JP2001134236A - プラズマアドレス表示装置及びその駆動方法 - Google Patents

プラズマアドレス表示装置及びその駆動方法

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JP2001134236A
JP2001134236A JP31450099A JP31450099A JP2001134236A JP 2001134236 A JP2001134236 A JP 2001134236A JP 31450099 A JP31450099 A JP 31450099A JP 31450099 A JP31450099 A JP 31450099A JP 2001134236 A JP2001134236 A JP 2001134236A
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discharge
plasma
pulse
electrodes
electrode
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JP31450099A
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Shinji Watanabe
伸二 渡辺
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 AC駆動では書き込みに必要な放電電荷が不
足する傾向にある為、画素に対する画像信号の十分な書
き込みができず、高画質化が課題となっている。 【解決手段】プラズマアドレス表示装置で用いるフラッ
トパネル0は、列状の信号電極Yを備えた表示セル及び
行状に配され且つ各々が例えば二本の電極(例えばX
1、X2)を有する放電チャネル5を備えたプラズマセ
ルを積層して、各信号電極Yと各放電チャネル5の交差
部に画素11を設けている。走査回路22は、行状の放
電チャネル5を所定の周期毎に順次放電させて行毎に画
素11を選択する。信号回路21は、所定の周期に合わ
せて逐次列状の信号電極Yに画像信号を供給し選択され
た行の画素11に画像信号を書き込む。走査回路22
は、各放電チャネル5毎に少なくとも四回プラズマ放電
を繰り返して画素11に対する画像信号の書き込みを安
定化する。一本の放電チャネル当りのプラズマ放電回数
を四回以上とすることで、一回に発生する放電電荷の少
なさを補う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示セル及びプラズ
マセルを重ねたプラズマアドレス表示装置に関する。よ
り詳しくは、AC型のプラズマセルの駆動技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】AC駆動型のプラズマアドレス表示装置
は例えば特開平8−304792号公報に開示されてお
り、図13にその構造を示す。プラズマアドレス表示装
置は表示セル1とプラズマセル2と両者の間に介在する
共通の中間シート3とからなるフラットパネル構造を有
する。中間シート3は極薄の板ガラスなどからなりマイ
クロシートと呼ばれている。プラズマセル2は中間シー
ト3に接合した下側のガラス基板4から構成されてお
り、両者の空隙に放電可能な気体が封入されている。下
側のガラス基板4の内表面にはストライプ状の放電電極
X1、X2が形成されている。AC駆動型の場合これら
の放電電極X1、X2は絶縁膜6で被覆されている。こ
れらの電極を(X1,X2)の様に一対づつ区切る為に
隔壁7が形成されており、放電可能な気体が封入された
空隙を分割して放電チャネル5を構成する。一対の隔壁
7で囲まれた放電チャネル5内で、電極X1と電極X2
との間にACプラズマ放電を発生させる。
【0003】一方、表示セル1は透明な上側のガラス基
板8を用いて構成されている。このガラス基板8は中間
シート3の他面側に所定の間隙を介してシール材などに
より接着されており、間隙には電気光学物質として液晶
9が封入されている。上側のガラス基板8の内表面には
信号電極Yが形成されている。この信号電極Yと放電チ
