JP2001153214A - M/tオートクラッチ用シフトノブ装置の故障検出方法および装置 - Google Patents

M/tオートクラッチ用シフトノブ装置の故障検出方法および装置

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JP2001153214A
JP2001153214A JP33879099A JP33879099A JP2001153214A JP 2001153214 A JP2001153214 A JP 2001153214A JP 33879099 A JP33879099 A JP 33879099A JP 33879099 A JP33879099 A JP 33879099A JP 2001153214 A JP2001153214 A JP 2001153214A
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shift knob
signal
knob device
failure
shift
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Yasushi Yamamoto
康 山本
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Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のM/Tオートクラッチ用シフトノブ装
置の故障検出方法では、シフトノブ装置が中立位置時
に、前方または後方に傾けられた時の信号を出してしま
うという故障を起こしている場合には、それらの信号が
正常時に出される信号と区別することが出来ないので、
故障検出することが出来なかった。 【解決手段】 シフトレバー操作用の手で操作されるシ
フトレバー以外の操作機器7が操作された時に、それに
付設された操作検出部7−1より操作検出信号が発生さ
れる。操作検出信号が出された時、運転者はシフトノブ
装置1には触れていないから、シフトノブ装置からは中
立位置時の信号が出ている筈である。そこで、シフトノ
ブ装置からの信号が中立位置時の正常な信号となってい
るかどうかを、シフトノブ装置中立信号点検部3−2で
点検し、そうなっていなければ故障と判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手動変速機(M/
T:マニュアルトランスミッション)の前段に設置した
クラッチを、シフトレバー操作に連動して自動的に接,
断するためのM/Tオートクラッチ用シフトノブ装置の
故障を検出する故障検出方法および装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図7は、M/Tオートクラッチを使用す
る従来のシステムを説明する図である。図7において、
1はシフトノブ装置、2はシフトレバー、3はコントロ
ーラ、3−1は全短絡故障検出部、4はエンジン、5は
M/Tオートクラッチ、6はトランスミッション(M/
T)である。シフトレバー2の頭部にはシフトノブ装置
1が搭載されており、運転者がシフトレバー操作をする
場合、シフトノブ装置1を手でつかんで行なうことにな
る。図11に、シフトレバー位置パターンの1例を示
す。中立位置からいずれかのギヤ段にシフトする際、シ
フトレバー2を前方へ押すか、後方へ引くかするわけで
あるが、その時、シフトノブ装置1は前方へ傾けられた
り、後方へ傾けられたりする。
【0003】傾けられた方向に応じてスイッチ信号が発
生され、コントローラ3へ送られる。コントローラ3
は、それらのスイッチ信号を基にして、運転者の変速意
志をキャッチし、シフトストロークの度合い等も併せ考
慮してM/Tオートクラッチ5の接,断を制御する。即
ち、ギヤシフトに先立ちクラッチを断し、ギヤシフトが
完了すればクラッチを接にする。以上は、シフトノブ装
置1が正常に動作している場合の制御であるが、シフト
ノブ装置1に故障が発生している場合には、そのような
制御は期待できない。従来のシフトノブ装置1でよく指
