JP2001121768A - 熱転写型記録装置 - Google Patents

熱転写型記録装置

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JP2001121768A
JP2001121768A JP30787099A JP30787099A JP2001121768A JP 2001121768 A JP2001121768 A JP 2001121768A JP 30787099 A JP30787099 A JP 30787099A JP 30787099 A JP30787099 A JP 30787099A JP 2001121768 A JP2001121768 A JP 2001121768A
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Japan
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color material
recording apparatus
plastic card
temperature
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JP30787099A
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English (en)
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Yoshihiro Kataoka
義博 片岡
Noriaki Nakagawa
典昭 中川
Takayoshi Oga
隆義 大賀
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置内温度の変化があってもインクシート搬
送量が影響を受けず高品位の画像を安定して形成可能な
熱転写型記録装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の熱転写型記録装置は、色材層を
有する転写材シートとしてのインクシート1を搬送しな
がら転写位置で選択的に加熱して記録を受ける被対象物
としてのプラスチックカード6に前記色材層を転移させ
て画像を形成する熱転写型記録装置において、インクシ
ート1を搬送する搬送手段での搬送量をサーミスタ5で
検出した本装置内の温度に基づいて制御する制御手段2
4を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写型プリンタ
などの熱転写型記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の熱転写型記録装置は、図3に示す
ように、色材を転写するための色材形成層と複数色の色
材層と保護層とが面順次に塗布されたインクシート1
と、未使用のインクシート1を巻いてあるインク供給ロ
ール2と、使用後のインクシート1を巻き取るインク巻
き取りロール3と、温度検出用のサーミスタ5が搭載さ
れているサーマルヘッド4と、透明なプラスチックカー
ド6と、矢印A及び矢印Bの方向へ往復運動が可能であ
りプラスチックカード6を搭載するステージ7と、表面
に画像形成を受ける未記録のプラスチックカード6を収
納するカードカートリッジ8と、画像形成を受けるプラ
スチックカード6をステージ7に搬送する搬送ローラ対
9と、画像形成済みのプラスチックカード6を排出する
排出ローラ対12などで構成されている。なお、インク
シート1とインク供給ロール2とインク巻き取りロール
3とは、インクカートリッジ(図示せず)に一体的に収
容されている。
【0003】以上のように構成された熱転写型記録装置
の記録動作について説明する。この熱転写型記録装置本
体がパーソナルコンピュータ等(図示せず)から印刷指
令を受領すると、カードカートリッジ8より1枚のプラ
スチックカード6が引き出され、搬送ローラ対9により
ステージ7上に導かれ、ステージ7上の所定の位置でカ
ード固定手段10により固定される。このときの本装置
内の温度をサーミスタ5にて検出する。サーミスタ5の
出力は、図4に示すように、プリンタ制御回路22に入
力される。プリンタ制御回路22は、パーソナルコンピ
ュータ等からの画像信号とサーミスタ5の出力に応じ
て、サーマルヘッド4の発熱体(図示せず)の発熱量を
指示する。発熱量制御手段23は、プリンタ制御回路2
2の指示に基づいて、サーマルヘッド4の発熱体の発熱
量を制御する。
【0004】次に、ステージ7が印刷開始位置に移動し
た後に、サーマルヘッド4が下降しインクシート1を介
してプラスチックカード6をプラテン11に圧着する。
次に、ステージ7が矢印A方向に所定の速度で移動しな
