JP2001156544A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JP2001156544A
JP2001156544A JP34176799A JP34176799A JP2001156544A JP 2001156544 A JP2001156544 A JP 2001156544A JP 34176799 A JP34176799 A JP 34176799A JP 34176799 A JP34176799 A JP 34176799A JP 2001156544 A JP2001156544 A JP 2001156544A
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radiating element
antenna
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radiating
short
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JP34176799A
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Futoshi Deguchi
太志 出口
Toshinori Yonesu
利徳 米須
Shinya Hamasaki
真也 濱▲さき▼
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/0407Substantially flat resonant element parallel to ground plane, e.g. patch antenna
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    • H01Q1/36Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、複数の周波数に対応し広帯域で小
型・低姿勢で、取付容易な、しかも生産性の高いアンテ
ナ装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 グランド板7と離間して設けられた放射
素子2,3,4を備え、放射素子2,3,4の第1の方
向(L方向)の素子長をともにλ÷8〜3×λ÷8と
し、かつグランド板7と放射素子2,3,4との距離を
ともに0.5〜3(インチ)とする構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数共用特性を
有するアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、航空機、船舶、自動車等の移動体
と通信衛星を利用した移動体衛星通信が普及しつある。
これの普及に伴い高性能のアンテナの要求が一段と強く
なってきている。この要求に対して、アンテナの放射素
子を折れ曲がった構造の線状導体から構成されるメアン
ダ型アンテナや板状逆F型のアンテナが提案されてい
る。例えば、特開平6−90108に記載のアンテナが
その一つである。
【0003】以下従来のアンテナについて図面を参照し
ながら説明する。
【0004】図14は従来のアンテナの正面図、図15
は従来例のアンテナの車載状態を示す側面図、図16は
従来例のアンテナの反射損失−周波数を示す図である。
【0005】図14において、200はアンテナで、ア
ンテナ200は、基板200、アンテナ素子201、給
電線202、給電点203等を備えている。絶縁性の材
料で形成された基板200の表面には、メアンダライン
で構成された素子長L、素子幅Wのアンテナ素子201
が形成されており、アンテナ素子201の中央付近に
は、給電線202からの電力を供給する給電点203が
設けられている。
【0006】このような構成を有するアンテナ200の
周波数特性は、図16に示すように単一の共振周波数f
0を有しており、この共振周波数f0は主に放射素子長
Lで決定される。そしてアンテナ200の周波数帯域幅
は比帯域で数%程度である。
【0007】次に他の従来のアンテナについて説明す
る。図13は従来例のアンテナの斜視図である。図13
に示すアンテナ装置では、それぞれ独立した共振周波数
がそれぞれ異なる2つのアンテナ部210,220を備
えている。
【0008】アンテナ部210は、放射素子211,短
絡板212,給電部213及びGND板214を備えて
おり、短絡板212は放射素子211とGND板214
とを接続している。そして給電部213は放射素子21
1に対して、短絡板212が設けられていない端部から
給電する。アンテナ部210は、放射素子211の長さ
L1と短絡板212の高さH1との和(L1+H1)で
決まる共振周波数f1で共振する。
【0009】次にアンテナ部220は、放射素子22
1,短絡板222,給電部223及びGND板224を
備えており、放射素子221は板状に形成されており、
短絡板222は放射素子221とGND板224とを接
続している。そして給電部223は放射素子221に対
して、短絡板222が設けられていない端部から給電す
る。アンテナ部220は、放射素子221の長さL2と
短絡板222の高さH2との和(L1+H2)で決まる
共振周波数f2で共振する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
のアンテナでは、アンテナの周波数帯域幅は比帯域で数
%程度であり、さらに放射素子長を短くして小型化する
と、さらに帯域が狭くなる。このため送信帯域と受信帯
域とがその比帯域より大きい場合、例えば、低軌道周回
衛星を用い地上−衛星−地上間のデータ通信を行う移動
体衛星通信システム(オーブコムシステム)に割り当て
られた周波数の137.0MHzから138.0MHz
の帯域の下り回線の周波数、148.0MHzから15
0.05MHzの上り回線の2つの周波数帯を有する場
合に、従来のアンテナ装置ではこの2つの周波数帯域に
対応出来ないので、送信用と受信用に2つのアンテナ部
をから構成されるアンテナ装置が必要になってしまうと
いう課題があった。
【0011】また、送信用と受信用に2つのアンテナ部
をから構成されるアンテナ装置を用いる場合には、アン
テナ装置の複数のアンテナ部を別々に設置物(車体やコ
ンテナ等)に取り付けなければならず、また給電も2箇
所から行っているので、給電線も2つ存在しており、そ
れぞれ別々に配線作業を行わなければならず、取付作業
が非常に煩雑であるという課題があった。
【0012】さらに車両等移動体への装着を考えた場
合、アンテナ開口面に受ける風圧低減、他物体への接触
による破損等を考慮するとアンテナ高の低い低姿勢のア
ンテナが望まれる。特にコンテナに搭載することを考慮
すると、従来のアンテナでは約0.5mのアンテナ高さ
となり、コンテナとコンテナの隙間に収納することが非
常に困難になるという問題があり、更に、アンテナを車
体に垂直に取り付ける場合、前記帯域幅の問題とは別
に、さらに風圧、他物体への接触による破損等の問題が
生じ、また従来の技術のアンテナを車体に水平に取り付
けた場合、アンテナが車体の導体板に近づくに従いアン
テナのインピーダンスが低下するとともに、共振周波数
がシフトし、アンテナと給電線路のインピーダンス整合
がくずれ、受信または送信出来ないという課題もあっ
た。
【0013】本発明は以上の点に鑑み、上記問題点を解
決するためになされたものであり、その目的は、複数の
周波数に対応し広帯域で小型・低姿勢で、取付容易な、
しかも生産性の高いアンテナ装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】この問題を解決するため
に本発明は、基板と離間して設けられた第1の放射素子
と、基板及び第1の放射素子のいずれとも離間されて設
けられた第2の放射素子とを備え、第1の放射素子の第
1の方向(L方向)の素子長と、第2の放射素子の第1
の方向(L方向)の素子長とをともにλ÷8〜3×λ÷
8とし、かつ基板と第1の放射素子との距離と基板と第
2の放射素子との距離とをともに0.5〜3(インチ)
とする構成を有している。
【0015】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、基板
と、前記基板と離間して設けられた第1の放射素子と、
前記基板及び前記第1の放射素子と離間されて設けられ
た第2の放射素子とを備えたアンテナ装置であって、前
記第1の放射素子の素子長と、前記第2の放射素子の第
1の方向(L方向)の素子長とがともにλ÷8〜3×λ
÷8で、かつ前記基板と第1の放射素子との距離と前記
基板と第2の放射素子との距離とがともに0.5〜3
(インチ)であることにより、それぞれの放射素子を所
定の共振周波数のアンテナとして動作させることがで
き、かつ、アンテナ装置の小型化・薄型化を図ることが
できる。
【0016】請求項2に記載の発明は、基板と、第1の
放射素子及び第2の放射素子とが互いに略平行であるこ
とにより、アンテナ特性を良好なものとすることができ
るとともに、アンテナ装置の薄型化を図ることができ
る。
【0017】請求項3に記載の発明は、第1の放射素子
の第1の方向(L方向)素子長と第2の放射素子の前記
方向の素子長とが異なることにより、アンテナ特性の自
由度を向上させることができる。
【0018】請求項4に記載の発明は、第1の放射素子
の共振周波数と第2の放射素子の共振周波数が異なるこ
とにより、1つのアンテナ装置で複数の共振周波数を待
たせることができる。
【0019】請求項5に記載の発明は、第1の放射素子
と第2の放射素子とを電気的に接続する結合部を設けた
ことにより、電力結合量の調整を行うことができる。
【0020】請求項6に記載の発明は、第1の放射素子
に給電する給電部を設け、前記給電部から第1の放射素
子及び結合部を介して第2の放射素子に給電することに
より、複数の放射素子が形成されたアンテナ装置におい
て、給電部の数を少なくし、給電のための構成を簡略化
することができる。
【0021】請求項7に記載の発明は、第1の放射素子
の端部から第1の方向(L方向)にλ÷50〜λ÷15
である切り欠き部を形成し、前記切り欠き部に第1の放
射素子に給電する給電部を設けたことにより、アンテナ
