JP2001178542A - 歯ブラシ - Google Patents
歯ブラシInfo
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- JP2001178542A JP2001178542A JP37125099A JP37125099A JP2001178542A JP 2001178542 A JP2001178542 A JP 2001178542A JP 37125099 A JP37125099 A JP 37125099A JP 37125099 A JP37125099 A JP 37125099A JP 2001178542 A JP2001178542 A JP 2001178542A
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- monofilament
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A46—BRUSHWARE
- A46B—BRUSHES
- A46B15/00—Other brushes; Brushes with additional arrangements
- A46B15/0002—Arrangements for enhancing monitoring or controlling the brushing process
- A46B15/0004—Arrangements for enhancing monitoring or controlling the brushing process with a controlling means
- A46B15/001—Arrangements for enhancing monitoring or controlling the brushing process with a controlling means with means indicating the remaining useful life of brush
Landscapes
- Brushes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 歯と歯の間、歯と歯茎の境目などに蓄積した
除去しにくい歯垢の清掃効果が高く、歯茎への当たりが
ソフトで使用感に優れ、刷毛の耐久性も高く、しかも歯
ブラシの取り換え時期を的確に知らせることのできる歯
ブラシを提供すること。 【解決手段】 ヘッド部の植毛面に合成モノフィラメン
トからなる刷毛を植毛された歯ブラシにおいて、前記合
成モノフィラメントのすべてまたはその一部に、フィラ
メント断面がＬ0 ，Ｌ1 などの多層構造とされ、かつ、
その毛先をテーパー状とされたフィラメントであって、
前記多層構造内に色および／または色の濃さの互いに異
なった２つの層が少なくとも存在する合成モノフィラメ
ント１を用いたものである。
除去しにくい歯垢の清掃効果が高く、歯茎への当たりが
ソフトで使用感に優れ、刷毛の耐久性も高く、しかも歯
ブラシの取り換え時期を的確に知らせることのできる歯
ブラシを提供すること。 【解決手段】 ヘッド部の植毛面に合成モノフィラメン
トからなる刷毛を植毛された歯ブラシにおいて、前記合
成モノフィラメントのすべてまたはその一部に、フィラ
メント断面がＬ0 ，Ｌ1 などの多層構造とされ、かつ、
その毛先をテーパー状とされたフィラメントであって、
前記多層構造内に色および／または色の濃さの互いに異
なった２つの層が少なくとも存在する合成モノフィラメ
ント１を用いたものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、清掃効果、使用
感、耐久性に優れるとともに、歯ブラシの取り換え時期
を的確に知らせることができる歯ブラシに関する。
感、耐久性に優れるとともに、歯ブラシの取り換え時期
を的確に知らせることができる歯ブラシに関する。
【０００２】
【従来の技術】歯周疾患およびう蝕の二大歯科疾患予防
のためには、歯ブラシによる歯垢除去が重要であり、近
年、スクラブ法やバス法などの毛先磨きによる刷掃法が
歯垢除去に有効であることが認められてきた。また、合
成モノフィラメントからなる刷毛を用いた歯ブラシに関
しては、バス法などによる刷掃時の毛先による歯茎の損
傷を避けるため、細めの柔らかい刷毛の歯ブラシが使用
