JP2001120335A - ストレートパーマネントセット方法及びこれに使用する超音波コーミング装置 - Google Patents

ストレートパーマネントセット方法及びこれに使用する超音波コーミング装置

Info

Publication number
JP2001120335A
JP2001120335A JP30109499A JP30109499A JP2001120335A JP 2001120335 A JP2001120335 A JP 2001120335A JP 30109499 A JP30109499 A JP 30109499A JP 30109499 A JP30109499 A JP 30109499A JP 2001120335 A JP2001120335 A JP 2001120335A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
permanent
comb
ultrasonic
combing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30109499A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Hirata
好宏 平田
Yoshio Ueda
善雄 上田
Hiroaki Takahashi
浩明 高橋
Yosuke Honda
洋介 本多
Toshiaki Miyamoto
年昭 宮本
Takeshi Yamamoto
武司 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Electronics Co Ltd
Fuairudo KK
Original Assignee
Honda Electronics Co Ltd
Fuairudo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Electronics Co Ltd, Fuairudo KK filed Critical Honda Electronics Co Ltd
Priority to JP30109499A priority Critical patent/JP2001120335A/ja
Publication of JP2001120335A publication Critical patent/JP2001120335A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D2200/00Details not otherwise provided for in A45D
    • A45D2200/20Additional enhancing means
    • A45D2200/207Vibration, e.g. ultrasound

Landscapes

  • Hair Curling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪を高温加熱することなく、超音波コーミ
ングによってパーマ剤の毛髪への浸透を促進するように
して、毛髪を保護し、安全な施術と長期間のヘアセット
状態の維持を確保する方法及び該方法に使用する超音波
コーミング装置の提供。 【解決手段】 ジェル状粘度の第一、第二パーマ剤の作
用を妨害する物質を除去する前処理、第一パーマ剤の毛
髪への浸透とこれによる側鎖切断を促進させる第一パー
マ処理、含有水分の除去の後に行う側鎖の再結合の促進
のための第二パーマ処理、髪の修復のための後処理とを
連続的に実施するにおいて、ジェル状粘度の第一、第二
パーマ剤を毛髪に塗布した後、20~200 kHzから選択され
た周波数によって振動する振動用櫛体による超音波コー
ミングをする方法及び20~200 kHzの超音波振動を、ボル
ト締めラジュバン形振動子(2)で機械的な振動として、
ホーン(3)と櫛挟着固定部(41)を具備する櫛固定用接続
部(4)を介し櫛体(5)に伝達するようにした装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的な縮毛(く
せ毛)又はコールド二浴式パーマネントウェーブ剤(第
一パーマ剤と第二パーマ剤)により形成されたパーマネ
ントウェーブを、前記コールド二浴式パーマネントウェ
ーブ剤を用いてストレートに矯正するところの、専門的
知識及び技術の習得者である美容師によるストレートパ
ーマネントセット方法及びこれに使用する超音波コーミ
ング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるストレートパーマネントセ
ット方法は、プレシャンプー及び/又はプレトリートメ
ントを行う前処理と、毛髪にジェル状の第一パーマ剤を
