JP2001160521A - 変圧器用鉄心の積層方法 - Google Patents

変圧器用鉄心の積層方法

Info

Publication number
JP2001160521A
JP2001160521A JP34352599A JP34352599A JP2001160521A JP 2001160521 A JP2001160521 A JP 2001160521A JP 34352599 A JP34352599 A JP 34352599A JP 34352599 A JP34352599 A JP 34352599A JP 2001160521 A JP2001160521 A JP 2001160521A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pallet
iron core
core member
laminating
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34352599A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Ueda
伸哉 植田
Hiroyuki Sano
博之 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba FA Systems Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba FA Systems Engineering Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba FA Systems Engineering Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP34352599A priority Critical patent/JP2001160521A/ja
Publication of JP2001160521A publication Critical patent/JP2001160521A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄心部材を積層する際、鉄心の電磁特性を悪
化させることなく、また生産能率の低下を招くことな
く、迅速に鉄心部材の端面を揃えることができるように
する。 【解決手段】 フープ材11から端面16を45度にカ
ットしたハ字形状の鉄心部材15を、同角度のハ字形状
のガイド部材24,24を有し上面が傾斜面23aとな
すパレット23上に落下させ、その傾斜面23a上を滑
らせて上記ガイド部材24により衝止し、この位置に順
次積層して鉄心部材15の端面16を揃えるようにした
積層方法とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フープ材から所定
形状にカットされた鉄心部材を積層する変圧器用鉄心の
積層方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、変圧器用鉄心の構成は、変圧器の
構成或いは容量により種々雑多であるが、図17には変
圧器用鉄心の脚部とする鉄心1の一般的な一例を示す外
観斜視図である。通常、鉄心1の材料は、厚さ0.3m
m程度の方向性珪素鋼帯が使用され、所定幅寸法に巻回
された帯状のフープ材から所定の形状・寸法に切断され
た後、変圧器の容量等に応じて数百枚から数千枚積層さ
れる。
【0003】図17に示した鉄心1は、その接合部にお
いて磁気抵抗が増大しないように、方向性珪素鋼帯の圧
延方向と磁束の方向とを一致させるべく、両端部が45
°の傾斜角度にカットされてハ字状をなす鉄心部材2を
所定枚数積層してなり、従って鉄心1を変圧器用鉄心と
して組立てるには、これら鉄心1の45度の傾斜端部を
突き合わせ接合するようにしている。更に、具体的に述
べるならば、変圧器用鉄心として組立てる場合、各鉄心
部材2を一層毎裏返しの状態にしたり、また接合部は数
枚毎に位置をずらして突き合わせ時に互い違いにラップ
するようにして接合する、所謂ラップジョイントにより
組立形成している。
【0004】しかるに、フープ材から切断直後に積層さ
れた鉄心部材2同士は、表面に塗布された防錆油等によ
り密着性が非常に強いため、上記のように変圧器用鉄心
として組立てる際、その作業性を良くするには各鉄心部
材2を容易に剥離できるようにしなければならない。そ
こで、通常は図18に示すようなマグネットフロータ3
を用いて、鉄心1の端面4にあてがい各鉄心部材2を反
発させると共に、その離反状態を保持できるようにして
容易に剥離可能としている。但し、この方法では、マグ
ネットフロータ3の吸磁力が十分に有効作用させるため
に、端面4が面一となるように鉄心部材2の全枚数を揃
える必要がある。
【0005】その一つの方法として、従来では図19に
製造装置要部の概略構成を示すように、所定形状に切断
加工された鉄心部材2に2個の穴5を穿設し、一方、積
層用の載置台であるパレット6には2本のピン7を立設
して、シートフィーダ8により搬送されてきた鉄心部材
2を、その穴5をピン7に差し込みながら順次積層する
ことによって、鉄心部材2の端面4を揃えるようにして
いる。
【0006】また、他の方法として、図20に示すよう
に、中央をスリット状に開口したシートフィーダ8によ
り搬送されてきた鉄心部材2を、所定位置に停止させ複
数の吸着パッド9aを有するバキューム式の把持装置9
にて中央開口より鉄心部材2を吸着把持し、パレット6
上まで運び載置積層していく方法が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
図19に示した鉄心部材2の穴5をピン7に差し込む積
層方法では、鉄心部材2の全てに2個の穴5を設けねば
ならないから、ポンチ等による穴明け加工の工程が追加
されて生産能率を大幅に低下させる原因となっていた。
しかも、この穴5は、組立後の変圧器用鉄心にあっては
不要なばかりか、鉄心1の磁束分布に歪みが生じるなど
して鉄損が増大し、電磁特性が悪化する原因になるなど
の問題を有していた。
【0008】一方、後者における図20に示した把持装
置9を利用した積層方法では、鉄心部材2を吸着把持す
る動作、及びパレット6上に載置積層していく工程が必
要で且つ迅速性にも欠けることから、やはり生産能率を
大幅に低下させる原因となっていた。しかも、把持装置
9により鉄心部材2を把持する際、シートフィーダ8に
より搬送されてきた鉄心部材2を所定位置で一旦停止さ
せねばならないが、この鉄心部材2の停止精度のばらつ
きは、そのまま鉄心部材2の端面4のばらつきに影響
し、その結果、端面4の不揃いによりマグネットフロー
タ3の吸磁力が適正に作用しないという問題を有してい
た。
【0009】本発明は、上記した事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、鉄心の電磁特性を悪化させること
なく、また生産能率の低下を招くことなく迅速に積層で
きて、鉄心部材の端面を揃えることができる変圧器用鉄
心の積層方法を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の変圧器用鉄心の積層方法は、第1の手段と
