JP2001136706A - モータ - Google Patents

モータ

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JP2001136706A
JP2001136706A JP31192399A JP31192399A JP2001136706A JP 2001136706 A JP2001136706 A JP 2001136706A JP 31192399 A JP31192399 A JP 31192399A JP 31192399 A JP31192399 A JP 31192399A JP 2001136706 A JP2001136706 A JP 2001136706A
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JP
Japan
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back iron
driving magnet
motor
bracket
magnetic
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JP31192399A
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Daisuke Hoshi
大助 星
Koji Kihara
浩二 木原
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Nidec Corp
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 、モータ特性の犠牲を伴うことなく回転体に
軸方向の磁気吸引力を作用させることにより常に安定し
た回転を得ることが出来るモータを提供するものであ
る。 【解決手段】ブラケット20と、該ブラケット20に対
して軸受13を介して回転自在に支持されたハブ12
と、該ハブ12に設けられた磁性材からなり円筒形状の
バックアイアン23と、該バックアイアン23に同心状
に保持された円筒形状の駆動用マグネット22と、該駆
動用マグネット22に径方向に対向して該ブラケット2
0に設けられたステータ21と、からなるモータ10に
おいて、該バックアイアン23の下端部は、該駆動用マ
グネット22の下端部よりも突出しており、該バックア
イアン23の下端部側面と該駆動用マグネット22の下
端面とでシャフト11を中心として環状にのびる空間を
形成し、磁性材からなるスラストヨーク24が、該空間
に対向する面と隙間をあけて該ブラケット20に配置さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、概括的にはモータ
の構造に関し、より詳細には駆動用マグネットと、該駆
動用マグネットを保持しているバックアイアンと、ブラ
ケットへ取り付けてあるスラストヨークとの位置を特定
することにより磁気吸引力を最大限に有効利用し、これ
によりモータの回転体の振れ量を最少にした新規な構成
を有するモータに関する。特に高速で回転振れ精度が厳
しい用途である記録ディスク駆動用モータに適してい
る。
【0002】
【従来の技術】今日、モータは多くの場合、ほとんどの
装置における基本的な要素となっており、該モータの回
転部分は一般に軸受手段によって支持されていることは
知られている。例えば記録装置におけるディスクを駆動
する駆動用モータにおいては、当該モータによって回転
されるハードデイスク等の回転体が回転時に振れを極力
発生しないようにその振れ量が厳しく制限されている。
そこでこのようなモータにおいては、軸受手段として、
軸方向及び径方向の両方向において高い支持剛性を有す
る転がり軸受が多用されている。また、ある種のモータ
においては、低コスト化を図るために滑り軸受が使用さ
れることもある。更には、騒音及び振れ回りに対する厳
しい精度を満足するために最近では動圧軸受が使用され
つつある。これらの何れの軸受手段が使用される場合に
おいても、モータの回転体の回転を安定させるために、
種々の工夫がされているが、その一つに回転体に対して
軸方向に磁気吸引力を作用させるような方法がある。
【0003】回転体に磁気吸引力を作用させる方法とし
ては、大別すると、2つの方法がある。第1は、図3に
示すモータaのように、回転体bが動圧軸受eに回転自
在に支持され、その回転体bに具備されている駆動用マ
グネットfの下方にスラストヨークに相当する磁性材料
からなる部材gを配置し、駆動用マグネットfの下端か
らの磁束を部材gに作用させる方法である(例えば特開
平10−146014号公報、特開平11−18384
号公報)。第2は、図4に示すモータhのように、回転
体が滑り軸受jに回転自在に支持され、駆動トルクを発
