JP2001136786A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JP2001136786A
JP2001136786A JP31288899A JP31288899A JP2001136786A JP 2001136786 A JP2001136786 A JP 2001136786A JP 31288899 A JP31288899 A JP 31288899A JP 31288899 A JP31288899 A JP 31288899A JP 2001136786 A JP2001136786 A JP 2001136786A
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JP
Japan
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converter
motor
phase
current
inverter
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JP31288899A
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English (en)
Inventor
Sumio Kobayashi
澄男 小林
Hideto Takada
英人 高田
Masato Takase
真人 高瀬
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Hitachi Ltd
Hitachi Keiyo Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Keiyo Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷となる電動機の仕様が変わってもそのま
ま適用して常に充分な制御特性が発揮できるインバータ
装置を提供すること。 【解決手段】 モータ17のエンコーダ18にモータI
D情報を格納したメモリを設けておき、運転開始前、C
PU32は、このモータID情報を読取ってデータセレ
クタ31にスイッチ選択信号SCHを供給し、ディジタ
ル電流値Iufd1〜Iufdnと、ディジタル電流値
Iwfd1〜Iwufdnの中の何れをディジタル電流
値Iud、IwdとしてCPU32に取り込むべきかを
モータ17の仕様に応じて設定し、その上でインバータ
主回路IMにPWM制御用ゲート信号を供給して動作を
開始するようにし、これにより、ディジタル電流値Iu
d、Iwdの分解能が常に最良になるようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電流フィードバッ
ク制御ループを備えたインバータ装置に係り、特に、永
久磁石を用いた回転界磁形ACサーボモータ、ブラシレ
スDCモータ、ベクトル制御形誘導電動機の回転位置、
回転速度、トルク、電流の制御に好適なインバータ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、一般産業機械を可変速運転するた
めの動力源として、速度センサ付ベクトル制御方式や、
速度センサレスベクトル制御方式のインバータ装置駆動
による誘導電動機が使われるようになってきている。
【0003】また、位置速度センサを内蔵し、半導体製
造装置、マウンタ、ロボットなどに使用されるACサ−
ボモータの制御にも、自動化、省力化の要求によりイン
バータ装置が盛んに使われるようになってきた。
【0004】ところで、これらのインバータ装置におけ
る制御の基本は、交流電動機の速度制御、トルク制御、
更には位置制御であり、最近の製造ラインの高速化、タ
クトタイムの高速化の要求からすれば、電動機の電流
を、トルクに比例するトルク分電流と、トルク分電流に
直交する磁束分電流に分離して制御する高速ベクトル制
御が主流になっている。
【0005】また、ACサーボモータの場合は、回転子
に永久磁石を用いた回転界磁形同期電動機を用い、その
永久磁石界磁の磁極位置を検出して高速の電流制御を行
っており、いずれの場合も瞬時値電流が制御の対象にな
っているが、このときの電流検出には最近のデジタル制
御によりA/Dコンバータで、デジタルデータに変換し
てマイクロプロセッサで演算処理される。
【0006】ここで、従来のACサ−ボモータ制御装置
の一例について、図11により説明すると、これは、P
WMインバータ主回路76によりACサーボモータ17
を制御する方式のインバータ装置で、このため、まず、
ACサーボモータ17に内蔵されているエンコーダ18
から位置検出値θfをフィードバックし、加算点104
で、入力されている位置指令θ* との差(θ*−θf)を
演算し、位置制御演算部72で演算して速度指令N*
出力する。
【0007】次に、こうして出力された速度指令N*
加算点105に供給し、エンコーダ18からフィードバ
ックされた速度検出値Nfとの差(N*−Nf)が演算さ
れ、これにより速度制御部73で速度制御演算を行な
い、電流指令I* が加算点106に出力される。
【0008】一方、ACサーボモータ17の電流は電流
検出器78で検出され、増幅器77で増幅処理されてか
らA/Dコンバータ75によりデジタル値電流データI
fに変換され、これが加算点106で電流指令I* との
差(I*−If)として演算され、電流制御部74で所定
の演算が施されてからPWMインバータ主回路76に供
給され、ACサーボモータ17が駆動されることにな
る。
【0009】ところで、通常、このようなACサ−ボモ
ータは、主に高速位置決めに使用されることを考慮し、
一般仕様としての最大加減速トルクは定格トルクの30
0%とされているが、このとき、加減速時間は、負荷で
ある機械側の慣性モーメントにより変わるため、個々の
機械の仕様毎に最大トルク値が変わり、500%程度を
要求される場合もある。
【0010】この場合、電流フィードバックループ中に
ある電流検出回路、例えば図11の電流検出回路78
は、ACサーボモータ17の定格出力(kW)で決まる定
格電流(トルクは電流に概略比例する)を検出したとき、
その検出値がA/Dコンバータ75の入力レンジに入る
ように設計するのではなく、瞬時最大電流が流れたとき
にA/Dコンバータ75の入力レンジに入るように設計
する必要がある。
【0011】このため、従来技術によるACサーボモー
タ制御用のインバータ装置では、出力が同一でも、瞬時
最大電流が異なるACサーボモータの場合、電流検出値
用A/Dコンバータの入力レンジの関係で、同一のイン
バータ制御装置で駆動することができなかった。
【0012】そこで、例えば特許第2827667号の
発明では、ACサーボモータの電流をA/Dコンバータ
でディジタル値として検出する際、A/Dコンバータの
前段にゲイン(増幅率)の異なる複数の増幅器を設けてお
き、ACサーボモータの運転中、軽負荷で電流値が小さ
い場合は、ゲインが高い増幅器を選択し、反対に重負荷
で電流値が大きいときは、ゲインが低い増幅器を選択す
ることにより、A/D変換での分解能を高める方法につ
いて開示しており、このとき、更にACサーボモータの
運転状態を予測して、増幅器をマルチプレクサで選択す
る方法についても開示している。
【0013】ところで、ACサーボモータ制御装置など
のインバータ装置では、その主回路入力部がダイオード
などの順変換器で構成されており、このため、交流電源
からの入力に高調波電流が含まれてしまう。
【0014】このため、交流電源を共用した場合、周辺
設備、機器などに使用されている進相コンデンサや、こ
の進相コンデンサに直列に接続されたACリアクトルな
どに高調波電流が流れてしまうので、発熱や異音の発生