されてきた。しかし、このような刷毛は、ソフト感はあ
るが、毛腰が弱いために歯垢を掻き取る力が不十分であ
り、耐久性も低いという欠点があった。
のためには、歯ブラシによる歯垢除去が重要であり、近
年、スクラブ法やバス法などの毛先磨きによる刷掃法が
歯垢除去に有効であることが認められてきた。また、合
成モノフィラメントからなる刷毛を用いた歯ブラシに関
しては、バス法などによる刷掃時の毛先による歯茎の損
傷を避けるため、細めの柔らかい刷毛の歯ブラシが使用
されてきた。しかし、このような刷毛は、ソフト感はあ
るが、毛腰が弱いために歯垢を掻き取る力が不十分であ
り、耐久性も低いという欠点があった。
【０００３】また、毛先が歯と歯茎の境目などの凹部に
入るように、毛先をテーパー状に研磨加工した歯ブラシ
も知られているが、このテーパー部の長さはせいぜい１
ｍｍ程度と短いため、清掃効果やソフト感が向上するに
は至らず、通常の毛先ラウンド状の刷毛とほとんど差が
なかった。さらに、化学処理によって合成モノフィラメ
ントの先端に先鋭化したより長いテーパー部を形成した
刷毛を植毛することも知られている（特開平６−１４１
９２３号公報）。
入るように、毛先をテーパー状に研磨加工した歯ブラシ
も知られているが、このテーパー部の長さはせいぜい１
ｍｍ程度と短いため、清掃効果やソフト感が向上するに
は至らず、通常の毛先ラウンド状の刷毛とほとんど差が
なかった。さらに、化学処理によって合成モノフィラメ
ントの先端に先鋭化したより長いテーパー部を形成した
刷毛を植毛することも知られている（特開平６−１４１
９２３号公報）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、先鋭テーパ
ー刷毛類においては、適切なテーパー形状をとった場
合、刷毛の耐久性が通常の刷毛よりもよいことが従来よ
り分かっている。しかし、いかに適切なテーパー形状を
とったとしても、その特殊な形状ゆえに、一般の使用者
では歯ブラシの取り換え時期の判断を誤ってしまう場合
がある。その場合、適正な取り換え時期を越えて長期に
渡って使用を続けてしまうと、刷毛自体が磨耗してしま
うために、テーパー部が適正な形状よりも細くなってし
まう。その結果、毛腰が弱くなってしまい、ブラッシン
グ時に刷毛が大きくたわみ、毛先の進入性、刷掃効果、
歯肉のマッサージ効果が低下してしまうという問題があ
った。
ー刷毛類においては、適切なテーパー形状をとった場
合、刷毛の耐久性が通常の刷毛よりもよいことが従来よ
り分かっている。しかし、いかに適切なテーパー形状を
とったとしても、その特殊な形状ゆえに、一般の使用者
では歯ブラシの取り換え時期の判断を誤ってしまう場合
がある。その場合、適正な取り換え時期を越えて長期に
渡って使用を続けてしまうと、刷毛自体が磨耗してしま
うために、テーパー部が適正な形状よりも細くなってし
まう。その結果、毛腰が弱くなってしまい、ブラッシン
グ時に刷毛が大きくたわみ、毛先の進入性、刷掃効果、
歯肉のマッサージ効果が低下してしまうという問題があ
った。
【０００５】また 従来における歯ブラシの取り換え時
期を知らせる機能を持たせた刷毛類も知られているが
（例えば、実開昭５９−７７４３０号公報、特開平２−
１５２４０６号公報）、本来歯ブラシとして追求せねば
ならない歯垢除去のための毛先の到達性、特に、歯垢を
除去しにくく蓄積しやすい歯と歯の間や、歯と歯茎の境
目などへの毛先の到達性についてはほとんど考慮されて
いない。
期を知らせる機能を持たせた刷毛類も知られているが
（例えば、実開昭５９−７７４３０号公報、特開平２−
１５２４０６号公報）、本来歯ブラシとして追求せねば
ならない歯垢除去のための毛先の到達性、特に、歯垢を
除去しにくく蓄積しやすい歯と歯の間や、歯と歯茎の境
目などへの毛先の到達性についてはほとんど考慮されて
いない。
【０００６】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたもので、歯と歯の間、歯と歯茎の境目など
に蓄積した除去しにくい歯垢の清掃効果が高く、歯茎へ
の当たりがソフトで使用感に優れ、刷毛の耐久性も高
く、しかも歯ブラシの取り換え時期を的確に知らせるこ
とのできる歯ブラシを提供することを目的とする。
めになされたもので、歯と歯の間、歯と歯茎の境目など
に蓄積した除去しにくい歯垢の清掃効果が高く、歯茎へ
