JP2001149447A - 感染性廃棄物の滅菌方法 - Google Patents

感染性廃棄物の滅菌方法

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JP2001149447A
JP2001149447A JP33600199A JP33600199A JP2001149447A JP 2001149447 A JP2001149447 A JP 2001149447A JP 33600199 A JP33600199 A JP 33600199A JP 33600199 A JP33600199 A JP 33600199A JP 2001149447 A JP2001149447 A JP 2001149447A
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waste
pressure
steam
sterilization
temperature
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JP33600199A
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Toshiji Murakami
利治 村上
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Cosmo Project Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感染性廃棄物の滅菌効果を高め、焼却の必要を
なくして処理費用の大幅な削減をはかると共に、二次汚
染の懸念をなくし安全性を確保する。 【解決手段】感染性廃棄物を高圧釜1に投入し、通常よ
り高温高圧の1.4〜10.0kg/cmの圧力、1
20〜183℃の高温下で蒸気滅菌を行い、しかも滅菌
工程で発生したドレンを大気中に排出することなく屋外
に排出すると共に真空乾燥により釜内部の蒸気、熱水を
排出し、その後、大気圧に戻して廃棄物を取り出すよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感染性廃棄物の滅菌
方法に係り、詳しくは注射針等の医療用廃棄物や、使用
済紙おむつなどを高温滅菌処理し安全な廃棄物とするた
めの滅菌方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】注射針などの医療用廃棄物は感染性を有
するため、従来、廃棄に際しては、そのまま廃棄するこ
となく、焼却することが行われている。そして、従来の
滅菌処理にあたっては一般に通常の高温蒸気滅菌と同様
に高圧釜内に上記廃棄物を投入し、1.3kg/cm
以下の圧力下で100〜120℃未満の蒸気により処理
する方法が用いられている。
【0003】
【発明が解決使用とする課題】しかしながら、上記の滅
菌処理による感染性廃棄物の滅菌では安全性、無害性に
おいて充分とは云えないため、焼却が行われる必要から
排ガスによる二次汚染の懸念があり、益々増加してゆく
感染性廃棄物の処理として費用の増大化と共に次第に困
難の度を増してゆく形勢である。しかも、従来の高圧釜
内に生成した未殺菌の感染性菌を含むドレンはそのまま
排出されることもあって二次感染の心配があり、確実に
安全な滅菌処理を達成する至らなかった。
【0004】本発明は上述の如き実状に対処し、特に改
良された感染性廃棄物の滅菌方法を見出すことにより、
滅菌処理効果を高めて処理後の焼却の必要をなくし、廃
棄物処理費用の大幅な削減を達成すると共に、二次汚染
や二次感染の心配をなくし、環境問題をも解決すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本発明滅菌方法は、感染性廃棄物の滅菌において、感
染性廃棄物を高圧釜内に投入し、脱気した後、釜内に蒸
気を供給し、釜内を1.4kg/cm〜10kg/c
圧、120〜183℃に昇温、昇圧して所要の時
間、滅菌処理を行い、処理後、滅菌されたドレンを大気
中に排出することなく屋外に排出すると共に、釜内を排
気して大気圧とし、次いで真空乾燥により内部の蒸気、
熱水を排出して廃棄物をドライにした後、給気し、釜内
部を大気圧に戻して廃棄物を取り出すことを特徴とす
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、更に本発明について実施装
置を参照しつつ詳細に説明する。
【0007】図1は本発明滅菌方法を実施するための高
圧釜を含む一連の装置であり、図において1は高圧釜で
支脚2上に配設され、上部に吸気弁Vを介し真空ポン
プ3に連絡する真空用配管4と、蒸気弁Vを介し高圧
釜1内に蒸気を供給する、減圧弁Vを側路に含む蒸気
配管5と、空気弁Vを介し給排気側に連なる給排気配
管6を夫々具備しており、一方、下部にはドレン弁V
を介しドレントラップ8を経てドレン溝9にドレンを排
出するドレン用配管7が連結されている。そして、高圧
釜1内にはセンサー13が設置され、釜内温度を制御盤
12により制御し得るような構成が付加されている。こ
のセンサー13は廃棄物に直接差し込まれ、廃棄物自体
の温度によって制御が行われ、未殺菌の発生を確実に阻
止するようにしている。この場合、各廃棄物には設定さ
れた温度で変色するサーモテープを貼り付けることによ
り完全に殺菌されたかどうか判断される。なお、図中、
10は安全弁、11は圧力計である。
【0008】以上のような高圧釜を本体とする高圧蒸気
処理装置の基本的構成自体は既知であり、これによって
