JP2001187048A - X線ctシステム及びその操作コンソール及び制御方法及び記憶媒体 - Google Patents

X線ctシステム及びその操作コンソール及び制御方法及び記憶媒体

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JP2001187048A
JP2001187048A JP37492299A JP37492299A JP2001187048A JP 2001187048 A JP2001187048 A JP 2001187048A JP 37492299 A JP37492299 A JP 37492299A JP 37492299 A JP37492299 A JP 37492299A JP 2001187048 A JP2001187048 A JP 2001187048A
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Makoto Gono
誠 郷野
Akihiko Nishide
明彦 西出
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GE Healthcare Japan Corp
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GE Yokogawa Medical System Ltd
Yokogawa Medical Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチスライスX線CTシステムを利用した
ヘリカルスキャンが実現でき、しかも、高精度のX線断
層像を再構成する。 【解決手段】 X線検出器が2列のX線検出アレイA、
Bで構成され、X線管のX線照射角がπ/3になってい
る構成において、被検者の心臓のX線断層像をヘリカル
スキャンする場合、ガントリの2/3周回動するに要す
る時間を、心臓の1鼓動周期に合わせ、2/3周回動す
る際のZ軸方向への被検体をX線検出アレイの幅だけ移
動するよう、ガントリの回転速度及び被検体の乗せたテ
ーブルの搬送速度を制御する。そして、X線検出アレイ
A,Bが、1鼓動分の時間差でもって、それぞれπ/3
の回動期間を分担して得られた信号を用いることで、X
線断層像を再構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はX線照射によって被
検体のX線断層像を得るX線CTシステム及びその操作
コンソール及び制御方法及び記憶媒体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数スライスのX線断層像を再
構成するマルチスライスX線CTシステムでは、X線ビ
ームを検出する検出アレイを所謂ガントリの円周に沿っ
て複数列分、隣接して設けた検出器を使用することで、
断層像の再構成を実現する。そして、X線発生源、及
び、複数列の検出アレイで構成される検出器をガントリ
の円周に沿って回動させる。この回動動作中、各回動角
におけるX線管の駆動と、検出器による検出とを行うこ
とで、異なる回動角での被検体を透過して減衰したX線
量に対応する信号を得る。検出器は先に説明したように
複数列の検出アレイを有するので、1回転の動作で、複
数のスライスの断層像の再構成が可能となり、しかもそ
れらの信号を組み合わせることで所望とするスライス厚
の像を再構成することができる。
【0003】ところで、ヘリカルスキャンと呼ばれるス
キャニング方法がある。これはこれまでシングルスライ
スX線CTシステムで実現されていたもので、X線管及
び検出器のガントリの円周に沿っての回動動作と、ガン
トリの回動面を平面と見たときの垂直方向(以下、Z軸
方向)への被検体の搬送動作を同時に行うものである。
【0004】かかるヘリカルスキャンでは、回動中に得
られる検出器からの信号は、その時間差があるが故に、
必ずしも所望のZ軸で信号が検出されるとは限らず、所
望のZ軸位置からずれた位置における信号である。
【0005】そこで、一般には、目的とするZ軸位置に
おける信号を、その近傍位置で検出された信号を補間す
ることで生成し、それに基づいて画像再構成処理を行う
ことになる。
【0006】さて、このようなヘリカルスキャンを、マ
ルチスライスX線CTシステムに適用し、尚且つ、周期
的に運動する臓器(例えば心臓)のX線断層像を再構成
する場合、非常に面倒な状況に遭遇する。
【0007】すなわち、心臓は膨張収縮を繰り返すわけ
で、単純に補間するだけでは膨張時と収縮時の信号が混
在した状態になるから、再構成した像中の心臓部位の像
はボケた状態になってしまい、信頼性のあるX線断層像
を再構成することは困難になる、という点である。
【0008】そこで、心臓の運動(鼓動)の1周期につ
いてその同位相における検出信号に基づいて像を再構築
することが必要になる。かかる技術は一般にハートゲー
トスキャンと呼ばれているが、このスキャンはシングル
スライスX線CT装置、つまり、検出アレイが一列だけ
のX線CT装置で実現している。
【0009】理由は、一列だけの検出器の場合、その処
理が単純な為である。換言すれば、複数列の検出アレイ
を有するマルチスライスX線CT装置もしくはシステム
では、どのタイミングのどの検出アレイの信号を組み合
わせて目的とするZ軸におけるX線断層像を再構成する
か、という点について確立した技術がないためである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、マルチスライ