して、帯状の鉄心材料を巻回したフープ材から、両端面
が45度にカットされハ字形状の鉄心部材をシートフィ
ーダから落下させて順次パレット上に積層する方法にお
いて、前記パレットの上面は一方向に下降する傾斜面と
なすと共に、その下降側に向って前記鉄心部材のカット
端面と同角度のハ字形状をなすガイド部材を備え、カッ
ト後の鉄心部材をシートフィーダからパレット上に順次
落下させ、その傾斜面上を滑らせて端面がガイド部材に
衝止されて揃えられるようにしたことを特徴とする(請
求項1の発明)。
【0011】斯かる方法によれば、パレットの傾斜面上
に落下した鉄心部材をガイド部材に向けて滑るように移
動させることで、鉄心部材の端面はガイド部材に衝止さ
れ揃えられるようにしたので、鉄心部材に位置決め用な
どの特別な加工を施すことなく、また余分な加工工程を
増すことなく或いは精度が要求される面倒な作業工程を
要することもない。従って、変圧器用鉄心として組立て
る場合、マグネットフローラを用いて積層状態にある鉄
心部材を1枚毎剥離する作業も容易で確実にできて生産
性に優れ、しかも、鉄心の電磁特性に何ら悪影響を及ぼ
すおそれも生じない安定した鉄心が得られる。
【0012】上記請求項1記載の積層方法において、パ
レット上面の傾斜面は、該パレットの一端を下方からア
クチュエータを用いて押し上げることにより傾斜させて
形成したことを特徴とする(請求項2の発明)。
【0013】これによれば、パレットはアクチュエータ
により容易に、しかも所望の傾斜角度に傾動させること
ができるので、積層する鉄心部材の種類とか形状に応じ
て好ましい傾斜角度に設定できる。従って、パレット上
面における鉄心部材の移動を円滑に行わしめ、安定した
生産性に優れた積層作業が実行できる。
【0014】上記請求項2記載の積層方法において、パ
レットを当接し位置決めするストッパを設け、そのパレ
ットが当接する前端部に、着脱可能にスペーサを取り付
けて、パレットの傾斜面上に積層される鉄心部材の積層
中心位置を調節可能としたことを特徴とする(請求項3
の発明)。
【0015】これによれば、シートフィーダから傾斜面
状のパレット上面に落下して積層される鉄心部材は、積
層量が増すに伴い傾斜して、その積層中心が落下部位と
大きく位置ずれを起こすことになるが、その場合にはス
ペーサを取付けて積層中心位置を是正できるようにした
ので、落下する鉄心部材は先に積層された鉄心部材の上
に確実に落下させてスムーズな積層作業ができ、特に積
層量が多い変圧器用鉄心に対し効果的である。
【0016】上記請求項2または3記載の積層方法にお
いて、パレットのストッパと当接する端面の稜部を円弧
状に形成すると共に、この当接端面をパレットの傾斜角
度と同一角度反当接側に傾斜させたことを特徴とする
(請求項4の発明)。
【0017】これによれば、パレットを傾動する際、ス
トッパと接触する稜部に無理な力が作用せず、また当接
する端面は略直状に延びるストッパと密着するように面
接触して、その位置に確実に衝止されるので、パレット
の搬入位置及び所定の傾斜角度を得る精度が向上し、所
謂安定したセット状態が得られる。従って、鉄心部材の
落下位置が安定し、パレット上の移動及び積層を円滑に
行い得、端面もより確実に揃えることができる。
【0018】上記請求項1ないし4のいずれかに記載の
積層方法において、パレット下部には該パレットを昇降
可能なリフタを設けると共に、ガイド部材は鉄心部材の
積層量に応じて高さ方向に積み重ね可能な連結構造とし
たことを特徴とする(請求項5の発明)。
【0019】これによれば、シートフィーダからパレッ
ト上への落下距離を小さく設定でき、それだけ鉄心部材
の落下形態及び落下位置がより安定する。従って、より
スムーズに正確な積層動作が期待でき、端面も一層確実
に揃えることができると共に、積層量が多い場合でも常
に落下距離を小さく保て得て、良好な積層作業が実行で
きる。
【0020】上記請求項5記載の積層方法において、ガ
イド部材の上面を検知するガイド用検知センサーと、鉄
心部材の積層上面を検知する鉄心用検知センサーとから
なる監視制御手段を設けたことを特徴とする(請求項6
の発明)。
【0021】これによれば、ガイド部材の高さ位置をシ
ートフィーダに近接する最適位置に設定できてパレット
上への落下距離を小さくできる上に、高さを抑えたガイ
ド部材に対し鉄心部材の積層量が超過するのを未然に防
ぐことができ、更には作業者の目視による面倒な監視作
業を不要にして確実な積層作業ができるなど、一連の積
層作業を能率的に行うことができる。
【0022】また、本発明の変圧器用鉄心の積層方法
は、第2の手段として、帯状の鉄心材料を巻回したフー
プ材から、両端面が45度にカットされると共に、セン
ターにV溝がカット形成された鉄心部材をシートフィー
ダから落下させて順次パレット上に積層する方法におい
て、前記パレットの上面は一方向に下降する傾斜面とな
すと共に、その下降側に前記鉄心部材のV溝と嵌合する
V突字形状のガイド部材を備え、カット後の鉄心部材を
シートフィーダからパレット上に順次落下させ、その傾
斜面上を滑らせてV溝がガイド部材に嵌合衝止されるこ
とにより端面が揃えられるようにしたことを特徴とする
(請求項7の発明)。
【0023】斯かる方法によれば、鉄心部材のセンター
のV溝を利用してガイド部材により位置決めすると共に
積層するようにしたので、鉄心部材の長さや形状に対す
るガイド部材の調整を要することなくパレット上に積層
でき、従って、汎用性に富むと共に、パレットのセット
作業も簡易にできる利点を有する。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の第1実施例を示す図1ないし図6を参照して説明す
る。まず、図1は、変圧器用鉄心の製造装置の全体構成
を示したもので、その構成につき工程順に沿って概述す
ると、11は鉄心材料である方向性珪素鋼帯をコイル状
に巻回したフープ材、12はフープ材11を繰り出すア
ンコイラ、13はフープ材11を所定量送り出すフィー
ドローラ、14はフープ材11を所定形状・寸法にカッ
トする切断手段で、本実施例では長手方向の端部が45
度の傾斜角度をなすようにカットされて鉄心部材15が
形成され、カットされた端面16は所謂ハ字形状をなし
ている。
【0025】そして、17はカットされた鉄心部材15
を次工程に搬送するシートフィーダで、これは図示しな
い駆動源により回転動作する平ベルト状の搬送面を有
し、且つこの搬送面は運転動作中は図示しない内蔵する
電磁石を介して、鉄心部材15を搬送面の下面側に吸着
保持し、位置ずれを起すことなく搬送し得るようにした
もので、従って、その磁力が断たれると鉄心部材15を
解放し下方に落下させる機能を有する。このようなシー
トフィーダ17の下方近傍に位置して、鉄心部材15を
順次積み重ね、例えば変圧器一台分の鉄心部材15を積
層する積層手段18を備えた構成としている。尚、本構
成の鉄心は先に述べた図17に示す鉄心1と同一の形態
としている。
【0026】しかして、上記積層手段18を中心とした
具体構成については、図2ないし図4に開示している。
まず、図2は、図1の矢印A方向から見た側面図で、1
9は前記シートフィーダ17等を取付け設置するための
基枠で、その上フレーム19aの2個所にはエア供給手
段としてのエアノズル20が垂下状態に設けられると共
