JP2001179653A - ステープル装置 - Google Patents

ステープル装置

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JP2001179653A
JP2001179653A JP37005699A JP37005699A JP2001179653A JP 2001179653 A JP2001179653 A JP 2001179653A JP 37005699 A JP37005699 A JP 37005699A JP 37005699 A JP37005699 A JP 37005699A JP 2001179653 A JP2001179653 A JP 2001179653A
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staple
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sheet bundle
stapling
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Satoshi Kono
智 河野
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B27WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
    • B27FDOVETAILED WORK; TENONS; SLOTTING MACHINES FOR WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES
    • B27F7/00Nailing or stapling; Nailed or stapled work
    • B27F7/17Stapling machines
    • B27F7/19Stapling machines with provision for bending the ends of the staples on to the work
    • B27F7/21Stapling machines with provision for bending the ends of the staples on to the work with means for forming the staples in the machine

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Forests & Forestry (AREA)
  • Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、用紙束の厚みに関わらずステ
ープル処理後の針の形状を用紙束に適合させるステープ
ル装置を提供する。 【解決手段】 針打ち込みユニット3に設けられた針押
動プレート22・23・24のうち選択したものを下方
に移動させ、その下面でステープル用の直線状の針を押
動することにより所定位置から離脱させる。針の離脱に
伴い、針押動プレート22・23・24に設けた互いに
寸法の異なる折り曲げ誘導凹部22a・23a・24a
で針を取り込み、その内壁に沿って針をコの字状に折り
曲げる。次いで、針押動プレート22・23・24の内
部に設けた針打ち込みプレート22b・23b・24b
を、折り曲げ誘導凹部22a・23a・24aの底面か
ら下方に突出させ、折り曲げた針を折り曲げ誘導凹部2
2a・23a・24a内から押し出して用紙束に打ち込
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置の後
処理装置などに設けられるステープルユニットや、手動
で操作するホチキスなどのステープル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やプリンタ、ファクシミリ装置、
複合機などの画像形成装置には、ステープル機能を有し
た用紙後処理装置が設けられるものがある。一般に、用
紙後処理装置は画像形成装置の側面に設置され、画像形
成装置の排出口から用紙後処理装置までが用紙搬送路に
より連結されており、該排出口から印字済みの記録用紙
を受け取るようになっている。用紙後処理装置内では、
印字済みの複数の記録用紙を収容して整合する整合トレ
イが用紙吸入口から斜め下方に向かって傾斜配置されて
おり、整合トレイ上で記録用紙の整合が終了した後にス
テープルユニットによって用紙束にステープル処理が行
われ、綴じられた用紙束は用紙スタック部に排出され
る。
【0003】また、特許公報第2583594号に開示
されているように、受け取った印字済みの記録用紙の一
部を斜め上方に排出した状態でステープル処理を行う用
紙後処理装置もある。この用紙後処理装置は、小型化さ
れた整合トレイと用紙スタック部とにまたがるように記
録用紙を収納および整合し、ステープル処理後に用紙束
を整合トレイ側から用紙スタック部へ押し出して後処理
を完了する。
【0004】このような画像形成装置の用紙後処理装置
に用いられるステープル用の針は直線状をなしていて、
ステープル処理時のその折り曲げ位置は一定である。折
り曲げ寸法は、ステープル処理が可能な最大の記録用紙
枚数に合わせて設定されている。この最大の記録用紙枚
数は、ステープル部の空間の大きさ、直線状の針を折り
曲げるために要する距離、およびステープル圧力によっ
て決定されている。
【0005】また、手動で操作するステープル装置とし
てのホチキスは、少枚数用と多枚数用とで本体が分類さ
れ、例えば5号針などといった各々の用紙束厚みに適合
