JP2001163152A - 助手席用エアバッグ装置 - Google Patents

助手席用エアバッグ装置

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JP2001163152A
JP2001163152A JP35162399A JP35162399A JP2001163152A JP 2001163152 A JP2001163152 A JP 2001163152A JP 35162399 A JP35162399 A JP 35162399A JP 35162399 A JP35162399 A JP 35162399A JP 2001163152 A JP2001163152 A JP 2001163152A
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airbag
tether
inflated
vehicle
bag
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JP35162399A
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Yasushi Okada
靖 岡田
Masaru Ido
優 井戸
Tatsuo Hirano
達夫 平野
Yuji Kuriyama
雄治 栗山
Norimasa Suzuki
憲優 鈴木
Hiroyuki Ogawa
裕之 小川
Rie Ichino
りえ 市野
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグの展開・膨張に際して、干渉物の
背が低くて、テザーが伸び切った後の、干渉物に対して
大きな下向きの荷重が発生するおそれのない、助手席用
エアバッグ装置を提供すること。 【解決手段】 トップマウントタイプの助手席用エアバ
ッグ装置。エアバッグ20が、袋状のバッグ本体21と
テザー27とを備えている。バッグ本体21がインフレ
ータから吐出するガスの流入口21aと、該ガス流入口
21aの周縁から筒状に延びる周壁部40と、該周壁部
を塞ぐ天井壁部42とを備えている。テザー27が、ガ
ス流入口21a周縁の後部側と天井壁部42とに両端が
固着されて、膨張時のエアバッグ20を上部室20bと
下部室20cとに区画する。テザー27の平面形状が、
エアバッグ20の膨張時に左右側縁と周壁部40との間
において、車外側が車内側より大きな隙間を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の助手席前方
におけるインストルメントパネルの部位に配置される助
手席用エアバッグ装置に関し、さらに具体的には、ウイ
ンドシールドの下方のインストルメントパネルの部位に
配置されて、ケース内に折り畳まれて収納されたエアバ
ッグが、膨張時、ウインドシールドに沿って車両の後方
側へ膨張するトップマウントタイプの助手席用エアバッ
グ装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、トップマウントタイプ
の助手席用エアバッグ装置では、エアバッグの膨張時、
エアバッグが、インストルメントパネルの部位から上方
へ突出し、前下がりに傾斜したウィンドシールドに沿っ
て、車両後方側へ膨張していた。
【0003】しかし、乗員等の干渉物が、正常位置より
車両の前方側に位置して、膨張完了状態の前段階、すな
わち、膨張途中で、エアバッグと干渉する場合があり、
その際には、干渉物に対する衝撃荷重を低減させること
が要望される。
【0004】このため、膨張途中のエアバッグに干渉物
が干渉しても、干渉物に対する衝撃荷重を低減させるこ
とができるトップマウントタイプの助手席用エアバッグ
装置として、下記構成のものが、本願出願人から提案さ
れている(特開平11−5505号公報参照)。
【0005】「ウィンドシールドの下方のインストルメ
ントパネルの部位に配置されて、ケース内に折り畳まれ
て収納固定されたエアバッグが、膨張時、前記ウィンド
シールドに沿って車両の後方側へ膨張するトップマウン
トタイプの助手席用エアバッグ装置であって、前記エア
バッグが、袋状の本体と、該本体内に配置されるテザー
と、から構成され、前記本体が、周縁を前記ケースへの
取付部位として膨張用ガスを流入させるために開口する
ガス流入口と、該ガス流入口の周縁から筒状に延びる周
壁部と、該周壁部を塞ぐ天井壁部と、を備えて構成さ
れ、前記テザーが、前記本体内における前記ガス流入口
周縁の後部側と前記天井壁部とに接合されるとともに、
前記天井壁部側の幅寸法を、前記エアバッグの膨張時に
左右両縁と前記周壁部との間にそれぞれ隙間を設ける寸
法としていることを特徴とする。」 上記構成のエアバッグ装置の場合、エアバッグは、テザ
ーにより、エアバッグ展開・膨張に際して、先に膨張す
