JP2003205612A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JP2003205612A
JP2003205612A JP2002007245A JP2002007245A JP2003205612A JP 2003205612 A JP2003205612 A JP 2003205612A JP 2002007245 A JP2002007245 A JP 2002007245A JP 2002007245 A JP2002007245 A JP 2002007245A JP 2003205612 A JP2003205612 A JP 2003205612A
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ink
frame
plate
flow path
jet head
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JP2002007245A
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Takayuki Hiyoshi
隆之 日吉
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はノズルを高密度化した製造コストの安
価なインクジェットヘッドを提供する。 【解決手段】インクジェットヘッド1は、フレーム2
が、複数形成されているノズル列方向に延在するととも
にノズル列方向と直交する方向に並んだ複数のフレーム
ブロック2a、2bに分割されており、各フレームブロ
ック2a、2bに、それぞれインク流路11a、11b
とインク流路11a、11bに連通する共通液室10
a、10bが形成されている。したがって、各フレーム
ブロック2a、2bの共通液室10a、10bを振動板
3のインク供給路13または流路板4のインク供給路1
4に簡単かつ精度良く位置合わせすることができ、ノズ
ル16をマルチ化、高密度化してもインク接続部でのイ
ンク漏れを適切かつ簡単に防止して、インクジェットヘ
ッド1を高精度で製造コストの安価なものとすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッドに関し、詳細には、ノズルを高密度化した製造コス
トの安価なインクジェットヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、現像・定着
等のプロセスを必要とせず、非接触で記録を行うことが
できるために、記録時の騒音が極めて小さいこと、高速
印字が可能であること、インクの自由度が高く、安価な
普通紙を使用できることなど多くの利点を有している。
【0003】また、最近のインクジェット記録装置に
は、高速・高印字品質が求められており、高速化・高印
字品質を達成するためには、ノズルをマルチ化、高密度
化する必要がある。
【0004】従来、インクジェットプリンタにおいて
は、ノズルを高密度化の達成手段として、ノズル列を複
数列形成して、当該各ノズル列のノズルを千鳥状に互い
違いに配置して、副走査方向の書き込み密度を高密度化
する方法がよく用いられている。
【0005】このような千鳥状にノズルを配設したイン
クジェットヘッドとしては、二列のノズル列を有する一
般的なインクジェットヘッドの場合、例えば、図6に示
すように、インクジェットヘッド100は、フレーム1
01上に振動板102、シリコン基板である流路板10
3及びノズル板104が順次積層され、フレーム101
内に、FPC105とPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)
アクチュエータ106の装備された金属基板107が挿
入され、また、ノズル板104上からノズルカバー10
8が装着される。
【0006】フレーム101には、インク供給タンクま
たはインクカートリッジからのインクを供給するインク
流路109が形成されており、振動板102及び流路板
103には、このインク流路109に連通するインク供
給口110が形成されている。流路板103には、イン
ク供給路111と圧力室112が形成されており、ノズ
ル板104には、流路板103の各圧力室112に連通
するノズル113が、2列のノズル列として、また、相
互のノズル列の各ノズル113が互い違いとなる千鳥状
に形成されている。
【0007】流路板103は、図7にその拡大平面図を
示すように、各ノズル113に連通する圧力室112は
インク供給路111を介して共通液室114に連通して
いる。インクは、共通液室114の一部にあけられたイ
ンク供給口111から共通液室114に供給され、共通
液室114からインク供給路111を介して各個別の圧
力室112に供給される。なお、図7において、実線
は、流路板103上のレイアウトパターンを示してお
り、破線は、ノズル113の位置を示している。
【0008】ところが、このような従来のインクジェッ
トヘッド100にあっては、シリコン基板である流路板
103上の共通液室114とインク供給路111及び圧
力室112を連続したパターンで作成しており、一方、
シリコン基板は、厚みを厚くすると、貫通加工の際の加
工時間が増加するため、通常、ハンドリングの際の割れ
を回避できるところまで薄くすることが望まれる。しか
し、共通液室114を流路板103に作成する場合、共
通液室114の高さはこのシリコン基板の厚さが上限と
なってしまうため、インク供給口111から各インク供
給路111への流体抵抗値を改善することが難しく、高
速化を図る上での問題となっていた。
【0009】さらに、共通液室114全体の体積も、シ
リコン基板の厚さによって現実的には上限が決められて
