。す
なわち、ステップS2cで、タイマ割込を能動化する処
理と、タイマ割込インタバルを設定する処理とが実行さ
れる。
【0097】従って、この実施の形態では、CPU56
の内部タイマが繰り返しタイマ割込を発生するように設
定される。この実施の形態では、繰り返し周期は2ms
に設定される。そして、図12に示すように、タイマ割
込が発生すると、CPU56は、タイマ割込フラグをセ
ットする(ステップS11)。
【0098】CPU56は、ステップS8において、タ
イマ割込フラグがセットされたことを検出すると、タイ
マ割込フラグをリセットするとともに(ステップS
9)、遊技制御処理を実行する(ステップS10)。以
上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理
は2ms毎に起動されることになる。なお、この実施の
形態では、タイマ割込処理ではフラグセットのみがなさ
れ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるが、
タイマ割込処理で遊技制御処理を実行してもよい。
【0099】図13は、ステップS10の遊技制御処理
を示すフローチャートである。遊技制御処理において、
CPU56は、まず、格納領域に設定されたデータを出
力ポートに出力する処理を行う(データ出力処理:ステ
ップS21)。次いで、各出力ポートに出力される各種
出力データを格納領域に設定する処理を行うとともに、
ホール管理用コンピュータに出力される大当り情報、始
動情報、確率変動情報などの出力データを格納領域に設
定する出力データ設定処理を行う(ステップS22)。
さらに、パチンコ遊技機1の内部に備えられている自己
診断機能によって種々の異常診断処理が行われ、その結
果に応じて必要ならば警報が発せられる(エラー処理:
ステップS23)。
【0100】次に、遊技制御に用いられる大当り判定用
の乱数等の各判定用乱数を示す各カウンタを更新する処
理を行う(ステップS24)。
【0101】さらに、CPU56は、特別図柄プロセス
処理を行う(ステップS25)。特別図柄プロセス制御
では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序
で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当
する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄
プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更
新される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステッ
プS26)。普通図柄プロセス処理では、7セグメント
LEDによる可変表示器10を所定の順序で制御するた
めの普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選
び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラ
グの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0102】さらに、CPU56は、スイッチ回路58
を介して、ゲートセンサ12、始動口センサ17、カウ
ントセンサ23および入賞口スイッチ19a,24aの
状態を入力し、各入賞口や入賞装置に対する入賞があっ
たか否か判定する(スイッチ処理:ステップS27)。
CPU56は、さらに、停止図柄の種類を決定する乱数
等の表示用乱数を更新する処理を行う(ステップS2
8)。
【0103】また、CPU56は、払出制御基板37と
の間の信号処理を行う(ステップS29)。すなわち、
所定の条件が成立すると払出制御基板37に払出制御コ
マンドを出力するための処理を行う。払出制御基板37
に搭載されている払出制御用CPUは、払出制御コマン
ドに応じて球払出装置97を駆動する。
【0104】以上のように、メイン処理には遊技制御処
理に移行すべきか否かを判定する処理が含まれ、CPU
56の内部タイマが定期的に発生するタイマ割込にもと
づくタイマ割込処理で遊技制御処理に移行すべきか否か
を判定するためのフラグがセットされるので、遊技制御
処理の全てが確実に実行される。つまり、遊技制御処理
の全てが実行されるまでは、次回の遊技制御処理に移行
すべきか否かの判定が行われないので、遊技制御処理中
の全ての各処理が実行完了することは保証されている。
【0105】従来の一般的な遊技制御処理は、定期的に
発生する外部割込によって、強制的に最初の状態に戻さ
れていた。図13に示された例に則して説明すると、例
えば、ステップS31の処理中であっても、強制的にス
テップS21の処理に戻されていた。つまり、遊技制御
処理中の全ての各処理が実行完了する前に、次回の遊技
制御処理が開始されてしまう可能性があった。
【0106】なお、ここでは、主基板31のCPU56
が実行する遊技制御処理は、CPU56の内部タイマが
定期的に発生するタイマ割込にもとづくタイマ割込処理
でセットされるフラグに応じて実行されたが、定期的に
(例えば2ms毎)信号を発生するハードウェア回路を
設け、その回路からの信号をCPU56の外部割込端子
に導入し、割込信号によって遊技制御処理に移行すべき
か否かを判定するためのフラグをセットするようにして
もよい。
【0107】そのように構成した場合にも、遊技制御処
理の全てが実行されるまでは、フラグの判定が行われな
いので、遊技制御処理中の全ての各処理が実行完了する
ことが保証される。
【0108】図14は、電源基板910の第1の電源監
視回路からの電圧低下信号にもとづくNMIに応じて実
行される停電発生NMI処理の一例を示すフローチャー
トである。停電発生NMI処理において、CPU56
は、まず、割込禁止に設定する(ステップS41)。停
電発生NMI処理ではRAM内容の保存を確実にするた
めにチェックサムの生成処理を行う。その処理中に他の
割込処理が行われたのではチェックサムの生成処理が完
了しないうちにCPUが動作し得ない電圧にまで低下し
てしまうことがことも考えられるので、まず、他の割込
が生じないような設定がなされる。停電発生NMI処理
におけるステップS44〜S50は、電力供給停止時処
理の一例である。
【0109】なお、割込処理中では他の割込がかからな
いような仕様のCPUを用いている場合には、ステップ
S41の処理は不要である。
【0110】次いで、CPU56は、電源断フラグが既
にセットされているか否か確認する(ステップS4
2)。電源断フラグが既にセットされていれば、以後の
処理を行わない。電源断フラグがセットされていなけれ
ば、以下の電力供給停止時処理を実行する。すなわち、
ステップS44からステップS50の処理を実行する。
【0111】まず、CPU56は、必要ならば各レジス
タの内容をバックアップRAM領域に格納する(ステッ
プS44)。さらに、バックアップRAM領域のバック
アップチェックデータ領域に適当な初期値を設定し(ス
テップS45)、初期値およびバックアップRAM領域
のデータについて順次排他的論理和をとって(ステップ
S46)、最終的な演算値をバックアップパリティデー
タ領域に設定する(ステップS47)。その後、電源断
フラグをセットする(ステップS48)。また、RAM
アクセス禁止状態にする(ステップS49)。そして、
全ての出力ポートをオフ状態にする(ステップS5
0)。電源電圧が低下していくときには、各種信号線の
レベルが不安定になってRAM内容が化ける可能性があ
るが、このようにRAMアクセス禁止状態にしておけ
ば、バックアップRAM内のデータが化けることはな
い。
【0112】次いで、CPU56は、ループ処理にはい
る。すなわち、何らの処理もしない状態になる。従っ
て、図8に示されたリセットIC651側からのリセッ
ト信号によって外部から動作禁止状態にされる前に、内
部的に動作停止状態になる。よって、電源断時に確実に
CPU56は動作停止する。その結果、上述したRAM
アクセス禁止の制御および動作停止制御によって、電源
電圧が低下していくことに伴って生ずる可能性がある異
常動作に起因するRAMの内容破壊等を確実に防止する
ことができる。
【0113】なお、この実施の形態では、停電発生NM
I処理では最終部でプログラムをループ状態にしたが、
ホールト(HALT)命令を発行するように構成しても
よい。
【0114】また、RAMアクセス禁止にする前にセッ
トされる電源断フラグは、上述したように、電源投入時
