JP2001176117A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JP2001176117A
JP2001176117A JP35561799A JP35561799A JP2001176117A JP 2001176117 A JP2001176117 A JP 2001176117A JP 35561799 A JP35561799 A JP 35561799A JP 35561799 A JP35561799 A JP 35561799A JP 2001176117 A JP2001176117 A JP 2001176117A
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recording
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light beam
recording medium
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Osamu Nakano
治 中野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単かつ小型、安価にでき、深さ方向の各記
録層に対して安定して記録/再生できる光ピックアップ
装置を提供する。 【解決手段】 波長の異なる第1,第2の光ビーム10,
20を放射する第1,第2の光源12,21と、第1,第2の
光ビーム10,20の共通光路に選択的に配置され、第1,
第2の光ビーム10,20を異なるスポット間隔で集光させ
る複数の対物レンズ17a、17bと、情報記録媒体1の記
録/再生すべき所望の記録層6の深さ位置に応じて、複
数の対物レンズ17a、17bのなかから共通光路に配置す
る対物レンズを選択する対物レンズ選択手段とを有し、
共通光路に配置された対物レンズを経て、第1の光ビー
ム10をガイドトラック層2に集光させると共に、第2の
光ビーム20を所望の記録層6に集光させて、深さ方向に
ガイドトラック層2と複数の記録層6とを有する情報記
録媒体1に情報を光学的に記録/再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、深さ方向にガイ
ドトラック層と複数の記録層とを有する情報記録媒体に
対して情報の記録および/または再生を行なう光ピック
アップ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の光ピックアップ装置として、例
えば特開平4−301226号公報に記載されているも
のがある。この光ピックアップ装置は、対物レンズに近
い側にガイドトラック層を、対物レンズから離れる側に
複数の記録層を有する情報記録媒体に対してガイド用光
源と記録再生用の走査用光源とを用いて情報の記録/再
生を行なうもので、ガイド用光源からのガイドビームは
ガイド用コリメータレンズで平行光束に変換した後、ビ
ーム結合素子、ガルバノミラーおよび対物レンズを経て
情報記録媒体のガイドトラック層に集光させている。ま
た、走査用光源からの走査ビームは、走査用コリメータ
レンズで平行光束に変換した後、光軸方向偏移器により
収束度、発散度を調整して上記ビーム結合素子でガイド
ビームと結合し、上記ガルバノミラーおよび対物レンズ
を経て情報記録媒体の所望の深さの記録層に集光させる
ようにしている。
【0003】このようにして、情報の記録においては、
ガイドビームをガイドトラック層に集光させ、その戻り
光に基づいてフォーカス制御およびトラッキング制御を
行なうと共に、対物レンズに入射する走査ビームの平行
度を光軸方向偏移器で制御しながら、走査ビームを所望
の深さの記録層に集光させて情報を記録し、また所望の
深さの記録層に記録されている情報の再生や消去におい
ては、走査ビームを所望の深さの記録層に集光させ、そ
の戻り光に基づいてフォーカス制御およびトラッキング
制御を行いながら、情報を再生あるいは消去するように
している。
【0004】ところで、上記のように共通の対物レンズ
によりガイドビームを情報記録媒体のガイドトラック層
に集光させ、走査ビームは光軸方向にずれた所望の深さ
の記録層に集光させて情報の記録/再生を行なう場合に
は、走査ビームの集光位置すなわち記録層の位置が変わ
って走査ビームに対する媒体厚さが変わると、その媒体
厚さの変化に応じて走査ビームスポットに球面収差が生
じ、これがためスポットが大きくなると共に、ピーク強
度が低下して記録/再生性能が劣化し、深さ方向の各記
録層に対して安定した記録/再生ができなくなる。
【0005】そこで、上記従来の光ピックアップ装置に
おいては、光源とコリメータレンズとの間、および光検
出器とコリメータレンズとの間の光路中に、異なる厚さ
区域を有する収差補正素子をそれぞれ配置し、これらの
収差補正素子を選択された記録層の深さ位置に応じて所
定の厚さ区域が光路中に位置するように独立して駆動し
て、球面収差を補正するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の光ピックアップ装置にあっては、光源および光
検出器に対して独立した収差補正素子を要すると共に、
これらを独立して駆動する駆動機構を要するため、部品
点数が多くなって構成が複雑かつ大型になり、コストア
ップを招くことになる。
【0007】また、ガイドビームを対物レンズへ平行光
束で入射させ、走査ビームは記録層の深さ位置に応じて
収束度、発散度を調整して対物レンズに入射させている
ため、記録層位置に応じて対物レンズに入射する走査ビ
