JP2001183732A - カメラとその製造方法 - Google Patents

カメラとその製造方法

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JP2001183732A
JP2001183732A JP36828599A JP36828599A JP2001183732A JP 2001183732 A JP2001183732 A JP 2001183732A JP 36828599 A JP36828599 A JP 36828599A JP 36828599 A JP36828599 A JP 36828599A JP 2001183732 A JP2001183732 A JP 2001183732A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カメラには、そのカメラ固有の制御バラメータ
を記憶する1個の記憶素子(EEPROM)が搭載され
るが、各ユニット等をカメラ本体に組み付けた後でない
と、制御パラメータをが記憶することができなかった。
また各ユニットに記憶素子を搭載することはコストアッ
プに繋がった。 【解決手段】本発明は、カメラを構成するための鏡枠ユ
ニット等の各種ユニットに、基板上に不揮発性メモリを
実装したユニットパラメータ記憶用一時記憶部を着脱自
在に装着して、そのユニットの性能を保障するための調
整値を一時的に記憶し、カメラ本体にそのユニットを組
み付けてほぼ組立完了した段階で、不揮発性メモリから
読み出した調整値に基づいて、設計の性能を保障するた
めの最終調整値を算出して、カメラの主たる記憶素子
(不揮発性メモリ)に記憶させ、その後、一時記憶部は
ユニットから取り外されるカメラとその製造方法であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造工程の効率化
を図れる複数のユニットから構成されるカメラとその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にカメラには、カメラ自体の制御
に必要な制御パラメータを記憶する記憶素子として、E
EPROM等を搭載している。この制御パラメータは、
ストロボの充電電圧、オートフォーカスセンサの補正
値、シャッタの補正値等であり、個々のカメラに固有な
情報である。
【0003】またカメラは、ユニットとして組み立てら
れた各構成部位をカメラ本体に組み付けて作製されるた
め、ユニット自体の特性や性能のばらつきと、組み付け
た際の作製のばらつきなどが重なり合い、カメラ個々に
異なった性能を持っている。このため、ほぼ組立完了し
た後、補正を必要とするユニットあるいは機構を動作さ
せ、その補正に用いる制御パラメータを求めて、カメラ
本体の記憶素子、例えばEEPROMに記憶している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したEEPROM
は、カメラに通常、1個が搭載されている。従って、各
ユニットや各機構を組み付けて、カメラがほぼ組立完了
した後でないと、制御パラメータを求めて、EEPRO
Mへ記憶することができない。
【0005】これに対して、ユニット毎にEEPROM
を搭載すれば、ユニットの製造工程で、制御パラメータ
を決定し、それぞれEEPROMへ記憶することができ
る。また制御パラメータを決定するためには、ユニット
を単独で動作させることになるが、このことはユニット
単位での動作保障、性能保障を行なう上では都合がよ
い。
【0006】しかし、ユニット毎にEEPROMを搭載
することは、カメラの制御システムが複雑になる上、そ
れぞれが小容量のEEPROMであっても、記憶させる
情報量が少なくオーバースペックとなり、複数のEEP
ROMを搭載するとメモリの利用効率が落ちることにな
る。これは、電気システムへのコストアップへつなが
る。
【0007】そこで本発明は、カメラ内には、一個の不
揮発性メモリしか搭載しなくとも、ユニット単位におい
て制御パラメータの決定と管理が可能になるカメラとそ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、カメラを構成するための各種ユニットに着
脱自在で、該ユニットの性能を保障するための調整値を
記憶可能な一時記憶手段と、カメラ本体に上記ユニット
を組み付ける段階で、上記一時記憶手段から読み出され
た調整値に基づいて、設計の性能を保障するための最終
調整値を算出し、当該カメラの主たる記憶手段に記憶さ
せる手段とを備え、上記一時記憶手段は、上記最終調整
値を上記主たる記憶手段に記憶させた後に、上記ユニッ
トから取外すようにしたカメラを提供する。
【0009】さらに、カメラを構成するための各種ユニ
ットに一時的にそれぞれ接続された一時記憶手段へ該ユ
ニットの性能を保障するための調整値を記憶する工程
と、カメラ本体に上記ユニットを組み付ける段階で、上
記一時記憶手段から読み出された調整値に基づいて、設
計の性能を保障するための最終調整値を算出し、当該カ
メラの主たる記憶手段に記憶させる工程と、上記最終調
整値を上記主たる記憶手段に記憶させた後に、上記一時
記憶手段を上記ユニットから取り外す工程とを備えるカ
メラの製造方法を提供する。
【0010】以上のような構成のカメラとその製造方法