がら、サーマルヘッド4の上に設けられている発熱体
(図示せず)が発熱することで、インクシート1の上の
色材形成層をプラスチックカード6に転写する。
【0005】プラスチックカード6への色材形成層の転
写完了後、サーマルヘッド4は待機位置に上昇しインク
シート1の第1の色材部分の頭出しが行われ、同時にス
テージ7は印刷開始位置に戻る。そして再度サーマルヘ
ッド4によりインクシート1を介してプラスチックカー
ド6を圧着し、インクシート1とプラスチックカード6
とを密着させて搬送しながらサーマルヘッド4の発熱体
を選択的に発熱させて、インクシート1の第1の色材を
プラスチックカード6に転写する。
【0006】プラスチックカード6への第1の色材の転
写完了後、サーマルヘッド4は待機位置に上昇しインク
シート1の第2の色材部分の頭出しが行われ、同時にス
テージ7は印刷開始位置に戻り、前記の第1の色材と同
様な動作を行い第2の色材のプラスチックカード6への
転写が行われる。プラスチックカード6への第2の色材
の転写完了後、前記と同様な動作によって全色材の転写
が行われプラスチックカード7の上に所望の画像が形成
される。
【0007】プラスチックカード6への全色材の転写完
了後、サーマルヘッド4は待機位置に上昇しインクシー
ト1の白色の保護層部分の頭出しが行われ、同時にステ
ージ7は印刷開始位置に戻る。次にサーマルヘッド4に
よりインクシート1を介してプラスチックカード6を圧
着し、サーマルヘッド4の発熱体を発熱させ、白色の保
護層がプラスチックカード7に転写される。
【0008】このようにインクシート1の全ての転写材
がプラスチックカード6に転写されると、ステージ7が
排出位置に移動し、カード固定手段10が解除される。
そして、排出ローラ対12により画像形成済みのプラス
チックカード6が本熱転写型記録装置本体より排出され
る。ここで、この熱転写型記録装置のインクシート搬送
機構を、図5を用いて具体的に説明する。
【0009】インクシート搬送機構は、図5に示すよう
に、フレーム13と、回転軸上にウォームギヤ(図示せ
ず)が圧入され駆動源であるDCモータなどの搬送用モ
ータ14と、前記ウォームギヤと係合するウォームホイ
ール15と、アイドラギヤ16と、通常は2つのギヤが
一体物のごとく回転するが、一定以上の負荷がかかると
2つのギヤに回転数の差が生じるよう構成された2段ギ
ヤ構成のクラッチ17と、クラッチ17からの回転を伝
達する中間ギヤ18,19と、フレーム13上の巻き取
り軸に設置され中間ギヤ18と係合する巻き取りギヤ2
0とで構成されている。
【0010】以上のように構成されたインクシート搬送
機構は、インクカートリッジのインク巻き取りロール3
が巻き取りギヤ20と、インク供給ロール2が供給ギヤ
21とそれぞれ係合する構成となっている。プラスチッ
クカード6への転写材の転写時には、搬送用モータ14
の回転が巻き取りギヤ20まで伝達され使用済みのイン
クシート1の巻き取りが行われる。この際巻き取りギヤ
20の回転量が一定であっても巻き取りロール3の直径
は徐々に増大するのに伴い、インクシート1の巻き取り
量も増加する。一方記録中のステージ7の移動速度は常
に一定であるため、インクシート1の必要な搬送速度と
実際の搬送速度との間に差異が生じる。そのため、記録
中にクラッチ20の2つのギヤに回転数差を生じさせる
ことでインクシート1の搬送量を所望のものにすること
ができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の熱
転写型記録装置の構成では、本装置内の温度の変化に伴
いインクシート1の搬送量が変化するため、スムーズな
記録が出来ない場合が生じる。具体的には、本装置内の
温度が0℃などの低温の場合には、インクシート1の搬
送量が増大し、色材の転写の際に過剰なシートテンショ
ンが生じ、画像に転写不良やジッタ等の影響が現れる。
逆に、本装置内の温度が40℃などの高温の場合には、
インクシート1の搬送量が減少し、色材の転写の際にシ
ート巻き取りが間に合わず、シートの弛みが発生する。
この場合には、色材の転写直後のインクシート1とプラ
スチックカード6は剥離せず、融着したままの状態にな
っている。弛んだインクシート1は、サーマルヘッド4
が待機位置に上昇する際に巻き取られるが、これに連動
して、プラスチックカード6はわずかながら浮き上がっ
た後、融着がはずれステージ7の上に戻る。このとき、
カードの固定位置が正規の位置からずれる場合があり、
このため色ずれなど記録画像の品位の低下が発生すると
いう問題がある。
【0012】これはインクシート搬送手段の駆動源であ
る搬送用モータ14の駆動ドライバの温度特性によるも
のであり、図6に示すように、低温環境では搬送用モー
タ14の回転数が増大するためインクシート1の搬送量
