JP2001150150A - スポット溶接ガンの位置決め方法 - Google Patents

スポット溶接ガンの位置決め方法

Info

Publication number
JP2001150150A
JP2001150150A JP33636899A JP33636899A JP2001150150A JP 2001150150 A JP2001150150 A JP 2001150150A JP 33636899 A JP33636899 A JP 33636899A JP 33636899 A JP33636899 A JP 33636899A JP 2001150150 A JP2001150150 A JP 2001150150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
spot welding
welding gun
workpiece
fixed electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33636899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3337448B2 (ja
Inventor
Koji Doi
幸治 土肥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP33636899A priority Critical patent/JP3337448B2/ja
Publication of JP2001150150A publication Critical patent/JP2001150150A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3337448B2 publication Critical patent/JP3337448B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Resistance Welding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スポット溶接ガンの位置決めを簡単かつ正確
に行う。 【解決手段】 ワークWが移動電極13と固定電極14
との間に介在するようにスポット溶接ガン8を手動で誘
導して移動させ(a1)、移動電極13を駆動する挟持
用サーボモータMwを制御して、移動電極13をワーク
Wに接触するまで移動させ(a2〜a5)、各サーボモ
ータM1〜M6を制御して固定電極14をワークWに向
けて接近させるとともに、移動電極13をワークWに接
触させたまま移動させ(a6)、さらに各サーボモータ
M1〜M6の電流値を監視し(a7)、電流値の変化量
に基づいて反力を求め(a8)、前記求めた反力の大き
さが予め定める値に達するとき(a9)、各サーボモー
タM1〜M6および挟持用サーボモータMwを停止させ
る(a10)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多関節型ロボット
に装着されたスポット溶接ガンの移動および固定電極を
被溶接物に接触する位置に位置決めする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】このようなスポット溶接ガンの位置決め
方法に関する典型的な先行技術は、特開平6−2185
54号公報に開示されている。この先行技術には、スポ
ット溶接ガンの固定電極と、固定電極に近接離反可能な
移動電極との間隔を所定の初期間隔に設定し、その後、
移動電極を移動させて被溶接物(以後、ワークと呼ぶこ
とがある)に接触させ、さらに、スポット溶接ガンを移
動させて固定電極をワークに向けて接近させるととも
に、移動電極をワークに接触させたまま、スポット溶接
ガンの移動速度に対応した速度で移動させ、移動電極の
総移動距離が前記初期間隔からワークの板厚を減算した
値に等しくなると移動電極およびスポット溶接ガンの移
動を停止させるスポット溶接ガンの位置決め方法が開示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記先行技術では、ス
ポット溶接を行うとき固定電極と移動電極との間隔を所
定の初期間隔に設定するとともに、打点位置毎にワーク
の板厚を設定する必要がある。したがって、これらの設
定に手間がかかり、スポット溶接作業の能率が低下する
という問題がある。また重ねられたワーク間に隙間が存
在するときには正確な板厚の設定が困難であり、溶接不
良を招くおそれがある。
【0004】本発明の目的は、被溶接物の板厚にかかわ
らず、スポット溶接ガンの位置決めを簡単かつ正確に行
うことのできる位置決め方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、固定電極と、
固定電極に対向して配置され、固定電極に近接離反可能
な移動電極とを有し、多関節型ロボットに装着されて被
溶接物をスポット溶接するスポット溶接ガンの位置決め
方法において、前記多関節型ロボットの各軸を駆動する
各サーボモータを制御して、被溶接物が移動電極と固定
電極との間に介在するように前記スポット溶接ガンを移
動させる工程と、移動電極を駆動する挟持用サーボモー
タを制御して、移動電極を被溶接物に接触するまで移動
させる工程と、前記各サーボモータを制御してスポット
溶接ガンの固定電極を被溶接物に向けて接近させるとと
もに、前記挟持用サーボモータを制御して移動電極を被
溶接物に接触させたまま移動させ、さらに前記各サーボ
モータの電流値を監視し、固定電極が被溶接物に接触し
て被溶接物を弾性変形させるときの多関節型ロボットへ
の反力を求め、前記求めた反力の大きさが予め定める値
に達するとき、前記各サーボモータおよび挟持用サーボ
モータを停止させる工程とを含むことを特徴とするスポ
ット溶接ガンの位置決め方法である。
【0006】本発明に従えば、スポット溶接ガンを両電
極間に被溶接物が介在するように移動させた後、移動電
極を被溶接物に向かって移動させる。移動電極が被溶接
物に接触すると挟持用サーボモータの電流値が増加する
ので、電流値の水準から移動電極と被溶接物との接触を
検知することができる。次に多関節型ロボットの各軸を
駆動する各サーボモータによってスポット溶接ガンを移
動させて固定電極を被溶接物に向かって接近させる。こ
のとき、移動電極は被溶接物の表面に接触した状態を保
つようにスポット溶接ガンの移動速度に対応した速度で
移動される。固定電極が被溶接物に接触すると被溶接物
が弾性変形して多関節型ロボットへの反力が発生するの
で、この反力を求め、前記求めた反力の大きさが予め定
める値に達すると、前記固定および移動電極の移動を停
止させる。
【0007】これによって、移動電極とワークとの接触
および固定電極とワークとの接触をそれぞれ個別に検知
することができるので、移動電極と固定電極との間隔を
所定の初期間隔に設定しなくても、かつ両電極間に介在
される被溶接物の板厚にかかわらず、スポット溶接ガン
の位置決めを簡単かつ正確に行うことができる。またス