ャネル5の交差部にマトリクス状の画素が形成される。
又、ガラス基板8の内表面にはカラーフィルタ13も設
けてあり、各画素に例えばRGB三原色を割り当てる。
係る構成を有するフラットパネルは透過型であり、例え
ばプラズマセル2が入射側に位置し、表示セル1が出射
側に位置する。光源となるバックライト12がプラズマ
セル2側に取り付けられている。
【0004】係る構成を有するプラズマアドレス表示装
置では、プラズマ放電が行なわれる行状の放電チャネル
5を線順次で切り換え走査するとともに、この走査に同
期して表示セル1側の列状信号電極Yに画像信号を印加
することにより表示駆動が行なわれる。放電チャネル5
内にACプラズマ放電が発生すると内部はほぼ一様にア
ノード電位になり、一行毎の画素選択が行なわれる。即
ち、一本の放電チャネル5は一本の走査線に対応し、サ
ンプリングスイッチとして機能する。プラズマサンプリ
ングスイッチが導通した状態で各信号電極に画像信号
(信号電圧)が印加されると、サンプリングが行なわれ
画素の点灯もしくは消灯が制御できる。プラズマサンプ
リングスイッチが非導通状態になった後にも画像信号は
そのまま画素内に保持される。表示セル1は画像信号に
応じてバックライト12からの入射光を出射光に変調し
画像表示を行なう。液晶9を交流駆動するため、画像信
号は例えば1フレーム毎に極性が反転する。あるいは、
一行毎に極性が反転する場合も有る。
【0005】ACプラズマ放電型が、DCプラズマ放電
型と異なる点は、各放電チャネル5に割り当てられた一
対の放電電極X1,X2の少なくとも一方が絶縁膜(誘
電体)6で被覆されていることである。各放電チャネル
5に割り当てた一対の放電電極X1,X2に順次放電パ
ルスを印加し、絶縁膜6の誘電性を利用してACプラズ
マ放電を励起することでプラズマセル2の線順次走査を
行なう。各放電チャネル5に励起されたプラズマ放電は
絶縁膜6が荷電粒子で充電された段階で停止する。AC
プラズマ放電は誘電体の充放電により自律的に制御可能
であり、DCプラズマ放電に比べ放電電荷量が少くて済
み、その分プラズマセル2の劣化が抑制される。
【0006】図14を参照して、図13に示したプラズ
マアドレス表示装置のACプラズマ放電動作を具体的に
説明する。(1)は一本の放電電極X1に印加される選
択パルスの電圧波形を示している。この電圧波形は時間
TFで例えば基準電位(接地電位)から−300V乃至
−600V変化し、時間TRで基準電位に復帰する。T
FとTRの間のパルス幅は、例えば10μs程度であ
る。なお、他方の放電電極X2は接地される。(2)は
選択パルスに応答して放電チャネル5に流れる放電電流
の波形を示している。TFにおける選択パルスの立ち下
がりにほぼ同期して一回目の放電が発生し放電電流P1
が流れる。この放電電流P1はX1上にある絶縁膜6の
静電容量を充電した段階で流れなくなるので、放電電荷
を自律的に抑制可能である。続いて、TRにおける選択
パルスの立ち上がりにほぼ同期して二回目の放電が発生
し放電電流P2が流れる。この放電電流P2は絶縁膜6
に充電されていた電荷を放電した段階で流れなくなるの
で、同様にプラズマ放電を自律的に制御できる。(3)
は放電電極X1に印加される選択パルスに応答して変化
する絶縁膜6の表面電位を示している。TFにほぼ合わ
せて一回目の放電電流P1が流れると絶縁膜6が充電さ
れるので、その表面電位は負側から基準電位まで復帰す
る。この後選択パルスがTRで基準電位に復帰するの
で、これに連れて絶縁膜6の表面電位が上昇し大きく正
側に振れる。この結果、隣の接地された放電電極X2と
の間で逆方向の放電が発生し放電電流P2が流れる。こ
の放電電流P2により絶縁膜6に充電されていた電荷が
放電し、(3)に示す絶縁膜6の表面電位は基準電位
(接地電位)に戻る。以上の説明から明らかな様に、A
Cプラズマ放電型では、絶縁膜6の静電容量を利用する
ことでプラズマ放電が双方向に二回発生する。(4)は
選択パルスに同期して信号電極Yに印加される画像信号
の波形を表わしている。図から明らかな様に、二回目の
放電が終了した時点で画像信号のデータ(信号電圧)が