の当たりがソフトで使用感に優れ、刷毛の耐久性も高
く、しかも歯ブラシの取り換え時期を的確に知らせるこ
とのできる歯ブラシを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る歯ブラシは、ヘッド部の植毛面に合成
モノフィラメントからなる刷毛を植毛された歯ブラシに
おいて、前記合成モノフィラメントのすべてまたはその
一部に、フィラメント断面が多層構造とされ、かつ、そ
の毛先をテーパー状とされたフィラメントであって、前
記多層構造内に色および／または色の濃さの互いに異な
った２つの層が少なくとも存在する合成モノフィラメン
トを用いたものである。
め、本発明に係る歯ブラシは、ヘッド部の植毛面に合成
モノフィラメントからなる刷毛を植毛された歯ブラシに
おいて、前記合成モノフィラメントのすべてまたはその
一部に、フィラメント断面が多層構造とされ、かつ、そ
の毛先をテーパー状とされたフィラメントであって、前
記多層構造内に色および／または色の濃さの互いに異な
った２つの層が少なくとも存在する合成モノフィラメン
トを用いたものである。
【０００８】このような構成とした場合、歯磨き操作の
際に、先鋭なテーパー部が歯間部によく入り、特に歯周
ポケット、歯間三角部にも容易に入るようになる。この
ため、これらの部分の歯垢除去率を高めることができ
る。また、毛先による歯肉への刺激も良好で、ソフトな
感触が得られ、使用感を著しく向上させるとともに、優
れた耐久性を与えることができる。
際に、先鋭なテーパー部が歯間部によく入り、特に歯周
ポケット、歯間三角部にも容易に入るようになる。この
ため、これらの部分の歯垢除去率を高めることができ
る。また、毛先による歯肉への刺激も良好で、ソフトな
感触が得られ、使用感を著しく向上させるとともに、優
れた耐久性を与えることができる。
【０００９】さらに、合成モノフィラメントのフィラメ
ント断面を多層構造とし、この多層構造内に色および／
または色の濃さの互いに異なった２つの層が少なくとも
存在するようにしているので、使用経過に従って合成モ
ノフィラメントの最外層から隣接する内層へと順次磨耗
していくと、予め設定した取り換え時期の前あたりで互
いに色および／または色の濃さの異なっている２つ層の
うちのより外側に位置する層が視認され、この層からそ
の内側の色および／または色の濃さの異なる層への変化
を歯ブラシの取り換え時期の目安とすることができる。
このため、取り換え時期に達したことを目に見える形で
確実に知らせることができる。
ント断面を多層構造とし、この多層構造内に色および／
または色の濃さの互いに異なった２つの層が少なくとも
存在するようにしているので、使用経過に従って合成モ
ノフィラメントの最外層から隣接する内層へと順次磨耗
していくと、予め設定した取り換え時期の前あたりで互
いに色および／または色の濃さの異なっている２つ層の
うちのより外側に位置する層が視認され、この層からそ
の内側の色および／または色の濃さの異なる層への変化
を歯ブラシの取り換え時期の目安とすることができる。
このため、取り換え時期に達したことを目に見える形で
確実に知らせることができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図１〜図３に本発明に係る
歯ブラシの一実施の形態を示す。図１は本発明の実施の
形態で用いられる合成モノフィラメントの模式拡大平面
図、図２は図１中のＡ−Ａ線拡大断面図、図３は前記合
成モノフィラメントを用いて構成された歯ブラシの模式
平面図である。
て図面を参照して説明する。図１〜図３に本発明に係る
歯ブラシの一実施の形態を示す。図１は本発明の実施の
形態で用いられる合成モノフィラメントの模式拡大平面
図、図２は図１中のＡ−Ａ線拡大断面図、図３は前記合
成モノフィラメントを用いて構成された歯ブラシの模式
平面図である。
【００１１】図において、１は合成モノフィラメント、
２は合成モノフィラメント１の両端に形成されたテーパ
ー部、Ｌ0 ，Ｌ1 はそれぞれ互いに色および／または色
の濃さの異なる二層構造のうちの外層と内層、３は歯ブ
ラシの柄部、４は歯ブラシのヘッド部、５は合成モノフ
ィラメント１を複数本束ねた毛束であって、実施の形態
に係る歯ブラシの場合、使用する合成モノフィラメント
として、フィラメント断面が２層構造Ｌ0 ，Ｌ1 とさ
れ、かつ、その両端をテーパー部２，２とされたモノフ
