JP2006096287A - 頭部保護エアバッグ - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス供給路部の膨張用ガスの上流側から下流側までの間の所定の並設セルを、迅速に展開させて厚く膨張可能な頭部保護エアバッグを提供すること。
【解決手段】頭部保護エアバッグ20は、車両の窓の上縁側に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、窓の上縁側から下方に展開膨張して、窓の車内側を覆う。エアバッグは、膨張用ガスを前後方向に沿って流すガス供給路部25の下方に、膨張用ガスを流入させて展開膨張させる複数の並設セル28を並設させている。並設セルの内の迅速に展開膨張させたいセル32では、前後の区画部43の内の、ガス供給路部を流れるガスの上流側の区画部44が、下側縁部37bから上方に延びる上端44aを、下流側の区画部45の横部47の先端47aとの間に、流入口32aを形成するように、配置させて、配設されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の窓の上縁側に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、窓の上縁側から下方に展開膨張して、窓の車内側を覆う構成の頭部保護エアバッグに関する。
従来、車両の窓の車内側を覆うように膨張を完了させる頭部保護エアバッグでは、膨張用ガスを流入させて、車内側壁部と車外側壁部とを離すように膨張するガス流入部と、車内側・車外側壁部相互を結合させて、膨張用ガスを流入させない非流入部と、を備えて構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
そして、ガス流入部は、ガス供給路部と、複数の並設セルと、を備えて構成されていた。ガス供給路部は、エアバッグの上縁側で、前後方向に沿って配置されるとともに、膨張用ガスを供給するためのインフレーターと接続される接続口部に連通している。並設セルは、エアバッグにおける乗員を保護する保護エリアに、前後方向に並設され、それぞれ、ガス供給路部側の上部側に膨張用ガスの流入口を有して、エアバッグの下縁側まで延びるように、形成されていた。
これらの並設セルは、膨張を完了させたエアバッグの形状を、丸く膨張させずに、窓に沿った板形状に厚さを規制し、また、エアバッグの前後方向の幅寸法を狭めて、エアバッグの下縁側に前後方向に沿う張力を生じさせ、車外側へ移動する乗員と干渉しても、エアバッグの車外側への移動を抑えて、エアバッグによる乗員の拘束性能を高めるために、配設されていた。
また、エアバッグの非流入部は、エアバッグの外周縁を形成する周縁部と、エアバッグの下縁側における周縁部の下側縁部から連なって上方に延び、並設セルを区画する延設区画部と、を備えて構成されていた。
特開2004−203234号公報
しかし、従来の頭部保護エアバッグでは、前後方向に並設された多数の並設セルは、単に、ガスの流入口を、上端に開口させて配置させ、ガス供給路部と連通させていた。
そのため、膨張用ガスが、接続口部からガス供給路部に流入され、ガス供給路部内で、上流側から下流側へ前後方向に沿って流れると、膨張用ガスは、直線的に流れ易く、その結果、下流端の並設セルが、最も迅速に展開して厚く膨張したり、あるいは、接続口部に最も近い並設セルが、迅速に展開して厚く膨張し易くなっていた。
すなわち、従来の頭部保護エアバッグでは、ガス供給路部のガスの上流側から下流側までの間の所定の並設セルを、迅速に展開させて厚く膨張させる点に、課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、ガス供給路部の膨張用ガスの上流側から下流側までの間の所定の並設セルを、迅速に展開させて厚く膨張させることができる頭部保護エアバッグを提供することを目的とする。
本発明に係る頭部保護エアバッグでは、車両の窓の上縁側に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、窓の上縁側から下方に展開膨張して、窓の車内側を覆う構成の頭部保護エアバッグであって、
膨張用ガスを流入させて、車内側壁部と車外側壁部とを離すように膨張するガス流入部と、車内側・車外側壁部相互を結合させて、膨張用ガスを流入させない非流入部と、を備え、
ガス流入部が、
エアバッグの上縁側で、前後方向に沿って配置されるとともに、膨張用ガスを供給するためのインフレーターと接続される接続口部に連通したガス供給路部と、