は、カメラを構成するための個別ユニットに、基板上に
不揮発性メモリを実装する一時記憶手段を装着して、そ
のユニットの性能を保障するための調整値を一時的に記
憶し、カメラ本体にそのユニットを組み付けてほぼ組立
完了した段階で、不揮発性メモリから読み出した調整値
に基づいて、設計の性能を保障するための最終調整値を
算出して、カメラの主たる記憶素子(不揮発性メモリ)
に記憶させ、その後、一時記憶部はユニットから取り外
すカメラとその製造方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。図1には、第1の実施
形態に係るカメラ全体の概略的な組立構成例を示し、図
2には、電気的な構成部位のブロック構成図を示し説明
する。このカメラは大別して、本体ユニット1、鏡枠ユ
ニット2、オートフォーカス(AF)ユニット3及び、
ストロボユニット4から構成されている。
【0012】まず、本体ユニット1の構成について説明
する。本体ユニット1は、カメラ全体の制御を行なうた
めのマイクロコンピュータからなる制御部5を有してお
り、制御部5によりドライバ回路6が制御される。この
ドライバ回路6は、ズーム&フィルム駆動モータ7と、
接点9を介して、鏡枠ユニット2内のレンズ駆動モータ
8へ駆動のための電力を供給する。
【0013】上記ズーム&フィルム駆動モータ7は、駆
動力分配機構10を介して、必要に応じて分配され伝達
された駆動力をフィルム給送機構11及び鏡枠ユニット
2の焦点距離可変機構12に与える。フィルム給送機構
11は、駆動力分配機構10を介して伝達された駆動力
により、装填されたフィルムの巻上げ動作、巻戻し動作
を行なう。また、焦点距離可変機構12も同様に駆動力
分配機構10を介して伝達された駆動力により、撮影レ
ンズの一部となるレンズ13を変移させて焦点距離を変
化させる。
【0014】また、駆動力分配機構10から焦点距離可
変機構12の間には、連結ギア14と減速機構15が設
けられている。この減速機構15によって、ズーム&フ
ィルム駆動モータ7の回転速度は、レンズ13を移動す
るために適当な速度に減速される。そして、減速された
ズーム&フィルム駆動モータ7の駆動力は、連結ギア1
4を通して、本体ユニット1から鏡枠ユニット2へ伝達
される。
【0015】さらに制御部5には、制御パラメータやセ
ンサの補正値、ストロボの補正値などが記憶されるEE
PROM等からなる不揮発性メモリ16と、外部制御装
置17と端子19を介して通信するための通信インター
フェイス回路18が接続されている。外部制御装置17
としては、カメラの製造工程で使用されるパーソナルコ
ンピュータ(PC)が想定される。製造工程において
は、このPC17からの指示に基づいて、制御部5が動
作して各種の調整動作が行なわれる。この調整動作によ
って、PC17は、最終調整値となる制御パラメータ及
び補正値を決定し、不揮発性メモリ16へ記憶させる。
【0016】次に、鏡枠ユニット2の構成について説明
する。この鏡枠ユニット2は、前述した焦点距離可変機
構12、レンズ13の焦点距離を検出し、その焦点距離
情報を制御部5へ出力する焦点距離検出回路20と、ソ
レノイド21を駆動させる電力を供給するソレノイド駆
動回路22と、そのソレノイド21の駆動力が与えられ
て、レンズシャッタ23を構成するセクタ羽根を開閉駆
動するセクタ羽根駆動機構24と、レンズ駆動モータ8
の駆動力により撮影レンズの一部となるフォーカシング
レンズ25を変位させるレンズ駆動機構26と、レンズ
駆動モータ8の回転に連動しパルス信号を出力するパル
ス発生回路27とで構成される。また、各モータの駆動
に必要な電力は、本体ユニット1のドライバ回路6から
供給されている。
【0017】図3には、上記レンズシャッタ23の詳細
な構成を示し説明する。このレンズシャッタ23は、図
示しないシャッタ地板に露光用の開口31が設けられて
いる。一対のセクタ32、33がシャッタ地板に植立さ
れたピン34、35に嵌入して保持されている。
【0018】そして、セクタ32、33を開口31を遮
閉する閉位置(図3(a)参照)と露呈する開位置(図
3(b)参照)とに回動自在とする。
【0019】また、セクタレバー36が上記シャッタ地
板に回動自在に軸支されており、その一方の腕部の先端
に植立されたピン36bがセクタ32、33のカム穴に
摺動可能に嵌合している。他方の腕部先端に植立された
ピン36aがソレノイド37のプランジャ38の端面に
当接している。
【0020】上記セクタレバー36には、セクタ32、
33を開口31の解放方向に付勢するための開口バネ3
9がシャッタ地板との間に懸架されている。さらに、プ
ランジャ38においては、バネ40によりセクタ31,
33をこの閉口バネ39に抗して閉じ方向に付勢されて
いる。このプランジャ38が、吸引若しくは、解放動作
を行なうことにより、セクタレバー36が回動し、セク
タ32、33が開閉することになる。
【0021】ソレノイド37の駆動回路は、D/Aコン
バータ41、バッファ42、トランジスタQ1により構
成される。CPU43は、D/Aコンバータ41の設定
値を変化させることでソレノイド21の駆動電圧を任意
に変更できる。D/Aコンバータ41の出力は、バッフ
ァ回路42によりインピーダンス変換されて、ソレノイ