において停電からの復旧か否かを判断する際に使用され
る。また、ステップS41からS50の処理は、第2の
電源監視手段が電圧低下信号を発生する前に完了する。
換言すれば、第2の電源監視手段が電圧低下信号を発生
する前に完了するように、第1の電圧監視手段および第
2の電圧監視手段の検出電圧の設定が行われている。
【0115】この実施の形態では、電力供給停止時処理
開始時に、電源断フラグの確認が行われる。そして、電
源断フラグが既にセットされている場合には電力供給停
止時処理を実行しない。上述したように、電源断フラグ
は、電力供給停止時処理が完了したことを示すフラグで
ある。従って、例えば、リセット待ちのループ状態で何
らかの原因で再度NMIが発生したとしても、電力供給
停止時処理が重複して実行されてしまうようなことはな
い。
【0116】ただし、割込処理中では他の割込がかから
ないような仕様のCPUを用いている場合には、ステッ
プS42の判断は不要である。
【0117】図15は、バックアップパリティデータ作
成方法を説明するための説明図である。ただし、図15
に示す例では、簡単のために、バックアップデータRA
M領域のデータのサイズを3バイトとする。電源電圧低
下にもとづく停電発生処理において、図15(A)に示
すように、バックアップチェックデータ領域に、初期デ
ータ(この例では00H)が設定される。次に、「00
H」と「F0H」の排他的論理和がとられ、その結果と
「16H」の排他的論理和がとられる。さらに、その結
果と「DFH」の排他的論理和がとられる。そして、そ
の結果(この例では「39H」)がバックアップパリテ
ィデータ領域に設定される。
【0118】電源が再投入されたときには、停電復旧処
理においてパリティ診断が行われるが、図15(B)は
パリティ診断の例を示す説明図である。バックアップ領
域の全データがそのまま保存されていれば、電源再投入
時に、図15(A)に示すようなデータがバックアップ
領域に設定されている。
【0119】ステップS51の処理において、CPU5
6は、バックアップRAM領域のバックアップパリティ
データ領域に設定されていたデータ(この例では「39
H」)を初期データとして、バックアップデータ領域の
各データについて順次排他的論理和をとる処理を行う。
バックアップ領域の全データがそのまま保存されていれ
ば、最終的な演算結果は、「00H」、すなわちバック
アップチェックデータ領域に設定されているデータと一
致する。バックアップRAM領域内のデータにビット誤
りが生じていた場合には、最終的な演算結果は「00
H」にならない。
【0120】よって、CPU56は、最終的な演算結果
とバックアップチェックデータ領域に設定されているデ
ータとを比較して、一致すればパリティ診断正常とす
る。一致しなければ、パリティ診断異常とする。
【0121】なお、この実施の形態では、停電発生処理
で、チェックデータ(この例ではパリティデータ)の生
成が行われたが、チェックデータの生成を行わず、電源
断フラグのセットのみを行うようにしてもよい。
【0122】以上のように、この実施の形態では、遊技
制御手段には、遊技機の電源が断しても、所定期間電源
バックアップされるバックアップRAMが設けられ、電
源投入時に、CPU56(具体的にはCPU56が実行
するプログラム)は、バックアップRAMがバックアッ
プ状態にあればバックアップデータにもとづいて遊技状
態を回復させる遊技状態復旧処理(ステップS53)を
行うように構成される。従って、電源断が発生しても遊
技者に不利益がもたらされることを防止することができ
る遊技機が提供される。
【0123】以下、遊技球の払出制御について説明す
る。図16は、主基板31の遊技制御手段から払出制御
基板37に送出される払出制御コマンドのコマンド形態
の一例を示す説明図である。この実施の形態では、払出
制御コマンドは1バイト構成であり、上位4ビットはM
ODE(コマンドの分類)を表し、下位4ビットはEX
T(コマンドの種類)を表す。
【0124】図17は、払出制御コマンドの内容の一例
を示す説明図である。図17に示す例において、コマン
ド80(H)は、払出可能状態を指定する払出制御コマ
ンドである。コマンド81(H)は、払出可能状態を指
定する払出制御コマンドである。また、コマンド9X
(H)は、賞球個数を指定する払出制御コマンドであ
る。下位4ビットの「X」が払出個数を示す。
【0125】払出制御手段は、主基板31の遊技制御手
段から81(H)の払出制御コマンドを受信すると賞球
払出および球貸しを停止する状態となり、80(H)の
払出制御コマンドを受信すると賞球払出および球貸しが
できる状態になる。また、賞球個数を指定する払出制御
コマンドを受信すると、受信したコマンドで指定された
個数に応じた賞球払出制御を行う。
【0126】図18は、払出制御コマンドの送出形態の
一例を示すタイミング図である。この実施の形態では、
8ビットの払出制御信号CD〜CD7によって払出制御
コマンドが出力される。そして、払出制御コマンドが出
力されているときに、INT信号がオン(この例ではロ
ーレベル)になる。INT信号のオン期間は例えば1μ
s以上である。払出制御手段は、INT信号に応じた割
込処理によって払出制御信号CD〜CD7を入力する。
【0127】なお、払出制御コマンドは、払出制御手段
が認識可能に1回だけ送出される。認識可能とは、この
例では、INT信号がオン状態になることであり、認識
可能に1回だけ送出されるとは、この例では、INT信
号が1回だけオン状態になることである。
【0128】払出制御コマンドは、他の制御コマンドに
比べると、頻繁に送出されることが予想される。そこ
で、遊技制御手段から払出制御手段以外の他の電気部品
制御手段に送出される制御コマンドが複数バイト(例え
ば2バイト)構成になっていたとしても、払出制御コマ
ンドは1バイト構成になっている。このように、頻繁に
送出される可能性がある制御コマンドの長さを、他の制
御コマンドの長さよりも短くしておけば、全体として効
率のよい制御コマンドの転送を実現することができる。
【0129】なお、この実施の形態では、払出制御コマ
ンドは1バイト構成であるが、他の制御コマンドの長さ
と同じにしてもよい。払出制御コマンドが2バイト構成
である場合には、例えば、図19に示すように、払出制
御コマンドの1バイト目および2バイト目が出力されて
いるときに、それぞれINT信号がオン(この例ではロ
ーレベル)になる。INT信号のオン期間は例えば1μ
s以上であり、1バイト目と2バイト目との間には例え
ば10μs以上の期間があけられる。
【0130】なお、16に示されたコマンド形態は一例
であって、他のコマンド形態を用いてもよい。
【0131】図20は、電源監視および電源バックアッ
プのための払出制御基板37の払出制御用CPU371
周りの一構成例を示すブロック図である。図20に示す
ように、電源基板910に搭載されている第1の電源監
視回路(第1の電源監視手段)からの電圧低下信号が、
バッファ回路960を介して払出制御用CPU371の
マスク不能割込端子(NMI端子)に接続されている。
この実施の形態では、VSLの電源電圧を監視して電圧値
が所定値以下になるとローレベルの電圧低下信号を発生
する。VSLは、遊技機で使用される直流電圧のうちで最
大のものであり、この例では+30Vである。従って、
払出制御用CPU371は、割込処理によって電源断の
発生を確認することができる。
【0132】図20には、初期リセット回路975も示
されているが、この実施の形態では、初期リセット回路
975は、第2の電源監視回路(第2の電源監視手段)
も兼ねている。すなわち、リセットIC(電圧比較回
路)976は、電源投入時に、外付けのコンデンサの容
量で決まる所定時間だけ出力をローレベルとし、所定時
間が経過すると出力をハイレベルにする。すなわち、リ
セット信号をハイレベルに立ち上げて払出制御用CPU
371を動作可能状態にする。また、リセットIC97
6は、第1の電源監視回路が監視する電源電圧と等しい
電源電圧であるVSLの電源電圧を監視して電圧値が所定
値(第1の電源監視回路が電圧低下信号を出力する電源
電圧値よりも低い値)以下になるとローレベルの電圧低
下信号を発生する。従って、払出制御用CPU371
は、第1の電源監視回路からの電圧低下信号に応じて所
定の電力供給停止時処理を行った後、システムリセット
される。なお、この実施の形態では、リセット信号と第
2の電源監視回路からの電圧低下信号とは同一の信号で
ある。
【0133】図20に示すように、リセットIC976
からのリセット信号は、NAND回路967に入力され
るとともに、反転回路(NOT回路)964を介してカ
