JP2001186790A - 電動パワーステアリング制御装置 - Google Patents

電動パワーステアリング制御装置

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JP2001186790A
JP2001186790A JP36621399A JP36621399A JP2001186790A JP 2001186790 A JP2001186790 A JP 2001186790A JP 36621399 A JP36621399 A JP 36621399A JP 36621399 A JP36621399 A JP 36621399A JP 2001186790 A JP2001186790 A JP 2001186790A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧の変動があっても充分にトルクリッ
プルを低減させることが可能な車両用の電動パワーステ
アリング制御装置を得る。 【解決手段】 DCブラシレスモータ7の電気角信号と
回転速度とを演算する回転角演算手段4eと、DCブラ
シレスモータ7のトルクリップル補償信号を演算する補
償信号演算手段4fと、操舵トルクと走行速度とからD
Cブラシレスモータ7を駆動する目標電流値を演算する
目標電流値演算手段4aと、この目標電流値に対して電
圧余裕値を設定する電圧余裕値設定手段4jと、目標電
流値と電源電圧値と電圧余裕値とから電流指令値を設定
する電流指令値設定手段4bと、この電流指令値とトル
クリップル補償信号と電気角信号とからDCブラシレス
モータ7の駆動回路5にPWM信号を出力する駆動信号
演算手段4gとを設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、DCブラシレス
モータを使用して操舵力を補助する車両用の電動パワー
ステアリング制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両に使用される電動パワーステアリン
グ装置では、操舵軸に設けられたトルクセンサにより操
舵トルクを、車速センサにより車速を検出し、この車速
と操舵トルクとに応じた駆動電流をモータに与えて操舵
用の補助トルクを得るように構成され、モータには整備
を簡単にするために、あるいは、整備を排除するために
DCブラシレスモータが使用される。このようなDCブ
ラシレスモータを使用した電動パワーステアリング装置
では、モータ電流制御部において、検出した車速と操舵
トルクとに応じた目標電流値を定めて指令値とすると共
に、モータの駆動電流と回転電気角とのモニタを設けて
モータの回転電気角に対応した電流値を検出し、モータ
電流制御部が検出値と目標電流値との偏差を演算して検
出値と目標電流値とが一致するようにインバータを制御
している。
【0003】このように、目標トルク値を得るために電
流値を目標電流値に制御するだけの制御方式ではDCブ
ラシレスモータにトルクリップルが発生し、このトルク
リップルが操舵輪に加わって操縦者に違和感を与えるこ
とがある。このトルクリップルは、モータの回転電気角
を検出し、検出された回転子の位置に基づいて転流を行
わせるときに生ずるものである。すなわち、転流時に電
流が変動することによりトルクリップルが発生し、振動
や騒音の原因になるものである。
【0004】このトルクリップルを低減させる手法とし
ては、文献、IEEE TRANSACTIONS O
N POWER ELECTRONICS,VOL8,
NO.2,APRIL 1993に「Commutat
ion Strategies for Brushl
ess DC Motors:Influenceon
Instant Torque」が、また、別の文献
として、1993The European Powe
r Electronics Association
に「A NOVEL CURRENT CONTROL
STRATEGY IN TRAPEZOIDAL
EMF ACTUATORS TOMINIMIZE
TORQUE RIPPLES DUE TO PHA
SES COMMUTATIONS」が開示されてい
る。
【0005】これらは台形磁束分布型DCブラシレスモ
ータの矩形波駆動制御に関するものであり、前者を文献
1、後者を文献2とすると、文献1は、モータへの印加
電圧を、非転流区間で非転流相の電流を制御するために
モータ端子間へ印加する電圧と、転流時に電流の立ち上
がりと立ち下がりとを制御してトルクリップルを低減す
るためにモータ端子間に印加する電圧とで構成するもの
であり、さらにトルクリップルを補償するためにモータ
の回転電気角をパラメータとする補償電流で電流指令値
を補正するものである。また、文献2は、モータへの印
加電圧を、非転流相の電流を制御するためにモータ端子
間へ印加する電圧と、転流時に電流の立ち上がりと立ち
下がりとを制御してトルクリップルを低減するために転
流時に通常ではオフになる相に印加する電圧とで構成す
るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように制御され
る従来のDCブラシレスモータのトルクリップル低減法
においては上記のように、転流時に電流の立ち上がりと
立ち下がりとを制御してトルクリップルを低減するため
にモータの端子間へ印加する電圧など、電圧印加により
補償するものであるため、電源電圧により効果に限界が
生じ、補償電圧が不足して転流時に電流変動が発生した
り、モータに起因するトルクリップルが充分に低減でき