従来の蒸気滅菌処理も実施されているが、本発明は特に
上記装置を、より高圧高温用として改良し使用すること
に大きな意味を有している。
【0009】以下、上記装置の構成を参照し、本発明の
滅菌方法を図2に示すフローチャート例を参考として説
明すると、本発明は先ず廃棄物を高圧釜1内に投入し、
スタートボタンを押すことから始まる。そして、作動が
開始すると、他の各弁を閉じ真空ポンプ3を作動させ、
吸気弁Vのみを開として真空用配管4を通じて釜内部
の空気を脱気し、次の加温の準備をする。
【0010】準備が終わると蒸気弁Vのみを開き、他
の弁を閉じて蒸気配管5を通じて蒸気を釜1内に供給
し、昇温工程に入る。このとき、昇温時の温度はセンサ
ー13により適宜、制御することができる。かくて昇温
され、殺菌の適温に達すると、殺菌工程がスタートする
が、適温としては従来の滅菌工程で用いられる100〜
120℃、1.3kg/cm未満の範囲をこえて、
1.4〜10kg/cm圧、あるいは可能ならばそれ
以上の圧力下で120〜183℃、好ましくは130℃
前後又はそれ以上の温度が採用され、廃棄物に応じ任意
に設定される。そして、所定圧力下で適温の保持時間も
タイマーにより任意に設定され、完全に殺菌がなされ
る。
【0011】この高温、高圧によって殆ど菌は事実上、
消滅し、完全な殺菌が行われる。この完全殺菌可能な高
温高圧下に維持する時間は廃棄物により異なるが、通常
10分〜50分位である。しかし、必らずしもこれに限
るものではない。従って高圧釜1としては、これに耐え
るものであることが肝要である。
【0012】以上のように所定の適温下で高圧蒸気によ
る滅菌工程が終わると、釜1内で発生したドレンは実質
上、完全に滅菌されており、これを先ず吸気弁Vと給
排気弁Vを閉じ、蒸気弁Vとドレン弁Vを開いて
ドレン用配管7を通じ排出する。このとき、ドレンは大
気中に排出されることなく完全に殺菌されてドレン溝9
に流出する。そして、ドレンが排出されると空気弁V
のみを開いて給排気配管6を通じて釜1より排気し、釜
1内の圧力を大気圧とし、次いで再び真空ポンプ3を作
動し、吸気弁Vのみを開くことにより釜1内を真空と
し、内部の蒸気、熱水を排出して釜内の廃棄物を真空乾
燥する。
【0013】このようにして廃棄物の真空乾燥が終わる
と、給排気配管6を通じ給気を行い、釜1内部を大気圧
に戻す。大気圧に戻ったことがランプ等により知らされ
ると、釜1を開き内部の廃棄物を取り出し、一連の工程
が完了する。
【0014】以上の工程において、各バルブの開閉は自
動化され、廃棄物によって夫々設定された作動タイマー
によって開閉する。また一連の工程の各工程も予め設定
されたタイマーによって自動運転により人手による操作
なく進行する。なお滅菌温度は温度と圧力両方で制御盤
により制御し、異状温度、異状圧力の危険性を防いでい
る。
【0015】図2は上記工程のフローチャートの1例で
あり、5分の脱気の後、昇温し、30分後、所定の温
度、ここでは略130℃で30分間滅菌処理を行い、終
了後、順次、温度を下げて真空乾燥をなし、その後、冷
却して廃棄物を取り出す過程が示されており、1工程は
120分をもって完了するようになっている。しかし、
勿論、このフローチャートに示されるものは本発明方法
の1例であり、このチャートは廃棄物の種類によって異
なることは当然である。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上のように感染性廃棄物を高
圧釜で蒸気処理して滅菌するにあたり、釜内の圧力を従
来に比し高圧の1.4kg/cm〜10kg/cm
の圧力で、かつ、120〜183℃の高温下での蒸気処
理とし、しかも滅菌工程で発生したドレンを大気中に排
出することなく、更に真空乾燥で完全にドライ化して取
り出すようにしたものであり、既存ボイラーの蒸気を使
用できるため、新規ボイラーの設置の必要がなく、しか
も完全に滅菌されるため焼却も必要としないことから廃
棄物処理費用を大幅に削減することができると共に、昇
温時、発生したドレンは大気に排出せず滅菌後、屋外に
排するので二次汚染の心配もなく、更に真空乾燥を行う
ことにより取り出しの際、蒸気や熱水による火傷の心配
はなく、また、廃棄物はドライ状態であるため嫌な臭い
もなく安心して取り出しが出来るなど種々の利点を有
し、本発明滅菌方法は感染性廃棄物の滅菌処理として極
めて顕著な効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明滅菌方法の実施に使用する装置の1形態
を示す概要図である。
【図2】本発明滅菌方法のフローチャートの1例であ
る。
【符号の説明】
1 高圧釜 3 真空ポンプ 4 真空配管 5 蒸気配管 6 給排気配管 7 ドレン配管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感染性廃棄物の滅菌処理において、感染性
    廃棄物を高圧釜内に投入し、脱気した後、釜内に蒸気を
    供給し、釜内を1.4kg/cm〜10kg/cm
    圧、120〜183℃に昇温、昇圧して所要の時間、滅
    菌処理を行い、処理後、除菌されたドレンを大気中に排
    出することなく屋外に排出すると共に、釜内を排気して
    大気圧とし、次いで真空乾燥により内部の蒸気、熱水を
    排出して廃棄物をドライにした後、給気し、釜内部を大
    気圧に戻して廃棄物を取り出すことを特徴とする感染性
    廃棄物の滅菌方法。
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Effective date: 20040210