JP2001130599A - チューブ状容器 - Google Patents

チューブ状容器

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JP2001130599A JP31121299A JP31121299A JP2001130599A JP 2001130599 A JP2001130599 A JP 2001130599A JP 31121299 A JP31121299 A JP 31121299A JP 31121299 A JP31121299 A JP 31121299A JP 2001130599 A JP2001130599 A JP 2001130599A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内容物である流動体の注出を即時に始めると
ともに、長期間、使用しない場合にチューブ状容器内の
空気を任意に脱気できるようにする。 【解決手段】 チューブ容器1の先端に流動体14を絞り
出す筒状の注出口4を形成し、この注出口4を載置ベー
ス7を兼ねるキャップ3で開閉する。チューブ容器1の
底部側に通気孔9の周縁から突設する筒部8を形成し、
この筒部8には薄肉状のヒンジ部10を介して通気孔9を
開閉する蓋部材11を連結する。これにより、通気孔9を開
いてチューブ容器1内に空気を導入すれば、流動体14が
直ちに注出口4から絞り出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マヨネーズやケチ
ャップあるいは歯磨きフォームや洗顔フォームなどの流
動性、粘着性を有する流動体を収容する可撓性素材から
なるチューブ状容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、粘着性を有する流動体の容器とし
て適度の柔軟性を有する合成樹脂などの可撓性素材から
成るチューブ状容器が知られている。このようなチュー
ブ状容器は、容器本体を握って容器本体を圧縮すること
によって注出口から流動体の内容物をを簡単に絞り出す
ことができるようになっている。しかし、このようなチ
ューブ状容器は、内部に充填した流動体の量が少なくな
るにつれてチューブ状容器が全体的に扁平状となり、片
手で容器本体を握り潰しただけでは、素早く注出口から
流動体を絞り出すことができなくなる。このため、流動
体の残量が少なくなると必要量の流動体を吐出するのに
時間がかかり非効率的であるとともに、チューブ状容器
内の底部側に偏った状態で流動体が残った場合、流動体
を完全に使い切ることも困難であった。
【0003】そこで、チューブ状容器内に充填した流動
体の量が少なくなった状態でもチューブ状容器内の流動
体を簡単に絞り出すことを目的としたチューブ状容器が
種々開発されている。例えば、特開平8−310544
号、登録実用新案第3041354号公報、あるいは特
開平8−34453号公報には、チューブ状容器の上下
に流動体を絞り出す注出口をそれぞれ形成したチューブ
状容器が提案されている。このようなチューブ状容器
は、チューブ状容器の両端にそれぞれ注出口を有する構
造であるから、残量が少なくなった流動体がチューブ状
容器の底縁側に偏った状態で残ったとしても、底部側の
注出口から流動体を簡単に吐出させることができるよう
になっている。
【0004】また、特開平8−119298号公報に
は、チューブ状容器の底部に逆止弁を有する通気孔を形
成したチューブ状容器が提案されている。このチューブ
状容器及び前述した特開平8−34453号公報で提案
されるチューブ状容器は、注出口を開閉するキャップが
大型で、かつ、キャップの頂部が平坦的に形成されてお
り、注出口側を下方に向けた状態でチューブ状容器を倒
立させた状態で保持できるようになっている。これによ
り、これらのチューブ状容器は収納時において、残量が
少ない状態でも内部の流動体が注出口側に移動し、常に
注出口付近に流動体が充満状態で滞留する。これととも
に、特開平8−119298号公報で提案されているチ
ューブ状容器は、注出口と反対側に通気孔が形成してい
ることから、流動体の絞り出し操作に連動して逆止弁が
開閉する。すなわち、チューブ状容器を握って流動体を絞
り出す際、逆止弁は閉じた状態で保持されるが、流動体を
絞り出した後、チューブ状容器が弾性復帰する際、通気孔
の逆止弁が開いてチューブ状容器内に空気が供給され
る。これにより、チューブ状容器の底部側に空気が供給
され、流動体の残量が少なくなってもチューブ状容器は
常に内部に供給される空気によって膨らんだ状態となる
から、チューブ状容器を握り潰すことによって注出口部
分に滞留した流動体を素早く吐出させることができると
ともに、チューブ状容器内の流動体を余すことなく完全
に使い切ることも可能である。
【0005】ところで、特開平8−34453号公報で
提案されるチューブ状容器は、上下にそれぞれ注出口を
形成し、その注出口に載置ベースとして兼用可能な大型
なキャップをそれぞれ螺着する構造であるため、構造的
に無駄である。すなわち、残量が少なくなった流動体を
素早く絞り出して完全に使い切ることを目的とするなら
ば、特開平8−119298号公報で提案されているよ
うに、注出口と反対側に位置するチューブ状容器の底部
側に空気を取り入れる通気部分があれば、流動体の残量
が少なくなってもチューブ状容器は常に膨らんだ状態と
なるから、チューブ状容器を握り潰すことによって注出
口部分に滞留した流動体を素早く、かつ内部の流動体を
余すことなく完全に使い切ることが可能となり、構造的
にも無駄がない。
【0006】しかし、前記特開平8−119298号公
