JP2001172451A - 医療用容器および医療容器用樹脂組成物 - Google Patents

医療用容器および医療容器用樹脂組成物

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JP2001172451A
JP2001172451A JP35760899A JP35760899A JP2001172451A JP 2001172451 A JP2001172451 A JP 2001172451A JP 35760899 A JP35760899 A JP 35760899A JP 35760899 A JP35760899 A JP 35760899A JP 2001172451 A JP2001172451 A JP 2001172451A
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propylene
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ethylene
polypropylene
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JP35760899A
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Tadashi Imai
正 今井
Yukio Ishii
行雄 石井
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性があり、かつ高い透明性を
持続する医療用容器、およびその製造に適したポリプロ
ピレン系の樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 23℃におけるヘイズが5%以下
かつヤング率が30Kgf/cm2以下のフィルムから
形成され、125℃で10分間加圧熱水滅菌処理した後
もフィルムの融解がなく、かつ滅菌処理前後のヘイズ差
が5%以下である医療用容器に関する。そのフィルムの
成形に適した樹脂組成物は、ポリプロピレン65〜95
(重量%)およびMw/Mnが3.0以下のエチレン・
プロピレン・1−ブテン共重合体5〜35(重量%)と
から構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輸液等の保存に利
用される医療用容器、およびそれを製造するためのポリ
プロピレン系の樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】輸液等の医薬品や血液等を保存輸送する
医療用容器としてプラスチック製のボトル、バッグが広
く使用されている。それら容器の条件として、あらかじ
め容器内が清浄であって、そして容器内の状況を透視確
認できる透明性を持ち、また内容物を入れた後も柔軟性
を保持して触感がよく、さらに滅菌処理に耐えられる耐
熱性があり、滅菌処理後にも透明性が低下せず、その上
内容物の保存中に容器からの溶出物がないこと等が要求
される。
【0003】また、内容物の種類によって、従来の一室
からなる容器に加えて、二室以上に区画された容器も使
われている。後者の場合には、区画された各室に別種の
内容物を収容し、使用直前に区画壁を開通させて内容物
を混合させる使用形態がとられるものである。いずれの
形状にしても、容器に対する前記の要求品質に変わりは
ない。
【0004】従来使われている線状低密度ポリエチレン
(L−LDPE)製の容器は、耐熱性が必ずしも十分と
は云えなかった。それに代わるポリプロピレン製の容器
は、透明性がありかつ耐熱性を有していることからこれ
まで多用されているが、柔軟性や低温耐衝撃性がやや不
足するためにL−LDPE製容器と同程度の触感が得ら
れず、また落下させたりすると破壊することもあった。
柔軟性や低温耐衝撃性の改良を目的とする処方を施す
と、耐熱性が低下し、また溶出成分等によって滅菌処理
後の透明性が低下する傾向があらわれてくる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、高度
化する医薬業界からの強い要請に応えるために、耐熱性
があり、高い透明性を持続し、十分な柔軟性を有し、か
つ低温耐衝撃性を有する医療用容器の提供を目的とす
る。また、本発明は、医療容器の製造に適したポリプロ
