JP2001161404A - 靴 底 - Google Patents

靴 底

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JP2001161404A
JP2001161404A JP35300999A JP35300999A JP2001161404A JP 2001161404 A JP2001161404 A JP 2001161404A JP 35300999 A JP35300999 A JP 35300999A JP 35300999 A JP35300999 A JP 35300999A JP 2001161404 A JP2001161404 A JP 2001161404A
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rubber
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JP35300999A
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Ikuko Umezawa
育子 梅澤
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量でありながらも強度及び耐久性に優れる
靴底1提供。 【解決手段】 靴底1は、気泡を含まない架橋ゴム成形
体からなり、その比重は0.900以上1.100以下
である。この靴底1は、一次粒子直径が5nm以上30
nm以下のシリカを、基材ゴム100部に対して10部
以上40部以下含んでいる。この靴底1では、軟化剤の
配合量はゴム100部に対して3部以下である。基材ゴ
ムは、5質量%以上100質量%以下のビニルシスポリ
ブタジエンゴムを含んでいる。ビニルシスポリブタジエ
ンゴムに代えて、(A)第一のゴムとしてのハイシスポ
リブタジエンゴム並びに(B)第二のゴムとしてのハイ
スチレンゴム及び1,2−ブタジエンゴムから選ばれた
一種又は2種が用いられてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばテニスシュ
ーズ、ジョギングシューズ、ウオーキングシューズ等の
靴底に関するものであり、特に架橋ゴム成形体からなる
靴底に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シューズは、靴底、アッパー、インソー
ル等から構成されている。このうち靴底は、通常ゴム製
である。この靴底は着用者の体重を受け止める部分であ
り、また、運動に伴う荷重がかかる部分でもあるので、
強度が高いことが必要である。強度向上の観点から、靴
底は、基材ゴムにシリカ、カーボンブラック等の充填剤
が配合されたゴム組成物が用いられることが多い(例え
ば特開平11−103903号公報等参照)。
【0003】ところが、これら充填剤は一般的に基材ゴ
ムよりも高比重なので、充填剤の配合によって靴底が重
くなってしまう。重い靴底を備えたシューズではこのシ
ューズの質量も大きくなり、着用者にとって履き心地の
悪いものとなってしまう。また、シューズの質量が大き
いほど、着用者の脚が疲れやすくなってしまう傾向も見
られる。
【0004】靴底の軽量化を目的として、靴底が気泡を
含んだものとされることがある(例えば、特開平2−1
49206号公報等参照)。気泡は、発泡剤の発泡、微
小中空球(「マイクロバルーン」等とも称される)の配
合等によって得られる。ところが、この気泡の存在によ
って靴底の耐摩耗性が低下してしまうことがある。靴底
は地面と直接擦動する部分であるので、耐摩耗性の低下
によって靴底が早期に摩滅してしまうという問題がある
(耐久性の低下)。なお、靴底には、加工性向上、柔軟
性向上等の目的でオイル等の軟化剤が配合されることが
多いが、この軟化剤の配合によって靴底の強度や耐摩耗
性の低下が助長されることがある。
【0005】靴底の薄肉化によっても、靴底の軽量化は
達成されうる。しかし、薄肉化によっても靴底の耐久性