ームの強度分布が変化したり、対物レンズに走査ビーム
が収束光あるいは発散光として入射することによる回折
スポット径の変化、収差劣化、けられ等が生じて記録/
再生性能が劣化することになる。
【0008】この記録/再生性能の劣化を防止するに
は、走査ビームを対物レンズに平行光束で入射させて、
対物レンズを記録層の深さ位置に応じて光軸方向に移動
させ、ガイドビームはガイドトラック層に集光するよう
に平行度を調整して対物レンズに入射させるのが望まし
い。
【0009】ところが、この場合には、走査ビームの集
光位置を変えると、走査ビームスポットだけでなく、媒
体厚さが変わらないガイドトラック層に形成されるガイ
ドビームスポットにも球面収差が生じてフォーカス制御
およびトラッキング制御が不安定になる。
【0010】例えば、対物レンズに対してガイドトラッ
ク層が記録層よりも遠い側にある情報記録媒体に対し、
走査ビームの波長を650nm、ガイドビームの波長を
780nmとし、対物レンズとして波長650nmに対
して球面収差を補正したものを用いると、波長780n
mに対しては屈折率が下がり、レンズパワーが弱くなる
ため、球面収差がオーバ側に発生する。また、対物レン
ズのWD(ワーキングディスタンス)を一定にして、ガ
イドビームをガイドトラック層に集光させるために、色
収差による光路長(空気換算長)の延び量を媒体厚を厚
くして補正する必要があり、その厚さ増加によって、さ
らにオーバ側に球面収差が発生する。このため、対物レ
ンズのNAを、例えば0.52とすると、約0.02λ
rms以上の球面収差がオーバ側に発生することにな
る。
【0011】しかも、ガイドビームをガイドトラック層
に集光させるために、記録層の深さ位置に応じた対物レ
ンズの光軸方向の移動に応じて、ガイド用コリメータレ
ンズを光軸方向に移動させて、ガイドビームを対物レン
ズに対して収束または発散光として入射させると、それ
に応じてガイドビームスポットに生じる球面収差量が変
化する。特に、ガイドビームを収束光として対物レンズ
に入射させる場合には、約0.02λrms以上のオー
バ側の球面収差オフセットに対して、さらにオーバ側に
球面収差が加算されるため、球面収差の発生量の増加が
顕著になる。このため、ガイドトラック層からのガイド
ビームの戻り光に基づいてフォーカス制御およびトラッ
キング制御を行う場合には、それらの制御が不安定にな
る。
【0012】さらに、ガイド用コリメータレンズの開口
数を、通常のように対物レンズの1/2以下、例えば
0.2とすると、ガイドビームスポットに発生する上記
の0.02λrmsの球面収差を相殺する球面収差を発
生させるには、球面収差はガイド用コリメータレンズの
開口数の4乗に比例するため、ガイド用光源とガイド用
コリメータレンズとの間に挿入する収差補正素子とし
て、厚さ3mmという非常に厚いものを用いる必要があ
る。しかも、収差補正素子の屈折率を1.5とすると、
収差補正素子の光路への挿入に連動して、3mm×(1
−1/1.5)=1mm、ガイド用コリメータレンズを
光軸方向へシフトする必要がある。このように、厚さの
厚い収差補正素子を要する上に、ガイド用コリメータレ
ンズの移動機構をも必要になるため、構成がより複雑か
つ大型になり、コストアップを招くことになる。
【0013】しかも、走査用ビームスポットを媒体内で
深さ方向に±50μmを越えて移動させる場合には、ガ
イド用コリメータレンズの移動量が非常に大きくなるた
め、その移動機構の負担が大きくなると共に、ガイド用
ビームのけられが発生することになる。このガイド用ビ
ームのけられは、特に光学系を固定光学系と可動光学系
とに分離した長い光路長をもち、可動光学系により高速
シークするタイプの光ピックアップ装置において非常に
大きくなる。
【0014】したがって、かかる点に鑑みてなされたこ
の発明の目的は、簡単かつ小型、安価にでき、深さ方向
の各記録層に対して安定して記録/再生できる光ピック
アップ装置を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に係る発明は、深さ方向にガイドトラック層と複数
の記録層とを有する情報記録媒体に対して情報を光学的
に記録および/または再生する光ピックアップ装置にお
いて、第1の光ビームを放射する第1の光源と、前記第
1の光ビームとは波長の異なる第2の光ビームを放射す
る第2の光源と、前記第1の光ビームおよび第2の光ビ
ームの共通光路に選択的に配置され、前記第1の光ビー
ムおよび第2の光ビームを異なるスポット間隔で集光さ
せる複数の対物レンズと、前記情報記録媒体の記録およ
び/または再生すべき所望の記録層の深さ位置に応じ
て、前記複数の対物レンズのなかから前記共通光路に配
置する対物レンズを選択する対物レンズ選択手段とを有
し、前記共通光路に配置された対物レンズを経て、前記
第1の光ビームを前記ガイドトラック層に集光させると
共に、前記第2の光ビームを前記所望の記録層に集光さ
せるよう構成したことを特徴とするものである。
【0016】請求項1の発明によると、記録および/ま
たは再生すべき所望の記録層の深さ位置に応じて、対物
レンズ選択手段により対応する対物レンズが選択され、
この選択された対物レンズを経て第1の光ビームがガイ
ドトラック層に集光され、第2の光ビームが所望の記録
層に集光されるので、簡単かつ小型、安価な構成で、深
さ方向の各記録層に対する記録/再生性能の劣化を有効
に防止できると共に、第1の光ビームの戻り光から安定
したサーボ信号を得ることができ、各記録層に対して安
定して記録/再生を行なうことが可能となる。
