JP2001159712A - 光学フィルター、表示装置及び表示装置用前面板 - Google Patents

光学フィルター、表示装置及び表示装置用前面板

Info

Publication number
JP2001159712A
JP2001159712A JP2000083366A JP2000083366A JP2001159712A JP 2001159712 A JP2001159712 A JP 2001159712A JP 2000083366 A JP2000083366 A JP 2000083366A JP 2000083366 A JP2000083366 A JP 2000083366A JP 2001159712 A JP2001159712 A JP 2001159712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
adhesive layer
sensitive adhesive
transmittance
optical filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000083366A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Hanaoka
英章 花岡
Hitoshi Uchiyama
均 内山
Kunio Ikui
邦夫 生井
Shirou Kenmotsu
四郎 見物
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000083366A priority Critical patent/JP2001159712A/ja
Publication of JP2001159712A publication Critical patent/JP2001159712A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Filters (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射特性に優れ、かつ広い範囲で透過率調整
ができる光学フィルターを提供する。 【解決手段】 透明基材2の一面側に、光吸収膜3aと
透明誘電体膜3bからなる2層構成の反射防止膜3を設
ける一方、透明基材2の他面側に着色粘着剤層4を設け
る。このうち、着色粘着剤層4については、複数の発光
波長のうち、特定の発光域の光を他の発光域の光より透
過させる特性を有するものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定波長の透過光
の量を調整することができる光学フィルターと該光学フ
ィルターを備えた表示装置及び表示装置用前面板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】透明材料を通して物を見る場合、反射光
が強く、反射像が明瞭であることは煩わしく、例えば眼
鏡用レンズではゴースト、フレアなどと呼ばれる反射像
を生じて眼に不快感を与えたりする。またルッキンググ
ラスなどでガラス面上で反射した光のために内容物が判
然としない問題が生じる。
【0003】従来より反射防止のために屈折率が基材と
異なる物質を、真空蒸着法などによって基材上に被覆形
成させる方法が行われている。この場合、反射防止効果
を最も高いものとするには、基材を被覆する物質の厚み
の選択が重要であることが知られている。
【0004】例えば、単層被膜においては、基材より低
屈折率の物質を光学的膜厚を対象とする光波長の1/4
ないしはその奇数倍に選択することが極小の反射率すな
わち極大の透過率を与えることが知られている。
【0005】ここで、光学的膜厚とは、被膜形成材料の
屈折率と該被膜の膜厚の積で与えられるものである。さ
らに複層の反射防止膜の形成が可能であり、この場合の
膜厚の選択に関して、幾つかの提案がなされている(光
学技術コンタクトVol.9,No.8,第17頁(19
71))。
【0006】これら反射防止膜は、被膜形成材料が主と
して無機酸化物あるいは有機ハロゲン化物であり、一般
に可視光域での低い反射率と高い透過率を兼ね備えてい
る。
【0007】表示装置のパネル面には、外光や照明光が
画面内に映り込んで画像が見えにくくなる場合があり、
このような表面反射を抑制するため、表示面に反射防止
膜が設けられることが多い。
【0008】表示装置では、その構造や用途により、例
えばコントラストを向上させるために表示パネルの透過
率を広い範囲(20〜92%)で調整する必要がある。
一般には、表示パネル自身、例えばブラウン管のパネル
ガラスや透過型プロジェクター(リアプロジェクター)
のアクリル前面板では、パネル基材自身の透過率を変え
て透過率調整を行っている。
【0009】しかしながら、表示パネルには表示デバイ
スの機械的な強度を保つ役割がある。そこで、こうした
機械的強度による制約を受けない優れた透過率調整方法
として、特開平10−187056号公報に開示されて
いるように、着色粘着剤層により透過率調整を行う方法
がある。特に、陰極線管では、特開平11−14337
1号公報に開示されているように、その機械的強度を向
上しながら透過率調整を行うことができる。これらの透
過率の調整は、可視光領域のどの波長においてもほぼ同
