JP2001185232A - 組電池 - Google Patents
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Abstract
流の計測が可能で、かつ、コスト低減可能な組電池を提
供する。 【解決手段】 単セル間に接続された電流検出抵抗2の
両端を入力とし、組電池1Aの+端と組電池1Bの−端
とを電源とし、電流検出抵抗2の両端のいずれか一端と
同電位の端子をグランドとした差動増幅器3を備え、差
動増幅器3の出力電圧を電圧−電流変換器21で電流に
変換して抵抗22又はコンデンサに通電して充放電電流
を計測する。負電源を設けずに、標準市販品の演算増幅
器を用いて正確な充放電電流の計測ができる。
Description
に、複数の単電池が直列に接続された組電池の充放電電
流の計測に関する。
池)を直並列に接続して構成されている。このような組
電池について残存容量等の充放電状態を正確に把握する
ためには、各単セル電圧と共に組電池の充放電電流を計
測する必要があるので、従来は、組電池の外部に充放電
電流を計測する充放電電流計測手段を設けて測定するの
が一般的であった。しかし最近では、組電池内に各単セ
ル電圧を検出する電圧検出手段と充放電電流検出手段と
を備え、更に内蔵したマイクロコンピュータで各種演算
を行って組電池の充放電状態を推定し、充放電の制御を
するか又は制御信号を外部に出力する電池パック(バッ
テリパック)が開発され実用化に至っている。
ロック回路図である。図4に示すように、従来の電池パ
ックでは、単セルを直列に接続した組電池7の−端に充
放電電流を検出する電流検出抵抗8が直列に挿入されて
電池パックの−端子とされ、組電池7の+端は充放電電
流の通電を制御する通電制御部9を介して電池パックの
+端子とされている。電流検出抵抗8に流れる充放電電
流は、差動増幅器10で電圧に変換されマイクロコンピ
ュータ11のAD変換入力に接続されている。マイクロ
コンピュータ11は、差動増幅器10の出力電圧を計測
すると共に、各単セルの電圧を検出する電圧検出回路
(図示省略)を介して各単セルの電圧も測定する。ま
た、マイクロコンピュータ11は充放電電流と各単セル
の電圧とを演算して各単セル及び組電池7の充放電状態
を推定し、通信端子を通じてその推定したデータについ
て負荷又は充電器等との通信を行う。更に、マイクロコ
ンピュータ11は、各単セルが過充電又は過放電状態に
至る場合には、通電制御部9に制御信号を出力すること
で、各単セルが過充電又は過放電となることを防止する
動作も行う。
出抵抗を直列に挿入し充放電電流の検出を行う電池パッ
クは、例えば、特開平第10−12283号公報にも記
載されている。
成の電池パックでは、充放電電流が小さい場合に誤差が
大きくなるので、正確な充放電状態を把握することがで
きない、という問題点、又は、差動増幅器の動作電源を
別途準備する必要があるので、部品点数が増えコスト高
となる、という問題点がある。
動増幅回路は、演算増幅器12及び抵抗13〜16で構
成されている。+入力を電流検出抵抗8の組電池7側
に、−入力を電池パックの−端子側に接続し、図4に示
した電池パックにこの差動増幅回路を適用すると、充電
電流通電時には、差動増幅器の出力に+の電圧が出力さ
れる。また、放電電流通電時の電流を計測するために
は、−入力が電流検出抵抗8の組電池7側に、+入力が
電源パックの−端子側に接続されるもう一つの差動増幅
器を備えるようにすればよい。
作動電源である。一般的な演算増幅器は、正と負との2
つの電源で作動するが、入力電圧範囲について、+側は
{(+電源電圧)−(1〜1.5V)}、−側は{(−
電源電圧)+(1〜1.5V)}程度の範囲でしか正常
作動ができないので、組電池7の+端及び−端電圧から
は演算増幅器を直接作動させることができないことにな
る。この問題を解決するためには、図5に示すように、
正の電源17の他に負の電源18を設けて演算増幅器を
作動させればよいが、部品点数が増加する結果、コスト
高となる。また、演算増幅器には単電源(片電源)で作
動するものもあるが、0V近辺、つまり充放電電流が小