ウンタIC961のクリア端子に入力される。カウンタ
IC961は、クリア端子への入力がローレベルになる
と、発振器963からのクロック信号をカウントする。
そして、カウンタIC961のQ5出力がNOT回路9
65,966を介してNAND回路967に入力され
る。また、カウンタIC961のQ6出力は、フリップ
フロップ(FF)962のクロック端子に入力される。
フリップフロップ962のD入力はハイレベルに固定さ
れ、Q出力は論理和回路(OR回路)969に入力され
る。OR回路969の他方の入力には、NAND回路9
67の出力がNOT回路968を介して導入される。そ
して、OR回路969の出力が払出制御用CPU371
のリセット端子に接続されている。このような構成によ
れば、電源投入時に、払出制御用CPU371のリセッ
ト端子に2回のリセット信号(ローレベル信号)が与え
られるので、払出制御用CPU371は、確実に動作を
開始する。
【0134】そして、例えば、第1の電源監視回路の検
出電圧(電圧低下信号を出力することになる電圧)は+
22Vであり、第2の電源監視回路の検出電圧は+9V
である。よって、第1の電源監視回路と第2の電源監視
回路とは、同一の電源VSLの電圧を監視するので、第1
の電圧監視回路が電圧低下信号を出力するタイミングと
第2の電圧監視回路が電圧低下信号を出力するタイミン
グの差を所望の所定期間に確実に設定することができ
る。所望の所定期間とは、第1の電源監視回路からの電
圧低下信号に応じて電力供給停止時処理を開始してから
電力供給停止時処理が確実に完了するまでの期間であ
る。
【0135】払出制御用CPU371等の駆動電源であ
る+5V電源から電力が供給されていない間、RAMの
少なくとも一部は、電源基板から供給されるバックアッ
プ電源によってバックアップされ、遊技機に対する電源
が断しても内容は保存される。そして、+5V電源が復
旧すると、初期リセット回路975からリセット信号が
発せられるので、払出制御用CPU371は、通常の動
作状態に復帰する。そのとき、必要なデータがバックア
ップされているので、停電等からの復旧時には停電発生
時の遊技状態に復帰することができる。
【0136】なお、図20は、電源投入時に払出制御用
CPU371のリセット端子に2回のリセット信号(ロ
ーレベル信号)が与えられる構成が示されたが、リセッ
ト信号の立ち上がりタイミングが1回しかなくても確実
にリセット解除されるCPUを使用する場合には、符号
961〜969で示された回路素子は不要である。その
場合、リセットIC976の出力がそのまま払出制御用
CPU371のリセット端子に接続される。
【0137】図21、図20に示された初期リセット回
路975のリセットIC976とその周辺のICの出力
信号の様子を示すタイミング図である。図21示すよう
に、リセットIC976の出力は、+5V電源電圧のレ
ベルが所定値を越えるとハイレベルになる。リセットI
C976の出力がハイレベルになると、カウンタIC9
61のクリア状態が解除されるので、カウンタIC96
1は発振器963の出力クロック信号のカウントを開始
する。発振器963の発振周波数は例えば11.776
MHzである。なお、発振器963の出力クロック信号
は、払出制御用CPU371の外部クロック端子にも供
給されている。
【0138】カウンタIC961が16クロックをカウ
ントするとQ5出力が立ち上がる。また、32クロック
をカウントするとQ6出力がハイレベルに立ち上がる。
カウンタIC961のQ6出力が立ち上がると、FF9
62の出力がハイレベルになる。IC967は、カウン
タIC961のQ6出力とリセットIC651の出力と
の論理積を反転して、図21に示すような信号を出力す
る。OR回路969は、IC967の出力を反転するI
C968の出力とFF962の出力との論理和をとっ
て、図21に示すような信号を出力する。
【0139】従って、遊技機の電源オン時には、払出制
御用CPU371のリセット端子に対して、一旦リセッ
ト解除状態(ハイレベル)になってから、再度リセット
状態(ローレベル)になるような信号が供給される。す
なわち、電源オン時には、払出制御用CPU371のリ
セット端子に、リセット解除を示すレベルとなった後に
再度リセットレベルに立ち下がり、その後リセット解除
を示すレベルとなる信号が与えられる。その結果、払出
制御用CPU371は、最初のリセット解除を示すロー
レベルからハイレベルへの変化によって起動しなかった
としても、2回目のローレベルからハイレベルへの変化
によって確実に起動することができる。よって、遊技機
の電源投入時に、確実に遊技制御が開始される。
【0140】このように、この実施の形態では、いうな
れば払出制御用CPU371の状態が安定してからリセ
ット解除されることになる。そのようなリセット制御に
よって、払出制御用CPU371は確実にシステムリセ
ットの後に起動する。
【0141】なお、IC969が出力するハイレベルパ
ルス(リセット解除状態に相当)およびローレベルパル
ス(リセット状態に相当)の幅は、カウンタIC961
の出力端子を変更するによって任意に設定することがで
きる。ただし、IC969が出力するハイレベルパルス
の幅は、払出制御用CPU371にも供給されている発
振器963の出力クロックの数クロック分(例えば4ク
ロック)以上であることが好ましいが、この例では、1
6クロック分となっている。また、IC969が出力す
るローレベルパルスの幅は、発振器963の出力クロッ
クの数クロック分(例えば4クロック)以上であること
が好ましいが、この例では、16クロック分となってい
る。
【0142】払出制御用CPU371は、リセット状態
が解除されて動作を開始すると、本来の払出制御処理を
開始する前に、セキュリティチェックなどの所定の起動
時処理を行うように構成されている場合がある。する
と、IC969が出力するハイレベルパルスの終了時点
(立ち下がり時点)は、所定の起動時処理の完了前(本
来の制御処理開始前)であることが望ましい。さもない
と、IC969の出力が立ち上がって所定の起動時処理
が行われ、さらに本来の制御処理が開始されてからIC
969の出力がローレベルになることになり、本来の処
理開始後に、再度CPU901がリセットされる状況に
なるからである。IC969が出力するハイレベルパル
スの終了時点(立ち下がり時点)は、例えば立ち上がり
時点から100ms以内であることが好ましいが、図2
0に示された回路構成では、100ms以内になってい
る。
【0143】また、電源断時には、リセットIC976
に入力されているVSL(この例では+30V電源電圧)
の電位が所定値(この例では+9V)を下回ると、リセ
ットIC976の出力がローレベルになる。すると、F
F962のクリア端子(CLR)にローレベルが入力さ
れFF962のQ出力はローレベルになる。よって、O
R回路969の出力はローレベルになり、払出制御用C
PU371のリセット端子にリセット状態を示すレベル
が供給される。すなわち、図20に示された回路構成で
は、リセットIC976の出力がローレベルになると、
直ちに払出制御用CPU371のリセット端子の入力状
態がローレベルに固定される。換言すれば、電源断時に
は、一旦リセットレベルに立ち下がった後で再度ハイレ
ベルになる信号が払出制御用CPU371に与えられる
ようなことはない。
【0144】なお、ここでは、払出制御用CPU371
を例にとって説明したが、図8に示された主基板31の
CPU56の周辺も図20に示された払出制御用CPU
371の周辺と同様に回路構成なっているので、上記の
議論はそのまま主基板31のCPU56に当てはまる。
すなわち、電源オン時には、CPU56のリセット端子
に、リセット解除を示すレベルとなった後に再度リセッ
トレベルに立ち下がり、その後リセット解除を示すレベ
ルとなる信号が与えられ、CPU56は確実にシステム
リセットの後に起動する。また、電源断時には、一旦リ
セットレベルに立ち下がった後で再度ハイレベルになる
信号がCPU56に与えられるようなことはない。
【0145】また、この実施の形態では、図21の最下
段に示されたような信号状態を作成するために図20に
示されたような回路構成を用いたが、そのような信号状
態を作成するために他の回路構成を用いてもよい。ま
た、この実施の形態では、第2の電源監視手段は初期リ
セット手段と兼用されているが、それらを別々の回路要
素で実現してもよい。
【0146】図22は、遊技機の電源断時の電源低下や
NMI信号(=電源断信号:第1の電圧低下信号)の様
子を示すタイミング図である。遊技機に対する電力供給