装置のインピーダンス整合を良好にすることができる。
【0022】請求項8に記載の発明は、第1の放射素子
と第2の放射素子との第2の方向(W方向)の距離が1
0〜40mmであることにより、電力結合量を最適化で
きる。
【0023】請求項9に記載の発明は、第1の放射素子
と第2の放射素子の第3の方向(H方向)の厚みが、と
もに18μm〜3mmであることにより、良好なアンテ
ナ特性と、機械的な強度の両立を図ることができる。
【0024】請求項10に記載の発明は、第1の放射素
子の面積と第2の放射素子の面積との比を、1÷30≦
第2の放射素子の面積÷第1の放射素子の面積≦0.5
としたことにより、送信時のアンテナのゲインが受信時
のアンテナのゲインより大きくすることができる。この
ようにすることで、送受信可能なアンテナ装置全体とし
てバランスを良好にすることができる。
【0025】請求項11に記載の発明は、第1の放射素
子と、第2の放射素子と、結合部とが同一平面上に同一
部材で形成されていることにより、アンテナ装置の生産
性を向上させることができる。
【0026】請求項12に記載の発明は、基板と第1の
放射素子との距離と、基板と第2の放射素子との距離を
異ならせ、前記第1の放射素子の前記基板と反対側に前
記第2の放射素子を設けたことにより、アンテナ装置の
小型化を図ることができる。
【0027】請求項13に記載の発明は、第1の放射素
子と第2の放射素子の少なくとも一方をメアンダライン
で形成したことにより、アンテナ装置の小型化を図る事
ができる。
【0028】請求項14に記載の発明は、第1の放射素
子の第1の方向(L方向)の中央部付近に切り欠き部を
設け、前記切り欠き部に給電部を設けたことにより、イ
ンピーダンス整合を良好にすることができると共にアン
テナ装置の小型化を図ることができる。
【0029】請求項15に記載の発明は、基板と、前記
基板と離間して設けられた第1の放射素子と、前記基板
と離間して設けられ、前記第1の放射素子とは異なるア
ンテナ特性を有する第2の放射素子と、前記第1の放射
素子と前記基板との間を電気的に接続する第1の短絡板
と、前記第2の放射素子と前記基板との間を電気的に接
続する第2の短絡板とを備えたアンテナ装置であって、
前記第1の放射素子及び前記第2の放射素子の第1の方
向(L方向)の素子長がλ÷100〜3×λ÷8で、前
記第1の短絡板及び第2の短絡板の長さが0.5〜3イ
ンチで、かつ、前記第1の放射素子の素子長と前記第1
の短絡板の長さの和と、前記第2の放射素子の素子長と
前記第2の短絡板の長さの和ととがともにλ÷8〜3×
λ÷8であることにより、アンテナ装置の小型化を実現
できると共に特に薄型のアンテナ装置におけるアンテナ
特性、特にゲインを非常に大きくすることができる。
【0030】請求項16に記載の発明は、第1の放射素
子の第1の短絡板側に大きさが第1の短絡板側から第1
の方向(L方向)にλ÷50〜λ÷15である切り欠き
部を形成し、前記切り欠き部の前記第1の短絡板と反対
側の端部に、第1の放射素子に給電する給電部を設けた
ことにより、インピーダンス整合を良好にすることがで
きると共にアンテナ装置の小型化を図ることができる。
【0031】請求項17に記載の発明は、給電部を第1
の放射素子の第2の方向(W方向)の中央部付近に設け
たことにより、給電のバランスを良好にすることができ
る。
【0032】請求項18に記載の発明は、第1の放射素
子と第2の放射素子とを電気的に接合する結合部を短絡
板側に設け、前記結合部の第2の方向(W方向)の長さ
を10mm〜50mmとし、第1の方向(L方向)の長
さを5mm〜100mmとしたことにより、電力結合量
を最適なものとすることができるので、複数共振のいず
れもが優れた特性を有するアンテナ装置とすることがで
きる。
【0033】請求項19に記載の発明は、第1の短絡板
と第2の短絡板とを1つの板状部材で形成したことによ
り、アンテナ装置のゲインを向上させることができる。
【0034】請求項20に記載の発明は、基板と、前記
基板と離間して設けられた第1,2,3の放射素子と、
前記第1,2,3の放射素子と前記基板との間を電気的
に接続する短絡板と、前記第1の放射素子と前記第2の
放射素子とを電気的に接続する第1の結合部と、前記第
2の放射素子と前記第3の放射素子とを電気的に接続す
る第2の結合部と、を備えたアンテナ装置であって、前
記第1,2,3の放射素子の第1の方向(L方向)の素
子長がλ÷100〜3×λ÷8で、前記短絡板の長さが
0.5〜3インチで、かつ、前記第1,2,3の放射素
子の素子長と前記短絡板の長さの和がλ÷8〜3×λ÷
8であることにより、それぞれの周波数に対して適した
アンテナ特性を実現できる。
【0035】請求項21に記載の発明は、第1の放射素
子の第1の方向(L方向)の素子長と、第2の放射素子
の第1の方向(L方向)の素子長と、第3の放射素子の
第1の方向(L方向)の素子長とが、それぞれ異なるこ
とにより、アンテナ装置の小型化を実現できると共に特
に薄型のアンテナ装置におけるアンテナ特性、特にゲイ
ンを非常に大きくすることができる。
【0036】請求項22に記載の発明は、第1の放射素
子の第1の方向(L方向)の素子長L1と、第2の放射
素子の第1の方向(L方向)の素子長L2と、第3の放
射素子の第1の方向(L方向)の素子長L3とが、L1
=L3>L2の関係にあることにより、アンテナ特性の
自由度を向上させることができる。
【0037】請求項23に記載の発明は、第1の放射素
子の第1の方向(L方向)の素子長L1と、第2の放射
素子の第1の方向(L方向)の素子長L2と、第3の放
射素子の第1の方向(L方向)の素子長L3とが、L1
=L3<L2の関係にあることにより、アンテナ特性の
自由度を向上させることができる。
【0038】請求項24に記載の発明は、第2の方向
(W方向)において、第2の放射素子が、第1の放射素
子と第3の放射素子に挟まれて設けられていることによ
り、アンテナ装置の指向性をより広くすることができ、
アンテナのヌルを減らすことができる。
【0039】請求項25に記載の発明は、基板と、前記
基板と離間して設けられた放射素子と、前記放射素子と
前記基板との間を電気的に接続する短絡板とを備えたア
ンテナ装置であって、前記放射素子の第1の方向(L方
向)の素子長がλ÷100〜3×λ÷8で、前記短絡板
の長さが0.5〜1インチで、かつ、前記放射素子の素
子長と前記短絡板の長さの和がλ÷8〜3×λ÷8であ
ることにより、アンテナ装置のゲインを2dBi以上と
することができる。
【0040】請求項26に記載の発明は、基板と、前記
基板と離間して設けられた第1の放射素子と、前記基板
と離間して設けられ、前記第1の放射素子とは異なるア
ンテナ特性を有する第2の放射素子と、前記第1の放射
素子と前記基板との間を電気的に接続する第1の短絡板
と、前記第2の放射素子と前記基板との間を電気的に接
続する第2の短絡板とを備えたアンテナ装置であって、
前記第1の放射素子及び前記第2の放射素子の第1の方
向(L方向)の素子長がλ÷100〜3×λ÷8で、前
記第1の短絡板及び第2の短絡板の長さが0.5〜1イ
ンチで、かつ、前記第1の放射素子の素子長と前記第1
の短絡板の長さの和と、前記第2の放射素子の素子長と
前記第2の短絡板の長さの和ととがともにλ÷8〜3×
λ÷8であることにより、第1の放射素子と第2の放射
素子の双方によるアンテナ装置のゲインを共に2dBi
以上とすることができる。
【0041】以下に本発明の実施の形態について説明す
る。
【0042】次に本発明の実施の形態1について図面を
参照しながら説明する。図1は本発明の一実施の形態に
おけるアンテナ装置の斜視図である。図2は本発明の一
実施の形態におけるアンテナ装置の側面断面図である。
【0043】図1において、1はアンテナ基板で、アン
テナ基板1は主に誘電体材料で形成されることが多く、
その片面もしくは両面に導体層を設けたプリント基板あ
るいはPETフィルム基板等から構成されることが多
い。そして誘電体材料の誘電率は、2.5から10まで
であり、高誘電率材料を使用することでアンテナの小型
化が実現できる。本実施の形態ではこのような特性を満
たす材料として、誘電率4.6程度である比較的安価な
ガラスエポキシ材を使用する。
【0044】2,3,4は放射素子であり、放射素子
2,3,4はそれぞれアンテナ基板1の片面もしくは両
面には、貼付,プリント,エッチング,フォトリソグラ
フィ、スパッタリング等の方法により形成されており、
放射素子2,3,4の材料としては、銅、鉄、アルミ、
ステンレス、メッキ鋼等を用いることができる。ここで
は特に銅箔をエッチングにより用いている。
【0045】本実施の形態では、複数の波長を送受信を
可能にするために、1つの波長に対して一つの放射素子
を対応させており、長波長(λg1)に対しては放射素
子4が、中波長(λg2)に対しては放射素子3が、短
波長(λg3)に対しては放射素子2がそれぞれ対応し
ている。
【0046】また放射素子2,3,4を構成する導体の
厚みは、18μm〜3mmの範囲にあることが、複数共
振を可能にしつつ、十分な強度を得ることができるので
好ましい。18μm未満ではスキンデプス以下となって
しまい、3mm以上では、放射素子2,3,4、特に幅
の狭い放射素子3,4のアンテナ基板1への付着強度が
低下して、放射素子2,3,4のアンテナ基板1からの
剥離等の不都合が発生する可能性が高くなる。またUH
F,VHF帯で用いられる場合、上記の範囲の厚さで構
成することが特性的に最適であり、強度的にも安定する
ものとなる。
【0047】更にこの範囲でも特に35μm〜2mmの
範囲とすることにより、長さや幅の異なる放射素子2,
3,4のいずれについても良好な共振特性と、機械的強
度をもたせることができるので、優れた複数共振特性を
有するアンテナ装置を実現することができる。
【0048】また放射素子2と放射素子3との間隔は、
10mm〜40mmであることが、電力結合量を最適化
できるので好ましい。
【0049】なおここでは放射素子を3つ設けていた
が、4つ以上設けることも当然可能である。
【0050】5,6はともに結合部で、結合部5は、放
射素子2と放射素子3との間を結合し、結合部6は、放
射素子3と放射素子4との間を結合している。この結合
部5,6を構成する材料としては、放射素子2,3,4
