JP2001115406A - 弾性表層を有する透水性舗装用複合材とその製造方法。 - Google Patents
弾性表層を有する透水性舗装用複合材とその製造方法。Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 家庭及び産業廃棄物の焼却時に生じる溶融ス
ラグとゴムやプラスチックのリサイクルチップを有効利
用して、弾性表層を有する透水性舗装用複合材を得る。 【構成】 粒径１，０ｍｍ以上１０，０ｍｍ以下の溶融
スラグ１００重量部と熱硬化性樹脂５〜５０重量％の混
練物を成型モールドに注入し、その上に粒径１，０ｍｍ
以上１０，０ｍｍ以下のゴムやプラスチックのチップ１
００重量部と熱硬化性樹脂５〜５０重量％の混練物を注
入し、加熱圧縮成型して弾性表層を有する透水性舗装用
複合材を得る。
ラグとゴムやプラスチックのリサイクルチップを有効利
用して、弾性表層を有する透水性舗装用複合材を得る。 【構成】 粒径１，０ｍｍ以上１０，０ｍｍ以下の溶融
スラグ１００重量部と熱硬化性樹脂５〜５０重量％の混
練物を成型モールドに注入し、その上に粒径１，０ｍｍ
以上１０，０ｍｍ以下のゴムやプラスチックのチップ１
００重量部と熱硬化性樹脂５〜５０重量％の混練物を注
入し、加熱圧縮成型して弾性表層を有する透水性舗装用
複合材を得る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は舗装用複合材に関するも
のであり、詳しくは家庭及び産業廃棄物の焼却時に生じ
る溶融スラグとゴムやプラスチックのリサイクルチップ
を有効利用した、弾性表層を有する透水性舗装用複合材
とその製造方法に関するものである。
のであり、詳しくは家庭及び産業廃棄物の焼却時に生じ
る溶融スラグとゴムやプラスチックのリサイクルチップ
を有効利用した、弾性表層を有する透水性舗装用複合材
とその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】弾性表層を有する透水性舗装用複合材と
しては、ゴムやプラスチックのチップを骨材とし、熱硬
化性ウレタン樹脂をバインダーとして圧縮成型した上層
材と、固化成型済みの透水性コンクリートからなる下層
材とをエポキシ系接着剤で貼り合わせたものが知られて
いる。
しては、ゴムやプラスチックのチップを骨材とし、熱硬
化性ウレタン樹脂をバインダーとして圧縮成型した上層
材と、固化成型済みの透水性コンクリートからなる下層
材とをエポキシ系接着剤で貼り合わせたものが知られて
いる。
【０００３】また、本出願人の先行出願である特許公開
平成１０年６０８０３号には、固化成型済みの透水性コ
ンクリートの接着面に接着剤を塗布したものを成型モー
ルド内に当接させ、その上にゴムやプラスチックのリサ
イクルチップと熱硬化性樹脂の混練物を注入後、加熱圧
縮成型して下層材と上層材を一体化する技術が開示され
ている。
平成１０年６０８０３号には、固化成型済みの透水性コ
ンクリートの接着面に接着剤を塗布したものを成型モー
ルド内に当接させ、その上にゴムやプラスチックのリサ
イクルチップと熱硬化性樹脂の混練物を注入後、加熱圧
縮成型して下層材と上層材を一体化する技術が開示され
ている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来例ではいずれも下層材として固化成型済みの透水
性コンクリートを必要とし、また下層材と上層材を一体
化するのに余分の接着剤と接着剤を塗布する工程が必要
であり、結果として製造コストの高騰と製造工程の複雑
化を招いていた。
た従来例ではいずれも下層材として固化成型済みの透水
性コンクリートを必要とし、また下層材と上層材を一体
化するのに余分の接着剤と接着剤を塗布する工程が必要
であり、結果として製造コストの高騰と製造工程の複雑
化を招いていた。
【０００５】本発明はこうした欠点を解消するためにな
されたもので、すなわち下層材として、固化成型済みの
透水性コンクリートの代わりに、ほとんどただ同然で入
手できる家庭及び産業廃棄物の焼却時に生じる溶融スラ
グを骨材として用いることにより、また下層材と上層材
を一体化する際に余分の接着剤と接着剤を塗布する工程
を省くことにより、製造コストをより低く押さえ製造工
程の一層の簡略化をはかった、弾性表層を有する透水性
舗装用複合材とその製造方法を提供するものである。
されたもので、すなわち下層材として、固化成型済みの
透水性コンクリートの代わりに、ほとんどただ同然で入
手できる家庭及び産業廃棄物の焼却時に生じる溶融スラ
グを骨材として用いることにより、また下層材と上層材
を一体化する際に余分の接着剤と接着剤を塗布する工程
を省くことにより、製造コストをより低く押さえ製造工
程の一層の簡略化をはかった、弾性表層を有する透水性
舗装用複合材とその製造方法を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明による
透水性舗装用複合材は、下層材と上層材を一体化した舗
装用複合材であって、下層材が粒径１，０ｍｍ以上１