塗布した後又は塗布しながら、毛髪の根元から毛先に向
けてコーミングし、該コーミング後にプロセスタイムを
経てから、中間水洗と乾燥を行う第一パーマ処理と、毛
髪にジェル状の第二パーマ剤を塗布した後又は塗布しな
がら、毛髪の根元から毛先に向けてコーミングし、該コ
ーミング後にプロセスタイムを経てから、最終水洗、乾
燥及び仕上げを行う第二パーマ処理を基本とするもので
あり、一般的には毛髪への第一パーマ剤、第二パーマ剤
の塗布とテンション付与手段の異なる、コーミング手法
とパネル貼り付け手法とが実施されている。
【0003】前者のコーミング手法は、毛髪固定のため
にジェル状粘度(500〜900cps)の第一パーマ剤及び第
二パーマ剤を塗布した状態で毛束を取り、テンションを
かけながら櫛歯間隔の粗いコームを使ってコーミングす
る手法であり、後者のパネル貼り付け手法は、高粘度
(30000〜40000cps)の第一パーマ剤及び第二パーマ剤
を塗布した毛髪を、ブロック毎に0.3〜0.6mm程度のパネ
ルに貼り付け固定した状態でコーミングにより伸ばして
放置する手法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記コーミング手法で
は、単なるコーミングであるために、ジェル状粘度の第
一パーマ剤及び第二パーマ剤の毛髪への浸透、拡散力が
劣り、また毛髪が膨潤軟化しているために、テンション
のかけ具合が毛髪の性状(太さ、長さ、量、硬さ、柔ら
かさ等)によって非常に難しく、強すぎると枝毛、切れ
毛を招き、弱いとパーマネント効果が低下するなど、美
容技術者(美容師)にとっても相当な熟練が要求される
点に課題があった。
【0005】また後者のパネル貼り付け手法は、高粘度
の薬剤(第一パーマ剤及び第二パーマ剤)を塗布した毛
髪をパネルに貼り付けるために、パネル面に対して上部
側となる毛髪と密着側となる毛髪への薬剤の作用に差異
が生じて、第一パーマ剤による処理においては、上部側
毛髪の側鎖結合の切断、還元反応を確保することができ
るも、密着側毛髪の側鎖結合の切断、還元反応が不充分
となる。
【0006】また、第二パーマ剤による処理において
も、第一パーマ剤及び第二パーマ剤の毛髪への浸透、拡
散において劣り、また上部側毛髪の再結合と酸化反応を
確保することができるも、密着側毛髪の再結合と酸化反
応が不充分となって、満足すべきパーマネント効果を期
待することができない。さらに、毛髪の長さに対応する
パネルの準備と選定を必要とする面倒と不経済性に加え
て、該パネルの重さ、高粘度の薬剤の重さ及びコーミン
グ抵抗によって過剰テンションとなり易く、これがた
め、前者と同様、毛髪の損傷を招くのみならず、美容技
術者(美容師)にとっても相当な熟練が要求される点に
課題があった。
【0007】さらに上記いずれのストレートパーマネン
トセット方法では、縮毛(遺伝的にちぢれている毛、通
称「天然パーマ」)に対してのパーマ効果が期待できな
いものであった。その原因は、結晶領域(硬い部分)と
非結晶領域(柔らかい部分)の偏在するバイラテラル構
造に起因すると考えられる。
【0008】それは毛皮質(コルテックス)が毛小皮の
内側にあって、死滅した皮質細胞の集合体で毛髪の大部
分を占め、主成分はケラチン質の蛋白質であるケラチン
分子の集まりで、上記結晶領域と非結晶領域に分かれ、
結晶領域は長いポリプチド鎖が規則正しく配列している
繊維が束になって密集しており、水素結合が強く、硬
く、薬剤が浸透しにくく又化学反応が起こりにくい部分
であり、非結晶領域は、やや短いポリプチド鎖がランダ
ムコイルとなっている部分、つまり鎖状高分子が不規則
に折れ曲がっている状態で毛くずを丸めたように不規則
に配列している間充物質とも呼ばれている部分又長い側
鎖の塩結合が多いので、隣接するポリプチド鎖の距離が
大きく、水素結合も弱いので化学反応が起こりやすい部
分である。
【0009】このような領域の偏在した状態にある天然
パーマの毛髪に対して、今までの縮毛矯正では薬剤の浸
透力のみに委ねていたため、浸透や化学反応の低い、結
晶領域に薬剤の浸透及び反応のための放置時間(プロセ
スタイム)を設定すると、非結晶領域の部分が過剰反応
して間充物質が失われ、毛髪の構造が破壊され、その結
果、毛髪の損傷が著しくなるだけでなく、余計に毛髪が
縮んだようになる。
【0010】また過剰反応を防止するために、放置時間
を非結晶領域に合わせて設定すると、結晶領域において
殆ど浸透、反応が行われず、その結果、ウェーブ又は縮
毛の矯正、即ちストレートパーマネント効果が得られな
いという問題点があった。
【0011】このような毛髪に対する加熱セット手段の
不都合、問題を解消するために、毛髪を加熱しないよう
にして熱によるダメージを与えず、安全性が高く、短時
間の施術時間で長期間の毛髪セット、特に一般的な縮毛