が断たれると、最も高い直流電源電圧であるVSLの電圧
値は徐々に低下する。そして、この例では、+22Vに
まで低下すると、電源基板910に搭載されている電源
監視用IC902から電源断信号(電圧低下信号)が出
力される(ローレベルになる)。
【0147】電源断信号は、電気部品制御基板(この実
施の形態では主基板31および払出制御基板37)に導
入され、CPU56および払出制御用CPU371のN
MI端子に入力される。CPU56および払出制御用C
PU371は、後述するNMI処理によって、所定の電
力供給停止時処理を実行する。
【0148】VSLの電圧値がさらに低下して所定値(こ
の例では+9V)にまで低下すると、主基板31や払出
制御基板37に搭載されているリセットIC651,9
76の出力がローレベルになり、CPU56および払出
制御用CPU371がシステムリセット状態になる。な
お、CPU56および払出制御用CPU371は、シス
テムリセット状態とされる前に、電力供給停止時処理を
完了している。
【0149】VSLの電圧値がさらに低下してVcc(各種
回路を駆動するための+5V)を生成することが可能な
電圧を下回ると、各基板において各回路が動作できない
状態となる。しかし、少なくとも主基板31や払出制御
基板37では、電力供給停止時処理が実行され、CPU
56および払出制御用CPU371がシステムリセット
状態とされている。
【0150】この実施の形態では、第1の電源監視回路
は、遊技機で使用される直流電圧のうちで最も高い電源
VSLの電圧を監視して、その電源の電圧が所定値を下回
ったら電圧低下信号(電源断検出信号)を発生する。図
22に示すように、電源断検出信号が出力されるタイミ
ングでは、IC駆動電圧は、まだ各種回路素子を十分駆
動できる電圧値になっている。従って、IC駆動電圧で
動作する主基板31のCPU56が所定の電力供給停止
時処理を行うための動作時間が確保されている。
【0151】なお、ここでは、第1の電源監視回路は、
遊技機で使用される直流電圧のうちで最も高い電源VSL
の電圧を監視したが、電源断検出信号を発生するタイミ
ングが、IC駆動電圧で動作する電気部品制御手段が所
定の電力供給停止時処理を行うための動作時間が確保さ
れるようなタイミングであれば、監視対象電圧は、最も
高い電源VSLの電圧でなくてもよい。すなわち、少なく
ともIC駆動電圧よりも高い電圧を監視すれば、電気部
品制御手段が所定の電力供給停止時処理を行うための動
作時間が確保されるようなタイミングで電源断検出信号
を発生することができる。
【0152】その場合、上述したように、監視対象電圧
は、遊技機の各種スイッチに供給される電圧が+12V
であることから、電源断時のスイッチオン誤検出の防止
も期待できる電圧であることが好ましい。すなわち、ス
イッチ(例えば、賞球カウントスイッチ301Aや球貸
しカウントスイッチ301B)に供給される電圧(スイ
ッチ電圧)である+12V電源電圧が落ち始める以前の
段階で、電圧低下を検出できることが好ましい。よっ
て、少なくともスイッチ電圧よりも高い電圧を監視する
ことが好ましい。
【0153】図22に示すように、払出制御基板37に
おいて、払出制御用CPU371は、NMI信号が立ち
下がると電力供給停止時処理を開始するのであるが、電
力供給停止時処理を行っているときおよびシステムリセ
ットがかかる前では電源電圧が徐々に低下していく。す
なわち、電源電圧が不安定である。すると、NMI信号
に再度立ち下がりが生ずる場合もある。NMIが完全に
マスクできないような割込であるようなCPUを用いて
いる場合には、NMI割込処理中(電力供給停止時処理
中)でも、NMI信号が立ち下がるとNMIがかかって
しまう。すると、電力供給停止時処理が正しく実行され
ない場合が生ずる可能性がある。
【0154】しかし、後述するように、この実施の形態
では、NMIが完全にマスクできないような割込であっ
ても、電力供給停止時処理が必ず正しく実行されるよう
な制御がなされる。
【0155】図23は、払出制御用CPU371のメイ
ン処理を示すフローチャートである。メイン処理では、
払出制御用CPU371は、まず、RAM領域をクリア
する等の初期値設定処理を行う(ステップS291)。
なお、内蔵RAMの電源バックアップされたRAM領域
(バックアップRAM領域)にデータが設定されている
場合には、それらの領域のクリア処理はなされない。そ
の後、この実施の形態では、払出制御用CPU371
は、タイマ割込フラグの監視(ステップS292)の確
認を行うループ処理に移行する。
【0156】ステップS291の初期化処理では、後述
する総合個数記憶および貸し玉個数記憶の値が0でない
場合には、非バックアップRAM領域をクリアする。そ
して、賞球再開のための設定を行う。例えば、賞球中処
理中フラグのセット等を行う。なお、バックアップRA
M領域であっても、賞球個数に関わらない領域であるな
らば、それらのアドレスを指定してクリアするようにし
てもよい。さらに、それら処理の他に、2ms毎に定期
的にタイマ割込がかかるように払出制御用CPU371
に設けられているタイマレジスタの初期設定(タイムア
ウトが2msであることと繰り返しタイマが動作する設
定)が行われる。すなわち、タイマ割込を能動化する処
理と、タイマ割込インタバルを設定する処理とが実行さ
れる。
【0157】従って、この実施の形態では、払出制御用
CPU371の内部タイマが繰り返しタイマ割込を発生
するように設定される。この実施の形態では、繰り返し
周期は2msに設定される。そして、図24に示すよう
に、タイマ割込が発生すると、払出制御用CPU371
は、タイマ割込フラグをセットする(ステップS29
7)。
【0158】払出制御用CPU371は、ステップS7
02において、タイマ割込フラグがセットされたことを
検出すると、タイマ割込フラグをリセットするとともに
(ステップS293)、払出制御処理を実行する(ステ
ップS295)。以上の制御によって、この実施の形態
では、払出制御処理は2ms毎に起動されることにな
る。なお、この実施の形態では、タイマ割込処理ではフ
ラグセットのみがなされ、払出制御処理はメイン処理に
おいて実行されるが、タイマ割込処理で払出制御処理を
実行してもよい。
【0159】図25は、払出制御用CPU371が内蔵
するRAMの使用例を示す説明図である。この例では、
バックアップRAM領域に総合個数記憶(例えば2バイ
ト)および貸し玉個数記憶が形成されている。総合個数
記憶は、主基板31の側から指示された払出個数の総数
を記憶するものである。貸し玉個数記憶は、未払出の球
貸し個数を記憶するものである。なお、バックアップR
AM領域には、各種フラグ類を設定するための領域もあ
る。また、図25では、非バックアップ領域も示されて
いるが、払出制御用CPU371が内蔵するRAMは全
て電源バックアップされていてもよい。
【0160】図26は、割込処理による払出制御コマン
ド受信処理を示すフローチャートである。主基板31か
らのINT信号は払出制御用CPU371の割込端子に
入力されている。よって、主基板31からのINT信号
がオン状態になると、払出制御用CPU371に割込が
かかり、図26に示す払出制御コマンドの受信処理が開
始される。
【0161】払出制御コマンドの受信処理において、払
出制御用CPU371は、まず、払出制御コマンドデー
タの入力に割り当てられている入力ポートから1バイト
のデータを読み込む(ステップS852)。読み込んだ
データが払出個数指示コマンドであれば(ステップS8
53)、払出個数指示コマンドで指示された個数を総合
個数記憶に加算する(ステップS855)。そうでなけ
れば、通信終了フラグをセットする(ステップS85
4)。なお、通信終了フラグは、この例では、払出個数
指示コマンド以外のコマンドを受信したことを示すフラ
グである。
【0162】以上のように、払出制御基板37に搭載さ
れた払出制御用CPU371は、主基板31のCPU5
6から送られた払出個数指示コマンドに含まれる賞球数
をバックアップRAM領域(総合個数記憶)に記憶す
る。
【0163】図27〜図30は、払出制御処理(ステッ
プS295)の一例を示すフローチャートである。この
例では、払出制御用CPU371は、まず、払出停止中
であるか否か確認する(ステップS471)。払出停止
中でなければ、主基板31から払出停止指示を示す払出
制御コマンドを受信したか否か確認する(ステップS4
72)。受信していれば、払出モータ289を停止する
とともに(ステップS473)、内部状態を払出停止状
態に設定する(ステップS474)。すなわち、払出制