ない領域が残ってしまうなどの問題を有するものであっ
た。特に、車両用の電動パワーステアリング装置では電
源がバッテリであり、近年のように、電力消費の大きい
電装部品を多数搭載する車両においては電源電圧の変動
が大きく、その影響が大である。
【0007】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたものであり、電源電圧によるトルクリップ
ル抑制の限界を排除し、電源電圧の変動があっても充分
にトルクリップルを低減させることが可能な車両用の電
動パワーステアリング制御装置を得ることを目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる電動パ
ワーステアリング制御装置は、DCブラシレスモータの
電気角信号と回転速度とを演算する回転角演算手段、前
記DCブラシレスモータのトルクリップル補償信号を演
算する補償信号演算手段、操舵トルクと車両の走行速度
とから前記DCブラシレスモータを駆動する目標電流値
を演算する目標電流値演算手段、電圧不足による前記D
Cブラシレスモータ駆動電流のひずみ防止のために電源
電圧に対して電圧余裕値を設定する電圧余裕値設定手
段、前記目標電流値と電源電圧値と前記電圧余裕値とか
ら電流指令値を設定する電流指令値設定手段、この電流
指令値と前記トルクリップル補償信号と前記電気角信号
とから前記DCブラシレスモータの駆動回路にPWM信
号を出力する駆動信号演算手段を備えたものである。
【0009】また、DCブラシレスモータの電気角信号
と回転速度とを検出する回転角検出手段、前記DCブラ
シレスモータの界磁コイルの中性点電圧からトルクリッ
プル補償信号を演算する補償電圧演算手段、操舵トルク
と車両の走行速度とから前記DCブラシレスモータを駆
動する目標電流値を演算する目標電流値演算手段、電圧
不足による前記DCブラシレスモータ駆動電流のひずみ
防止のために電源電圧に対して電圧余裕値を設定する電
圧余裕値設定手段、前記目標電流値と電源電圧値と前記
電圧余裕値とから電流指令値を設定する電流指令値設定
手段、この電流指令値と前記トルクリップル補償信号と
の加算値と前記電気角信号とから前記DCブラシレスモ
ータの駆動回路にPWM信号を出力する駆動信号演算手
段を備えたものである。
【0010】さらに、DCブラシレスモータの電気角信
号と回転速度とを検出する回転角検出手段、操舵トルク
と車両の走行速度とから前記DCブラシレスモータを駆
動する目標電流値を演算する目標電流値演算手段、電圧
不足による前記DCブラシレスモータ駆動電流のひずみ
防止のために電源電圧に対して電圧余裕値を設定する電
圧余裕値設定手段、前記目標電流値と電源電圧値と前記
電圧余裕値とから電流指令値を設定する電流指令値設定
手段、この電流指令値と前記電気角信号とからトルクリ
ップル補償信号を演算する補償電流演算手段、前記電流
指令値と前記トルクリップル補償信号との加算値と前記
電気角信号とから前記DCブラシレスモータの駆動回路
にPWM信号を出力する駆動信号演算手段を備えたもの
である。
【0011】さらにまた、DCブラシレスモータの電気
角信号と回転速度とを検出する回転角検出手段、操舵ト
ルクと車両の走行速度とから前記DCブラシレスモータ
を駆動する目標電流値を演算する目標電流値演算手段、
電圧不足による前記DCブラシレスモータ駆動電流のひ
ずみ防止のために電源電圧に対して電圧余裕値を設定す
る電圧余裕値設定手段、前記目標電流値と電源電圧値と
前記電圧余裕値とから電流指令値を設定する電流指令値
設定手段、この電流指令値と前記電気角信号とから第一
のトルクリップル補償信号を演算する補償電流演算手
段、前記DCブラシレスモータの界磁コイルの中性点電
圧から第二のトルクリップル補償信号を演算する補償電
圧演算手段、前記電流指令値と前記第一のトルクリップ
ル補償信号との加算値から指令電圧を演算する電流制御
手段、この指令電圧と前記第二のトルクリップル補償信
号との加算値と前記電気角信号とから前記DCブラシレ
スモータの駆動回路にPWM信号を出力する駆動信号演
算手段を備えたものである。
【0012】また、DCブラシレスモータの電気角信号
と回転速度とを検出する回転角検出手段、操舵トルクと
車両の走行速度とから前記DCブラシレスモータを駆動
する目標電流値を演算する目標電流値演算手段、電圧不
足による前記DCブラシレスモータ駆動電流のひずみ防
止のために電源電圧に対して電圧余裕値を設定する電圧
余裕値設定手段、前記目標電流値と電源電圧値と前記電
圧余裕値とから電流指令値を設定する電流指令値設定手
段、前記DCブラシレスモータの電路電流と前記電気角
信号とからフィードバック信号を生成して前記電流制御
手段に与えるフィードバック信号演算手段、このフィー
ドバック信号を前記電流指令値と合致させるべく指令電
圧を演算する電流制御手段、前記フィードバック信号と
前記電気角信号とから補償電圧を演算する補償電圧演算
手段、前記指令電圧と前記補償電圧と前記電気角信号と
から、通電すべき二相に対するPWM信号と、転流時に
通常ではオフになる相に対して印加する補償電圧のPW
M信号とを前記DCブラシレスモータの駆動手段に与え
る駆動信号演算手段を備えたものである。
【0013】さらに、DCブラシレスモータの電気角信
号と回転速度とを検出する回転角検出手段、操舵トルク
と車両の走行速度とから前記DCブラシレスモータを駆
動する目標電流値を演算する目標電流値演算手段、電圧
不足による前記DCブラシレスモータ駆動電流のひずみ
防止のために電源電圧に対する電圧余裕値を設定する電
圧余裕値設定手段、前記目標電流値と電源電圧値と前記