などの障害が現われ、これがインバータ装置の普及に伴
って増加し、大きな問題になってきている。
【0015】そこで、社団法人日本電機工業会発行「サ
ーボアンプの高調波抑制対策について」(1999年1
月発行)によれば、「家電・汎用品高調波抑制対策ガイ
ドライン」として、インバータ装置の機器ごとに、図1
2に示すように、入力電源側に交流リアクトルを接続す
る方法や、図13に示すように、インバータ主回路の順
変換器と逆変換器の間に直流リアクトルを接続する方法
などが推奨されている。
【0016】これらの図12、図13において、まず、
68は順変換部(コンバータ部)で、3相交流電源13か
ら供給された交流電圧を整流し、平滑コンデンサ14と
共に直流電圧に変換する働きをする。次に、67は逆変
換部(インバータ部)で、平滑コンデンサ14に充電され
た直流電圧を、可変周波数の交流電圧に変換し、ACサ
ーボモータ17を駆動する働きをする。そして、15、
16はU相とW相の電流検出器で、ロジック回路79に
フィードバックための電流を検出する働きをする。
【0017】ここで、図12は、3相交流電源13と順
変換部68の間に高調波抑制のために交流リアクトル6
9を設けた場合で、図13は、順変換部68と平滑コン
デンサ14の間に直流リアクトル71を設けた場合であ
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、イン
バータ装置の共用化について配慮がされておらず、駆動
対象となる電動機に応じて、それに合わせた仕様のイン
バータ装置を必要とするという問題があった。
【0019】周知のように、ACサ−ボモータは高速応
答が要求されるので、瞬時電流を制御しなければならな
い。このため、運転途中でA/Dコンバータのデジタル
データを判断して、前回のサンプリング時点での電流検
出データが小さい場合(軽負荷)、ゲインの高い増幅器に
マルチプレクサを切替えて、電流分解能を高くしようと
しても、次のサンプリング時点で、例えば軽負荷から重
負荷に変動したなどの負荷変動により、ピーク電流に達
してしまう場合があり、このような場合にはA/Dコン
バータの入力レンジをオーバーしてしまうため、電流が
検出ができないことになる。
【0020】従って、軽負荷、重負荷と負荷変動が急峻
に発生する場合、従来技術は、サンプリング周期でマル
チプレクサを切替え、再測定が必要になる。ここで、再
測定に時間的な余裕がある場合、すなわち応答性が要求
されない場合は問題ないが、高応答を要求される場合に
は適用できず、また、予め運転状態の予測が困難で、速
度指令が低速高速などに変化し、負荷変動が生じる場合
にも適用ができなくなってしまう。
【0021】また、一般にACサーボモータとACサー
ボモータ制御装置は、A/Dコンバータの入力レンジに
ついて、正の瞬時最大電流と負の瞬時最大電流を最大ス
パンとし、このときにA/Dコンバータのデジタルデー
タが、正の最大値と負の最大値のスパンに合っていると
き、A/Dコンバータの分解能が最も高くなる。
【0022】例えば、A/Dコンバータのデジタルデー
タが、正の最大値の1/2、負の最大値の1/2スパン
とすれば、正の瞬時最大電流と負の瞬時最大電流の最大
スパンでA/Dコンバータのデジタルデータは半分しか
振れないことになり、ディジタルデータの分解能は半分
に落ちる。
【0023】具体例により説明すると、いま、ここで、
瞬時最大電流(トルク)が300%と同一で、出力が2k
Wと1kWの2種類のACサーボモータがあり、これら
を出力2kWのACサーボモータ制御装置で夫々駆動す
る場合を考えたとする。
【0024】ACサーボモータ制御装置の容量が2kW
でACサーボモータの出力が2kWの組合せの場合と、
ACサーボモータ制御装置の容量が2kWでACサーボ
モータの出力が1kWの組合せの場合では、前者は制御
装置とモータ出力が同一出力のため、A/Dコンバータ
の分解能は高く取れるが、後者の場合は制御装置が同一
のものであるため、定格電流も前者の約半分程度となる
ため、デジタルデータの分解能は半分に落ちる。
【0025】さらに、ACサーボモータの出力が0.5
kWの場合には、デジタルデータの分解能は約1/4に
落ち、この場合には、電流制御の検出に必要な分解能が
確保できず、サーボモータに与えるトルク指令の変動が
大きくなり、回転ムラが発生したりして、安定した運転
ができなくなってしまう。
【0026】しかし、上述の特許第2827667号の
発明では、サーボモータ制御装置の容量と、これに接続
されるサーボモータの出力の関係については何も述べら
れていないので、ACサーボモータ制御装置の容量と、
ACサーボモータの出力は同一の組み合わせとして、1
対1の対応に限られ、例えば、特別に最大トルクが30
0%を越える場合には、ACサーボモータ制御装置に設
けてある電流増幅器のゲインを最適の分解能となるよう
に改造し、ACサーボモータ制御装置とACサーボモー
タが1対1の専用対応となるようにしてきた。
【0027】従って、従来技術では、負荷となるACサ
ーボモータの容量よりも、それを駆動すべきACサーボ
モータ制御装置の容量が大きい場合には、これらを接続
して使用することができなかった。
【0028】一方、特開平10−124131号公報で
は、サーボアンプと呼ばれているACサーボモータ制御
装置に、アンプの種類、特性を判別するためのデータと
保守管理用のIDデータを記憶するメモリを設け、位置
速度検出器を取付けたモータにも同様にIDデータを設
けておき、数値制御装置CNC又はアンプは、入力され
たモータモデル名を呼び出しでメモリに記憶されている
標準パラメータテーブルより最大電流データを読み出
し、モータの最大電流とアンプの最大電流が一致するか
判断し、一致すれば適合することを表示し、一致しなけ
れば不適合を表示し、機器の相性が合っている否かもチ
ェックすることができ、誤った接続を防止する発明につ
いて開示している。
【0029】しかし、この従来技術では、最大電流特性
が合っていない場合、アンプのA/Dコンバータの分解
能に起因するハードウエアに自由度がなく、このため、
結果として相性が合わなくなる。これは、従来技術で
は、そのサーボアンプが、最大電流に関するハードウエ
アを自由に変えることができないためで、アンプの最大
電流の1/4以下となるような小容量のモータからアン
プの最大電流に一致する大容量モータまで自由な組合せ
の接続をすることができなかった。
【0030】また、上記従来技術は、高調波抑制のため
のリアクトルの設置について配慮がされておらず、複数
台のインバータ装置を使用する際、リアクトルの設置に
必要なコストとスペースの抑制に問題があった。
【0031】本発明の第1の目的は、負荷となる電動機
の仕様が変わってもそのまま適用して常に充分な制御特
性が発揮できるインバータ装置を提供することにある。
本発明の第2の目的は、リアクトルの設置に必要なコス
トとスペースの削減が容易で、高調波対策が充分に得ら
れるようにしたインバータ装置を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記目的は、負荷電流検
出値と電流指令値のディジタル処理による電流フィード
バック制御方式のインバータ装置において、負荷として
接続された交流モータから該モータのID情報を取り込
み、前記負荷電流検出値をディジタル変換するA/Dコ
ンバータの入力スパンを、前記取り込んだID情報に基
づいて設定した上で、前記電流フィードバック制御が実
行されるようにして達成される。
【0033】このとき、前記A/Dコンバータの入力ス
パンの設定が、前記負荷電流検出値に対するゲインの選
択で実行されるようにしてもよい。
【0034】ここで、この負荷電流検出値に対するゲイ
