JP2001155718A - 電極の密着性の測定方法及び合否判定方法 - Google Patents

電極の密着性の測定方法及び合否判定方法

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JP2001155718A JP33284199A JP33284199A JP2001155718A JP 2001155718 A JP2001155718 A JP 2001155718A JP 33284199 A JP33284199 A JP 33284199A JP 33284199 A JP33284199 A JP 33284199A JP 2001155718 A JP2001155718 A JP 2001155718A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 円弧部14に第1斜面15と第2斜面1
6とを接続させた検査部13を備えた第1の検査ブロッ
ク10を、円弧部の曲率半径を異ならせたものを複数個
準備し、このうちから曲率半径の大きな検査ブロックを
選択し、金属層である電極合剤62,63を塗布してあ
る帯状の集電体61を、選択した検査ブロックの第1斜
面、円弧部、第2斜面に沿わせてしごき、金属層が剥離
しないときには、曲率半径の1段階小さな検査ブロック
に代えて同様のしごきを行い、剥離が発生するまで順次
検査ブロックを代えて同手順を繰り返し、剥離が発生し
た時点で金属層の密着性を評価する測定方法である。 【効果】 集電体をしごくので、電極の全体を評価する
ことができる。従って、評価範囲を広くすることができ
る。短時間で判断することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電池に用いる電極の
密着性の測定方法及び合否判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電池の電極には、集電体に金属層を塗布
形成したものがある。図6は電池の断面図であり、電池
100は、充電できる2次電池であり、ケース101に
電極102、及び電解液103を納め、蓋104で密閉
した密閉形電池である。
【0003】電極102は、正電極105、及び負電極
106とからなる。正電極105は、帯状の集電体10
7の両面に電極合剤(金属層)108,109を塗布
し、巻いたものである。負電極106は、帯状の集電体
111の両面に電極合剤112,113を塗布し、巻い
たものである。これらの正電極105、負電極106間
にセパレータ114を挟めて絶縁を行う。次に、正電極
105、並びに負電極106を対象とした密着性の測定
方法を説明する。
【0004】図7は従来の電極の密着性の測定方法を示
した図であり、碁盤目試験(JISG 0202)を示
す。碁盤目試験(JIS G 0202)は、カッタナ
イフで塗膜を貫通する碁盤目を切り、塗膜の剥離状態を
調べて、付着性を評価する試験である。
【0005】電極(正電極105)の密着性の測定で
は、まず、正電極105の電極合剤(金属層)108上
に無作為にクロスカットゲージ115を矢印の如く置
く。そして、クロスカットゲージ115に倣って、カッ
タナイフで電極合剤(金属層)108のみを切る。
【0006】図8は図7の8部拡大図であり、等間隔P
の切れ目116・・・(・・・は複数を示す。以下同様。)を
平行に11本入れ、これらの平行な切れ目116・・・に
対して垂直に交わる等間隔Pの切れ目117・・・を平行
に11本入れて、正方形118・・・を100個造る。こ
の正方形118・・・が何個剥がれ、何個残っているかを
調べて、残り数/100で表示することで、電極の密着
性を評価する。
【0007】この場合、クロスカットゲージ115は幅
2mmのゲージであり、間隔Pは2mmとなる。その結
果、400mm2の範囲を評価することができる。一
方、負電極の場合は、クロスカットゲージは幅1mmの
ゲージであり、100mm2の範囲を評価することがで
きる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、評価できる範
囲は、100mm2、又は400mm2であり、1回で評
価できる範囲(面積)が狭い。また、正方形118・・・
を100個造る必要があり、手間がかかり、評価の作業