に、上記シートフィーダ17の搬送方向に沿って前後に
移動調節可能に取付けられ、その吹出し方向は下方に配
設された積層手段18に指向している。
【0027】しかるに、図3は特に積層手段18の構成
を示すべく図1の矢印B方向から見た要部の側面図で、
これに図4の後述するパレット23の平面図を加えて述
べると、図1ないし図3に示すように、取付基台21上
には図示しない駆動源により回転駆動されるローラコン
ベア22が設けられ、このローラコンベア22の上面に
矩形盤状のパレット23を矢印X方向に移動可能に載置
している。
【0028】そして、このパレット23の上面は、特に
図3に示すように移動可能な矢印X方向のうちの一方向
に直線的に下降する傾斜面23a形状となしていて、そ
の傾斜角度θは4度ないし8度の勾配となしている。こ
のパレット23の上面たる傾斜面23aには、図4に示
すように移動可能な矢印X方向に対し、傾斜角度βが4
5度の対面する一対のガイド部材24,24を上方に突
設している。従って、ガイド部材24,24の相対峙す
る案内面24a,24aは、傾斜面23aの下降側に向
ってハ字形状をなすように配置形成され、前記した端面
16を有する鉄心部材15と同一の形態をなしている。
【0029】尚、これらガイド部材24は、三角柱形状
をなして図4に示す矢印Y方向に移動調節可能なスライ
ド構造(図示せず)にあって、所謂両ガイド部材24,
24間の寸法調整が可能な構成にて取付固定されてい
る。更には、各ガイド部材24,24には、各図面にも
示すように、上部外側面にバイブレータ25を備えてい
て、随時ガイド部材24,24に微振動を付与可能な構
成としている。
【0030】また、図2及び図3に示すように、前記ロ
ーラコンベア22上のパレット23に対し、位置決め用
のストッパ26を取付基台21の所定部位2個所に設け
ている。このストッパ26は、シリンダ26aと、この
シリンダ26aの作動によりローラコンベア22の隙間
から上下方向に直状に出没する棒状の係止桿26bとか
ら構成され、これらはストッパ26,26は同時に作動
するように配設している。そして、前記したエア供給手
段を構成する二つのエアノズル20は、特に図3,4に
示すように前記パレット23の横幅寸法以内にあって、
その傾斜面23aの高い方から低い方に向ってエアを吹
き付ける位置に臨むよう延出している。
【0031】以上のように構成された本実施例の作用に
ついて、作用説明図である図5,6も随時参照して述べ
る。まず、積層手段18を作動させてローラコンベア2
2上のパレット23を、シートフィーダ17の下方近傍
における正規の停止位置に搬入移動させる。即ち、図3
に示すように、ストッパ26のシリンダ26aを駆動し
係止桿26bを上昇させて、ローラコンベア22より若
干突出状態にしておく。この状態でローラコンベア22
を駆動することによって、パレット23はシートフィー
ダ17の下方近傍に搬入され、そして突出状態の係止桿
26bに当接した位置で停止され、正規の位置決めがな
されて積層手段18のセットが終了する。
【0032】しかして、図1に示す製造装置を運転駆動
することにより、鉄心材料である所定幅のフープ材11
が切断手段14にて所定形状・寸法の45度の傾斜角度
にカットされ、カット後の端面16がハ字形状となす鉄
心部材15が順次形成される。続いて、この鉄心部材1
5は、シートフィーダ17の下面側に送り込まれ、その
搬送面に磁力により吸着保持されて移動し、位置ずれす
ることなく確実に搬送される。そして、中央の略直下に
積層手段18を構成するパレット23が位置するまで搬
送されると、シートフィーダ17の磁力が断たれ、吸着
状態に保持されていた鉄心部材15は解放され、下方近
傍に配置されたパレット23上に落下する。
【0033】その鉄心部材15は、図5に示すようにパ
レット23の傾斜面23aの高い方側に落下して、低い
方側にスムーズに滑るように若干移動した後、45度の
ハ字形状をなすガイド部材24,24の案内面24a,
24aに、同じく45度にカットされた両端面16,1
6が当接することで衝止され、その位置におけるパレッ
ト23上に収容載置される。
【0034】この場合、落下する鉄心部材15が、パレ
ット23の上面及びその後における先に積層された鉄心
部材15の上面をスムーズに滑るように移動する作用
は、鉄心部材15がシートフィーダ17に保持された水
平状態から落下せられ、その下面側に空気層が形成され
ることにより、パレット23上面或いは先行した鉄心部
材15上面に密着したり滑り抵抗を大きくすることな
く、僅かな移動距離であるがスムーズな移動動作が得ら
れるようにしている。しかも、本構成ではエア供給手段
としてエアノズル20から落下していく鉄心部材15の
下面側に向けてエアを吹き込み、強制的に空気の層を形
成するようにしている。
【0035】従って、より確実に空気層による滑らかな
移動作用が得られると共に、鉄心部材15の形状によっ
ては落下時に空気の層ができにくい場合もあり得るが、
このような場合にも支障なく有効な空気層を形成して対
処できる。即ち、空気層が不十分であったりすると、鉄
心部材15の滑りが悪く途中で停止してしまったり、都
度補修を施す面倒な作業が付加され生産性を悪化させる
ことになるが、本構成によればこのような不具合が生じ
ることなく円滑に作業が進行し、作業能率の向上に繋が
る。
【0036】加えて、本構成ではパレット23の傾斜面
23aの傾斜角度θを約4度から8度の範囲に設定して
いる。この傾斜角度θは、鉄心部材15の大きさや形状
によって適宜決定されるものであるが、実験的に求めた
結果、汎用性も考慮してスムーズな滑り作用が得られる
好ましい範囲として、約4度から8度が実用上効果的な
傾斜角度θとして得たものである。従って、このような
傾斜角度θに対し、その上面側において有効な上記空気
層が形成され、これらの相乗作用にて鉄心部材15はス
ムーズな移動が可能である。
【0037】このようにして鉄心部材15のパレット2
3上への移行動作が続いて行われ、また実際上は2枚目
以降は先行した鉄心部材15の上面に落下して移動し、
そして所定枚数分積層されて、例えば変圧器用鉄心の1
台分を積層する。このように、本構成によれば積層され
た鉄心部材15が、ガイド部材24,24に案内され且
つ所定位置に衝止されることによって同角度のハ字状形
態をなす端面16,16が面一に揃えられる。
【0038】ところで、現実的には切断手段14による
カット時に該端面16部分に通常0.1mm以下のバリ
が生じるのは避け難く、一方、斯かる端面16と接触す
るガイド部材24の案内面24a側にあっても微視的に
見れば凹凸面状を呈している。従って、パレット23上
に空気層を介してスムーズに移動してきた鉄心部材15
にあっても、図6に示すようにガイド部材24に接触し
た瞬間に、上記バリ等により引っ掛かって滑りが止まっ
てしまうことがあり、当然端面16は不揃いな積層状態
となる。
【0039】そこでこのような場合に対処すべく、本実
施例ではガイド部材24にバイブレータ25を備えてい
るので、該バイブレータ25を動作させ、或いは当初よ
り動作状態にしておくことにより、引っ掛かっている鉄
心部材15を微振動により滑らせ、ガイド部材24によ
る正常な案内を経て正規の位置に、且つ全枚数の端面1
6が揃った状態に積層できる。
【0040】このようにして積層された鉄心部材15