スX線CTシステムの利点は、一度のスキャンで多数
枚、且つ、所望とするスライス厚のX線断層像が得られ
るわけであるから、この利点を活用する要望は高い。
【0011】そこで、本発明は周期的運動のある被検体
の部位を、マルチスライスX線CTシステムの構成を活
用しつつ、高い精度のX線像を再構成することを可能な
らしめるX線CTシステム及びその制御方法を提供しよ
うとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明のX線CTシステムは以下の構成を備える。
すなわち、互いに対向する位置に設けられたX線管と被
検体の体軸方向に配された複数列のX線検出アレイで構
成されるX線検出器とを回動させ、前記X線管と前記X
線検出器の間に位置する、被検体の周期的運動する部位
のX線断層像を生成するX線CTシステムであって、前
記X線管及びX線検出器の回動によるX線断層像を再構
成するに必要な信号を得るための回動角範囲を前記複数
のX線検出アレイの数で等分割した際における各部分回
動角範囲を、夫々の検出アレイが前記部位の運動の周期
Tの時間差で検出するよう前記X線管及び前記X線検出
器の回動速度を設定する第1の設定手段と、前記周期T
に対し、前記X線検出器が有する各X線検出アレイの前
記被検体の搬送方向の厚さに応じた距離を移動させるた
めの速度を設定する第2の設定手段と、前記第1、第2
の設定手段で設定された回動速度及び搬送速度でスキャ
ン動作を行わせる制御手段とを備え、該制御手段の制御
によって得られた前記複数の検出アレイのそれぞれの部
分回動範囲のデータを用いてX線断層像を像再構成する
ことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係る実施形態を詳細に説明する。
【0014】<第1の実施形態>図1は、実施形態にお
けるX線CTシステムのブロック構成図である。図示の
如く、システムは、被検体へのX線照射と被検体を透過
したX線を検出するためのガントリ装置100と、ガン
トリ装置100に対して各種動作設定を行うと共に、ガ
ントリ装置100から出力されてきたデータに基づいて
X線断層像を再構成し、表示する操作コンソール200
により構成されている。
【0015】ガントリ装置100は、その全体の制御を
司るメインコントローラ1を始め以下の構成を備える。
【0016】2は操作コンソール200との通信を行う
ためのインタフェース、3はテーブル12上に横たえた
被検体(被検者)を搬送(図面に垂直な方向で以下、Z
軸ともいう)するための空洞部を有するガントリであ
り、内部には、X線発生源であるX線管4(X線管コン
トローラ5により駆動制御される)、X線の照射範囲を
画定するためのスリットを有するコリメータ6、コリメ
ータ6のX線照射範囲を画定するスリット幅の調整モー
タ7aが設けられている。このモータ7aの駆動はコリ
メータコントローラ7により制御される。
【0017】また、ガントリ3には、被検者を透過した
X線を検出する検出部8、及び検出部8より得られたデ
ータを収集するデータ収集部9も備える。X線管4及び
コリメータ6と、検出部8は互いに空洞部分を挟んで、
すなわち、被検体を挟んで対向する位置に設けられ、そ
の関係が維持された状態でガントリ3のまわりを回動す
るようになっている。この回動は、モータコントローラ
11からの駆動信号により駆動される回転モータ10に
よって行われる。また、被検体を乗せるテーブル12
は、Z軸向への搬送がなされるが、その駆動はテーブル
モータ13によって行われる。
【0018】メインコントローラ1は、I/F2を介し
て受信した各種コマンドの解析を行い、それに基づいて
上記のX線管コントローラ5、コリメータコントローラ
7、モータコントローラ11、テーブルモータコントロ
ーラ14、そして、データ収集部9に対し、各種制御信
号を出力することになる。また、メインコントローラ1
は、データ収集部9で収集されたデータを、I/F2を
介して操作コンソール200に送出する処理も行う。
【0019】操作コンソール200は、所謂ワークステ
ーションであり、図示に示す如く、装置全体の制御を司
るCPU51、ブートプログラムやBIOSを記憶して
いるROM52、主記憶装置として機能するRAM53
を始め、以下の構成を備える。
【0020】HDD54は、ハードディスク装置であっ
て、ここにOS、ガントリ装置100に各種指示を与え
たり、ガントリ装置100より受信したデータに基づい
てX線断層像を再構成するための診断プログラムが格納
されている。また、VRAM55は表示しようとするイ
メージデータを展開するメモリであり、ここにイメージ
データ等を展開することでCRT56に表示させること
ができる。57及び58は、各種設定を行うためのキー
ボード及びマウスである。また、59はガントリ装置1
00と通信を行うためのインタフェースである。
【0021】上記構成において、実施形態におけるマル
チスライスX線CTシステムを利用したヘリカルスキャ
ンについて説明する。
【0022】説明を簡単にするため、実施形態における
ガントリ装置100に設けられるX線管4の照射角(フ
ァン角)はコリメータ6のスリットによって図2に示す
如く60度(=π/3)に制限されているものとする。
また、ガントリの空洞の対向する位置に設けられるX線
検出器8は2列の検出アレイA,Bが設けられており、
図4に示す如く、それぞれZ軸方向に2mm厚を有する
ものとする。それぞれの検出アレイA,BはX線照射角
(実施形態では60度)に依存した長さに渡って複数の
