JP2001131318A - 透明な超撥水性表面を有する成形物およびその製造方法 - Google Patents

透明な超撥水性表面を有する成形物およびその製造方法

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JP2001131318A JP31847799A JP31847799A JP2001131318A JP 2001131318 A JP2001131318 A JP 2001131318A JP 31847799 A JP31847799 A JP 31847799A JP 31847799 A JP31847799 A JP 31847799A JP 2001131318 A JP2001131318 A JP 2001131318A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性を著しく低下させずに、超撥水性の表
面を有する成形物およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 平均粒子径が10〜100nmであるケ
イ素酸化物微粒子および/または金属酸化物微粒子が表
面から露出することにより微小な突起が形成され、かつ
該微小な突起が形成された表面にフルオロアルキルシラ
ン化合物が化学的に結合して成る透明な超撥水性表面を
有する成形物、および、基材表面にその微粒子を含む樹
脂層(A)を形成する工程と、樹脂層(A)をプラズマ
処理により部分除去して微小な突起を形成する工程と、
その表面にフルオロアルキルシラン化合物を反応させる
工程とを有する前記成形物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水に対する接触角
が150度以上の超撥水性を有し、且つ透明性に優れた
表面を有する成形物の製造方法成形物およびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】固体の表面を超撥水化する方法として
は、例えば、プラズマ等の処理により固体の表面に微小
な凹凸突起を生じせしめ、固体の表面積を拡大させた後
に、表面エネルギーが低い化合物を固体の表面に結合さ
せることにより撥水化する方法がある。具体的には、基
材に対してサブミクロン〜ミクロンオーダーの粗面化処
理を行い、フルオロアルキルシラン化合物と反応させて
被膜を形成する方法(特開平4−288349号公
報)、プラスチックフィルムの表面に対して酸素含有ガ
スでプラズマ処理を行い、フルオロアルキルシラン化合
物と反応させる方法(特開平6−25449号公報)等
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平4−2
88349号公報記載の方法では、その製品の透明性が
著しく低下する。また、特開平6−25449号公報記
載の方法では、アクリル樹脂に適用した場合、十分な粗
面が得られないので、水に対する接触角が150度以上
の超撥水性を得るのは困難である。
【0004】本発明は、この様な従来技術の課題を解決
すべくなされたものであり、その目的は、透明性を著し
く低下させずに、超撥水性の表面を有する成形物および
その製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、平均粒子径が
10〜100nmであるケイ素酸化物微粒子および/ま
たは金属酸化物微粒子が表面から露出することにより微
小な突起が形成され、かつ該微小な突起が形成された表
面にフルオロアルキルシラン化合物が化学的に結合して
成る透明な超撥水性表面を有する成形物である。
【0006】さらに本発明は、樹脂層(A)を形成する
工程と、該樹脂層(A)の表面に微小な突起を形成する
工程と、その表面にフルオロアルキルシラン化合物を反
応させる工程とを少なくとも有する透明な超撥水性表面
を有する成形物の製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、好ましい実施の形態も含め
て、本発明を詳しく説明する。
【0008】本発明者らは、先に述べた従来の表面超撥
水化技術を、成形物の表面、特に透明性に優れるアクリ
ル樹脂成形物に応用しようと試みた。この場合、超撥水
化された表面も透明性に優れていることが必要となる。
本発明者らは、鋭意検討の結果、透明性を確保するには
表面の微小な突起の大きさが重要であり、これが小さい
ほど透明性の点では好ましいが、あまり小さいと撥水性
の機能が損なわれることを見い出した。さらに、突起を
有する表面に、低表面エネルギー化合物を化学的に結合
させる場合、この低表面エネルギー化合物として、フル
オロアルキルシラン化合物を用い、特定の微粒子の露出
により微小な突起が形成された表面に化学的に結合させ
ること(特に微粒子の表面に存在する官能基との反応に
よる結合)が好ましいことも見い出した。すなわち、本
発明者らは、このような検討の結果、特定の平均粒子径
および特定の材料から成る微粒子を基材表面に固着露出
させ、フルオロアルキルシラン化合物を化学的に結合さ