報で提案されるチューブ状容器は、チューブ状容器内に
空気を取り入れる開閉機構が通気孔に薄肉状のヒンジを
介して逆止弁で構成されている。この逆止弁は、内側へ
の空気の流入を許容し、外側への空気の流失を阻止する
構造であるから、チューブ状容器内に空気を取り入れる
際、逆止弁を内方側に移動させる必要がある。このた
め、チューブ状容器の底部まで流動物が充填されてる場
合、逆止弁が内方側に移動できないばかりでなく、チュ
ーブ状容器内に充填する流動物が逆止弁が付着した場
合、逆止弁の開閉に支障をきたす虞れがある。
【0007】さらに、特開平8−119298号公報で
提案されるチューブ状容器は、流動体を絞り出す動作と
連動して逆止弁を開閉させる構造であるため、逆止弁を
任意に開閉することができない。すなわち、チューブ状容
器を握った後、チューブ状容器が弾性復帰して元の形態
に復元する際、チューブ状容器内外の圧力差を利用して
逆止弁を開く構成であるため、常にチューブ状容器を使
用した際に、逆止弁が開閉してチューブ状容器内に空気
が導入されてしまう。しかし、チューブ状容器内に充填
する流動体によっては、長期間使用しない場合等、空気
の混入によって腐食など、悪影響を及ぼす場合があり、チ
ューブ状容器内に空気が混入しない場合の方がむしろ好
ましい場合もある。
【0008】本発明は、このような課題を解決しようと
するものであり、チューブ状容器内に確実に空気を導入
させて残量の少ない流動体を素早く絞り出すことができ
るとともに、必要に応じてチューブ状容器内の空気を簡
単に脱気することができるチューブ状容器を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のチュ
ーブ状容器は、内部に流動性を備えた内容物を収容する
チューブ状容器を可撓性素材によって形成し、このチュ
ーブ状容器の一端部に前記流動性を内容物を絞り出す注
出口を形成し、この注出口を開閉するキャップを設け、
前記チューブ状容器の底部側には該チューブ状容器の内
外を連通する通気孔を形成するとともに、この通気孔の
開閉機構を設けたものである。
【0010】上記構成により、チューブ状容器内に充填
する流動体の残量が少なくなるにつれて、チューブ状容
器が扁平状となり、注出口から流動体が注出しにくくな
ってしまうが、チューブ状容器の底部側に形成する通気
孔を開くことによって、チューブ状容器の底部側に空気
が導入され、チューブ状容器が膨らむ。このように、チ
ューブ状容器内の底部側に空気を導入した状態でチュー
ブ状容器を押しつぶすような外圧をかければ、流動体を
直ちに注出口から絞り出すことができる。また、長期
間、使用しない場合などにおいて、注出口を蓋体で塞い
で通気孔を開口した状態でチューブ状容器を押しつぶせ
ば、チューブ状容器内の空気を通気孔から脱気すること
が可能となる。
【0011】本発明の請求項2のチューブ状容器は、請
求項1記載のチューブ状容器において、前記開閉機構を
ヒンジ部により前記チューブ状容器に一体的に連結した
蓋部材で構成したものである。
【0012】これにより、チューブ状容器に連設した蓋
部材により通気孔を任意に開閉することが可能となり、
通気孔を開口させることによってチューブ状容器の底部
側に空気を導入でき、チューブ状容器を押しつぶすよう
な外圧を加えることによって、流動体を直ちに注出口か
ら絞り出すことができる。一方、注出口を蓋体で塞いだ
状態でチューブ状容器を押しつぶせば、チューブ状容器
内の空気を通気孔から脱気することが可能となる。
【0013】本発明の請求項3のチューブ状容器は、請
求項1記載のチューブ状容器において、前記開閉機構を
前記チューブ状容器に回動可能に枢着した蓋部材で構成
したものである。
【0014】これにより、蓋部材を回転させて通気孔を
任意に開閉でき、通気孔を開口させることによって、チ
ューブ状容器の底部側に空気を導入でき、チューブ状容
器を押しつぶすような外圧を加えることによって、流動
体を直ちに注出口から絞り出すことができる。一方、注
出口を蓋体で塞いだ状態でチューブ状容器を押しつぶせ
ば、チューブ状容器内の空気を通気孔から脱気すること
が可能となる。
【0015】本発明の請求項4のチューブ状容器は、請
求項1記載のチューブ状容器において、前記開閉機構を
前記通気孔の周縁から突出形成した可撓性を有する袋状
の突出片で構成し、この突出片に前記通気孔と連通する
開口孔を形成し、該突出片を折り曲げて前記通気孔と前
記開口孔との連通路を塞ぐとともに、前記チューブ状容
器に前記折曲した突出片と係合する係合部を設けたもの
である。
【0016】これにより、突出片を伸ばした状態ではチ
ューブ状容器の連通孔と突出片の開口孔とが連通し、チ
ューブ状容器の底部側に空気を導入できるから、チュー
ブ状容器を押しつぶすような外圧を加えれば流動体を直
ちに注出口から絞り出すことができる。一方、注出口を
蓋体を塞いだ状態でチューブ状容器を押しつぶせば、チ
ューブ状容器内の空気を通気孔から脱気することが可能
となる。
【0017】本発明の請求項5のチューブ状容器は、請
求項1記載のチューブ状容器において、前記開閉機構を
前記チューブ状容器にシーソー状に枢着した蓋部材で構
成したものである。
【0018】これにより蓋部材を揺動させて通気孔を任
意に開閉でき、通気孔を開口させることによって、チュ
ーブ状容器の底部側に空気を導入でき、チューブ状容器
を押しつぶすような外圧を加えることによって、流動体
を直ちに注出口から絞り出すことができる。一方、注出
口を蓋体で塞いだ状態でチューブ状容器を押しつぶせ
ば、チューブ状容器内の空気を通気孔から脱気すること
が可能となる。
【0019】本発明の請求項6のチューブ状容器は、請