ィラメントであって、前記２層Ｌ0 、Ｌ1 が色および／
または色の濃さの互いに異なった着色層とされた合成モ
ノフィラメント１を用いたものである。
２は合成モノフィラメント１の両端に形成されたテーパ
ー部、Ｌ0 ，Ｌ1 はそれぞれ互いに色および／または色
の濃さの異なる二層構造のうちの外層と内層、３は歯ブ
ラシの柄部、４は歯ブラシのヘッド部、５は合成モノフ
ィラメント１を複数本束ねた毛束であって、実施の形態
に係る歯ブラシの場合、使用する合成モノフィラメント
として、フィラメント断面が２層構造Ｌ0 ，Ｌ1 とさ
れ、かつ、その両端をテーパー部２，２とされたモノフ
ィラメントであって、前記２層Ｌ0 、Ｌ1 が色および／
または色の濃さの互いに異なった着色層とされた合成モ
ノフィラメント１を用いたものである。
【００１２】前記２層構造になる合成モノフィラメント
１の各層Ｌ0 、Ｌ1 の素材としては、特に限定されるも
のではないが、歯ブラシ用毛としての特性を考慮する
と、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィンなどの
合成樹脂が望ましく、テーパー加工の面からポリエステ
ルがより望ましい。また、各層の密着性を考慮すると、
各層とも同一素材で構成することが望ましい。
１の各層Ｌ0 、Ｌ1 の素材としては、特に限定されるも
のではないが、歯ブラシ用毛としての特性を考慮する
と、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィンなどの
合成樹脂が望ましく、テーパー加工の面からポリエステ
ルがより望ましい。また、各層の密着性を考慮すると、
各層とも同一素材で構成することが望ましい。
【００１３】前記合成モノフィラメント１は、その両端
部に長さ３〜１５ｍｍ、好ましくは８〜１２ｍｍにわた
る先鋭なテーパー部２が形成され、その最大径は０．１
５〜０．２５ｍｍ、好ましくは０．１７〜０．２０ｍｍ
とされている。また、図３の歯ブラシの柄部３先端のヘ
ッド部４に植毛された後の刷毛長さ（毛丈）は、通常の
歯ブラシと同様の８〜１５ｍｍ程度としてある。
部に長さ３〜１５ｍｍ、好ましくは８〜１２ｍｍにわた
る先鋭なテーパー部２が形成され、その最大径は０．１
５〜０．２５ｍｍ、好ましくは０．１７〜０．２０ｍｍ
とされている。また、図３の歯ブラシの柄部３先端のヘ
ッド部４に植毛された後の刷毛長さ（毛丈）は、通常の
歯ブラシと同様の８〜１５ｍｍ程度としてある。
【００１４】また、前記合成モノフィラメント１を植毛
される図３の歯ブラシハンドルは、その全体をポリプロ
ピレン、ＡＳなどの合成樹脂で一体成形されている。
される図３の歯ブラシハンドルは、その全体をポリプロ
ピレン、ＡＳなどの合成樹脂で一体成形されている。
【００１５】上記実施の形態に係る歯ブラシを用いて歯
磨きを行なった場合、先鋭なテーパー部２が歯周ポケッ
ト、歯間三角部にも容易に入るようになり、これらの部
分の歯垢除去率を高めることができる。また、毛先によ
る歯肉への刺激も良好で、ソフトな感触が得られ、使用
感を著しく向上させるとともに、優れた耐久性を与える
ことができる。
磨きを行なった場合、先鋭なテーパー部２が歯周ポケッ
ト、歯間三角部にも容易に入るようになり、これらの部
分の歯垢除去率を高めることができる。また、毛先によ
る歯肉への刺激も良好で、ソフトな感触が得られ、使用
感を著しく向上させるとともに、優れた耐久性を与える
ことができる。
【００１６】また、使用経過に従って合成モノフィラメ
ント１の外層Ｌ0 から内層Ｌ1 へと向かってフィラメン
トが磨耗していくと、外層Ｌ0 から内層Ｌ1 に達した時
点で色および／または色の濃さの変化が表れる。このた
め、この色および／または色の濃さの変化によって歯ブ
ラシの取り換え時期に達したことを目に見える形で確実
に知らせることができる。
ント１の外層Ｌ0 から内層Ｌ1 へと向かってフィラメン
トが磨耗していくと、外層Ｌ0 から内層Ｌ1 に達した時
点で色および／または色の濃さの変化が表れる。このた
め、この色および／または色の濃さの変化によって歯ブ
ラシの取り換え時期に達したことを目に見える形で確実
に知らせることができる。
【００１７】前記形状ならびに構造になる合成モノフィ
ラメント１を用いて歯ブラシを作成した場合、前記合成
モノフィラメント１のみを１００％植毛した場合はもち
ろんのこと、植毛面に植毛された全刷毛に対する前記合