しまい、共通液室114内の圧力変動を抑えるために必
要な体積を得ることが難しく、このため別の方法でコン
プライアンスを確保する必要があった。
【0010】そこで、従来、図8及び図9に示すような
インクジェットヘッド120が提案されている。このイ
ンクジェットヘッド120は、フレーム121に共通液
室122を設けて、共通液室122の体積を拡大してい
る。なお、図8及び図9において、図6及び図7と同様
の構成部分には、同一の符号を付している。
【0011】このインクジェットヘッド120は、フレ
ーム121上に振動板123、シリコン基板である流路
板124及びノズル板104が順次積層され、フレーム
121内に、FPC105とPZT(チタン酸ジルコン
酸鉛)アクチュエータ106の装備された金属基板10
7が挿入され、また、ノズル板104上からノズルカバ
ー108が装着される。
【0012】そして、図8及び図9に示すように、フレ
ーム121の振動板123側の面に、共通液室122が
形成されており、この共通液室122に連通するインク
流路125が形成されて、インク供給タンクまたはイン
クカートリッジからのインクをインク流路125から共
通液室122に供給する。
【0013】振動板123には、フレーム121の共通
液室122に連通する複数のインク供給路126が形成
されており、流路板124には、インク供給路127と
圧力室128が形成されている。
【0014】このインクジェットヘッド120は、イン
クがインク流路125からフレーム121の共通液室1
22に供給され、共通液室122から振動板123に形
成されたインク供給路126を通して流路板124のイ
ンク供給路127に供給されて、さらに、インク供給路
127から各圧力室128に供給される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のインクジェットヘッドにあっては、フレーム
121に共通液室122を形成して、インクを、このフ
レーム121の共通液室122から振動板123に形成
されたインク供給路126を通して流路板124のイン
ク供給路127に供給し、さらに、インク供給路127
から各圧力室128に供給しているため、フレーム12
1からインク供給路126へのインク接続部が複数箇所
ある場合、フレーム121や振動板123、流路板12
4のインク供給路127の位置精度が高くないと、接続
位置がずれ、インク漏れを起こすおそれがあった。
【0016】また、フレーム121は、一般に樹脂製で
あり、ノズル板104のノズル列に対応した複数のイン
ク供給路127や共通液室122の間隔はある程度距離
があるため、間隔の精度向上が困難であり、接続部の位
置精度に直接影響する。
【0017】さらに、ノズル板104は、流路板124
に接着されているが、その接着力はそれほど大きくな
く、ノズル端部にノズル表面を清掃するワイパブレード
や転写紙などが引っかかり、引き剥がし力が発生すると
簡単に剥がれてしまう。そのため、従来は、ノズル板1
04のノズル列を保護するために、ノズルカバー108
を設けているが、当然に、ノズルカバー108を設ける
ためにはコストがかかり、また、インクに対して溶解、
膨潤等の発生しない材料でなければならず、さらにノズ
ル113の表面面と転写紙との間は非常に近いため(約
1mm程度)、ノズルカバー108の材料の厚さの制約
があった。
【0018】そこで、請求項1記載の発明は、フレーム
を、複数形成されているノズル列方向に延在するととも
に当該ノズル列方向と直交する方向に並んだ複数のフレ
ームブロックに分割し、各フレームブロックに、それぞ
れインク流路と当該インク流路に連通する共通液室を形
成することにより、各フレームブロックの共通液室をイ
ンク供給路に簡単かつ精度良く位置合わせし、ノズルを
マルチ化、高密度化してもインク接続部でのインク漏れ
を適切かつ簡単に防止して、高精度で製造コストの安価
なインクジェットヘッドを提供することを目的としてい
る。
【0019】請求項2記載の発明は、圧力室を、アクチ
ュエータにより変形される振動板と当該振動板に接合さ
れる流路板とにより形成し、当該振動板と当該流路板
を、フレーム上に順次積層し、各フレームブロックに、
当該振動板と当該流路板の積層される方向に所定高さで
延在するリブ部を外周端部に形成し、振動板の端面を当
該リブ部に突き当てて振動板を位置決めすることによ
り、各フレームブロックの共通液室をインク供給路によ
り一層簡単かつ精度良く位置合わせし、ノズルをマルチ
化、高密度化してもインク接続部でのインク漏れを適切
かつより一層簡単に防止して、高精度で製造コストの安
価なインクジェットヘッドを提供することを目的として
いる。
【0020】請求項3記載の発明は、圧力室を、アクチ
ュエータにより変形される振動板と当該振動板に接合さ
れる流路板とにより形成し、当該振動板と当該流路板
を、フレーム上に順次積層し、各フレームブロックに、
当該振動板と当該流路板の積層される方向に所定高さで
延在するリブ部を外周端部に形成し、振動板の端面を当
該リブ部に突き当てて振動板を位置決めすることによ
り、各フレームブロックの共通液室をインク供給路によ
り一層簡単かつ精度良く位置合わせし、ノズルをマルチ
化、高密度化してもインク接続部でのインク漏れを適切
かつより一層簡単に防止して、高精度で製造コストの安
価なインクジェットヘッドを提供することを目的として
いる。
【0021】請求項4記載の発明は、インク供給路また
は圧力室あるいはインク供給路と圧力室の双方を、アク
チュエータにより変形される振動板と当該振動板に接合
される流路板とにより形成し、当該振動板と当該流路板
を、フレーム上に順次積層し、各フレームブロックに、
当該振動板と当該流路板の積層される方向に所定高さで
延在するリブ部を外周端部に形成し、流路板の端面を当