【0017】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
光ピックアップ装置において、前記複数の対物レンズの
少なくとも一つに対応させて、当該対物レンズによる前
記第1の光ビームおよび第2の光ビームの前記情報記録
媒体内でのスポット間隔を任意に設定できるホログラム
素子を設け、該ホログラム素子を対応する対物レンズと
一体に前記共通光路に配置するよう構成したことを特徴
とするものである。
【0018】請求項2の発明によると、ホログラム素子
によって対応する対物レンズによる第1のビームおよび
第2のビームのスポット間隔を自由に設定することが可
能になると共に、各スポットの収差を補正することが可
能となる。
【0019】請求項3に係る発明は、請求項2に記載の
光ピックアップ装置において、前記ホログラム素子を、
対応する対物レンズに形成したことを特徴とするもので
ある。
【0020】請求項3の発明によると、ホログラム素子
が対物レンズに一体に形成されているので、これらを別
体に形成する場合に比べて安価にできると共に、部品点
数を削減でき、組み立てを容易にできる。
【0021】請求項4に係る発明は、請求項1,2また
は3に記載の光ピックアップ装置において、前記情報記
録媒体に対する情報の記録および/または再生時に、少
なくとも前記共通光路に配置されている前記対物レンズ
を所定の方向に変位させて、前記情報記録媒体に対する
当該対物レンズの相対的位置を制御する対物レンズ駆動
手段を設けると共に、この対物レンズ駆動手段の少なく
とも一部を含んで、前記対物レンズ選択手段を構成した
ことを特徴とするものである。
【0022】請求項4の発明によると、共通光路に配置
された対物レンズは対物レンズ駆動手段により情報記録
媒体に対する相対的位置が制御されるので、第1の光ビ
ームをガイドトラック層の所望のガイドトラックに合焦
状態で追従させながら、第2の光ビームを所望の記録層
に合焦状態で集光させることが可能となり、これにより
各記録層に対するより正確な情報の記録/再生が可能に
なると共に、対物レンズ駆動手段の少なくとも一部を含
んで対物レンズ選択手段を構成することで、これらを別
々に設ける場合に比べて、小型かつ安価にできると共
に、部品点数を削減でき、組み立てを容易にできる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。図1は、この発明の第
1実施の形態を示す光学系の全体の概略構成図である。
図1において、情報記録媒体1は、グルーブを有するガ
イドトラック層2と、該ガイドトラック層2上に記録/
再生用レーザ光の吸収層3を介して設けられたフォトポ
リマ、フォトリフラクティブ結晶、フォトクロミック材
料等の記録媒質4と、この記録媒質4の表面およびガイ
ドトラック層2の他方の面上にそれぞれ設けられた保護
層5とを有し、記録媒質4中の異なる深さ位置において
その屈折率や光吸収率を変化させて情報を記録すること
により、複数の記録層6を形成するようになっている。
この実施の形態では、かかる情報記録媒体1に、その記
録媒質4側からフォーカス制御およびトラッキング制御
を行うためのサーボ用レーザ光(第1のビーム)10
と、記録/再生用レーザ光(第2のビーム)20とを照
射して所望の記録層に対して情報の記録/再生を行な
う。なお、サーボ用レーザ光10の波長は、記録/再生
用レーザ20の波長よりも長くする。
【0024】サーボ用レーザ光10は、光源ユニット1
1から出射させる。この光源ユニット11には、半導体
レーザ(第1の光源)12、光検出器13およびホログ
ラム14を設け、半導体レーザ12からホログラム14
を経てサーボ用レーザ光10を出射させる。この光源ユ
ニット11からのサーボ用レーザ光10は、コリメータ
レンズ15およびダイクロイックプリズム16を経て、
記録/再生すべき所望の記録層6の深さ位置に応じて、
複数の対物レンズ(この実施の形態では2個の対物レン
ズ17a,17b)のなかから後述する対物レンズ選択
手段でよって選択される対物レンズ17aまたは17b
により情報記録媒体1のガイドトラック層2上に集光さ
せる。
【0025】また、情報記録媒体1で反射されるサーボ
用レーザ光10は、往路とは逆の経路をたどって、対物
レンズ17aまたは17b、ダイクロイックプリズム1
6およびコリメータレンズ15を経て光源ユニット11
のホログラム14に入射させて回折させ、その回折光を
光検出器13で受光して、公知のビームサイズ法やフー
コー法等によりフォーカスエラー信号を検出し、プッシ
ュプル法等によりトラッキングエラー信号を検出する。
【0026】一方、記録/再生用レーザ光20は、半導
体レーザ(第2の光源)21から出射させる。この半導
体レーザ21から出射したレーザ光は、コリメータレン
ズ22で平行光に変換して偏光ビームスプリッタ23に
P偏光で入射させ、該偏光ビームスプリッタ23を透過
するレーザ光を1/4波長板24を経てダイクロイック
プリズム16に入射させて、該ダイクロイックプリズム
16で反射させて上記サーボ用レーザ光10と共通の光
路に導き、この共通光路に導かれた記録/再生用レーザ
光20を、対物レンズ選択手段で選択された対物レンズ
17aまたは17bにより情報記録媒体1の所望の記録
層6の情報トラック上に集光させる。
【0027】また、情報記録媒体1で反射される記録/
再生用レーザ光20は、往路とは逆の経路をたどって、
対物レンズ17aまたは17b、ダイクロイックプリズ
ム16および1/4波長板24を経て偏光ビームスプリ
ッタ23に入射させる。ここで、偏光ビームスプリッタ
23に入射する情報記録媒体1からの反射光は、往路と
