JP2001127615A - 分割レベル論理回路 - Google Patents

分割レベル論理回路

Info

Publication number
JP2001127615A
JP2001127615A JP30646799A JP30646799A JP2001127615A JP 2001127615 A JP2001127615 A JP 2001127615A JP 30646799 A JP30646799 A JP 30646799A JP 30646799 A JP30646799 A JP 30646799A JP 2001127615 A JP2001127615 A JP 2001127615A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clamp
transistor
logic circuit
voltage
output terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30646799A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Koizumi
弘 小泉
Shoichi Shimaya
正一 嶋屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP30646799A priority Critical patent/JP2001127615A/ja
Publication of JP2001127615A publication Critical patent/JP2001127615A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Logic Circuits (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子の耐圧以上の電源電圧で動作し、複数の
入力信号に対する複数の出力信号をレベル可変で出力で
きる分割レベル論理回路を提供する。 【解決手段】 CMOSインバーター回路を構成する動
作トランジスタMP1(PMOS)とMN2(NMO
S)の間に、2つのクランプトランジスタMP3とMN
4を直列に接続する。クランプトランジスタMP3のゲ
ートにはクランプ電圧VBpを、MN4のゲートにはク
ランプ電圧VBnを印加する。動作トランジスタMP1
にはVDD(電源電圧)−VBpを振幅とする入力信号
Vin_Pを入力し、MN2にはこれと同位相のVBn
−GND(接地電位)を振幅とする信号Vin_Nを入
力する。MP3とMN4の接続点からインバーター出力
端子Voutを、MP1とMP3の接続点からPMOS
出力端子YPを、MN4とMN2の接続点からNMOS
出力端子YNを引き出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路に
おける基本論理回路に関し、特にp型電界効果トランジ
スタ(以下PMOSと略す)とn型電界効果トランジス
タ(以下NMOSと略す)を用いて構成する相補型電界
効果トランジスタ(以下CMOSと略す)論理回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のCMOS論理回路のうち、最も基
本的かつ一般的なCMOSインバーター回路(NOTゲ
ート)の回路図を図10に示す。
【0003】図10において、MP1はPMOSであ
り、MN2はNMOSである。MP1とMN2のゲート
には入力端子Vinが接続され、MP1のドレインには
電源VDDが接続されている。MN2のソースは接地
(GND)されている。MP1とMN2は直列に接続さ
れ、その中間接続点は出力端子Voutに接続されてい
る。ここで、Vinの電位がハイレベルであるときは、
MP1は非導通でありMN2は導通となるので、Vou
tには接地レベル(ローレベル)が出力される。Vin
の電位がローレベルであるときは、MP1が導通であり
MN2は非導通となるので、VoutにはVDDの電位
(ハイレベル)が出力される。
【0004】この回路はクロックを必要とせず、負荷駆
動能力が高く消費電力が少ないため広く一般的に基本論
理回路として用いられている。このほか、基本的な論理
回路にはいくつか種類があるが、いずれもPMOSとN
MOSを直列もしくは並列に組み合わせて接続し、入力
信号に応じた出力信号を電源電圧もしくは接地電位とし
て出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のCMOS論理回
路の問題点について、従来の論理回路のうちCMOSイ
ンバーター回路を例に図10を用いて述べる。
【0006】第1に、入力信号の電位Vinや電源電圧
VDD、もしくは入力信号と電源電圧間の電位差が、ト
ランジスタのソース・ドレイン耐圧およびゲート酸化膜
耐圧の範囲内に制限されるため、これらの耐圧が低いデ
バイスでは入力信号の電位振幅や電源電圧に制約が生じ
る。このため、SOI(Silicon On Ins
ulator)素子に代表される低耐圧のデバイスで回