るガス流入口側に位置する上部室(第一膨張室)と、該
上部室の膨張に続いて膨張する下部室(第二膨張室)と
に区画される。
【0006】そして、通常、テザーが伸び切る前に、即
ち、上部室膨張完了前に、干渉物がエアバッグと干渉す
る。すると、テザーの左右両縁と周壁部の間の双方また
は一方から下部室にガスが流入して、エアバッグの膨張
圧の増大速度が抑制されて干渉物に対する荷重を低減さ
せる。なお、下部室へのガス流入は、干渉物がエアバッ
グの膨出面に対して中央付近にあるときは、テザー周壁
部の両側の隙間から、車外側または車内側に位置すると
きは、それぞれ反対側の車内側または車外側の隙間から
行なわれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】他方、干渉物の背が低
い場合、エアバッグは、テザーが伸び切るまで干渉物と
干渉しない(テザーが伸び切るまで上部室が後方側へ膨
張する。)。その後、テザー周壁部の両側の隙間から、
下部室にガスが流入して、下部室が下方へ膨張する。こ
の下部室の膨張は下向きの荷重を発生させ、背の低い乗
員の頭部等に対して下向きの大きな荷重が発生するおそ
れがある。
【0008】本発明は、エアバッグの展開・膨張に際し
て、干渉物の背が低くて、テザーが伸び切った後の、下
部室の膨張に際し、干渉物に対して大きな下向きの荷重
が発生するおそれのない、助手席用エアバッグ装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のエアバッグ装置
は、上記課題を下記構成により、解決するものである。
【0010】ウィンドシールドの下方のインストルメン
トパネルの部位に配置されて、ケース内に折り畳まれて
収納固定されたエアバッグが、膨張時、前記ウィンドシ
ールドに沿って車両の後方側へ膨張するトップマウント
タイプの助手席用エアバッグ装置であって、エアバッグ
が、袋状のバッグ本体と、該バッグ本体内に配置される
テザーとを備え、バッグ本体が、周縁をケースへの取付
部位として膨張用ガスを流入させるために開口するガス
流入口と、該ガス流入口の周縁から筒状に延びる周壁部
と、該周壁部を塞ぐ天井壁部とを備え、テザーが、本体
内におけるガス流入口周縁の後部側と天井壁部とに両端
が固着されて、膨張時のエアバッグを上部室と下部室と
に区画する助手席用エアバッグ装置において、テザーの
平面形状が、エアバッグの膨張時に左右側縁と周壁部と
の間に、車外側が車内側より大きな隙間を形成するもの
であることを特徴とする。
【0011】上記構成において、テザーの天井壁部側の
幅寸法をエアバッグの幅寸法と略等しくし、且つ、膨張
時の前記エアバッグのテザー配設平面における前記テザ
ーの占有面積が50〜80%とすることが、及び/又
は、テザーを、前記インストルメントパネル側において
車外側が切り欠かれて後方へ延びるように構成すること
が、それぞれ、本発明の効果を得易くて望ましい。
【0012】
【発明の作用・効果】本発明に係る助手席用エアバッグ
装置では、エアバッグの膨張時、ガス流入口から本体内
に膨張用ガスが流入すると、まず、本体におけるテザー
より上部側の上部室が、ウィンドシールドに沿って先行
して後方側に膨張し、テザーを伸ばすこととなる。
【0013】そして、テザーが伸びきる前のエアバッグ
の膨張途中で、乗員等の干渉物と干渉した場合、干渉物
の位置(中央・左右端)に関係なく、膨張用ガスが、エ
アバッグのテザーより上部側の上部室から、テザーとエ
アバッグの周壁部との隙間(主として大きな隙間の形成
されている車外側の)を経て、エアバッグのテザーより
下部側の下部室へ流入する。このため、エアバッグの後
方への膨張圧の増大が抑制されて、干渉物(乗員)に対
する衝撃荷重を低減させることができる。この作用は、
従来と同様である。
【0014】さらに、干渉物の背が低い場合は、干渉物
(乗員の頭部等)の上をすり抜けて、エアバッグはテザ
ーが伸び切るまで後方側へ膨張する。この後、エアバッ
グの周壁とテザーとの間に大きな隙間が形成されている
車外側の下部室に膨張用ガスが流入して、車外側下方部
へもエアバッグが突出する。この結果、乗員頭部とサイ
ドドアとの間にエアバッグの下部室が侵入して、乗員頭
部の車外側への移動を阻止するとともに、乗員の頭部に
対する下方への荷重も低減する。なお、乗員頭部が車外
側にあっても、車外側下方部へエアバッグの突出によ
る、干渉物に対する下向きの衝撃荷重は小さい。当該エ
アバッグの車外側下方部への突出は、エアバッグが伸び
切って、エアバッグの天井部にガスが衝突した後の逆流
して下方に向かう弱い流れであり、エアバッグの膨張圧
の増大は小さいためである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0016】実施形態の助手席用エアバッグ装置Mは、
図1に示すごとく、ウィンドシールド11の下方のイン
