JP2001129454A - 塗装方法、塗装装置、ノズル、可剥離性保護膜被塗物 - Google Patents

塗装方法、塗装装置、ノズル、可剥離性保護膜被塗物

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JP2001129454A
JP2001129454A JP35343999A JP35343999A JP2001129454A JP 2001129454 A JP2001129454 A JP 2001129454A JP 35343999 A JP35343999 A JP 35343999A JP 35343999 A JP35343999 A JP 35343999A JP 2001129454 A JP2001129454 A JP 2001129454A
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slit
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Tsuneo Kato
恒雄 加藤
Masato Kikuta
眞人 菊田
Seiji Kashiwada
清治 柏田
Yuji Kimura
祐二 木村
Junichi Suzuki
潤一 鈴木
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ALLOY KOKI KK
Kansai Paint Co Ltd
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ALLOY KOKI KK
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 明瞭な境界を有する平滑なリボン状の可剥離
性保護膜を形成する方法,塗装装置,ノズル,可剥離性
保護膜を形成した被塗物を提供すること。 【解決手段】 粘度と表面張力とを特定した水性ストリ
ッパブル塗料を使用するようにし、かつ塗装用ガン
(3)の先端にスリット型ノズル(13)を装着すると
共に、吐出口(12)に近い上流に補助開閉弁(15)
を設けた塗装装置を採択し、塗装用ガン(3)における
主開閉弁(7)が開通して補助開閉弁(15)の上流部
に充分に加圧塗料が供給されている期間に限り補助開閉
弁(15)を開通させ、明瞭な境界を有し、かつ始端お
よび終端が画然としたリボン状の平滑な塗膜を形成する
ことができるようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】自動車の車体の塗装面は、ユ
ーザに納車するまでの期間に損傷並びに汚損しないよう
に、主としてボンネット,フード,ルーフ,トランク,
バンパ等に一時的に保護膜を施し、保管,輸送中におけ
る車体の塗装面の損傷および汚損を防止することが行わ
れ、納車の際に洗浄もしくは剥離するようにしている
が、本発明は被塗物に可剥離性保護膜形成可能な水性塗
料(この明細書においては「水性ストリッパブル塗料」
という)により保護膜を形成する塗装方法,塗装装置,
ノズルおよび可剥離性保護膜を形成した被塗物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の可剥離性保護膜としては、フィル
ムの貼り付け,塗料の刷毛またはハンドローラによる塗
布,スプレー塗装による塗布等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記フィルムの貼り付
け,塗料の刷毛またはハンドローラによる方法において
は、いずれも手作業が多く、マスキング等の予備作業,
塗布作業,洗浄やマスキングの除去等の後処理作業に時
間と労力とを必要とし、作業性,経済性において著しく
不利であり、また、スプレー塗装では、ダスト状に飛散
した塗料粒子が不必要部分に付着し易く、この付着粒子
による汚損の除去は極めて困難である。
【0004】そこで本発明の目的は、吐出性,塗膜形成
性,被塗物面への濡れ性,連続塗膜形成性等の良好な可
剥離性保護膜形成のための塗装方法、塗装装置、塗装用
ノズル、前記保護膜形成方法により保護膜を形成した被
塗物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、可剥離性保護膜形成方法としては、塗装用ガ
ンの先端にスリット型ノズルを装着した塗装装置を使用
し、塗装用ガンを被塗物に対向したまま相対的に移動さ
せつつ、ノズルから液体材料を液膜状に吐出して被塗物
面にリボン状に塗布する塗装方法において、適用する液
体材料は水性ストリッパブル塗料であり、その粘度が、
温度20℃で回転数6rpmにおけるブルックフィール