摘される故障としては、内部に装備されているスイッチ
用電極同士が全部短絡してしまう故障がある。このよう
な全短絡故障の検出処理は、シフトノブスイッチからの
信号に基づき、オートクラッチのコントローラ3で行な
う。図中の全短絡故障検出部3−1は、コントローラ3
が行なう処理の内に、そのような検出処理も含まれてい
ることを特に示すために、図式的に表したものである。
スイッチ用電極同士の短絡故障を説明するために、まず
従来のシフトノブ装置の構造,動作を説明し、その後で
短絡故障の検出について説明する。
【0004】〔1〕シフトノブ装置の構造,動作 図3はシフトノブ装置の側方断面図であり、図4は正面
断面図である。図3,4において、1はシフトノブ装
置、2はシフトレバー、10はシフトノブ体、11はス
プリング、12は可動アーム体頭部、13は突起部、1
4,15は配線溝、16,17はV字形溝傾斜面、18
はプランジャー体、19,20は電極C、21はプラン
ジャーバネ、22はプランジャー収容孔、23は電極
A、24は電極B、25は基体部、26は接片ストッ
パ、27はリベット、28は可動アーム体回動軸体、2
9はOリング、30はシフトノブ体回動軸体、31〜3
4は電線、35,36は可動アーム、39は可動アーム
体である。
【0005】下方のシフトレバー2に対して、基体部2
5が一体となるよう連結されている。基体部25の前方
側と後方側(シフト操作方向の前方側と後方側)には、
電極A23と電極B24の一端が、接片ストッパ26,
リベット27により取り付けられている。電極A,Bの
他端は遊端とされている。基体部25の上部には、上方
から開けられたプランジャー収容孔22が設けられ、そ
の中にプランジャーバネ21,プランジャー体18が配
設されている。図10は、プランジャー体18の1例を
示している。上端は、カマボコ状とされている。このプ
ランジャー体18は、プランジャーバネ21により上方
へ弾発されている。
【0006】一方、シフトノブ体10の下方より上方内
部に向かっては大きな開口部が設けられており、その大
きさは、プランジャー体18等を配設した前記基体部2
5に充分被せることが出来る大きさとされている。開口
部の一番奥にはスプリング11が配設され、その手前に
可動アーム体39が配設される。図5は、可動アーム体
を示す図である。符号は図3,図4のものに対応し、3
7,38は軸穴である。可動アーム体39は、可動アー
ム体頭部12と、それより下方に伸びる可動アーム3
5,36とを有している。そして、可動アーム体頭部1
2の上部中央には突起部13が設けられ、上部表面には
配線溝14,15が設けられている。図3に示すよう
に、電極C19,20は可動アーム体頭部12を貫くよ
うに前後の2か所に分けて取り付けられ、それらの下端
は遊端とされている。配線溝14,15は、それぞれ電
極C19,20に接続される電線を収容するための溝で
ある。従って、配線溝14,15の一端より下方へは、
図示はしてないが、電線を通す孔が設けられる。可動ア
ーム35,36の下端の軸穴37,38は、可動アーム
体回動軸体28(図3,図4参照)を通すための穴であ
る。シフトノブ体10が傾けられる時、可動アーム体3
9も一緒に傾けられる。
【0007】さて、図3,図4に戻るが、可動アーム体
頭部12の下面には、シフト操作平面の断面がV字形断
面とされているV字形溝が設けられている。即ち、シフ
トノブ装置1の前後方向になぞって行って、V字となる
ような溝である。V字形溝傾斜面16は前方側の傾斜面
であり、V字形溝傾斜面17は後方側の傾斜面である。
可動アーム体39は、V字形溝の中央にプランジャー体
18の頂部を当てがった状態で、可動アーム体回動軸体
28により基体部25に取り付けられる。そして、シフ
トノブ体10は、スプリング11が突起部13に係合す
るよう被せられ、シフトノブ体回動軸体30により基体
部25に取り付けられる。スプリング11は、可動アー
ム体39を下方へ弾発し、シフトノブ体回動軸体30と
シフトノブ体10のガタを取る働きをする。なお、Oリ
ング29は、ガタつきを防止するために巻装されてい
る。電線31,32は、共通電極であるところの電極C