御手段は、賞球払出も球貸しも停止する状態になる。
【0164】なお、この実施の形態では、払出停止指示
のコマンドを受信したら直ちに払出モータ289を停止
するが、そのように制御するのではなく、切りのよいと
ころで払出モータ289を停止するようにしてもよい。
例えば、遊技球の払出を25個単位で実行し、一単位の
払出が完了した時点で払出モータ289を停止するとと
もに、内部状態を払出停止状態に設定するようにしても
よい。上述したように、球切れスイッチ187a,18
7bは、払出球通路186a,186bに27〜28個
程度の遊技球が存在することを検出できるような位置に
設置されているので、主基板31の遊技制御手段が球切
れを検出しても、その時点から少なくとも25個の払出
は可能である。従って、一単位の払出が完了した時点で
払出停止状態にしても問題は生じない。また、一単位の
区切りで払出停止状態とすれば、払出再開時の制御が容
易になる。
【0165】払出停止状態であれば、払出制御用CPU
371は、主基板31から払出停止解除指示を示す払出
制御コマンドを受信したか否か確認する(ステップS4
75)。受信していなければ、ステップS471に戻
る。払出停止解除指示を示す払出制御コマンドを受信し
ていれば、内部状態の払出停止状態を解除する(ステッ
プS476)。すなわち、払出制御手段は、賞球払出お
よび球貸しができる状態に戻る。
【0166】払出停止状態でなければ、払出制御用CP
U371は、ステップS481以降の処理を行う。ステ
ップS481において、払出制御用CPU371は、現
在球貸し中であるか否か確認する。球貸し中であれば、
ステップS532の球貸し中の処理に移行する。球貸し
中でない場合には、賞球処理中であるか否か確認する
(ステップS482)。賞球処理中であれば、ステップ
S513の賞球処理中の処理に移行する。
【0167】賞球処理中でもなければ、遊技機の外部機
器としてのカードユニット50からの球貸し要求信号で
あるBRQ信号がオンになっているかどうか確認する
(ステップS483)。BRQ信号がオンになっていれ
ば、ステップS491以降の処理を行う。BRQ信号が
オンになっていなければ、すなわち球貸し要求が発生し
ていなければ、総合個数記憶が0であるか否か確認する
(ステップS491)。総合個数記憶が0であれば、す
なわち、賞球払出を開始する必要がない場合には、処理
を終了する。
【0168】なお、この実施の形態では、ステップS4
81〜S491の判断によって球貸しが賞球処理よりも
優先されることになるが、賞球処理が球貸しに優先する
ようにしてもよい。
【0169】ステップS492において、払出制御用C
PU371は、球貸し処理中フラグをオンし、球貸し個
数カウンタに単位数を設定して(ステップS493)、
EXS信号をオンする(ステップS494)。単位数
は、例えば所定単位である100円で貸し出される遊技
球の数(例えば25個)である。そして。球払出装置9
7の下方の球振分部材311を球貸し側に設定するため
に振分用ソレノイド310を駆動する(ステップS49
5)。また、払出モータ289をオンして(ステップS
496)、図30に示す球貸し中の処理に移行する。
【0170】なお、払出モータ289をオンするのは、
厳密には、カードユニット50が受付を認識したことを
示すためにBRQ信号をOFFとしてからである。ま
た、球貸し個数カウンタはバックアップRAM領域の貸
し玉個数記憶に形成されている。また、球貸し処理中フ
ラグもバックアップRAM領域に設定される。
【0171】ステップS491において総合個数記憶が
0でなければ、賞球払出を開始する処理を行う。すなわ
ち、賞球処理中フラグをオンし(ステップS505)、
球払出装置97の下方の球振分部材311を賞球側に設
定し(ステップS506)、払出モータ289をオンす
る(ステップS507)。そして、賞球払出中処理に移
行する。なお、賞球処理中フラグは、バックアップRA
M領域に設定される。
【0172】ステップS513以降の処理は賞球払出中
の処理である。賞球払出中の処理において、払出制御用
CPU371は、賞球カウントスイッチ301Aの検出
出力によって遊技球の払出がなされたか否かの確認を行
う。そして、1個の払出が行われたことを確認したら
(ステップS513)、総合個数記憶の値を−1する
(ステップS514)。また、総合個数記憶の値が0に
なったら(ステップS515)、払出モータ289をオ
フするとともに(ステップS516)、賞球処理中フラ
グをオフする(ステップS517)。
【0173】総合個数記憶の内容は、遊技機の電源が断
しても、所定期間電源基板910のバックアップ電源に
よって保存される。従って、所定期間中に電源が回復す
ると、払出制御用CPU371は、総合個数記憶の内容
にもとづいて賞球払出処理を継続することができる。
【0174】払出制御用CPU371は、電源投入時
に、バックアップRAM領域のデータを確認するだけ
で、通常の初期設定処理を行うのか賞球中の状態を復元
するのか決定できる。すなわち、簡単な判断によって、
未払出賞球について賞球処理再開を行うことができる。
【0175】なお、払出制御用CPU371は、主基板
31から指示された賞球個数を総合個数記憶で総数とし
て管理したが、賞球数毎(例えば15個、10個、6
個)に管理してもよい。例えば、賞球数毎に対応した個
数カウンタを設け、払出個数指定コマンドを受信する
と、そのコマンドで指定された個数に対応する個数カウ
ンタを+1する。そして、賞球数毎の賞球払出が終了す
ると、対応する個数カウンタを−1する。その場合に
も、各個数カウンタはバックアップRAM領域に形成さ
れる。よって、遊技機の電源が断しても、所定期間中に
電源が回復すれば、払出制御用CPU371は、各個数
カウンタの内容にもとづいて賞球払出処理を継続するこ
とができる。
【0176】図30は、払出制御用CPU371による
払出制御処理における球貸し中の処理を示すフローチャ
ートである。球貸し処理において、払出制御用CPU3
71は、球貸しカウントスイッチ301Bの検出出力に
よって遊技球の払出がなされたか否かの確認を行う。そ
して、1個の払出が行われたことを確認したら(ステッ
プS532)、球貸し個数カウンタの値を−1する(ス
テップS533)。また、球貸し個数カウンタの値が0
になったら(ステップS534)、カードユニット50
に対して、次の球貸し要求の受付が可能になったことを
示すためにEXS信号をオフにする(ステップS53
5)。また、払出モータ289をオフするとともに(ス
テップS535)、球貸し処理中フラグをオフする(ス
テップS537)。
【0177】なお、球貸し要求の受付を示すEXS信号
をオフにした後、所定期間内に再び球貸し要求信号であ
るBRQ信号がオンしたら、払出モータをオフせずに球
貸し処理を続行するようにしてもよい。すなわち、所定
単位(この例では100円単位)毎に球貸し処理を行う
のではなく、球貸し処理を連続して実行するように構成
することもできる。
【0178】貸し玉個数記憶の内容は、遊技機の電源が
断しても、所定期間電源基板910のバックアップ電源
によって保存される。従って、所定期間中に電源が回復
すると、払出制御用CPU371は、貸し玉個数記憶の
内容にもとづいて球貸し処理を継続することができる。
【0179】上記の払出制御では、バックアップRAM
領域の貸し玉個数記憶に記憶されている球貸しに関する
情報は、球貸し個数カウンタの値である。すなわち、1
回の所定単位(この例では100円に対応する単位数:
25個)における未払出遊技球数である。しかし、複数
回の所定単位の全てについての未払出貸し玉数を貸し玉
個数記憶に記憶してもよい。その場合、例えば、500
円分の球貸しの要求、すなわち、所定単位の5回分の球
貸し要求を、払出制御用CPU371は、あらかじめ全
て受け付け、所定単位5回分の球貸しを行うべき旨の情
報をバックアップRAM領域の貸し玉個数記憶に記憶す
る。
【0180】図31は、電源基板910の第1の電源監
視回路からの電圧低下信号にもとづくNMIに応じて払
出制御用CPU371が実行する停電発生NMI処理の
一例を示すフローチャートである。停電発生NMI処理
におけるステップS44〜S50は、電力供給停止時処
理の一例である。停電発生NMI処理において、払出制
御用CPU371は、まず、割込禁止に設定する(ステ
ップS801)。なお、割込処理中では他の割込がかか
らないような仕様のCPUを用いている場合には、ステ
ップS801の処理は不要である。
【0181】次いで、払出制御用CPU371は、電源
断フラグが既にセットされているか否か確認する(ステ