対応する画素に書き込まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】DC駆動型では選択パ
ルスを印加している間放電チャネルに放電電流が流れ続
けるのに対し、AC駆動型では電極を被覆する誘電体の
充放電を利用しているので放電電流はパルスの立ち上が
りと立ち下がりで瞬間的に流れるのみである。この為、
AC駆動型は放電電流を自律的に抑制できる反面、放電
チャネル内に発生する電荷の量が制限されるという欠点
がある。前述した様に、プラズマアドレス表示装置では
プラズマ放電により放電チャネルに発生した電荷を表示
セルへの書き込みに利用することで画像の表示を行なっ
ている。DC駆動と異なりAC駆動では書き込みに必要
なこの放電電荷が不足する傾向にある。その為、図14
に示した従来の単純な駆動方式では、画素に対する画像
信号の十分な書き込みができず、高画質化への妨げとな
っていた。例えば、画素内に放電電荷の疎密ができ、そ
れが十分に緩和される前に消滅する。この為、画素内に
電位の不均一(オフセット)が発生し、表示むらとして
現れる。又、画素内の不均一な表示むらがフレーム毎に
異なる場合がある。これは特に中間調を表示した場合の
ざらつきとして現れる。加えて、中間調表示などで画像
信号の電圧レベルが比較的低い場合、画素に対する画像
信号の書き込み率が低くなってしまう。
【0008】
【課題を解決する為の手段】上述した従来の技術の課題
を解決する為に以下の手段を講じた。即ち、本発明は、
列状の信号電極を備えた表示セル及び行状に配され且つ
電極を有する放電チャネルを備えたプラズマセルを積層
して、各信号電極と各放電チャネルの交差部に画素を設
けたフラットパネルと、行状の放電チャネルを所定の周
期毎に順次放電させて行毎に画素を選択する走査回路
と、所定の周期に合わせて逐次列状の信号電極に画像信
号を供給し選択された行の画素に該画像信号を書き込む
信号回路とを有するプラズマアドレス表示装置におい
て、前記走査回路は、各放電チャネル毎に少なくとも四
回プラズマ放電を繰り返して画素に対する画像信号の書
き込みを安定化することを特徴とする。一態様では、前
記走査回路は、一周期毎にプラズマ放電を繰り返す。他
の態様では、前記走査回路は、一周期おきにプラズマ放
電を繰り返す。一態様では、前記走査回路は、各放電チ
ャネルに含まれる一方の電極を接地電位に保持し、他方
の電極にパルスを印加して、その立ち上がり及び立ち下
がりで二回のプラズマ放電を発生させ、各放電チャネル
についてパルスの印加を少なくとも二回繰り返す。他の
態様では、前記走査回路は、各放電チャネルに含まれる
一方の電極を接地電位に保持し他方の電極にパルスを印
加して一回のプラズマ放電を発生させ、続いて他方の電
極を接地電位に保持し一方の電極にパルスを印加して二
回目のプラズマ放電を発生させ、係るパルスの印加を続
けて少なくとも四回行なう。
【0009】本発明によれば、AC駆動型のプラズマア
ドレス表示装置において、一本の放電チャネル当りのプ
ラズマ放電回数を四回以上とすることで、一回に発生す
る放電電荷の少なさを補うことにより、表示セルに対す
る画像信号の書き込み率を改善し、以て画質を向上させ
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明に係るプラズマ
アドレス表示装置の基本的な構成を示す模式図である。
図示する様に、プラズマアドレス表示装置は基本的に、
パネル0と信号回路21と走査回路22と制御回路23
とからなる。パネル0は、列状の信号電極Y1乃至Ym
を備えた表示セル及び行状の放電チャネル5を備えたプ
ラズマセルを積層して、各信号電極Y1乃至Ymと各放
電チャネル5の交差部に画素11を規定する。各放電チ
ャネル5は例えば二本の電極を備えている。第一の放電
チャネル5には一対の電極X1,X2が割り当てられ、
第二の放電チャネル5には一対の電極X3,X4が割り
当てられ、最後の放電チャネル5には一対の電極Xn−
1,Xnが割り当てられている。走査回路22は、行状
の放電チャネル5を所定の周期(例えばビデオ信号にお
ける水平周期)毎に順次放電させて行毎に画素を選択す
る。信号回路21は、所定の周期に合わせて逐次列状の
信号電極Y1乃至Ymに画像信号を供給し選択された行