電圧余裕値とから電流指令値を設定する電流指令値設定
手段、この電流指令値と前記電気角信号とからトルクリ
ップル補償信号を演算する補償電流演算手段、前記電流
指令値と前記トルクリップル補償信号との加算値から指
令電圧を演算する電流制御手段、前記DCブラシレスモ
ータの電路電流と前記電気角信号とからフィードバック
信号を生成して前記電流制御手段に与えるフィードバッ
ク信号演算手段、前記電流指令値と前記トルクリップル
補償信号との加算値と前記フィードバック信号を合致さ
せるべく指令電圧を演算する電流制御手段、前記フィー
ドバック信号と前記電気角信号とから補償電圧を生成す
る補償電圧演算手段、前記指令電圧と前記補償電圧と前
記電気角信号とから、通電すべき二相に対するPWM信
号と、転流時に通常ではオフになる相に対して印加する
補償電圧のPWM信号とを前記DCブラシレスモータの
駆動手段に与える駆動信号演算手段を備えたものであ
る。
【0014】さらにまた、電圧余裕値設定手段の設定す
る電圧余裕値が、DCブラシレスモータの回転速度から
演算された逆起電圧をパラメータとして演算されるよう
にしたものである。また、電圧余裕値設定手段の設定す
る電圧余裕値が、DCブラシレスモータの回転速度をパ
ラメータとして演算されるようにしたものである。さら
に、電圧余裕値設定手段の設定する電圧余裕値を予め設
定された一定値としたものである。さらにまた、電圧余
裕値設定手段の設定する電圧余裕値が予め設定された演
算式により演算されるようにしたものである。
【0015】また、電流指令値設定手段の設定する電流
指令値が、最大電流指令値をTImax、電源電圧を
a、電圧余裕値をb、モータ逆起電圧をe、モータ巻線
抵抗値をdとするとき、 TImax=(a−b−e)/d として求められるようにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1の電動パワーステアリング制御装置の構
成を説明するブロック図、図2ないし図7は、その動作
を説明する説明図である。図1において、1は車両の操
舵軸に設けられたトルクセンサ、2は車両の走行速度を
検出する車速センサ、3は電源電圧を検出する電圧検出
回路、4はこれらのセンサ類の信号を入力するマイクロ
コンピュータよりなる制御装置、5は制御装置4の信号
により三相のインバータ6を駆動する駆動回路、7はイ
ンバータ6からの電力により操舵装置に補助トルクを加
えるDCブラシレスモータ、9はインバータ6からDC
ブラシレスモータ7への電路に設けられた相電流検出用
抵抗8a、8bの出力により電路電流を検出する電流検
出回路、10はDCブラシレスモータ7の界磁の中性点
電圧を検出する中性点電圧検出回路、11はDCブラシ
レスモータ7に設けられたホールセンサ12a、12
b、12cの出力を制御装置4に加えるホールセンサI
/F回路である。
【0017】制御装置4はソフトウエアの構成ブロック
として、トルクセンサ1と車速センサ2の出力によりD
Cブラシレスモータ7に対する目標電流値を演算する目
標電流値演算部4aと、この目標電流値演算部4aと電
源電圧を検出する電圧検出回路3との信号などにより電
流指令値を演算する電流指令値設定部4bと、この電流
指令値設定部4bの電流指令値などにより供給電流を制
御する電流制御部4cと、電流検出回路9が検出した電
流値を電流制御部4cに与えるフィードバック電流演算
部4dと、ホールセンサI/F回路11の信号によりD
Cブラシレスモータ7の電気角を検出して電気角信号を
出力する電気角演算部4eと、中性点電圧検出回路11
の信号によりトルクリップル補償電圧を演算するトルク
リップル補償電圧演算部4fと、電流制御部4cとトル
クリップル補償電圧演算部4fとの加算値と電気角信号
とを入力して駆動回路5の出力電圧を制御する駆動信号
演算部4gと、電気角演算部4eの電気角信号からDC
ブラシレスモータ7の回転数を演算するモータ回転数演
算部4hと、演算されたモータの回転数から逆起電圧を
演算するモータ逆起電圧演算部4iと、モータの逆起電
圧から電圧余裕値を演算して電流指令値設定部4bに与
える電圧余裕値設定部4jとから構成されている。
【0018】このように構成されたこの発明の実施の形
態1の電動パワーステアリング制御装置において、トル
クセンサ1に操舵力が加わると、トルクセンサ1と車速
センサ2からの信号が目標電流値演算部4aに入力さ
れ、目標電流値演算部4aは車速と操舵力とに応じたト
ルクをDCブラシレスモータ7に出力させるための目標
電流値を演算して電流指令値設定部4bに出力する。こ
の目標電流値は電流制御部4cと駆動信号演算部4gと
を介して駆動回路5に加えられDCブラシレスモータ7
を駆動するが、このとき、電気角演算部4eがホールセ
ンサ12a、12b、12cからの回転位置信号により
電気角θを演算して電気角信号をフィードバック電流演
算部4dとモータ回転数演算部4hとに与える。モータ
回転数演算部4hは電気角信号からDCブラシレスモー
タ7の回転数を演算してモータ逆起電圧演算部4iに与
え、モータ逆起電圧演算部4iはこの回転数からモータ
の逆起電圧を演算して電圧余裕値設定部4jに与える。
【0019】電圧余裕値設定部4jは図2に示すような
モータ逆起電圧変換テーブルを備えており、入力したモ
ータの逆起電圧を電圧余裕値に変換して電流指令値設定
部4bに入力する。電流指令値設定部4bは、図3に示
すフローチャートにより目標電流値演算部4aからの目
標電流に対して限定を加える。すなわち、図3のステッ
プ301において、電圧検出回路3による電源電圧値a
と、電圧余裕値設定部4jからの電圧余裕bおよびモー
