JPH0589258U - 内容物の詰め替えが自在となるディスペンサー付き容器のセット構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 本考案は、既存のディスペンサー付き容器を
利用して口栓付きの詰替容器を簡単かつ確実に取付ける
ことができる内容物の詰め替えが自在となるディスペン
サー付き容器のセット構造に関するものである。 【構成】 有底筒状の容器本体１に、ディスペンサー４
を装着した蓋体２を分離自在に冠設し、該容器本体１内
に詰替容器８を交換自在に収納し、該詰替容器８の上面
に口栓９を取付け、該口栓９と前記ディスペンサー４の
キャップ間に両者に同時に螺合するアダプター１３を介
在させ、このアダプター１３の上端縁と前記キャップ間
にパッキン１４，１５を介挿したこと、及びこのアダプ
ター１３と前記口栓９間にもパッキン１４，１５を介挿
したことを特徴とする内容物の詰め替えが自在となるデ
ィスペンサー４付き容器のセット構造。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、シャンプーやリンス等を充填した紙パック等の詰替容器を、ディス ペンサー付き容器に取付け可能としたもので、さらに詳しくは既存のディスペン サー付き容器を利用して口栓付きの詰替容器を簡単かつ確実に取付けることがで きる内容物の詰め替えが自在となるディスペンサー付き容器のセット構造に関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、シャンプー、リンス等の容器であって、容器内に収納された内容物を取 り出すためのディスペンサーを備えたものは公知である。かかるディスペンサー 付き容器は通常、内容物が使い尽くされた場合、ディスペンサーを残して、新し い容器本体と交換するようにしてある。しかしながら、容器本体の交換は、ごみ の発生をもたらすと共に、資源の無駄を招き好ましいものではない。

【０００３】 そこで、ディスペンサーと容器本体を残し、内容物のみを詰め替えるようにし た製品も提供されているが、この場合には面倒な詰め替え作業を要し、使用上の 不便さがあった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、内容物を交換可能なカートリッジタイプの詰替容器に収納し、該 詰替容器を全体的に交換することによって、内容物の詰め替えを簡単に行い得る ようにし、ごみの発生を減少させると共に、資源の有効利用を図り得るようにせ んとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

このため本考案は、有底筒状の容器本体に、ディスペンサーを装着した蓋体を 分離自在に冠設し、該容器本体内に詰替容器を交換自在に収納し、該詰替容器の 上面に口栓を取付け、該口栓と前記ディスペンサーのキャップ間に両者に同時に 螺合するアダプターを介在させ、このアダプターの上端縁と前記キャップ間にパ ッキンを介挿したこと、及びこのアダプターと前記口栓間にもパッキンを介挿し たことを特徴とする内容物の詰め替えが自在となるディスペンサー付き容器のセ ット構造である。

【０００６】

【作用】

上記した本考案に係る内容物の詰め替えが自在となるディスペンサー付き容器 のセット構造は、容器本体と蓋体とを分離することにより詰替容器を全体的に交 換し、詰替容器の口栓に上方よりディスペンサーのディップチューブを挿入し、 ディスペンサーの上部のレバーをポンピングすることによりノズルから内容物の 吐出を行う。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図において、符号１は有底筒状の上面を開口した容器本体であり、該容器本体 １には蓋体２が分離自在となるように冠設されている。

【０００８】 蓋体２の中央または偏芯位置には口部３が形成され、この口部３にはディスペ ンサー４が着脱自在に装着されている。 ディスペンサー４は、上部のレバー５を指で操作することにより、液状の内容 物内に挿入されたディップチューブ６先端から内容物を吸い込んでノズル７から 吐出し得るようなものであり、その構造は従来公知であり、種々のものが提案さ れているので詳細は省略する。

【０００９】 容器本体１内には、カートリッジタイプの詰替容器８が交換自在に収納され、 詰替容器８は図１に示されるように、容器本体１内に収納し得るサイズと形状を 有したパック容器の形態を成し、その上面には前記ディップチューブ６を挿入す るための口栓９が形成される。

【００１０】 詰替容器８は、例えば低密度ポリエチレンと紙のラミネート材料や、ポリエチ レン、紙、アルミニウム箔、ポリエチレンテレフタレート等のラミネート材料か ら構成される。

【００１１】 口栓９とそこに挿入されたディスペンサー４のタンク部分との間に若干の間隙 を形成し、内容物の吸い出しに応じて外部から空気を吸入し得るようにした。

【００１２】 詰替容器８の口栓９は、詰替容器が容器本体１に収納されるまでは口栓キャッ プ（図示しない）で密封されており、詰替容器が容器本体内に収納される直前に その口栓キャップは取り外され、口栓のネジ部１０をディスペンサー４のキャッ プ１１の雌ネジ部１２に螺着する等して、詰替容器とディスペンサーのキャップ １１とを係合させるものである。

【００１３】 口栓９とキャップ１１の係合は、一般的な嵌合、アンダーカットを設けた嵌合 、ネジによる螺合の何れかであっても良く、またその他の装着構造であっても良 い。