成モノフィラメント１の比率が実質的に２５％以上であ
れば、合成モノフィラメント１と他の形状の刷毛とを混
在結束して植毛しても、あるいは合成モノフィラメント
１のみからなる毛束と他の形状のフィラメントからなる
毛束とを混合配置して植毛しても、いずれの場合におい
ても前述した効果を奏することができる。
ラメント１を用いて歯ブラシを作成した場合、前記合成
モノフィラメント１のみを１００％植毛した場合はもち
ろんのこと、植毛面に植毛された全刷毛に対する前記合
成モノフィラメント１の比率が実質的に２５％以上であ
れば、合成モノフィラメント１と他の形状の刷毛とを混
在結束して植毛しても、あるいは合成モノフィラメント
１のみからなる毛束と他の形状のフィラメントからなる
毛束とを混合配置して植毛しても、いずれの場合におい
ても前述した効果を奏することができる。
【００１８】なお、前記外層Ｌ0 と内層Ｌ1 は、それぞ
れ色および／または色の濃さを任意に選択できるが、外
層Ｌ0 から内層Ｌ1 への変化の度合いが大きくなるよう
に、その明度、彩度を選択することが望ましい。
れ色および／または色の濃さを任意に選択できるが、外
層Ｌ0 から内層Ｌ1 への変化の度合いが大きくなるよう
に、その明度、彩度を選択することが望ましい。
【００１９】また、外層Ｌ0 と内層Ｌ1 の厚みは、外層
Ｌ0 と内層Ｌ1 の着色の組み合わせにも依存するが、内
層Ｌ1 の色を十分に隠蔽し、かつ、用毛が外層側から磨
耗することによって、外層Ｌ0 から内層Ｌ1 への色の変
化あるいは色の濃さの変化が明確に認識できる最低限の
厚みであればよい。さらに、外層Ｌ0 と内層Ｌ1 の着色
は、製造およびコスト上有利な顔料による着色を選択
し、多重構造の用毛製法の常法により、紡糸と同時に行
なうことができる。
Ｌ0 と内層Ｌ1 の着色の組み合わせにも依存するが、内
層Ｌ1 の色を十分に隠蔽し、かつ、用毛が外層側から磨
耗することによって、外層Ｌ0 から内層Ｌ1 への色の変
化あるいは色の濃さの変化が明確に認識できる最低限の
厚みであればよい。さらに、外層Ｌ0 と内層Ｌ1 の着色
は、製造およびコスト上有利な顔料による着色を選択
し、多重構造の用毛製法の常法により、紡糸と同時に行
なうことができる。
【００２０】合成モノフィラメント１の断面形状は、そ
の構造が多層構造である限り、円形、楕円形、方形、三
角形、星形、多角形など、どのような断面形状であって
も採用することができる。また、合成モノフィラメント
１の横断面における外層Ｌ0と内層Ｌ1 を含めた各層の
断面形状は互いに同心の相似形であることが望ましい
が、これに限定されるものではない。
の構造が多層構造である限り、円形、楕円形、方形、三
角形、星形、多角形など、どのような断面形状であって
も採用することができる。また、合成モノフィラメント
１の横断面における外層Ｌ0と内層Ｌ1 を含めた各層の
断面形状は互いに同心の相似形であることが望ましい
が、これに限定されるものではない。
【００２１】歯ブラシ自体の作成方法としては、歯ブラ
シのヘッド部４に毛束５が確実に固定されていればよい
ので特に制限はなく、従来公知の方法を利用することが
できる。例えば、図１のように両端にテーパー部２を備
えた合成モノフィラメント１の場合には、金属片（平
線）を用いて毛束を二つ折りにして植毛穴に打ち込む平
線植毛法を利用することができ、また、後述する図６に
示すような一方の端部にのみテーパー部２を形成した合
成モノフィラメント１の場合には、インモールド法や熱
融着法などを利用することができる。
シのヘッド部４に毛束５が確実に固定されていればよい
ので特に制限はなく、従来公知の方法を利用することが
できる。例えば、図１のように両端にテーパー部２を備
えた合成モノフィラメント１の場合には、金属片（平
線）を用いて毛束を二つ折りにして植毛穴に打ち込む平
線植毛法を利用することができ、また、後述する図６に
示すような一方の端部にのみテーパー部２を形成した合
成モノフィラメント１の場合には、インモールド法や熱
融着法などを利用することができる。
【００２２】図４〜図６に、本発明の歯ブラシで用いら
れる合成モノフィラメント１の他のテーパー形状の例を
示す。図４は合成モノフィラメント１の両端部に同じ形
状のテーパー部２，２を形成したもの、図５は合成モノ
フィラメント１の両端部にそれぞれ異なる形状のテーパ
ー部２，２’を形成したもの、図６は合成モノフィラメ