ポット溶接ガンを移動して固定電極を被溶接物に接近さ
せるとき、移動電極が被溶接物に接触した状態を保つよ
うに移動するので、固定電極と被溶接物との接触時、被
溶接物は移動電極によって支持された状態で固定電極か
らの押圧力を受けることになり、重ねられたワーク間に
隙間が存在してもその影響を無視する動きをさせること
ができる。
【0008】また本発明は、固定電極と、固定電極に対
向して配置され、固定電極に近接離反可能な移動電極と
を有し、多関節型ロボットに装着されて被溶接物をスポ
ット溶接するスポット溶接ガンの位置決め方法におい
て、前記多関節型ロボットの各軸を駆動する各サーボモ
ータを制御して、被溶接物が移動電極と固定電極との間
に介在するように前記スポット溶接ガンを移動させる工
程と、前記各サーボモータを制御してスポット溶接ガン
の固定電極を被溶接物に向けて接近させ、さらに前記各
サーボモータの電流値を監視し、固定電極が被溶接物に
接触して被溶接物を弾性変形させるときの多関節型ロボ
ットへの反力を求め、前記求めた反力の大きさが予め定
める値に達するとき、各サーボモータを停止させる工程
と、移動電極を駆動する挟持用サーボモータを制御し
て、移動電極を被溶接物に接触するまで移動させる工程
とを含むことを特徴とするスポット溶接ガンの位置決め
方法である。
【0009】本発明に従えば、スポット溶接ガンを両電
極間に被溶接物が介在するように移動させた後、固定電
極を被溶接物に向かって接近させる。固定電極が被溶接
物に接触すると、被溶接物が弾性変形して多関節型ロボ
ットへの反力が発生するので、この反力を求め、前記求
めた反力の大きさが予め定める値に達すると前記固定電
極の移動を停止させる。次に挟持用サーボモータによっ
て移動電極を被溶接物に向かって移動させる。移動電極
が被溶接物に接触すると挟持用サーボモータの電流値が
増加するので、電流値の水準から移動電極と被溶接物と
の接触を検知することができる。
【0010】これによって、移動電極と被溶接物との接
触および固定電極と被溶接物との接触をそれぞれ個別に
検知することができるので、移動電極と固定電極との間
隔を所定の初期間隔に設定しなくても、かつ両電極間に
介在されるワークの板厚にかかわらず、スポット溶接ガ
ンの位置決めを簡単かつ正確に行うことができる。ま
た、移動および固定電極の移動が個別に行われ、固定電
極を移動して被溶接物の表面に接触させた後、移動電極
の移動が開始されるので、移動および固定電極を同時に
移動させる必要がない。したがって、簡単な制御で正確
にスポット溶接ガンを被溶接物に対して位置決めするこ
とができる。
【0011】また本発明は、固定電極と、固定電極に対
向して配置され、固定電極に近接離反可能な移動電極と
を有し、多関節型ロボットに装着されて被溶接物をスポ
ット溶接するスポット溶接ガンの位置決め方法におい
て、前記多関節型ロボットの各軸を駆動する各サーボモ
ータを制御して、被溶接物が移動電極と固定電極との間
に介在するように前記スポット溶接ガンを移動させる工
程と、移動電極を駆動する挟持用サーボモータを制御し
て、移動電極を被溶接物に接触するまで移動させる工程
と、前記各サーボモータを制御してスポット溶接ガンの
固定電極を被溶接物に向けて接近させるとともに、前記
挟持用サーボモータを制御して移動電極を被溶接物に接
触させたまま移動させ、さらに前記各サーボモータの電
流値を監視し、移動電極が被溶接物に接触して被溶接物
を弾性変形させて生じる多関節型ロボットへの反力を求
め、固定電極が被溶接物に接触して、前記求めた反力の
大きさが予め定める値以下になるとき、前記各サーボモ
ータおよび挟持用サーボモータを停止させる工程とを含
むことを特徴とするスポット溶接ガンの位置決め方法で
ある。
【0012】本発明に従えば、スポット溶接ガンを両電
極間に被溶接物が介在するように移動させた後、移動電
極を被溶接物に向かって移動させる。移動電極が被溶接
物に接触すると挟持用サーボモータの電流値が増加する
ので、電流値の水準から移動電極と被溶接物との接触を
検知することができる。次に多関節型ロボットの各軸を
駆動する各サーボモータによってスポット溶接ガンを移
動させて固定電極を被溶接物に向かって接近させる。こ
のとき、移動電極は被溶接物の表面に接触した状態を保
つようにスポット溶接ガンの移動速度に対応した速度で
移動する。移動電極とワークとが接触した時点以降、移
動電極は、ワークを押下げてワークに弾性変形を生じさ
せる。ワークに弾性変形が生じると、多関節型ロボット
への反力が生じるので、この反力の大きさが求められて
監視される。その後、固定電極がワークに接触してワー
クを押戻すと、弾性変形量が小さくなり、反力の大きさ
も小さくなるので、減少した反力の大きさを求め、前記
求めた反力の大きさが予め定める値以下になると、前記
固定および移動電極の移動を停止させる。
【0013】これによって、移動電極とワークとの接触
および固定電極とワークとの接触をそれぞれ個別に検知
することができるので、移動電極と固定電極との間隔を
所定の初期間隔に設定しなくても、かつ両電極間に介在
される被溶接物の板厚にかかわらず、スポット溶接ガン
の位置決めを簡単かつ正確に行うことができる。また反
力の大きさが予め定める値以下になったとき、固定およ
び移動電極の移動が停止されるので、スポット溶接ガン
の位置決めをワークに弾性変形をほとんど生じさせない
で行うことができる。
【0014】また本発明で、前記反力は、固定電極が被
溶接物に接触して被溶接物を弾性変形させるときの各サ
ーボモータの電流値の変化量から算出したもの、各サー
ボモータの電流値の変化量を重み付けして評価したもの
および手首軸の各サーボモータの電流値の変化量から算
出したもののうちから選ばれたいずれか1つであること
を特徴とする。
【0015】本発明に従えば、反力の求め方が複数種類
設定されているので、被溶接物に最も適合する反力の求
め方を選ぶことができる。したがって、固定電極と被溶
接物との接触を精度よく検知することができ、スポット
溶接ガンの位置決めを被溶接物の弾性変形が最小限に止
まるように行うことができる。
【0016】また本発明は、固定電極と、固定電極に対
向して配置され、固定電極に近接離反可能な移動電極と
を有し、多関節型ロボットに装着されて被溶接物をスポ
ット溶接するスポット溶接ガンの位置決め方法におい
て、前記多関節型ロボットの各軸を駆動する各サーボモ
ータを制御して、被溶接物が移動電極と固定電極との間
に介在するように前記スポット溶接ガンを移動させる工
程と、移動電極を駆動する挟持用サーボモータを制御し
て、移動電極を被溶接物に接触するまで移動させる工程
と、前記各サーボモータを制御してスポット溶接ガンの
固定電極を被溶接物に向けて接近させるとともに、前記
挟持用サーボモータを制御して移動電極を被溶接物に接
触させたまま移動させ、さらに前記挟持用サーボモータ
の電流値を監視し、固定電極が被溶接物に接触して挟持
用サーボモータの電流値を変化させるときの電流値を求
め、前記求めた電流値が予め定める値に達するとき、前
記各サーボモータおよび挟持用サーボモータを停止させ
る工程とを含むことを特徴とするスポット溶接ガンの位