した寸法で予めコの字状に折り曲げられた針を用いるよ
うになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】画像形成装置のステー
プルユニットにおいて、ステープル処理が可能な最大の
記録用紙枚数に合わせて一定の折り曲げ位置で直線状の
針を曲げることは、前記条件を満たすように装置設計を
行うことによって容易に可能である。ところが、ユーザ
が実際に印字した後にステープル処理を行うときには多
くの問題点がある。
【0007】折り曲げ位置がステープル処理が可能な最
大の記録用紙枚数に合わせられているため、それに近い
枚数の記録用紙からなる用紙束にステープル処理を行う
ときには、処理後に針が用紙束の厚みに適合する寸法で
折れ曲がって問題は発生しない。しかし、処理する記録
用紙の枚数が2枚、3枚など少ないときには、折り曲げ
位置が一定であるためにステープル処理時に用紙束の裏
側に突出する針の部分が長く、曲げられた針の両端部分
が用紙束の方向に折り返され、再び用紙束を貫通して用
紙束の表面に露出することがある。このような場合に
は、用紙束には本来のステープル箇所以外の部分にも穴
が空くだけでなく、ユーザがステープル処理後の用紙束
を手にしたときに露出した針の端部で怪我をする恐れが
ある。
【0008】また、特開平8−334110号公報に
は、ステープル処理後の針の機能を拡大させるために異
形状針を予め何種類か揃えておくことが開示されてい
る。しかし、この方法を、用紙束の厚みに応じた異形状
針を使用することができるようにステープルユニットに
適用しようとすると、針の種類が増加してステープルユ
ニット内における針の保持機構が複雑になってしまう。
【0009】また、従来のホチキスでは、用紙束の厚み
に応じて針の大きさを変えるために、ユーザの判断で異
なる装置を使い分けなくてはならなず、煩わしいだけで
なく装置の数が増えて保管に不便であった。
【0010】本発明は上記従来の問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的は、簡単な構成で、用紙束の厚み
に関わらずステープル処理後の針の形状を用紙束に適合
させるステープル装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のステープル装置
は、上記課題を解決するために、直線状の針を折り曲げ
て用紙束を綴じるステープル装置において、上記用紙束
の厚みに応じて上記針の折り曲げ位置を変える折り曲げ
位置可変手段を有していることを特徴としている。
【0012】上記の発明によれば、針の折り曲げ位置を
変える折り曲げ位置可変手段を有している。従って、例
えば用紙束の厚みが小さい場合には、用紙束の表面を押
さえる部分の寸法が大きくなるよう、すなわち用紙束面
に垂直な方向の寸法が小さくなるように針の折り曲げ位
置を変える。その状態で用紙束を貫通させて綴じれば、
針の用紙束の裏側に突き出る部分の寸法が小さく抑えら
れるので、突出した部分が曲げられた後に再度用紙束を
貫通して表面に露出しないようにすることができる。
【0013】一方、用紙束の厚みが大きい場合には、用
紙束面に垂直な方向の寸法が大きくなるように針の折り
曲げ位置を変える。その状態で用紙束を貫通させて綴じ
れば、針の用紙束の裏側を押さえる部分の寸法が大きく
なるので、用紙束を綴じる力を確保することができる。
【0014】また、1種類の直線状の針を、折り曲げ位
置を変えるだけで用紙束の厚みに適合する多種類の形状
とするので、多種類の形状の針を予め用意する機構が不
要である。従って、ステープル装置の構成は簡単にな
る。
【0015】以上により、簡単な構成で、用紙束の厚み
に関わらずステープル処理後の針の形状を用紙束に適合
させるステープル装置を提供することができる。
【0016】さらに本発明のステープル装置は、上記課
題を解決するために、上記折り曲げ位置可変手段は、所
定位置で支持されている上記直線状の針を押動して上記
所定位置から離脱させる針押動部と、上記針押動部の上
記針への接触面に上記折り曲げ位置の種類に対応した寸
法で設けられる凹部であって上記針押動部が上記針を上
記所定位置から離脱させる際に上記針を開口側から取り
込んで内壁に沿って折り曲げる折り曲げ誘導凹部とを、
上記折り曲げ位置の種類ごとに有していることを特徴と
している。
【0017】上記の発明によれば、折り曲げ位置可変手
段は、針押動部によって直線状の針を支持力に逆らって
押動して所定位置から離脱させ、離脱する針を折り曲げ
誘導凹部によって所定の折り曲げ位置で折り曲げる。折
り曲げ誘導凹部は針押動部の針への接触面に設けられた
凹部であり、針の離脱の際に凹部の開口側から針を取り
込んで凹部の内壁に沿って折り曲げる。また、これら針
押動部および折り曲げ誘導凹部を折り曲げ位置の種類ご
とに設け、その種類に合わせて凹部の寸法を定める。
【0018】例えば直線状の針が、隣接する針同士が接
着されてなる針束を有するカートリッジから供給される
ような場合、所定の折り曲げ位置に応じて選択された針
押動部は、カートリッジの先頭の針を接着力に逆らって
押動するが、このとき針の折り曲げ誘導凹部にまたがる
部分は押動されない。従って、押動された部分が先にカ
ートリッジから離脱し、残りの部分は接着位置付近に留
まって折り曲げ誘導凹部内に取り込まれていく。さらに
押動が進むと、針はカートリッジから完全に離脱すると
ともに、折り曲げ誘導凹部内に取り込まれた部分は内壁
に沿って折り曲げられ、凹部が矩形をなしている場合に
は針全体がコの字状に変形する。
【0019】このように、複数種類の折り曲げ位置のそ
れぞれに対応した寸法の凹部を針の離脱部材に設け、ス
