JP2001155458A - ディスクドライブ用サスペンションとその製造方法 - Google Patents

ディスクドライブ用サスペンションとその製造方法

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JP2001155458A
JP2001155458A JP2000054097A JP2000054097A JP2001155458A JP 2001155458 A JP2001155458 A JP 2001155458A JP 2000054097 A JP2000054097 A JP 2000054097A JP 2000054097 A JP2000054097 A JP 2000054097A JP 2001155458 A JP2001155458 A JP 2001155458A
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幸司 魚住
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正夫 半谷
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則幸 齋藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各部に要求される特性に応じることのできる
高性能なサスペンションを提供する。 【解決手段】 このディスクドライブ用サスペンション
17は、ベースプレート30と、ベースプレート30に
取付けるロードビーム31と、ロードビーム31に取付
けるフレキシャ50を備えている。ロードビーム31
は、ベースプレート30とは分離独立した板厚の厚いプ
レートからなる剛体部40と、剛体部40とは別体に構
成された薄い板状のばね部材41からなるばね部42を
有している。ばね部材41は剛体部40とベースプレー
ト30とをつないでいる。ばね部材41は剛体部40よ
りも薄く低ばね定数であり、剛体部40よりも撓みやす
くなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばパーソナ
ルコンピュータ等の情報処理装置に内蔵されるディスク
ドライブ用サスペンションと、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】回転する磁気ディスクあるいは光磁気デ
ィスク等に情報を記録し再生するためのハードディスク
ドライブ(HDD)は、軸を中心に旋回可能なキャリッ
ジを有している。このキャリッジは、ポジショニング用
モータによって、前記軸を中心に旋回駆動される。
【0003】例えば米国特許(USP)第4,167,
765号明細書に記載されているようにキャリッジは、
アームと、アームの先端部に設けたサスペンションと、
サスペンションに取付けたスライダを含むヘッド部など
を備えている。そしてディスクが高回転することによっ
てスライダがディスクから僅かに浮上するとともに、デ
ィスクとスライダとの間にエアベアリングが形成される
ようになっている。
【0004】前記サスペンションは、精密な薄板ばねか
らなるロードビーム(load beam )と、ロードビームの
先端部にレーザ溶接等によって固定された極薄い板ばね
からなるフレキシャ(flexure )と、ロードビームの基
部にレーザ溶接等によって固定されたベースプレートな
どからなる。ベースプレートは前記アームのサスペンシ
ョン取付面に固定される。
【0005】このようなディスクドライブでは、記録す
べき情報の高密度化とディスクの高回転化が進む傾向に
ある。したがってディスクドライブ用サスペンション
は、ディスクの記録面に対して高精度に位置決めするこ
との可能な優れた振動特性を有すること、およびディス
クの高回転化によって生じる風乱の影響を受けにくいこ
とが要求される。しかもこの種のサスペンションには、
新たに要求される種々の機能に対応すべく、さらに複雑
な加工が施される傾向もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記サスペンション
は、ディスクの高密度化に伴って、さらに高剛性でか
つ、ばね定数が低いことが要求されている。しかし従来
は、図11に示すサスペンション1のロードビーム2の
ように、長さL1にわたる剛体部2aと、長さL2のば
ね部2bとが一体となった部品であるため、剛体部2a
に要求される性能(高剛性)と、ばね部2bに要求され
る性能(低ばね定数)とを同時に満足することが難しか
った。
【0007】特に剛体部2aは、ばね部2bによって材
質と板厚が制約を受けてしまうことから、剛体部2aの
剛性を高くするために、剛体部2aの両側縁を折曲げる
ことによって曲げ縁3を形成したり、あるいはエンボス
加工によってリブ4を形成する必要があった。このため
ロードビーム2に高精度な加工が必要であり、加工工数
が多く、コストも高くなる。