ガス供給路部側の上部側に膨張用ガスの流入口を有し、エアバッグの下縁側まで延びるように形成されて、前後方向に並設される複数の並設セルと、
を備えて構成され、
非流入部が、
エアバッグの外周縁を形成する周縁部と、
エアバッグの下縁側における周縁部の下側縁部から連なって上方に延び、並設セルを区画する延設区画部と、
を備えて構成され、
エアバッグが、前後に延設区画部を配置させ、かつ、下方への迅速な展開膨張を要求される並設セルとして、迅速展開セル、を備え、
迅速展開セルの前後の延設区画部の内の、ガス供給路部を流れる膨張用ガスの下流側に位置する下流側延設区画部が、下側縁部から上方に延びる縦部と、迅速展開セルの上端を覆うように、縦部の上部側からガス供給路部の下縁に沿わせるように屈曲させて配置される横部と、を備え、
迅速展開セルの前後の延設区画部の内の、ガス供給路部を流れる膨張用ガスの上流側に位置する上流側延設区画部が、下側縁部から上方に延びる上端を、下流側延設区画部の横部における縦部から離れた先端との間に、流入口を形成するように、配置させて、配設されていることを特徴とする。
本発明に係る頭部保護エアバッグでは、車両の窓の上縁側に収納された状態で、インフレーターからの膨張用ガスが流入されると、膨張用ガスが、接続口部からガス供給路部を流れ、さらに、各並設セルに流れて、窓の車内側を覆うように、窓の上縁側から下方へ展開膨張することとなる。
そして、ガス供給路部を前後方向に沿って流れる膨張用ガスは、迅速展開セル付近において、迅速展開セルに隣接する膨張用ガスの上流側に位置する上流側並設セルの上方付近から、迅速展開セルの上方を経て、迅速展開セルに隣接する膨張用ガスの下流側に位置する下流側並設セルの上方付近へ、流れることとなる。
その際、迅速展開セルでは、膨張用ガスを流入させるための流入口が、下流側延設区画部における下側縁部から縦部を経て延びている横部を、ガス供給路部の下縁に沿わせて迅速展開セルの上端を覆うように配置させて、そして、横部における縦部から離れた先端と、上流側延設区画部における下側縁部から上方に延びた上端と、の間に開口させている。すなわち、迅速展開セルは、上部側のガスの流入口を、その開口面を略上下方向に沿わせ、かつ、上流側並設セルの上部側でガスの上流側に向けて、開口させている。
そのため、上流側並設セルの上方付近から、迅速展開セルの上方を経て、下流側並設セルの上方付近を流れる膨張用ガスは、上流側並設セルの上部の流入口から、上流側並設セル内へ流れようとするが、慣性力により、迅速展開セルの流入口へ流れ易くなる。そして、迅速展開セルの流入口から迅速展開セル内に流入した膨張用ガスは、迅速展開セルの下流側延設区画部の横部と縦部とに案内されるように、迅速展開セルの下端側に流れることとなる。さらに、迅速展開セルの下端では、上流側延設区画部、周縁部の下側縁部、及び、下流側延設区画部の縦部によって、閉塞されていることから、迅速展開セルの下端側へ流れる膨張用ガスにより、迅速展開セルが、迅速に展開して、厚く膨張を完了させることとなる。
一方、迅速展開セルに隣接した上流側並設セルでは、その上流側並設セルの流入口から流入する膨張用ガスが、迅速展開セルの流入口へ流れて、上流側並設セルの下端側へ向かう量を少なくしてしまうことから、迅速展開セルより、厚く膨張を完了させる時点を遅らせてしまう。
そして、このような迅速展開セルが迅速に展開膨張する状態は、下流側延設区画部に横部を設けることなく、迅速展開セルの上端に、単に、ガス供給路部に連通する流入口を開口させた場合より、迅速に展開膨張する状態である。
なお、迅速展開セルに隣接した下流側並設セルでは、ガス供給路部のガスの下流端に配置されている場合を除けば、迅速展開セルより、ガス供給路部のガスの下流側であることから、迅速展開セルより、タイミングを遅らせて、膨張を完了させることとなる。
したがって、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、ガス供給路部の膨張用ガスの上流側から下流側までの間の所定の並設セル、すなわち、迅速展開セルを、迅速に展開させて厚く膨張させることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、図1・4に示すように、実施形態の頭部保護エアバッグ20は、車両Vに搭載される頭部保護エアバッグ装置Mに使用されるものであり、下方へ展開して膨張を完了させた際に、車両Vの窓(サイドウィンド)W1・W2を覆い可能に、窓W1・W2の上縁側のフロントピラー部FPからルーフサイドレール部RRのリヤピラー部RPの上方付近までの範囲に、折り畳まれて収納されている。なお、この車両Vは、フロントピラー部FPとリヤピラー部RPとの間に、略上下方向に沿って配設されるセンターピラー部CPを配設させて構成され、展開膨張完了時のエアバッグ20は、窓W1・W2とともに、センターピラー部CPのピラーガーニッシュ5の車内側も、覆うように、構成されている。