せると、非常に優れた効果が得られるという知見に至
り、本発明を完成したのである。
【0009】本発明に用いるケイ素酸化物微粒子として
は、二酸化ケイ素(SiO2)、ガラス繊維等の微粒子
が挙げられる。本発明に用いる金属酸化物微粒子として
は、二酸化チタン(TiO2)、酸化アルミニウム(A
23)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化鉄(FeO、Fe
23、Fe34)、酸化アンチモン(Sb23)、酸化
セリウム(CeO2)、酸化錫(SnO2)等の微粒子が
挙げられる。これらは2種以上を混合して用いてもよ
い。特にフルオロアルキルシラン化合物との反応性が良
好であるという点で、二酸化ケイ素(SiO2)の微粒
子が好ましい。
【0010】本発明に用いる微粒子の平均粒子径は、1
0〜100nmである。これが100nmを超えると透
明性が著しく低下し、10nm未満であると超撥水性が
発現しない。さらに、平均粒子径は30〜60nmであ
ることが好ましい。この平均粒子径の値は、微粒子10
0個を単独で、または成形物の表面に露出している微粒
子100個を電子顕微鏡で観察してそれぞれの粒子径を
測定し、平均することによって求めたものである。
【0011】本発明に用いる微粒子は、表面への露出に
より微小な突起を形成できる程度の微細形状であればよ
い。すなわち、ここでいう微粒子とは、厳密な意味で粒
状と言われるものは勿論のこと、例えば、鱗片状、繊維
状、不定形状、多面体状などの各種の任意形状であって
も、その形状が微細な故に微粒子と言い得るものをも包
含する意味である。
【0012】本発明では、このような微粒子を表面から
露出させて、微小な突起を成形物の表面に形成する。微
小な突起を形成する前の微粒子の形態は特に限定されな
い。例えば、粉体として存在する形態、あるいは、水、
アルコール、有機溶媒などにコロイド粒子として分散し
ている状態(分散液)等の微粒子を用いることができ
る。本発明の成形物表面に露出した微粒子は、凝集する
ことなく分散していることが好ましい。
【0013】微粒子を表面から露出させて微小な突起を
成形物の表面に形成する方法としては、例えば、樹脂表
面に微粒子を機械的に付着させる方法、微粒子が分散し
た樹脂層を基材表面に形成し、この樹脂層の表面を化学
的または物理的な処理で部分除去して微粒子の表面を露
出させる方法などがある。後者の方法は、複雑な形状の
成形物にも容易に適用できるので好ましい方法である。
後者の方法の化学的処理としては、溶剤による樹脂層の
溶解除去や化学薬品による分解除去などが適用できる。
また、物理的処理としては、プラズマ処理や紫外線等の
電磁波による樹脂層の分解除去などが適用できる。更
に、これらの化学的処理と物理的処理の組み合わせも有
効である。
【0014】特に、基材表面に微小な突起の形成および
フルオロアルキルシラン化合物と反応する官能基の導入
を行うための樹脂層(A)を形成する方法が好ましい。
この樹脂層(A)は、代表的には、平均粒子径が10〜
100nmであるケイ素酸化物微粒子および/または金
属酸化物微粒子を含む樹脂組成物で基材表面を被覆する
ことにより形成すればよい。樹脂層(A)の厚みは、密
着性や透明性の点から20μm以下が好ましい。さら
に、この樹脂層(A)をプラズマ処理により部分的に分
解除去(特に表面部分の樹脂成分を除去)すれば、フル
オロアルキルシラン化合物と反応する官能基を有する微
粒子が十分に露出し、微小な突起が形成された表面を簡
易かつ良好に形成できる。このプラズマ処理条件は、所
望に応じて決定すればよいが、例えば酸素を100ml
/minの流速で流した状態で、100Wで3分間程度
のプラズマ処理を実施すれば、良好な除去が可能であ
る。
【0015】本発明において、表面に形成される微小な
突起の具体的な高さは、微粒子の付与処理方法に応じて
異なるが、その高さは、少なくとも微粒子の粒子径以下
となる。また表面の単位面積当たりの突起の個数も、そ
の処理条件によって異なる。例えば、上述の樹脂層
(A)を形成する方法をとる場合、微粒子の添加量が単
位面積当たりの突起の頻度に影響する。この場合の微粒
子の添加量は、プラズマ処理等の微粒子を露出させる工
程を行なう前の樹脂層(A)中1〜50質量%が好まし
く、5〜40質量%がより好ましい。これら範囲の上限
値は、特に表面の機械的特性の点で有意義であり、下限
値は超撥水性の発現の点で有意義である。
【0016】例えば、粒子径が10〜100nmの微粒
子(球状シリカ微粒子等)が、添加量1〜50質量%で
凝集することなく分散したと仮定した場合、プラズマ処
理後の樹脂表面には、計算上、高さ100nm以下の突
起が1μm2当たり1〜8600個形成されることにな
る。また例えば、さらに好ましい形態として、粒子径が
30〜60nmの微粒子(球状シリカ微粒子等)を5〜
40質量%用いた場合は、計算上、高さ60nm以下の
突起が1μm2当たり20〜1400個形成されること
になる。
【0017】樹脂層(A)に用いる樹脂成分は、特に限