検出素子を有することになるが、概ね1000個であ
る。勿論、これ以外であっても構わない。
【0023】まず、被検体のZ軸(図2の図面に垂直な
方向)に対する動き無しの場合を考える。
【0024】今、図2の点Qの位置にX線管4が位置
し、それと対向する位置にX線検出器8(検出アレイ
A,B)があって、この位置関係でX線管によるX線の
発生及び検出器による検出を行ったとする。次いで、図
示矢印方向にX線管4及び検出器を回動させ(以下、単
に「回動する」といい、360度の回動を「1公転」と
いう)、同様の処理を行っていくことを繰り返すと、つ
いには点QにおけるX線の照射角の端の位置である点
Q’の位置にX線管4が移動する。実は、X線CT装置
の場合、図示のように、X線管4が点Qから点Q’に移
動した時点で、その間に検出された信号に基づいて画像
再構成が可能である(上記点QからQ’の範囲は回動角
範囲と称される)。これは、X線管4が点QからQ’に
移動することにより、360度の全周に渡ってX線の照
射がなされることとなり、全周に渡って検出された信号
を用いれば画像再構成が可能となるためである。実施形
態ではX線管4の照射角を60度としているわけである
から、点Qから点Q’までの回動範囲は2/3公転とな
る。
【0025】ここで、心臓の鼓動に同期してスキャンを
行うため、2/3公転に要する時間を、心臓の鼓動の1
周期Tに合わせる。尚、1公転に要する時間をスキャン
時間Tsと表現すると、Ts=3/2・Tとなる。
【0026】以上を踏まえて、今度は被検体をZ軸方向
への移動させながら、スキャンを行う場合について考察
する。
【0027】ここで、被検体を乗せたテーブル12の1
スキャン時間(1公転に要する時間)に対するZ軸方向
への移動量を、1本の検出アレイの幅の倍率で表現し、
その単位をピッチと呼ぶこととする。ここでは、図5に
示す如く、1.5ピッチ、つまり、1スキャン時間(X
線管4が1公転する時間)に対し、検出アレイの幅の
1.5倍移動することを考える。より分かり易く説明す
ると、検出アレイの幅はここでは2mmとしているの
で、1スキャンした場合、X線管が被検体に対して相対
的に3mm移動することになる。
【0028】X線管4がZ軸方向に相対的に1ピッチ
(=2mm)分移動するのは、[1/1.5]公転、す
なわち、2/3周した位置になることは容易に理解でき
よう。
【0029】この意味するところは、図3における点
Q’位置に移動したX線管4が存在した際の検出アレイ
Aは、点QにX線管が存在していたときの検出アレイA
の位置よりZ軸方向に2mm(1ピッチ)ずれている
(先行している)ことを意味する。
【0030】換言すれば、点Q’位置にX線管4が位置
したときの検出アレイB(検出アレイAではない)のZ
軸方向の位置は、点Q位置にX線管が存在した際の検出
アレイAのそれと同じである。しかも、点Q−Q’間の
回動時間を心臓の鼓動周期Tに同期させるわけであるか
ら、点Q位置におけるアレイAで検出される信号と、点
Q’位置におけるアレイBで検出される信号は、心臓の
1鼓動分の時間差はあるものの、鼓動運動という時間軸
に対する動きに対しては同位相のものとなる。なお、こ
れら検出アレイA,Bで検出される範囲は各部分回動角
範囲と称される。
【0031】したがって、図3の如く、X線管4が点Q
を開始位置とし図示矢印方向に回動を開始してπ/3
(=120度)移動する間に検出アレイAより得られた
信号は、それに続くπ/3周した後の点Q’を開始点と
し、そこからπ/3回動するまでの間に検出アレイBで
検出された信号と、Z軸に対して同じ位置であり、尚且
つ、心臓の鼓動周期Tに対しても同じ位相とさせること
が可能となる。
【0032】図示の如く、これら2つの検出アレイA,
Bで検出した信号は、全体の2/3周分の占めているこ
とになるから、少なくともこれでもってX線断層像を再
構築する際の必要十分な信号を得ることができることに
なる。
【0033】さて、心臓の鼓動は、心電図装置で検出さ
れるが、その検出波形は概ね図6に示す通りであり、膨
張と収縮が時間Tで繰り返される。勿論、この時間Tは
被検者毎に異なるし、その体調(状態)によっても変動
する。が、膨張開始時の直前の収縮状態の期間は、ほと
んどの場合、T/2より長い。したがって、検出アレイ
A、Bそれぞれで1/3公転期間(=T/2)の信号を
得るには十分な時間を確保できる。
【0034】図7は、横軸を時間、縦軸をX線管4の被
検体に対するZ軸方向への相対移動量とした際の検出ア
レイA,Bそれぞれの検出タイミングを示している。ま
た、理解しやすくするため、それぞれの検出アレイの位
置に応じて心電図波形を重畳して示した。
【0035】実施形態では、検出アレイA,Bのそれぞ
れの幅を2mmとしているわけであるから、検出アレイ
A,BのZ軸の切片の差は2mmとなる(アレイA,B
の中心線間の距離とした場合)。また、心臓の1鼓動周
期Tは、上記の通り、2/3公転に要する時間でもある
(1公転時間Ts=1スキャン時間=3/2・T)。
【0036】図6との関係から、心臓の収縮時の期間P
1、P2は図7におけるP1、P2に対応し、それぞれ
の和が図3に示す如く連続した範囲、すなわち、X線断
層像を再構成するに必要な回動角範囲「4/3・π」に
なるのは容易に理解できよう。
【0037】このようなシーケンスに従えば、マルチス
ライスX線CTシステムを用いたヘリカルスキャンにお
いても、心臓等の周期的な運動がある臓器についての高
い精度でX線断層像を得ることができるようなる。
【0038】ここで注目したい点は、シングルスライス
X線CTシステムでヘリカルスキャンを行おうとする