路を構成するためには、低い電源電圧で動作させる必要
があり、電源電圧を下げる仕組みが別途必要となるた
め、高コストとなったり、既存規格との不一致が生じた
りするため、従来部品との混成に問題を生じていた。
【0007】第2に、例えば電源電圧VDDをレギュレ
ータなどで下げてVDDLとし、論理回路の電源に用い
る回路Aでは、出力レベルは常にVDDL以下となる。
このため、VDDを電源電圧として動作する回路Bに回
路Aの出力を入力する場合、振幅が不足するなどの問題
が生じる。
【0008】すなわち、従来の技術では、素子の耐圧以
上の電源電圧をそのまま用いる論理回路が存在しなかっ
た。
【0009】本発明は、用いる素子の耐圧以上の電源電
圧で動作し、複数の入力信号に対する複数の出力信号を
レベル可変で出力できる分割レベル論理回路を提供する
事を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明の分割レベル論理回路は、MOSトランジス
タを用いたCMOS論理回路において、それぞれに所定
の信号が入力されて動作する1以上のPMOSトランジ
スタからなる第1の動作トランジスタと1以上のNMO
Sトランジスタからなる第2の動作トランジスタの間
に、第3および第4のクランプトランジスタを直列に付
加した構成を有し、前記第3および第4の一方または双
方のクランプトランジスタの接続点に出力端子を備える
ことを特徴とする。
【0011】あるいは、上記の分割レベル論理回路にお
いて、第1の動作トランジスタと第2のトランジスタの
一つの対のそれぞれに入力される前記所定の信号は、入
力信号の位相を維持したまま、前記第3および第4のク
ランプトランジスタのクランプ電圧で該入力信号の振幅
を分割した2つの異なる信号であることを特徴とする。
【0012】あるいは、上記の分割レベル論理回路にお
いて、前記出力端子として、第1の動作トランジスタと
第3のクランプトランジスタの接続点に出力端子YP
を、第2の動作トランジスタと第4のクランプトランジ
スタの接続点に出力端子YNを備えることを特徴とす
る。
【0013】あるいは、上記の分割レベル論理回路にお
いて、第1の動作トランジスタと第2の動作トランジス
タの対毎に一つの入力信号を分割した異なる信号をそれ
ぞれ入力し、第3および第4のクランプトランジスタの
ゲートに同一のクランプ電圧VBを印加することで、前
記出力端子YPには電源電圧とVB間を振幅する信号
を、前記出力端子YNにはVBと接地電位間を振幅する
信号を出力することを特徴とする。
【0014】あるいは、上記の分割レベル論理回路にお
いて、第1の動作トランジスタと第2の動作トランジス
タの対毎に一つの入力信号を分割した異なる信号をそれ
ぞれ入力し、第3のクランプトランジスタのゲートに印
加するクランプ電圧VBnと第4のクランプトランジス
タのゲートに印加するクランプ電圧VBpとをそれぞれ
調節する回路を設けることで、前記出力端子YPおよび
出力端子YNの電位振幅を調節することを特徴とする。
【0015】本発明の分割レベル論理回路(以下SLL
[Separated LevelLogic]と略
す)は、従来のCMOS論理回路を構成するPMOSと
NMOSへの入力端子を2つに分割し、その間にクラン
プトランジスタを2つ付加して、これらのクランプトラ
ンジスタのゲートには同一電圧VB、あるいは出力レベ
ル調節電圧VBpおよびVBnを入力することが従来の
論理回路と異なる。したがって、従来の論理回路では、
電源電圧と接地電位を振幅する入出力電圧のみを得るの
に対し、本発明では、これに加え、VB、あるいはVB
pおよびVBnによって電源電位と接地電位を分割した
複数種の電位振幅をもつ入出力信号を得る。VBpおよ
びVBnの調節により、電源電圧に応じた最適な入出力
電圧が設定できる。
【0016】このため、従来の素子に比べて、ソース・
ドレイン耐圧やゲート酸化膜耐圧が低い素子に対しても
電源電圧を変えずに、素子の耐圧範囲内の電圧振幅によ
る動作が実現できるので、従来の規格に対する適合性を
損なわずに長期信頼性を確保した回路設計が可能とな
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を用いて詳細に説明する。
【0018】図1を用いて本発明の第1の実施形態例の
構成を説明する。本実施形態例では、最も基本的なイン
バーター回路(NOTゲート)を例示する。MP1とM
P3は閾値電圧VthpをもつPチャネルMOSトラン
ジスタであり、MN4とMN2は閾値電圧Vthnをも
つNチャネルMOSトランジスタである。MP1にはV
DD(電源電圧)−VBp(PMOSクランプ電圧)を
振幅とする入力信号Vin_Pを入力し、MN2には入
力信号Vin_Pと同位相でVBn(NMOSクランプ
電圧)−GND(接地電位)を振幅とする信号Vin_
Nを入力する。この2つの動作トランジスタMP1とM
N2の間に、2つのクランプトランジスタMP3とMN
4を直列に接続する。MP3とMN4の中間接続点がイ
ンバーター出力端子Voutであり、MP1とMP3の
中間接続点がPMOS出力端子YPであり、MN4とM
N2の中間接続点がNMOS出力端子YNである。