０，０ｍｍ以下の溶融スラグ１００重量部と熱硬化性樹
脂５〜５０重量％の混合物でなり、上層材が粒径１，０
ｍｍ以上１０，０ｍｍ以下のゴムやプラスチックのチッ
プ１００重量部と熱硬化性樹脂５〜５０重量％でなるも
のである。
透水性舗装用複合材は、下層材と上層材を一体化した舗
装用複合材であって、下層材が粒径１，０ｍｍ以上１
０，０ｍｍ以下の溶融スラグ１００重量部と熱硬化性樹
脂５〜５０重量％の混合物でなり、上層材が粒径１，０
ｍｍ以上１０，０ｍｍ以下のゴムやプラスチックのチッ
プ１００重量部と熱硬化性樹脂５〜５０重量％でなるも
のである。
【０００７】従ってその製造方法は、粒径１，０ｍｍ以
上１０，０ｍｍ以下の溶融スラグ１００重量部と熱硬化
性樹脂５〜５０重量％の混練物を成型モールドに注入
し、その上に粒径１，０ｍｍ以上１０，０ｍｍ以下のゴ
ムやプラスチックのチップ１００重量部と熱硬化性樹脂
５〜５０重量％の混練物を注入し、加熱圧縮成型してな
るものである。
上１０，０ｍｍ以下の溶融スラグ１００重量部と熱硬化
性樹脂５〜５０重量％の混練物を成型モールドに注入
し、その上に粒径１，０ｍｍ以上１０，０ｍｍ以下のゴ
ムやプラスチックのチップ１００重量部と熱硬化性樹脂
５〜５０重量％の混練物を注入し、加熱圧縮成型してな
るものである。
【０００８】
【作用】下層材と上層材に混練する熱硬化性樹脂に、互
いに相溶性・接着性を有する性質ものを用いることで、
加熱圧縮成型によって下層材と上層材の接着一体化を一
気に達成することができる。よって、従来のような下層
材と上層材を一体化させるための余分の接着剤と接着剤
を塗布する工程は不要になる。
いに相溶性・接着性を有する性質ものを用いることで、
加熱圧縮成型によって下層材と上層材の接着一体化を一
気に達成することができる。よって、従来のような下層
材と上層材を一体化させるための余分の接着剤と接着剤
を塗布する工程は不要になる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に沿って具体的
に説明すると、図１は本発明による弾性表層を有する透
水性舗装用複合材の製造過程を示す断面図であり、図２
は脱型し出来上がった透水性舗装用複合材の斜視図であ
る。
に説明すると、図１は本発明による弾性表層を有する透
水性舗装用複合材の製造過程を示す断面図であり、図２
は脱型し出来上がった透水性舗装用複合材の斜視図であ
る。
【００１０】まず、図１についてその製造方法を説明す
る。下層材（１）として粒径１，０ｍｍ以上１０，０ｍ
ｍ以下の溶融スラグ１００重量部と熱硬化性樹脂５〜５
０重量％の混練物を成型モールド（３）に注入し、続い
て上層材（２）として粒径１，０ｍｍ以上１０，０ｍｍ
以下のゴムやプラスチックのチップ１００重量部と熱硬
化性樹脂５〜５０重量％の混練物をその上に注入する。
しかるのち加熱圧縮成型し下層材と上層材を一気に接着
一体化させる。次いで自然放熱を待ち脱型すると図２に
示すような下層材と上層材が良好に接着一体化した弾性
表層を有する透水性舗装用複合材が得られる。
る。下層材（１）として粒径１，０ｍｍ以上１０，０ｍ
ｍ以下の溶融スラグ１００重量部と熱硬化性樹脂５〜５
０重量％の混練物を成型モールド（３）に注入し、続い
て上層材（２）として粒径１，０ｍｍ以上１０，０ｍｍ
以下のゴムやプラスチックのチップ１００重量部と熱硬
化性樹脂５〜５０重量％の混練物をその上に注入する。
しかるのち加熱圧縮成型し下層材と上層材を一気に接着
一体化させる。次いで自然放熱を待ち脱型すると図２に
示すような下層材と上層材が良好に接着一体化した弾性
表層を有する透水性舗装用複合材が得られる。
【００１１】下層材（１）の骨材としては、家庭及び産
業廃棄物の焼却時に生じる溶融スラグやコンクリート廃
材の粉砕塊を用い、混練する熱硬化性樹脂としてはエポ
キシ樹脂・不飽和ポリエステル・アクリル樹脂等を用い
ることができる。
業廃棄物の焼却時に生じる溶融スラグやコンクリート廃
材の粉砕塊を用い、混練する熱硬化性樹脂としてはエポ
キシ樹脂・不飽和ポリエステル・アクリル樹脂等を用い
ることができる。
【００１２】また、上層材（２）の骨材としては、ゴム
やプラスチックのリサイクルチップを用い、混練する熱
硬化性樹脂としては下層材に混練した熱硬化性樹脂と相
溶性・接着性を有するポリウレタン樹脂等を用いること
ができる。
やプラスチックのリサイクルチップを用い、混練する熱
硬化性樹脂としては下層材に混練した熱硬化性樹脂と相
溶性・接着性を有するポリウレタン樹脂等を用いること
ができる。
【００１３】なお、上層材及び下層材のそれぞれの骨材
の粒径並びに熱硬化性樹脂との混合比は、特許請求の範
囲に示す粒径１，０ｍｍ以上１０，０ｍｍ以下、骨材１
００重量部に対して熱硬化性樹脂５〜５０重量％の範囲
が、強度・透水性共に最も良好な製品が得られる。ま
た、加熱圧縮成型時の温度は１１０〜１８０℃が適して
いる。
の粒径並びに熱硬化性樹脂との混合比は、特許請求の範
囲に示す粒径１，０ｍｍ以上１０，０ｍｍ以下、骨材１