と、どうしてもX線管の1回転以上させてはじめて1ス
ライス分の検出信号を得ることが必要になるので、再構
成される像に対する時間分解能は低くならざるを得な
い。これに対し、本実施形態に従えば、マルチスライス
という機能を十分に利用しつつ、高い時間分解能の像を
再構築することが可能になる。
【0039】上記実施形態をまとめると次のようにな
る。
【0040】X線断層像を再構成するに必要な回動角範
囲をθ(上記例では2/3周=4/3・π)、心臓の鼓
動周期がTである場合、スキャン時間(1公転に要する
時間)Tsは、 Ts=T・2π/(2π−θ/2) で表わせる。この時間でX線管4及び検出器8を1回転
させるよう制御すれば良い。
【0041】また、テーブル12は1鼓動周期Tに対し
て1ピッチ分移動させれば良いから、その速度Vは V=P・Wd/Ts =Wd/T となる。ここでWdは検出アレイのZ軸方向への幅(実
施形態では2mm)である。
【0042】つまり、2列のX線検出アレイで構成され
る検出器を有するマルチスライスX線CTシステムにお
いては、まず、始めに、被検体の心臓の鼓動周期Tを予
め心電図装置等を用いて検出する。そして、X線断層像
を再構成するに必要な回動角範囲を4/3・πとするな
らば、操作コンソール200から、ガントリ装置100
内のメインコントローラ1に対して、検出された鼓動周
期Tに基づいて上記のようにして1回転の時間Ts、搬
送速度Vを算出し、それぞれの算出値になるような制御
コマンドをガントリ装置100に送信し、次いでスキャ
ン開始コマンドを送出する。これによって、ガントリ装
置100(メインコントローラ1)はスキャンを開始す
ることになる。
【0043】これにより、ガントリ装置100は、検出
アレイA,Bより得られた信号を操作コンソール200
に転送してくることになるが、操作コンソール200内
のCPU51は、送られてきた検出アレイA,Bの信号
を一旦、HDD(外部記憶装置)54に格納していく。
【0044】図8は、操作コンソール200のHDD
(外部記憶装置)54に格納されたデータの概念図を示
している。各アレイからのデータは、そのアレイが有す
る検出素子の数(チャネル数)で構成され、これが時系
列に格納されていくことになる。
【0045】CPU51は、HDD54に格納された検
出アレイAのデータの中から、少なくとも図7の−
期間のタイミングで得られたデータと、検出アレイBの
データの中から−期間で得られたデータを選択して
抽出する。そして、それぞれのデータに対して、図9に
示すような重み付け係数を割り当てて、最終的にX線断
層像を再構築し、CRT56に表示することになる。
【0046】<第1の実施形態の変形例>上記実施形態
(第1の実施形態)では、心臓の1鼓動周期Tに対し
て、ガントリを4/3・π(=2/3周)させ、その時
間Tに対してテーブル12を1ピッチ分Z軸方向に移動
させる例を示した。
【0047】要するに、X線断層像を再構成するに必要
な回動角範囲(実施形態では4/3・π)が与えられた
とき、以下の3つの条件を満足すれば良い。 (i).2つの検出アレイA,Bは、回動角範囲の1/2の
範囲(部分回動角範囲)をそれぞれ分担し、X線を検出
する。 (ii).検出アレイAが自身に分担された部分回動角範囲
でX線を検出するタイミングと、検出アレイBが自身に
分担された部分回動角範囲で線を検出するタイミングと
の時間差を心臓の鼓動周期Tに一致させる。 (iii).心臓の鼓動周期Tに対して、テーブルを1ピッチ
分だけZ軸方向に移動させる。
【0048】上記の第1の実施形態は、この条件を満足
する例であったが、実はこれに満足する解はもう一つ存
在する。すなわち、心臓の1鼓動周期Tに対して、ガン
トリを4/3回転(=8/3・π回転)させ、4/3回
転する毎に1ピッチだけテーブル(被検体)をZ軸に移
動させるのである。
【0049】以下、この例、すなわち、第1の実施形態
の変形例について説明する。尚、検出アレイの数及びそ
れぞれのZ軸方向の幅は同じであるものとする。
【0050】図10は、心臓の鼓動周期Tに対して、ガ
ントリが4/3回転する場合の検出アレイA,Bで検出
する各部分回動角範囲を示している。図3と比較する
と、ちょうど検出アレイA,Bで検出する部分回動角範
囲の順序が逆になっていることが理解できよう。
【0051】より分かり易く説明すると、次の通りであ
る。
【0052】今、点Q位置にX線管4が存在して、この
位置から時計まわりに回動を開始させ、時間T(=鼓動
周期)後に4/3周(=8/3・π回転)させたとす
る。このとき、点Q’の位置にX線管4が移動すること
になる。この4/3周後に、被検体をZ軸方向に1ピッ
チ分移動するよう制御すると、点Q’にX線管が移動し
たときの検出アレイBの被検体のZ軸方向の位置は、最
初の点Q位置にX線管4が位置していた場合の検出アレ
イAのそれと同じとなり、心臓の鼓動周期という時間軸
に対しても同位相となる。
【0053】各検出アレイで検出する部分回動角範囲は
1/3周の範囲、つまり、2/3・πに等しいから、ガ
ントリが部分回動角範囲だけ回動するに要する時間は
(2/3・π)/(8/3・π)・T=1/4・Tとな
る。
【0054】これの意味は、図11に示す如く、検出ア
レイA、Bが鼓動周期Tの1/4の期間P3、P4にお
いてX線を検出すれば良いことを示していることに他な
らない。図6と比べると、期間P3(=P4)は期間P
1(=p2)のちょうど半分の期間であることがわか
る。すなわち、上記の条件の下で制御することで、時間
軸に対する分解能が2倍になり、尚且つ、その期間P3