【0019】上記において、動作トランジスタへの入力
信号Vin_P、Vin_Nは、レベルシフタやクリッ
パ、クランパなどの波形整形回路によって入力信号Vi
nから作成することができる。出力端子YP,YNは、
本分割レベル論理回路同士を多段に接続する場合に用
い、出力端子Voutは従来の論理回路やその他の一般
の回路と接続する場合に用いる。したがって、用途によ
り使用しない出力端子は省略してもよい。MP3,MN
4に印加するクランプ電圧は外部から供給するか、例え
ば図2に示すような回路、すなわち電源電圧VDDと接
地電位の間にPMOSトランジスタMP5,6とNMO
SトランジスタMN7を直列に接続し、各トランジスタ
の接続点からバイアス電圧を得る回路を用いて供給す
る。このバイアス電圧を調節するには、トランジスタの
サイズ(例えばゲート幅、ソース・ドレイン間の長さ
等)を変えてオン抵抗を調節することにより対応するこ
とができる。簡易には抵抗分割回路を用いることもでき
る。
【0020】図1において、今、MP1とMN2の動作
トランジスタにそれぞれハイレベルの信号(VDDとV
Bn)が入力されるとする。動作トランジスタMN2お
よびクランプトランジスタMN4はオンとなるので、V
out端子とYN端子にはGNDレベルが出力される。
一方、YP端子の電位は、動作トランジスタMP1がオ
フであり、かつクランプトランジスタMP3が閾値状態
を保つため、VBp以下には電位が低下せず、VBp+
|Vthp|が出力される。
【0021】次に、MP1とMN2の動作トランジスタ
にそれぞれローレベルの信号(VBpとGND)が入力
されるとする。動作トランジスタMP1およびクランプ
トランジスタMP3はオンとなるので、Vout端子と
YP端子にはVDDレベルが出力される。一方、YN端
子の電位は、動作トランジスタMN2がオフであり、か
つクランプトランジスタMN4が閾値状態を保つため、
VBn以上には電位が増加せず、VBn−|Vthn|
が出力される。
【0022】このように、YP端子とYN端子にはそれ
ぞれMP1とMN2への入力信号の反転信号が出力さ
れ、Vout端子には電源電圧と接地電位を振幅にもつ
反転信号が出力される。したがって、いずれのトランジ
スタのいかなる端子間にも電源電圧とクランプ電圧の差
分以下、もしくはクランプ電圧と接地電位以下の電位差
しか生じない。
【0023】図3に、図1に示した本発明の第1の実施
形態例において、VDD=3.3V、VBp=1.0
V、VBn=2.0Vとした場合の回路シミュレーショ
ン結果を示す。シミュレーションでは、図1に示したイ
ンバーター回路を4段並列接続し、結果は3段目のイン
バーターの各出力を示している。周波数は200MHz
とし、デューティー比、すなわちパルス一周期における
オン(ハイレベル)時間の比率は50%とした。図3に
おいて、出力端子YP,YN,Voutの各出力信号は
VYP,VYN,Voutと表している。
【0024】図3に示したとおり、電源電圧が3.3V
であっても、YP端子は1V〜3.3Vの電圧振幅を出
力し、YN端子は0V〜2Vの振幅を出力している。さ
らに、YPおよびYN端子がハイレベルであるときは、
Vout端子もハイレベルである3.3Vを、YPおよ
びYN端子がローレベルであるときは、Vout端子も
ローレベルである0Vを出力する。すなわち、Vout
端子からは、従来のインバーター回路と同様に、VDD
とGNDを振幅する信号が得られる。
【0025】このように、各トランジスタの端子間にか
かる電位差は、MP1ではVDD−VBpを超えず、M
P3ではVDD−VBpもしくはVBp−GNDを超え
ない。同様に、MN2ではVBn−GNDを、MN4で
はVBn−GNDもしくはVDD−VBnを超える電位
差は端子間にかからない。デバイスの耐圧に合わせてV
BpとVBnの値を選択すれば、これらの最大電位差が
耐圧を超えない範囲で電源電圧の上限を従来技術に比べ
て拡大できる。
【0026】図4を用いて本発明の第2の実施形態例の
構成を説明する。第1の実施形態例では2つの異なるク
ランプ電圧が必要であったが、VBp=VBn(=V
B)が選択可能である場合は図4のようにクランプ端子
を1つにすることができる。
【0027】図5を用いて本発明の第3の実施形態例を
説明する。図5は最も基本的な論理回路の一つであるN
ANDゲートを、本発明の分割レベル論理回路を用いて
構成した場合の回路図である。
【0028】本実施形態例では、並列接続した動作トラ
ンジスタMP1−1およびMP1−2(PMOS)と、
直列接続した動作トランジスタMN2−2およびMN2
−1(NMOS)との間に、クランプトランジスタMP
3(PMOS)およびMN4(NMOS)を直列接続し
ている。
【0029】動作トランジスタMP1−1とMP1−2
への入力端子をそれぞれAP1およびAP2とし、入力
信号をそれぞれVP1およびVP2とする。同様に動作
トランジスタMN2−1とMN2−2への入力端子およ
び入力信号をそれぞれAN1,AN2およびVN1,V
N2とする。動作トランジスタMP1−1およびMP1
−2とクランプトランジスタMP3との接続点から出力