は、ローラコンベア22が逆回転駆動されることによっ
てシートフィーダ17の下方からパレット23毎搬出さ
れる。その後、パレット23からガイド部材24,24
の両方、或いは少なくとも一方を取外し、その面一に揃
えられた端面16に従来技術の項で述べたマグネットフ
ロータ3(図18参照)をあてがうことにより、各鉄心
部材15に吸磁力を有効に作用させ、その反発作用を利
用して密着状態の鉄心部材15を簡単確実に剥離でき
る。
【0041】従って、従来の如き図19に示したような
穴5を設けることもないので電磁特性が悪化するおそれ
もなければ、また、面倒な作業工程を付加することなく
鉄心部材15を円滑に積層できるので生産能率を低下さ
せないばかりか、むしろ鉄心部材15をフープ材11か
らパレット23上に整然と積層するまで、作業が中断す
ることなく一貫して円滑に製造できると共に、その後に
行われるマグネットフロータ3による剥離作業も容易で
確実にでき、結果的に一連の製造作業が能率良く行え生
産性の向上が期待できる。
【0042】以上述べたように本実施例によれば、フー
プ材11から両端面16,16が45度にカットされた
ハ字形状の鉄心部材15を、シートフィーダ17から積
層手段18に移行する際の積層方法にあって、積層手段
18を構成するパレット23上面を傾斜面23aとなす
と共に、下降側に向って45度の案内面をハ字状に配置
した一対のガイド部材24,24を備え、このパレット
23上に鉄心部材15を順次落下させ、その傾斜面23
aを滑らせてカットされたハ字状の端面16,16が、
同じくハ字状のガイド部材24,24の案内面24a,
24aに当接して衝止される積層方法としたことによ
り、所定位置に順次積層され且つ端面16が面一に揃え
られるようにしたものである。
【0043】従って、鉄心部材15には位置決め用の穴
などの加工を施すこともないので、該鉄心部材15の電
磁特性を損なうこともなく、且つ穴明け加工などの面倒
な加工工程も不要で生産性を悪化させるおそれもない。
或いは、所定形状にカットされた後の鉄心部材15を搬
送して所定位置に停止させ、これを例えばバキューム式
の把持装置にて1枚単位に吸着把持してパレット上に積
層する方法もあるが、この方法では、その停止精度のば
らつきが直接積層精度に影響して端面16の不揃いとな
って現われるばかりか、工程間に停止区分を有するなど
迅速性に欠け、生産能率が悪化することになる。しかる
に、本実施例では一貫して順次円滑な作業工程を経て鉄
心部材15の整然とした積層状態を得ることができる。
【0044】加えて、本構成に示す如くエア供給手段と
して、エアノズル20にて落下する鉄心部材15の下面
側に空気の層を積極的に形成してパレット23上の滑り
を常に良好とし、更には、鉄心部材15の正規の積層位
置を決めるガイド部材24にバイブレータ25を設ける
ことによって、鉄心部材15が積層される過程において
カット時に発生するバリなどによる不安定状態となるの
を回避できて、一層生産性の維持,向上に寄与できるも
のである。そして、変圧器用鉄心として組立てる際、マ
グネットフロータ3を用いて、積層して密着状態にある
各鉄心部材15を容易且つ確実に剥離でき、その後の組
立作業をも能率良く安定してできる。
【0045】上記第1実施例に対し、図7ないし図16
は本発明の第2ないし第7実施例を示し、夫々第1実施
例と同一部分には同一符合を付して説明を省略し、異な
る部分についてのみ述べる。
【0046】(第2の実施の形態)まず、図7及び図8
は、本発明の第2実施例を示し、図7は、第1実施例の
図3相当図で、図8は異なる形態の鉄心を例示した縦断
側面図である。本実施例は、上記第1実施例の積層手段
18に対し一部異なる積層手段27を採用したもので、
図7に示すように積層手段27を構成するパレット28
を、矩形平板状の部材を用いたこと、及び該パレット2
8全体を傾動制御するアクチュエータ29を設けた構成
にある。
【0047】具体的には、このアクチュエータ29は、
上記パレット28の下方に位置し、取付基台21に配設
されたシリンダ29aと、このシリンダ29aの駆動に
より昇降制御される昇降桿29bと、この昇降桿29b
の上端部に球面状の接触子29cを備えてなり、そし
て、この接触子29cは、上昇されたときパレット28
の後端部(図示右側)寄りの下面に当接するよう配置さ
れている。従って、ローラコンベア22上に水平状態に
あるパレット28は、アクチュエータ29の上昇作動に
より後端部が押し上げられ、該パレット28の全体が傾
動して上面の傾斜角度θが約4度から8度の範囲に設定
されるようにしており、また、下降作動により水平状態
に復帰するものである。
【0048】しかして、本実施例において前述の図17
に示す形態の鉄心1を製造するには、まず第1実施例と
同様に、積層手段27を正規の位置にセットする。即
ち、ガイド部材24,24を所望の鉄心部材15の長さ
寸法に合わせてスライド調節し、パレット28に固定し
た後、このパレット28をローラコンベア22の駆動に
より移動し、ストッパ26を利用してシートフィーダ1
7の下方近傍における正規の位置に搬入停止させる。こ
こで本実施例では、アクチュエータ29を駆動してパレ
ット28を傾動し上面が所定の傾斜角度θ傾斜した状態
にしておく。
【0049】即ち、アクチュエータ29のシリンダ29
aを駆動して昇降桿29bを上昇せしめ、パレット28
の後端部を押し上げる。この場合、パレット28の前端
部(図示左側)下面が、ストッパ26に最も近いローラ
コンベア22の一つのローラ22aに接触し、これを支
点Pとして回動(傾動)する。以って、積層手段27の
セット作業が終了する。
【0050】従って、積層手段27の具体的構成におい
てパレット28及びアクチュエータ29等一部において
第1実施例とは異なるものの、上記セット後の状態にお
いてはパレット28の上面が傾斜状態にあるなど実質的
に第1実施例の積層手段18と同一態様にあり、少なく
とも同一機能を発揮する。即ち、鉄心部材15を第1実
施例と同様の積層方法により積層可能とするもので、上
記セット終了後、フープ材11から両端面16,16を
45度にカットしたハ字形状の鉄心部材15を、シート
フィーダ17からパレット28上に落下させる。
【0051】この落下する鉄心部材15は、パレット2
8が傾動して上面が傾斜面状をなしていると共に、鉄心
部材15の下面側にエアノズル20からのエアの吹き付
けにより積極的に空気層が形成されるに伴い下降側に向
ってスムーズに滑るように移動し、ガイド部材24,2
4に当接衝止されて所定位置に至る。そして、この動作
が繰り返し行われることによって、鉄心部材15は順次
積層され且つ端面16は面一に揃えられる。このような
積層作業を終えると、アクチュエータ29を下降駆動し
てパレット28を水平状態に戻し、そしてローラコンベ
ア22を逆回転駆動して、積層状態の鉄心部材15をパ
レット28毎搬出する。
【0052】特に、本実施例によればパレット28をア
クチュエータ29により傾動制御して傾斜角度θを得る
ようにしたので、鉄心部材15の種類,形状に応じて最
適の傾斜角度θを設定でき、常に円滑な移動が可能で且
つ汎用性に優るなどの利点を有する。尚、パレット28
が傾動する際、その前端部下面がローラ22aと線接触
する支点Pにて支持されるので安定性良く傾動でき、ま
た、アクチュエータ29の接触子29cは球面状をなし