置決め方法である。
【0017】本発明に従えば、スポット溶接ガンを両電
極間に被溶接物が介在するように移動させた後、移動電
極を被溶接物に向かって移動させる。移動電極が被溶接
物に接触すると挟持用サーボモータの電流値が増加する
ので、電流値の水準から移動電極と被溶接物との接触を
検知することができる。次に多関節型ロボットの各軸を
駆動する各サーボモータによってスポット溶接ガンを移
動させて固定電極を被溶接物に向かって接近させる。こ
のとき、移動電極は被溶接物の表面に接触した状態を保
つようにスポット溶接ガンの移動速度に対応した速度で
移動される。固定電極が被溶接物に接触すると移動電極
は被溶接物を介して固定電極に当接し、それ以上移動で
きないので、挟持用サーボモータの電流値がさらに増加
する。したがって、増加した電流値を求め、前記求めた
電流値が予め定める値に達すると、前記固定および移動
電極の移動を停止させる。
【0018】これによって、移動電極とワークとの接触
および固定電極とワークとの接触をそれぞれ個別に検知
することができるので、移動電極と固定電極との間隔を
所定の初期間隔に設定しなくても、かつ両電極間に介在
される被溶接物の板厚にかかわらず、スポット溶接ガン
の位置決めを簡単かつ正確に行うことができる。また単
独で駆動される挟持用サーボモータの電流値を監視する
ことによって、両電極とワークとの接触を検知すること
ができるので、各サーボモータの電流値を監視する必要
がなくなり、スポット溶接ガンの位置決めを簡単な構成
で、容易にかつ正確に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を好適に適用する
ことのできるスポット溶接ロボット1の外観を示す斜視
図である。スポット溶接ロボット1は、多関節型ロボッ
ト2(以後、ロボットと略称することがある)と、スポ
ット溶接ガン8とを備えて構成される。
【0020】ロボット2は6軸垂直多関節型ロボットで
あり、床に固定される基台4、下部アーム5、上部アー
ム6および手首7を有する。下部アーム5は、下端部が
鉛直な第1軸J1まわりに旋回可能に基台4に取付けら
れるとともに水平な第2軸J2まわりに角変位可能に基
台4に設けられる。下部アーム5の上端部には上部アー
ム6の基端部が水平な第3軸J3まわりに角変位可能に
取付けられる。上部アーム6の先端部に取付けられる手
首7は、上部アーム6の軸線に平行な第4軸J4まわり
に角変位可能に取付けられるとともに、上部アーム6の
軸線に垂直な第5軸J5まわりに角変位可能に取付けら
れる。この手首7に取付けられるスポット溶接ガン8
は、第5軸に垂直な第6軸J6まわりに角変位可能に設
けられる。
【0021】スポット溶接ガン8は、手首7に取付けら
れる基部9と、この基部9の下部に固定されるコの字状
のガンアーム12とを有し、このガンアーム12の端部
に固定電極14が固定される。この固定電極14に対向
し、固定電極14に対して近接離反方向に移動可能に移
動電極13がガンアーム12に設けられる。移動および
固定電極13,14は棒状であり、同軸に配置される。
移動電極13は、スポット溶接ガン8に設けられる挟持
用サーボモータMwによって駆動される。また多関節型
ロボット2の各軸J1〜J6はそれぞれサーボモータM
1〜M6によって駆動され、これらのサーボモータM1
〜M6によって、ロボット2の姿勢が制御される。前記
軸J4〜J6は手首軸と呼ばれる。
【0022】次に、スポット溶接ロボット1の制御構成
について説明する。図2は第1軸J1のサーボモータM
1の制御構成を示すブロック図である。他のサーボモー
タM2〜M6および挟持用サーボモータMwに関しては
サーボモータM1と同様の構成であるので、図示は省略
する。
【0023】記憶手段であるメモリ22には、スポット
溶接ロボット1の教示データが格納される。教示データ
には、被溶接物であるワークWの各溶接点を順次スポッ
ト溶接するための作業動作プログラムおよび各溶接点を
溶接するときのスポット溶接ガン8の位置および姿勢で
ある打点位置が含まれる。打点位置は絶対座標系での位
置で与えられ、姿勢は絶対座標系における溶接時の電極
の傾き(移動電極13の移動方向)で与えられる。本発
明は、後述のようにスポット溶接ガン8を打点位置に位
置決めするための教示データを提供する。
【0024】位置コントローラ20は、教示データに基
づき、サーボコントローラ21に各軸J1〜J6の角度
指令値P1〜P6を与えてロボット2の姿勢を変更し、
スポット溶接ガン8を指定された打点位置に位置決めす
る。サーボコントローラ21は、各軸J1〜J6が指令
された角度となるように角度指令値P1〜P6に応じた
電流値I1〜I6を各サーボモータM1〜M6に与え
る。
【0025】サーボモータM1にはエンコーダE1が取
付けられ、サーボモータM1による第1軸J1まわりの
回転角度がエンコーダE1によって検出される。検出し
たエンコーダ値はサーボコントローラ21に戻される。
サーボコントローラ21では位置コントローラ20から
の角度指令値P1とエンコーダE1からのエンコーダ値
とに基づいて、第1軸J1が指定された角度位置となる
ようにサーボモータM1をフィードバック制御する。こ
のような構成はサーボモータM2〜M6,挟持用サーボ
モータMwにおいても同様である。
【0026】また、スポット溶接ロボット1に作業動作
を教示するティーチ時には、ロボット2の各軸J1〜J
6のエンコーダ値に基づき、打点位置の絶対座標および
電極の傾きが教示位置としてメモリ22に格納される。
【0027】サーボモータM1〜M6および挟持用サー
ボモータMwの電流値は監視手段23によって検出さ
れ、監視される。演算手段24は、後述のようにこれら
の電流値の変化量に基づいて反力を算出する。
【0028】スポット溶接ガン8を所定の打点位置に位
置決めするには、ワークWの溶接面に平行な面内での位
置決めを行った後、ワークWの溶接面に対して垂直な方
向、すなわち移動電極13の移動方向への位置決めを行
う必要がある。前者の位置決めは、平面内での位置決め
であるので比較的容易である。後者の位置決めは、移動
および固定電極13,14をワークWの一方および他方
表面にそれぞれ接触させる必要がある。このうち移動電
極13は、前述のように挟持用サーボモータMwによっ
て単独で駆動されるので、移動電極13とワークWとの
接触は挟持用サーボモータMwの電流値を監視すること
によって正確に検知することができる。これに対して、
固定電極14はスポット溶接ガン8に固定されており、
かつスポット溶接ガン8はロボット2の各軸のサーボモ
ータM1〜M6、すなわち複数のサーボモータによって
位置および姿勢を制御されるので、各サーボモータM1
〜M6の電流値を個別に監視しても固定電極14とワー
クWとの接触を検知することが困難である。
【0029】本発明者は、固定電極14とワークWとの
接触を検知する方法について種々検討を重ねた結果、固
定電極14がワークWと接触すると、ワークWが弾性変
形して反力が発生するので、この反力の大きさを求めて
監視すれば固定電極14とワークWとの接触を検知でき
ることを見いだした。
