JP2001171462A - 頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ - Google Patents

頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ

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JP2001171462A
JP2001171462A JP35501099A JP35501099A JP2001171462A JP 2001171462 A JP2001171462 A JP 2001171462A JP 35501099 A JP35501099 A JP 35501099A JP 35501099 A JP35501099 A JP 35501099A JP 2001171462 A JP2001171462 A JP 2001171462A
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gas
airbag
expansion
chamber
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JP35501099A
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Yasuo Ochiai
康雄 落合
Kenji Furumoto
賢治 古本
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Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】膨張完了前に、乗員を拘束可能なエリアを素早
く広く配設させることができる頭部保護エアバッグ装置
のエアバッグを提供すること。 【解決手段】エアバッグ20は、車内側のフロントピラ
ー部の下方からセンターピラー部CPの後方にかけての
開口を覆うように膨張する袋状の膨張部22と、膨張部
の前端側に配置されて膨張部へ膨張用ガスGを流入させ
るためのガス流入部27と、を備える。膨張部22は、
ガス流入部から略直線状に後方へ延びるように配設され
る主膨張室23と、主膨張室の上下にそれぞれ配置され
て、ガス流入部から離れた位置に主膨張室と連通するガ
ス流入口24a・25aを配置させた上・下副膨張室2
4・25と、を備える。下副膨張室のガス流入口25a
は、センターピラー部CPの前縁側より前方位置に、配
置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に装着され
る頭部保護エアバッグ装置のエアバッグに関し、詳しく
は、車内側の開口における上縁側周縁に折り畳まれて収
納され、膨張用ガスの流入時、開口を覆うように膨張す
る頭部保護エアバッグ装置のエアバッグに関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、この種の頭部保護エア
バッグ装置のエアバッグでは、国際公開特許W096/
26087や英国特許出願公開第2314300号等に
記載されているように、膨張用ガスの流入用のガス流入
部と、ガス流入部に連通して、車内側の開口を覆うよう
に膨張する袋状の膨張部と、を備えて構成されていた。
【0003】そして、袋状の膨張部は、膨張時、上下方
向の非膨張部を水平方向に複数個並設し、上下方向に延
びる膨張室を水平方向に並設する構成としていた。さら
に、ガス流入部は、前端側から膨張部の上縁側に配設さ
れて、各膨張室と連通するように前後方向に長く延びて
形成されていた。
【0004】このような構成では、膨張用ガスは、ガス
流入部を経て下向きに各膨張室に流入することとなり、
ガス流入部が開口の上縁側周縁に配置されていることか
ら、各膨張室がある程度膨張するまでには、時間がかか
り、膨張完了前に乗員を拘束可能なエリアを素早く広く
設ける点に、改善の余地があった。
【0005】本発明は、上記の課題を解決するものであ
り、膨張完了前に、乗員を拘束可能なエリアを素早く広
く配設させることができる頭部保護エアバッグ装置のエ
アバッグを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエアバッグ
は、車内側のフロントピラー部の下方からセンターピラ
ー部の後方にかけての開口を覆うように膨張する袋状の
膨張部と、該膨張部の前端側に配置されて前記膨張部へ
膨張用ガスを流入させるためのガス流入部と、を備えて