生させる回転側の駆動用マグネットkとステータmとの
位置を軸方向にずらして配置し、駆動用マグネットkの
内側面からの磁束をステータmの外側面に作用させる方
法である(例えば特開平8−103061号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの方法におい
て、図3に示す方法では駆動用マグネットfの下方に磁
性材料からなる部材gを配置するためのスペースの確保
が必要になる。しかし、場合によってはこのスペースが
確保出来ないため周辺部位の構成を犠牲にしたり、又は
仮に磁性材料からなる部材4を配置することができたと
しても充分な磁束が部材gに作用せず所定の磁気吸引力
を得られないことがある。更に、ステータnに作用する
駆動用マグネットfからの磁束が、同マグネットfの上
側と下側とでは部材gがあるがために非対称となり騒音
や磁気損失の原因となることもある。
【0005】一方、図4に示す方法ではステータmの軸
方向の磁気中心C1と駆動用マグネットkの軸方向の磁
気中心C2とが距離dだけずれるため騒音(ピュアトー
ン)の発生を伴うことがある。また、ステータmと駆動
用マグネットkとが離れるために磁気効率が低下する。
【0006】このように、従来の方法においては、モー
タの寸法上の制約、モータ回転時の騒音、モータの低い
磁気効率等の点での課題があった。
【0007】そこで本件発明は、これらの課題を完全に
解決すると共に、モータ特性の犠牲を伴うことなく回転
体に軸方向の磁気吸引力を作用させることにより常に安
定した回転を得ることが出来るモータを提供するもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のモータは、ブラケットと、該ブラケットに
対して軸受手段を介して回転自在に支持された回転体
と、該回転体に設けられた磁性材からなり円筒形状のバ
ックアイアンと、該バックアイアンに同心状に保持され
た円筒形状の駆動用マグネットと、該駆動用マグネット
に径方向に対向して該ブラケットに設けられたステータ
と、からなるモータにおいて、該バックアイアンの下端
部は、該駆動用マグネットの下端部よりも突出してお
り、該バックアイアンの下端部側面と該駆動用マグネッ
トの下端面とで回転軸を中心として環状にのびる空間を
形成し、磁性材からなるスラストヨークが、該空間に対
向する面と隙間をあけて該ブラケットに配置されてい
る。
【0009】ブラケットは、当該モータのみを構成する
場合と、当該モータが搭載される装置の一部を構成する
場合も含む。回転体は、例えば当該モータが記録ディス
ク用であれば記録ディスクが搭載されるものである。軸
受手段は、好ましくは軸方向の支持が不安定な滑り軸受
或いは非接触型軸受であるが、転がり軸受をも含む。
【0010】このような構成では、上述のように上記空
間にスラストヨークが配置されるので、駆動用マグネッ
トの磁束がバックアイアンおよびスラストヨークによ
り、一層強力な閉磁路が形成される。それゆえに、回転
体に対して軸方向の磁気吸引力が作用することで回転体
がより安定して回転するようになる。
【0011】また、駆動用マグネットとステータの軸方
向の各磁気中心が一致して配置されるようにするとよ
い。
【0012】このような構成では、上述のようにスラス
トヨークを配置することにより回転体に対して充分な軸
方向の磁気吸引力を作用させることができ、従来のよう
に駆動用マグネットとステータとの軸方向の各磁気中心
をずらせるようにして軸方向の磁気吸引力を作用させる
構成が不要になる。それゆえに、駆動用マグネットとス
テータとの磁気作用が良好となり、騒音の低減や磁気的
な損失を低減することができ、上述の回転体の安定性の
確保と磁気効率の向上を兼ね備えたモータを実現でき
る。
【0013】更に、バックアイアンの上端部は、駆動用
マグネットの上端を覆うように折り曲げられ、駆動用マ
グネットとバックアイアンとは、磁気中心を基準にほぼ
上下対称形状になるようにしてもよい。これは、駆動用
マグネット、バックアイアン、ステータ、スラストヨー
ク、ブラケットの構成における断面形状を見た場合に、
駆動用マグネットとステータの磁気中心を基準にする
と、駆動用マグネットとバックアイアンの主要部とステ
ータとは上下対称であって、バックアイアンの上端部が
スラストヨークに対応する構成である。
【0014】このような構成では、ステータに作用する
駆動用マグネットからの磁束が、駆動用マグネットの主
要部(ステータの対向する面)のみならず上下端部をも
ほぼ対称に作用するので、駆動用マグネットとステータ
との磁気作用が良好となり、騒音の低減や磁気的な損失
の低減に寄与する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1を参照しながら本発明
における実施形態のモータ10について述べる。当該モ