ド37へ供給される。ソレノイド37への電圧印加時間
は、トランジスタQ1のオン時間によって制御される。
【0022】次に、図4及び図5を参照して、前述した
レンズ駆動機構26について詳しく説明する。
【0023】このレンズ駆動機構26において、フォー
カシングレンズ25がフォーカシング枠51内に保持さ
れ、またフォーカシング枠51の一端にはフォーカシン
グ枠ギヤ52が一体的に配設され、後述する動力伝達機
構53に係合する。さらに、フォーカシング枠51の外
周にはヘリコイド54が形成されている。
【0024】また、フォーカシングレンズ25を駆動す
るレンズ駆動機構26は、駆動源となるレンズ駆動モー
タ8と、このレンズ駆動モータ8の出力軸に設けたピニ
オンギヤ55及びこれに順次噛合するギヤ56、57、
58からなる動力伝達機構53と、ギヤ56と同軸に配
設され同じ回転数で回転する回転スリット59と、回転
スリット59用のフォトインタラプタ60とで構成され
る。
【0025】尚、動力伝達機構53は、最終段でフォー
カシング枠ギヤ52と噛合することにより、レンズ駆動
モータ8の回転力は、動力伝達機構53を介してフォー
カシング枠ギヤ52に伝達され、この結果、フォーカシ
ング枠51が回転する。
【0026】また、フォトインタラプタ60から出力さ
れる信号は、パルス発生回路27を介して制御部5に入
力されるようになっており、制御部5はこのパルス信号
をカウントすることでフォーカシングレンズ25の繰り
出し量を検出することができる。
【0027】また図5に示すように、フォーカシングレ
ンズ25(フォーカシング枠51)及びレンズ駆動機構
26は、鏡枠ユニット2の一部61に一体的に固設され
る鏡枠62内に配置される。この鏡枠62の前端部には
固定枠63がそのフランジ部で固設される。この固定枠
63の枠部内周面には、ヘリコイド63aが形成されて
おり、フォーカシング枠51に設けられたヘリコイド5
4と嵌合する。
【0028】このフォーカシング枠51は、固定枠63
と係合して鏡枠62に内包されるが、一方でレンズ駆動
機構26即ち、レンズ駆動モータ8及び動力伝達機構5
3等は、フォーカシング枠51と鏡枠62との間に形成
される空間に配設される。
【0029】このようなフォーカシング枠51及びレン
ズ駆動機構26の構成により、レンズ駆動モータ8がC
CW方向信号(制御部5からの指示による)によって、
同方向に回転すると、フォーカシング枠51は固定枠6
3に対して繰り出されるよう移動する。この繰り出しに
よる移動は、フォーカシング枠ギヤ52の後端部52b
と固定枠63の後端面63bが当て付くまで可能であ
る。
【0030】一方、CW方向信号によって同方向に回転
すると、フォーカシング枠51は固定枠63に対して繰
り込まれるよう移動する。この繰り込みによる移動は、
フォーカシング枠ギヤ52の後端面52aと鏡枠ユニッ
トの一部61aが当て付くまで可能である。
【0031】図2に戻って、この他の構成について説明
する。
【0032】オートフォーカスユニット3は、端子70
を介して制御部5の指令に基づいて被写体までの距離を
測距するものであり、一対のレンズからなる測距光学系
71と、測距光学系71により結像された2つの被写体
像を光電変換するCCD等の画素からなるラインセンサ
72と、ラインセンサ72を制御して、2つの像のズレ
量を読み出し、ズレ量に基づく被写体までの距離を算出
する距離検出回路73とで構成される。
【0033】またストロボユニット4は、反射傘74に
収納されたキセノン管75、充電回路76及び光量制御
回路77により構成される。充電回路76には、キセノ
ン管75の発光エネルギーをたくわえるためのメインコ
ンデンサが含まれており、端子78を介して伝達された
制御部5の指令に従って、メインコンデンサを充電す
る。光量制御回路77は、同様な制御部5の指令に従っ
て、メインコンデンサに蓄積された電荷をキセノン管7
5を通して放電し、発光させる。
【0034】さらに、ユニットパラメータ記憶用一時記
憶部79(以下、一時記憶部79と称する)は、カメラ
の製造工程における便宜を考えて、一時的に鏡枠ユニッ
ト2に取りつけられる。この一時記憶部79は、図6に
示すような取り付け用切り欠き84が設けられた小型の
基板81と、これに実装された不揮発性メモリ82によ
り構成される。
【0035】この基板81上には、チェックランド83
が設けられ、このチェックランド83にプローブピンを
接触させることで、不揮発性メモリ82と電気的に接続
可能であり、不揮発性メモリ82へ鏡枠ユニット2に関
する情報を記憶させることができる。
【0036】不揮発性メモリ82としては、EEPRO
Mや電池でバックアップされたRAMなどが適用でき
る。また基板81は、鏡枠基台85の上に形成された位
置決めボス86に切り欠き84を填め込むことにより、
鏡枠基台85上の所定位置に着脱自在に固着させること
ができる。基板81と鏡枠基台85は、製造工程で分離
しない程度に接着する。カメラが完成した際には、この
基板81は、取り外すため、取り外ししやすいように、
両面テープ等を用いて固着させておく。
【0037】図7は、本実施形態のカメラを製造する工
程を示した工程図である。 #100工程は、本体ユニット1の組み立て工程であ
る。この工程では、フィルム給送機構11、駆動力分配