は低下する。また、加工上及びデザイン上の問題から、
薄肉化にも限界がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたものであり、軽量でありながらも強
度及び耐久性に優れる靴底の提供をその目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
になされた発明は、気泡を含まない架橋ゴム成形体から
なり、一次粒子直径が5nm以上30nm以下のシリカ
を基材ゴム100部に対して10部以上40部以下含ん
でおり、軟化剤の配合量がゴム100部に対して3部以
下である、比重が0.900以上1.100以下とされ
た靴底、である。
【0008】この靴底は気泡を含んでいないので、耐摩
耗性に優れる。また、充填剤であるシリカの配合量が1
0部以上40部以下と少ないので靴底の比重が0.90
0以上1.100以下と小さくなり、軽量化が達成され
る。さらに、シリカの一次粒子直径が5nm以上30n
m以下と小さいので、その配合量が少なくても靴底の強
度が維持される。なお、本明細書において「部」で示さ
れる数値は、質量が基準とされたときの比を意味する。
【0009】好ましくは、基材ゴムは5質量%以上10
0質量%以下のビニルシスポリブタジエンゴムを含む。
これにより、靴底の良好な耐摩耗性が維持されつつ、強
度の向上が達成される。
【0010】また、基材ゴムは(A)第一のゴムとして
のハイシスポリブタジエンゴム並びに(B)第二のゴム
としてのハイスチレンゴム及び1,2−ブタジエンゴム
から選ばれた一種又は2種を含んでもよい。この場合
は、この第一のゴム(A)及び第二のゴム(B)の合計
量が基材ゴムに占める率が5質量%以上100質量%以
下とされる。そして、第一のゴム(A)と第二のゴム
(B)との質量比(A/B)が10/90以上95/5
以下とされる。これによって靴底の強度と耐摩耗性とを
共に良好とすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面が参照されつつ、
本発明の実施形態が説明される。
【0012】図1は、本発明の一実施形態にかかる靴底
1が示された断面図である。この靴底1は、ゴム組成物
が成形・架橋されることによって構成されている。図示
されていないが、この靴底1にアッパー等が取り付けら
れることにより、シューズが構成される。
【0013】この靴底1は気泡を含んでおらず、従って
耐摩耗性に優れる。よって、この靴底1の下面が地面と
擦動しても、摩滅しにくい。ここで気泡とは、例えば化
学発泡剤の発泡や微小中空球の配合によって積極的に設
けられたものを意味する。すなわち、本明細書中で用い
られる「気泡を含まない架橋ゴム成形体」には、ゴム組
成物の混練工程、成形工程等で意図せず混入したり発生
したガスによる、欠陥としての微量の気泡(いわゆる
鬆)が存在するものも含まれる。
【0014】この靴底1は、充填剤として、一次粒子直
径が5nm以上30nm以下のシリカ(以下「微粉シリ
カ」とも称される)を含んでいる。微粉シリカの配合量
は基材ゴム100部に対して10部以上40部以下と、
通常の靴底1における充填剤の配合量よりも少ない。微
粉シリカの比重は2.0前後であり、基材ゴムの比重に
比べてかなり大きい。この微粉シリカの配合量が少なく
されることにより、靴底1の軽量化が達成される。具体
的には、靴底1の比重が1.100以下とされる。比重
は小さいほど好ましいが、通常得られる気泡を含まない
靴底1は、比重が0.900以上のものである。なお、
シリカは白色であるので、靴底1が着色される場合でも
色目に悪影響を与えない。
【0015】微粉シリカの配合量が10部未満となる
と、靴底1の強度が低下してしまうことがある。逆に、
微粉シリカの配合量が40部を越えると、靴底1の比重
が大きくなってしまうことがある。これらの観点から、
微粉シリカの配合量は20部以上35部以下が好まし
い。
【0016】シリカの一次粒子直径が小さいほど、靴底
1の強度が向上する。具体的には、一次粒子直径は30
nm以下とされる必要がある。これにより、充填剤の配