さい場合には誤差が大きくなる結果、充放電電流を正確
に計測することができない。更に、特殊な演算増幅器に
は+電源電圧〜−電源電圧まで正常に動作するものもあ
るが、コスト高又は消費電力が大きくなる、という問題
点を有している。
小さい場合でも正確な充放電電流の計測が可能で、か
つ、コスト低減可能な組電池を提供することを課題とす
る。
に本発明は、複数の単セルを直列に接続した組電池にお
いて、前記単セル間に直列に挿入された抵抗の両端を入
力とし、前記組電池の+端子と−端子とを作動電源と
し、前記抵抗両端のいずれか一端と同電位の端子をグラ
ンドとした第1差動増幅器を備える。本発明では、組電
池の充放電電流を検出する抵抗を単セル間に直列に挿入
し、かつ、第1差動増幅器の電源を組電池の+端子と−
端子とからとる構成にしたので、演算増幅器の入力電圧
は、組電池の+端子より単セル電圧分以上低く、組電池
の−端子よりも単セル電圧分は高くなることから、通常
の演算増幅器を用いて差動増幅器としても、正常に作動
する入力電圧範囲で使用することができると共に、負の
電源を必要としない。従って、組電池の部品点数を少な
くすることができるので、コストを低減させることがで
きる。また、第1差動増幅器のグランドは抵抗両端のい
ずれか一端と同電位とされており、この同電位の端子と
第1差動増幅器の出力端子間に、充放電電流に比例して
第1差動増幅器から電圧が出力されるので、充放電電流
が小さい場合でも充放電電流との誤差を小さくすること
ができる。従って、正確に充放電電流の計測が可能とな
るので、組電池の充放電状態を正確に把握することがで
きる。
第1差動増幅器の一方の入力を抵抗から切り離し他方の
入力に短絡させると、充放電電流が0の状態を作り出す
ことができる。この状態で第1差動増幅器から出力され
る電圧は第1差動増幅器を構成する演算増幅器のオフセ
ット電圧であり、このオフセット電圧を任意のタイミン
グで測定してオフセット電圧を補正することで、より正
確な充放電電流の計測を行うことができる。
力を入力とし、組電池の−端子をグランドとして単電源
で作動する第2差動増幅器を更に備えるようにすれば、
第2差動増幅器の出力電圧は組電池の−端子をグランド
として計測することができる。この第2差動増幅器は組
電池の−端子をグランドとするが、入力電圧は高いた
め、0V近辺の入力電圧で出力誤差が大きくなる心配は
ない。
器の出力電圧を電流に変換する電圧電流変換回路を更に
備えるようにすれば、第1差動増幅器の出力電圧は電流
に変換されるので、例えば、この電流を抵抗に通電する
ことにより、任意のグランドを基準とした電圧を得るこ
とができる。このとき、電圧電流変換回路からの出力電
流をコンデンサに通電して蓄積するようにすれば、充放
電電流が定電流でなくても正確に計測することができ
る。
用可能な電池パックの実施の形態について説明する。
施形態の電池パックは、単セルとしてのリチウムイオン
電池が4個直列に接続された組電池1Aと組電池1Bと
を備えている。組電池1Aの−端及び組電池1Bの+端
は、組電池の充放電電流を検出するための抵抗としての
電流検出抵抗2を介して接続されている。組電池1Aの
+端は、各リチウムイオン電池が過充電又は過放電とな
る前に外部との通電を停止させる通電制御部5を介して
電池パックの+外部出力端子(+端子)に接続されてい
る。一方、組電池1Bの−端は、そのまま電池パックの
−外部出力端子(−端子)に接続されている。
しての差動増幅器3の入力に接続されており、電流検出
抵抗2の組電池1Bの+端がグランド(GND)にとら
れている。差動増幅器3の出力は、差動増幅器3のグラ
ンドと共に、第2差動増幅器としての差動増幅器4の入
力に接続されており、差動増幅器4の出力はマイクロコ
ンピュータ6のAD変換入力に接続されている。差動増
幅器3の電源端子は、組電池1Aの+端、組電池1Bの
−端に接続されており、差動増幅器4の電源端子は、組
電池1Aの+端、組電池1Bの−端に接続されている。
オン電池(以下、単セルという。)の電圧を検出する図
示を省略した電圧検出回路、負荷又は充電器等と通信を
行うポートとなる通信端子、及び通電制御部5に接続さ