求項1記載のチューブ状容器において、前記開閉機構を
前記チューブ状容器にスライド自在に組み付けた蓋部材
で構成したものである。
【0020】これにより、蓋部材をスライドさせて通気
孔を任意に開閉でき、通気孔を開口させることによっ
て、チューブ状容器の底部側に空気を導入でき、チュー
ブ状容器を押しつぶすような外圧を加えることによっ
て、流動体を直ちに注出口から絞り出すことができる。
一方、注出口を蓋体で塞いだ状態でチューブ状容器を押
しつぶせば、チューブ状容器内の空気を通気孔から脱気
することが可能となる。
【0021】本発明の請求項7のチューブ状容器は、請
求項1記載のチューブ状容器において、前記通気孔の周
縁からインナーキャップを一体形成し、このインナーキ
ャップの先端側に開口部を形成するとともに、前記イン
ナーキャップに上下動自在に外装して前記開口部を開閉
するアウターキャップを設け、このアウターキャップと
前記インナーキャップとで前記開閉機構を構成したもの
である。
【0022】これにより、アウターキャップを上下動さ
せることによって通気孔と連通するインナーキャップの
開口部を任意に開閉でき、その開口部を開口させること
によってチューブ状容器の底部側に空気を導入でき、チ
ューブ状容器を押しつぶすような外圧を加えることによ
って、流動体を直ちに注出口から絞り出すことができ
る。一方、注出口を蓋体で塞いだ状態でチューブ状容器
を押しつぶせば、チューブ状容器内の空気を通気孔から
脱気することが可能となる。
【0023】本発明の請求項8のチューブ状容器は、内
部に流動性を備えた内容物を収容するチューブ状容器を
可撓性素材によって形成し、このチューブ状容器の一端
部に前記流動性を内容物を絞り出す注出口を形成し、こ
の注出口を開閉するキャップを設けるとともに、チュー
ブ状容器の底縁部を扁平させ、この扁平部を開口させ該
チューブ状容器の内外を連通する開口部を形成し、この
開口部の内面に相互に凹凸嵌合する断面形状を有するフ
ァスナーを形成し、該ファスナーを開閉するスライダを
設け、このスライダによって前記開口部を開閉する開閉
機構を構成したものである。
【0024】これにより、スライダによって開口部を任
意に開閉でき、開口部を開くことによって外気を導入で
き、チューブ状容器を押しつぶすような外圧を加えるこ
とによって、流動体を直ちに注出口から絞り出すことが
できる。一方、注出口を蓋体を塞いだ状態でチューブ状
容器を押しつぶせば、開口部からチューブ状容器内に空
気を脱気することが可能となる。
【0025】本発明の請求項9のチューブ状容器は、請
求項1〜8のいずれか1項記載のチューブ状容器におい
て、前記キャップは、載置ベースとして兼用可能となる
ように頂部に平坦部を形成して前記チューブ状容器を倒
立可能に保持してなるものであるから、チューブ状容器
内に充填する流動体の残量が少ない状態でも内部に充填
した流動体が常に注出口の付近に充満状態で滞留するこ
とから、使用に際して、キャップを外してチューブ状容
器を押しつぶすような外圧をかければ、流動体を直ちに
注出口から絞り出すことができる。
【0026】
【発明の実施形態】以下、本発明のチューブ状容器の第
1実施例について、図1〜図4を参照しながら説明す
る。同図においてチューブ容器1は、ポリエチレンなど
の可撓性を有する合成樹脂からなり、この可撓性素材を
例えば半透明とすることによって、チューブ容器1内の
内容物、例えば充填された洗顔ジェルや洗顔フォーム等
の化粧品のあるいはマヨネーズやケチャップなど食品等
の残量が外側から観察できる。
【0027】チューブ容器1の一端(図1においては下
端)は肩部2を有し、その肩部2の中央部にキャップ3
が一体的に固定され、このキャップ3の底部に内容物を
絞り出す筒状の注出口4を形成している。キャップ3に
は薄肉状のヒンジ部5により注出口4を開閉する蓋体6
が一体的に連結されている。そして、本実施例では、キ
ャップ3と蓋体6とでチューブ容器1を倒立状態で保持
する載置ベース7を構成している。すなわち、蓋体6は
注出口4を塞いだ状態でキャップ3の底部を構成するも
のであり、その頂部を平坦部6Aを形成しており、その
平坦部6Aにより、図2に示すように、チューブ容器1
を倒立状態で保持することが可能となる。
【0028】8は前記チューブ状容器1の底部側に一体
形成する筒部であり、通気孔9の周縁から一体形成し、
その先端部を開口させてチューブ状容器1の内外を連通
させている。また、前記筒部8には薄肉状のヒンジ部10
を介して蓋部材11が一体的に連結されている。この蓋部
材11の内面には、図3及び図4に示すように、筒部8に
嵌まる円柱状の嵌合部12が一体形成され、その嵌合突部1
2の外周面に環状の係合凸部12Aを形成するとともに、前
記筒部8の内周面に環状の係合凹部12Bを一体形成して
いる。そして、蓋部材11の係合凸部12Aを筒部8の係合凹
部12Bに係脱させて前記通気孔9を開閉する。このよう
に、本実施例では、筒部8にヒンジ部10によって一体的に
連設した蓋部材11によって通気孔9を開閉する開閉機構
13を構成している。
【0029】以上のように構成される本実施例のチュー
ブ状容器1は、不使用時はキャップ3を下方側に向けた
状態で載置ベース7を構成するキャップ3と蓋体6によ
ってチューブ容器1を倒立状態で保持することが可能で
ある。これにより、チューブ状容器1内に充填する流動
体14の残量が少ない状態でも内部に充填した流動体14が
常に注出口4の付近に充満状態で滞留することから、使
用に際して、キャップ3の蓋体6を外してチューブ状容
器1を押しつぶすような外圧をかければ、流動体14を直
ちに注出口4から絞り出すことができる。また、チュー