が増大し、逆に高温環境では搬送用モータ14の回転数
が減少するためインクシート1の搬送量が減少するとい
う問題がある。
【0013】本発明は、装置内温度の変化があってもイ
ンクシート搬送量が影響を受けず高品位の画像を安定し
て形成可能な熱転写型記録装置を提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の熱転写型記録装
置は、色材層を有する転写材シートを搬送しながら転写
位置で選択的に加熱して記録を受ける被対象物に前記色
材層を転移させて画像を形成する熱転写型記録装置にお
いて、前記転写材シートを搬送する搬送手段での搬送量
を本装置内の温度に基づいて制御する制御手段を設けた
ものである。
【0015】本発明によると、装置内温度の変化があっ
てもインクシート搬送量が影響を受けず高品位の画像を
安定して形成できる熱転写型記録装置を得ることができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
色材層を有する転写材シートを搬送しながら転写位置で
選択的に加熱して記録を受ける被対象物に前記色材層を
転移させて画像を形成する熱転写型記録装置において、
前記転写材シートを搬送する搬送手段での搬送量を本装
置内の温度に基づいて制御する制御手段を設けた熱転写
型記録装置としたものであり、本装置内の温度に変化に
よって搬送手段での転写材シートの搬送量が変化するこ
とを低減でき、転写材シートの搬送をスムーズに行うこ
とができるので、高品位の画像を安定して被対象物に形
成できる熱転写型記録装置を得ることができる。
【0017】本発明の請求項2記載の発明は、制御手段
を、搬送手段の駆動源である搬送用モータを本装置内の
温度に基づいてデューティ制御するよう構成した請求項
1記載の熱転写型記録装置としたものであり、本装置内
の温度変化によって搬送用モータの回転数が大幅に変化
することを防止でき、本装置内の温度変化に依らず搬送
用モータの回転数をほぼ一定に制御することができ、本
装置内の温度変化があっても高品位画像を安定して形成
することができる具体的な構成を得ることができる。
【0018】本発明の請求項3記載の発明は、転写材シ
ートを転写位置で選択的に加熱するサーマルヘッドの発
熱体の発熱量を制御するためのサーミスタで本装置内の
温度を検出するとした請求項1または請求項2に記載の
熱転写型記録装置としたものであり、本装置内の温度を
検出するために新たな温度検出部品を設ける必要が無
く、部品点数や装置コストの上昇を抑えることができ、
サーミスタをさらに有効活用することができる。
【0019】本発明の請求項4記載の発明は、転写材シ
ートを、色材層とこの色材層を転写するための色材形成
層と保護層とが個別に形成された転写材を有する転写材
シートとし、被対象物をプラスチックカードとした請求
項1から請求項3のいずれかに記載の熱転写型記録装置
としたものであり、プラスチックカードに画像形成する
場合であっても、高品位の画像を安定してプラスチック
カードに形成することができる。
【0020】本発明の請求項5記載の発明は、単色また
は複数色の色材と、前記色材を転写するための色材形成
層と、白色の保護層とからなる転写材が連続的に形成さ
れた転写材シートと、前記転写材シートの搬送手段と、
前記搬送手段の駆動源と、選択的に動作可能な複数の発
熱体と温度検出のためのサーミスタを有するサーマルヘ
ッドとを備え、前記転写材シートを前記サーマルヘッド
で加熱してプラスチックカード上に画像を形成する熱転
写型記録装置において、前記サーミスタにより検知した
装置内の温度変化に対応して、前記搬送手段の駆動源を
制御する制御手段を設けた熱転写型記録装置としたもの
であり、本装置内の温度に変化があってもインクシート
搬送量が影響を受けないように制御することができ、高
品位の画像を安定してプラスチックカードに形成でき、
本装置内の温度を検出するために新たな温度検出部品を
設ける必要が無く、部品点数や装置コストの上昇を抑え
ることができ、サーミスタをさらに有効活用することが
できる熱転写型記録装置を得ることができる。
【0021】以下、本発明の熱転写型記録装置を具体的
な実施の形態に基づいて説明する。 (実施の形態)図1に示した本発明の実施の形態の熱転
写型記録装置は、図3に示した前述の従来例と同様に、
色材層を有する転写材シートとしてのインクシート1を
搬送しながら転写位置で選択的に加熱して記録を受ける
被対象物としてのプラスチックカード6に前記色材層を
転移させて画像を形成する熱転写型記録装置であって、
インクシート1を搬送する搬送手段での搬送量を本装置
内の温度に基づいて制御する制御手段24を設けた点が
前述の従来例とは異なっている。
【0022】なお、この実施の形態の熱転写型記録装置