19,20にそれぞれ接続された電線であり、後に一括
接続される。電線33,34は、それぞれ電極A23,
電極B24に接続された電線である。これらの電線は外
部へ引き出され、コントローラ(図7参照)に接続され
る。
【0008】シフトノブ体10が前方,後方のいずれに
も傾けられておらず、図3に示すような位置の時、シフ
トノブ体10は中立位置にあると言う。なお、この時、
シフトノブ装置1は中立位置にあるとも言う。シフトレ
バー2を前方へ押すシフト操作をする場合、運転者はシ
フトレバー2の先端に取り付けてあるシフトノブ装置1
をつかんで前方へ押すから、まず、シフトノブ装置1の
シフトノブ体10が、その限界までコクンと前方へ傾け
られる(基体部25およびそれに固着されているもの
は、まだ傾かない)。傾いたところで更に前方へ押す
と、基体部25もたまらず前方へ傾けられる。基体部2
5とシフトレバー2は一体に連結されているから、シフ
トレバー2が傾けられる。シフトレバー2を後方へ引く
操作をする場合は、前記とは逆の動作となる。
【0009】図6は、シフトノブ装置のスイッチ動作を
説明する図である。図6(イ)は、シフトノブ体10が
前方へ傾けられた場合の図である。この場合には、電極
C20と電極B24とがオンとなる(電極C19と電極
A23とはオフ)。このオンが図7のコントローラ3に
伝えられることにより、コントローラ3はシフトノブ体
10が前方へ傾けられたことを知る。図6(ロ)は、後
方へ傾けられた場合の図である。この場合には、電極C
19と電極A23とがオンとなる(電極C20と電極B
24とはオフ)。このオンが図7のコントローラ3に伝
えられることにより、コントローラ3はシフトノブ体1
0が後方へ傾けられたことを知る。
【0010】なお、運転者がシフトノブ体10から手を
放すと、プランジャー体18の先端がV字形溝傾斜面1
6,17の両方に接する形となるまで、シフトノブ体1
0は復元する。復元すれば、どの電極も接触しない状態
となり、スイッチ信号は全てオフとなる。復元動作の詳
細は、次の通りである。プランジャー体18は、プラン
ジャーバネ21により上方へ弾発されているので、斜め
に接しているV字形溝傾斜面を上方へと滑る力が与えら
れている。ところが、シフトノブ体10から手を放した
状態では、基体部25は動かないからプランジャー体1
8も左右へは動けないが、シフトノブ体10の方は自由
に動くことが出来る。従って、V字形溝傾斜面の方が動
くことによって、V字形溝傾斜面上での滑りが行われ
る。この滑りは、プランジャー体18がV字形溝の奥へ
と進み、V字形溝傾斜面の両面に接したところで停止す
る。いわゆるディテント作用により復元し、中立位置に
戻る。
【0011】〔2〕シフトノブ装置の故障検出 シフトノブ装置は、運転者の変速意志を変速操作の開始
時に検出し、ギアシフトに先立ちクラッチを断にし、ギ
アシフト完了後はクラッチを接にするためのものである
が、これに故障が生じていると正常なクラッチ制御が出
来なくなる。例えば、ギアシフトを完了してシフトノブ
装置より手を放したところ、オンしている信号が出て来
たとする。正常なら何れの電極もオフしている筈である
から、これは故障である。この場合、クラッチは本来な
ら接にされていなければならないのに、前記オン信号が
出て来るために断にされてしまう。
【0012】従来のシフトノブ装置は、シフトノブ体1
0が中立位置にある場合は図3に示すように、電極A,
B,Cは互いにオフであるし、前方あるいは後方に傾け
られた場合は図6で説明したように、電極Cはいずれか
一方の電極とはオフであるが他方の電極とはオンとなっ
ている。つまり、正常ならば、シフトノブ装置から出て
来る信号の組み合わせは、次の2種類である。 全てがオフ 一方がオンで他方がオフ 従って、シフトノブ装置1から出て来る信号をチェック
することにより、故障を自動的に検出しようとする場
合、出て来る信号の組み合わせが上記のいずれかである
限り正常時との区別は出来ず、故障の検出は出来ない。
しかし、電極の全てがオン(全短絡)となることは、正
常時の動作としてはあり得ないから、もしそのような信
号が出て来た場合には、明らかに故障だと判定すること
