JP2001139764A - 抗菌性耐薬品熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

抗菌性耐薬品熱可塑性樹脂組成物

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JP2001139764A
JP2001139764A JP31990699A JP31990699A JP2001139764A JP 2001139764 A JP2001139764 A JP 2001139764A JP 31990699 A JP31990699 A JP 31990699A JP 31990699 A JP31990699 A JP 31990699A JP 2001139764 A JP2001139764 A JP 2001139764A
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monomer
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JP31990699A
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Kenji Kushida
賢司 串田
Kozo Kitano
幸三 北野
Akihiro Omura
昭洋 大村
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐薬品性を有し、かつ抗菌性能、耐衝撃性およ
び溶融持の色調安定性に優れた抗菌性耐薬品熱可塑性樹
脂組成物を提供する。 【解決手段】 ゴム粒子径、グラフト率、およびアセト
ン可溶成分の還元粘度が特定範囲にあるゴム強化スチレ
ン系樹脂、エチレン/(メタ)アクリル酸エステル/一
酸化炭素の三元共重合体および特定の抗菌性ゼオライト
をブレンドしてなる抗菌性耐薬品熱可塑性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐ストレスクラッ
ク性に優れた耐薬品性を有し、かつ抗菌性能、耐衝撃性
および溶融持の色調安定性に優れた抗菌性耐薬品熱可塑
性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ジエン系ゴム成分にアクリロニトリル、
メタアクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物、スチ
レン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル化合物成分
を共重合したグラフト共重合体を含有してなる、いわゆ
るABS樹脂は、すぐれた機械的性質、成形加工性、表
面光沢性によって家庭電気機器、OA機器、自動車など
の各部品を始めとする広範な分野で使用されている。特
に、耐衝撃性および光沢が要求される用途においては、
ABS樹脂が好まれて使用されている。
【0003】しかし、洗面所、便所、お風呂周り部品に
ABS樹脂が使用される場合、汚れ、清潔感の点から抗
菌性が要求されることが近年多くなってきた。また、A
BS樹脂は、冷蔵庫の内箱やドア部材などの断熱構造体
の部品、パチンコの受け皿等の雑貨用途、トイレ・台所
等のサニタリー用途に多用されているが、ABS樹脂は
他の結晶性高分子やエンジニアリングプラスチックに比
して、耐薬品性が劣ることが知られており、雑貨・サニ
タリー用途等においては、該部材の洗浄に家庭用あるい
は業務用洗剤が使用され、これら洗剤類によって成形品
にクレーズやクラックが発生し、商品価値を著しく損な
う問題が生じていた。
【0004】このような問題を解決する手段としては、
抗菌性塗料塗布したり、有機系・無機系抗菌剤を練り込
む方法が知られているが、抗菌性塗料を塗布する方法は
工程が煩雑化し、コストが高く、有効ではない。銀、
銅、亜鉛から選ばれた金属によって置換されたゼオライ
トと非ハロゲン化有機ポリマー(特公昭63−5401
3)、銀、銅、亜鉛から選ばれた金属によって置換され
たゼオライトとチアベンゾイミダゾールを併用する樹脂
組成物(特開平8−169981)などが提案されてい
るが、耐薬品性が不十分であり、既存のスチレン系樹脂
に本発明の抗菌剤を添加すると、溶融持の色調変化が大
きい問題がある。一方、AN含有率が58〜65モル%
のASを使用した耐薬品性樹脂組成物(特開平5−31
0862)が提案されているが、本発明の樹脂組成物の
みでも色調安定性が悪く、抗菌剤を添加することでさら
に色調が悪化する問題がある。また、イミド系樹脂にエ
チレン/アクリル酸エステル/一酸化炭素共重合体を添
加することで、色調を維持したまま耐薬品性が向上する
方法(特開平6−116469)が提案されているが、
耐衝撃性が不十分であり、抗菌剤を添加するとさらに耐
衝撃性が低下する問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の欠点を改良し、耐ストレスクラック性に優れた耐薬
品性を有し、かつ抗菌性能、耐衝撃性および溶融持の色
調安定性に優れた抗菌性耐薬品熱可塑性樹脂組成物を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、ゴム強化スチレン系樹
脂のゴム粒子径、グラフト率、およびアセトン可溶成分
の還元粘度が特定範囲にある時、エチレン/(メタ)ア
クリル酸エステル/一酸化炭素の三元共重合体および特
定の抗菌性ゼオライトをブレンドすることにより、上記
目的が効率的に達成されることを見出し、本発明に到達
した。
【0007】すなわち本発明は、重量平均粒子径が0.