ピレン系樹脂組成物の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、23
℃におけるヘイズが5%以下かつヤング率が30Kgf
/cm2以下のフィルムから形成され、125℃で10
分間加圧熱水滅菌処理した後もフィルムの融解がなく、
かつ滅菌処理前後のヘイズ差が5%以下である医療用容
器に関する。
【0007】また本発明は、ポリプロピレン65〜95
(重量%)およびエチレン・プロピレン・1−ブテン共
重合体5〜35(重量%)とからなり、この共重合体の
物性が、(1)共重合体を構成する各成分含量が、エチ
レン10〜40、プロピレン30〜60、および1−ブ
テン20〜60(重量%)であって、(2)テトラリン溶
媒中の極限粘度[η]が1.0〜3.0(dl/g)であ
って、(3)p−キシレン可溶部が95(重量%)以上
存在して、(4)重量平均分子量(Mw)と数平均分子
量(Mn)との比(Mw/Mn)が3.0以下である医
療容器用樹脂組成物に関する。
【0008】ここで、前記ポリプロピレンは、(1)メ
ルトフローレートが0.1〜20(g/10分)であ
り、(2)示差走査型熱量計で測定される吸熱曲線の最
大ピーク位置の温度が125〜170℃にあり、(3)
アイソタクティクペンタッド分率が80〜100%であ
り、(4)重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(M
n)との比(Mw/Mn)が1.5〜3.5であり、
(5)室温p−キシレン可溶成分量が8.0(重量%)以
下であることが望ましい。特に、メタロセン系触媒を用
いて製造されたプロピレン単独重合体またはプロピレン
・エチレンランダム共重合体であることが好ましい。
【0009】
【発明の具体的説明】次に本発明に係わる医療用容器お
よびその製造に適した樹脂組成物の各構成について説明
する。医 療 用 容 器 本発明に係わる医療用容器は、フィルムから形成された
バッグ状ないしボトル状の容器であって、そのフィルム
の透明性は、ASTM D−1003に準拠して23℃
で測定したヘイズが5%以下である。このフィルムを通
常の滅菌処理条件よりも過酷な条件である125℃で1
0分間加圧熱水処理した後において、そのフィルムは融
解することのない耐熱性を有しており、またその透明性
も、前記23℃におけるヘイズとの差が5%以下を保っ
ている。従って、このフィルムから形成された容器は、
滅菌処理に十分耐えられる耐熱性を有すると共に、滅菌
処理後においても最初の透明性をほとんど失うことがな
いので、容器内に収容されている内容物の状況確認を常
に容易に行うことができる。
【0010】また、このフィルムは、23℃で引張試験
を行った時に求められるヤング率が30(Kgf/cm
2)以下、好ましくは10〜25(Kgf/cm2)であ
って、それから形成された容器は柔軟性を有しており、
使用時に従来の容器と同じような良好な触感が得られ
る。
【0011】このように、本発明に係わる医療用容器
は、滅菌処理に耐える耐熱性を有し、常温から高温の広
い温度範囲で優れた透明性を保持しており、さらに柔軟
性と低温耐衝撃性とを有していることから、輸液等の医
薬品の保存、輸送、使用に好適である。
【0012】ポリプロピレン 本発明に使用できるポリプロピレンは、プロピレンの単
独重合体およびプロピレンとプロピレン以外の炭素数2
〜20のα−オレフィンとの共重合体である。ここで、
α−オレフィンとしては、例えばエチレン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−オクテン、1−デセンを挙げることができ
る。共重合体中にこのα−オレフィン単位を0.1〜1
0、好ましくは0.5〜8重量%含有するランダム共重
合体は透明性が高いので、容器製造用の樹脂として適し
ている。
【0013】容器製造のためのフィルム成形用樹脂とし
て使われるポリプロピレンは、次に述べる物性を有して
いることが望ましい。 (1)ASTM D−1238に準拠し、230℃、
2.16kg荷重下で測定したメルトフローレート値
(MFR)が、0.1〜20、好ましくは0.5〜15
(g/10分)である。MFRがこの範囲内にあると、
高い分子量を有しながらも押出成形性がよく、また高い
フィルム強度を示す。
【0014】(2)示差走査型熱量計(DSC)によっ
て測定される吸熱曲線の最大ピーク位置の温度(Tm)