効率が悪い。加えて、カッタナイフで集電体107,1
11(例えば、厚さ20μm)に達するように電極合剤
(金属層(例えば、厚さ100μm程度))のみを切る
のは極めて難かしく、剥離の判断に熟練を必要とする。
さらに、正電極105と負電極106では密着性の要件
(強度等)が異なり、剥離の判断が難しい。
【0009】そこで、本発明の目的は、評価範囲が広
く、短時間で判断することができ、熟練を必要とせず、
密着性の判断が容易な電極の密着性の測定方法及び合否
判定方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、円柱若しくは円筒を分割してなる長尺の
円弧部の切断面に第1斜面と第2斜面とを接続させてな
る略V字断面の検査部を備えた検査ブロックを、円弧部
の曲率半径を異ならせたものを複数個準備し、このうち
から曲率半径の大きな検査ブロックを選択し、金属層を
塗布してある帯状の集電体を、選択した検査ブロックの
第1斜面、円弧部、第2斜面に沿わせてしごき、金属層
が剥離しないときには、曲率半径の1段階小さな検査ブ
ロックに代えて同様のしごきを行い、剥離が発生するま
で順次検査ブロックを代えて同手順を繰り返し、剥離が
発生した時点で金属層の密着性を評価する。
【0011】金属層を塗布してある帯状の集電体を略V
字断面の検査部に沿わせてしごくことで、金属層の密着
性を調べる。具体的には、金属層を塗布してある帯状の
集電体を略V字断面の検査部に沿わせてしごき、金属層
が剥離しないときには、曲率半径の1段階小さな検査ブ
ロックに代えて同様のしごきを行い、剥離が発生するま
で順次検査ブロックを代えて同手順を繰り返し、剥離が
発生した時点で金属層の密着性を評価する。曲率半径の
1段階小さな検査ブロックに変えることで、密着部にか
ける力を段階的に大きくしていく。その結果、剥離を定
量的に評価することができ、密着性の判断が容易にな
る。
【0012】金属層を塗布してある帯状の集電体を略V
字断面の検査部に沿わせるので、曲げた角度を常に一定
に保つことができ、作業者による角度の違いが起きず、
誰でも同じ状態で評価することができる。従って、個人
差の少ない評価を実施することができ、熟練性を必要と
しない。
【0013】請求項2は、円柱若しくは円筒を分割して
なる長尺の円弧部の切断面に第1斜面と第2斜面とを接
続させてなる略V字断面の検査部を備えた検査ブロック
を準備し、この検査ブロックの第1斜面、円弧部、第2
斜面に沿わせる要領で、金属層を塗布してある帯状の集
電体をしごき、このしごきの結果、金属層に剥離が認め
られなければ合格、剥離が認められれば不合格とする。
【0014】金属層を塗布してある帯状の集電体を指定
の略V字断面の検査部に沿わせてしごくことで、合格、
不合格の検査を実施する。具体的には、検査ブロックの
第1斜面、円弧部、第2斜面に沿わせる要領で、金属層
を塗布してある帯状の集電体をしごき、このしごきの結
果、金属層に剥離が認められなければ合格、剥離が認め
られれば不合格とする。合格、不合格を判定する許容値
は第1、第2斜面の角度、及び円弧部の曲率半径とする
ことで、密着部にかける力に許容値を設定することがで
きる。その結果、密着性の判断が容易になる。
【0015】金属層を塗布してある帯状の集電体を略V
字断面の検査部に沿わせるので、曲げた角度は常に一定
となり、作業者による角度の違いが起きない。その結
果、個人差の少ない合否判定を実施することができ、熟
練性を必要としない。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。図1は本発明に係る電極の密着
性の測定に用いる検査ブロックの斜視図であり、第1の
検査ブロック10は、ベース部11上にブロック部12
を形成し、このブロック部12の上に検査部13を形成
したものである。
【0017】図2は図1の2矢視図であり、検査部13
の拡大図である。検査部13は、円柱を分割してなる長
尺の円弧部14に第1斜面15と第2斜面16とを傾斜
角θで接続させた略V字断面の部位である。円弧部14
は、曲率半径r1の円弧であり、曲率半径r1は、10
mmである。傾斜角θは、例えば、120゜である。
【0018】図3は本発明に係る検査ブロックの検査部
の拡大図であり、上記図1,図2に示す実施の形態と同
