JP2001167299A - 料金収受システム、料金収受方法 - Google Patents

料金収受システム、料金収受方法

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JP2001167299A
JP2001167299A JP34626699A JP34626699A JP2001167299A JP 2001167299 A JP2001167299 A JP 2001167299A JP 34626699 A JP34626699 A JP 34626699A JP 34626699 A JP34626699 A JP 34626699A JP 2001167299 A JP2001167299 A JP 2001167299A
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vehicle
wireless communication
lane
toll
tollgate
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JP34626699A
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Satoru Uematsu
哲 植松
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 障害発生時に、できるかぎりETC車線の稼
動率を低下させずにシステムを運用する。 【解決手段】この料金収受システムは、有料道路に設置
された料金所に進入する車両を、無線通信により通行料
金を自動的に収受するETC適合車とETC不適合車と
に分け、それぞれの車両に対して料金所に設置されたE
TC車線5bおよび有人車線5aで料金収受を行う料金
収受システムにおいて、料金所へ進入する車両Aに対し
て無線通信を行う予告アンテナ12と、この予告アンテ
ナ12による無線通信結果に基づいて車両AをETC適
合車あるいはETC不適合車のいずれかに識別し、いず
れかの車両に識別された車両Aを該当車線へ誘導する予
告装置10とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば有料道路に
導入される料金収受システム、料金収受方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、高速道路等の有料道路の料金所の
出入口等には複数の車線(レーン)が設置されている。
例えば料金所の各入口車線には車種判別装置および通行
券自動発行機が設置されており、各車線に進入した車両
の車種を車種判別装置が自動的に判別し、車種、料金所
番号、進入した入口、月日、時分を記録した通行券を通
行券自動発行機が自動的に交付し、料金所の入口が無人
化されている。
【0003】一方、近年では、有料道路に、無線通信を
利用して通行料金の決済を行うシステム(Electronic T
oll Collection System :ETCシステム) を導入する
ことが検討されている。
【0004】このETCシステムは、ユーザ個人や出入
口の情報を記憶するICカードを装着し無線機能を有す
る車載器を車両に搭載する一方、有料道路の料金所の各
出入口の車線に、車載器と無線通信して情報を交換する
ETC料金収受装置(第1車両検知機、第2車両検知
機、無線通信アンテナ、遮断機、これらを制御するET
C車線制御装置等)を配置して構成されている。
【0005】ETC車線制御装置は車線上に設置された
第1車両検知機にて車両通過を検知した時点で、無線通
信アンテナから車両に搭載された車載器に対してデータ
要求を無線にて送信する。車載器は受信したデータ要求
に対し、自身の内部に保持している個人情報、入口情報
等を送信する。
【0006】ETC車線制御装置は車載器からの情報を
受信すると、入口での入口情報の書き込み、出口での通
行料金の算出、上位装置であるホストコンピュータ等へ
の口座引き去り要求等を行う。そして車両が第2車両検
知機を通過した時点で、ETC車線制御装置は車載器に
対し、出口情報等の書込データを送信する。このように
してETCシステムは、各車両に対する通行料金の収受
を無人で行うことを可能にしている。
【0007】このETCシステムを有料道路に導入する
上では、有料道路を利用するすべての車両に対して、あ
る時期から、一斉に車載器を搭載させることは不可能で
あり、現行の磁気カードを用いるシステムと車載器との
無線通信処理で料金処理を行うETCシステムとを混在
させて運用することになる。
【0008】実際に、このような混在運用を料金所で行
うには、例えば料金所の出口ゲートに、車載器を搭載し
た車両(ETC適合車)との無線通信で車両を通過させ
るETC車線と、ETC非対応の車両(ETC不適合
車)のドライバーと収受員が対応し磁気カードや現金を
受けとることで料金収受を行う従来型の料金収受用の車
線(有人車線)とを併設すると共に、これら収受形態の
異なる車線へ車両を確実に誘導する必要がある。
【0009】そこで、昨今は、予告装置と呼ばれる無線
通信装置を、料金所への進入口に設置して、この地点で
進入車両と無線通信を試みて、事前に無線通信可能なE
TC適合車とETC不適合車とを識別し、識別したそれ
ぞれの車両について案内表示などの誘導を行って適応可
能な車線へ車両を導くことが考えられている。
【0010】しかし、このようにETC適合車、ETC
不適合車の識別を行って車両への案内表示を行うもの
の、各車両を運転するのはドライバーであり、ドライバ
ーの判断ミス等によってETC不適合車がETC車線に
進入してしまうようなケースが起こり得る。
【0011】ETC車線にETC不適合車が進入した場
合、ETC料金収受装置は、無線通信を開始するものの
車載器からは応答が得られず、ETC故障として報知す
ることになる。
【0012】ETC故障が報知された場合、料金所係員
あるいは保守員の対応となり、そのETC車線を即座に
閉鎖して原因を究明し、修理・復旧を行うことになる。
【0013】ところで、本来のETC故障は、ETC料
金収受装置自体の故障と各車線に設置されている無線通
信系統の故障・不調をいい、車載器を搭載していないE
TC不適合車が誤ってETC車線に進入したり、車載器
側の無線通信機能の故障・不調などは、ETC故障とし