該リブ部に突き当てて流路板を位置決めすることによ
り、各フレームブロックの共通液室をインク供給路によ
り一層簡単かつ精度良く位置合わせし、ノズルをマルチ
化、高密度化してもインク接続部でのインク漏れを適切
かつより一層簡単に防止して、高精度で製造コストの安
価なインクジェットヘッドを提供することを目的として
いる。
【0022】請求項5記載の発明は、リブ部を、ノズル
の形成されている面よりも高く突出させることにより、
ワイパブレードや転写紙からノズルの形成されている基
板端面を保護し、より一層高精度で製造コストの安価な
インクジェットヘッドを提供することを目的としてい
る。
【0023】請求項6記載の発明は、フレームブロック
を、同一形状に形成することにより、フレームブロック
を安価なものとし、高精度でより一層製造コストの安価
なインクジェットヘッドを提供することを目的としてい
る。
【0024】請求項7記載の発明は、フレームを、ポリ
フェニレンサルファイド樹脂または熱硬化性樹脂で形成
することにより、インク供給路等のインクジェットヘッ
ドを構成する部品精度を向上させ、より一層高精度で製
造コストの安価なインクジェットヘッドを提供すること
を目的としている。
【0025】請求項8記載の発明は、アクチュエータと
して、圧電型アクチュエータを用いることにより、圧力
室に高い圧力を発生させ、より高粘度のインクの吐出を
行えるようにして、インク吐出性能のより一層良好で製
造コストの安価なインクジェットヘッドを提供すること
を目的としている。
【0026】請求項9記載の発明は、アクチュエータと
して、静電型アクチュエータを用いることにより、消費
電力を削減し、効率よくインクの吐出を行う製造コスト
の安価なインクジェットヘッドを提供することを目的と
している。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のイ
ンクジェットヘッドは、インク滴を吐出する複数のノズ
ルと、前記各ノズルに連通し一部が変形することで収納
するインクに圧力を付与する複数の圧力室と、前記各圧
力室に連通し当該圧力室にインクを供給する複数のイン
ク供給路と、前記各インク供給路に連通し当該各インク
供給路にインクを供給する共通液室と、前記圧力室の一
部を変形させて当該圧力室内のインクを前記ノズルから
吐出させるアクチュエータと、前記共通液室または前記
インク供給路にインクを供給するインク流路の形成され
たフレームと、を備えたインクジェットヘッドであっ
て、前記複数のノズルは、複数のノズル列に分割されて
配設され、前記フレームは、前記ノズル列方向に延在す
るとともに当該ノズル列方向と直交する方向に並んだ複
数のフレームブロックに分割され、当該各フレームブロ
ックは、それぞれ前記インク流路と当該インク流路に連
通する前記共通液室が形成されていることにより、上記
目的を達成している。
【0028】上記構成によれば、フレームを、複数形成
されているノズル列方向に延在するとともに当該ノズル
列方向と直交する方向に並んだ複数のフレームブロック
に分割し、各フレームブロックに、それぞれインク流路
と当該インク流路に連通する共通液室を形成しているの
で、各フレームブロックの共通液室をインク供給路に簡
単かつ精度良く位置合わせすることができ、ノズルをマ
ルチ化、高密度化してもインク接続部でのインク漏れを
適切かつ簡単に防止して、インクジェットヘッドを高精
度で製造コストの安価なものとすることができる。
【0029】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記ノズル列は2列形成され、前記フレームは、
2つの前記フレームブロックに分割されていてもよい。
【0030】上記構成によれば、圧力室を、アクチュエ
ータにより変形される振動板と当該振動板に接合される
流路板とにより形成し、当該振動板と当該流路板を、フ
レーム上に順次積層し、各フレームブロックに、当該振
動板と当該流路板の積層される方向に所定高さで延在す
るリブ部を外周端部に形成し、振動板の端面を当該リブ
部に突き当てて振動板を位置決めしているので、各フレ
ームブロックの共通液室をインク供給路により一層簡単
かつ精度良く位置合わせすることができ、ノズルをマル
チ化、高密度化してもインク接続部でのインク漏れを適
切かつより一層簡単に防止して、インクジェットヘッド
を高精度で製造コストの安価なものとすることができ
る。
【0031】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、前記圧力室は、前記アクチュエータにより変形され
る振動板と、当該振動板に接合される流路板と、により
形成され、当該振動板と当該流路板は、前記フレーム上
に順次積層され、前記各フレームブロックは、当該振動
板と当該流路板の積層される方向に所定高さで延在する
リブ部が外周端部に形成され、前記振動板は、その端面
が当該リブ部に突き当てられることで位置決めされてい
てもよい。
【0032】上記構成によれば、圧力室を、アクチュエ
ータにより変形される振動板と当該振動板に接合される
流路板とにより形成し、当該振動板と当該流路板を、フ
レーム上に順次積層し、各フレームブロックに、当該振
動板と当該流路板の積層される方向に所定高さで延在す
るリブ部を外周端部に形成し、振動板の端面を当該リブ
部に突き当てて振動板を位置決めしているので、各フレ
ームブロックの共通液室をインク供給路により一層簡単
かつ精度良く位置合わせすることができ、ノズルをマル
チ化、高密度化してもインク接続部でのインク漏れを適
切かつより一層簡単に防止して、インクジェットヘッド
を高精度で製造コストの安価なものとすることができ
る。
【0033】さらに、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記インク供給路または前記圧力室あるいは前記イ