合量が抑えられても、靴底1に十分な強度が付与され
る。強度の観点から一次粒子直径は小さいほど好ましい
が、経済的理由及び入手容易性の観点から、一次粒子直
径は5nm以上とされる。シリカの一次粒子直径は、よ
り好ましくは5nm以上20nm以下、特には10nm
以上20nm以下である。なお、一次粒子直径とは、凝
集を起こしていない状態での粒子の直径を意味する。
【0017】例えばカーボンブラック、炭酸カルシウ
ム、一次粒子直径が30nmを越えるシリカ等の、微粉
シリカ以外の充填剤(以下「他の充填剤」とも称され
る)が、微粉シリカと併用されてもよい。但し、併用さ
れつつ靴底1の比重が小さくされる場合は微粉シリカの
配合量が必然的に少なくなり、これによって靴底1の強
度低下を招くことがあるので、他の充填剤の配合量は必
要最小限にとどめられる。具体的には、他の充填剤の配
合量は基材ゴム100部に対して10部以下、特には5
部以下とされるのが好ましい。併用される場合の充填剤
の合計配合量は、靴底1の軽量化の観点から、基材ゴム
100部に対して10部以上40部以下、特には20部
以上35部以下が好ましい。また、靴底1の色目に対す
る悪影響抑制の観点から、他の充填剤としては、シリ
カ、炭酸カルシウム等の白色充填剤が好ましい。
【0018】この靴底1には、軟化剤は全く配合されな
いか、配合される場合でもその配合量は少量とされる。
具体的には、軟化剤の配合量は、基材ゴム100部に対
して3部以下とされる。軟化剤の配合量が少量(または
ゼロ)とされることにより、充填剤の配合量が少なくて
も、靴底1の強度が維持される。また、軟化剤は通常柔
軟性付与、加工性向上等の目的で配合されるが、この靴
底1では充填剤の量が少ないので、軟化剤の量が抑えら
れても柔軟性が維持され、且つ加工性も良好である。軟
化剤としては、パラフィンオイル、ナフテンオイル、ア
ロマチックオイル等のオイルや、ジオクチルフタレー
ト、ジブチルフタレート、ジオクチルセパケート、ジオ
クチルアジペート等の可塑剤が挙げられる。
【0019】この靴底1の基材ゴムは、ビニルシスポリ
ブタジエンゴムを含んでいる。ビニルシスポリブタジエ
ンゴムは、1,2結合(ビニル)を5%から20%含
み、トランス1,4結合を0から3%含み、残余成分が
シス1,4結合であるゴムである。ビニルシスポリブタ
ジエンゴムは結晶性部分を含み、強度(例えば引張強
度)に優れるゴムである。このビニルシスポリブタジエ
ンゴムが用いられることにより、充填剤の配合量が抑え
られても、靴底1の強度が維持される。また、ビニルシ
スポリブタジエンゴムの配合により、靴底1の良好な耐
摩耗性が維持されつつ、強度が向上する。強度及び耐摩
耗性の観点から、1,2結合を10%以上20%以下含
むビニルシスポリブタジエンゴムが特に好ましい。
【0020】ビニルシスポリブタジエンゴムは単独で用
いられてもいいが、他のゴムと併用されてもよい。併用
されるゴムとしては、例えば天然ゴム、イソプレンゴ
ム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブチ
ルゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、クロロプ
レンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、アクリ
ルゴム、エピクロルヒドリンゴム、多硫化ゴム、ウレタ
ンゴム等が挙げられ、これらのうち2種以上がビニルシ
スポリブタジエンゴムと併用されてもよい。
【0021】基材ゴムに占めるビニルシスポリブタジエ
ンゴムの比率は、5質量%以上100質量%以下が好ま
しく、10質量%以上100質量%以下が特に好まし
く、30質量%以上100質量%以下がさらに好まし
い。比率が上記範囲内とされることにより、靴底1の強
度と耐摩耗性とがより向上する。
【0022】靴底1には、ビニルシスポリブタジエンゴ
ムに代えて、又はビニルシスポリブタジエンゴムととも
に、(A)第一のゴムとしてのハイシスポリブタジエン
ゴム並びに(B)第二のゴムとしてのハイスチレンゴム