復路とで1/4波長板24を透過するのでS偏光とな
り、偏光ビームスプリッタ23で反射される。この偏光
ビームスプリッタ23で反射されるレーザ光は、検出レ
ンズ25で集光し、その集光点においてピンホール26
を介してPINフォトダイオード27で受光し、その出
力に基づいて情報記録媒体1の所望の記録層に記録され
ている情報を再生する。
【0028】コリメータレンズ15は、図示しない一軸
アクチュエータによりフォーカス方向に駆動可能に構成
する。また、対物レンズ17aおよび17bは、後述す
るように共通のホルダに保持して、少なくともサーボ用
レーザ光10および記録/再生用レーザ光20の共通光
路に配置された対物レンズ17aまたは17bを、対物
レンズ駆動手段により情報記録媒体1に対してフォーカ
ス方向およびトラッキング方向に駆動して相対位置を制
御するよう構成する。なお、後述するように、この実施
の形態では対物レンズ駆動手段の少なくとも一部を含ん
で対物レンズ選択手段を構成する。
【0029】このようにして、記録/再生用レーザ光2
0は対物レンズ17aまたは17bに平行光束で入射さ
せて、対物レンズ17aまたは17bを記録/再生すべ
き所望の記録層6の深さ位置に応じて光軸方向に移動さ
せ、サーボ用レーザ光10はガイドトラック層2に集光
するようにコリメータレンズ15を光軸方向に移動させ
て平行度を調整して対物レンズ17aまたは17bに入
射させ、その状態で対物レンズ17aまたは17bを上
記フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号
に基づいてフォーカス方向およびトラッキング方向に駆
動して、サーボ用レーザ光10をガイドトラック層2に
集光させて所望のガイドトラックを追従させ、かつ記録
/再生用レーザ光20を所望の記録層6に集光させなが
ら所望のトラックを追従させて情報を記録または再生す
る。
【0030】ここで、例えば、半導体レーザ12から出
射するサーボ用レーザ光10の波長を780nm、コリ
メータレンズ15の焦点距離を18mm、半導体レーザ
21から出射する記録/再生用レーザ光20の波長を6
50nm、コリメータレンズ22の焦点距離を12m
m、開口数を0.138とする。また、対物レンズ17
aおよび17bは、分散の異なる材料で形成し、それぞ
れの開口数を0.52とする。
【0031】この実施の形態では、対物レンズ17a
を、硝材として例えばアッベ数61のBaCD5(ホー
ヤ株式会社製)を用いて、色収差0.102μm/nm
(空気換算長)に設計する。したがって、この対物レン
ズ17aに波長780nmのサーボ用レーザ光10およ
び波長650nmの記録/再生用レーザ光20を入射さ
せると、図2(a)に示すように、サーボ用レーザ光1
0は、記録/再生用レーザ光20の集光位置から、対物
レンズ17aから離れた位置に集光し、その距離L1
は、対物レンズ17aの屈折率を1.57とすると、L
1=0.102×(780−650)×1.57≒20
(μm)、となる。
【0032】そこで、この実施の形態では、情報記録媒
体1のガイドトラック層2から、深さ方向に20±20
(μm)の領域にある記録層6に対しては対物レンズ1
7aを用いて、サーボ用レーザ光10がガイドトラック
層2に集光するようにコリメータレンズ15を光軸方向
に移動させるサーボ制御を行って、上記領域内の所望の
記録層6に記録/再生用レーザ光20が集光するように
対物レンズ17aを光軸方向に移動させ、その状態でフ
ォーカス制御およびトラッキング制御を行いながら情報
を記録/再生する。
【0033】また、対物レンズ17bは、硝材として例
えばアッベ数24のFDS90を用いて、色収差0.2
95μm/nm(空気換算長)に設計する。したがっ
て、この対物レンズ17bに波長780nmのサーボ用
レーザ光10および波長650nmの記録/再生用レー
ザ光20を入射させると、図2(b)に示すように、サ
ーボ用レーザ光10は、記録/再生用レーザ光20の集
光位置から、対物レンズ17bから離れた位置に集光
し、その距離L2は、対物レンズ17bの屈折率を1.
57とすると、L2=0.295×(780−650)
×1.57≒60(μm)、となる。
【0034】そこで、この実施の形態では、情報記録媒
体1のガイドトラック層2から、深さ方向に60±20
(μm)の領域にある記録層6に対しては対物レンズ1
7bを用いて、サーボ用レーザ光10がガイドトラック
層2に集光するようにコリメータレンズ15を光軸方向
に移動させるサーボ制御を行って、上記領域内の所望の
記録層6に記録/再生用レーザ光20が集光するように
対物レンズ17bを光軸方向に移動させ、その状態でフ
ォーカス制御およびトラッキング制御を行いながら情報
を記録/再生する。
【0035】このように、分散の異なる材料で形成され
た複数の対物レンズ17a,17bを設けて、各対物レ
ンズにおけるサーボ用レーザ光10および記録/再生用
レーザ光20の集光間隔を異ならせ、記録/再生すべき
所望の記録層6の深さ位置に応じて対物レンズ17aま
たは17bを選択して用いることにより、ガイドトラッ
ク層2から深さ方向に80μmという広い領域で、球面
収差の増加を0.01λrms以下に抑えることがで
き、非常に品質のよい記録/再生を行うことができる。
また、対物レンズ17a,17bを切り換えて用いるこ
とで、サーボ用レーザ光10をガイドトラック層2に集
光させる際のコリメータレンズ15の移動量を少なくで
きるので、その移動機構を簡単にできると共に、選択さ
れている対物レンズ17aまたは17bでのサーボ用レ
ーザ光10のけられや、サーボ用レーザ光10が対物レ
ンズ17aまたは17bに収束光あるいは発散光として