れている。このマイクロコンピュータ6は、差動増幅器
4からの入力により組電池の充放電電流をAD変換して
計測すると共に、図示を省略した電圧検出回路の出力か
ら各単セルの電圧を測定して、充放電電流と各単セルの
電圧とを演算することにより単セル及び組電池の充放電
状態を推定し、通信端子を介してその推定したデータに
ついて負荷又は充電器等との通信を行う。また、各単セ
ルが過充電又は過放電状態に至る前に、通電制御部5に
制御信号を出力することで組電池の外部との通電を停止
させ、各単セルが過充電又は過放電となることを防止す
る動作も行う。
使用した演算増幅器には、入力電圧が{(+電源電圧)
−1.5V)}から{(−電源電圧)+1.5V)}ま
で作動する標準市販品を用い、差動増幅器4に使用した
演算増幅器には、単電源で0Vの入力電圧まで作動する
ものを用いた。
器3、4の動作原理について説明する。
池1A、1B間に挿入し、差動増幅器3の電源端子を組
電池1Aの+端、組電池1Bの−端に接続したので、一
般の(標準市販品の)演算増幅器を用いて差動増幅器3
としても、演算増幅器の入力電圧は、組電池1Aの+端
より単セル電圧分以上必ず低くなり、組電池1Bの−端
よりも単セル電圧分は必ず高くなるので、普通の演算増
幅器が正常に差動する入力電圧範囲で使用することがで
きる。この場合、差動増幅器3のグランドを電流検出抵
抗2に接続された組電池1Bの+端と同電位としたの
で、グランドと差動増幅器3の出力端子間には電流検出
抵抗2を流れる充放電電流に比例した電圧が発生する。
グランドを組電池1Bの−端とした差動増幅器4の出力
電圧を計測するようにしたので、組電池1Bの−端を基
準として測定することができる。このように差動増幅器
4は組電池1Bの−端をグランドとするが、入力電圧は
高いので、0V近辺の入力電圧で出力誤差が大きくなる
ことはない。本実施形態の電池パックを作製し実際に作
動させた結果、充放電電流が0mA近辺でも差動増幅器
3の出力電圧は組電池1Bの直列電圧とほぼ等しいた
め、差動増幅器4の入力電圧が0V近くまで下がって誤
差が大きくなるようなことはなかった。
検出抵抗2を組電池1A、1B間に挿入して差動増幅器
3の電源端子を組電池1Aの+端、組電池1Bの−端に
接続し、差動増幅器3のグランドを電流検出抵抗2に接
続された組電池1Bの+端と同電位としたので、充放電
電流が小さい場合でも誤差が大きくならず正確な充放電
電流を計測することができると共に、負の電源を必要と
せず、また、普通の演算増幅器を用いて差動増幅回路を
構成することができることから、コスト低減を図ること
ができる。
な電池パックの第2の実施の形態について説明する。な
お、本実施形態以下の実施形態において、第1実施形態
と同一構成には同一の符号を付し、その説明を省略す
る。
クには、スイッチ手段として、組電池1Aの−端及び電
流検出抵抗2の接続点と差動増幅器3の入力との間に直
列に挿入されたスイッチ19と、差動増幅器3の入力両
端に並列に挿入されたスイッチ20と、が追加されてお
り、これらのスイッチ19、20はマイクロコンピュー
タ6からの出力でオン、オフが制御される。なお、これ
らスイッチ19、20は、例えば、トランジスタ、FE
T、抵抗を組み合わせて構成することができる。
電状態では、スイッチ19がオン、スイッチ20はオフ
状態であり、オフセット電流測定時のみスイッチ19を
オフ、スイッチ20をオン状態とする。スイッチ19が
オフでスイッチ20がオン状態では、差動増幅器3の入
力が0Vとなり、差動増幅器4の出力電圧は差動増幅器
3と4とのオフセット電圧が出力される。よってこの状
態で、測定したオフセット電流を通常時の測定電流に加
減算(補正)することで、充放電電流のより正確な測定
を行うことができる。
ッチ19、20のオン、オフにより充放電電流が0mA
の状態(差動増幅器3の入力が0V)の状態を作り出す
ことができるので、オフセット電流を補正して更に正確
な充放電電流の測定が可能となる。このような補正は、
残存容量の演算に充放電電流を積算する方式を用いる場
合に特に有効であり、電池パックを長期間放置してもよ
り正確な残存容量の演算が可能となる。