ド型粘度計で1〜50Pa・sの範囲内にあり、かつ表
面張力が40mN/m以下であることを主要部とし、な
お使用する塗装用ガンとしては、その先端に装着するス
リット型ノズルの吐出口に近い上流に、スリット状の出
口流路を有する補助開閉弁を設けた塗装装置を採択し、
かつ主開閉弁の開通から適度に遅延して補助開閉弁を開
通するようにすると共に、補助開閉弁の閉止から適度に
遅延して主開閉弁を閉止するようにする。
【0006】塗装装置としては、塗装用ガンの先端に装
着するスリット型ノズルの吐出口に近い上流に、スリッ
ト状の出口流路を有するコック型等の補助開閉弁を設け
てこの補助開閉弁を塗装用ガンにおける主開閉弁の開閉
に関連して開閉するようにしたことを主要部とし、ノズ
ルとしては、ノズルの先端に開設した吐出口に近い上流
に、スリット状の出口流路を有する補助開閉弁をノズル
の吐出口と略平行に設けたことを主要部とする。
【0007】保護膜被塗物としては、前記保護膜形成方
法により表面に水性ストリッパブル塗料による保護膜を
形成した被塗物である。
【0008】スリット型ノズルの吐出口に近い上流に設
けた補助開閉弁は、塗装用ガンにおける主開閉弁の開閉
に関連して開閉され、補助開閉弁部に充分に加圧塗料が
供給されている期間に開通し、ノズル吐出口付近におけ
る僅少な残存塗料は塗装時における始期の受圧不足およ
び終期の液垂れが防止され、始端および終端がほとんど
変形しない画然としたリボン状の塗膜が得られる。
【0009】前記保護膜形成方法により表面に水性塗料
による可剥離性保護膜を形成した被塗物は、その被塗物
の表面が一時的に保護され、保護膜は必要に応じ容易に
剥離されて使用に供される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1および図2に示す塗装
装置を参照しつつ本発明を詳細に説明するが、図1は補
助開閉弁が閉止状態の部分的破断正面図であり、図2は
塗装用ガンの先端付近だけを示す補助開閉弁が開通して
いる状態の縦断側面図である。
【0011】本発明塗装装置は図1および図2に示すよ
うに、加圧塗料供給源1から塗料供給路2を経て塗装用
ガン3に水性ストリッパブル塗料を供給するようにする
と共に、塗料供給路2には空気圧駆動型のプランジャポ
ンプ4を介設して常時一定圧力のもとに塗料を供給する
ことができるようにし、かつ塗装用ガン3はロボットハ
ンド(図示せず)に装着してその塗装用ガン3を被塗物
面Wに対向させたまま、コンピュータにおいて予め設定
されたプログラムに従って移動させるようにする。
【0012】前記塗装用ガン3としては、ガン本体5の
前端寄りに弁室6を設けてこの弁室6には、弁座とこれ
に対応する弁体から構成される主開閉弁7を常時閉止傾
向のもとに設けるほか、ガン本体5の後端寄りには空気
圧駆動型の開閉機構8を設けてこれに前記主開閉弁7に
おける弁体を連結し、開閉機構8に対する加圧空気の給
排のもとに弁体を進退させて主開閉弁7を適時的に開閉
するようにし、かつ弁室6には塗料の流入口9と流出口
10とを設けて流入口9を前記塗料供給路2に接続する
と共に流出口10を加圧塗料供給源1に接続するように
し、これにより弁室6内において塗料が停滞することな
く常時循環するようにする。
【0013】ガン本体5の先端には、前記主開閉弁7に
連通する流入口11とスリット状の吐出口12とがある
スリット型ノズル13をその吐出口12から吐出する液
膜状塗料が前方に吐出するように設けるとともに、吐出
口12に近い上流には少なくとも出口流路がスリット状
のプラグ14を備えたコック型の補助開閉弁15を付設
し、かつ流入口11から補助開閉弁15への流路はこれ
を適宜の複数に分岐する。
【0014】前記補助開閉弁15はこれを揺動アクチュ
エータ16により伝動機構17を介して一定角度旋回さ
せることができるようにするほか、この補助開閉弁15
の開閉に関しては、前記主開閉弁7の開閉に関連させる
のであって、主開閉弁7の開通から僅かに遅延して補助
開閉弁15を開通するようにすると共に、補助開閉弁1
5の閉止から僅かに遅延して主開閉弁7を閉止するよう
にし、これにより吐出口12内の溜液に対する吐出開始
時の加圧が迅速かつ均斉に行われるばかりでなく、吐出
終了時の液垂れが生じないのであって、従って図3のよ
うに始端および終端が画然と形成されるリボン状塗膜を
塗布することができるのである。
【0015】揺動アクチュエータ16は、流体圧駆動型
が望ましいが電動型でもよく、また伝動機構17につい
ては歯車に限らず他の機構を採択することができ、なお
プラグ14の旋回角度は90度よりも小さくともよいの
である。
【0016】プラグ14における流路は、スリット型ノ
ズル13におけるスリット状の吐出口12に対応し、か
つ吐出口12よりもひと回り大きいスリット状に形成す