端子YPを、動作トランジスタMN2−2とクランプト
ランジスタMN4との接続点から出力端子YNを、クラ
ンプトランジスタMP3とMN4の接続点から出力端子
Voutをそれぞれ引き出し、各々の出力信号をVY
P、VYNおよびVoutとする。図5の回路における
各端子と電圧(信号)の対応関係は、図9のとおりであ
る。
【0030】動作PMOSトランジスタに対する入出力
信号、すなわちVP1,VP2,VYPは、ハイレベル
の電位が電源電圧VDD、ローレベルの電位がクランプ
トランジスタMP3に入力するクランプ電圧VBpとな
る。動作NMOSトランジスタに対する入出力信号、す
なわちVN1,VN2,VYNは、ハイレベルの電位が
MN4に入力するクランプ電圧VBn、ローレベルの電
位が接地電位(0V)となる。AP1とAN1,AP2
とAN2がそれぞれペアとなってNANDゲートの2入
力を構成し、各ペアのトランジスタには同じレベルの入
力信号がクランプ電圧で分割されて入力される。
【0031】入力信号の分割の手段、クランプ電圧の発
生手段および出力端子の用途とその省略については、第
1の実施形態例で述べたとうりである。
【0032】図6に図5の回路の真理値表を示す。本回
路は、全ての入力信号がハイレベル(H)である場合に
はYP,YN端子ともにローレベル(L)を出力する
が、それ以外の組み合わせではハイレベル(H)を出力
し、NAND論理回路として機能する。
【0033】第1の実施形態例と同じ原理により、クラ
ンプトランジスタの働きでYP端子のローレベル(L)
の電位はVBp以下にはならず、YN端子のハイレベル
(H)の電位はVBn以上にはならないため、クランプ
電圧VBpとVBnを適切に選択することで、各素子の
各端子間の電位差が素子の耐圧を超えない範囲で動作さ
せることができる。
【0034】図7を用いて本発明の第4の実施形態例を
説明する。図7は最も基本的な論理回路の一つであるN
ORゲートを、本発明の分割レベル論理回路を用いて構
成した場合の回路図である。
【0035】本実施形態例では、直列接続した動作トラ
ンジスタMP1−1およびMP1−2(PMOS)と、
並列接続した動作トランジスタMN2−2およびMN2
−1(NMOS)との間に、クランプトランジスタMP
3(PMOS)およびMN4(NMOS)を直列接続し
ている。
【0036】動作トランジスタMP1−1とMP1−2
への入力端子をそれぞれAP1およびAP2とし、入力
信号をそれぞれVP1およびVP2とする。同様に動作
トランジスタMN2−1とMN2−2への入力端子およ
び入力信号をそれぞれAN1,AN2およびVN1,V
N2とする。動作トランジスタMP1−2とクランプト
ランジスタMP3との接続点から出力端子YPを、動作
トランジスタMN2−1,MN2−2とクランプトラン
ジスタMN4との接続点から出力端子YNを、クランプ
トランジスタMP3とMN4の接続点から出力端子Vo
utをそれぞれ引き出し、各々の出力信号をVYP、V
YNおよびVoutとする。図7の回路における各端子
と電圧(信号)の対応関係は、図9のとおりである。
【0037】動作PMOSトランジスタに対する入出力
信号、すなわちVP1,VP2,VYPは、ハイレベル
の電位が電源電圧VDD、ローレベルの電位がクランプ
トランジスタMP3に入力するクランプ電圧VBpとな
る。動作NMOSトランジスタに対する入出力信号、す
なわちVN1,VN2,VYNは、ハイレベルの電位が
MN4に入力するクランプ電圧VBn、ローレベルの電
位が接地電位(0V)となる。AP1とAN1,AP2
とAN2がそれぞれペアとなってNORゲートの2入力
を構成し、各ペアのトランジスタには同じレベルの入力
信号がクランプ電圧で分割されて入力される。
【0038】入力信号の分割の手段、クランプ電圧の発
生手段および出力端子の用途とその省略については、第
1の実施形態例で述べたとうりである。
【0039】図8に図7の回路の真理値表を示す。本回
路は、全ての入力信号がローレベル(L)である場合に
はYP,YN端子ともにハイレベル(H)を出力する
が、それ以外の組み合わせ、すなわち対となる入力端子
の一方又は双方がハイレベル(H)の場合にはローレベ
ル(L)を出力し、NOR論理回路として機能する。
【0040】第1の実施形態例と同じ原理により、クラ
ンプトランジスタの働きでYP端子のローレベル(L)
の電位はVBp以下にはならず、YN端子のハイレベル
(H)の電位はVBn以上にはならないため、クランプ
電圧VBpとVBnを適切に選択することで、各素子の
各端子間の電位差が素子の耐圧を超えない範囲で動作さ
せることができる。
【0041】以上のように、スイッチング動作する1以
上のPMOSトランジスタと1以上のNMOSトランジ
スタの間に2つのクランプトランジスタを接続すること
で、上記実施形態例で示したNOT,NAND,NOR
以外の全ての論理ゲートについても同じ効果を実現する
ことができる。また、本発明の論理回路はディジタル、
アナログ双方の回路に適用でき、ディジタル・アナログ
混載回路においても同じ効果を実現できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明は素子の耐