1〜2.0μmであるジエン系ゴム(A−1)5〜80
重量部に、芳香族ビニル化合物(イ)および/または
α,β−不飽和カルボン酸エステル化合物(ロ)45〜
85重量%、シアン化ビニル化合物 (ハ)15〜55
重量%、その他の共重合可能なビニル系単量体(ニ)0
〜40重量%とからなる単量体混合物(A−2)95〜
20重量部をグラフト重合し、そのグラフト率が15〜
100%であるグラフト共重合体(A)10〜60重量
部と、芳香族ビニル化合物(イ)および/またはα,β
−不飽和カルボン酸エステル化合物(ロ)45〜75重
量%、シアン化ビニル化合物(ハ)25〜55重量%、
その他の共重合可能なビニル系単量体(ニ)0〜40重
量%とからなる単量体混合物を共重合した共重合体
(B)20〜99重量部と、エチレン/(メタ)アクリ
ル酸エステル/一酸化炭素からなる共重合体(C)0.
1〜20重量部と、天然または合成ゼオライトのイオン
交換可能な陽イオンを銀イオン、亜鉛イオンまたは銅イ
オンから選ばれた少なくとも1種の金属イオンで部分置
換または完全置換して得られた抗菌性ゼオライト(D)
0.01〜2.0重量部からなり、アセトン可溶成分の
還元粘度が0.1〜1.0dl/gであり、かつ共重合
体(B)中のシアン化ビニル化合物の3連シ−ケンスの
割合が該共重合体(B)中10重量%以下であり、グラ
フト共重合体(A)、共重合体(B)、共重合体(C)
と抗菌性ゼオライトの合計が100重量部である抗菌性
耐薬品熱可塑性樹脂組成物である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0009】本発明におけるジエン系ゴム(A−1)の
例としては、ポリブタジエンの他、スチレン−ブタジエ
ン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、
スチレン−ブタジエンブロック共重合体、アクリル酸ブ
チル−ブタジエン共重合体およびポリイソプレンゴム等
が挙げられ、なかでもポリブタジエン、スチレン−ブタ
ジエン共重合ゴムなどが好ましい。
【0010】本発明における単量体混合物(A−2)お
よび共重合体(B)の単量体混合物中の芳香族ビニル化
合物(イ)としては、スチレン、α−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチ
レン、o−エチルスチレン、o−クロロスチレンおよび
o,p−ジクロロスチレン等が挙げられるが、特にスチ
レン、α−メチルスチレンが好ましい。これらは1種ま
たは2種以上を用いることができる。
【0011】α,β−不飽和カルボン酸エステル化合物
(ロ)としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、
(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t
−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)
アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸クロロ
メチルおよび(メタ)アクリル酸2−クロロエチル等が
挙げられるが、なかでもメタクリル酸メチルが好まし
い。
【0012】シアン化ビニル化合物(ハ)としては、ア
クリロニトリル、メタアクリロニトリルおよびエタクリ
ロニトリル等が挙げられるが、特にアクリロニトリルが
好ましい。
【0013】また、その他の共重合可能なビニル系単量
体(ニ)としては、N−メチルマレイミド、N−シクロ
ヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミド等のマレ
イミド化合物、マレイン酸等の不飽和ジカルボン酸、無
水マレイン酸等の不飽和ジカルボン酸無水物、およびア
クリルアミド等の不飽和アミド化合物に代表される共重
合可能なビニル化合物などを挙げることができる。ま
た、これらは単独ないし2種以上を用いることができ
る。
【0014】グラフト共重合体(A)におけるジエン系
ゴム(A−1)の重量平均粒子径は0.1〜2.0μm
であることが必要であり、好ましくは0.2〜1.5μ
mである。重量平均粒子径が0.1〜2.0μmの範囲
外であると耐薬品性および機械的特性が発現しない。ジ