は、制御手段24を除いて前述の従来例と同様に構成さ
れているので、ここではこの制御手段24以外の詳細な
説明を省略するものとする。このインクシート1には、
色材層をプラスチックカード6に転写するためにこのプ
ラスチックカード6に下地として使用する色材形成層
と、複数色の色材層と、白色の保護層とが個別に形成さ
れた転写材が形成されている。
【0023】本装置内の温度は、図3に示すように、イ
ンクシート1を転写位置で選択的に加熱するサーマルヘ
ッド4に設けられたサーミスタ5で検出している。この
サーミスタ5は、このサーマルヘッド4の発熱体(図示
せず)の発熱量を制御するために本装置内の温度を検出
するよう従来から使用されているものである。本装置内
の温度は、サーマルヘッド4の発熱体が発熱することな
どで上昇するし、インクシート搬送機構の近傍にはサー
マルヘッド4が位置しているのでこのインクシート搬送
機構の周囲温度は、特に、サーマルヘッド4の発熱体が
発熱することで上昇し易い。本装置内の温度と駆動ドラ
イバ14aの周囲温度とは、相関関係を有しており、本
装置内の温度を検知することで駆動ドライバ14aの周
囲温度を把握することができる。
【0024】制御手段24は、図1に示すように、イン
クシート1を搬送する搬送手段の駆動源であるDCモー
タなどの搬送用モータ14を、サーミスタ5で検出した
本装置内の温度に基づいてデューティ制御するように、
プリンタ制御回路22aとデューティ制御手段25とで
構成されている。ここで、この実施の形態の熱転写型記
録装置の記録動作について説明する。
【0025】この熱転写型記録装置本体がパーソナルコ
ンピュータ等(図示せず)から印刷指令を受領すると、
図3に示すように、カードカートリッジ8より1枚のプ
ラスチックカード6が引き出され、搬送ローラ対9によ
りステージ7の上に導かれ、ステージ7の上の所定の位
置でカード固定手段10により固定される。このときの
本装置内の温度をサーミスタ5にて検出する。図1に示
すように、サーミスタ5の出力は、プリンタ制御回路2
2aに入力される。
【0026】プリンタ制御回路22aは、パーソナルコ
ンピュータ等からの画像信号とサーミスタ5の出力に応
じて、サーマルヘッド4の発熱体(図示せず)の発熱量
を指示し、さらに、デューティ制御手段25にインクシ
ート搬送の駆動源である搬送用モータ14のオンデュー
ティを指示する。デューティ制御手段25は、プリンタ
制御回路22aからの指示に基づいて、各色材層を転写
する際の搬送用モータ14のオンデューティを制御する
よう駆動ドライバ14aに指示する。
【0027】発熱量制御手段23は、プリンタ制御回路
22aからの指示に基づいて、サーマルヘッド4の発熱
体の発熱量を制御する。次に、ステージ7が印刷開始位
置に移動した後に、サーマルヘッド4が下降しインクシ
ート1を介してプラスチックカード6をプラテン11に
圧着する。そして、ステージ7が矢印A方向に所定の速
度で移動しながら、サーマルヘッド4の上に設けられた
発熱体(図示せず)が発熱することで、インクシート1
の上の色材形成層をプラスチックカード6に転写する。
【0028】プラスチックカード6への色材形成層の転
写完了後、サーマルヘッド4は待機位置に上昇し、イン
クシート1の第1の色材部分の頭出しを行い、同時にス
テージ7は印刷開始位置に戻る。そして再度サーマルヘ
ッド4によりインクシート1を介してプラスチックカー
ド6を圧着し、インクシート1とプラスチックカード6
とを密着させて搬送しながらサーマルヘッド4の発熱体
を選択的に発熱させて、インクシート1の第1の色材を
プラスチックカード6に転写する。このときデューティ
制御手段は、駆動ドライバ14aに指示して搬送用モー
タ14をオンデューティ制御している。
【0029】プラスチックカード6への第1の色材の転
写完了後、サーマルヘッド4は待機位置に上昇し、イン
クシート1の第2の色材部分の頭出しを行い、同時にス
テージ7は印刷開始位置に戻り、前記の第1の色材と同
様な動作を行い第2の色材のプラスチックカード6への
転写が行われる。このときの搬送用モータ14の駆動
も、前記第1の色材層の転写時と同一条件にてオンデュ
ーティ制御されている。
【0030】プラスチックカード6への第2の色材の転
写完了後、前記と同様な動作によって全色材の転写が行
われプラスチックカード7の上に所望の画像が形成され
る。このときの搬送用モータ14の駆動も、前記の第1
の色材層の転写時と同一条件にてオンデューティ制御さ
れている。プラスチックカード6への全色材の転写完了
後、サーマルヘッド4は待機位置に上昇し、インクシー
ト1の白色の保護層部分の頭出しが行われ、同時にステ
ージ7は印刷開始位置に戻る。次にサーマルヘッド4に
よりインクシート1を介してプラスチックカード6を圧