ての報知内容から除外すべきことである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように予告装置で
事前に予告しているにもかかわらず、ETC車線に進入
した車両に対して各車線に設置されているETC料金収
受装置が無線通信を試み、応答が得られない場合、ET
C料金収受装置では、車載器から応答が得られない原因
を判断できず、ETC料金収受装置の故障として報知す
るため、見かけ上、ETC故障の発生が増大し、料金所
係員あるいは保守員による真の故障発見を困難にするば
かりか、ETC車線の稼働率を低下させる原因にもなる
という問題があった。
【0015】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、料金所において、障害が発生した際
に、できるかぎりETC車線の稼動率を低下させずにシ
ステムを運用することのできる料金収受システム、料金
収受方法を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明の料金収受システムは、有
料道路に設置された料金所に進入する車両を、無線通信
により通行料金を自動的に収受する第1の車両とそれ以
外の方法で通行料金を支払う第2の車両とに分け、それ
ぞれの車両に対して料金所に設置された複数の車線で料
金収受を行う料金収受システムにおいて、前記料金所へ
進入する車両に対して無線通信を行う第1の無線通信手
段と、前記第1の無線通信手段による無線通信結果に基
づいて前記車両を第1の車両あるいは第2の車両のいず
れかに識別する車両識別手段と、前記車両識別手段によ
り前記第1の車両あるいは第2の車両のいずれかに識別
された車両を該当車線へ誘導する誘導手段とを具備した
ことを特徴としている。
【0017】請求項2記載の発明の料金収受システム
は、有料道路に設置された料金所に進入する車両を、無
線通信により通行料金を自動的に収受する第1の車両と
それ以外の方法で通行料金を支払う第2の車両とに分
け、それぞれの車両に対して料金所に設置された複数の
車線で料金収受を行う料金収受システムにおいて、前記
料金所へ進入する車両に対して無線通信を行う第1の無
線通信手段と、前記第1の無線通信手段による無線通信
結果に基づいて前記車両を第1の車両あるいは第2の車
両のいずれかに識別する第1の車両識別手段と、前記第
1の車両識別手段により前記第1の車両あるいは第2の
車両のいずれかに識別された車両を該当車線へ誘導する
誘導手段と、前記第1の車両識別手段により第2の車両
と識別された車両のナンバープレートを撮影し車両固有
の情報を取得する第1の車両情報取得手段と、前記第1
の車両を処理する車線に設置され、前記車線へ進入する
車両と無線通信を行う第2の無線通信手段と、前記第1
の車両を処理する車線に設置され、前記車線に進入する
車両のナンバープレートを撮影し車両固有の情報を取得
する第2の車両情報取得手段と、前記第2の無線通信手
段による無線通信結果に基づいて前記車両を第1の車両
あるいは第2の車両のいずれかに識別する第2の車両識
別手段と、前記第2の車両識別手段により前記車両が第
2の車両と識別された場合、前記第1および第2の車両
情報取得手段により取得された各車両固有の情報に基づ
いて、前記車線への第2の車両の進入原因あるいは機器
故障原因を判断する判断手段とを具備したことを特徴と
している。
【0018】請求項3記載の発明の料金収受システム
は、有料道路に設置された料金所に進入する車両を、無
線通信により通行料金を自動的に収受する第1の車両と
それ以外の方法で通行料金を支払う第2の車両とに分
け、それぞれの車両に対して前記料金所に設置された複
数の車線で料金収受を行う料金収受システムにおいて、
前記料金所入口に設置され、前記車両に対して無線通信
を行い前記車両が前記第1の車両か前記第2の車両かを
識別し、対応する車線へ前記車両を誘導する予告装置
と、前記料金所入口に設置され、前記予告装置により第
2の車両と識別された車両のナンバープレートを撮像し
車両固有の情報を取得する第1の車両情報取得手段と、
前記複数の車線のうち、前記第1の車両に対して料金収
受を行う車線入口に設置され、前記車線に進入する車両
のナンバープレートを撮像し車両固有の情報を取得する
第2の車両情報取得手段と、前記第1の車両に対して料
金収受を行う車線に設置され、前記車線に進入する車両
に対して無線通信を行い、前記第1の車両に搭載されて
いるべき車載器と正常な無線交信が可能な場合、無線通
信による料金収受処理を行う無線収受処理手段と、前記
無線収受処理手段により前記車載器との正常な交信が不
可能な場合、前記第2の車両情報取得手段により取得さ
れた車両固有の情報と前記第2の車両情報取得手段によ
り取得された車両固有の情報とを照合し、一致する情報
が存在した場合、前記車載器を含めた車両側の機器故障
あるいは車両の進入ミスと判断し、一致する情報が存在
しない場合、前記無線収受処理手段の故障と判断する判
断手段とを具備したことを特徴としている。
【0019】請求項4記載の発明の料金収受方法は、有
料道路に設置された料金所に進入する車両を、無線通信
により通行料金を自動的に収受する第1の車両とそれ以
外の方法で通行料金を支払う第2の車両とに分け、それ
ぞれの車両に対して料金所に設置された複数の車線で料
金収受を行う料金収受方法において、前記料金所入口へ
進入する車両に対して無線通信を行う工程と、この無線
通信結果に基づいて前記車両を第1の車両あるいは第2
の車両のいずれかに識別する工程と、前記第1の車両あ
るいは第2の車両のいずれかに識別された車両を該当車
線へ誘導する工程とを有することを特徴としている。
【0020】請求項5記載の発明の料金収受方法は、有
料道路に設置された料金所に進入する車両を、無線通信
により通行料金を自動的に収受する第1の車両とそれ以
外の方法で通行料金を支払う第2の車両とに分け、それ
ぞれの車両に対して料金所に設置された複数の車線で料
金収受を行う料金収受方法において、前記料金所入口へ
進入する車両に対して無線通信を行う工程と、この無線
通信結果に基づいて前記車両を第1の車両あるいは第2
の車両のいずれかに識別する工程と、前記第1の車両あ
るいは第2の車両のいずれかに識別された車両を該当車
線へ誘導する工程と、前記第2の車両と識別された車両
のナンバープレートから車両固有の情報を取得する工程