エン系ゴム(A−1)の含有量は、合計量を100重量
部として5〜80重量部、好ましくは10〜60重量部
である。
【0015】単量体混合物(A−2)中の芳香族ビニル
化合物(イ)および/またはα,β−不飽和カルボン酸
エステル化合物(ロ)、シアン化ビニル化合物(ハ)、
その他の共重合可能なビニル系単量体(ハ)の各組成比
は、(イ)および/または(ロ)が45〜85重量%、
好ましくは50〜80重量%、(ハ)が15〜55重量
%、好ましくは20〜50重量%、(ニ)が0〜40重
量%である。共重合体(B)中の芳香族ビニル化合物
(イ)および/またはα,β−不飽和カルボン酸エステ
ル化合物(ロ)、シアン化ビニル化合物(ハ)、その他
の共重合可能なビニル系単量体(ハ)の各組成比は、
(イ)および/または(ロ)が45〜75重量%、好ま
しくは50〜70重量%、(ハ)が25〜55重量%、
好ましくは20〜50重量%、(ニ)が0〜20重量%
である。単量体組成は、同一であってもよく、あるいは
機械的特性を損なわない範囲で異なっていてもよい。共
重合体(B)の単量体混合物のなかでも、特にシアン化
ビニル化合物が重要な単量体であり、単量体混合物の合
計量100重量%に対して、25重量%未満では、薬液
と接触した場合、成形品にクレーズやクラックが発生し
やすく好ましくない。一方、55重量%を越えると耐薬
品性改善効果が次第に小さくなるばかりでなく、成形加
工時の熱着色や流動性が著しく低下する等の欠点があり
好ましくない。
【0016】グラフト共重合体(A)におけるグラフト
率は15〜100%であることが必要であり、好ましく
は20〜70%である。グラフト率が15〜100%の
範囲外であると耐薬品性が発現しないばかりか、機械的
特性の低下も著しい。
【0017】グラフト共重合体(A)の製造方法は、乳
化重合、懸濁重合、塊状重合、溶液重合等のいずれの重
合方法を用いても良く、特に制限されない。また、単量
体、開始剤および連鎖移動剤の仕込み方法についても特
に制限はなく、初期一括仕込み、あるいは共重合体の組
成分布の生成を抑えるために仕込み単量体の一部または
全部を連続的または分割して仕込みながら重合してもよ
い。
【0018】本発明において、共重合体(B)中のシア
ン化ビニル化合物の3連シーケンスとは、化(1)で表
される当該共重合体のセグメントであり、共重合体が高
温に晒される状態では、化(2)に示す分子内還化反応
が進みむため、着色に至ると推定されている。
【0019】
【化1】
【0020】
【化2】 本発明の抗菌性耐薬品性熱可塑性樹脂組成物は、構成成
分である共重合体(B)に関し、熱着色防止性を阻害す
るシアン化ビニル化合物の3連シーケンスの割合が10
重量%以下と少ないため、溶融混練時や成形加工時の熱
着色防止性に優れている。より好ましいシアン化ビニル
化合物の3連シーケンスの割合は8重量%未満であり、
該割合が10重量%を越えると溶融混練時や成形加工時
の熱着色防止性が低下するため好ましくない。この様
な、シアン化ビニル化合物の3連シーケンスの割合が1
0重量%以下に制御された共重合体(B)は、残存単量
体中のシアン化ビニル系単量体成分割合を制御して重合
を行うことにより製造することができる。重合方法とし
ては、水系懸濁重合が好ましいが、特に該方法に制限さ
れない。
【0021】前記水系懸濁重合に用いられる懸濁安定剤
としては、粘土、硫酸バリウム、水酸化マグネシウム等
の無機系懸濁安定剤、ポリビニルアルコール、カルボキ
シメチルセルロース、ポリアクリルアミド、メタクリル
酸メチル/アクリルアミド共重合体等の有機系懸濁安定
剤等が挙げられ、中でも有機系懸濁安定剤が溶融時の熱
着色防止性に優れるため好ましく、より好ましくはメタ
クリル酸メチル/アクリルアミド共重合体である。ま
た、仕込みモノマ総量100重量部に対する分散媒体と
しての水の仕込み総量は、モノマの良好な水中分散性の
維持および水へのシアン化ビニル系単量体の多量の溶解
移行性の観点から、80〜350重量部の範囲から選ぶ
ことが好ましく、更に、残存単量体中のシアン化ビニル
系単量体成分割合の制御上、100〜200重量部がよ
り好ましい。
【0022】前記水系懸濁重合に用いられる重合開始剤
としては、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4,4−トリ