式を選択でき、例えば、一定時間毎に数秒間測定する方
式、充放電電流が小さい場合のみに一定時間毎に測定す
る方式、温度変動が大きくなった場合に測定する方式
等、マイクロコンピュータ6のプログラムにより種々の
方式の選択が可能である。
施形態の電池パックでは、第1実施形態の差動増幅器4
の代えて、差動増幅器3のグランド及び出力間の電圧を
電流に変換する電圧−電流変換器21を用い、電圧−電
流変換器21の出力と電池パック1Bの−端との間に抵
抗22が挿入されている。
6のAD変換器入力へ出力する電圧を、差動増幅器4を
用いて組電池1Aと1Bの−端基準電圧に変換したが、
本実施形態では、電圧−電流変化器21を用いて電流に
変換し、その電流を抵抗22に流している。
電流変換器21により差動増幅器3の出力電圧を電流に
変換し、抵抗22を介して組電池1Bの−端に流したの
で、組電池1Bの−端を基準とした電圧がマイクロコン
ピュータ6のAD変換入力に出力される。なお、一端が
マイクロコンピュータ6のAD変換入力に接続された抵
抗22の他端を任意のグランドを基準として差動増幅器
3の出力電圧を計測するようにしてもよい。
サを用いると、電流を積分することができる。よって、
マイクロコンピュータ6の制御信号により、例えば、一
定時間毎に、コンデンサに貯まった電荷を放電させた
後、図示しない積分器でコンデンサに蓄積された電荷を
測定するようにすれば、電池パックに、例えば、パルス
状や三角波状等の定電流以外の充放電電流が流れている
場合でも、正確に充放電電流の積算演算を行うことがで
きる。
充放電電流を検出する抵抗を単セル間に直列に挿入し、
第1差動増幅器の作動電源を組電池の+端子と−端子と
からとる構成にしたので、演算増幅器の入力電圧は、組
電池の+端子より単セル電圧分以上低く、組電池の−端
子よりも単セル電圧分は高くなることから、通常の演算
増幅器を用いて差動増幅器としても、正常に作動する入
力電圧範囲で使用することができると共に、負の電源を
必要としない。このため、組電池のコストを低減させる
ことができる、という効果を得ることができる。また、
第1差動増幅器のグランドは抵抗両端のいずれか一端と
同電位とされており、この同電位の端子と第1差動増幅
器の出力との間に、充放電電流に比例して第1差動増幅
器から電圧が出力されるので、充放電電流が小さい場合
でも充放電電流との誤差を小さくすることができる。こ
のため、正確に充放電電流の計測が可能となる、という
効果を得ることができる。
のブロック回路図である。
のブロック回路図である。
のブロック回路図である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の単セルを直列に接続した組電池に
おいて、前記単セル間に直列に挿入された抵抗の両端を
入力とし、前記組電池の+端子と−端子とを作動電源と
し、前記抵抗両端のいずれか一端と同電位の端子をグラ
ンドとした第1差動増幅器を備えることを特徴とする組
電池。 - 【請求項2】 前記第1差動増幅器の一方の入力を前記
抵抗から切り離し前記第1差動増幅器の他方の入力に短
絡させるスイッチ手段を更に備えることを特徴とする請
求項1に記載の組電池。 - 【請求項3】 前記第1差動増幅器の出力を入力とし、
前記組電池の−端子をグランドとして単電源で作動する
第2差動増幅器を更に備えることを特徴とする請求項1
又は請求項2に記載の組電池。 - 【請求項4】 前記第1差動増幅器の出力電圧を電流に
変換する電圧電流変換回路を更に備えることを特徴とす
る請求項1又は請求項2に記載の組電池。 - 【請求項5】 前記電圧電流変換回路からの出力電流は
該電流を蓄積するコンデンサに通電されることを特徴と
する請求項4に記載の組電池。
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1999
- 1999-12-27 JP JP36909499A patent/JP3697986B2/ja not_active Expired - Fee Related
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