００重量部に対して熱硬化性樹脂５〜５０重量％の範囲
が、強度・透水性共に最も良好な製品が得られる。ま
た、加熱圧縮成型時の温度は１１０〜１８０℃が適して
いる。
【００１４】
【発明の効果】以上、本発明による弾性表層を有する透
水性舗装用複合材とその製造方法によれば、下層材の骨
材として家庭及び産業廃棄物の焼却時に生じる溶融スラ
グを用いるので、コストを低く押さえることができ、加
えて下層材と上層材を一体化する際に従来のように余分
の接着剤と接着剤を塗布する工程を必要としないので製
造工程の一層の簡略化がはかれる。
水性舗装用複合材とその製造方法によれば、下層材の骨
材として家庭及び産業廃棄物の焼却時に生じる溶融スラ
グを用いるので、コストを低く押さえることができ、加
えて下層材と上層材を一体化する際に従来のように余分
の接着剤と接着剤を塗布する工程を必要としないので製
造工程の一層の簡略化がはかれる。
【図１】本発明による弾性表層を有する透水性舗装用複
合材の製造過程を示す断面図。
合材の製造過程を示す断面図。
【図２】本発明による弾性表層を有する透水性舗装用複
合材の斜視図。
合材の斜視図。
１ 下層材 ２ 上層材 ３ 加熱圧縮用成型モールド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沖瀬 正輝 長崎県大村市今富町860番地１ 株式会社 ディスカバリー内 Ｆターム(参考） 2D051 AA02 AF03 AF05 AG03 AG11 DA11 DB01
Claims (2)
- 【請求項１】下層材と上層材を一体化した舗装用複合材
であって、下層材が粒径１，０ｍｍ以上１０，０ｍｍ以
下の溶融スラグ１００重量部と熱硬化性樹脂５〜５０重
量％の混合物でなり、上層材が粒径１，０ｍｍ以上１
０，０ｍｍ以下のゴムやプラスチックのチップ１００重
量部と熱硬化性樹脂５〜５０重量％でなる弾性表層を有
する透水性舗装用複合材。 - 【請求項２】粒径１，０ｍｍ以上１０，０ｍｍ以下の溶
融スラグ１００重量部と熱硬化性樹脂５〜５０重量％の
混練物を成型モールドに注入し、その上に粒径１，０ｍ
ｍ以上１０，０ｍｍ以下のゴムやプラスチックのチップ
１００重量部と熱硬化性樹脂５〜５０重量％の混練物を
注入し、加熱圧縮成型してなる弾性表層を有する透水性
舗装用複合材とその製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33477999A JP2001115406A (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 弾性表層を有する透水性舗装用複合材とその製造方法。 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33477999A JP2001115406A (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 弾性表層を有する透水性舗装用複合材とその製造方法。 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001115406A true JP2001115406A (ja) | 2001-04-24 |
Family
ID=18281150
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33477999A Pending JP2001115406A (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 弾性表層を有する透水性舗装用複合材とその製造方法。 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001115406A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100469582B1 (ko) * | 2002-12-09 | 2005-02-02 | 안학현 | 탄성 투수 도로의 포장방법 |
| KR100921619B1 (ko) * | 2009-04-17 | 2009-10-15 | 주식회사 드림웨이 | 투수성 탄성 포장용 적층체 및 그 제조방법 |
-
1999
- 1999-10-20 JP JP33477999A patent/JP2001115406A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100469582B1 (ko) * | 2002-12-09 | 2005-02-02 | 안학현 | 탄성 투수 도로의 포장방법 |
| KR100921619B1 (ko) * | 2009-04-17 | 2009-10-15 | 주식회사 드림웨이 | 투수성 탄성 포장용 적층체 및 그 제조방법 |
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