JP2001139049A - キャップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 １つの本体キャップに複数の異なる満容量の
計量キャップを組合せ使用可能としながら、それら計量
キャップの外面の液汚れを防止すること。 【解決手段】 キャップ１０において、本体キャップ１
１が複数の異なる満容量の計量キャップ２１、３１のそ
れぞれに対応し得るシール部１７、１８を備えるもの。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はキャップに関する。

【０００２】

【従来の技術】洗剤容器等のためのキャップとして、本
体キャップと計量キャップとからなり、容器本体に取着
した本体キャップに、計量キャップを着脱できるものが
ある。計量キャップは、本体キャップから取外して内容
液の計量のために使用され、その使用後には、本体キャ
ップに再被着される。

【０００３】計量キャップが本体キャップに再被着され
たとき、計量キャップはその計量部の開口縁部を本体キ
ャップに設けてあるシール部に密着してシールすること
で、計量部内に残留した内容液がスムーズに容器内へ戻
り、計量部の外周面の液汚れを防止する。従って、本体
キャップと計量キャップは、１対１で組合せ使用され
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】洗剤容器等の内容液の
変更等により、計量キャップの満容量を変更するときに
は、この計量キャップが被着される本体キャップも、そ
の計量キャップの形状変更に対応し得るように形状変更
しなければならず、計量部内に残留した内容液がスムー
ズに容器内へ戻らないことがある。

【０００５】本発明の課題は、１つの本体キャップに複
数の異なる満容量の計量キャップを組合せ使用可能とし
ながら、それら計量キャップの外面の液汚れを防止する
ことにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の本発明
は、本体キャップと、本体キャップに被着される計量キ
ャップとからなるキャップであって、本体キャップが複
数の異なる満容量の計量キャップのそれぞれに対応し得
るシール部を備えてなるようにしたものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１、図２は、容器１の口部１Ａ
にキャップ１０を装着したものであり、図１はキャップ
１０を本体キャップ１１と大型計量キャップ２１の組合
せからなるものとし、図２はキャップ１０を本体キャッ
プ１１と小型計量キャップ３１の組合せからなるものと
した。キャップ１０は、満容量の異なる計量キャップ２
１と計量キャップ３１を１つの本体キャップ１１に兼用
したものである。

【０００８】本体キャップ１１は、外筒部１２の下端側
内周部に容器１の口部１Ａへの打ち込み係合部１３を備
えるとともに、上端側外周部に計量キャップ２１、３１
のねじ部２３、３３（同一ねじ径）が螺着されるねじ部
１４を備える。また、本体キャップ１１は、外筒部１２
の上端側内周部に計量キャップ２１、３１の外側シール
部２４、３４（同一シール径）が密着する外側シール部
１５を備える。また、本体キャップ１１は、外筒部１２
の内周に連続する内筒部１６の下端側内周部に、計量キ
ャップ２１の開口縁部（キャップ径Ｄ₁）と計量キャッ
プ３１の開口縁部（キャップ径Ｄ₂）のそれぞれが形成
する内側シール部２５、３５（異径シール径）のそれぞ
れが密着し得る第１と第２の２つの、互いに段差をなす
内側シール部１７、１８を備える。また、本体キャップ
１１は、内筒部１６の下端の傾斜平面状底部１９に注出
筒２０を立設している。２０Ａは筒２０の側壁に設けた
液戻し用スリット、２０Ｂはスリット２０Ａに連なる、
底部１９の最下部に設けた液戻し用スリットである。

【０００９】大型計量キャップ２１は、キャップ径Ｄ₁
で大満容量をなす計量部２２の外周中間部に連続する外
筒部２６に前述のねじ部２３、外側シール部２４を備
え、計量部２２の開口縁部に前述の内側シール部２５を
備える。これにより、大型計量キャップ２１は、本体キ
ャップ１１のねじ部１４にねじ部２３を螺着することに
て、外側シール部２４を本体キャップ１１の外側シール
部１５に、内側シール部２５を本体キャップ１１の第１
内側シール部１７に密着せしめ、容器１の内部と計量部
２２の内面をシール可能とする。

【００１０】小型計量キャップ３１は、キャップ径Ｄ₂
で小満容量をなす計量部３２の外周中間部に連続する外
筒部３６に前述のねじ部３３、外側シール部３４を備
え、計量部３２の開口縁部に前述の内側シール部３５を
備える。これにより、小型計量キャップ３１は、本体キ
ャップ１１のねじ部１４にねじ部３３を螺着することに
て、外側シール部３４を本体キャップ１１の外側シール
部１５に、内側シール部３５を本体キャップ１１の第２
内側シール部１８に密着せしめ、容器１の内部と計量部
３２の内面をシール可能とする。

【００１１】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。 （請求項１に対応する作用効果） １つの本体キャップ１１に満容量の異なる複数の異形
計量キャップ２１、３１を兼用できる。

【００１２】本体キャップ１１に異なる満容量の計量
キャップ２１、３１を被着しても、本体キャップ１１が
それら計量キャップ２１、３１のそれぞれに対応するシ
ール部１７、１８を備えるから、それら計量キャップ２
１、３１それぞれの外面の液汚れを防止できる。

【００１３】（請求項２に対応する作用効果） 本体キャップ１１が複数のシール部１７、１８を備え
るから、各計量キャップ２１、３１の計量部２２、３２
の開口縁部（Ｄ₁、Ｄ₂）を本体キャップ１１の対応する
シール部１７、１８のそれぞれに密着できる。

【００１４】（請求項３に対応する作用効果） 上述で、本体キャップ１１が複数の互いに段差をな
すシール部１７、１８を備えるから、各計量キャップ２
１、３１の計量部２２、３２の開口縁部（Ｄ1、Ｄ2）を
本体キャップ１１の対応するシール部１７、１８のそれ
ぞれに食い込ませる如くに嵌合させて密着できる。

【００１５】本体キャップが備える、複数の異なる満容
量の計量キャップのためのシール部は、テーパ状に連続
する単一シール部からなるものであっても良い。

【００１６】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、１つの本
体キャップに複数の異なる満容量の計量キャップを組合
せ使用可能としながら、それら計量キャップの外面の液
汚れを防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は大型計量キャップを備えたキャップを示
す断面図である。

【図２】図２は小型計量キャップを備えたキャップを示
す断面図である。

【符号の説明】

１０ キャップ １１ 本体キャップ １７、１８ シール部 ２１ 大型計量キャップ ３１ 小型計量キャップ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲川 義則 東京都墨田区文花２−１−３ 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 林田 徳生 東京都台東区台東１−５−１ 凸版印刷株 式会社内 (72)発明者 川野 幸治 東京都台東区台東１−５−１ 凸版印刷株 式会社内 Ｆターム(参考） 3E084 AB01 BA03 CA01 CB02 DA01 DB12 DB13 FA09 FB01 FC07 GA04 GA08 GB04 GB12 HA03 HB02 HD04 JA07 KB01 LA17 LB02 LF02

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体キャップと、本体キャップに被着さ
   れる計量キャップとからなるキャップであって、 本体キャップが複数の異なる満容量の計量キャップのそ
   れぞれに対応し得るシール部を備えてなるキャップ。
2. 【請求項２】 前記本体キャップが複数のシール部を備
   えてなる請求項１記載のキャップ。
3. 【請求項３】 前記複数のシール部が互いに段差をなし
   てなる請求項２記載のキャップ。