及び1,2−ブタジエンゴムから選ばれた一種又は2種
が用いられてもよい。
【0023】ハイシスポリブタジエンゴムは、シス1,
4結合を92%以上含み、1,2結合を0%から3%含
み、残余成分がトランス1,4結合であるゴムである。
ハイシスポリブタジエンゴムが配合されることにより、
靴底1の耐摩耗性が向上する。耐摩耗性向上の観点か
ら、シス1,4結合を95%以上含むハイシスポリブタ
ジエンゴムが特に好ましい。
【0024】ハイシスポリブタジエンゴムが用いられる
場合は、第二のゴム(B)として、ハイスチレンゴム又
は1,2−ブタジエンゴムが併用されるのが好ましい。
ハイシスポリブタジエンゴムの配合によって靴底1の強
度が低下する傾向が見られるが、樹脂系ポリマーとも称
される第二のゴム(ハイスチレンゴム又は1,2−ブタ
ジエンゴム)が併用されることにより、靴底1の強度が
維持される。
【0025】ハイスチレンゴムは、スチレン含量が60
%以上のスチレン−ブタジエンゴムである。通常入手さ
れうるハイスチレンゴムのスチレン含量は、60%から
90%である。また、1,2−ブタジエンゴムは、1,
2結合を90%以上含み、残余成分がシス1,4結合又
はトランス1,4結合であるゴムである。ハイスチレン
ゴムと1,2−ブタジエンゴムとは、それぞれ単独でハ
イシスポリブタジエンゴムと併用されてもいいし、ハイ
スチレンゴム、1,2−ブタジエンゴム及びハイシスポ
リブタジエンゴムの3種のゴムが混合されてもよい。
【0026】第一のゴム(A)及び第二のゴム(B)の
合計量が基材ゴムに占める率は5質量%以上100質量
%以下が好ましく、10質量%以上100質量%以下が
特に好ましく、30質量%以上100質量%以下がさら
に好ましい。比率が上記範囲内とされることにより、靴
底1の強度と耐摩耗性とがより向上する。また、耐摩耗
性と強度との両立の観点から、第一のゴム(A)と第二
のゴム(B)との質量比(A/B)は10/90以上9
5/5以下が好ましく、20/80以上90/10以下
が特に好ましく、30/70以上90/10以下がさら
に好ましい。質量比が上記範囲未満であると、靴底1の
耐摩耗性が低下してしまうことがある。逆に、質量比が
上記範囲を超えると、靴底1の強度が低下してしまうこ
とがある。
【0027】この靴底1の架橋形態は特には制限され
ず、例えば硫黄架橋、過酸化物架橋等が適用されうる。
靴底1のコスト及び強度の観点からは、硫黄架橋が好ま
しい。また、この靴底1には、必要に応じ、シリル化
剤、シランカップリング剤、老化防止剤、加硫促進剤、
架橋助剤、着色剤等が、適量配合されてもよい。
【0028】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明の効果が明ら
かにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限
定的に解釈されるべきではないことはもちろんである。
【0029】[実施例1]イソプレンゴム(日本ゼオン
社の商品名「ニッポールIR−2200」)40部、シ
ス1,4結合含有量が96%から98%であるハイシス
ポリブタジエンゴム(日本合成ゴム社の商品名「BR−
18」)60部、平均一次粒子直径が17nmのシリカ
(デグサ社の商品名「ウルトラジルVN3」)30部、
シランカップリング剤(デグサ社の商品名「Si6
9」)5部、老化防止剤(大内新興化学工業社の商品名
「サンノックN」)0.5部、他の老化防止剤としての
2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール
(大内新興化学工業社の商品名「ノクラック200」)
2部、亜鉛華1号3部、ステアリン酸1部、硫黄2部、
加硫促進剤としてのN−tert−ブチル−2−ベンゾ
チアゾリルスルフェンアミド(大内新興化学工業社の商
品名「ノクセラーNS」)1部、他の加硫促進剤として
のジエチルジチオカルバミン酸亜鉛(大内新興化学工業
社の商品名「ノクセラーEZ」)0.5部及びさらに他
の加硫促進剤としてのジ−o−トリルグアニジン(大内