が、125〜170、好ましくは130〜165℃の範
囲内にある。
【0015】(3)アイソタクチックペンタッド分率が
80〜100%、好ましくは85〜99.5%であっ
て、結晶性の高い樹脂である。ここでアイソタクチック
ペンタッド分率(ペンタッドアイソタクティシティ:m
mmm分率)とは、13C−NMRを使用して測定され
た、ポリプロピレン分子鎖中のペンタッド単位でのアイ
ソタクチック連鎖の割合である。具体的には、プロピレ
ンモノマー単位で5個連続してメソ結合した連鎖の中心
(第3単位目)にあるメチル基に由来する吸収強度(P
mmmm)のプロピレン単位の全メチル基に由来する吸
収強度(Pw)に対する割合、すなわち、 {(Pmmmm)/(Pw)}×100 として求められる値(%)である。
【0016】ここで、13C−NMR分析測定は、例えば
次の方法で行うことができる。試料0.35gをヘキサ
クロロブタジエン2.0mlに加熱溶解させ、その溶液
をグラスフィルター(G2)でろ過し、ろ液に重水素化
ベンゼン0.5mlを加えて内径10mmのチューブに
入れ、NMR測定装置(日本電子株式会社製、GX−5
00型)を用いて120℃で行う。この際、積算回数を
10,000回以上とする。
【0017】(4)ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー(GPC)によって測定される重量平均分子量
(Mw)と数平均分子量(Mn)とから計算される分子
量分布の指標になるMw/Mn値が、1.5〜3.5、
好ましくは2〜3であって、比較的に狭い分子量分布を
有している。この範囲内にあるポリプロピレンは透明性
に優れ、また機械的強度の高いフィルムが得られると共
に、輸液等に溶解するおそれのある低分子量成分がほと
んどないという特徴を有している。
【0018】このMwおよびMnの値は、例えば、次の
方法で測定される。すなわち、GPC(Waters社製15
0−CV型機)に分離カラム(昭和電工株式会社製 Sh
odexAD−80M/S)を取り付け、カラム温度を13
5℃にした。溶媒としてo−ジクロロベンゼンを用い、
試料濃度8mg/4mlで注入し、移動相を1.0(m
l/分)で移動させた。検出器として示差屈折計を用
い、分子量の算出に当たっては標準ポリスチレンで作成
した検量線を使用した。
【0019】(5)室温におけるp−キシレン可溶成分
量が、8.0重量%以下、好ましくは6.0重量%以下
であることが望ましい。p−キシレンによるポリプロピ
レンの分別は次の方法で行った。すなわち、平底フラス
コにp−キシレン500mlおよび試料5gを入れ、試
料が完全に溶解するまで加熱しながら攪拌し、その後フ
ラスコを室温まで冷却した。さらに、20℃の恒温槽に
4時間放置し、その後その溶液をグラスフィルターを用
いてろ別した。そのろ液から300mlを採取し、ロー
タリーエバポレーターを用いて約20mlまでに濃縮し
た。濃縮液を60℃で1時間真空乾燥して、可溶成分量
を測定した。
【0020】このような高結晶性ポリプロピレンは、例
えば、三塩化チタンとアルキルアルミニウム化合物とを
主体にしたチーグラー・ナッタ型触媒、またはそれに加
えてマグネシウム化合物を担体に使用した触媒、それに
電子供与体のような第三成分を添加した複合型触媒、あ
るいはシクロペンタジエニル環を有する化合物が遷移金
属に配位したメタロセン化合物と有機アルミニウムオキ
シ化合物とを組み合わせたメタロセン型触媒等の存在下
に、通常の重合条件によってプロピレンを、必要に応じ
て他のα−オレフィンとを共に重合させることによっ
て、製造することができる。本発明に使用されるポリプ
ロピレン、特に、メタロセン型重合触媒を用いて製造し
た単独重合体またはランダム共重合体は、それの有する
透明性が高く、また溶剤抽出率が小さいことから好まし
い。
【0021】好適に使用されるメタロセン触媒は、周期
律表IV族から選ばれる遷移金属のメタロセン化合物
に、有機アルミニウムオキシ化合物、担体、有機アルミ
ニウム化合物、イオン化イオン性化合物を適宜組み合わ
せて構成される。次に各成分について説明する。
【0022】[(a)遷移金属化合物]触媒系の中心となる
この化合物は、シクロぺンタジエニル骨格を有する配位
子を含む周期律表第IV族の遷移金属化合物であって、
次の一般式で表される。 ML1(x)(式中、Mは周期律表第IV族から選ばれる遷
