JP2001171112A - プリンタヘッド - Google Patents

プリンタヘッド

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JP2001171112A
JP2001171112A JP35663799A JP35663799A JP2001171112A JP 2001171112 A JP2001171112 A JP 2001171112A JP 35663799 A JP35663799 A JP 35663799A JP 35663799 A JP35663799 A JP 35663799A JP 2001171112 A JP2001171112 A JP 2001171112A
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JP
Japan
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orifice
plate
ink
printer head
nozzle
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JP35663799A
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English (en)
Inventor
Masato Ando
真人 安藤
Toru Tanigawa
徹 谷川
Takaaki Murakami
隆昭 村上
Shota Nishi
正太 西
Emi Yamada
恵美 山田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度で生産効率を向上させるプリンタヘッ
ド及びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 インクIとインクを希釈するための希釈
液DSを混合して吐出するプリンタヘッド100におい
て、インクIを吐出するための定量オリフィス112
と、希釈液DSを吐出するものであって、定量オリフィ
ス112に近接しており、定量オリフィス112とほぼ
同一の方向に形成された吐出オリフィス111を有する
第1板状部材110と、定量オリフィス112に接続さ
れており、定量オリフィス112に対して略垂直に形成
されているインク定量溝122を備えており、第1板状
部材110の一面側110aに接着された第2板状部材
120とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクと希釈液を
混合して、対象物に着弾させるいわゆる2液混合型のプ
リンタヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のプリンタヘッドの一例を示
す構成図であり、図7を参照してプリンタヘッド1につ
いて説明する。図7のプリンタヘッド1は、ノズルプレ
ート2、振動板3、アクチュエータ4等を有している。
ノズルプレート2はたとえば複数の板状部材を積層して
形成したものであって、インク液室5、希釈液室6、第
1ノズル7、第2ノズル8等を形成したものである。イ
ンク液室5はインクIを収容するものであって、第1ノ
ズル5と連通している。また、希釈液室6は希釈液DS
を収容するものであって、第2ノズル8と連通してい
る。また、インク液室5及び希釈液室6には、後述する
アクチュエータ4から圧力が加えられる部位である圧力
室5a、6aが形成されている。
【0003】第1ノズル7はインク液室5のインクIを
吐出するものであって、第2ノズル8は希釈液室6の希
釈液DSを吐出するものである。ここで、第1ノズル7
はノズルプレート2の厚さ方向(矢印Z方向)に対して
傾いて形成されている。これは、第1ノズル7から吐出
されるインクIが第2ノズル8側に向かって流れるよう
にしたものである。一方、第2ノズル8はノズルプレー
ト2の厚さ方向(矢印Z方向)に向かって形成されてい
る。
【0004】ノズルプレート2には振動板3が接着して
固定されており、振動板3のインク液室5及び希釈液室
6の圧力室5a、6aに当たる部位には、それぞれアク
チュエータ4、4が接着固定されている。アクチュエー
タ4、4はたとえば積層圧電素子(ピエゾ素子)であっ
て、駆動電圧が加えられると矢印Z方向に伸縮するもの
である。
【0005】アクチュエータ4が駆動して振動板3を介
して圧力室5aに圧力が加えられる。すると、インク液
室5から第1ノズル7を介してインクIが吐出する。こ
のとき、第1ノズル7は第2ノズル8側に傾いて形成さ
れているため、吐出されたインクIは第2ノズル8側に
流動する。そして、吐出したインクIは第2ノズル8内
に引き込まれて希釈液DSと混合される。その後、アク
チュエータ4が駆動して振動板3を介して圧力室6aに
圧力が加えられる。すると、第2ノズル8からインクI
を混合した希釈液DSが吐出して、紙等の対象物に着弾
する。このように、プリンタヘッド1は対象物に対して