機構10、減速機構15等の機構を含んだ本体ユニット
1が組み立てられる。さらに本体ユニット1には、制御
部5が実装された回路基板も装着される。 #101工程では、測距光学系71、ラインセンサ7
2、距離検出回路73等を含んだオートフォーカスユニ
ット3が組み立てられる。
【0038】#102工程では、#101工程で製造さ
れた本体ユニット1へ#102工程で製造されたAFユ
ニット3が組み付けられる。 #103工程では、キセノン管75、反射傘74、充電
回路76、光量制御回路77等により構成されるストロ
ボユニット4が組み立てられる。 #104工程では、AFユニット3が組み付けられた本
体ユニット1へストロボユニット4が組み付けられる。
これらの2つのユニットが組み付けられた本体ユニット
1はさらに、鏡枠ユニット2を組み付けるため、次の組
み立て工程(#109工程)へ移行される。
【0039】#105工程では、レンズ13を含む撮影
レンズ、レンズシャッタ23、レンズ駆動機構26、焦
点距離可変機構12等を含んだ鏡枠ユニット2が組み立
てられる。 #106工程では、鏡枠ユニット2へ図6において説明
したユニットパラメータ記憶用一時記憶部79が取りつ
けられる。 #107工程では、鏡枠ユニット2の調整の1つである
「無限位置調整」が実行される。この調整によって得ら
れた制御パラメータは、一時記憶部79へ記憶される。
尚、無限位置調整の内容は後述する。 #108工程では、鏡枠ユニット2の調整の1つである
「シャッタ秒時調整」が実行される。調整によって得ら
れた制御パラメータは、一時記憶部79へ記憶される。
シャッタ秒時調整の内容は後述する。
【0040】#109工程では、調整が終了した鏡枠ユ
ニット2が本体ユニット1へ組み付けられる。 #110工程では、一時記憶部79に記憶された制御パ
ラメータを本体ユニット1内の不揮発性メモリへ転送す
る。
【0041】ここで、図8には、#110工程に行われ
る作業の様子を示す。カメラ本体は架台91に固定さ
れ、その架台91上には、支持板92が固定されてい
る。さらにプローブピン93を取り付けたピン板94が
軸95によって支持板92に回動自在に支持されてい
る。
【0042】そして、バネ96の付勢力によって、プロ
ーブピン93は本体ユニット1のメイン基板97上に配
置されたチェックランド98へ押しつけられる。これら
のプローブピン93は、ケーブル99を介してPC17
と接続され、PC17と本体ユニット1の制御部5は通
信可能な状態となる。
【0043】また、プローブピン100は、図6に示し
た一時記憶部79である不揮発性メモリ82を乗せた基
板81のチェックランド83と接触するためのものであ
る。これらのプローブピン100は、ピン板101に固
定され、さらにピン板101は、架台91上に取り付け
られた支持板103へ軸104で回動自在に支持されて
いる。バネ105の付勢力によりプローブピン100を
チェックランド83に押しつけられている。プローブピ
ン100は、ケーブル106を介してPC17と接続さ
れ、PC17と一時記憶部79を構成する不揮発性メモ
リ82と通信可能状態となっている。
【0044】ここで、図9に示すフローチャートを参照
して、#110工程で行なわれる処理について説明す
る。
【0045】製造工程において、オペレータは、#10
9工程から移行されたカメラ本体を図8に示す架台91
に装着して固定する(ステップS1)。その後、プロー
ブピン93をメイン基板97と鏡枠ユニット2上の基板
81へ接触させる(ステップS2)。そしてオペレータ
は、PC17を操作して、基板81の不揮発性メモリ8
2から#107工程、#108工程で記憶された制御パ
ラメータを読み出す(ステップS3)。
【0046】次にオペレータはPC17を操作して、カ
メラをテストモードに設定する(ステップS4)。カメ
ラは、テストモードに設定されるとカメラ外部の制御機
器からの指令に基づき動作する。そして基板81の不揮
発性メモリ82から読み出した制御パラメータをカメラ
へ転送する(ステップS5)。その後、カメラの制御部
5は、PC17から受信した制御パラメータを本体ユニ
ット1の不揮発性メモリへ記憶する。オペレータは、カ
メラ本体を架台91からはずして次の工程へカメラ本体
を送移行する(ステップS6)。
【0047】図7におけるカメラを製造する工程の説明
へもどる。 #111工程では、鏡枠ユニット2に装着された基板8
1(一時記憶部79)上の不揮発性メモリ82の記憶情
報は、すでに本体ユニット1内の不揮発性メモリ16へ
転送されている。従って、不揮発性メモリ82に記憶さ
れた情報を消去すれば、再度利用することができる。
【0048】即ち、図7に示した循環ループAの中で一
時記憶部79は、実装した不揮発性メモリ82の寿命が
終わるまで何回も利用できる。これは、鏡枠ユニット2
に専用の記憶素子を実装して、制御パラメータを記憶さ
せるより効率がよいことは明白である。
【0049】#112工程では、AFモジュールの調
整、ストロボモジュールの調整が行なわれる。これらの
調整で決定された制御パラメータは、本体ユニット1の
不揮発性メモリ16へ直接記憶される。本実施形態にお
いては、一時記憶部79の活用を鏡枠ユニット2に限定
している。しかし、オートフォーカスユニット3やスト
ロボユニット4においても制御パラメータは存在する。