ンの選択が、複数のゲインを異にする増幅回路の切換で
与えられるようにしてもよく、1台の増幅回路のゲイン
の切換で与えられるようにしてもよい。
【0035】更に、このとき、前記A/Dコンバータ
が、2入力レファレンス付きA/Dコンバータで、前記
前記A/Dコンバータの入力スパンの設定が、この2入
力レファレンス付きA/Dコンバータの入力レファレン
ス電圧の切換で与えられるようにしてもよい。
【0036】さらに、上記目的は、負荷として接続され
た交流モータから該モータのID情報を取り込み、前記
負荷電流検出値をディジタル変換するA/Dコンバータ
の入力スパンを、前記取り込んだID情報に基づいて設
定した上で、ディジタル処理による電流フィードバック
制御を実行する方式のインバータインバータ装置を少な
くとも2台備え、これらのインバータ装置の1台をマス
ターインバータ装置とし、残りのインバータ装置をスレ
ーブインバータ装置とした上で、前記マスターインバー
タ装置の順変換部の出力をスレーブインバータ装置の逆
変換部の入力に接続し、前記マスターインバータ装置の
順変換部にだけ交流電力を供給し、全てのインバータ装
置を動作させるようにしても達成される。
【0037】この場合、交流リアクトル又は直流リアク
トルをマスターインバータ装置の順変換器に接続するだ
けで、充分に高調波抑制を得ることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるインバータ装
置について、図示の実施形態により詳細に説明する。図
1は本発明によるインバータ装置の第1の実施形態で、
図示のように、装置全体はINVで表わされている。そ
して、このインバータ装置INVにおいて、IMがイン
バータ主回路で、これは、スイッチング素子1〜6とフ
ライホィールダイオード7〜12からなる逆変換部I
と、整流用のダイオード33〜38からなる順変換部
C、それに平滑用のコンデンサ14で構成されている。
【0039】ここで、この実施形態では、スイッチング
素子1〜6として、図示のようにIGBTが用いられて
おり、IGBTとダイオードの逆並列回路を6組用い、
3相の逆変換部IにおけるU相、V相、W相の上アーム
と下アームを構成している。
【0040】順変換部Cのダイオード33〜38は3相
ブリッジ型整流回路を構成し、R、S、Tの各相の交流
入力端子101、102、103を介して、商用電源な
ど外部の3相交流電源13から入力される交流3相電圧
を整流し、平滑用のコンデンサ14に図示の極性で直流
電圧が充電されるように動作し、この結果、逆変換部I
の上アームと下アームの間に直流電圧が印加されること
になる。
【0041】このとき、コンデンサ14の端子、つまり
インバータ主回路IMの直流母線の正極側と負極側は、
それぞれ正極端子40と負極端子41により外部に取り
出せるように構成してあり、これにより、外部に直流電
力が取出せたり、直流電力を外部から入力できるように
構成してある。
【0042】また、このとき、順変換部Cの正極側は、
図示のように、コンデンサ14の正極側からは切離して
コンバータ出力端子93に接続されており、これによ
り、外部に直流リアクトルが接続できるようになってい
る。従って、直流リアクトルが接続されない場合は、図
示のように、端子93と端子40にショートバーを接続
し、これによりジャンパされている。
【0043】逆変換部Iの出力はU相、V相、W相の各
交流出力端子42、43、44に接続され、ここから負
荷であるACサーボモータ17に供給されるようになっ
ているが、このとき、ACサーボモータ17に流れる電
流Iu、Iwは、U相電流検出器15とW相電流検出器
16により検出され、電流Iu、Iwから電気的に絶縁
された形で、検出電流Iuf0、Iwf0として出力さ
れる。
【0044】ところで、3相交流では各相電流の総和が
零であり、従って、3線式の場合、V相電流について
は、次のようにしてU相電流とW相電流から求めること
ができるので、V相に電流検出器を設ける必要はない。 V相電流Iv=−(U相電流Iu+W相電流Iw) なお、この図では、電流検出器15、16がU相とW相
に設けてあるが、U相とV相、又はV相とW相に設ける
ようにしても良い。
【0045】付け加えると、周知のように、中性点経路
を持たない多相交流回路系では、相数をmとした場合、
最小限(m−1)個の電流検出器があれば、全ての相の電
流を検出することができるものである。
【0046】ACサーボモータ17は回転子に永久磁石
を用いた回転界磁形同期電動機で、この回転軸にはエン
コーダ18が直結されている。そして、このエンコーダ
18には、モータの回転速度及び回転位置を検出する回
転数位置検出器と、回転子の磁極の位置を検出する磁極
位置検出器が組込まれている。
【0047】また、この実施形態では、このエンコーダ
18に、後で詳細に説明するが、更に不揮発性メモリを
含む電子回路が設けてあり、この不揮発性メモリに、A
Cサーボモータ17の出力、最大電流又は最大トルクな
どの仕様情報とモータのサーマル保護情報などがモータ
ID情報として、ACサーボモータ17の工場出荷時な
ど、所定の時点で予め書込んである。
【0048】但し、後述するように、この実施形態で必
要とするモータID情報は、そのモータの最大電流値、
つまり、このモータに許されている最大トルク値におけ
る電流の値であり、他の情報は必要要件という訳ではな
い。
【0049】次に、U相とW相の電流検出器15、16
の出力信号Iuf0、Iwf0は、U相とW相で対をな
して設けてある第1組の増幅器19、20、第2組の増
幅器21、22、……、第n組の増幅器23、24に夫
々入力される。
【0050】ここで、各増幅器19〜24の中に記載し
てあるK1、K2、……、Knは夫々の増幅器のゲイン
(増幅度)を表わし、これらのゲインK1〜の大きさにつ
いては(K1<K2<……<Kn)になっており、従っ
て、各増幅器19〜24のゲインは、対をなすU相、W
相では同一のゲインで、1組からn組では、夫々異なっ
たゲインになっている。
【0051】従って、各増幅器19〜24の出力Iuf
1、Iwf1、〜Iufn、Iwfnは、U相電流検出
器15とW相電流検出器16から入力された検出電流I
uf0、Iwf0に、夫々の増幅器のゲインK1、K
2、……、Knが与えられた信号、例えば、出力Iuf
1は(Iuf0×K1)という信号になっている。
【0052】各増幅器19〜24からの出力Iuf1、
Iwf1、Iuf2、Iwf2、……、Iufn、Iw
fnは、同じくU相とW相で対になった第1組のA/D
コンバータ25、26、第2組のA/Dコンバータ2
7、28、……、第n組のA/Dコンバータ29、30
に夫々入力され、デジタル電流値Iufd1、Iwfd
1、Iufd2、Iwfd2、……、Iufdn、Iw
fdnに変換されてデータセレクタ31に供給される。
【0053】データセレクタ31はCPU32から供給
されるスイッチ切換信号SCHにより制御されるソフト
ウエアスイッチで構成され、U相とW相で対になって各
A/Dコンバータ25、26、……から供給されている
n組のデジタル電流値Iufd1、Iwfd1、Iuf
d2、Iwfd2、……、Iufdn、Iwfdnの中
の何れか1対のデジタルデータを選択し、出力データI
ud、Iwdとして取出し、CPU32に供給する働き
をする。
【0054】図2は、データセレクタ31の内部構成
で、ここではスイッチ選択回路47と回転型スイッチ4
8によりハードウエア的に描かれているが、実際は上記
したようにソフトウエアで処理されるため、プリント基
板上のスペースを要したり部品コストが発生することは
ない。
【0055】ここで、スイッチ選択回路47は、CPU
32から供給されるスイッチ選択信号SCHに応じて回