印画を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、従来、上述の
ような第1ノズル7と第2ノズル8を加工する場合に
は、たとえばノズルプレート2のノズル面に対してエキ
シマレーザを照射して、垂直な第2ノズル8とそれに隣
接する斜めの第1ノズル7を加工する方法により形成さ
れる。しかし、第1ノズル7と第2ノズル8の形成工程
を2つの分けると、第1ノズル7と第2ノズル8の相対
的な位置精度を高めることが困難であるという問題があ
る。また、エキシマレーザでは金属の加工が困難であ
り、ポリイミドやポリサルホンなどの樹脂で形成せざる
を得ず、耐久性、特に、第1ノズル7と第2ノズル8の
間の部分の耐久性が十分ではない。
【0007】さらに、形成方向の異なる第1ノズル7と
第2ノズル8を形成する場合には、レーザを2系統に分
けて使用することも考えられる。しかし、エキシマレー
ザ加工は比較的加工コストが高いため、加工されたノズ
ルプレート2を用いてプリンタヘッド1を製造すると、
プリンタヘッド1全体の単価が高くなってしまうという
問題がある。
【0008】そこで本発明は上記課題を解消し、高精度
で生産効率を向上させるプリンタヘッドを提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明によれば、インクと前記インクを希釈するための希
釈液を混合して吐出するプリンタヘッドにおいて、前記
インクを吐出するための定量オリフィスと、前記希釈液
を吐出するものであって、前記定量オリフィスに近接し
ており、前記定量オリフィスとほぼ同一の方向に形成さ
れた吐出オリフィスを有する第1板状部材と、前記定量
オリフィスに接続されており、前記定量オリフィスに対
して略垂直に形成されているインク定量溝を備えてお
り、前記第1板状部材の一面側に接着された第2板状部
材とを有するプリンタヘッドにより、達成される。
【0010】請求項1の構成によれば、吐出オリフィス
と定量オリフィスは同一の方向に向かって形成されてお
り、定量オリフィスには、定量オリフィスに対して垂直
な方向に向かって形成されたインク定量溝が連通されて
いる。インクが定量オリフィスから吐出される場合、イ
ンクはインク定量溝を通って定量オリフィスに対して供
給される。このとき、インク定量溝は、定量オリフィス
に対して垂直方向であって、吐出オリフィスに向かって
形成されている。従って、インクは吐出オリフィス側に
向かって流動するようになる。このように、定量オリフ
ィスを吐出オリフィス側に向けて傾けて形成せずに、定
量オリフィスと吐出オリフィスを同一の方向に形成して
も、インクの流動方向を吐出オリフィス側に形成される
こととなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0012】図1は、本発明のプリンタヘッドの好まし
い実施の形態を示す構成図であり、図1を参照してプリ
ンタヘッド100について説明する。図1のプリンタヘ
ッド100は、第1板状部材110、第2板状部材12
0、第3板状部材130、第4板状部材140、第5板
状部材150、振動板160、アクチュエータ170、
171、補強板180等を有している。
【0013】第1板状部材110には希釈液を吐出する
ための吐出オリフィス(吐出ノズル)111と、インク
を吐出するための定量オリフィス(定量ノズル)112
が形成されている。図1(A)に示すように、吐出オリ
フィス111と定量オリフィス112は隣接するように
形成されている。吐出オリフィス111はたとえば丸形
の断面形状を有していて、定量オリフィス112はたと
えば三日月形の断面形状を有している。このように、定
量オリフィス112の断面形状を三日月形状にすること
によって、定量オリフィス112から押し出されたイン
クIが表面張力により丸くなろうとする性質を利用し、
吐出オリフィス111側にあふれ出すようにすることが
できる。
【0014】また、図1(B)に示すように、吐出オリ
フィス111と定量オリフィス112は、第1板状部材
110の厚さ方向(矢印Z方向)に向かってそれぞれ形
成されている。すなわち、吐出オリフィス111と定量
オリフィス112は、同一の方向に向かって形成されて
いる。このように、定量オリフィス112を吐出オリフ
ィス111と同一の方向に形成させることで、吐出オリ
フィス111及び定量オリフィス112の加工を容易に
することができる。
【0015】ここで、第1板状部材110は、たとえば
ニッケルからなる金属材料を電鋳により形成されたもの
である。第1板状部材110を金属材料から形成するこ
とによって、第1板状部材110の耐久性を大幅に向上
させることができる。具体的には、第1板状部材110
が従来のポリイミド等の樹脂材料から形成された場合、
ポリイミドのヤング率は2×109 (Pa)となる。一
方、ニッケルのヤング率は、3×1011(Pa)である
ので、ニッケルの剛性はポリイミドの約67倍となり、
機械的剛性の面で耐久性の向上を図ることができる。
【0016】また、吐出オリフィス111及び定量オリ
フィス112が電鋳により形成されると、通常、図2