(=P4)におけるZ軸方向の移動距離も少なくなるの
で、再構成されるX線断層像の分解能も高くできること
を意味することになる。要するに、先に説明した第1の
実施形態より、より高い精度のX線断層像を再構成でき
る。まとめると、次の様になる。
【0055】X線断層像を再構成するに必要な回動角範
囲をθ(実施形態では2/3周=4/3π)とし、検出
器が有する検出アレイの数がn、心臓の鼓動周期をTと
するとき、1鼓動周期Tに対する回転角度ωは、 ω=2π±θ/n (1) となる。ここで、n=2とし、記号「±」の「−」を採
用すると先に説明した第1の実施形態となり、「+」を
採用すると、ここで説明したその変形例となることは当
業者であれば容易に理解できよう。
【0056】したがって、スキャン時間(1公転に要す
る時間)Tsは、 Ts=T・2π/ω=T・2π/(2π±θ/n) で表せる(検出アレイの数に依存して解が2つ存在す
る)。
【0057】また、ガントリが2π±ω/n回動する間
に1ピッチ分だけZ軸方向に移動すれば良いから、ガン
トリが1回転する間にテーブル12のZ軸方向への移動
距離P(ピッチ)は、 P=2π/(2π±θ/n) (2) として設定すれば良い(この変形例では、0.75ピッ
チ)。
【0058】そして、テーブル12のZ軸方向の移動速
度Vは、 V=P・Wd/Ts =Wd/T となる。なお、1スキャン時間Ts(ガントリの回転速
度)が上式(1)で決定されているので、テーブル12
の移動速度Vを設定することと、ピッチPを設定するこ
とは同じ意味を持つ(それぞれを独立して設定すること
はできない)。
【0059】操作コンソール側の処理は、ガントリ装置
100に与えるパラメータが異なるだけで、その処理内
容は第1の実施形態と同様であるので、その説明は省略
する。
【0060】<第2の実施形態>上記実施形態(第1の
実施形態及びその変形例)では、検出アレイが2列の場
合であったが、本第2の実施形態では4列の場合、すな
わち、検出アレイA,B,C,Dがこの順序で設けられ
ている場合を説明する。ただし、説明を簡単にするた
め、各検出アレイの幅は上記第1の実施形態と同様2m
mであるとする。また、X線管のX線照射角は上記第1
の実施形態と同様に60度であり、X線断層像を再構成
するに必要な回動角範囲θも2/3周(=4/3・π)
であるものとする。
【0061】先の式(1)に、検出アレイの数n=4を
あてはめると、撮影対象の臓器(実施形態では心臓)の
1鼓動周期Tに対する回転角ωは、ω=2π±θ/4=
2π±1/3π=5/3・π、又は7/3・πとなる。
【0062】1回転は2πで表現できるから、上記2つ
の解は、1鼓動周期Tに対して5/6回転、又は、7/
6回転のいずれかを一方を採用すれば良いことに他なら
ない。5/6回転/Tと7/6回転/Tの関係は、上述
した第1の実施形態及びその変形例での2/3回転/T
と4/3回転/Tの関係と同じであるので、分解能とい
う観点からすれば、ガントリの回転速度の速い7/6回
転/Tの方が有利である。
【0063】そこで、本第2の実施形態では、7/6回
転/Tについて以下に説明する(5/6回転/Tについ
ての簡単な説明は後述)。
【0064】これまでの説明から明らかなように、上記
条件下では、X線断層像を再構成するのに必要な信号
は、2/3周(4/3・π)回動する間に得られた信号
であるので、各検出アレイA,B,C,Dは、図12に
示す如く、それぞれが等分割した部分回動角範囲でのX
線検出を行えばよい。つまり、X線管4が1/3・π回
動(=1/6周)する際に得られた信号を選択すれば良
い。ただし、各検出アレイA,B,C,Dが検出する1
/3・πの期間は、心臓の鼓動周期Tに対して同位相に
し、且つ、各検出アレイからの信号は、その開始するタ
イミングにおけるZ軸方向に対して同じ位置のものであ
る必要がある。
【0065】7/6回転/Tの回転速度は、この条件を
満足する。すなわち、検出アレイBからの信号は、検出
アレイAによる検出開始する時点から7/6周後のタイ
ミングで得られる。また、検出アレイCからの信号は、
検出アレイBによる検出開始する時点から7/6周した
後のタイミングで得られる。同様に、検出アレイDから
の信号は、検出アレイCによる検出開始する時点から7
/6周した後のタイミングで得られる。そして、心臓の
1鼓動周期Tに対して、7/6周し、その期間で1ピッ
チ分移動させる。
【0066】これを分かり易く示すと、図13に示す如
くになる。図示の如く、心臓の1鼓動周期Tに対して、
7/6周だけ回動させる毎に、各アレイのZ軸方向の位
置が同じになり、且つ、心臓の鼓動に対しても同位相に
なる。各アレイが時間1/7・Tの期間で検出する範囲
は、ガントリの回動角度で1/3・πに等しいから、そ
れぞれの検出の合計回動角は、4/3π(2/3周)の
範囲とすることができ、図12に示す検出分担を満足さ
せることができる。
【0067】操作コンソール200側の処理は、第1の
実施形態で説明したのと実質的に同じである。すなわ
ち、ガントリ装置100は、検出アレイA,B、C、D
より得られた信号を操作コンソール200に転送してく
ることになるので、操作コンソール200内のCPU5
1は、送られてきた検出アレイA,B、C、Dの信号を
一旦、HDD(外部記憶装置)54に格納していく。そ
して、CPU51はHDD54に格納される格納された
データの中から、図12に示す如く、各検出アレイに分
担させた部分回動角に対応するデータ(それぞれが、Z
軸に対して同じ位置であり、心臓の鼓動周期に対して同
位相である)を抽出する。そして、抽出したデータに対