ができる。そこで、従来は、その点に着目した故障検出
が行なわれていた。即ち、コントローラで全短絡故障検
出を行なうことで、シフトノブ装置の故障を検出してい
た。
【0013】図8は、従来の故障検出方法を示すフロー
チャートである。ステップ1…シフトノブ装置1から送
られて来る信号をチェックし、電極A,B,Cからの信
号が、全てオンという信号になっているかどうか調べ
る。なっていなければ、エンドのステップへ進み、故障
検出処理を終了する。ステップ2…全てがオンとなって
いる場合には、シフトノブ装置1は故障していると判定
する。ステップ3…故障している場合は、もはやM/T
オートクラッチシステムを利用していては危険であるか
ら、予め考えられているフェールセーフ方向の制御に切
り換える。例えば、全てがオンという信号が出て来た場
合、そのことを表示あるいは警報して運転者に知らせる
と共に、オートクラッチ制御を停止し、手動制御に切り
換える。
【0014】なお、前記したようなM/Tオートクラッ
チ用シフトノブ装置の故障検出に関する従来の文献とし
ては、例えば特開平59−208228号公報等があ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】(問題点)前記した故
障検出方法には、シフトノブ装置が正常であるならば絶
対出て来ない組み合わせの信号(3つの電極A,B,C
が全てオンの信号)が出て来る故障は検出することが出
来るが、それ以外の信号(つまり、正常ならば出て来る
可能性のある信号)が誤って出て来るような故障は、検
出することが出来ないという問題点があった。
【0016】(問題点の説明)シフトノブ装置1の電極
A,B,Cの一端は遊端とされているので、何らかの原
因で(例えば、曲がったり偏位したりして)遊端位置が
正常位置よりずれてしまうという故障が発生することが
ある。例えば、電極B24が正常位置より中央側に偏位
してしまったというような故障である。図9は、そのよ
うな故障時の動作を説明する図である。実際のノブ位置
(シフトノブ体10の位置)を「中立」位置にした場合
は(ロ)に示されるが、電極B24が中央側に偏位して
いるために、このとき既に電極B24は電極C20にオ
ンしてしまう。従って、コントローラの判定は、「(シ
フトノブ体は)後へ押されている」という誤った判定と
なる(この時シフトが前方にギアインしていると、クラ
ッチ接にしておくべきなのに、クラッチ断の制御がなさ
れる。)。
【0017】実際のノブ位置を「少し前へ押されてい
る」位置にした場合は(ハ)に示されるが、このとき何
れの電極もオンしていない状態となる。従って、コント
ローラの判定は、「(シフトノブ体は)中立」位置とい
う誤った判定となる(中立位置でクラッチ接制御がなさ
れるのは、中立状態が一定時間以上保持された時。)。
図9で示したような故障が発生した場合、シフトノブ装
置よりコントローラに送られて来る信号は、共通の電極
C19,20が一方の電極とのみオンしている信号(図
9(イ),(ロ),(ニ)での信号)か、どの電極とも
オンしていない信号(図9(ハ)での信号)かである。
【0018】これらは、シフトノブ装置が正常に動作し
ている場合にも発生される種類の信号であるから、コン
トローラ3にしてみれば、シフトノブ装置が正常に動作
して発生された信号なのか、それとも図9のような故障
をしたために発生された信号なのかの区別がつかない。
従って、これらの信号を見ただけでは、故障の検出は出
来なかった。もはや言うまでもないが、この故障を起こ
していても、3つの電極が共にオンしているという信号
は発生されないから、全短絡故障検出部3−1によって
は検出することが出来ない。本発明は、このような問題
点を解決することを課題とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明では、M/Tオートクラッチ用シフトノブ装
置の故障検出方法において、シフトレバー操作用の手で
操作される操作機器が操作され時に操作検出信号を発生
させ、該操作検出信号が発生された時のシフトノブ装置
からのスイッチ信号を点検し、該スイッチ信号がシフト