ンク供給路と前記圧力室の双方は、前記アクチュエータ
により変形される振動板と、当該振動板に接合される流
路板と、により形成され、当該振動板と当該流路板は、
前記フレーム上に順次積層され、前記各フレームブロッ
クは、当該振動板と当該流路板の積層される方向に所定
高さで延在するリブ部が外周端部に形成され、前記流路
板は、その端面が当該リブ部に突き当てられることで位
置決めされていてもよい。
【0034】上記構成によれば、インク供給路または圧
力室あるいはインク供給路と圧力室の双方を、アクチュ
エータにより変形される振動板と当該振動板に接合され
る流路板とにより形成し、当該振動板と当該流路板を、
フレーム上に順次積層し、各フレームブロックに、当該
振動板と当該流路板の積層される方向に所定高さで延在
するリブ部を外周端部に形成し、流路板の端面を当該リ
ブ部に突き当てて流路板を位置決めしているので、各フ
レームブロックの共通液室をインク供給路により一層簡
単かつ精度良く位置合わせすることができ、ノズルをマ
ルチ化、高密度化してもインク接続部でのインク漏れを
適切かつより一層簡単に防止して、インクジェットヘッ
ドを高精度で製造コストの安価なものとすることができ
る。
【0035】また、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記リブ部は、前記ノズルの形成されている面より
も高く突出していてもよい。
【0036】上記構成によれば、リブ部を、ノズルの形
成されている面よりも高く突出させているので、ワイパ
ブレードや転写紙からノズルの形成されている基板端面
を保護することができ、インクジェットヘッドをより一
層高精度で製造コストの安価なものとすることができ
る。
【0037】さらに、例えば、請求項6に記載するよう
に、前記フレームブロックは、同一形状に形成されてい
てもよい。
【0038】上記構成によれば、フレームブロックを、
同一形状に形成しているので、フレームブロックを安価
なものとすることができ、インクジェットヘッドを高精
度でより一層製造コストの安価なものとすることができ
る。
【0039】また、例えば、請求項7に記載するよう
に、前記フレームは、ポリフェニレンサルファイド樹脂
または熱硬化性樹脂で形成されていてもよい。
【0040】上記構成によれば、フレームを、ポリフェ
ニレンサルファイド樹脂または熱硬化性樹脂で形成して
いるので、インク供給路等のインクジェットヘッドを構
成する部品精度を向上させることができ、インクジェッ
トヘッドをより一層高精度で製造コストの安価なものと
することができる。
【0041】さらに、例えば、請求項8に記載するよう
に、前記アクチュエータは、圧電型アクチュエータであ
ってもよい。
【0042】上記構成によれば、アクチュエータとし
て、圧電型アクチュエータを用いているので、圧力室に
高い圧力を発生させることができ、より高粘度のインク
の吐出を行えるようにして、インクジェットヘッドをイ
ンク吐出性能がより一層良好で製造コストの安価なもの
とすることができる。
【0043】また、例えば、請求項9に記載するよう
に、前記アクチュエータは、静電型アクチュエータであ
ってもよい。
【0044】上記構成によれば、アクチュエータとし
て、静電型アクチュエータを用いているので、消費電力
を削減することができ、インクジェットヘッドを効率よ
くインクの吐出を行う製造コストの安価なものとするこ
とができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0046】図1〜図3は、本発明のインクジェットヘ
ッドの第1の実施の形態を示す図であり、図1は、本発
明のインクジェットヘッドの第1の実施の形態を適用し
たインクジェットヘッド1の分解斜視図、図2は、図1
のインクジェットヘッド1の上面透視図、図3は、図2
のA−A矢視断面図である。
【0047】図1において、インクジェットヘッド1
は、フレーム2上に振動板3、シリコン基板である流路
板4及びノズル板5が順次積層され、フレーム2内に、
FPC6とPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)アクチュエ
ータ7の装備された金属基板8が挿入され、また、ノズ
ル板5上からノズルカバー9が装着される。
【0048】フレーム2は、後述するノズル列の配列方
向と直交する方向の中央部でノズル列の配列方向の切断
線で分割されて、ノズル列と直交する方向の2つのフレ
ームブロック2a、2bに分割されており、フレーム2
の各フレームブロック2a、2bには、フレーム2の振
動板3側の面に、共通液室10a、10bが形成されて
いる。また、フレーム2の各フレームブロック2a、2
bには、各共通液室10a、10bに連通するインク流
路11a、11bがそれぞれ形成されており、インク供
給タンクまたはインクカートリッジからのインクを各イ
ンク流路11a、11bから各共通液室10a、10b
に供給する。
【0049】フレーム2の各フレームブロック2a、2
bの上面の外周部には、リブ(リブ部)12a、12b
が形成されており、リブ12a、12bと共通液室10
a、10bとの距離が短距離であるため、部品によって
精度良く作られている。
【0050】リブ12a、12bは、フレーム2を振動
板3に接着する際、リブ12a、12bを振動板3の端
面または流路板4の端面に突き当てて接着することによ
り、共通液室10a、10bを振動板3または流路板4
のインク供給路14と精度よく位置決めすることができ
る。ここで、位置合わせはフレーム2と振動板3とで行
なえばよいのではあるが、振動板3は薄く(数十μm)
端面にリブ12a、12bを突き当てると、振動板3が