ブ状容器1内に充填する流動体14の残量が少なくなるに
つれて、図2に示すように、チューブ状容器1が扁平状
となり、チューブ容器1を倒立状態で保持しているにも
拘らずチューブ状容器1を押しつぶても注出口4から瞬
時に流動体14が注出しなくなってしまう。このように、
残量が少なくなってチューブ容器1が扁平状になった場
合、図4に示すように、チューブ状容器1の底部側に形
成する通気孔9を塞ぐ蓋部材11を開いて通気孔9を開口
することによって、図1に示すように扁平したチューブ
状容器1の底部側に空気が導入され、チューブ状容器1
が全体的に膨らむ。このように、チューブ状容器1内の
底部側に空気を導入した状態で蓋部材11によって通気孔
9を閉じてチューブ状容器1を押しつぶすような外圧を
かければ、注出口4の付近に充満状態で滞留する流動体
14がチューブ状容器1の底部に溜まった空気によって押
し出され、直ちに注出口4から流動体14を絞り出すこと
ができる。これにより、チューブ状容器1内の流動体14
を余すことなく完全に使いきることができる。また、チ
ューブ状容器1に充填する流動体14によっては、チュー
ブ状容器1内に空気が混入すると長期間使用しない場合
等、悪影響を及ぼす場合があり、このような場合、注出
口4を蓋体6で塞いだ状態で筒部8の開口部分から蓋部
材11を取り外して通気孔9を開口させ、この状態でチュ
ーブ状容器1を押しつぶせば、簡単にチューブ状容器1
内の空気が通気孔9から脱気させることが可能となる。
【0030】以上にように、本実施例では、チューブ状
容器1の底部側に通気口9と、この通気孔9の開閉機構
13を構成する蓋部材11を設けたことによって、チューブ
状容器1内に充填する流動体14の残量が少ない状態でも
直ちに注出口4から流動体14を絞り出すことができると
ともに、チューブ状容器1内の流動体14を余すことなく
完全に使いきることができる。また、開閉機構13は、チ
ューブ状容器1の底部に形成した筒部8にヒンジ部10に
よって連結した蓋部材11によって構成した簡易な構造で
あるとともに、蓋部材11を筒部8に着脱して簡単に通気
孔9を開閉することができる。しかも、本実施例では蓋
部材11により筒部8の通気孔9を任意に開閉することが
できるから、チューブ状容器1内の空気を通気孔9から
脱気することも可能となる。すなわち、内部に食品類を
充填したチューブ状容器1を長期間に渡って使用しない
場合などにおいて、チューブ状容器1内部に空気が混入
すると、その混入した空気によって、腐食等の品質低下
を招く場合があるが、チューブ状容器1内の空気を脱気
することによって、チューブ状容器1内に充填する流動
体14の品質を保つことができる。
【0031】図5及び図6は本実施例の第2実施例を示
し、前記第1実施例と同一機能を有する部分に同一符合
を付し、重複する部分の説明を省略して異なる部分につ
いてのみ説明する。
【0032】本実施例と前記第1実施例とは、開閉機構
20の構成が異なる以外、第1実施例と同一の構成であ
り、主に開閉機構20の構成についてのみ説明する。
【0033】本実施例では、開閉機構20がチューブ状容
器1に水平回動可能に枢着した蓋部材21によって構成さ
れている。この蓋部材21は円形の天板部22と、その天板
部22の周縁から一体的に垂設する周壁部23とから成るキ
ャップ状に形成され、一方、チューブ状容器1には前記
蓋部材21を回動自在に案内するガイド部24が通気孔9の
周縁から一体形成されている。このガイド部24は、蓋部
材21の内側に嵌合するように、蓋部材21と同様、天板部
25と、その天板部25の周縁から一体的に垂設する周壁部
26とを有するキャップ状に形成されている。また、ガイ
ド部24の天板部25には開口孔27が中心からずれた位置に
形成され、一方、蓋部材21には前記天板部25の開口孔27
と対応する位置に開口孔28が形成されている。さらに、
前記蓋部材21とガイド部24の各周壁部23,26の重ね合せ
面にはそれぞれ相互に係合する環状の係合凸起29Aと係
合凹部29Bが形成され、これら係合凸起29Aと係合凹部
29Bを嵌め合わせることによって、チューブ状容器1に
形成するガイド部24に蓋部材21が水平回動可能に組み付
けられる。また、蓋部材21の周壁部23には操作用のレバ
ー30が一体形成され、チューブ状容器1には、前記レバ
ー30と係止して蓋部材21の回動範囲を規制するストッパ
ー31,32が一体形成されている。
【0034】以上のように構成される本実施例では、蓋
部材21の周壁部23に形成するレバー30を摘んで蓋部材21
をガイド部24に沿わせて水平方向に回転させることによ
って、蓋部材21のレバー30が一方のストッパー32に当接
する。この時、図5に示すように、蓋部材21の開口孔28
とガイド部24の開口孔27の位置が一致し、これら各開口
孔27,28と通気孔9とが連通して通気孔9が開口する。
一方、図6に示すように、蓋部材21を回動してレバー30
を他方のストッパー31に当接させることによって、ガイ
ド部24の開口孔27が蓋部材21によって塞がれる。このよ
うに、開口孔27を有するガイド部24に蓋部材21を水平回
動可能に組み付け、この蓋部材21によってチューブ状容
器1の通気孔9と連通する開口孔27を開閉することによ
って、前記第1実施例と同様、チューブ状容器1の注出
口から流動体(図示せず)を直ちに絞り出すことができ
るとともに、チューブ状容器1内の流動体を余すことな
く完全に使いきることができる。また、必要に応じてチ
ューブ状容器1に空気を脱気させることができるととも
に、本実施例では開口孔27を開閉する蓋部材21をチュー
ブ状容器1を水平回動可能に組み付けることにより、そ
の蓋部材21の操作も簡単であり、通気孔9をワンタッチ