メチルバレロニトリル)などのアゾニトリル系化合物お
よびt−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ
ネオデカネート、t−ブチルパーオキシネオセキサノエ
ート、t−ブチルパーオキシピバレートなどの有機過酸
化物が挙げられ、これらを1種または2種以上を併用し
て用いることができ、なかでもアゾニトリル化合物が好
ましい。また、ここで用いる連鎖移動剤についての制限
は特にないが、アルキルメルカプタン類が好ましい。
【0023】前記水系懸濁重合の単量体、開始剤および
連鎖移動剤の仕込み方法について特に制限はなく、初期
一括仕込み、あるいは共重合体の組成分布の生成を抑え
るために仕込み単量体の一部または全部を連続的または
分割して仕込みながら重合してもよい。
【0024】本発明において、共重合体(B)を得るた
めには、シアン化ビニル系単量体の3連シーケンスの割
合の制御上、重合開始から重合終了までの重合系内の残
存単量体中のシアン化ビニル系単量体成分割合を95%
以下に制御し、かつ重合開始から重合率10%経過時点
までの残存単量体中のシアン化ビニル系単量体成分割合
を70重量%以上95重量%以下にすることが好まし
い。重合開始から少なくとも重合率10%経過時点まで
の残存単量体中のシアン化ビニル系単量体成分割合が7
0重量%以下であると、耐薬品性を維持することが困難
になる。本発明の樹脂組成物の長所である耐薬品性は、
そのマトリックス成分である共重合体(B)について、
重合開始から重合率10%経過時点までの残存単量体中
のシアン化ビニル系単量体成分割合を70重量%以上に
保つことによって生成するシアン化ビニル系単量体成分
含有割合の高い、高ニトリル共重合体成分によって発現
するためである。ここで述べた高ニトリル共重合体成分
は、共重合体(B)をメチルエチルケトンに溶解後、シ
クロヘキサン滴下により析出した成分のことであり、析
出物のシアン化ビニル系単量体成分割合はFT−IR分
析により定量できる。残存単量体中のシアン化ビニル系
単量体成分割合は、重合開始剤の量、重合禁止剤の添
加、ストリッピングによるシアン化ビニル系単量体の重
合系内から除去もしくはシアン化ビニル系単量体成分以
外の単量体の重合中の重合系内への添加にて制御するこ
とができる。
【0025】本発明における共重合体(C)は、エチレ
ン/(メタ)アクリル酸エステル/一酸化炭素の三元共
重合体であり、(メタ)アクリル酸エステルのアクリル
基は、直鎖状または分岐状であって、その炭素数は1〜
18が好ましく、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、
イソブチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、オ
クチル基等が例示され、炭素数2〜8のものがより好ま
しい。また、共重合体(C)の各組成比は、エチレンが
10〜85重量%、より好ましくは40〜80重量%、
(メタ)アクリル酸エステルが10〜50重量%、より
好ましくは15〜40重量%、一酸化炭素が5〜40重
量%、より好ましくは5〜20重量%であり、必要に応
じて、その他の共重合可能な単量体と共重合させること
もできる。
【0026】本発明における抗菌性ゼオライト(D)
は、天然または合成ゼオライトのイオン交換可能な陽イ
オンを銀イオン、銅イオン、亜鉛イオンから選ばれた少
なくとも1種の金属イオンで、好ましくは、銀イオンま
たは亜鉛イオンから選ばれた少なくとも1種の金属イオ
ンで部分置換または完全置換して得られた抗菌性ゼオラ
イトであり、上記の耐薬品樹脂組成物100重量%に対
して0.1〜2.0重量%、より好ましくは0.3〜
1.0重量%である。(D)成分が0.1重量%未満で
は抗菌性能が十分に発現せず、一方、2.0重量%を越
えると、色調が悪化し、耐衝撃性が低下するため、好ま
しくない。
【0027】グラフト共重合体(A)、共重合体
(B)、共重合体(C)および抗菌性ゼオライト(D)
の重量比、(A)/(B)/(C)/(D)は10〜6
0/20〜99/0.1〜20/0.01〜2であり、
(A)成分が60を越えると剛性および流動性の低下が
生じるため好ましくない。また、(C)成分が0.1未
満では耐薬品性が発現せず、一方、20を越えると剛性
の低下、更には層状剥離が生じるため好ましくない。ま