じ透過率であることをめざしたND(Neutral
Density)フィルターである。
【0010】一方、カラーの表示装置の中には、青、
緑、赤に発光する3色の発光体を組み合わせて色を表現
しているものがある。例えば、カラー陰極線管において
一般に使用されているP22と呼ばれる蛍光体の組み合
わせでは、青色蛍光体としてZnS:Ag、緑色蛍光体
としてZnS:Cu,Al、赤色蛍光体としてY2
2S:Euが使用されており、それぞれ発光スペクトル
のピークは、450nm、532nm、626nmにあ
る。これらの発光波長及びそれぞれの発光スペクトル形
状が、カラー陰極線管の色純度及び色再現領域を決定し
ている。
【0011】しかしながら、これらの蛍光体は、それぞ
れに材料特有の発光スペクトルをもっており、必ずしも
同じ輝度で光を発するとは限らない。発光輝度に影響を
与える因子は、蛍光体の発光効率、発光面積、発光スペ
クトル幅、電子線エネルギー密度などである。これらの
3色を組み合わせて白色を表示しようとする場合、眼の
視感度の影響もあり、どうしても3色の蛍光体に与える
注入エネルギーのアンバランスが生じてしまう。
【0012】例えば、カラー陰極線管では、上述のP2
2において色温度9800°Kの白色を表示する場合、
電子銃にかかるカソード電流比は緑色を1として、青色
はおおよそ1.0、赤色はおおよそ1.2となる。言い
換えれば、同じカソード電流では赤色発光の輝度が最も
低くなり、これを補正するために赤色だけ20%余分に
電流を必要とし、そのため駆動回路の電流容量もその分
大きくしなければならなかった。
【0013】また、反射防止膜の中には、光吸収膜を取
り入れた設計のフィルターが存在し、ダークミラー、選
択吸収ミラー、増強吸収ミラーと呼ばれる構成のものが
ある。可視光域での反射防止膜としては、ダークミラー
と呼ばれる構成を利用でき、「光学薄膜ユーザーズハン
ドブック」(P160,日刊工業新聞社)には、吸収膜
と誘電体膜を組み合わせた2層ダークミラーが提案され
ている。
【0014】一方、特開平9−156964号公報に
は、上記ダークミラーの構成において、光吸収膜として
チタン、ジルコニウム、及びハフニウムなどの金属窒化
物、すなわちTiN,ZrN,HfNを使うことによ
り、可視光領域の広い範囲で低反射を得られることが示
唆されている。
【0015】同様に、米国特許第5091244号明細
書には、光吸収膜として金属もしくは金属窒化物を用い
た4〜6層構造の反射防止膜により、可視光領域での低
反射と透過率調整を同時に行うことが例示されている。
【0016】また、特開昭64−79041号公報にお
いては、光吸収膜として金属、すなわちTi,Zr,M
o,Ni−Cr,Ni−Cr−Feを用いた透過率30
〜40%の反射防止膜が例示されている。
【0017】さらに、特開平1−198701号公報に
おいては、光吸収膜として第3層目に金属Niを用いた
6層の反射防止膜によって、低反射と45.5〜100
%の広い透過率調整ができることが例示されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの光
吸収膜を含む反射防止膜では、透明誘電体を積層した場
合では得られにくい優れた低反射特性をより少ない層数
で実現でき、かつ透過率調整が可能であるものの、その
光吸収膜の透過特性は必ずしもすべての可視光波長にお
いて一定ではなく、表示装置にとって十分とは言えなか
った。
【0019】特に、前述の特許公報にあるような、光吸
収膜として金属もしくは金属窒化物もしくは金属酸化物
を用いた場合には、その材料的な特性により可視光領域
の長波長側(赤側)で透過率が下がる傾向があり、カラ
ー陰極線管においてはさらに赤色のカソード電流を大き
くしなければならないといった問題を抱えていた。
【0020】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その主たる目的は、光吸収膜を含む反射防
止膜の優れた特性を活かしながら、表示品質の劣化を抑
え、かつ広い範囲で透過率調整ができる光学フィルタ
ー、及びこのフィルターを備えた表示装置、表示装置用
前面板を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の光学フィルター
は、透明基材の一面側に着色粘着剤層が設けられ、かつ
該着色粘着剤層が、複数の発光波長のうち、特定の発光
域の光を他の発光域の光より透過させる特性を有する構
成となっている。
【0022】本発明の表示装置は、上記構成の光学フィ
ルターを備えたものとなっている。
【0023】本発明の表示装置用前面板は、上記構成の
光学フィルターを備えたものとなっている。
【0024】本発明の光学フィルターとこれを備えた表
示装置及び表示装置用前面板においては、複数の発光波
長のうち、特定の発光域の光を他の発光域の光より透過
させる特性を有した着色粘着剤層を透明基材の一面側に
設けたことにより、その光学フィルターを透過する各発
光波長の透過率を、着色粘着剤層による選択透過特性に
よって調整することが可能となる。これにより、例えば
蛍光体その他等による各蛍光体の発光輝度のアンバラン
スを補正することができ、安価で品質の優れた表示装置
が得られる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明するが、本発明は下記の実施の形態に限定される