定されないが、例えば、アクリル系樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、ポリエステル系樹脂、ウレタン系
樹脂、エポキシ系樹脂などが挙げられる。透明性を考慮
すると、アクリル系樹脂が特に好ましい。アクリル系樹
脂の具体例としては、ポリメタクリル酸メチル、メタク
リル酸メチルを主成分とする共重合体、ジペンタエリス
トールヘキサ(メタ)アクリレート、テトラメチロール
メタンテトラ(メタ)アクリレート、イソシアヌール酸
エチレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート、ト
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチル
グリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサン
ジオールジ(メタ)アクリレート、1,5−ペンタンジ
オールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アク
リレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキサ(メタ)アクリレート、メチルトリグ
リコール(メタ)アクリレート、カルビトール(メタ)
アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、
2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、n−ステアリル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)
アクリレート等が挙げられる。これらは単独でまたは二
種以上を組合せて使用できる。なお、本発明において、
「(メタ)アクリレート」とは、アクリレートおよび/
またはメタクリレートを意味する。
【0018】樹脂層(A)は、例えば、樹脂成分にケイ
素酸化物微粒子および/または金属酸化物微粒子を添加
し、必要に応じて溶剤を混合し、更に必要に応じて、着
色剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤など任意の添加材を添
加した樹脂組成物を、例えば基材表面に塗布することで
形成できる。樹脂組成物の塗布方法は特に限定されず、
従来より知られる各種の方法を用いることができる。例
えば、アプリケーターやバーコーターを用いたコーティ
ング、ロールコート、スプレーコート、ディップコート
等が挙げられる。また、樹脂組成物に溶剤が含まれる場
合は塗布後に溶剤を蒸発させ、モノマーが含まれる場合
は塗布後にUV硬化や熱硬化させればよい。また、モノ
マー中での微粒子の分散性を改善する為に、微粒子の水
酸基の一部を疎水化することも好ましい。
【0019】以上説明したようにケイ素酸化物微粒子お
よび/または金属酸化物微粒子を用いて微小な突起を表
面に形成すると、その微粒子が表面からむき出しになる
ので、微小な突起の形成と同時に、表面にフルオロアル
キルシラン化合物と反応する官能基である水酸基を導入
したことにもなる。この後、表面にフルオロアルキルシ
ラン化合物を化学的に結合させれば、本発明の超撥水性
表面を有する成形物が得られる。
【0020】本発明で用いるフルオロアルキルシラン化
合物としては、例えば、CF3CH2CH2Si(OCH3)
3、CF3CH2CH2SiCl3、CF3(CF2)3CH2
2Si(OCH3)3、CF3(CF2)3CH2CH2SiCl
3、CF3(CF2)5CH2CH2Si(OCH3)3、CF3(C
2)5CH2CH2SiCl3、CF3(CF2)7CH2CH 2
Si(OCH3)3、CF3(CF2)7CH2CH2SiCl3
CF3(CF2)7CH2CH2Si(OCH3)Cl2等が挙げ
られる。特に、フッ素原子の数が多い方が高い撥水性が
得られるので、CF3(CF2)7CH2CH2Si(OCH3)
3、CF3(CF2)7CH2CH2SiCl3、CF3(CF2)7
CH2CH2Si(OCH3)Cl2等が好ましい。
【0021】フルオロアルキルシラン化合物は、必要に
応じて、溶媒に溶解して使用すればよい。この溶媒とし
ては、エタノール、2−プロパノール等の低級アルコー
ル;m−キシレンヘキサフロライド等のフッ素系溶媒;
などが挙げられる。また、重縮合温度を低下させるため
に、塩酸、酢酸などの酸を添加してもよい。フルオロア
ルキルシラン化合物の塗布方法は特に限定されず、従来
より知られる各種の方法を用いることができる。例え
ば、アプリケーターやバーコーターを用いたコーティン
グ、ロールコート、スプレーコート、ディップコート等
が挙げられる。また、ケイ素酸化物微粒子および/また
は金属酸化物微粒子の水酸基と、フルオロアルキルシラ
ン化合物との反を加速させるために加熱してもよい。
【0022】本発明の成形物は、以上説明した超撥水性
表面を全体または一部に有するものであればよく、それ
以外の部分についての限定は無い。成形物の基材として
は、金属やガラス等の無機化合物、高分子から成る樹脂