変形するおそれがあるため、振動板3と高精度に位置決
めされて貼り付けられている流路板4の端面に突き当て
るようにしてもよい。
【0051】そして、フレーム2は、部品自体の精度が
要求されるため、PPS(ポリフェニレンサルファイ
ド)樹脂やエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂で形成されて
いる。
【0052】また、リブ12a、12bは、図3に示す
ように、ノズル板5の上面よりも上方に突出しており、
ノズル板5の端面をリブ12a、12bによりワイパブ
レードや転写紙から保護することができる。
【0053】振動板3には、図1及び図2に示すよう
に、フレーム2の各フレームブロック2a、2bの共通
液室10a、10bに連通する複数のインク供給路13
が形成されており、流路板4には、インク供給路14と
圧力室15が連続したパターンで形成されている。
【0054】そして、ノズル板5には、各圧力室15に
連通するノズル16が2列形成されており、ノズル列の
ノズル16は、互い違いに千鳥状に形成されている。
【0055】上記金属基板8上に、2個のPZTアクチ
ュエータ7が接合され、各ノズル16に対応するように
加工溝20が施されており、加工溝20によって分離さ
れた各PZTアクチュエータ7の電極にFPC6を介し
て駆動電圧が供給される。
【0056】流路板4には、上述のように、インク供給
流路14および圧力室15が連続したパターンで形成さ
れ、さらに、図3に示すように、連通管21を介してノ
ズル16に連通している。
【0057】振動板3は、図3に示すように、PZT連
結部22が接着層を介してPZTアクチュエータ7に接
合されており、PZT連結部22の周囲には、薄厚部2
3が形成されている。
【0058】FPC6を介して駆動電圧が印加されて、
振動板3を振動させ、振動板3が振動することで、圧力
室15のインクがノズル16から吐出される。
【0059】次に、本実施の形態の作用を説明する。本
実施の形態のインクジェットヘッド1は、振動板3上に
流路板4及びノズル板5が接合された後、フレーム2の
リブ12a、12b内に挿入される状態で、金属基板8
の取り付けられたフレーム2上に取り付けられること
で、フレーム2上に、振動板3、流路板4及びノズル板
5が積層された状態となる。
【0060】そして、フレーム2がフレームブロック2
a、2bに分割されており、2つのフレームブロック2
a、2bを個別に動かすことができるため、フレーム2
の共通液室10a、10bと振動板3のインク供給路1
3または流路板4のインク供給路14とを高精度に位置
決めすることができ、位置決め作業を簡単にかつ高精度
に行うことができる。
【0061】また、フレーム2の外周縁に、リブ12
a、12bが形成されており、リブ12a、12bと共
通液室10a、10bとの距離が短距離であるため、部
品によって高精度に作成することができ、フレーム2を
振動板3に接着する際に、リブ12a、12bを振動板
3の端面または流路板4の端面につき当てて接着するこ
とで、共通液室10a、10bを振動板3のインク供給
路13または流路板4のインク供給路14と高精度に位
置決めすることができる。
【0062】さらに、振動板3が数十μmと薄いため、
振動板3に高精度に位置決めされて貼り付けられている
流路板4の端面にフレーム2のリブ12a、12bを突
き当てることで位置決めすると、振動板3に変形等を生
じさせることなく、高精度に位置決めすることができ
る。
【0063】また、リブ12a、12bが、図3に示し
たように、ノズル板5の上面よりも上方に突出している
ため、ノズル板5の端面をリブ12a、12bによりワ
イパブレードや転写紙から保護することができる。
【0064】さらに、フレームブロック2aとフレーム
ブロック2bとは、ノズル列の配列方向と直交する方向
の中央部でノズル列の配列方向の切断線で分割されてい
るため、同じ構成のものであり、一方を反転させて接合
することで、フレーム2を構成することができる。した
がって、部品の種類を削減することができ、部品型の作
成や部品管理を削減して、インクジェットヘッド1の製
造コストを削減することができる。
【0065】また、金属基板8上に2個のPZTアクチ
ュエータ7が接合され、各ノズル16に対応するように
加工溝20が施されており、加工溝20によって分離さ
れた各PZTアクチュエータ7の電極にFPC6を介し
て駆動電圧が供給される。
【0066】したがって、振動板3を適切に駆動して、
インクをノズル16から適切に噴出することができる。
【0067】このように、本実施の形態のインクジェッ
トヘッド1は、フレーム2を、複数形成されているノズ
ル列方向に延在するとともに当該ノズル列方向と直交す
る方向に並んだ複数のフレームブロック2a、2bに分
割し、各フレームブロック2a、2bに、それぞれイン
ク流路11a、11bとインク流路11a、11bに連
通する共通液室10a、10bを形成している。
【0068】したがって、各フレームブロック2a、2
bの共通液室10a、10bを振動板3のインク供給路
13または流路板4のインク供給路14に簡単かつ精度
良く位置合わせすることができ、ノズル16をマルチ
化、高密度化してもインク接続部でのインク漏れを適切
かつ簡単に防止して、インクジェットヘッド1を高精度
で製造コストの安価なものとすることができる。
【0069】また、本実施の形態のインクジェットヘッ
ド1は、圧力室15を、PZTアクチュエータ7により
変形される振動板3と振動板3に接合される流路板4と
により形成し、振動板3と流路板4を、フレーム2上に
順次積層し、各フレームブロック2a、2bに、振動板
3と流路板4の積層される方向に所定高さで延在するリ
ブ12a、12bを外周端部に形成し、振動板3の端面