転型スイッチ48による選択位置を制御し、U相とW相
で対になっているデータIufd1、Iwfd1、Iu
fd2、Iwfd2、……、Iufdn、Iwfdnの
何れかを選択し、出力データIud、Iwdとして取出
す働きをする。
【0056】次に、エンコーダデータ送受信回路39
は、CPU32によるエンコーダ18からのデータの取
込みを可能にする働きをするもので、このため、CPU
32から供給されるデータイネーブル信号により能動化
され、コネクタ46を介してエンコーダ18にアクセス
し、回転位置、回転数(回転速度)、磁極位置、モータI
D情報のリクエストを行う。
【0057】そして、エンコーダ18は、リクエストの
内容に応じて、リクエストされたデータを選択し、それ
をシリアル通信によりACサーボモータ制御装置45に
送信し、エンコーダデータ送受信回路39を介してCP
U32に取り込まれるようにする。
【0058】図3は、エンコーダ18とエンコーダデー
タ送受信回路39の詳細で、まず、CPU32は、エン
コーダ18に対して何れの情報を要求するのかを表わす
データ、つまりリクエスト信号をエンコーダデータ送受
信回路39の送信用シフトレジスタ49に供給し、そこ
に書込んでゆく。
【0059】これにより、この書込まれたデータが送信
用シフトレジスタ49からシリアルに読出され、ライン
ドライバ81からコネクタ46を経由してエンコーダ1
8に送られる。このとき、ラインドライバ81は、CP
U32から供給されるデータイネーブル信号により、デ
ータ送信時は能動化され、受信状態のときはハイインピ
ーダンス状態に設定される。ここで、83、84は終端
抵抗である。
【0060】そして、エンコーダ18では、このデータ
をラインレシーバ85を介して受信用シフトレジスタ8
7に書込み、判別シーケンス回路89に読出す。そこ
で、判別シーケンス回路89は、マイクロプロセッサ3
2からのリクエストの内容を判断し、要求されたデータ
を送信する。
【0061】このデータはラインレシーバ82を介して
受信用シフトレジスタ50に一旦格納された後、読出さ
れてマイクロプロセッサCPU32に送られる。このと
き、ラインドライバ86も、判別シーケンス回路89か
ら供給されるデータイネーブル信号により、データ送信
時は能動化され、受信状態のときはハイインピーダンス
状態に設定される。
【0062】そこで、まず、CPU32からのリクエス
トが回転数、位置、磁極位置のデータを要求するもので
あったときは、ACサーボモータ17に直結された回転
数位置検出器と磁極位置検出器で検出された情報を演算
回路90で演算し、演算結果を判別シーケンス回路89
の手順に従って送信用シフトレジスタ88に書込む。
【0063】この結果、リクエストされた情報が送信用
シフトレジスタ88から読出され、ラインドライバ86
とコネクタ46を経由して、エンコーダデータ送受信回
路39に送信されることになる。
【0064】また、CPU32からのリクエストがモー
タID情報のときは、ACサーボモータ17の巻線抵
抗、インダクタンス、誘起電圧定数、定格及び最大電
流、最大トルク、定格及び最高回転数、モータのサーマ
ル保護情報などの各種のモータ定数が、今度は不揮発性
メモリ91から読出され、同じく判別シーケンス回路8
9の手順に従って送信用シフトレジスタ88に書込ま
れ、ラインドライバ86とコネクタ46を経由してエン
コーダデータ送受信回路39に送信される。
【0065】ここで、これらの各種モータ定数は、この
ACサーボモータ17が工場から出荷される時点など所
定の時点で、モータID情報として、予めエンコーダ1
8に入力され不揮発性メモリ91に格納されているもの
であることは、既に説明した通りである。
【0066】そして、このモータID情報については、
運転開始前にマイクロプロセッサ32のリクエスト信号
または、サーボモータ制御装置45からエンコーダ電源
をエンコーダ18に供給した時、エンコーダデータ送受
信回路39に転送する。
【0067】次に、このインバータ装置INVの動作に
ついて、CPU32による処理を中心にして説明する。
まず、この実施形態におけるCPU32は、図示のよう
に、インバータ主回路IMの逆変換部IにPWM制御用
ゲート信号を供給する働きも含め、PWMインバータの
制御に必要な各種の機能を備えている。
【0068】この結果、逆変換部Iのスイッチング素子
1〜6は夫々PWMスイッチング制御され、逆変換部I
からACサーボモータ17に3相交流電力が供給される
ことになるが、このときスイッチング素子1〜6に供給
すべきPWM制御パルスについては、図11で説明した
ように、デジタル値電流データIfと、位置検出値θf
及び速度検出値Nfに基づいてCPU32が演算し、こ
れによりACサーボモータ17の高速ベクトル制御が得
られるようにする。
【0069】そして、この実施形態では、ここで必要と
するデータの内、位置検出値θfと速度検出値Nfにつ
いては、エンコーダデータ送受信回路39を介してエン
コーダ18の回転数位置検出器と磁極位置検出器から読
込んだ回転速度、回転位置、磁極位置を用いて演算する
が、デジタル値電流データIfについては、データセレ
クタ31の出力データIud、Iwdに基づいて演算す
るようになっている。
【0070】このため、CPU32は、インバータ装置
INVの運転開始時、まずデータセレクタ31にスイッ
チ選択信号SCHを供給し、出力データIud、Iwd
として取り出すべきデータの選択を実行し、その後、上
記したACサーボモータ17の高速ベクトル制御に移行
するように構成してあり、これが、この実施形態の大き
な特長である。
【0071】そこで、インバータ装置INVの運転開始
が指令されたら、CPU32は、まずエンコーダ18に
対してモータID情報をリクエストし、これによりエン
コーダ18からモータID情報を取込み、最小限、AC
サーボモータ17の定格電流値iを知る。ここで、この
定格電流値iとは、上記したACサーボモータなどにお
ける最大トルク値での瞬時最大電流のことである。
【0072】そして、CPU32は、この定格電流値
i、つまりモータID情報から読み取った定格電流値に
基づいて、n組のデジタル電流値Iufd1、Iwfd
1、Iufd2、Iwfd2、……、Iufdn、Iw
fdnの中の何れの組のデジタルデータをデータセレク
タ31の出力データIud、Iwdとして選択するのか
を判断し、この判断結果に対応したスイッチ選択信号S
CHを出力してデータセレクタ31に供給する。
【0073】このときのCPU32による判断は、次の
ようにして行う。いま、ACサーボモータ17の電流が
最大値のときのU相電流検出器15とW相電流検出器1
6の検出電流値をIuf0m、Iwf0mとすると、こ
れらの検出電流値Iuf0m、Iwf0mの値が、各A
/Dコンバータ25〜30の最大入力レンジと同じにな
っているとき、A/Dコンバータの電流検出分解能が最
も高くなる。
【0074】そこで、この実施形態では、入力レンジの
最大値が、予めインバータ装置INVの定格最大出力電
流値Imaxに見合った値になっているA/Dコンバー
タを用意し、これを各A/Dコンバータ25〜30とし
て用いるようにする。従って、このインバータ装置IN
Vには、最大では、その定格最大出力電流値Imaxに
等しい定格電流値のACサーボモータまで接続できるこ
とになり、以下、このACサーボモータを最大定格モー
タと呼称し、定格最大出力電流値Imaxに等しい定格
電流値を最大定格電流値と呼称する。
【0075】具体的に説明すると、いま、インバータ装
置INVに接続されているACサーボモータ17が、最
大定格モータで、それに最大電流値を流したときの検出
電流値Iuf0m、Iwf0mが、夫々電圧で1.0V
であったとすると、このときは、最大入力レンジが1.