入射することによる球面収差の増大を小さく抑えること
ができる。
【0036】次に、上記対物レンズ17a,17bを選
択する対物レンズ選択手段を有する対物レンズ駆動手段
について説明する。
【0037】図3および図4は、対物レンズ駆動手段の
一例の構成を示す斜視図および平面図である。この対物
レンズ駆動手段は、いわゆる軸摺動方式のもので、磁性
体よりなるベース31には、軸32を植設し、この軸3
2にホルダ33を回動自在で、かつ軸方向(フォーカス
方向Fo)に摺動自在に装着する。ホルダ33には、軸
32に関してほぼ対称な位置にそれぞれ突出部34a,
34bを設け、その一方の突出部34aに開口部を形成
して、その開口部に対物レンズ17a,17bをトラッ
キング方向Trに近接して並ぶように装着し、他方の突
出部34bにはバランサ35を設ける。なお、これら対
物レンズ17aおよび17bは、ホルダ33のフォーカ
ス方向の同一位置で、記録/再生用レーザ光20が情報
記録媒体1のガイドトラッグ層2からそれぞれL1およ
びL2の位置に集光するようにホルダ33に装着する。
【0038】ホルダ33には、軸32を中心にトラッキ
ング方向Trに対向して扇形の2つの開口部36a,3
6bを形成し、これら開口部36a,36b内に、ベー
ス31に設けた内ヨーク37a,37bをそれぞれ位置
させる。また、ベース31には、ホルダ33を介して内
ヨーク37a,37bとそれぞれ対向するように外ヨー
ク38a,38bを設け、これら外ヨーク38a,38
bの内側に、それぞれ永久磁石39a,39bを同極が
対向するように装着する。さらに、ホルダ33の下部に
は、その外周にフォーカスコイル40を巻装すると共
に、このフォーカスコイル40上で、トラッキング方向
Trに対向する部分にそれぞれ2個の扁平状のトラッキ
ングコイル41a,41b;41c,41dを、各トラ
ッキングコイルの一つの垂直辺が永久磁石39aまたは
39bと対向するように装着する。このようにして磁気
回路を構成して、各永久磁石39a,39bにより、フ
ォーカスコイル40および対応する2個のトラッキング
コイル41a,41b;41c,41dに磁束を作用さ
せるようにする。
【0039】さらに、ホルダ33には、対物レンズ17
a,17bを設けた突出部34aに、外ヨーク38a,
38bにそれぞれ当接して、ホルダ33の過度の回動を
規制するためのストッパ42a,42bを設けると共
に、バランサ35を設けた突出部34bに、磁性片43
を設ける。また、ベース31には、ホルダ33に設けた
磁性片43と対向するように、トラッキング方向Trに
着磁した永久磁石44を設け、この永久磁石44の各磁
極にヨーク45,46を取り付ける。
【0040】上記構成において、図2(a)で示したよ
うに、情報記録媒体1のガイドトラック層2から、深さ
方向に20±20(μm)の領域にある記録層6に対し
て情報の記録/再生を行う場合には、対物レンズ17a
を選択し、該対物レンズ17aによりサーボ用レーザ光
10および記録/再生用レーザ光20を情報記録媒体1
に照射する。なお、ここでは、ダイクロイックプリズム
16で合成されたサーボ用レーザ光10および記録/再
生用レーザ光20を、立ち上げミラー47で情報記録媒
体1側に反射させて対物レンズ17aに入射させる。
【0041】この対物レンズ17aの選択にあたって
は、先ず、トラッキングコイル41a,41b;41
c,41dに、第1の方向に所定の大きさのパルス状の
直流電流を供給して、ホルダ33を図4においてA方向
に回動させると共に、その回動に伴ってホルダ33に設
けた磁性片43を、ヨーク46を介して永久磁石44に
より磁気的に吸引して、対物レンズ17aを立ち上げミ
ラー47上に位置させるようにする。なお、この際、ホ
ルダ33のストッパ42bを、外ヨーク38bに当接さ
せるようにして、ホルダ33の過度の回動を規制する。
【0042】その後、サーボ用レーザ光10がガイドト
ラック層2に集光するようにコリメータレンズ15を光
軸方向に移動させるサーボ制御を行うと共に、上記領域
内の所望の記録層6に記録/再生用レーザ光20が集光
するように、フォーカスコイル40にバイアス電流を供
給してホルダ33を軸32に沿って摺動させる。この状
態で、トラッキングコイル41a,41b;41c,4
1dにトラッキングエラー信号を供給して、ホルダ33
を軸32を中心に微小回動させるトラッキング制御を行
うと共に、フォーカスコイル40にフォーカスエラー信
号を供給して、ホルダ33を軸32に沿って摺動させる
フォーカス制御を行いながら、所望の記録層6に対して
情報の記録/再生を行う。
【0043】また、図2(b)で示したように、情報記
録媒体1のガイドトラック層2から、深さ方向に60±
20(μm)の領域にある記録層6に対して情報の記録
/再生を行うために、図4に示す状態から対物レンズ1
7bを選択する場合には、トラッキングコイル41a,
41b;41c,41dに、第1の方向とは反対方向の
第2の方向に所定の大きさのパルス状の直流電流を供給
して、ホルダ33を、ヨーク46による磁性片43の磁
気的吸引力に抗して図4においてB方向に回動させると
共に、その回動に伴って磁性片43を、ヨーク45を介
して永久磁石44により磁気的に吸引して、対物レンズ
17bを立ち上げミラー47上に位置させるようにす
る。この際、ホルダ33のストッパ42aを、外ヨーク
38aに当接させるようにして、ホルダ33の過度の回
動を規制する。
【0044】その後、上記の場合と同様に、サーボ用レ
ーザ光10がガイドトラック層2に集光するようにコリ
メータレンズ15を光軸方向に移動させるサーボ制御を