テープル処理時にはいずれかを選択して使用するだけで
よいようになっているので、針の折り曲げ位置を容易に
可変にすることができる。
【0020】さらに本発明のステープル装置は、上記課
題を解決するために、上記折り曲げ位置可変手段は、上
記折り曲げ誘導凹部によって上記針を折り曲げた後に上
記折り曲げ誘導凹部の底面から突出して上記針を上記用
紙束に打ち込む針打ち込み部を上記針押動部ごとにさら
に有していることを特徴としている。
【0021】上記の発明によれば、折り曲げ誘導凹部に
よって針を折り曲げた後に、針打ち込み部が折り曲げ誘
導凹部の底面から突出して針を上記用紙束に打ち込む。
すなわち、針打ち込み部は非動作時には針押動部内にあ
り、折り曲げ誘導凹部による折り曲げ動作の終了後に針
を保持している針押動部から移動する。また、この針打
ち込み部は針押動部ごとに設けられる。従って、針の折
り曲げ動作後に効率良く打ち込みの動作に移行すること
ができる。
【0022】さらに本発明のステープル装置は、上記課
題を解決するために、上記直線状の針を支持し、選択さ
れた上記針押動部との接触位置に移動させる可動針支持
手段をさらに有していることを特徴としている。
【0023】上記の発明によれば、選択された針押動部
に合わせて可動針支持手段が直線状の針を該針押動部と
の接触位置に移動させて支持する。従って、押動時の移
動経路が互いに異なる針押動部のそれぞれに対して、針
を折り曲げのための所定位置に容易に設置することがで
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明のステープル装置を具現す
る実施の一形態について図1ないし図6に基づいて説明
すれば以下の通りである。
【0025】本実施の形態のステープル装置を図3に示
す。ステープル装置としてのステープルユニット1は、
ステープラ本体2、針打ち込みユニット3、針打ち込み
受け台4、カムプレート5、カム6、ステープラ駆動モ
ータ7、カム駆動ギア8・9、およびホームポジション
センサ10を備えている。
【0026】折り曲げ位置可変手段としての針打ち込み
ユニット3は、ステープラ本体2の前端部側に上方から
挿入されたプレートであり、図1に示すような構成とな
っている。同図(a)・(b)・(c)に示すように、
針打ち込みプレート3は、正面から見て矩形の基板21
の前面に、それぞれが独立に下方に移動可能な3つの針
押動プレート(針押動部)22・23・24を有してい
る。後述するように、ステープル処理時には針押動プレ
ート22・23・24のうち選択されたものが下方に移
動し、その下面でステープル用の針を1本だけ長さ方向
と直交する方向から捕らえ、該針を押動することにより
所定位置から離脱させる。従って、針押動プレート22
・23・24はそれぞれ、同図(c)の側面図に表され
ている厚みが、針の径に近い値となるように設定されて
いる。
【0027】また、針押動プレート22・23・24
は、それぞれ下端面中央側を開口部とし、正面から見た
断面が矩形状の凹部である折り曲げ誘導凹部22a・2
3a・24aを有している。折り曲げ誘導凹部22a・
23a・24aの内壁の縦方向寸法Lおよび横方向寸法
Tはそれぞれ互いに異なっているが、内壁に沿った長さ
2L+Tは互いに等しくなるように設定されている。後
述するように、折り曲げ誘導凹部22a・23a・24
aは、針押動プレート22・23・24の押動により所
定位置から離脱する直線状の針を取り込み、その内壁に
沿って針をコの字状に折り曲げるようになっている。従
って、上記縦方向寸法Lおよび横方向寸法Tは針の折り
曲げ位置を規定するものであり、ステープル処理を行お
うとする用紙束の厚みに適した寸法として設定されてい
る。
【0028】なお、上述した長さ2L+Tは折り曲げ誘
導凹部22a・23a・24a間で等しくなくてもよい
が、いずれにおいても針の先端部分の位置を同じにして
後述する打ち込み制御を容易にするために、等しくする
のが好ましい。また、長さ2L+Tを針の全長以上とす
る方が、後の打ち込み動作において針押動プレート22
・23・24の用紙束への圧接がスムーズに行われるの
で好ましい。さらに、同図(c)では折り曲げ誘導凹部
22a・23a・24aの厚みが針押動プレート22・
23・24の厚みに等しい場合が示されているが、これ
に限らず、針を保持することが可能な範囲であれば、折
り曲げ誘導凹部22a・23a・24aの厚みを針押動
プレート22・23・24の厚みより小さくてもよい。
【0029】同図(a)のA−A端面図を図2に示す。
針押動プレート22・23・24は、その内部で折り曲
げ誘導凹部22a・23a・24aよりも上方にそれぞ
れ針打ち込みプレート(針打ち込み部)22b・23b
・24bを有している。針打ち込みプレート22b・2
3b・24bを正面から見たときのそれらの横方向寸法
は、折り曲げ誘導凹部22a・23a・24aの横方向
寸法Y以下に設定されており、針打ち込みプレート22
b・23b・24bはそれぞれ独立に折り曲げ誘導凹部
22a・23a・24aの底面から下方に突出可能とな
っている。後述するように、針打ち込みプレート22b
・23b・24bは、折り曲げ誘導凹部22a・23a
・24aで折り曲げられた針を折り曲げ誘導凹部22a
・23a・24a内から押し出して用紙束に打ち込む。
【0030】また、ステープラ本体2の内部には、同図
に示すように、針打ち込みユニット3の下方に台座31
に固定された針カートリッジ32が配置されている。針
カートリッジ32は、図4に示すように隣接する直線状
の針が互いに接着されてなる針束を、略円筒状の巻き上
げ部と平坦なガイド部とからなるホルダー32aで保持
した構成である。該ガイド部の先頭の針は台座31の端