を構成可能な材料として挙げたものと同一材料を用いる
ことができる。また、放射素子2,3,4と同時に、放
射素子2,3,4と同一の導体で結合部5,6を形成す
るような構成とすることにより、放射素子2,3,4と
結合部5,6とが確実に接続されるので、接続不良によ
る不良品の発生を抑制することができる。またアンテナ
装置を製造する際に、放射素子2,3,4と結合部5,
6とを接続するためのはんだ付け等の工程を減らすこと
ができるので、アンテナ装置の生産性を向上させること
ができる。
【0051】さらに、結合部の5は長さが5mm〜10
0mmで、幅が10mm〜50mmであることが、電力
結合量を最適化できるので好ましい。
【0052】つまり、放射素子2から結合部5を通じて
放射素子3に誘導される電力が上記結合部5にすること
で最適化される。
【0053】また、結合部8も同様に、長さは5mm〜
100mmで、幅が10mm〜50mmであることが、
電力結合量を最適化できるので好ましい。つまり、放射
素子3から結合部8を通じて放射素子4に誘導される電
力が上記結合部8にすることで最適化される。
【0054】7はグランド板で、グランド板7は、放射
素子2,3,4に対して略平行に設けられており、アル
ミニウム,ステンレス,メッキ鋼等の金属導体で形成さ
れることが多い。なおグランド板7は、アンテナ基板1
の放射素子2,3,4が形成されている面と反対側の面
に設けてもよい。このようにグランド板7を放射素子
2,3,4とを略平行となるような構成とすることによ
り、アンテナ特性を良好なものとすることができるとと
もに、アンテナ装置の薄型化を図ることができる。
【0055】8は短絡板で、短絡板8は放射素子2,
3,4と、グランド板7との間を接続するもので、放射
素子2,3,4と、グランド板7の双方に対して垂直
に、長さhを有するように形成されている。この短絡板
8を構成する材料としては、放射素子2,3,4を構成
可能な材料として挙げたものと同一材料を用いることが
できる。なお放射素子2,3,4と、グランド板7とが
略平行でない場合には、放射素子2,3,4とグランド
板7との間でもっとも距離が近い位置で放射素子2,
3,4とグランド板7とを接続するように短絡板8を構
成することが好ましい。
【0056】また、本実施の形態では、放射素子2,
3,4とグランド板7とを1つの短絡板8で接続する構
成としていたが、放射素子2,3,4のそれぞれに対し
て1つの短絡板を設けるような構成としても良い。
【0057】また更に好ましくは、アンテナ基板1を図
2に示すように断面コの字状に形成して、放射素子2,
3,4と同時に、放射素子2,3,4と同一の導体で短
絡板8を形成するような構成とする。このような構成と
したことにより、放射素子2,3,4と短絡板8とが確
実に接続されるので、接続不良による不良品の発生を抑
制することができる。またアンテナ装置を製造する際
に、放射素子2,3,4と短絡板8とを接続するための
はんだ付け等の工程を減らすことができるので、アンテ
ナ装置の生産性を向上させることができる。
【0058】このように放射素子2,3,4とグランド
板7とを短絡板8により電気的に結合したことにより、
アンテナ装置の小型化を実現できると共に、特に薄型の
アンテナ装置において、アンテナ特性、特にゲイン特性
を良好にすることができる。さらに1インチ以下のアン
テナ装置においては、この構成により2dBi以上のゲ
インを得ることができるので、特に好ましい。
【0059】9は給電部で、給電部9は、放射素子2に
高周波電力を給電している。給電部9と放射素子2との
間の接続は同軸ケーブルあるいはマイクロストリップ線
路等の伝送線路を介して行われている。また放射素子2
への給電部9からの給電は放射素子2の側端部2aに設
けられた給電点9aから行われている。ここで給電点9
aの短絡板8側の側端部2bからの距離はλ/50(発
明の実施の形態においてはx/yはx÷yを示すことと
する。この場合λ÷50を示す。なおλは電磁波の波長
を示す)〜λ/15の範囲にあることが、インピーダン
スマッチングを取りやすいので好ましい。そして放射素
子2の側端部2aから給電された電流は、放射素子2の
みならず、結合部4、5を介して放射素子3、4にも電
流が誘導されることになる。
【0060】このように、アンテナ基板1上に設けられ
ている複数の放射素子2,3,4に対して、1つの給電
部9から給電点9aを介して給電するような構成とし、
放射素子3,4を無給電としたことにより、複数の給電
部を設ける場合に比べて、給電部や給電点の数を減らす
ことができるので、アンテナ装置の構成の自由度を向上
させることができる。また、結合部5、結合部8の形状
を適宜調整することにより放射素子3、及び放射素子4
に誘導される電流を調整することが可能となる。
【0061】また、外部から給電部までの給電線及び給
電部から給電点までの給電線等の給電線の本数を減らす
ことができるので、部品点数を削減することができ、ア
ンテナ装置の構成をより簡略化できる。更に給電部や給
電点の数が減るので、そこで必要な接続に伴う作業を減
らすことができ、アンテナ装置の生産性を向上させるこ
とができる。
【0062】次にこのように構成されたアンテナ装置の
周波数特性について説明する。図に示す放射素子2,
3,4は、それぞれ共振周波数f1,f2,f3に対応
する線路波長λg1,λg2,λg3に対応するように
設定されている。特に放射素子2,3,4のL方向の素
子長a1,a2,a3は、短絡板8のH方向の長さhと
共に共振周波数を決定する大きな要素であり、放射素子
2で主に構成されるアンテナの共振周波数f1は、短絡
板8の長さhと放射素子2の素子長a1の和である(h
+a1)でほぼ決定される。また、同様に放射素子3,
4で主に構成されるアンテナの共振周波数f2,f3
は、短絡板8の長さhと放射素子3,4の素子長a2,
a3の和である(h+a2),(h+a3)でほぼ決定
される。ここでhは0.5〜3.0インチで、a1,a
2,a3がλ/100〜3λ/8で、かつ(h+a
1),(h+a2),(h+a3)がλ/8〜3λ/8
であることが、所定の共振周波数のアンテナとして動作
させることが可能となる。この範囲の中でも特に、0.
5≦h≦1.0(インチ),λ/6≦a1≦λ/3とす
ることにより、アンテナ装置の薄型化を図りつつ、良好
なアンテナ特性を実現することができるので好ましい。
また(h+a1),(h+a2),(h+a3)がそれ
ぞれ異なることにより、帯域を広く取ったり、複数の共
振周波数を待たせることができるので、アンテナ特性の
自由度を向上させることができる。
【0063】さらに、放射素子の素子長と短絡板の長さ
との和が、各々約λ/4の長さとなるように構成とする
ことが、非常に良好なアンテナ特性を実現できるので好
ましい。
【0064】また放射素子2,3,4の素子幅W1,W
2,W3については、0<W1,W2,W3<λ/4の
範囲で構成するのが望ましい。
【0065】この様に対応波長が異なる放射素子2,
3,4を同一アンテナ基板1上に形成したことにより、
別々に設ける場合に比べてアンテナ装置の構成を簡略
化、生産性を向上させることができるとともに複数共振
のアンテナ装置の小型化・薄型化を実現することができ
る。
【0066】また素子長や素子幅を異ならせたことによ
り複数の波長の送受信が可能になる。特に素子長と短絡
板の長さの和を対応波長の25%とすることにより、そ
れぞれの波長に対応した最適な送受信が可能になるとと
もにアンテナの偏波特性を良好にすることができる。
【0067】次に、10はスペーサで、スペーサ10
は、ゴムや樹脂等の弾性を有する材料で形成され、アン
テナ基板1とグランド板7の間に支持部材として挿入さ
れており、アンテナ基板1とグランド板7との間隔を正
確に高さhに保持できるように形成されている。スペー
サ10の取付位置としては、アンテナ基板1上に放射素
子2,3が形成されていない部分をできるだけ除くこと
が、アンテナ特性に影響を与えるグランド板7とアンテ
ナ基板1間の誘電率の変化を最小限に抑制できるので好
ましい。
【0068】(実施の形態2)次に本発明の実施の形態
2について説明する。
【0069】本実施の形態は,実施の形態1と比べると
放射素子の配置が異なる以外はほぼ同様の構成を有して
いるので、放射素子及び結合部の配置に絞って説明す
る。
【0070】図3は本発明の一実施の形態によるアンテ
ナの斜視図である。図3においては放射素子及び結合部
の形状をおもに示しており、図1にあったアンテナ基板
やスペーサ等は図示していない。
【0071】図3において、20,21,22は放射素
子であり、放射素子2,3,4と同様の材料、方法、厚
みで形成される。
【0072】本実施の形態では、複数の波長を送受信を
可能にするために、1つの波長に対して1以上の放射素
子を対応させており、短波長(λg1)に対しては放射
素子20が、長波長(λg2)に対しては放射素子21
および放射素子22がそれぞれ対応している。
【0073】なおここでは放射素子を3つ設けていた
が、4つ以上設けることも当然可能である。
【0074】23,24はともに結合部で、結合部23
は、放射素子20と放射素子21との間を結合し、結合
部24は、放射素子21と放射素子22との間を結合し
ている。結合部23,24の構成や形成方法等について
は実施の形態1の結合部5,6と同様である。
【0075】この結合部の23,24の長さはそれぞれ
5mm〜100mmで、幅が10mm〜50mmである
ことが、電力結合量を最適化できるので好ましい。
【0076】次にこのように構成されたアンテナ装置の
周波数特性について説明する。図に示す放射素子20,
21及び22は、それぞれ共振周波数f1,f2に対応
する線路波長λg1,λg2に対応するように設定され
ている。特に放射素子20の素子長b1及び放射素子2
1,22の素子長b2は、短絡板8の長さhと共に共振
周波数を決定する大きな要素であり、放射素子20で主
に構成されるアンテナの共振周波数f1は、短絡板8の
長さhと放射素子20の素子長b1の和である(h+b
1)でほぼ決定される。また、同様に放射素子21,2
2で主に構成されるアンテナの共振周波数f2(f1>
f2)は、短絡板8の長さhと放射素子21,22の素
子長b2の和である(h+b2)でほぼ決定される。こ