の画素11に画像信号を書き込む。制御回路23は、走
査回路22と信号回路21の同期制御を行なう。
【0011】特徴事項として、走査回路22は各放電チ
ャネル5毎に少なくとも四回プラズマ放電を繰り返し
て、画素11に対する画像信号の書き込みを安定化、均
一化、及び効率化する。具体的には、走査回路22は、
一周期毎にプラズマ放電を繰り返す。一水平周期(1
H)毎に繰り返す場合には、以下「1H毎の放電」と呼
ぶ場合がある。これに代えて、走査回路22は一周期お
きにプラズマ放電を繰り返す場合もある。これを一水平
周期おきに繰り返す場合には、以下「2H毎の放電」と
呼ぶ場合がある。前述した様に、表示セル側で電気光学
材料として液晶を用いた場合一般に交流駆動が行なわれ
る。この場合には、一水平周期毎に液晶に印加される画
像信号の極性が反転する。これに合わせて、「2H毎の
放電」を実行すれば、液晶に対して1フレーム内で同一
極性の画像信号を書き込むことが可能となりより効率的
である。走査回路22は、各放電チャネル5に含まれる
一方の電極(例えばX1)を接地電位に保持し、他方の
電極(例えばX2)にパルスを印加して、その立ち上が
り及び立ち下がりで二回の放電を発生させる。(以下、
この駆動方式を「1電極駆動」と呼ぶ場合がある)。こ
の場合、走査回路22は各放電チャネル5についてパル
スの印加を少なくとも二回繰り返すことにより、合計で
四回のプラズマ放電を発生させる。或いは、走査回路2
2は、各放電チャネル5に含まれる一方の電極(例えば
X1)を接地電位に保持し他方の電極(例えばX2)に
パルスを印加して一回目のプラズマ放電を発生させ、続
いて他方の電極X2を接地電位に保持し一方の電極X1
にパルスを印加して二回目のプラズマ放電を発生させる
(以下、この方式を「2電極駆動」と呼ぶ場合があ
る)。この場合、走査回路22は係るパルスの印加を続
けて少なくとも四回行なって(即ち2電極駆動を続けて
二回行なって)プラズマ放電を四回発生させる。以上の
様に、本発明は複数のパルスを印加することでプラズマ
放電を少なくとも四回発生させている。以下、本明細書
ではこれを「マルチパルス駆動」と呼ぶ場合がある。
【0012】図2は、マルチパルス駆動の第一実施例を
示す模式図であり、「1電極駆動」で「1H毎の放電」
の場合を表わしている。この駆動に使うパネルは、図示
の様に放電チャネル51,52,53,54,55,・
・・を備えている。各放電チャネルは隔壁7で仕切られ
ており、絶縁膜6で被覆された二本の電極を備えてい
る。例えば、放電チャネル51は一対の電極X1,X2
を含んでいる。放電チャネル55は一対の電極X9,X
10を含んでいる。まず最初の放電タイミングPL1で
X2,X4,X6に接地電位(GND)に対して負極性
のパルスが印加される。これにより、放電チャネル51
内でX1とX2の間で二回のプラズマ放電が発生する。
これを二個の矢印で表わしている。同様に、放電チャネ
ル52内でX3とX4の間に二回のプラズマ放電が発生
する。更に、放電チャネル53内でX5とX6の間に二
回のプラズマ放電が発生する。一水平周期後次の放電タ
イミングPL2で、X4,X6,X8にパルスが印加さ
れる。これにより、放電チャネル52,53,54でそ
れぞれ二回のプラズマ放電が発生する。更に次の放電タ
イミングPL3では、電極X6,X8,X10にパルス
が印加される。この時、相手方のX5,X7及びX9は
接地されている。この結果、放電チャネル53,54,
55に矢印で示す様にそれぞれ二回のプラズマ放電が発
生する。これを時系列的に見た場合、例えば放電チャネ
ル53に着目すると、パルスはPL1、PL2及びPL
3で三回印加され合計六回のプラズマ放電が発生してい
る。この間、各信号電極には波形LCで表わす様に水平
周期毎に極性が反転する画像信号が印加されている。六
回のプラズマ放電を繰り返すことでこの画像信号を対応
する行の画素に書き込む。最終のプラズマ放電で書き込
まれた画像信号が次のフレームまで保持されることにな
る。
【0013】図3は、本発明に従って駆動された表示セ
ルの印加電圧と透過率との関係を示すグラフである。本
例では表示セルとしてノーマリホワイトの液晶セルを用