た、(D)成分が0.01未満では抗菌性が発現せず、
2を越えると耐衝撃性が低下するため好ましくない。
【0028】本発明の抗菌性耐薬品熱可塑性樹脂組成物
のアセトン可溶成分の還元粘度は0.1〜1.0dl/
gである必要があり、該範囲外であると耐薬品性および
機械的特性が発現しない。
【0029】本発明の抗菌性耐薬品熱可塑性樹脂組成物
および成形品は、耐薬品性が要求される用途に好ましく
用いられる。本発明が有効な薬液としては、有機化合物
が好ましく、炭化水素、ハロゲン化炭化水素、エステル
化合物、エーテル化合物およびアルコール化合物を含有
する薬剤である。更には、炭素数4〜20の炭化水素、
フロン類、ガソリン、灯油、ブレーキオイル、ポリ塩化
ビニル用可塑剤(例えばフタル酸ジアルキルエステル、
フタル酸アルキルエステル)および洗剤を含有する薬剤
であるものである。
【0030】本発明の抗菌性耐薬品性熱可塑性樹脂組成
物および成形品の耐薬品性を改善するためには、23℃
で24時間薬液接触後のクラック発生臨界歪みが0.5
%以上であることが必要であり、好ましくは0.7%以
上、より好ましくは1.0%以上であることが必要であ
り、0.5%未満では、耐薬品性の改善効果は小さい。
【0031】これらの成形品の用途については、電気、
電子、自動車、機械、雑貨、化学プラント、航空、宇宙
用の部品、素材など特に制限はないが、本発明の成形品
の特徴から、耐薬品性が要求される用途に有効である。
なかでも電気・電子製品のハウジングおよび冷蔵庫の構
造体部品、パチンコの受け皿等の雑貨用途、トイレ・台
所等のサニタリー用途、自動車用内外装材として使用で
きる。
【0032】本発明の抗菌性耐薬品熱可塑性樹脂組成物
に本発明の目的を損なわない範囲で塩化ビニル、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ナイロン
6、ナイロン66等のポリアミド、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘ
キサンジメチルテレフタレート等のポリエステル、ポリ
カーボネート、各種エラストマー類を加えて成形用樹脂
としての性能を改良することができる。また、必要に応
じてヒンダードフェノール系、含硫黄有機化合物系、含
リン有機化合物系等の酸化防止剤、フェノール系、アク
リレート系等の熱安定剤、ベンゾトリアゾール系、ベン
ゾフェノン系、サリシレート系等の紫外線吸収剤、有機
ニッケル系、ヒンダードアミン系等の光安定剤等の各種
安定剤、高級脂肪酸の金属塩類、高級脂肪酸アミド類等
の滑剤、フタル酸エステル類、リン酸エステル類等の可
塑剤、ポリブロモジフェニルエーテル、テトラブロモビ
スフェノール−A、臭素化エポキシオリゴマー、臭素化
ポリカーボネートオリゴマー等の含ハロゲン系化合物、
リン系化合物、三酸化アンチモン等の難燃剤・難燃助
剤、カーボンブラック、酸化チタン、顔料および染料等
を添加することもできる。更に、ガラス繊維、ガラスフ
レーク、ガラスビーズ、炭素繊維、金属繊維等の補強剤
や充填剤を添加することもできる。本発明の熱可塑性樹
脂組成物の製造方法に関しては、バンバリーミキサー、
ロール、および単軸または多軸押出機で溶融混練するな
ど種々の方法を採用することができる。
【0033】上記によって得られた抗菌性耐薬品性熱可
塑性樹脂組成物は、射出成形、押出成形、ブロー成形、
真空成形、圧縮成形、ガスアシスト成形等の現在熱可塑
性樹脂の成形に用いられる公知の方法によって成形する
ことができ、特に制限されるものではない。
【0034】
【実施例】本発明をさらに具体的に説明するため、以下
に実施例および比較例を挙げて説明するが、これら実施
例は本発明を制限するものではない。なお、ここで特に
ことわりのない限り「%」は重量%、「部」は重量部を
表す。抗菌性耐薬品熱可塑性樹脂組成物の樹脂特性の分
析方法を下記する。機械的強度、耐熱性等の一般的な特
性については、射出成形によりテストピースを成形し、
下記試験法に準拠し測定した。
【0035】(1)ゴム粒子径:アルギン酸ナトリウム
法。
【0036】(2)グラフト率:グラフト共重合体所定
量(m)にアセトンを加え、3時間還流し、この溶液を
8800r.p.m.(10000G)で40分間遠心
分離後、不溶分を濾過し、この不溶分を60℃で5時間