ものではない。
【0026】図1は、本発明に係る光学フィルターの一
実施の形態を示す。この光学フィルター1は、透明基材
2の一面側に少なくとも1層以上の反射防止膜(Ant
i−Reflection,AR膜)3が形成され、他
面側に、すなわち、透明基材2を挟んで反射防止膜3と
は反対面に着色粘着剤層4が形成されて成る。この着色
粘着剤層4は、表示装置における複数の発光波長のう
ち、特定の発光域の光を他の発光域の光より多く透過さ
せる特性を有している。例えば、カラー表示装置におけ
る3つ(青色、緑色、赤色)の発光波長のうち、一つ又
は2つの発光域の光を他の発光域の光より多く透過させ
る特性を有する。
【0027】透明基材2としては、表示装置の表示機能
を損なわない程度の透明性(光透過性)を有するもので
あれば特に限定されることはなく、例えば透明なガラス
板やプラスチック板、プラスチックフィルムなどを用い
ることができる。
【0028】このうち、ガラス基材としては、ソーダガ
ラス、鉛ガラス、硬質ガラス、石英ガラス、液晶化ガラ
スなどと呼ばれるものがあり(「化学便覧」基礎編、
P.I−537、日本化学会編)、ブラウン管ではスト
ロンチウム(St)やバリウム(Ba)を含むケイ酸ガ
ラスが好ましく用いられ、液晶表示装置では、無アルカ
リガラスが好ましく用いられる。
【0029】また、プラスチック基材としては、有機高
分子からなる機材であればいかなるものを用いても良い
が、透明性、屈折率、分散などの光学特性、さらには耐
衝撃性、耐熱性、耐久性などの諸特性から見て、特に、
ポリメチルメタアクリレート、メチルメタクリレートと
他のアルキル(メタ)アクリレート、スチレンなどとい
ったビニルモノマーとの共重合体などの(メタ)アクリ
ル系樹脂;ポリカーボネート、ジエチレングリコールビ
スアリルカーボネート(CR−39)などのポリカーボ
ネート系樹脂;(臭素化)ビスフェノールA型のジ(メ
タ)アクリレートの単独重合体ないし共重合体、(臭素
化)ビスフェノールAモノ(メタ)アクリレートのウレ
タン変性モノマーの重合体及び共重合体などといった熱
硬化性(メタ)アクリル系樹脂;ポリエステル特にポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート及
び不飽和ポリエステル、アクリロニトリル−スチレン共
重合体、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、エポキシ樹脂
などが好ましい。また、耐熱性を考慮したアラミド系樹
脂の使用も可能である。
【0030】プラスチックフィルム基材は、これらの樹
脂を伸延あるいは溶剤に希釈後フィルム状に成膜して乾
燥するなどの方法で得ることができ、厚さは通常25μ
m〜500μm程度である。
【0031】また、上記のようなプラスチック基材表面
は、特公昭50−28092号公報、特公昭50−28
446号公報、特公昭51−24368号公報、特開昭
52−112698号公報、特公昭57−2735号公
報に開示されているようなハードコートなどの被膜材料
で被覆されたものであっても良く、後述する無機物から
なる反射防止膜の下層に存在するこの被膜材料によっ
て、付着性、硬度、耐薬品性、耐久性、染色性などの諸
特性を向上させることが可能である。ハードコートの膜
厚は、通常3μm〜20μm程度である。
【0032】反射防止膜3は、少なくとも1層以上で形
成されるもので、例えば、図1に示すように、光吸収膜
3aと透明誘電体膜3bの2層構造とすることが好まし
い。これにより、最小の膜構成で大きな反射防止効果が
得られ、かつ着色粘着剤層4との組み合わせにより光透
過率調整が容易になる。ただし、反射防止膜3として
は、光吸収膜を含む3層以上の膜構成であってもよいこ
とは勿論である。
【0033】反射防止膜3の形成には、真空蒸着法、イ
オンプレーティング法、スパッタリング法などに代表さ
れる各種PVD(Physical Vapor De
position)法がある。このPVD法に適した物
質としては、光吸収膜3aとして、Au,Pt,Pb,
Fe,Fe−Ni,Ni−Cr,Ni−V,Al,A
g,Cr,Fe−Cr,Cu,Ti,Zr,Hfなどの
金属及びその窒化物及びその酸化物及びその酸窒化物が
利用できる。また、透明誘電体膜3bとしては、SiO
2,SiO,Si34,Al23,ZrO2,TiO2
Ta25,TiO,Ti23,HfO2,ZnO,In2
3,In23/SnO2,SnO2,Y2 3,Yb
23,Sb23,MgO,MgF2,CeO2などの無機
酸化物が好ましく適用される。
【0034】また、反射防止膜3の中に、特開昭59−
165001号公報や特開平9−156964号公報に
見られるような、光吸収膜3aの酸化を防止する層(酸
化バリア層)を挿入する方法も好ましく適用できる。こ
の場合、酸化バリア層としては、各種の金属及び金属窒
化物、Si34,AlNなどを利用できる。また、この
酸化バリア層は、光学的には不要な層であるため、反射
防止特性を劣化させないために、20nm以下の膜厚と
するのが好ましい。
【0035】さらに、基材がプラスチックである場合に
は、透明基材2と反射防止膜3との密着性を向上させる
ために、米国特許第2628927号明細書や特公平3
−81121号公報に見られるような、金属酸化物及び
硫化物を反射防止膜3の第1層(接着剤層)として、極
