JPH09265738A - ヘッド支持機構及び情報記録装置 - Google Patents

ヘッド支持機構及び情報記録装置

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JPH09265738A
JPH09265738A JP7586296A JP7586296A JPH09265738A JP H09265738 A JPH09265738 A JP H09265738A JP 7586296 A JP7586296 A JP 7586296A JP 7586296 A JP7586296 A JP 7586296A JP H09265738 A JPH09265738 A JP H09265738A
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recording
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JP7586296A
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Inventor
Hiroyuki Fujita
博之 藤田
Shigeo Nakamura
滋男 中村
Mitsuhide Miyamoto
光秀 宮本
Kenji Mori
健次 森
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高記録密度、特に高トラック密度の情報記録
装置および、それに適したヘッド支持機構を実現する。
また、サスペンションを安価に製造し、情報記録再生装
置を低価格化する。 【解決手段】 サスペンション3の両脇に圧電アクチュ
エ−タ7を配しこれらを別個に動作させてサスペンショ
ン3を捩じる。サスペンション3を捩じらせるために発
生させる圧電アクチュエ−タ7の先端部8の変位を縮小
しヘッド素子1のトラック幅方向の微小な位置決めを行
う。圧電アクチュエ−タ7を両脇に配したサスペンショ
ン3はバッチプロセスにより、一括で製作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気ディスク装置を
はじめとする情報記録装置およびそれらの装置に適用さ
れるヘッド支持機構に関する。特に磁気ディスク装置の
高記録密度化を実現するのに最適なヘッド支持機構の構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、磁気ディスク装置に適用される磁
気ヘッドは、一般にスライダと呼ばれる部位に形成さ
れ、磁気ディスク装置は、磁気ディスク上に記録されて
いるサ−ボ情報を利用し、スライダ上に形成された磁気
ヘッドを磁気ディスク上の任意の位置に位置付ける制御
を行う。上記のように用いられる磁気ヘッドは、小型化
が進み、薄膜で形成されているものもある。薄膜で形成
された磁気ヘッドは、大きく二つのタイプがあり、記録
/再生兼用の素子からなる磁気ヘッドと、記録素子と再
生素子が独立して形成された複合型磁気ヘッドがある。
これらの薄膜磁気ヘッドは、通常、基材となりかつヘッ
ド支持機構に保持されるスライダ本体に形成されてい
る。
【0003】磁気ヘッドを搭載するスライダは、磁気デ
ィスク装置内に設けられたアクチュエ−タにヘッド支持
機構を介し固定され、そのアクチュエ−タを制御するこ
とによって磁気ディスク上の任意の位置に位置付けられ
ており、将来の高記録密度化に対し、磁気ヘッドの高精
度な位置決め技術について種々の提案がなされている。
従来技術の一例として日本応用磁気学会誌第18巻4
号(1994)、867頁、Fig.8に示されるもの
がある。ここには図5に示すようにヘッドスライダ(図
示なし)が固定されるヘッド支持機構(サスペンション
31)が磁気ディスク装置の粗動アクチュエ−タ(図示
なし)に対して揺動する構造が記載されている。この論
文では、記録密度を上げるために、磁気ディスク装置の
トラック密度の向上に着目しており、図5ではヘッドス
ライダが固定されているヘッド支持機構(サスペンショ
ン31)の粗動アクチュエ−タとの固定部であるヘッド
マウントブロック(マウント部61)の回転中心をはさ