して、それぞれに用意された重み付け係数を割り当て
て、最終的にX線断層像を再構築し、CRT56に表示
することになる。
【0068】さて、検出アレイが4列であり、5/6回
転/Tの制御を行う場合についてであるが、各検出アレ
イA、B、C、Dが検出する部分回動角範囲は図14に
示す通りになる。すなわち、図12に対して各検出アレ
イが分担する順序が逆になる。検出アレイBは、検出ア
レイAが点Q0を基準としたときにその位置から5/6
回転後に位置Q1に到達する。また、検出アレイCは、
基準位置Q1の位置から5/6回転後に位置Q2に到達
し、アレイDは基準位置Q2の位置から5/6回転後に
位置Q3の位置に到達する。そして、5/6回転に要す
る時間を鼓動周期Tに合わせ、尚且つ、その間に1ピッ
チ分だけ移動させれば良い。
【0069】ガントリ1回転に要する時間Tsと、1回
転におけるピッチPは次のようになる。
【0070】Ts=6/5・T P=6/5・Wd (Wdは検出アレイの幅) また、操作コンソール200における動作については説
明するまでもないであろう。
【0071】上記第1の実施形態及びその変形例、並び
に、第2の実施形態では、心臓の膨張開始直前の状態に
ついてX線断層像を再構築する例を説明したが、心臓の
鼓動周期どの位相における像を再構築するかは、操作コ
ンソールに与える操作者の指示に依存するものであるの
で、上記実施形態によって本発明が限定されるものでは
ない。また、検出アレイの数が多くなると、あるZ軸位
置における像再構成に必要な各検出アレイの分担する範
囲、換言すれば、像再構成に必要な各検出アレイからの
データ量は少なくなる(期間は短くなる)ので、心臓の
膨張時におけるX線断層像を精度良く再構築することも
可能である。
【0072】図15は、実施形態における操作コンソー
ル200における診断プログラムの中のマルチスライス
スキャンを利用したヘリカルスキャンを行わせる処理の
手順を示すフローチャートである。
【0073】まず、ステップS1において、被検者の心
臓の鼓動周期を測定するため、心電図装置等によりハー
トゲート信号を抽出する。次いで、その信号に基づいて
心臓の1鼓動周期を算出する。なお、技師もしくは医師
が心電図波形からその周期をキーボード57等で直接入
力しても構わない。
【0074】次いで、ステップS3に進み、心臓の鼓動
周期Tをパラメータとする、テーブル12の搬送速度V
及びガントリ3の回動速度(1回転に要する時間Ts)
を算出し、ステップS4でその結果をコマンド形式にし
てガントリ装置100のメインコントローラ1に向けて
送出する。こうして、動作環境の設定が終了すると、ス
テップS5に進んで、スキャンを開始させるコマンドを
送出し、ガントリ装置100によるスキャン動作を開始
させる。これによって、ガントリ装置100からは検出
器8が有する複数の検出アレイによって検出されたそれ
ぞれの信号が操作コンソール200に向けて転送されて
くるので、ステップS6でそれを受信し、ステップS7
でそれらをHDD54へ格納する。次いで、ステップS
8において、格納された各検出アレイのデータ中から、
1枚のX線断層像を生成するのに必要な各検出アレイで
分担した範囲(部分回動角範囲)のデータを選択的に抽
出し、ステップS9でそれぞれに対して重み係数に従っ
た重み演算を行って像再構成処理を行い表示する。そし
て、ステップS10で、予定された被検体のZ軸方向の
終点に到達したと判断するまで、ステップS6以降の処
理を繰り返す。
【0075】なお、上記実施形態では、あるZ位置にお
けるスライス像を再構築する例を説明したが、Z軸に連
続する複数のスライスを合成して、より厚みにあるスラ
イス像を再構築することも可能であるのは容易に理解で
きよう。
【0076】以上説明したように本実施形態によれば、
マルチスライスX線CTシステムが有する複数列の検出
アレイを利用したヘリカルスキャンを実施する際に、ガ
ントリの回動速度とテーブルの搬送速度を、周期運動を
行う臓器の1周期Tに依存させ、且つ、画像再構成に必
要なガントリの回動角範囲を等分割したそれぞれの部分
回動角範囲で、各検出アレイが被検体を透過したX線を
分担して検出し、しかも、それぞれの検出アレイで検出
するタイミングを、臓器の1周期において同じ位相する
ようにすることで、時間軸及び搬送方向に対して高い分
解能を有するX線断層像を再構築することが可能にな
る。
【0077】尚、実施形態では、検出アレイの数を2、
4の例を説明したが、勿論、これによって本願発明が限
定されるものではない。
【0078】また、上記実施形態で説明したように、検
出アレイの数が与えられた場合、2通りの制御があっ
た。すなわち、検出アレイが2列で、心臓の鼓動周期を
Tとした場合、ガントリを2/3回転/T、又は、4/
3回転/Tで制御でき、後者の方が望ましいものとし
た。しかし、これは、X線CTと操作コンソール間のデ
ータ転送速度、操作コンソール側の処理速度が追従でき
る場合である。データ転送速度又は/及び操作コンソー
ルが追従できないのであれば、回転速度の遅い2/3回
転/Tを採用すれば良い。これは、検出アレイが4列の
場合にも同様である。特に、今後、検出アレイの数が増
えてくることが当然に予想され、当然、ガントリと操作
コンソールとの間のデータ転送速度の帯域を使い切って
しまう場合には、回転速度の遅いモードを選択する必要
があるだろう。
【0079】なお、上記実施形態では、被検体の心臓を
例にして説明したが、周期的に運動する、もしくは周期
的に運動する臓器の影響を受けて形状が変化する臓器