こでhは0.5〜3.0インチで、b1,b2がλ/1
00〜3λ/8、特に好ましくはの範囲で共振周波数f
1のアンテナとして動作する。この範囲の中でも特に、
0.5≦h≦3.0(インチ),λ/6≦b1,b2≦
λ/3とすることにより、アンテナ装置の薄型化を図り
つつ、良好なアンテナ特性を実現することができるので
好ましい。さらに、放射素子の素子長と短絡板の長さと
の和が、各々約λ/4の長さとなるように構成とするこ
とが、非常に良好なアンテナ特性を実現できるので好ま
しい。
【0077】また放射素子20,21,22の素子幅W
1,W2,W3については、0<W1,W2,W3<λ
/4の範囲で構成することで高効率なアンテナとして動
作するので望ましい。
【0078】またこの構成で、W2とW3を異ならせる
ことによりアンテナの指向性をW2、W3の幅を適宜制
御することで変えることができる。更にW2=W3とす
ることにより、アンテナの指向性は対称なものとなる。
【0079】また本実施の形態では、受信用に用いられ
る放射素子21,22の間に、送信用に用いられる放射
素子20を設け、放射素子21,22で放射素子20を
挟むように構成している。このような構成とすることに
より、f2の周波数で共振するアンテナ装置のヌルを減
らすことが可能となるので、アンテナ装置の設置対象
(例えば車体やコンテナ等)に対してどのように取り付
けても、優れたアンテナ特性を有するアンテナ装置とす
ることができる。
【0080】(実施の形態3)次に本発明の実施の形態
3について説明する。
【0081】本実施の形態は,実施の形態1と比べると
放射素子の配置が異なる以外はほぼ同様の構成を有して
いるので、放射素子及び結合部の配置に絞って説明す
る。
【0082】図4は本発明の一実施の形態によるアンテ
ナの斜視図である。図4においては放射素子及び結合部
の形状をおもに示しており、図1にあったアンテナ基板
やスペーサ等は図示していない。
【0083】図4において、30,31,32は放射素
子であり、放射素子2,3,4と同様の材料、方法、厚
みで形成される。
【0084】本実施の形態では、複数の波長を送受信を
可能にするために、1つの波長に対して1以上の放射素
子を対応させており、短波長(λg1)に対しては放射
素子31,32が、長波長(λg2)に対しては放射素
子30がそれぞれ対応している。
【0085】なおここでは放射素子を3つ設けていた
が、4つ以上設けることも当然可能である。
【0086】33,34はともに結合部で、結合部33
は、放射素子30と放射素子31との間を結合し、結合
部34は、放射素子31と放射素子32との間を結合し
ている。結合部33,34の構成や形成方法等について
は実施の形態1の結合部5,6と同様である。
【0087】この結合部の33,34の長さはそれぞれ
5mm〜100mmで、幅が10mm〜50mmである
ことが、電力結合量を最適化できるので好ましい。
【0088】次にこのように構成されたアンテナ装置の
周波数特性について説明する。図に示す放射素子30と
放射素子31,32は、それぞれ共振周波数f2,f1
に対応する線路波長λg1,λg2に対応するように設
定されている。特に放射素子30の素子長c1と放射素
子31,32の素子長c2は、短絡板8の長さhと共に
共振周波数を決定する大きな要素であり、放射素子30
で主に構成されるアンテナの共振周波数f2は、短絡板
8の長さhと放射素子30の素子長c1の和である(h
+c1)でほぼ決定される。また、同様に放射素子3
1,32で主に構成されるアンテナの共振周波数f1
(f1>f2)は、短絡板8の長さhと放射素子31,
32の素子長c2の和である(h+c2)でほぼ決定さ
れる。ここでhは0.5〜3.0インチで、c1,c2
がλ/100〜3λ/8の範囲で共振周波数f1,f2
のアンテナとして動作する。この範囲の中でも特に、
0.5≦h≦1.0(インチ),λ/6≦c1,c2≦
λ/3とすることにより、アンテナ装置の薄型化を図り
つつ、良好なアンテナ特性を実現することができるので
好ましい。さらに、放射素子の素子長と短絡板の長さと
の和が、各々約λ/4の長さとなるように構成とするこ
とが、非常に良好なアンテナ特性を実現できるので好ま
しい。
【0089】アンテナの指向性をW2、W3の幅を適宜
制御することで変えることができる。更にW2=W3と
することにより、アンテナの指向性は対称なものとな
る。
【0090】また本実施の形態では、送信用に用いられ
る放射素子31,32の間に、受信用に用いられる放射
素子30を設け、放射素子31,32で放射素子30を
挟むように構成している。このような構成とすることに
より、f1の周波数で共振するアンテナ装置のヌルを減
らすことが可能となるので、アンテナ装置の設置対象
(例えば車体やコンテナ等)に対してどのように取り付
けても、優れたアンテナ特性を有するアンテナ装置とす
ることができる。
【0091】(実施の形態4)次に本発明の実施の形態
4について説明する。
【0092】図5は本発明の一実施の形態によるアンテ
ナの斜視図である。図6は本発明の一実施の形態による
アンテナの側面図である。なお図5では、スペーサ等は
図示していない。
【0093】図において、40,41は放射素子であ
り、実施の形態1で示した放射素子2,3,4と同様の
材料、方法、厚みで形成される。また42,43はアン
テナ基板で、アンテナ基板42には放射素子40が形成
されており、アンテナ基板43には放射素子41が形成
されている。アンテナ基板42,43の材料等について
は、実施の形態1で説明したアンテナ基板1とほぼ同様
である。放射素子40と放射素子41とは互いに、グラ
ンド板7と略平行となるように配置されることが、優れ
たアンテナ特性を実現できるので好ましい。
【0094】44は結合部で、結合部44は、放射素子
40若しくは短絡板8と放射素子41との間を結合する
ように、アンテナ基板43の側面43aに形成されてい
る。
【0095】この結合部の44の長さはそれぞれ0.5
〜3.0インチにし,薄型の構成にすることが好まし
い。
【0096】本実施の形態では、複数の波長を送受信を
可能にするために、1つの波長に対して1つの放射素子
を対応させており、短波長(λg1)に対しては放射素
子40が、長波長(λg2)に対しては放射素子41が
それぞれ対応している。40、41の長さが逆であって
も特に問題は無く動作する。そして放射素子41とグラ
ンド板7との間の距離が、放射素子40とグランド板と
の距離よりも長くなるように、アンテナ基板43がアン
テナ基板42よりもグランド板7を基準として、結合部
44の高さh1分だけ上に配置されている。
【0097】このように2共振を取るための放射素子4
0,41を高さ方向に重ねることで、高さ方向は大きく
なるが、グランド板と平行な方向への大きさに関しては
小型化が行える。
【0098】次にこのように構成されたアンテナ装置の
周波数特性について説明する。図に示す放射素子40と
放射素子41は、それぞれ共振周波数f1,f2に対応
する線路波長λg1,λg2に対応するように設定され
ている。特に放射素子40の素子長d1と放射素子41
の素子長d2は、短絡板8の長さh及び結合部44の高
さh1と共に共振周波数を決定する大きな要素であり、
放射素子40で主に構成されるアンテナの共振周波数f
1は、短絡板8の長さhと放射素子40の素子長d1の
和である(h+d1)でほぼ決定される。また、同様に
放射素子41で主に構成されるアンテナの共振周波数f
2(f1>f2)は(逆でも良い)、短絡板8の長さh
と結合部44の長さh1と放射素子41の素子長d2の
和である(h+h1+d2)でほぼ決定される。ここで
hは0.5から3インチで、h1は0.5から3インチ
で、d1,d2がλ/100〜3λ/8の範囲で共振周
波数f1,f2のアンテナとして動作する。この範囲の
中でも特に、0.5≦h+h1≦1.0(インチ),λ
/6≦d1,d2≦λ/3とすることにより、アンテナ
装置の薄型化を図りつつ、良好なアンテナ特性を実現す
ることができるので好ましい。さらに、放射素子の素子
長と短絡板の長さとの和が、各々約λ/4の長さとなる
ように構成とすることが、非常に良好なアンテナ特性を
実現できるので好ましい。
【0099】また放射素子40,41の素子幅W1,W
2については、0<W1,W2<λ/4の範囲で構成す
ることで高効率なアンテナとして動作する。
【0100】次に本発明の実施の形態5について説明す
る。
【0101】本実施の形態は,実施の形態1と比べると
放射素子の配置が異なる以外はほぼ同様の構成を有して
いるので、放射素子及び結合部の配置に絞って説明す
る。
【0102】図7は本発明の一実施の形態によるアンテ
ナの斜視図である。図7においては放射素子及び結合部
の形状をおもに示しており、図1にあったアンテナ基板
やスペーサ等は図示していない。
【0103】図7において、50,51,52は放射素
子であり、放射素子2,3,4と同様の材料、方法、厚
みで形成される。
【0104】本実施の形態では、複数の波長を送受信を
可能にするために、1つの波長に対して1以上の放射素
子を対応させており、短波長(λg1)に対しては放射
素子50が、長波長(λg2)に対しては放射素子51
および放射素子52がそれぞれ対応している。
【0105】なおここでは放射素子を3つ設けていた
が、4つ以上設けることも当然可能である。又、短波長
(λg1)に対しては放射素子51および放射素子52
が、長波長(λg2)に対しては放射素子50がそれぞ
れ対応することも可能である。
【0106】53,54はともに結合部で、結合部53
は、放射素子50と放射素子51との間を結合し、結合
部54は、放射素子52と放射素子50との間を結合し
ている。結合部53,54の構成や形成方法等について
は実施の形態1の結合部5,6と同様である。
【0107】この結合部の53,54の長さはそれぞれ
5mm〜100mmで、幅が10mm〜50mmである
ことが、電力結合量を最適化できるので好ましい。
【0108】次にこのように構成されたアンテナ装置の
周波数特性について説明する。図に示す放射素子50,
51及び52は、それぞれ共振周波数f1,f2に対応
する線路波長λg1,λg2に対応するように設定され
ている。特に放射素子50の素子長e1及び放射素子5
1,52の素子長e2は、短絡板55、56の長さhと