(くせ毛)又はコールド二浴式パーマネントウェーブ剤
(第一パーマ剤と第二パーマ剤)により形成されたパー
マネントウェーブを、該コールド二浴式パーマネントウ
ェーブ剤を用いてストレートに矯正することができる新
規なストレートパーマネントセット方法及びこれに使用
するコーミング装置の開発が要求されているのが現状で
ある。
【0012】本発明の目的は、コールド二浴式パーマネ
ントウェーブ剤を極めて有効に作用させて、ストレート
パーマネントセット(ウェーブ又は縮毛のストレートへ
の矯正、以下同じ)処理が、毛髪の保護(損傷の軽減)
を確保した上で、美容師であれば特に熟練を要すること
なく安全で短時間で施術でき、より長期間の確実なヘア
セット状態が維持できるストレートパーマネントセット
方法及びこれに使用する超音波コーミング装置を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】まず本発明に係るストレ
ートパーマネントセット方法について説明すると、全体
のパーマネントセット施術作業の流れは、コールド二浴
式パーマネントウェーブ剤を用いたストレートパーマネ
ントセット方法の内、従来の前記コーミング手法と共通
するものであって、プレシャンプー及び/又はプレトリ
ートメントを行う前処理と、毛髪にジェル状の第一パー
マ剤を塗布した後又は塗布しながら、毛髪の根元から毛
先に向けてコーミングし、該コーミング後にプロセスタ
イムを経てから、中間水洗と乾燥を行う第一パーマ処理
と、毛髪にジェル状の第二パーマ剤を塗布した後又は塗
布しながら、毛髪の根元から毛先に向けてコーミング
し、該コーミング後にプロセスタイム経をてから、最終
水洗、乾燥及び仕上げを行う第二パーマ処理とからな
る、ストレートパーマネントセット方法を前提とする。
【0014】そして本発明方法は、前記第一パーマ処理
及び第二パーマ処理におけるコーミングのそれぞれを、
超音波領域をほぼ20kHz〜200kHzとして機械的振動させ
る振動用櫛体による超音波コーミングによって行い、第
一パーマ処理においては、その後のプロセスタイムとに
よって、第一パーマ剤の毛髪への浸透とこれによる側鎖
切断作用を促進させ、また第二パーマ処理においては、
その後のプロセスタイムとによって、毛髪のストレート
状態における第二パーマ剤の毛髪への浸透による酸化作
用と、切断されていた側鎖の再結合作用を促進させるこ
とを特徴とする。
【0015】次に本発明に係るストレートパーマネント
セット施術に使用する超音波コーミング装置について説
明すると、電源部(11)と発振回路(13)を具備する発振器
(1)からの出力により超音波振動を発生するようにした
ボルト締めラジュバン形振動子(2)を、グリップとして
機能する把持用筒体(6)に内蔵させ、前記ボルト締めラ
ジュバン形振動子(2)を構成する前面板(2a)と一体のホ
ーン(3)又は前面板(2a)に取付け固定したホーン(3)の出
力先端部(3a)に、櫛台(51)の長手方向の櫛歯(52)の間隔
を数十本の毛髪が入る間隔として列設した多数本の櫛歯
(52)を具備する櫛体(5)を、櫛固定用接続部(4)により連
結したことを特徴とする。
【0016】
【発明の作用及び効果】(方法発明の作用及び効果)本
発明方法によれば、ジェル状粘度の第一パーマ剤及び第
二パーマ剤を用いて行う処理におけるコーミングのそれ
ぞれを、超音波領域で振動させる振動用櫛体による超音
波コーミングとすることによって、毛髪の膨潤軟化、毛
髪の性状に余り関係することなく、毛髪にかかるテンシ
ョンが、従来のコーミング手法の場合の略1/3弱、パネ
ル貼り付け手法の場合の略1/3.5強の低値の略一定のテ
ンションが毛髪に付与されるようになり、したがって、
毛髪の保護を確保した上で、コールド二浴式パーマネン
剤によるパーマネントウェーブについてはもちろん、特
に一般的な縮毛(くせ毛)のストレート矯正について
も、より長期間(半永久)の確実なヘアセット状態が維
持できるストレートパーマネントセットができ、また美
容技術者(美容師)もテンションのかけ具合に熟練を必
要とせずに施術をすることができる等、きわめて顕著に
効果を達成するものである。
【0017】なお、上記テンションの比率は、株式会社
大場計器製のデジタル平型テンションゲージ(ODT−
5)を使用してコーミング時に計測した値の比率であ
り、本発明方法におけるテンション0.227kgf、従来のコ
ーミング手法の場合のテンション0.634kgf、パネル貼り
付け手法の場合のテンション0.75kgfに基くものであ
り、該パネル貼り付け手法の場合の放置時間中には、パ
ネルと高粘度の薬剤重さによるテンション0.14kgfが作
用している。
【0018】上記効果達成の根拠理由は、ジェル状粘度
のそれぞれのパーマ剤が、超音波振動により発生するキ
ャビテーションと超音波振動の伝達媒体となり、微細気