るのが適当であり、少なくとも出口流路は吐出口12よ
りもひと回り大きいスリット状に形成することが重要で
ある。
【0017】前記構成の塗装装置を使用して可剥離性保
護膜を形成するに当って適用する塗料としては、従来公
知の水性ストリッパブル塗料で、粘度,塗料固形分,表
面張力が特定範囲にあるものであれば使用可能であるこ
とが判明した。塗料形態としては、水溶性であっても水
分散性(水性エマルジョンも包含する)であってもよ
く、また、その樹脂種としては、たとえばアクリル樹
脂,酢酸ビニル,ポリエステル樹脂等を挙げることがで
きる。
【0018】水性塗料を使用して可剥離性保護膜を形成
するのに適した塗料の諸条件、即ち吐出性,塗膜形成
性,濡れ性,連続膜形成性等に関して、数多の実験並び
に検討の結果、適当条件および最適条件を発見した。ま
ず粘度としては、温度20℃で回転数6rpmにおける
ブルックフィールド型粘度計(B型粘度計)で1〜50
Pa・s、好ましくは5〜30Pa・sの範囲にあり、
また、塗料固形分が20〜80%、好ましくは30〜6
0%の範囲にあることが、塗装時におけるスリット型ノ
ズルからの塗料の吐出性および被塗物面Wへの塗膜形成
性の面から適当である。
【0019】塗料の粘度が1Pa・s未満で塗料固形分
が20%未満であると、流動性が過大となりノズル13
から吐出する液膜が不安定となるばかりでなく、塗着時
の塗料の跳ね返りが生じて明瞭な境界の塗膜形成が困難
となる。一方、塗料粘度が50Pa・sを超え塗料固形
分が80%を超えると、流動性が悪化してノズルから液
膜として吐出され難くなり、被塗物面Wへの平滑な塗膜
の形成が困難となるほか、ノズル詰まりが生じ易く、か
つ塗料の取扱いに支障をきたすことになる。従って適正
な塗料粘度並びに塗料固形分を選択しない限り、均斉か
つ所望の膜厚の塗膜が得られないのである。更に、塗装
時の塗料の表面張力が40mN/mを超えると、被塗物
面Wへの濡れ性,展延性が不足して連続膜形成が困難と
なるから、塗料の表面張力は40mN/m以下であるこ
とが重要である。
【0020】前記補助開閉弁15としては、コック型に
限らず、例えばスライド型開閉弁等、他の型式のものを
採択することができること当然である。
【0021】塗装用ガン3に対して供給する塗料の圧力
の設定については、前記供給路2における空気圧駆動型
のプランジャポンプ4に対する駆動用加圧空気の圧力を
所望の圧力値に選定すればよく、これにより所望の一定
圧力のもとに塗料を供給することができ、従って塗料供
給路2に格別の圧力調整装置を介設する必要はないので
あり、なお、比較的大きい行程容積のプランジャポンプ
4を採択することにより、広面積の区画に対する塗装を
プランジャの一行程のもとに行うことができるのであ
る。
【0022】スリット型ノズル13における吐出口12
の大きさとしては、適用する塗料並びに他の諸条件を考
慮して適正な寸法に選定するのが望ましいが、本発明方
法に適用する範囲の水性塗料を10〜数10kg/cm
の圧力のもとに吐出させつつ30〜150μmの膜厚
に塗装する場合には、スリットの幅が0.03mmで、
かつスリットの長さが50mm程度が適当であり、その
他吐出口12から被塗物面Wまでの距離は例えば10〜
数10mmとし、塗装用ガン3と被塗物面Wとの相対移
動速度を例えば数100〜900mm/秒に選択する。
【0023】被塗物としての自動車の車体その他の広面
積の対象物に水性ストリッパブル塗料を塗布する場合に
は、広幅に塗布することが能率上望ましいから、複数の
塗装用ガン3をその個々の塗膜における側縁が相互に連
接するようにロボットアームに並設するのが望ましく、
かつ車体等の被塗物面の形状に対応して移動するように
予めプログラミングすればよい。なお、ノズル13に近
い移動方向前位にノズル13から被塗物面Wまでの距離
を計測する距離計測センサ18を付設してその計測値信
号に基づいてノズル13の先端から被塗物面Wまでの距
離を一定に保持するようにするのが適当で、このため塗
装用ガン3を被塗物面Wに対して昇降させる駆動装置1
9と、距離計測センサ18からの計測値信号に基づいて
駆動装置19に対して駆動信号を送出しつつ制御する制
御装置20とを設け、これによりノズル13の先端から
被塗物面Wまでの距離を一定に保持するようにし、被塗
物の凹凸面においても膜厚並びに平滑度の一定な塗膜を
形成することができる。
【0024】上記距離計測センサ18としては、例えば
距離の変化に伴い照射面積が増減して受光素子に当たる
反射光量が増減し、その結果出力信号がプラス側または
マイナス側に振れるように構成した光学式高さセンサを
採択し、あるいは他に適宜の距離センサを採択すること
ができる。