タ逆起電圧eと、目標電流値演算部4aからの目標電流
値cと、記憶しているDCブラシレスモータ7の巻線抵
抗値dとを読み込み、ステップ302にて最大電流指令
値TImaxを TImax=(a−b−e)/d として求め、ステップ303では目標電流値cと最大電
流指令値TImaxとの比較を行い、TImax<cで
あればステップ304にて電流指令値=TImaxと
し、TImax≧cであればステップ305にて電流指
令値=目標電流値と設定してこの電流指令値を電流制御
部4cに出力する。
【0020】また、フィードバック電流演算部4dは入
力された電気角信号に対するフィードバック電流の演算
式を記憶しており、電流検出回路9からの信号と電気角
信号とにより演算したフィードバック電流値(非転流相
の電流値)を電流制御部4cに出力する。電流制御部4
cは電流指令値設定部4bから与えられた電流指令値と
フィードバック電流値とが一致するように目標電圧値を
設定する。一方トルクリップル補償電圧演算部4fは、
中性点電圧検出回路10から中性点電圧を得て上記従来
例の文献1と同様に、転流時の電流の立ち上がりと立ち
下がりとを制御するために中性点電圧を補償するトルク
リップル補償電圧値を設定する。
【0021】駆動信号演算部4gは電流制御部4cが設
定した目標電圧値と、トルクリップル補償電圧演算部4
fが設定したトルクリップル補償電圧値との加算値、お
よび、電気角信号を入力し、DCブラシレスモータ7を
駆動するための三相PWM信号を出力し、この三相PW
M信号が駆動回路5を介して三相インバータ6に入力さ
れ、三相の界磁電圧が生成されてDCブラシレスモータ
7が駆動される。このように電圧余裕値設定部4jがモ
ータの逆起電圧を電圧余裕値に変換し、図3に示したよ
うに、電源電圧から電圧余裕値と逆起電圧とを差し引い
た値から最大電流指令値を演算し、目標電流値との比較
により電流指令値を決定するので、常に電圧余裕を持た
せた状態でDCブラシレスモータ7の電流値を設定する
ことができ、トルクリップルを抑制することが可能とな
るものである。
【0022】このトルクリップルの抑制を図4ないし図
6にて説明すると、図4は低速回転時で逆起電圧が低い
状態での電流波形と出力トルクを示すもので、逆起電圧
が低いために電圧余裕が充分に得られ、トルクリップル
は発生せず、転流時の電流リップルも生じない。回転速
度が上昇して逆起電圧が高くなればこれに伴って電圧余
裕値に不足が生じ、低速回転時と同様の電流設定では図
5に示すように転流時の電流リップルが発生し、この電
流リップルに起因するトルクリップルが発生する。この
発明の実施の形態1の電動パワーステアリング制御装置
においては上記のように、逆起電圧から電圧余裕値を得
てこの電圧余裕値を電源電圧から差し引いて電流指令値
TImaxを決定するようにしたので、常に電圧余裕値
が確保でき、図6の実線にて示すように高速回転時にも
転流時の電流リップルが発生することなく、従って、ト
ルクリップルも発生しない電動パワーステアリング制御
装置が得られることになる。
【0023】なお、以上の説明では電圧余裕値設定部4
jに図2のようなモータ逆起電圧変換テーブルを記憶さ
せる内容で説明したが、図7に示すようにモータ回転数
に対して電圧余裕値を決定するモータ回転数変換テーブ
ルを使用しても同様の効果が得られ、また、これらのテ
ーブルに替わり、予め設定した一定電圧を電圧余裕値設
定部4jに記憶させたり、条件に応じて演算する演算式
を電圧余裕値設定部4jに記憶させて電圧余裕を得るこ
ともできる。
【0024】実施の形態2.図8は、この発明の実施の
形態2の電動パワーステアリング制御装置の構成を説明
するブロック図であり、図中、1はトルクセンサ、2は
車速センサ、3は電源電圧検出回路、4はこれらのセン
サ類の信号を入力するマイクロコンピュータよりなる制
御装置、5は三相のインバータ6を駆動する駆動回路、
7はDCブラシレスモータ、8aおよび8bは相電流検
出用抵抗、9は電流検出回路であり、以上は実施の形態
1の電動パワーステアリング制御装置とは制御装置4の
内容が後述するように異なる以外は同様のものである。
また、13はDCブラシレスモータ7に設けられたレゾ
ルバ12dにより検出した回転位置信号を制御装置4に
加えてDCブラシレスモータ7の回転角を検出するレゾ
ルバI/F回路である。
【0025】また、制御装置4はソフトウエアの構成ブ
ロックとして、目標電流値演算部4aと、電流指令値設
定部4bと、フィードバック電流演算部4dと、レゾル
バ12dからの信号によりDCブラシレスモータ7の電
気角信号を演算する電気角演算部4eと、電流指令値設
定部4bが出力する電流指令値と電気角演算部4eの出
力する電気角信号とを入力してトルクリップルの補償電
流を生成するトルクリップル補償電流演算部4kと、電
流指令値設定部4bが出力する電流指令値とトルクリッ
プル補償電流演算部4kが出力する補償電流値との加算
値と電路電流のフィードバック信号とを入力する電流制
御部4cと、この電流制御部4cの出力する目標電圧値
と電気角演算部4eが出力する電気角信号とを入力して
駆動回路5を制御する駆動信号演算部4gと、電気角演
算部4eの出力する電気角信号からDCブラシレスモー
タ7の回転数を演算するモータ回転数演算部4hと、こ
の回転数からDCブラシレスモータの逆起電圧を演算す
るモータ逆起電圧演算部4iと、この逆起電圧から電圧
余裕値を演算して電流指令値設定部4bに与える電圧余
裕値設定部4jとから構成されている。
【0026】すなわち、この実施の形態は、実施の形態
1の電動パワーステアリング制御装置に対し、DCブラ