泡の破裂による圧力作用によって、短時間で前述の毛髪
内部の結晶領域へのパーマ剤の浸透をきわめて良好と
し、第一パーマ剤の浸透が側鎖切断作用を促進を、また
第二パーマ剤の浸透が酸化作用及び切断されていた側鎖
の再結合作用の促進を、極めて効果的とすることによる
ものと判断される。
【0019】(超音波コーミング装置構成による作用及
び効果)また前記説明した本発明に係る超音波コーミン
グ装置構成によれば、発振器(1)からの出力によって超
音波を発生するようにしたボルト締めラジュバン形振動
子(2)から櫛体(5)への振動伝達が、ボルト締めラジュバ
ン形振動子(2)を構成する前面板(2a)と一体のホーン(3)
又は前面板(2a)に取付け固定したホーン(3)の出力先端
部(3a)に、直接ではなく、櫛固定用接続部(4)を介して
行うために、ホーン(3)と一体部材で伝達する場合の、
片持ち梁形態の基端部と自由端部との振幅変動による、
櫛体部分又はホーン部の疲労破壊が最小限に押えられて
耐久性を良好とする。
【0020】またホーン(3)と櫛固定用接続部(4)との連
結は、ホーン(3)からの櫛固定用接続部(4)の交換を可能
とするとともに、櫛固定用接続部(4)と櫛体(5)とを一体
とせずにそれぞれ独立して製作して、その櫛固定用接続
部(4)に櫛体(5)を脱着自在で固定する構成としたことに
よって、櫛固定用接続部(4)を共通部品として、櫛歯間
隔の粗、密、櫛歯(52)の長短において異なる各種の櫛体
(5)に交換し、各種毛髪に対応させることができ、その
結果、超音波コーミング装置の量産性の向上と製品コス
トの低廉化が図れる。
【0021】
【発明の実施の形態】又は
【実施例】本発明に係るストレートパーマネントセット
方法の実施例を、パマネントウェーブをストレートにパ
ーマネントセットする場合について説明すると次の通り
である。
【0022】第一に、通常実施されていることである
が、パーマの浸透性の確保と頭皮の安全を確保する上か
ら、毛髪の損傷等を見極める総合的毛髪診として、問
診、形態的、体質的、物理的、或いは化学処理等の理由
を根拠として、専門的知識を習得した美容師により行
い、これによりシャンプー剤を選択する。該選択は基本
的には、刺激が少なく、適度に洗浄力があってパーマ剤
の作用を妨害する物質を十分に除去することが可能なシ
ャンプー剤を使用し、また毛髪の保護とパーマ剤の作用
を緩和する、プロテイン等の毛髪保護成分配合の、クリ
ームタイプ、ローションタイプ等のトリートメントを使
用してプレトリートメントを、パーマ剤の効果に十分配
慮して前処理を行う。
【0023】なお、上記シャンプー剤だけでは落ちな
い、例えば毛髪に付着している金属、金属染毛剤等に対
しては、チオグリコール酸やシステンを主成分とする第
一パーマ剤を使用してパーマ剤の作用を妨害する物質を
除去する。
【0024】第二に、前記美容師による総合的毛髪診と
パーマネントの種類(ウェーブ、縮毛)とを考慮して選
択した一人分(毛髪長さが肩にかかる20cm程度を基準)
の第一パーマ剤80mlを経時的に2回に分けて、塗布のた
めのブロック分けを行い、頭皮に流れ落ちないように注
意しつつ毛髪に直接塗布したしながら、25kHzで超音波
振動する振動用櫛体で、頭髪の各部分において必要と判
断される回数分、ストレート毛髪とすべき方向にテンシ
ョンを付与しつつ、2〜3cm/secの速度で毛髪の根元から
毛先に向かって超音波コーミングして、キャビテーショ
ンと超音波振動による圧力効果を最大限有効利用するよ
うにし、第一パーマ剤のミスト化、揮散防止、空気酸化
防止を図って、第一パーマ剤の毛髪への浸透とこれによ
る側鎖切断作用を促進させ、条件に応じたプロセスタイ
ムを経て毛髪の可塑性を確認してから、第一パーマ剤が
残存しないようにこれを中間水洗し、タオルドライとド
ライヤーで水分除去して第一パーマ処理を完了する。
【0025】第三に、一人分を経時的に2回に分けた第
二パーマ剤80mlを、塗布のためのブロック分けを行った
後、前記第二パーマ剤が頭皮に流れ落ちないように順次
塗布しながら、前記25kHzで超音波振動する振動用櫛体
を用いて、各部分ごとの必要と判断される回数、ストレ
ートとすべき方向のテンションを毛髪に付与しながら、
毛髪の根元から毛先に向かって行う超音波コーミングを
行い、ストレート状態に維持した毛髪に、超音波振動効
果及び超音波振動によるキャビテーション効果を最大限
有効利用して、短時間に第二パーマ剤の浸透による酸化
作用を及ぼし、切断されていた側鎖の再結合作用を促進
させ、条件に応じたプロセスタイムを経て第二パーマ剤
が残留しないように最終水洗し、トリートメント処理と
仕上げブロー処理を経て第二パーマ処理を終了する。
【0026】第四に、毛髪と同様の成分のプロテイン
(P.P.T)液等及びトリートメントクリーム等を用い、