めて薄く形成する方法も好ましく適用できる。
【0036】光吸収膜3aを金属膜で構成するとき、光
吸収膜3aは導電膜としても機能し、例えばコンピュー
タ用のディスプレイ等の表示装置での人体への影響を回
避する電磁界シールドの機能、また画面の帯電防止機能
を有する。
【0037】着色粘着剤層4の主体となる粘着剤として
は、水、溶剤、熱などを使用せず、常温で短時間圧力を
加えただけで接着することができるものであれば何れの
ものでもよく、例えば天然ゴム、IR、SBR、NBR
等のゴム系、アクリル系、シリコン系などの各種の粘着
剤を利用することができる。表示装置に貼り付けた後は
再剥離しないので、粘着剤としては、架橋度が高い永久
接着剤用のアクリル系粘着剤が好適である。例えば、特
開平10−279900号公報に見られるような、耐ブ
リスター性に優れたアクリル系粘着剤も好ましく利用で
きる。また、粘着後、接着剤として機能する粘接着剤で
あっても良い。
【0038】本発明においては、粘着剤に着色剤を配合
して粘着着色剤層4を構成し、光透過率を調整する。着
色剤としては、例えば染料あるいはカーボンブラック等
の顔料等を例示することができるが、透過率の安定性、
耐久性などの点から無機顔料もしくは有機顔料を用いる
ことが好ましい。
【0039】着色剤としては、選択透過性を有する2種
類以上の染料もしくは顔料を混合することができる。
【0040】この染料もしくは顔料の種類及びその混合
比率によって、透過する各発光波長の透過率を変えるこ
とができ、着色粘着剤層4にいわゆる選択透過特性を持
たせることができる。
【0041】着色粘着剤層4の光透過率と反射防止膜3
の光透過率の積が、ほぼフィルターの光透過率を決定す
るので、所望の選択透過特性となるように反射防止膜3
の光透過率と着色粘着剤層4の光透過率の両者を考慮す
る。
【0042】また、上述のように複数種の染料もしくは
顔料を混合することにより、着色粘着剤層4に対して
は、複数の発光波長ピーク間の領域(谷間)において、
隣り合う2つの発光波長ピークの透過率より低い透過率
特性を持たせることができる。
【0043】例えば、図2に破線で示すように、青色の
発光波長ピーク(450nm)と緑色の発光波長ピーク
(532nm)間の領域においては、隣り合う2つ(青
色、緑色)の発光波長ピークの透過率より低い透過率特
性を有し、また緑色の発光波長ピークと赤色の発光波長
ピーク(626nm)間の領域においては、隣り合う2
つ(緑色、赤色)の発光波長ピークの透過率より低い透
過率特性を有する、いわゆる選択吸収特性を着色粘着剤
層4に持たせることができる。
【0044】本発明の光学フィルター1は、吸収膜の可
視光波長による透過率のばらつきを補正して可視光領域
のどの波長に対しても、より一定の透過率にするNDフ
ィルターとして構成することができる。
【0045】また、本発明の光学フィルター1は、発光
波長に応じて選択的に透過率を調整できるフィルターと
して構成することができる。この選択透過性のフィルタ
ーに全体の透過率を下げてコントラスト向上のためのN
Dフィルター機能を持たせることもできる。
【0046】本発明の光学フィルター1は、反射防止性
を有すると共に、透過する各発行波長の透過率を選択的
に広い範囲で調整することができるため、表示装置の表
示面に着色粘着剤層4を用いて貼り付け、反射が少な
く、かつ各発光波長の透過率が選択的に調整された表示
装置を容易に製造することができる。また、着色粘着剤
層4が持つ選択吸収特性、すなわち赤、緑、青の各色蛍
光体の発光スペクトルが重なる波長域(発光波長ピーク
間の中間領域)の光を吸収(減衰)する特性により、色
再現領域の拡大と色純度の向上を実現することができ
る。
【0047】本発明の光学フィルター1を適用する対象
物としては、陰極線管、液晶ディスプレイ装置あるいは
プラズマディスプレイのような表示装置のパネルのほ
か、各種の表示装置のパネルが含まれる。また、透過型
プロジェクターや陰極線管の前面板等も含まれる。
【0048】図3はパネル面に光学フィルター1を貼り
付けたカラー陰極線管を示す。この構造では、光吸収膜
3aが導電膜を兼用し、帯電防止、漏洩電磁界をキャン
セルできる構成となっている例を示す。
【0049】このカラー陰極線管10は、管体11のパ
ネル12の内面に、赤、緑、青発光の蛍光体層を配列し
た蛍光面を有し、この蛍光面に近接対向して色選別機構
が配され、ネック部13内に電子銃が配置されて成る。
【0050】パネル12の表面には、着色粘着剤層4に
より光学フィルター1が貼着される。光学フィルター1
の導電膜(光吸収膜)は、図示されない方法で、導電性
テープ14と接続され、この導電性テープ14がパネル
12の外側に巻回されたテンションバンド15に接続さ
れる。従って、光学フィルター1の導電膜は、導電性テ
ープ14、テンションバンド15を通じて接地される。
【0051】このようなカラー陰極線管10によれば、
例えば可視光波長に対して所望の光透過率差を持たせた
光学フィルター1によって、各色(赤、緑、青)蛍光体
の発光輝度のアンバランスを補正できる。その結果、白
色表示時に各色のカソード電流比を、赤:緑:青=1:
1:1とすることができる。また、全体の透過率を下げ
るようにすることにより、コントラストの向上も併せて
図ることができる。
【0052】また、光学フィルター1を、着色粘着剤層