部から飛び出るように配置され、この針がステープル処
理に供される。さらに、台座31は針打ち込みユニット
3の前後方向に往復移動が可能であって、針押動プレー
ト22・23・24のうちステープル処理時に選択され
たものの真下に、針カートリッジ32から供給される先
頭の針が位置するように移動する。すなわち、この針の
位置が針押動プレート22・23・24との接触位置と
なる。針カートリッジ32は台座31に固定されている
ので、台座31と針カートリッジ32とは可動針支持手
段として機能する。
【0031】以上がステープラ本体2内の構成である。
【0032】針打ち込み受け台4は、ステープラ本体2
の下方に配置されており、ステープル処理時に用紙束を
上面で支え、針打ち込みプレート22b・23b・24
bによって打ち込まれた針の、用紙束の裏側に突出した
部分を受けて折り曲げる。カムプレート5はカム6が図
示した矢符B方向に回転することによって作動し、針打
ち込みユニット3および針打ち込み受け台4をステープ
ラ本体2に対して上下動させる。カム6はステープラ駆
動モータ7からギア8・9を介して伝達される駆動力に
よって回転する。
【0033】ホームポジションセンサ10は、針打ち込
みユニット3および針打ち込み受け台4がステープル処
理可能なホームポジションにあるか否かを検出すること
により針のジャムなどを検知する。図1において、針押
動プレート22・23・24および針打ち込みプレート
22b・23b・24bが全て上限の高さで待避してい
る状態が針打ち込みユニット3のホームポジションであ
る。また、図3において、針打ち込み受け台4が下限の
高さで待避し、ステープラ本体2の下端と針打ち込み受
け台4との距離が規定値となる状態が、針打ち込み受け
台4のホームポジションである。上記規定の距離によっ
てステープル処理が許容される記録用紙の最大枚数、す
なわち用紙束の厚みが決まる。また、ステープラ本体2
の内部には、針カートリッジ32の針の有無を検出する
図示しないステープラ針センサが設けられている。
【0034】次に、上記の構成のステープルユニット1
によるステープル処理時の針の折り曲げ動作および打ち
込み動作について説明する。
【0035】まず、例えば直線状の針の全長が24.0
mmである場合に、この針を用紙束を構成する記録用紙
の枚数に応じて、表1のように場合分けした寸法で折り
曲げるものとする。
【0036】
【表1】
【0037】同表の折り曲げ寸法の欄において、長さX
は針を折り曲げたときの打ち込み方向の寸法、長さYは
針を折り曲げたときの用紙束面に平行な方向の寸法を表
し、長さ2X+Yは針の全長24.0mmに等しい。ま
た、長さYは前述した折り曲げ誘導凹部22a・23a
・24aの横方向寸法Tに等しい。長さXは折り曲げ誘
導凹部22a・23a・24aの縦方向寸法Lに等しく
ても等しくなくてもよい。同表のように記録用紙の枚数
に応じて長さX・Yの組み合わせを第1・第2・第3折
り曲げモードの3通りに変化させることとし、第1・第
2・第3折り曲げモードをそれぞれ、図1の針押動プレ
ート22・23・24で行う。
【0038】また、長さZは針を用紙束に打ち込んだ後
に、最終的に用紙束の厚み方向を向いている部分の長さ
である。長さZの値は1枚の記録用紙の厚みを100μ
mとしたときの、第1・第2・第3折り曲げモードのそ
れぞれが適用される最大記録用紙枚数の用紙束の厚みに
合わせてある。従って、図1の針打ち込みプレート22
b・23b・24bが打ち込み時に図3の針打ち込み受
け台4に最接近する距離はそれぞれ1.0mm、2.0
mm、3.0mmに制御される。また、針打ち込み受け
台4がホームポジションにあるときに、ステープラ本体
2の下端と針打ち込み受け台4との距離は3mm程度が
限界であるので、同表では記録用紙が30枚以上の場合
については示していない。しかし、これ以上の枚数の場
合でも、針打ち込み受け台4のホームポジションを変え
ることで対応することは可能である。
【0039】今、用紙束が2〜10枚の記録用紙からな
るとすると、第1折り曲げモードで針の折り曲げおよび
打ち込みを行うよう、針押動プレート22が選択され
る。この場合、図5(a)に示すように、針カートリッ
ジ32の先頭の針が針押動プレート22の真下に位置す
るよう、台座31が移動する。次いで同図(b)に示す
ように、針押動プレート22が下方に移動し、下端面が
針カートリッジ32の先頭の針に接触して押動が開始さ
れる。先頭の針は台座31の端部から水平方向に飛び出
した状態にあり、針押動プレート22は針カートリッジ
32のその他の部分や台座31には接触しない。
【0040】針押動プレート22は針の支持力、ここで
は針同士の接着力に逆らって先頭の針を押動するが、同
図(c)に示すように、押動が進むにつれて先頭の針は
長さ方向の両端側から接着力を振り切って離脱してい
く。そして、残りの部分である針の長さ方向の中央側
は、折り曲げ誘導凹部22aにまたがっていて針押動プ
レート22に押動されないため、依然接着位置付近に留
まり、針は全体が湾曲しながら折り曲げ誘導凹部22a
内に取り込まれていく。こうして折り曲げ誘導凹部22
a内に取り込まれた針は、針カートリッジ32からの離
脱が完了すると、折り曲げ誘導凹部22aの内壁に沿っ
て所定の折れ曲がり位置で折れ曲がり、長さX=4.0
mm、長さY=16.0mmの寸法でコの字状に変形す
る。
【0041】次いで同図(e)に示すように、針押動プ
レート22の下面が用紙束の上面に圧接したところでそ
の下降が停止され、折り曲げ誘導凹部22aの底面側か
ら針打ち込みプレート22bが突出する。針打ち込みプ
レート22bは、折れ曲がった針を折り曲げ誘導凹部2
2a内から押し出して対向する用紙束に打ち込む。この