(例えば横隔膜等)に対しても同様に適用できるので、
上記実施形態によって本発明が限定されるものではな
い。
【0080】また、実施形態ではX線管4のX線照射角
を60度とし、検出アレイの幅を2mmとしたが、もち
ろん、これらによって本発明が限定されるものではな
い。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、マ
ルチスライスX線CTシステムを利用したヘリカルスキ
ャンが実現でき、しかも、高精度のX線断層像を再構成
することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるマルチスライスCTシステム
の主要構成図である。
【図2】実施形態におけるX線管のX線照射角と動作を
説明するための図である。
【図3】第1の実施形態におけるX線断層像を生成する
際の2つの検出アレイA,Bの検出分担範囲を示す図で
ある。
【図4】第1の実施形態における検出器が有する検出ア
レイを示す図である。
【図5】第1の実施形態におけるピッチの概念を説明す
るための図である。
【図6】心電図波形の例を示す図である。
【図7】第1の実施形態における検出アレイA,Bの検
出タイミングを示す図である。
【図8】第1の実施形態における操作コンソールに格納
されたデータの形式を示す図である。
【図9】第1の実施形態における重み係数の例を示す図
である。
【図10】第1の実施形態の変形例におけるX線断層像
を生成する際の2つの検出アレイA,Bの検出分担範囲
を示す図である。
【図11】第1の実施形態の変形例における心電図波形
と各検出アレイの検出時間範囲の関係を示す図である。
【図12】第2の実施形態におけるX線断層像を生成す
る際の4つの検出アレイの検出分担範囲を示す図であ
る。
【図13】第2の実施形態における検出アレイA,Bの
検出タイミングを示す図である。
【図14】第2の実施形態の変形例におけるX線断層像
を生成する際の4つの検出アレイの検出分担範囲を示す
図である。
【図15】実施形態における操作コンソールにおける動
作処理手順を示すフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C093 AA22 BA03 BA07 CA02 CA37 DA02 EA02 EB18 ED07 FA54 FA56 FF50

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する位置に設けられたX線管
    と、被検体の体軸方向に配される複数列のX線検出アレ
    イで構成されるX線検出器とを回動させ、前記X線管と
    前記X線検出器の間に位置する、被検体の周期的運動す
    る部位のX線断層像を生成するX線CTシステムであっ
    て、 前記X線管及びX線検出器の回動によるX線断層像を再
    構成するに必要な信号を得るための回動角範囲を前記複
    数のX線検出アレイの数で等分割した際における各部分
    回動角範囲を、夫々の検出アレイが前記部位の運動の周
    期Tの時間差で検出するよう前記X線管及び前記X線検
    出器の回動速度を設定する第1の設定手段と、 前記周期Tに対し、前記X線検出器が有する各X線検出
    アレイの前記被検体の搬送方向の厚さに応じた距離を移
    動させるための速度を設定する第2の設定手段と、 前記第1、第2の設定手段で設定された回動速度及び搬
    送速度でスキャン動作を行わせる制御手段とを備え、 該制御手段の制御によって得られた前記複数の検出アレ
    イのそれぞれの部分回動範囲のデータを用いてX線断層
    像を像再構成することを特徴とするX線CTシステム。
  2. 【請求項2】 前記X線検出器が有する検出アレイが2
    列の場合、前記第1の設定手段は、前記X線管及び前記
    X線検出器を3/2・Tの時間で1回転するように設定
    し、前記第2の設定手段は、1回転に対して検出アレイ
    の幅の3/2倍分の搬送速度に設定することを特徴とす
    る請求項第1項に記載のX線CTシステム。
  3. 【請求項3】 前記X線検出器が有する検出アレイが2
    列の場合、前記第1の設定手段は、前記X線管及び前記
    X線検出器を3/4・Tの時間で1回転するように設定
    し、前記第2の設定手段は、1回転に対して検出アレイ
    の幅の3/4倍分の搬送速度に設定することを特徴とす
    る請求項第1項に記載のX線CTシステム。
  4. 【請求項4】 前記X線検出器が有する検出アレイが4
    列の場合、前記第1の設定手段は、前記X線管及び前記
    X線検出器を6/7・Tの時間で1回転するように設定
    し、前記第2の設定手段は、1回転に対して検出アレイ
    の幅の6/7倍分の搬送速度に設定することを特徴とす
    る請求項第1項に記載のX線CTシステム。
  5. 【請求項5】 前記X線検出器が有する検出アレイが4
    列の場合、前記第1の設定手段は、前記X線管及び前記
    X線検出器を6/5・Tの時間で1回転するように設定
    し、前記第2の設定手段は、1回転に対して検出アレイ
    の幅の6/5倍分の搬送速度に設定することを特徴とす
    る請求項第1項に記載のX線CTシステム。
  6. 【請求項6】 互いに対向する位置に設けられたX線管
    と、被検体の体軸方向に配される複数列のX線検出アレ
    イで構成されるX線検出器とを回動させ、前記X線管と
    前記X線検出器の間に位置する、被検体の周期的運動す