移金属を示し、具体的には、ジルコニウム、チタンまた
はハフニウムであり、好ましくはジルコニウムであり、
1は遷移金属原子に配位する配位子を示し、これらの
うち少なくとも2個の配位子L1は、シクロペンタジエ
ニル基、あるいは炭素数2〜10の炭化水素基から選ば
れる置換基を一種以上有する置換シクロペンタジエニル
基であり、それ以外の配位子L1は、炭素数1〜12の
炭化水素基、アルコキシ基、アリーロキシ基、ハロゲン
原子、トリアルキルシリル基または水素原子であって、
各配位子および各置換基は同一であっても異なっていて
もよく、xは遷移金属原子Mの原子価を示す。)
【0023】次に、このような一般式で表わされる遷移
金属化合物の内、特に好ましい化合物を例示する。 ビス(n-プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロリド ビス(n-ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリド ビス(1-メチル-3-n-プロピルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド ビス(1-メチル-3-n-ブチルシクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロリド ビス(1,3-ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロリド ビス(1,3-ジエチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロリド ビス(1-メチル-3-エチルシクロペンタジエニル)ジル
コニウムジクロリド
【0024】また遷移金属化合物は、次のような化合物
であってもよい。 エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド エチレンビス(4-メチル-1-インデニル)ジルコニウムジ
クロリド エチレンビス(4,5,6,7-テトラヒドロ-1-インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド
【0025】[(b)有機アルミニウムオキシ化合物]有機
アルミニウムオキシ化合物は、従来公知のベンゼン可溶
性の有機アルミニウムオキシ化合物であってもよく、ま
た特開平2−276807号公報に開示されているベン
ゼン不溶性の有機アルミニウムオキシ化合物であっても
よい。そのような有機アルミニウムオキシ化合物は、ト
リアルキルアルミニウムのような有機アルミニウム化合
物と水とを反応させることによって得ることができる。
【0026】[(c)担体]使用される担体は、無機あるい
は有機の化合物であって、粒径が10〜300μm、好
ましくは20〜200μmの顆粒状ないしは微粒子状の
固体が使用される。この内、多孔質酸化物が好ましく、
具体的にはSiO2、Al23、MgO、ZrO2、Ti
2、Sb23、CaO、ZnO、BaO、ThO2等を
例示することができる。
【0027】[(d)有機アルミニウム化合物]必要に応じ
て加えられる有機アルミニウム化合物は、次の一般式で
表されるアルキルアルミニウム化合物、アルキルアルミ
ニウムハロゲン化物、アルキルアルミニウムアルコキサ
イド化合物を例示することができる。 ・R1(n)AlX(3-n) ・R1(n)Al(OR2)(3-n) ・R1(n)Al(OAl(R22)(3-n) (式中、R1およびR2は炭素数1〜12の炭化水素基を
示し、Xはハロゲン原子または水素原子を示し、nは1
〜3である。)
【0028】[(e)イオン化イオン性化合物]トリフルオ
ロボロン、トリフェニルボロンのようなルイス酸、トリ
アルキル置換アンモニウム塩のようなイオン性化合物、
ボラン化合物、カルボラン化合物を例示することができ
る。
【0029】エチレン・プロピレン・1−ブテン共重合
この共重合体は、エチレン、プロピレン、および1−ブ
テンをモノマー構成成分とする三元ランダム共重合体で
あって、各成分の含量は、エチレンが10〜40、好ま
しくは15〜35重量%、プロピレン30〜60、好ま
しくは35〜55重量%、1−ブテン20〜60、好ま
しくは25〜55重量%とから構成されている。ここ
で、各成分の合計量が100重量%になっている。各成
分含量がこの範囲内にあると、X線回折法あるいはDS