をリブ12a、12bに突き当てて振動板3を位置決め
している。
【0070】したがって、各フレームブロック2a、2
bの共通液室10a、10bを振動板3のインク供給路
13または流路板4のインク供給路14により一層簡単
かつ精度良く位置合わせすることができ、ノズル16を
マルチ化、高密度化してもインク接続部でのインク漏れ
を適切かつより一層簡単に防止して、インクジェットヘ
ッド1を高精度で製造コストの安価なものとすることが
できる。
【0071】さらに、本実施の形態のインクジェットヘ
ッド1は、圧力室15を、PZTアクチュエータ7によ
り変形される振動板3と振動板3に接合される流路板4
とにより形成し、振動板3と流路板4を、フレーム2上
に順次積層し、各フレームブロック2a、2bに、振動
板3と流路板4の積層される方向に所定高さで延在する
リブ12a、12bを外周端部に形成し、振動板4の端
面をリブ12a、12bに突き当てて振動板4を位置決
めしている。
【0072】したがって、各フレームブロック2a、2
bの共通液室10a、10bを振動板3のインク供給路
13または流路板4のインク供給路14により一層簡単
かつ精度良く位置合わせすることができ、ノズル16を
マルチ化、高密度化してもインク接続部でのインク漏れ
を適切かつより一層簡単に防止して、インクジェットヘ
ッド1を高精度で製造コストの安価なものとすることが
できる。
【0073】また、本実施の形態のインクジェットヘッ
ド1は、インク供給路13、14または圧力室15ある
いはインク供給路13、14と圧力室15の双方を、P
ZTアクチュエータ7により変形される振動板3と振動
板3に接合される流路板4とにより形成し、振動板3と
流路板4を、フレーム2上に順次積層し、各フレームブ
ロック2a、2bに、振動板3と流路板4の積層される
方向に所定高さで延在するリブ12a、12bを外周端
部に形成し、流路板4の端面をリブ12a、12bに突
き当てて流路板4を位置決めしている。
【0074】したがって、各フレームブロック2a、2
bの共通液室10a、10bを振動板3のインク供給路
13または流路板4のインク供給路14により一層簡単
かつ精度良く位置合わせすることができ、ノズル16を
マルチ化、高密度化してもインク接続部でのインク漏れ
を適切かつより一層簡単に防止して、インクジェットヘ
ッド1を高精度で製造コストの安価なものとすることが
できる。
【0075】さらに、本実施の形態のインクジェットヘ
ッド1は、リブ12a、12bを、ノズル16の形成さ
れている面よりも高く突出させている。
【0076】したがって、ワイパブレードや転写紙から
ノズル16の形成されているノズル板5の表面を保護す
ることができ、インクジェットヘッド1をより一層高精
度で製造コストの安価なものとすることができる。
【0077】また、本実施の形態のインクジェットヘッ
ド1は、フレームブロック2a、2bを、同一形状に形
成している。
【0078】したがって、フレームブロック2a、2b
を安価なものとすることができ、インクジェットヘッド
1を高精度でより一層製造コストの安価なものとするこ
とができる。
【0079】さらに、本実施の形態のインクジェットヘ
ッド1は、フレーム2を、ポリフェニレンサルファイド
樹脂または熱硬化性樹脂で形成している。
【0080】したがって、インク流路11a、11bや
共通液室10a、10b等のインクジェットヘッド1を
構成する部品精度を向上させることができ、インクジェ
ットヘッド1をより一層高精度で製造コストの安価なも
のとすることができる。
【0081】また、本実施の形態のインクジェットヘッ
ド1は、アクチュエータとして、PZTアクチュエータ
(圧電型アクチュエータ)7を用いている。
【0082】したがって、圧力室15に高い圧力を発生
させることができ、より高粘度のインクの吐出を行える
ようにして、インクジェットヘッド1をインク吐出性能
がより一層良好で製造コストの安価なものとすることが
できる。
【0083】図4及び図5は、本発明のインクジェット
ヘッドの第2の実施の形態を示す図であり、図4は、本
発明のインクジェットヘッドの第2の実施の形態を適用
したインクジェットヘッド30の平面透視図、図5は、
図4のA−A矢視断面図である。本実施の形態は、アク
チュエータとして、静電アクチュエータを用いたもので
ある。
【0084】図4及び図5において、インクジェットヘ
ッド30は、フレーム31が2つのフレームブロック3
1a、31bに分割されており、各フレームブロック3
1a、31bの上端部には、それぞれ共通液室32a、
32bが形成されている。この各フレームブロック31
a、31bの上面には、主平面を有する(110)シリ
コン基板33が接合され、シリコン基板33上には、熱
酸化によって酸化膜34が形成されている。
【0085】この酸化膜34上にはエッチングによって
ギャップ35が形成されており、さらにそのギャップ3
5内には高融点金属、例えば、窒化チタン等によって個
別電極36が形成されている。個別電極36の表面は、
シリコン酸化膜などの絶縁層が形成されている。
【0086】酸化膜34の上面には、振動板基板37が
接合されており、振動板基板37には、KOH系のウェ
ットエッチャントによって異方性エッチングを行うこと
により、圧力室38と振動板39が形成されている。こ
の振動板基板37の厚さは、100〜200μm、振動
板39の厚さは、2μmから3μmである。
【0087】振動板基板37は、直接接合法によってシ
リコン基板33の絶縁層である酸化膜34に接合されて
いる。
【0088】振動板39と個別電極36の間隔は、電圧
を印加しない状態で約0.1〜0.3μmとなるように
設計されている。
【0089】振動板基板37上には、ノズル板40が接
合されており、ノズル板40には、圧力室38に連通す