【0008】しかもロードビーム2に形成する曲げ縁3
やリブ4は、風の流れを妨げる原因となるため、ディス
クが高回転したときに風乱の影響を受けやすく、ロード
ビーム2がばたつくという問題も生じた。なお、ロード
ビーム2の基部にベースプレート5が固定されている。
ロードビーム2の先端部にフレキシャ6が固定されてい
る。フレキシャ6にはヘッド部7を構成するスライダ8
が装着される。
【0009】ロードビームのばね定数を下げるために、
例えば特開平9−191004号公報に記載されている
ロードビームのように、ばね部の板厚をパーシャルエッ
チングによって部分的に薄くすることも提案されてい
る。しかしながらパーシャルエッチングによってばね部
の板厚を正確に制御することには限界があり、ばね部の
板厚が不安定になって、ばね定数がばらつきやすいとい
う問題があった。
【0010】また、特開平9−128919号公報に記
載されているサスペンションのように、ロードビームの
スライダ搭載部分の周囲にエッチングあるいはプレスに
よって幅の狭い複数の板ばね状の部分を形成し、これら
板ばね状の部分を板厚方向に変形させたものも提案され
ている。しかしこの従来例は、ロードビームの先端の狭
い領域に前記板ばね状の部分を形成する必要があり、そ
のためにきわめて繊細な加工を必要とし、ビームの形状
やばね定数がばらつきやすく品質が安定しないという問
題がある。
【0011】従って本発明の目的は、要求される性能に
応じることのできる高性能なディスクドライブ用サスペ
ンションと、その製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を果たすための
本発明のサスペンションは、ベースプレートと、前記ベ
ースプレートに取付けるロードビームと、前記ロードビ
ームに取付けられかつヘッド部が設けられるフレキシャ
とを有するディスクドライブ用サスペンションにおい
て、前記ロードビームは、前記ベースプレートから分離
独立していて前記フレキシャが固定される剛体部と、前
記剛体部とは別体に構成されて前記剛体部と前記ベース
プレートとをつなぎかつ前記剛体部よりもばね定数が低
いばね部材からなるばね部とを具備している。
【0013】この発明のサスペンションは、ロードビー
ムを構成する剛体部とばね部とが別部品であるため、サ
スペンションに要求される性能を満足すべく、剛体部と
ばね部の材質あるいは板厚等がそれぞれ個別に選択され
る。例えばロードビームの剛体部に板厚の大きなプレー
トを採用し、ばね部には板厚の薄い圧延鋼材などからな
る精度の高い低ばね定数のばね部材が採用される。
【0014】前記ロードビームの剛体部にはステンレス
鋼を採用することも考えられるが、Al,Ti等の軽金
属(Feよりも軽い金属)の合金、もしくは合成樹脂に
よって構成することにより、さらなる軽量化と高剛性化
を両立させることもできる。あるいは前記ロードビーム
等が、アルミニウムやチタン等の軽金属もしくはそれら
を主体とする合金と、それ以外の金属(例えばステンレ
ス鋼)とを積層した2種類以上の材料からなる複合材
(クラッド材)によって構成されていてもよい。前記フ
レキシャと前記ばね部を、互いに一体に連なる1枚の板
によって構成することで、部品の共通化を図ってもよ
い。
【0015】本発明のサスペンションを製造する工程
で、ベースプレートとロードビームの剛体部およびこれ
らを互いにつなぐ連結部を一体に有するサスペンション
半成品を採用することもできる。このサスペンション半
成品とは別体に構成されたばね部材を、前記サスペンシ
ョン半成品のベースプレートと剛体部に固定したのち、
前記連結部をベースプレートと剛体部から切離す。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第1の実施形態に
ついて、図1から図3を参照して説明する。図3に示さ
れたハードディスクドライブ(HDD)10は、軸11
を中心に旋回可能なキャリッジ12を有している。キャ
リッジ12は、ボイスコイルモータ等のポジショニング
用モータ13によって、軸11を中心に旋回駆動され
る。
【0017】キャリッジ12は、複数のアーム(アクチ
ュエータアーム)16と、各アーム16の先端部に取付
けられたサスペンション17と、各サスペンション17
の先端部に設けたヘッド部18などを備えている。モー
タ13によってキャリッジ12が駆動されることによ
り、ヘッド部18がディスク19の所望トラックまで移
動する。
【0018】ヘッド部18は、ディスク19のトラック
と対向可能な位置に設けたスライダ20と、スライダ2
0に保持されたトランスジューサ(図示せず)などを含
んでいる。ディスク19が高速回転したときに、ディス
ク19とスライダ20との間に入り込む空気によって、
スライダ20がディスク19から僅かに浮上するととも
に、ディスク19とスライダ20との間にエアベアリン
グが形成される。
【0019】図1に示すようにサスペンション17は、
ベースプレート30と、このベースプレート30に取付