構成されるとともに、車内側の前記開口の上縁側周縁に
折り畳まれて収納される頭部保護エアバッグ装置のエア
バッグであって、前記膨張部が、前記ガス流入部から略
直線状に後方へ延びるように配設される主膨張室と、該
主膨張室の上下にそれぞれ配置されて、前記ガス流入部
から離れた位置に前記主膨張室と連通するガス流入口を
配置させた上・下副膨張室と、を備えて構成され、前記
下副膨張室の前記ガス流入口が、前記センターピラー部
の前縁側より前方位置に、配置されていることを特徴と
する。
【0007】そして、前記上副膨張室の前記ガス流入口
は、前記センターピラー部の前縁側より前方位置で、か
つ、前記下副膨張室の前記ガス流入口の上方位置に、配
置させることが望ましい。
【0008】あるいは、前記上副膨張室の前記ガス流入
口は、前記主膨張室の後端位置に、配置させることが望
ましい。
【0009】さらに、前記主膨張室の後端部に、前記膨
張部の下縁側に後方へ引っ張るテンションを生じさせる
ためのテンションベルトを、接続させることが望まし
い。
【0010】
【発明の効果】本発明に係る頭部保護エアバッグ装置の
エアバッグでは、膨張用ガスの流入時、ガス流入部を経
て膨張部における主膨張室に膨張用ガスが流入され、さ
らに、主膨張室から、それぞれのガス流入口を経て、上
・下副膨張室に膨張用ガスが流入されることとなる。
【0011】そして、主膨張室が、ガス流入部から略直
線状に後方へ延びていることから、膨張用ガスが、主膨
張室の後端まで素早く到達し易く、上・下副膨張室に流
入されてエアバッグの膨張を完了させる前に、主膨張室
が膨張することとなる。そして、主膨張室は、上・下副
膨張室の上下方向の中間部位、すなわち、膨張部の上下
方向の中間部位で前後方向に長く配置されていることか
ら、広い面積で膨張することとなる。
【0012】また、下副膨張室のガス流入部が、センタ
ーピラー部の前縁側より前方位置に配置されているた
め、下副膨張室は、センターピラー部に干渉しても、ガ
ス流入部からの膨張用ガスの流入が阻害されずに、円滑
に膨張することとなって、エアバッグの下方への展開
が、確保される。
【0013】したがって、本発明に係る頭部保護エアバ
ッグ装置のエアバッグは、膨張完了前に、素早くかつ広
い面積で主膨張室を膨張させることができて、この主膨
張室のエリアにより、膨張完了前に乗員を素早くかつ広
い面積で拘束可能となり、さらに、下方への展開も容易
に確保されることとなる。
【0014】そして、上副膨張室のガス流入口が、セン
ターピラー部の前縁側より前方位置で、かつ、下副膨張
室のガス流入口の上方位置に、配置されている場合に
は、上副膨張室がセンターピラー部に干渉しても、ガス
流入部からの上副膨張室への膨張用ガスの流入が阻害さ
れずに、上副膨張室も円滑に膨張することとなって、エ
アバッグ全体の上下方向の展開が、容易に確保される。
【0015】あるいは、上副膨張室のガス流入口が、主
膨張室の後端位置に、配置されている場合には、主膨張
室の後端と上副膨張室の後端とが、膨張用ガスを流入さ
れて、上下方向に延びる膨張部位となって、剛性を有し
た棒状体の縦棒膨張部となる。そのため、エアバッグの
後縁側に、膨張部の下縁側を後方へ引っ張るテンション
ベルトを接続させる場合、テンションベルトが、剛性を
有した状態の縦棒膨張部を後方へ引っ張ることから、縦
棒膨張部がその上端を回転中心として後方へ回転する態
様となって、膨張部の下縁側に、テンションを発生させ
易くなる。なお、テンションベルトは、膨張時の膨張部
の下縁側に、前後方向にテンションを生じさせて、膨張
部の車外側への移動を防止するために、配設される。
【0016】そして、主膨張室の後端部に、膨張部の下
縁側に後方へ引っ張るテンションを生じさせるベルト
を、接続させれば、下副膨張室の後端部に接続させる場
合に比べて、主膨張室の車外側位置に下副膨張室を配置
させる虞れがなく、膨張部の後端部における上下方向の
展開が、円滑となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明すると、図1〜4に示す実施形態のエア
バッグ20は、車内側のドアや窓部の開口Wの上縁側周
縁におけるフロントピラー部FPとルーフサイドレール
部RRとにわたって配設される頭部保護エアバッグ装置
Mに、使用されるものである。
【0018】頭部保護エアバッグ装置Mは、エアバッグ
20と、インフレーター18と、取付ブラケット15
と、エアバッグカバー11と、を備えて構成されてい
る。
【0019】インフレーター18は、折り畳まれたエア
バッグ20に膨張用ガスを供給するシリンダタイプとし