で開閉することができる。
【0035】図7及び図8は本発明の第3実施例を示
し、前記各実施例と同一機能を有する部分に同一符合を
付し、重複する部分の説明を省略して異なる部分につい
てのみ説明する。
【0036】本実施例は、前記第2実施例と同様、開閉
機構33がチューブ状容器1に回動可能に枢着した蓋部材
34によって構成されているが、本実施例と前記第2実施
例とは、蓋部材34と、その蓋部材34を案内するのガイド
部35の構成が異なる。すなわち、本実施例では、蓋部材
34は円柱状を成し、一方、ガイド部35は、内周面を蓋部
材34の外周面と同一曲率の湾曲部36を有する前後の立ち
上がり壁36Aと、これらを立ち上がり壁36Aを繋ぐ左右
の側壁部36Bを有する枠状に形成されている。そして、
このガイド部35の内側底部に通気孔9を形成するととも
に、ガイド部35に通気孔9と連通する開口窓37を形成
し、かつ、蓋部材34には前記通気孔9と連通する貫通孔3
9を形成している。そして、ガイド部35の内側に前記蓋
部材34を装着し、この蓋部材34の左右両側に突設する軸
31Aをガイド部35の側壁部36Bに枢着してガイド部35に
蓋部材34を回動可能に軸支している。このようにガイド
部35に組み付けた蓋部材34を回動させ、図7に示すよう
に、チューブ状容器1の通気孔9と蓋部材34の貫通孔39
及びガイド部35の開口窓37とを連通させることによって
前記第2実施例と同様、通気孔9と外部を連通させてチ
ューブ状容器1の注出口から流動体(図示せず)を直ち
に絞り出すことができるとともに、チューブ状容器1内
の流動体を余すことなく完全に使いきることができる。
また、蓋部材34を下向きに回動させることによって図8
に示すように、通気孔9が閉塞される。このように、本
実施例においては、蓋部材34を上下方向に回動させて必
要に応じてチューブ状容器1の通気孔9を任意に開閉す
ることができるので前記各実施例と同様な作用・効果を
奏することができる。
【0037】図9〜図11は本発明の第4実施例を示
し、前記各実施例と同一機能を有する部分に同一符合を
付し、重複する部分の説明を省略して異なる部分につい
てのみ説明する。
【0038】本実施例の開閉機構40は、チューブ状容器
1にシーソー状に軸支した蓋部材41によって構成すると
ともに、チューブ状容器1には蓋部材41を組み込む凹部
42を形成している。そして、凹部42の一端底部に通気孔
9を形成し、この通気孔9の周縁部から筒部43を突設し
ている。また、蓋部材41は、一端側が凹部42に嵌合する
平板状を成し、この蓋部材41のほぼ中央部を凹部42の底
部から立設する左右一対の受板44に軸支している。この
ようにしてチューブ状容器1にシーソー状に枢着した蓋
部材41の他端側を前記凹部42に底部に一体形成する係止
溝45に係止している。
【0039】以上のように、構成される本実施例では、
図10に示すように、蓋部材41は通気孔9の周縁から突
設した筒部43の上面に当接した状態で凹部42に嵌合して
保持され、これにより、チューブ状容器1に形成した通
気孔9が塞がれるとともに、蓋部材41をその枢着部41A
を中心として回動させることによって、蓋部材41は図1
1に示すように、筒部43から離れる。これとともに、蓋
部材41の他端縁がチューブ状容器1の凹部42に一体形成
する係止溝45に嵌合して通気孔9を開放した状態で蓋部
材41が保持される。このように、本実施例においては、
チューブ状容器1に枢着した蓋部材41をシーソー状に揺
動させてチューブ状容器1に形成する通気孔9を開閉す
ることができるから、前記各実施例と同様、チューブ状
容器1の注出口から流動体(図示せず)を直ちに絞り出
すことができるとともに、チューブ状容器1内の流動体
を余すことなく完全に使いきることができる。また、必
要に応じてチューブ状容器1に空気を脱気させることが
できる。さらに、通気孔9を開閉する蓋部材41をチュー
ブ状容器1をシーソー状に軸支することによって、その
蓋部材41の操作をワンタッチで行うことができ、通気孔
9の開閉操作も容易である。
【0040】図12〜図15は本発明の第5実施例を示
し、前記各実施例と同一機能を有する部分に同一符合を
付し、重複する部分の説明を省略して異なる部分につい
てのみ説明する。
【0041】本実施例においては、開閉機構50が、チュ
ーブ状容器1にスライド自在に組みつけた蓋部材51によ
って構成され、チューブ状容器1には蓋部材51を案内す
る段差状の段部52が一体形成されている。前記蓋部材51
は長方形型の天板部53の左右両側から左右一対の側板54
を垂設して断面コ字型に形成され、一方、蓋部材51を案
内する段部52は、上面部55の周縁から周壁部56を一体形
成して構成されている。また、段部52に上面部55に通気
孔9が形成され、蓋部材51には通気孔9を塞ぐ半球面状
の突起部57が天板部53の裏面側に一体形成されている。
そして、蓋部材51の側板54と段部52の周壁部56にそれぞ
れ案内凸部58と案内凹部59とが形成され、さらに、段部
52に上面部55には前記突起部57を案内するガイド溝60が
形成され、このガイド溝60に一端に前記通気孔9が形成
され、かつ、ガイド溝60に他端には前記突起部57と嵌合
して蓋部材51を開状態で保持するロック用凹部60Aが連
設されている。そして、前記案内凸部58と案内凹部59並
びに突起部57とガイド溝60との係合によってチューブ状
容器1に形成する段部52に蓋部材51がスライド自在に案
内される。これにより、蓋部材51を段部52に沿わせてス
ライド自在に案内し、蓋部材51をスライドさせて段部52
に形成する通気孔9を開閉することによって前記各実施