圧を超える電源電圧を用いる場合でも、レギュレータ等
で電源電圧を降圧せずに、耐圧の範囲内の電位差で論理
回路を動作させることができる。また、外部降圧回路や
昇圧回路を必要としないため、コスト上昇を回避でき、
システム容積を縮小できる。本発明では、例えばSOI
素子のように微細化と高集積化が容易で高速動作・低消
費電力特性を有するが、ソース・ドレイン間の耐圧が低
く、高い電源電圧では充分な性能が得られない素子を用
いた回路においても、従来の5Vや3.3Vといった電
源電圧をそのまま適用できる。さらに、リチウムイオン
電池のように、高電力密度を有するが初期電圧が4.1
Vと高い出力電圧の電池を電源としてそのまま用いるこ
とができるので、携帯環境における低耐圧素子の使用が
可能となる。このように、本発明の分割レベル論理回路
を用いれば、SOI素子などの高性能を従来素子との整
合性を保ちつつ発揮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態例を示す図であって、
本発明の分割レベル論理回路をインバーター回路(NO
Tゲート)に適用した場合の回路図である。
【図2】上記実施形態例におけるバイアス電圧発生回路
の例を示す図である。
【図3】(a),(b),(c),(d)は、図1で示
した回路のシミュレーション解析結果を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態例を示す図であって、
図1で示した回路中のクランプ電圧を1つに統合した場
合の回路図である。
【図5】本発明の第3の実施形態例を示す図であって、
本発明の分割レベル論理回路をNANDゲートに適用し
た場合の回路図である。
【図6】図5の真理値表を示す図である。
【図7】本発明の第4の実施形態例を示す図であって、
本発明の分割レベル論理回路をNORゲートに適用した
場合の回路図である。
【図8】図7の真理値表を示す図である。
【図9】図5、図7における各端子と電圧(信号)との
対応を示す図である。
【図10】従来のインバーター回路(NOTゲート)を
説明する図である。
【符号の説明】
MP1,MP1−1,MP1−2…動作トランジスタ
(PMOS) MN2,MN2−1,MN2−2…動作トランジスタ
(NMOS) MP3…クランプトランジスタ(PMOS) MN4…クランプトランジスタ(NMOS)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J055 AX33 AX34 AX52 AX64 BX16 CX24 DX22 DX56 DX72 DX83 EX07 EX21 EY21 EZ07 EZ16 FX12 FX17 FX35 GX01 GX04 5J056 AA03 AA11 BB46 CC12 DD13 DD29 EE11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MOSトランジスタを用いたCMOS論
    理回路において、 それぞれに所定の信号が入力されて動作する1以上のP
    MOSトランジスタからなる第1の動作トランジスタと
    1以上のNMOSトランジスタからなる第2の動作トラ
    ンジスタの間に、第3および第4のクランプトランジス
    タを直列に付加した構成を有し、 前記第3および第4の一方または双方のクランプトラン
    ジスタの接続点に出力端子を備えることを特徴とする分
    割レベル論理回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の分割レベル論理回路にお
    いて、 第1の動作トランジスタと第2のトランジスタの一つの
    対のそれぞれに入力される前記所定の信号は、入力信号
    の位相を維持したまま、前記第3および第4のクランプ
    トランジスタのクランプ電圧で該入力信号の振幅を分割
    した2つの異なる信号であることを特徴とする分割レベ
    ル論理回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の分割レベル論理
    回路において、 前記出力端子として、第1の動作トランジスタと第3の
    クランプトランジスタの接続点に出力端子YPを、第2
    の動作トランジスタと第4のクランプトランジスタの接
    続点に出力端子YNを備えることを特徴とする分割レベ
    ル論理回路。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の分割レベル論理回路にお
    いて、 第1の動作トランジスタと第2の動作トランジスタの対
    毎に一つの入力信号を分割した異なる信号をそれぞれ入
    力し、 第3および第4のクランプトランジスタのゲートに同一
    のクランプ電圧VBを印加することで、前記出力端子Y
    Pには電源電圧とVB間を振幅する信号を、前記出力端
    子YNにはVBと接地電位間を振幅する信号を出力する
    ことを特徴とする分割レベル論理回路。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の分割レベル論理回路にお
