JP2001114920A - 架橋発泡体及びその製造方法 - Google Patents

架橋発泡体及びその製造方法

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JP2001114920A
JP2001114920A JP30063199A JP30063199A JP2001114920A JP 2001114920 A JP2001114920 A JP 2001114920A JP 30063199 A JP30063199 A JP 30063199A JP 30063199 A JP30063199 A JP 30063199A JP 2001114920 A JP2001114920 A JP 2001114920A
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rubber
thermoplastic elastomer
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temperature
continuous phase
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JP30063199A
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English (en)
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Fumio Kurihara
文夫 栗原
Katsuaki Morino
克昭 森野
Junji Kamishina
順二 神品
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JSR Corp
Original Assignee
JSR Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な成形性を有するゴム組成物からなり、
特に優れた耐摩耗性を備える架橋発泡体及びその製造方
法を提供する。 【解決手段】 1,2−ポリブタジエン等の熱可塑性エ
ラストマー、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム等のゴム、アゾジカルボンアミド等の発泡剤、及びジ
クミルパーオキサイド等の過酸化物を含有し、熱可塑性
エラストマーが連続相を形成し、ゴムが分散相を形成す
るゴム組成物を、100〜180℃の温度範囲におい
て、過酸化物の1分半減期温度の50℃、特に30℃を
下回らない温度から30℃、特に15℃を上回らない温
度範囲まで昇温させることにより、ゴムが発泡し、架橋
してなる連続相と、熱可塑性エラストマーが架橋し、発
泡してなる連続相及び分散相のうちの少なくとも分散相
とを有する架橋発泡体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、良好な成形性を有
するゴム組成物を架橋させ、発泡させてなり、特に優れ
た耐摩耗性を備える架橋発泡体及びその製造方法に関す
る。本発明の架橋発泡体は軽量であり、耐摩耗性に優れ
るため、靴底材料等、各種の工業用品などとして有用で
ある。
【0002】
【従来の技術】靴底材料は軽量化の傾向にあり、発泡体
が多用されている。この靴底材料は、圧縮成形法等によ
り製造されている。靴底材料等として用いられる架橋発
泡体としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EV
A)、天然ゴム、合成ゴム等からなるものが知られてい
る。これらのうち、EVAからなる架橋発泡体は使用中
の変形が大きく、靴底材料として最も重要な耐ウェット
スキッド性も十分ではない。一方、天然ゴム及びスチレ
ン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム等の合成ゴムから
なる架橋発泡体は、EVAからなる架橋発泡体に比べて
変形し難く、耐ウェットスキッド性も良好である。しか
し、架橋発泡後の製品が大きく収縮し、製品の寸法のば
らつきによる不良率が高く、靴底材料等のコスト上昇の
要因となっている。
【0003】また、エラストマーとゴムとを含むゴム組
成物を、射出成形法及びトランスファー成形法等により
成形し、架橋させ、発泡させて得られる架橋発泡も知ら
れている。このような特定の方法により架橋、発泡させ
ることにより、効率よく製品を得ることができ、耐ウェ
ットスキッド性に優れ、架橋発泡後の収縮率が小さい靴
底材料等とすることができる。しかし、このような架橋