ノブ装置中立位置時の正常な信号でない場合に故障と判
定することとした。また、M/Tオートクラッチ用シフ
トノブ装置の故障検出装置において、シフトレバー操作
用の手で操作される操作機器が操作されたことを検出す
る操作検出手段と、該操作検出手段から操作検出信号が
入力されて来た時に、シフトノブ装置からのスイッチ信
号がシフトノブ装置中立位置時の正常な信号と一致する
か否かを点検するシフトノブ装置中立信号点検手段とを
具える構成とした。
【0020】(解決する動作の概要)シフトレバー操作
用の手で操作される操作機器が操作された時には、操作
検出手段より検出信号が発生される。その時、運転者は
シフトノブ装置には触れていないから、そのシフトノブ
装置は中立位置になっていなければならない。そこで、
もしその時シフトノブ装置から出て来るスイッチ信号
が、シフトノブ体中立位置時の正常信号となっていなけ
れば、シフトノブ装置は故障していると判定する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係わる故障
検出装置を具備したシステムを説明する図である。符号
は図7のものに対応し、3−2はシフトノブ装置中立信
号点検部、7はシフトレバー操作用の手による操作機
器、7−1は操作検出部である。シフトレバー操作用の
手による操作機器7は、運転者がシフトレバー操作用の
手(右ハンドル車なら左手)で操作する他の機器(シフ
トレバー以外の機器)のことであり、例えば、サイドブ
レーキとか排気ブレーキとかワイパー等である。運転者
がこれらの機器を操作している時には、シフトノブ装置
から手が放れている。その時には、シフトノブ装置1の
シフトノブ体は、必ず中立位置にある。即ち、シフトノ
ブ装置1は中立位置にある。
【0022】本発明は、この点に着目して、シフトレバ
ー操作用の手で他の機器を操作した時に、シフトノブ装
置1から中立位置に対応した信号が出されているかどう
かを点検し、もし出されていなかった場合には、故障と
判定する。そこで、シフトレバー操作用の手による操作
機器7に、その機器が操作されたことを検出する操作検
出部7−1を付設し、操作検出信号をコントローラ3に
入力する構成とする。一方、上記の点検を行なうため
に、コントローラ3内にシフトノブ装置中立信号点検部
3−2を設ける。シフトノブ装置中立信号点検部3−2
は、シフトレバー操作用の手により他の機器を操作して
いるとの信号が入って来た時、シフトノブ装置1からの
信号が中立位置時に出す信号に間違いないかどうかを点
検する。
【0023】図2は、本発明に係わる故障検出方法を示
すフローチャートである。なお、ここでは、シフトレバ
ー操作用の手による操作機器7の例として、サイドブレ
ーキと排気ブレーキの2つを利用している(勿論、もっ
と多くの機器を利用してもよい)。 ステップ1…サイドブレーキに付設されている操作検出
部より、サイドブレーキを操作したとの信号が入力され
たかどうか調べる。入力された場合には、ステップ3に
進む。 ステップ2…排気ブレーキに付設されている操作検出部
より、排気ブレーキを操作したとの信号が入力されたか
どうか調べる。入力された場合には、ステップ3に進
む。
【0024】ステップ3…サイドブレーキまたは排気ブ
レーキを操作した時には、運転者の手はシフトノブ装置
1より放れているから、そのシフトノブ体10は中立位
置になっている筈である。この時、シフトノブ装置1か
ら送られて来ている信号が、ちゃんと中立位置時の信号
となっているかどうか、シフトノブ装置中立信号点検部
3−2で点検する。図3に示したシフトノブ装置1で
は、シフトノブ体10が中立位置の時のスイッチ信号は
全てオフであるから、いま送られて来ている信号もそう
なっているかどうか確認する。 ステップ4…中立位置時の正常な信号とは異なっていた
場合には、シフトノブ装置1は故障していると判定す
る。 ステップ5…故障している場合は、もはやM/Tオート
クラッチシステムを利用していては危険であるから、予
め考えられているフェールセーフ方向の制御に切り換え
る。例えば、故障していることを表示あるいは警報して