4の選択透過特性を調整してNDフィルターとするとき
は、反射防止膜での光波長による透過率のばらつきを補
正して透過率が可視光領域のどの波長に対しても一定と
なり、この光学フィルター1によって光透過率が調整さ
れ、コントラストが向上する。
【0053】また、光学フィルター1によって、外光や
照明光の表示面での反射が防止されるため、高品質の画
面表示を実現することができる。さらに、帯電防止、及
び/又は漏洩電界をキャンセルでき、人体への悪影響を
防止することができる。
【0054】光透過率を調整したパネル12を必要とせ
ず、光学フィルター1を後付けするだけで広い範囲の透
過率調整ができ、コスト低減が図られる。管体11の機
械強度に関わらず、表示面の全面に渡り均一な透過率を
得ることができる。
【0055】透過型プロジェクターや陰極線管の前面板
に光学フィルター1を設けた構造の形態を図4に示す。
この前面板20は、アクリル板などで構成される透明パ
ネル21の面に着色粘着剤層4を介して反射防止膜3が
形成された透明基材2が貼着されて成る。
【0056】このような前面板20は、これに貼着され
た光学フィルター1によって透過率調整が可能となり、
上述と同様、例えば前面板20を透過した後の各色光の
輝度を同じに揃えることができる。また、例えば、透過
率が可視光領域のどの波長に対しても一定となり、ND
フィルター機能を有して表示のコントラストを向上させ
ることができる。さらに、外光や照明光の反射を防止し
て高品質の画面表示を実現できる等、表示装置のパネル
12表面に貼着した場合と同様の効果が得られる。
【0057】なお、上記実施の形態においては、反射防
止膜3を有する透明基材2と着色粘着剤層4との組み合
わせによって光学フィルターを得るものとしたが、本発
明はこれに限らず、反射防止膜3の無い透明基材2と着
色粘着剤層4との組み合わせによって光学フィルターを
得るものであっても良い。
【0058】以下、本発明の特徴を明瞭にするために2
つの実施例を挙げて説明する。ただし、本発明はそれら
の実施例に限定されるものではない。
【0059】〔実施例1〕 (1)反射防止膜の作成 基材として厚さ100μmの透明なポリエチレンテレフ
タレート(PET)フィルムを用いた。このPETフィ
ルムの片面には、予め表面硬度を確保するためのハード
コート処理が施されている。さらにその上に、反射防止
膜としてスパッタリング法により、光吸収膜となる厚さ
130nmのITO(酸化インジウム錫)膜をプレスパ
ッタリングし、その上に誘電体膜のSiO2膜を80n
mの厚さでスパッタリングして2層反射防止膜を形成し
た。この反射防止膜は、計算機によるシミュレーション
によると、表面反射は視感反射率1.56%であった。
また、陰極線管(CRT)における蛍光体の3色の発光
波長ピーク(450nm、532nm、626nm)に
おける透過率はそれぞれ表1の通りである。この反射防
止膜のみを備えたフィルターの透過特性を図5に破線で
示す。
【0060】
【表1】
【0061】このときの膜材料の光学的屈折率は、表2
の通りである。
【0062】
【表2】
【0063】このように、光吸収膜を含む反射防止膜を
形成することにより、緑色に比べ赤色の透過率が+1.
0%、青色の透過率は−7.1%となった。
【0064】(2)着色粘着剤層の形成 上記基材の、反射防止膜とは反対面に対して、顔料を添
加したアクリル系粘着剤を溶剤に溶かして得られたスラ
リー状の塗布材料を、厚さ50μmで一面に均一に塗布
した。その後、60℃で乾燥させ、所定の接着力を持つ
粘着層を形成した。この顔料は、複数の有機顔料を混合
して得られたもので、波長576nmに吸収ピークを持
つ。その結果、当該フィルター(反射防止膜+着色粘着
剤層)の透過特性は図5の実線のようになった。
【0065】(3)陰極線管上での評価 このフィルターを陰極線管に貼着して表示特性を調べた
ところ、当該フィルターの透過率が3色の発光波長ピー
クにおいて50%前後となり、かつ、緑色と赤色の発光
波長ピーク間の光が吸収されたため、陰極線管における
3色の発光特性のうち、CIE1976UCS色度図に
おける赤色発光の座標のU´値が0.33から0.35
に拡大された。その結果、当該フィルターにより陰極線
管のコントラストの向上と色再現領域及び色純度の向上
が同時に実現された。
【0066】〔実施例2〕 (1)反射防止膜の作成 基材として厚さ188μmの透明なPETフィルムを用
いた。このPETフィルムの片面には、予め表面硬度を
確保するためのハードコート処理が施されている。さら
にその上に、反射防止膜としてスパッタリング法によ
り、光吸収膜となるTiN膜を厚さ7nm、透明誘電体
膜となるSiO2膜を厚さ83nmで順に積層して2層
反射防止膜を形成した。この反射防止膜は、計算機によ
るシミュレーションによると、表面反射は視感反射率
0.27%であった。また、陰極線管(CRT)におけ
る蛍光体の3色のピーク発光波長における透過率はそれ
ぞれ表3の通りである。この反射防止膜のみを備えたフ
ィルターの透過特性を図6に破線で示す。
【0067】
【表3】
【0068】このときの膜材料の光学的屈折率は、“<
膜材料の複素屈折率>=n−ik”として表4の数値を
用いた。なお、透明誘電体においては、k=0となる。
【0069】
【表4】
【0070】このように、光吸収膜を含む反射防止膜を
形成することにより、緑色に比べ赤色の透過率が−3.