減圧乾燥し、重量(n)を測定した。グラフト率は、式
(1)より算出した。
【0037】 グラフト率(%)=[[(n)−(m)´]/[(m)´]]×100 (1) ここで、Lはグラフト共重合体のゴム含有量である。
【0038】(3)還元粘度ηsp/c:サンプル1gにア
セトン200mlを加え、3時間還流し、この溶液を8
800r.p.m.(10000G)で40分間遠心分
離した後、不溶分を濾過する。濾液をロータリーエバポ
レーターで濃縮し、析出物(アセトン可溶分)を60℃
で5時間減圧乾燥後、ウベローデ粘度計を用い、メチル
エチルケトン溶液(0.4g/dl)、30℃でηsp/c
を測定した。
【0039】(4)共重合体(B)中のシアン化ビニル
単量体の3連シーケンスの定量:13C−NMRに現れる
シアン化ビニル系単量体のα−炭素のシグナルシフト
が、隣接モノマ種の違いで若干異なることを利用し、3
連シーケンスの割合をそのシグナル積分値から定量し
た。
【0040】装置:JEOL JNM−GSX400型 観測周波数:100.5MHz 溶媒:DMSO−d6 濃度:445mg/2.5mL 化学シフト基準:Me4 Si 温度:110℃ 観測幅:20000Hz データ点:32K flip angle:90°(21μs) pulse delay time:5.0s 積算回数:7400または8400 デカップリング:gated decoupling(without NOE)。
【0041】(5)共重合体(B)の重合に関する重合
系内の未反応モノマ、シアン化ビニル共重合量、および
重合率の定量:島津製作所(株)製ガスクロマトグラフ
(GC−14A型)を用い測定した。シアン化ビニル共
重合量、および重合率は、下記式 (2)、(3)によ
り算出した。
【0042】
【数1】
【0043】
【数2】 (6)共重合体(B)中の高ニトリル共重合成分割合の
定量:共重合体(B)1gをメチルエチルケトン40g
に溶解後、シクロヘキサン20gを連続滴下する。50
℃で良く撹した後、室温下で12時間放置し、更に恒温
槽で30℃とした後、析出した共重合成分を遠心分離
し、この乾燥重量より含有割合を定量した。
【0044】(7)高ニトリル共重合成分中のシアン化
ビニル系単量体成分割合の定量:前述処理を施した共重
合体成分を加熱プレス成形して30μm程度のフィルム
状とし、これをFT−IR分析し、2260cm-1と1
600cm-1に生じる吸光度ピークのベースライン高さ
の比から、式(4)に示す検量線を用いて定量した。
【0045】 X=(R+0.58744823)/0.07396422 (4) X:シアン化ビニル系単量体成分割合(重量%) R:吸光度ピーク高さ比{=H(2260 cm-1) /H(1600
cm-1) } (8)曲げ弾性率 :ASTM D790(23℃)。
【0046】(9)IZOD衝撃強度:ASTM D256
(23℃、1/2インチノッチ付き)。
【0047】(10) MFR(メルトフローレート):
ISO1133(220℃,10kg荷重)。
【0048】(11)黄色度(Y.I.値):JIS K7
103に準拠し、射出成形した角板(120×100×
3mm)を日本電色工業(株)製の測色色差計(ND−
100型)で3刺激値X,Y,Zを測定し、式(5)に
よりY.I.値を算出した。
【0049】 Y.I.=100×(1.28X−1.06Z)×Y (5) (12)耐薬品性試験:射出成形した短冊状試験片(126
×12.6×1.5mm)を図1に示した1/4楕円治
具に沿わして固定後、試験片表面に薬液を塗布するか、
または揮発性の高い薬液の場合は、薬液250mlを入
れた直径300mmのデシケーター内に治具ごと入れ
た。23℃環境下で24時間放置後、クレーズおよびク
ラックの発生有無を確認し、式(6)より臨界歪み
(%)を算出した。
【0050】
【数3】 A:治具の長軸(127mm) B:治具の短軸(38
mm) t:試験片の厚さ(1.5mm) X:クラック発生点までの最も短い長軸方向の長さ(m
m) 参考例 (A)グラフト共重合体 A1:窒素置換した反応器に純水120部、ブドウ糖
0.5部、ピロリン酸ナトリウム0.5部、硫酸第一鉄
0.005部およびポリブタジエンラテックス(ゴム粒
子径0.3μm,ゲル含有率85%)50部(固形分換
算)を仕込み、撹拌しながら反応器内の温度を65℃に