ータ10は、ハードディスクを駆動するためのモータで
ある。図1において、符号11はシャフトであり、符号
12はハブでハードディスクが搭載される。ハブ12は
シャフト11の上部へ圧入によって固定されている。シ
ャフト11の中間部は軸受13、例えば円筒形で多孔質
材料よりなる滑り軸受によって回転自在に保持されてい
る。この軸受13はその外側面を円筒形の軸受ホールダ
14により保持されている。更にシャフト11の下端部
には抜け止めリング15が取り付けてあり、シャフト1
1及びハブ12が軸受13から軸方向に抜けるのを阻止
している。シャフト11の下端部はスラストプレート1
6に摺動しながら当接している。このスラストプレート
16は軸受ホルダー14の内壁下方段部14aへ当接し
スラストキャップ17を圧入することによって保持され
ている。
【0016】符号20は固定のブラケットであり、図示
しない当該モータに関する装置に取付けられるが、この
ブラケット20にはステータ21が固着されている。該
ステータ21の外側面には一定の間隔をおいて駆動用マ
グネット22が配置されている。この駆動用マグネット
22は、円筒形状で前記ハブ12へ取り付けられている
バックアイアン23によって固着されている。バックア
イアン23は、円筒形状で磁性材料により構成され駆動
用マグネット22とは同心状に配置されている。更に本
件発明においては、図3に示すモータaと同様に、駆動
用マグネット22の下方位置には所定の間隔をおいてス
ラストヨーク24が配置されている。しかし本件発明に
おけるスラストヨーク24は、図3に示すスラストヨー
クgとは異なり、駆動用マグネット22の下方位置にの
み位置し、バックアイアン23の下方位置までは延在し
ていない。以下に詳細に述べる。
【0017】ハブ12は、アルミニウム等の非磁性体材
料により構成されており、中心位置に前記シャフト11
が密嵌する開口30を有しかつそこから半径方向外方に
水平に広がる天板部31と、該天板部31の外周部から
下方に向かって伸びている胴部32と、該胴部32の下
端部から半径方向外方に向かって水平に伸びている拡径
部33と、により構成されている。拡径部33の上面に
は、破線で示すようなハードデイスクが搭載される。一
方、拡径部33の下面には、その外周部から下方へ僅か
に垂下している外方垂下部34と、該垂下部34の位置
よりも半径方向内方において該拡径部33の下面から下
方に伸びている内方垂下部35と、が設けられている。
【0018】ブラケット20は、アルミニウム等の非磁
性体材料により構成されており、中心位置に開口40を
有している。この開口40には、前記シャフト11の下
端部、該下端部を保持している抜け止めリング15、軸
受ホルダー14の内壁下方段部14aが当接しているス
ラストプレート16、軸受ホルダー14の内壁下方段部
14aから下方へ伸びている内側面へ密嵌しているスラ
ストキャップ17及び軸受ホルダー14の下方部分が収
容され、更に軸受ホルダー14の下方部分は外壁下方段
部14bから下方へ伸びている外側面が該開口40の内
壁面へ密嵌保持されている。
【0019】更にブラケット20は開口40の周辺付近
に立設する円筒形部41を有している。円筒形部41の
内側面には軸受ホルダー14が密嵌保持され、更に該円
筒形部41の外側面には段部42が形成されこの外側面
及び段部にステータ21が接着剤によって固定されてい
る。更にこのブラケット20は該段部42から下方へ伸
び、次いで水平方向に伸びている平坦部43へ至る。こ
の平坦部43には少なくとも1個の貫通孔44が形成さ
れている。この貫通孔44の下方に形成された凹部には
基板45が配置されている。この基板45の所定位置へ
は、ステータ21の巻線が引き出され前記孔44を介し
て接続されている。当該孔44には絶縁チューブが配置
されており、前記線が漏電を発生しないようにしてい
る。
【0020】該平坦部43の外周部付近であって前記駆
動用マグネット22の下端に対向しておりかつバックア
イアイン23の下端内側面に対向し、接着剤によってス
ラストヨーク24が固定されている。スラストヨーク2
4は、環状でバックアイアン23と同様に磁性材料より
構成されている。更にブラケット20は該平坦部43に
おけるスラストヨーク24に隣接する半径方向外方位置
において下方に向かって凹み、環状にのびる凹部46を
有している。更にブラケット20はこの凹部46からハ
ブ12の方向に向かってハブ12に接することがない程
度に上方へ向かって伸びている外周立上部47を有し、
更にこの外周立上部47の上端部には半径方向外方へ向
かって伸びるフランジ部48が形成されている。
【0021】バックアイアイン23の上端部は、駆動用
マグネット22の上端を覆うように半径方向内方に曲げ
られており、その断面形状は図示するように概ね逆L字
形を有している。そしてこの半径方向内方に曲げられた