るノズル41が形成されている。
【0090】そして、上記フレーム31の各共通液室3
2a、32bは、シリコン基板33、酸化膜34及び振
動板基板37に形成されたインク供給路42により圧力
室38に連通されている。上記個別電極36には、FP
C43により駆動電圧が印加される。上記酸化膜34、
個別電極36、ギャップ35等は、振動板39を変形さ
せて圧力室38内のインクをノズル41から吐出させる
静電型アクチュエータとして機能している。
【0091】そして、上記フレーム31の各フレームブ
ロック31a、31bの外周面には、上方に突出したリ
ブ44が形成されており、上記シリコン基板33は、こ
のリブ44内に形成されている。
【0092】このように、本実施の形態のインクジェッ
トヘッド30は、アクチュエータとして、静電型アクチ
ュエータを用いている。
【0093】したがって、消費電力を削減することがで
き、インクジェットヘッド30を効率よくインクの吐出
を行う製造コストの安価なものとすることができる。
【0094】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0095】
【発明の効果】請求項1記載の発明のインクジェットヘ
ッドによれば、フレームを、複数形成されているノズル
列方向に延在するとともに当該ノズル列方向と直交する
方向に並んだ複数のフレームブロックに分割し、各フレ
ームブロックに、それぞれインク流路と当該インク流路
に連通する共通液室を形成しているので、各フレームブ
ロックの共通液室をインク供給路に簡単かつ精度良く位
置合わせすることができ、ノズルをマルチ化、高密度化
してもインク接続部でのインク漏れを適切かつ簡単に防
止して、インクジェットヘッドを高精度で製造コストの
安価なものとすることができる。
【0096】請求項2記載の発明のインクジェットヘッ
ドによれば、圧力室を、アクチュエータにより変形され
る振動板と当該振動板に接合される流路板とにより形成
し、当該振動板と当該流路板を、フレーム上に順次積層
し、各フレームブロックに、当該振動板と当該流路板の
積層される方向に所定高さで延在するリブ部を外周端部
に形成し、振動板の端面を当該リブ部に突き当てて振動
板を位置決めしているので、各フレームブロックの共通
液室をインク供給路により一層簡単かつ精度良く位置合
わせすることができ、ノズルをマルチ化、高密度化して
もインク接続部でのインク漏れを適切かつより一層簡単
に防止して、インクジェットヘッドを高精度で製造コス
トの安価なものとすることができる。
【0097】請求項3記載の発明のインクジェットヘッ
ドによれば、圧力室を、アクチュエータにより変形され
る振動板と当該振動板に接合される流路板とにより形成
し、当該振動板と当該流路板を、フレーム上に順次積層
し、各フレームブロックに、当該振動板と当該流路板の
積層される方向に所定高さで延在するリブ部を外周端部
に形成し、振動板の端面を当該リブ部に突き当てて振動
板を位置決めしているので、各フレームブロックの共通
液室をインク供給路により一層簡単かつ精度良く位置合
わせすることができ、ノズルをマルチ化、高密度化して
もインク接続部でのインク漏れを適切かつより一層簡単
に防止して、インクジェットヘッドを高精度で製造コス
トの安価なものとすることができる。
【0098】請求項4記載の発明のインクジェットヘッ
ドによれば、インク供給路または圧力室あるいはインク
供給路と圧力室の双方を、アクチュエータにより変形さ
れる振動板と当該振動板に接合される流路板とにより形
成し、当該振動板と当該流路板を、フレーム上に順次積
層し、各フレームブロックに、当該振動板と当該流路板
の積層される方向に所定高さで延在するリブ部を外周端
部に形成し、流路板の端面を当該リブ部に突き当てて流
路板を位置決めしているので、各フレームブロックの共
通液室をインク供給路により一層簡単かつ精度良く位置
合わせすることができ、ノズルをマルチ化、高密度化し
てもインク接続部でのインク漏れを適切かつより一層簡
単に防止して、インクジェットヘッドを高精度で製造コ
ストの安価なものとすることができる。
【0099】請求項5記載の発明のインクジェットヘッ
ドによれば、リブ部を、ノズルの形成されている面より
も高く突出させているので、ワイパブレードや転写紙か
らノズルの形成されている基板端面を保護することがで
き、インクジェットヘッドをより一層高精度で製造コス
トの安価なものとすることができる。
【0100】請求項6記載の発明のインクジェットヘッ
ドによれば、フレームブロックを、同一形状に形成して
いるので、フレームブロックを安価なものとすることが
でき、インクジェットヘッドを高精度でより一層製造コ
ストの安価なものとすることができる。
【0101】請求項7記載の発明のインクジェットヘッ
ドによれば、フレームを、ポリフェニレンサルファイド
樹脂または熱硬化性樹脂で形成しているので、インク供
給路等のインクジェットヘッドを構成する部品精度を向
上させることができ、インクジェットヘッドをより一層
高精度で製造コストの安価なものとすることができる。
【0102】請求項8記載の発明のインクジェットヘッ
ドによれば、アクチュエータとして、圧電型アクチュエ
ータを用いているので、圧力室に高い圧力を発生させる
ことができ、より高粘度のインクの吐出を行えるように
して、インクジェットヘッドをインク吐出性能がより一
層良好で製造コストの安価なものとすることができる。
【0103】請求項9記載の発明のインクジェットヘッ
ドによれば、アクチュエータとして、静電型アクチュエ
ータを用いているので、消費電力を削減することがで
き、インクジェットヘッドを効率よくインクの吐出を行
う製造コストの安価なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットヘッドの第1の実施の