ており、エアバッグ20の後述するガス流入部27が外
装されることとなる。
【0020】取付ブラケット15は、板金製として、エ
アバッグ20のガス流入部27を外装させたインフレー
ター18を、ガス流入部27ごと外周側から挟持し、2
本の取付ボルト16を利用して、サイドパネル2に取り
付けることとなる。
【0021】エアバッグカバー11は、フロントピラー
部FPに配置されるピラーガーニッシュ12と、ルーフ
サイドレール部RRに配置されるルーフ内装材13と、
から構成されている。ピラーガーニッシュ12は、合成
樹脂製として、図1・2に示すように、図示しない取付
手段によって、フロントピラー本体4のインナパネル7
に取付固定され、エアバッグ20の膨張時に、エアバッ
グ20を突出可能にドア部12aが押されて開くように
構成されている。ルーフ内装材13も、合成樹脂製とし
て、図1・3に示すように、図示しない取付手段によっ
て、板金製のルーフサイドレール本体9に取付固定され
ている。そして、このルーフ内装材13も、エアバッグ
20の膨張時に、エアバッグ20を突出可能にドア部1
3aが押されて開くように構成されている。なお、フロ
ントピラー本体4は、それぞれ板金製のリーンフォース
パネル5、アウタパネル6、及び、インナパネル7から
構成され、ルーフサイドレール本体9やサイドパネル2
とともに、ボディ1を構成することとなる。
【0022】エアバッグ20は、図4〜7に示すよう
に、可撓性をそれぞれ有して、ポリアミド糸等を使用し
た袋織りによって形成されるエアバッグ本体21と、エ
アバッグ本体21の後縁30cに縫着されてポリアミド
糸等を使用した織布からなるテンションベルト35と、
を備えて構成されている。
【0023】エアバッグ本体21は、インフレーター1
8からの膨張用ガスを流入させて、折り畳み状態から展
開し、車内側・車外側壁部21a・21b(図7参照)
相互を離して厚さを増すように膨張する袋状の膨張部2
2と、膨張用ガスを流入させずに厚さを増さない非膨張
部29と、から構成されている。なお、エアバッグ本体
21は、袋織りして各部22・29を形成した後、耐熱
性とシール性とを向上させるために、表面側にシリコン
等を塗布しても良い。そして、膨張部22は、膨張時、
車内側のフロントピラー部FPの下方からセンターピラ
ー部CPの後方にかけての開口Wを覆うこととなる。
【0024】膨張部22の前端側には、膨張用ガスを流
入させるためガス流入部27が、連通されている。ガス
流入部27は、前後方向に延びる円筒状として、前端側
からインフレーター18を挿入させ、取付ブラケット1
5によって、インフレーター18側に締め付けられるこ
とにより、インフレーター18と連結されることとな
る。なお、ガス流入部27の内周面側には、耐熱性を確
保するために、別途、エアバッグ本体21自体と同じ材
料等から形成したインナチューブを固着させても良い。
【0025】膨張部22は、ガス流入部27から略直線
状に後方へ延びるように配設される主膨張室23と、主
膨張室23の上下にそれぞれ配置される上・下副膨張室
24・25と、を備えて構成されている。
【0026】上・下副膨張室24・25には、ガス流入
部27から離れた位置に、主膨張室23と連通するガス
流入口24a・25aを配置させている。そして、実施
形態の場合、下副膨張室25のガス流入部25aは、車
両搭載後における膨張部22の展開膨張時に、センター
ピラー部CPの前縁側より前方に位置するように、配置
されている。また、上副膨張室24のガス流入口24a
は、車両搭載後における膨張部22の展開膨張時に、セ
ンターピラー部CPの前縁側より前方に位置し、かつ、
下副膨張室25のガス流入口25aの上方に位置するよ
うに、配置されている。
【0027】非膨張部29は、エアバッグ本体21の車
内側壁部21aと車外側壁部21bとが接合されたよう
に織成されて形成され、ガス流入部27・膨張部22の
外周縁で気密性を確保できるように密に織成される周縁
部30と、周縁部30の前後の縁から、膨張部22の領
域内へ延びる上・下規制部31・32と、を備えて構成
されている。
【0028】上規制部31は、主膨張室23と上副膨張
室24とを区画して、前方側の前部31aと後方側の後
部31bとに分離されており、前後部31a・31bと
の間に、上副膨張室24のガス流入口24aが形成され
ている。同様に、下規制部32は、主膨張室23と下副
膨張室25とを区画して、前方側の前部32aと後方側
の後部32bとに分離されており、前後部32a・32
bとの間に、下副膨張室25のガス流入口25aが形成