行うと共に、上記領域内の所望の記録層6に記録/再生
用レーザ光20が集光するように、フォーカスコイル4
0にバイアス電流を供給してホルダ33を軸32に沿っ
て摺動させ、その状態で、トラッキングコイル41a,
41b;41c,41dにトラッキングエラー信号を供
給して、ホルダ33を軸32を中心に微小回動させるト
ラッキング制御を行うと共に、フォーカスコイル40に
フォーカスエラー信号を供給して、ホルダ33を軸32
に沿って摺動させるフォーカス制御を行いながら、所望
の記録層6に対して情報の記録/再生を行う。
【0045】なお、ホルダ33を、対物レンズ17bを
選択している状態から、対物レンズ17aの選択状態に
切り換える場合には、トラッキングコイル41a,41
b;41c,41dに供給する上記の第1の方向の所定
の大きさのパルス状の直流電流によって、ホルダ33
を、ヨーク45による磁性片43の磁気的吸引力に抗し
て図4においてA方向に回動させて、対物レンズ17a
を立ち上げミラー47上に位置させると共に、そのホル
ダ33の回動位置を、ヨーク46による磁性片43の磁
気的吸引力によって保持するようにする。
【0046】このように、サーボ用レーザ光10および
記録/再生用レーザ光20の共通光路に配置された対物
レンズ17aまたは17bを、対物レンズ駆動手段によ
ってフォーカス方向Foおよびトラッキング方向Trに
駆動して、情報記録媒体1に対する相対的位置を制御す
ることにより、サーボ用レーザ光10をガイドトラック
層2の所望のガイドトラックに合焦状態で追従させなが
ら、記録/再生用レーザ光20を所望の記録層6に合焦
状態で集光させることができ、各記録層に対して情報を
正確に記録/再生することができる。
【0047】また、対物レンズ駆動手段のトラッキング
制御機構を用いて、対物レンズ17aおよび17bの切
り換えを行う対物レンズ選択手段を構成することによ
り、対物レンズ選択手段を対物レンズ駆動手段とは独立
して設ける場合に比べ、構成を簡単かつ小型、安価にで
きると共に、部品点数を削減でき、組み立てを容易にで
きる。
【0048】さらに、上記の対物レンズ駆動手段では、
対物レンズ17aによる記録/再生状態、および対物レ
ンズ17bによる記録/再生状態の各状態において、ト
ラッキング方向Trにおけるホルダ33の動作中立位置
を、磁性片43と、永久磁石44およびヨーク45,4
6とによって磁気的に保持するようにしたので、トラッ
キング制御を安定して行うことができる。また、対物レ
ンズ17a,17bをホルダ33に近接して保持したの
で、対物レンズを切り換える際のホルダ33の回転角を
小さくできると共に、その切り換え制御も簡単にでき
る。さらに、対物レンズ17a,17bを、ホルダ33
のフォーカス方向の同一位置において、記録/再生用レ
ーザ光20が情報記録媒体1のガイドトラッグ層2から
それぞれL1およびL2の位置に集光するようにホルダ
33に装着したので、ホルダ33のフォーカス方向Fo
の移動量を最小にできる利点がある。
【0049】なお、上述した対物レンズ駆動手段では、
対物レンズ17a,17bを保持するホルダ33を、軸
32に対して回動および軸方向に摺動させる軸摺動方式
としたが、他の方式、例えば対物レンズを保持するホル
ダを4本のワイヤで支持する方式とすることができる。
また、トラッキング方向におけるホルダ33の動作中立
位置は、磁性片43、永久磁石44を用いることなく、
単にトラッキングコイルに、所望の方向のバイアス電流
を流して選択するようにすることもできる。
【0050】図5は、対物レンズ駆動手段の他の例の構
成を示す斜視図である。図5において、図3および図4
に示した部材と同一作用をなす部材には同一の符号を付
してその説明を省略する。この対物レンズ駆動手段は、
ホルダ33に設けた突出部34a,34bにそれぞれ開
口部を形成し、それらの開口部に対物レンズ17a,1
7bを装着して、ホルダ33を180°回転させること
により対物レンズ17aまたは17bを立ち上げミラー
47上に選択的に位置させるようにしたものである。こ
のため、磁気回路を構成する永久磁石39a,39bお
よび外ヨーク38a,38bは、突出部34a,34b
との干渉を避けるため、突出部34a,34bよりも下
方に設ける。また、突出部34a,34bの端部には、
それぞれ磁性片43a,43bを設けると共に、軸32
に関して立ち上げミラー47とは反対側には、磁性片4
3a,43bと選択的に対向して、磁性片43a,43
bを磁気的に吸引するように、ベース31に固定して永
久磁石44を設ける。
【0051】なお、図5では、図3および図4に示した
内ヨーク37a,37bを示していないが、これらは同
様に、ホルダ33に開口部を形成して設けることもでき
るし、ホルダ33の下方を筒状にして、その内側に設け
ることもできる。
【0052】図5は、対物レンズ17aが立ち上げミラ
ー47上に位置する状態、すなわち情報記録媒体1のガ
イドトラッグ層2からL1(20μm)±20μmの深
さ領域にある記録層6に対する記録/再生状態を示して
いるが、この状態では、ホルダ33に設けた磁性片43
bが永久磁石44により磁気的に吸引されて、トラッキ
ング制御の中立位置が規制される。したがって、この状
態で、トラッキングコイル41a,41b;41c,4
1dにトラッキングエラー信号を供給して、ホルダ33
を軸32を中心に微小回動させるトラッキング制御を行
うと共に、フォーカスコイル40にフォーカスエラー信
号を供給して、ホルダ33を軸32に沿って摺動させる
フォーカス制御を行いながら、上記深さ領域内の所望の
記録層6に対して情報の記録/再生を行うことができ
る。