頭部保護エアバッグ装置Mは、図1に示すように、エアバッグ20、エアバッグ20に膨張用ガスを供給するインフレーター10、取付ブラケット11・15、及び、取付ボルト12・16、を備えて構成されている。折り畳まれたエアバッグ20とインフレーター10とは、車両Vへの搭載時に、車内側をエアバッグカバー18に覆われて収納されている。エアバッグカバー18は、実施形態の場合、フロントピラー部FPの車内側を覆うフロントピラーガーニッシュ3の下縁3aと、ルーフサイドレール部RRの車内側を覆うルーフヘッドライニング4の下縁4aと、から構成されている。
フロントピラーガーニッシュ3やルーフヘッドライニング4は、合成樹脂製として、図示しない取付手段によって、フロントピラー部FPやルーフサイドレール部RRにおけるボディ1側の部材であるインナパネル2の車内側に、取り付けられている。そして、これらの下縁3a・4aから構成されるエアバッグカバー18は、展開膨張時のエアバッグ20を突出可能に、エアバッグ20に押されて、下端3a・4a側を車内側に開くように、構成されている。
インフレーター10は、略円柱状とされて、先端(前端)側に、膨張用ガスを吐出可能な図示しないガス吐出口が、配設されている。そして、このインフレーター10は、ガス吐出口付近を含めた先端付近をエアバッグ20の接続口部26に挿入させ、接続口部26の後端付近に外装されるクランプ13を利用して、エアバッグ20の接続口部26に連結されている。また、インフレーター10は、インフレーター10を保持する取付ブラケット11と、取付ブラケット11をボディ1側のインナパネル2に固定するための取付ボルト12と、を利用して、インナパネル2に取り付けられている。
なお、このインフレーター10の車両Vへの搭載は、インフレーター10とエアバッグ20とを組み付けた状態のエアバッグ組付体として、行なわれる。
エアバッグ20は、図2・3に示すように、ポリアミド糸やポリエステル糸等を使用した袋織りによって形成され、膨張用ガスGを流入させて車内側壁部21aと車外側壁部21bとを離すように膨張するガス流入部21と、壁部21a・21b相互を結合させるように形成されて、ガスGを流入させない非流入部36と、を備えて構成されている。
ガス流入部21は、展開膨張完了時のエアバッグ20の窓W1・W2を覆う保護エリアとなる保護膨張部22、ガス供給路部25、及び、接続口部26、を備えて構成され、非流入部36は、周縁部37、取付部38、板状部39、及び、区画部40、を備えて構成されている。
ガス流入部21の保護膨張部22は、エアバッグ20の展開膨張完了時に、前席の側方の窓W1を覆う前保護部23と、後席の側方の窓W2を覆う後保護部24と、を備えている。また、ガス供給路部25は、エアバッグ20の上縁20a側で前後方向に沿って延びて、前保護部23と後保護部24との上方を連結するように、配置されている。さらに、接続口部26は、ガス供給路部25の前後方向の端部、実施形態の場合には、後端、に配設され、インフレーター10からの膨張用ガスGを、ガス供給路部25の後端側から流入させて、ガス供給路部25の前端側に流すことができるように、円筒状に形成されている。
そして、各保護部23・24には、膨張時のエアバッグ20が、前後方向の幅寸法を狭め、また、厚さを規制して前後方向に延びる板形状を維持できるようにするために、区画部40によって区画されて前後方向に並設される複数の並設セル28が、配設されている。各並設セル28は、ガス供給路側25側の上部側に、膨張用ガスGを流入させるための流入口28aを配設させている。ちなみに、前保護部23では、四つの並設セル28(28A・28B・28C・28D)が配設され、後保護部24では、二つの並設セル28(28E・28F)が配設されている。
なお、後保護部24の並設セル28E・28F間に配置されている膨張部位は、補助セル34であり、並設セル28E・28Fの下端相互を連通させている連通部30から膨張用ガスGを流入させて膨張することとなる。この連通部30は、さらに前方側にも延びて、前保護部23の後端側の並設セル28Dの下端にも連通されている。