けるロードビーム31などを含んでいる。図3に示すよ
うにベースプレート30はアーム16に固定される。ベ
ースプレート30にはアーム16のボス部(図示せず)
が挿入される円形の孔33が形成されている。
【0020】図2に示すようにロードビーム31は、ベ
ースプレート30とは分離独立した剛体部40と、この
剛体部40に固定されるばね部材41からなるばね部4
2とを具備している。剛体部40の厚さはばね部材41
の板厚よりも厚い。図1において、長さLがばね部42
として機能する領域である。このばね部42は、剛体部
40よりもばね定数が小さく撓みやすくなっている。図
示例の剛体部40は、軽量化と高剛性を両立させるため
に、例えばアルミニウム合金などの軽合金からなり、し
かも厚み方向に貫通する開口部45が形成されている。
この剛体部40は、アルミニウムなどの軽合金の板とス
テンレス鋼の板を積層してなる複合材であってもよい。
【0021】開口部45の代りに、例えばエッチング等
によって肉厚を薄くした凹部を形成してよい。ロードビ
ーム31の材料にTiやAl合金等の軽金属(Feより
も比重の小さい金属)もしくはAl合金とステンレス鋼
の複合材を用いてもよいし、あるいは合成樹脂を用いて
もよい。こうすることにより軽量化が図れ、周波数特性
と振動特性が向上する。なお、ロードビーム31に必要
に応じて曲げ加工が施されてもよい。
【0022】ばね部42を構成する板状のばね部材41
は、例えばばね性のある薄いステンレス鋼圧延板からな
り、その一端部41aは、剛体部40の端部40aに重
ねた状態でレーザ溶接等によって固定されている。ばね
部材41の他端部41bは、ベースプレート30に重ね
かつレーザ溶接等によって固定されている。
【0023】ばね部材41をロードビーム31の剛体部
40に固定する手段として、溶接の代りに接着剤が使わ
れてもよい。剛体部40が合成樹脂製の場合には、剛体
部40を成形するための型にばね部材41をセットした
状態で樹脂材料を型に流し込み硬化させ、いわゆるイン
モールド成形によってばね部材41を剛体部40に固定
してもよい。
【0024】剛体部40に極薄い板ばねからなるフレキ
シャ50が取付けられている。フレキシャ50は例えば
ステンレス鋼の圧延材からなり、レーザ溶接等によって
ロードビーム31に固定されている。図2に示すように
剛体部40の端部40bに凸部51が設けられている。
この凸部51はフレキシャ50のタング部52に当接し
ている。この凸部51はタング部52に向かって突出し
ている。フレキシャ50に、ヘッド部18を構成するス
ライダ20が装着される。
【0025】このように構成されたサスペンション17
は、ロードビーム31を構成する剛体部40とばね部4
2とが別部品によって構成され、それぞれに適した材料
と板厚を選定できるため、剛体部40に要求される性能
(例えば高剛性)と、ばね部42に要求される性能(例
えば低ばね定数)を両立させることが容易となる。ま
た、ばね部材41に精度の高い圧延材を使用すること
で、安定した低ばね定数のばね部42が得られる。
【0026】この実施形態のロードビーム31は、板厚
の厚いプレートを用いることができるため、図11に示
す従来例のような曲げ縁やリブを設ける場合に比較して
空気の流れを妨げにくい形状にすることができ、ディス
クが高回転しても風乱による影響が低減する。
【0027】図4はこの発明の第2の実施形態のサスペ
ンション17Aを示している。このサスペンション17
Aのばね部42は、ばね部材41の長さ方向中間部を折
曲げることによって折曲部60が形成されている。それ
以外の構成は前記第1の実施形態のサスペンション17
と同様であるから、第1の実施形態と共通の箇所に共通
符号を付して説明を省略する。
【0028】図5はこの発明の第3の実施形態のサスペ
ンション17Bを示している。このサスペンション17
Bは、ばね部材41の中央部に開口部61が形成され、
開口部61の両側が低ばね定数のばね部42として機能
するようにしている。また、ばね部材41の一部を折曲
げることによって折曲部60が形成されている。それ以
外の構成は第1の実施形態と同様であるから、第1の実
施形態と共通の箇所に共通符号を付して説明を省略す
る。
【0029】図6はこの発明の第4の実施形態のサスペ
ンション17Cを示している。このサスペンション17
Cは、アーム部分を有するいわゆるアームタイプのロン
グベースプレート30Cと、配線付きフレキシャ50C
を備えている。配線付きフレキシャ50Cは、ばね性を
有する薄いステンレス鋼圧延板等の金属基板65の表面
に、電気絶縁層を介して導電路66を形成したものであ
る。導電路66の一端はヘッド部18の端子67に導通
し、導電路66の他端はベースプレート30C上に設け
る端子68に導通している。ばね部材41の一部に折曲
部60と開口部61が形成されている。それ以外の構成
は第1の実施形態と同様であるから、第1の実施形態と
共通の箇所に共通符号を付して説明を省略する。このよ
