JP2001185891A - ノイズ除去フィルタの取り付け構造 - Google Patents

ノイズ除去フィルタの取り付け構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子機器筐体に実装されるコネクタにおい
て、外部出力ケーブルにフェライトコアを巻き付けるこ
となく、筐体との間に生じる隙間を塞ぎ、電磁波ノイズ
と伝導ノイズを一度に除去できるノイズ除去フィルタの
取り付け構造を提供する。 【解決手段】 電子機器筐体内部からコネクタ引出し口
を通って外部へ漏れる電磁波ノイズを除去するノイズ除
去フィルタの取り付け構造であって、引出し口の内壁４
１と外壁４２に、電子機器筐体４とコネクタ２、３の間
隙を埋め、かつ、コネクタの周囲を覆うようにしてノイ
ズ除去フィルタ１を取り付ける。ノイズ除去フィルタ
は、電子機器筐体と前記電子機器筐体内部に実装される
コネクタとによって生じる間隙の形状に合わせ、その間
隙を埋める磁性体コア部と、前記コネクタの形状に合
せ、前記コネクタ周囲を覆う磁性体コア部とがフェライ
ト材で構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、コンピュー
タ装置における通信用コネクタ等外部出力コネクタの隙
間に取り付けて好適な、ノイズ除去フィルタの取り付け
構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、コンピュータ装置の通信用コネク
タなどの外部出力コネクタの隙間から漏れる電磁波ノイ
ズと、外部出力ケーブルを伝わって出る伝導ノイズを除
去するために、外部出力ケーブルにフェライトコアを巻
き、コネクタとコンピュータ装置筐体間に生じる隙間を
銅箔テープや金属などで塞いでいた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来
は、外部出力ケーブルにフェライトコアを巻き、コネク
タの隙間を銅箔テープや金属などで塞いでいたため、フ
ェライトコアを巻き付けるための余分なスペース、工数
を必要とし、また、隙間を塞ぐための余分な工数を必要
としていた。本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、コネクタ引出し口の内壁と外壁に、機器筐体とコ
ネクタの間隙を埋め、かつ、コネクタの周囲を覆うよう
にノイズ除去フィルタを取り付けることにより、外部出
力ケーブルにわざわざフェライトコアを巻き付けること
なく、同時に隙間を塞ぎ、電磁波ノイズと伝導ノイズを
一度に除去できるノイズ除去フィルタの取り付け構造を
提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために請求項１に記載のノイズ除去フィルタの取り付け
構造は、電子機器筐体内部からコネクタ引出し口を通っ
て外部へ漏れる電磁波ノイズを除去するノイズ除去フィ
ルタの取り付け構造であって、前記引出し口の内壁と外
壁に、前記電子機器筐体とコネクタの間隙を埋め、か
つ、前記コネクタの周囲を覆うように前記ノイズ除去フ
ィルタを取り付けることとした。
【０００５】また、請求項２に記載のノイズ除去フィル
タの取り付け構造は、請求項１に記載の同取り付け構造
において、前記ノイズ除去フィルタは、前記電子機器筐
体と前記電子機器筐体内部に実装されるコネクタとによ
って生じる間隙の形状に合わせ、その間隙を埋める第１
の磁性体コア部と、前記コネクタの形状に合せ、前記コ
ネクタ周囲を覆う第２の磁性体コア部とが同一材料で成
ることとした。更に、請求項３に記載のノイズ除去フィ
ルタの取り付け構造は、請求項１に記載の同取り付け構
造において、前記ノイズ除去フィルタは、フェライト材
料から成ることとした。このことにより、ノイズ除去フ
ィルタを外部出力コネクタの隙間に取り付けることで、
電磁波ノイズと伝導ノイズを一度に除去でき、フェライ
トの取り付けも簡潔にできる。
【０００６】
【発明の実施の形態】図１、図２は本発明において用い
られるのノイズ除去フィルタの外観構造を示す図であ
る。本発明において使用されるノイズ除去フィルタ１
は、コンピュータ装置等電子機器筐体内部から外部出力
コネクタ引出し口を通って外部へ漏れる電磁波ノイズ、
ならびにケーブルを伝わって出る伝導ノイズを除去する