ント１の一方の端部にのみテーパー部２を形成したもの
である。このように、テーパー部２は、合成モノフィラ
メント１の少なくともいずれか一方の端部に形成されて
いればよい。
れる合成モノフィラメント１の他のテーパー形状の例を
示す。図４は合成モノフィラメント１の両端部に同じ形
状のテーパー部２，２を形成したもの、図５は合成モノ
フィラメント１の両端部にそれぞれ異なる形状のテーパ
ー部２，２’を形成したもの、図６は合成モノフィラメ
ント１の一方の端部にのみテーパー部２を形成したもの
である。このように、テーパー部２は、合成モノフィラ
メント１の少なくともいずれか一方の端部に形成されて
いればよい。
【００２３】図７〜図９に、本発明の歯ブラシで用いら
れる合成モノフィラメント１の他の多層構造の例を示
す。図７は外層Ｌ0 、第１内層Ｌ1a、第２内層Ｌ1bの３
層構造で、第１内層Ｌ1aが透明層とされ、かつ、外層Ｌ
0 と第２内層Ｌ1bが着色層とされた、着色層が隣り合っ
ていないもの、図８は図７と同じく３層構造で、外層Ｌ
0 が透明層とされ、かつ、第１内層Ｌ1aと第２内層Ｌ1b
が着色層とされた、着色層が隣り合っているもの、図９
は外層Ｌ0 、第１内層Ｌ1a、第２内層Ｌ1b、第３内層Ｌ
1cの４層構造で、外層Ｌ0 と第２内層Ｌ1bが透明層とさ
れ、かつ、第１内層Ｌ1aと第３内層Ｌ1cが着色層とされ
たものの例をそれぞれ示すものである。この図７〜図９
に示すような３層以上の層構造とした場合、外側に位置
する着色層は歯ブラシの取り換え時期への注意を促す信
号として、内側の着色層は取り換えを勧告する信号とし
て機能させることができ、さらに優れたものとなる。
れる合成モノフィラメント１の他の多層構造の例を示
す。図７は外層Ｌ0 、第１内層Ｌ1a、第２内層Ｌ1bの３
層構造で、第１内層Ｌ1aが透明層とされ、かつ、外層Ｌ
0 と第２内層Ｌ1bが着色層とされた、着色層が隣り合っ
ていないもの、図８は図７と同じく３層構造で、外層Ｌ
0 が透明層とされ、かつ、第１内層Ｌ1aと第２内層Ｌ1b
が着色層とされた、着色層が隣り合っているもの、図９
は外層Ｌ0 、第１内層Ｌ1a、第２内層Ｌ1b、第３内層Ｌ
1cの４層構造で、外層Ｌ0 と第２内層Ｌ1bが透明層とさ
れ、かつ、第１内層Ｌ1aと第３内層Ｌ1cが着色層とされ
たものの例をそれぞれ示すものである。この図７〜図９
に示すような３層以上の層構造とした場合、外側に位置
する着色層は歯ブラシの取り換え時期への注意を促す信
号として、内側の着色層は取り換えを勧告する信号とし
て機能させることができ、さらに優れたものとなる。
【００２４】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこれらに限定されるものではなく、発明
の要旨の範囲内で種々の変形ならびに変更が可能であ
る。
たが、本発明はこれらに限定されるものではなく、発明
の要旨の範囲内で種々の変形ならびに変更が可能であ
る。
【００２５】
【発明の効果】本発明は、ヘッド部の植毛面に合成モノ
フィラメントからなる刷毛を植毛された歯ブラシにおい
て、合成モノフィラメントのすべてまたはその一部に、
フィラメント断面が多層構造とされ、かつ、その毛先を
テーパー状とされたフィラメントであって、前記多層構
造内に色および／または色の濃さの互いに異なった２つ
の層が少なくとも存在する合成モノフィラメントを用い
たので、毛先が歯間部や歯と歯茎の境目、歯列不正によ
る凹部などに確実に進入し、食物残渣や歯垢を効果的に
取り除くことができ、清掃効果を高めることができる。
また、毛先がソフトで、歯肉の弱った歯周ポケットなど
の清掃にも適し、歯肉を傷めずに良好な刺激を与えてマ
ッサージすることができるので、使用感を高め、歯周疾
患の予防はもとより虫歯を予防する効果も大となる。さ
らに、使用による刷毛の広がりも防ぎ、耐久性も高めら
れる上、歯ブラシの取り換え時期を色および／または色
の濃度の変化によって的確に知らせることができる。
フィラメントからなる刷毛を植毛された歯ブラシにおい
て、合成モノフィラメントのすべてまたはその一部に、
フィラメント断面が多層構造とされ、かつ、その毛先を
テーパー状とされたフィラメントであって、前記多層構
造内に色および／または色の濃さの互いに異なった２つ
の層が少なくとも存在する合成モノフィラメントを用い
たので、毛先が歯間部や歯と歯茎の境目、歯列不正によ