など、様々な基材を使用できる。ただし、成型加工が容
易な点から、樹脂を用いて基材を構成することが好まし
い。この場合、樹脂の種類は特に限定されず、従来より
成形品に用いられることが知られている各種の樹脂を使
用できる。例えば、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、
ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレ
ン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、アクリ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)樹脂等が
挙げられる。特に透明性を有する樹脂が好ましく、その
中でもアクリル樹脂が非常に好ましい。
【0023】本発明の成形物の形状は特に限定されず、
不特定の固定された形状を有するものであればよい。そ
の形状は用途等に応じて、シート状、フィルム状、板
状、その他の一般的形状、製品形状等を適宜採用すれば
よい。
【0024】本発明の成形物の表面は、超撥水性と透明
性を併せ持つものである。その具体的特性は、所望に応
じて適宜決定すればよい。一般的には、水に対する接触
角が150度以上であることが好ましく、155度以上
であることがより好ましい。また、全光線透過率は80
%以上であることが好ましく、90%以上であることが
より好ましい。また、ヘイズは40%以下であることが
好ましく、30%以下であることがより好ましい。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
する。なお、実施例中「部」、「%」は、それぞれ「質
量部」「質量%」を意味する。また、実施例中の評価
は、以下の方法に従い実施した。 (1)接触角:ERMA INC.製G−T型接触角測定
計を用いて測定した。 (2)ヘイズおよび全光線透過率:スガ試験機社製ヘイ
ズメーターを用いて、超撥水性表面を有する成形物につ
いて測定した。
【0026】<実施例1>シリカ微粒子(アエロジル社
製、商品名アエロジルTT600、平均1次粒子径40
nm)20部を、ジペンタエリストールヘキサアクリレ
ート40部と1,6−ヘキサンジオールジアクリレート
40部の混合溶液中に、高性能機械分散機コボールミル
を用いて分散させ、さらに光重合開始剤(チバガイギー
社製、商品名イルガキュア184)1.2部を溶解させ
て塗工液を得た。この塗工液を、厚さ3mmのポリメチ
ルメタクリレート(以下「PMMA」と記す)板に、膜
厚が4μmになるようにアプリケーターで塗布し、UV
照射で硬化して、樹脂層(A)である硬化塗膜(シリカ
濃度20%)を形成した。
【0027】この硬化塗膜形成後のPMMA板を、酸素
流量100ml/min、出力100Wで6分間プラズ
マ処理し、樹脂層(A)の表面部分の樹脂成分を分解除
去した。次いで、ヘプタデカフルオロデシルトリメトキ
シシラン塗工液[CF3(CF 2)7CH2CH2Si(OCH
3)3、東芝シリコーン社製、商品名XC98−A538
2]に1分間ディッピングし、その後風乾して、70℃
で30分熱処理を行った。さらに、過剰のシラン化合物
を除去する為にイソプロパノールで洗浄した。以上の処
理により、PMMA板の表面を超撥水性にすることがで
きた。
【0028】<実施例2>コロイダルシリカ分散液(日
産化学社製、商品名ST−20OL、コロイダルシリカ
20%、水80%、シリカ平均粒子径40〜50nm)
100部中の分散媒(水)を、イソプロパノール80部
に置換した。この分散液100部に、γ−メタクリロイ
ルオキシプロピルトリメトキシシラン1.9部、0.1M
塩酸0.055部を良く混合して、70℃で2時間還流
し、モノマー中でも分散するようにコロイダルシリカの
水酸基の一部を疎水化した。次いで、この分散液中の分
散媒(イソプロパノール)を、ジペンタエリストールヘ
キサアクリレート40部とヘキサンジオールジアクリレ
ート40部の混合溶液に置換した。この置換後の分散液
100部にキシレン8部、酢酸エチレングリコールモノ
エチルエーテル34部、光重合開始剤(イルガキュア1
84)1.2部を溶解させて塗工液を得た。
【0029】この塗工液を、70℃に加熱した厚さ3m
mのPMMA板に、膜厚7μmになるようにアプリケー
ターで塗布した。次いで、70℃で2分間乾燥して、キ
シレンおよび酢酸エチレングリコールモノエチルエーテ
ルを蒸発させ、UV照射して硬化させて、樹脂層(A)
である硬化塗膜(シリカ濃度20%)を形成した。これ
以降は、実施例1と同様にしてPMMA板の表面を超撥
水性にした。
【0030】<実施例3>プラズマ処理時間を3分に変
更したこと以外は、実施例2と同様にしてPMMA板の
表面を超撥水性にした。
【0031】<比較例1>プラズマ処理を行わなかった
こと以外は実施例2と同様にして表面処理PMMA板を
得た。
【0032】<比較例2>ヘプタデカフルオロデシルト
リメトキシシランによる処理を行わなかったこと以外
は、実施例2と同様にして表面処理PMMA板を得た。