ているから、パレット28の下面を押し上げる過程で接
触角度が変化しても接触状態に何ら不具合は生じない。
このことから、アクチュエータ29は1個所にのみに設
けても使用可能であり、勿論2個所に設ければ一層安定
性が増すものである。
【0053】また、例えば、一般的に図8に示す断面が
円形状をなす鉄心30が多用されているが、このような
場合には、幅寸法が異なる鉄心部材を積層したやや安定
性に欠ける積層状態にあるため、パレット28上に載置
する上面が傾斜状態のままであると、ガイド部材24を
外しての組立作業時に積層状態が崩れ易く、所謂荷崩れ
を起し易い。これに対し、本構成によればアクチュエー
タ29によりパレット28を水平状態にできるので、こ
れに積層状態にある鉄心部材15は、ガイド部材24が
取外された場合など僅かのショックを受けた程度では、
荷崩れすることは少なく、従って、上記した図8に示す
円形状の鉄心30に対しても有効で、その組立作業を容
易にできる利点を有する。
【0054】(第3の実施の形態)次いで図9及び図1
0は、本発明の第3実施例を示したもので、特に上記第
2実施例で述べた積層手段27に対し、本実施例の積層
手段31は図9に示すようにパレット28の前端部に一
対のスペーサ32,32を着脱可能に設けた点で異なる
ものである。即ち、図9は、パレット28に取付けられ
たスペーサ32を拡大して示す斜視図で、図10
(a),(b)は、図3(特には図7)に相当する作用
説明図にあって、本構成はこれら図面に示されるよう
に、パレット28がストッパ26と当接する前端部の両
側部に、前方にL寸法突出する直方体形状のスペーサ3
2を設けた構成としている。
【0055】具体的には、この一対のスペーサ32,3
2は、特に図9に示すように下面側にパレット28の前
端部に被着する凹部32aを有するL字状をなし、そし
て、このスペーサ32とパレット28との重合部位に両
者に亘り嵌合する取付ピン33をスペーサ32側から挿
入して、挿脱可能に連結してなり、従って、パレット2
8に対しスペーサ32を着脱可能に組み込み固定してい
る。尚、このような一対のスペーサ32,32は、図示
しないが他にL寸法が異なる数種類のものが用意されて
いる。
【0056】しかして、斯かる構成において鉄心部材1
5をパレット28上に積層するには、図10(a)に示
すように上記各実施例と同様に積層手段31をセットし
た後、端面16が45度にカットされた鉄心部材15
を、シートフィーダ17を経て傾斜したセット状態にあ
るパレット28上に落下させる。但し、当初のパレット
28のセット状態は、図10(a)に示すようにスペー
サ32を組み込まない状態で準備され、このセット状態
は上記第2実施例(図7参照)で述べたと同一態様にあ
る。
【0057】そしてまた、シートフィーダ17から落下
した鉄心部材15は、第2実施例と同様に傾斜状態にあ
るパレット28上を、或いは2枚目以降は先行して積層
された鉄心部材15の上面を滑るように移動し、ガイド
部材24,24に案内され且つ正規の位置に衝止され、
この動作が繰り返し行われ鉄心部材15が順次積層され
る。
【0058】ところが、鉄心部材15が積層されるに伴
い、図10(a)に示すように積層された鉄心部材15
は、垂直方向に対しパレット28の傾斜角度θに比例し
て低い方に傾き、従って積層量(枚数)が多くなればな
るほど鉄心部材15の上層の中心点C2は、当初1枚目
の中心点C1とは横方向(矢印X方向)に大きくずれて
いく。このうち中心点C1は、本来シートフィーダ17
から落下される鉄心部材15の垂直な中心線Z上から僅
かの位置ずれ(パレット28の上面を移動する分)を生
じる程度であるが、これが所定枚数積層されると最上部
の鉄心部材15における中心点C2へと変化し、矢印X
方向に大きくずれることとなり、従って、更に続く鉄心
部材15の落下,移動及び積層の一連の動作が正確に実
行できなくなるおそれが生じる。
【0059】そこで、本実施例では用意した一対のスペ
ーサ32,32を用いて、上記積層後のずれを是正する
ようにしたのである。即ち、鉄心部材15が一定枚数積
層された後、まずアクチュエータ29を駆動して昇降桿
29bを下降し、パレット28を水平状態に戻し、次い
でローラコンベア22を逆転駆動して、該パレット28
をシートフィーダ17の下部から一旦搬出する。そし
て、上記スペーサ32を図9に示したようにパレット2
8の前端部両側部に、寸法L突出した状態に取付ピン3
3の嵌合手段により取付固定する。そして再び、ローラ
コンベア22を駆動してパレット28がストッパ26に
より衝止される正規の位置まで搬入する。この場合、ス
トッパ26の係止桿26bに直接当接するのはスペーサ
32,32にあることから、結果、パレット28は、当
初の図10(a)の状態より矢印X方向にL寸法だけ後
退した図10(b)の位置にセットされる。
【0060】しかる後、アクチュエータ29を駆動して
パレット28の後端部を押し上げ傾斜状態に保持する。
この再セット状態を示したのが図10(b)で、該図面
から明らかなように積層された最上部の鉄心部材15の
中心点C2は、落下時における鉄心部材15の中心線Z
上と僅かに位置ずれはあるものの略一致する位置に調整
される。換言すれば、スペーサ32の突出寸法Lに略相
当する分、中心点C2の矢印X方向へのずれ寸法が相殺
されることになる。
【0061】従って、続く鉄心部材15の積層には当初
のセット状態の如く、落下位置と正規の積層位置とのず
れが解消されて、先に積層された鉄心部材15の上に確
実に落下し、それだけ落下する鉄心部材15の下面にお
いて、既に積層後の鉄心部材15との間に効果的な空気
層が形成できることとなり、スムーズな移動ができて一
連の適正な積層動作が実行できる。そして、積層作業が
続いて行われ、再び積層すべき位置(中心点C2相当)
がずれてきた場合には、スペーサ32を上記取付手順と
は逆手順で取外し、しかる後、L寸法が異なる(大きく
する)図示しない他のスペーサと取り替え、上記と同様
の取付手順にて固定する。その結果、パレット28の傾
斜面上に沿って傾いて積層される鉄心部材15に対し
て、全枚数の端面16を略面一に揃えることができる。
【0062】斯くして、本実施例によれば鉄心部材15
の正確な積層が可能となり、特に積層枚数が多い変圧器
用鉄心の積層手段31として採用するに好ましい。尚、
本実施例のスペーサ32は、上記し図面に示したパレッ
ト28のみに限らず、前記した第1実施例におけるパレ
ット23に対しても、着脱可能な構成として容易に転用
できるものである。
【0063】(第4の実施の形態)図11は、本発明の
第4実施例を示す図3相当図(特には図10(b)相当
図)で、これは上記第3実施例に対し一部改善したスペ
ーサ34を用いた変形例に相当する。即ち、スペーサ3
4の同じくL寸法分突出した前端部において、パレット
28が傾動する際にストッパ26と回動接触する稜部3
4aを円弧状に形成すると共に、やはりストッパ26と
当接する前端面34bをパレット28の傾斜角度θと同
一角度だけ反当接側である後方側(高い方)に傾斜した
構成としたものである。
【0064】斯かる構成によれば、パレット28をセッ
トする際、ローラコンベア22を駆動しストッパ26と
当接して衝止されるまで搬入した後、アクチュエータ2
9を駆動して傾斜させる場合、先の第2実施例でも述べ