うなアームタイプのベースプレート30Cのアーム部分
についても、前述したようなTiやAl合金等の軽金属
(Feよりも比重の小さな金属)や、Alとステンレス
鋼などからなる複合材、あるいは合成樹脂を用いること
で、軽量化が図れるとともに、周波数特性と振動特性を
向上させることができる。
【0030】図7はこの発明の第5の実施形態のサスペ
ンション17Dを示している。このサスペンション17
Dは、図8に示すようなサスペンション半成品70を用
いて製造される。サスペンション半成品70は、ベース
プレート30と、ロードビーム31の剛体部40と、こ
れらベースプレート30と剛体部40とをつなぐ左右一
対の連結部71とを備えている。連結部71は、図7に
示すようにばね部材41をベースプレート30と剛体部
40に重ねたときに、ばね部材41の両側に張り出すよ
うになっている。
【0031】サスペンション半成品70の剛体部40と
ベースプレート30の双方にわたってばね部材41を重
ね、例えばレーザ溶接等によってばね部材41をベース
プレート30と剛体部40に固定する。そののち、プレ
ス等によって連結部71を剛体部40とベースプレート
30から切離す。
【0032】この実施形態によれば、ばね部材41をサ
スペンション半成品70に固定する前は、ベースプレー
ト30と剛体部40が連結部71によって接続された1
個の部品となっているため、取扱いが容易であり、しか
も剛体部40とベースプレート30の相対位置をより正
確に規制することができる。
【0033】図9はこの発明の第6の実施形態のサスペ
ンション17Eを示している。このサスペンション17
Eは、1枚の板状のばね部材41Eによって、ばね部4
2とフレキシャ50が形成されている。この場合、ばね
部42とフレキシャ50が一体化することにより、部品
の共通化が図れる。また、前記第6の実施形態のサスペ
ンション半成品70と同様に、剛体部40とベースプレ
ート30が連結部71によってつながれていて、ばね部
材41Eをサスペンション半成品70に固定したのち、
連結部71を切除するようにしている。
【0034】図10はこの発明の第7の実施形態のサス
ペンション17Fを示している。このサスペンション1
7Fは、配線付きフレキシャ50Fを構成する1枚の板
状のばね部材41Fに、ばね部42と、ベースプレート
30に積層する部分80が一体に形成されている。配線
付きフレキシャ50Fは、ばね性を有する薄いステンレ
ス鋼圧延板等の金属基板65の表面に、電気絶縁層を介
して導電路66を形成したものであり、導電路66の一
端はヘッド部の端子67に導通し、導電路66の他端は
ベースプレート30に積層される部分80に設ける端子
68に導通している。この実施形態の剛体部40とベー
スプレート30は、前記第6の実施形態のサスペンショ
ン半成品70と同様に、連結部71によってつながれて
いて、ばね部材41Fをサスペンション半成品70に固
定したのち、連結部71を切除するようにしている。
【0035】なお、この発明を実施するに当たって、ベ
ースプレートやロードビームをはじめとして、フレキシ
ャ、剛体部、ばね部材などのサスペンション構成要素
を、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更して
実施できることは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、ロー
ドビームを構成する剛体部の材質や板厚がばね部に制約
を受けることがなくなり、それぞれの要求に応じた適正
材質および板厚の選択が可能となり、サスペンションに
要求される性能を満足することができる。例えばロード
ビームの剛体部に板厚の大きなプレートを採用すれば、
曲げ縁やリブなどの曲げ加工を行なうことなく、さらな
る高剛性化が可能になるとともに、剛体部の空気抵抗が
減少する。このためディスク高回転時の風乱の影響が減
少し、サスペンションフラッタ(風によるサスペンショ
ンのばたつき)の発生を抑制できる。
【0037】この発明のサスペンションは安定した低ば
ね定数のばね部を得ることができ、ばね部の精度と低ば
ね定数を両立させたサスペンションが得られる。ロード
ビームの剛体部とばね部とが別体であるから、剛体部に
ばね部よりも軟質な材料を使用でき、剛体部を成形する
際のプレス等の加工自由度が増える。
【0038】請求項2に記載した発明によれば、ロード
ビームの材料にAl合金,Ti合金あるいは合成樹脂等
の低比重材料を採用することにより、ロードビームの軽
量化が可能となり、周波数特性が向上し、振動特性も改
善される。
【0039】請求項3および請求項4に記載した発明に
よれば、ロードビームあるいはアームタイプのロングベ
ースプレートの材料にAl合金,Ti合金、あるいはこ
れら軽合金を含む2種類以上の材料の複合材からなる低
比重材料を採用することにより、ロードビーム等の軽量
化が可能となり、周波数特性が向上し、振動特性も改善
される。また、ロードビームとベースプレートの双方に