0V、つまり入力電圧が1.0Vのとき、出力ビットの
全てがレベル1になるA/Dコンバータを用いるのであ
る。
【0076】次に、これに応じて、各増幅器19、2
0、……、23、24のゲインKについても、次のよう
にして設定する。まず増幅器19、20のゲインK1は
1に設定する。従って、この場合、増幅器19、20は
バッファとしての機能しか持たないことになるので、省
略することもできる。
【0077】そして、残りの増幅器23〜の各ゲインK
2〜Knについては、上記した最大定格モータよりも定
格電流値が小さいACサーボモータが接続されたときを
想定し、そのモータの定格電流値と最大定格電流値との
比の逆数になるようなゲインに、夫々設定するのであ
る。
【0078】具体的に説明すると、最大定格モータの電
流値、つまり最大定格電流値をi1とし、これ以外のA
Cサーボモータの最大電流値をi2〜inとすると、残
りの増幅器23〜の各ゲインK2〜Knについては、夫
々K2=i1/i2〜Kn=i1/inに設定するので
ある。
【0079】そこで、例えば、i1=10A、i2=5
Aのときは、増幅器21、22のゲインK2=2(=1
0/5)となり、in=1Aなら、増幅器23、24の
ゲインKn=10(=10/1)となり、従って、これら
のゲインK1〜Knの大きさについては、上記したよう
に、(K1<K2<……<Kn)になっているのである。
【0080】そこで、CPU32は、モータID情報か
ら読み取った定格電流値iが、i1のときは、デジタル
電流値Iufd1、Iwfd1が選択され、出力データ
Iud、Iwdとして取り込まれるように、スイッチ選
択信号SCHによりデータセレクタ31を制御し、以
下、同様にして、i2のときはデジタル電流値Iufd
2、Iwfd21が、そして、inのときは、ディジタ
ル電流値Iufdn、Iwfdnが夫々選択されるよう
にデータセレクタ31を制御するのである。
【0081】そして、このあと、CPU32は、データ
セレクタ31から取り込んだ出力データIud、Iwd
に基づいて、上記したようにPWM制御用のゲート信号
を演算する動作に移行し、インバータ主回路IMの逆変
換部Iの各スイッチング素子1〜6をPWM動作させ、
上記したACサーボモータ17の高速ベクトル制御を実
行する。
【0082】従って、この実施形態によれば、インバー
タ装置INVによるACサーボモータ17の運転開始
時、そのACサーボモータ17の定格電流値iに応じ
て、予めA/Dコンバータによる電流検出分解能が最も
高くなるよう自動的に設定され、この設定のもとでAC
サーボモータ17のベクトル制御が実行されるので、異
なった定格のACサーボモータ17が接続されたときで
も、そのままで、このインバータ装置が有する最高の性
能を自動的に発揮させることができる。
【0083】また、この結果、A/Dコンバータの選択
処理に伴うソフトウエア演算処理を運転中に行う必要が
無いので、インバータの制御応答性が演算処理の増加に
より低下してしまう虞れはない。
【0084】ところで、図1におけるCPU32、デー
タセレクタ31、各A/D1コンバータ25〜30につ
いては、図示のように、個別の構成ではなく、1チップ
マイクロコンピュータ又は1チップDSP(ディジタル
・シグナル・プロセッサ)に置換することもできる。
【0085】また、このとき、1チップマイクロコンピ
ュータ又はチップDSPには、A/Dコンバータが例え
ば8個など、複数個、内蔵されているのが一般的であ
り、従って、これを用いることにより、実装スペースの
増大を伴うことなく実装でき、大型化する虞れはない。
【0086】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。まず、図4は、本発明の実施形態の他の一例で、
図1の実施形態と異なる点は電流検出回路の構成にあ
り、その他の回路については、図1と実施形態と同一で
あるため、説明は省略する。
【0087】この図4において、まず51と52は、夫
々U相増幅器とW相増幅器で、次に53、54はU相と
W相のゲイン切替回路であり、ここで、U相増幅器51
とW相増幅器52の出力がU相A/Dコンバータ25と
W相A/Dコンバータ26に供給され、これらの出力が
PCU32に取り込まれるようになっている点を除き、
図1の実施形態と同じである。
【0088】U相電流検出器15、W相電流検出器16
の出力は対になったU相増幅器51とW相増幅器52だ
けに供給され、これらの出力Iuf1、Iwf1がU相
A/Dコンバータ25とW相A/Dコンバータ26に供
給され、デジタルデータIud、Iwdに変換されてP
CU32に取り込まれるようになっている。
【0089】ここで、U相のゲイン切替回路53とW相
のゲイン切替回路54は、CPU32からスイッチ選択
信号SCHが供給されることにより、U相増幅器51と
W相増幅器52のゲインを選択する働きをする。なお、
その他の回路構成については、図1の実施形態と同一の
ため、説明は省略する。
【0090】従って、この図4の実施形態によっても、
インバータ装置INVによるACサーボモータ17の運
転開始時、そのACサーボモータ17の定格電流値iに
応じて自動的にA/Dコンバータによる電流検出分解能
が最も高くなるように設定され、この設定のもとでAC
サーボモータ17のベクトル制御が実行されるので、異
なった定格のACサーボモータ17が接続されたときで
も、そのままで常に最適な性能を発揮させることができ
る。
【0091】そして、この結果、A/Dコンバータの選
択処理に伴うソフトウエア演算処理を運転中に行う必要
が無いので、同じくインバータの制御応答性が演算処理
の増加により低下してしまう虞れがないなど、図1の実
施形態と同様な効果を得ることができる。
【0092】なお、この図4の実施形態では、U相とW
相のゲイン切替回路が2回路構成されているが、U相増
幅器51とW相増幅器52のゲインは、切替られても常
に同一に設定されるので、U相とW相の2個のゲイン切
替回路53、54を共通にし、1個のゲイン切替回路か
らU相増幅器51とW相増幅器52に同一の信号が供給
されるように構成しても良い。
【0093】次に、図5は、本発明の別の一実施形態
で、図1の実施形態と異なる点は、電流検出器15、1
6からCPU32に検出電流が取り込まれる部分の構成
だけなので、インバータ主回路IMなど、その他の部分
についての記載と詳しい説明は省略する。
【0094】まず、この図5の実施形態では、U相電流
検出器15とW相電流検出器16の出力Iuf0、Iw
f0は、何れもゲインがK1と同じで、U相とW相で一
対になった増幅器19、20に供給され、次いでこれら
の出力が、同じくU相とW相で一対になった2入力レフ
ァレンス付きA/Dコンバータ55、56に夫々供給さ
れ、デジタルデータIud、Iwdに変換されてCPU
32に取り込まれるようになっている。
【0095】ここで、これら2入力レファレンス付きA
/Dコンバータ55、56は、A/Dコンバータとして
の変換ゲインが、ハイレベル基準電圧端子VREFHに入力
される電圧VHと、ロウレベル基準電圧端子VREFLに入
力される電圧VLにより可変できる構造になっているも
のであり、従って、これらを用い、その基準電圧を選択
することにより、入力スパン、つまり入力アナログ電圧
の変化範囲が変わっても、同一の分解能が保持できるこ
とになる。
【0096】例えば、いま、ハイレベル基準電圧VHが
5Vで、ロウレベル基準電圧VLが0Vのとき、入力ス
パンが0V〜5Vになる2入力レファレンス付きA/D
コンバータの場合、ハイレベル基準電圧VHを3.75
V、ロウレベル基準電圧VLを1.25Vにしたとする
と、入力電圧、すなわち増幅器19、20の出力電圧が
3.75Vのときデジタルデータの最大値に変換され、
1.25Vのときは最小値に変換されることになり、入
力スパンが半分になっても、同じ分解能のディジタルデ
ータを得ることができる。
【0097】そこで、この図5の実施形態では、これら
2入力レファレンス付きA/Dコンバータ55、56の
基準電圧VH、VLがインバータ装置INVに接続され
たACサーボモータ17から読み取ったモータID情報
により設定されるようにし、これにより接続されるモー