発泡体では耐摩耗性は必ずしも十分とはいえず、成形性
も含め更なる改良が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
の問題を解決するものであり、良好な成形性を有するゴ
ム組成物を架橋させ、発泡させてなり、特に耐摩耗性に
優れ、十分な耐ウェットスキッド性を備えるとともに架
橋発泡後の収縮率が小さく、靴底材料等、各種の工業用
品として有用な架橋発泡体及びその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】溶融時の流動性に優れ、
架橋され易い熱可塑性エラストマー(以下、「エラスト
マー」ということもある。)からなる連続相と、耐摩耗
性に優れ、相対的に架橋が遅いゴムからなる分散相とを
有するゴム組成物を、架橋させ、発泡させた場合に、エ
ラストマーは速やかに架橋されて流動性が低下し、架橋
が遅く、十分な流動性が維持されるゴムは発泡が優先す
る。そのため、発泡とともに大きく変形するゴムが連続
相になり、架橋し、流動性が低下したエラストマーが連
続相及び分散相となって相が変動する。従って、このゴ
ム組成物はエラストマーが有する流動特性による優れた
成形性を備え、且つ得られる架橋発泡体は優れた耐摩耗
性を有するものとなる。本発明は、このような知見に基
づきなされたものである。
【0006】第1発明の架橋発泡体は、熱可塑性エラス
トマー、ゴム、発泡剤及び過酸化物を含有するゴム組成
物を加熱することにより形成され、上記ゴムが発泡し、
架橋してなる連続相と、上記熱可塑性エラストマーが架
橋し、発泡してなる連続相及び分散相のうちの少なくと
も分散相とを有することを特徴とする。
【0007】この架橋発泡体において、架橋よりも発泡
が優先するゴムは連続相を形成し、架橋し易い熱可塑性
エラストマーは分散相を形成し、且つその一部は連続相
を形成する。これらは以下のような相構成を有している
ものと考えられる。 ゴムからなる連続相に、エラストマーが分散してい
る。 ゴムとエラストマーとが混ざり合って連続相となり、
この連続相にエラストマーが分散している。 ゴムからなる連続相とエラストマーからなる連続相と
が別個に存在し、ゴムからなる連続相にエラストマーが
分散している。 上記ととの混合物からなる。
【0008】上記「熱可塑性エラストマー」としては、
溶融時の流動性に優れ、ゴムに比べて相対的に架橋され
易いものを使用することができる。そのようなエラスト
マーとしては、1,2−ポリブタジエン、ビニル結合含
量の多いスチレン−ブタジエンブロック共重合体等が挙
げられ、第4発明のように、1,2−ポリブタジエンが
好ましい。特に、ビニル結合含量が70重量%以上、更
には85重量%以上であり、結晶化度が5%以上、更に
は10〜40%である1,2−ポリブタジエンが好まし
い。また、その分子量は特に限定されず、広範囲に渡っ
て選択することができるが、トルエンを溶媒として30
℃で測定した極限粘度が0.5dl/g以上、特に1.0
〜3.0dl/gの1,2−ポリブタジエンがより好ま
しい。
【0009】上記「ゴム」としては、エラストマーに比
べて相対的に架橋が遅く、架橋よりも発泡が優先される
ものを使用することができる。そのようなゴムとして
は、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アク
リロニトリル−ブタジエンゴム等が挙げられ、第4発明
のように、ブタジエンゴム及びスチレン−ブタジエンゴ
ムが好ましい。特に、耐摩耗性に優れ、得られる架橋発
泡体の耐摩耗性を大きく向上させることができるブタジ
エンゴムが好ましい。
【0010】エラストマーは加熱により容易に溶融し、
溶融時の流動性に優れる。それにより上記「ゴム組成
物」の成形性が大きく向上する。特に、第2発明のよう
に、エラストマー及びゴムの各々100重量部(以下、
「部」と略記する。)に、ジクミルパーオキサイドを
0.6部配合して熱可塑性エラストマー配合物及びゴム
配合物を調製し、キュラストメータを用いて170℃に
おけるトルクを測定した場合に、ゴム配合物の最小トル
ク値(TRs)と熱可塑性エラストマー配合物の最小トル
ク値(TEs)との比(TRs/TEs)が4以上であること
が好ましい。
【0011】図1は、第2発明における未架橋時のトル
ク値の時間に対する変化を表すグラフである。○は1,
2−ポリブタジエン(ジェイエスアール株式会社製、商
品名「JSR RB830」)、●はブタジエンゴム
(ジェイエスアール株式会社製、商品名「JSR BR
01」)の結果である。1,2−ポリブタジエンでは、
測定開始直後から急激にトルクが低下し、0.3〜0.