毛髪の修復を目的として通常実施されている後処理を行
うのである。
【0027】次に本発明に係るストレートパーマネント
セット方法の実施例を、縮毛(遺伝的にちぢれている
毛、通称「天然パーマ」)を矯正してストレートにセッ
トする場合について説明すると次の通りである。
【0028】縮毛に対するストレートパーマネントセッ
ト方法も、パマネントウェーブをストレートにセットす
る場合と同様であるが、特に縮毛であるために必要とな
る方法は、前記方法中、第一パーマ処理におけるコーミ
ングの段階において、前記毛髪組織の結晶領域と非結晶
領域への第一パーマ剤の浸透及び反応のより高い均質化
を図るべく、コーミング回数を増やすか、毛髪温度の上
昇に留意しつつコーミング速度を減速(1〜2cm/sec)す
ることである。
【0029】これによって、先に説明した縮毛独自の構
造である、結晶領域(硬い部分)と非結晶領域(柔らか
い部分)の偏在するバイラテラル構造であっても優れた
パーマ効果が得られ、従来では達成することができなか
った長期にわたってストレート形態を維持することので
きる縮毛矯正が可能になる。
【0030】(超音波コーミング装置の実施例)次にス
トレートパーマネントセット施術に使用する超音波コー
ミング装置を図に示した実施例について説明する。この
実施例は、ボルト締めラジュバン形振動子(2)を構成す
る前面板(2a)にホーン(3)を取付け固定したタイプであ
って、図1は概略的に示した超音波コーミング装置の分
解正面図、図2はホーン(3)の一部及び櫛固定用接続部
(4)と櫛体(5)部分の平面図であって、電源として家庭配
線電源に接続し、電源部(11)と発振回路(13)を具備する
発振器(1)からの出力によって、グリップとして機能す
る把持用筒体(6)に内蔵したボルト締めラジュバン形振
動子(2)を超音波振動させ、これをホーン(3)と櫛固定用
接続部(4)を介して櫛体(5)に伝達するようにしたもので
ある。
【0031】すなわち超音波コーミング装置は、電源部
(11)と発振回路(13)を具備する発振器(1)と、該発振器
(1)からの出力によって超音波振動を発生するようにし
たボルト締めラジュバン形振動子(2)と、該ボルト締め
ラジュバン形振動子(2)を内蔵しグリップとして機能し
スイッチ(21)を具備した把持用筒体(6)と、前記ボルト
締めラジュバン形振動子(2)の前面板(2a)の雌ネジに螺
合連結する螺軸(3c)を後端部に突設し、出力先端部(3a)
には軸方向の連結用雌ネジ(3b)を具備させた金属ホーン
(3)と、該ホーン(3)と同質部材からなりネジ手段で櫛の
柄部(53)を挟着する櫛挟着固定部(41)を具備した櫛固定
用接続部(4)と、柄部(53)を前記櫛挟着固定部(41)に交
換自在に挟着保持するようにした櫛主体(51)の長手方向
に沿って、櫛歯先端から見て千鳥形とする三列とし且つ
櫛歯(52)の長手方向間隔が数十本の毛髪の入る間隔とし
た適度のコーミング抵抗及び振動を付与するようにした
櫛歯(52)を、櫛主体(51)に一体形成した櫛体(5)とから
構成したものである。
【0032】前記櫛体(5)は、物理的強度、製作性、耐
薬品性等を考慮すると、ポリエーテルイミド又はポリエ
ーテル−エーテルケトン樹脂で形成することが好ましい
が、前記性質を具備するものであれば樹脂に限定される
ものではなく、また櫛歯(52)の構成は、長手方向間隔を
0.5mm〜1.5mm、短手方向間隔3mm〜6mmの三列を、櫛歯長
5mm〜15mm、櫛歯列設長を振動周波数の波長の整数倍近
い長さ(100mm〜200mm)とした構成とする。
【0033】この場合、櫛固定用接続部(4)を共通部品
として、櫛歯間隔、櫛歯長、櫛歯列設長(または櫛体全
長)の異なる櫛体(5)を交換するようにして、各種毛髪
に対応できるように数種の振動付与ユニットをセットと
して具備させることが、装置コストを安価とする上で有
益であり、櫛体(5)の材質については、使用する液との
関係上、耐熱性、耐繰り返し振動性、耐薬品性(特に耐
アルカリ性及び耐酸性)の高いものが好ましい。
【0034】上記の寸法的設定中、間隔が狭い櫛歯(52)
は、細い毛髪用又は大きなテンションを毛髪にかける必
要がある場合(きついウェーブのかかった毛髪或いは天
然パーマ等をストレートとする場合等)に適合させるた
めであり、また櫛歯長の長短については、毛髪の長さと
量に比例して及びウェーブの度合いによって異なり、そ
れぞれ、施術前の問診を含む総合的毛髪診断によって美
容師が判別して設定し、選択的に使用する。
【0035】さらに櫛歯(52)の列設長については、振動
伝達性の確保と、キャビテーションの発生を確実にする
ためと、振動熱の毛髪及び頭皮への影響を考慮して設定
したものであり、超音波による振動周波数に応じて変更
することが好ましいが、本発明の超音波コーミング装置