タの出力が大きくても、小さくても同一の分解能が保持
できるようにしたものである。
【0098】まず、CPU32は、運転開始時、エンコ
ーダデータ送受信回路39からモータID情報を読み取
り、これにより、現在、接続されているACサーボモー
タ17の定格電流値i(最大電流値)を知り、ディジタル
値D1として保持した上で出力し、D/Aコンバータ5
7に供給する。
【0099】これによりD/Aコンバータ57からは、
ディジタル定格電流値D1をアナログ値に変換したアナ
ログ電圧V1が出力され、A/Dレファレンス増幅器9
2でゲインKg倍された電圧(V1×Kg)となり、加算
回路60には直接、この電圧(V1×Kg)が供給され、
加算回路61には反転回路58を介して極性反転された
電圧−(V1×Kg)が供給される。
【0100】そして、これらの加算回路60、61で
は、夫々の電圧(V1×Kg)と電圧−(V1×Kg)にバ
イアス回路59から供給されているバイアス電圧Vbが
加算され、電圧VHと電圧VLが各加算回路60、61
から出力される。次に、このときの電圧V1に対する電
圧VHと電圧VLの関係について説明する。
【0101】まず、ここで、インバータ装置INVに接
続が許されているACサーボモータ17の内で、上記し
た最大定格電流値iを有するモータ、すなわち上記した
最大定格モータによる検出電圧Iuf0、Iwf0が5
Vであるとすると、このときは、A/Dレファレンス増
幅器92のゲインKgを0.5に設定し、バイアス回路
59によるバイアス電圧Vbは2.5Vに設定する。
【0102】そうすると、この場合の電圧V1に対する
電圧VHと電圧VLの関係は、図6に示すようになる。
ここで、横軸はA/Dレファレンス増幅器92の出力電
圧V1で、縦軸は出力各加算回路60、61から出力さ
れる電圧VH、VL、つまり2入力レファレンス付きA
/Dコンバータ55、56のハイレベル基準電圧端子V
REFHに入力されるハイレベル基準電圧VHと、ロウレベ
ル基準電圧端子VREFLに入力されるロウレベル基準電圧
VLを示している。
【0103】そこで、まず、インバータ装置INVに接
続されたACサーボモータ17が、上記した最大定格モ
ータであるとすると、CPU32は、それから読み取っ
たモータID情報に基づいて、D/Aコンバータ57に
電圧5Vを表わすディジタル値D1を供給し、5Vのア
ナログ電圧V1が出力されるようにする。
【0104】そうすると、図6から明らかなように、こ
のときは、ハイレベル基準電圧VHが5Vでロウレベル
基準電圧VLは0Vになり、この結果、2入力レファレ
ンス付きA/Dコンバータ55、56の入力スパンは0
V〜5Vになり、このとき接続された最大定格モータに
対応して、これらA/Dコンバータ55、56の出力ビ
ット全体による一番高い分解能が与えられる。
【0105】次に、インバータ装置INVに、例えば上
記最大定格モータの半分の最大電流値のACサーボモー
タ17が接続されたとする。そうすると、今度はモータ
ID情報による最大電流値も半分になるので、CPU3
2は、D/Aコンバータ57に電圧2.5Vを表わすデ
ィジタル値D1を供給し、2.5Vのアナログ電圧V1
が出力されるようにする。
【0106】この結果、同じく図6から明らかなよう
に、今度は、ハイレベル基準電圧VHが3.75Vでロ
ウレベル基準電圧VLは1.25Vになり、この結果、
2入力レファレンス付きA/Dコンバータ55、56の
入力スパンは2.5Vになり、このとき接続されたモー
タ、すなわち最大定格モータの半分の最大定格電流値の
モータに対応して、同じくA/Dコンバータ55、56
の出力ビット全体による一番高い分解能が与えられるこ
とになる。
【0107】従って、この図5の実施形態によっても、
インバータ装置INVによるACサーボモータ17の運
転開始時、そのACサーボモータ17の定格電流値iに
応じて自動的にA/Dコンバータによる電流検出分解能
が最も高くなるように設定され、この設定のもとでAC
サーボモータ17のベクトル制御が実行されるので、異
なった定格のACサーボモータ17が接続されたときで
も、そのままで常に最適な性能を発揮させることができ
る。
【0108】そして、この結果、A/Dコンバータの選
択処理に伴うソフトウエア演算処理を運転中に行う必要
が無いので、同じくインバータの制御応答性が演算処理
の増加により低下してしまう虞れがないなど、図1の実
施形態と同様な効果を得ることができる。
【0109】次に、図7は本発明におけるインバータ主
回路の他の一実施形態で、図1と図4の実施形態におけ
るインバータ主回路と異なっている点は、電流検出器1
5、16に代えて、電流検出器62、63を設けた点に
あり、その他の構成は同じである。
【0110】図7における電流検出器62は、U相下ア
ームのIGBT2とダイオード8の逆並列回路と直流母
線負側の間に接続したシャント抵抗で、そして、電流検
出器63はW相下アームのIGBT6とダイオード12
の逆並列回路と直流母線負側の間に接続したシャント抵
抗で、夫々構成されている。
【0111】そして、これらで検出した電流を、図1の
実施形態、又は図4の実施形態と同じく検出電流値Iu
f0、Iwf0としたものであり、電流検出器以外の回
路については図1と図4、それに図5の何れかの実施形
態と同一であり、電流検出器の場所が異なっていても同
様に実施でき、同様の作用効果を得ることができる。
【0112】ところで、上記した実施形態では、図1と
図4に示されているように、インバータ主回路IMの直
流母線の正極側と負極側に端子40と端子41が、そし
て順変換部Cの正極側は、コンデンサ14の正極側から
切離して端子93が設けてあり、これにより、複数台の
インバータ装置を設置した場合に、高調波抑制のための
交流リアクトル、又は直流リアクトルの共用化が得られ
るようになっている。
【0113】まず、図8は、交流リアクトルの共用化が
得られるようにした場合の本発明の一実施形態で、図に
おいて、64はマスターACサーボモータ制御装置、6
5、66はスレーブACサーボモータ制御装置で、これ
らにより3軸のACサーボモータ17を夫々制御するよ
うになっている。
【0114】ここで、スレーブACサーボモータ制御装
置65、66の内部構成は図示されていないが、マスタ
ーACサーボ制御装置64と同じである。そして、これ
らマスターACサーボモータ制御装置64及びスレーブ
ACサーボモータ制御装置65、66は、何れも上記し
た図1〜図7で説明したインバータ装置INVの何れか
と同じである。
【0115】なお、70はロジック回路で、図1〜図7
で説明したインバータ装置INVにおけるインバータ主
回路IM以外の制御回路部分を一括して示したものであ
り、従って、その他、図示した符号も、何れも同じ部分
を示したものである。
【0116】そして、この図8の実施形態では、マスタ
ーACサーボモータ制御装置64として、例えば600
Wの比較的大容量のインバータ装置INVを用い、スレ
ーブACサーボモータ制御装置65、66としては、例
えば200Wの比較的小容量のインバータ装置INVを
用い、夫々により出力200WのACサーボモータ17
を駆動するように構成してある。
【0117】次に、69は3相の交流リアクトルで、3
相交流電源13は、この交流リアクトル69を介してマ
スターACサーボモータ制御装置64のR相、S相、T
相各交流入力端子101、102、103に接続してあ
り、このため、外部からの交流電力は、マスターACサ
ーボモータ制御装置64にだけ供給されるようになって
いる。
【0118】そして、スレーブACサーボモータ制御装
置65、66に対する電力は、マスターACサーボモー
タ制御装置64の順変換部Cから直流電力として、各ス
レーブACサーボモータ制御装置65、66の逆変換部
Iに直接供給されるようになっており、このため、各々
の直流母線正側端子40と直流母線負側端子41を相互
に並列に接続し、さらにマスターACサーボモータ制御
装置64の端子93は端子40に接続してあり、スレー
ブACサーボモータ制御装置65、66の端子93は浮
かしてある。
【0119】従って、マスターACサーボモータ制御装
置64に外部の3相交流電源13から3相交流電力が供