(B)に示すような、たとえば片側7(°)〜8(°)
程度のテーパが設けられる。このように板状部材110
の一面側110aに向かって径が大きくなるようなテー
パが形成されることによって、板状部材110の一面側
110aにおける吐出オリフィス111と定量オリフィ
ス112の間隔Dを小さくすることができる。なお、吐
出オリフィス111と定量オリフィス112の間隔はた
とえば3(μm)〜5(μm)になるように形成されて
いる。
【0017】第1板状部材110の一面側110aには
第2板状部材120が接着されており、第1板状部材1
10の他面側110bには開口部181を有する補強板
180が接着されている。補強板180は、開口部18
1に吐出オリフィス111及び定量オリフィス112が
配置されるように接着される。このとき、たとえば第1
板状部材110には電鋳時に位置決めマークが予め作成
されていて、この位置決めマークを基準にして画像処理
装置付き位置決め装置などを用いて、第1板状部材11
0と第2板状部材120、補強板180がそれぞれ自動
的に高精度で接着される。
【0018】図2(B)に示すように、第2板状部材1
20には希釈液供給穴121とインク定量溝122が形
成されている。希釈液供給穴121は、第2板状部材1
20の厚さ方向(矢印Z方向)に形成されていて、吐出
オリフィス111と連通している。一方、インク定量溝
122は、吐出オリフィス111と連通しており、定量
オリフィス112の形成方向とほぼ垂直な方向(矢印X
方向)であって、吐出オリフィス111に向かって形成
されている。
【0019】このように、インク定量溝122を矢印X
方向に形成させることによって、定量オリフィス112
から吐出されるインクIを吐出オリフィス111側に流
すことができる。すなわち、インクIがインク液室13
2からインク定量溝122を流れるとき、矢印X1方向
の流動方向を形成することとなる。従って、定量オリフ
ィス112から吐出されるインクIは、吐出オリフィス
111側に流れて希釈液DSと混合することとなる。こ
れにより、従来のように定量オリフィス112を傾けて
形成する必要がなくなり、吐出オリフィス111と定量
オリフィス112を同一の方向で形成することができ
る。
【0020】図1(B)の第3板状部材130、第4板
状部材140、第5板状部材150は、たとえばステン
レスからなっていてそれぞれ積層されている。そして、
第3板状部材130、第4板状部材140及び第5板状
部材150には、希釈液室131及びインク液室132
が、たとえば打ち抜き加工することによってそれぞれ形
成されている。希釈液室131及びインク液室132
は、それぞれインクI及び希釈液DSの流路を形成して
いており、図示しないインクタンク及び希釈液タンクか
らインクI及び希釈液DSが供給される。また、希釈液
室131及びインク液室132にはアクチュエータ17
0、171から圧力が加えられる圧力室141、142
が形成されている。
【0021】なお、希釈液室131及びインク液室13
2が希釈液供給穴121及びインク定量溝122とそれ
ぞれ連通するように、第2板状部材120と第3板状部
材130は接着している。第1板状部材110から第5
板状部材140までを積層する事によって、ノズルプレ
ート101が形成されている。
【0022】振動板160は、第4板状部材140と接
着されていて、後述するアクチュエータ170、171
からの圧力を希釈液圧力室141及びインク圧力室14
2にそれぞれ伝達する機能を有している。また、振動板
160にはヘッドベース190が設けられていて、ノズ
ルプレート101はこのヘッドベース190により接着
されて保持されている。アクチュエータ170、171
は、たとえば積層圧電素子(ピエゾ素子)であって、希
釈液圧力室141及びインク圧力室142に当たる部位
にそれぞれ配置されている。アクチュエータ170、1
71は、駆動電圧の供給により矢印Z方向に伸縮するよ
うになっている。
【0023】次に、図1と図2を参照して、プリンタヘ
ッド100の動作例について説明する。まず、図1
(B)のアクチュエータ171が駆動電圧の印加により
矢印Z1方向に伸縮する。すると、インク圧力室142
の体積がそれぞれ縮小され、インクIが定量オリフィス
112のより押し出される。押し出されたインクIは三
日月形状の効果により、吐出オリフィス111方向にあ
ふれ出し、吐出オリフィス111内の希釈液DSと接触
し、表面張力により吐出オリフィス111内に引き込ま
れる。
【0024】次に、希釈液DS側のアクチュエータ17
0が駆動すると、希釈液圧力室141の体積が縮小さ
れ、インクIを混合した希釈液DSが吐出される。吐出
された液滴により紙等の対象物にドットが記録される。
ドットの濃度は、定量混合するインクIの量をアクチュ
エータ171のストロークを駆動電圧によって調整する
ことにより制御される。
【0025】このとき、インク定量溝122を設けると
ともに、定量オリフィス112を三日月形状にすること
によって、インクIの吐出オリフィス111への方向性