例と同様、チューブ状容器1の注出口から流動体(図示
せず)を直ちに絞り出すことができるとともに、チュー
ブ状容器1内の流動体を余すことなく完全に使いきるこ
とができる。また、必要に応じてチューブ状容器1に空
気を脱気させることができるとともに、通気孔9を、チ
ューブ状容器1にスライド自在に組み付けた蓋部材51で
開閉することによって、その蓋部材51の操作をワンタッ
チ行うことができ、通気孔9の開閉操作も容易である。
【0042】図16及び図17は本発明の第6実施例を
示し、前記各実施例と同一機能を有する部分に同一符合
を付し、重複する部分の説明を省略して異なる部分につ
いてのみ説明する。
【0043】本実施例においては、開閉機構65がチュー
ブ状容器1の通気孔9の周縁から突出形成された突出片
67で構成されている。なお、前記通気孔9はチューブ状
容器1の角部に形成され、この通気孔9から一体形成す
る突出片67はチューブ状容器1と同様、可撓性を有して
折曲及び展開が可能であって、その先端側に前記通気孔
9と連通する開口孔68を形成している。そして、突出片
67の内面側に係合突部69を形成するとともに、チューブ
状容器1には係合突部69と係脱可能な係合受部70を一体
形成している。そして、図17に示すように、突出片67
を二つ折りに折曲することによって、前記チューブ状容
器1の通気孔9と突出片67の開口孔68との連通路71が塞
がれ、この状態で突出片67の内面に形成する係合突部69
をチューブ状容器1の係合受部70に係合させることによ
って、前記チューブ状容器1の通気孔9が閉塞される。
一方、図16に示すように、係合突部69と係合受部70と
の係合を解除して突出片67は展開すれば通気孔9と開口
孔68とが連通し、チューブ状容器1内外が連通する。こ
れにより、チューブ状容器1内に空気を導入することが
可能となるから、前記各実施例と同様の作用・効果が得
られる。また、本実施例では、チューブ状容器1に形成
する通気孔9から袋状の突出片67を一体形成し、その突
出片67にチューブ状容器1に形成する係合受部70と係脱
可能な係合突部69を有する極めて簡単な構造でり、チュ
ーブ状容器の構造も極めて簡易であり、コスト的にも安
価である。
【0044】図18〜図20は本発明の第7実施例を示
し、前記各実施例と同一機能を有する部分に同一符合を
付し、重複する部分の説明を省略して異なる部分につい
てのみ説明する。
【0045】本実施例においては、開閉機構75が通気孔
9の周縁から突出形成されたインナーキャップ77と、こ
のインナーキャップ77に外装するアウターキャップ78に
よって構成され、インナーキャップ77の上面部は中心に
突設する突状部79からインナーキャップ77の外周面に向
かって放射状に伸びる複数の連結腕80によって構成さ
れ、これら各連結腕80の間に複数の開口部81を形成して
いる。一方、アウターキャップ78は頂部中央部に前記イ
ンナーキャップ77の突状部79と嵌合する嵌合孔84を有し
ている。また、アウターキャップ78の内周面と前記イン
ナーキャップ77の外周面には相互に係合する凹凸部85,8
6が形成され、これら凹凸部85,86の係合によって、イン
ナーキャップ77に対してアウターキャップ78が昇降自在
に保持される。そして、図19に示すように、アウター
キャップ78を引き上げると凹凸部85,86の係合によっ
て、インナーキャップ77にアウターキャップ78が保持さ
れ、チューブ状容器1の通気孔9とインナーキャップ77
の開口部81及びアウターキャップ78の嵌合孔84が連通す
る。一方、図20に示すように、アウターキャップ78を
押し下げと、該アウターキャップ78の嵌合孔84がインナ
ーキャップ77の突状部79に嵌合し、アウターキャップ78
によってインナーキャップ77の開口部81がアウターキャ
ップ78によって閉塞される。これにより前記各実施例と
同様、前記各実施例と同様の作用・効果が得られる。
【0046】図21〜図24は本発明の第8実施例を示
し、前記各実施例と同一機能を有する部分に同一符合を
付し、重複する部分の説明を省略して異なる部分につい
てのみ説明する。
【0047】本実施例においては、チューブ状容器1の
底縁に扁平部90を形成し、この扁平部90を開口させてチ
ューブ状容器1の底縁を全開放する開口部91を形成して
いる。この開口部91に内面に相互に凹凸嵌合する断面形
状を有するファスナー92,93が全長にわたって形成さ
れ、この各ファスナー92,93をスライダ95によって開閉
している。すなわち、本実施例では、底縁の全長に渡っ
て設けたファスナー92,93をスライダ95で開閉して開閉
機構98を構成している。
【0048】したがって、本実施例では、スライダ95を
移動させ、そのレール部96によってファスナー92,93と
の係合及び係合解除してチューブ状容器1の底縁に全開
放する開口部91を任意に開閉することができる。これに
より、前記各実施例と同様、チューブ状容器1の注出口
から流動体(図示せず)を直ちに絞り出すことができる
とともに、チューブ状容器1内の流動体を余すことなく
完全に使いきることができる。また、必要に応じてチュ
ーブ状容器1に空気を脱気させることができる。さら
に、本実施例では、チューブ状容器1の底縁を全開放し
て開口部91を形成しているので、チューブ状容器1内に
空気を導入する場合あるいはチューブ状容器1内に空気
を脱気する場合、極めて効率的である。しかも、ファス
ナー92,93及びスライダ95を備えたジッパー型の開閉機
構98によって開口部91を確実に封止することができる。
【0049】以上、本発明の各実施例について詳述した