    る部位のX線断層像を生成するX線CTシステムの制御
    方法であって、 前記X線管及びX線検出器の回動によるX線断層像を再
    構成するに必要な信号を得るための回動角範囲を前記複
    数のX線検出アレイの数で等分割した際における各部分
    回動角範囲を、夫々の検出アレイが前記部位の運動の周
    期Tの時間差で検出するよう前記X線管及び前記X線検
    出器の回動速度を設定し、 前記周期Tに対し、前記X線検出器が有する各X線検出
    アレイの前記被検体の搬送方向の厚さに応じた距離を移
    動させるための速度を設定し、 設定された回動速度及び搬送速度でスキャン動作を行わ
    せ、 該制御によって得られた前記複数の検出アレイのそれぞ
    れの部分回動範囲のデータを用いてX線断層像を像再構
    成することを特徴とするX線CTシステムの制御方法。
  7. 【請求項7】 X線管と、被検体の体軸方向に配される
    複数列の検出アレイで構成されるX線検出器とを内蔵す
    るガントリ装置に対し、スキャンに係る制御情報の出力
    及び前記ガントリ装置からの信号に基づいてX線断層像
    を再構成する操作コンソールであって、周期的運動する
    被検体の部位の運動周期Tを入力する手段と、前記X線
    管及びX線検出器の回動によるX線断層像を再構成する
    に必要な信号を得るための回動角範囲を前記複数のX線
    検出アレイの数で等分割した際における各部分回動角範
    囲を、夫々の検出アレイが前記部位の運動の周期Tの時
    間差で検出するよう前記X線管及び前記X線検出器の回
    動速度を設定する第1の設定手段と、前記周期Tに対
    し、前記X線検出器が有する各X線検出アレイの前記被
    検体の搬送方向の厚さに応じた距離を移動させるための
    速度を設定する第2の設定手段と、該第1、第2の設定
    手段による設定の下で前記ガントリ装置より転送されて
    きた前記複数の検出アレイの前記部分回動範囲のデータ
    を用いてX線断層像を像再構成する手段とを備えること
    を特徴とするX線CTシステムの操作コンソール。
  8. 【請求項8】 X線管と、被検体の体軸方向に配される
    複数列の検出アレイで構成されるX線検出器とを内蔵す
    るガントリ装置に対し、スキャンに係る制御情報の出力
    及び前記ガントリ装置からの信号に基づいてX線断層像
    を再構成する操作コンソールの制御方法であって、周期
    的運動する被検体の部位の運動周期Tを入力する工程
    と、前記X線管及びX線検出器の回動によるX線断層像
    を再構成するに必要な信号を得るための回動角範囲を前
    記複数のX線検出アレイの数で等分割した際における各
    部分回動角範囲を、夫々の検出アレイが前記部位の運動
    の周期Tの時間差で検出するよう前記X線管及び前記X
    線検出器の回動速度を設定する工程と、前記周期Tに対
    し、前記X線検出器が有する各X線検出アレイの前記被
    検体の搬送方向の厚さに応じた距離を移動させるための
    速度を設定する工程と、該設定の下で前記ガントリ装置
    より転送されてきた前記複数の検出アレイの前記部分回
    動範囲のデータを用いてX線断層像を像再構成する工程
    とことを特徴とするX線CTシステムの操作コンソール
    の制御方法。
  9. 【請求項9】 X線管と、被検体の体軸方向に配される
    複数列の検出アレイで構成されるX線検出器とを内蔵す
    るガントリ装置に対し、スキャンに係る制御情報の出力
    及び前記ガントリ装置からの信号に基づいてX線断層像
    を再構成する操作コンソール用のプログラムコードを格
    納する記憶媒体であって、 周期的運動する被検体の部位の運動周期Tを入力する工
    程のプログラムコードと、 前記X線管及びX線検出器の回動によるX線断層像を再
    構成するに必要な信号を得るための回動角範囲を前記複
    数のX線検出アレイの数で等分割した際における各部分
    回動角範囲を、夫々の検出アレイが前記部位の運動の周
    期Tの時間差で検出するよう前記X線管及び前記X線検
    出器の回動速度を設定する工程のプログラムコードと、 前記周期Tに対し、前記X線検出器が有する各X線検出
    アレイの前記被検体の搬送方向の厚さに応じた距離を移
    動させるための速度を設定する工程のプログラムコード
    と、 該設定の下で前記ガントリ装置より転送されてきた前記
    複数の検出アレイの前記部分回動範囲のデータを用いて
    X線断層像を像再構成する工程のプログラムコードとを
    格納することを特徴とする記憶媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005065837A (ja) * 2003-08-21 2005-03-17 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc X線ct装置、及びその制御方法
JP2005125084A (ja) * 2003-10-03 2005-05-19 Canon Inc 放射線撮像装置及び撮像方法
CN104799878A (zh) * 2014-01-24 2015-07-29 Ge医疗***环球技术有限公司 一种设定心脏ct扫描时的机架旋转速率的方法和装置

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