共に共振周波数を決定する大きな要素であり、放射素子
50で主に構成されるアンテナの共振周波数f1は、短
絡板55、56の長さhと放射素子50の素子長b1の
和である(h+b1)でほぼ決定される。また、同様に
放射素子51,52で主に構成されるアンテナの共振周
波数f2は、短絡板55、56の長さhと放射素子5
1,52の素子長b2の和である(h+b2)でほぼ決
定される。ここでhは0.5〜3.0インチで、e1,
e2がλ/100〜3λ/8、特に好ましくはの範囲で
共振周波数f1のアンテナとして動作する。この範囲の
中でも特に、0.5≦h≦3.0(インチ),λ/6≦
b1,b2≦λ/3とすることにより、アンテナ装置の
薄型化を図りつつ、良好なアンテナ特性を実現すること
ができるので好ましい。さらに、放射素子の素子長と短
絡板の長さとの和が、各々約λ/4の長さとなるように
構成とすることが、非常に良好なアンテナ特性を実現で
きるので好ましい。
【0109】また放射素子50,51,52の素子幅W
1,W2,W3については、0<W1,W2,W3<λ
/4の範囲で構成することで高効率なアンテナとして動
作するので望ましい。
【0110】またこの構成で、W2とW3を異ならせる
ことによりアンテナの指向性をW2、W3の幅を適宜制
御することで変えることができる。更にW2=W3とす
ることにより、アンテナの指向性は対称なものとなる。
【0111】放射素子50において図に示すように短絡
板のある方向から、放射板50の中央付近にスリット幅
e8、スリット長e7のスリット部を設け、そのスリッ
トの短絡板と反対側に給電部9にて給電する。スリット
長e7はλ/50〜λ/15にすることで、最適なイン
ピーダンスマッチングが行える。また、スリット長e7
を適宜調整することで、帯域も自由に変化させることが
できる。スリット幅e8も適宜調整することで、帯域特
性を自由に変化させることができる。また給電部を放射
素子50内に収納させることができるので、アンテナ装
置の小型化を図ることができる。
【0112】(実施の形態6)次に本発明の実施の形態
6について説明する。
【0113】本実施の形態は,実施の形態2と比べると
放射素子の面積比が異なる以外はほぼ同様の構成を有し
ているので、放射素子の面積比に絞って説明する。
【0114】図3において、実施の形態6の説明を行
う。
【0115】放射素子21、22の素子長b2はλ/1
00〜3λ/8で、放射素子20の素子長b1もλ/1
00〜3λ/8で構成される。
【0116】受信用の放射素子21、22と送信用の放
射素子20により構成され、オーブコム等のシステム
で、送信アンテナゲインと受信アンテナゲインに差を持
たせたほうが全体のシステムとして良好な特性を得られ
る場合、送信に用いられるアンテナの放射素子と受信に
用いられるアンテナの放射素子の面積比を調整し、送信
アンテナゲインと受信アンテナゲインに差を持たせる。
【0117】このようなシステムで使用される場合、各
々の板状素子の面積を1/30≦受信素子面積(21+
22)/送信素子面積(20)≦1/2にし、送受信の
アンテナのゲイン等に差をもたせる。このようにするこ
とで、送信アンテナのゲインが受信アンテナのゲインよ
り大きくすることができる。このようにすることで、シ
ステム全体としてバランスのとれたものにできる。
【0118】図12に受信素子面積(21+22)/送
信素子面積(20) = 1/15にした時の周波数対
反射係数を示す。このような、特性のとき送信ゲインと
受信ゲインには2〜3dB程度差があり、送信素子のゲ
インが受信素子に比べ2〜3dB高くなる。
【0119】そしてこのように送受アンテナ素子にゲイ
ンの差を持たせることにより、そうでない場合に比べ、
システムにおける通信率が高くなるという結果が得られ
ているので、通信エラーが発生する可能性を低くするこ
とができ、安定した通信特性を実現できる。
【0120】(実施の形態7)次に本発明の実施の形態
7について説明する。
【0121】本実施の形態は,実施の形態2と比べると
アンテナの構成自体は同じであり、結合部23、24に
のみ調整作用をもたせることが特徴であるため、図3に
おいて、結合部23、24の調整機能のみの説明を行
う。
【0122】23,24はともに結合部で、結合部23
は、放射素子20と放射素子21との間を結合し、結合
部24は、放射素子21と放射素子22との間を結合し
ている。結合部23,24の構成や形成方法等について
は実施の形態1の結合部5,6と同様である。
【0123】この結合部の23,24のL方向の長さは
それぞれ5mm〜100mmで、幅(W方向)が10m
m〜50mmであることが、電力結合量を最適化できる
ので好ましい。
【0124】ここで、結合部長23を長くする放射素子
20に流れる電流が放射素子21に誘導されやすくな
り、放射素子21に流れる電流がふえる。そのため、放
射素子21にによるアンテナのゲインの向上や帯域幅の
広帯域化が行える。結合部24も同様であり、素子長2
4を長くする放射素子20に流れる電流が放射素子22
に誘導されやすくなり、放射素子22に流れる電流がふ
える。そのため、放射素子22によるアンテナのゲイン
の向上や帯域幅の広帯域化が行える。結合部幅23を大
きくすると結合量が減り、放射素子21に流れる電流量
を少なくすることができ,放射素子21によるアンテナ
の帯域を狭帯域にすることができる。
【0125】結合部24も結合部23と同様であり、結
合部幅24を大きくすると結合量が減り、放射素子22
に流れる電流量を少なくすることができ,放射素子22
によるアンテナの帯域を狭帯域にすることができる。
【0126】(実施の形態8)次に本発明の実施の形態
8について説明する。
【0127】本実施の形態は,実施の形態1と比べると
放射素子及び無給電素子の配置と形状以外はほぼ同様の
構成を有しているので、放射素子及び無給電素子の配置
と形状に絞って説明する。
【0128】図8は本発明の一実施の形態によるアンテ
ナの斜視図である。図8においては放射素子及び結合部
の形状をおもに示しており、図1にあったアンテナ基板
やスペーサ等は図示していない。
【0129】図8において、60,61は放射素子であ
り、放射素子2,3,4と同様の材料、方法、厚みで形
成される。
【0130】本実施の形態では、複数の波長を送受信を
可能にするために、1つの波長に対して1以上の放射素
子を対応させており、短波長(λg1)に対しては放射
素子60が、長波長(λg2)に対しては放射素子61
がそれぞれ対応している。
【0131】なおここでは放射素子を2つ設けていた
が、3つ以上設けることも当然可能である。
【0132】62は結合部で、結合部62は、放射素子
60と放射素子61との間を結合している。結合部62
の構成や形成方法等については実施の形態1の結合部
5,6と同様である。
【0133】この結合部の62の長さはそれぞれ5mm
〜100mmで、幅が10mm〜50mmであること
が、電力結合量を最適化できるので好ましい。
【0134】次にこのように構成されたアンテナ装置の
周波数特性について説明する。図に示す放射素子60及
び61は、それぞれ共振周波数f1,f2に対応する線
路波長λg1,λg2に対応するように設定されてい
る。特に放射素子60の素子長i1及び放射素子61の
素子長i2は、短絡板8の長さhと共に共振周波数を決
定する大きな要素であり、放射素子60で主に構成され
るアンテナの共振周波数f1は、短絡板8の長さhと放
射素子60の素子長i1の和である(h+i1)でほぼ
決定される。また、同様に放射素子61で主に構成され
るアンテナの共振周波数f2(f1>f2)は、短絡板
8の長さhと放射素子61の素子長i2の和である(h
+i2)でほぼ決定される。ここでhは0.5〜3.0
(インチ)で、i1,i2がλ/8〜3λ/8、特に好
ましくはの範囲で共振周波数f1のアンテナとして動作
する。この範囲の中でも特に、0.5≦h≦3.0(イ
ンチ),λ/6≦i1,i2≦λ/3とすることによ
り、アンテナ装置の薄型化を図りつつ、良好なアンテナ
特性を実現することができるので好ましい。さらに、放
射素子の素子長と短絡板の長さとの和が、各々約λ/4
の長さとなるように構成とすることが、非常に良好なア
ンテナ特性を実現できるので好ましい。
【0135】また放射素子60,61の素子幅W3,W
4については、0<W3,W4<λ/4の範囲で構成す
ることで高効率なアンテナとして動作するので望まし
い。
【0136】また放射素子61は、図2に示すようにメ
アンダラインで形成し、放射素子61は、それぞれ線路
幅W4≒λ/50〜λ/400,素子間隔d≒λ/10
0〜λ/400,素子幅l≒λ/10〜λ/20の周期
的に折曲げたメアンダラインにより形成されている。こ
こで放射素子60と、放射素子61とは、異なる線路長
で形成されている。
【0137】なお放射素子61を図8に示す構成とした
ことにより、放射素子61の長手方向の長さをより短く
することができるので、アンテナの長手方向を小型化で
き、細長い形状のアンテナ装置を実現することができ
る。
【0138】(実施の形態9)次に本発明の実施の形態
9について説明する。
【0139】本実施の形態は,実施の形態1と比べると
放射素子の形状と配置以外はほぼ同様の構成を有してい
るので、放射素子形状及びの素子配置に絞って説明す
る。
【0140】図9は本発明の一実施の形態によるアンテ
ナの斜視図である。図9においては放射素子及び結合部
の形状をおもに示しており、図1にあったアンテナ基板
やスペーサ等は図示していない。
【0141】図9において、70、71は放射素子であ
り、放射素子2,3,4と同様の材料、方法、厚みで形
成される。
【0142】本実施の形態では、複数の波長を送受信を
可能にするために、1つの波長に対して1以上の放射素
子を対応させており、短波長(λg1)に対しては放射
素子70が、長波長(λg2)に対しては放射素子71
がそれぞれ対応している。
【0143】なおここでは放射素子を2つ設けていた
が、3つ以上設けることも当然可能である。
【0144】72は結合部で、結合部72は、放射素子
70と放射素子71の間を結合している。結合部72の
構成や形成方法等については実施の形態1の結合部5,
6と同様である。
【0145】この結合部の72の長さはそれぞれ5mm
〜100mmで、幅が10mm〜50mmであること