新興化学工業社の商品名「ノクセラーDT」)0.5部
を密閉式混練機で混練し、ゴム組成物を得た。このゴム
組成物を金型内に投入し、160℃で10分間加圧・加
熱して、実施例1の靴底を得た。この靴底の形状は、図
1に示される通りである。
【0030】[実施例2及び比較例1]さらに下記の表
1に示される量のパラフィンオイル(出光興産社の商品
名「PW380」)を配合した他は実施例1と同様にし
て、実施例2及び比較例1の靴底を得た。
【0031】[比較例2及び比較例3]シリカの配合量
を50部とし、シランカップリング剤の配合量を6部と
し、老化防止剤(前述のサンノックN)を配合せず、外
殻が塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体からな
るマイクロバルーン(日本フィライト社の商品名「エク
スパンセルDU80」)を2部配合した他は実施例1と
同様にして、比較例2の靴底を得た。また、シリカの配
合量を50部とし、シランカップリング剤の配合量を6
部とし、さらにパラフィンオイル(前述の「PW38
0」)を5部配合した他は実施例1と同様にして、比較
例3の靴底を得た。
【0032】[比較例4]平均一次粒子直径が17nm
のシリカに代えて、平均一次粒子直径が36nmのシリ
カ(日本シリカ工業社の商品名「ニプシールRS−15
0」)を用い、さらにパラフィンオイル(前述の「PW
380」)を5部配合した他は実施例1と同様にして、
比較例4の靴底を得た。
【0033】[実施例3及び4]イソプレンゴムの配合
量を35部とし、ハイシスポリブタジエンゴムの配合量
を55部とし、さらにスチレン含量が85%のハイスチ
レンゴム(日本ゼオン社の商品名「ニッポール2007
J」)10部を配合した他は実施例1と同様にして、実
施例3の靴底を得た。また、イソプレンゴムの配合量を
35部とし、ハイシスポリブタジエンゴムの配合量を5
5部とし、さらに1,2結合を93%以上含有する1,
2−ブタジエンゴム(日本合成ゴム社の商品名「RB8
30」)10部を配合した他は実施例1と同様にして、
実施例4の靴底を得た。
【0034】[実施例5]イソプレンゴムの配合量を3
5部とし、ハイシスポリブタジエンゴムに代えて1,2
結合を12%含有しトランス1,4結合を1%含有する
ビニルシスポリブタジエンゴム(宇部興産社の商品名
「VCR412」)を65部配合した他は実施例1と同
様にして、実施例5の靴底を得た。
【0035】[実施例6]イソプレンゴムの配合量を5
0部とし、ハイシスポリブタジエンゴムに代えてスチレ
ン−ブタジエンゴム(日本合成ゴム社の商品名「SBR
1507」)を50部配合した他は実施例1と同様にし
て、実施例6の靴底を得た。
【0036】[実施例7]ビニルシスポリブタジエンゴ
ム(前述の「VCR412」)25部、ハイシスポリブ
タジエンゴム(前述の「BR−18」)58部、1,2
−ブタジエンゴム(前述の「RB830」)17部、平
均一次粒子直径が17nmのシリカ(前述の「ウルトラ
ジルVN3」)17部、シランカップリング剤(前述の
「Si69」)5部、老化防止剤(前述の「サンノック
N」)0.2部、他の老化防止剤(前述の「ノクラック
200」)2部、亜鉛華1号2部、ステアリン酸2部、
硫黄1.2部、加硫促進剤(前述の「ノクセラーN
S」)0.8部、他の加硫促進剤(前述の「ノクセラー
EZ」)0.3部及びさらに他の加硫促進剤(前述の
「ノクセラーDT」)0.2部を用いた他は実施例1と
同様にして、実施例7の靴底を得た。
【0037】[比重の測定]靴底からブロック状の試験
片を切り出し、その比重を測定した。この結果が下記の
表1に示されている。
【0038】[硬度の測定]靴底に用いられたゴム組成
物を金型に投入し、160℃で15分間加圧・加熱し
て、厚みが12mmの板状試験片を得た。この試験片を
用い、デュロメーターハードネスタイプA硬度計にて、
JIS−K−6253に準拠して硬度を測定した。この
結果が下記の表1に示されている。なお、靴底としての
安定性、屈曲性及びクッション性の観点からは、硬度は