C法によって測定される結晶化度が0または小さい値を
示し、実質的に低結晶性ないし非晶性のゴム的な性質を
有する重合体になることから、フィルムに柔軟性と低温
耐衝撃性とを付与することができる。
【0030】前述した組成を有する共重合体は、次に説
明する物性を有している。 (1)135℃、テトラリン溶媒中で測定した極限粘度
[η]が、1.0〜3.0、好ましくは1.5〜2.5
(dl/g)である。 (3)23℃におけるp−キシレン溶媒に溶解する部分
が、95重量%以上、好ましくは97〜100重量%存
在している。 (4)重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)
との比(Mw/Mn)が3.0以下、好ましくは1.5
〜2.5であって、比較的に狭い分子量分布を有してお
り、低分子量成分が少ない。
【0031】このような三元共重合体は、オレフィン立
体規則性重合触媒を用いて各モノマーの共存下に重合反
応を進めることによって製造することができ、重合触媒
はチーグラー系触媒であっても、メタロセン系触媒であ
ってもよい。特に、メタロセン系触媒によって製造し、
かつ前記の物性を満たした三元共重合体は、フィルムの
透明性が高く、かつ柔軟性に富むことから好ましい。そ
のようなメタロセン系触媒は、前項で説明したと同様の
成分から構成されている。
【0032】樹 脂 組 成 物 本発明に係わる医療容器用樹脂組成物は、これまでに説
明したポリプロピレンおよびエチレン・プロピレン・1
−ブテン共重合体とから構成されている。各成分の配合
割合は、ポリプロピレンが65〜95、好ましくは70
〜90重量%、エチレン・プロピレン・1−ブテン共重
合体が5〜35、好ましくは10〜30重量%であるこ
とが望ましい。この配合割合の範囲内にあると、透明
で、かつ耐熱性と柔軟性のあるフィルムを製造すること
ができる。
【0033】この組成物にはさらに、本発明の目的から
逸脱しない範囲内で、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電
防止剤、造核剤、中和剤、アンチブロッキング剤、スリ
ップ剤、顔料等の添加剤を適宜配合することができる。
その後、押出機、バンバリーミキサー、タンブラー、ブ
ラベンダー、ニーダー、リボンブレンダー等の混合装置
を用いて均一混合し、樹脂組成物にすることができる。
【0034】この樹脂組成物は、常温から高温にわたっ
て優れた透明性を保持し、かつ良好な耐熱性を示し、ま
た柔軟性および低温耐衝撃性を有するフィルムを成形す
ることができるので、医療容器製造に使用されるフィル
ムとして好適である。
【0035】フィルム成形および医療容器 前記の樹脂組成物を押出機に供給し、T−ダイまたはサ
ーキュラーダイを通してフィルム成形することによっ
て、透明な未延伸フィルムを製造することができる。フ
ィルムの厚さは特に限定されないが、50〜500μm
が好ましい。比較的厚いフィルムを成形すると、柔軟性
の違いが明確に表われてくる。
【0036】製造されたフィルムは、それ自身で高い衝
撃強度および引張強度を有しており、また、ヒートシー
ル性を有していることから、シール条件を選ぶことによ
って高いシール強度を実現することができる。従って、
フィルムを重ねて、その周縁をヒートシールすると、バ
ッグやボトルのような希望する形状と高い機械的強度を
持った容器へと形成することができる。また、収容する
輸液等の医薬品の性質ないし使用方法によっては、例え
ば延伸または未延伸ポリアミドフィルム、一軸または二
軸延伸ポリエステルフィルム等との積層フィルムを予め
成形し、その後、前述した方法で希望する形状の容器へ
と成形することもできる。なお、容器の成形方法は、前
記した方法に限られるものではない。
【0037】
【実施例】次に本発明を実施例を通して説明するが、本
発明はそれら実施例によって何ら限定されるものではな
い。まず、実施例で使用したポリプロピレンおよびエチ
レン・プロピレン・1−ブテン共重合体について説明す
る。
【0038】(参考例1) プロピレン・エチレンランダム共重合体(A)の製造 47.5mgのメチルアルミノオキサン(MAO)/S
iO2を窒素雰囲気下でシュレンクフラスコに秤量し、
トルエン中に懸濁させた。一方、トルエンに溶解させた
1,2−ジメチルシリレンビス(2−メチルベンズイン
デニル)ジルコニウムジクロリド)0.25mg(0.