とき同時に針打ち込み受け台4が上昇するので、同図
(f)に示すように、針は針打ち込みプレート22bと
針打ち込み受け台4とに挟持された状態となり、用紙束
を貫通して裏側に突出した針の先端側が針打ち込み受け
台4で折れ曲がり、用紙束が綴じられる。針打ち込みプ
レート22bと針打ち込み受け台4との最接近距離は
1.0mmであり、この結果、長さZはおよそ1.0m
mとなる。
【0042】その後、針押動プレート22、針打ち込み
プレート22b、および針打ち込み受け台4がホームポ
ジションへ復帰して、用紙束に対するステープル処理は
完了する。なお、ステープル処理により針が1本使用さ
れるので、針カートリッジ32においてホルダー32a
の巻き上げ部からガイド部の針供給口へ針1本分の幅だ
け針束が移動する。
【0043】また、用紙束が21〜30枚の記録用紙か
らなるとすると、第3折り曲げモードで針の折り曲げお
よび打ち込みを行うよう、針押動プレート24が選択さ
れる。針の折り曲げ動作および打ち込み動作は上例と同
様である。いずれの針押動プレートを選択するか、そし
てその針打ち込みプレートと針打ち込み受け台4との最
接近距離をいずれに設定するかは、例えば印字要求の条
件設定時に「ステープル動作の実行」、「印字枚数」、
および「原稿枚数」を選択あるいは入力することで決定
される。
【0044】このように、本実施の形態のステープルユ
ニット1によれば、針の折り曲げ位置を変える針打ち込
みユニット3を有している。従って、例えば用紙束の厚
みが小さい場合には、用紙束の表面を押さえる部分の長
さYが大きくなるよう、すなわち用紙束面に垂直な方向
の長さXが小さくなるように、例えば前述の第1折り曲
げモードで針を折り曲げる。その状態で用紙束を貫通さ
せて綴じれば、針の用紙束の裏側に突き出る部分の寸法
が小さく抑えられるので、突出した部分が曲げられた後
に再度用紙束を貫通して表面に露出しないようにするこ
とができる。従って、用紙束には本来のステープル箇所
以外に穴が空くことはなく、ユーザがステープル処理後
の用紙束を手にしたときに露出した針の端部で怪我をす
る恐れもない。
【0045】一方、用紙束の厚みが大きい場合には、用
紙束面に垂直な方向の長さXが大きくなるように、例え
ば前述の第3折り曲げモードで針を折り曲げる。その状
態で用紙束を貫通させて綴じれば、針の用紙束の裏側を
押さえる部分の寸法が大きくなるので、用紙束を綴じる
力を確保することができる。
【0046】また、1種類の直線状の針を、折り曲げ位
置を変えるだけで用紙束の厚みに適合する多種類の形状
とするので、多種類の形状の針を予め用意する機構が不
要である。そして、台座31および針カートリッジ32
が設けられていることにより、用意した1種類の直線状
の針を、押動時の移動経路が互いに異なる針押動プレー
ト22・23・24のそれぞれに対して、針を折り曲げ
のための所定位置に容易に設置することができる。
【0047】さらに、複数種類の折り曲げ位置のそれぞ
れに対応した寸法の折り曲げ誘導凹部22a・23a・
24aを針の離脱部材である針押動プレート22・23
・24に設け、ステープル処理時にはいずれかを選択し
て使用するだけでよいようになっている。加えて、非動
作時には針押動プレート22・23・24内にある針打
ち込みプレート22b・23b・24bが、折り曲げ誘
導凹部22a・23a・24aによる折り曲げ動作の終
了後に、針を保持している針押動プレート22a・23
a・24aから移動する。従って、針の折り曲げ動作後
に効率良く打ち込みの動作に移行することができる。
【0048】このように、ステープルユニット1は簡単
な構成ながら、容易に針の折り曲げ位置を可変にして、
用紙束の厚みに関わらずステープル処理後の針の形状を
用紙束に適合させることができる。
【0049】次に、本実施の形態のステープルユニット
1が適用される画像形成装置の構成例を図6に示す。同
図の画像形成装置は、原稿読み取り部41、画像形成装
置本体51、および用紙後処理部61を有している。
【0050】原稿読み取り部41は、上面に透明なガラ
スなどからなる原稿台42を有している。この原稿台4
2の下方にはスキャナー光学系43が配されている。こ
のスキャナー光学系43は、原稿台42上に載置される
原稿に走査しながら光を照射して反射光を取り出す露光
用光源ユニット43a、反射光をさらに後続の光学系に
導く可動ミラーユニット43b、導かれた反射光を集光
する結像レンズ43c、および集光された光を電気信号
に変換する光電変換素子(CCD)43dを備えてい
る。
【0051】画像形成装置本体51は、電子写真方式で
画像を形成する画像形成部52、画像形成部52に記録
用紙を供給する給紙部53、および供給された記録用紙
を搬送する搬送部54を備えている。
【0052】画像形成部52では、矢印方向に回転駆動
されドラム形状をなす感光体52aが、主帯電器52b
により一次帯電される。一次帯電した感光体52aの表
面には、CCD43dによって読み取られた後に画像処
理された原稿画像データに従い、レーザスキャニングユ
ニット(LSU)52cによりレーザ光が照射され、静
電潜像が形成される。レーザ光によって露光された感光
体52a表面の静電潜像は、現像装置52dによって現
像され、トナー像に可視像化される。そして、感光体5
2a上のトナー像は転写チャージャ52eによって記録
用紙に転写される。転写後に感光体52a表面の残留ト
ナーはクリーニング装置52fによって除去され、さら
に除電器52gによって感光体52a表面の電位が初期
化される。
【0053】給紙部53は画像形成装置本体51の内部
で多数の記録用紙を収める給紙カセット53a、および