ップS802)。電源断フラグが既にセットされていれ
ば、以後の処理を行わない。電源断フラグがセットされ
ていなければ、以下の電力供給停止時処理を実行する。
すなわち、ステップS803〜ステップS808の処理
を実行する。
【0182】払出制御用CPU371は、バックアップ
RAM領域のバックアップチェックデータ領域に適当な
初期値を設定し(ステップS803)、初期値およびバ
ックアップRAM領域のデータについて順次排他的論理
和をとって(ステップS804)、最終的な演算値をバ
ックアップパリティデータ領域に設定する(ステップS
805)。その後、電源断フラグをセットする(ステッ
プS806)。また、RAMアクセス禁止状態にする
(ステップS807)。そして、全ての出力ポートをオ
フ状態にする(ステップS808)。電源電圧が低下し
ていくときには、各種信号線のレベルが不安定になって
RAM内容が化ける可能性があるが、このようにRAM
アクセス禁止状態にしておけば、バックアップRAM内
のデータが化けることはない。
【0183】次いで、払出制御用CPU371は、ルー
プ処理にはいる。すなわち、何らの処理もしない状態に
なる。従って、図20に示されたリセットIC976側
からのリセット信号によって外部から動作禁止状態にさ
れる前に、内部的に動作停止状態になる。よって、電源
断時に確実に払出制御用CPU371は動作停止する。
その結果、上述したRAMアクセス禁止の制御および動
作停止制御によって、電源電圧が低下していくことに伴
って生ずる可能性がある異常動作に起因するRAMの内
容破壊等を確実に防止することができる。
【0184】なお、この実施の形態では、停電発生NM
I処理では最終部でプログラムをループ状態にしたが、
ホールト(HALT)命令を発行するように構成しても
よい。また、ステップS801〜S808の処理は、第
2の電源監視手段が電圧低下信号を発生する前に完了す
る。換言すれば、第2の電源監視手段が電圧低下信号を
発生する前に完了するように、第1の電圧監視手段およ
び第2の電圧監視手段の検出電圧の設定が行われてい
る。
【0185】この実施の形態では、停電発生NMI処理
開始時に、電源断フラグの確認が行われる。そして、電
源断フラグが既にセットされている場合には電力供給停
止時処理を実行しない。上述したように、電源断フラグ
は、電力供給停止時処理が完了したことを示すフラグで
ある。従って、例えば、リセット待ちのループ状態で何
らかの原因で再度NMIが発生したとしても、電力供給
停止時処理が重複して実行されてしまうようなことはな
い。従って、NMIが複数回発生したとしても、電力供
給停止時処理が複数回実行され、その結果不正確な処理
が行われてしまうということはない。
【0186】ただし、割込処理中では他の割込がかから
ないような仕様のCPUを用いている場合には、ステッ
プS802の判断は不要である。例えば、電源投入時の
リセット解除直後ではマスクビット(以下、Xビットと
呼ぶ。)がオンになっていてXビットクリア命令を発行
するとXビットがリセットされて割込可能になるNMI
機能が用意され、かつ、NMIがかかるとXビットが自
動的にセットされ次にXビットクリア命令を発行するま
でNMI禁止状態になる仕様のCPUを用いた場合に
は、ステップS802の判断は不要である。ここで、X
ビットは、一度Xビットクリア命令が発行された後では
ソフトウェアでセットまたはリセットされず、リセット
の結果またはNMIを受け付けたときのみにセットされ
る。すなわち、Xビットを一度クリアするとソフトウェ
アによりセットすることは不可能である。このようなN
MI機能を疑似マスク不能割込と呼ぶ。そして、一般
に、リセット解除直後にXビットクリア命令が発行され
て疑似マスク不能割込許可状態になる。その後停電が発
生すると図31に示された停電発生NMI処理が実行さ
れるのであるが、その処理では、処理中にXビットクリ
ア命令を発行することはないので、たとえNMI端子へ
の入力がローレベルであったとしても疑似マスク不能割
込がかかることはない。すなわち、多重割込が発生して
停電発生NMI処理が再起動されることはない。従っ
て、ステップS802の判断は不要である。
【0187】図32は、割込処理中では他の割込がかか
らないような仕様のCPUの動作概要を示すフローチャ
ートである。図32に示すように、システムリセット解
除状態になると、CPUは、まず、セキュリティチェッ
ク処理を行う(ステップS951)。そして、セキュリ
ティチェックの結果が不良であった場合には動作を停止
する(ステップS952)。セキュリティチェックの結
果が良好であった場合には、プログラムカウンタに開始
アドレスを設定し(ステップS953)、Xビットおよ
びIビットをセットする(ステップS954)。Iビッ
トはマスク可能割込のマスクビットである。
【0188】そして、命令(ユーザプログラム)を実行
する(ステップS955)。通常、ユーザプログラム
(遊技制御プログラムや払出制御プログラム)の最初の
部分でXビットをクリアする命令が発行され疑似マスク
不能割込が受付可能状態とされている。また、必要なマ
スク可能割込に対するIビットがクリアされている。
【0189】CPUは、Xビットがクリアされている状
態では(ステップS956)、NMI端子がローレベル
になっているか否か確認する(ステップS957)。ロ
ーレベルになっていれば、レジスタをスタック領域に退
避し(ステップS958)、XビットおよびIビットを
セットし(ステップS959)、NMI実行アドレスを
フェッチする(ステップS960)。
【0190】ステップS960の処理によって、NMI
処理が開始される。この実施の形態では、NMI処理は
電力供給停止時処理である。また、ステップS959の
処理でXビットおよびIビットがセットされるので、電
力供給停止時処理において、XビットおよびIビットを
クリアする命令を発行しない限り他の割込はかからな
い。すなわち、電力供給停止時処理では、マスクビット
をリセットする処理を含まないようにプログラム構成す
れば、電力供給停止時処理中に他の割込処理が開始され
ることはない。その結果、電力供給停止時処理の構成が
簡略化される。
【0191】なお、CPUは、マスク可能割込に関する
チェックを行った後(ステップS961)、次の命令を
実行する。
【0192】図33は、払出制御用CPU371が電源
投入時に実行する初期化処理(ステップS291)の一
部を示すフローチャートである。電源が投入され、また
は、電源が復旧したときには、払出制御用CPU371
は、まず、バックアップRAM領域に形成されている総
合個数記憶または貸し玉個数記憶の値が0でないかどう
か確認する(ステップS901)。0である場合には、
前回の電源オフ時に未払出遊技球はなかったことになる
ので、通常の初期設定処理を行う。すなわち、レジスタ
および全RAM領域をクリアして(ステップS90
6)、所定の初期値設定を行う(ステップS907)。
【0193】総合個数記憶または貸し玉個数記憶の値が
0でない場合には、停電からの復旧時であったので、バ
ックアップRAM領域のデータチェック(この例ではパ
リティチェック)を行う(ステップS902)。不測の
電源断が生じた後に復旧した場合には、バックアップR
AM領域のデータは保存されていたはずであるから、チ
ェック結果は正常になる。チェック結果が正常でない場
合には、保存されていた総合個数記憶または貸し玉個数
記憶の値は信頼性がない。そこで、停電復旧時でない電
源投入時に実行される初期化処理を実行する(ステップ
S903,S904)。
【0194】チェック結果が正常であれば、アドレスを
指定してレジスタと非バックアップRAM領域をクリア
する(ステップS904)。そして、払出再開のための
設定を行う。例えば、賞球中処理中フラグのセット等を
行う(ステップS905)。なお、バックアップRAM
領域であっても、払出個数に関わらない領域であるなら
ば、それらのアドレスを指定してクリアするようにして
もよい。
【0195】なお、払出制御用CPU371も、主基板
31のCPU56と同様に、電源断フラグによって初期
化処理を行うか否か決定してもよい。また、パリティチ
ェックコードによるチェックを行わず、単に、保存デー
タの有無によって通常の初期設定処理を行うのか賞球中
の状態を復元するのか決定してもよい。
【0196】パリティチェックコードによるチェックを
行わない場合には、払出制御用CPU371は、電源投
入時に、バックアップRAM領域のデータを確認するだ
けで、通常の初期設定処理を行うのか賞球中の状態を復
元するのか決定できる。すなわち、より簡単な判断によ