従って、これらのユニットにおいても一時記憶部79が
利用可能であることは明らかである。
【0050】次に、上記#107工程で実行される「無
限位置調整」の説明について説明する。一般に、非TT
L方式の自動焦点式カメラでは、三角測距法を用いて被
写体までの距離を検出する。そして、この距離データに
基づいて、撮影レンズの繰り出し量を算出し、レンズを
駆動する。この繰り出し量は、無限位置(∞)の被写体
に対して、レンズの焦点が合う位置を基準とした時、測
定された距離の被写体に対して焦点を合わせるために
は、この基準位置からどれだけ繰り出せばよいかを示し
ている。
【0051】また、無限位置の被写体に対して点が合う
基準位置(無限位置)は、レンズを最も繰り込んだ位置
(鏡枠のストッパ)から所定量、繰り出した位置に存在
する。
【0052】ところで、この無限位置は、光学系を構成
する部材の寸法誤差や組み立て上の誤差等により、レン
ズ個々に異なる場合がある。また、ズームレンズの場合
は焦点距離に応じて基準位置もそれぞれ異なることにな
る。そこで、まず、カメラ個々で無限位置を測定し、こ
の測定結果を該カメラの不揮発性メモリに無限位置情報
として記憶する。そして、被写体に焦点を合わせるとき
は、一旦、レンズを最も繰り込むように移動する。
【0053】次に被写体距離に応じた繰り出し量を無限
位置情報からレンズの移動量を決定し、移動量に応じて
レンズを移動する。即ち、#107工程で実行される
「無限位置調整」とは、鏡枠ユニット2の状態で無限位
置を測定し、一時記憶部79へ制御パラメータとして記
憶する動作である。
【0054】図10には、上記#107工程で使用され
る測定治具の一例を示している。
【0055】無限コリメータ111は、光源112、チ
ャート113、コリメータレンズ114により構成され
ている。チャート113は、コリメータレンズ114の
作用によって、無限位置に存在することと等価になるた
め、コリメータレンズ114を通してみたチャート11
3を利用すれば無限位置調整ができる。鏡枠ユニット2
は、調整パラメータ測定器110に取り付けられ、チャ
ート113を観察する。
【0056】図11には、上記調整パラメータ測定器1
10の構成例を示す。この調整パラメータ測定器110
は、装着された鏡枠ユニット2の接続基板80にコンタ
クト治具115のプローブピン118を接触させて電気
的に接続し、基板81のチェックランド83にコンタク
ト治具116のプローブピン117を接触させて電気的
に接続する。また、各プローブピン117,118は、
通信インターフェイス回路119を通ってPC17と接
続されている。従って、PC17から制御信号を送るこ
とで、鏡枠ユニット2内のレンズシャッタとフォーカシ
ングレンズを制御できる。また、一時記憶部79の不揮
発性メモリ82に対して、情報を記憶することもでき
る。
【0057】さらに、調整パラメータ測定器110は、
鏡枠ユニット2の連結ギア120を駆動して、レンズの
焦点距離を変化させるパルスモータ121と、PC17
の制御によりパルスモータ121を駆動して、撮影レン
ズの焦点距離を任意に変更させるためのパルスモータ駆
動回路122と、撮影レンズにより結像されたチャート
113の像を光電変換するためにフィルムの位置と同じ
位置に配置される光センサ123と、検出したセンサ信
号をA/Dコンバータによりデジタルの画像情報に変換
処理してPC17に送信する光センサ処理回路124と
を、備えている。
【0058】PC17は、光センサ処理回路124から
の画像情報から光センサ123上にチャート113の像
が結像しているか否かを判定できる。
【0059】そして、オペレータがPC17へ所定の操
作を行うことにより、図12に示めすフローチャートに
従い、調整処理が実行される。まず、パルスモータ駆動
回路122によりパルスモータ121を駆動して、撮像
レンズの焦点距離がワイド端へ設定される(ステップS
11)。そして、レンズシャッタ23を完全に開いた状
態に設定する(ステップS12)。
【0060】次に、鏡枠ユニット2内のレンズ駆動モー
タ8を制御し、フォーカシングレンズ25を繰り込む
(ステップS13)。この繰り込み動作は、フォーカシ
ングレンズ25がストッパ(鏡枠ユニットの一部61
a)に当てつくまで継続する。即ち、図5に示すように
繰り込みによる移動は、フォーカシング枠ギヤ52の後
端面52aと鏡枠ユニットの一部61aが当て付くまで
継続する。
【0061】そしてストッパを基準にフォーカシングレ
ンズ25を繰り出すとともに光センサ123からチャー
ト113から読み込んだ像が光センサ上に結像した時に
レンズ駆動モータ8を停止させる(ステップS14)。
このストッパの位置からチャート113の像が結像する
までにパルス発生回路27が出力したパルスの数が、調
整パラメータの1つである無限位置データであり、この
データは一時記憶部79の不揮発性メモリ82へ記憶さ
れる(ステップS15)。このデータは、撮影レンズの
焦点距離が変化すると変化する。従って、焦点距離をワ
イド端からテレ端まで変化させながら測定しなければな
らない。
【0062】次に、焦点距離がテレ端であるか否かを判
定する(ステップS16)。この判定でテレ端でなけれ
ば(NO)、パルスモータ121を制御して、焦点距離
をテレ側へ所定量変更する(ステップS17)。そして