を付与することができる。すなわち、従来は定量ノズル
112が吐出ノズル111に向かって斜めに傾いている
こと等によってインクIの方向性を付与しているが、イ
ンク定量溝122を設けることによって、インクIの方
向性を付与することができる。従って、吐出オリフィス
111と定量オリフィス112を同一の方向に形成する
ことで加工が容易になり、吐出オリフィス111と定量
オリフィス112の相対位置精度の向上を図ることがで
きる。特に、第1板状部材110を電鋳により加工した
場合、いわゆるフォトリソグラフィーの精度でノズル加
工をおここなうことができるため、吐出ノズル111及
び定量ノズル112の相対位置精度を向上させることが
できる。
【0026】ここで、吐出オリフィス111及び定量オ
リフィス112を形成した第1板状部材110の厚さH
は、1(μm)以上であって10(μm)以下になるよ
うに形成されている。具体的には、図3はインクIの方
向性を示すグラフ図であって、横軸が定量オリフィス1
12から吐出されるインクの量を示し、縦軸にはあふれ
たインクIの先端位置を示している。また、図3におい
て、第1板状部材110の厚さHを5(μm)、10
(μm)、20(μm)の場合、及び従来の第1ノズル
を斜めに形成した場合についてシミュレーションを行っ
たものである。
【0027】このとき、吐出オリフィス111と定量オ
リフィス112の距離は、30(μm)に設定されてい
る。図3において、厚さHが5(μm)の場合、従来に
おける図8のたとえば30°だけ第2ノズル8側へ傾け
た第1ノズル7の場合と同等のインク定量が得られるこ
とがわかる。一方、厚さHが20(μm)の場合、吐出
させるインクIの量を多くしないと、希釈オリフィス1
11のノズル位置までインクIが達しないことがわか
る。
【0028】一方、図4は、第1板状部材110の厚さ
Dが5(μm)の場合と20(μm)である場合のイン
クIの流速分布解析を示す図である。図4(B)に示す
厚さHが20(μm)であある場合、押し出されたイン
クIの流速方向はほぼ対称になってしまい吐出オリフィ
ス111への方向性はほとんど付与されていない。一方
図4(A)に示す厚さHが5(μm)の場合、押し出さ
れたインクIの流速方向が吐出オリフィス111側に向
うように形成されている。以上の図3と図4において、
第1板状部材110の厚さHは、少なくとも10(μ
m)以下であることが必要である。一方、第1板状部材
110の機械的剛性を確保するため、少なくとも1(μ
m)の厚さHが必要となる。
【0029】図5は本発明の別の実施の形態を示す構成
図であり、図5を参照してプリンタヘッド200につい
て説明する。なお、図5のプリンタヘッド200におい
て図1のプリンタヘッド100と同一の構成を有する部
位には同一の符号を付してその説明を省略する。図5の
プリンタヘッド200は、3色のインクIを定量混合
し、1つの液滴によりフルカラーの表現が可能となるプ
リンタヘッドである。このとき、3つの定量ノズル11
1は、たとえばシアン、マゼンタ、イエローの各色に対
応したものであって、吐出ノズル112を中心としてほ
ぼ120°ずつ回転した状態で形成されている。
【0030】上記実施の形態によれば、従来のように定
量オリフィス112を斜めに形成する必要がなく、吐出
オリフィス111と同一の方向に形成することができる
ため、加工が容易になるとともに、吐出オリフィス11
1と定量オリフィス112の相対位置精度を向上させる
ことができる。このとき、定量オリフィス112にはこ
れに垂直に形成されたインク定量溝122が設けられて
いるため、インクの流動方向を吐出オリフィス111側
に形成し、安定して供給することができる。
【0031】また、第1板状部材110が電鋳により形
成された金属材料からなっていることにより、樹脂材料
から形成された場合に比べて耐久性を向上させることが
できる。さらに、第1板状部材110の厚さを10(μ
m)以下にすることによって、インクIの流動方向を安
定させて、定量オリフィス112から安定してインクI
を供給することができる。
【0032】なお、本発明の実施の形態は、上記実施の
形態に限定されない。たとえば、図1(B)の第1板状
部材110は、電鋳により形成するようにしているが、
図6に示すような加工マスクを用いてえたとえばエキシ
マレーザ加工することにより吐出オリフィス111及び
定量オリフィス112を形成するようにしてもよい。こ
のとき、加工マスクは、たとえばニッケルの電鋳モアイ
区はステンレスのエッチング等により作製される。ま
た、第1板状部材110はポリイミド、ポリエーテルイ
ミド、ポリサルホンポリエーテルサルホン等の樹脂材料
からなるようにする。
【0033】そして、この第1板状部材110に対して
加工マスクを介してエキシマレーザが照射され、縮小光
学系によりいわゆるアブレーションによる除去加工が行
われる。この際、吐出オリフィス111と定量オリフィ
ス112を一体の加工マスクで加工することにより、両
者の相対位置精度が向上できる。図6に示すような加工
マスクを用いることによって、マスク精度での加工が可