上端部分の半径方向内方部分が、ハブ12を構成してい
る拡径部33の下面から垂下している内方垂下部35に
よって位置決めされかしめ固定されている。一方、バッ
クアイアン23の下端部は駆動用マグネット22の下端
部より下方まで垂下しブラケット20の凹部46付近ま
で延在しているが、該バックアイアン23の下端部及び
外側面はブラケット20の凹部46又は外周立上部47
に対して常時一定の間隙を保持しておりそこへ接触する
ことはない。
【0022】このバックアイアン23の内側面には駆動
用マグネット22が接着剤により固着されている。この
とき、該駆動用マグネット22の軸方向の磁気中心がス
テータコア21の軸方向の磁気中心と一致するように配
置される(破線C)。更に図から明らかなように、駆動
用マグネット22の長さはバックアイアン23の長さよ
りも短く、従って該駆動用マグネット22の下端面とバ
ックアイアン23の下端内側面とで回転軸であるシャフ
ト11の軸心を中心として環状にのびる空間が形成さ
れ、この空間内にはスラストヨーク24が位置する。該
スラストヨーク24は、駆動用マグネット22の下端に
て該駆動用マグネット22に接することなく、更にバッ
クアイアン23の下端内側面にて該バックアイアン23
に接することなく、互いにほぼ同一の間隔をおいた位置
においてブラケット20の平坦部43に対して固定され
ている。つまり、スラストヨーク24は、駆動用マグネ
ット22の下端であってバックアイアン23の半径方向
内側で、このバックアイアン23の下端部が半径方向に
重なるようになる。
【0023】本件発明において駆動用マグネット22の
下端側の磁束は、該駆動用マグネット22が取り付けら
れているバックアイアン23を介し、次いで駆動用マグ
ネット22よりも下まで伸びている該バックアイアン2
3の下端部からスラストヨーク24を介し、半径方向内
方へ至り、更に該スラストヨーク24から駆動用マグネ
ット22に対して上方へ戻るために、駆動用マグネット
22と、バックアイアン23と、スラストヨーク24
と、駆動用マグネット22と、の間における十分な閉磁
路49が形成される。このため、駆動用マグネット22
から発生する磁束の漏洩が防止される。従って、ブラケ
ット20に対するハブ12の浮上又はぐらつきを阻止す
るために充分な磁気吸引力が確保され、ハブ12がブラ
ケット20側へ強力に引き寄せられる。これによりブラ
ケット20に対するハブ12の浮上又はぐらつきをほぼ
完全に阻止することが出来る。なお、同マグネット22
の上端側の磁束は後述する。
【0024】また、上述のように充分な磁気吸引力が確
保できるので駆動用マグネット22の磁気中心とステー
タコア21の磁気中心Cとが一致するように当該駆動用
マグネット22とステータコア21とを配置できる。両
者の磁気中心にずれがないと、騒音(ピュアトーン)の
発生が制限され、常に静かな起動回転を得ることが出来
る。
【0025】これは、図1より明らかなようにバックア
イアン23及び駆動用マグネット22はそれらの断面形
状が磁気中心を基準にほぼ上下対称の構成になるためで
ある。即ち、駆動用マグネット22の上端はバックアイ
アン23の上端部が半径方向内方へ折り曲げられた断面
が逆L字形となり、駆動用マグネット22の下端は僅か
な間隙をあけてスラストヨーク24が配置されている。
つまり、駆動用マグネット22の下端は、バックアイア
ン23の下端とスラストヨーク24とであたかも連続し
たように断面がL字形である構成となる。
【0026】それゆえに、図2(a)及び(b)の模式図に
て、図1のステータ21と駆動用マグネット22との間
に作用する磁束(図中の矢印)と従来の構成とを比較す
ると、図2(a)に示すようにステータ21と駆動用マグ
ネット22との間に作用する磁束及び駆動用マグネット
22の上下端に形成される閉磁路が磁気中心Cを基準に
上下にほぼ対称に作用する。よって、図2(b)に示す当
該スラストヨーク24がない従来の構成のようにステー
タqと駆動用マグネットpとの間では、駆動用マグネッ
ト22の下端における磁束が漏洩してステータqに作用
せず閉磁路が十分に形成されない。これによりステータ
qと駆動用マグネットpとの間に作用する磁束は、磁気
中心Cを一致させたとしても上下に対称とならない。
【0027】従って、図2(a)のような構成は、ステー
タ21と駆動用マグネット22の磁気中心Cを一致させ
ることで騒音が低減されかつ両者間の磁束が漏洩するこ
となく上下対称にとなり効率的に作用する。加えて、ハ
ブ12等の回転体に対する軸方向の磁気吸引力も充分に
確保できるので、当該モータ10は高い回転安定性およ
び高い磁気効率を併せ持つ優れたものとなる。
【0028】そのうえ、本件発明においては、バックア
イアン23の下端部をブラケット20の凹部46内へ入
り込ませ、スラストヨーク24の外側面及び上端面に駆