たようにストッパ26に近いローラ22aとの接触部位
である支点Pを中心に、ストッパ26の係止桿26bと
スペーサ34の円弧状稜部34aとが滑り接触しながら
回動する。そして、所定の傾斜角度θとする傾動動作が
終了した際には、傾斜した前端面34bがストッパ26
の直状の係止桿26bに面接触した密着状態となる。
【0065】従って、パレット28が傾動する際、スト
ッパ26とスペーサ34とが接触する両部位間に無理な
偏奇力が作用せず、且つパレット28は支点Pとした回
動軌跡に歪みを生ずることなく傾動できるので、該パレ
ット28はストッパ26による搬入位置及び傾斜状態位
置を含む位置決め精度が向上し、シートフィーダ17か
ら落下される鉄心部材15のパレット28上への落下位
置が安定し、そして滑るような移動動作がより確実とな
り、鉄心部材15の積層を円滑にして端面16をより確
実に揃えることができる点で有利である。
【0066】(第5の実施の形態)図12及び図13
は、本発明の第5実施例を示すもので、図12は図3相
当図(特には図11相当図)で、図13は要部の一部分
解斜視図である。本実施例における積層手段35は、上
記第4実施例に対し、図12に示すようにローラコンベ
ア22を昇降可能とするリフタ36を設けたこと、及び
ガイド部材24に代えて図13に示すように多段階に積
み重ね可能なガイド部材37を設けた点で異なり、その
余の構成は共通である。
【0067】即ち、リフタ36は、圧搾空気或いは機械
的な螺旋軸(いずれも図示せず)を用いたリンク機構か
らなる昇降手段にあって、ローラコンベア22の下部に
取付固定されている。一方、図13に示す本構成のガイ
ド部材37は、上記各実施例で述べたようなガイド部材
24に対し、言わば縦方向に複数個の例えば3個に等分
割した形状にあってガイド片37a,37b,37cを
具備してなり、夫々に2本の連結ピン38と連結穴39
を備えた構成としている。
【0068】従って、パレット28上に直接取付ける最
下部のガイド片37aは、図示しない連結ピン38をパ
レット28の図示しない連結穴に嵌合して固定し、他の
ガイド片37b,37cはこれら自体が有する連結ピン
38及び連結穴39との嵌合により着脱可能に連結固定
できる構成としている。
【0069】斯かる構成において、鉄心部材15を積層
するには、まず、図12に示すように上記第4実施例等
のセット時と同様にしてパレット28をシートフィーダ
17の下方に搬入する。そして、本構成では更に加え
て、リフタ36を上昇させてローラコンベア22と共に
パレット28をシートフィーダ17に近接移動させるこ
とでパレット28のセットを終了する。
【0070】尚、このパレット28とシートフィーダ1
7との近接距離は、極力小さいのが好ましく、例えば1
0〜20mm程度の空間とする。これは、ガイド部材3
7の高さを抑えるべく、ガイド片37aの一段目のみを
パレット28に取付固定することによって上記至近距離
に設定できるものである。また、スペーサ34の利用に
ついては、上記第4実施例と同様につき説明を省略す
る。
【0071】このようにセットした後、上記第4実施例
等と同様に鉄心部材15をパレット28上に積層してい
く。そして、ガイド片37aの上面高さまで積層される
と、一旦、積層作業を中断し、他のガイド片37bの1
個分の高さだけリフタ36により下降させる。その後、
一段目のガイド片37aの上に他のガイド片37bを連
結固定し、二段階の高さとしたガイド部材37を形成す
る。そして再び、鉄心部材15の積層作業を続行し、ま
た、この二段目のガイド片37bの上面まで積層した
ら、上記と同じ動作を繰り返し三段目として他のガイド
片37cを上乗せして連結固定し、積層作業を継続す
る。
【0072】従って、本実施例によればシートフィーダ
17からパレット28までの落下距離、及び先に積層さ
れた鉄心部材15までの落下距離を常に小さくでき、そ
れだけ鉄心部材15の落下形態及び落下位置がより安定
すると共に、エアノズル20をより適正な空間位置に指
向させ有効な空気層を形成することができるなどスムー
ズで正確な積層動作が得られ、結果、鉄心部材15の端
面16をより一層確実に揃えることができる。特に、本
実施例では一度に多数枚の鉄心部材15を積層する場合
にも、上記落下距離を小さくし得て確実に端面16を揃
えることができる点で有効である。尚、ガイド部材37
の多段階に積み重ねる構造は、上記実施例のみに限ら
ず、大きさ,個数及び連結構造など種々変更して実施で
きるものであり、その他、上記各実施例で示した如きバ
イブレータ25にしても、例えば一段目のガイド片37
aに設けることも可能である。
【0073】(第6の実施の形態)図14は、本発明の
第6実施例を示す図3相当図(特には図12相当図)
で、特に上記第5実施例で開示した積層手段35に対
し、下記する監視制御手段を組み込んだ積層手段40を
備えたものである。即ち、本構成の積層手段40を構成
するうち、リフタ36により昇降可能なパレット28、
及び該パレット28に多段階に積み重ね可能とするガイ
ド部材37を備えた主たる構成は第5実施例の積層手段
35と共通とするもので、従って、鉄心部材15の積層
方法についても基本的には同じである。
【0074】ただ、本実施例では監視制御手段として、
ガイド部材37の上面位置(高さ)を検知する発光素子
及び受光素子からなるガイド用検知センサ41と、鉄心
部材15の積層された上面位置(高さ)を検知する同構
成の鉄心用検知センサ42を、図示しない適宜の静止部
位に設けている。これら検知センサ41,42は、夫々
の高さを検知するに適当な位置に配設されているが、ガ
イド用検知センサ41の僅か下位に鉄心用検知センサ4
2を配設している。
【0075】従って、上記構成によれば、これら検知セ
ンサ41,42による検知制御を得て、より効率的な積
層作業が実行できる。即ち、今ガイド部材37として上
記第5実施例と同様に一段目のガイド片37aをセット
したパレット28を、搬入位置においてリフタ36によ
り上昇させるとき、上昇してきたガイド片37aの上面
位置をガイド用検知センサ41により検知した瞬間にリ
フタ36の上昇動作を停止させることにより、この停止
位置がパレット28のセット位置として容易に設定でき
るもので、上部のシートフィーダ17との適正な近接距
離が確保され鉄心部材15の落下が安定するなど、延い
ては積層作業が的確に行われ端面16も整然と揃えられ
る。
【0076】一方、上記セットが終了し鉄心部材15の
積層が行われるとき、鉄心用検知センサ42によって積
層された最上部の鉄心部材15の上面位置を検知するこ
とにより、一段目のガイド片37aの高さに応じた積層
容量に達した時点で積層作業を素早く停止させることが
できる。この場合、併せて報知制御するようにしても良
い。しかも、本構成の場合、具体的にはガイド用検知セ
ンサ41より僅か下方に配置した鉄心用検知センサ42
が検知作動したときは、ガイド片37aの上面より僅か
下方の鉄心部材15の上面を検知することとなる。従っ
て、ガイド片37aの高さを超えて鉄心部材15があふ
れ出ることを確実に防止できると共に、作業者が注意深
く目視による監視をする必要もなく積層作業を一層能率
良く実行できる。
【0077】尚、上記一段目のガイド片37aによる積
層作業に続いて、図示しないが二段目にガイド片37b
を連結してガイド部材37としての高さを増して行う場