様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
第2の検査ブロック20は、検査部23を備えたもので
あり、検査部23は円弧部24を形成した部位である。
円弧部24は、曲率半径r2の円弧であり、曲率半径r
2は、8mmである。
【0019】ここで、図示していない曲率半径r3(6
mm)のものを第3の検査ブロック30とし、また、曲
率半径r4(4mm)のものを第4の検査ブロック40
とし、さらに、曲率半径r5(2mm)のものを第5の
検査ブロック50とする。このように、検査ブロックの
曲率半径は2mmピッチで形成したものであり、曲率半
径10mm以上は、12,14,16mmと設定する。
【0020】次に、電極の密着性の測定方法を説明す
る。なお、正電極を対象とした測定手順と負電極を対象
とした測定手順は同じなので、負電極の説明は省略す
る。図4(a)〜(c)は本発明に係る電極の密着性の
測定方法の説明図である。 (a):まず、円弧部の曲率半径を異ならせたものを複
数個準備し、このうちから曲率半径の大きな検査ブロッ
クを選択する。ここでは、曲率半径10mmの第1の検
査ブロック10を置く。その次に、帯状の集電体61の
面に金属層であるところの電極合剤62,63を塗布形
成した正電極60を用意する。
【0021】集電体61はアルミニウム箔で、アルミニ
ウム箔の厚さは約20μmである。電極合剤62は、活
物質として用いたマンガン酸リチウム(LiMn24
と、導電補助剤として用いたアセチレンブラック(A
B)と、バインダと、からなり、これらを混練(スラリ
ー)した後、塗布して乾燥(乾燥後の厚さ100μm程
度)せさたものである。電極合剤63は、電極合剤62
と同じものである。
【0022】(b):金属層(電極合剤62)を塗布し
てある帯状の集電体61を、選択した第1の検査ブロッ
ク10の第1斜面15、円弧部14、第2斜面16に沿
わせて曲げ、曲げた外アール部64に剥離が発生してい
ないかを確認する。その後、曲げた状態で張力を掛けつ
つ、一端66から他端67へ(矢印方向)正電極60を
しごく。
【0023】(c):集電体61を第1の検査ブロック
10の第1斜面15、円弧部14、第2斜面16に沿わ
せてしごきながら、電極合剤62の外アール部64に剥
離が発生していないかを確認する。電極合剤62が剥離
したときには、曲率半径12mmの検査ブロックに交換
してしごきを実施する。剥離が発生しなければ、密着性
の測定結果は「12mm」である。
【0024】一方、電極合剤62が剥離しないときに
は、曲率半径の1段階小さな検査ブロックに順に交換し
た上で剥離が発生するまでしごきを繰り返す。具体的に
は、第1の検査ブロック10の後、第2の検査ブロック
20(図示していない)を用いて、上記図4に示した手
順で同様に密着性の測定を実施する。続けて、第3の検
査ブロック30→第4の検査ブロック40→第5の検査
ブロック50の順で同様に測定を実施する。
【0025】すなわち、どの曲率半径で剥離が起きるか
を確認するために、剥離が発生するまでしごきを順に繰
り返し、剥離が発生した時点で金属層(電極合剤62)
の密着性を評価する。例えば、曲率半径10〜2mmま
でしごきを順に繰り返した結果、曲率半径2mmの第5
の検査ブロック50で電極合剤62が剥離したと仮定す
る。この際の、電極(正電極60)の密着性の測定結果
は「4mm」である。
【0026】図4に示したように、この密着性の測定で
は、電極合剤62を曲げた状態で一端66から他端67
へしごくので、判断に手間がかからず、短時間で評価す
ることができる。また、第1斜面15、並びに第2斜面
16に沿わせるので、電極の曲げた角度をほぼ一定に保
つことができ、曲げる角度に個人差が発生し難い。従っ
て、熟練を必要としない。
【0027】さらに、検査部13の曲率半径を変えるこ
とで、密着部にかける力を変えることができる。その結
果、密着性を定量的に把握することができ、密着性の判
断が容易になる。
【0028】図5(a),(b)は電極の密着性の測定
方法の比較図である。(a)は、図7を転写したもの
で、従来の電極の密着性の測定方法で測定した正電極1
05を示し、評価の範囲はA1(面積=E×E)であ
る。Eは10mm又は20mmである。(b)は、図4
(c)を転写したもので、本発明の電極の密着性の測定