いており、印加電圧が0Vの場合透過率を100%とす
ると、印加電圧が80V程度になると透過率は1%程度
にまで低下し黒表示となる。尚、実際にはこの印加電圧
は表示セルとプラズマセルを仕切る中間シートを介して
液晶に印加される。グラフ中Aで示すカーブはDC駆動
型の場合の透過率/電圧特性を表わしている。これに対
しカーブBは、従来の様にAC駆動で各放電チャネルに
単発のパルスを印加した場合の透過率/電圧特性を表わ
す。カーブCは、本発明に従ってAC駆動で各放電チャ
ネルに五個のパルスを印加して「マルチパルス駆動」を
行なった場合の透過率/電圧特性である。グラフから明
らかな様に、「マルチパルス駆動」を行なうことによ
り、特に中間調レベルの信号電圧の書き込みが効率化さ
れているとともに、コントラストも大幅に改善されてい
る。即ち、透過率/電圧特性カーブがBに比べCの方が
左下側に有り、その分画像信号の書き込み率が改善され
たことになる。
【0014】図4は、従来の様に「シングルパルス駆
動」を行なった場合の画面を拡大表示したものであり、
画素の各行を隔てる隔壁近傍で、各画素内の輝度にむら
が生じていることが観察できる。これに対し、図5は
「マルチパルス駆動」を行なった場合の表示画面を表わ
しており、画素内のむらは消滅している。
【0015】図6は、「マルチパルス駆動」の第二実施
例を示す模式図であり、「1電極駆動」で且つ「2H毎
の放電」を行なった場合である。尚、図2に示した第一
実施例と対応する部分には対応する参照番号を付して理
解を容易にしている。まず最初の駆動タイミングPL1
でX2及びX6にパルスを印加し、放電チャネル51及
び53でそれぞれ二回のプラズマ放電を発生させる。
尚、X2と対になるX1及びX6と対になるX5は接地
されている。その他パルスの印加されない全ての電極も
接地されている。次の駆動タイミングPL2では、X4
及びX8にパルスが印加され、放電チャネル52及び5
4にそれぞれ二回のプラズマ放電が発生する。次の駆動
タイミングPL3では、X6及びX10にパルスが印加
され、放電チャネル53及び55にそれぞれ二回のプラ
ズマ放電が発生する。以上の走査を時系列的に見た場
合、例えば放電チャネル53に着目すると、PL1で二
回のプラズマ放電が発生しここで負極性の画像信号LC
を書き込み、1Hおいて駆動タイミングPL3で同じく
二回のプラズマ放電が発生し、負極性の画像信号LCを
書き込んでいる。以上の様に、「2H毎の放電」を採用
することで、同一極性の画像信号LCを書き込むことが
可能となり、一層の効率化が達成できる。
【0016】以上は「1電極駆動」の実施例であった
が、この他「2電極駆動」についても本発明の「マルチ
パルス駆動」が適用可能である。これらの実施例の説明
に入る前に、まず図7を参照して「2電極駆動」の基本
的な動作を説明する。図示する様に、信号電極Yには1
H毎に画像信号が印加される。ここでは1Hを32μs
とし、画像信号のデータ長を28μsとしている。各放
電チャネルに含まれる偶数番目の電極X2,X4,・・
・には一水平周期毎一斉に、例えば275Vの負極性パ
ルスが印加される。又、各放電チャネルに含まれる奇数
番目の電極X1,X3,・・・には一水平周期毎に順次
負極性のパルスが印加される。まずタイミングでX1
に印加されたパルスが立ち下がり星印で示す一回目のプ
ラズマ放電が発生する。この後絶縁膜で被覆されたX1
の表面電位はプラズマで発生した電荷の充電により徐々
にGNDに戻っていく。この途中タイミングで信号電
極Yに画像信号が印加される。この後タイミングでX
1に印加されたパルスがGNDに復帰する。これに合わ
せてX1の表面電位は急激に上昇する。しかし、X2と
の間の電位差は放電開始電圧よりも低く設定されている
為、プラズマ放電が発生しない。この後続いて相手方の
電極X2に印加されたパルスがタイミングで立ち下が
る。この時、X1との間で大きな電位差が生じ、星印で
示す様に二回目のプラズマ放電が発生する。これによ
り、画像信号が画素に書き込まれる。この後タイミング
でX2に印加されたパルスがGNDに復帰する。X1
の表面電位は所定のレベルに向かって安定化する。この