ちなみに、補助セル34は、エアバッグ20の展開膨張時、前後の並設セル28E・28Fが下方へ展開膨張する当初、セル28E・28Fの展開に引張られて、薄い状態で展開し、そして、展開完了後、セル28E・28Fの下端の連通部30側から膨張用ガスGを流入させて、厚く膨張することとなることから、エアバッグ20の展開当初に、狭くなっているスペースに挿入させ、そして、厚く膨張させて保護エリアを形成する場合に、好適な部位となる。
そして、実施形態の場合、前方側から三番目の並設セル28Cを、迅速に展開膨張を完了させるための迅速展開セル32とし、前方側から四番目の並設セル28Dを、迅速展開セル32より、ガス供給路部25を流れる膨張用ガスGの上流側となる上流側並設セル29とし、さらに、前方側から二番目の並設セル28Bを、迅速展開セル32より、ガス供給路部25を流れる膨張用ガスGの下流側となる下流側並設セル31としている。
非流入部36の周縁部37は、ガス流入部21の外周縁に配置されている。板状部39は、エアバッグ20の前端側に配置される帯状として、エアバッグ20の前端をフロントピラー部FPの下部に連結させるために配設されている。実施形態の場合、板状部39は、周縁部37の前側縁部37cに縫合されて、配設されている。
また、取付部38は、周縁部37の上側縁部37aから上方に突出するように、複数配設されるとともに、板状部39の前端にも配設されて、エアバッグ20をインナパネル2にボルト16止めするための取付孔38aを備えて、構成されている。各取付部38は、当板としての取付ブラケット15が取り付けられて、ブラケット15と共に、インナパネル2にボルト16止めされることとなる。
区画部40は、前後方向に沿って並設された並設セル28(28A・28B・28C・28D・28E・28F)を相互に区画するために配設され、実施形態の場合、幅広区画部41、逆U字状区画部42、及び、延設区画部43の三種類から構成されている。
幅広区画部41は、並設セル28D(上流側並設セル29)と並設セル28Eとを区画するように配設されている。そして、この幅広区画部41は、ガス供給路部25と連通部30との間で、かつ、セル28D・28Eとの間に配置されており、周縁部37から離れた状態で、配設されている。
逆U字状区画部42も、周縁部37から離れた状態としてガス供給路部25と連通部30との間に配設され、そして、並設セル28Eと並設セル28Fとを区画するように配設されている。この逆U字状区画部42は、補助セル34を囲むように、逆U字状に配設されている。
延設区画部43は、前部側の並設セル28A・28B間、並設セル28B・28C間、及び、並設セル28C・28D間、の三箇所に配設され、それぞれ、周縁部37の下側縁部37bから上方に延びるように、配設されている。さらに、迅速展開セル32の前後の延設区画部43に関して、ガス供給路部25を流れる膨張用ガスGの上流側となる区画部が、上流側延設区画部44を構成し、ガス供給路部25を流れる膨張用ガスGの下流側となる区画部が、下流側延設区画部45を構成している。
そして、下流側延設区画部45は、周縁部37の下側縁部37bから上方に延びる縦部46と、迅速展開セル32の上端を覆うように、縦部46の上部側からガス供給路部25の下縁に沿わせるように屈曲させて配置される横部47と、を備えて構成されている。
また、上流側延設区画部44は、周縁部37の下側縁部37bから直線状に上方に延びる上端44aを、下流側延設区画部45の横部47における縦部46から離れた後方側の先端47aとの間に、流入口32aを形成するように、先端47aから離れた先端47aの直下に配置させて、配設されている。
つぎに、頭部保護エアバッグ装置Mの車両Vへ搭載する工程の概略を説明すると、エアバッグ20を非膨張状態の平らに展開した状態から、上縁20aと平行な折目C(図2参照)を付けて、下縁20b側が上縁20a側に接近するように略上下方向に折り重ねる蛇腹折りにより、折り畳み、その後、エアバッグ20の周囲に、破断可能な図示しないラッピング材を巻き付ける。さらに、各取付部38を引き出して、所定の取付ブラケット15を取り付けるとともに、接続口部26に、取付ブラケット11を取付済みのインフレーター10を挿入して、クランプ13により、接続口部26とインフレーター10とを連結して、エアバッグ組付体を形成する。そして、各取付ブラケット11・15を、インナパネル2の所定の位置に配置させてボルト12・14止めすれば、エアバッグ組付体を車両Vに搭載することができる。