の櫛歯(52)の超音波振動は、超音波領域中、ほぼ20kHz
〜200kHzの機械的振動を基準として、その波長の最大公
約数的整数倍の長さの一定長さとしている。
【0036】なお各部材の機械的連結手段は、超音波振
動の伝達を阻害せず、また不用意な緩みを生じず、櫛体
の交換が可能であれば、各種軸継手手段、チャッキング
手段、楔手段でも良く、ボルトネジとナット手段に限定
されるものではない。
【0037】またボルト締めラジュバン形振動子(2)の
振動の連続的付与又は間欠付与については、両者の切り
替え、駆動時間制御、振動周波数の変更制御等の手段を
具備させたものとすることが、毛髪保護にとっても又施
術者である美容師の熟練度の軽減からも好ましい。
【0038】上記実施例に係る超音波コーミング装置
は、ボルト締めラジュバン形振動子(2)を構成する前面
板(2a)にホーン(3)を取付け固定したタイプのものであ
るが、ホーン(3)をボルト締めラジュバン形振動子(2)を
構成する前面板(2a)と一体とし、該ホーン(3)の出力先
端部(3a)に、櫛固定用接続部(4)を介して櫛体(5)を連結
する構成とする場合もあり、またホーン(3)としては、
軸直角断面積が変化する円錐形、カテノイダル形をも含
む。
【図面の簡単な説明】
【図1】 概略的に示した超音波コーミング装置の分解
正面図である。
【図2】 ホーン(3)の一部及び櫛固定用接続部(4)と櫛
体(5)との結合状態の平面図である。
【符号の説明】
1 発振器 11 電源部 13 発振回路 2 ボルト締めラジュバン形振動子 2a 前面板 21 スイッチ 3 ホーン 3a 出力先端部 3b 連結用雌ネジ 3c 螺軸 4 櫛固定用接続部 41 櫛挟着固定部 5 櫛体 51 櫛主体 52 櫛歯 53 柄部 6 把持用器体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 善雄 京都府京都市上京区烏丸通今出川上ルかわ もとビル4F (72)発明者 高橋 浩明 京都府京都市上京区烏丸通今出川上ルかわ もとビル4F (72)発明者 本多 洋介 愛知県豊橋市大岩町小山塚20 本多電子株 式会社内 (72)発明者 宮本 年昭 愛知県豊橋市大岩町小山塚20 本多電子株 式会社内 (72)発明者 山本 武司 愛知県豊橋市大岩町小山塚20 本多電子株 式会社内 Fターム(参考) 3B038 AA05 DA02 EA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレシャンプー及び/又はプレトリート
    メントを行う前処理と、毛髪にジェル状の第一パーマ剤
    を塗布した後又は塗布しながら、毛髪の根元から毛先に
    向けてコーミングし、該コーミング後にプロセスタイム
    を経てから、中間水洗と乾燥を行う第一パーマ処理と、
    毛髪にジェル状の第二パーマ剤を塗布した後又は塗布し
    ながら、毛髪の根元から毛先に向けてコーミングし、該
    コーミング後にプロセスタイム経てから、最終水洗、乾
    燥及び仕上げを行う第二パーマ処理とからなる、ストレ
    ートパーマネントセット方法において、 前記第一パーマ処理及び第二パーマ処理におけるコーミ
    ングのそれぞれを、超音波領域をほぼ20kHz〜200kHzと
    して機械的振動をする振動用櫛体により超音波コーミン
    グによって行い、第一パーマ処理においては、その後の
    プロセスタイムとによって、第一パーマ剤の毛髪への浸
    透とこれによる側鎖切断作用を促進させ、また第二パー
    マ処理においては、その後のプロセスタイムとによっ
    て、毛髪のストレート状態における第二パーマ剤の毛髪
    への浸透による酸化作用と、切断されていた側鎖の再結
    合作用を促進させることを特徴とするストレートパーマ
    ネントセット方法。
  2. 【請求項2】 電源部(11)と発振回路(13)を具備する発
    振器(1)からの出力により超音波振動を発生するように
    したボルト締めラジュバン形振動子(2)を、グリップと
    して機能する把持用筒体(6)に内蔵させ、前記ボルト締
    めラジュバン形振動子(2)を構成する前面板(2a)と一体
    のホーン(3)又は前面板(2a)に取付け固定したホーン(3)
    の出力先端部(3a)に、櫛台(51)の長手方向の櫛歯(52)の
    間隔を数十本の毛髪が入る間隔として列設した多数本の
    櫛歯(52)を具備する櫛体(5)を、櫛固定用接続部(4)によ
    り連結したことを特徴とするストレートパーマネントネ
    ント施術用の超音波コーミング装置。
  3. 【請求項3】 ホーン(3)と櫛固定用接続部(4)とを金属
    製とした上で、前記櫛体(5)の構成を、櫛歯(52)の間隔