    いて、 第1の動作トランジスタと第2の動作トランジスタの対
    毎に一つの入力信号を分割した異なる信号をそれぞれ入
    力し、 第3のクランプトランジスタのゲートに印加するクラン
    プ電圧VBnと第4のクランプトランジスタのゲートに
    印加するクランプ電圧VBpとをそれぞれ調節する回路
    を設けることで、前記出力端子YPおよび出力端子YN
    の電位振幅を調節することを特徴とする分割レベル論理
    回路。
JP30646799A 1999-10-28 1999-10-28 分割レベル論理回路 Pending JP2001127615A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30646799A JP2001127615A (ja) 1999-10-28 1999-10-28 分割レベル論理回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30646799A JP2001127615A (ja) 1999-10-28 1999-10-28 分割レベル論理回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001127615A true JP2001127615A (ja) 2001-05-11

Family

ID=17957375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30646799A Pending JP2001127615A (ja) 1999-10-28 1999-10-28 分割レベル論理回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001127615A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004023402A (ja) * 2002-06-14 2004-01-22 Ricoh Co Ltd Ioセル回路
JP2009518730A (ja) * 2005-12-08 2009-05-07 エヌエックスピー ビー ヴィ 低電圧トランジスタを使用する高電圧電力スイッチ
JP2009218680A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Sony Corp 駆動回路、駆動方法、固体撮像装置および電子機器
US7728651B2 (en) 2007-11-07 2010-06-01 Panasonic Corporation Drive circuit, voltage conversion device and audio system
JP2010537579A (ja) * 2007-08-23 2010-12-02 クゥアルコム・インコーポレイテッド 適応型バイアシングを用いた高スイング演算増幅器出力段
US7876316B2 (en) 2007-06-22 2011-01-25 Seiko Epson Corporation Reference voltage selection circuit, display driver, electro-optical device, and electronic instrument
JP2013236235A (ja) * 2012-05-08 2013-11-21 Toppan Printing Co Ltd 半導体集積回路
KR20150074444A (ko) 2013-12-24 2015-07-02 삼성전기주식회사 구동 신호 생성 장치

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50145065A (ja) * 1974-05-10 1975-11-21
JPS6337716A (ja) * 1986-07-31 1988-02-18 Nec Corp ゲ−ト回路
JPH07111450A (ja) * 1993-10-08 1995-04-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ディープサブミクロンmosfet出力バッファ回路
JPH09172368A (ja) * 1995-12-19 1997-06-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体出力回路
JP2001053558A (ja) * 1999-08-09 2001-02-23 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 演算増幅器

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50145065A (ja) * 1974-05-10 1975-11-21
JPS6337716A (ja) * 1986-07-31 1988-02-18 Nec Corp ゲ−ト回路