000433mmol)をシュリンクフラスコ内に加
え、室温で15分間攪拌した。さらに、トリエチルアル
ミニウムをジルコニウムに対して1700倍量(モル
比)になるように加えた。その後、5リットル容量のオ
ートクレーブに前記の触媒調整懸濁液、1500gのプ
ロピレン、および18NLのエチレンを加え、60℃で
2時間重合した。得られたポリマーパウダーの収量は、
411gであった。
【0039】(参考例2) プロピレン・エチレンランダム共重合体(B)の製造 直径12mmの鋼球9kgの入った内容積4lの粉砕用
ポットに塩化マグネシウム300g、フタル酸ジイソブ
チル115ml、四塩化チタン60mlを入れ、40時
間振動ミルを用いて粉砕した。この共粉砕物5gにトル
エン100mlを加えて114℃で30分間攪拌し、静
置後、上澄液を除去した。その後、固形分をn−ヘプタ
ン100mlを用いて20℃で3回洗浄を繰り返し、最
終的にn−ヘプタン100mlに分散させて、遷移金属
触媒スラリーを得た。このスラリーは、チタンを1.8
wt%およびフタル酸ジイソブチルを18wt%含有し
ていた。
【0040】容量100lのオートクレーブに前記の遷
移金属触媒スラリーを固形分として0.30g、トリエ
チルアルミニウム1.5ml、シクロヘキシルメチルジ
メトキシシラン2.2ml、n−ヘプタン500ml、
およびプロピレン25kgを装入した。次いで、70℃
における気相濃度がエチレンおよび水素共に3.0モル
%に保てるようにエチレンおよび水素を供給しながら、
プロピレンを5kg/hで供給し、3時間重合を続け
た。その後、ジエチレングリコールモノイソプロピルエ
ーテル6.0mlを加えて、重合を終了させた。
【0041】重合スラリーを向流洗浄塔上部へ50kg
/hで導入し、一方下部からプロピレン洗浄液を110
kg/hで供給し、40kg/hで取り出されたスラリ
ーをスチーム加熱し、さらに減圧乾燥してパウダーを得
た。
【0042】参考例1および2で得たプロピレン・エチ
レンランダム共重合体の物性を表1に示す。なお、モノ
マー組成は13C−NMRによって測定し、その他の物性
値は、前述した方法で測定した。
【0043】
【表1】
【0044】プロピレン・エチレンランダム共重合体
(A)および(B)のそれぞれ100重量部に、リン系
酸化防止剤を0.04重量部、フェノール系酸化防止剤
を0.04重量部、およびアンチブロッキング剤(富士
シリシア株式会社製品、商品名サイリシア730)を
0.15重量部を配合し、ヘンシェルミキサーで混合し
た後、65mmφ押出機を用いて造粒した。このペレッ
トを実施例において使用した。
【0045】(参考例3) エチレン・プロピレン・1−ブテン共重合体(C)の製
造 7.5l容量のオートクレーブにヘプタン2.9l、1,
2-dimethylsililene-bis(2-methylbenzu-indenyl)zirco
nium dichloride1.0mgを含むトルエン溶液、メチ
ルアルミノオキサントルエン溶液(Zr/Al=300
0)、エチレン31.4g(1.12mol)、プロピ
レン47.1g(1.19mol)および1−ブテン2
50.9g(4.47mol)を供給し、30℃で3時
間重合を行った。その後、メタノールを加え、ポリマー
を取り出した。
【0046】(参考例4) エチレン・プロピレン・1−ブテン共重合体(D)の製
造 参考例3において、モノマー供給量をエチレン68.9
g(2.45mol)、プロピレン103.1g(2.
45mol)および1−ブテン213g(3.68mo
l)に変更した以外は参考例3と同様に操作し、ポリマ
ーを取り出した。
【0047】(参考例5) エチレン・プロピレン・1−ブテン共重合体(E)の製
造 参考例3において、モノマー供給量をエチレン75.6
2g(2.69mol)、プロピレン169.8g
(4.03mol)、および1−ブテン156.4g
(2.69mol)に変更した以外は参考例3と同様に
操作し、ポリマーを取り出した。
【0048】(参考例6) エチレン・プロピレン・1−ブテン共重合体(F)の製
造 参考例3において、モノマー供給量をエチレン99.8
g(3.55mol)、プロピレン150.2g(2.