60から85、特には65から80が好ましい。
【0039】[引張強度の測定]靴底に用いられたゴム
組成物を金型に投入し、160℃で10分間加圧・加熱
して、厚みが2mmの板状成形体を得た。この成形体を
JIS−ダンベル3号形状に打ち抜いて、試験片を得
た。この試験片を、JIS−K−6251に準拠した引
張試験に供し、引張強度を測定した。この結果が下記の
表1に示されている。なお、使用時の欠け発生防止の観
点から引張強度は13MPa以上、特には15MPa以
上が好ましく、また、履き心地の観点から引張強度は9
0MPa以下、特には80MPa以下が好ましい。
【0040】[摩耗量の測定]靴底に用いられたゴム組
成物を金型に投入し、160℃で15分間加圧・加熱し
て、厚みが12.7mmの円盤状試験片を得た。この試
験片を、JIS−K−6264に準拠したアクロン摩耗
試験に供し、摩耗容量を測定した。なお、JIS−K−
6264では1000回転で摩耗容量を測定することと
なっているが、今回は2000回転で摩耗容量を測定し
た。この結果が下記の表1に示されている。
【0041】
【表1】
【0042】表1において、比較例3の靴底は比重が高
い。また、比較例1、比較例2及び比較例4の靴底は、
引張強度に劣る。さらに、比較例2の靴底は、摩耗量が
大きい。これに対し、各実施例の靴底は、比重が小さ
く、引張強度が高く、しかも摩耗量が少ない。これらの
評価結果より、本発明の優位性が確認された。
【0043】
【発明の効果】以上説明されたように、本発明の靴底
は、軽量でありながらも強度及び耐久性に優れる。この
靴底が用いられた靴では、良好な履き心地が得られる。
また、この靴底は長持ちする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の一実施形態にかかる靴底が
示された断面図である。
【符号の説明】
1 靴底
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F050 BA01 BA56 HA37 HA53 HA84 JA01 4F070 AA06 AA08 AC05 AC13 AC23 AC37 AC40 AC47 AC66 AE01 AE03 AE08 GA06 GB07 GC01 4F071 AA12 AA12X AA22 AA22X AA78 AB26 AC09 AC11 AC16 AC19 AD06 AE03 AE04 AE05 AH19 BA01 BB01 BC03 BC07 BC08 4J002 AC04X AC05W AC08X DA047 DJ016 EK007 FD016 FD147 GC00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気泡を含まない架橋ゴム成形体からな
    り、一次粒子直径が5以上30nm以下のシリカを基材
    ゴム100部に対して10部以上40部以下含んでお
    り、軟化剤の配合量がゴム100部に対して3部以下で
    ある、比重が0.900以上1.100以下とされた靴
    底。
  2. 【請求項2】 上記基材ゴムが、5質量%以上100質
    量%以下のビニルシスポリブタジエンゴムを含んでいる
    請求項1に記載の靴底。
  3. 【請求項3】 上記基材ゴムが、(A)第一のゴムとし
    てのハイシスポリブタジエンゴム並びに(B)第二のゴ
    ムとしてのハイスチレンゴム及び1,2−ブタジエンゴ
    ムから選ばれた一種又は2種を含んでおり、この第一の
    ゴム(A)及び第二のゴム(B)の合計量が基材ゴムに
    占める率が5質量%以上100質量%以下であり、第一
    のゴム(A)と第二のゴム(B)との質量比(A/B)
    が10/90以上95/5以下である請求項1に記載の
    靴底。
JP35300999A 1999-12-13 1999-12-13 靴 底 Pending JP2001161404A (ja)

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