合も、上記と同様にガイド用検知センサ41によりガイ
ド片37bの位置決めが迅速にでき、このことは先に積
層されている鉄心部材15とシートフィーダ17との間
に適正な近接距離(落下空間)を確保できる。また、鉄
心用検知センサ42においても上記と同様に機能し、二
段階に積み重ねられたガイド片37bの高さに対し、鉄
心部材15の積層量が超過することを確実に防止できる
ものである。
【0078】このように本実施例では監視制御手段を採
用したことにより、パレット28をシートフィーダ17
に近接した最適位置に確実に設定できて、鉄心部材15
の落下距離を小さく保てる上に、段階的に積み重ねてい
く高さが低い各ガイド片37a,37b,37cに対応
して、これに積層される鉄心部材15があふれ出ること
を未然に防止でき、且つガイド部材37を備えたパレッ
ト28を所望の上昇位置に容易にセットできるなど、作
業者の一連の積層作業を簡単確実にして一層の能率向上
が期待できる。
【0079】(第7の実施の形態)図15及び図16
は、本発明の第7実施例を示すもので、図15は図4相
当図で、図16は本実施例における鉄心の外観斜視図で
ある。変圧器用鉄心として三脚鉄心とか五脚鉄心には、
図16に示すようにセンターに図示しない脚部鉄心を接
続するためのV溝43をカット成形した鉄心部材44を
積層してなる鉄心45も多用する。尚、鉄心部材44の
両端部には上記各実施例と同じく45度にカットされた
端面46を有する。
【0080】本実施例では、このような鉄心45を製造
する場合の積層手段47を提供するもので、該積層手段
47の特徴は、図15に示すようにパレット50上に設
けるガイド部材48を、上記V溝43と相似形のV突字
形状となし、パレット50のセンターに配置固定した構
成にすると共に、その上部位にバイブレータ49を備え
ている。
【0081】従って、上記構成の積層手段47によれ
ば、鉄心45を形成すべく各鉄心部材44の積層作業に
おいては、V突字形状のガイド部材48に鉄心部材44
のV溝43部分が接触案内されて順次積層され、またバ
イブレータ49による作用効果も得てスムーズに実行さ
れ、鉄心45の端面46が揃えられる。また、本実施例
のようにガイド部材48をセンター配置した場合では、
上記第1実施例等における一対のガイド部材24,24
の如く鉄心部材15の長さに応じて相対峙する間隔を調
整する必要がなく、従って、センターにV溝43を有す
る鉄心部材44に広く応用できて汎用性に富むと共に、
パレット50のセット作業が容易にできる利点を有す
る。
【0082】但し、本実施例においても鉄心部材44の
45度にカットされた端面46に対して、第1実施例と
同様の一対のガイド部材24,24を用いて積層するこ
とも可能であることは言うまでもない。尚、本発明は、
上記し且つ図面に示された実施例に限定されるものでは
なく、例えば各実施例を適宜組合せるなど実施に際して
種々変更して実施できるものである。
【0083】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通り、端面を4
5度にカットしたハ字形状の鉄心部材を、同角度のハ字
形状のガイド部材を有し上面が傾斜面となすパレット上
に落下させ、その傾斜面上を滑らせてガイド部材により
衝止し、この位置に順次積層して鉄心部材の端面を揃え
るようにした積層方法にある。
【0084】従って、従来技術で述べたように端面を揃
えるべく、鉄心部材に穴を明け、これをピンに通してパ
レット上に積層するなどの面倒な加工や作業行程を不要
にできると共に、鉄心部材の電磁特性などに何ら悪影響
を及ぼすおそれもなく、迅速に端面を揃えてることがで
きる。これにより、積層後の鉄心の組立作業に際して、
各鉄心部材をマグネットフロータを用いて剥離作業する
場合の取り扱い性に優れ、以って安定した生産性に優れ
た変圧器用鉄心の積層方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す製造装置の全体構成
【図2】図1の矢印A方向から見た側面図
【図3】図1の矢印B方向からみた要部の側面図
【図4】パレットの平面図
【図5】パレットの上方から見た作用説明図
【図6】異なる状態の図5相当図
【図7】本発明の第2実施例を示す図3相当図
【図8】異なる鉄心を例示した縦断側面図
【図9】本発明の第3実施例を示す要部の拡大斜視図
【図10】(a)及び(b)は、夫々異なる状態の図3
(特には図7)に相当する作用説明図
【図11】本発明の第4実施例を示す図3相当図(特に
は図10(b)相当図)
【図12】本発明の第5実施例を示す図3相当図(特に
は図11相当図)
【図13】要部の一部分解斜視図
【図14】本発明の第6実施例を示す図3相当図(特に
は図12相当図)
【図15】本発明の第7実施例を示す図4相当図
【図16】鉄心の外観斜視図
【図17】異なる鉄心の図16相当図
【図18】マグネットフロータによる作用説明図
【図19】従来例を示す製造装置の概略構成図
【図20】他の従来例を示す図19相当図
【符号の説明】
11はフープ材、14は切断手段、15,44は鉄心部
材、16,46は端面、17はシートフィーダ、20は
エアノズル(エア供給手段)、22はローラコンベア、
23,28,50はパレット、24,37,48はガイ
ド部材、25,49はバイブレータ、26はストッパ、
29はアクチュエータ、30,45は鉄心、32,34
はスペーサ、36はリフタ、41はガイド用検知センサ
(監視制御手段)、42は鉄心用検知センサ(監視制御
手段)、及び43はV溝である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 博之 三重県三重郡朝日町大字繩生2121番地 株 式会社東芝三重工場内 Fターム(参考) 5E062 AC01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の鉄心材料を巻回したフープ材か
    ら、両端面が45度にカットされハ字形状の鉄心部材を
    シートフィーダから落下させて順次パレット上に積層す
    る方法において、 前記パレットの上面は一方向に下降する傾斜面となすと
    共に、その下降側に向って前記鉄心部材のカット端面と
    同角度のハ字形状をなすガイド部材を備え、 カット後の鉄心部材をシートフィーダからパレット上に
    順次落下させ、その傾斜面上を滑らせて端面がガイド部
    材に衝止されて揃えられるようにしたことを特徴とする
    変圧器用鉄心の積層方法。
  2. 【請求項2】 パレット上面の傾斜面は、該パレットの
    一端を下方からアクチュエータを用いて押し上げること
    により傾斜させて形成したことを特徴とする請求項1記
    載の変圧器用鉄心の積層方法。
  3. 【請求項3】 パレットを当接し位置決めするストッパ
    を設け、そのパレットが当接する前端部に、着脱可能に
    スペーサを取り付けて、パレットの傾斜面上に積層され
    る鉄心部材の積層中心位置を調節可能としたことを特徴
    とする請求項2記載の変圧器用鉄心の積層方法。
  4. 【請求項4】 パレットのストッパと当接する端面の稜
    部を円弧状に形成すると共に、この当接端面をパレット
    の傾斜角度と同一角度反当接側に傾斜させたことを特徴