動用マグネット22及びバックアイアン23とで微少間
隙(間隙幅は約0.15〜0.30mm)が形成され、モ
ータ10の内部とモータ10の外部との間にラビリンス
シール構造を構成したものである。それゆえに、モータ
内部からの粒子状の異物(パーテイクル)がモータ外部
へ流出することを阻止し、ディスク等へ異物が付着する
ことが防止できる。
【0029】以上、本発明にかかる実施形態について説
明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、
図1に示す例においては、駆動用マグネット22がステ
ータ21の半径方向外方に位置するいわゆるアウターロ
ータ型モータについてのみ開示しているが、図示の例と
は反対に、駆動用マグネット22をステータ21の半径
方向内方に位置するいわゆるインナーロータ型モータで
も適用可能である。具体的には、図1のバックアイアン
23を駆動用マグネット22の半径方向内方にて保持
し、スラストヨーク24が駆動用マグネット22の下端
面とバックアイアン23の下端外側面にて形成される空
間に位置するようにし、かつバックアイアン23の上端
部を半径方向外方に折り曲げることも、単にステータコ
ア21と、駆動用マグネット22及びバックアイアン2
3との位置関係を逆にすることによりなし得るものであ
る。また、軸受13は、上記滑り軸受以外に動圧軸受の
ような非接触型軸受または転がり軸受でもよいが、好ま
しくは軸方向の支持が不安定となやすい滑り軸受或いは
非接触型軸受である。
【0030】
【発明の効果】請求項1によれば、駆動用マグネットと
バックアイアンとで形成される空間にスラストヨークが
配置されるので、駆動用マグネットの磁束がバックアイ
アンおよびスラストヨークにより、一層強力な閉磁路が
形成される。それゆえに、回転体に対して軸方向の磁気
吸引力が作用することで回転体がより安定して回転する
ようになる。
【0031】請求項2によれば、スラストヨークを配置
することにより回転体に対して十分な軸方向の磁気吸引
力を作用させることができ、従来のように駆動用マグネ
ットとステータとの軸方向の各磁気中心をずらせるよう
にして軸方向の磁気吸引力を作用させる構成が不要にな
る。それゆえに、駆動用マグネットとステータとの磁気
作用が良好となり、騒音の低減や磁気的な損失を低減す
ることができ、上述の回転体の安定性の確保と磁気効率
の向上を兼ね備えたモータを実現できる。
【0032】請求項3によれば、ステータに作用する駆
動用マグネットからの磁束が、駆動用マグネットの主要
部(ステータの対向する面)のみならず上下端部をもほ
ぼ対称に作用するので、駆動用マグネットとステータと
の磁気作用が良好となり、騒音の低減や磁気的な損失の
低減に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明にかかるモータの断面図である。
【図2】(a)は図1を模式的に表した要部拡大図であ
り、(b)は従来のモータの(a)に対応する図である。
【図3】従来のモータの一例を示す断面図である。
【図4】従来のモータの他の例を示す右半分断面図であ
る。
【符号の説明】
20 ブラケット 21 ステータ 22 駆動用マグネット 23 バックアイアン 24 スラストヨーク 49 閉磁路 C 磁気中心

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラケットと、該ブラケットに対して軸
    受手段を介して回転自在に支持された回転体と、該回転
    体に設けられた磁性材からなり円筒形状のバックアイア
    ンと、該バックアイアンに同心状に保持された円筒形状
    の駆動用マグネットと、該駆動用マグネットに径方向に
    対向して該ブラケットに設けられたステータと、からな
    るモータにおいて、該バックアイアンの下端部は、該駆
    動用マグネットの下端部よりも突出しており、該バック
    アイアンの下端部側面と該駆動用マグネットの下端面と
    で回転軸を中心として環状にのびる空間を形成し、磁性
    材からなるスラストヨークが、該空間に対向する面と隙
    間をあけて該ブラケットに配置されていることを特徴と
    するモータ。
  2. 【請求項2】 該駆動用マグネットとステータの軸方向
    の各磁気中心が一致して配置された請求項1に記載のモ
    ータ。
  3. 【請求項3】 該バックアイアンの上端部は、該駆動用
    マグネットの上端を覆うように折り曲げられ、該駆動用
    マグネットとバックアイアンとは、該バックアイアンの
    上端部が該スラストヨークに対応するようにして該磁気
    中心を基準にほぼ上下対称形状になる請求項2に記載の
    モータ。
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