が、本発明は前記各実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、前記各実施例では、注出口を開閉する蓋体の構
造は、前記各実施例に限定されるものではなく、適宜選
定すればよいものであり、例えば、図25に示すよう
に、吐出口100の外周に載置ベース101を兼ねる大型のキ
ャップ102を外装し、このキャップ102を吐出口100の外
周にねじ込んで吐出口100を開閉するようにしてもよ
い。また、このようにキャップ102をねじ込んで吐出口1
00を開閉する場合、図26に示すように、キャップ102
の外周に凹凸部103を形成すれば、凹凸部103が滑り止め
となってキャップ102が回り易い。さらに、図27に示
すように、載置ベース101として兼用させる大型のキャ
ップ102に抜き孔104を放射状に形成することによって、
キャップ102の軽量化を図ることも可能である。
【0050】
【発明の効果】本発明の請求項1のチューブ状容器によ
れば、内部に流動性を備えた内容物を収容するチューブ
状容器を可撓性素材によって形成し、このチューブ状容
器の一端部に前記流動性を内容物を絞り出す注出口を形
成し、この注出口を開閉するキャップを設け、前記チュ
ーブ状容器の底部側には該チューブ状容器の内外を連通
する通気孔を形成するとともに、この通気孔の開閉機構
を設けたものであるから、残量が少ない流動体を簡単か
つ迅速に注出することができるとともに、長期間、使用
しない場合などにおいては、注出口を蓋体で塞いだ状態
で通気孔を開口させてチューブ状容器内の空気を簡単に
脱気することが可能となる。
【0051】本発明の請求項2のチューブ状容器によれ
ば、請求項1記載のチューブ状容器において、前記開閉
機構をヒンジ部により前記チューブ状容器に一体的に連
結した蓋部材で構成したものであるから、ヒンジ部によ
りチューブ状容器に一体的に連結された蓋部材により通
気孔を簡単に開閉することができる。
【0052】本発明の請求項3のチューブ状容器によれ
ば、請求項1記載のチューブ状容器において、前記開閉
機構を前記チューブ状容器に回動可能に枢着した蓋部材
で構成したものであるから、チューブ状容器に枢着した
蓋部材を回転させて外気を導入する通気孔を簡単に開閉
できる。
【0053】本発明の請求項4のチューブ状容器によれ
ば、請求項1記載のチューブ状容器において、前記開閉
機構を前記通気孔の周縁から突出形成した可撓性を有す
る袋状の突出片で構成し、この突出片に前記通気孔と連
通する開口孔を形成し、該突出片を折り曲げて前記通気
孔と前記開口孔との連通路を塞ぐとともに、前記チュー
ブ状容器に前記折曲した突出片と係合する係合部を設け
たものであるから、突出片の展開及び折り畳みによって
外気を導入する通気孔を簡単に開閉することができる。
【0054】本発明の請求項5のチューブ状容器によれ
ば、請求項1記載のチューブ状容器において、前記開閉
機構を前記チューブ状容器にシーソー状に枢着した蓋部
材で構成したものであるから、チューブ状容器に枢着し
た蓋部材を傾動させることによって外気を導入する通気
孔を簡単に開閉することができる。
【0055】本発明の請求項6のチューブ状容器によれ
ば、請求項1記載のチューブ状容器において、前記開閉
機構を前記チューブ状容器にスライド自在に組み付けた
蓋部材で構成したものであるから、チューブ状容器に組
み付けた蓋部材をスライドさせることによって外気を導
入する通気孔を簡単に開閉することができる。
【0056】本発明の請求項7のチューブ状容器によれ
ば、請求項1記載のチューブ状容器において、前記通気
孔の周縁からインナーキャップを一体形成し、このイン
ナーキャップの先端側に開口部を形成するとともに、前
記インナーキャップに上下動自在に外装して前記開口部
を開閉するアウターキャップを設け、このアウターキャ
ップと前記インナーキャップとで前記開閉機構を構成し
たものであるから、インナーキャップに外装するアウタ
ーキャップを上下動させて通気孔を簡単に開閉すること
ができる。
【0057】本発明の請求項8のチューブ状容器によれ
ば、内部に流動性を備えた内容物を収容するチューブ状
容器を可撓性素材によって形成し、このチューブ状容器
の一端部に前記流動性を内容物を絞り出す注出口を形成
し、この注出口を開閉するキャップを設けるとともに、
チューブ状容器の底縁部を扁平させ、この扁平部を開口
させ該チューブ状容器の内外を連通する開口部を形成
し、この開口部の内面に相互に凹凸嵌合する断面形状を
有するファスナーを形成し、該ファスナーを開閉するス
ライダを設け、このスライダによって前記開口部を開閉
する開閉機構を構成したものであるから、スライダによ
ってファスナーを開閉することによって、外気を導入す
る通気孔を簡単に開閉することができる。
【0058】本発明の請求項9のチューブ状容器によれ
ば、請求項1〜8のいずれか1項記載のチューブ状容器
において、前記キャップは、載置ベースとして兼用可能
となるように頂部に平坦部を形成して前記チューブ状容
器を倒立可能に保持してなるものであるから、内部に充
填した流動体が常に注出口の付近に充満状態で滞留する
ことから、使用に際して、流動体を直ちに注出口から絞
り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すチューブ状容器の一
部切り欠き正面図である。
【図2】同上、扁平状態を示すチューブ状容器の一部切
り欠き正面図である。
【図3】同上、通気孔を閉じた状態を示しており、図3
(a)は斜視図であり、図3(b)は断面図ある。
【図4】同上、通気孔を開いた状態を示しており、図4
(a)は斜視図であり、図4(b)は断面図ある。
【図5】本発明の第2実施例を示しており、図5(a)