画像形成装置本体51の側面から手差しの記録用紙を供
給する手差しトレイ53bを備えている。給紙カセット
53aおよび手差しトレイ53bの供給側先端には、記
録用紙を給紙するための呼び込みローラや、ローラ、摩
擦シート部材、逆転ローラなどからなる用紙さばき部が
配されている。
【0054】搬送部54は、給紙部53から画像形成部
52に至る搬送路54a、画像形成部52から排出口に
至る搬送路54b、および搬送路54bの途中から搬送
路54aに至る搬送路54cを備えている。便宜上、記
録用紙の流れ出し部分である給紙部53側を上流、排紙
側を下流とすると、搬送路54aには、上流側から下流
側に向かって記録用紙の通過を検知するためのレジスト
前検知スイッチ(図示せず)、前記レジスト前検知スイ
ッチの信号を基に感光体52a上のトナー像と記録用紙
との位置あわせを行うレジストローラ対54dが設けら
れている。
【0055】また、搬送路54bには、記録用紙に転写
されたトナー像を熱加圧により定着させる定着装置54
e、記録用紙が定着装置54eを通過したことを検知す
る定着紙検知スイッチ(図示せず)、記録用紙を排出す
るための排紙ローラ対54f、および記録用紙が排紙ロ
ーラ対54f前を通過したことを検知する排紙検知スイ
ッチ(図示せず)が設けられている。排紙ローラ対54
fを通る記録用紙は、画像形成装置本体51の横で、か
つ、後述する用紙後処理部61の下方の空間に排出され
る。搬送路54cは記録用紙に両面印字を行う際の記録
用紙のスイッチバック用搬送路であり、搬送路54bと
の接続点に搬送路切り換え用の切り換えゲートG1が設
けられている。さらに搬送路54bの途中からは、後述
する第2排紙ユニット62に向かう搬送路54gが分岐
しており、その接続点に搬送路切り換え用の切り換えゲ
ートG2が設けられている。
【0056】用紙後処理部61は、原稿読み取り部41
と画像形成装置本体51との間に設けられた水平搬送機
構を有する第2排紙ユニット62および収納整合ユニッ
ト63と、原稿読み取り部41および画像形成装置本体
51の側面に設けられた用紙スタック部64とを備えて
いる。用紙後処理部61は、後処理すなわちステープル
処理、用紙オフセットによる仕分け、大容量のスタック
を行うために設けられている。第2排紙ユニット62は
画像形成装置本体51の搬送路54bの真上に位置し、
搬送路54gと収納整合ユニット63の記録用紙搬入口
とをつなぐ搬送路62aを有している。後処理を行う際
には、画像形成装置本体51の切り換えゲートG2をb
の向きからaの向きに動作させることにより、記録用紙
を第2排紙ユニット62に向けて案内する。案内された
記録用紙は、搬送路62aを通って第2排紙ローラ対6
2bによって収納整合ユニット63に送り込まれる。
【0057】収納整合ユニット63は、画像形成装置本
体51の排紙ローラ対54fから記録用紙が排出される
空間の真上に配置されている。収納整合ユニット63
は、ステープル処理を行わない場合に用いる第1搬送路
63a、およびステープル処理を行う場合に用いる第2
搬送路63bを有しており、第2搬送路63bの最下流
側に本実施の形態のステープルユニット1が設けられて
いる。第1搬送路63aと第2搬送路63bとは、第2
排紙ユニット62の第2排紙ローラ対62bとつながる
記録用紙搬入口の直後から分岐している。この分岐点に
は上記いずれかの搬送路に切り換えて記録用紙を仕分け
る切り換えゲートG3が設けられている。
【0058】特殊紙や小サイズ紙などステープル処理が
禁止されている用紙の搬送するとき、またはステープル
処理を行わない大容量の記録用紙を排出するときには、
切り換えゲートG3をaの向きに動作させて、第1搬送
路63aをエスケープ搬送路として用いる。ステープル
処理を行うときには、切り換えゲートG3をbの向きに
動作させて第2搬送路63bを用いる。また、第1搬送
路63aの最下流側は2つの搬送路63c・63dに分
岐しており、その分岐点に切り換えゲートG4が設けら
れている。切り換えゲートG4をaの向きあるいはbの
向きへ切り換える動作により、後述する用紙スタック部
64の異なるスタックトレイに記録用紙を仕分ける。
【0059】用紙スタック部64は第1スタックトレイ
64aおよび第2スタックトレイ64bを備えている。
第1スタックトレイ64aは、収納整合ユニット63の
第1搬送路63aから搬送路63cを通って排出される
記録用紙を受け取るものであり、特殊紙や小サイズ紙を
含む少量の排出に対応している。第2スタックトレイ6
4bは、収納整合ユニット63の第1搬送路63aから
搬送路63dを通って排出される記録用紙、または収納
整合ユニット63の第2搬送路63bを通って排出され
る記録用紙を受け取るものであり、大容量の記録用紙の
排出やステープル処理が行われた用紙束の排出に対応し
ている。また、第2スタックトレイ64bは排出される
記録用紙の量に応じて昇降自在であって、第2スタック
トレイ64bの位置を検出する上限センサーにより、排
出された記録用紙の上面と排紙ローラとの距離を常に一
定に保ち、排紙性能の向上と大容量のスタックとを可能
にしている。また、第2スタックトレイ64bは前後往
復移動などにより、排出される記録用紙を部数ごとに仕
分けるためのオフセット機能を有している。
【0060】上記の構成の用紙後処理部61において、
記録用紙の搬送経路の場合分けについて以下に説明す
る。第1スタックトレイ64aへの出力を選択し、ステ
ープル処理およびオフセット機能を選択していない場合
は、切り換えゲートG3をaの向き、切り換えゲートG
4をbの向きに動作させる。記録用紙は第1搬送路63
aおよび搬送路63cで搬送されて第1スタックトレイ
64aに排出される。ステープル処理あるいはオフセッ