【0030】前記反力の大きさは、多関節型ロボット2
の各軸J1〜J6を駆動するサーボモータM1〜M6の
電流値から算出する。前述したように、これらのサーボ
モータM1〜M6もフィードバック制御されており、弾
性変形するワークWからの反力に応じて電流値が変化す
るので、固定電極14がワークWを弾性変形させ、ロボ
ット2に反力が作用した場合、この電流値の変化量に基
づいて反力を求めることができる。反力としては、各点
でのサーボモータM1〜M6の電流値の変化量から算出
してもよく、またサーボモータM1〜M6の電流値の変
化量に重み付けして評価してもよい。また、たとえば、
基本軸に比して、減速機の摩擦力の小さな手首軸J4〜
J6のサーボモータM4〜M6を優先的に選んで反力を
算出してもよい。
【0031】図3は、本発明の実施の第1形態であるス
ポット溶接ガンの位置決め方法を説明するためのフロー
チャートであり、図4は図3に示すスポット溶接ガンの
位置決め方法の位置決め手順を示す図である。本実施の
形態では、被溶接物であるワークWは溶接面をほぼ水平
にして所定位置に固定されている。
【0032】ステップa1では、スポット溶接ガン8を
水平の所定位置まで移動させる。所定位置は、ワークW
の溶接面に平行な水平面内におけるスポット溶接位置で
あり、前述のように設定されている。スポット溶接ガン
8は、図4(1)に示すようにワークWが固定電極14
と移動電極13との間に介在するように手動で誘導され
る。本実施の形態では、両電極間の間隔は前記特開平6
−218554のように所定の初期間隔に設定する必要
はなく、任意の間隔に設定される。またステップa2以
降、スポット溶接ガンの移動は自動的に行われる。
【0033】ステップa2では、移動電極13がワーク
Wに向かって鉛直方向に移動する。この移動は、前記挟
持用サーボモータMwを制御して行われる。前記移動速
度およびモータ駆動電流値は、低速および低電流にそれ
ぞれ予め設定されてメモリ22に格納されている。それ
らの値が低速、低電流に設定されるのは、移動電極13
とワークWとの接触を正確に検知するためである。ステ
ップa3では、挟持用サーボモータ13の電流値が監視
手段23により検出・監視される。移動電極13が図4
(2)に示すようにワークWに接触すると、挟持用サー
ボモータMwの電流値が上昇する。
【0034】ステップa4では、挟持用サーボモータM
wの電流値が予め定める基準電流値A1以上であるか否
かが判断される。この判断が否定であれば、ステップa
3に戻って電流値の監視が継続され、この判断が肯定で
あれば、移動電極13とワークWとが接触していると判
断されてステップa5に移る。ステップa5では、挟持
用サーボモータMwが停止される。
【0035】ステップa6では、スポット溶接ガン8が
鉛直方向に移動し、固定電極14をワークWに向かって
接近させる。この移動は、前記サーボモータM1〜M6
によって前記各軸J1〜J6を低速駆動することによっ
て行われる。この場合、そのまま移動させたのでは、図
4(3)に示すようにワークWに接触した移動電極13
がワークWから離れてしまうので、図4(4)に示すよ
うに移動電極13がワークWに接触した状態を維持する
ように移動電極13をスポット溶接ガン8の移動速度に
対応した速度で移動させる。ステップa7では、各サー
ボモータM1〜M6の電流値が監視手段23によって検
出・監視される。
【0036】ステップa8では、反力が算出される。反
力の算出は、前述のように各サーボモータM1〜M6の
電流値の変化量に基づいて行われる。前記電流値の変化
が生じていないとき、すなわち固定電極14とワークW
とが接触していないときには反力は零である。固定電極
14が図4(5)に示すようにワークWに接触すると、
ワークWが弾性変形し各サーボモータM1〜M6に電流
値の変化が生じて反力が算出される。反力の大きさは、
電流値の変化が大きくなるにつれて増大する。
【0037】ステップa9では、反力の大きさが予め定
める基準値C1以上であるか否かが判断される。この判
断が否定であれば、ステップa7に戻り、各サーボモー
タM1〜M6の電流値の監視および反力の算出が継続さ
れる。この判断が肯定であれば、固定電極14とワーク
Wとが接触していると判断されてステップa10に進
む。ステップa10では、各サーボモータM1〜M6お
よび挟持用サーボモータMwが停止され、スポット溶接
ガン8の位置決めが完了する。このようにして得られた
スポット溶接ガン8の打点位置はメモリ22に教示デー
タとして格納される。
【0038】このように本実施の形態では、固定電極1
4とワークWとの接触が各サーボモータM1〜M6の電
流値の変化量に基づいて検知されるとともに、移動電極
13とワークWとの接触が挟持用サーボモータMwの電
流値の水準に基づいて検知されるので、移動電極13と
ワークWとの接触および固定電極14とワークWとの接
触をそれぞれ個別に検知することができる。したがっ
て、移動電極13と固定電極14との間隔を所定の初期
間隔に設定しなくても、かつ両電極間に介在されるワー
クWの板厚にかかわらず、スポット溶接ガン8の位置決
めを、正確に行うことができる。
【0039】また、スポット溶接ガン8を移動して固定
電極14をワークWに接近させるとき、移動電極13が
ワークWに接触した状態を保つように移動するので、固
定電極14とワークWとの接触時に、ワークWは移動電
極13によって支持された状態で固定電極14からの押
圧力を受けることになり、重ねられたワークW間に隙間
が存在してもその影響を無視する動きをさせることがで
きる。また、ワークWに最も適合する反力の求め方を選
ぶことができるので、固定電極14とワークWとの接触
を精度よく検知することができる。したがって、スポッ
ト溶接ガンの位置決めをワークWの弾性変形が最小限に
止まるように行うことができる。
【0040】さらに本実施の形態では、教示位置の補正
が次のようにして行われる。前述のように本実施の形態
では、移動電極13が先に移動してワークWに接触し、
ワークWをまず下方に押下げるように弾性変形させる。
この弾性変形は、移動電極13にワークWからの反力を
与え、挟持用サーボモータMwの電流値を上昇させる。
その後、固定電極14が移動してワークWに接触し、ワ
ークWを上方に押上げるように弾性変形させる。この弾
性変形は、ロボット2への反力を発生させるとともに、
最終的にはワークWを逆に上方に押上げる。この押上げ
量は、基準値C1に対応するので、基準値C1に対応す
る距離分、教示位置が下方になるように補正すれば、教
示位置の精度をより高めることができる。
【0041】図5は、本発明の実施の第2形態であるス
ポット溶接ガンの位置決め方法を説明するためのフロー
チャートである。本実施の形態では、ワークWは溶接面
をほぼ水平にして所定位置に固定されている。
【0042】ステップs1では、スポット溶接ガン8を
前記図3のステップa1と同様に水平の所定位置まで手
動で誘導して移動させる。ステップs2では、スポット
溶接ガン8が鉛直方向に移動し、固定電極14をワーク
Wに向かって接近させる。
【0043】ステップs3〜ステップs5では、前記図
3のステップa7〜ステップa9と同様に反力の算出が