が、電力結合量を最適化できるので好ましい。
【0146】次にこのように構成されたアンテナ装置の
周波数特性について説明する。図に示す放射素子70,
71は、それぞれ共振周波数f1,f2に対応する線路
波長λg1,λg2に対応するように設定されている。
特に放射素子70の素子長j1及び放射素子71の素子
長j2は、短絡板8の長さhと共に共振周波数を決定す
る大きな要素であり、放射素子70で主に構成されるア
ンテナの共振周波数f1は、短絡板8の長さhと放射素
子70の素子長j1の和である(h+j1)でほぼ決定
される。
【0147】本実施の形態では、特に放射素子70の中
央付近に図に示すようにスリットを設け、スリット幅j
4、スリット長j3を設けることで,共振周波数f1を
下げることができる。つまり、スリット長j3とスリッ
ト幅j4を大きくとることで、共振周波数を下げるか、
もしくは同周波数において小型なアンテナを構成でき
る。
【0148】また、同様に放射素子71で主に構成され
るアンテナの共振周波数f2は、短絡板8の長さhと放
射素子71の素子長j2の和である(h+j2)でほぼ
決定される。ここでhは0.5〜3.0インチで、j
1,j2がλ/8〜3λ/8、特に好ましくはの範囲で
共振周波数f1のアンテナとして動作する。この範囲の
中でも特に、0.5≦h≦3.0(インチ),λ/6≦
j1,j2≦λ/3とすることにより、アンテナ装置の
薄型化を図りつつ、良好なアンテナ特性を実現すること
ができるので好ましい。
【0149】また放射素子70、71の素子幅W5,W
6については、0<W5,W6<λ/4の範囲で構成す
ることで高効率なアンテナとして動作するので望まし
い。
【0150】(実施の形態10)次に本発明の実施の形
態10について説明する。
【0151】本実施の形態は,実施の形態1と比べると
放射素子の形状と配置,短絡板形状以外はほぼ同様の構
成を有しているので、放射素子形状及びの素子配置、短
絡板形状に絞って説明する。
【0152】図10は本発明の一実施の形態によるアン
テナの斜視図である。図10においては放射素子,結合
部,短絡板の形状をおもに示しており、図1にあったア
ンテナ基板やスペーサ等は図示していない。
【0153】図10において、80、81は放射素子で
あり、放射素子2,3,4と同様の材料、方法、厚みで
形成される。
【0154】本実施の形態では、複数の波長を送受信を
可能にするために、1つの波長に対して1以上の放射素
子を対応させており、短波長(λg1)に対しては放射
素子80が、長波長(λg2)に対しては放射素子81
がそれぞれ対応している。
【0155】82は結合部で、結合部82は、放射素子
80と放射素子81の間を結合している。結合部82の
構成や形成方法等については実施の形態1の結合部5,
6と同様である。
【0156】この結合部の82の長さはそれぞれ5mm
〜100mmで、幅が10mm〜50mmであること
が、電力結合量を最適化できるので好ましい。
【0157】次にこのように構成されたアンテナ装置の
周波数特性について説明する。図に示す放射素子80,
81は、それぞれ共振周波数f1,f2に対応する線路
波長λg1,λg2に対応するように設定されている。
特に放射素子80の素子長k1及び放射素子81の素子
長k2は、短絡板8の長さhと共に共振周波数を決定す
る大きな要素であり、放射素子80で主に構成されるア
ンテナの共振周波数f1は、短絡板8の長さhと放射素
子70の素子長k1の和である(h+k1)でほぼ決定
される。
【0158】また、同様に放射素子81で主に構成され
るアンテナの共振周波数f2は、短絡板8の長さhと放
射素子81の素子長k2の和である(h+k2)でほぼ
決定される。ここでhは0.5〜3.0インチで、k
1,k2がλ/8〜3λ/8、特に好ましくはの範囲で
共振周波数f1のアンテナとして動作する。この範囲の
中でも特に、0.5≦h≦3.0(インチ),λ/6≦
k1,k2≦λ/3とすることにより、アンテナ装置の
薄型化を図りつつ、良好なアンテナ特性を実現すること
ができるので好ましい。
【0159】また放射素子80、81の素子幅W7,W
8については、0<W7,W8<λ/4の範囲で構成す
ることで高効率なアンテナとして動作するので望まし
い。
【0160】そして本実施の形態では、特に、短絡板8
3のグランド板に接する長さk3を、放射素子81の側
端部から放射素子80の側端部までの長さk4よりも短
くしている。このような構成とすることにより、共振周
波数を下げることができる。つまり、短絡板がグランド
板と接する長さk3を調整することで共振周波数を下げ
るか、もしくは同周波数においてより小型のアンテナを
構成できる。
【0161】(実施の形態11)次に本発明の実施の形
態11について説明する。
【0162】本実施の形態は,実施の形態1と比べると
放射素子、結合部の形状,短絡板形状以外はほぼ同様の
構成を有しているので、放射素子、結合部の形状,短絡
板形状に絞って説明する。
【0163】図11は本発明の一実施の形態によるアン
テナの斜視図である。図11においては放射素子及び結
合部の形状をおもに示しており、図1にあったアンテナ
基板やスペーサ等は図示していない。
【0164】図11において、90、91は放射素子で
あり、放射素子2,3,4と同様の材料、方法、厚みで
形成される。
【0165】本実施の形態では、複数の波長を送受信を
可能にするために、1つの波長に対して1以上の放射素
子を対応させており、短波長(λg1)に対しては放射
素子90が、長波長(λg2)に対しては放射素子91
がそれぞれ対応している。
【0166】なおここでは放射素子を2つ設けていた
が、3つ以上設けることも当然可能である。
【0167】92は結合部で、結合部92は、放射素子
90と放射素子91の間を結合している。この結合部9
2は特に短絡板93,94からL方向に離間した位置に
配置されている。
【0168】また本実施の形態では、短絡板93がグラ
ンド板7と放射素子91とを結び、短絡板94がグラン
ド板7と放射素子90とを結ぶような構成としている。
【0169】この結合部92の長さはそれぞれ5mm〜
100mmで、幅が10mm〜50mmであることが、
電力結合量を最適化できるので好ましい。
【0170】次にこのように構成されたアンテナ装置の
周波数特性について説明する。図に示す放射素子90,
91は、それぞれ共振周波数f1,f2に対応する線路
波長λg1,λg2に対応するように設定されている。
特に放射素子90の素子長l1及び放射素子91の素子
長l2は、短絡板93、94の長さhと共に共振周波数
を決定する大きな要素であり、放射素子90で主に構成
されるアンテナの共振周波数f1は、短絡板94の長さ
hと放射素子90の素子長l1の和である(h+l1)
でほぼ決定される。
【0171】また、同様に放射素子91で主に構成され
るアンテナの共振周波数f2は、短絡板8の長さhと放
射素子91の素子長l2の和である(h+l2)でほぼ
決定される。ここでhは0.5〜3.0インチで、l
1,l2がλ/8〜3λ/8、特に好ましくはの範囲で
共振周波数f1のアンテナとして動作する。この範囲の
中でも特に、0.5≦h≦3.0(インチ),λ/6≦
l1,l2≦λ/3とすることにより、アンテナ装置の
薄型化を図りつつ、良好なアンテナ特性を実現すること
ができるので好ましい。
【0172】また、結合部長l3、及び結合部幅l4を
適宜調整することで給電される放射素子90から無給電
素子91に結合部92を通じて誘導される電流量を調整
することができる。それにより、無給電素子91で構成
されるアンテナのゲイン及び帯域特性を調整することが
可能となる。
【0173】また放射素子80、81の素子幅W9,W
10については、0<W9,W10<λ/4の範囲で構
成することで高効率なアンテナとして動作するので望ま
しい。
【0174】(実施の形態12)次に本発明の実施の形
態12について図面を参照しながら説明する。図20は
本発明の一実施の形態によるアンテナの斜視図であり、
特に車体やコンテナ等の室外に設置される場合を示して
おり、実施の形態1の図面に示したアンテナと同一の部
材については同一の番号を付加している。本実施の形態
におけるアンテナ装置は実施の形態1〜11に示したア
ンテナ装置のいずれかを用いている。
【0175】スペーサ10は、ゴムや樹脂等の弾性を有
する材料で形成され、アンテナ基板1とグランド板7の
間に支持部材として挿入されており、アンテナ基板1と
グランド板7との間隔を正確に高さhに保持できるよう
に形成されている。スペーサ10の取付位置としては、
アンテナ基板1上に放射素子2,3が形成されていない
部分であることが、アンテナ特性に影響を与えるグラン
ド板7とアンテナ基板1間の誘電率の変化を最小限に抑
制できるので好ましい。
【0176】また図示していないが、取付位置の確定が
容易に行えるように、グランド板7もしくはアンテナ基
板1の少なくとも一方に取り付け用の凹部を設け、スペ
ーサ10がその凹部に嵌合するように形成することが好
ましい。この様な構成とすることにより、スペーサ10
の取り付け時のずれがなくなり、放射素子2,3,4が
形成されている部分にスペーサ10が挿入されているこ
とによるアンテナ特性の変化がほとんどなくなり、信頼
性の高いアンテナを実現することができる。
【0177】なお、グランド板7もしくはアンテナ基板
1の少なくとも一方に凸部を設け、スペーサ10にそれ
と嵌合する凹部を設けてもよいし、グランド板7もしく
はアンテナ基板1の少なくとも一方に貫通孔を設けてネ
ジ止めしてもよい。
【0178】また本実施の形態ではスペーサ10をアン
テナ基板1とグランド板7の間に設けていたが、スペー
サ10をアンテナ基板1とグランド板7との間及びグラ
ンド板7とレドーム101の間の双方に設けてもよい。
この場合はアンテナ基板1とグランド板7との間に設け
られるスペーサ10の高さを、グランド板7とレドーム
101の間に設けられるスペーサ10の高さよりも高く
することが、アンテナ基板1をグランド板7からより遠
ざけることができるので、アンテナ特性の向上のために
好ましい。
【0179】また複数のスペーサ10を用いない場合で
も、同様の理由により、アンテナ基板1はグランド板7
よりもレドーム101に近づけて配置することが好まし
い。