前記低比重材料を使用することで、サスペンション全体
としてさらなる軽量化が図れ、ディスクドライブの高速
化が可能となる。
【0040】請求項5に記載した発明によれば、フレキ
シャとばね部とが一体に連なった1枚の板を用いること
により、部品数が減少するとともに、フレキシャとばね
部との互いの位置決め精度が向上する。
【0041】請求項6に記載した製造方法によれば、サ
スペンションを製造する工程の途中までベースプレート
と剛体部とを一体に扱うことができ、ベースプレートと
剛体部の材料の共通化が図れるため、部品点数を減らす
ことができるとともに、ばね部材をベースプレートと剛
体部に固定する際に両者の位置精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示すディスクドラ
イブ用サスペンションの斜視図。
【図2】 図1に示されたサスペンションの分解斜視
図。
【図3】 図1に示されたサスペンションを備えたハー
ドディスクドライブの一部の断面図。
【図4】 本発明の第2の実施形態を示すディスクドラ
イブ用サスペンションの斜視図。
【図5】 本発明の第3の実施形態を示すディスクドラ
イブ用サスペンションの斜視図。
【図6】 本発明の第4の実施形態を示すディスクドラ
イブ用サスペンションの斜視図。
【図7】 本発明の第5の実施形態を示すディスクドラ
イブ用サスペンションの斜視図。
【図8】 図7に示されたサスペンションに使われるサ
スペンション半成品とばね部材の斜視図。
【図9】 本発明の第6の実施形態を示すディスクドラ
イブ用サスペンションの斜視図。
【図10】 本発明の第7の実施形態を示すディスクド
ライブ用サスペンションの分解斜視図。
【図11】 従来のディスクドライブ用サスペンション
の斜視図。
【符号の説明】
10…ディスクドライブ 17,17A〜17F…サスペンション 18…ヘッド部 30,30C…ベースプレート 31…ロードビーム 40…剛体部 41,41E,41F…ばね部材 42…ばね部 50,50C,50F…フレキシャ 70…サスペンション半成品 71…連結部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 半谷 正夫 神奈川県愛甲郡愛川町中津字桜台4056番地 日本発条株式会社内 (72)発明者 齋藤 則幸 神奈川県愛甲郡愛川町中津字桜台4056番地 日本発条株式会社内 Fターム(参考) 5D059 AA01 BA01 CA13 CA23 DA22 DA26 DA33 EA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースプレートと、 前記ベースプレートに取付けるロードビームと、 前記ロードビームに取付けられかつヘッド部が設けられ
    るフレキシャと、を有するディスクドライブ用サスペン
    ションにおいて、 前記ロードビームは、 前記ベースプレートから分離独立していて前記フレキシ
    ャが固定される剛体部と、 前記剛体部とは別体に構成されて前記剛体部と前記ベー
    スプレートとをつなぎかつ前記剛体部よりもばね定数が
    低いばね部材からなるばね部と、 を具備したことを特徴とするディスクドライブ用サスペ
    ンション。
  2. 【請求項2】前記ロードビームの剛体部が軽金属もしく
    は合成樹脂からなることを特徴とする請求項1記載のデ
    ィスクドライブ用サスペンション。
  3. 【請求項3】前記ロードビームが、軽金属を含む2種類
    以上の材料の複合材からなることを特徴とする請求項1
    記載のディスクドライブ用サスペンション。
  4. 【請求項4】アームタイプのロングベースプレートが、
    軽金属を含む2種類以上の金属の複合材からなることを
    特徴とする請求項1記載のディスクドライブ用サスペン
    ション。
  5. 【請求項5】前記フレキシャと前記ばね部が互いに一体
    に連なる1枚の板からなることを特徴とする請求項1記
    載のディスクドライブ用サスペンション。
  6. 【請求項6】ベースプレートとロードビームの剛体部と
    これらベースプレートと剛体部をつなぐ連結部とを一体
    に有するサスペンション半成品、を製造する工程と、 前記サスペンション半成品とは別体に構成されたばね部
    材を前記サスペンション半成品のベースプレートと剛体
    部に固定する工程と、 前記ばね部材を前記サスペンション半成品に固定したの
    ち前記連結部を前記ベースプレートと剛体部から切離す
    工程と、 を具備したことを特徴とするディスクドライブ用サスペ
    ンションの製造方法。
JP2000054097A 1999-09-17 2000-02-29 ディスクドライブ用サスペンション Expired - Lifetime JP3782277B2 (ja)

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