着し、サーマルヘッド4の発熱体を発熱させ、白色の保
護層がプラスチックカード7に転写される。
【0031】このようにインクシート1の全ての転写材
がプラスチックカード6に転写されると、ステージ7が
排出位置に移動し、カード固定手段10が解除される。
そして、排出ローラ対12により画像形成済みのプラス
チックカード6がこの熱転写型記録装置の本体より排出
される。この画像形成済みのプラスチックカード6を、
画像を形成した側の面とは反対側の面から見ると、その
形成済みの画像が透明なプラスチックカード6を介して
視認でき、画像を形成した側の面からは、最後に形成し
た白色の保護層が手前にあるためにその形成済みの画像
が視認できない。
【0032】ここで、前述の搬送用モータ14のオンデ
ューティ制御について、さらに具体的に説明する。搬送
用モータ14の駆動は、通常、電圧が常に印加された状
態で行うが、一定時間中に電圧をオンする時間すなわち
オンデューティを変更することにより、搬送用モータ1
4の回転数を変化させることが出来る。オンデューティ
を増大させると回転数も増大し、オンデューティを減少
させれば回転数も減少する。オンデューティを制御する
ことにより、本装置内の温度変化により変化するモータ
回転数を補正することが出来る。この実施の形態におけ
る本装置内の各温度でのDCモータのオンデューティ設
定値と回転数とを図2に示す。図2に示すように、本装
置内の温度0℃〜55℃の範囲で、インクシート搬送の
駆動源である搬送用モータ14の回転数がほぼ一定にな
るようにこの搬送用モータ14がオンデューティ制御さ
れていることがわかる。具体的には、従来では、搬送用
モータ14の回転数は、図6に示すように本装置内の温
度10℃〜40℃の範囲において1059.3rpm〜
1420.5rpmとなっておりそのバラツキ幅は約3
60rpmとなっているが、本実施の形態では、搬送用
モータ14の回転数は、図2に示すように本装置内の温
度10℃〜40℃の範囲において1024.6rpm〜
1065.3rpmとなっておりそのバラツキ幅は約4
1rpmとなっており、大幅に改善されていることがわ
かる。
【0033】このように構成したため、本装置内の温度
が変化すると搬送用モータ14の駆動ドライバ14aの
温度特性によって搬送用モータ14の回転数が変化しよ
うとするが、デューティ制御手段25で本装置内の温度
に応じて搬送用モータ14をオンデューティ制御するす
なわち駆動ドライバ14aをその温度特性を踏まえた上
で制御するので、本装置内の温度に変化があっても搬送
用モータ14の回転数をほぼ一定となるよう制御するこ
とができ、インクシート1の搬送量を常にスムーズに行
うことができ、このためジッタや色ずれの無い高品位画
像を安定してプラスチックカード6に形成することがで
きる。
【0034】また、サーマルヘッド4に搭載され従来か
ら使用しているサーミスタ5を利用して本装置内の温度
を検知しているので、本装置内の温度を検出する温度検
出素子を新たに設ける必要が無く、部品点数や装置コス
トの上昇を抑えることができ、サーミスタ5をさらに有
効活用することができる。この実施の形態では、インク
シート1の各色材層をプラスチックカード6に転写する
際に、インクシート搬送の駆動源である搬送用モータ1
4の回転数が温度変化に依らずほぼ一定となるように制
御しているが、必要であればインクシート1の色材形成
層や保護層をプラスチックカード6に転写する際もこの
搬送用モータ14の回転数が温度変化に依らずほぼ一定
となるように制御しても良い。
【0035】この実施の形態では、サーマルヘッド4の
発熱体の発熱量を制御するためのサーミスタ5で本装置
内の温度を検出しているが、サーミスタ以外の温度検出
素子とした場合であっても前述と同様の効果を有する
し、サーミスタ5とは別に駆動ドライバ14aの周囲温
度を検出する温度検出素子を設けた場合では、その分部
品点数が増えるが前述と同様の効果を有する。
【0036】この実施の形態では、記録を受ける被対象
物をプラスチックカード6としているが、被対象物を記
録紙とし転写材シートを色材層を有するインクシート1
とした場合であっても、前述と同様の効果を有する。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明の熱転写型記録装置
によれば、色材層を有する転写材シートを搬送しながら
転写位置で選択的に加熱して記録を受ける被対象物に前
記色材層を転移させて画像を形成する熱転写型記録装置
において、前記転写材シートを搬送する搬送手段での搬
送量を本装置内の温度に基づいて制御する制御手段を設
けたことにより、本装置内の温度変化によって搬送手段
での転写材シートの搬送量が変化することを低減でき、
転写材シートの搬送をスムーズに行うことができるの