給されると、マスターACサーボモータ制御装置64の
逆変換部Iは勿論、スレーブACサーボモータ制御装置
65、66の逆変換部Iにも直流電力が供給されること
になり、3軸のACサーボモータ17の全てを駆動する
ことができる。
【0120】このため、この実施形態では、上記したよ
うに、マスターACサーボモータ制御装置64の容量が
600Wに選定してあり、これにより、各200Wの3
軸のACサーボモータ17に対する電力が賄えるように
してある。
【0121】従って、この図8の実施形態によれは、1
基の交流リアクトル69だけで、3軸分の入力電流高調
波抑制対策を施すことができ、3軸個々に交流リアクト
ルを挿入しなくても良いため、省スペース化とコスト低
減が得られることになる。
【0122】ACサーボモータ制御装置は、一般に小容
量で多軸のシステムに使用される場合が多く、この場
合、小容量になればなるほど、全体の実装容積の割合に
対する制御回路の容積が比率として大きくなる。
【0123】そして、このため、50W〜200W程度
の小容量の場合は、容量が違っても全体の容積にはあま
り変わりは無く、ほとんど同一の容積になっており、更
に200W、400W、750Wと容量が2倍に増えた
としても、容積は1.3倍程度の増加にとどまってい
る。
【0124】例えば、マスターACサーボモータ制御装
置64として、上記した600Wの容量ではなく、75
0Wを用いたとしても、200WのACサーボモータ制
御装置の容積に対して1.7(≒1.3×1.3)倍程度の
容積で収まり、一辺当たりでは1.2倍の長さに収ま
る。
【0125】これに対して交流リアクトル69は、一般
的にはトロイダルコアに巻線を施したものが用いられ、
所定の電流が流せるようにした上で、所定のインダクタ
ンスを持つように作らなければならず、しかも3相回路
3巻線を必要とするので、ほとんどの場合、重量、容積
共に大きなものになってしまう。
【0126】このため、ACサーボモータ制御装置に個
々に交流リアクトルを取り付け、例えば3軸の場合で、
上記実施形態よりも交流リアクトルが2基増加した場
合、上記実施形態でACサーボモータ制御装置の容量を
大きくしたときに比較して実装スペースが大きくなって
しまい、上記実施形態のように1基の交流リアクトルで
一括して対策したほうが、たとえACサーボモータ制御
装置の容量が増加したとしても十分に小さく実装でき、
収納できることになる。
【0127】従って、この図8の実施形態によれば、複
数台のインバータ装置を使用した場合でのリアクトルの
設置に必要なコストとスペースの抑制を充分に図ること
ができる。
【0128】次に、図9は、直流リアクトルの共用化が
得られるようにした場合の本発明の一実施形態で、図に
おいて、71が直流リアクトルであり、その他の構成
は、図8の実施形態と同じである。
【0129】直流リアクトル71は、マスターACサー
ボモータ制御装置64の端子40と端子93の間に接続
され、この結果、マスターACサーボモータ制御装置6
4の順変換部Cからの直流出力は、この直流リアクトル
71を介して、マスターACサーボモータ制御装置64
の逆変換部Iは勿論、スレーブACサーボモータ制御装
置65、66の逆変換部Iにも直流電力が供給されるこ
とになり、3軸のACサーボモータ17の全てを駆動す
ることができる。
【0130】従って、この図9の実施形態によっても、
1基の直流リアクトル71だけで、3軸分の入力電流高
調波抑制対策を得ることができ、省スペースとコスト低
減が得られることになる。
【0131】既に説明したように、従来技術では、サー
ボモータを複数台設置した場合は、サーボモータ制御装
置1台毎に、交流リアクトルや直流リアクトルを接続し
なければならないため、コストアップが避けられず、ま
た交流リアクトルや直流リアクトルの設置スペースを設
けなければならないため、電気部品の収納盤が大きくな
るという問題点があった。
【0132】しかしながら、これら図8と図9の実施形
態によれば、交流リアクトルや直流リアクトルの共用化
が得られるので、サーボモータを複数台設置した場合で
も、コストアップと設置スペースの増加を容易に抑える
ことができる。
【0133】次に、図10は、本発明の他の一実施形態
で、3相入力のACサーボモータ制御装置を単相交流受
電で使用し、ACサーボモータ17を駆動するようにし
た場合の一実施形態で、図において、このACサーボモ
ータ制御装置100は、図8の実施形態におけるマスタ
ーACサーボモータ制御装置64と同一のもので、他の
部分も同じであり、ここで、80が単相交流電源であ
る。
【0134】図8の実施形態のように、マスターACサ
ーボモータ制御装置64を3相交流電源13からの3相
交流電力で動作させた場合、平滑コンデンサ14に対す
る充電周期は単相交流電力で動作させたときの1/3と
なり、小刻みに充電されるので、同一負荷の場合、少な
い電流でも小刻みに充電できる。しかし、単相電源の場
合は充電周期が長くなり、一気に大きな電流で充電する
ことになる。
【0135】このため、単相交流電源80で動作させた
場合は、平滑コンデンサ14として3倍の容量が必要と
され、順変換部Cも電流容量の大きい素子が必要とされ
ており、従って単相交流受電用としては、順変換部と平
滑コンデンサの容量をアップする必要がある。
【0136】そこで、従来技術では、単相交流受電タイ
プのACサーボモータ制御装置は、3相交流受電タイプ
のACサーボモータ制御装置とは別設計されたものを製
作した上で使用されていた。
【0137】しかし、本発明によれば、ACサーボモー
タ制御装置64の容量と、それに接続されるACサーボ
モータ17の出力が異なっていた場合でも、A/Dコン
バータの分解能が低下する虞れがなく、常に最高の性能
を保持させることができるので、ACサーボモータ17
の出力が、例えば図10に示すように、200Wの場合
でも、これに、そのまま容量が600W、又は750W
のACサーボモータ制御装置64を組合せることができ
る。
【0138】この場合、容量が大きなACサーボモータ
制御装置64に、容量が小さなACサーボモータ17が
組合わされることなるが、既に説明したように、ACサ
ーボモータ制御装置64は、その容量の増加に比較して
価格や容積の増加はそれほどでもないので、コストアッ
プの虞れはほとんど無く、この場合、単相交流電源80
から給電させても、順変換部Cの容量に余裕があるの
で、そのままで充分に所期の能力を確保することができ
る。
【0139】従って、この図10の実施形態によれば、
ことさら単相交流受電タイプのACサーボモータ制御装
置を用いる必要がなく、単相交流電源80を用いて、そ
のままACサーボモータ17を簡単に駆動することがで
き、コストアップを充分に抑えることができる。
【0140】なお、以上の実施形態では、何れもACサ
ーボモータ17が組合わされた場合について説明した
が、本発明は、組合わされるモータが交流モータなら何
れの場合でも実施可能なことは言うまでもない。
【0141】
【発明の効果】本発明によれば、交流モータ制御用のイ
ンバータ装置の容量と、それに組合される交流モータの
容量が異なっても、電流検出用A/Dコンバータの分解
能が常に最良になるように自動的に設定されるので、高
速応答のモータ制御装置が容易に実現できる。
【0142】そして、この結果、インバータ制御装置の
出力とモータの出力が1対1に制約されないので、汎用
のインバータ装置が容易に実現でき、且つ、分解能の高
いA/Dコンバータを使う必要がないのでコスト低減が
容易に図れる。
【0143】また、本発明によれば、1台のインバータ
装置を出力が異なるモータに切替えて、時分割で運転す
ることができるので、用途により大きなコスト低減を図
ることができる。更に、また、多軸構成のサーボモータ
システムにおける電源高調波抑制対策として、共通のリ
アクトルで一括して対応できるので、電機品を収納する
収納盤が大きくなる虞れがなく、省スペースで低コスト
のシステムを容易に実現することができる。
【0144】また、本発明によれば、3相交流電源と単
相交流電源に対しても同じ構成で対応できる汎用性に富
んだインバータ装置が得られるので、ユーザーは電源を