【００１４】 ここで本考案は、図３に示すように詰替容器の口栓９とディスペンサー４のキ ャップ１１間に、アダプター１３を介在させるようにしたもので、このアダプタ ー１３は外側面１３ａをキャップ１１の雌ネジ部１２と螺合させ、内側面１３ｂ を口栓９のネジ部１０と螺合させてあり、アダプター１３を介してキャップ１１ の雌ネジ部１２と口栓９のネジ部１０とが螺合した関係となる。

【００１５】 ついで、前記アダプター１３の上端縁とキャップ１１の間には密閉性を向上さ せるためのパッキン１４が介挿されている。

【００１６】 さらに図５は他の実施例の縦断面図であり、アダプター１３を詰替容器の口栓 ９とディスペンサー４のキャップ１１間に介在させ、このアダプター１３は外側 面１３ａをキャップ１１の雌ネジ部１２と螺合させ、内側面１３ｂを口栓９のネ ジ部１０と螺合させてあり、アダプター１３を介してキャップ１１の雌ネジ部１ ２と口栓９のネジ部１０とが螺合し、このアダプター１３の上端縁と前記キャッ プ１１間にパッキン１４を介挿し、さらにこのアダプター１３と前記口栓９間に パッキン１５を介挿したものである。これにより、アダプターとキャップ間及び アダプターと口栓間の密閉性が格段に向上する。

【００１７】 このため本考案は、口栓のサイズとディスペンサーのキャップのサイズを特別 に設計し直すことなく、従来から使用している口栓とディスペンサーをそのまま 利用できる効果がある。アダプター１３の大きさや形状は、特に限定されず、前 記口栓及びキャップとの相関関係より自動的に定まることとなる。

【００１８】 使用に際しては、容器本体１から蓋体２を分離させ、詰替容器８を容器本体内 に収納し、ついで蓋体２を容器本体１に冠設し、その後口栓９にディップチュー ブ６を挿入しつつディスペンサー４のキャップ１１と口栓９とを連結する。 詰替容器８内の内容物を消費した場合、前記と逆に詰替容器８を新たな容器と 交換する。

【００１９】 これにより、容器本体１及びディスペンサー４はそのまま使用でき、詰替容器 ８のみを交換すれば良く、ごみの発生が減少すると共に、資源の無駄を抑制する ことができる。

【００２０】 さらに、内容物のみを詰め替えて、詰替容器は廃棄する様な従来のものにあっ ては、製造年月日、場所等を表示するロット番号を確認することが不可能であっ たが、この考案にあっては、詰替容器自体を装着して使用するため、現に使用し ている製品のロット番号を明確に知ることが可能となる。また衛生上からも従来 の詰め替え製品に比べ、詰替容器自体はその都度新しい容器となるという点で有 効である。

【００２１】

【考案の効果】

よって本考案は、内容物を消費した場合、詰替容器のみを交換できるので、ご みの発生が減少し、資源の無駄を抑制することができ、既存の口栓とディスペン サーをそのまま利用することができるので、詰替容器に合わせて新たに設計する 必要がなく、さらにアダプター付近の密閉性に優れる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の分解斜視図である。

【図２】本考案の組み立て状態の斜視図である。

【図３】本考案の要部縦断面図である。

【図４】前図の拡大縦断面図である。

【図５】本考案の他の実施例の要部縦断面図である。

【符号の説明】

１ 容器本体 ２ 蓋体 ３ 蓋体に形成した口部 ４ ディスペンサー ５ レバー ６ ディップチューブ ７ ノズル ８ 詰替容器 ９ 口栓 １０ 口栓のネジ部 １１ ディスペンサーのキャップ １２ キャップの雌ネジ部 １３ アダプター １３ａ アダプターの外側面 １３ｂ アダプターの内側面 １４、１５ パッキン

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 有底筒状の容器本体に、ディスペンサー
   を装着した蓋体を分離自在に冠設し、該容器本体内に詰
   替容器を交換自在に収納し、該詰替容器の上面に口栓を
   取付け、該口栓と前記ディスペンサーのキャップ間に両
   者に同時に螺合するアダプターを介在させ、このアダプ
   ターの上端縁と前記キャップ間にパッキンを介挿したこ
   とを特徴とする内容物の詰め替えが自在となるディスペ
   ンサー付き容器のセット構造。
2. 【請求項２】 有底筒状の容器本体に、ディスペンサー
   を装着した蓋体を分離自在に冠設し、該容器本体内に詰
   替容器を交換自在に収納し、該詰替容器の上面に口栓を
   取付け、該口栓と前記ディスペンサーのキャップ間に両
   者に同時に螺合するアダプターを介在させ、このアダプ
   ターの上端縁と前記キャップ間にパッキンを介挿し、こ
   のアダプターと前記口栓間にパッキンを介挿したことを
   特徴とする内容物の詰め替えが自在となるディスペンサ
   ー付き容器のセット構造。