4分経過後にはトルク値は最小の0.2dN・mにな
る。その後、架橋反応が開始されてトルクは上昇に転ず
る。一方、ブタジエンゴムでは、初期値1.5dN・m
が0.2分経過した辺りで1.46dN・mとなり最小
値となる。しかし、測定開始から架橋反応によりトルク
が上昇し始める0.3〜0.4分経過後までトルクの変
化は非常に小さい。この図1によれば1,2−ポリブタ
ジエンとブタジエンゴムとの最小トルク値の比は約7と
なる。このように、第2発明におけるTRs/TEsは5以
上、特に6以上であることが好ましい。
【0012】また、エラストマーは架橋し易く、トルク
が急激に上昇するのに対し、ゴムは相対的に架橋し難
く、トルクの上昇が緩やかであり、発泡反応が優先す
る。特に、第3発明のように、測定開始から4〜7分経
過する間の熱可塑性エラストマー配合物のトルク値(T
E)とゴム配合物のトルク値(TR)との比(TE/TR
が2以上であることが好ましい。
【0013】図2は、第3発明における架橋時のトルク
値の時間に対する変化を表すグラフである。○は1,2
−ポリブタジエン(上記のJSR RB830を使
用)、●はブタジエンゴム(上記のJSR BR01を
使用)の結果である。1,2−ポリブタジエンでは、測
定開始から2分を経過した頃から特に急激にトルクが上
昇し、10分経過後のトルク値は57.5dN・mにな
る。一方、ブタジエンゴムのトルクは測定開始から1.
5分経過時頃までは1,2ポリブタジエンのトルク値を
やや上回っている。しかし、架橋し難いためトルクの上
昇は非常に緩やかであり、10分経過後のトルク値は1
3.5dN・mであり、1,2−ポリブタジエンに比べ
て非常に低い。この図2によれば測定開始から4〜7分
経過する間の1,2−ポリブタジエンとブタジエンゴム
とのトルク値の比は約2.7〜4.1となる。このよう
に、第3発明におけるTE/TRは3以上、特に3.5以
上であることが好ましい。
【0014】図1の未架橋時のトルク及び図2の架橋時
のトルクの挙動から、ゴム組成物が架橋し、発泡する際
の相変動の理由は以下のように推察される。エラストマ
ーは加熱により溶融し、トルクが大きく低下した後、架
橋反応の進展とともにトルクが急激に大きくなる。この
ように急速に流動性が低下し、変形し難くなるため、エ
ラストマーは容易に発泡しない。一方、ゴムは加熱によ
るトルクの低下も小さいが、架橋にともなうトルクの上
昇も非常に緩やかである。そのため、ゴムは、エラスト
マーが架橋された後も十分に変形し得る流動性が維持さ
れ、容易に発泡する。このように、架橋、発泡前は分散
相であったゴム相は、発泡しつつ大きく変形することに
より連続相になって相反転する。一方、流動性が低下
し、変形し難くなったエラストマーの一部は連続相のま
まであることもあるが、他は分散相になって相反転す
る。
【0015】このような相変動によって耐摩耗性に優れ
るゴムが連続相となるため、特に、第5発明のように、
アクロン摩耗が0.2ml以下の非常に優れた耐摩耗性
を有する架橋発泡体とすることができる。このアクロン
摩耗は特に1.5ml以下、更には1.0ml以下とす
ることもできる。
【0016】ゴム組成物を架橋させ、発泡させることに
より相を変動させ、耐摩耗性に優れた架橋発泡体とする
ためには、エラストマーを100部とした場合に、ゴム
を20〜100部、特に35〜90部、更には50〜8
0部とすることが好ましい。ゴムが20部未満である
と、成形性は良好であるかもしれない。しかし、全量が
相反転して連続相になったとしても、その量比が低いた
め、十分に優れた耐摩耗性を有する架橋発泡体が得られ
ないことがある。一方、ゴムが100部を越える場合
は、ゴム組成物の流動性が低下し、成形性が損なわれる
ことがある。
【0017】また、ゴム組成物には、相変動に関与しな
い他のゴムを、エラストマーと第1発明において特定さ
れるゴムとの合計量を100部とした場合に、30部を
上限として配合することもできる。そのようなゴムとし
ては、イソプレンゴム及び天然ゴム等が挙げられる。こ
れらのゴムは架橋、発泡前はエラストマーとともに連続
相を形成し、架橋、発泡後はエラストマーとともに少な
くともその一部が分散相となって相反転する。更に、ゴ