4%、青色の透過率は−1.6%となった。
【0071】(2)着色粘着剤層の形成 上記基材の、反射防止膜とは反対面に対して、顔料を添
加したアクリル系粘着剤を溶剤に溶かして得られたスラ
リー状の塗布材料を、厚さ50μmで一面に均一に塗布
した。その後、60℃で乾燥させ、所定の接着力を持つ
粘着層を形成した。この顔料は、例えば蛍光体に添加す
る「カラーフィルター」材料として一般的に用いられて
いる、Fe23(赤色用),TiO2・ZnO・CoO
・NiO(緑色用),CoO・Al23(青色用)の3
種類を混合して得られた。この顔料の透過特性を図7に
示す。同図において、曲線IはFe23(赤色用)の透
過特性、曲線IIはTiO2・ZnO・CoO・NiO
(緑色用)の透過特性、曲線IIIはCoO・Al2
3(青色用)の透過特性を示す。
【0072】なお、曲線a,b及びcは青色蛍光体であ
るZnS:Ag、緑色蛍光体であるZnS:Cu:A
l、赤色蛍光体であるY22S:Euの各々の発光スペ
クトルを示す。図7より明らかなように、上記3種類の
顔料の混合比率によって、各発光波長の透過率のバラン
スを調整することができ、着色粘着剤層によって緑色に
比べ赤色の透過率が+13.4%、青色の透過率は+
1.6%だけ高くなるようにして、青色及び緑色の透過
率は50%、赤色の透過率は60%のフィルターを得
た。当該フィルター(反射防止膜+着色粘着剤層)の透
過特性を図6に実線で示す。
【0073】(3)陰極線管への貼着と評価 このフィルターを陰極線管に貼着して表示特性を調べた
ところ、当該フィルターの透過率が3色の発光波長ピー
クにおいて50%前後となり、かつ、青色と緑色の発光
波長ピーク間の光、及び緑色と赤色の発光波長ピーク間
の光が、それぞれ吸収されたため、陰極線管における3
色の発光特性のうち、CIE1976UCS色度図にお
ける各色発光の座標のU´値(青色ではV´値)がそれ
ぞれ1割程度改善された。その結果、当該フィルターに
より陰極線管のコントラストの向上と色再現領域及び色
純度の向上が同時に実現された。
【0074】また、当該フィルターを貼着前に、陰極線
管の白色を表示させたときのカソード電流比を測定した
ところ、青:緑:赤=1:1:1.2であった。フィル
ター貼着後では赤色の透過率(60%)が他の色(50
%)に比べ2割高いため、白色表示時における赤色のカ
ソード電流は2割低くてよく、電流比は、青:緑:赤=
1:1:1とすることができた。このように陰極線管に
おいては、3色とも同一の透過率となる「NDフィルタ
ー」ではなく、赤色波長をより多く通すような特性がよ
り好ましい。
【0075】このように、光吸収膜を含む反射防止膜と
の組み合わせにおいて、着色粘着剤層に顔料として2種
類以上の選択透過性の材料を混合することにより、反射
防止膜(光吸収膜)の優れた反射防止特性を損なうこと
なく、透過特性に優れたフィルターを得ることができ
る。また、顔料としては、カラーフィルターで用いられ
ている図8のような特性を持つ3種類の有機顔料を混合
することによっても同様な透過特性を得ることができ
る。この場合、当該フィルター(反射防止膜+着色粘着
剤層)の透過特性は、実施例2の反射防止膜との組み合
わせにおいて図9の実線のようにすることができる。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、透明基材の一面側に着
色粘着剤層を有し、かつその着色粘着剤層が、複数の発
光波長のうち、特定の発光域の光を他の発光域の光より
透過させる特性(選択透過特性)を有する層とすること
により、透明基材の他面側に設けられる反射防止膜との
組み合わせにおいては、反射防止額が持つ優れた反射防
止特性を生かしながら、表示画質の劣化を抑え、かつ広
い範囲で透過率を調整することが可能となる。これによ
り、表示装置への適用に際しては、次のような効果が得
られる。 (1)表示装置の発光特性、又は反射防止膜の透過特性
に合わせて、着色粘着剤層により透過率を調整すること
ができ、透過特性に優れたフィルターを得ることができ
る。 (2)表示パネルの材料を変えることなく、広い範囲の
透過率調整ができる。 (3)表示装置の機械強度に関わらず、表示面の全面に
渡り均一な透過率が得られる。 (4)反射防止膜との組み合わせにおいて、最小限の層
数で優れた反射防止機能を付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学フィルターの一実施の形態を
示す断面図である。
【図2】着色粘着剤層の透過特性を説明する図である。
【図3】光学フィルターを備えた陰極線管の構成図であ
る。
【図4】光学フィルターを備えた表示装置用前面板の断
面図である。
【図5】本発明の実施例1に係る透過特性図である。
【図6】本発明の実施例2に係る透過特性図である。
【図7】本発明の説明に供する顔料の透過特性図であ
る。
【図8】本発明の説明に供する有機顔料の透過特性図で
ある。
【図9】本発明の説明に供する3色の有機顔料を混合し
た場合の透過特性図である。
【符号の説明】
1…光学フィルター、2…透明基材、3…反射防止膜、
3a…光吸収膜、3b…透明誘電体膜、4…着色粘着剤
層、10…陰極線管、20…表示装置用前面板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生井 邦夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 見物 四郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2H048 CA04 CA05 CA14 CA19 CA24 CA25 CA29 2K009 AA05 AA15 BB24 CC03 DD04 5C058 AA01 BA35 DA01 DA07 5G435 AA00 AA01 BB02 BB06 BB12 CC12 FF01 FF14 GG11 GG32 GG33 HH02 HH03 HH05 HH12 KK07 LL04 LL15