気にすることなくモータを用いたシステムの設計ができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインバータ装置の第1の実施形態
を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるデータセレクタの
説明図である。
【図3】本発明の一実施形態におけるエンコーダデータ
送受信回路の説明図である。
【図4】本発明によるインバータ装置の第2の実施形態
を示す構成図である。
【図5】本発明によるインバータ装置の第3の実施形態
を示す構成図である。
【図6】本発明の第3の実施形態の動作を説明するため
の特性図である。
【図7】本発明によるインバータ装置の第4の実施形態
を示す構成図である。
【図8】本発明によるインバータ装置の第5の実施形態
を示すブロック図である。
【図9】本発明によるインバータ装置の第6の実施形態
を示すブロック図である。
【図10】本発明によるインバータ装置の第7の実施形
態を示すブロック図である。
【図11】サーボモータ制御系の一例を示す構成図であ
る。
【図12】従来技術によるインバータ装置の高調波抑制
回路の一例を示す構成図である。
【図13】従来技術によるインバータ装置の高調波抑制
回路の他の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
INV ACサーボモータ制御用のインバータ装置 IM インバータ主回路 C 順変換部 I 逆変換部 1〜6 スイッチング素子 7〜12 ダイオード(フライホィールダイオード) 13 3相交流電源 14 平滑用のコンデンサ 15 U相電流検出器 16 W相電流検出器 17 ACサーボモータ 18 エンコーダ 19〜24 増幅回路 25〜30 A/Dコンバータ 31 データセレクタ 32 CPU(マイクロプロセッサ) 33〜38 整流用のダイオード 39 エンコーダデータ送受信回路 40 直流母線正側端子 41 直流母線負側端子 42 U相インバータ出力端子 43 V相インバータ出力端子 44 W相インバータ出力端子 46 エンコーダ用のコネクタ 47 スイッチ選択回路 48 スイッチ 49 送信用シフトレジスタ 50 受信用シフトレジスタ 51 U相増幅器 52 W相増幅器 53 U相ゲイン切替え回路 54 W相ゲイン切替え回路 55、56 2入力レファレンス付きA/Dコンバータ 57 D/Aコンバータ 58 反転回路 59 バイアス回路 60、61 加算回路 62 U相電流検出器 63 W相電流検出器 64 マスターACサーボモータ制御装置 65、66 スレーブACサーボモータ制御装置 69 交流リアクトル 70 ロジック回路 71 直流リアクトル 80 単相交流電源 81、86 ラインドライバ 82、85 ラインレシーバ 83、84 終端抵抗 87 受信用シフトレジスタ 88 送信用シフトレジスタ 89 判別およびシーケンス回路 90 演算回路 91 不揮発性メモリ 92 A/Dレファレンス増幅器 93 順変換コンバータ出力端子 100 ACサーボモータ制御装置 101 R相交流入力端子 102 S相交流入力端子 103 T相交流入力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 英人 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立製作所産業機器グループ内 (72)発明者 高瀬 真人 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立製作所産業機器グループ内 Fターム(参考) 5H007 BB06 CA01 CB02 CB05 DA03 DA05 DB02 DB13 DC02 DC07 EA02 5H572 AA14 AA20 BB06 CC05 DD03 DD09 EE10 GG01 GG02 GG04 HA02 HA10 HB08 HB09 HC07 JJ03 JJ11 JJ16 JJ17 KK05 LL07 LL22 LL32 PP02 5H576 AA17 AA20 BB09 BB10 CC05 DD02 DD04 DD07 EE01 EE11 GG01 GG02 GG04 HA04 HB02 HB05 JJ03 JJ11 JJ16 JJ17 JJ30 KK06 LL07 LL22 LL41 PP02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷電流検出値と電流指令値のディジタ
    ル処理による電流フィードバック制御方式のインバータ
    装置において、 負荷として接続された交流モータから該モータのID情
    報を取り込み、前記負荷電流検出値をディジタル変換す
    るA/Dコンバータの入力スパンを、前記取り込んだI
    D情報に基づいて設定した上で、前記電流フィードバッ
    ク制御が実行されるように構成したことを特徴とするイ
    ンバータ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、 前記A/Dコンバータの入力スパンの設定が、前記負荷
    電流検出値に対するゲインの選択で実行されることを特
    徴とするインバータ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の発明において、 前記負荷電流検出値に対するゲインの選択が、複数のゲ
    インを異にする増幅回路の切換で与えられることを特徴
    とするインバータ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の発明において、 前記負荷電流検出値に対するゲインの選択が、1台の増
    幅回路のゲインの切換で与えられることを特徴とするイ
    ンバータ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の発明において、 前記A/Dコンバータが、2入力レファレンス付きA/
    Dコンバータで、 前記前記A/Dコンバータの入力スパンの設定が、この
    2入力レファレンス付きA/Dコンバータの入力レファ
    レンス電圧の切換で与えられることを特徴とするインバ
    ータ装置。
  6. 【請求項6】 負荷として接続された交流モータから該
    モータのID情報を取り込み、前記負荷電流検出値をデ
    ィジタル変換するA/Dコンバータの入力スパンを、前
    記取り込んだID情報に基づいて設定した上で、ディジ
    タル処理による電流フィードバック制御を実行する方式
    のインバータインバータ装置を少なくとも2台備え、 これらのインバータ装置の1台をマスターインバータ装
    置とし、残りのインバータ装置をスレーブインバータ装
    置とした上で、 前記マスターインバータ装置の順変換部の出力をスレー
    ブインバータ装置の逆変換部の入力に接続し、 前記マスターインバータ装置の順変換部にだけ交流電力
    を供給し、全てのインバータ装置を動作させるように構
    成したことを特徴とするインバータ装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007037300A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Denso Wave Inc 駆動制御装置
JP2009095206A (ja) * 2007-10-12 2009-04-30 Nec Electronics Corp インバータ制御回路とその制御方法
JP2012244756A (ja) * 2011-05-19 2012-12-10 Nippon Reliance Kk 電力変換装置
JP2015008609A (ja) * 2013-06-26 2015-01-15 オークマ株式会社 インバータ検査装置
WO2023013245A1 (ja) * 2021-08-03 2023-02-09 株式会社日立産機システム サーボシステムおよびサーボシステムの制御方法

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