ストルメントパネル(インパネ)12の部位に組み付け
られるトップマウントタイプであり、装置ケース14、
インフレータ16、ケース蓋体18、及び、エアバッグ
20を主要構成部材とするものである。
【0017】具体的には、下記の如くである。
【0018】装置ケース14は、板金製で略直方体の有
底箱体にプレス加工と溶接等により一体形成されてお
り、ディフューザ板22で上・下室24、26に区画さ
れている。上室24に折り畳み状態のエアバッグ20
が、下室26にインフレータ16が、それぞれ収納され
ている。なお、ケース14は、図示しないブラケットで
車体フレームに固着されている。
【0019】また、ケース蓋体18は、通常、オレフィ
ン系やスチレン系の熱可塑性エラストマーで一体成形さ
れて形成されており、インパネ12の天井壁部34と、
天井壁部34の下面から四角筒形状に下方へ延びる取付
壁部36と、を備えて構成されている。
【0020】天井壁部34における取付壁部36より内
側部位には、エアバッグ20の膨張時に、薄肉の破断予
定部34aを破断させて開く2枚の前・後扉部34b・
34cが配設されている。前・後扉部34b・34c
は、車両の前後方向に位置して、エアバッグ20の膨張
時、前方側に配置される前扉部34bが前方側に開き、
後方側に配置される後扉部34cが後方側へ開くように
構成されている。
【0021】このケース蓋体18の取り付けは、上記取
付壁部36を装置ケース14の上部周壁に固定すること
により行なう。すなわち、バッグ押え枠30の周壁に形
成された逆止爪30aと取付壁部36に形成された係止
孔36aとが係止するとともに、ケース14に取り付け
られた壁部押えバー38により取付壁部36をバッグ押
え枠30との間に挟着することにより行なう。なお、ケ
ース蓋体18とインパネ開口部12aとの見切りの見地
から、ケース蓋体18の周縁には複数の係止爪18aが
形成されてインパネ12の開口部12aの周縁と係合す
るようになっている。
【0022】インフレータ16は、図例では、エアバッ
グ20を膨張させるための膨張用ガスGのガス吐出口1
6aを備えたシリンダー状(図例では円筒状)のもので
ある。インフレータ16は、シングルタイプ、デュアル
タイプを問わない。また、別体のインフレータを2個一
組にしてエアバッグ20のガス流入口20aに配し、少
なくとも一方をデュアルタイプとすれば、マルチモジュ
ール出力(インフレーション特性の多段化)が可能とな
る。
【0023】上記構成において、エアバッグ20は、図
2・3に示すように、略四角錐台形状の筒体袋状のバッ
グ本体21と、バッグ本体21内に配置されるテザー2
7とから構成されている。バッグ本体21やテザー27
は、ポリエステルやポリアミド等の織布から形成されて
いる。
【0024】そして、バッグ本体21は、基本的には、
ガス流入口20aの周縁から略四角筒状に延びる周壁部
40と、周壁部40の先端側を塞ぐ天井壁部42とを備
えて構成されている。周壁部40は、メインパネルで構
成される上・下壁40a、40bと左・右壁40c、4
0dとで形成されている。
【0025】そしてガス流入口20aの手前側には、上
・下・左・右壁40a、40b、40c、40dに対応
させて上・下・左・右取付片44a、44b、44c、
44dが延設して形成されている。各取付片44a、4
4b、44c、44dには、ケース14とバッグ押え枠
30とで挟着する際に使用する共締めリベット32を挿
通させるためのリベット孔45が形成されている。
【0026】そして、テザー27は、バッグ本体21内
におけるガス流入口20a周縁の後部側(図例では下片
側)と天井壁部42とに、両端が縫合(固着)されて接
合されて、膨張時のバッグ本体21(エアバッグ20)
を上部室20bと下部室20cとに区画する。
【0027】エアバッグ20は、通常、ポリエステル繊
維やポリアミド繊維からなる織布を縫製して形成されて
いる。エアバッグ20の取り付けは、ガス流入口20a
から元部側に延設された4枚の取り付け片部44が、ケ
ース14の外壁と矩形筒状のバッグ押え枠30とで挟着
されて固定されて行なわれている。なお、ディフューザ
板22とケース14とバッグ押え枠30とは複数本のリ
ベット32で3枚共締めされている。
【0028】そして、本実施形態では、テザー27の平
面形状が、エアバッグ20の膨張時にテザー27の左右
側縁とバッグ本体21の周壁部(左・右壁40c・40
d)との間に、車外側が車内側より大きな隙間を形成す
るものである。
【0029】具体的には、図2・3に示す如く、テザー
27の天井壁部42側の幅寸法が略エアバッグ20の膨
張時の幅寸法と略等しく、インストルメントパネル12
のガス流入口20a側における車外側が切り欠かれて
(切り欠き部27a:点線ハッチ部)後方へ延びるよう
に、構成されている。
【0030】このとき、膨張時の天井壁部の幅寸法50
0mmとしたとき、テザー27のガス流入口側及び天井壁