ム組成物には、架橋しなくても常温では従来の架橋ゴム
と類似の物性を備え、成形温度では従来の熱可塑性樹脂
と同様の流動性を有する重合体を併用することもでき
る。そのような重合体としては、共役ジエン化合物から
なるソフトセグメントと芳香族ビニル化合物からなるハ
ードセグメントとを有するブロック共重合体が挙げられ
る。このブロック共重合体におけるソフトセグメントと
ハードセグメントとの重量比(ソフトセグメント/ハー
ドセグメント)は、90/10〜10/90、特に80
/20〜40/60であることが好ましい。
【0018】ブロック共重合体の具体例としては、ポリ
スチレン−ポリブタジエンブロック共重合体,ポリスチ
レン−ポリブタジエン−ポリスチレンブロック共重合
体,ポリスチレン−ポリ(スチレン−ブタジエン/ラン
ダム)−ポリスチレンブロック共重合体,ポリスチレン
−ポリイソプレンーポリスチレンブロック共重合体等が
挙げられる。また、これらブロック共重合体のスチレン
の一部又は全てをα−メチルスチレンで置換したブロッ
ク共重合体、及びこれらブロック共重合体の水素化物等
を挙げることができる。
【0019】上記「発泡剤」としては、無機発泡剤及び
有機発泡剤のいずれも用いることができる。無機発泡剤
としては、重炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、塩
化アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム等
が挙げられる。また、有機発泡剤としては、アゾジカル
ボンアミド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、ジ
ニトロソテレフタルアミド、アゾビスイソブチロニトリ
ル、アゾジカルボン酸バリウム、トルエンスルホニルヒ
ドラジド等のスルホニルヒドラジド類等を挙げることが
できる。発泡剤としては、アゾジカルボンアミド、ジニ
トロソペンタメチレンテトラミン及びスルホニルヒドラ
シド類等が特に好ましい。尚、これらの発泡剤と尿素、
尿素誘導体等の発泡助剤とを併用することもできる。
【0020】発泡剤の配合量は、エラストマー、第1発
明において特定されるゴム及びその他のゴム等の合計量
を100部とした場合に、0.5〜20部とすることが
でき、1〜10部、特に1.5〜5部とすることが好ま
しい。発泡剤の配合量が過少であると発泡倍率の低い架
橋発泡体しか得られず、この配合量が過多であると発泡
剤の分解によって発生するガスが多くなり、ガス圧が異
常に高くなって得られる架橋発泡体に亀裂を生ずること
がある。
【0021】上記「過酸化物」としては、特に、有機過
酸化物を使用することができ、ジ−tert−ブチルパ
ーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ジ
クミルパーオキサイド、n−ブチル(4,4−ビス−t
ert−ブチルパーオキシ)バレレート、ジ−tert
−ブチルパーオキシ−ジ−イソプロピルべンゼン、1,
1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)シクロドデカ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチル
パーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシン等が挙げられ
る。過酸化物としては、ジクミルパーオキサイド、ジ−
tert−ブチルパーオキシ−ジ−イソプロピルべンゼ
ン、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)シク
ロドデカン等が好ましい。
【0022】過酸化物の配合量は、エラストマー、第1
発明において特定されるゴム及びその他のゴム等の合計
量を100部とした場合に、過酸化物が有する有効官能
基1個換算で、0.05〜3部とすることができ、0.1
〜2.0部、特に0.3〜1.0部とすることが好まし
い。過酸化物の配合量が過少であると架橋密度が低く、
架橋発泡体の機械的強度が低下し、この配合量が過多で
あるとゴム組成物の流動性が低下して発泡し難くなり、
得られる架橋発泡体の伸びの低下等の問題を生ずること