後タイミングで画像信号の印加が打ち切られる。以上
の動作を次の水平周期では次の電極X3及びX4の対に
対して行なう。この2電極駆動では結局一水平周期に付
き二回のパルスの印加で二回のプラズマ放電を発生させ
ている。以下、本明細書では一水平周期(1H)内で二
回のパルスを印加する2電極駆動を「1H内駆動」と呼
ぶ場合がある。これに対し、二個のパルスの印加が複数
の水平周期に亘って行なわれる場合を「1H外駆動」と
呼ぶ場合がある。
【0017】図8は、「マルチパルス駆動」の第三実施
例を示す模式図であり、理解を容易にする為先の実施例
と対応する部分には対応する参照番号を付してある。本
実施例は「2電極駆動」で「1H内駆動」を採用し且つ
「1H毎の放電」の場合である。タイミングPL1で、
放電チャネル51の電極X1,X2に続けてパルスを印
加し、矢印で示す様に二回のプラズマ放電を発生させ
る。この時隣の放電チャネル52でも同様に電極X3,
X4に続けてパルスを印加し、矢印で示す様に二回のプ
ラズマ放電を発生させている。次の駆動タイミングPL
2では放電チャネル52の電極X3,X4に続けてパル
スを印加すると同時に、放電チャネル53の電極X5,
X6にも続けてパルスを印加している。この動作を時系
列的に見ると、例えば放電チャネル52に着目した場
合、PL1で二回のプラズマ放電が発生し、PL2で更
に二回のプラズマ放電が発生している。よって、本実施
例も四回のプラズマ放電で画像信号LCを書き込むこと
になる。
【0018】図9は、「マルチパルス駆動」の第四実施
例を示す模式図であり、先の実施例と対応する部分には
対応する参照番号を付して理解を容易にしている。本実
施例は「2電極駆動」で且つ「1H内駆動」を採用し
「2H毎の放電」を行なった場合である。駆動タイミン
グPL1で放電チャネル51及び53にそれぞれ二回の
プラズマ放電が発生する。次の駆動タイミングPL2で
放電チャネル52及び54にそれぞれ二回のプラズマ放
電が発生する。以下同様にしてPL3でチャネル53及
び55にそれぞれ二回のプラズマ放電が発生し、PL4
でチャネル54及び56にそれぞれ二回のプラズマ放電
が発生する。これを時系列的に見ると、例えば放電チャ
ネル53に着目した場合、PL1で二回のプラズマ放電
が発生しそれから一水平周期おいてPL3で二回のプラ
ズマ放電が発生する。よって合計四回のプラズマ放電で
画像信号LCを対応する画素に書き込むことになる。
【0019】図10は「マルチパルス駆動」の第五実施
例を示しており、先の実施例と対応する部分には対応す
る参照番号を付して理解を容易にしている。本実施例は
「2電極駆動」で「1H外駆動」を採用し且つ「1H毎
の放電」を行なった場合である。尚、パネルは他の実施
例と異なり、各隔壁7の下に形成された電極X1,X
2,X3,X4,X5,X6,X7が隣り合う放電チャ
ネルで共用されている。例えば電極X1は放電チャネル
51,52でそれぞれ共用されている。まずタイミング
PL1でX1,X3,X5にパルスが印加され、放電チ
ャネル51,52,53,54,55,56で矢印の様
にそれぞれ一回のプラズマ放電が発生する。次にPL2
でX2,X4,X6にパルスが印加され、放電チャネル
52,53,54,55,56,57でそれぞれ一回の
プラズマ放電が発生する。以下同様の駆動をタイミング
PL3,PL4,PL5,PL6,・・・で繰り返す。
これらの駆動を時系列的に見ると、例えば放電チャネル
56に着目した場合、PL1からPL6まで合計六回の
パルスが印加され六回のプラズマ放電が発生している。
【0020】図11は「マルチパルス駆動」の第六実施
例を示すタイミングチャートであり、先の実施例と対応
する部分には対応する参照番号を付して理解を容易にし
ている。本実施例は「2電極駆動」で「1H外駆動」を
行ない且つ「2H毎の放電」を採用した場合である。
尚、プラズマセルに形成された電極は二本おきに共通接
続された構成となっている。例えば、X2とX5が共通
接続され、X3とX0が共通接続され、X4とX7が共
通接続されている。まずタイミングPL1で放電チャネ
ル51の電極X2と放電チャネル55の電極X10にパ
ルスがそれぞれ印加される。これにより、矢印で示す様