部側の各結合幅はそれぞれ150mm、400mmとする。
また、切り欠き量は、膨張時のエアバッグ20のテザー
配設平面におけるテザー27の占有面積が50〜80%
となるようなものとする。そして、左右の開口量の比率
は、通常、車外側(右側)を車内側(左側)に対して、
2倍以上、望ましくは3〜5倍とする。
【0031】占有面積が50%未満では、テザーの上部
室の下部室の区画作用が得難く、乗員等の干渉物に対す
る衝撃荷重を低減させる効果を得難く、占有面積が80
%を越えると、切り欠きに基づく本発明の効果を得難く
なる。また、左右の開口比率2倍未満でも同様に切欠に
基づく本発明の効果を得難く、左右の開口比率5倍を越
えると、本来のエアバッグの展開性能を得難くなるおそ
れがある。
【0032】なお、本実施形態において、ガス抜き孔
(ベントホール)47は、下部室20c側の左・右壁4
0c、40dに設けるが、該ガス抜き孔47はバッグ膨
張方向(前後方向)に直交する平行な長孔(図例では縦
方向の)とする。例えば、長孔の短径を50mmとしたと
き、長径を80〜90mmとする。
【0033】バッグ展開・膨張初期は、バッグに余り張
力が作用しないため、長孔であるガス抜き孔47はほと
んど広がらず、迅速に展開・膨張する。バッグ20が干
渉物と干渉する直前ではバッグ20の膨張力により長孔
が幅方向に広がりガス抜き作用が増大して、膨張圧を低
減させる作用を奏し、本発明の効果をより確実なものと
する。
【0034】また、エアバッグ20は、車外側(図例で
は左側)を、すなわちテザー27の切り欠き部27aを
形成した側を下になるようにして折り畳んで、エアバッ
グ装置に収納することが望ましい。すなわち、車外側で
ある切り欠き側が後から展開・膨張してくるため、バッ
グ20が車外側へより逃げ易くなるためである。
【0035】より、具体的には下記順序で折り畳む(図
4参照)。
【0036】(1) ガス流入口20aを下側にして、バッ
グ本体21の左右両側からガス流入口側へ(裏側へ)、
ガス流入口を塞がないように、ガス流入口20aの両端
にバッグ本体21の左・右端21a、21bが位置する
ように折り返す(図6)。
【0037】(2) 次に、ガス流入口20aの左端位置L
1を基準にして表側へ折り返す(図6)。
【0038】(3) 同様にして、ガス流入口20aの右端
位置L2を基準にして表側へ折り返す(図6)。すな
わち、テザー27を切り欠いていない右側端21bが上
に来る結果となる。
【0039】(4) 次に、後方側(乗員側)Bから順に所
定ピッチで下側ロール巻き(第一ロール巻き)49をガ
ス流入口20aの位置まで行なった後、反対側から順に
上側ロール巻き(第二ロール巻き)50をガス流入口2
0aまで行ない、下側ロール巻き49の上に位置させて
折り畳みを完了する。なお、ここではロール巻きとした
が、蛇腹折りでもよい。
【0040】上記構成のエアバッグ装置Mは、従来と同
様にして車両へ装着する。そして車両に所定の衝撃力が
作用すると、インフレータ16が作動して、ガス吐出口
16aから膨張用ガスGが吐出する。すると、該膨張用
ガスGは、ディフューザ板22に案内されてガス流入口
20aから膨張用ガスGがバッグ本体21内に流入し、
バッグ20の展開力により、ケース蓋体18における天
井壁部34の前・後扉部34b、34cを押し開く。ま
ず、バッグ20の上部室20bがウィンドシールド11
に接触しつつ(沿って)テザー27が略伸び切るまで後
方側へ膨張する。その後、テザー27の左右側縁と周壁
部40との間に形成された大きい方の、すなわち左側
(車外側)の隙間から主として膨張用ガスGが下部室2
0cに流入して、下部室20cが膨張し、エアバッグ2
0の膨張が完了し、乗員を保護する。(図5参照) そして、テザー27が伸びきる前のエアバッグ20の膨
張途中で、干渉物に干渉した場合、膨張用ガスGが、上
記同様、エアバッグ20の上部室20bから、テザー2
7の左右側縁と周壁部40との間に形成された大きい方
の、すなわち左側(車外側)の隙間から主として膨張用
ガスGが下部室20cに流入する。その結果、エアバッ
グ20の後方への膨出圧力(干渉物を押圧する力)が抑
制されて、干渉物に対する衝撃を低減させることができ
る。この作用は従来公報と同様である。
【0041】また、干渉物Cの背が低い場合は、干渉物
(乗員の頭部等)の上をすり抜けて、エアバッグ20は
テザー27が伸び切るまで後方側へ膨張する。この後、
エアバッグ20の周壁とテザー27との間に大きな隙間
が形成されている車外側からエアバッグ20の下部室2
0cに膨張用ガスGが流入して、車外側下方部へもエア
バッグ20が突出する。この結果、図6(ウィンドシー
ルド側から見た図)に示す如く、乗員頭部等の干渉物P
とサイドドアDとの間にエアバッグ20の下部室20c
が侵入して、干渉物(乗員頭部)Pの車外側への移動を
阻止するとともに、干渉物Pに対する下方への荷重も低