がある。
【0023】尚、過酸化物による架橋効率を向上させる
ため、架橋助剤を併用することもできる。架橋助剤とし
ては、硫黄、p−キノンジオキシム、p−ベンゾキノン
ジオキシム、N,N'−m−フェニレンジマレイミド、
ジペンタメチレンチウラムペンタスルフィド、トリアリ
ルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、エチレ
ングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコール
ジメタクリレート、ポリエチレンジメタクリレート、ネ
オペンチルグリコールジメタクリレート、トリメチロー
ルプロパントリアクリレート、エリスリトールテトラメ
タクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート、トリメタクリレート、ジメタクリレート、ジビニ
ルアジペート、液状ポリブタジエンゴム、マグネシウム
ジアクリレート、亜鉛アクリレート、スタナスアクリレ
ート、メタクリル酸亜鉛、メタクリル酸マグネシウム、
ジメタクリル酸亜鉛等が挙げられる。これらは1種のみ
を使用してもよいし、2種以上を併用することもでき
る。架橋助剤の配合量は、第1発明において特定される
ゴム及びその他のゴムの合計量を100部とした場合
に、0.5〜20部程度とすることができる。
【0024】第6発明の架橋発泡体の製造方法は、熱可
塑性エラストマー、ゴム、発泡剤及び過酸化物を含有
し、上記熱可塑性エラストマーが連続相を形成し、上記
ゴムが分散相を形成するゴム組成物を、100〜200
℃の温度範囲において、上記過酸化物の1分半減期温度
の50℃を下回らない温度から30℃を上回らない温度
範囲まで昇温させ、上記ゴムが発泡し、架橋してなる連
続相と、上記熱可塑性エラストマーが架橋し、発泡して
なる連続相及び分散相のうちの少なくとも分散相とを形
成させることを特徴とする。
【0025】成形開始時の温度が100℃未満である
と、ゴム組成物の流動性が低く、成形性が損なわれる。
一方、成形終了時の温度が200℃を越える場合は、ゴ
ムが劣化することがある。また、過酸化物の1分半減期
温度を50℃を越えて下回る低温から成形を開始する
と、過酸化物が成形時間内では十分に分解せず、十分な
架橋度を有する架橋発泡体とすることができない。一
方、成形終了時の温度が過酸化物の1分半減期温度を3
0℃を越えて上回る場合は、ゴムが劣化することがあ
る。
【0026】過酸化物の1分半減期温度の50℃、特に
40℃、更には30を下回らない温度から30℃、特に
25℃、更には15℃を上回らない温度範囲まで昇温さ
せ、100〜200℃、特に120〜200℃、更には
140〜180℃で成形することにより、ゴム組成物を
容易に成形することができ、且つ十分に架橋させ、発泡
させることができる。また、容易に相変動させることが
でき、耐摩耗性等に優れた架橋発泡体とすることができ
る。
【0027】ゴム組成物の調製方法は特に限定されず、
バンバリー型ミキサー、加圧ニーダー、オープンロール
等、一般のゴム配合に使用される混練装置を用いて調製
することができる。混練温度は70〜130℃程度とす
ることができる。尚、ゴム組成物には、加硫促進助剤、
加硫活性剤、加硫遅延剤、充填剤、老化防止剤、加工助
剤及び軟化剤等、この種のゴム組成物に一般に配合され
る他の配合剤を適宜添加することもできる。
【0028】このゴム組成物は、圧縮成形、射出成形、
トランスファー成形等、各種の方法により成形すること
ができる。射出成形機、トランスファー成形機等として
は、一般に熱可塑性樹脂或いはゴムの成形に使用されて
いる、シリンダー部、ノズル部、金型等、各部の温度を
各々所要温度に設定することができる成形機を用いるこ
とができる。成形機の各部の設定温度は、ゴム組成物の
エラストマー及びゴムの組成並びに各種配合剤の種類に
より異なるが、通常、シリンダー部を70〜100℃、
ノズル部を80〜120℃、金型を140〜200℃に
設定することが好ましい。尚、圧縮成形機も含め成形機
に供給するゴム組成物の形状は特に限定されず、板状、
シート状、リボン状、角ペレット状、丸ペレット状等、