シレスモータ7の回転位置信号をホールセンサに替わっ
てレゾルバ12dにより得るようにし、また、中性点電
圧を得てトルクリップル補償電圧値を生成するトルクリ
ップル補償電圧演算部に替わり、電気角演算部4eの出
力する電気角信号と電流制御部4cの出力する目標電圧
値とを入力してトルクリップルを補償するトルクリップ
ル補償電流演算部4kを設けるようにしたものであり、
電流制御部4cには電流指令値設定部4bの出力とトル
クリップル補償電流演算部4kの出力とが加算されて入
力され、電流制御部4cの出力はそのまま駆動信号演算
部4gに入力されるようにしたものである。また、電流
指令値設定部4bの演算内容と、電圧余裕値設定部4j
の記憶内容とは実施の形態1と同様である。
【0027】そして、トルクリップル補償電流演算部4
kは電気角信号と実施の形態1にて説明した電流指令値
とからトルクの変動を相殺するように電流指令値を補正
するトルクリップル補償電流値を生成し、また、フィー
ドバック電流演算部4dは実施の形態1と同様に電気角
信号と電流検出回路9からの信号とから演算したフィー
ドバック電流値(非転流相の電流値)を電流制御部4c
に出力し、電流制御部4cは電流指令値とトルクリップ
ル補償電流値との加算値より得られる第二の電流指令値
がフィードバック電流値と一致するように目標電圧値を
設定して駆動信号演算部4gに加え、駆動信号演算部4
gは電気角信号と目標電圧値とに基づき三相PWM信号
を出力し、DCブラシレスモータ7を駆動する。
【0028】このように、この発明の実施の形態2の電
動パワーステアリング制御装置においても、実施の形態
1と同様に、電流指令値設定部4bは電源電圧から電圧
余裕と逆起電圧とを差し引いた値から最大電流指令値を
演算し、目標電流値との比較により電流指令値を決定す
るので、トルクリップルの抑制が可能となり、操舵輪に
加わる振動を低減し、また、騒音を抑制することができ
るものである。なお、電圧余裕値設定部4jは実施の形
態1と同様に、図2のモータ逆起電圧変換テーブルや、
図7のモータ回転数変換テーブルや、予め設定した一定
電圧、あるいは、演算式などのいずれかを記憶させて電
圧余裕を得ることができる。
【0029】実施の形態3.図9は、この発明の実施の
形態3の電動パワーステアリング制御装置の構成を説明
するブロック図であり、この実施の形態は、実施の形態
1にて示したDCブラシレスモータ7の回転位置を検出
するホールセンサI/F回路11と、ホールセンサ12
a、12b、12cとに替えてレゾルバ12dとレゾル
バI/F回路13とを使用すると共に、電流指令値指令
部4bが出力する電流指令値と電気角演算部4eから得
た電気角信号とを入力してトルクリップルを補償するト
ルクリップル補償電流演算部4kを追設し、トルクリッ
プル補償電流演算部4kが電気角信号と電流指令値とか
らトルクリップルを相殺するように電流指令値を補正す
るトルクリップル補償電流値を生成し、電流制御部4c
が電流指令値とトルクリップル補償電流値との加算値と
電路電流のフィードバック信号とから目標電圧値を設定
すると共に、この目標電圧値に、トルクリップル補償電
圧演算部4fが生成したトルクリップル補償電圧値を加
算して駆動信号演算部4gに加えるようにしたものであ
る。
【0030】このように構成されたこの発明の実施の形
態3の電動パワーステアリング制御装置は、トルクリッ
プル補償電流演算部4kがレゾルバ12dから得た電気
角信号と電流指令値とによりトルクリップル補償電流を
生成してトルク変動を相殺するように電流指令値を補正
すると共に、補正された電流指令値から得た目標電圧値
をさらに中性点電圧を補償するトルクリップル補償電圧
により補正して転流時の電流の立ち上がりと立ち下がり
とを制御するようにしたものである。また、電流指令値
設定部4bは実施の形態1と同様に電圧余裕値をもとに
電流指令値を演算するので、トルクリップルの抑制効果
は確実なものとなり、操舵性をより安定化できるもので
ある。なお、電圧余裕値設定部4jは実施の形態1と同
様に、図2のモータ逆起電圧変換テーブルや、図7のモ
ータ回転数変換テーブルや、予め設定した一定電圧、あ
るいは、演算式などのいずれかを記憶させて電圧余裕を
得ることができるものである。
【0031】実施の形態4.図10は、この発明の実施
の形態4の電動パワーステアリング制御装置の構成を説
明するブロック図であり、図中、1は操舵軸に設けられ
たトルクセンサ、2は走行速度を検出する車速センサ、
3は電源電圧を検出する電圧検出回路、4はこれらのセ
ンサ類の信号を入力するマイクロコンピュータよりなる
制御装置、5は制御装置4の信号により三相のインバー
タ6を駆動する駆動回路、7はインバータ6からの電力
により操舵装置に補助トルクを加えるDCブラシレスモ
ータ、9はインバータ6からDCブラシレスモータ7へ
の電路に設けられた相電流検出用抵抗8aと8bとの出
力により電路の電流を検出する電流検出回路、11はD
Cブラシレスモータ7に設けられたホールセンサ12
a、12b、12cの出力を制御装置4に加えてDCブ
ラシレスモータ7の回転角を検出するホールセンサI/
F回路である。
【0032】また、制御装置4はソフトウエアの構成ブ
ロックとして、トルクセンサ1と車速センサ2の出力に
よりDCブラシレスモータ7の目標電流を演算する目標
電流値演算部4aと、目標電流値演算部4aと電圧検出
回路3との信号などにより電流を設定する電流指令値設
定部4bと、この電流指令値設定部4bの指令により供
給電流を制御する電流制御部4cと、フィードバック電
流値(非転流相の電流値)を電流制御部4cに与えるフ