と、前記車線入口に進入する車両と無線通信を行う工程
と、前記車線入口に進入する車両のナンバープレートか
ら車両固有の情報を取得する工程と、この無線通信結果
に基づいて前記車両を第1の車両あるいは第2の車両の
いずれかに識別する工程と、前記車両が第2の車両と識
別された場合、前記料金所入口と車線入口とで取得され
た各車両固有の情報に基づいて、前記車線への第2の車
両の進入原因あるいは機器故障原因を判断する工程とを
有することを特徴としている。
【0021】請求項6の発明の料金収受方法は、有料道
路に設置された料金所に進入する車両を、無線通信によ
り通行料金を自動的に収受する第1の車両とそれ以外の
方法で通行料金を支払う第2の車両とに分け、それぞれ
の車両に対して前記料金所に設置された複数の車線で料
金収受を行う料金収受方法において、前記料金所入口に
進入する車両に対して無線通信を行い前記車両が前記第
1の車両か前記第2の車両かを識別し、対応する車線へ
前記車両を誘導する工程と、前記料金所入口において前
記第2の車両と識別された車両のナンバープレートから
車両固有の情報を取得する工程と、前記第1の車両に対
して料金収受を行う車線に進入する車両のナンバープレ
ートから車両固有の情報を取得する工程と、前記第1の
車両に対して料金収受を行う車線入口において進入する
車両に対して無線通信を行い、前記第1の車両に搭載さ
れているべき車載器と正常な無線交信が可能な場合、無
線通信による料金収受処理を行う工程と、前記車載器と
の正常な交信が不可能な場合、前記料金所入口で取得し
た前記車両固有の情報と前記車線入口で取得した車両固
有の情報とを照合し、一致する情報が存在した場合、前
記車載器を含めた車両側の機器故障あるいは車両の進入
ミスと判断し、一致する情報が存在しない場合、前記車
線側に設置された無線収受処理手段の故障と判断する工
程とを有することを特徴としている。
【0022】請求項1、4記載の発明では、料金所へ進
入する車両に対して無線通信を行い、この無線通信結果
に基づいて車両を、無線通信により通行料金を自動的に
収受する第1の車両かそれ以外の方法で料金を支払う第
2の車両かのいずれかに識別し、第1の車両あるいは第
2の車両のいずれかに識別された車両を該当車線へ誘導
するので、第2の車両、つまりETC不適合車に対して
も効果的な誘導を行うことができる。
【0023】請求項2、5記載の発明では、料金所へ進
入する車両に対して無線通信を行い、この無線通信結果
に基づいて車両を第1の車両あるいは第2の車両のいず
れかに識別する。ここで、例えば第2の車両と識別され
た車両のナンバープレートから第1の車両情報取得手段
が車両固有の情報を取得する。そして、車両が、料金所
内に入り該当車線に誘導されて例えば無線通信により料
金を収受する第1の車両用の車線に進入する際に、車両
と無線通信を行い、この無線通信結果に基づいて車両を
第1の車両あるいは第2の車両のいずれかに識別する。
また、この際に、第2の車両情報取得手段は車両のナン
バープレートから車両固有の情報を取得する。そして、
上記識別結果、第1の車両用の車線に進入した車両が第
2の車両であった場合は、第1および第2の車両情報取
得手段により取得された各車両固有の情報に基づいて、
第2の車両がこの車線に進入した原因あるいは機器が故
障した原因を判断するので、ETC故障としてだけでは
なく、いくつかに分類して原因を特定できる。
【0024】請求項3、6記載の発明では、予告装置
が、料金所入口に進入する車両に対して無線通信を行
い、車両が第1の車両か前記第2の車両かを識別し、対
応する車線へ車両を誘導する。また、この料金所入口に
おいて、予告装置によって第2の車両と識別された車両
のナンバープレートから車両固有の情報を取得する。ま
た、料金所内の各車線において、特に第1の車両に対し
て料金収受処理を行う車線では、進入車両に対して無線
通信を行うとともにナンバープレートから車両固有の情
報を取得する。ここで、第1の車両に搭載されているべ
き車載器と正常な無線交信が可能な場合は、無線通信に
より料金収受処理が行われる。一方、車載器との正常な
交信が不可能な場合は、料金所入口で取得した車両固有
の情報と車線入口で取得した車両固有の情報とを照合
し、一致する情報が存在した場合、車載器を含めた車両
側の機器故障あるいは車両の進入ミスと判断する。 ま
た、一致する情報が存在しない場合は、車線側に設置さ
れた無線収受処理手段の故障と判断する。つまり、料金
所入口において、第2の車両のみの情報が取得されてい
るので、事前に第2の車両として識別されたにもかかわ
らず、第1の車両を処理する車線に第2の車両が進入し
てきた場合は、第2の車両と無線通信できないものの、
料金所入口と車線入口とで取得された情報が一致するこ
とから、車両側の機器故障あるいは第2の車両のドライ
バーの判断ミスと判断でき、ETC故障としての判断を
せずに済む。
【0025】すなわち、料金所の入口に予告装置を設置
して料金所へ進入する車両をETC適合車とETC不適
合車とに識別してそれぞれの車両を処理可能な車線へ誘
導する上で、ETC車線にETC不適合車が進入してき
た場合、ETC不適合車の進入原因を迅速に判断できる
ようになり、できるかぎりETC車線の稼動率を低下さ
せずにシステムを運用することができるようになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る一つの
実施形態の料金収受システムの概要構成を示す図、図2
は図1の料金収受システムの詳細構成を示す図、図3は
車両に搭載されている車載器の構成を示すブロック図、
図4は図3の車載器に装着されるICカードの内部構成
を示すブロック図である。
【0027】例えば高速道路等の有料道路には、有料道
路の本線と一般道路を結ぶインターチェンジが設けられ
ている。このインターチェンジには、図1に示すよう
に、本線1から料金所へ向う車両が走行する通路2が設
けらている。車両が通路2から料金所へ進入する進入口
には予告装置10が設置されている。
【0028】予告装置10は、車両検知機11、予告ア
ンテナ12、カメラ13、誘導表示器14、予告制御装
置17等からなるものである。車両検知機11は、通路
2を走行し料金所へ進入する車両Aを検知するものであ
る。カメラ13は、カメラ部15とナンバープレート読
取部16とからなる。カメラ部15はこの地点を通過す