使用する成形機に適した形状とすることができる。
【0029】架橋、発泡は、成形型のキャビティ深さに
より異なるが、キャビティ深さが8mmの場合は、成形
型を設定温度範囲に3〜10分間保持することにより、
成形型内で過酸化物が分解してエラストマーが架橋し、
発泡剤が分解してガスが発生し、ゴムが発泡し、架橋す
ることにより進行する。成形型には、発泡剤の分解によ
って発生するガスの膨張圧を越える圧力を加える必要が
あり、圧力が低いと架橋発泡体の気泡径が大きくなると
ともに、バリが発生して外観が低下する傾向にある。
【0030】このようにして製造された架橋発泡体は、
靴底材料として有用である他、各種の工業用品、緩衝材
料、包装材料等として使用することができる。また、こ
の架橋発泡体は、寸法精度にも優れ、耐久性、クッショ
ン性等も良好であるため、熱成型スポンジにも応用する
ことができる。ここで、熱成型スポンジとは、架橋発泡
体を所要形状に予備加工し、エラストマーの融点以上,
好ましくは100〜150℃に加熱された成形型内で加
熱加圧し、架橋発泡体の外表面に強固な融解皮膜を形成
させた後、成形型を冷却して架橋発泡体を取り出すこと
により製造されるものである。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を更に
具体的に説明する。 実験例1〜8 表1及び表2に記載の配合組成となるように各成分を加
圧ニーダーにより混練し、ゴム組成物を調製した。
【0032】実験例で用いた各成分は下記のとおりであ
る。 (1)熱可塑性エラストマー;1,2−ポリブタジエン
(ジェイエスアール株式会社製、商品名「JSR RB
830」) (2)第1発明において特定されるゴム ブタジエンゴム(ジェイエスアール株式会社製、商品
名「JSR BR01」) ブタジエンゴム(ジェイエスアール株式会社製、商品
名「JSR BR03」) ブタジエンゴム(ジェイエスアール株式会社製、商品
名「JSR BR02」) ブタジエンゴム(宇部興産株式会社製、商品名「UB
EPOL VCR412」) (3)その他のゴム イソプレンゴム;(ジェイエスアール株式会社製、商品
名「JSR lR2200」)
【0033】(4)配合剤 (a)ステアリン酸;花王株式会社製、商品名「ルナック
S30」 (b)活性亜鉛華;正同化学工業株式会社製、商品名「A
ZO」 (c)軽質炭酸カルシウム;白石カルシウム株式会社製、
商品名「シルバーW」 (d)活性化炭酸カルシウム;丸尾カルシウム株式会社
製、商品名「MSK−K」 (e)含水珪酸;湿式法ホワイトカーボン(日本シリカ工
業株式会社製、商品名「ニップシールVN3」) (f)ポリエチレングリコール;第一工業製薬株式会社
製、商品名「PEG#4000」
【0034】(g)老化防止剤A;ノニルフェニルホスフ
ァイト(大内新興化学工業株式会社製、商品名「ノクラ
ックTNP」) (h)老化防止剤B;テトラキス[メチレン−3−
(3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]メタン(チバガイギー社
製、商品名「イルガノックス1010」) (i)酸化チタン;アナターゼ型(石原産業株式会社製、
商品名「A−110」) (j)顔料;ジェイエスアール株式会社製、商品名「JS
R CH52」 (k)加硫促進剤;ジベンゾチアジルジスルフィド(大内
新興化学工業株式会社製、商品名「ノクセラーDM」) (l)シランカップリング剤;γ−メタフリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン(東芝シリコーン株式会社製) (m)発泡剤;アゾジカルボンアミド(永和化成工業株式
会社製、商品名「ビニホールFZ−80」) (n)架橋剤A;40重量%ジクミルパーオキサイド(日
本油脂株式会社製、商品名「パークミルD−40」) (o)架橋剤B;40重量%ジ−tert−ブチルパーオ
キシ−ジ−イソプロピルべンゼン(日本油脂株式会社
製、商品名「ペロキシモンF−40」)
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】実験例1〜8のゴム組成物の成形性及び得
られる架橋発泡体の物性を評価した。結果を表3及び表