再度、無限位置データを測定するためステップS13に
戻り同様な処理を繰り返す。一方、この判定でテレ端で
あれば(YES)、パルスモータ121を制御して、撮
影レンズの焦点距離をワイド端へ設定する(ステップS
18)。ワイド端へ設定することにより鏡枠ユニット2
の全長が短くなり、調整パラメータ測定器から外しやす
くなる上、また次工程へ鏡枠ユニット2を移行させる時
も小さいほうが都合がよくなる。
【0063】そして、レンズシャッタ23を閉じた状態
へ設定し(ステップS19)、一連の調整処理を終了す
る。
【0064】次に上記#108工程で実行される「シャ
ッタ秒時調整」について説明する。図13(a)、
(b)は、図3に示したトランジスタQ1の制御信号と
シャッタを通過した光の照度の関係を示す図である。
【0065】図13(a)は、シャッタの秒時が長く、
開口31が完全に露出するまでセクタ32,33が開い
た時の状態を示し、同図(b)は、シャッタの秒時が短
く、セクタ32,33が完全に開ききる前に閉じた時の
状態を示している。
【0066】図13(a)、(b)において、teは、
台形上波形の1/2の高さの長さであり、実際のシャッ
タ秒時とみることができる。シャッタを構成する部材の
動きは、電気的制御信号に対して遅れているため、ts
とteは一致しない。従って、必要なシャッタ秒時とt
eが一致するようにtsを決定する必要がある。このた
めには、tsとteの関係を測定し、補正値を決定しな
ければならない。この動作が「シャッタ秒時調整」であ
る。
【0067】図14には、上記#108工程の「シャッ
タ秒時調整」に用いられる測定治具の一構成例を示し説
明する。基準光源131は、光源132、光源シボリ1
33、拡散板134により構成される。光源132の光
は、光源シボリ133によって所定の輝度まで下げられ
る。そして、拡散板134によって均一な光となって鏡
枠ユニット2へ照射される。
【0068】上記#107工程による調整と同様に、オ
ペレータによって鏡枠ユニット2は、調整パラメータ測
定器110へ取りつけられる。調整パラメータ測定器1
10は、図11に示した測定器に若干の修正を加えるこ
とにより使用できる。例えば、前述した#107工程に
おける測定器の光センサ123は、撮像素子が利用され
たが、「シャッタ秒時調整」においては、図13に示し
たようなシャッタを通過した光照度の変化を測定しなけ
ればならない。そのため、光センサとしては、SPD
(シリコンホトダイオード)が好適する。従って、光セ
ンサ処理回路もSPDの出力する光電流を検出するため
の回路構成となる。
【0069】検出された光電流のデータは、通信インタ
ーフェイス回路119を通してPC17へ送られる。オ
ペレータは、調整パラメータ測定器へ鏡枠ユニット2を
固定後、コンタクト治具115,116によって電気的
な接続を行ない、PC17に対して所定の操作を行な
う。これにより、PC17は鏡枠幅のレンズシャッタを
秒時で制御し、各秒時においてPSDの出力を取り込
む。そして図13に示したtsとteの関係を測定す
る。さらに、tsとteの関係より補正値を算出する。
この補正値は調整パラメータの1つであり、一時記憶部
79へ記憶される。
【0070】次に、第2の実施形態について説明する。
前述した第1のに実施形態は、一時記憶部として、小型
の基板上に不揮発性メモリを実装したものであった。こ
の基板上に設けたチェックランドにプローブピンを接触
させて通信を行い、ユニットの情報を読み取っていた。
しかし、プローブピンの接触により電気的に接続させる
ため、基板は所定位置に固定されていなければならず、
その固定させるための手間がかかっていた。
【0071】近年、RFID(Radio Frequency Identi
fication)とよばれるデータキャリアが提案されてお
り、このRFIDを内蔵したICカード、タグなどが存
在する。このRFIDは、無線周波数帯の電波を利用し
てホスト側とデータのやり取りを行なうことができる。
【0072】図15には、RFIDを実施するための簡
略的な構成例を示し、説明する。この構成において、大
別して、カメラ側のRFID制御部141とホスト側の
リードライト装置142とで構成され、それぞれがアン
テナ143、144とで通信可能となっている。
【0073】RFID制御部141は、構成部位全体を
制御する制御回路145と、リードライト装置142よ
り受信した電波から制御IC141を駆動するための電
力を作り出す整流回路146と、整流回路146の出力
電圧から変動を除去して、制御IC内部の各回路ブロッ
クへ供給するレギュレータ147と、受信した電波から
EEPROM148へ記憶するデータや、EEPROM
148からデータを読み出す際に必要なEEPROM1
48のアドレスなどの情報を取り出し、制御回路145
へ出力する復調回路149と、制御回路145がEEP
ROM148から読み出したデータに基づいて、搬送波
を変調し、アンテナ143からリードライト装置142
へ送信する変調回路150とで構成される。
【0074】またリードライト装置は、ホストコンピュ
ータ(PC17)の指令に従って、RFID制御部14
1内部のEEPROM148と通信を行なうものであ
り、RFID制御部141へ電波を送信するための変調
回路151と、RFID制御部141からの電波を受信