って、未払出賞球について賞球処理再開を行うことがで
きる。
【0197】以上に説明したように、この実施の形態で
は、マイクロコンピュータのリセット端子にリセット解
除を示すレベルを断続的に複数回与えることによってマ
イクロコンピュータを起動するようにしたので、電源投
入時等のシステムリセットの場合にリセット端子への信
号の立ち下がりエッジを必要とするようなマイクロコン
ピュータを用いた場合でも、マイクロコンピュータを確
実に起動させることができる。
【0198】また、この実施の形態では、既に電力供給
停止断時処理が実行された後には、NMIが発生したと
しても電力供給停止断時処理を実行しないように構成さ
れているので、電源復旧時に、電源断時の状態とは異な
る状態が再現されてしまう可能性はなくなる。
【0199】さらに、この実施の形態では、CPU56
および払出制御用CPU371が、第1の電源監視手段
からの検出出力の入力に応じて電力供給停止時処理を実
行するとともに、システムリセット手段からの検出出力
の入力に応じてシステムリセットされるように構成した
ので、電源断時に確実なデータ保存を行うことができ、
遊技者に不利益がもたらされることを防止することがで
きる。
【0200】なお、NMI信号の立ち下がりで割込がか
かる仕様のCPUを用いている場合には問題はないが、
NMI信号がローレベルであるときに割込がかかる仕様
のCPUを用いている場合には、CPU56および払出
制御用CPU371のリセットが解除されたとき(リセ
ット信号がハイレベルに変化したとき)に、まだ第1の
電源監視回路からの検出信号がハイレベルになっていな
いことに起因してNMI処理(電力供給停止時処理)が
開始されてしまう可能性がある。すなわち、電源投入時
に電力供給停止時処理が開始されてしまう可能性があ
る。
【0201】そのような可能性を排除するために、電源
投入時に初期リセット回路65,975から出力される
リセット信号の立ち上がり時点を遅らせるようにしても
よい。例えば、リセットIC651,976に外付けさ
れているコンデンサの容量を比較的大きくしてもよい。
また、CPU56および払出制御用CPU371として
本来の払出制御処理を開始する前に所定の起動時処理を
行うように構成されているCPUを用いた場合には、電
源投入時に第1の電源監視回路からの検出信号がハイレ
ベルになるタイミングが、所定の起動時処理を行ってい
る間(NMIがまだ受け付けられない間)にくるよう
に、CPU起動タイミングを決定するためのリセットI
C651,976に外付けされているコンデンサの容量
を設定してもよい。
【0202】さらに、図34に示すように、リセットI
C651,976の出力がリセット解除を示すレベルと
なる電圧を、マイクロコンピュータが動作可能な電圧レ
ベル以上に設定することによってマイクロコンピュータ
の起動を確実化するようにしてもよい。図34に示す例
では、リセットIC651,976はVSL(+30V)
のレベルが+22Vになると、その出力をリセット解除
を示すレベルにする。
【0203】また、図35に示すように、システムリセ
ット手段を構成するリセットIC651,976とその
周辺回路が作成した信号を遅延させてCPUのリセット
端子に供給するための遅延回路950を設けてもよい。
なお、図35ではCPU56に関する遅延回路950が
示されているが、払出制御用CPU371についても同
様の遅延回路を設けることができる。
【0204】以上のような制御によれば、システムリセ
ット手段がCPUに対して最初にリセット解除を示すレ
ベルを与えるタイミングを、電源電圧がCPUの動作保
証電圧になった時点とすることも保証される。換言すれ
ば、そのような時点でリセット解除を示すレベルを与え
るように、システムリセット手段が構成されている。従
って、電源投入時等に2回以上のリセットレベルが与え
られないと確実に動作し得ないCPUを用いた場合で
も、2回目のリセットが、電源電圧がCPUの動作保証
電圧になった時点以降に与えられることが保証される。
【0205】なお、上記の実施の形態では、入賞に応じ
て遊技球が払い出される遊技機を例にとったが、入賞に
応じてメダル等を払い出す遊技機にも本発明は適用可能
である。さらに、実際に遊技媒体を払い出す遊技機のみ
ならず、遊技媒体の払出に代えて得点の加算を行うよう
な遊技機にも本発明を適用できる。
【0206】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、遊技機
を、マイクロコンピュータのリセット端子にリセット解
除を示すレベルを断続的に複数回与えることによってマ
イクロコンピュータを起動するシステムリセット手段
と、システムリセット手段がリセット解除を示すレベル
を与えるタイミングをマイクロコンピュータが動作可能
な状態となるまで遅延させる遅延手段とを含む構成にし
たので、遊技機の電源投入時に確実にマイクロコンピュ
ータが起動し、遊技開始に不都合を生じさせることがな
いという効果がある。
【0207】システムリセット手段が、電源電圧を監視
して、マイクロコンピュータが動作可能な電圧レベル以
上の電圧レベルでリセット解除を示すレベルを与えるよ
うに構成されている場合には、マイクロコンピュータの
動作保証電圧の範囲で確実にマイクロコンピュータに対
して起動がかかるようにすることができる。
【0208】システムリセット手段が、リセット解除を
示すレベルを与えた後、マイクロコンピュータが電気部
品を制御するための処理についての制御プログラムを実
行開始する以前にリセットを示すレベルを与え、その後
再度リセット解除を示すレベルを与えるように構成され
ている場合には、起動を確実化するためのリセットが、
本来の制御処理を行うための制御プログラムの実行後に
かかってしまうようなことは防止される。すなわち、本
来の制御処理に影響を与えることはない。
【0209】マイクロコンピュータが電気部品を制御す
るための処理についての制御プログラムを実行開始する
前に所定の起動時処理を実行し、システムリセット手段
が、リセット解除を示すレベルを与えた後、起動時処理
が実行されているときにリセットを示すレベルを与え、
その後再度リセット解除を示すレベルを与えるように構
成されている場合にも、起動を確実化するためのリセッ
トが、本来の制御処理を行うための制御プログラムの実
行後にかかってしまうようなことは防止される。
【0210】システムリセット手段が、マイクロコンピ
ュータの動作を停止させる際には、マイクロコンピュー
タのリセット端子に対して一旦リセット状態を示すレベ
ルを与えた後ではリセット解除を示すレベルを出力しな
いように構成されている場合には、電力供給停止時にマ
イクロコンピュータに対して複数回のリセットがかかる
ことはなく、マイクロコンピュータは確実に動作停止す
る。
【0211】マイクロコンピュータが、電力供給停止直
前の内容を保持することが可能な記憶手段に保持されて
いる保持データにもとづいて制御を再開させることが可
能であるように構成されている場合には、停電等の不測
の電源断が生じても、遊技者に不利益を与えないように
することができる。
【0212】所定の電源を監視し検出条件が成立した場
合に検出信号を出力する電源監視手段を備え、電気部品
制御手段が、電源監視手段からの検出信号に応じて所定
の電力供給停止時処理を行うように構成されている場合
には、電気部品制御手段は、データ保存のための処理な
どの電力供給停止時処理を行うタイミングを確実に把握
できる。
【0213】システムリセット手段が、電源監視手段に
おける検出条件の成立から所定期間経過後にマイクロコ
ンピュータに対してリセットを示すレベルを与えるよう
に構成されている場合には、所定期間経過後にマイクロ
コンピュータをリセット状態にすることによって、マイ
クロコンピュータは電力供給停止時処理を行った後に確
実に動作停止する。
【0214】電力供給停止時処理に記憶手段へのアクセ
スを防止する処理が含まれるように構成されている場合
には、電源断時に、保存されるべきデータが破壊される
ことがないという効果がある。
【0215】マイクロコンピュータが記憶手段の記憶内
容に関連した演算の結果得られるチェックデータを記憶
手段に保存するように構成されている場合には、電源復
旧時にチェックデータにもとづいてデータが破壊されて
いないかどうかチェックすることができ、保存されるデ
ータの信頼性を向上させることができる。
【0216】遊技機で使用される電圧を生成する電源基
板が電気部品制御基板とは別に設けられ、電源監視手段
が電源基板に搭載されている場合には、一つの電源監視
手段から複数の電気部品制御基板に検出信号を供給する