ィードバック電流演算部4dと、ホールセンサI/F回
路11の信号によりDCブラシレスモータ7の電気角信
号を演算する電気角演算部4eと、この電気角演算部4
eの信号とフィードバック電流値とによりトルクリップ
ルの補償電圧を出力するトルクリップル補償電圧演算部
4fと、電流制御部4cの信号とトルクリップル補償電
圧演算部4fの信号と電気角信号とを入力して駆動回路
5の電圧を制御する駆動信号演算部4gと、電気角演算
部4eの出力によりDCブラシレスモータ7の回転数を
演算するモータ回転数演算部4hと、このモータ回転数
から逆起電圧を演算するモータ逆起電圧演算部4iと、
この逆起電圧から電圧余裕値を演算して電流指令値設定
部4bに与える電圧余裕値設定部4jとから構成されて
いる。
【0033】この発明の実施の形態4の電動パワーステ
アリング制御装置は、実施の形態1と比べ、トルクリッ
プル補償電圧演算部4fに対する入力を電気角信号とフ
ィードバック電流値としたものである。そして、トルク
リップル補償電圧演算部4fは、転流時の電流の立ち上
がりと立ち下がりとを制御するために、上記した従来例
の文献2と同様に、転流時に通常ではオフになる相に印
加する目標電圧を生成するように構成される。また、駆
動信号演算部4gは、電気角演算部4eが出力する電気
角信号と、電流制御部4cが出力する目標電圧値と、ト
ルクリップル補償電圧演算部4fが出力する目標電圧と
から、通電する二相に対するPWM信号と、転流時に通
常ではオフになる相に対するPWM信号との三相のPW
M信号を生成する。
【0034】このように、上記の実施の形態1とはトル
クリップルを抑制する手法は異なるが、実施の形態1と
同様に、電流制御部4cが出力する目標電圧値は電流指
令値設定部4bが演算して出力する電流指令値に基づく
ものであり、電流指令値は、電源電圧から電圧余裕値と
逆起電圧とを差し引いた値から演算されるので、トルク
リップルの低減に必要な電圧余裕値を確保することがで
き、操舵輪に加わる振動を低減し、また、騒音を抑制す
ることができるものである。なお、電圧余裕値設定部4
jは実施の形態1と同様に、図2のモータ逆起電圧変換
テーブルや、図7のモータ回転数変換テーブルや、予め
設定した一定電圧、あるいは、演算式などのいずれかを
記憶させて電圧余裕を得ることができるものである。
【0035】実施の形態5.図11は、この発明の実施
の形態5の電動パワーステアリング制御装置の構成を説
明するブロック図であり、この実施の形態は、実施の形
態4に対し、DCブラシレスモータ7の電気角信号の検
出をレゾルバ12dとレゾルバI/F回路13とから得
るようにすると共に、レゾルバI/F回路13から得た
電気角信号を入力してトルクリップルを補償するトルク
リップル補償電流演算部4kを追設したもので、トルク
リップル補償電流演算部4kが電気角信号と電流指令値
とからトルクの変動を相殺するように電流指令値を補正
するトルクリップル補償電流値を生成し、電流制御部4
cが電流指令値とトルクリップル補償電流値との加算値
と電路電流のフィードバック信号とから目標電圧値を設
定して駆動信号演算部4gに出力すると共に、駆動信号
演算部4gには実施の形態4と同様に、トルクリップル
補償電圧演算部4fが生成する転流時の電流の立ち上が
りと立ち下がりとを制御するための転流時に通常ではオ
フになる相に印加する目標電圧と電気角信号とが入力さ
れるようにしたものである。
【0036】このように、この発明の実施の形態5の電
動パワーステアリング制御装置においては、駆動信号演
算部4gは、電気角演算部4eの電気角信号と電流制御
部4cが出力する目標電圧値とトルクリップル補償電圧
演算部4fが出力する補償電圧値とから、通電する二相
に対するPWM信号と、転流時に通常ではオフになる相
に対するPWM信号との三相のPWM信号を生成する。
電流制御部4cが出力する目標電圧値は、レゾルバ12
dから得た電気角信号により生成されたトルクリップル
補償電流により補正された電流指令値から得られるもの
であり、また、電流制御部4cに入力される電流指令値
は、電流指令値設定部4bにより電源電圧から電圧余裕
値と逆起電圧とを差し引いた値から演算されたものであ
る。従って、実施の形態2と同様にトルクリップルの抑
制効果はより確実となり、操舵性をより安定させること
ができるものである。なお、電圧余裕値設定部4jは実
施の形態1と同様、図2のモータ逆起電圧変換テーブル
や、図7のモータ回転数変換テーブルや、予め設定した
一定電圧、あるいは、演算式などのいずれかを記憶させ
て電圧余裕値を得ることができるものである。
【0037】
【発明の効果】以上に説明したようにこの発明の電動パ
ワーステアリング制御装置によれば、各手法によるトル
クリップル抑制の技術に対し、DCブラシレスモータを
駆動するための電流を制御する制御装置に電流指令値設
定部を設け、この電流指令値設定部がモータ逆起電圧や
モータ回転数などから電圧余裕値を設定し、電源電圧か
ら電圧余裕値を減算した値を基に電流指令値を設定する
ように構成したので、全回転域において電源電圧の変動
の如何に拘わらずDCブラシレスモータのトルクリップ
ルを完全に除去することができ、操作性の良好な電動パ
ワーステアリング制御装置を得ることができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の電動パワーステア
リング制御装置の構成を説明するブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の動作を説明する説
明図である。
【図3】 この発明の実施の形態1の動作を説明する説