するための復調回路152と、ホストコンピュータ(P
C17)からの指令に従ってこれらの回路を制御する通
信インターフェイス回路153とで構成される。
【0075】また、RFIDを利用する際のメリット
は、非接触でRFID内のメモリへアクセスできること
である。RFIDと通信を行なうホスト側の機器とRF
IDの距離が電波の届く範囲にあるならば、RFID内
のメモリへアクセス出来る。すなわちRFIDを内蔵し
たカード(タグ)等の種々の形状に作製して鏡枠ユニッ
ト2や鏡枠基台85の特定の位置へ固定する必要性はな
い。
【0076】従って、図16(a)、(b)に示すよう
に、RFIDを内蔵したタグ154として作製し、鏡枠
ユニット2や鏡枠基台85へ紐のようなもので取りつけ
ることができる。同図(c)は、RFIDを内蔵したコ
イン形状155に形成して、鏡枠基台85上の任意の位
置に両面テープなどで一時的に固定してもよい。この取
り付け位置は、前述した実施形態のように特定された位
置ではない。
【0077】以上説明したように本実施形態は、RFI
Dによる一時記憶部(不揮発性メモリ:EEPROM
等)を用いているため、鏡枠ユニット2側への取り付け
位置や取り付け方法に自由度があり、第1の実施形態で
説明したような不揮発性メモリが実装された基板81が
固定しづらい小型のユニットに対しても容易に利用する
ことができ都合がよい。
【0078】また、RFIDを用いた場合には、ユニッ
ト単体での調整データを一時記憶部(EEPROM)に
記憶させておき、カメラ本体に組み付けられた後、各ユ
ニットの一時記憶部からデータを読み出してカメラ本体
のEEPROMに一括書き込みを行う。また、この一括
書き込みが終了した後、ユニットから取り外し、RFI
Dの不揮発性メモリは書き込まれているデータを消去し
て再利用する。
【0079】以上に本実施形態において説明した製造方
法は、カメラシステムを例として説明したが、これ以外
のシステム即ち、複数数のユニットを組み付けて製作す
る様々な電子装置にも応用可能なことは明らかである。
【0080】以上の実施形態について説明したが、本明
細書には以下のような発明も含まれている。
【0081】(1)カメラシステムを制御するためのマ
イクロコンピュータとシステム制御に必要な制御パラメ
ータを記憶した不揮発性メモリとを有する第1ユニット
製造工程と、上記不揮発性メモリに記憶された制御パラ
メータに基づいて制御される第2ユニットであって、一
時記憶手段を取付け、このユニットの制御パラメータを
決定して、該一時記憶手段に記憶させる工程を含む第2
ユニット製造工程と、上記第2ユニットに取付けられた
上記一時記憶手段に記憶された上記制御パラメータを上
記第1ユニットの不揮発性メモリに転送してから、上記
第2ユニットから上記一時記憶手段を取外す工程を含
み、上記第1ユニットと第2ユニットを組み合せる工程
と、を具備したことを特徴とするカメラシステムの製造
方法。
【0082】(2)カメラシステムを制御するためのマ
イクロコンピュータとシステム制御に必要な制御パラメ
ータを記憶した不揮発性メモリとを有する第1ユニット
の制御パラメータを決定し、上記不揮発性メモリに記憶
させる第1ユニット調整工程と、 上記不揮発性メモリ
に記憶させた制御パラメータに基づいて制御される第2
ユニットであって、一時記憶手段を取付け、このユニッ
トの制御パラメータを決定して該一時記憶手段に記憶さ
せる第2ユニット調整工程と、上記第1ユニットと第2
ユニットとを組合わせ、上記一時記憶手段に記憶された
第2ユニットの制御パラメータを上記第1ユニットの不
揮発性メモリに転送した後に上記一時記憶手段を取外す
工程と、を具備したことを特徴とするカメラシステムの
製造方法。
【0083】(3)上記一時記憶手段は、電磁波を利用
して非接触でデータアクセス可能なメモリであることを
特徴とする上記(1)項または上記(2)項に記載のカ
メラシステムの製造方法。
【0084】(4)個別ユニットに一時的に接続され、
該個別ユニットの性能を保障するための調整値を記憶し
た一時記憶手段と、上記一時記憶手段がそれぞれ接続さ
れた複数種類のユニットを組合わせて、カメラ本体機能
を発揮するように構成した段階で、所定の特性測定の結
果により得られたデータと上記一時記憶手段に記憶され
た調整値とに基づいて演算され、個別カメラボディの性
能を保障するための最終調整値を当該カメラの主たる記
憶手段に記憶させる手段と、を具備し、上記一時記憶手
段は、上記最終調整値を当該カメラの主たる記憶手段に
記憶させた後に上記個別ユニットから取外すようにした
ことを特徴とするカメラ。
【0085】(5)個別ユニットに一時的に接続された
一時記憶手段に該個別ユニットの性能を保障するための
調整値を記憶させる工程と、上記一時記憶手段がそれぞ
れ接続された複数種類のユニットを組合わせてカメラ本
体機能を発揮するように構成した段階で、所定の特性測
定の結果により得られたデータと上記一時記憶手段に記
憶された調整値とに基づいて演算され、個別カメラボデ
ィの性能を保障するための最終調整値を当該カメラの主
たる記憶手段に記憶させる工程と、上記最終調整値を当
該カメラの主たる記憶手段に記憶させた後に上記一時記
憶手段を上記個別ユニットから取外す工程とを具備した
ことを特徴とするカメラの製造方法。
【0086】(6)上記一時記憶手段は、上記個別ユニ