    を0.5mm〜1.5mmの一列又は千鳥形とした複数列で、しか
    も櫛歯(52)の列設全長を振動周波数の波長の整数倍に近
    い長さとした、エポキシ系樹脂又はポリエーテル系樹脂
    製の一体成型物又は櫛台(51)に櫛歯体を接着一体化した
    構成とした請求項2記載のストレートパーマネント施術
    用の超音波コーミング装置。
JP30109499A 1999-10-22 1999-10-22 ストレートパーマネントセット方法及びこれに使用する超音波コーミング装置 Pending JP2001120335A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30109499A JP2001120335A (ja) 1999-10-22 1999-10-22 ストレートパーマネントセット方法及びこれに使用する超音波コーミング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30109499A JP2001120335A (ja) 1999-10-22 1999-10-22 ストレートパーマネントセット方法及びこれに使用する超音波コーミング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001120335A true JP2001120335A (ja) 2001-05-08

Family

ID=17892793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30109499A Pending JP2001120335A (ja) 1999-10-22 1999-10-22 ストレートパーマネントセット方法及びこれに使用する超音波コーミング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001120335A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003020070A1 (en) * 2001-08-31 2003-03-13 The Procter & Gamble Company Ultrasonic device for the treatment of hair and other fibers
WO2003049712A2 (en) * 2001-12-07 2003-06-19 The Procter & Gamble Company Method for the ultrasonic treatment of hair and other keratinous fibers
WO2003099058A1 (en) * 2002-05-22 2003-12-04 The Procter & Gamble Company Ultrasonic device for the treatment of hair and other fibers
GB2497613A (en) * 2012-07-05 2013-06-19 Alma Lasers Ltd Ultrasonically excited comb
KR20190059937A (ko) * 2016-10-31 2019-05-31 로레알 모발 염색 기구

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003020070A1 (en) * 2001-08-31 2003-03-13 The Procter & Gamble Company Ultrasonic device for the treatment of hair and other fibers
US6575173B2 (en) 2001-08-31 2003-06-10 The Procter & Gamble Company Ultrasonic device for the treatment of hair and other fibers
AU2002363970B2 (en) * 2001-12-07 2007-01-25 The Procter & Gamble Company Method for the ultrasonic treatment of hair and other keratinous fibers
WO2003049712A3 (en) * 2001-12-07 2003-10-16 Procter & Gamble Method for the ultrasonic treatment of hair and other keratinous fibers