されている。
【0029】さらに、周縁部30の上縁30a側には、
複数(実施形態では4個)の取付部33が形成されてい
る。各取付部33には、それぞれ、中央に、取付ボルト
38(図1〜3参照)を挿通させる取付孔33aが形成
されている。取付孔33aは、袋織り後の孔明け加工に
より形成されている。そして、これらの各取付部33に
は、図1〜3に示すように、折り畳まれたエアバッグ2
0をボディ1のインナパネル7やルーフサイドレール本
体9に取り付けるための板金製の取付ブラケット37が
固定されることとなる。
【0030】各取付ブラケット37は、図2・3に示す
ように、板金製として、取付部33を間にした車内側の
内プレート37aと車外側の外プレート37bと、を備
えて構成されている。これらの内・外プレート37a・
37bは、上縁側で連結されて、中央には、取付ボルト
38を挿通させる取付孔37cが形成されている。取付
ブラケット37の各取付部33への固定は、相互に離れ
るように開かせた内・外プレート37a・37bの間に
各取付部33を介在させ、内・外プレート37a・37
bを閉じ、内・外プレート37a・37bで取付部33
を挟持させて、、各取付部33に取付ブラケット37を
固定させている。そして、取付ボルト38を、取付孔3
7c・33aに挿通させて、インナパネル7やルーフサ
イドレール本体9の取付孔7a・9a周縁に固着された
ナット7b・9bに螺合させれば、折り畳まれたエアバ
ッグ20が、ボディ1に取り付けられることとなる。
【0031】テンションベルト35は、実施形態の場
合、前端側に配置されて、エアバッグ本体後縁30cに
おける主膨張室23の後端部位30cmに縫着される取
付片部35aと、後端側に配置されて、ルーフサイドレ
ール本体9に固着される取付片部35cと、を備えた帯
状としている。さらに、実施形態の場合、ベルト35
は、取付片部35a・35cとの間の中央付近から前方
へ延びて、エアバッグ本体21の後縁上部30cuに縫
着される補助連結片部35bを備えた三つ又状としてい
る。取付片部35cの先端には、取付孔35dが形成さ
れるとともに、エアバッグ20の折り畳み後、取付ブラ
ケット37が取り付けられる。そして、取付片部35c
は、取付部33と同様に、ボルト38止めされて、ルー
フサイドレール本体9に取り付けられることとなる。な
お、実施形態のように、補助連結片部35bを設ける理
由は、エアバッグ20の展開膨張時、補助取付片部35
bが取付片部35a・35c間の部位を引っ張って、ベ
ルト35をく字形状に屈曲させ、ベルト35の取付片部
35a・35c間の実質上の長さを短くして、エアバッ
グ本体21の下縁30bに高い張力を発生させるためで
ある。
【0032】そして、エアバッグ20を折り畳む際に
は、図5に示すように、主膨張室23に沿う折目Cを付
けて、展開状態のエアバッグ20の下縁30b側から上
縁30a側へ蛇腹折りする。さらに、折り畳んだ後に
は、折り崩れしないように、所定間隔で破断可能なテー
プ材を巻き付けておく。
【0033】また、折り畳んだ後には、ベルト35の取
付片部35cを引っ張り出すとともに、前部側の取付部
33を引っ張り出して、全ての取付部33や取付片部3
5cに取付ブラケット37を取り付け、さらに、ガス流
入部27を引っ張り出して、インフレーター18をガス
流入部27に挿入し、ガス流入部27の外周に取付ブラ
ケット15を取り付けて、エアバッグ組立体を形成して
おく。
【0034】そして、取付ブラケット15を、サイドパ
ネル2の所定位置に配置させて、ボルト16止めすると
ともに、各取付ブラケット37をインナパネル7やルー
フサイドレール本体9にボルト38止めする。そしてさ
らに、ピラーガーニッシュ12とルーフ内装材13とを
ボディ1に取り付ければ、頭部保護エアバッグ装置Mを
車両に搭載することができる。なお、エアバッグ20へ
の車両への取付時には、ガス流入部27は、フロントピ
ラー部FPに配置される周縁部30の上縁30aにおけ
る前下がりの前部30af側と直線状に連なるように、
若干、屈曲されて、前端側を下げる状態となる(図1・
6参照)。
【0035】頭部保護エアバッグ装置Mの車両への搭載
後、インフレーター18が作動されれば、インフレータ
ー18からの膨張用ガスが、ガス流入部27を経て膨張
部22に供給されることとなって、エアバッグ20は、
巻き付けていた図示しないテープ材を破断させるととも
に、ピラーガーニッシュ12やルーフ内装材13を押し
て、それぞれのドア部12a・13aを開かせ、図1〜
3の二点鎖線で示すように、開口Wを覆うように、大き
く膨張することとなる。