【0053】また、図5に示す状態から、対物レンズ1
7bを選択する場合には、トラッキングコイル41a,
41b;41c,41dに、第1の方向の所定の大きさ
のパルス状の直流電流を供給して、ホルダ33を、永久
磁石44による磁性片43bの磁気的吸引力に抗して所
定方向に回動させる。その後、ホルダ33が90°を越
えて180°近傍に回動した時点で、トラッキングコイ
ル41a,41b;41c,41dに、第1の方向とは
逆方向の第2の方向の所定の大きさのパルス状の直流電
流を供給して、ホルダ33の回動を制動すると共に、永
久磁石44によって磁性片43aを磁気的に吸引する。
これにより、対物レンズ17bを立ち上げミラー47上
に位置させると共に、対物レンズ17bのトラッキング
制御の中立位置を、永久磁石44による磁性片43aの
磁気的吸引によって規制する。したがって、この状態
で、上記の場合と同様にして、トラッキング制御および
フォーカス制御を行いながら、情報記録媒体1のガイド
トラッグ層2からL2(60μm)±20μmの深さ領
域にある所望の記録層6に対して情報の記録/再生を行
うことができる。なお、対物レンズ17bから対物レン
ズ17aに切り換える場合も、同様にして行う。
【0054】図5に示した対物レンズ駆動手段では、対
物レンズ17a,17bを、軸32に関して対称となる
ようにホルダ33に装着したので、互いにカウンタウエ
イトとしても作用することになる。したがって、図3,
図4に示したようなバランサ35を用いる必要がないの
で、より部品点数を削減でき、より安価にできると共
に、対物レンズの駆動感度も高くできる。
【0055】図6は、この発明の第2実施の形態の要部
の構成を示す概略図である。この実施の形態は、第1実
施の形態において、対物レンズ17a,17bにそれぞ
れ対応するホログラム素子51a,51bを設け、対物
レンズ17a(17b)の切り換えに連動して、選択さ
れた対物レンズ17a(17b)とダイクロイックプリ
ズム16との間の共通光路に対応するホログラム素子5
1a(51b)を挿入するようにしたものである。な
お、ホログラム素子51a(51b)は、例えば図3ま
たは図5において、ホルダ33に対物レンズ17a,1
7bに対応して保持し、対物レンズ17aとホログラム
素子51a、対物レンズ17bとホログラム素子51b
とをそれぞれ対として一体に切り換えるようにする。
【0056】このようにして、各ホログラム素子51a
(51b)により、サーボ用レーザ光10および記録/
再生用レーザ光20を回折させ、それぞれの1次光を対
物レンズ17a(17b)に入射させて結像させるよう
にする。
【0057】この実施の形態によれば、対物レンズ17
a,17bにそれぞれ対応してホログラム素子51a,
51bを設けたので、各対物レンズにおいてサーボ用レ
ーザ光10および記録/再生用レーザ光20のスポット
間隔を、硝材の分散値に制限されることなく、ホログラ
ム素子により自由に設定することができると共に、各ス
ポットの収差を有効に補正することができる。
【0058】なお、この発明は、上述した実施の形態に
のみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が
可能である。例えば、サーボ用レーザ光10および記録
/再生用レーザ光20を異なるスポット間隔で集光させ
る3個以上の対物レンズを設けて、記録層の深さ位置に
応じて選択するようにすることもできる。また、ホログ
ラム素子は、必ずしも各対物レンズに対応させて設ける
必要はなく、任意の対物レンズに対応させて設けること
もできる。また、このホログラム素子は、例えば図7に
示すように、対物レンズ17a(17b)の片面に一体
に形成することもできる。このようなホログラム素子を
有する対物レンズは、ガラスまたはプラスチックで成形
することができる。
【0059】さらに、ホログラム付き対物レンズを用い
ることにより、ガイドトラック面が記録層よりも対物レ
ンズ側にある場合に、ホログラムの分散を使って780
nmのスポットを、650nmのスポットよりも対物レ
ンズ側に形成することもできる。したがって、例えば図
8(a)に示すように、一方の対物レンズ17aは、上
記実施の形態におけると同様に、複数の記録層6がガイ
ドトラック層2よりも対物レンズ側に位置する情報記録
媒体1用として、780nmのスポットをガイドトラッ
ク層2に、650nmのスポットを所望の記録層6にそ
れぞれ形成するようにし、他方の対物レンズ17bは、
図8(b)に示すように、ガイドトラック層2が複数の
記録層6よりも対物レンズ側に位置する情報記録媒体
1′用として、対物レンズ17bの一方の表面にホログ
ラム素子51を一体に形成して780nmのスポットを
ガイドトラック層2に、650nmのスポットを所望の
記録層6にそれぞれ形成するようにして、情報記録媒体
1,1′に応じて対物レンズ17a,17bを切り換え
て用いるようにすることもできる。
【0060】さらに、各対物レンズ毎に情報記録媒体に
対する相対的位置を制御する対物レンズ駆動手段を設
け、対物レンズ選択手段によって対物レンズ駆動手段毎
に対物レンズを切り換えるよう構成する等により、対物
レンズ駆動手段と対物レンズ選択手段とを分離して設け
ることもできる。さらにまた、この発明は、情報記録媒
体として、相変化型薄膜や光磁気型薄膜を用いる場合に
も有効に適用することができる。
【0061】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、深さ
方向にガイドトラック層と複数の記録層とを有する情報
記録媒体に対して情報を光学的に記録および/または再