その後、インフレーター10に、インフレーター作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を結線させて、フロントピラーガーニッシュ3やルーフヘッドライニング4を、ボディ1側のインナパネル2に取り付け、さらに、ピラーガーニッシュ5やリヤピラーガーニッシュ6を、ボディ1側のインナパネル2に取り付ければ、頭部保護エアバッグ装置Mを、車両Vに搭載することができる。
そして、車両Vへの搭載後、頭部保護エアバッグ装置Mのインフレーター10が作動すると、インフレーター10が膨張用ガスGを発生させ、エアバッグ20に、膨張用ガスGを流入させることとなる。
すると、窓W1・W2の上縁側に収納されていた実施形態の頭部保護エアバッグ20は、インフレーター10からの膨張用ガスGが流入され、膨張用ガスGが、接続口部26からガス供給路部25を流れ、さらに、各並設セル28、連通部30、及び、補助セル34に流れることから、窓W1・W2やピラー部CPの車内側を覆うように、窓W1・W2の上縁側から下方へ展開膨張することとなる(図1・2・4参照)。
この時、図2に示すように、ガス供給路部25を前後方向に沿って前方側へ流れる膨張用ガスGは、迅速展開セル32付近において、迅速展開セル32に隣接する上流側並設セル29の上方付近から、迅速展開セル32の上方を経て、迅速展開セル32に隣接する下流側並設セル31の上方付近へ、流れることとなる。
その際、迅速展開セル32では、膨張用ガスGを流入させる流入口32aが、下流側延設区画部45における下側縁部37bから縦部46を経て延びている横部47を、ガス供給路部25の下縁に沿わせて迅速展開セル32の上端を覆うように配置させて、そして、その先端47aと、上流側延設区画部44における下側縁部37bから上方に延びた上端44aと、の間に開口させている。すなわち、迅速展開セル32は、上部側のガスの流入口32aを、その開口面を上下方向に沿わせ、かつ、上流側並設セル29の上部側でガスGの上流側に向けて、開口させている。
そのため、上流側並設セル29の上方付近から、迅速展開セル32の上方を経て、下流側並設セル31の上方付近を流れる膨張用ガスGは、上流側並設セル29の上部の流入口29aから、上流側並設セル29内へ流れようとするが、慣性力により、迅速展開セル32の流入口32aへ流れ易くなる。そして、迅速展開セル32の流入口32aから迅速展開セル32内に流入した膨張用ガスGは、迅速展開セル32の下流側延設区画部45の横部47と縦部46とに案内されるように、迅速展開セル32の下端側に流れることとなる。さらに、迅速展開セル32の下端では、上流側延設区画部44、周縁部37の下側縁部37b、及び、下流側延設区画部45の縦部46によって、閉塞されていることから、迅速展開セル32の下端側へ流れる膨張用ガスGにより、迅速展開セル32が、迅速に展開して、厚く膨張を完了させることとなる。
一方、迅速展開セル32に隣接した上流側並設セル29では、その上流側並設セル29の流入口29aから流入する膨張用ガスGが、迅速展開セル32の流入口32aへ流れて、上流側並設セル29の下端側へ向かう量を少なくしてしまうことから、迅速展開セル32より、厚く膨張を完了させる時点を遅らせてしまう。
そして、このような迅速展開セル32が迅速に展開膨張する状態は、下流側延設区画部45に横部47を設けることなく、迅速展開セル32の上端に、単に、ガス供給路部25に連通する流入口を開口させた場合より、迅速に展開膨張する状態である。
したがって、実施形態の頭部保護エアバッグ20では、ガス供給路部25のガスGの上流側から下流側までの間の所定の並設セル28C、すなわち、迅速展開セル32を、迅速に展開させて厚く膨張させることができる。
ちなみに、迅速展開セル32に隣接した下流側並設セル31では、そのセル31がガス供給路部25のガスの下流端に配置されているセル28Aとしている場合を除けば、迅速展開セル32より、ガス供給路部25のガスの下流側であることから、迅速展開セル32より、タイミングを遅らせて、膨張を完了させることとなる。
但し、下流側並設セル31がガス供給路部26の下流端のセル28Aとしている場合には、周縁部37の上下方向の前側縁部37cによって、セル28A内に流入するガス量が多くなって、セル32より、迅速に展開膨張する場合があり得ることから、迅速展開セル32は、実施形態のように、隣接する下流側並設セル31をガス供給路部25におけるガスGの下流端の下方に配置させないエリアに、配設することが望ましい。