方法で測定した正電極60を示し、評価の範囲はA2
(面積=F×G)である。電極のつかみ部71,72を
除き、電極を全体的に評価することができる。図から明
らかなように、評価の範囲A2は範囲A1より極めて大
きく、本発明によれば(A2−A1)だけ評価の範囲を
従来より大きくすることができる。従って、本発明方法
によれば、広範囲を一度で評価することができる。
【0029】次に、電極の密着性の合否判定方法につい
て図4を参考に説明する。合否判定では、合否を判定す
る許容値が予め決まっているため、検査ブロックは1個
のみを選択すればよい。正電極60を対象とした合否判
定から説明する。まず、正電極60の許容値が「2m
m」であれば曲率半径r5(2mm)を備えた第5の検
査ブロック50を準備する。そして、第5の検査ブロッ
ク50の第1斜面15、円弧部、第2斜面16に沿わせ
る要領で、金属層(電極合剤62)を塗布してある帯状
の集電体61をしごき、このしごきの結果、金属層(電
極合剤62)に剥離が認められなければ合格、剥離が認
められれば不合格とする。例えば、多数の正電極60の
中から任意に選んだ正電極60が不合格の場合、正電極
60のロッドは全て廃棄する。
【0030】次に、負電極を対象とした合否判定を説明
する。なお、負電極の集電体は銅箔で、銅箔の厚さは約
20μmである。電極合剤は、活物質として用いたグラ
ファイトと、バインダと、からなり、これらを混練(ス
ラリー)した後、塗布して乾燥(乾燥後の厚さ100μ
m程度)せさたものである。従って、判定の許容値は異
なる。
【0031】負電極の許容値が「10mm」であれば曲
率半径r1(10mm)を備えた第1の検査ブロック1
0を準備する。そして、第1の検査ブロック10の第1
斜面15、円弧部14、第2斜面16に沿わせる要領
で、金属層(電極合剤)を塗布してある帯状の集電体を
しごき、このしごきの結果、金属層(電極合剤)に剥離
が認められなければ合格、剥離が認められれば不合格と
する。不合格の場合、例えば、この負電極のロッドは全
て廃棄する。
【0032】このように、合否判定方法では、第1斜
面、円弧部、第2斜面に沿わせる要領で、金属層(電極
合剤)を塗布してある帯状の集電体をしごくので、合否
の評価範囲を広くすることができる。また、第1斜面1
5、円弧部、第2斜面16に沿わせる要領で、金属層
(電極合剤)を塗布してある帯状の集電体をしごくの
で、短時間で判定することができるとともに、判定に熟
練を必要としない。
【0033】さらに、検査部の円弧部の曲率半径を変
え、且つ第1、第2斜面で角度を保つことで、電極にか
ける負荷を変えることができる。その結果、密着性の要
件(強度等)である許容値に合せて検査ブロックを選定
すればよく、剥離の合否判断が極めて容易である。
【0034】尚、本発明の実施の形態に示した図1の検
査部13に連なる斜面は電極の角度を保てるものであれ
ばよく、例えば、面のない枠組みだけでもよい。また、
図2の検査部13の構成は一例であり、円弧部14、第
1斜面15並びに第2斜面16を一体で加工してもよ
い。傾斜角θの角度は120゜に限定するものではな
く、120゜より小さくてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1では、検査ブロックの第1斜面、円弧
部、第2斜面に沿わせて、金属層を塗布してある帯状の
集電体をしごき、金属層に剥離を発生させる曲率半径を
調べる。第1斜面、円弧部、第2斜面に沿わせてしごく
ので、電極の全体を評価することができる。従って、評
価範囲を広くすることができる。
【0036】従来は、カッタで碁盤目に切込みを入れる
ため、その作業に時間を費やしていたが、請求項1で
は、単に集電体を検査ブロックに当ててしごくだけであ
るから、評価のための作業時間を大幅に短縮することが
できる。
【0037】また、従来は、金属層の切込み加減が難か
しく、剥離の判断に熟練を必要としていたが、請求項1
では、第1斜面、並びに第2斜面に沿わせるので、曲げ
た角度をぼぼ一定に保つことができ、評価に個人差が発
生しない。従って、評価に熟練を必要としない。さら
に、検査部の曲率半径を段階的に変えることで、密着部
にかける力を変えることができる。その結果、密着性を
定量的に把握することができ、密着性の判断が容易にな
る。