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基材の一面側に着色粘着剤層が設け
    られ、かつ該着色粘着剤層が、複数の発光波長のうち、
    特定の発光域の光を他の発光域の光より透過させる特性
    を有することを特徴とする光学フィルター。
  2. 【請求項2】 前記着色粘着剤層における着色剤が2種
    以上の染料もしくは顔料の混合によりなることを特徴と
    する請求項1記載の光学フィルター。
  3. 【請求項3】 前記着色粘着剤層は、複数の発光波長ピ
    ーク間の領域において、隣り合う2つの発光波長ピーク
    の透過率より低い透過率特性を有してなることを特徴と
    する請求項1記載の光学フィルター。
  4. 【請求項4】 前記透明基材の他面側に少なくとも一層
    以上の反射防止膜が設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の光学フィルター。
  5. 【請求項5】 前記反射防止膜が、光吸収膜を含む2層
    以上の膜構成を有することを特徴とする請求項4記載の
    光学フィルター。
  6. 【請求項6】 前記光吸収膜が、金属もしくは金属酸化
    物もしくは金属窒化物もしくは金属酸窒化物であること
    を特徴とする請求項5記載の光学フィルター。
  7. 【請求項7】 透明基材の一面側に着色粘着剤層が設け
    られ、かつ該着色粘着剤層が、複数の発光波長ピーク間
    の領域において、隣り合う2つの発光波長ピークの透過
    率より低い透過率特性を有することを特徴とする光学フ
    ィルター。
  8. 【請求項8】 透明基材の一面側に着色粘着剤層が設け
    られ、かつ該着色粘着剤層が、複数の発光波長のうち、
    特定の発光域の光を他の発光域の光より透過させる特性
    を有する光学フィルターを備えたことを特徴とする表示
    装置。
  9. 【請求項9】 透明基材の一面側に着色粘着剤層が設け
    られ、かつ該着色粘着剤層が、複数の発光波長ピーク間
    の領域において、隣り合う2つの発光波長ピークの透過
    率より低い透過率特性を有する光学フィルターを備えた
    ことを特徴とする表示装置。
  10. 【請求項10】 透明基材の一面側に着色粘着剤層が設
    けられ、かつ該着色粘着剤層が、複数の発光波長のう
    ち、特定の発光域の光を他の発光域の光より透過させる
    特性を有する光学フィルターを備えたことを特徴とする
    表示装置用前面板。
  11. 【請求項11】 透明基材の一面側に着色粘着剤層が設
    けられ、かつ該着色粘着剤層が、複数の発光波長ピーク
    間の領域において、隣り合う2つの発光波長ピークの透
    過率より低い透過率特性を有する光学フィルターを備え
    たことを特徴とする表示装置用前面板。
JP2000083366A 1999-09-20 2000-03-24 光学フィルター、表示装置及び表示装置用前面板 Pending JP2001159712A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000083366A JP2001159712A (ja) 1999-09-20 2000-03-24 光学フィルター、表示装置及び表示装置用前面板

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-265655 1999-09-20
JP26565599 1999-09-20
JP2000083366A JP2001159712A (ja) 1999-09-20 2000-03-24 光学フィルター、表示装置及び表示装置用前面板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001159712A true JP2001159712A (ja) 2001-06-12

Family

ID=26547083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000083366A Pending JP2001159712A (ja) 1999-09-20 2000-03-24 光学フィルター、表示装置及び表示装置用前面板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001159712A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003082302A (ja) * 2001-09-13 2003-03-19 Tomoegawa Paper Co Ltd 電子ディスプレイ用着色粘着剤付フィルム
JP2005331594A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Pioneer Electronic Corp 表示装置、プラズマ表示装置及び光学フィルタ
JP2005339330A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Akamatsu Sangyo Kk 情報管理方法および情報管理システム
WO2010032783A1 (ja) * 2008-09-18 2010-03-25 株式会社ライク 光学干渉薄膜
KR101190355B1 (ko) 2008-05-02 2012-10-11 코오롱인더스트리 주식회사 필름형 광분해성 전사재료, pdp 필터 및 디스플레이장치
JP2015505755A (ja) * 2011-12-16 2015-02-26 エルジー・ハウシス・リミテッドLg Hausys,Ltd. ガラス基板の代用として使用可能な高強度透明プラスチックシート及びその製造方法
JP2015152858A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 大日本印刷株式会社 カラーフィルタおよび有機el表示装置