能となり、マルチノズル一体のマスクによる一括加工も
可能となる。加工マスクはフォトリソグラフィの精度で
作製でき、加工は縮小光学系により縮小率を小さくすれ
ば、高精度な加工が可能となる。また、1回の加工で吐
出オリフィス111と定量オリフィス112の両方を形
成することができるため、形成工程を2つに分けたり、
2系統のレーザを使用する必要がなくなるため、プリン
タヘッド100のコストアップを回避することができ
る。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高精度で生産効率を向上させるプリンタヘッドを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリンタヘッドの好ましい実施の形態
を示す構成図。
【図2】本発明のプリンタヘッドにおける吐出オリフィ
ス及び定量オリフィスの周辺部位を示す構成図。
【図3】本発明のプリンタヘッドにおけるインクの量
と、インクを定量オリフィスから吐出させた場合の距離
の関係を示すグラフ図。
【図4】本発明のプリンタヘッドにおける第1板状部材
の厚さを変えた場合のインクの方向性を示す図。
【図5】本発明のプリンタヘッドの別の実施の形態を示
す構成図。
【図6】本発明のプリンタヘッドにおける第1板状部材
をレーザ加工する際の加工マスクの一例示す平面図。
【図7】従来のプリンタヘッドの一例を示す構成図。
【符号の説明】
100・・・プリンタヘッド、101・・・ノズルプレ
ート、110・・・第1板状部材、111・・・吐出オ
リフィス、112・・・定量オリフィス、120・・・
第2板状部材、121・・・希釈液供給穴、122・・
・インク定量溝、130・・・第3板状部材、131・
・・希釈液室、132・・・インク液室、131a、1
32a・・・圧力室、150・・・振動板、170、1
71・・・アクチュエータ、190・・・ヘッドベー
ス、I・・・インク、DS・・・希釈液。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 隆昭 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 西 正太 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 山田 恵美 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF65 AF93 AG02 AG05 AG12 AG33 AG47 AH11 AM03 AM14 AM18 AP02 AP13 AP22 AP23 AP24 AP38 AP77 AP79 AQ03 AQ06 AR04 AR18 BA03 BA14 CA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクと前記インクを希釈するための希
    釈液を混合して吐出するプリンタヘッドにおいて、 前記インクを吐出するための定量オリフィスと、前記希
    釈液を吐出するものであって、前記定量オリフィスに近
    接しており、前記定量オリフィスとほぼ同一の方向に形
    成された吐出オリフィスを有する第1板状部材と、 前記定量オリフィスに接続されており、前記定量オリフ
    ィスに対して略垂直に形成されているインク定量溝を備
    えており、前記第1板状部材の一面側に接着された第2
    板状部材とを有することを特徴とするプリンタヘッド。
  2. 【請求項2】 前記第1板状部材は、ほぼ1(μm)以
    上であってほぼ10(μm)以下の厚さを有する請求項
    1に記載のプリンタヘッド。
  3. 【請求項3】 前記第1板状部材は、金属材料からなる
    請求項1に記載のプリンタヘッド。
  4. 【請求項4】 前記第1板状部材は、電鋳により形成さ
    れる請求項1に記載のプリンタヘッド。
  5. 【請求項5】 前記定量オリフィス及び前記吐出オリフ
    ィスは、前記第1板状部材をレーザ加工することにより
    形成される請求項1に記載のプリンタヘッド。
  6. 【請求項6】 前記定量オリフィス及び前記吐出オリフ
    ィスは、前記第1板状部材の他面側に向かってその径が
    大きくなるようなテーパを有する請求項1に記載のプリ
    ンタヘッド。
  7. 【請求項7】 前記定量オリフィスは、複数形成されて
    いる請求項1のプリンタヘッド。
JP35663799A 1999-12-15 1999-12-15 プリンタヘッド Pending JP2001171112A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018111282A (ja) * 2017-01-13 2018-07-19 富士ゼロックス株式会社 液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置

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