明図である。
【図4】 この発明の実施の形態1の動作を説明する説
明図である。
【図5】 この発明の実施の形態1の動作を説明する説
明図である。
【図6】 この発明の実施の形態1の動作を説明する説
明図である。
【図7】 この発明の実施の形態1の動作を説明する説
明図である。
【図8】 この発明の実施の形態2の電動パワーステア
リング制御装置の構成を説明するブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態3の電動パワーステア
リング制御装置の構成を説明するブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態4の電動パワーステ
アリング制御装置の構成を説明するブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態5の電動パワーステ
アリング制御装置の構成を説明するブロック図である。
【符号の説明】 1 トルクセンサ、2 車速センサ、3 電圧検出回
路、4 制御装置、4a 目標電流値演算部、4b 電
流指令値設定部、4c 電流制御部、4d フィードバ
ック電流演算部、4e 電気角演算部、4f トルクリ
ップル補償電圧演算部、4g 駆動信号演算部、4h
モータ回転数演算部、4i モータ逆起電圧演算部、4
j 電圧余裕値設定部、4k トルクリップル補償電流
演算部、5 駆動回路、6 インバータ、7 DCブラ
シレスモータ、8a、8b 相電流検出用抵抗、9 電
流検出回路、10 中性点電圧検出回路、11 ホール
センサI/F回路、12a、12b、12c ホールセ
ンサ、12d レゾルバ、13 レゾルバI/F回路。
フロントページの続き Fターム(参考) 3D032 CC08 DA15 DA23 DA63 DA64 DA65 DD10 DD17 EA01 EB11 EC23 GG01 3D033 CA03 CA13 CA16 CA20 CA21 5H560 AA10 BB04 BB07 BB12 DA02 DA10 DA14 DA18 DA19 DC01 DC03 DC12 DC13 EB01 RR01 SS02 XA02 XA12 XA15

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DCブラシレスモータの電気角信号と回
    転速度とを演算する回転角演算手段、前記DCブラシレ
    スモータのトルクリップル補償信号を演算する補償信号
    演算手段、操舵トルクと車両の走行速度とから前記DC
    ブラシレスモータを駆動する目標電流値を演算する目標
    電流値演算手段、電圧不足による前記DCブラシレスモ
    ータ駆動電流のひずみ防止のために電源電圧に対して電
    圧余裕値を設定する電圧余裕値設定手段、前記目標電流
    値と電源電圧値と前記電圧余裕値とから電流指令値を設
    定する電流指令値設定手段、この電流指令値と前記トル
    クリップル補償信号と前記電気角信号とから前記DCブ
    ラシレスモータの駆動回路にPWM信号を出力する駆動
    信号演算手段を備えたことを特徴とする電動パワーステ
    アリング制御装置。
  2. 【請求項2】 DCブラシレスモータの電気角信号と回
    転速度とを検出する回転角検出手段、前記DCブラシレ
    スモータの界磁コイルの中性点電圧からトルクリップル
    補償信号を演算する補償電圧演算手段、操舵トルクと車
    両の走行速度とから前記DCブラシレスモータを駆動す
    る目標電流値を演算する目標電流値演算手段、電圧不足
    による前記DCブラシレスモータ駆動電流のひずみ防止
    のために電源電圧に対して電圧余裕値を設定する電圧余
    裕値設定手段、前記目標電流値と電源電圧値と前記電圧
    余裕値とから電流指令値を設定する電流指令値設定手
    段、この電流指令値と前記トルクリップル補償信号との
    加算値と前記電気角信号とから前記DCブラシレスモー
    タの駆動回路にPWM信号を出力する駆動信号演算手段
    を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング制御
    装置。
  3. 【請求項3】 DCブラシレスモータの電気角信号と回
    転速度とを検出する回転角検出手段、操舵トルクと車両
    の走行速度とから前記DCブラシレスモータを駆動する
    目標電流値を演算する目標電流値演算手段、電圧不足に
    よる前記DCブラシレスモータ駆動電流のひずみ防止の
    ために電源電圧に対して電圧余裕値を設定する電圧余裕
    値設定手段、前記目標電流値と電源電圧値と前記電圧余
    裕値とから電流指令値を設定する電流指令値設定手段、
    この電流指令値と前記電気角信号とからトルクリップル
    補償信号を演算する補償電流演算手段、前記電流指令値
    と前記トルクリップル補償信号との加算値と前記電気角
    信号とから前記DCブラシレスモータの駆動回路にPW
    M信号を出力する駆動信号演算手段を備えたことを特徴
    とする電動パワーステアリング制御装置。
  4. 【請求項4】 DCブラシレスモータの電気角信号と回
    転速度とを検出する回転角検出手段、操舵トルクと車両
    の走行速度とから前記DCブラシレスモータを駆動する
    目標電流値を演算する目標電流値演算手段、電圧不足に
    よる前記DCブラシレスモータ駆動電流のひずみ防止の
    ために電源電圧に対して電圧余裕値を設定する電圧余裕