ットとワイヤレスにて接続する無線システムを有するこ
とを特徴とする上記(4)項に記載のカメラ。
【0087】(7)上記一時記憶手段は、上記個別ユニ
ットとワイヤレスにて接続されることを特徴とする上記
(5)項に記載のカメラの製造方法。
【0088】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、カ
メラ内には、一個の不揮発性メモリしか搭載しなくと
も、ユニット単位において制御パラメータの決定と管理
が可能になるカメラとその製造方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るカメラ全体の概略的な組
立構成例を示す図である。
【図2】図1に示したカメラにおける電気的な構成部位
のブロック構成を示す図である。
【図3】図1に示したレンズシャッタの詳細な構成を示
す図である。
【図4】レンズ駆動機構の概念的な構成を示す図であ
る。
【図5】レンズ駆動機構の概念的な断面構成を示す図で
ある。
【図6】鏡枠ユニットに取り付けられる一時記憶手段と
なる基板を示す図である。
【図7】第1の実施形態のカメラを製造する工程を説明
するための工程図である。
【図8】「シャッタ秒時調整」を実行するための作業の
様子を示す図である。
【図9】一時記憶部に記憶される制御パラメータを本体
ユニット内の不揮発性メモリへ転送する処理について説
明するためのフローチャートである。
【図10】「無限位置調整」で使用される測定治具の一
例を示す図である。
【図11】調整パラメータ測定器の構成例を示す図であ
る。
【図12】調整処理について説明するためのフローチャ
ートである。
【図13】図3に示したトランジスタQの制御信号とシ
ャッタを通過した光の照度の関係を示す図である。
【図14】「シャッタ秒時調整」に用いられる測定治具
の一構成例を示す図である。
【図15】第2の実施形態として一時記憶手段にRFI
Dを用いた構成例を示す図である。
【図16】RFIDを搭載したタグとして利用した例を
示す図である。
【符号の説明】
1…本体ユニット 2…鏡枠ユニット 3…オートフォーカス(AF)ユニット 4…ストロボユニット 5…制御部 6…ドライバ回路 7…ズーム&フィルム駆動モータ 8…レンズ駆動モータ 9…接点 10…駆動力分配機構 11…フィルム給送機構 12…焦点距離可変機構 13…レンズ 14…連結ギア 15…減速機構 16…不揮発性メモリ(EEPROM) 17…外部制御装置(PC) 18…通信インターフェイス回路 79…ユニットパラメータ記憶用一時記憶部
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月8日(2000.2.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】上記セクタレバー36には、セクタ32、
33を開口31の解放方向に付勢するための開口バネ3
9がシャッタ地板との間に懸架されている。さらに、プ
ランジャ38においては、バネ40によりセクタ3
33をこの閉口バネ39に抗して閉じ方向に付勢されて
いる。このプランジャ38が、吸引若しくは、解放動作
を行なうことにより、セクタレバー36が回動し、セク
タ32、33が開閉することになる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラを構成するための各種ユニットに
    着脱自在で、該ユニットの性能を保障するための調整値
    を記憶可能な一時記憶手段と、 カメラ本体に上記ユニットを組み付ける段階で、上記一
    時記憶手段から読み出された調整値に基づいて、設計の
    性能を保障するための最終調整値を算出し、当該カメラ
    の主たる記憶手段に記憶させる手段と、を具備し、 上記一時記憶手段は、上記最終調整値を上記主たる記憶
    手段に記憶させた後に、上記ユニットから取り外しされ
    ることを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 上記一時記憶手段は、上記ユニットとワ
    イヤレスにて接続する無線システムを有することを特徴
    とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 カメラを構成するための各種ユニットに
    一時的にそれぞれ接続された一時記憶手段へ該ユニット
    の性能を保障するための調整値を記憶する工程と、 カメラ本体に上記ユニットを組み付ける段階で、上記一
    時記憶手段から読み出された調整値に基づいて、設計の
    性能を保障するための最終調整値を算出し、当該カメラ
    の主たる記憶手段に記憶させる工程と、 上記最終調整値を上記主たる記憶手段に記憶させた後
    に、上記一時記憶手段を上記ユニットから取り外す工程
    と、を具備したことを特徴とするカメラの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記一時記憶手段は、上記ユニットとワ
    イヤレスにて接続されることを特徴とする請求項3に記
    載のカメラの製造方法。
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