は通気孔を開いた状態の平面図であり、図5(b)は図
5(a)のA−A線断面図ある。
【図6】同上、通気孔を閉じた状態を示しており、図6
(a)は平面図であり、図6(b)は図6(a)のB−
B線断面図ある。
【図7】本発明の第3実施例を示しており、図7(a)
は通気孔を開いた状態を示す平面図、図7(b)は通気
孔を開いた状態の断面図ある。
【図8】同上、通気孔を閉じた状態を示しており、図8
(a)は平面図、図8(b)は断面図ある。
【図9】本発明の第4実施例を示す平面図である。
【図10】同上、図9のC−C線断面図であり、通気孔
を閉じた状態を示している。
【図11】同上、通気孔を開いた状態を示す断面図であ
る。
【図12】本発明の第5実施例を示す平面図であり、通
気孔を閉じた状態を示している。
【図13】同上、図13のD−D線断面図である。
【図14】同上、通気孔を開いた状態を示す平面図であ
る。
【図15】同上、図14のE−E線断面図である。
【図16】本発明の第6実施例を示す平面図であり、通
気孔を開いた状態を示す。
【図17】同上、通気孔を閉じた状態を示す平面図であ
る。
【図18】本発明の第7実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図19】同上、通気孔を開いた状態を示す断面図であ
る。
【図20】同上、通気孔を閉じた状態を示す断面図であ
る。
【図21】本発明の第8実施例を示す平面図である。
【図22】同上、図21のF−F線断面図である。
【図23】同上、開口部を開いた状態を示す平面図であ
る。
【図24】同上、図23のG−G線断面図である
【図25】載置ベースの変形例を示すキャップ部分の断
面図である。
【図26】載置ベースの変形例を示すキャップ部分の平
面図である。
【図27】載置ベースに抜き孔を設けた変形例を示すキ
ャップ部分の平面図である。
【符号の説明】
1 チューブ容器 3,102 キャップ 4,100 突出口 6A 平坦部 7,101 載置ベース 9 通気孔 5,10 ヒンジ部 11,21,34,41,51 蓋部材 13,20,33,40,50,65,75,98 開閉機構 14 流動体 67 突出片 27,28,68 開口孔 69 係合突部 70 係合受部 77 インナーキャップ 78 アウターキャップ 90 扁平部 81,91 開口部 92,93 ファスナー 95 スライダ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に流動性を備えた内容物を収容する
    チューブ状容器を可撓性素材によって形成し、このチュ
    ーブ状容器の一端部に前記流動性を内容物を絞り出す注
    出口を形成し、この注出口を開閉するキャップを設け、
    前記チューブ状容器の底部側には該チューブ状容器の内
    外を連通する通気孔を形成するとともに、この通気孔の
    開閉機構を設けたことを特徴とするチューブ状容器。
  2. 【請求項2】 前記開閉機構をヒンジ部により前記チュ
    ーブ状容器に一体的に連結した蓋部材で構成したことを
    特徴とする請求項1記載のチューブ状容器。
  3. 【請求項3】 前記開閉機構を前記チューブ状容器に回
    動可能に枢着した蓋部材で構成したことを特徴とする請
    求項1記載のチューブ状容器。
  4. 【請求項4】 前記開閉機構を前記通気孔の周縁から突
    出形成した可撓性を有する袋状の突出片で構成し、この
    突出片に前記通気孔と連通する開口孔を形成し、該突出
    片を折り曲げて前記通気孔と前記開口孔との連通路を塞
    ぐとともに、前記チューブ状容器に前記折曲した突出片
    と係合する係合部を設けたことを特徴とする請求項1記
    載のチューブ状容器。
  5. 【請求項5】 前記開閉機構を前記チューブ状容器にシ
    ーソー状に枢着した蓋部材で構成したことを特徴とする
    請求項1記載のチューブ状容器。
  6. 【請求項6】 前記開閉機構を前記チューブ状容器にス
    ライド自在に組み付けた蓋部材で構成したことを特徴と
    する請求項1記載のチューブ状容器。
  7. 【請求項7】 前記通気孔の周縁からインナーキャップ
    を一体形成し、このインナーキャップの先端側に開口部
    を形成するとともに、前記インナーキャップに上下動自
    在に外装して前記開口部を開閉するアウターキャップを
    設け、このアウターキャップと前記インナーキャップと
    で前記開閉機構を構成したことを特徴とする請求項1記
    載のチューブ状容器。
  8. 【請求項8】 内部に流動性を備えた内容物を収容する
    チューブ状容器を可撓性素材によって形成し、このチュ
    ーブ状容器の一端部に前記流動性を内容物を絞り出す注
    出口を形成し、この注出口を開閉するキャップを設ける
    とともに、チューブ状容器の底縁部を扁平させ、この扁
    平部を開口させ該チューブ状容器の内外を連通する開口
    部を形成し、この開口部の内面に相互に凹凸嵌合する断
    面形状を有するファスナーを形成し、該ファスナーを開
    閉するスライダを設け、このスライダによって前記開口
    部を開閉する開閉機構を構成したことを特徴とするチュ
    ーブ状容器。
  9. 【請求項9】 前記キャップは、載置ベースとして兼用
    可能となるように頂部に平坦部を形成して前記チューブ
    状容器を倒立可能に保持してなることを特徴とする請求
    項1〜8のいずれか1項記載のチューブ状容器。
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