る車両Aのフロント部分のナンバープレートを撮影する
ものである。ナンバープレート読取部16は、カメラ部
15によって撮影された車両Aのナンバープレートの画
像から車両固有の情報、例えば陸運局の情報(品川56
等)や下4桁の番号(1234等)を認識し、予告制御
装置17へ通知するものである。予告アンテナ12は、
車両検知機11により車両Aが検知されると、無線通信
を開始し、車両Aに搭載されているであろう車載器6と
無線通信を行う。予告制御装置17は、予告アンテナ1
2が車両Aの車載器6と無線通信できたか否かで車両A
がETC適合車かETC不適合車かを判定し、誘導表示
器14に車両Aのナンバー等を表示させてその車両Aに
対する料金収受処理を可能な車線(有人車線5aかET
C車線5bか)へ誘導する。誘導表示器14には、図1
に示すように、有人車線5aへ進むべき車両情報の表示
領域14aとETC車線5bへ進むべき車両情報の表示
領域14bとに区分されてドライバーに判りやすく順に
表示される。
【0029】予告制御装置17は、図2に示すように、
CPU20、制御プログラムメモリ21、記憶メモリ2
2、上位装置I/F23、ETC収受装置I/F24、
タイマ25、無線通信制御部26、車両検知機I/F2
7、ナンバープレート読取部I/F28、誘導表示器制
御部29等から構成されている。制御プログラムメモリ
21には、予告動作のための制御プログラムが書き込ま
れている。CPU20は起動時に制御プログラムメモリ
21の制御プログラムを読み込んで各部の制御を行う。
記憶メモリ22はCPU20が各部を制御する際に情報
を読み込みおよび読み出す作業領域である。上位装置I
/F23は上位装置であるホストコンピュータと情報を
やり取りするインターフェースである。ETC収受装置
I/F24はETC料金収受装置30および有人車線装
置7とのインターフェースである。タイマ25は誘導表
示を行う時間や予告装置の位置での車両検知からETC
車線での処理までの時間を計時するものである。無線通
信制御部26はCPU20からの指示で予告アンテナ1
2から無線通信を開始し、ETC車の車載器6と交信を
行う。車両検知機I/F27は車両検知機11とのイン
ターフェースである。ナンバープレート読取部I/F2
8はカメラ13のナンバープレート読取部16とのイン
ターフェースである。誘導表示器制御部29は誘導表示
器14に対しETC適合車とETC不適合車のナンバー
をそれぞれ対応する表示領域14a、14bに表示する
ための表示制御を行う。
【0030】料金所には、図1に示すように、複数のア
イランド3a、3bで分離された料金収受用の複数の車
線、例えば有人車線5a、ETC車線5b等が設けられ
ている。有人車線5a側のアイランド3aには、それぞ
れ収受員が駐在するブース内に有人車線装置7が設置さ
れている。有人車線装置7は、磁気カード、現金、プリ
ペイドカード等で料金収受を行う従来型料金収受システ
ム用の機器と車載器搭載車が無線通信で料金収受処理が
できないような場合のためのICカード処理機等を備え
ている。
【0031】具体的には、有人車線装置7は、非ETC
車の運転者が所持している通行券(磁気カード)を処理
する通行券処理機と、料金前納タイプの磁気カードであ
るプリペイドカードや既存のクレジットカードを処理す
るカード処理機と、ETC車の車載器6に装着されたI
Cカード60に対し無線通信によらず、前納タイプや後
納タイプ等のさまざまなICカード60を装着し、IC
カード60から直接情報の読出し、あるいは書込みを行
うICカードリーダライタと、車両Aの運転者に対し有
料道路の通行料金、利用日時等を記録した領収書あるい
はカードの利用明細書を発行する領収書発行機と、収受
員に対し通行料金の収受に関する情報を表示するととも
に、表示内容等に基づいて収受員が情報の入力操作を行
う操作パネルとからなる。操作パネルは、車載器6との
無線処理情報や操作内容等の各種情報を表示し収受員に
通知する表示部、現金、プリペイドカード、クレジット
カード、ICカード等といった支払い方法の選択ボタン
郡、テンキー等を備えている。
【0032】各ETC車線5b(アイランド3bを含
む)には、車両検知機31、アンテナ32、カメラ3
3、ETC車線制御装置40等からなるETC料金収受
装置30が設置されている。車両検知機31は、通路2
を走行し料金所へ進入する車両を検知するものである。
カメラ33は、カメラ部35とナンバープレート読取部
36とからなる。カメラ部35はこの地点を通過する車
両Aのフロント部分のナンバープレートを撮影するもの
である。ナンバープレート読取部36は、カメラ部35
によって撮影された車両Aのナンバープレートの画像か
ら車両固有の情報、例えば陸運局の情報(品川56等)
や下4桁の番号(1234等)を認識し、予告制御装置
20へ通知するものである。
【0033】ETC料金収受装置30は、各車線単位に
設けられている。このETC料金収受装置30は、図2
に示すように、車線入口に設置されたアンテナ32の通
信エリアへ進入する車両Aを順次検知する車両検知機3
1と、この車両検知機31により車両Aが検知されたと
き、アンテナ32を介して車両Aに搭載された車載器6
に対して車両情報の送信要求を発行し、車両Aから車両
情報が受信できたか否かで車両Aが無線通信可能なET
C適合車であるのか、または無線通信不能なETC不適
合車であるのかを判別すると共に、ETC適合車に対し
無線通信で料金収受処理を実行するETC車線制御装置
34とを有している。
【0034】ETC車線制御装置34は、CPU40、
制御プログラムメモリ41、記憶メモリ42、上位装置
I/F43、予告装置装置I/F44、タイマ45、無
線通信制御部46、車両検知機I/F47、ナンバープ
レート読取部I/F48等から構成されている。
【0035】制御プログラムメモリ41には、ETC車
線5bを制御する制御プログラムが書き込まれている。
CPU40は起動時に制御プログラムメモリ41の制御
プログラムを読み込んで各部の制御を行う。記憶メモリ
42はCPU20が各部を制御する際に情報を読み込み
および読み出す作業領域であり、ここには不適合車両フ
ァイルが設定されている。不適合車両ファイルには予告
装置10から受信されたETC不適合車両のデータ(ナ
ンバープレート情報等)が記憶される。上位装置I/F