68mol)、および1−ブテン156.4g(2.6
9mol)に変更した以外は参考例3と同様に操作し、
ポリマーを取り出した。
【0049】(参考例7) エチレン・プロピレン・1−ブテン共重合体(G) チーグラー触媒を用いて製造した市販品をそのまま使用
した。
【0050】参考例3〜7で得たエチレン・プロピレン
・1−ブテン共重合体の物性を表2に示す。なお、モノ
マー組成は13C−NMRによって測定し、結晶化度はX
線回折法で測定し、その他の物性値は、前述した方法で
測定した。
【0051】
【表2】
【0052】(実施例1〜5)ポリプロピレン(A)〜
(B)、エチレン・プロピレン・1−ブテン共重合体
(C)〜(G)を表3に記載した割合で混合し、25m
mφの一軸押出機に供給し、樹脂温度230℃でTダイ
より押出し、厚さ200μmの未延伸フィルムを製造し
た。このフィルムの物性値を測定し、表3に記載した。
【0053】(比較例1)実施例1において、エチレン
・プロピレン・1−ブテン共重合体(C)の代わりにエ
チレン・プロピレン・1−ブテン共重合体(G)を用い
た以外は実施例1と同様に行い、厚さ200μmの未延
伸フィルムを得た。そのフィルムの物性を測定し、表3
に併せて記載した。
【0054】(比較例2)実施例5において、エチレン
・プロピレン・1−ブテン共重合体(D)の代わりにエ
チレン・プロピレン・1−ブテン共重合体(G)を用い
た以外は実施例5と同様に行い、厚さ200μmの未延
伸フィルムを得た。そのフィルムの物性を測定し、表3
に併せて記載した。
【0055】(比較例3)線状低密度ポリエチレン(L
−LDPE:密度0.918g/cm3)を用いて、実
施例1と同様にして厚さ200μmの未延伸フィルムを
得た。そのフィルムの物性を測定し、表3に併せて記載
した。
【0056】なお、フィルムの物性は、次に記す方法で
行った。 (1)ヘイズ :ASTM D−1003に準拠し、
23℃で測定した。また、125℃の熱水で10分間処
理した後のフィルムについても同様にして測定した。
【0057】(2)耐熱性 :フィルムを熱水処理機
を使用して125℃で10分間熱水処理し、処理後のフ
ィルムを観察して、評価した。 ○:溶融することなく、フィルム形状を保持している。 ×:フィルムが溶融してしまった。 (3)ヤング率 :ASTM D−882に準拠し、2
3℃で測定した。 (4)降伏点応力:ASTM D−882に準拠して測
定した。 (5)低温での衝撃強度:ASTM D−3420に準
拠し、−10℃で測定した。
【0058】
【表3】
【0059】
【発明の効果】本発明に係わる医療用容器は、それを形
成するフィルムが柔軟性、耐熱性および低温耐衝撃性を
有しており、また常温および熱水処理後においても高い
透明性を保持しているので、輸液等の医薬品の保管、輸
送、使用に好適に使用できる。
【0060】また、本発明に係わる樹脂組成物は、ポリ
プロピレンおよび特定のエチレン・プロピレン・1−ブ
テン共重合体とから構成されているので、フィルム成形
性がよく、成形されたフィルムは前述した透明性、柔軟
性ならびに低温耐衝撃性を有しているので、医療容器の
製造に適した樹脂組成物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23:20) A61J 1/00 331A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】23℃におけるヘイズが5%以下かつヤン
    グ率が30Kgf/cm2以下のフィルムから形成さ
    れ、125℃で10分間加圧熱水滅菌処理した後もフィ
    ルムの融解がなく、かつ滅菌処理前後のヘイズ差が5%
    以下であることを特徴とする医療用容器。
  2. 【請求項2】ポリプロピレン65〜95(重量%)およ
    びエチレン・プロピレン・1−ブテン共重合体5〜35
    (重量%)とからなり、この共重合体の物性が、 (1)共重合体を構成する各成分含量が、エチレン10
    〜40、プロピレン30〜60、および1−ブテン20
    〜60(重量%)であって、 (2)テトラリン溶媒中での極限粘度[η]が1.0〜
    3.0(dl/g)であって、 (3)p−キシレン可溶部が95(重量%)以上存在し
    て、 (4)重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)
    との比(Mw/Mn)が3.0以下である ことを特徴とする医療容器用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】前記ポリプロピレンの物性が、 (1)メルトフローレートが0.1〜20(g/10
    分)であり、 (2)示差走査型熱量計で測定される吸熱曲線の最大ピ
    ーク位置の温度が125〜170℃にあり、 (3)アイソタクティクペンタッド分率が80〜100
    %であり、 (4)重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)
    との比(Mw/Mn)が1.5〜3.5であり、 (5)室温p−キシレン可溶成分量が8.0(重量%)以
    下である ことを特徴とする請求項2に記載の医療容器用樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】前記のポリプロピレンが、メタロセン系触
    媒を用いて製造されたプロピレン単独重合体またはプロ
    ピレン・エチレンランダム共重合体であることを特徴と
    する請求項2または3に記載の医療容器用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】請求項2〜4のいずれかに記載の樹脂組成
    物をフィルム成形し、そのフィルムを容器形状に形成し
    てなることを特徴とする医療用容器。
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