行われ、反力の大きさに基づいて固定電極14とワーク
Wとの接触の有無が判断される。この判断が否定であれ
ば、ステップs3に戻って各サーボモータM1〜M6の
電流値の監視および反力の算出が継続され、肯定であれ
ばステップs6に進む。ステップs6では、前記各サー
ボモータM1〜M6が停止される。
【0044】ステップs7〜ステップs9では、前記図
3のステップa2〜a4と同様に移動電極13とワーク
Wとの接触の有無が挟持用サーボモータMwの電流値の
水準に基づいて判断される。この判断が否定であれば、
ステップs8に戻って電流値の監視が継続され、肯定で
あればステップs10に進む。ステップs10では挟持
用サーボモータMwが停止され、スポット溶接ガン8の
位置決めが完了する。このようにして得られたスポット
溶接ガン8の打点位置はメモリ22に教示データとして
格納される。
【0045】このように本実施の形態では、移動および
固定電極13,14の移動が個別に行われ、固定電極1
4を移動してワークWの下表面に接触させた後、移動電
極13がワークWの反対側の上表面に接触するまで移動
する。これによって、移動および固定電極13,14を
同時に移動させる必要がなくなり、スポット溶接ガン8
の移動中に移動電極13をワークWに接触した状態を保
つように移動させる必要もなくなる。したがって、簡単
な制御で正確にスポット溶接ガン8を位置決めすること
ができる。また、前記実施の第1形態と同様に移動電極
13と固定電極14との間隔を所定の初期間隔に設定し
なくても、かつ両電極間に介在されるワークWの板厚に
かかわらず、スポット溶接ガン8の位置決めを正確に行
うことができる。またワークWに最も適合する反力の求
め方を選ぶことができるので、固定電極14とワークW
との接触を精度よく検知することができる。
【0046】さらに本実施の形態では、教示位置の補正
が次のようにして行われる。前述のように本実施の形態
では、固定電極14が先に移動してワークWに接触し、
ワークWを上方に押上げるように弾性変形させる。その
後、移動電極13が移動してワークWに接触し、挟持用
サーボモータMwの電流値を上昇させる。このとき、固
定電極14がワークWに接触しているので、移動電極1
3はワークWを押下げることができない。したがって、
ワークWは上方に押上げられたままである。この押上げ
量は、基準値C1に対応するので、実施の第1形態の場
合と同様に基準値C1に対応する距離分、教示位置が下
方になるように補正すれば、教示位置の精度をより高め
ることができる。
【0047】図6は、本発明の実施の第3形態であるス
ポット溶接ガンの位置決め方法を説明するためのフロー
チャートである。本実施の形態では、ワークWは溶接面
をほぼ水平にして所定位置に固定されている。
【0048】ステップb1〜b5では、前記図3のステ
ップa1〜a5と全く同一の処理が行われる。したがっ
て、説明は省略する。ステップb6では、スポット溶接
ガン8および移動電極13の移動が行われる。この処理
は、前記図3のステップa6と同様にスポット溶接ガン
8を移動して固定電極14をワークWに向かって接近さ
せるとともに、移動電極13がワークWに接触した状態
を維持するように移動電極13をスポット溶接ガン8の
移動速度に対応した速度で移動させることによって行わ
れる。ステップb7では、各サーボモータM1〜M6の
電流値が監視手段23によって検出・監視される。ステ
ップb8では、反力が前述のように各サーボモータM1
〜M6の電流値の変化量に基づいて算出される。
【0049】このように、ステップb6〜b8は前記ス
テップa6〜a8と見掛け上同一である。ステップb6
〜b8とステップa6〜a8との実質的な違いを明確に
するために、前記ステップb6〜b8の処理をさらに詳
しく説明する。移動電極13は、ワークWの表面に接触
した状態を保つとともに、ワークWを押下げてワークW
に弾性変形を生じさせる。ワークWに弾性変形が生じる
とロボット2への反力が生じるので、その反力の大きさ
が求められて監視される。その後、固定電極14がワー
クWに接触してワークWを押戻すと弾性変形量が小さく
なり、反力の大きさも小さくなる。本実施の形態のステ
ップb8では、このように減少する反力の大きさが順次
算出される。これに対して、前記第1の実施の形態のス
テップa8では、このように減少した後、さらにワーク
Wの押上げによって逆に増加する反力の大きさが順次算
出される。
【0050】ステップb9では、反力の大きさが予め定
める基準値C2以下であるか否かが判断される。基準値
C2の値は、たとえば零である。この判断が否定であれ
ば、ステップb7に戻って、各サーボモータM1〜M6
の電流値の監視および反力の算出が継続される。この判
断が肯定であれば、固定電極14とワークWとが接触し
たと判断されてステップb10に進む。ステップb10
では、各サーボモータM1〜M6および挟持用サーボモ
ータMwが停止され、スポット溶接ガン8の位置決めが
完了する。このようにして得られたスポット溶接ガン8
の打点位置はメモリ22に教示データとして格納され
る。
【0051】このように本実施の形態では、反力の大き
さが予め定める基準値C2以下になったとき、スポット
溶接ガン8および移動電極13の移動が停止されるの
で、スポット溶接ガン8の位置決めをワークWに弾性変
形をほとんど生じさせないで行うことができる。また本
実施の形態は、さらに前記実施の第1形態と同様の効果
を奏することができる。
【0052】図7は本発明の実施の第4形態であるスポ
ット溶接ガンの位置決め方法を説明するためのフローチ
ャートであり、図8は挟持用サーボモータMwの電流値
の時間的推移を示すグラフである。本実施の形態では、
ワークWは溶接面をほぼ水平にして所定位置に固定され
ている。
【0053】ステップc1〜c5では、前記図3のステ
ップa1〜a5と全く同一の処理が行われる。したがっ
て、重複する説明は省略する。図7の時刻t1では、ス
テップc2における移動電極13の移動が開始される。
挟持用サーボモータMwを駆動するための電流値はA0
である。時刻t2では、挟持用サーボモータMwの電流
値が増加して基準電流値A1に到達し、ステップc4に
おける判断が肯定となる。すなわち、移動電極13がワ
ークWの上面に接触したと判断される。
【0054】ステップc6では、スポット溶接ガン8お
よび移動電極13の移動が行われる。この処理は、前記
図3のステップa6と同様にスポット溶接ガン8を移動
して固定電極14をワークWに向かって接近させるとと
もに、移動電極13がワークWに接触した状態を維持す
るように移動電極13をスポット溶接ガン8の移動速度
に対応した速度で移動させることによって行われる。ス
テップc7では、挟持用サーボモータMwの電流値が監
視手段23によって検出・監視される。
【0055】ステップc8では、挟持用サーボモータM
wの電流値が予め定める基準電流値A2以上であるか否
かが判断される。基準電流値A2は、後述のように試験
によって予め定められる値であり、固定電極14がワー
クWに接触したときにもたらされる挟持用サーボモータ
Mwの電流値の増分量に基づいて設定される。ステップ