43は上位装置であるホストコンピュータと情報をやり
取りするインターフェースである。予告装置I/F44
は予告装置10から情報(ETC不適合車両のデータを
受け取るためのインターフェースである。タイマ45は
車線入口での車両検知から車載器6に要求を発行し応答
が返るまでのタイムアウトの時間を計時するものであ
る。無線通信制御部46はCPU40からの指示でアン
テナ32から無線通信を始め、ETC車の車載器6と交
信を行う。車両検知機I/F47は車両検知機31との
インターフェースである。ナンバープレート読取部I/
F48はカメラ33のナンバープレート読取部36との
インターフェースである。
【0036】つまり、この料金所には、ETCシステム
と従来型の料金収受システムとの双方の機器が設置され
ており、それぞれの車線に進入してきた車両に対して料
金収受処理を行う。
【0037】なお、この実施形態では、ETC車線5b
をETC適合車のみの専用レーンとし、有人車線5aに
それ以外のETC不適合車を誘導するようにしている
が、ETC車線5bに万一ETC不適合車が進入してき
たときのことを考慮して、ETC車線5bに収受員ブー
スを設置し、ETC車線5bに比べて有人車線5aが十
分混雑したときに、車載器搭載車であるものの無線処理
不可能な車両をETC車線5bへ誘導するようにしても
よい。
【0038】さらに、上述したETC料金収受装置30
および有人車線装置7には、上位装置であるホストコン
ピュータが接続されている。
【0039】ホストコンピュータは、有料道路の運営元
が、車両の運転者に対し、不正行為等が行われた経緯か
ら有料道路の利用を不許可と決めた個人IDのリストで
あるネガティブリストの照合を行う。また、ホストコン
ピュータは、車両の運転者の銀行へ預ける預託金の口座
番号等をICカード60のID番号に予め関連付けてお
くことにより、ICカード60をクレジットカードに類
似したかたちで用いるために入口ゲート装置2および出
口ゲート装置4を統括制御する。
【0040】次に、車載器6について説明する。車載器
(OBU:On Board Unit )6は、図3に示すように、
ICカード60をカード収容部74内にローディングす
るとともに、カード収容部74内のICカード60をイ
ジェクトするオートローディング/イジェクト機構76
と、ICカード60とのインタフェース部78と、この
インタフェース部78を通じて読出した情報を処理する
とともに、処理結果をメモリ80に記憶するICカード
処理部82と、メモリ80に記憶されている情報を車載
器アンテナ14から送信するとともに車載器アンテナ1
4で受信した情報をメモリ80に記憶させる無線制御部
84と、利用者に操作され、その操作内容を案内する表
示操作部90と、各部を統括して制御する制御部86と
から構成されている。メモリ80には、この車載器6が
搭載される車両16の車長・車高・軸数・重量・用途・
特長等の車両情報に加え、車載器6を他の車載器と識別
するためのID番号が予め記録されている。
【0041】表示操作部90には、利用者に操作される
キー操作部や取出ボタン等を備えた操作部と、操作内容
を案内する文字表示およびLEDランプ等を備えた表示
部と、ICカードを挿入および取り出すICカード挿入
口とが備えられている。表示部は無線処理情報等の各種
情報を表示し利用者(運転者等)に通知するものであ
る。取出ボタンはICカードを取り出すための操作を行
うボタンである。
【0042】図4に示すように、ICカード60には、
情報を記憶・読み出し可能なフラッシュメモリ97、車
載器6のインタフェース部78との間でデータのやり取
りを行うインタフェース部98と、このインタフェース
部98およびフラッシュメモリ97を制御するCPU9
9とが設けられている。
【0043】フラッシュメモリ97には、ユーザの銀行
の口座番号、障害者割引適用の可否等を示す特殊契約情
報、および契約の有効期限等の課金情報が記憶されてい
る。また、このフラッシュメモリ97には、ICカード
60を特定するためのID番号が予め記憶されており、
車両Aが有料道路の入口ゲートを通過する際に、通過日
時、入口ゲートを特定するためのゲート番号、車両Aの
車種、およびカード残額等の通行履歴情報がICカード
60のこのID番号に関連付けられて記憶される。
【0044】このICカード60は、車載器6に装着さ
れると、車載器6のICカード処理部82を介した制御
部86との信号のやり取りで車載器6の正当性を確認し
て初めて車載器6側のメモリ80に自身のフラッシュメ
モリ97に記憶されている課金情報を送る。
【0045】以下、この実施形態の料金収受システムの
動作について説明する。図5はこの料金収受システムに
おいて有料道路の出口における予告装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【0046】この料金収受システムでは、有料道路の出
口への通路2から料金所へ入る進入口に車両Aが到達す
ると、車両検知機11によって検知され(S101)、
無線での問合せが開始される(S102)。
【0047】この際、予告制御装置15は、無線通信制
御部26および予告アンテナ12を介して、検出された
車両Aが搭載する車載器6に対して、ID番号等のデー
タ送信要求を行う。これと同時に予告制御装置15は、
タイマ25を起動してタイマ25がタイムアウトする前
に問合せに対する応答が車載器6から得られるか否かを
みる。
【0048】また、車両検知機11によって車両Aの進
入が検知されると、ナンバープレート読取部I/F28
を通じてカメラ13へナンバープレート読み取り指示を
行う。 この指示を受けたカメラ13では、カメラ部1
5によって車両Aのナンバープレートが撮影され、その
画像情報がナンバープレート読取部16で解析されて車
両Aのナンバープレートの情報あるいはその一部が読み
取られ(S103)、車両Aのナンバープレート情報と
して予告制御装置15へ送られるので、予告制御装置1
5には瞬時に車両Aのナンバープレート情報が得られ
る。
【0049】例えば車両Aに、車載器6が搭載されてい
る場合(ETC車の場合) 、ETC車の車載器6は、予
告制御装置15から予告アンテナ12を介して発信され
たデータ送信要求を受け取り、この要求を正常に受信す
れば、予告制御装置15に対して、車載器6およびIC
カード60に記憶されているID番号等のデータを返信
する。