る凹部などに確実に進入し、食物残渣や歯垢を効果的に
取り除くことができ、清掃効果を高めることができる。
また、毛先がソフトで、歯肉の弱った歯周ポケットなど
の清掃にも適し、歯肉を傷めずに良好な刺激を与えてマ
ッサージすることができるので、使用感を高め、歯周疾
患の予防はもとより虫歯を予防する効果も大となる。さ
らに、使用による刷毛の広がりも防ぎ、耐久性も高めら
れる上、歯ブラシの取り換え時期を色および／または色
の濃度の変化によって的確に知らせることができる。
【図１】本発明の歯ブラシで用いられる合成モノフィラ
メントの一例を示す模式拡大平面図である。
メントの一例を示す模式拡大平面図である。
【図２】図１中のＡ−Ａ線拡大断面図である。
【図３】前記合成モノフィラメントを用いて構成された
歯ブラシの模式平面図である。
歯ブラシの模式平面図である。
【図４】本発明の歯ブラシで用いられる合成モノフィラ
メントのテーパー形状の第２の例を示す模式拡大平面図
である。
メントのテーパー形状の第２の例を示す模式拡大平面図
である。
【図５】本発明の歯ブラシで用いられる合成モノフィラ
メントのテーパー形状の第３の例を示す模式拡大平面図
である。
メントのテーパー形状の第３の例を示す模式拡大平面図
である。
【図６】本発明の歯ブラシで用いられる合成モノフィラ
メントのテーパー形状の第４の例を示す模式拡大平面図
である。
メントのテーパー形状の第４の例を示す模式拡大平面図
である。
【図７】本発明の歯ブラシで用いられる合成モノフィラ
メントの多層構造の第２の例を示す模式拡大断面図であ
る。
メントの多層構造の第２の例を示す模式拡大断面図であ
る。
【図８】本発明の歯ブラシで用いられる合成モノフィラ
メントの多層構造の第３の例を示す模式拡大断面図であ
る。
メントの多層構造の第３の例を示す模式拡大断面図であ
る。
【図９】本発明の歯ブラシで用いられる合成モノフィラ
メントの多層構造の第４の例を示す模式拡大断面図であ
る。
メントの多層構造の第４の例を示す模式拡大断面図であ
る。
１ 合成モノフィラメント ２、２’テーパー部 ３ 歯ブラシの柄部 ４ 歯ブラシのヘッド部 ５ 毛束 Ｌ0 外層 Ｌ1 内層 Ｌ1a 第１の内層 Ｌ1b 第２の内層 Ｌ1c 第３の内層
Claims (1)
- 【請求項１】 ヘッド部の植毛面に合成モノフィラメン
トからなる刷毛を植毛された歯ブラシにおいて、 前記合成モノフィラメントのすべてまたはその一部に、
フィラメント断面が多層構造とされ、かつ、その毛先を
テーパー状とされたフィラメントであって、前記多層構
造内に色および／または色の濃さの互いに異なった２つ
の層が少なくとも存在する合成モノフィラメントを用い
たことを特徴とする歯ブラシ。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP37125099A JP2001178542A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 歯ブラシ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP37125099A JP2001178542A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 歯ブラシ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001178542A true JP2001178542A (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=18498391
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP37125099A Pending JP2001178542A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 歯ブラシ |
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| Country | Link |
|---|---|
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1999
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