4に示す。 (1)成形性の評価 高化式フローテスター(株式会社島津製作所製)により
各ゴム組成物のQ値を測定し、流動性を評価した。 測定温度;110℃、予熱時間;5分 使用ダイ;l(直径)×2(長さ)mm、 荷重;10
0kg
【0038】(2)物性評価 圧縮成形機によりゴム組成物を80〜170℃まで昇温
させ、架橋させ、発泡させて各々の測定において用いる
所定形状の試片を調製した。実験例1〜4及び6では
6.5分で昇温させ、実験例5及び7〜8では6.0分
で昇温させた。
【0039】耐摩耗性 アクロン摩耗;アクロン型摩耗試験機(株式会社東洋精
機製作所製、型式「No 569046」) JIS K 6264に準拠 傾斜角度;26.2rad.、荷重;26.7N 試片回転数;4.17Hz 予備刷り;なし、試験刷り;3000回
【0040】その他の物性 (a)比重;浮力法 (b)硬さ;アスカーゴム硬度計タイプC(高分子計器株
式会社製、スポンジ硬度計) (c)引張試験及び引裂試験;JlS K6301に準拠 表3及び表4において、M100は100%伸長時の応
力、M300は300%伸長時の応力、TBは破断強度、E
Bは破断伸び及びTR-Bは引裂強度である。
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】(3)相構成の確認 ゴム組成物及びこれを架橋させ、発泡させて得られた架
橋発泡体を、四酸化オスミウムにより染色した後、透過
型電子顕微鏡によって倍率50000倍で観察し、相構
成を確認した。その結果、ゴム組成物の場合は、実験例
1〜8のいずれにおいても、エラストマーが連続相を形
成し、ブタジエンゴムが分散相を形成していることが確
認された。
【0044】表3及び表4の結果によれば、実験例2〜
8のゴム組成物は十分な流動性を有し、良好な成形性を
備え、得られる架橋発泡体は優れた耐摩耗性を有してい
ることが分かる。このことは、発泡により、ブタジエン
ゴムが分散相から連続相へと相反転していることにより
裏付けられている。また、これらの架橋発泡体は比重が
小さく軽量であり、硬度、強度等も十分である。一方、
ポリブタジエンゴムの量比が低い実験例1のゴム組成物
からなる架橋発泡体では、硬度、強度等は問題ないもの
の、他の実験例に比べて耐摩耗性に劣ることが分かる。
このことは、発泡後も、ブタジエンゴムが分散相のまま
であることにより裏付けられている。
【0045】尚、図3は、実験例3のゴム組成物の相構
成を、図4は、実験例3の架橋発泡体の相構成を示す電
子顕微鏡写真である。図3によれば、架橋、発泡前のゴ
ム組成物では、1,2−ポリブタジエン及びイソプレン
ゴムが連続相(筋状に見える相対的に白い部分)を形成
し、ブタジエンゴムが分散相(長円形等の相対的に黒い
部分)を形成していることが分かる。一方、図4によれ
ば、架橋発泡体では、ブタジエンゴムが連続相(相対的
に黒い部分であり、三次元的には全体に連続しているも
のと思われる。)となり、1,2−ポリブタジエン及び
イソプレンゴムの一部は連続相(相対的に白い部分のう
ち、特に図4の下方において連なった部分)のままであ
るが、その他は分散相(相対的に白い部分であり、特に
図4の左上方の長円形の部分等)になっており、相変動
していることが分かる。
【0046】
【発明の効果】第1発明によれば、良好な成形性を有す
るゴム組成物を架橋させ、発泡させることにより、優れ
た耐摩耗性等を有する架橋発泡体とすることができる。
特に、第2乃至第4発明によれば更に優れた特性を有す
る架橋発泡体とすることができる。また、第5発明のよ
うに特に優れた耐摩耗性を有する架橋発泡体とすること
ができる。
【0047】更に、第6発明によれば、特定の温度条件
下に架橋させ、発泡させることにより、第1乃至第5発
明の優れた特性を有する架橋発泡体を容易に製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第2発明における未架橋時の1,2−ポリブタ
ジエンとブタジエンゴムのトルクの経時変化を表すグラ
フである。
【図2】第3発明における架橋時の1,2−ポリブタジ
エンとブタジエンゴムのトルクの経時変化を表すグラフ
である。
【図3】実験例3のゴム組成物の相構成を示す倍率50