【0050】そして、予告制御装置15は、タイマ25
がタイムアウトする前に車載器6からのID番号等のデ
ータを正常に受け取ると、初めの無線交信が正常に行わ
れたものとして(S104のY)、進入車両AをETC
車と判定し、ETC車に次のETC収受情報を送信する
とともに(S105)、カメラ13から得られたナンバ
ープレート情報を誘導表示器14のETC車線5b側の
領域14bへ表示させ、車両AをETC車線5bへ誘導
・案内する(S106)。
【0051】一方、車両Aに車載器6が搭載されていな
い場合、ETC車であっても車載器6が不調でデータ送
信要求を正しく認識できない場合、あるいは両アンテナ
間で無線交信が不可能な場合、車載器6からID番号等
のデータが正常に受け取ることができないため、予告制
御装置15は、そのナンバープレート情報をETC不適
合車両データとしてETC料金収受装置30に送信する
(S107)。
【0052】また、予告制御装置15は、カメラ13で
撮影して得られた当該車両Aのナンバープレート情報を
誘導表示器14の有人車線5a側の領域14aへ表示さ
せて(S108)、車両Aを有人車線5aへ誘導・案内
する。
【0053】続いて、図6のフローチャートを参照して
ETC料金収受装置30の動作について説明する。予告
装置10から送信されたETC不適合車両データがET
C料金収受装置30の予告装置I/F44にて受信され
た場合(S201)、ETC車線制御装置34のCPU
40は、不適合車両ファイルの記憶容量をチェックして
(S202)、満杯ではない場合(記憶可能な場合)
(S202のN)、記憶メモリ42の不適合車両ファイ
ルにその受信データを格納する(S203)。
【0054】また、チェック結果、不適合車両ファイル
が満杯、または新たなデータを記憶することで一定の件
数を超過するような場合(S202のY)、CPU40
は、時間的に一番過去のデータを不適合車両ファイルか
ら消去した後で(S204)、受信された新たな不適合
車両データを不適合車両ファイルに格納する(S20
3)。
【0055】そして、誘導表示器14によって誘導され
た車両AがETC車線5bの方向へ進み、ETC車線5
bに設置された車両検知機31によって、車両Aが検出
された場合(S205)、ETC車線制御装置34のC
PU40は、無線通信制御部46および無線アンテナ3
2を通じて、検出された車両Aが搭載する車載器6に対
して無線によるID番号等の質問を開始する(S20
6)。
【0056】また、CPU40は、車両Aの検出に伴っ
てカメラ33に対してナンバープレートの読取指示を行
う。この指示によって、車両Aのナンバープレートが撮
像されてその画像がナンバープレート読取部36によっ
て解析(文字認識)されて車両Aのナンバーが読み取ら
れ(S207)、当該車両のナンバープレート情報がナ
ンバープレート読取部I/F48を通じてETC車線制
御装置34に得られる。 上記車両検知により質問を開
始し、無線交信が正常に実施できる場合(S208の
Y)、CPU40は、車両Aに対して通常の無線通信に
よる料金収受処理を行う(S209)。
【0057】一方、無線通信不可能、あるいは無線交信
が正常にできなかった場合(S208のN)、CPU4
0は、記憶メモリ42の不適合車両ファイルを検索し
(S210)、カメラ33より得られた当該車両Aのナ
ンバープレート情報と一致するナンバープレート情報が
そのファイルに存在するか否かを確認し、不適合車両か
否かを判定する(S211)。
【0058】ここで、不適合車両ファイル内に同一デー
タが存在した場合(S211のY)、CPU40は、車
載器6を含めた車両A側に無線交信異常の原因があるも
のと判断し、ETC料金収受不適合の料金収受特別処理
を行う(S212)。
【0059】一方、不適合車両ファイル内に、同一デー
タが存在しない場合(S211のN)、CPU40は、
交信を試みた車両AがETC料金収受適合車であり、交
信不調または不能の原因はETC料金収受装置30側の
故障であると判断して(S213)、ETC料金収受装
置30自体の動作を停止する(S214)。
【0060】このようにこの実施形態の料金収受システ
ムによれば、料金所の手前に設置された予告装置10で
は、その地点で車両Aとの無線通信を試み、ETC適合
車かETC不適合車かを判別すると共に、ETC不適合
車の場合は誘導表示器14にて有人車線5aへの誘導・
案内表示を行うので、車載器6を搭載していない車両お
よび車載器6が故障・不調の車両に対しても有人車線5
aへ適切に誘導を行うことができる。
【0061】また、ETC不適合車の場合は、カメラ1
3で車両Aのナンバープレートを撮影しナンバープレー
トから読み取ったナンバープレート情報をETC料金収
受装置30へ送り、不適合車両ファイルに格納しておく
ので、ETC不適合車であるにもかかわらず、ドライバ
ーの判断ミスでETC車線5bに進入してきた車両をチ
ェックでき、ETC故障としてではなくETC以外で料
金収受処理を行うことができる。
【0062】また、各ETC料金収受装置30は、車両
Aが自車線に達する前に、ETC不適合車として判定す
るための不適合車両データを予告装置10より得ている
ので、ETC不適合車に対しての無線通信異常を発生し
てもその原因を特定できるようになり、ETC車線5b
の稼働率を高めることができる。また、故障原因を調査
する際に、故障が発生しているところがETC車線側、
予告装置側、車両側等のように、ある程度の見極めがで
きるので、料金所係員、保守員の作業負担を軽減するこ
とができる。
【0063】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものでいない。上記実施形態では、予告装置10におい
て進入車両Aと無線通信できたか否かだけで進入車両A
をETC適合車とETC不適合車とのいずれかに識別
し、例えば進入車両AをETC適合車と識別すればその
ナンバーを誘導表示器14のETC車線側の表示領域1
4bに表示し、ETC不適合車と識別すればそのナンバ
ーを誘導表示器14の有人車線側の表示領域14aに表
示したが、この他、例えばカメラ13によるナンバープ
レート情報の認識結果と、予告アンテナ12での無線通
信による車両情報取得結果とを照合し、車両の情報が一
致しないような場合に、誘導表示器14にその車両Aの
ナンバーを点滅表示するなどの制御を行い、車両Aが不