JPH07111450A (ja) * 1993-10-08 1995-04-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ディープサブミクロンmosfet出力バッファ回路
JPH09172368A (ja) * 1995-12-19 1997-06-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体出力回路
JP2001053558A (ja) * 1999-08-09 2001-02-23 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 演算増幅器

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004023402A (ja) * 2002-06-14 2004-01-22 Ricoh Co Ltd Ioセル回路
JP2009518730A (ja) * 2005-12-08 2009-05-07 エヌエックスピー ビー ヴィ 低電圧トランジスタを使用する高電圧電力スイッチ
JP4756138B2 (ja) * 2005-12-08 2011-08-24 エスティー‐エリクソン、ソシエテ、アノニム 低電圧トランジスタを使用する高電圧電力スイッチ
US7876316B2 (en) 2007-06-22 2011-01-25 Seiko Epson Corporation Reference voltage selection circuit, display driver, electro-optical device, and electronic instrument
JP2010537579A (ja) * 2007-08-23 2010-12-02 クゥアルコム・インコーポレイテッド 適応型バイアシングを用いた高スイング演算増幅器出力段
US7728651B2 (en) 2007-11-07 2010-06-01 Panasonic Corporation Drive circuit, voltage conversion device and audio system
JP2009218680A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Sony Corp 駆動回路、駆動方法、固体撮像装置および電子機器
JP2013236235A (ja) * 2012-05-08 2013-11-21 Toppan Printing Co Ltd 半導体集積回路
KR20150074444A (ko) 2013-12-24 2015-07-02 삼성전기주식회사 구동 신호 생성 장치
US9146646B2 (en) 2013-12-24 2015-09-29 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Apparatus for generating driving signal

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4768300B2 (ja) 電圧レベル変換回路及び半導体集積回路装置
EP2965425B1 (en) Voltage level shifter with a low-latency voltage boost circuit
US20030011418A1 (en) Level shifting circuit
JP2002290230A (ja) Cmosインバータ
US6154077A (en) Bistable flip-flop
JPH09261036A (ja) レベル変換回路及び半導体集積回路
JP2001127615A (ja) 分割レベル論理回路
US20030117207A1 (en) Level shifter having plurality of outputs
JPH1188072A (ja) Mos半導体集積回路
JPH10209852A (ja) レベルシフター
JP3068752B2 (ja) 半導体装置
JPH0677804A (ja) 出力回路
CN110739958B (zh) 电平转换电路
US20030222701A1 (en) Level shifter having plurality of outputs
US5077492A (en) Bicmos circuitry having a combination cmos gate and a bipolar transistor
JPH0846508A (ja) Cmosレベルシフト回路
JPH04357710A (ja) 論理回路
JP2003101405A (ja) レベルシフト回路
JPH07105709B2 (ja) 電圧変換回路
JPS594890B2 (ja) デイジタル回路
JPH05110419A (ja) Cmosインバータ回路
JP2555046Y2 (ja) 出力バッファ回路
JPH0575205B2 (ja)
JPH0210763A (ja) 半導体集積回路
JPS62208715A (ja) 半導体集積回路