    とする請求項2または3記載の変圧器用鉄心の積層方
    法。
  5. 【請求項5】 パレット下部には該パレットを昇降可能
    なリフタを設けると共に、ガイド部材は鉄心部材の積層
    量に応じて高さ方向に積み重ね可能な連結構造としたこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の変
    圧器用鉄心の積層方法。
  6. 【請求項6】 ガイド部材の上面を検知するガイド用検
    知センサーと、鉄心部材の積層上面を検知する鉄心用検
    知センサーとからなる監視制御手段を設けたことを特徴
    とする請求項5記載の変圧器用鉄心の積層方法。
  7. 【請求項7】 帯状の鉄心材料を巻回したフープ材か
    ら、両端面が45度にカットされると共に、センターに
    V溝がカット形成された鉄心部材をシートフィーダから
    落下させて順次パレット上に積層する方法において、 前記パレットの上面は一方向に下降する傾斜面となすと
    共に、その下降側に前記鉄心部材のV溝と嵌合するV突
    字形状のガイド部材を備え、 カット後の鉄心部材をシートフィーダからパレット上に
    順次落下させ、その傾斜面上を滑らせてV溝がガイド部
    材に嵌合衝止されることにより端面が揃えられるように
    したことを特徴とする変圧器用鉄心の積層方法。
JP34352599A 1999-12-02 1999-12-02 変圧器用鉄心の積層方法 Pending JP2001160521A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34352599A JP2001160521A (ja) 1999-12-02 1999-12-02 変圧器用鉄心の積層方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34352599A JP2001160521A (ja) 1999-12-02 1999-12-02 変圧器用鉄心の積層方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001160521A true JP2001160521A (ja) 2001-06-12

Family

ID=18362199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34352599A Pending JP2001160521A (ja) 1999-12-02 1999-12-02 変圧器用鉄心の積層方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001160521A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006093366A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Daihen Corp 鉄心用鋼板積層体の製造方法及び製造装置
JP2012054300A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 変圧器鉄心の製造装置および製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006093366A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Daihen Corp 鉄心用鋼板積層体の製造方法及び製造装置
JP4659419B2 (ja) * 2004-09-24 2011-03-30 株式会社ダイヘン 鉄心用鋼板積層体の製造装置
JP2012054300A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 変圧器鉄心の製造装置および製造方法
CN102385981A (zh) * 2010-08-31 2012-03-21 株式会社日立产机*** 变压器铁芯的制造装置和制造方法
US8959752B2 (en) 2010-08-31 2015-02-24 Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. Transformer core manufacturing apparatus and method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2903925B2 (ja) 板材の積み重ね装置
US4578860A (en) Apparatus for manufacturing iron core
WO2005082751A1 (ja) 基板搬出入装置および基板搬出入方法
JP5255253B2 (ja) 形鋼の幅寄せ方法および幅寄せ装置並びに段積み装置
JP4992298B2 (ja) ワーク位置決め装置
JP2001160521A (ja) 変圧器用鉄心の積層方法
JP2020031109A (ja) 積層鉄心製造方法
CN112994373A (zh) 定子制造线和定子制造方法
JP4827573B2 (ja) 基板の位置決め方法、基板の位置決め装置、プラズマディスプレイ用背面板の製造装置。
JP5747481B2 (ja) 板材の突合わせ溶接方法及び装置
US20230063429A1 (en) Method for the production of sheet cores, gripping system for stacks of sheets and plant for the production of sheet cores
JPS62285409A (ja) 薄板積層体の積層方法とその装置
KR102248817B1 (ko) 레이저 절단용 피절단물의 이송 시스템
JP2008000876A (ja) ピン打ち装置及びピン打ち方法
JP4371617B2 (ja) 抜板搬送装置及び抜板搬送方法
JPH07204762A (ja) 鋼板の積み重ね装置および方法
JP3948813B2 (ja) シート自動貼り合せ装置
KR200371667Y1 (ko) 변압기코어용 강판 자동적재장치
JPH06171772A (ja) 重畳された板状ワークの把持装置及び給材装置
JP3604561B2 (ja) 鉄心の自動供給装置
JPH07136728A (ja) プレス機への材料供給処理装置
JP2004253624A (ja) 積層鉄心用鉄板の搬送方法および搬送装置
JPH09131623A (ja) パレットを用いた搬送装置
JP2913243B2 (ja) 鋼材のリフティングマグネット装置とその移載装置
JPH09174283A (ja) 2板体の相対位置決め装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040909

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060822

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071121

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090224