減する。なお、干渉物Pが車外側に位置していても、エ
アバッグ20(バッグ本体21)が伸び切って、バッグ
本体21の天井壁部42にガスが衝突した後の逆流して
下方に向かう弱い流れであるためエアバッグ20の膨張
圧力の増大は小さく、干渉物Pに対する下向きの衝撃荷
重も小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するエアバッグ装置の一実施形態
を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるエアバッグの膨張
時の斜視図である。
【図3】同実施形態のエアバッグの膨張時の平面図であ
る。
【図4】同実施形態のエアバッグにおける折り畳み順序
の説明図である。
【図5】同実施形態における干渉物がないときのエアバ
ッグの膨張完了時の概略図である。
【図6】同実施形態における下部室膨張時に干渉物とエ
アバッグの位置関係を示す概略図である(ウィンドシー
ルド側から見た図である。)。
【符号の説明】
11…ウィンドシールド、 12…インストルメントパネル、 14…装置ケース、 20…エアバッグ、 20a…ガス流入口 20b…上部室、 20c…下部室、 21…バッグ本体、 22…ディフューザ板、 27…テザー、 40…バッグの周壁部、 42…バッグの天井壁部、 47…ガス抜き孔、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 達夫 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 栗山 雄治 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 鈴木 憲優 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 小川 裕之 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 市野 りえ 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 Fターム(参考) 3D054 AA03 AA14 BB12 BB16 CC04 CC10 CC11 CC15 CC29 CC41 FF18 FF20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウィンドシールドの下方のインストルメ
    ントパネルの部位に配置されて、ケース内に折り畳まれ
    て収納固定されたエアバッグが、膨張時、前記ウインド
    シールドに沿って車両の後方側へ膨張するトップマウン
    トタイプの助手席用エアバッグ装置であって、 前記エアバッグが、袋状のバッグ本体と、該バッグ本体
    内に配置されるテザーとを備え、 前記バッグ本体が、周縁を前記ケースへの取付部位とし
    て膨張用ガスを流入させるために開口するガス流入口
    と、該ガス流入口の周縁から筒状に延びる周壁部と、該
    周壁部を塞ぐ天井壁部とを備え、 前記テザーが、前記本体内における前記ガス流入口周縁
    の後部側と前記天井壁部とに両端が固着されて、膨張時
    のエアバッグを上部室と下部室とに区画する助手席用エ
    アバッグ装置において、 前記テザーの平面形状が、前記エアバッグの膨張時に左
    右側縁と前記周壁部との間に、車外側が車内側より大き
    な隙間を形成するものであることを特徴とする助手席用
    エアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 前記テザーが、前記天井壁部側の幅寸法
    を前記エアバッグの膨張時の幅寸法と略等しくし、且
    つ、インストルメントパネルのガス流入口側における車
    外側を切り欠いて後方へ延びるように、構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の助手席用エアバッグ装
    置。
  3. 【請求項3】 膨張時の前記エアバッグのテザー配設平
    面における前記テザーの占有面積が50〜80%である
    ことを特徴とする請求項2記載の助手席用エアバッグ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記エアバッグが、前記車外側を下にし
    て折り畳まれて収納されていることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の助手席用エアバッグ装置。
JP35162399A 1999-12-07 1999-12-10 助手席用エアバッグ装置 Pending JP2001163152A (ja)

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