適合車両であることをドライバーに事前に通知するよう
にしてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように請求項1、4記載の
発明の発明によれば、料金所へ進入する車両に対して無
線通信を行い、この無線通信結果に基づいて車両を、無
線通信により通行料金を自動的に収受する第1の車両か
それ以外の方法で料金を支払う第2の車両かのいずれか
に識別し、第1の車両あるいは第2の車両のいずれかに
識別された車両を該当車線へ誘導するので、第2の車
両、つまりETC不適合車に対しても効果的な誘導を行
うことができる。
【0065】請求項2、5記載の発明によれば、料金所
入口で、第2の車両と識別された車両のナンバープレー
トから車両固有の情報を取得し、また、車線入口に進入
した車両が第2の車両と識別された場合、車両のナンバ
ープレートから車両固有の情報を取得し、互いの情報を
照合し、第2の車両がこの車線に進入した原因あるいは
機器が故障した原因を判断するので、ETC故障として
だけではなく、いくつかに分類して原因を特定できる。
【0066】請求項3、6記載の発明によれば、予告装
置によって、料金所入口に進入する車両の車種が第1の
車両か第2の車両かが識別されて、対応する車線へ誘導
されるが、この料金所入口において、予告装置によって
第2の車両と識別された車両については、ナンバープレ
ートから車両固有の情報を取得する。また、料金所内の
第1の車両用の車線に進入した車両が第2の車両と識別
された場合、料金所入口で取得した車両固有の情報と車
線入口で取得した車両固有の情報とを照合し、一致する
情報が存在した場合、車載器を含めた車両側の機器故障
あるいは車両の進入ミスと判断するので、ETC車線へ
の第2の車両が進入した原因を明確にできる。
【0067】つまり、料金所入口において、第2の車両
のみの情報が取得されているので、事前に第2の車両と
して識別されたにもかかわらず、第1の車両を処理する
車線に第2の車両が進入してきた場合は、第2の車両と
無線通信できないものの、料金所入口と車線入口とで取
得された情報が一致することから、車両側の機器故障あ
るいは第2の車両のドライバーの判断ミスと判断でき、
ETC故障としての判断をせずに済む。
【0068】すなわち、本発明によれば、料金所の入口
に予告装置を設置して料金所へ進入する車両をETC適
合車とETC不適合車とに識別してそれぞれの車両を処
理可能な車線へ誘導する上で、ETC車線にETC不適
合車が進入してきた場合、ETC不適合車の進入原因を
迅速に判断できるようになり、できるかぎりETC車線
の稼動率を低下させずにシステムを運用することができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る一つの実施形態の料金収受
システムの概要構成を示す図。
【図2】図1の料金収受システムの詳細構成を示す図。
【図3】車両に搭載されている車載器の構成を示すブロ
ック図。
【図4】図3の車載器に装着されるICカードの内部構
成を示すブロック図。
【図5】この料金収受システムにおいて、予告装置の動
作を示すフローチャート。
【図6】この料金収受システムにおいて、ETC料金収
受装置の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…有料道路本線、3a、3b…アイランド、5a…有
人車線、5b…ETC車線、6…車載器、7…有人車線
装置、10…予告装置、11、31…車両検知機、12
…予告アンテナ、13、33…カメラ、14…誘導表示
器、15、35…カメラ部、16、36…ナンバープレ
ート読取部、17…予告制御装置、20、40…CP
U、21、41…制御プログラムメモリ、22、42…
記憶メモリ、23…上位装置I/F、24…ETC収受
装置I/F、25、45…タイマ、26、46…無線通
信制御部、27、47…車両検知機I/F、28、48
…ナンバープレート読取部I/F、29…誘導表示器制
御部、30…ETC料金収受装置、32…アンテナ、3
4…ETC車線制御装置、44…予告装置I/F、60
…ICカード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08G 1/04 G06K 19/00 Q

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有料道路に設置された料金所に進入する
    車両を、無線通信により通行料金を自動的に収受する第
    1の車両とそれ以外の方法で通行料金を支払う第2の車
    両とに分け、それぞれの車両に対して料金所に設置され
    た複数の車線で料金収受を行う料金収受システムにおい
    て、 前記料金所へ進入する車両に対して無線通信を行う第1
    の無線通信手段と、 前記第1の無線通信手段による無線通信結果に基づいて
    前記車両を第1の車両あるいは第2の車両のいずれかに
    識別する車両識別手段と、 前記車両識別手段により前記第1の車両あるいは第2の
    車両のいずれかに識別された車両を該当車線へ誘導する
    誘導手段とを具備したことを特徴とする料金収受システ
    ム。
  2. 【請求項2】 有料道路に設置された料金所に進入する
    車両を、無線通信により通行料金を自動的に収受する第
    1の車両とそれ以外の方法で通行料金を支払う第2の車
    両とに分け、それぞれの車両に対して料金所に設置され
    た複数の車線で料金収受を行う料金収受システムにおい
    て、 前記料金所へ進入する車両に対して無線通信を行う第1
    の無線通信手段と、 前記第1の無線通信手段による無線通信結果に基づいて
    前記車両を第1の車両あるいは第2の車両のいずれかに
    識別する第1の車両識別手段と、 前記第1の車両識別手段により前記第1の車両あるいは
    第2の車両のいずれかに識別された車両を該当車線へ誘
    導する誘導手段と、 前記第1の車両識別手段により第2の車両と識別された
    車両のナンバープレートを撮影し車両固有の情報を取得
    する第1の車両情報取得手段と、 前記第1の車両を処理する車線に設置され、前記車線へ
    進入する車両と無線通信を行う第2の無線通信手段と、 前記第1の車両を処理する車線に設置され、前記車線に