生する光ピックアップ装置において、波長の異なる第1
の光ビームおよび第2の光ビームを異なるスポット間隔
で集光させる複数の対物レンズを設け、記録および/ま
たは再生すべき所望の記録層の深さ位置に応じて、対物
レンズ選択手段により対応する対物レンズを選択して、
その選択された対物レンズを経て第1の光ビームをガイ
ドトラック層に集光させ、第2の光ビームを所望の記録
層に集光させるようにしたので、簡単かつ小型、安価な
構成で、深さ方向の各記録層に対する記録/再生性能の
劣化を有効に防止できると共に、第1の光ビームの収差
劣化を防止でき、各記録層に対して安定して情報の記録
/再生を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施の形態を示す光学系の全
体の概略構成図である。
【図2】 図1に示す2つの対物レンズの作用を説明す
るための図である。
【図3】 第1実施の形態における対物レンズ駆動手段
の一例の構成を示す斜視図である。
【図4】 図3の平面図である。
【図5】 第1実施の形態における対物レンズ駆動手段
の他の例の構成を示す斜視図である。
【図6】 この発明の第2実施の形態の要部の構成を示
す概略図である。
【図7】 この発明の変形例を説明するための図であ
る。
【図8】 同じく、他の変形例を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1,1′ 情報記録媒体 2 ガイドトラック層 3 吸収層 4 記録媒質 5 保護層 6 記録層 10 サーボ用レーザ光 11 光源ユニット 12 半導体レーザ(第1の光源) 13 光検出器 14 ホログラム 15 コリメータレンズ 16 ダイクロイックプリズム 17a,17b 対物レンズ 20 記録/再生用レーザ光 21 半導体レーザ(第2の光源) 22 コリメータレンズ 23 偏光ビームスプリツタ 24 1/4波長板 25 検出レンズ 26 ピンホール 27 PINフォトダイオード 31 ベース 32 軸 33 ホルダ 34a,34b 突出部 35 バランサ 36a,36b 開口部 37a,37b 内ヨーク 38a,38b 外ヨーク 39a,39b 永久磁石 40 フォーカスコイル 41a,41b,41c,41d トラッキングコイル 42a,42b ストッパ 43,43a,43b 磁性片 44 永久磁石 45,46 ヨーク 47 立ち上げミラー 51,51a,51b ホログラム素子
フロントページの続き Fターム(参考) 5D029 HA04 JB01 JB42 WD11 5D118 AA01 AA14 BA01 BB01 BB02 BC02 BF02 BF03 CA11 CA13 CC12 CD02 CD03 CG03 CG07 CG09 CG15 CG26 CG36 DB26 DC03 DC05 5D119 AA01 AA11 AA23 BA01 BB01 BB03 CA15 DA01 DA05 EA02 EA03 EB15 EC44 EC47 FA02 FA05 FA08 JA44 JA47 JA49

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 深さ方向にガイドトラック層と複数の記
    録層とを有する情報記録媒体に対して情報を光学的に記
    録および/または再生する光ピックアップ装置におい
    て、 第1の光ビームを放射する第1の光源と、 前記第1の光ビームとは波長の異なる第2の光ビームを
    放射する第2の光源と、 前記第1の光ビームおよび第2の光ビームの共通光路に
    選択的に配置され、前記第1の光ビームおよび第2の光
    ビームを異なるスポット間隔で集光させる複数の対物レ
    ンズと、 前記情報記録媒体の記録および/または再生すべき所望
    の記録層の深さ位置に応じて、前記複数の対物レンズの
    なかから前記共通光路に配置する対物レンズを選択する
    対物レンズ選択手段とを有し、 前記共通光路に配置された対物レンズを経て、前記第1
    の光ビームを前記ガイドトラック層に集光させると共
    に、前記第2の光ビームを前記所望の記録層に集光させ
    るよう構成したことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の対物レンズの少なくとも一つ
    に対応させて、当該対物レンズによる前記第1の光ビー
    ムおよび第2の光ビームの前記情報記録媒体内でのスポ
    ット間隔を任意に設定できるホログラム素子を設け、該
    ホログラム素子を対応する対物レンズと一体に前記共通
    光路に配置するよう構成したことを特徴とする請求項1
    に記載の光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 前記ホログラム素子を、対応する対物レ
    ンズに形成したことを特徴とする請求項2に記載の光ピ
    ックアップ装置。
  4. 【請求項4】 前記情報記録媒体に対する情報の記録お
    よび/または再生時に、少なくとも前記共通光路に配置
    されている前記対物レンズを所定の方向に変位させて、
    前記情報記録媒体に対する当該対物レンズの相対的位置
    を制御する対物レンズ駆動手段を設けると共に、この対
    物レンズ駆動手段の少なくとも一部を含んで、前記対物
    レンズ選択手段を構成したことを特徴とする請求項1,
    2または3に記載の光ピックアップ装置。
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