ためにフェライト材で作られる。図１、図２に示される
ノイズ除去フィルタ１は後述するように、外部出力コネ
クタ引出し口の筺体の内壁と外壁に、筐体とコネクタと
の間隙を埋め、かつ、コネクタの周囲を覆うようにして
取り付けられる。
【０００７】このため、ノイズ除去フィルタ１は、コン
ピュータ装置の筐体と筐体内部に実装される外部出力コ
ネクタとによって生じる間隙の形状に合わせ、その間隙
を埋める磁性体コア部１１と、外部出力コネクタの形状
に合せ、このコネクタ周囲を覆う中空の磁性体コア部１
２とが連結されている。図１は、四角形状、図２は円形
状のノイズ除去フィルタが示されている。これは使用さ
れるコネクタの形状により使い分けがなされる。
【０００８】図３は本発明におけるノイズ除去フィルタ
の取り付け構造を示す図であり、ここでは、コンピュー
タ装置の通信用外部出力コネクタに図１に示すノイズ除
去フィルタを取り付けた例が断面図で示されている。
【０００９】本発明実施形態では、通信用外部出力コネ
クタとして、通信用ジャック２に通信用プラグ３を接続
した状態が示されているが、本発明を使用しない場合、
コンピュータ装置の筐体４と通信用ジャック２との間に
は隙間が空いていて、電磁波ノイズはこの隙間を通って
装置外部へ漏れてしまう。これに対し、本発明では図
１、または図２に示す形状を持つノイズ除去フィルタ１
を、通信用外部出力コネクタ（通信用ジャック２と通信
用プラグ３）の外側と内側、すなわち、筺体の内壁４１
と筺体の外壁４２にそれぞれ取り付け、その間隙を埋め
るものである。このことにより、通信用外部出力コネク
タ部と筐体４間の隙間から漏れる電磁波ノイズを除去す
ることができ、かつ、通信ケーブル５を伝わって出る伝
導ノイズを除去することもできる。
【００１０】
【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、従
来、コンピュータ装置の通信用コネクタ等外部出力コネ
クタの隙間から漏れる電磁波ノイズと外部出力ケーブル
を伝わって出る伝導ノイズを除去するために、外部出力
ケーブルにフェライトコアを巻き、コネクタの隙間を銅
箔テープや金属などで塞いでいたが、図１、図２に示す
外観構造を有するノイズ除去フィルタを、筐体と筐体に
実装される外部出力コネクタによって生じる間隙に取り
付けることで、電磁波ノイズと伝導ノイズを一度に除去
でき、かつ、フェライト材で作成されるノイズ除去フィ
ルタの取り付けも簡潔にできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明において使用されるノイズ除去フィル
タの外観構造を示す図である。
【図２】 本発明において使用されるノイズ除去フィル
タの外観構造を示す図である。
【図３】 本発明におけるノイズ除去フィルタの取り付
け構造を示す図である。
【符号の説明】
１…ノイズ除去フィルタ、２…通信用ジャック、３…通
信用プラグ、４…コンピュータ装置の筐体、５…通信ケ
ーブル、１１（１２）…磁性体コア部、４１…内壁、４
２…外壁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 電子機器筐体内部からコネクタ引出し口
    を通って外部へ漏れる電磁波ノイズを除去するノイズ除
    去フィルタの取り付け構造であって、 前記引出し口の内壁と外壁に、 前記電子機器筐体とコネクタの間隙を埋め、かつ、前記
    コネクタの周囲を覆うように前記ノイズ除去フィルタを
    取り付けることを特徴とするノイズ除去フィルタの取り
    付け構造。
  2. 【請求項２】 前記ノイズ除去フィルタは、 前記電子機器筐体と前記電子機器筐体内部に実装される
    コネクタとによって生じる間隙の形状に合わせ、その間
    隙を埋める第１の磁性体コア部と、前記コネクタの形状
    に合せ、前記コネクタ周囲を覆う第２の磁性体コア部と
    が同一材料で成ることを特徴とする請求項１に記載のノ
    イズ除去フィルタの取り付け構造。
  3. 【請求項３】 前記ノイズ除去フィルタは、フェライト
    材から成ることを特徴とする請求項１または２に記載の
    ノイズ除去フィルタの取り付け構造。
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