に放電チャネル51、放電チャネル53、放電チャネル
55、放電チャネル57でプラズマ放電がそれぞれ一回
発生する。次にタイミングPL2で、電極X4及びX1
2にそれぞれパルスを印加する。これにより、矢印で示
す様に放電チャネル52,54,56及び58にそれぞ
れプラズマ放電が発生する。以下同様の走査をタイミン
グPL3,PL4,PL5,PL6,PL7,・・・で
繰り返し行なう。これを時系列的に見ると、例えば放電
チャネル57に着目した場合、PL1,PL3,PL
5,PL7でそれぞれ2H毎にプラズマ放電が発生し合
計四回に亘っている。
【0021】図12は、以上に説明した第一実施例乃至
第六実施例を動作モード別に分類した模式図である。図
示する様に、「マルチパルス駆動」は「1電極駆動」と
「2電極駆動」に分けられる。「1電極駆動」は各放電
チャネルにおいて一本の電極のみを正又は負にパルス駆
動し、他方を接地レベルにすることで、AC駆動を行な
う方式である。「1電極駆動」で「1H毎の放電」を行
なった場合が先の第一実施例であり、「2H毎の放電」
を行なった場合が第二実施例である。一方「2電極駆
動」は一本の放電チャネルに含まれる一対の電極双方を
正又は負にパルス駆動することで放電させる方式であ
る。前述した様に、「2電極駆動」は一水平周期(一ラ
インの選択期間)内に双方の電極を駆動する「1H内駆
動」と、1Hを超えたパルス間で「2電極駆動」を行な
う「1H外駆動」がある。これらの全ての場合において
「1H毎の放電」と「2H毎の放電」が可能であり、そ
れぞれ第三実施例乃至第六実施例に対応している。プラ
ズマアドレス表示装置における液晶駆動はライン毎に極
性が反転するので、「2H毎の放電」を行なった場合同
極性での書き込みができ効率が上がる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
AC駆動型のプラズマアドレス表示装置において、各放
電チャネル毎に少なくとも四回の放電を繰り返す「マル
チパルス駆動」を行なって画素に対する画像信号の書き
込みを安定化、均一化及び効率化している。これにより
高画質化及び高コントラスト化を達成することができ
る。又、従来と同じコントラストを得る場合には画像信
号の電圧を低減化することが可能である。これにより、
クロストークなどを抑制することができる。又、従来と
同じ輝度を得る場合にはバックライトの消費電力を低減
化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラズマアドレス表示装置の基本
的な構成を示す回路図である。
【図2】本発明に係るプラズマアドレス表示装置の駆動
方法の第一実施例を示す模式図である。
【図3】本発明に係るプラズマアドレス表示装置の電圧
/透過率特性を示すグラフである。
【図4】従来のプラズマアドレス表示装置の表示状態を
示す表示面の拡大図である。
【図5】本発明に係るプラズマアドレス表示装置の表示
面を示す拡大図である。
【図6】本発明に係るプラズマアドレス表示装置の駆動
方法の第二実施例を示す模式図である。
【図7】プラズマアドレス表示装置の駆動方式を示す参
考図である。
【図8】本発明に係るプラズマアドレス表示装置の駆動
方法の第三実施例を示す模式図である。
【図9】本発明に係るプラズマアドレス表示装置の駆動
方法の第四実施例を示す模式図である。
【図10】本発明に係るプラズマアドレス表示装置の駆
動方法の第五実施例を示す模式図である。
【図11】本発明に係るプラズマアドレス表示装置の駆
動方法の第六実施例を示す模式図である。
【図12】本発明に係る種々の駆動方式を分類した模式
図である。
【図13】従来のプラズマアドレス表示装置の一例を示
す断面図である。
【図14】図13に示した従来のプラズマアドレス表示
装置の動作説明に供する波形図である。
【符号の説明】
0・・・パネル、1・・・表示セル、2・・・プラズマ
セル、5・・・放電チャネル、6・・・絶縁膜、7・・
・隔壁、9・・・液晶、11・・・画素、12・・・バ
ックライト、21・・・信号回路、22・・・走査回
路、X・・・放電電極、Y・・・信号電極