昇温した。内温が65℃に達した時点を重合開始として
モノマ(スチレン35部,アクリロニトリル15部)お
よびt−ドデシルメルカプタン0.3部からなる混合物
を5時間かけて連続滴下した。同時に並行してクメンハ
イドロパーオキサイド0.25部,オレイン酸カリウム
2.5部および純水25部からなる水溶液を7時間かけ
て連続滴下し、反応を完結させた。得られたグラフト共
重合体ラテックスを硫酸で凝固し、苛性ソ−ダで中和
後、洗浄、濾過、乾燥してゴム含有グラフト共重合体
(I)を得た。このグラフト共重合体(I)のグラフト
率は45%、樹脂成分のηsp/cは0.68dl/gであっ
た。 (B)共重合体 B1:容量が20Lで、バッフルおよびファウドラ型攪
拌翼を備えたステンレス製オートクレーブに、メタクリ
ル酸メチル/アクリルアミド共重合体(特公昭45−2
4151号公報記載)0.05部をイオン交換水165
部に溶解した溶液を400rpmで攪拌し、系内を窒素
ガスで置換した。次にアクリロニトリル42部、スチレ
ン4.O部、t−ドデシルメルカプタン0.46部、
2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)0.39部,2,2’−アゾビスイソブチルニトリ
ル0.05部の混合溶液を反応系を攪拌しながら添加
し、58℃に昇温し重合を開始した。重合開始から15
分が経過した後オートクレーブ上部に備え付けた供給ポ
ンプからのスチレン54部を110分かけて添加した。
この間、反応温度を65℃まで昇温した。スチレンの反
応系への添加終了後、50分かけて100℃まで昇温し
た。以降は、通常の方法に従って、反応系の冷却、ポリ
マーの分離、洗浄、乾燥を行ない、表1記載の共重合体
B1を得た。 B2:共重合体B1の条件のうち、 混合溶液:アクリロニトリル 28部 スチレン 18部 N−フェニルマレイミド 5部 スチレンの追添加: 49部 とし、あとは共重合体B1と同様の方法で重合を行い、
表1記載の共重合体B2を得た。 B3:共重合体B1の条件のうち、 混合溶液:アクリロニトリル 47部 スチレン 5部 スチレンの追添加: 48部 とし、あとは共重合体B1と同様の方法で重合を行い、
表1記載の共重合体B3を得た。 B4:共重合体B1の条件のうち、 混合溶液:アクリロニトリル 35部 スチレン 10部 メタクリル酸メチル 10部 スチレンの追添加: 45部 とし、あとは共重合体B1と同様の方法で重合を行い、
表1記載の共重合体B4を得た。 B5:共重合体B1の条件のうち、t−ドデシルメルカ
プタンを1.5部にした以外は、共重合体B1と同様の
方法で重合を行い、表1記載の共重合体B5を得た。 B6:共重合体B1の条件のうち、t−ドデシルメルカ
プタンを0部にした以外は、共重合体B1と同様の方法
で重合を行い、表1記載の共重合体B6を得た。 B7:共重合体B1の条件のうち、 混合溶液:アクリロニトリル 20部 スチレン 80部 スチレンの追添加: 0部 とし、あとは共重合体B1と同様の方法で重合を行い、
表1記載の共重合体B7を得た。 B8:共重合体B1の条件のうち、 混合溶液:アクリロニトリル 42部 スチレン 58部 スチレンの追添加: 0部 とし、あとは共重合体B1と同様の方法で重合を行い、
表1記載の共重合体B8を得た。 B9:共重合体B1の条件のうち、 混合溶液:アクリロニトリル 70部 スチレン 30部 スチレンの追添加: 0部 とし、あとは共重合体B1と同様の方法で重合を行い、
表1記載の共重合体B9を得た。
【0051】
【表1】 (C)エチレン/(メタ)アクリル酸エステル/一酸化
炭素共重合体 C1:三井・デュポンポリケミカル社製“エルバロイ”
EP4051 C2:三井・デュポンポリケミカル社製“エルバロイ”
EP443 (D)抗菌性ゼオライト D1:シナネン社製“ゼオミック”XAW10D 実施例1〜4、及び比較例1〜10 参考例記載の(A)グラフト共重合体、(B)共重合
体、(C)エチレン/(メタ)アクリル酸エステル/一
酸化炭素共重合体、(D)抗菌性ゼオライトを表2記載
の割合で配合後、40mmφ単軸押出機(シリンダー設定
温度は230℃)で溶融混練し、ペレット状の樹脂を得
た。
【0052】得られたペレットを東芝機械(株)製射出
成形機IS−50A(シリンダー設定温度は230℃)
にてテストピースを成形し、諸特性を評価し、結果を表