運転者に知らせると共に、オートクラッチ制御を停止
し、手動制御に切り換える。
【0025】以上のように、本発明の故障検出方法,装
置は、図3に示すような従来のシフトノブ装置に適用し
て故障を検出することが出来るが、出願人が別途提案し
ている次に述べるような新タイプのシフトノブ装置に対
しても適用することが出来る。新タイプのものは、シフ
トノブ体が中立位置時には3つの電極A,B,Cが全て
オンとなっており(図3の従来のものは全てオフとなっ
ており、そこが相違する)、シフト操作に伴ってシフト
ノブ体を傾けた時には、共通電極Cといずれか一方の電
極とのみがオンとなるというシフトノブ装置である。そ
こで、まず最初にその構造,動作について説明し、その
後で、その新タイプのシフトノブ装置に本発明の故障検
出方法,装置も適用可能であることを説明する。
【0026】〔1〕新タイプのシフトノブ装置の構造,
動作 図13は新タイプのシフトノブ装置の側方断面図であ
り、図14は正面断面図である。また、図15は、図1
3の切断線3(III)で切った断面を下方に見た平面
断面図である。符号は図3のものに対応し、40はスプ
リング、41はディテントピン、42はCリング、4
3,44は電極C、45は電極A、46は電極B、4
7,48は端子部、49はディテント溝部体、50〜5
3は電線、54〜56は配線孔、57は基体部である。
【0027】基体部57はシフトレバー2に連結され、
それと一体とされている。基体部57の上部に、ディテ
ント溝部体49が固着される。その固着は、ボルト,ネ
ジ等適宜の固着手段によって行われる。ディテント溝部
体49の上面は、シフトノブ装置1の前後方向に垂直に
切った断面(図13の断面)で見た場合、上方に開いた
V字形溝とされている。つまり、シフト操作平面の断面
がV字形断面となるようなV字形溝とされている。そし
て、V字形溝の両側の傾斜面には、それぞれ板状の電極
A45,電極B46が固着されている。電極A45,電
極B46には、それぞれ端子部47,48が設けられ、
そこに電線50,51が接続される。
【0028】シフトノブ体10には、下方から上方に向
かって開けられた開口部の奥に、スプリング40で下方
に弾発された導電体のディテントピン41が配設され、
そのディテントピン41の下端を前記したV字形溝の中
央に当接させる形で、シフトノブ体10が基体部57に
取り付けられる。取り付けは、シフトノブ体10を基体
部57に対し前後方向に傾けることが可能となるよう、
シフトノブ体回動軸体30で軸支することにより行なわ
れる。
【0029】電極C43,44は、上端部が横に延びた
T字形とされ、その下端部は基体部57に固着され、上
端部はディテントピン41の側面に摺動接触するよう配
設される。電極Cは、ディテントピン41の両側から接
するようにするのが望ましいが、一方の側面に接する構
造としてもよい。電極C43,44の下端部には、それ
ぞれ電線52,53が接続される。各電極からの電線
は、基体部57に適宜設けられた配線孔を通って外部に
引き出され、コントローラ(図7参照)に接続される。
なお、図が煩雑となるのを避けるため、図13以外では
配線孔は省略している。なお、Oリング29はガタつき
防止のために設けられたものであり、Cリング42は、
シフトノブ体10を取り外した状態にある場合、ディテ
ントピン41が落下してしまうのを防止するためのもの
である。
【0030】図16は、新タイプのシフトノブ装置のス
イッチ動作を説明する図である。符号は図13のものに
対応している。図16(イ)は、シフトノブ体10が前
方へ傾けられた場合の図である。この場合には、ディテ
ントピン41は電極B46からは離れ(オフとなり)、
電極A45とはオンを保っている。このオフ,オンがコ
ントローラに伝えられることにより、コントローラはシ
フトノブ体10が前方へ傾けられたことを知る。図16
(ロ)は、シフトノブ体10が後方へ傾けられた場合の
図である。この場合には、ディテントピン41は電極A
45からは離れ(オフとなり)、電極B46とはオンを
保っている。このオフ,オンがコントローラに伝えられ
ることにより、コントローラはシフトノブ体10が後方