【0180】なおスペーサ10の弾性は、接している面
がアンテナ基板1の表面か裏面かで異ならせることが好
ましい。具体的にはアンテナ基板1の放射素子2,3,
4が形成されている面に接している方で弾性を大きく
し、放射素子2,3,4が形成されていない面に接して
いる方では小さくすることが、アンテナ基板1が振動等
でずれた際に放射素子2,3,4がスペーサ10により
損傷する可能性を低減できるので好ましい。
【0181】また同様の理由により、アンテナ基板1を
直接レドーム101に接触させるような場合には、放射
素子2,3,4が形成される面はグランド基板7側を向
いていることが好ましい。
【0182】レドーム101は、各種回路等が形成され
たアンテナ基板1を覆うように設けられており、樹脂等
の耐候性を有する材料で形成されることが好ましい。こ
のレドーム101とグランド板7とにより、アンテナ基
板1及びスペーサ10等は収納され、レドーム101と
グランド板7とは接合材により接合するか、ボルト等に
よりネジ止めする等により固定される。このレドーム1
01とグランド板7との境界部分は、防水シールもしく
はOリング等により、水分に対して密閉されることが、
アンテナ内部への水分の進入に伴うアンテナ特性の劣化
やアンテナの誤動作を防止できるので好ましい。
【0183】またさらに好ましくは、アンテナ内部を完
全に密閉して、乾燥空気や窒素ガス等の不活性ガスを封
入することが好ましい。この様な構成により、野ざらし
の状態で使用される可能性があるアンテナ内部での結露
の発生を抑制することができるので、それに伴うアンテ
ナ特性の劣化やアンテナの誤動作を防止できるので好ま
しい。
【0184】102はグランド板7の端部に設けられた
取り付け穴で、この取り付け穴102によりアンテナの
グランド板6は車やコンテナの金属筐体に直接取り付け
ることができる。この様な構成により、本実施の形態の
アンテナ装置はグランド板7を底面として直接設置対象
物に直接取り付けられるので、アンテナ設置部材等を介
して設置する場合に比べてアンテナ装置の設置面からの
高さをより低くすることができる。
【0185】なお本実施の形態では取り付け穴102を
アンテナの短手方向にのみ設けていたが、長手方向にの
み設けてもよいし、アンテナを取り囲むように短手方向
と長手方向の双方に設けてもよい。
【0186】またアンテナのグランド板7と設置対象の
金属筐体との間を導電性接合材等で接合する場合、取り
付け穴102は設けなくともよい。
【0187】次にアンテナ基板1の取り付けについて説
明する。本実施の形態では、アンテナ基板1は、グラン
ド板7との間に設けられているスペーサ10によりレド
ーム101の内側の面に押し付けられるように固定され
ている。この時スペーサ10はある程度の弾性を有して
いるとともにレドーム101の内側の面はアンテナ組立
終了後にグランド板7と略平行になるように構成されて
おり、アンテナ基板1及びスペーサ10をグランド板7
に対して予め所定の位置に配置した状態でレドーム21
をグランド板7に取り付けることにより、スペーサ10
のアンテナ基板1及びグランド板7への取り付け・固
定、アンテナ基板1のグランド板7に対する相対的な固
定を行うことができるので、アンテナの組立・取り付け
工程を減らすことができる生産性の高いアンテナとする
ことができる。アンテナ基板1をレドーム101に押し
付けることにより、簡単な構成でアンテナ基板1の平面
性が良好なものになるので、アンテナ特性に特に大きな
影響を与えるグランド板7との間の距離の差をほぼ一定
にすることができる。これにより、優れたアンテナ特性
と生産性を両立した複数の周波数に対応できるアンテナ
を実現することができる。
【0188】なおレドーム101とグランド板7との間
の固定には、取り付け穴102と対向するレドーム10
1の端部に取り付け穴を設けて、取り付け部材を共用す
るようにしてもよいし、レドーム101に取り付け穴を
設け、グランド板7のレドーム101の取り付け穴に対
向する位置に取付部を設けて、ネジ等の固定部材で固定
するようにしてもよい。なおグランド板7に取付部を設
ける場合には、アンテナの外側に向かって凸部が形成さ
れないようにすることが、アンテナ装置の高さをより低
くすることができるとともに、アンテナ装置の設置対象
への取付面となるグランド板7の平面性を確保すること
ができるので、取付作業が容易で、安定性が良好なアン
テナ装置を実現することができる。
【0189】以上の様な構成を有するアンテナの設置対
象への取り付けについて、特に車(トラック)に設置す
る場合について図面を参照しながら説明する。
【0190】図17は本発明の一実施の形態におけるア
ンテナ装置の車体への取り付けを示す平面図で、図18
は本発明の一実施の形態におけるアンテナ装置取り付け
部分の断面図である。
【0191】103は設置対象である車体で、車体10
3の上部の金属筐体103aには上述のアンテナ装置1
04が設置されている。具体的には、アンテナ装置10
4の取り付け穴102に対向する金属筐体103aに貫
通孔103bを設け、固定手段105として用いられる
ボルト105aを取り付け穴102及び貫通孔103b
を貫通させ、ボルトの先端をナット105bで締め上げ
て、アンテナ装置104を車体103に取り付ける。
【0192】この時アンテナ装置104のグランド板7
と車体103の金属筐体103aとは、直接接触してい
ることが好ましい。以下この点について説明する。本実
施の形態に示すアンテナ装置104は自動車やコンテナ
などの金属筐体を有する設置対象の載置面に平行に載置
されることが多い。一般に車体やコンテナ等の金属筐体
上にごく近傍にアンテナを設置した場合、アンテナの特
性を予め所定の周波数で最適になるように設定していて
も、設置対象上に載置するとアンテナの特性が悪化して
しまうことが多い。これはアンテナが設置される金属筐
体からの影響を受けて、アンテナインピーダンスが低く
なり、給電線のインピーダンスとのミスマッチにより損
失が増加するためである。
【0193】この様なアンテナ特性の変化を防止するた
めに、アンテナ装置104では、グランド板7が露出し
ており、これと車体103の金属筐体103aとが直接
接触するように形成されている。これにより、アンテナ
装置104のグランド板7と金属筐体103aとを同電
位とすることができるので、金属筐体103aの影響に
よるアンテナ特性の変化をほとんどなくすことができ
る。なおアンテナ装置104のグランド板7と金属筐体
103aは電気的に接触していればよいので、固定手段
105を用いる替わりに、グランド板7と金属筐体10
3aの間を導電性の接合材を用いて接合してもよい。こ
の場合にはアンテナ装置104の車体103への取り付
け作業を容易に行えると共にグランド板7から取り付け
穴102をなくすことができるので、グランド板7の構
造を簡略化することができ、高生産性・低コストで更に
使いやすいアンテナを実現することができる。
【0194】なお図示していないが、アンテナ装置10
4と車体103との間に緩衝材を設けてもよい。この場
合には、自動車もしくはそれに積まれるコンテナ等で移
動中に絶えない振動に起因した衝撃がアンテナ装置10
4に直接伝わらないので、アンテナ装置104の衝撃に
よる破損等が起こらず、アンテナ装置104の信頼性を
高めることができる。
【0195】また固定手段105は金属材料で形成され
ていることが、グランド板7と金属筐体103aとを確
実に電気的に接触させることができるので好ましい。特
にアンテナ装置104と車体103間に緩衝材を挟んだ
場合や、アンテナ装置104と車体103間を直接接触
させていない場合などには有効である。
【0196】106は固定手段補助部材で、固定手段補
助部材106としては、固定手段105をつたって水分
が設置対象物の内部に進入することを防止できるように
防水性を有するゴム等のある程度の弾性を有する材料を
用いてリング状に形成されていることが、水分の進入を
効果的に抑制することができるので好ましい。具体的に
はゴム製のワッシャー等を用いることができる。
【0197】次に金属筐体103a上に載置されるアン
テナ装置104の厚さについて検討する。
【0198】図19は本発明の一実施の形態における放
射素子とグランド板との間の距離とアンテナ損失との相
関を示すグラフである。
【0199】本実施の形態のように、アンテナ基板1と
グランド板7との距離が接近しているアンテナの場合に
は、銅体損失(銅体の熱損による損失,図中B)は放射
素子2の幅を一定とするとグランド板7と放射素子2と
の間の距離h(以下距離hと略す)に反比例し、距離h
が大きくなればなるほど損失は減少し、放射損失(放射
による損失,図中A)は放射素子2の幅を一定とすると
グランド板7と放射素子2との間の距離hに比例し、距
離hが大きくなればなるほど損失も大きくなる。目的と
する電波の強度や対応周波数によっても多少変化する
が、普通アンテナの受信感度は外的要因により大きく変
化するので、いかなる状況下でも使用可能な状態として
おくために外的要因以外の内部損失(銅体損失と放射損
失の和,図中A+B)は最小限に抑制しておく必要があ
る。一般に許容される内部損失としては1dB以下、特
に衛星通信等の微弱な電波を送受信する場合には0.5
dB以下であることを鑑みると、距離hは波長λとする
と、1÷250≦h÷λ≦1÷80、好ましくは1÷2
00≦h÷λ≦1÷100とすることにより、アンテナ
効率を良好にすることができるので、広範な使用条件下
で確実に動作する信頼性の高いアンテナを提供すること
ができる。
【0200】例えばこのアンテナ装置104を、低軌道
周回衛星を用い地上−衛星−地上間のデータ通信を行う
移動体衛星通信システムにおいてWARC’92(世界
無線通信主管庁会議、1992年)にて割り当てられた
周波数VHF帯の137.0MHzから138.0.0
MHzの帯域の下り回線の周波数、148.0MHzか
ら150.05MHzの上り回線の周波数であり、オー
ブコム通信に用いたとすると、波長(λ)の変動領域は
2000≦λ≦2190(mm)であるので、最も波長
の短いλ=2000のときのhの範囲と最も波長の長い
λ=2190のときのhの範囲との重なる範囲で全ての
波長帯で良好なアンテナ特性を実現できる。その範囲
は、8.76≦h≦25(mm)、好ましくは、10.