で、高品位の画像を安定して被対象物に形成できる熱転
写型記録装置を得ることができる。
【0038】また、前記制御手段を、搬送手段の駆動源
である搬送用モータを本装置内の温度に基づいてデュー
ティ制御するよう構成した場合では、本装置内の温度変
化によって搬送用モータの回転数が大幅に変化すること
を低減でき、本装置内の温度変化に依らず搬送用モータ
の回転数をほぼ一定に制御することができ、本装置内の
温度変化があっても搬送手段での転写材シートの搬送量
をほぼ一定にすることができ高品位画像を安定して形成
することができる具体的な構成を得ることができる。
【0039】また、転写材シートを転写位置で選択的に
加熱するサーマルヘッドの発熱体の発熱量を制御するた
めのサーミスタで本装置内の温度を検出する場合では、
本装置内の温度を検出するために新たな温度検出部品を
設ける必要が無く、部品点数や装置コストの上昇を抑え
ることができ、サーミスタをさらに有効活用することが
できる。
【0040】また、前記転写材シートを、色材層とこの
色材層を転写するための色材形成層と保護層とが個別に
形成された転写材を有する転写材シートとし、前記被対
象物をプラスチックカードとした場合では、プラスチッ
クカードに画像形成する場合であっても、高品位の画像
を安定してプラスチックカードに形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のインクシート搬送駆動源
の制御構成を示すブロック図
【図2】同実施の形態の装置内温度と搬送用モータの回
転数とを示す特性図
【図3】従来の熱転写型記録装置の構成を示す概略側面
【図4】従来のインクシート搬送駆動源の制御構成を示
すブロック図
【図5】従来のインクシート搬送機構の構成を示す外観
斜視図
【図6】従来の装置内の温度変化による搬送用モータの
回転数変化を示す特性図
【符号の説明】
1 インクシート 4 サーマルヘッド 5 サーミスタ 6 プラスチックカード 14 搬送用モータ 22a プリンタ制御回路 24 制御手段 25 デューティ制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大賀 隆義 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 Fターム(参考) 2C065 AA01 AC01 AD01 AD07 DA11 DA12 2C068 AA02 AA06 AA15 AA22 BD04 BD15 BD23 BD31 GG01 GK01 GK18 GL01 KK12 KK26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】色材層を有する転写材シートを搬送しなが
    ら転写位置で選択的に加熱して記録を受ける被対象物に
    前記色材層を転移させて画像を形成する熱転写型記録装
    置において、 前記転写材シートを搬送する搬送手段での搬送量を本装
    置内の温度に基づいて制御する制御手段を設けた熱転写
    型記録装置。
  2. 【請求項2】制御手段を、搬送手段の駆動源である搬送
    用モータを本装置内の温度に基づいてデューティ制御す
    るよう構成した請求項1記載の熱転写型記録装置。
  3. 【請求項3】転写材シートを転写位置で選択的に加熱す
    るサーマルヘッドの発熱体の発熱量を制御するためのサ
    ーミスタで本装置内の温度を検出するとした請求項1ま
    たは請求項2に記載の熱転写型記録装置。
  4. 【請求項4】転写材シートを、色材層とこの色材層を転
    写するための色材形成層と保護層とが個別に形成された
    転写材を有する転写材シートとし、被対象物をプラスチ
    ックカードとした請求項1から請求項3のいずれかに記
    載の熱転写型記録装置。
  5. 【請求項5】単色または複数色の色材と、前記色材を転
    写するための色材形成層と、白色の保護層とからなる転
    写材が連続的に形成された転写材シートと、前記転写材
    シートの搬送手段と、前記搬送手段の駆動源と、選択的
    に動作可能な複数の発熱体と温度検出のためのサーミス
    タを有するサーマルヘッドとを備え、前記転写材シート
    を前記サーマルヘッドで加熱してプラスチックカード上
    に画像を形成する熱転写型記録装置において、 前記サーミスタにより検知した装置内の温度変化に対応
    して、前記搬送手段の駆動源を制御する制御手段を設け
    た熱転写型記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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