【0033】<比較例3>厚さ3mmのPMMA板を、
酸素流量100ml/min、出力100Wで6分間プ
ラズマ処理した。次いで、ヘプタデカフルオロデシルト
リメトキシシラン塗工液(XC98−A5382)に1
分間ディッピングし、その後風乾して、70℃で30分
熱処理を行ない、さらに過剰のフルオロアルキルシラン
化合物を除去する為にイソプロパノールで洗浄し、表面
処理PMMA板を得た。
【0034】<比較例4>PMMA80部をメチルエチ
ルケトン400部に溶解させてポリマー溶液を調製し、
さらに平均粒子径7.2μmのガラスフィラー(龍森社
製、商品名ヒューズレックスY−40)20部を添加し
て、毎分500回転で10分間攪拌して分散させて塗工
液を得た。この塗工液を、厚さ3mmのPMMA板に膜
厚25μmになるようにアプリケーターで塗布した。次
いで70℃で10分、120℃で2分乾燥して、樹脂層
(シリカ濃度20%)を形成した。この塗膜形成後のP
MMA板を、酸素流量100ml/min、出力100
Wで6分間プラズマ処理し、樹脂相(A)の表面部分の
樹脂成分を分解除去した。次いで、ヘプタデカフルオロ
デシルトリメトキシシラン塗工液[XC98−A538
2]に1分間ディッピングし、その後風乾して、70℃
で30分熱処理を行ない、さらに過剰のフルオロアルキ
ルシラン化合物を除去する為にイソプロパノールで洗浄
することにより、表面処理PMMA板を得た。
【0035】<比較例5>プラズマ処理時間を3分間に
変更したこと以外は、比較例4と同様にして表面処理P
MMA板を得た。
【0036】<比較例6>メチルエチルケトンの量を6
00部に変更し、ガラスフィラーの量を102部にする
ことにより樹脂層中のシリカ微粒子濃度を56%に変更
したこと以外は、比較例4と同様にして表面処理PMM
A板を得た。
【0037】<比較例7>プラズマ処理時間を3分間に
変更したこと以外は、比較例6と同様にして表面処理P
MMA板を得た。
【0038】<評価>実施例1〜3および比較例1〜7
で得た各表面処理PMMA板について、水に対する接触
角、ヘイズ、全光線透過率を測定した。結果を下記表1
に示す。
【0039】
【表1】 表1に示すように、実施例1〜3で得た表面処理PMM
A板は、水に対する接触角が大きな超撥水性を有し、ま
た同時に透明性を有するものであった。一方、比較例1
〜7で得た表面処理PMMA板は、使用する粒子の平均
粒子径が大き過ぎるか、プラズマ処理を行っていないか
(すなわちプラズマ除去による突起形成を行っていない
か)、フルオロアルキルシラン化合物による処理がなさ
れていないか、あるいは粒子を使用していないので、実
施例1〜3と比較して水に対する接触角が小さく、撥水
性の点で劣るものであった。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
透明性を著しく低下させずに、超撥水性の表面を有する
成形物およびその製造方法を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F006 AA22 AA55 AB18 AB24 AB34 AB35 AB37 AB67 AB74 AB76 BA11 DA04 EA03 4F073 AA02 AA21 BA18 BA52 BB05 CA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒子径が10〜100nmであるケ
    イ素酸化物微粒子および/または金属酸化物微粒子が表
    面から露出することにより微小な突起が形成され、かつ
    該微小な突起が形成された表面にフルオロアルキルシラ
    ン化合物が化学的に結合して成る透明な超撥水性表面を
    有する成形物。
  2. 【請求項2】 アクリル樹脂を基材とする請求項1記載
    の透明な超撥水性表面を有する成形物。
  3. 【請求項3】 樹脂層(A)を形成する工程と、該樹脂
    層(A)の表面に微小な突起を形成する工程と、その表
    面にフルオロアルキルシラン化合物を反応させる工程と
    を少なくとも有する透明な超撥水性表面を有する成形物
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 樹脂層(A)を形成する工程として、平
    均粒子径が10〜100nmであるケイ素酸化物微粒子
    および/または金属酸化物微粒子を含む樹脂組成物で基
    材表面を被覆する工程を有し、さらに該樹脂層(A)の
    表面に微小な突起を形成する工程として、形成された樹
    脂層(A)をプラズマ処理により部分除去する工程を有
    する請求項3記載の透明な超撥水性表面を有する成形物
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 基材がアクリル樹脂である請求項3また
    は4記載の透明な超撥水性表面を有する成形物の製造方
    法。
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