KR20160024061A (ko) * 2014-08-22 2016-03-04 엘지디스플레이 주식회사 유기발광표시패널 및 표시장치
KR20170104774A (ko) * 2016-03-08 2017-09-18 주식회사 엘지화학 디스플레이 장치

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003082302A (ja) * 2001-09-13 2003-03-19 Tomoegawa Paper Co Ltd 電子ディスプレイ用着色粘着剤付フィルム
JP2005331594A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Pioneer Electronic Corp 表示装置、プラズマ表示装置及び光学フィルタ
JP4744098B2 (ja) * 2004-05-18 2011-08-10 パナソニック株式会社 表示装置、プラズマ表示装置及び光学フィルタ
JP2005339330A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Akamatsu Sangyo Kk 情報管理方法および情報管理システム
JP4625272B2 (ja) * 2004-05-28 2011-02-02 赤松産業株式会社 情報管理方法および情報管理システム
KR101190355B1 (ko) 2008-05-02 2012-10-11 코오롱인더스트리 주식회사 필름형 광분해성 전사재료, pdp 필터 및 디스플레이장치
WO2010032783A1 (ja) * 2008-09-18 2010-03-25 株式会社ライク 光学干渉薄膜
JP2015505755A (ja) * 2011-12-16 2015-02-26 エルジー・ハウシス・リミテッドLg Hausys,Ltd. ガラス基板の代用として使用可能な高強度透明プラスチックシート及びその製造方法
JP2015152858A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 大日本印刷株式会社 カラーフィルタおよび有機el表示装置
KR20160024061A (ko) * 2014-08-22 2016-03-04 엘지디스플레이 주식회사 유기발광표시패널 및 표시장치
KR102224029B1 (ko) * 2014-08-22 2021-03-09 엘지디스플레이 주식회사 유기발광표시패널 및 표시장치
KR20170104774A (ko) * 2016-03-08 2017-09-18 주식회사 엘지화학 디스플레이 장치
CN107925012A (zh) * 2016-03-08 2018-04-17 株式会社Lg化学 显示装置
JP2018523854A (ja) * 2016-03-08 2018-08-23 エルジー・ケム・リミテッド ディスプレイ装置
US20180366684A1 (en) * 2016-03-08 2018-12-20 Lg Chem, Ltd. Display device (amended)
KR102010759B1 (ko) * 2016-03-08 2019-08-14 주식회사 엘지화학 디스플레이 장치
US10497904B2 (en) * 2016-03-08 2019-12-03 Lg Chem, Ltd. Display device
CN107925012B (zh) * 2016-03-08 2020-04-07 株式会社Lg化学 显示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7327517B2 (en) Optical multilayer film and reflective screen
US20110007398A1 (en) Display filter and protective case having gradation
EP1566667A2 (en) An optical filter
JP2007226239A (ja) ディスプレイフィルタおよびディスプレイ装置
JP2008186021A (ja) ディスプレイ装置用フィルター及びこれを含んだディスプレイ装置
JPH1173119A (ja) 電磁波シールド効果を有する反射防止コート及び反射防止コートを有する光学部材
KR100636773B1 (ko) 반사 방지막 및 표시 장치
US20070177289A1 (en) Optical filter and plasma display panel employing the same
JP2001159712A (ja) 光学フィルター、表示装置及び表示装置用前面板
JP2000171605A (ja) 反射防止膜および表示装置
JPH10187056A (ja) 表示装置用フィルター、表示装置及び表示装置用前面板
JPH11171596A (ja) 反射防止膜
JP2000250420A (ja) 画像表示装置用の前面板
EP0841680B1 (en) Explosion-proof film and cathode-ray tube
EP1630596A1 (en) Screen and its manufacturing method
JPH1026704A (ja) 反射防止フィルタ
JP2000067765A (ja) プラズマディスプレイパネル用保護板とその製造方法
KR101052527B1 (ko) 전도성 고분자 필름층을 포함하는 pdp 필터 및 이를포함하는 pdp 장치
JP2001290003A (ja) 表示装置用フィルターとその製造方法及び表示装置
JP2000137111A (ja) 表示装置用フィルターおよび表示装置
JP2000193819A (ja) プラズマディスプレイパネル用フィルター
JP2847003B2 (ja) 機能性フィルム付陰極線管
JP3889892B2 (ja) 透明導電性フィルムの製造方法
JP2000235115A (ja) プラズマディスプレイ用前面フィルター
KR100578633B1 (ko) 투과율이 우수한 pdp용 전면 필터