ことが可能になり、電源監視制御を行っても遊技機のコ
スト増を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面からみた正面図であ
る。
【図2】 パチンコ遊技機の裏面に設けられている各基
板を示す説明図である。
【図3】 パチンコ遊技機の機構板を背面からみた背面
図である。
【図4】 機構板に設置されている中間ベースユニット
周りの構成を示す正面図である。
【図5】 球払出装置を示す分解斜視図である。
【図6】 遊技制御基板(主基板)の回路構成を示すブ
ロック図である。
【図7】 払出制御基板および球払出装置の構成要素な
どの賞球に関連する構成要素を示すブロック図である。
【図8】 電源監視および電源バックアップのためのC
PU周りの一構成例を示すブロック図である。
【図9】 電源基板の一構成例を示すブロック図であ
る。
【図10】 主基板におけるCPUが実行するメイン処
理を示すフローチャートである。
【図11】 初期化処理を示すフローチャートである。
【図12】 2msタイマ割込処理を示すフローチャー
トである。
【図13】 遊技制御処理を示すフローチャートであ
る。
【図14】 停電発生NMI処理を示すフローチャート
である。
【図15】 バックアップパリティデータ作成方法を説
明するための説明図である。
【図16】 払出制御コマンドのコマンド形態の一例を
示す説明図である。
【図17】 払出制御コマンドの内容の一例を示す説明
図である。
【図18】 払出制御コマンドの送出形態の一例を示す
タイミング図である。
【図19】 払出制御コマンドの送出形態の他の例を示
すタイミング図である。
【図20】 電源監視および電源バックアップのための
払出制御基板のCPU周りの一構成例を示すブロック図
である。
【図21】 電源投入時のリセット信号の様子を示すタ
イミング図である。
【図22】 遊技機の電源断時の電源低下やNMI信号
の様子を示すタイミング図である。
【図23】 払出制御用CPUが実行するメイン処理を
示すフローチャートである。
【図24】 払出制御用CPUの2msタイマ割込処理
を示すフローチャートである。
【図25】 払出制御手段におけるRAMの一構成例を
示す説明図である。
【図26】 払出制御用CPUが実行するコマンド受信
処理を示すフローチャートである。
【図27】 払出制御処理を示すフローチャートであ
る。
【図28】 払出制御処理を示すフローチャートであ
る。
【図29】 払出制御処理を示すフローチャートであ
る。
【図30】 払出制御処理を示すフローチャートであ
る。
【図31】 払出制御用のNMI割込処理を示すフロー
チャートである。
【図32】 CPUの動作の概要を示すフローチャート
である。
【図33】 払出制御用CPUが実行する初期化処理処
理を示すフローチャートである。
【図34】 リセットIC651,976の出力例を示
すタイミング図である。
【図35】 電源監視および電源バックアップのための
CPU周りの他の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機 31 主基板 37 払出制御基板 53 基本回路 56 CPU 371 払出制御用CPU 902 電源監視用IC 910 電源基板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者が所定の遊技を行うことが可能な
    遊技機であって、遊技機に設けられている電気部品を制
    御するための処理についての制御プログラムを実行する
    マイクロコンピュータを備え、 前記マイクロコンピュータのリセット端子に、リセット
    解除を示すレベルを断続的に複数回与えることによって
    マイクロコンピュータを起動するシステムリセット手段
    と、前記システムリセット手段がリセット解除を示すレ
    ベルを与えるタイミングをマイクロコンピュータが動作
    可能な状態となるまで遅延させる遅延手段とを含むこと
    を特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記システムリセット手段は、電源電圧
    を監視し、マイクロコンピュータが動作可能な電圧レベ
    ル以上の電圧レベルでリセット解除を示すレベルを与え
    る請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記システムリセット手段は、リセット
    解除を示すレベルを与えた後、マイクロコンピュータが
    電気部品を制御するための処理についての制御プログラ
    ムを実行開始する以前にリセットを示すレベルを与え、
    その後再度リセット解除を示すレベルを与える請求項1
    または請求項2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 マイクロコンピュータは、リセット解除
    に応じて電気部品を制御するための処理についての制御
    プログラムを実行開始する前に所定の起動時処理を実行
    し、 前記システムリセット手段は、リセット解除を示すレベ
    ルを与えた後、所定の起動時処理の実行中にリセットを
    示すレベルを与え、その後再度リセット解除を示すレベ
    ルを与える請求項1ないし請求項3記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 システムリセット手段は、マイクロコン
    ピュータの動作を停止させる際には、マイクロコンピュ
    ータのリセット端子に対して、一旦リセット状態を示す
    レベルを与えた後ではリセット解除を示すレベルを出力
    しない請求項1ないし請求項4記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 マイクロコンピュータは、電力供給停止
    直前の内容を保持することが可能な記憶手段に保持され
    ている保持データにもとづいて制御を再開させることが
    可能である請求項1ないし請求項5記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 遊技機は、所定の電源を監視し所定の検
    出条件が成立した場合に検出信号を出力する電源監視手
    段を備え、 前記電気部品制御手段は、前記電源監視手段からの検出
    信号に応じて所定の電力供給停止時処理を行う請求項1
    ないし請求項6記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 システムリセット手段は、電源監視手段
    における検出条件の成立から所定期間経過後にマイクロ
    コンピュータに対してリセットを示すレベルを与える請
    求項7記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 電力供給停止時処理には、記憶手段への
    アクセスを防止する処理が含まれる請求項7または請求
    項8記載の遊技機。
  10. 【請求項10】 電力供給停止時処理には、記憶手段の
    記憶内容に関連した値を用いた演算の結果得られるチェ
    ックデータを記憶手段に保存する処理が含まれる請求項
    7ないし請求項9記載の遊技機。
  11. 【請求項11】 遊技機で使用される電圧を生成する電
    源基板が電気部品制御基板とは別に設けられ、 電源監視手段は前記電源基板に設けられて請求項7ない
    し請求項10記載の遊技機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010017336A (ja) * 2008-07-10 2010-01-28 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP2011152469A (ja) * 2011-05-18 2011-08-11 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP2011254983A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP2013061841A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Fujitsu Ltd 情報処理装置および情報処理装置の試験方法

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