95≦h≦20(mm)であることが好ましいことがわ
かる。
【0201】距離hを上記範囲とすることにより、放射
損失と銅体損失との和を最小限に抑制することができる
ので、全体として損失の少ない優れたアンテナ特性を有
するアンテナ装置を実現することができる。またアンテ
ナ装置104の厚みを非常に薄くなるので、コンテナ等
の積み重ねを前提として使用されるものへのアンテナ装
置104の載置がより容易に行える。具体的にオーブコ
ム用のアンテナとして利用した場合には、貨物用コンテ
ナを積載した際にコンテナ間にできる隙間はせいぜい1
〜2インチほどであるが、アンテナ装置104全体厚み
を容易にこの範囲に収めることができるので、コンテナ
に装着した状態でコンテナの積み重ねが可能なアンテナ
を実現することができるとともにグランド板7とコンテ
ナの金属筐体とを短絡させておくことにより、アンテナ
装置104上にコンテナが積み重ねられた状態でもアン
テナインピーダンスの変化を最小限に抑制することがで
きるので、積み重ねた状態でもアンテナ特性が良好なア
ンテナを実現することができる。
【0202】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、1つのア
ンテナ装置に複数の放射素子を設け、それらの放射素子
がそれぞれ異なる共振周波数を持たせることができるの
で、より簡単な構成で、優れたアンテナ特性を有するア
ンテナ装置を実現できるとともに、アンテナ装置の生産
性を向上させることができる。
【0203】またアンテナ装置の小型化・薄型化しても
優れたアンテナ特性、特に大きなゲインを持たせること
ができ、車体やコンテナ等に取付容易で、かつ場所を取
らないアンテナ装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるアンテナ装置の
斜視図
【図2】本発明の一実施の形態におけるアンテナ装置の
側面断面図
【図3】本発明の一実施の形態によるアンテナの斜視図
【図4】本発明の一実施の形態によるアンテナの斜視図
【図5】本発明の一実施の形態によるアンテナの斜視図
【図6】本発明の一実施の形態によるアンテナの側面図
【図7】本発明の一実施の形態によるアンテナの斜視図
【図8】本発明の一実施の形態によるアンテナの斜視図
【図9】本発明の一実施の形態によるアンテナの斜視図
【図10】本発明の一実施の形態によるアンテナの斜視
【図11】本発明の一実施の形態によるアンテナの斜視
【図12】本発明の一実施の形態による反射損失−周波
数を示す図
【図13】従来例のアンテナの斜視図
【図14】従来例のアンテナの上面図
【図15】従来例のアンテナの車載状態を示す側面図
【図16】従来例のアンテナの反射損失−周波数を示す
【図17】本発明の一実施の形態におけるアンテナ装置
の車体への取り付けを示す平面図
【図18】本発明の一実施の形態におけるアンテナ装置
取り付け部分の断面図
【図19】本発明の一実施の形態における放射素子とグ
ランド板との間の距離とアンテナ損失との相関を示すグ
ラフ
【図20】本発明の一実施の形態によるアンテナの斜視
【符号の説明】
1 アンテナ基板 2 放射素子 2a 側端部 3 放射素子 4 放射素子 5,6 結合部 7 グランド板 8 短絡板 9 給電部 9a 給電点 10 スペーサ 20 放射素子 21 放射素子 22 放射素子 23 結合部 24 結合部 30 放射素子 31 放射素子 32 放射素子 33 結合部 34 結合部 40 放射素子 41 放射素子 42 アンテナ基板 43 アンテナ基板 43a 側面 44 結合部 50 放射素子 51 放射素子 52 放射素子 53 結合部 54 結合部 55 短絡板 56 短絡板 60 放射素子 61 放射素子 70 放射素子 71 放射素子 72 結合部 80 放射素子 81 放射素子 82 結合部 83 短絡板 90 放射素子 91 放射素子 92 結合部 93 短絡板 94 短絡板 101 レドーム 102 取り付け穴 103 車体 103a 金属筐体 103b 貫通孔 104 アンテナ装置 105 固定手段 105a ボルト 105b ナット 106 固定手段補助部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱▲サキ▼ 真也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5J021 AA02 AA03 AA04 AA09 AA13 AB06 CA03 FA32 HA05 JA03 JA07 5J046 AA19 AB13 PA07

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、前記基板と離間して設けられた第
    1の放射素子と、前記基板及び前記第1の放射素子と離
    間されて設けられた第2の放射素子とを備えたアンテナ
    装置であって、前記第1の放射素子の素子長と、前記第
    2の放射素子の第1の方向(L方向)の素子長とがとも
    にλ÷8〜3×λ÷8で、かつ前記基板と第1の放射素
    子との距離と前記基板と第2の放射素子との距離とがと
    もに0.5〜3(インチ)であることを特徴とするアン
    テナ装置。
  2. 【請求項2】基板と、第1の放射素子及び第2の放射素
    子とが互いに略平行であることを特徴とする請求項1記
    載のアンテナ装置。
  3. 【請求項3】第1の放射素子の第1の方向(L方向)素
    子長と第2の放射素子の前記方向の素子長とが異なるこ
    とを特徴とする請求項1,2いずれか1記載のアンテナ
    装置。
  4. 【請求項4】第1の放射素子の共振周波数と第2の放射
    素子の共振周波数が異なることを特徴とする請求項1〜
    3いずれか1記載のアンテナ装置。
  5. 【請求項5】第1の放射素子と第2の放射素子とを電気
    的に接続する結合部を設けたことを特徴とする請求項1
    〜4いずれか1記載のアンテナ装置。
  6. 【請求項6】第1の放射素子に給電する給電部を設け、
    前記給電部から第1の放射素子及び結合部を介して第2
    の放射素子に給電することを特徴とする請求項5記載の
    アンテナ装置。
  7. 【請求項7】第1の放射素子の端部から第1の方向(L
    方向)にλ÷50〜λ÷15である切り欠き部を形成
    し、前記切り欠き部に第1の放射素子に給電する給電部
    を設けたことを特徴とする請求項1記載のアンテナ装
    置。
  8. 【請求項8】第1の放射素子と第2の放射素子との第2
    の方向(W方向)の距離が10〜40mmであることを
    特徴とする請求項1〜7いずれか1記載のアンテナ装
    置。
  9. 【請求項9】第1の放射素子と第2の放射素子の第3の
    方向(H方向)の厚みが、ともに18μm〜3mmであ
    ることを特徴とする請求項1〜8いずれか1記載のアン
    テナ装置。
  10. 【請求項10】第1の放射素子の面積と第2の放射素子
    の面積との比を、1÷30≦第2の放射素子の面積÷第
    1の放射素子の面積≦0.5としたことを特徴とする請
    求項1〜9いずれか1記載のアンテナ装置。
  11. 【請求項11】第1の放射素子と、第2の放射素子と、
    結合部とが同一平面上に同一部材で形成されていること
    を特徴とする請求項1〜10いずれか1記載のアンテナ
    装置。
  12. 【請求項12】基板と第1の放射素子との距離と、基板
    と第2の放射素子との距離を異ならせ、前記第1の放射
    素子の前記基板と反対側に前記第2の放射素子を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  13. 【請求項13】第1の放射素子と第2の放射素子の少な
    くとも一方をメアンダラインで形成したことを特徴とす
    る請求項1記載のアンテナ装置。
  14. 【請求項14】第1の放射素子の第1の方向(L方向)
    の中央部付近に切り欠き部を設け、前記切り欠き部に給
    電部を設けたことを特徴とする請求項1記載のアンテナ
    装置。
  15. 【請求項15】基板と、前記基板と離間して設けられた
    第1の放射素子と、前記基板と離間して設けられ、前記
    第1の放射素子とは異なるアンテナ特性を有する第2の
    放射素子と、前記第1の放射素子と前記基板との間を電
    気的に接続する第1の短絡板と、前記第2の放射素子と
    前記基板との間を電気的に接続する第2の短絡板とを備
    えたアンテナ装置であって、前記第1の放射素子及び前
    記第2の放射素子の第1の方向(L方向)の素子長がλ
    ÷100〜3×λ÷8で、前記第1の短絡板及び第2の
    短絡板の長さが0.5〜3インチで、かつ、前記第1の
    放射素子の素子長と前記第1の短絡板の長さの和と、前
    記第2の放射素子の素子長と前記第2の短絡板の長さの
    和ととがともにλ÷8〜3×λ÷8であることを特徴と
    するアンテナ装置。
  16. 【請求項16】第1の放射素子の第1の短絡板側に大き
    さが第1の短絡板側から第1の方向(L方向)にλ÷5
    0〜λ÷15である切り欠き部を形成し、前記切り欠き
    部の前記第1の短絡板と反対側の端部に、第1の放射素
    子に給電する給電部を設けたことを特徴とする請求項1
    5記載のアンテナ装置。
  17. 【請求項17】給電部を第1の放射素子の第2の方向
    (W方向)の中央部付近に設けたことを特徴とする請求
    項15,16いずれか1記載のアンテナ装置。
  18. 【請求項18】第1の放射素子と第2の放射素子とを電
    気的に接合する結合部を短絡板側に設け、前記結合部の
    第2の方向(W方向)の長さを10mm〜50mmと
    し、第1の方向(L方向)の長さを5mm〜100mm
    としたことを特徴とする請求項15〜17いずれか1記
    載のアンテナ装置。
  19. 【請求項19】第1の短絡板と第2の短絡板とを1つの
    板状部材で形成したことを特徴とする請求項15〜18
    いずれか1記載のアンテナ装置。
  20. 【請求項20】基板と、前記基板と離間して設けられた
    第1,2,3の放射素子と、前記第1,2,3の放射素
    子と前記基板との間を電気的に接続する短絡板と、前記
    第1の放射素子と前記第2の放射素子とを電気的に接続
    する第1の結合部と、前記第2の放射素子と前記第3の
    放射素子とを電気的に接続する第2の結合部と、を備え
    たアンテナ装置であって、前記第1,2,3の放射素子
    の第1の方向(L方向)の素子長がλ÷100〜3×λ
    ÷8で、前記短絡板の長さが0.5〜3インチで、か
    つ、前記第1,2,3の放射素子の素子長と前記短絡板
    の長さの和がλ÷8〜3×λ÷8であることを特徴とす
    るアンテナ装置。
  21. 【請求項21】第1の放射素子の第1の方向(L方向)
    の素子長と、第2の放射素子の第1の方向(L方向)の
    素子長と、第3の放射素子の第1の方向(L方向)の素
    子長とが、それぞれ異なることを特徴とする請求項20
    記載のアンテナ装置。
  22. 【請求項22】第1の放射素子の第1の方向(L方向)
    の素子長L1と、第2の放射素子の第1の方向(L方
    向)の素子長L2と、第3の放射素子の第1の方向(L
    方向)の素子長L3とが、L1=L3>L2の関係にあ
    ることを特徴とする請求項21記載のアンテナ装置。
  23. 【請求項23】第1の放射素子の第1の方向(L方向)
    の素子長L1と、第2の放射素子の第1の方向(L方
    向)の素子長L2と、第3の放射素子の第1の方向(L
    方向)の素子長L3とが、L1=L3<L2の関係にあ
    ることを特徴とする請求項21記載のアンテナ装置。
  24. 【請求項24】第2の方向(W方向)において、第2の
    放射素子が、第1の放射素子と第3の放射素子に挟まれ
    て設けられていることを特徴とする請求項22,23い
    ずれか1記載のアンテナ装置。
  25. 【請求項25】基板と、前記基板と離間して設けられた
    放射素子と、前記放射素子と前記基板との間を電気的に
    接続する短絡板とを備えたアンテナ装置であって、前記
    放射素子の第1の方向(L方向)の素子長がλ÷100
    〜3×λ÷8で、前記短絡板の長さが0.5〜1インチ
    で、かつ、前記放射素子の素子長と前記短絡板の長さの
    和がλ÷8〜3×λ÷8であることを特徴とするアンテ
    ナ装置。
  26. 【請求項26】基板と、前記基板と離間して設けられた
    第1の放射素子と、前記基板と離間して設けられ、前記
    第1の放射素子とは異なるアンテナ特性を有する第2の
    放射素子と、前記第1の放射素子と前記基板との間を電
    気的に接続する第1の短絡板と、前記第2の放射素子と
    前記基板との間を電気的に接続する第2の短絡板とを備
    えたアンテナ装置であって、前記第1の放射素子及び前
    記第2の放射素子の第1の方向(L方向)の素子長がλ
    ÷100〜3×λ÷8で、前記第1の短絡板及び第2の
    短絡板の長さが0.5〜1インチで、かつ、前記第1の
    放射素子の素子長と前記第1の短絡板の長さの和と、前
    記第2の放射素子の素子長と前記第2の短絡板の長さの
    和ととがともにλ÷8〜3×λ÷8であることを特徴と
    するアンテナ装置。
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