【0025】実施例 使用した水性ストリッパブル塗料は、アクリルエマルシ
ョン塗料であり、粘度が温度20℃でブルックフィール
ド型粘度計6rpmで15Pa・sであり、表面張力が
32mN/mである。使用した塗装装置は、図1および
図2に記載の構成で、塗装用ガン3を2軸ロボットのア
ームに装着し、採択したノズル13は、その吐出口12
におけるスリットの幅が0.03mmで、スリットの長
さが50mmである。ノズル13の先端と被塗物面Wと
の距離を20mmに選定するほか、塗装用ガン3の移動
速度を800mm/秒に選択し、加圧塗料の吐出圧力を
30kg/cmに設定する。上記条件のもとにリボン
状塗膜を形成して温度が70℃のもとに10分間乾燥し
た結果、非塗り重ね部分において60±10μmで、塗
り重ね部分において100±20μmであり、乾燥塗膜
の仕上がり状態は、平滑性に優れ、泡の発生もなく良好
であり、図3のように塗装領域の境界はきわめて明瞭
で、非塗装領域への塗料の付着はまったく見られなかっ
た。
【0026】なお、塗料の粘度の測定は、株式会社東京
計器製のB型粘度計(形式B8M)を使用し、また、塗
料の表面張力の測定は、協和化学社製の協和CBVP式
表面張力計を使用した。測定時の塗料の温度は20℃で
ある。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果がある。
【0028】スリット型ノズル13から水性ストリッパ
ブル塗料を液膜状に吐出して被塗物面Wにリボン状に塗
布する塗装方法において、水性塗料の粘度を、温度20
℃で回転数6rpmにおけるブルックフィールド型粘度
計で1〜50Pa・sの範囲内に選定し、かつ表面張力
を40mN/m以下に選定したから、これにより塗料を
比較的低圧のもとに吐出させるにも拘らず、吐出性,流
動性,濡れ性,展延性,塗膜形成性,連続膜形成性等を
適切に確保し、境界が明瞭で平滑な可剥離性保護膜を容
易かつ高能率のもとに形成することができる。
【0029】塗装用ガン3の先端に装着するスリット型
ノズル13の吐出口12に近い上流に、スリット状の出
口流路を有する補助開閉弁15を設けて補助開閉弁15
下流の液溜り部分の容積を極力限定し、かつスリット型
ノズル13の上流直前において、主開閉弁7が確実に開
通している時期に限り補助開閉弁15を開通させるよう
にしたから、これによりノズル13から液体材料の吐出
の開始並びに終了を「きれ」よく行うことができ、従っ
て形成されるリボン状塗膜は、図4のような始端におい
て丸みを帯びあるいは終端において尾を引くパターンと
は異なり、図3のように始端および終端が画然と形成さ
れる状態にすることが可能となり、マスキングに関連す
る資源,時間,経費を著しく節減することができるので
あり、自動車の車体に対する水性ストリッパブル保護膜
の形成に好適である。
【0030】ノズル13に近い移動方向前位にノズル1
3から被塗物面Wまでの距離を計測する距離計測センサ
18を付設してその計測値信号に基づいてノズル13の
先端から被塗物面Wまでの距離を一定に保持するように
したから、これにより被塗物の凹凸面においても塗膜の
膜厚,平滑度を一定に形成することができる。
【0031】加圧塗料供給源1から塗装用ガン3への塗
料供給路2に、空気圧駆動型の圧力調整機能付ポンプ4
を介設したから、これにより塗料供給路2に格別な圧力
調整装置を付設することなく塗料の供給圧力を所望の一
定値に設定することができるばかりでなく、10〜数1
0kg/cm程度の比較的広範囲にわたり一定の圧力
のもとに塗料を容易に供給することができる。
【0032】スリット型ノズル13を複数個列設するこ
とにより、一度に広幅のリボン状の塗膜を高能率のもと
塗装することができる。
【0033】塗装用ガン3の先端に装着するスリット型
ノズル13として、その吐出口12に近い上流に、スリ
ット状の出口流路を有するコック型もしくはスライド型
等の補助開閉弁15を設けたから、比較的簡単な構造の
付設設備にも拘わらず、スリット型ノズル13の吐出口
12付近における滞溜塗料を極力限定し、始端並びに終
端が画然としたリボン状の塗膜を容易に形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗装装置を示す補助開閉弁が閉止状態
の部分的破断正面図である。
【図2】図1の装置の要部だけを示す補助開閉弁が開通
状態の縦断側面図である。
【図3】本発明方法により形成したリボン状塗膜の平面
図である。
【図4】従来方法により形成したリボン状塗膜の平面図
である。
【符号の説明】