【0036】そして、実施形態のエアバッグ20では、
膨張用ガスGの流入時、図6に示すように、ガス流入部
27を経て膨張部22における主膨張室23に膨張用ガ
スGが流入され、さらに、主膨張室23から、それぞれ
のガス流入口24a・25aを経て、上・下副膨張室2
4・25に膨張用ガスGが流入されることとなる。
【0037】そして、主膨張室23が、ガス流入部27
から略直線状に後方へ延びていることから、膨張用ガス
Gが、主膨張室25の後端まで素早く到達し易く、上・
下副膨張室24・25に流入されてエアバッグ本体21
の膨張を完了させる前に、主膨張室23が膨張すること
となる。そして、主膨張室23は、上・下副膨張室24
・25の上下方向の中間部位、すなわち、膨張部22の
上下方向の中間部位で前後方向に長く配置されているこ
とから、広い面積で膨張することとなる。
【0038】また、下副膨張室25のガス流入部25a
が、センターピラー部CPの前縁側より前方位置に配置
されているため、下副膨張室25は、センターピラー部
CPに干渉しても、ガス流入部27からの膨張用ガスG
の流入が阻害されずに、円滑に膨張することとなって、
エアバッグ本体21の下方への展開が、確実に確保され
る。
【0039】したがって、実施形態の頭部保護エアバッ
グ装置Mのエアバッグ20は、膨張完了前に、素早くか
つ広い面積で主膨張室23を膨張させることができて、
この主膨張室23のエリアにより、膨張完了前に乗員を
素早くかつ広い面積で拘束可能となり、さらに、下方へ
の展開も容易に確保されることとなる。
【0040】なお、エアバッグ20の膨張完了状態で
は、図6に示すように、後部側のテンションベルト35
によって、エアバッグ本体21の下縁30b側が後方へ
引っ張られた形状となる。
【0041】さらに、実施形態では、上副膨張室24の
ガス流入口24aが、センターピラー部CPの前縁側よ
り前方位置で、かつ、下副膨張室25のガス流入口25
aの上方位置に、配置されている。そのため、上副膨張
室24がセンターピラー部CPに干渉しても、ガス流入
部24aからの上副膨張室24への膨張用ガスGの流入
が阻害されずに、上副膨張室24も円滑に膨張すること
となって、エアバッグ本体21の全体における上下方向
の展開が、容易に確保される。
【0042】また、実施形態では、主膨張室23の後端
部30cmに、膨張部22の下縁30b側に後方へ引っ
張るテンションを生じさせるベルト35の取付片部35
aを、接続させている。そのため、主膨張室23の車外
側位置に下副膨張室25を配置させる虞れがなく、膨張
部22の後端部における上下方向の展開が、円滑とな
る。ちなみに、ベルト35の取付片部35aを下副膨張
室25の後端部30cdに接続させる場合には、エアバ
ッグ本体21の展開膨張時、下副膨張室25が十分に膨
張していない状態で、取付片部35aが下副膨張室24
の後端部30cdを強く後方へ引っ張れば、図7の二点
鎖線に示すように、主膨張室23の車外側Oの位置に下
副膨張室25を配置させる虞れが生じ、好ましくない。
【0043】なお、実施形態では、上副膨張室24のガ
ス流入口24aを、センターピラー部CPの前縁側より
前方位置に配置させた場合を示したが、図8に示すエア
バッグ40のように、上副膨張室24のガス流入口24
aを、主膨張室23の後端位置に、配置させてもよい。
この場合には、主膨張室23の後端と上副膨張室24の
後端とが、膨張用ガスGを流入されて、上下方向に延び
る膨張部位(図8の斜線で示す部位)となって、剛性を
有した棒状体の縦棒膨張部26となる。そのため、エア
バッグ本体21の後縁30c側に、膨張部22の下縁3
0b側を後方へ引っ張るテンションベルト35を接続さ
せる場合、テンションベルト35が、剛性を有した状態
の縦棒膨張部26を後方へ引っ張ることから、縦棒膨張
部26が上端26aを回転中心として後方へ回転する態
様となって、膨張部22の下縁30b側に、高いテンシ
ョンを発生させ易くなる。
【0044】また、この場合、図8の二点鎖線で示すよ
うに、主膨張室23の後端と下副膨張室25の後端との
間における下規制部32の後部32bに、ガス流入口2
4aの下方で、主膨張室23と下副膨張室25とを連通
する第2ガス流入口25bを設けても良い。この場合に
は、剛性を有した棒状体の縦棒膨張部26がさらに下方
に長くなることから、一層、膨張部22の下縁30b側
に、高いテンションを発生させ易くなる。
【0045】なお、実施形態のエアバッグ20では、下
・上副膨張部25・24のガス流入口25a・24a
を、センターピラー部CPの前方に配置させた場合を示