000倍の電子顕微鏡写真である。
【図4】実験例3の架橋発泡体の相構成を示す倍率50
000倍の電子顕微鏡写真である。
フロントページの続き (72)発明者 神品 順二 東京都中央区築地二丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 Fターム(参考) 4F070 AA06 AA08 AB09 AB21 AC18 AC35 AC45 AC46 AC47 AC50 AE12 GA05 GA06 GB02 4F074 AA09 AA10 AA13 AA97 AA98 BA02 BA12 BA13 BB02 CA23 CA26 CC04Y CC32Y DA02 DA12 DA13 DA59 4J002 AC03X AC04W AC08X DE206 EK007 EK027 EK037 EK047 EK057 EK067 EQ016 ET006 FD147 FD326 GC00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性エラストマー、ゴム、発泡剤及
    び過酸化物を含有するゴム組成物を加熱することにより
    形成され、上記ゴムが発泡し、架橋してなる連続相と、
    上記熱可塑性エラストマーが架橋し、発泡してなる連続
    相及び分散相のうちの少なくとも分散相とを有すること
    を特徴とする架橋発泡体。
  2. 【請求項2】 上記熱可塑性エラストマー及び上記ゴム
    の各々100重量部に、ジクミルパーオキサイドを0.
    6重量部配合して熱可塑性エラストマー配合物及びゴム
    配合物を調製し、キュラストメータを用いて170℃に
    おけるトルクを測定した場合に、上記ゴム配合物の最小
    トルク値(TRs)と上記熱可塑性エラストマー配合物の
    最小トルク値(TEs)との比(TRs/TEs)が4以上で
    ある請求項1記載の架橋発泡体。
  3. 【請求項3】 測定開始から4〜7分経過する間の上記
    熱可塑性エラストマー配合物のトルク値(TE)と上記
    ゴム配合物のトルク値(TR)との比(TE/TR)が2
    以上である請求項2記載の架橋発泡体。
  4. 【請求項4】 上記熱可塑性エラストマーが1,2−ポ
    リブタジエンであり、上記ゴムがブタジエンゴム及びス
    チレン−ブタジエンゴムのうちの少なくとも一方である
    請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の架橋発泡
    体。
  5. 【請求項5】 アクロン摩耗が0.2ml以下である請
    求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の架橋発泡
    体。
  6. 【請求項6】 熱可塑性エラストマー、ゴム、発泡剤及
    び過酸化物を含有し、上記熱可塑性エラストマーが連続
    相を形成し、上記ゴムが分散相を形成するゴム組成物
    を、100〜200℃の温度範囲において、上記過酸化
    物の1分半減期温度の50℃を下回らない温度から30
    ℃を上回らない温度範囲まで昇温させ、上記ゴムが発泡
    し、架橋してなる連続相と、上記熱可塑性エラストマー
    が架橋し、発泡してなる連続相及び分散相のうちの少な
    くとも分散相とを形成させることを特徴とする架橋発泡
    体の製造方法。
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JP2006028360A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Jsr Corp 発泡成形体の製造方法
WO2013157443A1 (ja) * 2012-04-18 2013-10-24 株式会社ブリヂストン ゴム発泡体用組成物、及びこれを用いたゴム発泡体
JP2017120122A (ja) * 2015-12-25 2017-07-06 住友理工株式会社 ホースおよびその製法

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