c8の判断が否定であれば、ステップc7に戻って電流
値の監視が継続される。ステップc8の判断が肯定であ
れば、すなわち図7の時刻t3における状態のように挟
持用サーボモータMwの電流値が増大して基準電流値A
2に達すると、固定電極14とワークWとが接触してい
ると判断されてステップc9に移る。ステップc9で
は、スポット溶接ガン8および移動電極13の移動が停
止され、スポット溶接ガン8の位置決めが完了する。こ
のようにして得られたスポット溶接ガン8の打点位置
は、メモリ22に教示データとして格納される。
【0056】本実施の形態では、基準電流値A2の設定
が次のようにして行われる。前述のように本実施の形態
では、移動電極13が先に移動してワークWに接触し、
ワークWを下方に押下げるように弾性変形させる。その
後、固定電極14が移動してワークWに接触し、ワーク
Wを上方に押戻すので、下方へ押下げられた弾性変形量
が減少する。したがって、このとき固定電極14による
弾性変形解消分が移動電極13による弾性変形分に等し
くなるように基準電流値A2を設定すればよい。
【0057】このように本実施形態では、挟持用サーボ
モータMwの電流値を監視することによって、移動電極
13とワークWとの接触ばかりでなく、固定電極14と
ワークWとの接触も検知することができる。また挟持用
サーボモータMwは、単独で移動電極13を駆動するの
で、1つの電流値を監視すればよく、各サーボモータの
電流値を監視する必要のある前記実施の第1および第2
形態に比べて制御を簡素化することができる。したがっ
て、スポット溶接ガンの位置決めを簡単な構成で、容易
にかつ正確に行うことができる。また本実施の形態は、
前記実施の第1形態と同様の効果を奏することができ
る。
【0058】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の本発明によ
れば、移動電極と固定電極との間隔を所定の初期間隔に
設定しなくても、かつ両電極間に介在される被溶接物の
板厚にかかわらず、スポット溶接ガンの位置決めを簡単
かつ正確に行うことができる。また固定電極と被溶接物
との接触時、被溶接物は移動電極によって支持された状
態で固定電極からの押圧力を受けるので、重ねられた被
溶接物間に隙間が存在してもその影響を無視する動きを
させることができる。
【0059】また請求項2記載の本発明によれば、請求
項1の発明の効果に加えて、移動および固定電極を同時
に移動させる必要がないので、簡単な制御で正確にスポ
ット溶接ガンを被溶接物に対して位置決めすることがで
きる。
【0060】また請求項3記載の本発明によれば、請求
項1の発明の効果に加えて、被溶接物に弾性変形をほと
んど生じさせないで、スポット溶接ガンの位置決めを行
うことができる。
【0061】また請求項4記載の本発明によれば、被溶
接物に最も適合する反力の求め方を選ぶことができるの
で、固定電極とワークとの接触を精度よく検知すること
ができ、スポット溶接ガンの位置決めをワークの変形が
最小限に止まるように行うことができる。
【0062】また請求項5記載の本発明によれば、請求
項1の発明の効果に加えて、挟持用サーボモータの電流
値を監視することによって、移動電極と被溶接物との接
触ばかりでなく、固定電極と被溶接物との接触も検知す
ることができるので、スポット溶接ガンの位置決めを簡
単な制御で、容易に、かつ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を好適に適用することのできるスポット
溶接ロボット1の外観を示す斜視図である。
【図2】第1軸J1のサーボモータM1の制御構成を示
すブロック図である。
【図3】本発明の実施の第1形態であるスポット溶接ガ
ンの位置決め方法を説明するためのフローチャートであ
る。
【図4】図3に示すスポット溶接ガンの位置決め方法の
位置決め手順を示す図である。
【図5】本発明の実施の第2形態であるスポット溶接ガ
ンの位置決め方法を説明するためのフローチャートであ
る。
【図6】本発明の実施の第3形態であるスポット溶接ガ
ンの位置決め方法を説明するためのフローチャートであ
る。
【図7】本発明の実施の第4形態であるスポット溶接ガ
ンの位置決め方法を説明するためのフローチャートであ
る。
【図8】挟持用サーボモータMwの電流値の時間的推移
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 スポット溶接ロボット 2 多関節型ロボット 5 下部アーム 6 上部アーム 7 手首 8 スポット溶接ガン 12 ガンアーム 13 移動電極 14 固定電極 20 位置コントローラ 21 サーボコントローラ 22 メモリ 23 監視手段 24 演算手段 M1〜M6 サーボモータ Mw 挟持用サーボモータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定電極と、固定電極に対向して配置さ
    れ、固定電極に近接離反可能な移動電極とを有し、多関
    節型ロボットに装着されて被溶接物をスポット溶接する
    スポット溶接ガンの位置決め方法において、前記多関節
    型ロボットの各軸を駆動する各サーボモータを制御し
    て、被溶接物が移動電極と固定電極との間に介在するよ
    うに前記スポット溶接ガンを移動させる工程と、 移動電極を駆動する挟持用サーボモータを制御して、移
    動電極を被溶接物に接触するまで移動させる工程と、 前記各サーボモータを制御してスポット溶接ガンの固定
    電極を被溶接物に向けて接近させるとともに、前記挟持
    用サーボモータを制御して移動電極を被溶接物に接触さ
    せたまま移動させ、さらに前記各サーボモータの電流値
    を監視し、固定電極が被溶接物に接触して被溶接物を弾
    性変形させるときの多関節型ロボットへの反力を求め、
    前記求めた反力の大きさが予め定める値に達するとき、
    前記各サーボモータおよび挟持用サーボモータを停止さ
    せる工程とを含むことを特徴とするスポット溶接ガンの
    位置決め方法。
  2. 【請求項2】 固定電極と、固定電極に対向して配置さ
    れ、固定電極に近接離反可能な移動電極とを有し、多関
    節型ロボットに装着されて被溶接物をスポット溶接する
    スポット溶接ガンの位置決め方法において、前記多関節
    型ロボットの各軸を駆動する各サーボモータを制御し
    て、被溶接物が移動電極と固定電極との間に介在するよ
    うに前記スポット溶接ガンを移動させる工程と、 前記各サーボモータを制御してスポット溶接ガンの固定
    電極を被溶接物に向けて接近させ、さらに前記各サーボ
    モータの電流値を監視し、固定電極が被溶接物に接触し
    て被溶接物を弾性変形させるときの多関節型ロボットへ
    の反力を求め、前記求めた反力の大きさが予め定める値
    に達するとき、各サーボモータを停止させる工程と、 移動電極を駆動する挟持用サーボモータを制御して、移
    動電極を被溶接物に接触するまで移動させる工程とを含