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列状の信号電極を備えた表示セル及び行
    状に配され且つ電極を有する放電チャネルを備えたプラ
    ズマセルを積層して、各信号電極と各放電チャネルの交
    差部に画素を設けたフラットパネルと、 該電極にパルスを印加し所定の周期毎に放電チャネルを
    放電させて行毎に画素を選択する走査回路と、 所定の周期に合わせて逐次列状の信号電極に画像信号を
    供給し選択された行の画素に該画像信号を書き込む信号
    回路とを有するプラズマアドレス表示装置において、 前記走査回路は、各放電チャネル毎に少なくとも四回プ
    ラズマ放電を繰り返して画素に対する画像信号の書き込
    みを安定化することを特徴とするプラズマアドレス表示
    装置。
  2. 【請求項2】 前記走査回路は、一周期毎にプラズマ放
    電を繰り返すことを特徴とする請求項1記載のプラズマ
    アドレス表示装置。
  3. 【請求項3】 前記走査回路は、一周期おきにプラズマ
    放電を繰り返すことを特徴とする請求項1記載のプラズ
    マアドレス表示装置。
  4. 【請求項4】 前記走査回路は、各放電チャネルに含ま
    れる一方の電極を接地電位に保持し、他方の電極にパル
    スを印加して、その立ち上がり及び立ち下がりで二回の
    プラズマ放電を発生させ、各放電チャネルについてパル
    スの印加を少なくとも二回繰り返すことを特徴とする請
    求項1記載のプラズマアドレス表示装置。
  5. 【請求項5】 前記走査回路は、各放電チャネルに含ま
    れる一方の電極を接地電位に保持し他方の電極にパルス
    を印加して一回のプラズマ放電を発生させ、続いて他方
    の電極を接地電位に保持し一方の電極にパルスを印加し
    て二回目のプラズマ放電を発生させ、係るパルスの印加
    を続けて少なくとも四回行なうことを特徴とする請求項
    1記載のプラズマアドレス表示装置。
  6. 【請求項6】 列状の信号電極を備えた表示セル及び行
    状に配され且つ電極を有する放電チャネルを備えたプラ
    ズマセルを積層して、各信号電極と各放電チャネルの交
    差部に画素を設けたフラットパネルに対して、 該電極にパルスを印加し所定の周期毎に放電チャネルを
    放電させて行毎に画素を選択する走査手順と、 所定の周期に合わせて逐次列状の信号電極に画像信号を
    供給し選択された行の画素に該画像信号を書き込む書込
    手順とを行なうプラズマアドレス表示装置の駆動方法に
    おいて、 前記走査手順は、各放電チャネル毎に少なくとも四回プ
    ラズマ放電を繰り返して画素に対する画像信号の書き込
    みを安定化することを特徴とするプラズマアドレス表示
    装置の駆動方法。
  7. 【請求項7】 前記走査手順は、一周期毎にプラズマ放
    電を繰り返すことを特徴とする請求項6記載のプラズマ
    アドレス表示装置の駆動方法。
  8. 【請求項8】 前記走査手順は、一周期おきにプラズマ
    放電を繰り返すことを特徴とする請求項6記載のプラズ
    マアドレス表示装置の駆動方法。
  9. 【請求項9】 前記走査手順は、各放電チャネルに含ま
    れる一方の電極を接地電位に保持し、他方の電極にパル
    スを印加して、その立ち上がり及び立ち下がりで二回の
    プラズマ放電を発生させ、各放電チャネルについてパル
    スの印加を少なくとも二回繰り返すことを特徴とする請
    求項6記載のプラズマアドレス表示装置の駆動方法。
  10. 【請求項10】 前記走査手順は、各放電チャネルに含
    まれる一方の電極を接地電位に保持し他方の電極にパル
    スを印加して一回のプラズマ放電を発生させ、続いて他
    方の電極を接地電位に保持し一方の電極にパルスを印加
    して二回目のプラズマ放電を発生させ、係るパルスの印
    加を続けて少なくとも四回行なうことを特徴とする請求
    項6記載のプラズマアドレス表示装置の駆動方法。
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