形態を適用したインクジェットヘッドの分解斜視図。
【図2】図1のインクジェットヘッドの上面透視図。
【図3】図2のA−A矢視断面図。
【図4】本発明のインクジェットヘッドの第2の実施の
形態を適用したインクジェットヘッドの上面透視図。
【図5】図4のA−A矢視断面図。
【図6】従来のインクジェットヘッドの分解斜視図。
【図7】図6のインクジェットヘッドの流路板の拡大平
面図。
【図8】従来のインクジェットヘッドの他の例の分解斜
視図。
【図9】図8のインクジェットヘッドの流路板の拡大平
面図。
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド 2 フレーム 2a、2b フレームブロック 3 振動板 4 流路板 5 ノズル板 6 FPC 7 PZTアクチュエータ 8 金属基板 9 ノズルカバー 10a、10b 共通液室 11a、11b インク流路 12a、12b リブ 13 インク供給路 14 インク供給路 15 圧力室 16 ノズル 20 加工溝 21 連通管 22 PZT連結部 30 インクジェットヘッド 31 フレーム 31a、31b フレームブロック 32a、32b 共通液室 33 シリコン基板 34 酸化膜 35 ギャップ 36 個別電極 37 振動板基板 38 圧力室 39 振動板 40 ノズル板 41 ノズル 42 インク供給路 43 FPC 44 リブ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インク滴を吐出する複数のノズルと、前記
    各ノズルに連通し一部が変形することで収納するインク
    に圧力を付与する複数の圧力室と、前記各圧力室に連通
    し当該圧力室にインクを供給する複数のインク供給路
    と、前記各インク供給路に連通し当該各インク供給路に
    インクを供給する共通液室と、前記圧力室の一部を変形
    させて当該圧力室内のインクを前記ノズルから吐出させ
    るアクチュエータと、前記共通液室または前記インク供
    給路にインクを供給するインク流路の形成されたフレー
    ムと、を備えたインクジェットヘッドであって、前記複
    数のノズルは、複数のノズル列に分割されて配設され、
    前記フレームは、前記ノズル列方向に延在するとともに
    当該ノズル列方向と直交する方向に並んだ複数のフレー
    ムブロックに分割され、当該各フレームブロックは、そ
    れぞれ前記インク流路と当該インク流路に連通する前記
    共通液室が形成されていることを特徴とするインクジェ
    ットヘッド。
  2. 【請求項2】前記ノズル列は2列形成され、前記フレー
    ムは、2つの前記フレームブロックに分割されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】前記圧力室は、前記アクチュエータにより
    変形される振動板と、当該振動板に接合される流路板
    と、により形成され、当該振動板と当該流路板は、前記
    フレーム上に順次積層され、前記各フレームブロック
    は、当該振動板と当該流路板の積層される方向に所定高
    さで延在するリブ部が外周端部に形成され、前記振動板
    は、その端面が当該リブ部に突き当てられることで位置
    決めされていることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載のインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】前記インク供給路または前記圧力室あるい
    は前記インク供給路と前記圧力室の双方は、前記アクチ
    ュエータにより変形される振動板と、当該振動板に接合
    される流路板と、により形成され、当該振動板と当該流
    路板は、前記フレーム上に順次積層され、前記各フレー
    ムブロックは、当該振動板と当該流路板の積層される方
    向に所定高さで延在するリブ部が外周端部に形成され、
    前記流路板は、その端面が当該リブ部に突き当てられる
    ことで位置決めされていることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載のインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】前記リブ部は、前記ノズルの形成されてい
    る面よりも高く突出していることを特徴とする請求項3
    または請求項4記載のインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】前記フレームブロックは、同一形状に形成
    されていることを特徴とする請求項2記載のインクジェ
    ットヘッド。
  7. 【請求項7】前記フレームは、ポリフェニレンサルファ
    イド樹脂または熱硬化性樹脂で形成されていることを特
    徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッド。
  8. 【請求項8】前記アクチュエータは、圧電型アクチュエ
    ータであることを特徴とする請求項1から請求項7のい
    ずれかに記載のインクジェットヘッド
  9. 【請求項9】前記アクチュエータは、静電型アクチュエ
    ータであることを特徴とする請求項1から請求項6のい
    ずれかに記載のインクジェットヘッド。
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Cited By (2)

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