    進入する車両のナンバープレートを撮影し車両固有の情
    報を取得する第2の車両情報取得手段と、 前記第2の無線通信手段による無線通信結果に基づいて
    前記車両を第1の車両あるいは第2の車両のいずれかに
    識別する第2の車両識別手段と、 前記第2の車両識別手段により前記車両が第2の車両と
    識別された場合、前記第1および第2の車両情報取得手
    段により取得された各車両固有の情報に基づいて、前記
    車線への第2の車両の進入原因あるいは機器故障原因を
    判断する判断手段とを具備したことを特徴とする料金収
    受システム。
  3. 【請求項3】 有料道路に設置された料金所に進入する
    車両を、無線通信により通行料金を自動的に収受する第
    1の車両とそれ以外の方法で通行料金を支払う第2の車
    両とに分け、それぞれの車両に対して前記料金所に設置
    された複数の車線で料金収受を行う料金収受システムに
    おいて、 前記料金所入口に設置され、前記車両に対して無線通信
    を行い前記車両が前記第1の車両か前記第2の車両かを
    識別し、対応する車線へ前記車両を誘導する予告装置
    と、 前記料金所入口に設置され、前記予告装置により第2の
    車両と識別された車両のナンバープレートを撮像し車両
    固有の情報を取得する第1の車両情報取得手段と、 前記複数の車線のうち、前記第1の車両に対して料金収
    受を行う車線入口に設置され、前記車線に進入する車両
    のナンバープレートを撮像し車両固有の情報を取得する
    第2の車両情報取得手段と、 前記第1の車両に対して料金収受を行う車線に設置さ
    れ、前記車線に進入する車両に対して無線通信を行い、
    前記第1の車両に搭載されているべき車載器と正常な無
    線交信が可能な場合、無線通信による料金収受処理を行
    う無線収受処理手段と、 前記無線収受処理手段により前記車載器との正常な交信
    が不可能な場合、前記第2の車両情報取得手段により取
    得された車両固有の情報と前記第2の車両情報取得手段
    により取得された車両固有の情報とを照合し、一致する
    情報が存在した場合、前記車載器を含めた車両側の機器
    故障あるいは車両の進入ミスと判断し、一致する情報が
    存在しない場合、前記無線収受処理手段の故障と判断す
    る判断手段とを具備したことを特徴とする料金収受シス
    テム。
  4. 【請求項4】 有料道路に設置された料金所に進入する
    車両を、無線通信により通行料金を自動的に収受する第
    1の車両とそれ以外の方法で通行料金を支払う第2の車
    両とに分け、それぞれの車両に対して料金所に設置され
    た複数の車線で料金収受を行う料金収受方法において、 前記料金所入口へ進入する車両に対して無線通信を行う
    工程と、 この無線通信結果に基づいて前記車両を第1の車両ある
    いは第2の車両のいずれかに識別する工程と、 前記第1の車両あるいは第2の車両のいずれかに識別さ
    れた車両を該当車線へ誘導する工程とを有することを特
    徴とする料金収受方法。
  5. 【請求項5】 有料道路に設置された料金所に進入する
    車両を、無線通信により通行料金を自動的に収受する第
    1の車両とそれ以外の方法で通行料金を支払う第2の車
    両とに分け、それぞれの車両に対して料金所に設置され
    た複数の車線で料金収受を行う料金収受方法において、 前記料金所入口へ進入する車両に対して無線通信を行う
    工程と、 この無線通信結果に基づいて前記車両を第1の車両ある
    いは第2の車両のいずれかに識別する工程と、 前記第1の車両あるいは第2の車両のいずれかに識別さ
    れた車両を該当車線へ誘導する工程と、 前記第2の車両と識別された車両のナンバープレートか
    ら車両固有の情報を取得する工程と、 前記車線入口に進入する車両と無線通信を行う工程と、 前記車線入口に進入する車両のナンバープレートから車
    両固有の情報を取得する工程と、 この無線通信結果に基づいて前記車両を第1の車両ある
    いは第2の車両のいずれかに識別する工程と、 前記車両が第2の車両と識別された場合、前記料金所入
    口と車線入口とで取得された各車両固有の情報に基づい
    て、前記車線への第2の車両の進入原因あるいは機器故
    障原因を判断する工程とを有することを特徴とする料金
    収受方法。
  6. 【請求項6】 有料道路に設置された料金所に進入する
    車両を、無線通信により通行料金を自動的に収受する第
    1の車両とそれ以外の方法で通行料金を支払う第2の車
    両とに分け、それぞれの車両に対して前記料金所に設置
    された複数の車線で料金収受を行う料金収受方法におい
    て、 前記料金所入口に進入する車両に対して無線通信を行い
    前記車両が前記第1の車両か前記第2の車両かを識別
    し、対応する車線へ前記車両を誘導する工程と、 前記料金所入口において前記第2の車両と識別された車
    両のナンバープレートから車両固有の情報を取得する工
    程と、 前記第1の車両に対して料金収受を行う車線に進入する
    車両のナンバープレートから車両固有の情報を取得する
    工程と、 前記第1の車両に対して料金収受を行う車線入口におい
    て進入する車両に対して無線通信を行い、前記第1の車
    両に搭載されているべき車載器と正常な無線交信が可能
    な場合、無線通信による料金収受処理を行う工程と、 前記車載器との正常な交信が不可能な場合、前記料金所
    入口で取得した前記車両固有の情報と前記車線入口で取
    得した車両固有の情報とを照合し、一致する情報が存在
    した場合、前記車載器を含めた車両側の機器故障あるい
    は車両の進入ミスと判断し、一致する情報が存在しない
    場合、前記車線側に設置された無線収受処理手段の故障
    と判断する工程とを有することを特徴とする料金収受方
    法。
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Cited By (3)

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