へ傾けられたことを知る。つまり、このシフトノブ装置
では、一方の電極がオフしたことを検知して傾斜判定が
行われる。
【0031】なお、運転者がシフトノブ体10から手を
放すと、電極A45,電極B46で形成されるV字形溝
の奥の位置で、両電極面にディテントピン41の先端が
接する形となるまで、シフトノブ体10は姿勢を復元し
(ディテント作用)、中立位置に戻る。復元すれば、デ
ィテントピン41を介して3つの電極A,B,Cがオン
(短絡)する状態となる。復元動作の詳細は、次の通り
である。ディテントピン41は、スプリング40により
下方へ弾発されているので、斜めに接している電極面を
下方へと滑る力が与えられている。ところが、シフトノ
ブ体10から手を放した状態では、ディテント溝部体4
9は動かないからそれに固着されている電極面も動けな
いが、シフトノブ体10の方は自由に動くことが出来
る。従って、シフトノブ体10の方が動くことによっ
て、電極面上での滑りが行われる。この滑りは、ディテ
ントピン41がV字形溝の奥へと進み、V字形溝傾斜面
の両方に接したところで停止する。
【0032】図17は、新タイプのシフトノブ装置の電
極接続関係を示す図である。このシフトノブ装置は、前
方へ傾けた時、後方へ傾けた時、および手を放した時
(中立位置時)に前記のように動作するので、各場合に
おける電極の接続関係は、図17に示す通りとなる。即
ち、前方へ傾けた時には電極AとCとがオンし、電極C
とBとがオフ、後方へ傾けた時には電極BとCとがオン
し、電極CとAとがオフ、中立位置の時には電極AとB
とCとがオンする。
【0033】〔2〕新タイプのシフトノブ装置に対する
故障検出方法および装置 図12は、新タイプのシフトノブ装置に対する故障検出
装置を具備したシステムを説明する図である。符号は図
1のものに対応し、3−3は全遮断故障検出部である。
図1のものと相違する点は、全短絡故障検出部3−1の
代わりに全遮断故障検出部3−3が設けられている点で
ある。全遮断故障検出部3−3は、シフトノブ装置1か
ら送られて来る信号を調べ、その信号が、電極A,B,
Cが全てオフになっているという信号であった場合に
は、シフトノブ装置1に故障があると判定する構成部で
ある。
【0034】図13等に示したシフトノブ装置は、シフ
トノブ体10が中立位置にある場合は、電極A,B,C
は全てオンしているし、前方あるいは後方に傾けられた
場合は図16で説明したように、共通電極Cはいずれか
一方の電極とはオフであるが他方の電極とはオンとなっ
ている。つまり、正常ならば、シフトノブ装置から出て
来る信号の組み合わせは、次の2種類である。 全てがオン 一方がオンで他方がオフ 従って、シフトノブ装置1から出て来る信号をチェック
することにより、故障を自動的に検出しようとする場
合、出て来る信号の組み合わせが上記のいずれかである
限り正常時との区別は出来ず、故障の検出は出来ない。
しかし、電極の全てがオフ(全遮断)となることは、正
常時の動作としてはあり得ないから、もしそのような信
号が出て来た場合には、明らかに故障だと判定すること
ができる。そこで、コントローラ3内に、シフトノブ装
置1からの信号が全遮断となったかどうかを検出する全
遮断故障検出部3−3を設け、全遮断となった場合には
故障と判定する。
【0035】問題は、正常時にも出て来る組み合わせの
信号を出していながら、実は故障しているという場合の
故障の検出である。そのような故障としては、例えば、
電極A45に接続されている電線50(図13参照)が
断線したというような故障がある。この故障の場合、シ
フトノブ体10が中立位置にある時に出される信号は、
共通電極Cは電極B46とはオンしているが、電極A4
5とはオフとなっているという信号である。それは、電
線50が断線していない時(正常時)にシフトノブ体1
0が後方に(電極B46側に)傾けられた時に出される
信号と同じである。従って、その信号を受けたコントロ
ーラ3は、シフトノブ体10は後方に傾けられたと誤判
定してしまう。
【0036】しかし、本発明の故障検出方法を適用すれ
ば、このような故障も次のようにして検出される。即
ち、シフトレバー操作用の手による操作機器7の操作検