ト機能を選択していても、記録用紙のサイズが第2スタ
ックトレイ64bへの排出の禁止あるいはステープル処
理の禁止に該当する場合は、同様に第1スタックトレイ
64aに排出される。
【0061】なお、第1スタックトレイ64aへの排出
を選択していても、第1スタックトレイ64aの許容積
載量を越える大量の記録用紙が出力されるという情報が
画像形成装置本体51より送られた場合は、画像形成装
置本体51の排紙部や第2スタックトレイ64bに排出
されるよう自動的に排出先を切り換える。このとき、排
出先が変更されたことを操作部に表示するなどしてオペ
レータに知らせたり、その画像形成プロセスジョブをス
タートせずに出力不可能である旨を知らせたりする。
【0062】次に、ステープル処理を選択せず、オフセ
ット機能も含めて第2スタックトレイ64bに排出する
ように選択した場合は、記録用紙のサイズが第2スタッ
クトレイ64bへの排出の禁止に該当しない限り、切り
換えゲートG3をaの向き、切り換えゲートG4をaの
向きに動作させる。記録用紙は第1搬送路63aおよび
搬送路63dで搬送され、第2スタックトレイ64bに
排出されてストックやオフセットストックが行われる。
【0063】また、ステープル処理を選択した場合は、
記録用紙のサイズが第2スタックトレイ64bへの排出
の禁止あるいはステープル処理の禁止に該当しない限
り、切り換えゲートG3をbの向きに動作させる。記録
用紙は第2搬送路63b中のステープルトレイに案内さ
れて、収納および整合される。収納時には第2搬送路6
3bに対して直立するストッパー63fにより記録用紙
の先端揃えが行われる。また、図示しない幅揃え手段に
よって幅揃えも行われる。先端揃えおよび幅揃えが行わ
れた記録用紙は、ステープルトレイに所定枚数の用紙が
搬送されるまでこの状態で待機する。記録用紙の枚数
は、画像形成装置本体51から送られてくる情報を基に
認識すればよい。
【0064】所定枚数の用紙が搬送され、用紙束として
整合されると、ステープルユニット1によってステープ
ル処理が行われる。このとき、用紙束の右隅・左隅のい
ずれを綴じるか、また縦綴じ・横綴じ・斜め綴じのいず
れを行うかなど、用紙束に対して打ち込む針の位置およ
び向きを変えられるように、ステープルユニット1は水
平面内で移動および回転可能になっている。また、前述
したようにステープルユニット1を動作させる場合は記
録用紙の枚数に応じて針押動プレート22・23・24
が使い分けられる。針押動プレート22・23・24の
移動経路はそれぞれ異なるため、整合された用紙束の位
置がステープルユニット1に対して一定であると、用紙
束上のステープル箇所が用紙束の厚みによって異なる。
これを防止したいときは、ステープルユニット1の位置
を微調整可能にしておいて、いかなる厚みのときでも用
紙束上のステープル箇所が一定になるようにすればよ
い。あるいは、整合時のストッパー63fおよび幅揃え
手段の位置を微調整可能にしてもよい。用紙束にステー
プル処理が行われると、ストッパー63fが倒されて搬
送路63eが解除され、用紙束は第2スタックトレイ6
4bに排出されて1つのジョブが終了する。
【0065】なお、上記切り換えゲートG3の制御に利
用される記録用紙サイズの情報としては、給紙カセット
53aや手差しトレイ53bにおける記録用紙のサイズ
検知結果を活用する。しかしながら、手差しトレイ53
bなどには、不定形のサイズの記録用紙を給紙したり、
サイズ検知を行わないものも存在する。このような場合
は、レジスト前検知スイッチなどにより記録用紙の通過
時間を検知することで記録用紙の長さ情報を得て記録用
紙サイズを判断するとよい。それでも、例えば縦送りさ
れるA5サイズの記録用紙と、横送りされるA4サイズ
の記録用紙といったように、長さが同じで幅の異なる記
録用紙がある。これに対しては、長さ情報だけではサイ
ズ情報が不足するので、切り換えゲートG3の切り換え
時間を見込んで、その距離分だけ切り換えゲートG3か
ら上流側に離れた位置に、上記A5サイズの記録用紙幅
は検知しないが上記A4サイズの記録用紙幅は検知する
ように配置した記録用紙幅読み手段を設けるとよい。同
様のことを、切り換えゲートG2の前で行えば、用紙後
処理装置61への進入を許可しない記録用紙の選別も可
能となって、進入が許可されない記録用紙が画像形成装
置本体51の排紙部に排出されるよう制御することがで
きる。
【0066】以上が、本発明のステープル装置をステー
プルユニット1として画像形成装置に適用する場合につ
いての説明である。なお、本発明の着眼点を拡充する
と、ホチキスにもステープルユニット1と同等の構成を
適用することができる。この場合、用紙束の厚みの選択
ボタンを設けるなどして、前述した針の折り曲げ動作お
よび打ち込み動作を厚み別に行わせることが可能であ
る。これにより、針の寸法に応じて別々の装置を使い分
ける必要がなくなるので、用紙束へのステープル処理の
効率が向上するとともに、保管が便利となる。
【0067】
【発明の効果】本発明のステープル装置は、以上のよう
に、用紙束の厚みに応じて直線状の針の折り曲げ位置を
変える折り曲げ位置可変手段を有している構成である。
【0068】それゆえ、例えば用紙束の厚みが小さい場
合には、用紙束面に垂直な方向の寸法が小さくなるよう
に針の折り曲げ位置を変えれば、針の用紙束の裏側に突
出した部分が、曲げられた後に再度用紙束を貫通して表
面に露出しないようにすることができる。一方、用紙束
の厚みが大きい場合には、用紙束面に垂直な方向の寸法
が大きくなるように針の折り曲げ位置を変えれば、針の
用紙束の裏側を押さえる部分の寸法が大きくなるので、
用紙束を綴じる力を確保することができる。また、1種