【0038】請求項2では、検査ブロックの第1斜面、
円弧部、第2斜面に沿わせる要領で、金属層を塗布して
ある帯状の集電体をしごき、指定の検査ブロックで金属
層に剥離が起きないか、確認作業を行う。第1斜面、円
弧部、第2斜面に沿わせてしごくので、電極を全体的に
評価することができる。従って、評価範囲を広くするこ
とができる。
【0039】従来は、カッタで碁盤目に切込みを入れる
ため、その作業に時間を費やしていたが、請求項2で
は、単に集電体を指定の検査ブロックのみに当ててしご
くだけであるから、合格、不合格の検査時間を大幅に短
縮することができる。
【0040】また、従来は、金属層の切込み加減が難か
しく、剥離の判断に熟練を必要としていたが、請求項2
では、指定の検査ブロックのみの第1斜面、並びに第2
斜面に沿わせるので、曲げた角度をぼぼ一定に保つこと
ができ、合格、不合格の評価に個人差が発生しない。従
って、評価に熟練を必要としない。さらに、検査ブロッ
クの第1斜面、並びに第2斜面の角度を一定にし、且つ
検査部の曲率半径を変えることで、密着部にかける力を
変えることができる。合格、不合格を判定する力の許容
値を第1、第2斜面の角度、及び円弧部の曲率半径とす
ることで、密着性の判断が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電極の密着性の測定に用いる検査
ブロックの斜視図
【図2】図1の2矢視図
【図3】本発明に係る検査ブロックの検査部の拡大図
【図4】本発明に係る電極の密着性の測定方法の説明図
【図5】電極の密着性の測定方法の比較図
【図6】電池の断面図
【図7】従来の電極の密着性の測定方法を示した図
【図8】図7の8部拡大図
【符号の説明】
10…第1の検査ブロック、13…検査部、14…円弧
部、15…第1斜面、16…第2斜面、20…第2の検
査ブロック、30…第3の検査ブロック、40…第4の
検査ブロック、50…第5の検査ブロック、60…正電
極、61…集電体、62,63…金属層(電極合剤)、
r1〜r5…曲率半径。
フロントページの続き (72)発明者 岡 輝行 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 田平 弘樹 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 田渕 聡 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 斎藤 安久 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 久保 利行 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5H014 AA04 BB00 BB17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱若しくは円筒を分割してなる長尺の
    円弧部の切断面に第1斜面と第2斜面とを接続させてな
    る略V字断面の検査部を備えた検査ブロックを、前記円
    弧部の曲率半径を異ならせたものを複数個準備し、この
    うちから曲率半径の大きな検査ブロックを選択し、金属
    層を塗布してある帯状の集電体を、選択した検査ブロッ
    クの第1斜面、円弧部、第2斜面に沿わせてしごき、前
    記金属層が剥離しないときには、曲率半径の1段階小さ
    な検査ブロックに代えて同様のしごきを行い、剥離が発
    生するまで順次検査ブロックを代えて同手順を繰り返
    し、剥離が発生した時点で金属層の密着性を評価するこ
    とを特徴とした電極の密着性の測定方法。
  2. 【請求項2】 円柱若しくは円筒を分割してなる長尺の
    円弧部の切断面に第1斜面と第2斜面とを接続させてな
    る略V字断面の検査部を備えた検査ブロックを準備し、
    この検査ブロックの第1斜面、円弧部、第2斜面に沿わ
    せる要領で、金属層を塗布してある帯状の集電体をしご
    き、このしごきの結果、金属層に剥離が認められなけれ
    ば合格、剥離が認められれば不合格とすることを特徴と
    した電極の密着性の合否判定方法。
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