なお、ガス供給路部25内には、図5に示すエアバッグ20Aのように、膨張用ガスGの熱の影響を低減できるように、エアバッグ20と同じ材料等の布材からなる筒状のインナチューブ49を、設けても良い。このインナチューブ49には、セル28E・28Fの流入口28aの位置とチューブ49の前端とに、ガス流通孔49aが形成されている。そして、このインナチューブ49は、接続口部26の内周面から幅広区画部41の上方付近まで、配設されている。
また、実施形態では、接続口部26をガス供給路部25の後端に配設させた場合を示したが、エアバッグ20の前後を入れ替えて、ガス供給路部25の前端側に、接続口部26を設けても良い。さらに、膨張用ガスがガス供給路部内を前後方向に沿って流れれば、接続口部をガス供給路部の前後方向の中間付近に配置させ、ガス供給路部内のガスの流れる方向に沿って、複数の並設セルが配設されていれば、本発明を適用することができる。
さらに、実施形態の頭部保護エアバッグ20では、迅速展開セル32を、一つだけ配設した場合を示したが、迅速展開セルは、一つの頭部保護エアバッグに、複数配設させてもよい。
本発明の一実施形態の頭部保護エアバッグが使用されたエアバッグ装置の車両への搭載状態を示す車内側から見た図である。 実施形態のエアバッグの展開図である。 図2のIII−III部位の概略断面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置の作動完了時を示す車内側から見た図である。 実施形態のエアバッグの変形例を示す展開図である。
符号の説明
20・20A…頭部保護エアバッグ、
21…ガス流入部、
21a…車内側壁部、
21b…車外側壁部、
25…ガス供給路部、
26…接続口部、
28(28A・28B・28C・28D・28E・28F)…並設セル、
28a・29a・32a…流入口、
29…上流側並設セル、
31…下流側並設セル、
32…迅速展開セル、
36…非流入部、
37…周縁部、
37b…下側縁部、
43…延設区画部、
44…上流側延設区画部、
44a…上端、
45…下流側延設区画部、
46…縦部、
47…横部、
47a…先端、
G…膨張用ガス、
W1・W2…窓、
V…車両、
M…頭部保護エアバッグ装置。

Claims (1)

  1. 車両の窓の上縁側に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、前記窓の上縁側から下方に展開膨張して、前記窓の車内側を覆う構成の頭部保護エアバッグであって、
    膨張用ガスを流入させて、車内側壁部と車外側壁部とを離すように膨張するガス流入部と、前記車内側・車外側壁部相互を結合させて、膨張用ガスを流入させない非流入部と、を備え、
    前記ガス流入部が、
    前記エアバッグの上縁側で、前後方向に沿って配置されるとともに、膨張用ガスを供給するためのインフレーターと接続される接続口部に連通したガス供給路部と、
    該ガス供給路部側の上部側に膨張用ガスの流入口を有し、前記エアバッグの下縁側まで延びるように形成されて、前後方向に並設される複数の並設セルと、
    を備えて構成され、
    前記非流入部が、
    前記エアバッグの外周縁を形成する周縁部と、
    前記エアバッグの下縁側における前記周縁部の下側縁部から連なって上方に延び、前記並設セルを区画する延設区画部と、
    を備えて構成され、
    前記エアバッグが、前後に前記延設区画部を配置させ、かつ、下方への迅速な展開膨張を要求される並設セルとして、迅速展開セル、を備え、
    該迅速展開セルの前後の前記延設区画部の内の、前記ガス供給路部を流れる膨張用ガスの下流側に位置する下流側延設区画部が、前記下側縁部から上方に延びる縦部と、前記迅速展開セルの上端を覆うように、前記縦部の上部側から前記ガス供給路部の下縁に沿わせるように屈曲させて配置される横部と、を備え、
    前記迅速展開セルの前後の前記延設区画部の内の、前記ガス供給路部を流れる膨張用ガスの上流側に位置する上流側延設区画部が、前記下側縁部から上方に延びる上端を、前記下流側延設区画部の横部における前記縦部から離れた先端との間に、前記流入口を形成するように、配置させて、配設されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ。
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