    値設定手段、前記目標電流値と電源電圧値と前記電圧余
    裕値とから電流指令値を設定する電流指令値設定手段、
    この電流指令値と前記電気角信号とから第一のトルクリ
    ップル補償信号を演算する補償電流演算手段、前記DC
    ブラシレスモータの界磁コイルの中性点電圧から第二の
    トルクリップル補償信号を演算する補償電圧演算手段、
    前記電流指令値と前記第一のトルクリップル補償信号と
    の加算値から指令電圧を演算する電流制御手段、この指
    令電圧と前記第二のトルクリップル補償信号との加算値
    と前記電気角信号とから前記DCブラシレスモータの駆
    動回路にPWM信号を出力する駆動信号演算手段を備え
    たことを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  5. 【請求項5】 DCブラシレスモータの電気角信号と回
    転速度とを検出する回転角検出手段、操舵トルクと車両
    の走行速度とから前記DCブラシレスモータを駆動する
    目標電流値を演算する目標電流値演算手段、電圧不足に
    よる前記DCブラシレスモータ駆動電流のひずみ防止の
    ために電源電圧に対して電圧余裕値を設定する電圧余裕
    値設定手段、前記目標電流値と電源電圧値と前記電圧余
    裕値とから電流指令値を設定する電流指令値設定手段、
    前記DCブラシレスモータの電路電流と前記電気角信号
    とからフィードバック信号を生成して前記電流制御手段
    に与えるフィードバック信号演算手段、このフィードバ
    ック信号を前記電流指令値と合致させるべく指令電圧を
    演算する電流制御手段、前記フィードバック信号と前記
    電気角信号とから補償電圧を演算する補償電圧演算手
    段、前記指令電圧と前記補償電圧と前記電気角信号とか
    ら、通電すべき二相に対するPWM信号と、転流時に通
    常ではオフになる相に対して印加する補償電圧のPWM
    信号とを前記DCブラシレスモータの駆動手段に与える
    駆動信号演算手段を備えたことを特徴とする電動パワー
    ステアリング制御装置。
  6. 【請求項6】 DCブラシレスモータの電気角信号と回
    転速度とを検出する回転角検出手段、操舵トルクと車両
    の走行速度とから前記DCブラシレスモータを駆動する
    目標電流値を演算する目標電流値演算手段、電圧不足に
    よる前記DCブラシレスモータ駆動電流のひずみ防止の
    ために電源電圧に対する電圧余裕値を設定する電圧余裕
    値設定手段、前記目標電流値と電源電圧値と前記電圧余
    裕値とから電流指令値を設定する電流指令値設定手段、
    この電流指令値と前記電気角信号とからトルクリップル
    補償信号を演算する補償電流演算手段、前記電流指令値
    と前記トルクリップル補償信号との加算値から指令電圧
    を演算する電流制御手段、前記DCブラシレスモータの
    電路電流と前記電気角信号とからフィードバック信号を
    生成して前記電流制御手段に与えるフィードバック信号
    演算手段、前記電流指令値と前記トルクリップル補償信
    号との加算値と前記フィードバック信号を合致させるべ
    く指令電圧を演算する電流制御手段、前記フィードバッ
    ク信号と前記電気角信号とから補償電圧を生成する補償
    電圧演算手段、前記指令電圧と前記補償電圧と前記電気
    角信号とから、通電すべき二相に対するPWM信号と、
    転流時に通常ではオフになる相に対して印加する補償電
    圧のPWM信号とを前記DCブラシレスモータの駆動手
    段に与える駆動信号演算手段を備えたことを特徴とする
    電動パワーステアリング制御装置。
  7. 【請求項7】 電圧余裕値設定手段の設定する電圧余裕
    値が、DCブラシレスモータの回転速度から演算された
    逆起電圧をパラメータとして演算されることを特徴とす
    る請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の電動パワ
    ーステアリング制御装置。
  8. 【請求項8】 電圧余裕値設定手段の設定する電圧余裕
    値が、DCブラシレスモータの回転速度をパラメータと
    して演算されることを特徴とする請求項1〜請求項6の
    いずれか一項に記載の電動パワーステアリング制御装
    置。
  9. 【請求項9】 電圧余裕値設定手段の設定する電圧余裕
    値が予め設定された一定値であることを特徴とする請求
    項1〜請求項6のいずれか一項に記載の電動パワーステ
    アリング制御装置。
  10. 【請求項10】 電圧余裕値設定手段の設定する電圧余
    裕値が予め設定された演算式により演算されたものであ
    ることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項
    に記載の電動パワーステアリング制御装置。
  11. 【請求項11】 電流指令値設定手段の設定する電流指
    令値が、最大電流指令値をTImax、電源電圧をa、
    電圧余裕値をb、モータ逆起電圧をe、モータ巻線抵抗
    値をdとするとき、 TImax=(a−b−e)/d として求めることを特徴とする請求項1〜請求項6のい
    ずれか一項に記載の電動パワーステアリング制御装置。
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