US6732744B2 (en) 2001-12-07 2004-05-11 The Procter & Gamble Company Method for the ultrasonic treatment of hair and other keratinous fibers
WO2003049712A2 (en) * 2001-12-07 2003-06-19 The Procter & Gamble Company Method for the ultrasonic treatment of hair and other keratinous fibers
WO2003099058A1 (en) * 2002-05-22 2003-12-04 The Procter & Gamble Company Ultrasonic device for the treatment of hair and other fibers
GB2497613A (en) * 2012-07-05 2013-06-19 Alma Lasers Ltd Ultrasonically excited comb
GB2497613B (en) * 2012-07-05 2013-11-20 Alma Lasers Ltd Ultrasonically excited comb
EP2682020A2 (en) * 2012-07-05 2014-01-08 Alma Lasers Ltd. Ultrasonically excited comb
EP2682020A3 (en) * 2012-07-05 2014-10-01 Alma Lasers Ltd. Ultrasonically excited comb
KR20190059937A (ko) * 2016-10-31 2019-05-31 로레알 모발 염색 기구
KR102158550B1 (ko) * 2016-10-31 2020-09-22 로레알 모발 염색 기구

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU767056B2 (en) Method for hair repair, styling and straightening
US20070016117A1 (en) Hair-treatment or removal utilizing energy-guiding mechanisms
US5395490A (en) Method for treating materials by the application of electromagnetic energy at resonant absorption frequencies
KR20100081979A (ko) 모발 형상의 처리 장치 및 그 처리 방법
ITRM960228U1 (it) Apparecchiatura per l'esfoliazione dello stato corneo dell'epidermi de e la rivitalizzazione della pelle
US20110079238A1 (en) Hair style treatment device
US20140007895A1 (en) Ultrasonically excited comb
US20110238085A1 (en) Hair removal device
JP2001120335A (ja) ストレートパーマネントセット方法及びこれに使用する超音波コーミング装置
US6200326B1 (en) Method and apparatus for hair removal using ultrasonic energy
JP2011512223A (ja) 超音波を使用して毛髪を処理するための装置
JPH08299046A (ja) パーマネントウエーブ方法及び装置
JP4152528B2 (ja) 毛髪形状の処理方法とその処理装置
KR101166587B1 (ko) 모발로의 유효성분의 이온도입 및 원적외선 부여트리트먼트 장치
KR200413586Y1 (ko) 초음파 두피 마사지기 핸드피스
JP2013154035A (ja) 毛髪形状処理器および毛髪形状処理方法
US3393686A (en) Ultrasonic method for treating natural and synthetic fibers
JP4204021B2 (ja) 毛髪セット方法
US11660248B2 (en) Electric massage instrument
JPH09308518A (ja) 毛髪処理方法と毛髪処理器
JPH02279107A (ja) 超音波脱毛方法及び装置
JP5921911B2 (ja) ヘアセット方法
CN218391613U (zh) 一种微针按摩帽
JP2003103074A (ja) 顔剃り装置
JP2001299432A (ja) ヘア形状の処理方法とその処理装置