類の直線状の針を、折り曲げ位置を変えるだけで用紙束
の厚みに適合する多種類の形状とするので、ステープル
装置の構成は簡単になる。
【0069】以上により、簡単な構成で、用紙束の厚み
に関わらずステープル処理後の針の形状を用紙束に適合
させるステープル装置を提供することができるという効
果を奏する。
【0070】さらに本発明のステープル装置は、以上の
ように、上記折り曲げ位置可変手段は、所定位置で支持
されている上記直線状の針を押動して上記所定位置から
離脱させる針押動部と、上記針押動部の上記針への接触
面に上記折り曲げ位置の種類に対応した寸法で設けられ
る凹部であって上記針押動部が上記針を上記所定位置か
ら離脱させる際に上記針を開口側から取り込んで内壁に
沿って折り曲げる折り曲げ誘導凹部とを、上記折り曲げ
位置の種類ごとに有している構成である。
【0071】それゆえ、針押動部によって直線状の針を
支持力に逆らって押動して所定位置から離脱させ、離脱
する針を針押動部に設けられた折り曲げ誘導凹部が取り
込み、内壁に沿って折り曲げることで折り曲げ位置を所
定のものとする。そしてこれら針押動部および折り曲げ
誘導凹部を折り曲げ位置の種類ごとに設け、その種類に
合わせて凹部の寸法を定める。
【0072】このように、複数種類の折り曲げ位置のそ
れぞれに対応した寸法の凹部を針の離脱部材に設け、ス
テープル処理時にはいずれかを選択して使用するだけで
よいようになっているので、針の折り曲げ位置を容易に
可変にすることができるという効果を奏する。
【0073】さらに本発明のステープル装置は、以上の
ように、上記折り曲げ位置可変手段は、上記折り曲げ誘
導凹部によって上記針を折り曲げた後に上記折り曲げ誘
導凹部の底面から突出して上記針を上記用紙束に打ち込
む針打ち込み部を上記針押動部ごとにさらに有している
構成である。
【0074】それゆえ、針打ち込み部は非動作時には針
押動部内にあり、折り曲げ誘導凹部による折り曲げ動作
の終了後に針を保持している針押動部から移動する。ま
た、この針打ち込み部は針押動部ごとに設けられる。従
って、針の折り曲げ動作後に効率良く打ち込みの動作に
移行することができるという効果を奏する。
【0075】さらに本発明のステープル装置は、以上の
ように、上記直線状の針を支持し、選択された上記針押
動部との接触位置に移動させる可動針支持手段をさらに
有している構成である。
【0076】それゆえ、押動時の移動経路が互いに異な
る針押動部のそれぞれに対して、針を折り曲げのための
所定位置に容易に設置することができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態におけるステープル装置
における針打ち込みユニットとその周辺部との構成を示
す説明図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、
(c)は右側面図である。
【図2】図1(a)に示す針打ち込みユニットとその周
辺部との構成のA−A端面図である。
【図3】本発明の実施の一形態におけるステープル装置
の概観を示す斜視図である。
【図4】図3のステープル装置に用いられる針カートリ
ッジの概観を示す斜視図である。
【図5】(a)ないし(f)は、図3のステープル装置
を用いて行うステープル処理の流れを示す説明図であ
る。
【図6】図3のステープル装置が適用される画像形成装
置の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ステープルユニット(ステープル装置) 2 ステープラ本体 3 針打ち込みユニット(折り曲げ位置可変手
段) 22 針押動プレート(針押動部) 22a 折り曲げ誘導凹部 22b 針打ち込みプレート(針打ち込み部) 23 針押動プレート(針押動部) 23a 折り曲げ誘導凹部 23b 針打ち込みプレート(針打ち込み部) 24 針押動プレート(針押動部) 24a 折り曲げ誘導凹部 24b 針打ち込みプレート(針打ち込み部) 31 台座(可動針支持手段) 32 針カートリッジ(可動針支持手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直線状の針を折り曲げて用紙束を綴じるス
    テープル装置において、 上記用紙束の厚みに応じて上記針の折り曲げ位置を変え
    る折り曲げ位置可変手段を有していることを特徴とする
    ステープル装置。
  2. 【請求項2】上記折り曲げ位置可変手段は、所定位置で
    支持されている上記直線状の針を押動して上記所定位置
    から離脱させる針押動部と、上記針押動部の上記針への
    接触面に上記折り曲げ位置の種類に対応した寸法で設け
    られる凹部であって上記針押動部が上記針を上記所定位
    置から離脱させる際に上記針を開口側から取り込んで内
    壁に沿って折り曲げる折り曲げ誘導凹部とを、上記折り
    曲げ位置の種類ごとに有していることを特徴とする請求
    項1に記載のステープル装置。
  3. 【請求項3】上記折り曲げ位置可変手段は、上記折り曲
    げ誘導凹部によって上記針を折り曲げた後に上記折り曲
    げ誘導凹部の底面から突出して上記針を上記用紙束に打
    ち込む針打ち込み部を上記針押動部ごとにさらに有して
    いることを特徴とする請求項2に記載のステープル装
    置。
  4. 【請求項4】上記直線状の針を支持し、選択された上記
    針押動部との接触位置に移動させる可動針支持手段をさ
    らに有していることを特徴とする請求項2または3に記
    載のステープル装置。
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