    むことを特徴とするスポット溶接ガンの位置決め方法。
  3. 【請求項3】 固定電極と、固定電極に対向して配置さ
    れ、固定電極に近接離反可能な移動電極とを有し、多関
    節型ロボットに装着されて被溶接物をスポット溶接する
    スポット溶接ガンの位置決め方法において、前記多関節
    型ロボットの各軸を駆動する各サーボモータを制御し
    て、被溶接物が移動電極と固定電極との間に介在するよ
    うに前記スポット溶接ガンを移動させる工程と、 移動電極を駆動する挟持用サーボモータを制御して、移
    動電極を被溶接物に接触するまで移動させる工程と、 前記各サーボモータを制御してスポット溶接ガンの固定
    電極を被溶接物に向けて接近させるとともに、前記挟持
    用サーボモータを制御して移動電極を被溶接物に接触さ
    せたまま移動させ、さらに前記各サーボモータの電流値
    を監視し、移動電極が被溶接物に接触して被溶接物を弾
    性変形させて生じる多関節型ロボットへの反力を求め、
    固定電極が被溶接物に接触して、前記求めた反力の大き
    さが予め定める値以下になるとき、前記各サーボモータ
    および挟持用サーボモータを停止させる工程とを含むこ
    とを特徴とするスポット溶接ガンの位置決め方法。
  4. 【請求項4】 前記反力は、固定電極が被溶接物に接触
    して被溶接物を弾性変形させるときの各サーボモータの
    電流値の変化量から算出したもの、各サーボモータの電
    流値の変化量を重み付けして評価したものおよび手首軸
    の各サーボモータの電流値の変化量から算出したものの
    うちから選ばれたいずれか1つであることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載のスポット溶接ガンの位
    置決め方法。
  5. 【請求項5】 固定電極と、固定電極に対向して配置さ
    れ、固定電極に近接離反可能な移動電極とを有し、多関
    節型ロボットに装着されて被溶接物をスポット溶接する
    スポット溶接ガンの位置決め方法において、前記多関節
    型ロボットの各軸を駆動する各サーボモータを制御し
    て、被溶接物が移動電極と固定電極との間に介在するよ
    うに前記スポット溶接ガンを移動させる工程と、 移動電極を駆動する挟持用サーボモータを制御して、移
    動電極を被溶接物に接触するまで移動させる工程と、 前記各サーボモータを制御してスポット溶接ガンの固定
    電極を被溶接物に向けて接近させるとともに、前記挟持
    用サーボモータを制御して移動電極を被溶接物に接触さ
    せたまま移動させ、さらに前記挟持用サーボモータの電
    流値を監視し、固定電極が被溶接物に接触して挟持用サ
    ーボモータの電流値を変化させるときの電流値を求め、
    前記求めた電流値が予め定める値に達するとき、前記各
    サーボモータおよび挟持用サーボモータを停止させる工
    程とを含むことを特徴とするスポット溶接ガンの位置決
    め方法。
JP33636899A 1999-11-26 1999-11-26 スポット溶接ガンの位置決め方法 Expired - Fee Related JP3337448B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33636899A JP3337448B2 (ja) 1999-11-26 1999-11-26 スポット溶接ガンの位置決め方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33636899A JP3337448B2 (ja) 1999-11-26 1999-11-26 スポット溶接ガンの位置決め方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001150150A true JP2001150150A (ja) 2001-06-05
JP3337448B2 JP3337448B2 (ja) 2002-10-21

Family

ID=18298426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33636899A Expired - Fee Related JP3337448B2 (ja) 1999-11-26 1999-11-26 スポット溶接ガンの位置決め方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3337448B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002035946A (ja) * 2000-07-18 2002-02-05 Mazda Motor Corp スポット溶接方法およびその装置
US6360143B1 (en) * 2001-04-27 2002-03-19 Fanuc Robotics North America Error recovery methods for controlling robotic systems
JP2006116604A (ja) * 2004-09-27 2006-05-11 Opton Co Ltd 曲げ加工装置
EP2014405A1 (en) 2007-06-18 2009-01-14 Fanuc Ltd Positioning method of spot welding robot
CN102039480A (zh) * 2009-10-21 2011-05-04 发那科株式会社 利用可动电极的焊接工件位置检测方法
US20120000891A1 (en) * 2010-06-30 2012-01-05 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Robot system
CN105312632A (zh) * 2014-08-05 2016-02-10 发那科株式会社 将工具按压至工件来进行作业的机器人的控制装置
JP2017056488A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 ファナック株式会社 溶接を行う打点の位置を測定するスポット溶接システム
DE102018218289B4 (de) * 2017-10-31 2021-07-01 Fanuc Corporation Robotersystem
WO2023062821A1 (ja) * 2021-10-15 2023-04-20 ファナック株式会社 溶接ガン制御装置、溶接ガン制御システム及び溶接システム
US12023751B2 (en) 2019-03-29 2024-07-02 Fanuc Corporation Robot control device and robot system

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002035946A (ja) * 2000-07-18 2002-02-05 Mazda Motor Corp スポット溶接方法およびその装置