1 加圧塗料供給源 2 塗料供給路 3 塗装用ガン 4 ポンプ 5 ガン本体 7 主開閉弁 12 吐出口 13 ノズル 15 補助開閉弁 18 距離計測センサ W 被塗物面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 5/00 B05D 5/00 A (72)発明者 柏田 清治 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内 (72)発明者 木村 祐二 神奈川県秦野市平沢183番10 アロイ工器 株式会社内 (72)発明者 鈴木 潤一 神奈川県秦野市平沢183番10 アロイ工器 株式会社内 Fターム(参考) 4D075 AC04 AC92 AC93 AC96 CA48 DA31 DB02 DC12 EA60 4F033 AA01 BA03 CA05 GA03 LA13 4F035 AA03 CA01 CB03 CB13 CB14 CB27 CB29 CD05 CD12 CD19 4F041 AA01 AB01 BA05 BA12 BA36 BA53

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装用ガンの先端にスリット型ノズルを
    装着した塗装装置を使用し、塗装用ガンを被塗物面に対
    向したまま相対的に移動させつつ、ノズルから液体材料
    を液膜状に吐出して被塗物面にリボン状に塗布する塗装
    方法であって、適用する液体材料は水性ストリッパブル
    塗料であり、その粘度が、温度20℃で回転数6rpm
    におけるブルックフィールド型粘度計で1〜50Pa・
    sの範囲内にあり、かつ表面張力が40mN/m以下で
    あることを特徴とする塗装方法。
  2. 【請求項2】 塗装用ガン(3)の先端に装着するスリ
    ット型ノズル(13)として、このノズル(13)の吐
    出口(12)に近い上流に、スリット状の出口流路を有
    する補助開閉弁(15)が設けられ、塗装用ガン(3)
    における主開閉弁(7)の開閉に関連してこの補助開閉
    弁(15)の開閉を行うようにした塗装装置を使用し、
    塗装用ガン(3)を被塗物面(W)に対向したまま相対
    的に移動させつつ、ノズル(13)から液体材料を液膜
    状に吐出するようにし、かつ主開閉弁(7)と補助開閉
    弁(15)との開閉に関し、主開閉弁(7)の開通から
    適度に遅延して補助開閉弁(15)を開通するようにす
    ると共に、補助開閉弁(15)の閉止から適度に遅延し
    て主開閉弁(7)を閉止するようにし、ノズル(13)
    から液膜状に吐出する液体材料を被塗物面(W)にリボ
    ン状に塗布するようにしたことを特徴とする塗装方法。
  3. 【請求項3】 塗装用ガン(3)に近い移動方向前位に
    付設した距離計測センサ(18)により、ノズル(1
    3)から被塗物面(W)までの距離を計測し、ノズル
    (13)から被塗物面(W)までの距離を一定に保持す
    るようにした請求項1または請求項2に記載の塗装方
    法。
  4. 【請求項4】 塗装用ガン(3)から被塗物面(W)に
    液膜を吐出しつつ塗装用ガン(3)を被塗物面(W)と
    相対的に移動することにより被塗物面(W)にリボン状
    の塗膜を形成する塗装装置であって、塗装用ガン(3)
    の先端にスリット型ノズル(13)を装着するするほ
    か、このスリット型ノズル(13)の吐出口(12)に
    近い上流に、スリット状の出口流路を有する補助開閉弁
    (15)を設けてこの補助開閉弁(15)を塗装用ガン
    (3)における主開閉弁(7)の開閉に関連して開閉す
    るようにしたことを特徴とする塗装装置。
  5. 【請求項5】 加圧塗料供給源(1)から塗装用ガン
    (3)への塗料供給路(2)に、空気圧駆動型の圧力調
    整機能付ポンプ(4)を介設した請求項4に記載の塗装
    装置。
  6. 【請求項6】 リボン状塗膜同士が接触もしくは部分的
    に重なる状態のもとに幅広く形成されるように複数のス
    リット型ノズル(13)を列設した請求項4または請求
    項5に記載の塗装装置。
  7. 【請求項7】 塗装用ガンの先端に装着するスリット型
    ノズルであって、ノズル(13)の吐出口(12)に近
    い上流に、スリット状の出口流路を有するコック型もし
    くはスライド型の補助開閉弁(15)を設けたことを特
    徴とする弁付ノズル。
  8. 【請求項8】 請求項1または請求項2に記載の塗装方
    法により塗膜を形成した被塗物。
  9. 【請求項9】 塗膜を形成する対象が自動車の車体であ
    る請求項8に記載の被塗物。
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