したが、ガス流入口25a・24aをセンターピラー部
CPの前縁側より前方位置に配置させる場合には、セン
ターピラー部CPで、ガス流入口25a・24aの大部
分が隠れなければ良いことから、図8に示すように、ガ
ス流入口25a等の後部側が、センターピラー部CPの
前縁に重なっていても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のエアバッグが収納された
状態の車内側から見た正面図である。
【図2】図1のII−II部位の概略拡大断面図である。
【図3】図1の III− III部位の概略拡大断面図であ
る。
【図4】同実施形態のエアバッグにおける非膨張時の展
開状態を示す正面図である。
【図5】同実施形態のエアバッグを折り畳む際の折目を
示す図である。
【図6】同実施形態のエアバッグ単体の膨張完了時の状
態を示す正面図である。
【図7】同実施形態のエアバッグの膨張完了時を示す拡
大断面図であり、図6の VII−VII部位の拡大断面図で
ある。
【図8】他の実施形態のエアバッグにおける非膨張時の
展開状態を示す正面図である。
【符号の説明】
20・40…エアバッグ、 21…エアバッグ本体、 22…膨張部、 23…主膨張室、 24…上副膨張室、 24a…(上副膨張室の)ガス流入口、 25…下副膨張室、 25a…(下副膨張室の)ガス流入口、 26…縦棒膨張部、 27…ガス流入部、 35…テンションベルト、 W…開口、 FP…フロントピラー部、 CP…センターピラー部、 M…頭部保護エアバッグ装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古本 賢治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D054 AA07 AA18 CC06 CC11 EE20 EE32 FF16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車内側のフロントピラー部の下方からセ
    ンターピラー部の後方にかけての開口を覆うように膨張
    する袋状の膨張部と、該膨張部の前端側に配置されて前
    記膨張部へ膨張用ガスを流入させるためのガス流入部
    と、を備えて構成されるとともに、 車内側の前記開口の上縁側周縁に折り畳まれて収納され
    る頭部保護エアバッグ装置のエアバッグであって、 前記膨張部が、前記ガス流入部から略直線状に後方へ延
    びるように配設される主膨張室と、該主膨張室の上下に
    それぞれ配置されて、前記ガス流入部から離れた位置に
    前記主膨張室と連通するガス流入口を配置させた上・下
    副膨張室と、を備えて構成され、 前記下副膨張室の前記ガス流入口が、前記センターピラ
    ー部の前縁側より前方位置に、配置されていることを特
    徴とする頭部保護エアバッグ装置のエアバッグ。
  2. 【請求項2】 前記上副膨張室の前記ガス流入口が、前
    記センターピラー部の前縁側より前方位置で、かつ、前
    記下副膨張室の前記ガス流入口の上方位置に、配置され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エア
    バッグ装置のエアバッグ。
  3. 【請求項3】 前記上副膨張室の前記ガス流入口が、前
    記主膨張室の後端位置に、配置されていることを特徴と
    する請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置のエアバ
    ッグ。
  4. 【請求項4】 前記主膨張室の後端部に、前記膨張部の
    下縁側に後方へ引っ張るテンションを生じさせるための
    テンションベルトが、接続されていることを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の頭部保護エア
    バッグ装置のエアバッグ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007308018A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Nippon Plast Co Ltd 車両用エアバッグ
WO2012147481A1 (ja) * 2011-04-28 2012-11-01 タカタ株式会社 カーテンエアバッグ及びカーテンエアバッグ装置

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