2、3に掲げた。
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】 実施例1〜4により、本発明の請求項記載の配合割合の
抗菌性耐薬品熱可塑性樹脂組成物が、抗菌性、耐薬品
性、機械的特性および成形加工性に優れていることが判
る。
【0055】しかし、比較例1〜10は、グラフト共重
合体(A)、共重合体(B)、エチレン/(メタ)アク
リル酸エステル/一酸化炭素からなる共重合体(C)お
よび抗菌性ゼオライト(D)の配合割合が、本発明の請
求項記載範囲外であるため、比較例1、3は剛性、比較
例2、4、6は耐薬品性が低い。比較例5は流動性、比
較例7、8は色調が悪く、比較例9は抗菌性が低い。ま
た、比較例10は耐衝撃性が低い。
【0056】実施例および比較例より、本発明の耐薬品
性熱可塑性樹脂組成物は、耐衝撃性、樹脂溶融時の色調
安定性、耐薬品性および成形性のバランスに優れてい
る。これは、特定の構造を有する共重合体とグラフト共
重合体とエチレン/(メタ)アクリル酸エステル/一酸
化炭素からなる共重合体および抗菌性ゼオライトを特定
量組み合わせることにより初めて実現されるものであ
る。
【0057】
【発明の効果】本発明の抗菌性耐薬品熱可塑性樹脂組成
物または成形品は、耐薬品性、特に薬液と接触した場
合、成形品にクレーズやクラックが発生せず、更に、抗
菌性、耐衝撃性、溶融持の色調安定性等に優れ、抗菌
性、耐薬品性を要求される分野に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における耐薬品性試験に用いる治具の略
図を示す。
【符号の説明】
1 試験片 2 薬液塗布 a 治具の長軸(127mm) b 治具の短軸(38.1mm) X クラック発生位置の長さ(mm)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 73/00 C08L 73/00 Fターム(参考) 4J002 BB07Y BC02X BC05X BC08X BC09X BC11X BG10X BG13X BH02X BN14W CJ00Y DJ006 FD186 GC01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量平均粒子径が0.1〜2.0μmで
    あるジエン系ゴム(A−1)5〜80重量部に、芳香族
    ビニル化合物(イ)および/またはα,β−不飽和カル
    ボン酸エステル化合物(ロ)45〜85重量%、シアン
    化ビニル化合物(ハ)15〜55重量%、その他の共重
    合可能なビニル系単量体(ニ)0〜40重量%とからな
    る単量体混合物(A−2)95〜20重量部をグラフト
    重合し、そのグラフト率が15〜100%であるグラフ
    ト共重合体(A)10〜60重量部と、 芳香族ビニル化合物(イ)および/またはα,β−不飽
    和カルボン酸エステル化合物(ロ)45〜75重量%、
    シアン化ビニル化合物(ハ)25〜55重量%、その他
    の共重合可能なビニル系単量体(ニ)0〜40重量%と
    からなる単量体混合物を共重合した共重合体(B)20
    〜99重量部と、 エチレン/(メタ)アクリル酸エステル/一酸化炭素か
    らなる共重合体(C)0.1〜20重量部と、 天然または合成ゼオライトのイオン交換可能な陽イオン
    を銀イオン、亜鉛イオンまたは銅イオンから選ばれた少
    なくとも1種の金属イオンで部分置換または完全置換し
    て得られた抗菌性ゼオライト(D)0.01〜2.0重
    量部からなり、アセトン可溶成分の還元粘度が0.1〜
    1.0dl/gであり、かつ共重合体(B)中のシアン
    化ビニル化合物の3連シ−ケンスの割合が該共重合体
    (B)中10重量%以下であり、 グラフト共重合体(A)、共重合体(B)、共重合体
    (C)と抗菌性ゼオライト(D)の合計が100重量部
    である抗菌性耐薬品熱可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の抗菌性耐薬品熱可塑性樹
    脂組成物を成形してなる成形品。
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