んで一対のプレ−ナ−型ピエゾ素子19を組み込み、そ
れらを差動させることによりヘッド支持機構(サスペン
ション31)を微小に揺動させ、ヘッド支持機構の先端
に固定されたヘッドスライダ及びヘッド素子を微小変位
させることができるようにしたものである。プレ−ナ−
型ピエゾ素子19は大きな変位を発生することができな
いが、サスペンション31を中央ヒンジ20中心に微小
回転させることにより、プレ−ナ−型ピエゾ素子19の
変位をヘッド素子位置では8倍に拡大している。この論
文では粗動アクチュエ−タの位置決めとヘッド支持機構
の微小な揺動によるヘッドスライダ及びヘッド素子の微
小な位置決めを連動して行うことにより、ヘッド素子の
トラック幅方向の位置決め精度が向上し、トラック密度
を高くできると記載されている。また、この位置決め機
構は、サスペンション31、マウント部61、プレ−ナ
−型ピエゾ素子19が別々に形成された後、組み立てら
れたことが図5から容易に推察できる。
【0004】さらに日本応用磁気学会誌第18巻4号
(1994)、866〜867頁、Fig.7,11に
はこの他に、ヘッド素子のトラック幅方向の位置決め精
度を向上し、トラック密度を高くするために、ヘッド素
子の微小な位置決めを行う他の手段を設けアクチュエ−
タと連動して位置決めすること及びヘッド素子の微小な
位置決め機構が記載されている。
【0005】情報記録装置の高記録密度化を実現する手
段としては、前述の磁気ヘッドの高精度位置決めの他に
磁気ヘッドの浮上量を低下させ、磁気ディスクの周方向
の記録密度を向上させることも極めて重要である。磁気
ヘッドの低浮上量を実現する手段の一つとして磁気ディ
スクの表面粗さを小さくする方法が一般的にとられてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例ではいずれ
の構造においても、ヘッド素子の変位はアクチュエ−タ
の変位をそのままかまたは拡大して伝えており、ヘッド
素子の位置決め精度はアクチュエ−タの精度またはそれ
以下になってしまい、十分な精度が出せないという問題
点がある。
【0007】また、詳細な記述はなされていないが、図
や説明文に記載されているアクチュエ−タおよびヘッド
支持機構の構造から、ピエゾ素子とヘッド支持機構本体
またはガイドア−ムからなるヘッド微小位置決め機構
は、これらの部品を組み立てることにより作製されてい
ると推測できる。ところが、磁気ディスク装置の場合、
高記録密度化が進むに従いヘッド支持機構は小形化が進
み、組み立てによる構造の作製が困難になってくるとい
う問題点が発生する。
【0008】さらに、ピエゾ素子は一般に発生変位/素
子サイズが小さく、前述の図面を用いて説明した公知例
においても、ピエゾ素子の発生変位を8倍に拡大してい
るにもかかわらず、4.6μmの変位を発生するのに約
5mmの長さのピエゾ素子を必要としており、記録媒体
面と水平方向に発生する変位をそのまま磁気ヘッドの変
位に用いたのではアクチュエ−タサイズが大きくなると
いう問題点も発生する。 磁気ディスクの表面粗さを小
さくすることについても問題点がある。磁気ディスク装
置は装置停止時に磁気ディスクとスライダが接触してお
り、磁気ディスク回転に伴う空気流の発生により浮上す
るのが一般である。ところが、磁気ディスクの表面粗さ
を小さくすると磁気ディスクとスライダとが吸着または
粘着を発生し、磁気ディスク回転開始時のトルクが大き
くなるという問題点が発生する。ところが、公知例にお
いてはこの問題を解決する手段について言及がなされて
いなかった。
【0009】そこで、本発明の目的は、ヘッド素子の位
置決め精度を十分に出せ、磁気ディスクの表面粗さを小
さくすることによる磁気ディスクとスライダとの吸着ま
たは粘着減少を防ぎ、小型化したヘッド支持機構を実現
することである。さらに、このようなヘッド支持機構を
適用することにより高記録密度の情報記録装置を実現す
ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】位置決め精度をあげる必
要があるという問題点については、大きなストロ−クを
稼げるアクチュエ−タを駆動源とし、変位縮小機構によ
りヘッド素子を保持する部位を駆動させる。具体的に
は、ヘッド支持機構の両脇にアクチュエ−タを配し、そ
の両方を差動させるか、一方を動作させることによりヘ
ッド支持機構をねじる。ヘッド素子をねじりの中心軸を
通り、ねじりの中心軸とアクチュエ−タの作用点とを結
ぶ線上付近に配し、アクチュエ−タとねじりの中心軸と
の距離をねじりの中心軸とヘッド素子との距離より大き
くする。
【0011】組み立てによる構造の作製が困難になって
くるという問題点については、ヘッド支持機構作製時に
素子を微小に位置決めする手段を一括して作成する。具
体的には、前述のヘッド支持機構をねじるアクチュエ−
タを平行平板型の静電アクチュエ−タや水熱加法による
バイモルフ型アクチュエ−タなど、バッチプロセスによ
り一括して作製可能なアクチュエ−タとする。ヘッド支
持機構を半導体製造技術に立脚したマイクロマシ−ニン
グなどによるバッチプロセスで作製し、その際アクチュ
エ−タも一括で作製する。
【0012】アクチュエ−タサイズが大きくなるという
問題点については、前記2つの問題点の解決手段に記述
のようにヘッド支持機構の構造部をそのまま駆動源の一
部として用いると同時に、ヘッド支持機構のねじり動作
をヘッド素子の変位に変換する。
【0013】磁気ディスクの表面粗さを小さくすること
により磁気ディスクとスライダとが吸着または粘着を発
生し、磁気ディスク回転開始時のトルクが大きくなると
いう問題点については、磁気ディスクの回転開始直前
に、ヘッド支持機構を繰り返しねじり、スライダを磁気
ディスクから引き剥がす。
【0014】ヘッド素子をねじりの中心軸を通り、ねじ
りの中心軸とアクチュエ−タの作用点とを結ぶ線上付近
に配し、アクチュエ−タとねじりの中心軸との距離がね
じりの中心軸とヘッド素子との距離より大きいので、ヘ
ッド素子をアクチュエ−タの動作精度より高い精度で動
作させることができる。さらに、このアクチェ−タを光
ディスク装置のような2段アクチュエ−タの微動アクチ
ュエ−タに用いることにより、高い記録密度をもつ磁気
ディスク装置を実現できる。
【0015】また、ヘッド支持機構を従来の複数の部品
を組立てることにより作製するのではなく、半導体製造
技術に立脚したマイクロマシ−ニングなどによるバッチ
プロセスで一括して作製するので、アクチュエ−タがヘ
ッド支持機構に付帯し構造が複雑になっても容易にヘッ
ド支持機構を実現できる。また、同様にヘッド支持機構
が小形化されても、容易に作製できる。
【0016】さらに、上記により実現されるヘッド支持
機構は、その構造故、本来のサイズを越えることはな
い。
【0017】加えて、上記により実現されるヘッド支持
機構を磁気ディスクの回転開始直前に繰り返しねじり、
スライダを磁気ディスクから引き剥がすことにより、粘
着や吸着が解除され、スライダと磁気ディスク間の摩擦
係数が小さくなり、磁気ディスクの回転開始時のトルク
も小さくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を用い
て説明する。
【0019】図1は本発明の一実施例を示したヘッド支
持機構の斜視図であり、図2は図1をA方向から見た動
作説明図である。ヘッド支持機構はヘッド素子1を搭載
し回転または走行する記録媒体上を飛行または滑走する
スライダ2とそれを支持するサスペンション3およびヘ
ッド素子1と情報記録装置の記録再生回路を電気的に接
合する信号系(図示なし)により構成され、その一部ま
たは全体が一体で形成される。信号系はリ-ド線やサス
ペンション3上に直接または間接的に配されたプリント
回路により構成される。サスペンション3は、スライダ
2が記録媒体上の垂直方向(図中の上下方向)の変動に
追従できかつ記録媒体上の水平方向(図中の左右方向)
に精密に位置決めできるよう剛性のバランスをとってス
ライダ2を保持するジンバル部4(図中斜線範囲)、こ
のジンバル部4を介しスライダ2に図中下方向に加重を
与えるロ−ドア−ム部5、ロ−ドア−ム部5を情報記録
装置の粗動アクチュエ−タに結合するマウント部6より
構成され、これらの部位が一体または個別に形成されて
いる。ロ−ドア−ム部5の両脇には先端が図中の上下方
向に動作するバイモルフ型の圧電アクチュエ−タ7が配
されている。
【0020】ロ−ドア−ム部5の両脇の圧電アクチュエ
−タ7は差動するように制御する。すなわち、図中左側
の圧電アクチュエ−タ7aの先端が図中下方向に動くと
同時に、図中右側の圧電アクチュエ−タ7bの先端が図
中上方向に動くというようにサスペンション3の両端に
配された圧電アクチュエ−タ7a,7bが別個に動作す
る。すると、圧電アクチュエ−タ7の先端部8は右上上
がりに傾く。圧電アクチュエ−タ7の先端部8とジンバ
ル部4の保持部9に段差を設けておくと、ジンバル部4
の保持部9は圧電アクチュエ−タ7の先端部8と平行に
右上上がりに傾くと同時に右側に移動し、それに連なり
ジンバル部4、スライダ2、ヘッド素子1も右側に移動
する。ジンバル部4のロ−ル方向17の剛性はスライダ
2と媒体間の媒体面に垂直方向の空気膜剛性に比べ、通
常1/1000から1/2000と十分柔らかくしてい
るため、ジンバル部4の保持部9が傾いてもスライダ取
付け面10は傾かず、スライダ2の姿勢にほとんど影響
しない。以下に実施例を定量的に示す。左側の圧電アク
チュエ−タ7aの先端と右側の圧電アクチュエ−タ7b
の先端間の距離を2mm、圧電アクチュエ−タ7の先端
部8とジンバル部4の保持部9の段差を0.2mmとし
たとき、圧電アクチュエ−タ7の先端が±5μm動作す
るとき、圧電アクチュエ−タ7の先端部8およびジンバ
ル部4の保持部9は±0.29度傾き、それに連なりジ
ンバル部4、スライダ2、ヘッド素子1は図中の水平方
向に±1μm動く。スライダ2の傾きは、ジンバル部4
のロ−ル方向17の剛性とスライダ2と媒体間の媒体面
に垂直方向の空気膜剛性の比が1/1500の場合、±
2.9/15000度であり、スライダ2の幅が1mm
のピコスライダの場合、スライダ2の端での浮上量の変
化はわずか、1.7nmである。また、素子1が搭載さ
れているスライダ2の中央部の浮上量変化は1nm以下
である。なお、この場合のヘッド素子1の移動距離11
は圧電アクチュエ−タ7の動作距離の1/5であり、精
度は5倍である。
【0021】サスペンション3の製造方法の一例を図面
を用いて説明する。図3は図1のB−B断面図のプロセ
スチャ−トである。以下、順を追って説明する。母材1
2を成形する(図3(a))。母材12の材料がシリコ
ンの場合はウェットまたはドライエッチングで、材料が
ステレンレス材の場合はエッチングまたはレ−ザ−加工
またはプレスにより外形をくり抜いた後プレス成形す
る。次に母材12に絶縁膜13を形成する(図3
(b))。母材12の材料がシリコンの場合は熱酸化、
または窒化シリコン、酸化シリコンをたい積する。母材
12の材料がステンレス材の場合はポリイミドを塗布
し、焼固める。TiスパッタによりTi膜14を形成す
る(図3(c))。シャドウマスク法またはリフトオフ
法により、チタン酸ジルコン酸鉛を、成長させたい領域
にだけTi膜14をつける。さらにこの上に水熱加法に
よりチタン酸ジルコン酸鉛膜15を成長させる(図3
(d))。水熱加法によるチタン酸ジルコン酸鉛膜15
を成長させる方法は、例えば、FC Report 1
3(1995)No8の214頁図1に記載されてい
る。めっきなどにより、配線16を形成する(図3
(e))。以上でサスペンション3が完成する。
【0022】以上で説明した微動アクチュエ−タ付きヘ
ッド支持機構21を磁気ディスク装置に搭載した例を、
図面を用いて説明する。図4は微動アクチュエ−タ付き
ヘッド支持機構21を用いた磁気ディスク装置の機構部
のエンクロ−ジャ22内部を示した斜視図である。ヘッ
ド素子1は微動アクチュエ−タ付きヘッド支持機構21
および粗動アクチュエ−タ23により情報記録媒体24
上の任意の位置に位置決めされる。粗動アクチュエ−タ
23は、一般の磁気ディスク装置に多用されているボイ
ス・コイル・モ−タ25により駆動される。微動アクチ
ュエ−タ付きヘッド支持機構21の微動アクチュエ−タ
および粗動アクチュエ−タ23の制御は、例えば光ディ
スク装置の2段サ−ボ方式と同様に行えばよい。
【0023】以上の通り本実施例では、2段サ−ボ用の
アクチュエ−タを構成でき、情報記録装置のヘッド素子
1の位置決め精度を高精度にでき、情報記録装置の記録
密度を向上できるという効果がある。本実施例において
はさらに、ヘッド素子1の水平方向の変位は圧電アクチ
ュエ−タ7の上方向の変位が5分の1に縮小されている
ので、圧電アクチュエ−タ7の5倍の精度でヘッド素子
1の位置決めが可能であり、公知例に比べて高い位置決
め精度が実現でき、情報記録装置の記録密度を大幅に向
上できるという効果がある。また、サスペンション3を
バッチプロセスにより一括して生産できるので、安価な
ヘッド支持機構を実現できるという効果もある。
【0024】以上、磁気ディスク装置について記載した
が、SNOMやAFM(原子間力顕微鏡)をエンハンス
した形態の情報記録装置についても本実施例と同様の構
造をとることにより、2段サ−ボ用アクチュエ−タを構
成でき、本実施例と同様な効果を得ることができる。
【0025】以上においては本実施例におけるヘッド素
子1の位置決めについて説明を行ったが、次に記録媒体
24の回転開始時における、記録媒体24とスライダ2
との粘着解除について説明をする。図4の磁気ディスク
装置において、記録媒体24が回転しないときスライダ
2は記録媒体24に接触している。そのため、ある程度
長時間わたって、記録媒体24を停止しておくと、記録
媒体24とスライダ2が粘着又は吸着を起こす。粘着又
は吸着が発生した状態で記録媒体24を回転させようと
すると多大なトルクが必要となり、記録媒体24を電磁
モ−タ回転させる場合には多大な電力が必要となる。ま
た、電力が不足した場合には記録媒体24が回転しない
こともありうる。このような問題点を解決するため、記
録媒体24の回転開始直前にサスペンション3を前述の
駆動原理で繰り返しねじる。サスペンション3をねじる
ことにより、図1に示すようにスライダ2にロ−ル方向
17の力が加わり、記録媒体24からわずか剥がれよう
とする。その動作を繰り返し行う事によりスライダ2は
記録媒体24から剥がれる。いったんスライダ2と記録
媒体24を剥がすと、両者の間の摩擦係数は小さくなる
ので、記録媒体24を回転させるときに必要なトルクが
小さくなる。サスペンション3のねじりの繰り返しの周
波数はサスペンション3のねじの固有振動数と一致させ
ると、圧電アクチュエ−タ7の入力電圧に対するスライ
ダ2を記録媒体24から引き剥がす力の比を大きくする
ことができる。
【0026】
【発明の効果】本発明のヘッド支持機構によると、圧電
アクチュエ−タ7の精度より高い精度でヘッド素子1の
位置決めが可能であり、ヘッド素子の位置決め精度を十
分に出せる。そこで、従来の2段アクチュエ−タの微動
アクチュエ−タより高い精度でヘッド素子1の位置決め
を行うことが可能である。
【0027】本発明の情報記録装置によると、情報記録
装置のトラック幅方向の記録密度を向上できる。また、
高記録密度の情報記録装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示したヘッド支持機構の斜
視図である。
【図2】図1をA方向から見た動作説明図である。
【図3】図1のB−B断面図のプロセスチャ−トであ
る。
【図4】本発明におけるヘッド支持機構を用いた磁気デ
ィスク装置の斜視図である。
【図5】従来例であるヘッド支持機構を示す図である。
【符号の説明】
1…ヘッド素子 2…スライダ 3、31…サスペンション 4…ジンバル部 5…ロ−ドア−ム部 6、61…マウント部 7…圧電アクチュエ−タ 8…圧電アクチュエ−タの先端部 9…ジンバル部の保持部 10…スライダ取付け面 11…ヘッド素子の移動距離 12…母材 13…絶縁膜 14…Ti膜 15…PZT膜 16…配線 17…ロ−ル方向 22…エンクロ−ジャ 23…微動アクチュエ−タ 24…記録媒体 25…ボイス・コイル・モ−タ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 健次 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク状記録媒体と該記録媒体の記録ト
    ラックに対向して配置される記録/再生用ヘッドを具備
    する情報記録装置において、記録/再生用ヘッドを保持
    し記録媒体上を滑走または飛行するスライダと、該スラ
    イダと当該装置のアクチュエ−タを接合するヘッド支持
    機構と、前記スライダとヘッド支持機構のアクチュエ−
    タとの接合部とを結ぶ直線を含む平面内の一直線を軸に
    該ヘッド支持機構の一部または全体をねじる手段と、該
    ヘッド支持機構のねじり運動により記録/再生用ヘッド
    のトラック幅方向の微小な位置決めを行う位置決め手段
    を有することを特徴とする情報記録装置。
  2. 【請求項2】ヘッド支持機構をねじる手段の変位を縮小
    し記録/再生用ヘッドのトラック幅方向の微小な変位を
    発生することを特徴とする請求項1記載のヘッド支持機
    構。
  3. 【請求項3】前記位置決め機構と1本または複数本のヘ
    ッド支持機構を搭載する装置の主アクチュエ−タの位置
    決め機構とにより2段アクチュエ−タを構成したことを
    特徴とする請求項1または2記載の情報記録装置。
  4. 【請求項4】記録/再生用ヘッドを搭載し記録媒体上を
    滑走または飛行するスライダを保持するヘッド支持機構
    において、ヘッド支持機構にスライダ浮上面に対して上
    下方向に変位を発生させるアクチュエ−タをヘッド支持
    機構の両側端に配し、一方のアクチュエ−タを動作させ
    るまたは両方のアクチュエ−タを差動させることによ
    り、ヘッド支持機構のアクチュエ−タの先端に設けられ
    た部位をスライダとヘッド支持機構のアクチュエ−タと
    の接合部とを結ぶ直線を含む平面内の一直線を軸にねじ
    ることを特徴とするヘッド支持機構。
  5. 【請求項5】前記アクチュエ−タを動作させるまたは両
    方のアクチュエ−タを差動させることにより、ヘッド支
    持機構をねじる変位を縮小し記録/再生用ヘッドのトラ
    ック幅方向の微小な変位を発生することを特徴とする請
    求項4記載のヘッド支持機構。
  6. 【請求項6】記録/再生用ヘッドを搭載し記録媒体上を
    滑走または飛行するスライダを保持するヘッド支持機構
    において、ヘッド支持機構に記録媒体面に垂直な変位を
    発生させる手段と、記録媒体面に垂直な変位を記録媒体
    面に水平な変位に変換する手段とを有し、記録媒体面に
    水平な変位により記録/再生用ヘッドのトラック幅方向
    の位置決めを行うことを特徴とするヘッド支持機構。
  7. 【請求項7】ヘッド支持機構に記録媒体面に垂直な変位
    を発生する手段と、記録媒体面に垂直な変位を記録媒体
    面に水平な変位に変換する手段を有し、記録媒体面に水
    平な変位により記録/再生用ヘッドのトラック幅方向の
    位置決めを行うヘッド支持機構において、記録媒体面に
    垂直な変位が記録媒体面に水平な変位に変換される際縮
    小され、変位発生手段の精度よりトラック幅方向の位置
    決めを高くしたことを特徴とする請求項6記載のヘッド
    支持機構。
  8. 【請求項8】ディスク状記録媒体と該記録媒体の記録ト
    ラックに対向して配置される記録/再生用ヘッドを具備
    する情報記録装置において、請求項4乃至7記載のヘッ
    ド支持機構を用い、記録/再生用ヘッドのトラック幅方
    向の微小な位置決めを行うことを特徴とする情報記録装
    置。
  9. 【請求項9】ディスク状記録媒体と該記録媒体の記録ト
    ラックに対向して配置される記録/再生用ヘッドを具備
    し、装置の停止時に該記録媒体と該ヘッドが接触した状
    態である情報記録装置において、請求項4乃至7記載の
    ヘッド支持機構を用い、該装置の該記録媒体回転開始直
    前に、該ヘッド支持機構を繰り返しねじり、該ヘッドと
    該記録媒体の吸着又は粘着を解除することを特徴とした
    情報記録装置。
  10. 【請求項10】ヘッド支持機構の繰り返しねじる周波数
    を、該ヘッド支持機構のねじりの固有振動数と略一致さ
    せたことを特徴とする請求項9記載の情報記録装置。
JP7586296A 1996-03-29 1996-03-29 ヘッド支持機構及び情報記録装置 Pending JPH09265738A (ja)

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