出部7−1より信号が入って来た時、シフトノブ装置中
立信号点検部3−2により、シフトノブ装置1からの信
号が、ちゃんと正常な中立位置の信号(全てがオン)と
なっているかどうか点検する。上記のような故障の場
合、全てオンの信号とはなっていないから、それで故障
と判定することが出来る。
【0037】
【発明の効果】本発明のM/Tオートクラッチ用シフト
ノブ装置の故障検出方法および装置によれば、シフトノ
ブ装置が中立位置時に、前方または後方に傾けられた時
の信号を出してしまうという故障を起こしている場合で
あっても、検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる故障検出装置を具備したシス
テムを説明する図
【図2】 本発明に係わる故障検出方法を示すフローチ
ャート
【図3】 シフトノブ装置の側方断面図
【図4】 シフトノブ装置の正面断面図
【図5】 可動アーム体を示す図
【図6】 シフトノブ装置のスイッチ動作を説明する図
【図7】 M/Tオートクラッチを使用する従来のシス
テムを説明する
【図8】 シフトノブ装置の従来の故障検出方法を示す
フローチャート
【図9】 シフトノブ装置の故障時の動作を説明する図
【図10】 プランジャー体を示す図
【図11】 シフトレバー位置パターンの1例を示す図
【図12】 新たなシフトノブ装置に対する故障検出装
置を具備したシステムを説明する図
【図13】 新たなシフトノブ装置の側方断面図
【図14】 新たなシフトノブ装置の正面断面図
【図15】 新たなシフトノブ装置の平面断面図
【図16】 新たなシフトノブ装置のスイッチ動作を説
明する図
【図17】 新たなシフトノブ装置の電極接続関係を示
す図
【符号の説明】
1…シフトノブ装置、2…シフトレバー、3…コントロ
ーラ、3−1…全短絡故障検出部、3−2…シフトノブ
装置中立信号点検部、3−3…全遮断故障検出部、4…
エンジン、5…M/Tオートクラッチ、6…トランスミ
ッション、7…シフトレバー操作用の手による操作機
器、7−1…操作検出部、10…シフトノブ体、11…
スプリング、12…可動アーム体頭部、13…突起部、
14,15…配線溝16,17…V字形溝傾斜面、18
…プランジャー体、19,20…電極C、21…プラン
ジャーバネ、22…プランジャー収容孔、23…電極
A、24…電極B、25…基体部、26…接片ストッ
パ、27…リベット、28…可動アーム体回動軸体、2
9…Oリング、30…シフトノブ体回動軸体、31〜3
4…電線、35,36…可動アーム、37,38…軸
穴、39…可動アーム体、40…スプリング、41…デ
ィテントピン、42…Cリング、43,44…電極C、
45…電極A、46…電極B、47,48…端子部、4
9…ディテント溝部体、50〜53…電線、54〜56
…配線孔、57…基体部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 M/Tオートクラッチ用シフトノブ装置
    の故障検出方法において、シフトレバー操作用の手で操
    作される操作機器が操作され時に操作検出信号を発生さ
    せ、該操作検出信号が発生された時のシフトノブ装置か
    らのスイッチ信号を点検し、該スイッチ信号がシフトノ
    ブ装置中立位置時の正常な信号でない場合に故障と判定
    することを特徴とするM/Tオートクラッチ用シフトノ
    ブ装置の故障検出方法。
  2. 【請求項2】 M/Tオートクラッチ用シフトノブ装置
    の故障検出装置において、シフトレバー操作用の手で操
    作される操作機器が操作されたことを検出する操作検出
    手段と、該操作検出手段から操作検出信号が入力されて
    来た時に、シフトノブ装置からのスイッチ信号がシフト
    ノブ装置中立位置時の正常な信号と一致するか否かを点
    検するシフトノブ装置中立信号点検手段とを具えたこと
    を特徴とするM/Tオートクラッチ用シフトノブ装置の
    故障検出装置。
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