US6360143B1 (en) * 2001-04-27 2002-03-19 Fanuc Robotics North America Error recovery methods for controlling robotic systems
JP2006116604A (ja) * 2004-09-27 2006-05-11 Opton Co Ltd 曲げ加工装置
EP2014405A1 (en) 2007-06-18 2009-01-14 Fanuc Ltd Positioning method of spot welding robot
CN102039480A (zh) * 2009-10-21 2011-05-04 发那科株式会社 利用可动电极的焊接工件位置检测方法
CN102039480B (zh) * 2009-10-21 2013-09-18 发那科株式会社 利用可动电极的焊接工件位置检测方法
US20120000891A1 (en) * 2010-06-30 2012-01-05 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Robot system
CN102310258A (zh) * 2010-06-30 2012-01-11 株式会社安川电机 机器人***
JP2012011403A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Yaskawa Electric Corp ロボットシステム
EP2402109A3 (en) * 2010-06-30 2013-02-20 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Robot system
CN105312632A (zh) * 2014-08-05 2016-02-10 发那科株式会社 将工具按压至工件来进行作业的机器人的控制装置
JP2016036858A (ja) * 2014-08-05 2016-03-22 ファナック株式会社 ツールをワークに押付けて作業を行うロボットの制御装置
CN105312632B (zh) * 2014-08-05 2017-04-12 发那科株式会社 将工具按压至工件来进行作业的机器人的控制装置
US9895806B2 (en) 2014-08-05 2018-02-20 Fanuc Corporation Control device for robot that performs work by pressing tool against workpiece
JP2017056488A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 ファナック株式会社 溶接を行う打点の位置を測定するスポット溶接システム
CN106862742A (zh) * 2015-09-18 2017-06-20 发那科株式会社 点焊***
CN106862742B (zh) * 2015-09-18 2018-10-02 发那科株式会社 点焊***
US10146203B2 (en) 2015-09-18 2018-12-04 Fanuc Corporation Spot welding system for measuring position of welding point at which welding is performed
DE102018218289B4 (de) * 2017-10-31 2021-07-01 Fanuc Corporation Robotersystem
US11097419B2 (en) 2017-10-31 2021-08-24 Fanuc Corporation Robot system
US12023751B2 (en) 2019-03-29 2024-07-02 Fanuc Corporation Robot control device and robot system
WO2023062821A1 (ja) * 2021-10-15 2023-04-20 ファナック株式会社 溶接ガン制御装置、溶接ガン制御システム及び溶接システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3337448B2 (ja) 2002-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6452134B2 (en) Method for correcting teaching points for welding robot and welding robot system employing the same
CA2153334C (en) A system and method for tracking a feature on an object using a redundant axis
US20090069936A1 (en) Control method for robots
JP6240133B2 (ja) 溶接を行う打点の位置を測定するスポット溶接システム
JP3337448B2 (ja) スポット溶接ガンの位置決め方法
US20110180516A1 (en) Position detection device and a position detection method for a workpiece to be welded
JP3317101B2 (ja) 溶接用ロボット
US11192247B2 (en) Robot controller for controlling arc motion of robot
JP2019081223A (ja) ロボットシステム
CN111745277B (zh) 机器人控制装置和机器人***
EP0194314A1 (en) System for controlling posture of tool
EP1016490B1 (en) Welding method
JP3541151B2 (ja) スポット溶接ロボット
JP5890937B2 (ja) シーム溶接方法及びシステム
JP3359011B2 (ja) スポット溶接ロボット
JP3359012B2 (ja) スポット溶接ロボット
JP2827097B2 (ja) ロボット溶接ガンの打点位置ティーチング方法
JP3171450B2 (ja) ロボット制御装置
JPH0924476A (ja) ロボット溶接ガンの打点位置ティーチング方法
JP3398102B2 (ja) スポット溶接ロボット
WO2023062821A1 (ja) 溶接ガン制御装置、溶接ガン制御システム及び溶接システム
JP3398107B2 (ja) スポット溶接ロボットの溶着解除方法
JPH0514921B2 (ja)
JP2011092981A (ja) 溶接ワーク位置検出方法
JPH07246473A (ja) プラズマ切断におけるトーチの軌跡制御方法およびその軌跡制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees